JP2001144903A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2001144903A
JP2001144903A JP32231799A JP32231799A JP2001144903A JP 2001144903 A JP2001144903 A JP 2001144903A JP 32231799 A JP32231799 A JP 32231799A JP 32231799 A JP32231799 A JP 32231799A JP 2001144903 A JP2001144903 A JP 2001144903A
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Takahiro Ikeda
孝弘 池田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、撮像素子により原稿の画像を読み
取る画像読取装置に関し、撮像素子の受光部以外で遮蔽
される光による画像と、撮像素子の受光部以外で遮蔽さ
れない長波長の光による画像とを精度良く読み取ること
を目的とする。 【解決手段】 照明手段は、撮像素子の受光部以外で遮
蔽される光と、該撮像素子の受光部以外で遮蔽されない
長波長の光とを照明光として原稿に個別に照射し、撮像
素子は、照明手段から照明光として照射されて原稿を透
過または反射した光を受光部で受光して信号電荷を生成
し該信号電荷を転送部へ転送して原稿の画像データとし
て出力し、制御手段は、原稿の画像データが撮像素子の
転送部を介して出力されている間は照明手段による長波
長の光の照射を禁止することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像素子により原
稿の画像を読み取る画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像読取装置には、ラインセンサ(画素
が1次元配列された撮像素子)やエリアセンサ(画素が
2次元配列された撮像素子)によって、原稿の反射光や
透過光を撮像して画像データを生成するものがある。こ
のような画像読取装置において、カラー画像の読み取り
は、原稿に照射する照明光を赤色光(R)、緑色光
(G)、青色光(B)の3色の光に切り換えたり、カラ
ーフィルタを備えた撮像素子を用いることによって実現
されている。
【0003】例えば、撮像素子としてラインセンサを備
えた画像読取装置では、図4に示すようにして、カラー
画像の各ライン毎の読み取りが行われる。ただし、図4
において、(a)は、白黒ラインセンサによる線順次方
式(各ライン毎に照明光を切り換えて読み取りを行う方
式)で各ライン毎の画像データを読み取るタイミングを
示し、(b)は、カラーラインセンサにより各ライン毎
の画像データを読み取るタイミングを示す。なお、各々
のラインセンサでは、各画素の受光部で光電変換が行わ
れて原稿の反射光や透過光に応じた信号電荷が生成され
ると共に、その信号電荷が所定のラインセンサクロック
に応じて転送部に転送され、画像データとして出力され
るものとする。また、読み取りの対象となるラインを変
更している間(原稿やラインセンサを移動している間)
に、各画素の受光部で生成された信号電荷は、次のライ
ンの画像データが出力される前に、無効データ(画像デ
ータとしては取り扱われないデータ)として出力される
(無効出力が行われる)ものとする。
【0004】ここで、図4の説明を行う。まず、図4
(a)では、無効出力が行われる間には、赤色光(R)
に対応する信号電荷が生成され、赤色光(R)に対応す
る信号電荷が画像データとして出力される間(R出力が
行われる間)には、緑色光(G)に対応する信号電荷が
生成される。また、緑色光(G)に対応する信号電荷が
画像データとして出力される間(G出力が行われる間)
には、青色光(B)に対応する信号電荷が生成され、青
色光(B)に対応する信号電荷は、次のラインの赤色光
(R)に対応する信号電荷が生成される前に、画像デー
タとして出力される(B出力が行われる)。
【0005】一方、図4(b)では、無効出力が行われ
る間には、白色光に対する信号電荷(カラーフィルタを
介してフィルタリングされた赤色光(R)、緑色光
(G)、青色光(B)に対応する信号電荷)が生成さ
れ、これらの信号電荷は、次のラインにおける信号電荷
が生成される前に、画像データとして出力される(R,
G,B出力が行われる)。
【0006】ところで、フィルム原稿(例えば、ネガフ
ィルム、リバーサルフィルム、長尺フィルム等)の画像
を読み取る画像読取装置(以下、「フィルムスキャナ」
と称する)では、フィルム原稿上に存在する埃、塵、傷
や指紋等の欠陥によって、読み取った画像上に黒点(ポ
ジフィルムの場合)や白点(ネガフィルムの場合)が現
れて画質の低下を招くことが知られている。
【0007】近年、このような画質の低下を抑制するた
め、カラー画像の他に、赤外光(Ir)による赤外線画
像を読み取り、赤外光(Ir)の特質(フィルム原稿を
素通しに近い状態で透過するが、埃、塵、傷や指紋等に
よって遮蔽されるという特性)を利用してフィルム原稿
上の埃、塵、傷や指紋等の欠陥を検出する技術が開発さ
れ、実用化されている。また、検出した欠陥の影響を補
正するための画像処理方法についても実現されている。
【0008】このような技術を、上述した白黒ラインセ
ンサやカラーラインセンサを備えたフィルムスキャナに
適応すると、カラー画像および赤外線画像の各ライン毎
の読み取りは、例えば、図5(a)、(b)に示すよう
なタイミングで行うことができる。すなわち、図5
(a)では、図4(a)と同様にして無効出力、R出
力、B出力が行われるが、その後、B出力が行われる間
には、赤外光(Ir)に対応する信号電荷が生成され
る。また、赤外光(Ir)に対応する信号電荷は、次の
ラインの赤色光(R)に対応する信号電荷が生成される
前に、画像データとして出力される(Ir出力が行われ
る)。
【0009】また、図5(b)では、図4(b)と同様
にして無効出力が行われるが、その後、R,G,B出力
が行われる間には、赤外光(Ir)に対応する信号電荷
が生成される。また、赤外光(Ir)に対応する信号電
荷は、次のラインの信号電荷が生成される前に、画像デ
ータとして出力される(Ir出力が行われる)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、通常の白黒ラ
インセンサやカラーラインセンサでは、赤外光の照射が
想定されていないため、本来、照明光が遮蔽されるべき
受光部以外(例えば、転送部等)において、赤外光(I
r)による信号電荷が生成されてしまう。
【0011】すなわち、図5(a)において、赤外光
(Ir)が照射されて赤外光(Ir)に対応する信号電
荷が生成される間に、転送部を介して出力される青色光
(B)の画像データには、赤外光(Ir)による余分な
信号電荷が足されてしまうことになる。また、図5
(b)において、赤外光(Ir)が照射されて赤外光
(Ir)に対応する信号電荷が生成される間に、転送部
を介して出力される各色の画像データについても、赤外
光(Ir)による余分な信号電荷が足されてしまうこと
になる。
【0012】一般に、ラインセンサでは、プリチャージ
部(基準)とデータ部との振幅差によって、明るさが表
現される(振幅差が小さいほど黒くなり、振幅差が大き
いほど白くなる)。図6に示すように、本来の振幅がV
1である場合、赤外光(Ir)による余分な信号電荷が
足されて信号が浮いてしまうと、振幅はV2に変化して
しまう。
【0013】したがって、各ライン毎の読み取りのタイ
ミングが図5(a)、(b)のように行われるフィルム
スキャナでは、赤外光(Ir)による画像データを生成
することによって、カラー画像の画質が劣化するという
問題が発生する。なお、このような問題は、白黒ライン
センサによる面順次方式(1色の照明光で読取範囲内の
全ラインを連続的に読み取ることを全ての色の照明光に
ついて行う方式)でフィルム原稿の画像を読み取るフィ
ルムスキャナや、既存のエリアセンサによってフィルム
原稿の画像を読み取るフィルムスキャナや、原稿からの
反射光によって原稿の画像を読み取る画像読取装置であ
っても発生し得る。
【0014】そこで、請求項1ないし請求項3に記載の
発明は、撮像素子の受光部以外で遮蔽される光による画
像と、撮像素子の受光部以外で遮蔽されない長波長の光
による画像とを精度良く読み取れる画像読取装置を提供
することを目的とする。また、請求項3に記載の発明
は、このような目的に併せて、原稿の欠陥を検出できる
画像読取装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像読
取装置は、原稿に対して照明光を照射する照明手段と、
照明手段から照明光として照射されて原稿を透過または
反射した光を、受光部で受光して信号電荷を生成し、該
信号電荷を転送部へ転送して原稿の画像データとして出
力する撮像素子と、照明手段に対して照明光の照射を指
示すると共に、撮像素子の受光部で生成された信号電荷
を転送部へ転送するタイミングを指示する制御手段とを
備えた画像読取装置において、照明手段は、撮像素子の
受光部以外で遮蔽される光と、該撮像素子の受光部以外
で遮蔽されない長波長の光とを、照明光として原稿に個
別に照射し、制御手段は、原稿の画像データが撮像素子
の転送部を介して出力されている間は、照明手段による
長波長の光の照射を禁止することを特徴とする。
【0016】すなわち、請求項1に記載の画像読取装置
では、原稿を透過または反射した長波長の光により撮像
素子の転送部で信号電荷が生成されるが、原稿の画像デ
ータが撮像素子の転送部を介して出力されている間は長
波長の光の照射を禁止している。そのため、画像データ
の出力には、撮像素子の転送部で生成される信号電荷が
影響を及ぼすことが無い。
【0017】請求項2に記載の画像読取装置は、請求項
1に記載の画像読取装置において、撮像素子は、原稿の
画像データに対応しない信号電荷を無効データとして排
出し、制御手段は、撮像素子によって無効データが排出
されている間に、照明手段による長波長の光の照射を許
可することを特徴とする。すなわち、請求項2に記載の
画像読取装置では、無効データが排出されている間に長
波長の光を照射することができるので、このような長波
長の光によって撮像素子の転送部で生成された信号電荷
を無効データと共に排出することができる。
【0018】また、請求項2に記載の画像読取装置で
は、無効データの排出と長波長の光による信号電荷の生
成とを並行して行えるので、このような信号電荷を生成
する期間を別途設ける必要が無い。そのため、撮像素子
の受光部以外で遮蔽される光による原稿の画像と、撮像
素子の受光部以外で遮蔽されない長波長の光による原稿
の画像とを、速やかに読み取ることができる。
【0019】請求項3に記載の画像読取装置は、請求項
1または請求項2に記載の画像読取装置において、照明
手段によって原稿に照射される長波長の光は、原稿の通
常の画像に対して受光感度が低く、原稿上の欠陥によっ
て遮蔽される光であり、制御手段は、撮像素子から出力
される長波長の光による原稿の画像データに基づいて、
原稿の欠陥を検出することを特徴とする。
【0020】例えば、請求項3に記載の画像読取装置
が、元来、可視光のカラー画像を読み取る画像読取装置
である場合、原稿の通常の画像に対して受光感度が低
く、原稿上の欠陥によって遮蔽される光(長波長の光)
としては、波長が700nm以上の赤外光等が考えられ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施形態について詳細を説明する。
【0022】なお、以下の各実施形態では、画像読取装
置の一例であるフィルムスキャナに本発明を適応してい
るが、本発明は、フィルムスキャナに限定されず、他の
画像読取装置についても同様に適応できる。図1は、第
1の実施形態および第2の実施形態に対応するフィルム
スキャナの構成図である。
【0023】図1において、フィルムスキャナ10は、
CPU11と、CPU11にバスを介して接続されるモ
ータ駆動回路12,照明装置駆動回路13,信号処理回
路14,ROM15,RAM16,I/F回路(インタ
フェース回路)17,ラインセンサ18と、A/D変換
器19と、モータ20と、照明装置21と、光学系(反
射ミラー22,23,トーリックミラー24、レンズ2
5等)と、フィルム原稿26の搬送路(図示省略)等を
備えている。
【0024】ところで、このような構成のフィルムスキ
ャナ10において、フィルム原稿26の画像データを読
み取る方法は、照明装置21やラインセンサ18の種類
によって異なるが、第1の実施形態では、照明光を順次
切り換え、白黒ラインセンサによる線順次方式でフィル
ム原稿26の画像データを読み取るものとする。また、
第2の実施形態では、カラーフィルタを備えたカラーラ
インセンサによって、画像データを読み取るものとす
る。
【0025】ここで、フィルムスキャナ10の各部の動
作を示す。照明装置21は、CPU11の指示下で動作
する照明装置駆動回路13の制御を受け、照明光を順次
切り換えて点灯する(場合によっては、全ての光を消灯
する)。なお、照明装置21は、第1の実施形態におい
て、赤色光(R),緑色光(G),青色光(B)の3色
の光および赤外光(Ir)を順次切り換えて点灯し、第
2の実施形態において、白色光と赤外光(Ir)とを順
次切り換えて点灯する。
【0026】光学系(反射ミラー22,23,トーリッ
クミラー24、レンズ25等)は、照明装置21からの
照明光をフィルム原稿26の1ライン幅の領域に導くと
共に、フィルム原稿26の透過光をラインセンサ18に
導いて結像させる。モータ20は、CPU11の指示下
で動作するモータ駆動回路12の制御を受けて、フイル
ム原稿26の搬送路に存在するローラー対を駆動するこ
とによって、フィルム原稿26を1ライン毎に副走査方
向へ移動する。
【0027】ラインセンサ18は、一列に配された複数
の画素の受光部で光電変換を行って、光学系によって導
かれた透過光に応じた信号電荷を生成し、その信号電荷
をCPU11から供給されるラインセンサクロックに応
じて内部の転送部に転送し、画像データとして出力す
る。なお、第2の実施形態では、ラインセンサ18にカ
ラーフィルタが備えられているものとする。
【0028】A/D変換部19は、このようにしてライ
ンセンサ18から出力される画像データをA/D変換し
て信号処理回路14に供給する。信号処理回路14は、
このようにして供給された画像データに所定の信号処理
(例えば、各種の補正処理等)を施してRAM16に格
納する。なお、RAM16に格納された画像データは、
I/F回路17を介して外部に出力される。
【0029】CPU11は、上述したようにモータ駆動
回路12や照明装置駆動回路13やラインセンサ18な
どの動作を制御すると共に、RAM16に格納された赤
外光(Ir)による画像データに用いてフィルム原稿2
6上の埃、塵、傷や指紋等の欠陥を検出する。なお、こ
のような欠陥を検出する方法については、従来と同様に
行えるため、ここでの説明は省略する。
【0030】ところで、第1の実施形態および第2の実
施形態では、CPU11によって、照明装置21で点灯
すべき照明光の切り換えの順序が制御されたり、ライン
センサ18の受光部で生成される信号電荷を転送部へ転
送すべきタイミングが制御される(ラインセンサクロッ
クが出力される)ことによって、フィルム原稿26のカ
ラー画像および赤外線画像の各ライン毎の読み取りのタ
イミングが決まる。
【0031】図2は、第1の実施形態におけるカラー画
像および赤外線画像の各ライン毎の読み取りのタイミン
グを示す図であり、図3は、第2の実施形態におけるカ
ラー画像および赤外線画像の各ライン毎の読み取りのタ
イミングを示す図である。《第1の実施形態》以下、図
2(1)、(2)に基づき、第1の実施形態におけるカ
ラー画像および赤外線画像の各ライン毎の読み取りのタ
イミングを説明する。
【0032】まず、図2(1)では、無効出力が行われ
る間(画像データとしては取り扱われない無効データを
出力する間)には、赤外光(Ir)に対応する信号電荷
が生成され、赤外光(Ir)に対応する信号電荷が画像
データとして出力される間(Ir出力が行われる間)に
は、赤色光(R)に対応する信号電荷が生成される。ま
た、R出力が行われる間には、緑色光(G)に対応する
信号電荷が生成され、G出力が行われる間には、青色光
(B)に対応する信号電荷が生成される。さらに、B出
力は、次のラインの赤外光(Ir)に対応する信号電荷
が生成される前に行われる。
【0033】すなわち、図2(1)に示すタイミングに
よってカラー画像および赤外線画像の各ライン毎の読み
取りを行う場合、赤外光(Ir)が照射されている間に
転送部で生成される信号電荷は、モータ20によってフ
ィルム原稿26を1ライン分移動している間に生成され
た無効データと共に排出されることになる。一方、図2
(2)では、図5(a)と同様に、無効出力が行われる
間には、赤色光(R)に対応する信号電荷が生成され、
R出力が行われる間には、緑色光(G)に対応する信号
電荷が生成され、G出力が行われる間には、青色光
(B)に対応する信号電荷が生成される。ところが、図
2(2)では、図5(a)と異なり、B出力が行われる
間には、照明装置21が消灯される。なお、このような
照明装置21の消灯は、CPU11の指示に応じて照明
装置駆動回路13によって実現される。また、図2
(2)では、照明装置21が消灯されている状態でライ
ンセンサ18の各画素の受光部で生成された信号電荷が
無効データとして排出される間(無効出力が行われる
間)に、赤外光(Ir)に対応する信号電荷が生成さ
れ、Ir出力は、次のラインの信号電荷が生成される前
に行われる。
【0034】すなわち、図2(2)に示すタイミングに
よってカラー画像および赤外線画像の各ライン毎の読み
取りを行う場合、赤外光(Ir)が照射されている間に
転送部で生成される信号電荷は、照明装置21を強制的
に消灯した間に生成された無効データと共に排出される
ことになる。以上説明したように、第1の実施形態で
は、図2(1)、(2)に示すタイミングでカラー画像
および赤外線画像の各ライン毎の読み取りを行うことに
よって、カラー画像の読み取りに対する赤外光(Ir)
の影響を回避することができる。また、転送部で生成さ
れる赤外光(Ir)に対応する信号電荷が、赤外線画像
の読み取りに影響を与えることも無い。
【0035】なお、第1の実施形態では、白黒ラインセ
ンサによる線順次方式でフィルム原稿26の画像データ
を読み取っているが、本発明は、白黒ラインセンサによ
る面順次方式でフィルム原稿26の画像データを読み取
る場合であっても適用できる。例えば、白黒ラインセン
サによる面順次方式で、読取範囲内の赤外線画像の読み
取りを行った後に同一の読取範囲内のカラー画像の読み
取りを行う場合には、赤外線画像の読み取りにおいて、
1ライン目の赤外光(Ir)に対応する信号電荷の生成
を、無効出力が行われている間に行い、それ以降、赤外
光(Ir)に対応する信号電荷の生成を各ライン毎に順
次行ってゆくが、前のラインのIr出力が行われている
間は、次のラインの赤外光(Ir)に対応する信号電荷
の生成を禁止することによって、前のラインのIr出力
に対する次のラインの赤外光(Ir)の影響を回避する
ことができる。
【0036】また、白黒ラインセンサによる面順次方式
で、読取範囲内のカラー画像の読み取り(例えば、赤色
光(R)→緑色光(G)→青色光(B)の順序)を行っ
た後に同一の読取範囲内の赤外線画像の読み取りを行う
場合には、カラー画像の読み取りにおいて、最終ライン
のB出力を行っている間に照明装置21を消灯し、続い
て行われる赤外線画像の読み取りにおいて、1ライン目
の赤外光(Ir)に対応する信号電荷の生成を、最終ラ
インのB出力が終了してから開始する(最終ラインのB
出力を行っている間は、赤外光(Ir)に対応する信号
電荷の生成を禁止する)ことによって、カラー画像の読
み取りに対する赤外光(Ir)の影響を回避することが
できる。
【0037】《第2の実施形態》以下、図3(1)、
(2)に基づき、第2の実施形態におけるカラー画像お
よび赤外線画像の各ライン毎の読み取りのタイミングを
説明する。まず、図3(1)では、無効出力が行われる
間には、赤外光(Ir)に対応する信号電荷が生成さ
れ、Ir出力が行われる間には、白色光に対する信号電
荷(カラーフィルタを介してフィルタリングされた赤色
光(R)、緑色光(G)、青色光(B)に対応する信号
電荷)が生成される。また、R,G,B出力は、次のラ
インの赤外光(Ir)に対応する信号電荷が生成される
前に行われる。
【0038】すなわち、図3(1)に示すタイミングに
よってカラー画像および赤外線画像の各ライン毎の読み
取りを行う場合、赤外光(Ir)が照射されている間に
転送部で生成される信号電荷は、モータ20によってフ
ィルム原稿26を1ライン分移動している間に生成され
た無効データと共に排出されることになる。一方、図3
(2)では、無効出力が行われる間には、図5(b)と
同様に、白色光に対する信号電荷(カラーフィルタを介
してフィルタリングされた赤色光(R)、緑色光
(G)、青色光(B)に対応する信号電荷)が生成され
るが、R,G,B出力が行われる間には、照明装置21
が消灯される。なお、このような照明装置21の消灯
は、CPU11の指示に応じて照明装置駆動回路13に
よって実現される。また、図3(2)では、照明装置2
1が消灯されている状態でラインセンサ18の各画素の
受光部で生成された信号電荷が無効データとして排出さ
れる間(無効出力が行われる間)に、赤外光(Ir)に
対応する信号電荷が生成され、Ir出力は、次のライン
の信号電荷が生成される前に行われる。
【0039】すなわち、図3(2)に示すタイミングに
よってカラー画像および赤外線画像の各ライン毎の読み
取りを行う場合、赤外光(Ir)が照射されている間に
転送部で生成される信号電荷は、照明装置21を強制的
に消灯した間に生成された無効データと共に排出される
ことになる。以上説明したように、第2の実施形態で
は、図3(1)、(2)に示すタイミングでカラー画像
および赤外線画像の各ライン毎の読み取りを行うことに
よって、カラー画像の読み取りに対する赤外光(Ir)
の影響を回避することができる。また、転送部で生成さ
れる赤外光(Ir)に対応する信号電荷が、赤外線画像
の読み取りに影響を与えることも無い。
【0040】なお、第2の実施形態では、ライン毎に白
色光と赤外光(Ir)とを切り換えて、カラー画像の読
み取りと赤外線画像の読み取りとをライン単位で繰り返
しているが、本発明は、読取範囲内の赤外線画像の読み
取りを行った後に同一の読取範囲内のカラー画像の読み
取りを行ったり、読取範囲内の赤外線画像の読み取りを
行った後に同一の読取範囲内のカラー画像の読み取りを
行う場合であっても適用できる。
【0041】例えば、読取範囲内の赤外線画像の読み取
りを行った後に同一の読取範囲内のカラー画像の読み取
りを行う場合には、赤外線画像の読み取りにおいて、1
ライン目の赤外光(Ir)に対応する信号電荷の生成
を、無効出力が行われている間に行い、それ以降、赤外
光(Ir)に対応する信号電荷の生成を各ライン毎に順
次行ってゆくが、前のラインのIr出力が行われている
間は、次のラインの赤外光(Ir)に対応する信号電荷
の生成を禁止することによって、前のラインのIr出力
に対する次のラインの赤外光(Ir)の影響を回避する
ことができる。
【0042】また、読取範囲内の赤外線画像の読み取り
を行った後に同一の読取範囲内のカラー画像の読み取り
を行う場合には、カラー画像の読み取りにおいて、最終
ラインのR,G,B出力を行っている間に照明装置21
を消灯し、続いて行われる赤外線画像の読み取りにおい
て、1ライン目の赤外光(Ir)に対応する信号電荷の
生成を、最終ラインのR,G,B出力が終了してから開
始する(最終ラインのR,G,B出力を行っている間は
赤外光(Ir)に対応する信号電荷の生成を禁止する)
ことによって、カラー画像の読み取りに対する赤外光
(Ir)の影響を回避することができる。
【0043】ところで、上述した各実施形態において、
赤外光(Ir)に対応する信号電荷は、無効出力が行わ
れる間に生成されるが、図2(2)や図3(2)では、
このような無効出力を行うために、照明装置21を強制
的に消灯する期間を別途設ける必要があるのに対し、図
2(1)や図3(1)では、このような期間を別途設け
る必要が無い。そのため、図2(1)では、図2(2)
と比べて、カラー画像および赤外線画像の各ライン毎の
読み取りを速やかに行うことができ、図3(1)では、
図3(2)と比べて、カラー画像および赤外線画像の各
ライン毎の読み取りを速やかに行うことができる。
【0044】また、上述した各実施形態では、読み取り
の対象となるラインを変更している間(フィルム原稿2
6を1ライン分移動している間)に生成された無効デー
タを次のラインの無効出力によって出力しているが、読
み取りの対象となるラインの変更を瞬時に行えるフィル
ムスキャナでは、無効出力を次のラインで行わない場合
ある。このような場合には、図2(2)や図3(2)と
同様に、照明装置21を強制的に消灯する期間を別途設
けることによって、カラー画像の読み取りに対する赤外
光(Ir)の影響を回避しつつ、赤外線画像の読み取り
を行うことができる。
【0045】さらに、上述した各実施形態では、各ライ
ン毎に赤外光(Ir)に対応する信号電荷を1回生成し
ているが、本発明は、赤外光(Ir)に対応する信号電
荷の生成を各ライン毎に複数回行う場合であっても適応
できる。このような場合、赤外光(Ir)に対応する信
号電荷が生成される前に、照明装置21を消灯する期間
を設け、その期間に生成された信号電荷を無効データと
して排出する間に、赤外光(Ir)に対応する信号電荷
を生成することによって、カラー画像の読み取りに対す
る赤外光(Ir)の影響や、各々の赤外線画像の読み取
りに対する互いの赤外光(Ir)の影響を回避すること
ができる。
【0046】また、上述した各実施形態では、読み取ら
れた赤外線画像は、フィルム原稿26上の埃、塵、傷や
指紋等の欠陥の検出に用いられるが、I/F回路17を
介して外部に出力されても良い。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項3に記載の発明では、撮像素子の受光部以外で遮蔽
されない長波長の光に影響されること無く、原稿の画像
(撮像素子の受光部以外で遮蔽される光による画像や長
波長の光による画像に相当する)を精度良く読み取るこ
とができる。
【0048】また、請求項3に記載の発明では、このよ
うにして読み取った長波長の光による画像に基づいて、
原稿の欠陥を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルムスキャナの構成図である。
【図2】第1の実施形態におけるカラー画像および赤外
線画像の各ライン毎の読み取りのタイミングを示す図で
ある。
【図3】第2の実施形態におけるカラー画像および赤外
線画像の各ライン毎の読み取りのタイミングを示す図で
ある。
【図4】従来の画像読取装置におけるカラー画像の各ラ
イン毎の読み取りのタイミングを示す図である。
【図5】従来のフィルムスキャナにおけるカラー画像お
よび赤外線画像の各ライン毎の読み取りのタイミングを
示す図である。
【図6】従来のフィルムスキャナにおける赤外光の影響
を示す図である。
【符号の説明】
10 フィルムスキャナ 11 CPU 12 モータ駆動回路 13 照明装置駆動回路 14 信号処理回路 15 ROM 16 RAM 17 I/F回路(インタフェース回路) 18 ラインセンサ 19 A/D変換器 20 モータ 21 照明装置 22、23 反射ミラー 24 トーリックミラー 25 レンズ 26 フィルム原稿

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿に対して照明光を照射する照明手段
    と、 前記照明手段から照明光として照射されて原稿を透過ま
    たは反射した光を、受光部で受光して信号電荷を生成
    し、該信号電荷を転送部へ転送して原稿の画像データと
    して出力する撮像素子と、 前記照明手段に対して照明光の照射を指示すると共に、
    前記撮像素子の受光部で生成された信号電荷を転送部へ
    転送するタイミングを指示する制御手段とを備えた画像
    読取装置において、 前記照明手段は、 前記撮像素子の受光部以外で遮蔽される光と、該撮像素
    子の受光部以外で遮蔽されない長波長の光とを、照明光
    として原稿に個別に照射し、 前記制御手段は、 原稿の画像データが前記撮像素子の転送部を介して出力
    されている間は、前記照明手段による長波長の光の照射
    を禁止することを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像読取装置におい
    て、 前記撮像素子は、 原稿の画像データに対応しない信号電荷を無効データと
    して排出し、 前記制御手段は、 前記撮像素子によって無効データが排出されている間
    に、前記照明手段による長波長の光の照射を許可するこ
    とを特徴とする画像読取装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の画像読
    取装置において、 前記照明手段によって原稿に照射される長波長の光は、 原稿の通常の画像に対して受光感度が低く、原稿上の欠
    陥によって遮蔽される光であり、 前記制御手段は、 前記撮像素子から出力される前記長波長の光による原稿
    の画像データに基づいて、原稿の欠陥を検出することを
    特徴とする画像読取装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006333078A (ja) * 2005-05-26 2006-12-07 Canon Inc 画像読取装置
JP2009060517A (ja) * 2007-09-03 2009-03-19 Ricoh Co Ltd 画像読取装置
JP2009194519A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Pfu Ltd 画像読取装置

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