JP2003237504A - 車両機能の制御装置 - Google Patents

車両機能の制御装置

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JP2003237504A
JP2003237504A JP2002040656A JP2002040656A JP2003237504A JP 2003237504 A JP2003237504 A JP 2003237504A JP 2002040656 A JP2002040656 A JP 2002040656A JP 2002040656 A JP2002040656 A JP 2002040656A JP 2003237504 A JP2003237504 A JP 2003237504A
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driver
vehicle
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drive position
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Hidenori Aihara
秀法 合原
Junji Hashimoto
順次 橋本
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Denso Ten Ltd
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Denso Ten Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の利用者がそれぞれ適切に車両機能を利
用することが可能にする。 【解決手段】 ドライバ3は、スキャナ13で運転免許
証の画像を撮像させる。機能制御手段12は、運転者記
憶手段11に記憶されている画像情報と、撮像した画像
データとを照合し、運転者を認識する。ドライバ3が車
両2の運転者として認識されれば、運転者記憶手段11
に記憶されているドライブポジション制御手段10用の
設定データが読出され、シート4、ステアリング5、ル
ームミラー6などの位置や角度が、ドライバ3に対して
設定されている状態に調整される。自動設定後にドライ
バ3が微調整を行うと、記憶されるデータが更新され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両への乗車者に
合わせて車両の機能を調整することが可能な車両機能の
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、車両では、各種機器について
位置や動作状態の調整が可能になっている。たとえば、
運転者の運転操作に関連するシート、ステアリング、ル
ームミラー、およびドアミラーやフェンダーミラーは、
運転者の体格、好み等に合わせて位置や角度のドライブ
ポジションを調整することができる。ドライブポジショ
ンの調整は、運転者が直接機械的に移動させて行うこと
が可能である。車両の運転者が特定の一人に決ってお
り、いったん調整したドライブポジションはあまり再調
整する必要がない場合は、直接機械的な調整でもあまり
不便は感じないかもしれない。ただし、再調整を行う場
合や、車両の運転者が複数いる場合などは、直接機械的
な調整では調整に時間がかかって、不便を感じてしま
う。
【0003】ドライビングポジションの調整を容易化す
るために、操作用のスイッチを備え、スイッチ操作で各
部の位置や角度を電動式に調整可能な車両も用いられて
いる。そのような車両では、ドアフェンダーミラーの角
度などの調整を、運転者が運転席に着席して車両を運転
する姿勢で確認しながら行うことができるけれども、多
くの調整箇所を、スイッチ操作の感覚などに頼って設定
しなければならない。
【0004】特開平7−69107号公報には、運転者
の姿勢を撮像して、運転者の体形に応じたドライビング
ポジションとなるように、シートやステアリングハンド
ルの位置を調整するドライビングポジション制御装置が
開示されている。特開平11−245771号公報に
は、指紋によってユーザを確認し、座席、鏡、ステアリ
ングハンドル、環境制御、エアバッグ、電話、ラジオ、
および車載コンピュータ、ならびにサスペンションおよ
びトランスミッション調整のような性能制御を含む調整
を、ユーザの選好に合わせて行うことができるカストマ
イズされたビークル特色の指紋作動システムが開示され
ている。また、特開平11−288296号公報には、
音声や指紋によって利用者を識別し、利用者毎に登録さ
れている車載オーディオ装置のプリセットや、シート位
置、ステアリング位置、ミラー位置の設定を識別された
利用者に合わせて選択する情報処理装置が開示されてい
る。エンジン制御や自動変速制御については、利用者毎
に学習結果を記憶し、記憶されている学習結果に基づい
て適切な制御を行うことも開示されている。
【0005】なお、複数人で利用する車両では、盗難防
止への配慮も重要となる。特開平5−24510号公報
には、運転を許可された者の運転免許証を予め登録して
おき、利用者が車両を起動するときに運転免許証を撮像
して、登録されている利用者か否かを判断し、登録され
ている場合にのみ、その車両を起動可能にする自動車の
制御装置が開示されている。特開平9−226520号
公報には、運転者が車両から離れている際の荷物等の盗
難防止を図るため、運転者は個別認識番号(ID)を記
憶するIDタグを所持し、個別識別番号が予め登録して
ある個別識別番号と一致しているときのみ、扉の開錠が
行われ、キー操作によるスタータの始動制御が可能とな
る自動車盗難防止装置及び自動車盗難防止方法が開示さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】車両のドライビングポ
ジションなどの調整は、運転者が変る毎に行う必要があ
る。複数の運転者が運転する可能性がある車両では、運
転者が変る都度、手動あるいはマニュアル操作による電
動調整でドライビングポジションを調整するのは手間が
かかり、毎回、必ずしも最適な状態に調整することがで
きるとは限らない。
【0007】特開平7−69107号公報に開示されて
いるように、運転者の体格に合わせて自動的に調整する
と、運転者の好みなどを反映させることができない。特
開平11−245771号公報や特開平11−2882
96号公報に開示されているように、運転者を識別し
て、その運転者について予め記憶してある設定に合わせ
ようにすれば、設定の手間を省くことができる。この2
つの先行技術では、最初の設定は、マニュアル操作結果
に従うけれども、いったん設定された後でのマニュアル
操作は考慮されない。
【0008】本発明の目的は、複数の利用者がそれぞれ
適切に車両機能を利用することが可能な車両機能の制御
装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、車両に備えら
れている機能を制御する装置であって、車両の運転者に
合わせて、シート、ステアリング、ルームミラー、また
はドアフェンダーミラーのいずれかを含む車両装備機器
の位置、角度またはドライブポジションを制御すること
が可能で、マニュアル操作も可能なドライブポジション
制御手段と、運転者を識別する情報として、運転免許証
の画像情報を複数の運転者分記憶可能で、各運転者毎
に、ドライブポジション制御手段の制御のためのデータ
を記憶可能な運転者記憶手段と、運転免許証の画像デー
タを取得可能で、運転者記憶手段に記憶されている画像
情報と照合して、運転者を認識し、該運転者について記
憶されているデータに従ってドライブポジション制御手
段による車両装備機器の制御を行わせる機能制御手段
と、各運転者によって、車両装備機器の位置、角度また
はドライブポジションのマニュアル操作が行われる毎
に、該操作内容を該運転者について記憶する運転者記憶
手段のデータとして設定させる記憶データ設定手段とを
含むことを特徴とする車両機能の制御装置である。
【0010】本発明に従えば、車両に備えられている機
能を制御する車両機能の制御装置は、ドライブポジショ
ン制御手段と、運転者記憶手段と、機能制御手段と、記
憶データ設定手段とを含む。ドライブポジション制御手
段は、車両の運転者に合わせて、シート、ステアリン
グ、ルームミラー、またはドアフェンダーミラーのいず
れかを含む車両装備機器の位置、角度またはドライブポ
ジションを制御することが可能で、マニュアル操作も可
能であるので、運転者は車両装備機器についての自動調
整を受け、またマニュアル操作で調整を行うこともでき
る。運転者記憶手段は、運転者を識別する情報として、
運転免許証の画像情報を複数の運転者分記憶可能で、各
運転者毎に、ドライブポジション制御手段の制御のため
のデータを記憶可能である。機能制御手段は、運転免許
証の画像データを取得可能で、運転者記憶手段に記憶さ
れている画像情報と照合して、運転者を認識し、識別し
た運転者について記憶されているデータに従ってドライ
ブポジション制御手段による車両装備機器の制御を行わ
せるので、運転者に合わせて車両装備機器の調整を自動
的に行うことができる。記憶データ設定手段は、各運転
者によって、車両装備機器の位置、角度またはドライブ
ポジションのマニュアル操作が行われる毎に、その操作
内容をその運転者について記憶する運転者記憶手段のデ
ータとして設定させるので、運転者のマニュアル操作の
内容をデータに反映させ、運転者にとって適切な状態に
調整することができる。運転者の識別に運転免許証の画
像データを利用するので、確実に運転者を識別すること
ができる。
【0011】また本発明で、前記運転者は、前記運転免
許証の画像データを保持して無線通信機能を有する携帯
端末を携行し、前記機能制御手段は、該携帯端末から無
線通信を介して取得する運転免許証の画像データを取得
することを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、運転者が携行する携帯端
末に、運転免許証の画像データを保持し、無線通信機能
で車両機能の制御装置の機能制御手段に画像データを取
得させることができる。運転者は、携帯端末を携行して
いるだけで、自己に合わせてドライブポジションなどの
車両装備機器の調整を行うことができるので、調整の手
間を省き、車両に搭乗するだけで適切な設定状態で車両
を運転することができる。
【0013】さらに本発明は、車両に備えられている機
能を制御する装置であって、車両の運転者に合わせて、
シート、ステアリング、ルームミラー、またはドアフェ
ンダーミラーのいずれかを含む車両装備機器の位置、角
度またはドライブポジションを制御することが可能で、
マニュアル操作も可能なドライブポジション制御手段
と、運転者を識別する情報として、車両への出入り時に
ドアのロックとアンロックとを遠隔操作するワイヤレス
型キーに付加される運転者識別情報を複数の運転者分記
憶可能で、各運転者毎に、ドライブポジション制御手段
の制御のためのデータを記憶可能な運転者記憶手段と、
運転者がワイヤレス型キーを使用すれば、運転者記憶手
段に記憶されている運転者識別情報と照合して、記憶さ
れている運転者を識別し、該運転者について記憶されて
いるデータに従ってドライブポジション制御手段による
車両装備機器の制御を行わせる機能制御手段とを含むこ
とを特徴とする車両機能の制御装置である。
【0014】本発明に従えば、車両に備えられている機
能を制御する車両機能の制御装置は、ドライブポジショ
ン制御手段と、運転者記憶手段と、機能制御手段とを含
む。ドライブポジション制御手段は、車両の運転者に合
わせて、シート、ステアリング、ルームミラー、または
ドアフェンダーミラーのいずれかを含む車両装備機器の
位置、角度またはドライブポジションを制御することが
可能で、マニュアル操作も可能であるので、運転者は車
両装備機器についての自動調整を受け、またマニュアル
操作で調整を行うこともできる。運転者記憶手段は、運
転者を識別する情報として、車両への出入り時にドアの
ロックとアンロックとを遠隔操作するワイヤレス型キー
に付加される運転者識別情報を複数の運転者分記憶可能
で、各運転者毎に、ドライブポジション制御手段の制御
のためのデータを記憶可能である。機能制御手段は、運
転者がワイヤレス型キーを使用すれば、運転者記憶手段
に記憶されている運転者識別情報と照合して、運転者を
認識し、識別した運転者について記憶されているデータ
に従ってドライブポジション制御手段による車両装備機
器の制御を行わせるので、運転者に合わせて車両装備機
器の調整を自動的に行うことができる。記憶データ設定
手段は、各運転者によって、車両装備機器の位置、角度
またはドライブポジションのマニュアル操作が行われる
毎に、その操作内容をその運転者について記憶する運転
者記憶手段のデータとして設定させるので、運転者のマ
ニュアル操作の内容をデータに反映させ、運転者にとっ
て適切な状態に調整することができる。運転者の識別に
ワイヤレス型キーに付加されている運転者識別情報を利
用するので、運転者はワイヤレス型キーを所持して車両
に搭乗するだけで、運転者の識別を自動的に行わせるこ
とができる。
【0015】さらに本発明は、車両に備えられている機
能を制御する装置であって、車両の運転者に合わせて、
シート、ステアリング、ルームミラー、またはドアフェ
ンダーミラーのいずれかを含む車両装備機器の位置、角
度またはドライブポジションを制御することが可能で、
マニュアル操作も可能なドライブポジション制御手段
と、運転者を識別する情報として、運転者の指紋の情報
を複数の運転者分記憶可能で、各運転者毎に、ドライブ
ポジション制御手段の制御のためのデータを記憶可能な
運転者記憶手段と、運転者が携行し、運転者の指紋のデ
ータを保持して無線通信機能を有する携帯端末と、該携
帯端末から無線通信を介して、該指紋のデータを取得可
能で、運転者記憶手段に記憶されている指紋の情報と照
合して、運転者を認識し、該運転者について記憶されて
いるデータに従ってドライブポジション制御手段による
車両装備機器の制御を行わせる機能制御手段とを含むこ
とを特徴とする車両機能の制御装置である。
【0016】本発明に従えば、車両に備えられている機
能を制御する車両機能の制御装置は、ドライブポジショ
ン制御手段と、運転者記憶手段と、携帯端末と、機能制
御手段とを含む。ドライブポジション制御手段は、車両
の運転者に合わせて、シート、ステアリング、ルームミ
ラー、またはドアフェンダーミラーのいずれかを含む車
両装備機器の位置、角度またはドライブポジションを制
御することが可能で、マニュアル操作も可能であるの
で、運転者は車両装備機器についての自動調整を受け、
またマニュアル操作で調整を行うこともできる。運転者
記憶手段は、運転者を識別する情報として、運転者の指
紋の情報を複数の運転者分記憶可能で、各運転者毎に、
ドライブポジション制御手段の制御のためのデータを記
憶可能である。携帯端末は、運転者が携行し、運転者の
指紋のデータを保持して無線通信機能を有する。機能制
御手段は、運転者が携帯端末を携行すれば、携帯端末か
ら無線通信を介して取得される指紋のデータを運転者記
憶手段に記憶されている指紋の情報と照合して、運転者
を認識し、識別した運転者について記憶されているデー
タに従ってドライブポジション制御手段による車両装備
機器の制御を行わせるので、運転者に合わせて車両装備
機器の調整を自動的に行うことができる。運転者の識別
に携帯端末に保持されている指紋のデータを利用するの
で、運転者は携帯端末を携行して車両に搭乗するだけ
で、運転者の識別を自動的に行わせることができる。運
転者の識別に指紋を利用するので、確実に運転者を識別
することができる。
【0017】さらに本発明は、車両に備えられている機
能を制御する装置であって、車両の運転者に合わせて、
シート、ステアリング、ルームミラー、またはドアフェ
ンダーミラーのいずれかを含む車両装備機器の位置、角
度またはドライブポジションを制御することが可能で、
マニュアル操作も可能なドライブポジション制御手段
と、運転者を識別する情報として、運転者の顔面の画像
情報を複数の運転者分記憶可能で、各運転者毎に、ドラ
イブポジション制御手段の制御のためのデータを記憶可
能な運転者記憶手段と、運転者が携行し、運転者の顔面
の画像データを保持して無線通信機能を有する携帯端末
と、該携帯端末から無線通信を介して、該顔面の画像デ
ータを取得可能で、運転者記憶手段に記憶されている画
像情報と照合して、運転者を認識し、該運転者について
記憶されているデータに従ってドライブポジション制御
手段による車両装備機器の制御を行わせる機能制御手段
とを含むことを特徴とする車両機能の制御装置である。
【0018】本発明に従えば、車両に備えられている機
能を制御する車両機能の制御装置は、ドライブポジショ
ン制御手段と、運転者記憶手段と、携帯端末と、機能制
御手段とを含む。ドライブポジション制御手段は、車両
の運転者に合わせて、シート、ステアリング、ルームミ
ラー、またはドアフェンダーミラーのいずれかを含む車
両装備機器の位置、角度またはドライブポジションを制
御することが可能で、マニュアル操作も可能であるの
で、運転者は車両装備機器についての自動調整を受け、
またマニュアル操作で調整を行うこともできる。運転者
記憶手段は、運転者を識別する情報として、運転者の顔
面の画像情報を複数の運転者分記憶可能で、各運転者毎
に、ドライブポジション制御手段の制御のためのデータ
を記憶可能である。携帯端末は、運転者が携行し、運転
者の顔面の画像データを保持して無線通信機能を有す
る。機能制御手段は、運転者が携帯端末を携行すれば、
携帯端末から無線通信を介して取得される顔面の画像デ
ータを運転者記憶手段に記憶されている顔面の画像情報
と照合して、運転者を認識し、識別した運転者について
記憶されているデータに従ってドライブポジション制御
手段による車両装備機器の制御を行わせるので、運転者
に合わせて車両装備機器の調整を自動的に行うことがで
きる。運転者の識別に携帯端末に保持されている顔面の
画像データを利用するので、運転者は携帯端末を携行し
て車両に搭乗するだけで、運転者の識別を自動的に行わ
せることができる。運転者の識別に顔面の画像を利用す
るので、確実に運転者を識別することができる。
【0019】さらに本発明は、車両に備えられている機
能を制御する装置であって、車両の運転者に合わせて、
シート、ステアリング、ルームミラー、またはドアフェ
ンダーミラーのいずれかを含む車両装備機器の位置、角
度またはドライブポジションを制御することが可能で、
マニュアル操作も可能なドライブポジション制御手段
と、運転者を識別する情報として、運転者の声紋の音声
情報を複数の運転者分記憶可能で、各運転者毎に、ドラ
イブポジション制御手段の制御のためのデータを記憶可
能な運転者記憶手段と、運転者が携行し、運転者の声紋
の音声データを保持して無線通信機能を有する携帯端末
と、該携帯端末から無線通信を介して、該声紋の音声デ
ータを取得可能で、運転者記憶手段に記憶されている画
像情報と照合して、運転者を認識し、該運転者について
記憶されているデータに従ってドライブポジション制御
手段による車両装備機器の制御を行わせる機能制御手段
とを含むことを特徴とする車両機能の制御装置である。
【0020】本発明に従えば、車両に備えられている機
能を制御する車両機能の制御装置は、ドライブポジショ
ン制御手段と、運転者記憶手段と、携帯端末と、機能制
御手段とを含む。ドライブポジション制御手段は、車両
の運転者に合わせて、シート、ステアリング、ルームミ
ラー、またはドアフェンダーミラーのいずれかを含む車
両装備機器の位置、角度またはドライブポジションを制
御することが可能で、マニュアル操作も可能であるの
で、運転者は車両装備機器についての自動調整を受け、
またマニュアル操作で調整を行うこともできる。運転者
記憶手段は、運転者を識別する情報として、運転者の声
紋の音声情報を複数の運転者分記憶可能で、各運転者毎
に、ドライブポジション制御手段の制御のためのデータ
を記憶可能である。携帯端末は、運転者が携行し、運転
者の声紋の音声データを保持して無線通信機能を有す
る。機能制御手段は、運転者が携帯端末を携行すれば、
携帯端末から無線通信を介して取得される声紋の音声デ
ータを運転者記憶手段に記憶されている声紋の音声情報
と照合して、運転者を認識し、識別した運転者について
記憶されているデータに従ってドライブポジション制御
手段による車両装備機器の制御を行わせるので、運転者
に合わせて車両装備機器の調整を自動的に行うことがで
きる。運転者の識別に携帯端末に保持されている声紋の
音声データを利用するので、運転者は携帯端末を携行し
て車両に搭乗するだけで、運転者の識別を自動的に行わ
せることができる。運転者の識別に声紋の音声を利用す
るので、確実に運転者を識別することができる。
【0021】また本発明は、前記機能制御手段が前記ド
ライブポジション制御手段による車両装備機器の制御を
行わせた後で、各運転者によって、前記車両装備機器の
位置、角度またはドライブポジションのマニュアル操作
による微調整が行われる毎に、該操作による設定内容を
該運転者について記憶している前記運転者記憶手段に記
憶されるドライブポジション制御手段のデータを更新す
る記憶データ更新手段をさらに含むことを特徴とする。
【0022】本発明に従えば、記憶データ更新手段は、
機能制御手段がドライブポジション制御手段に車両装備
機器の制御を行わせた後で、各運転者によって、車両装
備機器の位置、角度またはドライブポジションのマニュ
アル操作による微調整が行われる毎に、その操作内容で
運転者について記憶する運転者記憶手段のデータを更新
するので、運転者のマニュアル操作でデータを更新し、
運転者にとって適切な状態に調整することができる。
【0023】また本発明で、前記機能制御手段は、前記
運転者を認識することができない場合に、予め定める盗
難防止の機能を作動させることを特徴とする。
【0024】本発明に従えば、たとえば運転者記憶手段
に記憶されている運転者ではない者が車両を運転しよう
とする場合など、運転者を認識することができない場合
には、予め定める盗難防止の機能を作動させるので、ド
ライビングポジションなどの調整とともに、盗難防止も
有効に図ることができる。
【0025】また好適な例では、前記機能制御手段は前
記盗難防止の機能として、警報を発することを特徴とす
る。
【0026】本例に従えば、盗難防止の機能として警報
を発するので、運転者記憶手段に運転者として記憶され
ていない者が車両を運転しようとしていることを、警報
によって車両の周辺に報知し、盗難を有効に防止するこ
とができる。
【0027】また他の好適な例では、前記機能制御手段
は前記盗難防止の機能として、前記ドライブポジション
制御手段による車両装備機器の制御、および車両のエン
ジン始動を不能にすることを特徴とする。
【0028】本例に従えば、盗難防止の機能としてドラ
イブポジション制御手段による車両装備機器の制御、お
よび車両のエンジン始動を不能にするので、運転者記憶
手段に運転者として記憶されていない者が車両を運転し
ようとしもドライビングポジションの調整と、車両の起
動とを行うことができなくなり、盗難を有効に防止する
ことができる。
【0029】またさらに他の好適な例では、前記機能制
御手段は前記盗難防止の機能として、前記ドライブポジ
ション制御手段による車両装備機器の制御で、運転者に
よる運転操作ができない車両制御状態にすることを特徴
とする。
【0030】本例に従えば、盗難防止の機能としてドラ
イブポジション制御手段による車両装備機器の制御で運
転者による運転操作ができない車両制御状態にするの
で、運転者記憶手段に運転者として記憶されていない者
が車両を運転しようとしも車両の運転を行うことができ
なくなり、盗難を有効に防止することができる。
【0031】また本発明で、前記機能制御手段は、前記
運転者のマニュアル操作による前記車両装備機器につい
ての調整履歴を記憶しておき、運転者が操作を間違えた
ときに過去の調整状態に復帰させる機能を有することを
特徴とする。
【0032】本発明に従えば、運転者によるマニュアル
操作に間違いがあると、たとえばリターンスイッチなど
を操作すれば、調整履歴に従って直前の調整状態などに
簡単に戻すことができるようになる。調整を種々の設定
で試みて、比較し、最適な状態を選ぶこともできる。
【0033】また本発明で、前記機能制御手段は、前記
運転者を認識してのドライブポジション制御手段による
車両装備機器の制御を乗車時に行い、降車時には該ドラ
イブポジション制御手段を制御して車両装備機器を降車
しやすいように予め設定される状態に制御することを特
徴とする。
【0034】本発明に従えば、運転者が乗車時にドライ
ブポジション制御手段による車両装備機器の調整を行う
けれども、この調整結果は降車の都合を考慮していな
い。降車時には、降車しやすいように予め設定される状
態に制御するので、運転を終了して車両から降りる際
に、降りやすくすることができる。降車しやすい状態と
しては、たとえばシート位置を後方へ移動させたり、ス
テアリングを上方にずらすことなどを設定することがで
きる。またその調整状態を保つようにすれば、次に車両
に乗車するときも乗りやすくすることができる。
【0035】また本発明で、前記ドライブポジション制
御手段は、前記予め設定される状態として、降車時に運
転席を後部座席側に移動させる動作が可能であり、前記
機能制御手段は、該運転席を移動させる方向の後部座席
に乗車者がいるか否かを検出し、該後部座席に乗車者が
検出されるときには、少なくとも該運転席の移動を禁止
し、または該乗車者が車両外に出たことを検出してから
該運転席の移動を伴う制御を行うことを特徴とする。
【0036】本発明に従えば、降車時に運転席を後部座
席側に移動させる動作によって、運転席の空間を広げ、
運転者が降車しやすくすることができる。運転席を移動
させる方向の後部座席、たとえば運転席を後方に移動さ
せる場合は運転席の直後に乗車者がいるときには、その
乗車者が車両外に出たことを検出してから運転席の移動
を伴う制御を行うので、後部座席の乗車者が後退する運
転席に挟まれる等の事故を防ぐことができる。
【0037】さらに本発明は、車両に備えられている機
能を制御する装置であって、車両の運転者に合わせて、
シート、ステアリング、ルームミラー、またはドアフェ
ンダーミラーのいずれかを含む車両装備機器の位置、角
度またはドライブポジションを制御することが可能で、
マニュアル操作も可能なドライブポジション制御手段
と、運転者が車両装備機器をマニュアル操作で制御する
と、制御後の車両装備機器の状態を表すデータを取得
し、無線通信機能を有するデータ取得手段と、携帯端末
に、データ取得手段が取得する状態データを無線通信で
送信する送信手段と、携帯端末から無線通信により送信
される状態データを受信し、受信したデータに従ってド
ライブポジション制御手段による車両装備機器の制御を
行わせる機能制御手段とを含むことを特徴とする車両機
能の制御装置である。
【0038】本発明に従えば、車両に備えられている機
能を制御する車両機能の制御装置は、ドライブポジショ
ン制御手段と、データ取得手段と、送信手段と、機能制
御手段とを含む。ドライブポジション制御手段は、車両
の運転者に合わせて、シート、ステアリング、ルームミ
ラー、またはドアフェンダーミラーのいずれかを含む車
両装備機器の位置、角度またはドライブポジションを制
御することが可能で、マニュアル操作も可能であるの
で、運転者は車両装備機器についての自動調整を受け、
またマニュアル操作で調整を行うこともできる。データ
取得手段は、運転者が車両装備機器をマニュアル操作で
制御すると、制御後の車両装備機器の状態を表すデータ
を取得し、無線通信機能を有する。送信手段は、携帯端
末に、データ取得手段が取得する状態データを無線通信
で送信する。機能制御手段は、運転者が携帯端末を携行
すれば、携帯端末から無線通信により送信される状態デ
ータを受信し、受信したデータに従ってドライブポジシ
ョン制御手段による車両装備機器の制御を行わせるの
で、運転者に合わせて車両装備機器の調整を自動的に行
うことができる。運転者に合わせた車両装備機器の調整
に携帯端末から送信される状態データを利用するので、
運転者は携帯端末を携行して車両に搭乗するだけで、調
整を自動的に行わせることができる。携帯端末から送信
される状態データを利用可能な車両が複数台ある場合に
も、運転者は、携帯端末に記憶されているデータを共通
に利用して、各車両でドライブポジションなどの設定を
行わせることができる。
【0039】また本発明で、前記データ取得手段は、取
得したデータを記憶しておく機能を備え、前記機能制御
手段は、データ取得手段が記憶しているデータに従って
前記ドライブポジション制御手段に前記車両装備機器を
制御させ、運転者がマニュアル操作で車両装備機器の微
調整を行うと、データ取得手段が記憶しているデータに
微調整の結果を反映させることを特徴とする。
【0040】本発明に従えば、データ取得手段は、取得
したデータを記憶しておく機能を備え、機能制御手段
は、データ取得手段が記憶しているデータに従ってドラ
イブポジション制御手段に車両装備機器を制御させるの
で、マニュアル操作の内容で車両装備機器を自動的に調
整することができる。各運転者によって、車両装備機器
の位置、角度またはドライブポジションのマニュアル操
作による微調整が行われる毎に、その操作内容を運転者
について記憶するデータ取得手段のデータに反映させる
ので、運転者のマニュアル操作でデータを再設定した
り、更新したりして、運転者にとって適切な状態に調整
することができる。
【0041】また本発明で、前記機能制御手段は、後部
座席に乗車者が存在しているか、またはチャイルドシー
トが装着されているかを含む同乗者の状態検出が可能
で、ドライブポジション制御手段によるシート移動の影
響を受ける同乗者の状態が検出されるとき、警報を発生
して、確認を取ってから該シート移動を伴う制御を行う
ことを特徴とする。
【0042】本発明に従えば、後部座席やチャイルドシ
ートなどの同乗者の状態を検出し、同乗者がいれば警報
を発生して同乗者や運転者の確認を取ってからシート移
動を伴う制御を行うので、同乗者などが移動するシート
などに挟まれる等の事態を避けることができる。
【0043】また本発明で、前記ドライブポジション制
御手段は、前記シートの制御として、後部座席に乗車す
るためにドアが開けられるとき、該ドア側の前部座席を
前方にずらす機能を備えることを特徴とする。
【0044】本発明に従えば、後部座席に乗車する際
に、開くドア側の前部座席を前方にずらす機能を備える
ので、乗車する後部座席の空間を広げて、乗車しやすく
することができる。
【0045】また本発明で、前記機能制御手段は、前記
ドライブポジション制御手段がずらす制御を行う前部座
席に乗車者がいるか否かを検出し、前記機能を乗車者が
いないときに限って作動させることを特徴とする。
【0046】本発明に従えば、運転席と助手席とのう
ち、後部座席への乗車のために前方に移動させる前部座
席に乗車者がいれば、前部座席をずらす制御を行わない
ので、乗車者が挟まれる等の事態を防ぐことができる。
【0047】また本発明で、前記車両には、前記ドアフ
ェンダーミラーとして開閉可能なドアミラーが装着さ
れ、前記機能制御手段は、運転者の降車時に、ドアが閉
じるまでは該ドアミラーを開いた状態にしておき、ドア
が閉じてからドアミラーを閉じるように前記ドライブポ
ジション制御手段を介して制御することを特徴とする。
【0048】本発明に従えば、運転者の降車時にドアが
閉じるまではドアミラーを開いた状態にしておくので、
降車しようとする運転者はドアミラーを利用して車両外
部の様子を確認することができ、安全な状態を確認して
からドアを開いて降車することができる。ドアが閉じて
からドアミラーを閉じるので、ドアミラーが車両の側方
に突出しなくなり、車両の停止中に側方の空間を広く使
用し、ドアミラーの破損のおそれなども低減することが
できる。
【0049】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の第1形態
である車両機能制御装置1の概略的な構成を示す。車両
機能制御装置1は、乗用車などの車両2に設置され、運
転者であるドライバ3に合わせて、運転席などのシート
4、ステアリング5、ルームミラー6、さらに図示を省
略しているドアミラーなどの車両装備機器の位置、角度
またはドライブポジションを制御することが可能で、マ
ニュアル操作も可能なドライブポジション制御手段10
を含む。車両機能制御装置1は、さらに、運転者記憶手
段11、および機能制御手段12を含む。ドライバ3
は、携行する運転免許証の画像をスキャナ13で撮像
し、画像データを取得させる。
【0050】運転者記憶手段11は、ドライバ3を識別
する情報として、運転免許証の画像情報を複数の運転者
分記憶可能で、各運転者毎に、ドライブポジション制御
手段10の制御のためのデータを記憶可能である。機能
制御手段12は、運転免許証の画像データをスキャナ1
3を介して取得可能で、運転者記憶手段11に記憶され
ている画像情報と照合して、ドライバ3を認識し、その
ドライバ3について記憶されているデータに従ってドラ
イブポジション制御手段10による車両装備機器の自動
的な制御を行わせる。
【0051】シート4、ステアリング5、ルームミラー
6、さらに図示を省略しているドアミラーなどの位置、
角度、ドライブポジションなどの調整は、ドライバ3が
シートスイッチ14、ステアリングスイッチ15、ミラ
ースイッチ16などを操作して、電動機構を利用するマ
ニュアル操作も可能である。マニュアル操作の内容は、
順次履歴として記憶され、ドライバ3がリセットスイッ
チ17を操作すると、前回の調整状態に戻すことができ
る。ドライバ3が運転者記憶手段11に記憶されている
運転者として認識されないときは、警報器18が動作
し、盗難防止を図ることができる。マニュアル操作の内
容を、操作したドライバ3毎に、運転者記憶手段11の
データとして設定させるために、記憶データ設定手段2
0が設けられている。
【0052】図2は、図1の車両機能制御装置1の概略
的な制御手順を示す。ドライバ3が車両2に搭乗する
と、ステップa0から制御を開始し、ステップa1で
は、スキャナ13によって運転免許証の撮像を行う。ス
テップa2では、撮像した運転免許証の画像データを、
運転者記憶手段11に記憶されている画像情報と照合
し、ドライバ3が記憶されている複数の運転者のうちの
いずれか一人として認識することができるか否かを判断
する。認識可能であれば、ステップa3に移行し、認識
された運転者について記憶されているデータを読出す。
次にステップa4で、ドライブポジション制御手段10
にデータを与え、シート4、ステアリング5、ルームミ
ラー6、さらにドアミラーなどの車両装備機器の位置、
角度またはドライブポジションを自動的に調整する。
【0053】自動的な調整後、ステップa5では、ドラ
イバ3がシートスイッチ14、ステアリングスイッチ1
5、ミラースイッチ16などを操作して、マニュアル操
作が行われるか否かを判断する。マニュアル操作が行わ
れるときには、ステップa6で、マニュアル操作の内容
を記憶データ設定手段20が運転者記憶手段11に設定
する。ステップa4での自動的な調整で、運転者記憶手
段11にデータが設定されていないときには、そのデー
タに関する調整は行われず、マニュアル操作が行われて
からデータが設定され、次回からは自動調整が可能とな
る。すでにデータが設定されている場合にマニュアル操
作が行われると、設定されているデータの更新が行わ
れ、次回からの自動調整は、更新されたデータに従って
行われる。ステップa7では、データの更新内容が設定
履歴として記憶される。
【0054】ステップa8では、リセットスイッチ17
への操作の有無を判断する。リセットスイッチ17が操
作されていれば、ステップa9で、設定履歴に従って設
定だデータをマニュアル調整前の設定データに戻す。ス
テップa8でリセットスイッチ17が操作されていない
と判断されるとき、またはステップa9が終了したと
き、ステップa5に戻る。
【0055】ステップa5で、マニュアル操作が行われ
ていないと判断されるときは、ステップa10で、車両
の運転が終了し、ドライバ3が降車しようとしているか
否かを判断する。この判断は、たとえば、エンジンが停
止して変速機が駐車位置にセットされ、サイドブレーキ
がセットされたり、エンジンが停止しないでも、車速が
0になり、変速機が中立位置になり、サイドブレーキが
セットされるなど、駐車や停車の可能性が高い動作が行
われ、さらに運転席のドアが開けられることなどを検出
して行うことができる。降車ではないと判断されるとき
は、ステップa5に戻る。
【0056】ステップa10で降車と判断されるとき
は、ステップa11で、シート4やステアリング5を降
車用ポジションに変更する。降車用ポジションでは、運
転席のシート4を後退させ、ステアリング5を上げて、
ドライバ3が降車しやすいように変化させる。ステップ
a12ではドアが閉じるのを待ち、ドアが閉じると、ス
テップa13でドアミラーを閉じて、ステップa14で
制御を終了する。なお、ステップa2で、ドライバ3が
記憶されている運転者の一人として認識されないとき
は、ステップa15で警報器18が動作して警報が行わ
れ、盗難防止の機能が起動される。
【0057】図3は、運転者記憶手段11に記憶される
情報およびデータを示す。車両3の運転を認められるド
ライバ3は、運転免許証の画像情報を識別情報(ID)
として、各運転者毎に、シート、ステアリング、ルーム
ミラー、左右のドアミラーなどの設定データが記憶され
る。最初のデータは、マニュアル操作で設定される。デ
ータに従う自動調整後にマニュアル操作があれば、その
操作内容が今回のデータとして更新され、前回以前のデ
ータは履歴として残される。残すデータには、記憶容量
に基づく制限が設けられる。
【0058】以上のように、本実施形態では、ドライバ
3に合わせて車両装備機器の調整を自動的に行うことが
できる。記憶データ設定手段20は、各ドライバ3によ
って、車両装備機器の位置、角度またはドライブポジシ
ョンのマニュアル操作が行われる毎に、その操作内容を
そのドライバ3について記憶する運転者記憶手段11の
データとして設定させるので、ドライバ3のマニュアル
操作の内容をデータに反映させ、ドライバ3にとって適
切な状態に調整することができる。ドライバ3の識別に
運転免許証の画像データを利用するので、確実にドライ
バ3を識別することができる。
【0059】また機能制御手段12は、ドライバ3を認
識することができない場合に、警報器18など、予め定
める盗難防止の機能を作動させるので、ドライビングポ
ジションなどの調整とともに、盗難防止も有効に図るこ
とができる。盗難防止の機能として、車両2の外部に警
報を発すると、車両2の周辺に報知し、盗難を有効に防
止することができる。盗難防止の機能としては、ドライ
ブポジション制御手段10による車両装備機器の制御、
および車両のエンジン始動を不能にするようにすること
もできる。運転者記憶手段11に運転者として記憶され
ていない者が車両2を運転しようとしても、ドライビン
グポジションの調整と車両の起動とを行うことができな
くなり、盗難を有効に防止することができる。さらに、
盗難防止の機能として、ドライブポジション制御手段1
0による車両装備機器の制御で、運転者による運転操作
ができない車両制御状態にすることもできる。運転者記
憶手段11に運転者として記憶されていない者が車両を
運転しようとしても、車両3の運転を行うことができな
くなり、盗難を有効に防止することができる。
【0060】またドライバ3がリセットスイッチ17を
操作すると、機能制御手段12は、ドライバ3のマニュ
アル操作による車両装備機器についての調整履歴を運転
者記憶手段11に記憶しておき、ドライバ3が操作を間
違えたときに過去の調整状態に復帰させる機能を有する
ので、調整履歴に従って直前の調整状態などに簡単に戻
すことができるようになる。調整を種々の設定で試み
て、比較し、最適な状態を選ぶこともできる。
【0061】また、機能制御手段12は、ドライバ3を
認識してのドライブポジション制御手段10による車両
装備機器の制御を乗車時に行い、降車時にはドライブポ
ジション制御手段10を制御して車両装備機器を降車し
やすいように予め設定される状態に制御する。ドライバ
3の乗車時に、ドライブポジション制御手段10による
車両装備機器の調整を行うけれども、この調整結果は降
車の都合を考慮していない。降車時には、降車しやすい
ように予め設定される状態に制御するので、運転を終了
して車両2から降りる際に、降りやすくすることができ
る。降車しやすい状態としては、たとえばシート4の位
置を後方へ移動させたり、ステアリング5を上方にずら
すことなどを設定することができる。またその調整状態
を保つようにすれば、次に車両2に乗車するときも乗り
やすくすることができる。
【0062】また、ドライブポジション制御手段10が
降車時に運転席のシート4を後部座席側に移動させる際
に、機能制御手段12は、運転席を移動させる方向の後
部座席に乗車者がいるか否かを検出し、後部座席に乗車
者が検出されるときには、少なくとも運転席の移動を禁
止し、または乗車者が車両2の外に出たことを検出して
から運転席の移動を伴う制御を行うようにすることもで
きる。降車時に運転席を後部座席側に移動させる動作に
よって、運転席の空間を広げ、ドライバ3が降車しやす
くすることができる。運転席を移動させる方向の後部座
席、たとえば運転席を後方に移動させる場合は運転席の
直後に乗車者がいるときには、その乗車者が車両2の外
に出たことを検出してから運転席の移動を伴う制御を行
うので、後部座席の乗車者が後退する運転席に挟まれる
等の事態を防ぐことができる。
【0063】図4は、本発明の実施の第2形態でドライ
バ3の認識のために用いるワイヤレス型キー30の外観
および簡略化した内部構成を示す。ワイヤレス型キー3
0は、ドアのロックを解除するアンロックの際に、その
都度キーをキーシリンダに差込まなければならないとい
う操作を簡略化するために、微弱な電波を利用し、遠隔
操作でドアを解錠し、また施錠することもできる。ワイ
ヤレス型キー30には送信スイッチ31が設けられ、ド
ライバの手32が送信スイッチ32を操作すると、電波
が送信される。
【0064】ワイヤレス型キー30内には、制御回路3
5およびメモリ36が含まれる。メモリ36には、ドア
のロックおよびアンロックを可能とする識別コード37
とともに、ワイヤレス型キー30を所持するドライバ3
を特定する付加コード38が記憶されている。送信スイ
ッチ31が操作されると、制御回路35はメモリ36か
ら識別コード37および付加コード38を読出し、送信
回路39を介して電波信号として送信させる。車両側の
構成は、スキャナ13を除いて、基本的に図1の車両機
能制御装置1と同等である。ただし、図1では運転免許
証の画像で運転者の認識を行うのに対し、本実施形態で
は、ワイヤレス型キー30の付加コード38で運転者の
認識を行う。車両2を利用可能な複数の運転者は、識別
コード37が同一であるワイヤレス型キー30をそれぞ
れ所持する。各運転者は、付加コード38によって識別
される。識別コード37が一致していても、付加コード
38が運転者記憶手段12の識別情報として記憶されて
いないときには、盗難防止機能が作動し、盗難防止を有
効に図ることができる。
【0065】図5は、本発明の実施の第3形態である車
両機能制御装置41の概略的な構成を示す。本実施形態
で、図1の実施形態に対応する部分には同一の参照符を
付し、重複する説明を省略する。本実施形態ではドライ
バ3は携帯電話などの携帯端末42を携行して車両2に
搭乗する。本実施形態では、後部座席44への同乗者の
有無を確認可能である。車両機能制御装置41は、図1
のドライブポジション制御手段10と同等な機能を有す
るドライブポジション制御手段50、運転者記憶手段5
1、および機能制御手段52を含む。ドライバ3は、携
行する携帯端末42から無線通信で識別データを機能制
御手段52に送信する。運転者記憶手段51は、ドライ
バ3を識別する情報として、識別データに対応する識別
情報を複数の運転者分記憶可能で、各運転者毎に、ドラ
イブポジション制御手段50の制御のためのデータを記
憶可能である。機能制御手段52は、携帯端末42から
送信される識別データを受信可能で、運転者記憶手段5
1に記憶されている識別情報と照合して、ドライバ3を
認識し、そのドライバ3について記憶されているデータ
に従ってドライブポジション制御手段50による車両装
備機器の自動的な制御を行わせる。
【0066】図6は、本実施形態で用いる携帯端末42
の概略的な内部構成を示す。携帯端末42には、無線電
波を介する情報やデータの送受信が可能な無線通信手段
55が含まれ、処理手段56によって制御される。処理
手段56は、携帯端末42としての情報処理を、記憶手
段57、キースイッチなどの入力手段58および表示パ
ネルなどの出力手段59を利用して行う。記憶手段57
には、識別データとして、図1の実施形態と同様に運転
免許証の画像データや、指紋の画像データ、指紋の分類
コードデータ、顔面の画像データ、声紋の音声データな
どが記憶される。図5の運転者記憶手段51には、識別
データに対応する照合用の識別情報が記憶される。な
お、携帯端末42に指紋採取用の入力装置を設けて指紋
を直接採取し、画像データとして送信したり、指紋を分
類してコード化して送信するようにすることもできる。
また、カメラやマイクロホンを設けて、運転免許証や顔
面の画像データを撮像したり、声紋の音声データを直接
入力して送信するようにすることもできる。また、記憶
手段57としては、不揮発性のフラッシュメモリや、電
源がバックアップされているRAMなどを用いる。
【0067】図7は、指紋の画像データを識別データと
する場合について、図5の車両機能制御装置41の概略
的な制御手順を示す。ドライバ3が車両2に搭乗する
と、ステップb0から制御を開始し、ステップb1で
は、携帯端末42から指紋の画像データを受信する。ス
テップb2では、受信した指紋の画像データを、運転者
記憶手段51に記憶されている画像情報と照合し、ドラ
イバ3が記憶されている複数の運転者のうちのいずれか
一人として認識することができるか否かを判断する。認
識可能であれば、ステップb3に移行し、認識された運
転者について記憶されているデータを読出す。次にステ
ップb4で、ドライブポジション制御手段50にデータ
を与え、シート4、ステアリング5、ルームミラー6、
さらにドアミラーなどの車両装備機器の位置、角度また
はドライブポジションを自動的に調整する。
【0068】自動的な調整後、ステップb5では、ドラ
イバ3がシートスイッチ14、ステアリングスイッチ1
5、ミラースイッチ16などを操作して、マニュアル操
作による微調整が行われるか否かを判断する。マニュア
ル操作による微調整が行われるときには、ステップb6
で、マニュアル操作の内容を記憶データ設定手段20が
運転者記憶手段11に設定する。ステップb5でマニュ
アル操作による微調整が行われていないと判断されると
き、またはステップb6が終了したとき、ステップb7
に移る。なお、図2のステップa6〜ステップa9と同
様に、リセットスイッチ17への操作で、調整内容を調
整前に戻すようにすることもできる。
【0069】ステップb7では、車両の運転が終了し、
ドライバ3が降車しようとしているか否かを判断する。
この判断は、図2のステップa10と同様に行うことが
できる。降車ではないと判断されるときは、ステップb
5に戻る。ステップb7で降車と判断されるときは、ス
テップb8で、後部座席44に同乗者が乗っているか否
かの確認を行う。この確認は、車室内をカメラで撮像し
たり、後部座席44にセンサを設けて行うことができ
る。同乗者が検出されるときは、ステップb9で警報器
18を作動させて警報を行い、時間をおいてステップb
8に戻り、再確認する。ステップb7で同乗者がいない
ことが確認されれば、ステップb10で、図2のステッ
プa11と同様に、シート4やステアリング5を降車用
ポジションに変更し、ステップb11で制御を終了す
る。なお、ステップb2で、ドライバ3が記憶されてい
る運転者の一人として認識されないときは、ステップb
12で警報器18の動作など、図2のステップa15と
同様に、盗難防止の機能が起動される。
【0070】本実施形態では、ドライバ3を識別する情
報として、車両2への出入り時にドアのロックとアンロ
ックとを遠隔操作するワイヤレス型キー30に付加され
る運転者識別情報としての付加コード38利用し、ドラ
イバ3がワイヤレス型キー30を使用すれば、運転者記
憶手段51に記憶されている運転者識別情報と照合し
て、運転者を認識し、識別した運転者について記憶され
ているデータに従ってドライブポジション制御手段50
による車両装備機器の制御を行わせるので、運転者に合
わせて車両装備機器の調整を自動的に行うことができ
る。記憶データ設定手段は、各運転者によって、車両装
備機器の位置、角度またはドライブポジションのマニュ
アル操作が行われる毎に、その操作内容をその運転者に
ついて記憶する運転者記憶手段のデータとして設定させ
るので、運転者のマニュアル操作の内容をデータに反映
させ、運転者にとって適切な状態に調整することができ
る。運転者の識別にワイヤレス型キーに付加されている
運転者識別情報を利用するので、運転者はワイヤレス型
キーを所持して車両に搭乗するだけで、運転者の識別を
自動的に行わせることができる。なお、本実施形態で
も、図1の実施形態と同様に、ドアミラーの開閉制御を
行うこともできる。また、図1の実施形態でも、本実施
形態と同様に、後部座席の同乗者を確認してからシート
4を移動させることもできる。
【0071】図8は、本発明の実施の第4形態である車
両機能制御装置61の概略的な構成を示す。本実施形態
で、図1または図5の実施形態に対応する部分には同一
の参照符を付し、重複する説明を省略する。本実施形態
ではドライバ3は携帯電話などの携帯端末62を携行し
て車両2に搭乗する。車両機能制御装置61は、図1の
ドライブポジション制御手段10と同等な機能を有する
ドライブポジション制御手段70、データ取得手段7
1、機能制御手段72、同乗者検出手段73、およびデ
ータ記憶手段74を含む。ドライバ3は、携行する携帯
端末62から無線通信で設定データを機能制御手段72
に送信する。機能制御手段72は、携帯端末62から送
信される設定データを送受信可能で、受信する設定デー
タに従ってドライブポジション制御手段70による車両
装備機器の自動的な制御を行わせる。
【0072】図9は、本実施形態で用いる携帯端末62
の概略的な内部構成を示す。携帯端末62には、無線電
波を介する情報やデータの送受信が可能な無線通信手段
75が含まれ、処理手段76によって制御される。処理
手段76は、携帯端末62としての情報処理を、記憶手
段77、キースイッチなどの入力手段58および表示パ
ネルなどの出力手段59を利用して行う。記憶手段77
には、図8のドライブポジション制御手段70に設定す
る設定データが記憶される。図5の運転者記憶手段51
には、識別データに対応する照合用の識別情報が記憶さ
れる。なお、携帯端末42に指紋採取用の入力装置を設
けて指紋を直接採取し、画像データとして送信したり、
指紋を分類してコード化して送信するようにすることも
できる。また、カメラやマイクロホンを設けて、運転免
許証や顔面の画像データを撮像したり、声紋の音声デー
タを直接入力して送信するようにすることもできる。
【0073】図10は、図8の車両機能制御装置61の
概略的な制御手順を示す。ドライバ3が車両2に搭乗す
ると、ステップc0から制御を開始し、ステップc1で
は、携帯端末62から設定データを受信して取得する。
ステップc2では、設定データを、ドライブポジション
制御手段70に与え、シート4、ステアリング5、ルー
ムミラー6、さらにドアミラーなどの車両装備機器の位
置、角度またはドライブポジションを自動的に調整す
る。
【0074】自動的な調整後、ステップc3では、ドラ
イバ3がシートスイッチ14、ステアリングスイッチ1
5、ミラースイッチ16などを操作して、マニュアル操
作による微調整が行われるか否かを判断する。マニュア
ル操作による微調整が行われるときには、ステップc4
で、マニュアル操作の内容をデータ取得手段71が取得
し、ステップc5でデータ記憶手段74に記憶する。ス
テップc6では、そのデータを携帯端末62に送信す
る。携帯端末62がデータを受信すると、記憶手段77
に記憶される。
【0075】ステップc3でマニュアル操作なしと判断
されるとき、またはステップc6が終了すると、ステッ
プc7で、車両2の運転が終了し、ドライバ3が降車し
ようとしているか否かを判断する。この判断は、図2の
ステップa10と同様に行うことができる。降車ではな
いと判断されるときは、ステップc3に戻る。ステップ
c7で降車と判断されるときは、ステップc8で、後部
座席44に同乗者が乗っているか否かの確認を行う。こ
の確認は、車室内を撮像するカメラや、後部座席44に
設けられるセンサなどの同乗者検出手段73を設けて行
うことができる。同乗者が検出されるときは、ステップ
c9で警報器17を作動させて警報を行い、ステップc
10でたとえばリセットスイッチ17の操作などの確認
が行われているか否かを判断する。確認が行われていな
いときは、ステップc9に戻る。ステップc10で確認
があるとき、またはステップc8で同乗者が掲出されな
いとき、ステップc11で、図2のステップa11と同
様に、シート4やステアリング5を降車用ポジションに
変更し、ステップc12で制御を終了する。
【0076】本実施形態では、ドライバ3に合わせた車
両装備機器の調整に、携帯端末62に記憶されているデ
ータを利用するので、ドライバ3は携帯端末62を携行
して車両2に搭乗するだけで、調整を自動的に行わせる
ことができる。携帯端末62の記憶データを無線通信で
利用可能な車両2が複数台ある場合にも、ドライバ3
は、携帯端末62に記憶されているデータを共通に利用
して、各車両2でドライブポジションなどの設定を行わ
せることができる。
【0077】また、データ取得手段71は、取得したデ
ータをデータ記憶手段74に記憶しておく機能を備え
る。機能制御手段72は、データ記憶手段74が記憶し
ているデータに従ってドライブポジション制御手段70
に車両装備機器を制御させ、ドライバ3がマニュアル操
作で車両装備機器の微調整を行うと、データ記憶手段7
4が記憶しているデータに微調整の結果を反映させる。
ドライバ3によって、車両装備機器の位置、角度または
ドライブポジションのマニュアル操作による微調整が行
われる毎に、その操作内容を運転者について記憶するデ
ータ記憶手段74のデータに反映させるので、マニュア
ル操作でデータを再設定したり、更新したりして、運転
者にとって適切な状態に調整することができる。
【0078】また本発明の各実施形態で、機能制御手段
12,52,72は、後部座席44に乗車者が存在して
いるか、またはチャイルドシートが装着されているかを
含む同乗者の状態検出が可能で、ドライブポジション制
御手段10,50,70によるシート移動の影響を受け
る同乗者の状態が検出されるとき、警報を発生して、確
認を取ってからシート移動を伴う制御を行うようにする
こともできる。後部座席44やチャイルドシートなどに
同乗者がいれば、警報を発生して同乗者や運転者の確認
を取ってからシート移動を伴う制御を行うので、同乗者
などが移動するシートなどに挟まれる等の事態を避ける
ことができる。
【0079】また各実施形態で、ドライブポジション制
御手段10,50,70は、シート4の制御として、後
部座席44に乗車するためにドアが開けられるとき、そ
のドア側のシート4前方にずらす機能を備えることもで
きる。後部座席44に乗車する際に、開くドア側の前部
座席のシート4を前方にずらす機能を備えるので、乗車
する後部座席44の空間を広げて、乗車しやすくするこ
とができる。また、機能制御手段12,52,72は、
ドライブポジション制御手段10,50,70がずらす
制御を行う前部座席のシート4に乗車者がいるか否かを
検出し、シート4をずらす機能を乗車者がいないときに
限って作動させることが好ましい。運転席と助手席との
うち、後部座席44への乗車のために前方に移動させる
シート4に乗車者がいれば、シート4をずらす制御を行
わないので、乗車者が挟まれる等の事態を防ぐことがで
きる。
【0080】なお、各実施形態では、ドアミラーについ
て説明しているけれども、フェンダーミラーの調整も、
ドライブポジションに関してはドアミラーと同様に行う
ことができる。また本発明では、シート4,ステアリン
グ5、ドアフェンダーミラーなどの位置や角度の調整ば
かりではなく、車内の空調状態、音響機器の設定状態な
どの調整も、各実施形態と同様に、ドライバ3毎に行わ
せることができる。
【0081】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、一台の車
両を複数の運転者が運転するような場合に、各運転者
は、運転免許証の画像データを車両機能制御手段に取得
させることで、運転者記憶手段に記憶されている画像情
報と照合して運転者を認識し、識別した運転者について
記憶されているデータに従ってドライブポジション制御
手段による車両装備機器の制御を行わせるので、運転者
に合わせて車両装備機器の調整を自動的に行うことがで
きる。
【0082】また本発明によれば、運転者が携行する携
帯端末の無線通信機能で運転免許証の画像データを機能
制御手段に取得させ、運転者に合わせてドライブポジシ
ョンなどの車両装備機器の調整を行うことができるの
で、調整の手間を省き、車両に搭乗するだけで適切な設
定状態で車両を運転することができる。
【0083】さらに本発明によれば、一台の車両を複数
の運転者が運転するような場合に、各運転者がワイヤレ
ス型キーを使用してドアのアンロックなどを行えば、運
転者に合わせて車両装備機器の調整を自動的に行うこと
ができる。運転者の調整の手間を省き、運転者がワイヤ
レス型キーを使用して車両に搭乗するだけで、適切な設
定状態での車両の運転が可能になる。
【0084】さらに本発明によれば、運転者が携行する
携帯端末の無線通信機能で指紋の画像などのデータを機
能制御手段に取得させ、運転者に合わせてドライブポジ
ションなどの車両装備機器の調整を行うことができるの
で、調整の手間を省き、車両に搭乗するだけで適切な設
定状態で車両を運転することができる。
【0085】さらに本発明によれば、運転者が携行する
携帯端末の無線通信機能で顔面の画像データを機能制御
手段に取得させ、運転者に合わせてドライブポジション
などの車両装備機器の調整を行うことができるので、調
整の手間を省き、車両に搭乗するだけで適切な設定状態
で車両を運転することができる。
【0086】さらに本発明によれば、運転者が携行する
携帯端末の無線通信機能で声紋の音声データを機能制御
手段に取得させ、運転者に合わせてドライブポジション
などの車両装備機器の調整を行うことができるので、調
整の手間を省き、車両に搭乗するだけで適切な設定状態
で車両を運転することができる。
【0087】また本発明によれば、機能制御手段がドラ
イブポジション制御手段に車両装備機器の制御を行わせ
るのは自動的に行われ、その後で各運転者によってマニ
ュアル操作による微調整が行われる毎に、その操作内容
で運転者について記憶するデータを更新するので、運転
者のマニュアル操作でデータを更新し、次回の自動的な
制御では、運転者にとってより適切な状態に調整するこ
とができる。
【0088】また本発明によれば、運転者として認識さ
れない者が車両を運転しようとする場合など、予め定め
る盗難防止の機能を作動させる、たとえば、警報を発す
る、ドライビングポジションの調整、および車両の起動
を行うことができなくなる、あるいは運転不可能なドラ
イブポジションにする等の制御を行うので、ドライビン
グポジションなどの調整とともに、盗難防止も有効に図
ることができる。
【0089】また本発明によれば、運転者が操作を誤っ
た場合でも、たとえばリターンスイッチなどを操作すれ
ば、直前の操作に簡単に戻すことができるようになる。
【0090】また本発明によれば、運転を終了して車両
から降りる際に、降りやすくすることができる。
【0091】また本発明によれば、降車時に、たとえば
運転席の直後に乗車者がいるときには、その乗車者が車
両外に出たことを検出してから運転席の移動を伴う制御
を行うので、後部座席の乗車者が後退する運転席に挟ま
れる等の事故を防ぐことができる。
【0092】さらに本発明によれば、携帯端末から無線
通信を介して受信するデータに従ってドライブポジショ
ン制御手段による車両装備機器の制御を行わせるので、
携帯端末の記憶データを無線通信で利用可能な車両が複
数台ある場合にも、運転者は、携帯端末に記憶されてい
るデータを共通に利用して、各車両でドライブポジショ
ンなどの設定を自動的に行わせることができる。
【0093】また本発明よれば、携帯端末の記憶データ
による自動的なドライブポジションなどの設定内容を、
マニュアル操作で微調整し、次回からの自動的な設定に
反映させるので、運転者にとって適切な状態に調整する
ことができる。
【0094】また本発明によれば、後部座席に人が乗車
している場合や、やチャイルドシートが装着されている
場合等、ドライブポジションなどの調整を自動的に行う
前に、同乗者がいれば警報を発生して同乗者や運転者の
確認を取ってからシート移動を伴う制御を行うので、同
乗者などが移動するシートなどに挟まれる等の事態を避
けることができる。
【0095】また本発明によれば、後部座席に乗車する
際に、乗車する後部座席の空間を広げて、乗車しやすく
することができる。
【0096】また本発明によれば、後部座席への乗車の
ために前方に移動させる前部座席に乗車者がいれば、前
部座席をずらす制御を行わないので、乗車者が挟まれる
等の事態を防ぐことができる。
【0097】また本発明によれば、降車時にドアが閉じ
るまではドアミラーを開いた状態にしておくので、運転
者はドアミラーを利用して車両外部の様子を確認するこ
とができ、安全な状態を確認してからドアを開いて降車
することができる。ドアが閉じてからドアミラーを閉じ
るので、ドアミラーが車両の側方に突出しなくなり、車
両の停止中に側方の空間を広く使用し、ドアミラーの破
損のおそれなども低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態である車両機能制御装
置1の概略的な構成を示すブロック図である。
【図2】図1の車両機能制御装置1の概略的な制御手順
を示すフローチャートである。
【図3】図1の運転者記憶手段11の記憶内容を示す図
表である。
【図4】本発明の実施の第2形態で使用するワイヤレス
型キー30の外観と内部構成とを示す図である。
【図5】本発明の実施の第3形態である車両機能制御装
置41の概略的な構成を示すブロック図である。
【図6】図5の携帯端末42の内部構成を示すブロック
図である。
【図7】図5の車両機能制御装置41の概略的な制御手
順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の第4形態である車両機能制御装
置61の概略的な構成を示すブロック図である。
【図9】図8の携帯端末62の内部構成を示すブロック
図である。
【図10】図8の車両機能制御装置61の概略的な制御
手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,41,61 車両機能制御装置 2 車両 3 ドライバ 4 シート 5 ステアリング 6 ルームミラー 10,50,70 ドライブポジション制御手段 11,51 運転者記憶手段 12,52,72 機能制御手段 13 スキャナ 14 シートスイッチ 15 ステアリングスイッチ 16 ルームミラースイッチ 17 リセットスイッチ 18 警報器 20 記憶データ設定手段 30 ワイヤレス型キー 37 識別コード 38 付加コード 42,62 携帯端末 44 後部座席 71 データ取得手段 74 データ記憶手段

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に備えられている機能を制御する装
    置であって、 車両の運転者に合わせて、シート、ステアリング、ルー
    ムミラー、またはドアフェンダーミラーのいずれかを含
    む車両装備機器の位置、角度またはドライブポジション
    を制御することが可能で、マニュアル操作も可能なドラ
    イブポジション制御手段と、 運転者を識別する情報として、運転免許証の画像情報を
    複数の運転者分記憶可能で、各運転者毎に、ドライブポ
    ジション制御手段の制御のためのデータを記憶可能な運
    転者記憶手段と、 運転免許証の画像データを取得可能で、運転者記憶手段
    に記憶されている画像情報と照合して、運転者を認識
    し、該運転者について記憶されているデータに従ってド
    ライブポジション制御手段による車両装備機器の制御を
    行わせる機能制御手段と、 各運転者によって、車両装備機器の位置、角度またはド
    ライブポジションのマニュアル操作が行われる毎に、該
    操作内容を該運転者について記憶する運転者記憶手段の
    データとして設定させる記憶データ設定手段とを含むこ
    とを特徴とする車両機能の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記運転者は、前記運転免許証の画像デ
    ータを保持して無線通信機能を有する携帯端末を携行
    し、 前記機能制御手段は、該携帯端末から無線通信を介して
    取得する運転免許証の画像データを取得することを特徴
    とする請求項1記載の車両機能の制御装置。
  3. 【請求項3】 車両に備えられている機能を制御する装
    置であって、 車両の運転者に合わせて、シート、ステアリング、ルー
    ムミラー、またはドアフェンダーミラーのいずれかを含
    む車両装備機器の位置、角度またはドライブポジション
    を制御することが可能で、マニュアル操作も可能なドラ
    イブポジション制御手段と、 運転者を識別する情報として、車両への出入り時にドア
    のロックとアンロックとを遠隔操作するワイヤレス型キ
    ーに付加される運転者識別情報を複数の運転者分記憶可
    能で、各運転者毎に、ドライブポジション制御手段の制
    御のためのデータを記憶可能な運転者記憶手段と、 運転者がワイヤレス型キーを使用すれば、運転者記憶手
    段に記憶されている運転者識別情報と照合して、記憶さ
    れている運転者を識別し、該運転者について記憶されて
    いるデータに従ってドライブポジション制御手段による
    車両装備機器の制御を行わせる機能制御手段とを含むこ
    とを特徴とする車両機能の制御装置。
  4. 【請求項4】 車両に備えられている機能を制御する装
    置であって、 車両の運転者に合わせて、シート、ステアリング、ルー
    ムミラー、またはドアフェンダーミラーのいずれかを含
    む車両装備機器の位置、角度またはドライブポジション
    を制御することが可能で、マニュアル操作も可能なドラ
    イブポジション制御手段と、 運転者を識別する情報として、運転者の指紋の情報を複
    数の運転者分記憶可能で、各運転者毎に、ドライブポジ
    ション制御手段の制御のためのデータを記憶可能な運転
    者記憶手段と、 運転者が携行し、運転者の指紋のデータを保持して無線
    通信機能を有する携帯端末と、 該携帯端末から無線通信を介して、該指紋のデータを取
    得可能で、運転者記憶手段に記憶されている指紋の情報
    と照合して、運転者を認識し、該運転者について記憶さ
    れているデータに従ってドライブポジション制御手段に
    よる車両装備機器の制御を行わせる機能制御手段とを含
    むことを特徴とする車両機能の制御装置。
  5. 【請求項5】 車両に備えられている機能を制御する装
    置であって、 車両の運転者に合わせて、シート、ステアリング、ルー
    ムミラー、またはドアフェンダーミラーのいずれかを含
    む車両装備機器の位置、角度またはドライブポジション
    を制御することが可能で、マニュアル操作も可能なドラ
    イブポジション制御手段と、 運転者を識別する情報として、運転者の顔面の画像情報
    を複数の運転者分記憶可能で、各運転者毎に、ドライブ
    ポジション制御手段の制御のためのデータを記憶可能な
    運転者記憶手段と、 運転者が携行し、運転者の顔面の画像データを保持して
    無線通信機能を有する携帯端末と、 該携帯端末から無線通信を介して、該顔面の画像データ
    を取得可能で、運転者記憶手段に記憶されている画像情
    報と照合して、運転者を認識し、該運転者について記憶
    されているデータに従ってドライブポジション制御手段
    による車両装備機器の制御を行わせる機能制御手段とを
    含むことを特徴とする車両機能の制御装置。
  6. 【請求項6】 車両に備えられている機能を制御する装
    置であって、 車両の運転者に合わせて、シート、ステアリング、ルー
    ムミラー、またはドアフェンダーミラーのいずれかを含
    む車両装備機器の位置、角度またはドライブポジション
    を制御することが可能で、マニュアル操作も可能なドラ
    イブポジション制御手段と、 運転者を識別する情報として、運転者の声紋の音声情報
    を複数の運転者分記憶可能で、各運転者毎に、ドライブ
    ポジション制御手段の制御のためのデータを記憶可能な
    運転者記憶手段と、 運転者が携行し、運転者の声紋の音声データを保持して
    無線通信機能を有する携帯端末と、 該携帯端末から無線通信を介して、該声紋の音声データ
    を取得可能で、運転者記憶手段に記憶されている画像情
    報と照合して、運転者を認識し、該運転者について記憶
    されているデータに従ってドライブポジション制御手段
    による車両装備機器の制御を行わせる機能制御手段とを
    含むことを特徴とする車両機能の制御装置。
  7. 【請求項7】 前記機能制御手段が前記ドライブポジシ
    ョン制御手段による車両装備機器の制御を行わせた後
    で、各運転者によって、前記車両装備機器の位置、角度
    またはドライブポジションのマニュアル操作による微調
    整が行われる毎に、該操作による設定内容を該運転者に
    ついて記憶している前記運転者記憶手段に記憶されるド
    ライブポジション制御手段のデータを更新する記憶デー
    タ更新手段をさらに含むことを特徴とする請求項3〜6
    のいずれかに記載の車両機能の制御装置。
  8. 【請求項8】 前記機能制御手段は、前記運転者を認識
    することができない場合に、予め定める盗難防止の機能
    を作動させることを特徴とする請求項1〜7のいずれか
    に記載の車両機能の制御装置。
  9. 【請求項9】 前記機能制御手段は、前記運転者のマニ
    ュアル操作による前記車両装備機器についての調整履歴
    を記憶しておき、運転者が操作を間違えたときに過去の
    調整状態に復帰させる機能を有することを特徴とする請
    求項1〜8のいずれかに記載の車両機能の制御装置。
  10. 【請求項10】 前記機能制御手段は、前記運転者を認
    識してのドライブポジション制御手段による車両装備機
    器の制御を乗車時に行い、降車時には該ドライブポジシ
    ョン制御手段を制御して車両装備機器を降車しやすいよ
    うに予め設定される状態に制御することを特徴とする請
    求項1〜9のいずれかに記載の車両機能の制御装置。
  11. 【請求項11】 前記ドライブポジション制御手段は、
    前記予め設定される状態として、降車時に運転席を後部
    座席側に移動させる動作が可能であり、 前記機能制御手段は、該運転席を移動させる方向の後部
    座席に乗車者がいるか否かを検出し、該後部座席に乗車
    者が検出されるときには、少なくとも該運転席の移動を
    禁止し、または該乗車者が車両外に出たことを検出して
    から該運転席の移動を伴う制御を行うことを特徴とする
    請求項10記載の車両機能の制御装置。
  12. 【請求項12】 車両に備えられている機能を制御する
    装置であって、 車両の運転者に合わせて、シート、ステアリング、ルー
    ムミラー、またはドアフェンダーミラーのいずれかを含
    む車両装備機器の位置、角度またはドライブポジション
    を制御することが可能で、マニュアル操作も可能なドラ
    イブポジション制御手段と、 運転者が車両装備機器をマニュアル操作で制御すると、
    制御後の車両装備機器の状態を表すデータを取得し、無
    線通信機能を有するデータ取得手段と、 携帯端末に、データ取得手段が取得する状態データを無
    線通信で送信する送信手段と、 携帯端末から無線通信により送信される状態データを受
    信し、受信したデータに従ってドライブポジション制御
    手段による車両装備機器の制御を行わせる機能制御手段
    とを含むことを特徴とする車両機能の制御装置。
  13. 【請求項13】 前記データ取得手段は、取得したデー
    タを記憶しておく機能を備え、 前記機能制御手段は、データ取得手段が記憶しているデ
    ータに従って前記ドライブポジション制御手段に前記車
    両装備機器を制御させ、運転者がマニュアル操作で車両
    装備機器の微調整を行うと、データ取得手段が記憶して
    いるデータに微調整の結果を反映させることを特徴とす
    る請求項12記載の車両機能の制御装置。
  14. 【請求項14】 前記機能制御手段は、後部座席に乗車
    者が存在しているか、またはチャイルドシートが装着さ
    れているかを含む同乗者の状態検出が可能で、ドライブ
    ポジション制御手段によるシート移動の影響を受ける同
    乗者の状態が検出されるとき、警報を発生して、確認を
    取ってから該シート移動を伴う制御を行うことを特徴と
    する請求項1〜13のいずれかに記載の車両機能の制御
    装置。
  15. 【請求項15】 前記ドライブポジション制御手段は、
    前記シートの制御として、後部座席に乗車するためにド
    アが開けられるとき、該ドア側の前部座席を前方にずら
    す機能を備えることを特徴とする請求項1〜14のいず
    れかに記載の車両機能の制御装置。
  16. 【請求項16】 前記機能制御手段は、前記ドライブポ
    ジション制御手段がずらす制御を行う前部座席に乗車者
    がいるか否かを検出し、前記機能を乗車者がいないとき
    に限って作動させることを特徴とする請求項15記載の
    車両機能の制御装置。
  17. 【請求項17】 前記車両には、前記ドアフェンダーミ
    ラーとして開閉可能なドアミラーが装着され、 前記機能制御手段は、運転者の降車時に、ドアが閉じる
    までは該ドアミラーを開いた状態にしておき、ドアが閉
    じてからドアミラーを閉じるように前記ドライブポジシ
    ョン制御手段を介して制御することを特徴とする請求項
    1〜16のいずれかに記載の車両機能の制御装置。
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