JP2003308923A - コネクタのロック構造 - Google Patents

コネクタのロック構造

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JP2003308923A
JP2003308923A JP2002111614A JP2002111614A JP2003308923A JP 2003308923 A JP2003308923 A JP 2003308923A JP 2002111614 A JP2002111614 A JP 2002111614A JP 2002111614 A JP2002111614 A JP 2002111614A JP 2003308923 A JP2003308923 A JP 2003308923A
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connector
arm
lock
arm portion
locking
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JP2002111614A
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English (en)
Inventor
Hirohisa Ueda
裕久 植田
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Publication date
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コネクタのロック部の小型化を図りつつ特に
ロック解除性を高める。 【解決手段】 一方のコネクタにロック部11、他方の
コネクタに被ロック部を設け、両コネクタを嵌合と同時
にロックさせる構造で、ロック部11が、一方のコネク
タの壁部9から立ち上げられた第一のアーム部20と、
アーム部の自由端側から立ち上げ基部20aに向けて延
び、他方のコネクタの壁部に対する接触支点28を有す
る第二のアーム部24と、自由端側の係止部23bと、
第二のアーム部の自由端側に立ち上げ形成されたロック
解除用の操作部26とを備える。両アーム部20,24
とがほぼ同じ長さに形成され、操作部26が立ち上げ基
部20aの側部上方に位置する。接触支点は傾斜面28
である。各アーム部20,24が一対設けられて連結部
21,25で連結され、連結部25に操作部26が立ち
上げ形成された。アーム部20が外側に、アーム部24
が内側に位置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタ嵌合と同
時にコネクタをロックさせる小型のロック部を備えるコ
ネクタのロック構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一方のコネクタを他方のコネクタに接続
した状態にロックさせる構造として、従来、種々の形態
のものが提案実施されている。
【0003】図5は、雌型の端子を収容する雄型のコネ
クタ41に嵌合前端側から可撓性のロックアーム42を
立ち上げて設けた例を示すものであり、ロックアーム4
2は長手方向中間部に係止突起43を有し、相手側の雌
型のコネクタ(図示せず)に、係止突起43に対する係
合凹部が設けられる。ロック解除はロックアーム42の
後端部44を押し下げることで行われる。ロックアーム
42の前端部45が支点となり、後端部44が力点とな
る。
【0004】図6は、雌型の端子を収容する雄型のコネ
クタ46にシーソー式のロックアーム47を設けた例を
示すものであり、ロックアーム47の前端側に係止孔4
8が設けられ、相手側の雌型のコネクタ(図示せず)
に、係止孔48に対する係合突起が設けられる。ロック
解除はロックアーム47の後端部49を押し下げること
で行われる。ロックアーム47の中間部に支点50が位
置し、後端部49が力点となる。
【0005】図7は、図6の改良例として、ロックアー
ム51の長手方向中間部において幅方向両側に一対の支
点52を設け、支点52から一対のアーム片53を後方
に延長し、後方延長部から一対のアーム片53の間で前
方に向けてロック片54を延長し、ロック片54の前端
側に係止孔55を設け、ロックアーム51の後端部56
を力点としたロック構造を示すものである。ロック片5
1は支点52を越えて前方に長く突出している。
【0006】図8の如く、ロック片54の係止孔55に
相手側の雌型のコネクタ57の係合突起58が係合す
る。雄型のコネクタ59は雌型のコネクタ57の嵌合室
60内に嵌合する。コネクタ嵌合と同時に雄・雌両端子
(図示せず)が接続される。両端子はそれぞれ電線(図
示せず)に接続されている。ロック解除はロックアーム
51の力点56を押し下げることで行われる。力点56
を押し下げた状態で両コネクタ57,59を手で引くこ
とで、雄・雌両端子の接続が解除される。
【0007】図7のロック構造の変形例として、支点
(52)をロックアームの幅方向中央に設け、支点(5
2)の両側で一対のロック片を枠状に連続させ、ロック
片の内側に係止孔(55)を構成させた例も提案されて
いる。力点(56)は図7と同様にアーム後端部に位置
する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
5のコネクタ41のロック構造にあっては、支点45か
ら力点44までの距離が長く、ロックアーム42が大型
化するという問題があった。また、図6のコネクタ46
のロック構造にあっては、支点50から力点49までの
距離は半減されるものの、力点49から作用点すなわち
係止孔48までの距離が長く、同様にロックアーム47
が大型化するという問題があった。また、図7とその変
形例のコネクタ59のロック構造にあっては、図6の例
と同様に支点52から力点56までの距離は短いもの
の、力点56から作用点すなわち係止孔55までの距離
が長く、同様にロックアーム51が大型化するという問
題があった。
【0009】本発明は、上記した点に鑑み、ロック部を
小型化し、それによってもロックを確実に行うことがで
きるのは勿論のこと、ロック解除を容易に且つ確実に行
うことができるコネクタのロック構造を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係るコネクタのロック構造は、
一方のコネクタにロック部、他方のコネクタに被ロック
部をそれぞれ設けて、両コネクタを嵌合と同時にロック
させるコネクタのロック構造において、前記ロック部
が、前記一方のコネクタの壁部から立ち上げられた第一
のアーム部と、該第一のアーム部の自由端側から該第一
のアーム部の立ち上げ基部に向けて延び、該他方のコネ
クタの壁部に対する接触支点を有する第二のアーム部
と、該自由端側に位置する係止部と、該第二のアーム部
の自由端側に立ち上げ形成されたロック解除用の操作部
とを備えることを特徴とする。
【0011】上記構成により、両コネクタの嵌合時に一
方のコネクタのロック部の自由端側が他方のコネクタの
被ロック部で撓み方向に押圧され、第一のアーム部が立
ち上げ基部を支点として撓みつつ、係止部が被ロック部
に係合し、同時に第一のアーム部が復元して、両コネク
タが抜け出しなくロックされる。係止部は作用点として
作用する。両コネクタのロック解除時には、操作部をア
ーム部長手方向(係止部から操作部に向かう方向)すな
わち操作部の突出方向とは交差する方向に引くあるいは
押すことで、他方のコネクタの壁部と第二のアーム部と
の接点を支点として、第二のアーム部がロック解除方向
に撓み、係止部が第二のアーム部と一体にロック解除方
向に移動して、係止部と被ロック部との係合が解除され
る。操作部は力点として作用する。ロック解除のまま一
方のコネクタを操作部の操作方向と同一方向に引くこと
で両コネクタの嵌合(接続)が解除される。第二のアー
ム部は第一のアーム部の立ち上げ基部に向けて延びたも
のであり、立ち上げ基部よりも長手方向に延長する必要
がない(第二のアーム部が短くても他方のコネクタの壁
部との接触点を支点として梃子の原理でロック解除方向
に回動させることができる)から、ロック部が長手方向
にコンパクト化される。
【0012】請求項2に係るコネクタのロック構造は、
請求項1記載のコネクタのロック構造において、前記第
一のアーム部と前記第二のアーム部とがほぼ同じ長さに
形成され、前記操作部が前記立ち上げ基部の側部上方に
位置することを特徴とする。上記構成により、ロック解
除時に操作部が第一のアーム部の立ち上げ基部の側方で
立ち上げ基部とは反対方向(上向き)に延びているか
ら、操作部をアーム部長手方向に引くあるいは押すこと
で、梃子の作用で確実に且つ小さな力で容易に各アーム
部をロック解除方向に撓ませることができる。両アーム
部の長さが同程度であるから、ロック部が長手方向に小
型化されることは言うまでもない。
【0013】請求項3に係るコネクタのロック構造は、
請求項1又は2記載のコネクタのロック構造において、
前記第一のアーム部と第二のアーム部との間のスリット
が前記係止部よりも該第一のアーム部の自由端側に長く
延びたことを特徴とする。上記構成により、コネクタ嵌
合時に第一のアーム部が撓みやすく、ロックが小さな力
で容易に行われると共に、ロック解除時に第二のアーム
部が小さな操作力で容易にロック解除方向に撓み、ロッ
ク解除作業が容易化・確実化する。
【0014】請求項4に係るコネクタのロック構造は、
請求項1〜3の何れか1項に記載のコネクタのロック構
造において、前記支点が傾斜面であることを特徴とす
る。上記構成により、コネクタ嵌合時に第二のアーム部
の傾斜面に他方のコネクタの壁部の先端が当接し、ロッ
ク解除時に操作部を突出方向とは交差する方向に引く又
は押すことで、傾斜面を支点として第二のアーム部が梃
子の原理で小さな力でロック解除方向に確実に撓み、ロ
ックが確実に解除される。
【0015】請求項5に係るコネクタのロック構造は、
請求項1〜4の何れか1項に記載のコネクタのロック構
造において、前記第一のアーム部と前記第二のアーム部
とがそれぞれ一対設けられ、各アーム部が連結部で連結
され、該第二のアーム部の自由端側の連結部に前記操作
部が立ち上げ形成されたことを特徴とする。上記構成に
より、コネクタ嵌合時に、一対の第一のアーム部が均一
に撓み、一対の第一のアーム部の間で係止部が強い係止
力で他方のコネクタの被ロック部に係合する。また、一
対の第二のアーム部が一対の第一のアーム部の自由端側
の部分で安定に支持されるから、ロック解除時に、操作
部の操作で一対の第二のアーム部が同時に且つ大きなス
トロークで撓み、ロックが確実に且つ小さな操作力で容
易に解除される。
【0016】請求項6に係るコネクタのロック構造は、
請求項5記載のコネクタのロック構造において、前記第
一のアーム部が外側に位置し、前記第二のアーム部が内
側に位置することを特徴とする。上記構成により、外側
の一対の第一のアーム部の内側スペースに一対の第二の
アーム部が位置し、第一のアーム部の立ち上げ基部の内
側に第二のアーム部側の連結部と操作部が位置する。立
ち上げ基部から上方に突出するのは操作部のみであり、
ロック部の形状が高さ方向にも簡素化・コンパクト化さ
れる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るコネクタの
ロック構造を基板用コネクタに適用した形態例、図2〜
図4は同じくコネクタのロック構造の一実施形態をそれ
ぞれ示すものである。
【0018】図1で基板用コネクタ1は、フラット回路
体4の端部に固定された雄側のコネクタ(ホルダとも言
う)2と、回路基板5に固定された雌側のコネクタ3と
で構成されている。両コネクタ2,3の嵌合によってフ
ラット回路体4と回路基板5が電気的に接続される。
【0019】雄側のコネクタ2は、合成樹脂製のコネク
タハウジング(ホルダ本体とも言う)6と、コネクタハ
ウジング6内に並列に設けられた複数の端子部(図示せ
ず)とで構成され、端子部はフラット回路体4の絶縁被
覆7を剥いて導体部8を露出して構成されている。コネ
クタハウジング6は下側の基板部(壁部)9と上側の左
右両側の押さえ壁10と上側中央のロック部11とで構
成されている。基板部9の下面(裏面)に端子部が並列
に配置されている。
【0020】雌側のコネクタ3は、前記基板部9に対す
る横長の嵌合室12を有する合成樹脂製のコネクタハウ
ジング13と、嵌合室12内に突出して並列に位置する
複数の端子(図1では端子を収容する溝部14のみ示し
ている)とで構成され、端子は例えば上下一対の挟持接
触片を有して、雄側のコネクタ2の端子部を含む基板部
9を上下方向に挟持可能である。端子は回路基板5の回
路導体(図示せず)にハンダ付け等の手段で接続されて
いる。雌側のコネクタハウジング13の上壁15(壁
部)に、雄側のコネクタ6のロック部11に対する被ロ
ック部である突起16が一体に形成されている。嵌合室
12の前端においてコネクタハウジング13の上壁15
と下壁(基壁)17とに上向きの案内用の傾斜面18,
19が形成されている。
【0021】両コネクタ2,3の嵌合時に、基板部9が
嵌合室12に挿入され、両側の押さえ壁10が上壁15
の上面に押接し、端子部が端子に接続され、それと同時
にロック部11が被ロック部16に係合して、両コネク
タ2,3の抜けが防止され、端子相互の接続が維持され
る。
【0022】上記基板用コネクタ1の基本構成について
は本出願人が先に特願2001−238886で提案済
である。本発明は一方のコネクタである雄側のコネクタ
2のロック部11に改良を施して、ロックを確実に行え
るのは勿論のこと、ロック解除を容易に且つ確実に行う
ことができるようにしたものである。
【0023】すなわち、図2にロック部11の拡大斜視
図を示す如く、ロック部11は、水平な基板部9から一
体に略L字状に立ち上げられた左右一対の可撓性の第一
のアーム部20と、アーム部20の前端側を幅方向に連
結する連結板部(連結部)21と、一対のアーム部20
の間で連結板部21から後方にアーム基部20aまで延
長された略枠状の操作片部22とで構成されている。
【0024】アーム部20は立ち上げ基部である垂直な
短い脚部20aと、水平な長い可撓部20bとで構成さ
れ、連結板部21はアーム部20の長さと同程度に幅広
に形成されている。図3にも示す如く連結板部21の下
面側には突起23が形成され、突起23は前側の摺接用
傾斜面23aと後側の垂直な係止面(係止部)23bと
を有している。
【0025】また、操作片部22(図2)は、連結板部
21に続く一対の可撓性の第二のアーム部24と、一対
のアーム部24の後端(自由端)側を幅方向に連結した
連結部25と、連結部25から上向きに突出した操作部
26とで構成されている。
【0026】一対の第二のアーム部24は外側の第一の
アーム部20と平行に且つ逆方向に延びている。内側と
外側の各アーム部24,20の上面は後方に向かうにつ
れて板厚を漸次増す如く傾斜している。内側と外側の各
アーム部24,20の下面は基板部9の上面と平行であ
り、各アーム部20,24と基板部9との間には相手側
の雌側のコネクタ3(図1)のハウジング13の上壁
(壁部)15が進入可能である。
【0027】連結板部21(図2)と一対の内側のアー
ム部24と連結部25とで囲まれて矩形状の孔部30が
構成され、図4の如く孔部30の前端面30aは連結板
部21の下面側の突起23の係止面23bと同一面に続
いている。突起23と孔部30又は少なくとも突起23
が相手側の被ロック部である突起16(図1)に係合す
る。被ロック部である突起16(図1)も前側の摺接用
の傾斜面16aと後側の垂直な係止面16bとを有して
いる。図2で内側と外側のアーム部24,20の間のス
リット27は孔部30の前端面(係止部)30aよりも
少し前方まで延びている。本明細書ではコネクタ嵌合方
向を「前」と定義している。
【0028】孔部30の後端30bはほぼ水平に連結部
25の下面25a(図4)に続いている。連結部25は
基板部9の上方に離間して位置している。連結部25の
両側で内側の一対のアーム部24の基部(後端部)は基
板部9に向けて下向きに傾斜し、この傾斜面28(図
4)は基板部9から少し離間したほぼ水平な面25aに
続いている。傾斜面28は相手側の雌側のコネクタハウ
ジング13(図1)の上壁15の前端の傾斜面18に当
接可能であり、上壁15に対する接触支点として作用す
る。内側のアーム部24(図2)の後端と連結部25と
は操作片部22の自由端を構成している。内側のアーム
24の下側の傾斜面28は図4の如く操作部26よりも
前方に位置している。操作片部22(図2)の自由端は
外側のアーム20の脚部20aとほぼ同じ位置にあり、
後方に大きく突出しないから、ロック部11が長手方向
にコンパクト化されている。
【0029】連結部25は上向きの操作部26に一体に
続いている。操作部26は突起23と孔部30とを合わ
せた程度の高さに突出され、操作部26の前端面は上側
の垂直面26a(図4)と下側の湾曲面26bとで構成
され、湾曲面26bは内側の一対のアーム部22(図
2)の上面に続き、操作部26の後端面26c(図4)
は基板部9に向けて垂直に連結部25の後端面と同一面
に位置し、操作部26の垂直な両側面26d(図2)は
連結部25の両側面と一体に内側の一対のアーム部24
の両側面に続いている。操作部26は内側のアーム部2
4の下側の傾斜面28よりも後方に位置している。図4
の矢印Aの如く操作部26は後方に向けてほぼ水平方向
に押圧操作される。
【0030】以下に上記コネクタのロック構造の作用を
説明する。両コネクタ2,3(図1)の嵌合操作時に、
雌側のコネクタ3の突起15が雄側のコネクタ2のロッ
ク部11の突起23(図2)に摺接しつつロック部11
の外側のアーム部20を脚部20aを支点に内側のアー
ム部24と一体に上向きに撓ませ、コネクタ嵌合と同時
に両アーム部20,24が下向きに復帰して、突起2
3,16同士がその係止面(係止部)23b,16bで
係合する。これにより、両コネクタ2,3が抜け出しな
く嵌合接続される。内側のアーム部24は外側のアーム
部20と一体的に上下する。外側のアーム部20の脚部
20aは第一の支点として作用し、ロック部11の少な
くとも突起23又は突起23と孔部30は作用点として
作用する。
【0031】雌側のコネクタハウジング13(図1)の
上壁15は図4の基板部9と内外の各アーム部24,2
0との間の空間29に進入し、上壁前端の傾斜面18
(図1)が図3〜図4の内側のアーム24の基部側の傾
斜面28に当接する。これにより、ロック部11の操作
片部22(図2)がロック解除時に傾斜面28を支点と
して上向きに回動可能となる。内側のアーム部24の傾
斜面28は第二の支点として作用する。これは操作部2
6が傾斜面28よりも少し後方に位置している(傾斜面
28が操作部26よりも少し前方に位置している)から
に他ならない。
【0032】すなわち、コネクタ2,3のロック解除時
に、図4の如く操作部26を作業者が手指で後方に引く
ことで、内側のアーム24が傾斜面28を支点として上
向きに回動し、内側のアーム24と一体に前側の基板部
21と基板部21に続く外側のアーム20とが上向きに
回動する。これにより、基板部21の下面側の突起23
が相手コネクタ3の突起16から離脱し、ロックが解除
される。操作部26は力点として作用する。
【0033】特に、内外のアーム部間のスリット27
(図2)が孔部30の前端面30a(突起23の係止面
(係止部)23b)よりも前方に長く切欠されているか
ら、操作部26の引き操作によって内側のアーム部24
が大きく上向きに撓み、突起相互の離脱が容易に且つ確
実に行われる。操作部26を後方に引いた状態で雄側の
コネクタ2を後方に引き出すことで、両コネクタ2,3
の嵌合が解除される。操作部26の操作方向(図4の矢
印A方向)と雄側のコネクタ2(図1)の離脱方向とが
同じであるから、操作部26を引きながら容易にコネク
タ2を離脱させることができる。
【0034】そして、従来の片持ちアームのように直線
状ではなく、第一の支点20a(図2)から外側のアー
ム部20を経て内側のアーム部24がUターンしている
から、支点20aの上部に力点26を設けても、十分な
ロック距離(撓み距離)を得ることができ、これによ
り、ロック部11の小型化とロック及びロック解除の確
実化が図られている。
【0035】なお、雌側のコネクタハウジング13(図
1)の上壁15の前端が傾斜面18になっていない場合
でも、内側のアーム部24の傾斜面28に上壁15の前
端エッジ(図示せず)が当接することで、傾斜面28は
第二の支点となり、操作部26の引き操作又は前方から
の押圧操作でロック部11をロック解除方向に回動させ
ることができる。内側のアーム部24に傾斜面28が形
成されていない場合は、内側のアーム部24の長手方向
中間部の内面に雌側のコネクタハウジング13の前端エ
ッジを当接させることで、内側のアーム部24の長手方
向中間部が第二の支点となり、同様にロック解除させる
ことができる。
【0036】なお、上記実施形態においては第一のアー
ム部20を外側に配置し、第二のアーム部24を内側に
配置したが、第一のアーム部(20)を内側に配置し、
第一のアーム部(20)の自由端側(前端側)で連結板
部(21)を介して第二のアーム部(24)を外側に配
置し、第二のアーム部(24)の自由端側(後端側)
を、第一のアーム部(20)の横幅よりも横長な連結部
(25)で連結し、連結部(25)の上に操作部(2
6)を一体に設けることも可能である。この形態は上記
図2の形態に較べて後方の連結部(25)が少し後方に
突出する分、長手方向に少し肥大化する懸念があるが、
連結部(25)を内側の第一のアーム部(20)の立ち
上げ基部(20a)の側方で上方に突出させて操作部
(26)とすることで長手方向の肥大化は防止される。
【0037】また、図2において例えば外側のアーム部
を一対ではなく二対形成したり、係止用の突起23を廃
除して(相手側の突起16は必要)、孔部30に相手側
の突起16を係合させるようにすることも可能である。
この場合、孔部30の前端の係止面30aが係止部とし
て作用する。また、操作部26の湾曲面26b(図4)
を廃除して直角な交差面としたり、図2のロック部11
を幅方向中央で切断して各一本の外側のアーム部と内側
のアーム部とを有するロック部とすることも可能であ
る。
【0038】また、上記実施形態は基板用コネクタ1に
ついて述べたが、本発明に係るコネクタのロック構造は
基板用コネクタ1に限らず、従来例のようなワイヤハー
ネス同士を接続させるコネクタや機器直付けコネクタ
(図示せず)等にも適用できるものである。また、ロッ
ク部11は雄側のコネクタに限らず、雌側のコネクタに
適用することも可能である。
【0039】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、第二のアーム部を第一のアーム部よりも長く延長さ
せることなく、第一のアーム部の立ち上げ基部(支点)
と操作部(力点)とをほぼ同じ位置に設けて、コネクタ
嵌合時のロック及び離脱時のロック解除を確実に且つ小
さな力で容易に行うことができるから、ロック部の構造
が小型化され、コネクタ自体の小型・軽量化が可能とな
ると共に、コネクタの搬送中等においてロック部を外部
と干渉させて変形や破損させる心配がなくなり、品質の
向上にも寄与する。
【0040】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、操作部をアーム部長手方向に
引くあるいは押すことで、梃子の作用で確実に且つ小さ
な力で容易に各アーム部をロック解除方向に撓ませるこ
とができるから、ロック解除時の操作性及び確実性が向
上する。
【0041】請求項3記載の発明によれば、特にロック
解除時に第二のアーム部を小さな操作力で容易にロック
解除方向に撓ませることができるから、ロック解除作業
が一層容易化・確実化する。
【0042】請求項4記載の発明によれば、ロック解除
時に操作部をアーム部長手方向に引く又は押すことで、
傾斜面を支点として第二のアーム部を梃子の原理で小さ
な力でロック解除方向に確実に撓ませることができ、ロ
ック解除性が一層向上する。
【0043】請求項5記載の発明によれば、一対の第二
のアーム部が一対の第一のアーム部の自由端側の部分で
安定に支持され、特にロック解除時に、操作部の操作で
一対の第二のアーム部が均一に且つ大きなストロークで
撓むから、ロック解除性が一層向上する。
【0044】請求項6記載の発明によれば、第一のアー
ム部の立ち上げ基部の内側に第二のアーム部側の連結部
と操作部が位置し、立ち上げ基部から上方(アーム部撓
み方向)に突出するのは操作部のみであるから、ロック
部の形状が高さ方向にも簡素化・コンパクト化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコネクタのロック構造を適用した基板
用コネクタの一実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】ロック部の一実施形態を示す拡大斜視図であ
る。
【図3】同じくロック部を内側から見た斜視図である。
【図4】同じくロック部を示す側面図である。
【図5】従来のコネクタのロック構造の一形態を示す側
面図である。
【図6】従来のコネクタのロック構造の他の形態を示す
斜視図である。
【図7】従来のコネクタのロック構造のその他の形態を
示す斜視図である。
【図8】同じく従来のコネクタの嵌合ロック状態を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
2 雄側のコネクタ(一方のコネクタ) 3 雌側のコネクタ(他方のコネクタ) 9 基板部(壁部) 11 ロック部 15 上壁(壁部) 16 突起(被ロック部) 20 第一のアーム部 20a 立ち上げ基部(支点) 21 連結板部(連結部) 23 突起 23b 係止面(係止部) 24 第二のアーム部 25 連結部 26 操作部 27 スリット 28 接触支点(傾斜面)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方のコネクタにロック部、他方のコネ
    クタに被ロック部をそれぞれ設けて、両コネクタを嵌合
    と同時にロックさせるコネクタのロック構造において、
    前記ロック部が、前記一方のコネクタの壁部から立ち上
    げられた第一のアーム部と、該第一のアーム部の自由端
    側から該第一のアーム部の立ち上げ基部に向けて延び、
    該他方のコネクタの壁部に対する接触支点を有する第二
    のアーム部と、該自由端側に位置する係止部と、該第二
    のアーム部の自由端側に立ち上げ形成されたロック解除
    用の操作部とを備えることを特徴とするコネクタのロッ
    ク構造。
  2. 【請求項2】 前記第一のアーム部と前記第二のアーム
    部とがほぼ同じ長さに形成され、前記操作部が前記立ち
    上げ基部の側部上方に位置することを特徴とする請求項
    1記載のコネクタのロック構造。
  3. 【請求項3】 前記第一のアーム部と第二のアーム部と
    の間のスリットが前記係止部よりも該第一のアーム部の
    自由端側に長く延びたことを特徴とする請求項1又は2
    記載のコネクタのロック構造。
  4. 【請求項4】 前記接触支点が傾斜面であることを特徴
    とする請求項1〜3の何れか1項に記載のコネクタのロ
    ック構造。
  5. 【請求項5】 前記第一のアーム部と前記第二のアーム
    部とがそれぞれ一対設けられ、各アーム部が連結部で連
    結され、該第二のアーム部の自由端側の連結部に前記操
    作部が立ち上げ形成されたことを特徴とする請求項1〜
    4の何れか1項に記載のコネクタのロック構造。
  6. 【請求項6】 前記第一のアーム部が外側に位置し、前
    記第二のアーム部が内側に位置することを特徴とする請
    求項5記載のコネクタのロック構造。
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