JP2003238954A - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents

プラズマディスプレイ装置

Info

Publication number
JP2003238954A
JP2003238954A JP2002039506A JP2002039506A JP2003238954A JP 2003238954 A JP2003238954 A JP 2003238954A JP 2002039506 A JP2002039506 A JP 2002039506A JP 2002039506 A JP2002039506 A JP 2002039506A JP 2003238954 A JP2003238954 A JP 2003238954A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phosphor
divalent
ions
plasma display
blue
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002039506A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Kawamura
浩幸 河村
Kazuhiko Sugimoto
和彦 杉本
Mitsuhiro Otani
光弘 大谷
Masaki Aoki
正樹 青木
Junichi Hibino
純一 日比野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2002039506A priority Critical patent/JP2003238954A/ja
Publication of JP2003238954A publication Critical patent/JP2003238954A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Luminescent Compositions (AREA)
  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマディスプレイ装置において、青色蛍
光体のCa、Sr、Ba、Euイオン近傍の酸素の欠陥
をなくすことで、青色蛍光体表面への水や炭化水素の吸
着を抑え、蛍光体の輝度劣化や色度変化、または放電特
性の改善を行うことを目的とする。 【解決手段】 プラズマディスプレイ装置において、青
色蛍光体を構成するEu原子のうち、2価のEuイオン
濃度が40%〜95%で、3価のEuイオン濃度が5%
〜60%であるMe1-xMgSi26:Eux(ただし、
Meは、Ca、Sr、Baのうちの少なくとも1種)で
表される化合物で蛍光体層を構成したことにより、パネ
ル製造工程での輝度劣化の少ない高輝度なプラズマディ
スプレイ装置が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビなどの画像
表示に用いられ、かつ紫外線により励起されて発光する
蛍光体層を有するプラズマディスプレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータやテレビなどの画像
表示に用いられているカラー表示デバイスにおいて、プ
ラズマディスプレイパネル(以下、PDPという)を用
いたプラズマディスプレイ装置は、大型で薄型軽量を実
現することのできるカラー表示デバイスとして注目され
ている。
【0003】プラズマディスプレイ装置は、いわゆる3
原色(赤、緑、青)を加法混色することにより、フルカ
ラー表示を行っている。このフルカラー表示を行うため
に、プラズマディスプレイ装置には3原色である赤
(R)、緑(G)、青(B)の各色を発光する蛍光体層
が備えられ、この蛍光体層を構成する蛍光体粒子はPD
Pの放電セル内で発生する紫外線により励起され、各色
の可視光を生成している。
【0004】上記各色の蛍光体に用いられる化合物とし
ては、例えば、赤色を発光する(YGd)BO3:Eu
3+、Y23:Eu3+、緑色を発光するZn2SiO4:M
2+、青色を発光するBaMgAl1017:Eu2+が知
られている。これらの各蛍光体は、所定の原材料を混ぜ
合わせた後、1000℃以上の高温で焼成することによ
り固相反応されて作製される(例えば、蛍光体ハンドブ
ック P219、225 オーム社参照)。この焼成に
より得られた蛍光体粒子は、粉砕してふるいわけ(赤、
緑の平均粒径:2μ〜5μm、青の平均粒径:3μ〜1
0μm)を行ってから使用している。
【0005】蛍光体粒子を粉砕、ふるいわけ(分級)す
る理由は、一般にPDPに蛍光体層を形成する場合にお
いて、各色蛍光体粒子をペーストにしてスクリーン印刷
する手法、または細いノズルから蛍光体インキを吐出さ
せるインキジェット法等が用いられており、ペーストを
塗布した際に蛍光体の粒子径が小さく、均一である(粒
度分布がそろっている)方がよりきれいな塗布面が得易
いためである。つまり、蛍光体の粒子径が小さく、均一
で形状が球状に近いほど、塗布面がきれいになり、蛍光
体層における蛍光体粒子の充填密度が向上するととも
に、粒子の発光表面積が増加し、アドレス駆動時の不安
定性も改善される。理論的にはプラズマディスプレイ装
置の輝度を上げることができると考えられるからであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、蛍光体
粒子の粒径を小さくすることで蛍光体の表面積が増大し
たり、蛍光体中の欠陥が増大したりする。そのため、蛍
光体表面に多くの水や炭酸ガス、または炭化水素系の有
機物が付着しやすくなる。特に、Ba1-xMgAl10
17:EuxやCaMgSi26:Euのような2価のE
uイオンが発光中心となる青色蛍光体の場合は、本来安
定である3価のEuを2価に還元しているため、結晶中
に還元時に出来る酸素欠陥を有している。特に、Euの
置換量が多くなるとその欠陥量が増大するという課題を
有している(例えば、応用物理、第70巻 第3号 2
001年 pp310)。このため、蛍光体結晶中のC
a、Sr、Ba、Euイオン近傍の酸素欠陥に空気中に
存在する水や炭化水素が選択的に吸着してしまう。した
がって、パネル製造工程中で水や炭化水素が大量にパネ
ル内に放出され、放電中に蛍光体やMgOと反応して輝
度劣化や色度変化(色度変化による色ずれや画面の焼き
付け)、あるいは駆動マージンの低下や放電電圧の上昇
といった課題が発生する。
【0007】また、水や炭化水素系ガスが選択的に青色
蛍光体に吸着するためペーストやインキを作製する時、
バインダー中のエチルセルロースが、青色蛍光体に吸着
しにくくなるため、蛍光体とエチルセルロースが分離し
やすくなる。エチルセルロースと蛍光体が分離すると、
細いノズルから蛍光体インキを塗布する場合、蛍光体は
速度勾配がゼロとなるノズル開口部付近に堆積し、結果
としてノズルの目詰まりを起こすという課題が発生す
る。
【0008】これらの課題を解決するために、従来これ
らの欠陥の修復することを目的に蛍光体表面にAl23
の結晶を全面にコーティングする方法が考案されている
(例えば、特開平2001−55567号公報)。しか
しながら、全面にコートすることによって、紫外線の吸
収が起こり、蛍光体の発光輝度が低下するという課題及
びコーティングしてもなお紫外線による輝度の低下とい
う課題があった。
【0009】本発明はこのような課題に鑑みなされたも
ので、青色蛍光体のCa、Sr、Ba、Euイオン近傍
の酸素の欠陥をなくすことで、青色蛍光体表面への水や
炭化水素の吸着を抑え、蛍光体の輝度劣化や色度変化、
または放電特性の改善を行うことを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、青色蛍光体を構成するEu原子のうち、2
価のEuイオン濃度が40%〜95%で、3価のEuイ
オン濃度が5%〜60%であるMe1-xMgSi26
Eux(ただし、Meは、Ca、Sr、Baのうちの少
なくとも1種)で表される化合物で蛍光体層を構成した
ものである。
【0011】
【発明の実施の形態】ところで、PDPなどに用いられ
ている蛍光体は、固相反応法や水溶液反応法等で作製さ
れているが、粒子径が小さくなると欠陥が発生しやすく
なる。特に、固相反応では蛍光体を還元雰囲気で焼成し
たり、粉砕したりすることで、多くの欠陥が生成するこ
とが知られている。また、パネルを駆動する時の放電に
よって生じる波長が147nmの紫外線によっても、蛍
光体に欠陥が発生するということも知られている(例え
ば、電子情報通信学会 技術研究報告、EID99−9
4 2000年1月27日)。
【0012】特に、2価のEuが発光イオン青色蛍光体
(BaMgAl1017:Eu、CaMgSi26:E
u)は、蛍光体自身に酸素欠陥を有していることも知ら
れている(例えば、応用物理、第70巻 第3号 20
01年 PP310)。
【0013】従来の青色蛍光体についてこれらの欠陥が
発生することそのものが、輝度劣化の原因であるとされ
てきた。すなわち、パネル駆動時に発生するイオンによ
る蛍光体への衝撃によってできる欠陥や、波長147n
mの紫外線によってできる欠陥が劣化の原因であるとさ
れてきた。
【0014】本発明は、輝度劣化の原因の本質は欠陥が
存在することだけで起こるのではなく、Ca、Sr、B
a、Euイオン近傍の酸素(O)欠陥に選択的に水や炭
酸ガス、または炭化水素系ガスが吸着し、その吸着した
状態に紫外線やイオンが照射されることによって蛍光体
が水や炭化水素と反応して輝度劣化や色ずれが起こるこ
とを見出した。すなわち、青色蛍光体中のCa、Sr、
Ba、Euイオン近傍の酸素欠陥に水や炭酸ガス、また
は炭化水素系ガスを吸着することによって、種々の劣化
が起こるという知見を得た。
【0015】また、これらの欠陥に水や炭酸ガス、また
は炭化水素ガスが選択的に青色蛍光体に吸着するバイン
ダー中のエチルセルロースが蛍光体に吸着しにくくな
る。そのため、蛍光体同士がエチルセルロースを介して
互いに結合しなくなり、細いノズルから蛍光体インキを
塗布するインキジェット法により蛍光体層を形成する時
に、速度勾配がゼロとなるノズル開口部近傍に蛍光体粒
子が堆積して目詰まりを起こすという知見も得た。
【0016】本発明は、これらの知見に基づき、青色蛍
光体中の酸素欠陥を低減させることで、青色蛍光体の輝
度を低下させることなく、パネル作製工程やパネルの駆
動時の青色蛍光体の劣化防止やノズルの目詰まりの防止
を行ったものである。すなわち、MeMgSi26:E
uのMe、Mg、Euイオン近傍の酸素欠陥を低減させ
るために、MeMgSi26:Eu(ただし、Meは、
Ca、Sr、Baのうちの少なくとも1種)の結晶構造
を有する青色蛍光体中のCa、Sr、Baイオンと置換
している2価のEuイオンの一部を3価のEuイオンで
置換することで、青色蛍光体の酸素欠陥を低減させたも
のである。
【0017】青色蛍光体であるMeMgSi26:Eu
中のEu(ユーロピウム)は、Me=Ca(カルシウ
ム)、Sr(ストロンチウム)あるいはBa(バリウ
ム)の格子に入り2価のプラスイオンとして存在してい
るその2価イオンのうちの一部を蛍光体の酸化等によっ
て3価のEuイオンで置換するとプラスの電荷が結晶中
に増大する、この+電荷を中和するために(電荷を補償
するために)Ca、Sr、Ba、Euイオンの近傍の酸
素欠陥を−電荷を持つ酸素が埋めるため、結果としての
酸素欠陥が低減できるものと考えられる。
【0018】また、酸素欠陥が少なければ少ないほど、
各工程での劣化の度合いが少なくなる。ただし、3価の
イオンが多くなりすぎると、輝度が低下してしまうので
好ましくなく、Euの3価の量の特に好ましい量は、5
%〜60%である。
【0019】本発明の蛍光体の製造方法としては、従来
の酸化物や炭酸化物、または硝酸化物原料をフラックス
(CaF2、MgF2、EuF3等)を用いた固相焼結法
や、有機金属塩や硝酸塩を用い、これらを水溶液中で加
水分解したり、アルカリ等を加えて沈殿させる共沈法を
用いて蛍光体の前駆体を作製し、次にこれを熱処理する
液相法、または蛍光体原料が入った水溶液を加熱された
炉中に噴霧して作製する液体噴霧法等の蛍光体の製造方
法が考えられるが、いずれの方法で作製した蛍光体を用
いても、MeMgSi26:Eu中のEuの2価のイオ
ンを3価のイオンでその一部を置換することの効果があ
ることが判明した。
【0020】ここで、蛍光体の製造方法の一例として、
青色蛍光体の固相反応法による製法について述べる。原
料として、CaCO3、SrCO3、BaCO3、MgC
3、SiO2、Eu23、等の炭酸化物や酸化物と、必
要に応じて焼結促進剤としてのフラック(CaF3、E
uF3、BaCl2)を少量加えて1000℃〜1400
℃で2時間水素−窒素(H2−N2)中で焼成後(この時
点ではEuはすべて2価)、これを粉砕及びふるい分け
を行い、次にこの蛍光体を酸素(O2)中、酸素−窒素
(N2)中、水蒸気−窒素中、またはオゾン(O3)−窒
素中の酸化雰囲気で350℃〜1000℃で焼成して、
Eu2価の一部を3価にする。ただし、酸化雰囲気での
焼成は、1000℃〜1400℃での還元工程後同じ炉
で降温時の1000℃〜350℃の間に酸化させても良
い。
【0021】水溶液から蛍光体を作製する液相法の場合
は、蛍光体を構成する元素を含有する有機金属塩(例え
ばアルコキシドやアセチルアセトン)、または硝酸塩を
水に溶解した後、加水分解して共沈物(水和物)を作製
し、それを水熱合成(オートクレーブ中で結晶化)や、
空気中で焼成、または高温炉中に噴霧して得られた粉体
を1000℃〜1400℃で2時間、還元性雰囲気(H
25%、N2中)で焼成し粉砕とふるい分けする。次にこ
れをO2、O2−N2、O3−N2中で350℃〜1000
℃で焼成して蛍光体とする。
【0022】なお、Eu2価に対するEu3価の量は、
5%〜60%が好ましい。置換量が5%以下ではノズル
の目詰まりや輝度劣化を防止する効果が少なく、60%
以上になると蛍光体の輝度の低下が見られるため好まし
くない。また、前記の2価のEuイオンの一部が3価に
なったことについては、EXAFS(X−ray ab
sorption nearedge structu
re)の測定により同定した。
【0023】このように従来の青色蛍光体粉作製工程を
用いて、MeMgSi26:Eu(ただし、Meは、C
a、Sr、Baのうちいずれか一種以上)結晶中のEu
の2価イオンをEuの3価のイオンで一部置換すること
で、青色蛍光体の輝度を低下させることなく、水や炭化
水素に対して強い(蛍光体焼成工程や、パネル封着工
程、パネルエージング工程、またはパネル駆動中に発生
する水や炭酸ガスに耐久性を持つ)青色蛍光体が得られ
る。また、インキジェット法で蛍光体層を塗布してもノ
ズルの目詰まりが起こらない。
【0024】すなわち、本発明に係るプラズマディスプ
レイ装置は、1色または複数色の放電セルが複数配列さ
れるとともに、各放電セルに対応する色の蛍光体層が配
設され、その蛍光体層が紫外線により励起されて発光す
るプラズマディスプレイパネルを備えたプラズマディス
プレイ装置であって、前記蛍光体層は青色蛍光体層を有
し、その青色蛍光体層は、MeMgSi26:Eu結晶
中の2価のEuイオンのうち、5%〜60%を3価のE
uイオンにした青色蛍光体粒子から構成されていること
を特徴とする。
【0025】MeMgSi26:Eu(ただし、Me
は、Ca、Sr、Baのうちの少なくとも1種)のEu
イオンのうち、5%〜60%を3価のEuイオンにした
青色蛍光体粒子は、粒径が0.05μm〜3μmと小さ
く、粒度分布も良好である。また、蛍光体層を形成する
蛍光体粒子の形状が球状であれば、さらに充填密度が向
上し、実質的に発光に寄与する蛍光体粒子の発光面積が
増加する。したがって、プラズマディスプレイ装置の輝
度も向上するとともに、輝度劣化や色ずれが抑制されて
輝度特性に優れたプラズマディスプレイ装置を得ること
ができる。
【0026】ここで、蛍光体粒子の平均粒径は、0.1
μm〜2.0μmの範囲がさらに好ましい。また、粒度
分布は最大粒径が平均値の4倍以下で最小値が平均値の
1/4以上がさらに好ましい。蛍光体粒子において紫外
線が到達する領域は、粒子表面から数百nm程度と浅
く、ほとんど表面しか発光しない状態であり、こうした
蛍光体粒子の粒径が2.0μm以下になれば、発光に寄
与する粒子の表面積が増加して蛍光体層の発光効率は高
い状態に保たれる。また3.0μm以上であると、蛍光
体の厚みが20μm以上必要となり放電空間が十分確保
できない。0.1μm以下であると欠陥が生じやすく輝
度が向上しない。
【0027】また、蛍光体層の厚みを蛍光体粒子の平均
粒径の8〜25倍の範囲内にすれば、蛍光体層の発光効
率が高い状態を保ちつつ、放電空間を十分に確保するこ
とができるので、プラズマディスプレイ装置における輝
度を高くすることができる。特に蛍光体の平均粒径が3
μm以下であるとその効果は大きい(映像情報メディア
学会 IDY2000−317.PP32)。
【0028】ここで、プラズマディスプレイ装置におけ
る青色蛍光体層に使用する具体的な蛍光体粒子として
は、2価のEuイオンのうち、5%〜60%3価のEu
にしたMe1-xMgSi26:Eux(ただし、Meは、
Ca、Sr、Baのうちの少なくとも1種)で表される
化合物を用いることができる。ここで、前記化合物にお
けるXの値は、0.02≦X≦0.20であれば輝度が
高く好ましい。またCa、Sr、Baの組み合わせは、
各元素単独でも、混合でも良いが、CaとSr、Caと
Baの組み合わせが特に良い。
【0029】また、プラズマディスプレイ装置における
赤色蛍光体層に使用する具体的な蛍光体粒子としては、
2X3:EuX、もしくは(Y、Gd)1-XBO3:Eu
Xで表される化合物を用いることができる。ここで、赤
色蛍光体の化合物におけるXの値は、0.05≦X≦
0.20であれば、輝度及び輝度劣化に優れ好ましい。
【0030】また、プラズマディスプレイ装置における
緑色蛍光体層に使用する具体的な蛍光体粒子としては、
Ba1-XAl1219:MnX、もしくはZn2-XSiO4
Mn Xで表される化合物を用いることができる。ここ
で、上記緑色蛍光体の化合物におけるXの値は、0.0
1≦X≦0.10であることが、輝度及び輝度劣化に優
れるため好ましい。
【0031】また、本発明に係るPDPの製造方法は、
背面パネルの基板上に、MeMgSi26:Eu(ただ
し、Meは、Ca、Sr、Baのうちの少なくとも1
種)からなる青色蛍光体の2価のEuのうち、5%〜6
0%を3価のEuイオンにした青色蛍光体粒子、赤色蛍
光体粒子及び緑色蛍光体粒子と、バインダとからなるペ
ーストをノズルから塗布して配設する配設工程と、その
パネル上に配設されたペーストに含まれるバインダを焼
失させる焼成工程と、焼成工程により蛍光体粒子が基板
上に配設された背面パネルと表示電極を形成した前面パ
ネルとを重ね合わせて封着する工程とを備えており、輝
度、および輝度劣化に優れたプラズマディスプレイ装置
を得ることができる。
【0032】また、本発明にかかる蛍光灯は、紫外線に
より励起されて可視光を発光する蛍光体層を有する蛍光
灯であって、MeMgSi26:Eu(ただし、Me
は、Ca、Sr、Baのうちの少なくとも1種)からな
る青色蛍光体の2価のEuのうち、5%〜60%を3価
のEuにした構成とすることにより、蛍光体粒子自体が
発光特性に優れ、輝度及び輝度劣化に優れた蛍光灯とす
ることができる。
【0033】以下、本発明の一実施の形態によるプラズ
マディスプレイ装置について、図面を参照しながら説明
する。
【0034】図1はPDPにおける前面ガラス基板を取
り除いた概略平面図であり、図2は、PDPの画像表示
領域について一部を断面で示す斜視図である。なお、図
1においては表示電極群、表示スキャン電極群、アドレ
ス電極群の本数などについては分かり易くするため一部
省略して図示している。
【0035】図1に示すように、PDP100は、前面
ガラス基板101(図示せず)と、背面ガラス基板10
2と、N本の表示電極103と、N本の表示スキャン電
極104(N本目を示す場合はその数字を付す)と、M
本のアドレス電極群107(M本目を示す場合はその数
字を付す)と、斜線で示す気密シール層121とからな
り、各電極103、104、107による3電極構造の
電極マトリックスを有しており、表示電極103及び表
示スキャン電極104とアドレス電極107との交点に
セルが形成されている。123は画像表示領域である。
【0036】このPDP100は、図2に示すように、
前面ガラス基板101の1主面上に表示電極103、表
示スキャン電極104、誘電体ガラス層105、MgO
保護層106が配設された前面パネルと、背面ガラス基
板102の1主面上にアドレス電極107、誘電体ガラ
ス層108、隔壁109、及び蛍光体層110R、11
0G、110Bが配設された背面パネルとが張り合わさ
れ、前面パネルと背面パネルとの間に形成される放電空
間122内に放電ガスが封入された構成となっており、
図3に示すPDP駆動装置に接続することによりプラズ
マディスプレイ装置が構成されている。
【0037】プラズマディスプレイ装置は、図3に示す
ように、PDP100に表示ドライバ回路153、表示
スキャンドライバ回路154、アドレスドライバ回路1
55を有しており、コントローラ152の制御に従い点
灯させようとするセルにおいて表示スキャン電極104
とアドレス電極107に電圧を印加することによりその
間でアドレス放電を行い、その後表示電極103、表示
スキャン電極104間にパルス電圧を印加して維持放電
を行う。この維持放電により、当該セルにおいて紫外線
が発生し、この紫外線により励起された蛍光体層が発光
することでセルが点灯するもので、各色セルの点灯、非
点灯の組み合わせによって画像が表示される。
【0038】次に、上述したPDPについて、その製造
方法を図4及び図5を参照しながら説明する。
【0039】前面パネルは、前面ガラス基板101上
に、まず各N本の表示電極103及び表示スキャン電極
104(図2においては各2本のみ表示している)を交
互かつ平行にストライプ状に形成した後、その上から誘
電体ガラス層105で被覆し、さらに誘電体ガラス層の
表面にMgO保護層106を形成することによって作製
される。
【0040】表示電極103及び表示スキャン電極10
4は、ITOからなる透明電極と銀からなるバス電極と
から構成される電極であって、バス電極用の銀ペースト
はスクリーン印刷により塗布した後、焼成することによ
って形成される。
【0041】誘電体ガラス層105は、鉛系のガラス材
料を含むペーストをスクリーン印刷で塗布した後、所定
温度、所定時間(例えば560℃で20分)焼成するこ
とによって、所定の層の厚み(約20μm)となるよう
に形成する。上記鉛系のガラス材料を含むペーストとし
ては、例えば、PbO(70wt%)、B23(15w
t%)、SiO2(10wt%)、及びAl23(5w
t%)と有機バインダ(α−ターピネオールに10%の
エチルセルローズを溶解したもの)との混合物が使用さ
れる。ここで、有機バインダとは樹脂を有機溶媒に溶解
したものであり、エチルセルローズ以外に樹脂としてア
クリル樹脂、有機溶媒としてブチルカービトールなども
使用することができる。さらに、こうした有機バインダ
に分散剤(例えば、グリセルトリオレエート)を混入さ
せてもよい。
【0042】MgO保護層106は、酸化マグネシウム
(MgO)からなるものであり、例えばスパッタリング
法やCVD法(化学蒸着法)によって層が所定の厚み
(約0.5μm)となるように形成される。
【0043】一方、背面パネルは、まず背面ガラス基板
102上に、電極用の銀ペーストをスクリーン印刷法や
フォトグラフィー法で形成し、その後焼成することによ
ってM本のアドレス電極107が列設された状態に形成
される。その上に鉛系のガラス材料を含むペーストがス
クリーン印刷法で塗布されて誘電体ガラス層108が形
成され、同じく鉛系のガラス材料を含むペーストをスク
リーン印刷法により所定のピッチで繰り返し塗布した後
焼成することによって隔壁109が形成される。この隔
壁109により、放電空間122はライン方向に一つの
セル(単位発光領域)毎に区画される。
【0044】図4はPDP100の一部断面図である。
図4に示すように、隔壁109の間隙寸法Wが一定値3
2インチ〜50インチのHD−TVに合わせて130μ
m〜240μm程度に規定される。そして、隔壁109
間の溝に、赤色(R)、緑色(G)、及びMe1-xMg
Si26:Euxの2価のEuイオンのうち、5%〜6
0%が3価のEuイオンで置換された青色(B)の各蛍
光体粒子と有機バインダとからなるペースト状の蛍光体
インキを塗布し、これを400〜590℃の温度で焼成
して有機バインダを焼失させることによって、各蛍光体
粒子が結着してなる蛍光体層110R、110G、11
0Bが形成される。この蛍光体層110R、110G、
110Bのアドレス電極107上における積層方向の厚
みLは、各色蛍光体粒子の平均粒径のおよそ8〜25倍
程度に形成することが望ましい。すなわち、蛍光体層に
一定の紫外線を照射したときの輝度(発光効率)を確保
するために、蛍光体層は、放電空間において発生した紫
外線を透過させることなく吸収するために蛍光体粒子が
最低でも8層、好ましくは20層程度積層された厚みを
保持することが望ましい。それ以上の厚みとなれば蛍光
体層の発光効率はほとんどサチュレートしてしまうとと
もに、20層程度積層された厚みを超えると放電空間1
22の大きさを十分に確保できなくなる。また、水熱合
成法等により得られた蛍光体粒子のように、その粒径が
十分小さく、かつ球状であれば、球状でない粒子を使用
する場合と比べ積層段数が同じ場合であっても蛍光体層
充填度が高まるとともに、蛍光体粒子の総表面積が増加
するため、蛍光体層における実際の発光に寄与する蛍光
体粒子表面積が増加しさらに発光効率が高まる。この蛍
光体層110R、110G、110Bの合成方法、及び
青色蛍光体層に用いる2価のEuイオンのうち、5%〜
60%が3価のEuイオンに置換された青色蛍光体粒子
の製造法については後述する。
【0045】このようにして作製された前面パネルと背
面パネルは、前面パネルの各電極と背面パネルのアドレ
ス電極とが直交するように重ね合わせられるとともに、
パネル周縁部に封着用ガラスを配置し、これを例えば4
50℃程度で10〜20分間焼成して気密シール層12
1(図1)を形成させることにより封着される。そし
て、一旦放電空間122内を高真空(例えば、1.1×
10-4Pa)に排気した後、放電ガス(例えば、He−
Xe系、Ne−Xe系の不活性ガス)を所定の圧力で封
入することによってPDP100が作製される。
【0046】図5は、蛍光体層を形成する際に用いるイ
ンキ塗布装置の概略構成図である。図5に示すように、
インキ塗布装置200は、サーバ210、加圧ポンプ2
20、ヘッダ230などを備え、蛍光体インキを蓄える
サーバ210から供給される蛍光体インキは、加圧ポン
プ220によりヘッダ230に加圧されて供給される。
ヘッダ230にはインキ室230a及びノズル240
(内径が30μm〜120μm)が設けられており、加
圧されてインキ室230aに供給された蛍光体インキ
は、ノズル240から連続的に吐出されるようになって
いる。このノズル240の口径Dは、ノズルの目詰まり
防止のため30μm以上で、かつ塗布の際の隔壁からの
はみ出し防止のために隔壁109間の間隔W(約130
μm〜200μm)以下にすることが望ましく、通常3
0μm〜130μmに設定される。
【0047】ヘッダ230は、図示しないヘッダ走査機
構によって直線的に駆動されるように構成されており、
ヘッダ230を走査させるとともにノズル240から蛍
光体インキ250を連続的に吐出することにより、背面
ガラス基板102上の隔壁109間の溝に蛍光体インキ
が均一に塗布される。ここで、使用される蛍光体インキ
の粘度は25℃において、1500〜30000CP
(センチポイズ)の範囲に保たれている。
【0048】なお、上記サーバ210には図示しない攪
拌装置が備えられており、その攪拌により蛍光体インキ
中の粒子の沈殿が防止される。またヘッダ230は、イ
ンキ室230aやノズル240の部分も含めて一体成形
されたものであり、金属材料を機器加工ならびに放電加
工することによって作製されたものである。
【0049】また、蛍光体層を形成する方法としては、
上記方法に限定されるものではなく、例えば、フォトリ
ソ法、スクリーン印刷法、及び蛍光体粒子を混合させた
フィルムを配設する方法など、種々の方法を利用するこ
とができる。
【0050】蛍光体インキは、各色蛍光体粒子、バイン
ダ、溶媒とが混合され、1500〜30000センチポ
アズ(CP)となるように調合されたものであり、必要
に応じて、界面活性剤、シリカ、分散剤(0.1〜5w
t%)等を添加してもよい。
【0051】この蛍光体インキに調合される赤色蛍光体
としては、(Y、Gd)1-XBO3:EuX、またはY2X
3:EuXで表される化合物が用いられる。これらは、
その母体材料を構成するY元素の一部がEuに置換され
た化合物である。ここで、Y元素に対するEu元素の置
換量Xは、0.05≦X≦0.20の範囲となることが
好ましい。これ以上の置換量とすると、輝度は高くなる
ものの輝度劣化が著しくなることから実用上使用できに
くくなると考えられる。一方、この置換量以下である場
合には、発光中心であるEuの組成比率が低下し、輝度
が低下して蛍光体として使用できなくなるためである。
【0052】緑色蛍光体としては、Ba1-XAl
1219:MnX、またはZn2-XSiO4:MnXで表され
る化合物が用いられる。Ba1-XAl1219:MnXは、
その母体材料を構成するBa元素の一部がMnに置換さ
れた化合物であり、Zn2-XSiO4:MnXは、その母
体材料を構成するZn元素の一部がMnに置換された化
合物である。ここで、Ba元素及びZn元素に対するM
n元素の置換量Xは、上記赤色蛍光体のところで説明し
た理由と同様の理由により、0.01≦X≦0.10の
範囲となることが好ましい。
【0053】青色蛍光体としては、Me1-xMgSi2
6:Euxで表される化合物が用いられる。Me1-xMg
Si26:Euxは、その母体材料を構成する2価のM
e(Meは、Ca、Sr、Baのうちのいずれか一種以
上)元素の一部が2価のEuに置換された化合物であ
る。ここで、Me元素に対するEu元素の置換量Xは、
上記と同様の理由により、前者の青色蛍光体は0.02
≦X≦0.20の範囲となることが好ましい。また前記
2価のEuイオンと置換させる3価のEuイオンの置換
量はMeEu(+2) 1-aEu(+3) aMgSi26:Euとす
ると0.05≦a≦0.60、の範囲となることが好ま
しい。すなわち5%〜60%の範囲がノズルの目詰まり
防止に対して特に好ましい。
【0054】これらの蛍光体の合成方法については後述
する。
【0055】蛍光体インキに調合されるバインダとして
は、エチルセルローズやアクリル樹脂を用い(インキの
0.1〜10wt%を混合)、溶媒としては、α−ター
ピネオール、ブチルカービトールを用いることができ
る。なお、バインダとして、PMAやPVAなどの高分
子を、溶媒として、ジエチレングリコール、メチルエー
テルなどの有機溶媒を用いることもできる。
【0056】本実施の形態においては、蛍光体粒子に
は、固相焼成法、水溶液法、噴霧焼成法、水熱合成法に
より製造されたものが用いられる。
【0057】青色蛍光体 (水熱合成法によるMe1-xMgSi26:Euxについ
て)まず、混合液作製工程において、原料となる、硝酸
カルシウムCa(NO32、硝酸マグネシウムMg(N
32、酸化ケイ素SiO2、硝酸ユーロピウムEu
(NO32をモル比が化学式となるように混合し(ただ
し、0.02≦x≦0.2)、これを水性媒体に溶解し
て混合液を作製する。この水性媒体にはイオン交換水、
純水が不純物を含まない点で好ましいが、これらに非水
溶媒(メタノール、エタノールなど)が含まれていても
使用することができる。
【0058】次に、水和混合液を金、または白金などの
耐食性、耐熱性を持つものからなる容器に入れて、例え
ばオートクレーブなどの加圧しながら加熱することがで
きる装置を用い、高圧容器中で所定温度(100〜30
0℃)、所定圧力(0.2MPa〜10MPa)の下で
水熱合成(12〜20時間)を行う。
【0059】次に、この粉体を還元雰囲気下(例えば水
素を5%、窒素を95%含む雰囲気)で、所定温度、所
定時間(例えば、1000〜1400℃で2時間)焼成
し次にこれを分級し、これをO2、O2−N2、H2O−N
2あるいはO3―N2中350℃〜1000℃で焼成する
ことにより、還元雰囲気下で作製した青色蛍光体中の2
価のEu〈還元雰囲気下で作製した青色蛍光体のEuは
ほとんど2価〉のうち、5%〜60%を3価のEuで置
換した所望の青色蛍光体Me1-xMgSi26:Eux
得ることができる。2価から3価への置換量のコントロ
ールは、O2濃度、酸化時間、酸化温度を調整した。
【0060】また、O2、O2−N2、H2O−N2、O3
2中で焼成する時に、Al23やSiO2、La2
3、等の酸化物やLaF2、AlF3、等のフッ化物を
これらの元素を含有する有機化合物(例えばアルコキシ
ドやアセチルアセトン)を用いて、蛍光体表面に加水分
解法(蛍光体粉とアルコール、及び有機化合物を混合し
て有機化合物を蛍光体表面で加水分解しその後アルコー
ルを除去し焼成する方法)を用いて付着させれば、青色
蛍光体の劣化特性やノズルの目詰まりはさらに改良され
る。なお、これらの酸化物やフッ化物のコーティング量
は、紫外線が通過する必要から必要最小限が望ましい。
すなわち0.1μm以下、特に0.01μm以下が望ま
しい。
【0061】また、水熱合成を行うことにより得られる
蛍光体粒子は、形状が球状となり、かつ粒径が従来の固
相反応から作製されるものと比べて小さく(平均粒径:
0.05μm〜2.0μm程度)形成される。なお、こ
こでいう「球状」とは、ほとんどの蛍光粒子の軸径比
(短軸径/長軸径)が、例えば0.9以上1.0以下と
なるように定義されるものであるが、必ずしも蛍光体粒
子のすべてがこの範囲に入る必要はない。
【0062】また、前記水和混合物を金、または白金の
容器に入れずに、この水和混合物をイズルから高温炉に
吹き付けて蛍光体を合成する噴霧法によって得られた青
色蛍光体を用い、これをO2、O2―N2、H2O−N2
またはO3−N2中で焼成しても作製することができる。 (空気中焼成法によるMe1-xMgSi26:Euxにつ
いて)この蛍光体は、上述したMe1-xMgSi26
Euxと原料が異なるのみで固相反応法で作製する。以
下、その使用する原料について説明する。
【0063】原料として、水酸化カルシウムCa(O
H)2、水酸化ストロンチウムSr(OH)2、水酸化マ
グネシウムMg(OH)2、酸化珪素SiO2、水酸化ユ
ーロピウムEu(OH)2を必要に応じたモル比となる
ように秤量し、これらをフラックスとしてのEuF3
ともに混合し、これを空気中1100℃で焼成した後、
還元雰囲気下(例えば水素を5%、窒素を95%の雰囲
気)で所定温度(1100℃から1400℃で2時間)
焼成する。次に、1100℃〜1400℃の降温中の1
000℃以下350℃以上でO2−N2、O2、H2O−N
2あるいはO3−N2を焼成炉に導入して、Euの2価イ
オンの一部を3価のイオンで置換した青色蛍光体を得
る。
【0064】なお蛍光体の原料として、酸化物、硝酸
塩、水酸化物を主に用いたが、Ca、Ba、Sr、M
g、Al、Eu等の元素を含む有機金属化合物、例えば
金属アルコキシド、やアセチルアセトン等を用いて、蛍
光体を作製することもできる。また、O2、O2−N2
3−N2中で焼成するときに、Al23、SiO2、A
lF 3、La23、LaF2等を、同時に金属アルコキシ
ドやアセチルアセトンを用いた加水分解法によってコー
ティングすれば、蛍光体の劣化特性はさらに改良され
る。
【0065】緑色蛍光体 (Zn2-XSiO4:MnXについて)まず、混合液作製
工程において、原料である、硝酸亜鉛Zn(NO3)、
硝酸珪素Si(NO32、硝酸マンガンMn(NO32
をモル比で2−X:1:X(0.01≦X≦0.10)
となるように混合し、次にこの混合溶液をノズルから超
音波を印加しながら1500℃に加熱した後に噴霧して
緑色蛍光体を作製する。 (Ba1-XAl1219:MnXについて)まず、混合液作
製工程において、原料である、硝酸バリウムBa(NO
32、硝酸アルミニウムAl(NO32、硝酸マンガン
Mn(NO32がモル比で1−X:12:X(0.01
≦X≦0.10)となるように混合し、これをイオン交
換水に溶解して混合液を作製する。
【0066】次に、水和工程においてこの混合液に塩基
性水溶液(例えばアンモニア水溶液)を滴下することに
より、水和物を形成させる。その後、水熱合成工程にお
いて、この水和物とイオン交換水を白金や金などの耐食
性、耐熱性を持つものからなるカプセル中に入れて、例
えばオートクレーブを用いて高圧容器中で所定温度、所
定圧力(例えば、温度100〜300℃、圧力0.2M
〜10MPa)の条件下で、所定時間(例えば、2〜2
0時間)水熱合成を行う。
【0067】その後、乾燥することにより、所望のBa
1-XAl1219:MnXが得られる。この水熱合成工程に
より、得られる蛍光体は粒径が0.1μ〜2.0μm程
度となり、その形状が球状となる。次にこの粉体を空気
中で800℃〜1100℃でアニール後分級して、緑色
の蛍光体とする。
【0068】赤色蛍光体 ((Y、Gd)1-XBO3:EuXについて)混合液作製
工程において、原料である、硝酸イットリウムY2(N
33と水硝酸ガドリミウムGd2(NO33とホウ酸
3BO3と硝酸ユーロピウムEu2(NO33を混合
し、モル比が1−X:2:X(0.05≦X≦0.2
0)(YとGdの比は65対35)となるように混合
し、次にこれを空気中で1200℃〜1350℃で2時
間熱処理した後、分級して赤色蛍光体を得る。 (Y2X3:EuXについて)混合液作製工程において、
原料である、硝酸イットリウムY2(NO32と硝酸ユ
ーロピウムEu(NO32を混合し、モル比が2−X:
X(0.05≦X≦0.30)となるようにイオン交換
水に溶解して混合液を作製する。
【0069】次に、水和工程において、この水溶液に対
して塩基性水溶液(例えば、アンモニア水溶液)を添加
し、水和物を形成させる。
【0070】その後、水熱合成工程において、この水和
物とイオン交換水を白金や金などの耐食性、耐熱性を持
つものからなる容器中に入れ、例えばオートクレーブを
用いて高圧容器中で温度100〜300℃、圧力0.2
M〜10MPaの条件下で、3〜12時間水熱合成を行
う。その後、得られた化合物の乾燥を行うことにより、
所望のY2X3:EuXが得られる。
【0071】次に、この蛍光体を空気中で1300℃〜
1400℃2時間アニールした後、分級して赤色蛍光体
とする。この水熱合成工程により得られる蛍光体は、粒
径が0.1μ〜2.0μm程度となり、かつその形状が
球状となる。この粒径、形状は発光特性に優れた蛍光体
層を形成するのに適している。
【0072】なお、上述したPDP100の蛍光体層1
10R、110Gについては、従来用いられてきた蛍光
体で、蛍光体層110Bについては、蛍光体を構成する
Eu2価のイオンの一部をEuの3価のイオンで置換し
た蛍光体粒子を使用した。特に、従来の青色蛍光体は、
本発明の青色蛍光体と比べて、各工程中の劣化が大きい
ため3色同時に発光した場合の白色の色温度は低下する
傾向があった。そのため、プラズマディスプレイ装置に
おいては、回路的に青色以外の蛍光体(赤、緑)のセル
の輝度を下げることにより白表示の色温度を改善してい
たが、本発明にかかる製造方法により製造された青色蛍
光体を使用すれば、青色セルの輝度が高まり、またパネ
ル作製工程中における劣化も少ないため、他の色のセル
の輝度を意図的に下げることが不要となる。したがっ
て、全ての色のセルの輝度を意図的に下げることが不要
となる。したがって、全ての色のセルの輝度をフルに使
用することができるので、白表示の色温度が高い状態を
保ちつつ、プラズマディスプレイ装置の輝度を上げるこ
とができる。
【0073】また、本発明に係る青色蛍光体は、同じ紫
外線により励起、発光する蛍光灯にも応用することがで
きる。その場合には、蛍光管内壁に塗布されている従来
の青色蛍光体粒子を構成する2価のEuイオンを3価の
Euイオンで置換した青色蛍光体からなる蛍光体層に置
換すればよい。このように本発明を蛍光灯に適用すれ
ば、従来の蛍光灯より輝度及び輝度劣化に優れたものが
得られる。
【0074】以下、本発明のプラズマディスプレイ装置
の性能を評価するために、上記実施の形態に基づくサン
プルを作製し、そのサンプルについて性能評価実験を行
った。その実験結果を検討する。
【0075】作製した各プラズマディスプレイ装置は、
42インチの大きさを持ち(リブピッチ150μmのH
D−TV仕様)、誘電体ガラス層の厚みは20μm、M
gO保護層の厚みは0.5μm、表示電極と表示スキャ
ン電極の間の距離は0.08mmとなるように作製し
た。また、放電空間に封入される放電ガスは、ネオンを
主体にキセノンガスを5%混合したガスであり、所定の
放電ガス圧で封入されている。
【0076】サンプル1〜10のプラズマディスプレイ
装置に用いる各青色蛍光体粒子には、蛍光体を構成する
2価のEuイオンを3価のEuイオンで置換した蛍光体
を用い、それぞれの合成条件を表1に示す。
【0077】
【表1】
【0078】サンプル1〜4は、赤色蛍光体に(Y、G
d)1-XBO3:EuX、緑色蛍光体にZn2-XSiO4
MnX、青色蛍光体にMe1-xMgSi26:Euxを用
いた組み合わせのものであり、蛍光体の合成の方法、発
光中心となるEu、Mnの置換比率、すなわちY、Me
元素(ただし、Meは、Ca、Sr、Baのうちの少な
くとも1種)に対するEuの置換比率、およびZn元素
に対するMnの置換比率および2価のEuイオンと置換
する3価のEuイオン量を表1のように変化させたもの
である。また、サンプル1〜4の青色蛍光体は、コーテ
ィングする元素を含有した金属アルコキシド、またはア
セチルアセトンを用いて加水分解法で酸化物、またはフ
ッ化物をコーティングしたものである。
【0079】サンプル5〜10は、赤色蛍光体にY2X
3:EuX、緑色蛍光体にBa1-XAl1219:MnX、青
色蛍光体にMe1-xMgSi26:Euxを用いた組み合
わせのものであり、上記と同様、蛍光体合成方法の条
件、発光中心の置換比率及び青色蛍光体を構成する2価
のEuイオンと置換する3価のEuイオン量を表1のよ
うに変化させたものである。また、サンプル5〜6は、
加水分解法にて酸化物、またはフッ化物をコーティング
したものである。
【0080】また、蛍光体層の形成に使用した蛍光体イ
ンキは、表1に示す各蛍光体粒子を使用して蛍光体、樹
脂、溶剤、分散剤を混合して作製した。
【0081】そのときの蛍光体インキの粘度(25℃)
について測定した結果を、いずれも粘度が1500〜3
0000CPの範囲に保たれている。形成された蛍光体
層を観察したところ、いずれも隔壁壁面に均一に蛍光体
インキが塗布され、しかも目詰まり無く塗布できた。ま
た、各色における蛍光体層に使用される蛍光体粒子につ
いては、平均粒径0.1〜3.0μm、最大粒径8μm
以下の粒径のものが各サンプルに使用されている。
【0082】サンプル11は、各色蛍光粒子には特に処
理は行っていない従来のCaMgSi26:Eu蛍光体
粒子を用いたサンプルである。
【0083】なお、表1のEuイオンの2価、3価の測
定は、XANES法(X−rayabsorption
nearedge structure)で測定し
た。
【0084】(実験1)作製されたサンプル1〜10及
び比較サンプル11について、背面パネル製造工程にお
ける蛍光体焼成工程(520℃、20分)において、各
色の輝度がどう変化するかをモデル実験(各色の焼成前
後の変化率、焼成前は粉体の焼成後はペーストを塗布、
焼成後の輝度を測定)で行い、輝度及び輝度変化率を測
定した。
【0085】(実験2)パネル製造工程におけるパネル
張り合せ工程(封着工程450℃、20分)前後の各蛍
光体の輝度変化(劣化)率を測定した。
【0086】(実験3)パネルを各色に点燈した時の輝
度及び輝度劣化変化率の測定は、プラズマディスプレイ
装置に電圧200V、周波数100kHzの放電維持パ
ルスを100時間連続して印加し、その前後におけるパ
ネル輝度を測定し、そこから輝度劣化変化率(<〔印加
後の輝度−印加前の輝度〕/印加前の輝度>*100)
を求めた。
【0087】また、アドレス放電時のアドレスミスにつ
いては画像を見てちらつきがあるかないかで判断し、1
ヶ所でもあればありとしている。また、パネルの輝度分
布については白表示時の輝度を輝度計で測定して、その
全面の分布を示した。また目詰まりについては、内径8
0μmのノズルを用い200時間連続塗布を行いノズル
の目詰まりの有無を調べた。
【0088】これら実験1〜3の各色の輝度及び輝度劣
化変化率についての結果を表2に示す。
【0089】
【表2】
【0090】表2に示すように比較サンプル11におい
て、青色蛍光体において2価のEuイオンを3価のEu
イオンで置換していないサンプルでは、各工程における
輝度劣化率が大きく、特に青色は蛍光体焼成工程で4.
65%、封着工程で14.5%、200V、100kH
zの加速寿命テストで11%の輝度低下が見られまたア
ドレスミスやノズルの目詰まりがあるのに対し、サンプ
ル1〜10については青色の変化率がすべて0.7%以
下の値となっており、しかもアドレスミスもない。
【0091】これは、青色蛍光体を構成する2価のEu
イオンのうち、5%〜60%を3価のEuイオンで置換
することにより、青色蛍光体中の酸素欠陥(特にCa、
Sr、Eu、Baイオン近傍の酸素欠陥)が大幅に減少
したためである。このため、蛍光体焼成時のまわりの雰
囲気による水や炭化水素、あるいはパネル封着時のMg
Oや隔壁、封着フリット材および蛍光体から出た水や炭
化水素が蛍光体の表面の欠陥層に吸着しなくなる。
【0092】(実験4)モデル実験として、青色蛍光体
の2価のEuイオンのうち、5%〜60%を3価のEu
イオンで置換していない蛍光体(サンプル13)を60
℃90%の相対湿度中に10分間放置した後、100℃
で乾燥し、その後これらの蛍光体のTDS分析(昇温脱
離ガス質量分析)の結果、表3に示すように、水の物理
吸着(100℃付近)及び化学吸着(300℃〜500
℃)のピークが置換処理をしたサンプル12と比較して
15倍多い結果となった。
【0093】
【表3】
【0094】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、蛍光体層
を構成する青色蛍光体の2価のEuイオンのうち、5%
〜60%を3価Euイオンで置換することにより、蛍光
体層の各種工程での劣化を防止することができ、PDP
や蛍光灯の輝度及び寿命を改善することができるととも
に、信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の形態に係るプラズマディス
プレイパネルの前面ガラス基板を除いた平面図
【図2】同パネルの画像表示領域の構造を一部を断面で
示す斜視図
【図3】同パネルを用いたプラズマディスプレイ装置の
ブロック図
【図4】同パネルの画像表示領域の構造を示す断面図
【図5】同パネルの蛍光体層を形成する際に用いるイン
キ塗布装置の概略構成図
【符号の説明】
100 PDP 101 前面ガラス基板 103 表示電極 104 表示スキャン電極 105 誘電体ガラス 106 MgO保護層 107 アドレス電極 108 誘電体ガラス層 109 隔壁 110R 蛍光体層(赤) 110G 蛍光体層(緑) 110B 蛍光体層(青) 122 放電空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大谷 光弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 青木 正樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 日比野 純一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4H001 CA04 CC04 CC05 CC08 CF02 XA08 XA12 XA14 XA20 XA38 XA56 YA63 5C040 FA01 FA04 GB03 GB14 GG07 MA03 MA10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1色または複数色の放電セルが複数配列
    されるとともに、各放電セルに対応する色の蛍光体層が
    配設され、その蛍光体層が紫外線により励起されて発光
    するプラズマディスプレイパネルを備えたプラズマディ
    スプレイ装置であって、前記蛍光体層は青色蛍光体層を
    有し、その青色蛍光体層は、青色蛍光体を構成するEu
    原子のうち、2価のEuイオン濃度が40%〜95%
    で、3価のEuイオン濃度が5%〜60%であるMe
    1-xMgSi26:Eux(ただし、Meは、Ca、S
    r、Baのうちの少なくとも1種)で表される化合物で
    構成したことを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  2. 【請求項2】 Me1-xMgSi26:Eux(ただし、
    Meは、Ca、Sr、Baのうちの少なくとも1種)で
    表される化合物において、xが0.2以下、0.02以
    上であることを特徴とする請求項1記載のプラズマディ
    スプレイ装置。
  3. 【請求項3】 紫外線により励起されて可視光を発光す
    るMe1-xMgSi2 6:Eux(ただし、Meは、C
    a、Sr、Baのうちの少なくとも1種)の結晶構造か
    らなる蛍光体であって、その蛍光体を構成するEu原子
    のうち、2価のEuイオン濃度が40%〜95%で3価
    のEuイオン濃度が5%〜60%であることを特徴とす
    る蛍光体。
  4. 【請求項4】 Me1-xMgSi26:Eux(ただし、
    Meは、Ca、Sr、Baのうちの少なくとも1種)で
    表される化合物において、xが0.2以下、0.02以
    上であることを特徴とする請求項3記載の蛍光体。
  5. 【請求項5】 2価のEuイオンを母体に持つMe1-x
    MgSi26:Eux(ただし、Meは、Ca、Sr、
    Baのうちの少なくとも1種)の蛍光体を酸化雰囲気で
    焼成して、2価のEuイオンのうちの5%〜60%を3
    価にすることを特徴とする蛍光体の製造方法。
  6. 【請求項6】 2価のEuイオンを母体に持つMe1-x
    MgSi26:Eux(ただし、Meは、Ca、Sr、
    Baのうちの少なくとも1種)の蛍光体粉末をアルコー
    ル溶液中でAl、La、Siの元素を含有するアルコキ
    シド、またはアセチルアセトンと共に混合して加水分解
    させ、アルコールを除去した後酸化雰囲気で焼成して、
    2価のEuイオンのうちの5%〜60%を3価にしなが
    ら蛍光体の表面にAl、La、Siの酸化物、またはフ
    ッ化物を形成することを特徴とする蛍光体の製造方法。
  7. 【請求項7】 2価のEuイオンを持つMe1-xMgS
    26:Eux(ただし、Meは、Ca、Sr、Baの
    うちの少なくとも1種)の蛍光体を酸化雰囲気で焼成す
    る工程の酸化雰囲気が、酸素、酸素−窒素、オゾン−窒
    素、または水蒸気−窒素であり、焼成温度が350℃〜
    1000℃であることを特徴とする請求項5記載の蛍光
    体の製造方法。
  8. 【請求項8】 Ca、Ba、Sr、Mg、Si、Euを
    含有する酸化物、炭酸化物、または金属塩を混合する工
    程と、その混合物を空気中で焼成して炭酸や塩を分解す
    る工程と、還元雰囲気中で焼成してEu原子の状態を2
    価にする工程と、酸化雰囲気中で焼成してEuの2価が
    40%〜95%で3価が5%〜60%にする工程とを有
    することを特徴とする蛍光体の製造方法。
JP2002039506A 2002-02-18 2002-02-18 プラズマディスプレイ装置 Pending JP2003238954A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002039506A JP2003238954A (ja) 2002-02-18 2002-02-18 プラズマディスプレイ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002039506A JP2003238954A (ja) 2002-02-18 2002-02-18 プラズマディスプレイ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003238954A true JP2003238954A (ja) 2003-08-27

Family

ID=27780509

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002039506A Pending JP2003238954A (ja) 2002-02-18 2002-02-18 プラズマディスプレイ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003238954A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005059944A1 (ja) * 2003-12-16 2005-06-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. プラズマディスプレイ装置およびその製造方法
WO2006028104A1 (ja) * 2004-09-07 2006-03-16 Sumitomo Chemical Company, Limited 蛍光体、蛍光体ペースト及び発光素子
JP2006104445A (ja) * 2004-09-07 2006-04-20 Sumitomo Chemical Co Ltd 真空紫外線励起発光素子用蛍光体
WO2006059738A1 (ja) * 2004-11-30 2006-06-08 Sumitomo Chemical Company, Limited 蛍光体及び紫外線励起発光素子
WO2007083826A1 (ja) * 2006-01-19 2007-07-26 Sumitomo Chemical Company, Limited 蛍光体、蛍光体ペースト及び発光素子
JP2008208363A (ja) * 2007-02-02 2008-09-11 Ube Material Industries Ltd 青色発光蛍光体粉末およびその製造方法
CN100454476C (zh) * 2003-12-16 2009-01-21 松下电器产业株式会社 等离子体显示装置及其制造方法
JP2009062527A (ja) * 2007-08-10 2009-03-26 Ube Material Industries Ltd 青色発光蛍光体
CN101469264A (zh) * 2007-12-27 2009-07-01 宇部材料工业株式会社 蓝色发光荧光体
CN115627161A (zh) * 2022-10-13 2023-01-20 英特美光电(苏州)有限公司 一种硅酸盐荧光粉的包膜方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10125240A (ja) * 1996-08-29 1998-05-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマディスプレイパネルおよびプラズマディスプレイ用蛍光体の製造方法
JP2000226574A (ja) * 1999-02-08 2000-08-15 Daiden Co Ltd プラズマディスプレイパネル用青色蛍光体
JP2001055567A (ja) * 1999-08-18 2001-02-27 Fujitsu Ltd 蛍光体粒子の処理方法及び蛍光体粒子並びにプラズマディスプレイパネル
JP2001089759A (ja) * 1999-08-07 2001-04-03 Koninkl Philips Electronics Nv プラズマ画像スクリーン
JP2002332481A (ja) * 2000-09-29 2002-11-22 Sumitomo Chem Co Ltd 真空紫外線励起発光素子用の蛍光体

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10125240A (ja) * 1996-08-29 1998-05-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマディスプレイパネルおよびプラズマディスプレイ用蛍光体の製造方法
JP2000226574A (ja) * 1999-02-08 2000-08-15 Daiden Co Ltd プラズマディスプレイパネル用青色蛍光体
JP2001089759A (ja) * 1999-08-07 2001-04-03 Koninkl Philips Electronics Nv プラズマ画像スクリーン
JP2001055567A (ja) * 1999-08-18 2001-02-27 Fujitsu Ltd 蛍光体粒子の処理方法及び蛍光体粒子並びにプラズマディスプレイパネル
JP2002332481A (ja) * 2000-09-29 2002-11-22 Sumitomo Chem Co Ltd 真空紫外線励起発光素子用の蛍光体

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
國本崇: "真空紫外線励起用青色発光Eu付活CaMgSi2O6蛍光体", 2000年電子情報通信学会エレクトロニクスソサエティ大会講演論文集, JPN4007006817, 7 September 2000 (2000-09-07), JP, pages 46, ISSN: 0000838653 *
國本崇: "真空紫外線励起用青色発光Eu付活CaMgSi2O6蛍光体", 2000年電子情報通信学会エレクトロニクスソサエティ大会講演論文集, JPNX007050837, 7 September 2000 (2000-09-07), JP, pages 46, ISSN: 0000895803 *

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7396489B2 (en) 2003-12-16 2008-07-08 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Plasma display device and method of manufacturing same
WO2005059944A1 (ja) * 2003-12-16 2005-06-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. プラズマディスプレイ装置およびその製造方法
CN100454476C (zh) * 2003-12-16 2009-01-21 松下电器产业株式会社 等离子体显示装置及其制造方法
CN101010413B (zh) * 2004-09-07 2010-08-25 住友化学株式会社 荧光体、荧光体糊剂及发光元件
WO2006028104A1 (ja) * 2004-09-07 2006-03-16 Sumitomo Chemical Company, Limited 蛍光体、蛍光体ペースト及び発光素子
JP2006104445A (ja) * 2004-09-07 2006-04-20 Sumitomo Chemical Co Ltd 真空紫外線励起発光素子用蛍光体
EP1832641A1 (en) * 2004-11-30 2007-09-12 Sumitomo Chemical Company, Limited Phosphor and ultraviolet ray excited luminescent element
WO2006059738A1 (ja) * 2004-11-30 2006-06-08 Sumitomo Chemical Company, Limited 蛍光体及び紫外線励起発光素子
EP1832641A4 (en) * 2004-11-30 2012-01-04 Sumitomo Chemical Co PHOSPHORUS AND LUMINESCENT ELEMENT EXCITED BY ULTRAVIOLETPHOSPHORUS RADIATION
WO2007083826A1 (ja) * 2006-01-19 2007-07-26 Sumitomo Chemical Company, Limited 蛍光体、蛍光体ペースト及び発光素子
JP2008208363A (ja) * 2007-02-02 2008-09-11 Ube Material Industries Ltd 青色発光蛍光体粉末およびその製造方法
CN101235287B (zh) * 2007-02-02 2013-02-06 宇部材料工业株式会社 蓝色发光荧光体粉末及其制造方法
KR101410151B1 (ko) 2007-02-02 2014-06-19 우베 마테리알즈 가부시키가이샤 청색 발광 형광체 분말 및 그 제조 방법
JP2009062527A (ja) * 2007-08-10 2009-03-26 Ube Material Industries Ltd 青色発光蛍光体
JP2009155546A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Ube Material Industries Ltd 青色発光蛍光体粒子
CN101469264A (zh) * 2007-12-27 2009-07-01 宇部材料工业株式会社 蓝色发光荧光体
KR101538173B1 (ko) * 2007-12-27 2015-07-20 우베 마테리알즈 가부시키가이샤 청색 발광 형광체
CN115627161A (zh) * 2022-10-13 2023-01-20 英特美光电(苏州)有限公司 一种硅酸盐荧光粉的包膜方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4096619B2 (ja) プラズマディスプレイ装置の製造方法
JP4092911B2 (ja) プラズマディスプレイ装置の製造方法
JP5065080B2 (ja) プラズマディスプレイ装置
JP4096620B2 (ja) プラズマディスプレイ装置の製造方法
JP3915458B2 (ja) プラズマディスプレイ装置
JP4042372B2 (ja) 蛍光体の製造方法
JP4727093B2 (ja) プラズマディスプレイ装置
JP4415578B2 (ja) プラズマディスプレイ装置
JP4244727B2 (ja) プラズマディスプレイ装置
JP4244726B2 (ja) プラズマディスプレイ装置
JP2003238954A (ja) プラズマディスプレイ装置
JP2003336052A (ja) プラズマディスプレイ装置
JP4694088B2 (ja) プラズマディスプレイ装置
JP2003336055A (ja) プラズマディスプレイ装置
JP2004172091A (ja) プラズマディスプレイ装置
JP2005340155A (ja) プラズマディスプレイ装置
JP4672231B2 (ja) プラズマディスプレイパネル
JP4526904B2 (ja) 蛍光体及びプラズマディスプレイ装置
JP4096618B2 (ja) プラズマディスプレイ装置
JP2006059629A (ja) プラズマディスプレイ装置
JP2003082342A (ja) プラズマディスプレイ装置
JP2003041248A (ja) プラズマディスプレイ装置
JP2003336057A (ja) プラズマディスプレイ装置
JP2003336049A (ja) プラズマディスプレイ装置
JP2004067874A (ja) プラズマディスプレイパネル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050128

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050704

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070410

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070606

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070911

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071101

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20071127

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20071228

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091118