JP2003291759A - 駐車運転支援装置 - Google Patents
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Abstract
判断できる駐車運転支援装置を安価に提供する。 【解決手段】 自車両20から斜め後方に延びる第1の
ガイド線43であって縦列駐車操作を開始したときに駐
車スペース30の前方に存在する他車両31に接触する
かしないかの境界線を示すガイド線43と、ガイド線4
3から後方に離間した第2のガイド線51であって縦列
駐車操作の完了時に駐車スペース30の後方に存在する
他車両53に接触するかしないかの境界線を示すガイド
線51とを予め定めておき、縦列駐車操作時にモニタ画
面に後方撮像画像と共に表示する。これにより、他車両
31、53に接触させずに駐車スペース30への駐車が
できる。
Description
メラで撮影し運転席から視認可能なモニタ画面に表示す
ることで駐車運転を支援する駐車運転支援装置に係り、
特に、縦列駐車に有効なガイドをモニタ画面に重畳表示
する駐車運転支援装置に関する。
し、この車載カメラから得られた映像を運転席にあるモ
ニタ画面に表示して、車両後方の様子を運転者に提示す
る運転支援装置が普及し始めている。このとき、モニタ
画面に、駐車操作の手がかりとなる様々なガイドを重畳
表示して、運転者の駐車操作を支援する機能を持つ駐車
運転支援装置も見られる。
報記載の駐車運転支援装置では、駐車操作中に周囲の車
両等の障害物と接触するかしないかを容易に判断できる
ように、自車両左前方角部等の特定部分の軌跡ラインを
モニタ画面に重畳表示している。図12は、特開200
1-180405号公報記載の従来の駐車運転支援装置
の画面構成例である。以下、図12を用いて、従来技術
を説明する。
るモニタ画面1に、自車両の直進後退時の車幅を示すガ
イド2、3および各ガイド2、3の後端を示すガイド
4、5を表示し、また自車両から左右斜め後方の所定位
置を示すガイド6、7を表示している。更に、この従来
技術では、操舵角に応じてガイド6、7(図示する例で
はガイド6)に沿って移動する操舵量ガイド8(図中の
二重矩形表示の内側の枠)を表示している。
う場合、先ず、自車両を道路と平行に直進後退させ、目
標駐車スペースT(図中の二重矩形表示の外側の枠)の
目標点S1にガイド6が重なった時点で、自車両を停止
させる。次に、操舵量ガイド41がモニタ画面1上で目
標駐車スペースTとほぼ重なるまで、ハンドルを左方へ
切る(図12は、目標駐車スペースTと操舵量ガイド4
1とが重なった状態を図示)。そして、両者が重なった
とき、そのままの操舵角を維持した状態で更に自車両を
後退させる。
左前方角部の軌跡ライン9をモニタ画面1に表示する。
この軌跡ライン9がモニタ画面1に表示されることで、
運転者は、道路左側へ縦列駐車する際に、自車両の左前
方角部が目標駐車スペースTに入る経路の途中で障害物
(の画像10)に干渉する可能性があるか否かが分か
る。
両を後退させ、目標点S1位置にガイド5が来たところ
で自車両を停止させ、その後、据え切りでハンドルの操
舵角を反対方向へ最大にして車両を後退させ、車幅のガ
イド2が路側ライン11と平行になったところで、縦列
駐車の操作が完了する。
を用いて縦列駐車を行う場合、モニタ画面に表示された
自車両左前方角部の軌跡ライン9により、隣接車両に接
触してしまうか否かを事前に知ることができる。
駐車運転支援装置は、この軌跡ライン9を精度良く表示
するために、操舵角を検出するセンサや舵角信号の受信
部、予測軌跡算出部などを設ける必要があり、実現コス
トが高くなってしまうという問題がある。
イン9が障害物に重なってしまい、そのまま駐車操作を
続けると障害物に接触してしまうときには、自車両の駐
車操作開始位置を何度も修正して、その都度、軌跡ライ
ン9が障害物に重ならない位置を探さなくてはならない
という問題もある。
画像は、広角カメラ画像であるため、自車両後方の遠い
位置ほど小さく且つ歪んで表示され、従って図12に示
す目標位置S1にガイド6が一致したか否かを高精度に
判断するのが難しく、この結果、自車両を目標駐車スペ
ースTに精度良く駐車させることが困難になるという問
題もある。
左前方角部や自車両右前方角部が周囲の車両や障害物と
接触する可能性を直感的に判断でき、且つ、ハンドルの
操舵ポイントを的確に判断できるガイドをモニタ画面を
表示する駐車運転支援装置を提供することにある。
退、あるいは、常に最大にハンドルを切った状態での後
退に限定することで、操作性の向上を図ると共に、左側
(あるいは右側)に縦列駐車する際に使用する自車両左
前方角部(あるいは自車両右前方角部)が周囲の車両や
障害物と接触する可能性を容易に判断可能な安全性の高
いガイドをモニタ画面に表示する駐車運転支援装置を提
供することにある。
運転支援装置は、車両の後方画像を撮像する撮像手段
と、前記撮像手段の撮像画像を表示するモニタ手段と、
前記車両のハンドルを操作したとき前記車両が通過する
可能性のある領域の境界線接線あるいは前記境界線接線
から所定距離だけ外側に離れた線の画像を第1のガイド
として前記モニタ手段に重畳して表示する制御手段とを
備えたことを特徴とする。
物との位置関係の把握に簡単化されるため、モニタ画面
を見ただけで接触有無の判断ができ、ハンドル操作の開
始ポイントを正確且つ容易に判断可能となる。
前後方向の中心線に対する前記第1のガイドの傾斜角と
逆方向の傾斜角を持つ第2のガイド線あるいは前記第2
のガイド線に対して所定距離だけ前記車体から遠ざかる
方向に離れた線の画像を前記モニタ手段に重畳して表示
する手段を備えたことを特徴とする。
や、ハンドル操作の開始ポイントを正確かつ容易に判断
可能となり、更に、その後の切り返しのポイントも直線
のガイドを用いて容易に判断可能となる。
ある領域は、左側に縦列駐車する際は前記車両の左前方
角部が通過する可能性のある領域であり、右側に縦列駐
車する際は前記車両の右前方角部が通過する可能性のあ
る領域であることを特徴とする。
直接確認できず最も接触判断に気を使う車両前方角部の
接触の可能性を予めモニタ画面により視覚的に判断する
ことができ、また、ハンドル操作の開始ポイントも正確
に判断可能となる。
ある領域を、前記ハンドルを最大舵角で切った状態にお
ける領域としたことを特徴とする。この構成により、駐
車時のハンドル操作は、直進操作、ならびに、左右のい
ずれかいっぱいに切る操作というの3つのハンドル操作
に限定され、駐車操作が簡単になる。また、最大舵角で
の操作を前提とするため、ガイドに一定の余裕を持たせ
ることが容易となる。
後方画像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段の撮像画
像を表示するモニタ手段と、前記車両のハンドルを操作
したとき前記車両が通過する可能性のある領域の境界線
接線あるいは前記境界線接線から所定距離だけ外側に離
れた線の画像を第1のガイドとして前記モニタ手段に重
畳して表示すると共に前記第1のガイドから後方に車両
1台分のスペースだけ離れた第2のガイドを前記モニタ
手段に重畳して表示する制御手段を備えたことを特徴と
する。
に対して駐車が実際に可能であるか否かを、駐車操作の
開始前に知ることが可能となる。
後方画像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段の撮像画
像を表示するモニタ手段と、前記車両から斜め後方に延
びるガイド線であって縦列駐車操作を開始したときに駐
車スペースの前方に存在する障害物に接触するかしない
かの目安を示す境界線を前記モニタ手段に表示される前
記撮像画像に重畳して表示する制御手段とを備えたこと
を特徴とする。
して自車両を平行に維持して自車両を直進後退させてい
るとき、モニタ画面上で前記ガイド線が他車両画像から
外れた位置を縦列駐車操作の開始位置と判断することが
でき、この開始位置からハンドルを切って縦列駐車操作
を行うことで、隣接車両に接触することなく駐車を行う
ことが可能となる。このガイド線は、予め一意に定めて
おくことができるため、舵角センサや軌跡演算手段が不
要であり、低コストで駐車運転支援装置を構成すること
ができる。
後方画像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段の撮像画
像を表示するモニタ手段と、前記車両から斜め後方に延
びる第1の境界線であって縦列駐車操作を開始したとき
に駐車スペースの前方に存在する障害物に接触するかし
ないかの目安を示す第1の境界線と前記第1の境界線か
ら後方に離間し、縦列駐車操作の完了時に前記駐車スペ
ースの後方に存在する障害物に接触するかしないかの目
安を示す第2の境界線とを前記モニタ手段に表示される
前記撮像画像に重畳して表示する制御手段とを備えたこ
とを特徴とする。
作の開始位置を容易に判断可能になると共に、駐車した
いと思ったスペースに対して実際に駐車可能であるか否
かを駐車操作前に容易に判断可能となる。この第1のガ
イド線や第2のガイド線は、上記と同様に予め一意に定
めておくことができるため、舵角センサや軌跡演算手段
が不要であり、低コストで駐車運転支援装置を構成する
ことができる。
ンドル操作のハンドル舵角を最大舵角に限定することで
前記接触するかしないかの境界線を定めることを特徴と
する。この構成により、ハンドル操作が直進操作、左右
の最大舵角の3つの操作に限定され、駐車操作が簡単に
なる。
作で前記車両が駐車スペースの側方ラインに対して斜め
に直進後退するときの目安となる補助のガイド線を前記
モニタ手段に重畳表示することを特徴とする。この構成
により、縦列駐車操作の中間で行われる直進後退をどの
程度行えばよいかの判断が容易となり、最適な最終駐車
位置に駐車することが容易となる。
線の代わりに、前記ガイド線から所定距離だけ前記車両
から離れる方向に余裕をもったガイド線を前記モニタ手
段に重畳表示することを特徴とする。この構成により、
他車両との接触を余裕を持って回避可能となり、安心し
て駐車運転操作を行うことが可能となる。
面を参照して説明する。
1の実施の形態に係る駐車運転支援装置を搭載した車両
の構成図である。この駐車運転支援装置は、自車両20
の後方を撮像するカメラ21と、車両20の内部に設け
られた制御手段22と、運転席から視認可能な位置に設
置されたモニタ装置23とを備える。制御手段22は、
カメラ21の撮像画像に後述する各ガイドを重畳し、モ
ニタ装置23の画面に表示する様になっている。モニタ
装置23としては、カーナビゲーション用として用いら
れる液晶画面等を使用してもよい。カメラ21は、車両
20の後方を撮影できるように、撮影画角内に車両20
の後部バンパ24が映り込む位置に設置するのがよい。
一般の人が通常行う駐車手順を説明する図である。縦列
駐車を行う場合、まず、図2(a)に示す様に、駐車ス
ペース30の前方に駐車している他車両31に平行にな
るように自車両20を停車させる。これが、縦列駐車の
駐車開始位置となる。
に切り、ハンドル角を一定にしたまま、適当な位置(図
2(a)に符号20aで示す自車両位置)まで後退す
る。一般的には、自車両20が道路に沿う方向に対して
45度程度傾くまで後退する。この駐車ステップを、以
後、ステップという。
ハンドルを直進に戻して更に適当な位置(図2(b)に
符号20bで示す自車両位置)まで直進後退する。以
後、この駐車ステップをステップという。
示すように、ハンドルを右に切り、ハンドル角を一定に
したまま後退し、路側線32あるいは駐車スペース30
の側方ラインと自車両とが平行になった位置(図2
(c)に符号20cで示す自車両位置)まで後退し、駐
車完了となる。以後、この駐車ステップをステップと
いう。
、ステップ、ステップと連続して行われたときの
車両軌跡33を示す図である。ステップで行われる直
進後退の距離は、駐車開始位置が隣接する他車両31と
の間の距離によって異なり、このステップの直進後退
距離を殆どとる必要がなく、ステップが省略される場
合もある。
で右にハンドルを切って後退する時、駐車スペース30
の前方駐車中の他車両31に、自車両20が接触するか
否かを注意する必要がある。それは、ステップが行わ
れると、自車両20の車体前部が大きく左に振れ、他車
両31に接近するためである。しかし、このとき、運転
者の注意は、後方駐車中の他車両53に向いており、自
車両の前方と後方の両方の接触に対して注意を分散させ
なければならない。
駐車運転支援装置が縦列駐車運転をどのように誘導する
かの手順を説明する図である。
プが実行されたときの自車両20の左前方角部が通る
領域の境界線を示す軌跡ラインであり、左に凸の円弧を
描く。この車両軌跡34上に、図3(b)に示すように
他車両31が存在する場合には、ステップが実行され
ると、自車両20は他車両31に接触することになる。
しかし、図3(c)に示されるように、車両軌跡34上
に他車両31が存在しない場合は、自車両20は他車両
31に接触することなく、目的の駐車スペースに駐車さ
せることができる。
いて右にハンドルをいっぱいに切って後退する際の自車
両20の左前方角部が通過する車両軌跡34に対し、図
3(d)に示す様に、この車両軌跡34の接線のうち、
ステップでの直進後退方向と平行なガイド線35を予
め定め、制御手段22内の図示しないメモリに格納して
おく。そして、このガイド線35を、図1に示すカメラ
21であたかも撮像したときに得られるガイド線画像3
5a(後述の図4参照)として、カメラ21の撮像画像
に重畳して表示する。
(図3(d)では、自車両20を表示した位置)とす
る。また、ステップで左にハンドルをいっぱいに切っ
て後退したときに、車両20が位置Kに達する駐車開始
位置を位置Aとする。
31と平行になっている。位置Aに自車両20が停止し
ているときの、自車両20と上記のガイド線35との関
係は、図3(d)に示す様になっており、この位置Aか
ら縦列駐車を開始すれば、自車両20を他車両31に接
触させずに駐車操作を完了させることができる。
を停止させて駐車開始位置とし、ステップを開始する
と、自車両20は他車両31に接触してしまう。この位
置Aより前方に自車両20を停止させた状態で、カメラ
21の後方撮像画像をモニタ画面に表示した図が図4で
あり、このモニタ画面36には、他車両31の車両画像
31aと、前述したガイド線画像35aとが表示されて
いる。
線画像35aが他車両画像31aと重なっているとき
は、ガイド線画像35aが他車両画像31aから外れる
位置すなわちステップの開始位置(駐車開始位置)ま
で自車両20を後退させる必要がある。
示すガイド線35は、ステップで直進後退する方向
(道路方向に対してほぼ45度傾いた方向)と平行であ
るため、ガイド線35と他車両31との位置関係は変化
することがない。つまり、ガイド線35に沿って位置A
と並行で且つ他車両31から更に離れた位置Bに自車両
20があり、この位置Bを駐車開始位置としてステップ
を開始しても、ステップでの直進後退距離が長くな
るだけで、ステップを実行しても自車両左前方角部が
他車両31に接触する可能がないことは、位置Aから駐
車操作を開始したときと同じである。
しない縦列駐車の理想的な開始位置Aや、それと平行な
位置Bと、ガイド線35との関係は、自車両20の大き
さや最小回転半径等の大きさから予め決まる。このた
め、縦列駐車のステップを開始する位置を探すために
自車両を隣接車両に対して平行に直進後退させていると
きのモニタ画面36のどこにガイド線画像35aを表示
すれば良いかは、予め決めておくことができる。
め決めたガイド線画像35aを、図4に示す様に、モニ
タ画面36上のカメラ撮像画像に重畳表示しておくこと
で、ステップの開始位置を容易に判断することが可能
となる。即ち、自車両20を直進後退させ、ガイド線画
像35aが他車両画像31aから外れた位置に来たと
き、その位置は、他車両31がガイド線35よりも前方
に存在することを示し、縦列駐車操作を行っても、自車
両20が他車両31に接触しないことを示す。
が外れたとき、次にハンドルを左にいっぱいに切ってガ
イド線画像35aと平行になるまで後退する。しかし、
ガイド線画像35aは固定ガイド表示(図4に示す例で
は、常に自車両の所定左斜め後方向を示すガイド表示)
であるため、自車両20が回転を始めると、この回転前
にモニタ画面36に表示されていたガイド線画像35a
の方向に対して自車両20の向きが平行になったか否か
は分からない。
たか否かは、モニタ画面36を見なくても、他車両31
や道路との関係を実際に目で見て確認することができ、
ガイド線35に対して平行すなわち道路等に対して例え
ば45度に傾いたか否かは容易に知ることができる。ま
た、このとき、自車両20にジャイロセンサ等を搭載し
て自車両20の角度変化を測定し、ステップの操作終
了ポイントを運転者に音声通知したり、モニタ画面に何
らかの終了報告表示を行うことも可能である。
位置Kに達するまで直進後退する。位置Kすなわちステ
ップの実行開始位置に達したか否かの判定は、例え
ば、車両軌跡34をモニタ画面36内に表示し、車両軌
跡34と駐車スペース30の側方ライン32とが所定の
距離に達したか否かで判断できる。位置Kに達した場
合、次に右にハンドルをいっぱいに切り、駐車スペース
30の路側線32と自車両20の側面とが平行になるま
で後退する。これで、縦列駐車が完了する。
したり軌跡表示のための軌跡演算処理を行わなくても、
自車両の駐車スペース前方に駐車中の他車両に接触しな
い駐車開始位置を的確に判断でき、安心して駐車操作を
行うことができる。このため、低コストな駐車運転支援
装置を実現することが可能となる。
いっぱいにハンドルを切って後退する操作、右いっぱい
にハンドルを切って後退する操作の3つの操作だけで縦
列駐車ができるため、初心者でも容易に縦列駐車が可能
となる。
の実施の形態について説明する。
画像として図3(d)に示すガイド線35に相当するガ
イド線画像35aだけをモニタ画面に表示したが、本実
施形態では、このガイド線画像35aに加えて、図3
(d)の位置K(ステップの最適開始位置)を的確に
判断できる補助のガイド線画像も併せて表示する。
をいっぱいに切って自車両20を後退させたときの自車
両20の外側の予測軌跡40(図5では、左側への縦列
駐車を支援するガイド表示を説明するため、ハンドルを
右にいっぱいに切ったときの予測軌跡40のみを図示し
ている。右側への縦列駐車を支援するガイド表示につい
ては、以下の説明の左右を逆にすることで容易に求める
ことが可能である。)を求める。そして、この予測軌跡
40の接線41を求め、更に、この接線41から所定距
離dだけ外側に離間した線42を求める。
予測軌跡40とが交わる点における接線とする。所定距
離dは、図7(d)に示す距離d、即ち、縦列駐車終了
時における自車両左側側面と路側線32との間の距離に
とる。
のなす角をα(図5では、この中心線と平行な車体左側
面に沿う直線44との角度として図示している。)とし
たとき、線44に対して等しい角度αだけ逆方向に傾い
た線45を求め、更に、この線45に対して平行で所定
距離tだけ前方に離間した線43を求める。
置は、第1の実施形態におけるガイド線35と同様に定
める。即ち、ハンドルを左いっぱいに切って線45と自
車両20とを並行にし、更にハンドルを右いっぱいに切
って自車両20の前部を左方向に振っても、自車両20
が絶対に他車両31に接触しない範囲の境界を示す線と
して定める。
余裕分としての距離tだけ離れた線43を求め、この線
43を、第1の実施の形態におけるガイド線35の代わ
りに使用する。即ち、本実施形態では、上述した様にし
て予め定めた線42、43をガイド線とし、これらのガ
イド線42、43をカメラ21で撮像したとき得られる
ガイド線画像42a、43aを、図6のモニタ画面36
上に重畳表示する。
た縦列駐車の手順について図7を参照して説明する。ガ
イド線画像43aを用いた駐車操作は、第1の実施の形
態でガイド線画像35aを用いた例と同様であり、ステ
ップの操作開始位置を知るためのガイドとして用い
る。しかし、本実施形態では、図5で示した距離tの余
裕分があるため、更に他車両31との接触に対する安全
性が高くなっている。
43aが他車両画像31aから外れた時点でステップ
を開始し(図7(a))、ハンドルを左いっぱいに切っ
て後退する。このステップの操作終了の位置は、第1
の実施形態では、自車両の傾きが道路に対して45度程
度傾いたことを目視で直接確認するなどして判断した。
しかし、本実施形態では、モニタ画面36上で、ガイド
線画像42aが路側線32の画像と平行になったか否か
(図7(b))で判断することが可能である。
平行になった時点でステップが終了し、ステップを
開始することになる。即ち、ハンドルを真っ直ぐに戻
し、直進後退することになる。この後退は、ガイド線画
像32aが路側線32の画像と一致するまで(図7
(c))行う。両者が一致したとき、ステップの終了
位置すなわちステップの開始位置となる。
図7(d)に示す様に、ハンドルを右いっぱいに切って
後退する。この後退時に、自車両20の前部は大きく左
方向に振れて他車両31に接近することになるが、その
軌跡は、図7(a)に示す線43の後方位置となるた
め、他車両31に接触する虞はない。本実施形態では、
図5で説明した所定距離tの余裕分が設けられているた
め、図6に示すガイド線画像43aが他車両画像31a
から外れた直後にステップを開始したとしても、余裕
を持って接触が回避される。
く方向が路側線32に平行になるまで行う。このステッ
プの終了位置で、自車両20と路側線32との間に
は、前述した距離dの隙間が残ることになる。
20と路側線32等とが平行になった位置は、目視で直
接判断するが、この判断を補助するガイド線画像をモニ
タ画面36に表示することもできる。例えば、図11に
示す様に、自車両20の後方に自車両20と平行で、且
つ、車幅よりもやや広めに配置した2本の直線50に相
当するガイド線画像50aを、図10のモニタ画面36
に重畳表示する。この図10に示す符号24aは、図1
に示す後部バンパ24の画像である。
している場合、レンズ歪みの影響により、実空間上の直
線(図11で示す直線50)を表示するモニタ画面36
上のガイド線画像50aは、曲線になってしまう。これ
ではモニタ画面36が見づらくなるため、図1に示す制
御手段22内に、レンズ歪みを補正する装置を設け、直
線のガイドや路側線32等の直線がモニタ画面上でも直
線として表示される様に補正するのがよい。
画像43aの他にガイド線画像42aをモニタ画面に重
畳表示することにより、ステップの開始位置ばかりで
なく、ステップの開始位置も容易に判断することが可
能となる。更に、図5で説明した所定距離t、dを設け
たため、縦列駐車中に後方障害物に注意が集中しても、
前方駐車中の他車両や路肩との接触を余裕を持って回避
可能となる。
ドル操作を、直進後退、もしくは、左右いずれかにいっ
ぱいに切った状態での後退にのみ限定したときのガイド
表示に限定したため、ガイド表示が迅速且つ簡単にで
き、しかも、それに基づく運転操作が単純となり、安定
した縦列駐車操作が実行できるという効果がある。
の実施の形態について図8、図9を参照して説明する。
縦列駐車を行う場合、縦列駐車中の他車両の間に駐車可
能なスペースを見つけることになる。しかし、見つけた
スペースが自車両の駐車スペースとしてギリギリのスペ
ースであったとき、実際に駐車可能か否かの判断は困難
となる。そこで、本実施形態では、駐車可能であるか否
かを容易に判断可能なガイドを第2の実施形態のガイド
線画像に更に重畳して表示する。
図である。図9(d)に示す様に、本実施形態では、図
6(a)に示す第2の実施形態で用いたガイド線42、
43の他に、ガイド線51、52を用いる。ガイド線5
1は、ガイド線43に平行な線で、且つガイド線43か
ら自車両20の長さより所要距離だけ後方位置を示す線
である。ガイド線43とガイド線51とを接続するガイ
ド線52は、自車両20が駐車するのに必要な路側線3
2からの車幅を示す線である。このガイド線51、52
を、図8に示す様に、図1のカメラ21で撮像した場合
に得られるであろうガイド線画像51a、52aとして
モニタ画面36に重畳表示する。
舵角での後退に限定すると、これらの駐車ステップにお
ける自車両の軌跡は一義的に決定されるため、ステップ
の直進操作によってステップの開始位置と最終駐車
位置との関係も一義的に定まる。つまり、ステップの
開始位置を決定した際に、最終的に駐車できる位置は、
ガイド線43と平行に車両を移動させたときに通過する
領域となる。このため、ガイド線51を直線とした場
合、ガイド線51はガイド線43と平行になる。
は、自車両20をステップに従って駐車操作した
ときに最終的に到達する位置を示す。位置xが最適な最
終駐車位置であるが、位置y、zは、ステップでの直
進後退の距離を間違ったときの最終駐車位置である。こ
のようにステップでの直進後退距離を間違った場合で
も、その最終駐車位置はガイド線51に沿って平行にず
れた位置となるため、後方の他車両53がこのガイド線
51より後方にある限り、後方の他車両53に接触する
ことはない。
側に他車両31、53が駐車しており、他車両31、5
3間に存在するスペースに駐車しようと思ってステップ
の開始位置をガイド線43で定めた場合、ガイド線5
1が後方の他車両53に重なっていたときには、後方の
他車両53に接触してしまうことが分かる。
車両53に衝突しないように、後方の他車両53がガイ
ド線51の後方になるように自車両20の位置を調整し
た場合に、駐車スペースの前方に駐車中の他車両31に
ガイド線43が重なったとき、この他車両31に接触し
てしまうことが分かる。
31、53が駐車している間のスペース30に対して自
車両20を駐車することができるか否かは、駐車中の他
車両31に平行に自車両20を後退させ、前方の他車両
31がガイド線43より前に来たとき、後方の他車両5
3がガイド線51より後にあるか否かで判断可能とな
る。即ち、図8のモニタ画面36で、ガイド線画像43
aに他車両31の画像が重ならず、且つ、ガイド線画像
51aに他車両53の画像が重ならないとき、他車両3
1、53間の駐車スペース30に自車両20を駐車可能
と判断することができる。
ペースの前方に駐車中の他車両31と平行に自車両20
を停車させ、そのまま前後に直進するだけで、駐車操作
を行う前に、目的とする駐車スペースに自車両を駐車さ
せることが可能か否かを的確に判断することが可能とな
る。
画像51a、52aを点線表示としているが、例えば、
ガイド線画像51a、52aで囲まれた内側の領域を色
を付けるなどして表示することでもよく、線で表示する
必要はない。また、ガイド線52に対応したガイド線画
像52aは必ずしも必要ではなく、モニタ画面に表示し
なくてもよい。
スの前方に駐車中の車両と平行に自車両を停車させ、そ
のまま前後に直進するだけで、目標とする駐車スペース
に駐車可能か否かをモニタ画面を通じて的確に判断でき
るという利点がある。また、後方撮影用のカメラを用い
て、自車両の前方角部の接触可能性を駐車操作の開始前
に判断できるという利点もある。
のガイドを全て直線し、その位置と向きをあわせること
のみに操作を単純化したため、カメラで撮影した画像と
ガイドとの関係を直感的に容易に把握できるという効果
がある。また、駐車操作中のハンドル操作を、直進操作
と、左または右にいっぱいに切る操作の3つの操作に限
定したため、運転者に分かりやすく、且つ、確実なハン
ドル操作が実現可能となる。これにより、運転初心者で
あっても、確実に縦列駐車を行うことが可能となる。
最適な実施形態を基に説明したが、本発明は例示の実施
形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲の
個々の請求項に記載の事項の範囲内で、具体的な構成を
変更して実施可能である。
両左前方角部や自車両右前方角部が周囲の車両や障害物
と接触する可能性を直感的に判断でき、且つ、ハンドル
の操舵ポイントを的確に判断でき、運転初心者でも縦列
駐車を直感的に安心して行うことが可能な駐車運転支援
装置を提供できる。更に、本発明によれば、舵角センサ
を用いたり複雑な軌跡計算を行う必要がないため、低コ
ストな駐車運転支援装置を提供できる。
置のブロック構成図
置で採用する縦列駐車手順の説明図
装置で用いるガイドの説明図
装置のモニタ画面例を示す図
装置で用いるガイドの説明図
装置のモニタ画面例を示す図
装置で採用する縦列駐車手順の説明図
装置のモニタ画面例を示す図
装置で用いるガイドの説明図
援装置で補助的に用いるガイドの説明図
援装置で用いた補助的ガイドのモニタ画面表示図
を示す図
像
Claims (10)
- 【請求項1】 車両の後方画像を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段の撮像画像を表示するモニタ手段と、前記
車両のハンドルを操作したとき前記車両が通過する可能
性のある領域の境界線接線あるいは前記境界線接線から
所定距離だけ外側に離れた線の画像を第1のガイドとし
て前記モニタ手段に重畳して表示する制御手段とを備え
たことを特徴とする駐車運転支援装置。 - 【請求項2】 前記制御手段は、前記車両の前後方向の
中心線に対する前記第1のガイドの傾斜角と逆方向の傾
斜角を持つ第2のガイド線あるいは前記第2のガイド線
に対して所定距離だけ前記車両から遠ざかる方向に離れ
た線の画像を前記モニタ手段に重畳して表示する手段を
備えたことを特徴とする請求項1に記載の駐車運転支援
装置。 - 【請求項3】 前記車両が通過する可能性のある領域
は、左側に縦列駐車する際は前記車両の左前方角部が通
過する可能性のある領域であり、右側に縦列駐車する際
は前記車両の右前方角部が通過する可能性のある領域で
あることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
駐車運転支援装置。 - 【請求項4】 前記車両が通過する可能性のある領域
を、前記ハンドルを最大舵角で切った状態における領域
としたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
かに記載の駐車運転支援装置。 - 【請求項5】 車両の後方画像を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段の撮像画像を表示するモニタ手段と、前記
車両のハンドルを操作したとき前記車両が通過する可能
性のある領域の境界線接線あるいは前記境界線接線から
所定距離だけ外側に離れた線の画像を第1のガイドとし
て前記モニタ手段に重畳して表示すると共に前記第1の
ガイドから後方に車両1台分のスペースだけ離れた第2
のガイドを前記モニタ手段に重畳して表示する制御手段
を備えたことを特徴とする駐車運転支援装置。 - 【請求項6】 車両の後方画像を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段の撮像画像を表示するモニタ手段と、前記
車両から斜め後方に延びるガイド線であって縦列駐車操
作を開始したときに駐車スペースの前方に存在する障害
物に接触するかしないかの目安を示す境界線を前記モニ
タ手段に表示される前記撮像画像に重畳して表示する制
御手段とを備えたことを特徴とする駐車運転支援装置。 - 【請求項7】 車両の後方画像を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段の撮像画像を表示するモニタ手段と、前記
車両から斜め後方に延びる第1の境界線であって縦列駐
車操作を開始したときに駐車スペースの前方に存在する
障害物に接触するかしないかの目安を示す第1の境界線
と前記第1の境界線から後方に離間し、縦列駐車操作の
完了時に前記駐車スペースの後方に存在する障害物に接
触するかしないかの目安を示す第2の境界線とを前記モ
ニタ手段に表示される前記撮像画像に重畳して表示する
制御手段とを備えたことを特徴とする駐車運転支援装
置。 - 【請求項8】 前記縦列駐車操作で行うハンドル操作の
ハンドル舵角を最大舵角に限定することで前記接触する
かしないかの境界線を定めることを特徴とする請求項6
または請求項7に記載の駐車運転支援装置。 - 【請求項9】 前記制御手段は、縦列駐車操作で前記車
両が駐車スペースの側方ラインに対して斜めに直進後退
するときの目安となる補助のガイド線を前記モニタ手段
に重畳表示することを特徴とする請求項6乃至請求項8
のいずれかに記載の駐車運転支援装置。 - 【請求項10】 前記制御手段は、前記ガイド線の代わ
りに、前記ガイド線から所定距離だけ前記車両から離れ
る方向に余裕をもったガイド線を前記モニタ手段に重畳
表示することを特徴とする請求項6乃至請求項9のいず
れかに記載の駐車運転支援装置。
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