JPH0976797A - 自動車用座席クッション - Google Patents

自動車用座席クッション

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JPH0976797A
JPH0976797A JP26237095A JP26237095A JPH0976797A JP H0976797 A JPH0976797 A JP H0976797A JP 26237095 A JP26237095 A JP 26237095A JP 26237095 A JP26237095 A JP 26237095A JP H0976797 A JPH0976797 A JP H0976797A
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JP
Japan
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foam
groove
seat cushion
automobile
feeling
Prior art date
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Pending
Application number
JP26237095A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiro Mizuno
史朗 水野
Keita Imai
景太 今井
Yoshihiro Kamiya
佳宏 神谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
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Publication date
Application filed by Inoue MTP KK, Inoac Corp filed Critical Inoue MTP KK
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Publication of JPH0976797A publication Critical patent/JPH0976797A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面所望部が所定のソフト感を有し、しかも
安価で、また製造に際しては、一定した表面ソフト感を
容易に得ることができ、さらには、そのソフト感を表面
の位置に応じて容易に異ならせて製造できる自動車用座
席クッションを提供する。 【解決手段】 型成形により座席形状に発泡成形された
発泡体11の表面に、前記型成形により形成される発泡
体表面のスキン層14を表面に持たない複数の溝16を
形成し、該溝とその溝間部分17とで構成される凹凸部
15により表面をソフトにしたことを特徴とする自動車
用座席クッション。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車用座席ク
ッションに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用座席クッションには、型内で発
泡成形(型成形あるいはモールド成形とも称される。)
された発泡体が用いられることが多い。この座席クッシ
ョンは、表皮で覆われて使用される。また、前記座席ク
ッションは、乗り心地を良くするため、表面をソフトに
したものが好ましい。
【0003】従来、座席クッションの表面をソフトにす
る手段として、次のものがある。第一の手段は、図6に
示すように、型成形された発泡体30の表面に、その発
泡体30よりも柔らかい材質、例えばスラブウレタンな
どからなるソフト部材31を接着するものである。第二
の手段は、図7に示すように、前記ソフト部材31を型
32内に配置し、その型内に発泡原料Pを注入して、表
面にソフト部材を一体に有する座席クッションを発泡成
形するものである。第三の手段は、図8に示すように、
硬さの異なる発泡体を形成する複数の発泡原料Pa,P
bを型33内に注入して、柔らかい発泡体が表面に積層
された座席クッションを発泡成形するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の手段に
より表面がソフトにされた座席クッションには、次のよ
うな問題がある。第一の手段によるものは、接着剤の塗
布量などのバラツキにより、ソフト部材31のソフト感
が一定せず、所期のソフト感を得難い問題がある。特
に、ソフト部材が薄い場合には、ソフト部材と発泡体間
で硬化した接着剤の感触がソフト部材の表面に伝わり易
く、前記接着剤に関するバラツキの影響を一層受け易く
なる。さらに、この手段による場合は、ソフト部材が別
に必要となるため、製品コストが高くなる問題もある。
【0005】第二の手段によるものは、ソフト部材31
に発泡原料Pが含浸してその含浸部が硬くなるため、ソ
フト部材による効果が十分得られない問題がある。ま
た、第一の手段と同様に、ソフト部材が必要となるた
め、製品コストが高くなる問題もある。
【0006】第三の手段によるものは、複数の発泡原料
Pa,Pbを型33内に注入して発泡させるため、その
発泡状態が一定し難く、得られる座席クッションは、表
面に形成される柔らかい部分の物性がバラツキ易く、表
面のソフト感が一定しずらい問題がある。さらに、複数
の発泡原料を型内に注入して発泡成形しなければならな
いため作業性が悪く、設備費も嵩むため製品コストが高
くなる問題もある。
【0007】また、前記第一ないし第三手段によるもの
は、自動車のグレードの違いなどにより表面のソフト感
を異ならせたい場合、ソフト部材を変えたり、発泡原料
の配合を変えたりしなければならず、作業がきわめて面
倒であった。
【0008】さらには、例えば運転者の大腿部と接触す
る座席クッションの前部表面を他部表面よりもさらにソ
フトにして、運転者のペダル操作を快適にしたい場合の
ように、着座表面の位置によってソフト感の異なる座席
クッションを得たい場合には、前記の第一ないし第三手
段では容易に対応できなかった。
【0009】そこでこの発明は、前記の問題を悉く解決
するもので、表面所望部が所定のソフト感を有し、しか
も安価で、また製造に際しては、一定した表面ソフト感
を容易に得ることができ、さらには、そのソフト感を表
面の位置に応じて容易に異ならせて製造できる自動車用
座席クッションを提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、型成形によ
り座席形状に発泡成形された発泡体の表面に、前記型成
形により形成される発泡体表面のスキン層を表面に持た
ない複数の溝を形成し、該溝と溝間部分とで構成される
凹凸部を設けたことを特徴とする自動車用座席クッショ
ンに係る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例に係る自
動車用座席クッションの斜視図、図2はその2−2線に
沿って切断した部分断面図、図3は同実施例の発泡体の
部分斜視図、図4は発泡体の型成形時を示す断面図、図
5は溝の成形例を示す発泡体の部分斜視図である。
【0012】図1ないし図3に示す自動車用座席クッシ
ョン10は、ウレタン発泡体等の発泡体11からなり、
その表面がファブリック等からなる表皮(図示せず)で
覆われて座席を構成するものである。この発泡体11
は、着座面側表面の側部12,12が同表面の中央部1
3に比べて盛り上がった形状からなり、その盛り上がり
形状によって乗員の着座位置を正しく維持するようにな
っている。
【0013】前記発泡体11は、図4に示すように、型
25内にウレタン原料等の発泡原料Pを注入して座席形
状に型成形されたもので、表面には図2に示すようにス
キン層14を有する。このスキン層14は、前記型成形
時に発泡原料Pが発泡圧により型面26に押しつけられ
て形成された部分で、発泡体の11中心部よりも密度が
高くなっている。
【0014】また、前記発泡体11の表面中央部13に
は凹凸部15が形成されている。この凹凸部15は、着
座面の表面付近の反発弾性を弱くして、その表面感触を
他部表面よりもソフトにするためのもので、前記発泡体
11の表面に形成された複数の溝16とその溝間部分1
7とによって構成されている。
【0015】前記溝16は、前記発泡体11の型成形時
に発泡体11表面に形成されるスキン層14を表面18
に持たないものからなる。前記スキン層14は、密度の
高い層からなるため、溝16の表面18に存在すると、
凹凸部15の剛性が高くなって、所期のソフト感が得ら
れなくなる。特に、溝16の側部表面19にスキン層が
存在すると、着座時における発泡体11の圧縮方向に沿
ってスキン層が存在することになるため、着座時に前記
スキン層が発泡体11表面の圧縮変形を妨げ、溝のない
場合よりも硬い表面感触となるおそれがある。そこで、
この発明では、前記溝16をその表面にスキン層を持た
ないものとして、凹凸部15の圧縮変形を容易にし、該
凹凸部15表面のソフト感を良好なものとしている。
【0016】なお、前記溝16の深さd、幅a、間隔b
を適宜設定することによって、前記凹凸部15のソフト
感を所望の程度にできる。通常、前記溝の深さdは5〜
15mm、幅aは0.5〜3mm、間隔bは15〜30
mm程度が好ましい。さらに、前記溝の深さd等を部
分的に変化させて、凹凸部15のソフト感を局部的に変
化させてもよい。例えば、図3に示すように、溝の深さ
dを発泡体11の後部側11bよりも前部側11aで深
くして、発泡体前部側11aを後部側よりソフトにして
もよい。また、前記凹凸部15は、この実施例のよう
に、発泡体11の側部12,12間の中央部13に前部
から後部にかけて設けらるものに限られず、発泡体11
表面の適宜位置に設けられる。
【0017】前記溝16の成形は、その溝のない形状で
型成形された発泡体11に対し、図5に示すような回転
刃20等の刃物、あるいは熱溶融により切削する装置、
またはその他の公知の切削具により、発泡体11表面を
溝状に削ることによりなされる。したがって、発泡体1
1の成形型を何等変更することなく簡単な設備で容易に
溝16を形成でき、その溝16の深さ、幅、間隔も、溝
16の形成時に自由に設定できる。そのため、発泡体1
1表面の所望位置を所望のソフト感とした座席クッショ
ンを簡単に得ることができる。また、前記溝16は、型
成形された発泡体に後加工によって形成できるので、一
定の溝を形成し易く、一定表面のソフト感を得やすい。
【0018】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
自動車用座席クッションは、型成形により座席形状に発
泡成形された発泡体の表面に、スキン層を表面に持たな
い複数の溝を形成し、該溝とその溝間部分とで構成され
る凹凸部を設けたため、前記凹凸部の表面感触がソフト
となり、良好な乗り心地が得られる。
【0019】また、この発明の自動車用座席クッション
は、前記溝を設けることにより着座面のスキン層を部分
的に削除するため、連通気泡構造の内部発泡体が露出
し、着座面の通気性が増大する。これにより、乗車時に
おける着座面の蒸れを防止することができる。
【0020】しかも、この発明の自動車用座席クッショ
ンは、前記溝の深さ、幅、間隔を適宜設定することによ
り、表面のソフト感を所望にできる効果がある。さら
に、前記溝の深さ等を部分的に変化させることにより、
前記ソフト感を着座表面の位置に応じて局部的に変化さ
せることもできる。
【0021】また、この発明の自動車用座席クッション
は、前記溝を機械加工によって形成できるため、その溝
と溝間部分とで構成される凹凸により生じるソフト感に
バラツキが少なく、一定したソフト感を得ることができ
る。
【0022】それらに加え、この発明の自動車用座席ク
ッションは、スラブウレタン等からなる余分なソフト部
材を必要とせず、しかも複雑な製造設備を必要としない
ため、安価となる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る自動車用座席クッシ
ョンの斜視図である。
【図2】その2−2線に沿って切断した部分断面図であ
る。
【図3】同実施例における発泡体の部分斜視図である。
【図4】発泡体の型成形時を示す断面図である。
【図5】溝の成形例を示す発泡体の部分斜視図である。
【図6】従来の自動車用座席クッションの例を示す断面
図である。
【図7】従来の自動車用座席クッションの他例の成形を
示す断面図である。
【図8】従来の自動車用座席クッションのさらに他例の
成形を示す断面図である。
【符号の説明】
11 発泡体 14 スキン層 15 凹凸部 16 溝 17 溝間部分 18 溝表面 19 溝の側部表面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型成形により座席形状に発泡成形された
    発泡体の表面に、前記型成形により形成される発泡体表
    面のスキン層を表面に持たない複数の溝を形成し、該溝
    と溝間部分とで構成される凹凸部を設けたことを特徴と
    する自動車用座席クッション。
JP26237095A 1995-09-14 1995-09-14 自動車用座席クッション Pending JPH0976797A (ja)

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JP26237095A JPH0976797A (ja) 1995-09-14 1995-09-14 自動車用座席クッション

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JP26237095A JPH0976797A (ja) 1995-09-14 1995-09-14 自動車用座席クッション

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JPH0976797A true JPH0976797A (ja) 1997-03-25

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ID=17374811

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JP26237095A Pending JPH0976797A (ja) 1995-09-14 1995-09-14 自動車用座席クッション

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