JP2003284875A - クッション体 - Google Patents
クッション体Info
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Abstract
かも表面の強度低下が無く、さらに硬さの急変による違
和感を生じ難いクッション体を提供するものである。 【解決手段】 複数の発泡体11,21を積層したクッ
ション体10であって、表層12の発泡体11を、前記
クッション体10に対して垂直方向のセル径dv1が水
平方向のセル径dh1よりも小の発泡体とし、前記表層
12に隣接する基層22の発泡体21を、クッション体
10に対して垂直方向のセル径がdv2水平方向のセル
径dh2よりも大の発泡体とした。前記発泡体11,2
1は、軟質ウレタンスラブフォームに対する裁断方向を
異ならせた裁断品とし、表層12の発泡体11について
は軟質ウレタンスラブフォームの発泡方向に対して平行
方向に裁断したものを、該裁断方向がクッション体に対
して水平方向となるようにした。
Description
層したクッション体に関する。
タン発泡体等からなるクッション体が多用されている。
しかし、従来のクッション体は、着座する際の初期圧縮
時に着座者に硬さを感じさせることがある。
る方法として、クッション体表面にスリットを形成して
変形し易くしたり、低硬度の発泡体と高硬度の発泡体を
積層して低硬度を表層としたりする方法が提案されてい
る。
ョン体表面にスリットを形成したものにあっては、クッ
ション体表面が弱くなるため、裂けや破れの原因になり
やすく、また硬さの異なる発泡体を積層したものにあっ
ては、表面を柔らかくするために表層の発泡体と基層の
発泡体とで硬度差を大きくすると、着座時に硬さの急変
による違和感を生じ易くなる。
で、着座する際の初期圧縮時に硬さを感じ難く、しかも
表面の強度低下が無く、さらに硬さの急変による違和感
を生じ難いクッション体を提供するものである。
の発泡体を積層したクッション体であって、表層の発泡
体を、前記クッション体に対して垂直方向のセル径が水
平方向のセル径よりも小の発泡体としたことを特徴とす
る。
層に隣接する層の発泡体を、クッション体に対して垂直
方向のセル径が水平方向のセル径よりも大の発泡体とし
たことを特徴とする。
て、表層の発泡体が、軟質ウレタンスラブフォームを該
フォームの発泡方向に対して平行方向に裁断し該裁断方
向がクッション体に対して水平方向となるようにしたも
のからなり、前記表層に隣接する層の発泡体が、軟質ウ
レタンスラブフォームを該フォームの発泡方向に対して
直角方向に裁断し該裁断方向がクッション体に対して水
平方向となるようにしたものからなることを特徴とす
る。
を詳細に説明する。図1はこの発明に係る一実施例のク
ッション体の断面図、図2は図1のA部を拡大した概略
図、図3は軟質ウレタンスラブフォームを発泡方向に対
して平行方向に裁断する場合を示す概略図、図4は軟質
ウレタンスラブフォームを発泡方向に対して直角方向に
裁断する場合を示す概略図、図5は実施例品及び比較例
品の荷重−撓み曲線である。
るクッション体10は、二つの発泡体11,21を積層
し、接着あるいは溶着等で一体化した二層構造のもの
で、座席用クッション体として用いられる。一方の発泡
体11は、座面側となる表層12を構成し、該表層12
の下側に隣接する発泡体21が基層22を構成してい
る。
記クッション体10に対して垂直方向Vのセル径dv1
が、前記クッション体10に対して水平方向Hのセル径
dh1よりも小となっている。すなわち、セルが横長形
状になっている。これにより、前記クッション体10
は、表層12を座面側として使用した場合に、着座時に
表層12の発泡体11が撓み易くなって、初期圧縮時の
硬さを着座者に感じさせ難くする。なお、前記セルは気
孔とも称される。
記クッション体10に対して垂直方向Vのセル径dv2
が、前記クッション体10に対して水平方向Hのセル径
dh2よりも大となっている。すなわち、セルが縦長形
状になっている。これにより、着座者の荷重を基層22
の発泡体21が充分に受けることができる。
泡体21は、硬さを適宜に変えてもよい。特に、前記基
層22の発泡体21を表層12の発泡体11よりも硬く
して、より重い着座者も充分に支えられるようにしても
よい。その場合、前記表層12の発泡体11と基層22
の発泡体21との硬度差は、前記着座時の違和感を生じ
させない程度にする。
2の発泡体21の厚みは、クッション体の用途等に応じ
て適宜決定されるが、表層12が薄すぎるとソフト感が
得られず、逆に表層12が厚すぎて基層22が薄くなる
と、着座者の荷重を充分に基層22で支持できなくな
る。そのため、前記クッション体10の全厚みを100
%とした場合に、前記表層12の厚みは10〜80%の
範囲とされるのが好ましい。
泡体21の材質は、適宜の発泡体とされるが、中でも軟
質ウレタンフォームは、コストや耐久性等の点から好ま
しいものである。さらに、軟質ウレタンスラブフォーム
から裁断されたものは、特に好ましいものである。
も称されるものであって、離型紙上にウレタンフォーム
原料を流して垂直方向上向きに発泡させたものである。
図3に示すように、軟質ウレタンスラブフォーム30
は、発泡方向Kに対して平行方向Ku(軟質ウレタンス
ラブフォーム30に対して垂直方向と一致する)のセル
径duが、前記発泡方向Kに対して直角方向Ks(軟質
ウレタンスラブフォーム30に対して水平方向と一致す
る)のセル径dsよりも大となっている。前記軟質ウレ
タンスラブフォーム30を発泡方向Kに対して平行方向
Kuに裁断し、得られた所要厚みの発泡体11aを、前
記クッション体10の表層12を構成する発泡体11と
して用いる。その際、前記裁断して得られた発泡体11
aは、前記裁断方向(Kuと一致する)が、前記クッシ
ョン体10に対して水平方向(図2のH方向)となるよ
うにして用いられる。
については、図4に示すように前記軟質ウレタンスラブ
フォーム30を、前記発泡方向Kに対して直角方向Ks
に裁断し、得られた所要厚みの発泡体21aを、前記ク
ッション体10の基層22を構成する発泡体21として
用いる。その際、前記裁断して得られた発泡体21a
は、前記裁断方向(Ksと一致)が、前記クッション体
10に対して水平方向(図2のH方向)となるようにし
て用いられる。
30に対して裁断方向を異ならせて得た発泡体11a,
21aを、前記裁断方向がクッション体10の水平方向
Hとなるようにして積層することにより、所望のクッシ
ョン体10を容易に得ることができるので、合理的であ
る。また、前記発泡体11a,21aを、同一の軟質ウ
レタンスラブフォームから裁断して得るようにすれば、
必要となる軟質ウレタンスラブフォームが一つで済み、
極めて効率がよく、経済的である。
タンスラブフォームから前記のようにして表層用発泡体
11a(厚み10mm)と基層用発泡体21a(厚み4
0mm)を裁断し、積層して接着剤(日立化成(株)
製、ハイボン14025使用)で一体化した実施例品
と、前記実施例品における表層を無くして基層のみで構
成することにより、セルの長径方向をすべてクッション
体の垂直方向とした長径垂直品と、硬度194N(JI
S K 6400:98)、厚み35mmの軟質ウレタ
ンフォームに、硬度166N(JIS K 6400:
98)、厚み15mmの軟質ウレタンフォームを積層一
体化した異硬度積層品とについて、荷重と撓みの関係を
JIS K 6400:98(付属書)にしたがい測定
した結果である。
例品は、滑らかな荷重−撓み曲線となっており、異硬度
積層品のように途中で急激な荷重増大が無く、着座者に
違和感を与えにくくなっている。さらに、実施例品は、
セルの長径が全て垂直となった長形垂直品と比べて初期
圧縮時の荷重が低く、着座時の硬さを与え難くなってい
るのがわかる。
る発泡体の厚み割合を変化した場合の荷重と撓みの関係
を、JIS K 6400:98(付属書)にしたがい
測定した結果である。
が、この発明は二層品に限られるものではなく、三層以
上としてもよい。例えば、表層及び基層の何れかあるい
は両方を二層以上にする等である。
クッション体によれば、クッション体の表面に強度低下
の原因となるスリット等を形成することなく着座時の硬
さ感及び違和感を解消できるので、着座感のみならず耐
久性に優れる効果がある。
の厚みを変化させることにより、着座感を容易に調節す
ることができるので、使用者の要求等に応じたクッショ
ン体を簡単に得ることができる。
ブフォームに対し裁断方向を異ならせて得た発泡体を積
層してクッション体とすれば、安価かつ簡単に着座感及
び耐久性に優れるクッション体を得ることができる。
図である。
て平行方向に裁断する場合を示す概略図である。
て直角方向に裁断する場合を示す概略図である。
る。
曲線である。
Claims (3)
- 【請求項1】 複数の発泡体を積層したクッション体で
あって、表層の発泡体を、前記クッション体に対して垂
直方向のセル径が水平方向のセル径よりも小の発泡体と
したことを特徴とするクッション体。 - 【請求項2】 表層に隣接する層の発泡体を、クッショ
ン体に対して垂直方向のセル径が水平方向のセル径より
も大の発泡体としたことを特徴とする請求項1に記載さ
れたクッション体。 - 【請求項3】 表層の発泡体が、軟質ウレタンスラブフ
ォームを該フォームの発泡方向に対して平行方向に裁断
し該裁断方向がクッション体に対して水平方向となるよ
うにしたものからなり、前記表層に隣接する層の発泡体
が、軟質ウレタンスラブフォームを該フォームの発泡方
向に対して直角方向に裁断し該裁断方向がクッション体
に対して水平方向となるようにしたものからなることを
特徴とする請求項1又は2に記載されたクッション体。
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JP2002090773A JP3948989B2 (ja) | 2002-03-28 | 2002-03-28 | クッション体 |
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Publications (2)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2017022824A1 (ja) * | 2015-08-04 | 2017-02-09 | 株式会社ブリヂストン | 軟質ポリウレタンフォーム成形品、およびシート用パッド |
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EP3375329A4 (en) * | 2015-11-11 | 2018-09-19 | Bridgestone Corporation | Flexible polyurethane foam molded article and pad for sheets |
-
2002
- 2002-03-28 JP JP2002090773A patent/JP3948989B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US10870377B2 (en) | 2014-06-12 | 2020-12-22 | Bridgestone Corporation | Soft polyurethane foam molded article and seat pad |
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US10549666B2 (en) | 2015-11-11 | 2020-02-04 | Bridgestone Corporation | Flexible polyurethane foam molded article, and seat pad |
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