JP2003307224A - ウォーターポンプ軸受シール装置 - Google Patents

ウォーターポンプ軸受シール装置

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JP2003307224A JP2002112741A JP2002112741A JP2003307224A JP 2003307224 A JP2003307224 A JP 2003307224A JP 2002112741 A JP2002112741 A JP 2002112741A JP 2002112741 A JP2002112741 A JP 2002112741A JP 2003307224 A JP2003307224 A JP 2003307224A
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seal
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佐藤  修
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車等に装着されるウォーターポンプのイ
ンペラ回転用のウォーターポンプ軸受において、特にイ
ンペラ装着側におけるシール構造を極めて簡単なものと
し、その密封性を極めて長期に亘り良好に維持するこ
と。 【解決手段】 ウォーターポンプ軸受において、シール
材Aと、該シール材Aが装着される軸Bと、該軸Bを転
動体13,13,…を介して包囲する外輪12とからな
ること。前記シール材Aは、主リップ2と,インペラ2
1装着側に位置する副リップ3とを有し、前記主リップ
2と副リップ3との間で且つ該副リップ3側寄りに予備
リップ4が形成されること。該予備リップ4の内径は前
記主リップ2及び副リップ3の内径よりも大きく形成さ
れること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等に装着さ
れるウォーターポンプのインペラ回転用のウォーターポ
ンプ軸受において、特にインペラ装着側におけるシール
構造を極めて簡単なものとし、その密封性を極めて長期
に亘り良好に維持することができるウォーターポンプ軸
受シール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ウォーターポンプ軸受におい
て、インペラ装着側のシール構造として、ウォーターポ
ンプ軸に密着するシール材には、2箇所のシールリップ
を備えたものが一般的に使用されている。そのシール材
におけるインペラ側のシールリップによって、同軸のイ
ンペラ側に装着されているメカニカルシールから前記軸
受側へ向かって漏れてくる水(水分)をほとんどシール
することになる。特に、特開平10−110695号の
図5に開示されているものは、二つのシールリップが軸
周面に直接,接触しているものが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平10−11
0695号の図5においては、二つのシールリップのう
ち、メカニカルシール側、すなわちインペラ装着側で且
つ水が浸入しようとする箇所に位置するシールリップに
よってシールされた水(水分)は、そのシールリップの
周辺のウォーターポンプ軸の軸周面箇所に留まることと
なる。そのためにシールリップが接触する箇所における
軸周面付近には錆が発生しやすくなる。そして、このよ
うに錆が発生すると、軸周面の表面が浸食されて粗くな
り、粗くなった軸周面に接触しているシールリップの磨
耗劣化は著しくなり、ひいては、シール性が損なわれ、
水が軸受内部に浸入することになる。
【0004】このように、2つのシールリップを有する
シール材を使用し、そのシールリップが直接軸周面に接
触させてなるシール構造では、インペラ側のシールリッ
プのシール性を長期に得ることが難しい。このようなこ
とから、シール材のシールリップが軸に直接,接触しな
いようにするものとして、ステンレス等の不錆鋼から形
成されたスリンガを軸に装着し、シールリップをそのス
リンガに接触させる構造としたものが一般的に使用され
ている。しかしながらこのタイプは、部品点数及び工程
が増加することになり、コストに影響するものである。
本発明の目的は、スリンガを使用しないで、シール材の
リップを軸表面に直接,接触させた構造としながらも、
その密封性を極めて長期に亘り良好に維持することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、発明者は上記課
題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、本発明を、
ウォーターポンプ軸受において、主リップと,インペラ
装着側に位置する副リップとを有し,前記主リップと副
リップとの間で且つ該副リップ側寄りに予備リップが形
成され,該予備リップの内径は前記主リップ及び副リッ
プの内径よりも大きく形成されたシール材と、該シール
材が装着される軸と、該軸を転動体を介して包囲する外
輪とからなるウォーターポンプ軸受シール装置としたこ
とにより、インペラ装着側におけるシール構造を極めて
簡単なものとし、その密封性を極めて長期に亘り良好に
維持することができ、上記課題を解決したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。まず、本発明は、自動車等の輸送
機等や産業機械等のエンジンにおいて装着されるウォー
ターポンプの軸受に適用されるものである。本発明は、
複数の実施形態が存在し、その第1実施形態を図1乃至
図3に基づいて説明する。まず、ウォーターポンプの軸
受は、図1(A)に示すように、ハウジング本体部20
とハウジングカバー部とから構成されたポンプハウジン
グ内に納められており、ポンプ室内のインペラ21を回
転させるものである。そのポンプハウジングには、軸受
を装着するためのボス孔部20aが形成されており、該
ボス孔部20a内に後述する軸受の外輪12部分が装着
される。
【0007】その軸受は、図1(A),(B)に示すよ
うに、主にシール材A,軸B,外輪12及び転動体13
等から構成されている。そのシール材Aは、環状部1の
内周面側に主リップ2,副リップ3及び予備リップ4が
形成されている。これらのリップは、図1(C)に示す
ように、断面ほぼ三角山形状に形成されたもので、各リ
ップは、前記軸Bの外表面の適宜の位置に接触状態とな
るものである。
【0008】前記主リップ2及び副リップ3は、それぞ
れシール材Aの軸方向の両端に位置して形成されたもの
である。具体的には、シール材Aが軸Bに装着された状
態で、軸Bの軸受構造部側,すなわち後述する転動体1
3,13,…が装着されている側に位置するリップが主
リップ2であり、軸Bの軸方向においてインペラ21の
装着側に位置するリップが副リップ3となる。
【0009】まず、第1実施形態は、予備リップ4が複
数形成されたもので、二つのタイプが存在し、その第1
タイプとしては、第1予備リップ4a及び第2予備リッ
プ4bから構成されるものである。具体的には、図1
(C)に示すように、前記第1予備リップ4a,第2予
備リップ4bが前記軸Bの内部側に位置し,且つ前記主
リップ2と副リップ3との中間に位置して形成されてい
る。その第1予備リップ4a及び第2予備リップ4bの
先端は、初期状態において、前記主リップ2及び副リッ
プ3のそれぞれのリップ先端位置より低く設定されてい
る。すなわち、第1予備リップ4a,第2予備リップ4
bのそれぞれのの内径は、主リップ2及び副リップ3の
内径T2 ,T3 よりも大きく形成されるものである。さ
らに、第1予備リップ4aの内径T41とし、第2予備リ
ップ4bの内径T42とすると内径T 42>T41である。各
リップの内径の大小の関係は、具体的に次のようにな
り、T 42>T41>T2 ,且つT42>T41>T3 である。
【0010】ここで、前述された初期状態とは、シール
材Aが使用されはじめたときから、軸Bの回転により前
記主リップ2,副リップ3のリップ先端が磨耗して、予
備リップ4のリップ先端が軸Bに接触しはじめる状態と
なるまでの期間をいう。このとき、前記軸Bは、シール
材Aを中心にしてインペラ21装着側では、流体に浸か
っており、軸周面に錆Kが発生し、表面が粗くなりその
リップの磨耗がより一層早まるものである。その予備リ
ップ4は、前記副リップ3寄りに形成され、該副リップ
3に近接した状態にある。そして、副リップ3と予備リ
ップ4との間の断面形状は、円弧状,アーチ形状或いは
三角山形状に形成されている。
【0011】また、前記副リップ3と予備リップ4との
内径の差は、使用環境及びシール材Aを構成するゴムの
材質に応じて適宜に設定されるものである。その副リッ
プ3と予備リップ4との内径の差が大きければ、副リッ
プ3を長く使用し、全体的には、シール材Aの長期の使
用が可能となる。また、その副リップ3と予備リップ4
との内径の差が小さければ、副リップ3の使用期間が短
くなり、予備リップ4へとシールの役目が移動し、良好
なるシール状態を維持することができる。
【0012】その主リップ2及び副リップ3が軸Bの軸
周面に接触している状態は、それぞれが軸周面に対して
適宜の圧力を有して接触している。その副リップ3が磨
耗すると、前記軸Bとの接触面が平坦状になり、まず前
記第1予備リップ4aが次第に軸Bの軸周面に近接し、
さらに副リップ3の磨耗が進むと、第1予備リップ4a
が軸Bの軸周面に接触し、前記第1予備リップ4aによ
るシールが行われるようになる。なお前記副リップ3
は、一定以上磨耗すると、軸Bの軸周面との間に隙間が
生じ、軸Bへの回転の抵抗となることはない。
【0013】その第1実施形態の第2タイプとしては、
図3に示すように、前記予備リップ4が3個から構成さ
れるもので、前述された第1予備リップ4a及び第2予
備リップ4bに加えて第3予備リップ4cが形成された
ものである。この第3予備リップ4cにより、さらに耐
久性が増し、さらに長期に亘りシール材Aを使用するこ
とができる。
【0014】本発明の第2実施形態では、図4に示すよ
うに前記予備リップ4が一つのみからなるものである。
この実施形態では、シール材Aの構造が最も簡単なもの
にでき、シール材Aの製造においても、予備リップ4の
精度は、前記第1実施形態に比較して、低く抑えること
ができ、低価格にできるものである。
【0015】つぎに、軸Bは、図1(A),図2(B)
等に示すように、大径軸部8と小径軸部9とからなり、
前記大径軸部8と小径軸部9との間に段差面部10が形
成されている。その大径軸部8は、後述する外輪ととも
に回転支持部を構成する部位である。また、前記小径軸
部9は、前記ポンプ室内に向かって突出し、その先端箇
所にはインペラ21が装着される。前記段差面部10
は、前記軸Bの大径軸部8から小径軸部9に変化する段
差箇所であり、且つ前記シール材Aの副リップ3が接触
する部位である。その段差面部10の段差面は、図1
(B)に示すように、前記軸Bの軸方向に直交する平坦
面となるように形成されているが、段差箇所が円錐状に
形成されることもある。
【0016】その軸Bの大径軸部8の外周には、その軸
周方向に沿って形成された外周転動溝8aが軸方向に複
数列設けられている。また、外輪12は、円筒状に形成
され、前記大径軸部8とともに前記軸Bの回転支持部分
を構成する部材であるが、その外輪12の内周面には、
前記外周転動溝8a,8a,…に対応する位置に複数の
内周転動溝12a,12a,…が形成されている。
【0017】そして、大径軸部8の外周転動溝8a,8
a,…及び外輪12の内周転動溝12a,12a,…と
の間に前記転動体13,13,…が配列され、該転動体
13,13,…がリテーナ等にて所定間隔を維持するよ
うに設定され、大径軸部8の外周を包囲するようにして
外輪12が装着される。前記転動体13は、具体的には
球体であるが、その他の形状として円筒状或いはローラ
状のものであってもよい。また、図示された大径軸部8
の外周転動溝8a,8a,…及び外輪12の内周転動溝
12a,12a,…は、夫々2箇所に形成されている。
次に、その外輪12のインペラ装着側の開口付近の内周
側には、前記シール材Aの固定環状部1aが装着される
固定溝12bが周方向に形成されている。
【0018】
【作用】ここでは、シール材Aの予備リップ4が第1予
備リップ4a及び第2予備リップ4bから構成されたも
のについて図1(A),(B),(C)に基づいて説明
する。まず、シール材Aは、その固定環状部1aが前記
外輪12の固定溝12bに挿入状態で固着される。そし
て、そのシール材Aの内周側においては、主リップ2,
副リップ3が軸Bに接触するようにセットされる。この
とき第1予備リップ4a,第2予備リップ4bは、まだ
軸Bの軸周面に接触しないで適宜の間隔をおいて離間し
ている。そのシール材Aを境にして、軸Bのインペラ2
1装着側は流体に浸かる状態である。或いはメカニカル
シールが装着されていることが多いので、そのメカニカ
ルシールから浸入した流体がシール材A箇所に溜まって
いる状態である。
【0019】このような状態で、一定期間使用すると軸
Bのシール材A箇所からインペラ21側は液体によって
錆Kが発生し、表面粗さが悪化する。そのために、粗く
なった表面箇所に位置する副リップ3は、より一層、磨
耗が進行し、やがて非接触状態となり副リップ3のシー
ルの役目は終了する。そして、副リップ3は磨耗してゆ
くとともに、副リップ3に隣接している第1予備リップ
4aが軸Bの表面に近づき、やがて、副リップ3がかな
り磨耗してしまうと、第1予備リップ4aが軸Bの表面
に接触し、第1予備リップ4aのシールの役目が開始す
る。さらに、第1予備リップ4aが軸Bの錆Kにより磨
耗すると、次位の第2予備リップ4bが軸Bに接触し、
シールの役目をなす。予備リップ(第1予備リップ4
a,第2予備リップ4b等)は、各々の前段のリップが
接触している間は、軸Bに接していないため、リップ間
にグリスを設けた場合、グリスが供給され且つ新しいリ
ップ形状が保たれる。
【0020】予備リップ4の数がさらに多く多段的に配
置されたタイプでも、上述したのと同様に、長期の使用
に亘り、副リップ3側の予備リップ4から順次軸Bに接
触してゆくものである。また、予備リップ4が一つの場
合も同様に副リップ3が磨耗すると予備リップ4が軸B
に接触し、シールの役目をなす。
【0021】
【発明の効果】請求項1の発明は、ウォーターポンプ軸
受において、主リップ2と,インペラ21装着側に位置
する副リップ3とを有し,前記主リップ2と副リップ3
との間で且つ該副リップ3側寄りに予備リップ4が形成
され,該予備リップ4の内径は前記主リップ2及び副リ
ップ3の内径よりも大きく形成されたシール材Aと、該
シール材Aが装着される軸Bと、該軸Bを転動体13,
13,…を介して包囲する外輪12とからなるウォータ
ーポンプ軸受シール装置としたことにより、特にスリン
ガを使用しないシール材Aでありながら、2点のリップ
接触を長期に亘り維持することができ、ひいてはウォー
ターポンプ軸受の寿命を向上させることができる。
【0022】上記効果を詳述すると、軸受構造部におい
て、軸Bがたとえ流体に浸かって表面に錆Kが発生し、
シール材Aの副リップ3が磨耗し、該副リップ3のシー
ル性が劣化しても、副リップ3に隣接して予備リップ4
が形成されているので、予備リップ4が軸Bに接触す
る。そして、その予備リップ4がインペラ21装着側す
なわち流体側のシールの役目をなすことにより、前記副
リップ3と予備リップ4が引き継いで作用することにな
り、長期に亘り良好なるシールを行うことができるもの
である。このように、通常では、軸Bにステンレス等の
スリンガを設けて、該スリンガにリップ接触を行わせ、
錆Kによるリップ磨耗を防止しているが、本発明では、
スリンガを設けず、たとえ軸Bに錆Kが発生しても、シ
ール材Aを長期に亘り使用することができるものであ
る。
【0023】請求項2の発明は、請求項1において、前
記予備リップ4は、一つとしてなるウォーターポンプ軸
受シール装置としたことにより、シール材Aの形状を簡
単にすることができる。
【0024】請求項3の発明は、請求項1において、前
記副リップ3側から主リップ2側に向かって複数の予備
リップ4が次第に内径が大きくなるように多段階状に形
成されてなるウォーターポンプ軸受シール装置としたこ
とにより、予備リップ4(実施の形態の記載において第
1予備リップ4a,第2予備リップ4b等)が多数形成
されているので、前記副リップ3側寄りの予備リップ4
から順次主リップ2側に向かって軸Bに接触してゆくの
で、極めて長期に亘りシール材Aを使用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はハウジング本体部に装着した軸受の縦
断側面図 (B)は(A)の要部拡大断面図 (C)は(B)のイ部であって,第1実施形態の第1タ
イプの最拡大断面図
【図2】(A)は第1実施形態における第1タイプの主
リップと副リップが軸に接触している状態図 (B)は副リップが磨耗して第1予備リップが軸に接触
した状態図 (C)は第1予備リップが磨耗して第2予備リップが軸
に接触した状態図
【図3】第1実施形態における第2タイプの要部最拡大
断面図
【図4】本発明における第2実施形態の要部最拡大断面
【符号の説明】
A…シール材 B…軸 2…主リップ 3…副リップ 4…予備リップ 12…外輪 13…転動体 21…インペラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウォーターポンプ軸受において、主リッ
    プと,インペラ装着側に位置する副リップとを有し,前
    記主リップと副リップとの間で且つ該副リップ側寄りに
    予備リップが形成され,該予備リップの内径は前記主リ
    ップ及び副リップの内径よりも大きく形成されたシール
    材と、該シール材が装着される軸と、該軸を転動体を介
    して包囲する外輪とからなることを特徴とするウォータ
    ーポンプ軸受シール装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記予備リップは、
    一つとしてなることを特徴とするウォーターポンプ軸受
    シール装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記副リップ側から
    主リップ側に向かって複数の予備リップが次第に内径が
    大きくなるように多段階状に形成されてなることを特徴
    とするウォーターポンプ軸受シール装置。
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