JP2004330979A - 車両の駆動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の駆動制御装置に設けられる画像入力装置の設置位置を考慮して、運転者がより安全に運転することができるようにすること。
【解決手段】車両内に設置される撮像カメラ(運転者画像データ取得手段)21により取得した運転者13の顔を認識する顔認識装置23により、運転席に着座した状態における運転者13の顔を認識して、顔向きを判定する顔向き判定装置26を備え、予め運転者13の顔を記憶した顔画像データと、撮像カメラ21により取得した運転者13の顔画像データとを比較照合して一致した場合に、前記顔向き判定装置26から出力する車両駆動装置始動許可信号h1を車両制御系12が受信することにより、始動可能となる車両駆動装置18とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両を運転する運転者を認識する顔認識装置を備えた車両装置に係り、特に安全運転、盗難予防、更には快適な運転が可能なようにした車両の駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両の駆動制御装置として、車両側に運転者の顔を認識する機能を備え、この運転者の顔を認識することにより、安全運転が可能なように自動車を駆動し得るようにしたものが知られている。
【0003】
例えば、図7に示すように、自動車1の運転席2の正面部に画像入力装置3を取り付けた車両の駆動制御装置4がある(特許文献1参照)。
【0004】
この画像入力装置3は、自動車ルーフに設けられた車幅方向のレール5に沿って移動できるようになっており、そのような移動によって所定範囲内の任意の方向から運転席の運転者6の顔の画像を取得でき、顔認識装置として機能する。
【0005】
従って、運転者6の顔の位置や向きが変化した場合にも、画像入力装置3が運転者の顔を追従して、顔の認識を行なうことができる。
【0006】
このように顔の認識を行なうことで、運転者6の脇見運転や居眠り運転中の運転者6の顔を認識して異常を判断することができる。
【0007】
画像入力装置3は、可視光線だけでなく赤外線画像をも入力することができるようになっており、夜間走行時やトンネル内走行時にも運転者6の顔画像を取り込むことができる。
【0008】
そして、画像入力装置3に取得された画像データを基に、図示されない顔方向検出部が運転者6の顔方向を検出し、図示しない顔認識部が顔の認識を行なうようになっている。
【0009】
このように、自動車1を運転中の運転者6の顔を認識する顔認識装置(画像入力装置)を設けることにより、顔によって運転者6を識別したり、顔の表情を基に運転者6の疲労度や覚醒度を検出することが可能である。
【0010】
また、これが延いては、自動車1の安全運転に寄与するように、この自動車1に備えられる駆動装置を駆動することが可能なようになっている。
【0011】
【特許文献1】
特開2001−243466号公報[第7頁左欄第32〜47行並びに図10(運転者を識別したり、運転者の顔向き方向を検出する手段)]
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
従来の車両の駆動制御装置4によれば、運転席2に着座する運転者6の顔の画像を任意の方向から取得できる画像入力装置3により、運転者6の顔の位置や向きが変化した場合にも、画像入力装置2が顔を追従することができるものである。
【0013】
このため、この運転席2での運転者6の顔向き情報を得ることができるので、例えば自動車の道路走行中における運転者6の運転状況のデータを取得し、自動車1の安全走行のための駆動制御を行なうことが可能である。
【0014】
しかしながら、この画像入力装置3により得られる運転者6の運転画像情報は、運転者6の安全運転に寄与するための、例えば安全運転のための駆動装置について具体的構成の開示がなく、運転者の画像を活用するにしても十分な効果(安全)が期待できなかった。
【0015】
また、今日、安全運転について、車両系に関わる種々施策が採用されており、運転者の運転画像情報の車両の駆動制御装置4への応用が期待されるようになってきている。
【0016】
本発明は、このような点を考慮してなされたもので、運転者の顔画像を認識する手段を設け、運転者がより一層安全に運転することができること、更には車両の盗難をも予防し得るようにした車両の駆動制御装置を提供することを主な目的とすることにある。
【0017】
また、本発明の他の目的は、特定の運転者の好みの運転環境が得られるようにして、より一層快適運転を可能にした車両の駆動制御装置を提供するにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明によれば、運転者の顔画像データを取得する顔画像処理系と、この顔画像処理系により取得した運転者の顔画像データに基き、車両制御がなされる車両制御系とを具備し、前記顔画像処理系は、車両内に設置される運転者画像データ取得手段と、この運転者画像データ取得手段により取得した運転者の顔を認識する顔認識装置と、運転席に着座した状態における運転者の顔を、前記顔認識装置により認識して顔向きを判定する顔向き判定装置と、前記顔認識装置に備えられ、運転者の顔画像データを予め記憶する顔画像データ辞書登録部とを備え、前記車両制御系は、前記運転者画像データ取得手段により取得した運転者の顔画像データと前記顔画像データ辞書登録部に記憶された顔画像データが一致した場合に、前記顔認識装置から出力する車両の駆動システム始動許可信号を受信し、車両エンジンを駆動可能にする車両駆動手段を備える。
【0019】
上記目的を達成するために、請求項13記載の発明によれば、車両エンジンを始動する車両エンジンキー装置と、運転者の顔画像データを取得する顔画像処理系と、この顔画像処理系により取得した運転者の顔画像データに基き、車両制御がなされる車両制御系とを具備し、前記車両エンジンキー装置に備えられ、車両エンジンキーに運転者の顔画像データを予め記憶する顔画像データ辞書登録部と、前記顔画像処理系は、車両内に設置される運転者画像データ取得手段と、この運転者画像データ取得手段により取得した運転者の顔を認識する顔認識装置と、運転席に着座した状態における運転者の顔を、前記顔認識装置により認識して顔向きを判定する顔向き判定装置と、前記車両エンジンキーが車両本体側に差し込まれたときに、前記顔画像データ辞書登録部に記憶された顔画像データが読み取られる顔画像データ読取手段とを備え、車両制御系は、前記運転者画像データ取得手段により取得した運転者の顔画像データと前記顔画像データ辞書登録部に記憶された顔画像データが一致した場合に、前記顔認識装置から出力する車両の駆動システム始動許可信号を受信し、車両エンジンを始動可能にする車両駆動手段とを備える。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の車両の駆動制御装置について、添付図面を参照して説明する。
【0021】
(第1の実施形態)
図1および図2は、本発明に係る車両の駆動制御装置の第1の実施形態を示す概要図である。
【0022】
車両の駆動制御装置10は、車両本体11に設けられる駆動装置を制御する車両制御系12と、車両本体11側に設置され、被認識体としての運転者13の顔画像(個別特徴画像)を取得して、データ処理を行なう顔画像処理系14とを有する。車両制御系12は、ドア開放検知装置15と、車両本体11の駆動を制御する車両駆動システム16と、この車両駆動システム16を一括して制御する統合制御手段17とから構成され、図1に示すように車両本体11の車室11d底部あるいは車両ドア11cおよび後部機械室11bに設置される。
【0023】
顔画像処理系14は、前部機械室11aおよびハンドル操作部22に設置される。
【0024】
車両制御系12のドア開放検知装置15は、車両ドア11c側に設けられ、この車両ドア11cを解放することにより、この車両ドア11cの開放を検知してドア開放信号aを統合制御手段17側へ出力するものである。
【0025】
統合制御手段17は、運転者13の顔画像が認識されたことにより車両駆動システム16側へ車両の駆動装置始動許可を与える機能を備えたものであり、車両本体11の走行中において、運転者13の顔向きに異常が認められた場合に、車両駆動システム16側へ警報音を発するよう信号を出力するようになっており、運転者へ注意を喚起して事故の予防がなされる。
【0026】
車両駆動システム16は、車両本体11の後部機械室11bに設置され、図2に示されるように、車両駆動装置18と、車両アクチュエータ駆動装置19および警報装置20とから構成される。車両駆動装置18は、車両本体11をエンジン駆動する駆動装置と共にエンジンの駆動を停止させる停止装置18aを備えている。
【0027】
車両アクチュエータ駆動装置19は、座席シート等の位置を自動調整し得るアクチュエータ装置と共に、この自動調整のための基準となるパーソナライズデータ記憶手段19aを備えている。
【0028】
また、警報装置20は、車両本体11の走行中において、必要により運転者13へ警報を発するスピーカ装置20aを備えている。
【0029】
具体的には、車両制御系12は、車両ドア11cが開放されたとき、図2に示すように、ドア解放検知装置15から出力されるドア開放信号aを先ず通信制御を統括する統合制御手段17に入力させる。ドア開放信号aを受信した統合制御手段17は、顔画像処理系14側の撮像カメラ21へこのドア開放信号aを出力する。
【0030】
一方、統合制御手段17は、顔画像処理手段25側から、車両本体11の走行中における運転者13の顔画像を顔認証信号eとして、また、顔画像が異常(所定の顔画像と異なる)場合は、顔向き異常信号gとして受信するようになっている。統合制御手段17は、顔認証信号eを受信することにより、車両駆動システム始動許可信号hを生成し、車両駆動システム16側へ出力する。なお、この車両駆動システム始動許可信号hには、車両駆動装置始動許可信号h1および車両アクチュエータ装置駆動許可信号h2が含まれる。
【0031】
また、統合制御手段17は、顔画像処理手段25側から顔向き異常信号gを受信した時には、事故予防信号jが生成され、車両駆動システム16側へ出力するようになっている。事故予防信号jには、車両制動信号j1および警報信号j2が含まれる。
【0032】
一方、顔画像処理系14は、運転者13の画像データを取得する撮像カメラ21と、この画像データを処理して顔画像データであることを認識すると同時に、顔向きを判定する顔画像処理手段25とを備えている。
【0033】
撮像カメラ21は、運転者13の正面や横顔の画像データを含む画像データ信号bを取得するために、車両本体11の、例えばハンドル操作部22のハンドル軸部(図示せず)に顔方向に向けて運転者13に目立たないように設置される。
【0034】
この撮像カメラ21は、車両ドア11cが開放された時に、ドア開放検知装置15側から送信されるドア開放信号aを統合制御手段17を介して受信するようになっており、運転者13が車両本体11の運転席(図示せず)に着座した状態の画像データを画像データ信号bにより統合制御手段17側へ出力する。
【0035】
また、この撮像カメラ21は、撮像素子として例えばCCD(Charge Coupled Device)が用いられる。このCCDタイプの撮像カメラ21によれば、顔認識装置23にて運転者13の顔を認識するにあたって、良好な解像度が得られる上、画像データの比較照合性に優れている。
【0036】
顔画像処理系14の顔画像処理手段25は、撮像カメラ21にて取得した画像データが顔画像データであることを認定したり、特定の顔画像であることを認証したり、更には顔画像の向きが、例えば運転者13が脇見をしている状態等異常な状態であることを判定する機能を備えている。
【0037】
顔画像処理手段25は、車両本体11の運転席に着座した運転者13の顔を認識する顔認識装置23と、車両本体11が走行を開始してからの運転者13の顔向きを判定する顔向き判定装置26と、車両本体11の走行前における顔認識装置23の作動モードから、走行中における顔向き判定装置26の作動モードへ切替える作動モード切替装置27とから構成される。
【0038】
顔認識装置23は、運転者13を認証する顔画像データ認識用プログラム部28と、この顔画像データ認識用プログラム部28にて運転者13を認証するにあたって、先ず顔画像であるか否かを認識する顔画像認識部29と、運転者13の顔画像データが予め登録された顔画像データ辞書登録部30とを備える。
【0039】
また、顔認識装置23には、画像カメラ21から直接あるいは統合制御手段17を経て画像データ信号bが入力されるようになっている。
【0040】
さらに顔認識装置23は、作動モード切替装置27側から受信する画像データ信号bに含まれる顔画像データが運転者13の顔であるか否かの認証を行ない、この認証の結果、顔認証信号eを出力するものである。
【0041】
具体的には、顔画像データ認識用プログラム部28にて受信する画像データ信号bは、顔画像認識部29にて顔画像であることが認識された結果、この顔画像認識データ信号cが顔画像データ辞書登録部30側へ送信されるようになっている。
【0042】
顔画像認識データ信号cを受信した顔画像データ辞書登録部30は、登録された1人または複数人の運転者13の顔画像データを登録顔画像データ信号dとして画像データ認識用プログラム部28側へ出力する。顔画像データ認識用プログラム部28は、顔画像データ辞書登録部30から受信した登録顔画像データ信号dと、先に作動モード切替装置27側から受信した画像データ信号bとを比較照合し、一致した場合には、その旨の出力信号を顔認証信号eとして作動モード切替装置27を介して車両制御系12の統合制御手段17へ出力する。
【0043】
顔画像認識用プログラム部28にて比較照合した結果、一致しない場合は、顔画像認識用プログラム部28から顔認証信号eが統合制御手段17側へ出力されない。従って、車両駆動システム16は駆動しない。
【0044】
一方、顔向き判定装置26は、入力する画像データ信号bに含まれる画像データが顔画像データであるか否かを判定する顔向き判定用辞書データ部31と、この顔向き判定用辞書データ部31による判定の結果、顔画像データであった場合には、この顔画像データが示す顔向きを判定する顔向き判定用プログラム部32とを備えている。
【0045】
顔向き判定装置26は、作動モード切替装置27側から受信した画像データ信号bに基き、運転者13の顔向きに異常があると判定した場合に顔向き異常信号gを作動モード切替装置27側へ出力する。そして作動モード切替装置27側から画像データ信号bを受信した顔向き判定用プログラム部32は、この画像データ信号bを顔向き判定用辞書データ部31側へ送信する。
【0046】
顔向き判定用辞書データ部31は、この画像データ信号bに基き、顔画像データの顔向きを判定するのに最適な顔向き判定用顔画像データを抽出し、抽出した顔画像データを顔向き判定用データ信号fとして顔向き判定用プログラム部32へ送信する。顔向き判定用プログラム部32は、受信した判定用データ信号fと先に受信した画像データ信号bとを比較照合して、運転者13の顔向きが異常(正面を一定時間向いていない場合等)であるか否かを判定する。異常有りと判定した場合、顔向き判定用プログラム部32は、顔向き異常信号gを生成し、この顔向き異常信号gを作動モード切替装置27側へ出力する。
【0047】
なお、運転者13の顔向きが正常であると顔向き判定用プログラム部32にて判定した場合には、顔向き異常信号gは出力されない。
【0048】
一方、作動モード切替装置27は、車両本体11が走行を停止している場合、顔認識装置23側と車両制御系12の統合制御手段17側とを接続し、車両本体11が走行を開始すると、顔認識装置23側への接続モードから顔向き判定装置26側への接続モードへ切替えられるようになっている。
【0049】
従って、顔向き判定装置26から出力される顔向き異常信号gが作動モード切替装置27を介して車両制御系12の統合制御手段17側へ送信されるようになっている。
【0050】
統合制御手段17は、この顔向き異常信号gまたは顔認識装置23側から送信される顔認証信号eを受信することにより、車両駆動システム始動許可信号hまたは事故予防信号jを車両駆動システム16側へ出力する。
【0051】
この車両駆動システム16,車両駆動装置18,車両アクチュエータ駆動装置19および警報装置20は、統合制御手段17側から車両駆動システム始動許可信号hまたは事故予防信号jを受信することにより、それぞれの信号hまたはjに応じて予め規定した作動を行なうようになっている。
【0052】
車両駆動装置18は、車両駆動装置始動許可信号h1を受信して、運転者13により車両エンジン(図示せず)を駆動させることができる状態にすることができる。車両駆動装置18の停止装置18aは、統合制御手段17から車両制動信号j1を受信して車両エンジンを停止させるようになっている。
【0053】
警報装置20は、同様に警報信号j2を受信して警報を発信するようになっている。この警報は、車両本体1の車室11dの後方上部に設けられるスピーカ装置20aから、例えばクラクション発生音と同様な鳴音を発するようにしている。
【0054】
車両駆動システム16の車両アクチュエータ駆動装置19は、車両アクチュエータ装置始動許可信号h2を受信することにより車両アクチュエータ(図示せず)を作動させ、運転者13に対応したパーソナライズ調整が自動的に行われるようになっている。この車両アクチュエータ駆動装置19は、車両本体11に設備される、例えば座席シート、ミラー、カーエアコン、オーディオ機器または映像機器に付属する駆動装置(図示せず)を駆動する装置である。
【0055】
例えば、座席シートの場合、最初の乗車の際に、座席位置を調整したときの設定データは、一度調整が完了すると、2回目以降は、自動的にその座席位置が記憶され、その後は自動的に繰り返し調整(以下、パーソナライズ調整という。)が行なわれる。
【0056】
このパーソナライズ調整の設定データは、パーソナライズデータkとしてパーソナライズデータ記憶手段19aに常時記憶されるため、運転者13は、最初に乗車する際に運転席の高さ位置や車室11d内の諸装置を自らの好みの運転環境に設定すれば、同一の運転者13が2回目以降に乗車の際には、上記のパーソナライズ調整が自動的に行なわれる。
【0057】
車両駆動システム16の警報装置20は、統合制御手段17から送信される事故予防信号jを受信したとき、この事故予防信号jに含まれる警報信号j2に基き、スピーカ装置20aから警報が発信されるようになっている。
【0058】
次に、車両の駆動制御装置10の作用について、図2および図3を参照して説明する。
【0059】
図3に、運転者13が乗車し、降車するまでのステップを示す。
【0060】
運転者13が初めて車両本体11へ乗降する場合と、2回目以降に乗降する場合について説明する。
【0061】
[運転者が初めて乗降する場合]
車両本体11の車両ドア11cを開放し、運転者13が運転席へ着座する。
【0062】
車両ドア12cが開放されたことにより、ドア開放信号aが、統合制御手段17を経由して撮像カメラ21に送信され、運転者13の顔が撮像カメラ21により撮像される<ステップ1>。
【0063】
そして、この撮像カメラ21が取得した運転者13の顔の画像データ信号bが、顔画像処理系14側の顔認識装置23へ送信され、顔認識装置23の顔画像データ辞書登録部30にて辞書登録される<ステップ2a>。
【0064】
また、顔認識装置23にて、辞書登録されると同時に車両駆動システム始動許可信号hが車両制御系12側へ送信され、運転者13が認証される<ステップ3>。
【0065】
運転者13の認証と同時に車両駆動装置18の駆動許可がなされる(車両エンジンの始動ができる状態となる)<ステップ4a>。
なお、運転者13が認証がなされない場合には、顔認証信号eが出力されなく、車両駆動システム16は駆動しないままの状態となる。
運転者13は、車両本体11を始動すると共に車両アクチュエータ駆動装置35に対して、自らに適合した運転環境が得られるように運転者13自らがパーソナライズ調整を行なう。なお、このパーソナライズ調整は、この車両本体11に2回目以降の乗車の際に自動的に調整がなされることを前提に行なう<ステップ4b>。
【0066】
次に、運転者13が車両本体11を走行させることにより、顔向き判定装置26が作動し、運転者13の運転中の顔向きが判定される<ステップ5>。
この時、運転者13の顔向きが異常であると顔向き判定装置26が判定した場合(N方向へのステップ)、この顔向き判定装置26から出力される事故予防信号jの車両制動信号j1により車両駆動システム16側の車両駆動装置18に対して制動がかけられる<ステップ6a>。
また、同時に事故予防信号jの警報信号j2により車両駆動システム16側の警報装置20を作動させ、警報が発せられる<ステップ6b>。
【0067】
所定の時間を経過させてから(急ブレーキの回避)、車両本体11の車両エンジンを停止させる<ステップ7>。
この車両本体11の走行の停止と同時に車両アクチュエータ駆動装置19側において、運転者13のパーソナライズデータkが記憶される<ステップ8>。
【0068】
なお、上記<ステップ5>にて、運転者13の顔向きが判定された結果、正常であると判定された場合(Y方向へのステップ)、顔向き判定装置26から何ら信号は出力されない。従って、車両制御系12側へ顔向き異常信号gが送信されなく、車両駆動システム16は、顔認証信号eのみを受信して始動するようになる。
【0069】
[運転者が2回目以降に乗降する場合]
次に、運転者13が2回目以降に乗降する場合について説明する。
【0070】
車両本体11の車両ドア11cを開放し、運転者13が運転席へ着座する。車両ドア11cが開放されたことにより、ドア開放信号aが、統合制御手段17を経由して撮像カメラ21に送信され、運転者13の顔が撮像カメラ21により撮像される<ステップ1>。
【0071】
運転者13が着座して車両ドア11cを閉じると、運転者13の顔画像データと顔画像データ辞書登録部30へ登録されている[運転者が初めて乗降する場合]の時に記憶された顔画像データとが比較照合される<ステップ2b>。
この両方の顔画像データが比較照合された結果、一致した場合(Y方向へのステップ)には、顔認識装置23側から顔認証信号eが、車両制御系12側の統合制御手段17へ送信される。
【0072】
この顔認証信号eを受信した統合制御手段17は、車両駆動システム始動許可信号h(h1,h2)を生成して、この車両駆動装置始動許可信号h1を車両駆動装置18側へ、車両アクチュエータ装置始動許可信号h2を車両アクチュエータ駆動装置19側へ送信される。
この結果、車両エンジンが始動できる状態になると共に車両アクチュエータ駆動装置19は、パーソナライズデータ記憶手段19aに記憶された[運転者が初めて乗降する場合]の時に記憶された運転者13自らのパーソナライズデータkが呼び出され、自動的にパーソナライズ調整が行なわれる<ステップ4b>。
【0073】
なお、<ステップ3>〜<ステップ7>については、[運転者が初めて乗降する場合]と同じステップであるので説明を省略する。
【0074】
また<ステップ8>については、[運転者が初めて乗降する場合]にてすでに運転者13のパーソナライズデータkが記憶されているので省略する。
【0075】
このように、<ステップ1>〜<ステップ7>を経ることにより、運転者13は、車両本体11を安全且つ快適に運転することができる。
【0076】
上述した第1の実施形態における車両の駆動制御装置では、顔画像処理系14の顔画像処理手段25は、撮像カメラ21で撮像された画像データ信号bを作動モード切替装置27から顔向き判定装置26の顔向き判定用プログラム部32を経由して顔向き判定用辞書データ部31へ送信していたが、作動モード切替装置27側から直接顔向き判定用辞書データ部31へ送信するようにした構成でもよい。
【0077】
また、顔画像処理系14側の顔認識装置23の顔画像認識部29は、顔画像データ認識用プログラム部28の機能に組み込んだり、またはこの顔画像データ認識用プログラム部28が画像データ信号bを受信したことにより、画像データ信号bの受信の有無を顔画像データ辞書登録部30に入力し、この顔画像データ辞書登録部30側から登録顔画像データ信号dを受信することができるようにしてもよい。この場合、顔画像認識部29を省略することができる。
【0078】
更に、顔画像処理系14の顔画像処理手段25に備えられる作動モード切替装置27は、車両本体11の走行と同時に顔認識装置23側から顔向き判定装置26側に切替え接続するようにしたが、図示しない切替スイッチを設け、運転者13が必要と思われる場合に任意に作動させることができるように構成にしてもよい。
【0079】
更にまた、車両制御系12の統合制御手段17は、車両駆動装置18側へ車両駆動装置始動許可信号h1を、また、車両アクチュエータ駆動装置19側へ車両アクチュエータ装置始動許可信号h2を同時に送信するようにしたが、これに時間差を設け、例えば車両駆動装置18側を先に始動させてから、この始動に伴なう車両エンジンの駆動力を利用して車両アクチュエータ駆動装置19を駆動させるようにすることも可能である。
【0080】
また、車両駆動システム16は、運転者13の顔向きに異常がある場合に、顔向き判定装置26から出力される事故予防信号j(j1,j2)を受信し、車両駆動装置18の制動により先に警報装置20により警報発信するようにしたが、これらを同時に行なうようにしてもよく、更には何れか一方のみを作動させるようにしてもよい。
【0081】
更に、図3に示される運転者13が乗車し、また降車するまでのステップにおいて、車両駆動装置18の駆動エンジンの駆動許可が行なわれる<ステップ4a>と、車両アクチュエータ駆動装置19に対して自動的に行なわれるパーソナライズ調整の<ステップ4b>とは、双方同時に行なわれるようにするか、またはその逆のステップで行なわれるようにしても差し支えない。
【0082】
また、運転者13のパーソナライズデータkを顔認識装置23の顔画像データ辞書登録部30に登録する<ステップ8>は、[運転者が2回目以降に乗降する場合]においても、運転者13のパーソナライズデータkを乗車の都度記憶させ、更新するようにすることも可能である。
【0083】
(第2の実施形態)
次に、本発明に係る車両の駆動制御装置の第2の実施形態を、図4および図5を参照して説明する。
【0084】
第1の実施形態に示された車両の駆動制御装置10と同一部分には同一符号を附して説明を省略する。
【0085】
車両の駆動制御装置100は、車両本体11に設けられる駆動装置を制御する車両制御系12と、車両本体11側に設置される被認識体としての運転者13の顔画像(個別特徴画像)を取得して、データ処理を行なう顔画像処理系101と、この顔画像処理系101へ運転者13の顔画像データを送信可能に設けられる車両エンジンキー装置102(図5参照)とから構成される。
【0086】
この顔画像処理系101は、図4に示すように、車両本体11の車室11d内に設けられ、運転席に着座する運転者13の顔画像を取得する運転者画像データ取得手段(以下、撮像カメラという。)21と、この撮像カメラ21で取得した運転者13の顔画像を認識して、特定の運転者13であることを認証すると共に顔向きを判定して車両走行時の事故の予防のための信号を生成して出力する顔画像処理手段103とから構成される。
【0087】
この顔画像処理手段103は、図5に示すように、顔認識装置104と、顔向き判定装置26と、この顔認識装置104の作動モードから顔向き判定装置26の作動モードへ切替える作動モード切替装置27とから構成される。
【0088】
顔認識装置104は、顔画像データ認識用プログラム部28と、この顔画像データ認識用プログラム部28にて運転者13を認識するにあたって、先ず顔画像データであるか否かを認識する顔画像認識部29と、運転者13の登録顔画像データdを車両エンジンキー装置102から読み取る顔画像データ読取装置(接続インターフェース)105とから構成される。
【0089】
この顔画像データ読取装置105は、顔画像認識部29から顔画像認識データ信号cを受信することにより、登録顔画像データ信号dを顔画像データ認識用プログラム部28側へ送信し、登録顔画像データ信号dは、顔画像データ読取装置105が顔画像認識部29側から顔画像認識データ信号cを受信した時に車両エンジンキー装置102側から受信するようになっている。
【0090】
この顔画像データ読取装置105における登録顔画像データ信号dの送受信手段の構成については説明を省略する。
【0091】
一方、車両エンジンキー装置102は、車両本体11の車両ドア11cのキー穴(図示せず)へ差し込み、車両エンジンを始動する機能を有する車両エンジンキー106と、この車両エンジンキー106の差し込キー部106aに、一体的に埋設した顔画像データ辞書登録メモリ107とより構成される。顔画像データ辞書登録メモリ107は、第1の実施形態に示される顔認識装置23の顔画像データ辞書登録部30に相当する記憶機能と、この顔画像データ辞書登録部30に前以て記憶された登録顔画像データを出力する機能とを備えている。前以て記憶された登録顔画像データは、例えば車両本体11の所有者または使用者であったり、所有者の家族等の車両本体11を使用することを想定して前以て登録した運転者13の顔画像のデータである。
【0092】
車両エンジンキー装置102は、車両エンジンキー106の差し込キー部106aを車両本体11側の車両ドア11cのキー穴に差し込むことにより、顔画像データ辞書登録メモリ107が、前記キー穴と接触または非接触により顔画像データ辞書登録メモリ107に運転者13の顔画像登録顔画像データが登録顔画像データ信号dにより顔画像データ読取装置105側へ読み取られるように構成される。
【0093】
また、顔画像処理手段103には、撮像カメラ21から直接あるいは統合制御手段17を経て画像データ信号bが入力されるようになっている。
【0094】
顔認識装置104は、作動モード切替装置27側から受信する画像データ信号bに組み込まれる顔画像データが運転者13の顔であるか否かの認証を行い、この認証の結果、顔認証信号eを出力するものである。
【0095】
具体的には、顔画像データ認識用プログラム部28にて受信する画像データ信号bは、顔画像認識部29にて顔画像であることが認識された結果、この顔画像認識データ信号cが顔画像データ読取装置105側へ送信され、顔画像認識データ信号cを受信した顔画像データ読取装置105は、登録された1人または複数人の運転者13の顔画像データを登録顔画像データ信号dにより画像データ認識用プログラム部28側へ出力するようになっている。
【0096】
この顔画像データ認識用プログラム部28は、顔画像データ読取装置105から受信した登録顔画像データ信号dと、先に作動モード切替装置27側から受信した画像データ信号bとを比較照合して一致した場合には、その旨の出力信号を顔認証信号eとして作動モード切替装置27を介して車両制御系12の統合制御手段17へ出力するようになっている。
【0097】
顔画像認識用プログラム部28にて比較照合した結果、一致しない場合は、顔画像認識用プログラム部28から顔認証信号eが統合制御手段17側へ出力されない。従って、車両駆動システム16が駆動しない。
【0098】
一方、顔向き判定装置26は、作動モード切替装置27側から受信した画像データ信号bに基き、運転者13の顔向きに異常があると判定した場合に顔向き異常信号gを作動モード切替装置27側へ出力する。顔向き判定装置26の構成および車両制御系12の構成については、第1の実施形態に示された構成と同様であるので説明を省略する。
【0099】
次に、車両の駆動制御装置100の作用を図6を参照して説明する。
【0100】
図6は、運転者13が乗車(車両ドア12cを開放)し、降車するまでのステップを示している。
【0101】
運転者13が初めて車両本体11へ乗降する場合と、2回目以降乗降する場合について説明する。
【0102】
[運転者が初めて乗降する場合]
車両本体11の車両ドア11cを開放し、運転者13が運転席へ着座し、車両ドア12cを閉じ、車両エンジンキー装置102の車両エンジンキー106の差し込キー部106aをこの車両ドア11cのキー穴に差し込む。
【0103】
この車両ドア11cが開放された段階で、ドア開放信号aが、統合制御手段17を経由して撮像カメラ21へ送信され、運転者13の顔が撮像カメラ21により撮像される<ステップ1>。
【0104】
撮像カメラ21により、撮像された運転者13の顔の画像データ信号bは統合制御手段17を介して顔画像処理系101の顔画像処理手段103側へ送信され、さらに作動モード切替装置27を介して顔認識装置104へ送信される。送信された画像データ信号bは、顔画像データ認識用プログラム部28を介して顔画像認識部29へ送信される。顔画像認識部29では、受信した画像データ信号bの画像データが顔の画像データであることを認識した場合には、この画像データ信号bが顔認識装置104側へ送信される。
【0105】
顔認識装置104が画像データ信号bを受信することにより、登録顔画像データ信号dが顔画像データ認識用プログラム部28へ送信され、顔画像データ認識用プログラム部28は、先に受信した画像データ信号bと、顔画像データ読取装置105側から受信した登録顔画像データ信号dとが同一であるか否かを比較照合する<ステップ2>。
【0106】
両データ信号bおよびdとが顔画像データ認識用プログラム部28にて比較照合された結果、一致した場合にこの運転者13を顔画像データ認識用プログラム部28にて登録済運転者として認証する<ステップ3>。
【0107】
同時に、車両制御系12にて、車両駆動システム16の始動許可がなされ、車両エンジンの自動ができる状態となる<ステップ4a>。
【0108】
なお、運転者13が認証されない場合には、顔認証信号eが出力されなく、車両駆動システム16は駆動しないままの状態となる。
【0109】
運転者13は、自らに適合した運転環境が得られるように運転者13が車両アクチュエータ駆動装置19を操作(パーソナライズ記憶手段19aからパーソナライズデータを呼び出す入力操作)すると、自動的にパーソナライズ調整が行なわれる。運転者13は、このパーソナライズ調整を行なった後、車両本体11の走行を開始する<ステップ4b>。
【0110】
次に、運転者13が車両本体11を走行させることにより、顔向き判定装置26が作動し、運転者13の運転中の顔向きが判定される<ステップ5>。
【0111】
運転中の運転者13の顔向きが異常であると顔向き判定装置26が判定した場合(N方向へのステップ)、顔向き判定装置26から顔向き異常信号gが車両制御系12側へ送信される。顔向き異常信号gを受信した車両制御系12は、統合制御手段17にて事故予防信号jを生成し、車両駆動システム16側へ送信する。送信された事故予防信号jの車両制動信号j1を受信した車両駆動装置18は、車両本体11の車両エンジンに制動をかける<ステップ6a>。
【0112】
また、同時に警報信号j2を受信した警報装置20は、スピーカ装置20aから警報を発せられる<ステップ6b>。
【0113】
所定時間経過した段階で、車両本体11の走行が停止される。この車両本体11の停止までの時間は、車両本体11が急ブレーキ状態にならない(安全走行)程度に適宜に設定される<ステップ7>。
【0114】
すると、上記<ステップ4b>にてパーソナライズ調整された結果、得られたパーソナライズデータkが車両アクチュエータ駆動装置19のパーソナライズデータ記憶手段19aへ記憶される<ステップ8>。
【0115】
この運転者13のパーソナライズデータkは次の運転時の際にパーソナライズデータ記憶手段19aから呼び出され、<ステップ4b>におけるパーソナライズ調整が自動的に行なわれるようになる。
【0116】
なお、上記<ステップ5>にて運転者13の顔向きが正常であると判定された場合(Y方向へのステップ)、顔向き判定手段26から何ら信号は出力されない。従って、車両制御系12側へ顔向き異常信号gは送信されず、車両駆動システム16は、顔認証信号eのみを受信して始動するようになる。
【0117】
始動後は、運転者13の意思により車両本体11の走行を停止させる。
【0118】
そして、車両本体11の停止により、<ステップ4b>にて行なったパーソナライズ調整によるパーソナライズデータが車両駆動システム16側へ記憶される<ステップ8>。
【0119】
次に、[運転者が2回目以降に乗降する場合]について説明する。
【0120】
運転者13が、2回目以降に乗車するときは、<ステップ1>〜<ステップ4>までは[運転者が初めて乗降する場合]と同様である。
【0121】
<ステップ4b>において、運転者13は、パーソナライズ調整をする際に、前に乗車したときと同でよい場合には、改めて調整しない。すなわち、2回目以降の乗車のときには、車両アクチュエータ駆動装置19のパーソナライズデータ記憶手段19aへ記憶されたパーソナライズデータkに基き、車両アクチュエータ駆動装置19側にて自動的にパーソナライズ調整がなされる。
【0122】
なお、改めて車両アクチュエータ駆動装置19のパーソナライズ調整をしたい場合には、再調整を行なうことができる。この場合には、[運転者が初めて乗降する場合]の<ステップ8>と同様のステップを実施すればよい。
【0123】
その他のステップについては、[運転者が初めて乗降する場合]と同様であるので説明を省略する。
【0124】
このように、<ステップ1>〜<ステップ8>を経ることにより、運転者13は、車両本体11を安全に運転することができる。
【0125】
なお、第2の実施形態における車両エンジンキー装置102は、前以て顔画像データ辞書登録メモリ107へ登録した運転者13の登録顔画像データを用いるようにする他、他の運転者13が降車する場合に、この運転者13の顔画像の顔画像データが新たに辞書登録されるようにしてもよい。この場合には、運転者13が乗車してから降車するまでのステップは、第1の実施形態におけるステップと同様のステップにより行なわれる。
【0126】
更に、車両エンジンキー装置102の顔画像データ辞書登録メモリ107には、運転者13の顔画像データのみならず、乗車した複数の運転者13のパーソナライズデータkを記憶させ、当該運転者13による次回の運転時には、複数運転者13の固有の画像データ信号bおよびパーソナライズデータkが用いられる。従って、それぞれの運転者13の認証に合わせて、それぞれの運転者13のパーソナライズ調整が可能となる。
【0127】
また、この車両エンジンキー装置102は、車両用として用いる他に、建物や部屋の入退出時のキーや認証用として用いられるキー装置として利用することも可能である。この場合には、当該車両エンジンキー装置102は、運転者13にとって1本のマスタキーとして取り扱うことができるので、携帯性がよく、また取り扱いも容易なものとなる。
【0128】
【発明の効果】
本発明によれば、車両を運転する特定の運転者において、車両本体内において、運転者の好みの運転環境が得られることから、運転者をして快適な運転ができると同時に、延いては安全運転に寄与し得る車両の駆動制御装置を提供することができる。
【0129】
また、運転者の顔画像データ辞書登録メモリを備えた車両エンジンキー装置を適用した場合には、前以て登録された特定の運転者のみしか運転することができず、車両の盗難を未然に防止することができる車両の駆動制御装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における車両の駆動制御装置を示す概要図。
【図2】本発明の第1の実施形態における車両の駆動制御装置に搭載される各機能および手段相互の関係を示すブロック図。
【図3】本発明の第1の実施形態における車両の駆動制御装置へ運転者が乗車し、降車するまでのステップを示す図。
【図4】本発明の第2の実施形態における車両の駆動制御装置の概要を示す図。
【図5】本発明の第2の実施形態における車両の駆動制御装置に搭載される各機能および手段相互の関係を示すブロック図。
【図6】本発明の第2の実施形態における車両の駆動制御装置へ運転者が乗車し、降車するまでのステップを示す図。
【図7】従来の車両の駆動制御装置の概要を示す図。
【符号の説明】
10 車両の駆動制御装置
11 車両本体
11a 前部機械室
11b 後部機械室
11c 車両ドア
11d 車室
12 車両制御系
13 運転者
14 顔画像処理系
15 ドア開放検知装置
16 車両駆動システム
17 統合制御手段
18 車両駆動装置
18a 停止装置
19 車両アクチュエータ駆動装置
19a パーソナライズデータ記憶手段
20 警報装置
20a スピーカ装置
21 撮像カメラ(運転者画像データ取得手段)
22 ハンドル操作部
23 顔認識装置
25 顔画像処理手段
26 顔向き判定装置
27 作動モード切替装置
28 顔画像データ認識用プログラム部
29 顔画像認識部
30 顔画像データ辞書登録部
31 顔向き判定用辞書データ部
32 顔向き判定用プログラム部
100 車両の駆動制御装置
101 顔画像処理系
102 車両エンジンキー装置
103 顔画像処理手段
104 顔認識装置
105 顔画像データ読取装置
106 車両エンジンキー
106a 差し込みキー
107 顔画像データ辞書登録メモリ
a ドア開放信号
b 画像データ信号
c 顔画像認識データ信号
d 登録顔画像データ信号
e 顔認証信号
f 顔向き判定用データ信号
g 顔向き異常信号
h 車両駆動システム始動許可信号
h1 車両駆動装置始動許可信号
h2 車両アクチュエータ装置始動許可信号
j 事故予防信号
j1 車両制動信号
j2 警報信号
k パーソナライズデータ

Claims (14)

  1. 運転者の顔画像データを取得する顔画像処理系と、
    この顔画像処理系により取得した運転者の顔画像データに基き、車両制御がなされる車両制御系とを具備し、
    前記顔画像処理系は、車両内に設置される運転者画像データ取得手段と、
    この運転者画像データ取得手段により取得した運転者の顔を認識する顔認識装置と、
    運転席に着座した状態における運転者の顔を、前記顔認識装置により認識して顔向きを判定する顔向き判定装置と、
    前記顔認識装置に備えられ、運転者の顔画像データを予め記憶する顔画像データ辞書登録部とを備え、
    前記車両制御系は、前記運転者画像データ取得手段により取得した運転者の顔画像データと前記顔画像データ辞書登録部に記憶された顔画像データが一致した場合に、前記顔認識装置から出力する車両駆動システム始動許可信号を受信し、車両エンジンを駆動可能にする車両駆動手段を備えたことを特徴とする車両の駆動制御装置。
  2. 前記顔画像処理系は、顔認識装置にて運転者の顔が認識されることにより、顔向き判定装置が作動するように切替え接続される作動モード切替装置を備えたことを特徴とする請求項1記載の車両の駆動制御装置。
  3. 前記顔画像処理系は、車両ドアが解放されたことにより作動するドア開放検知装置から出力されるドア開放信号を受信して始動するように設けられたことを特徴とする請求項1記載の車両の駆動制御装置。
  4. 前記運転者画像データ取得手段は、運転者の顔を認識する撮像カメラであることを特徴とする請求項1記載の車両の駆動制御装置。
  5. 前記顔認識装置は、車両制御系から受信した画像データ信号に基づいて、顔画像であることを認識する顔画像認識部と、
    運転者の顔画像データを前以て記憶する顔画像データ辞書登録部と、
    この顔画像データ辞書登録部に記憶された顔画像データと、前記顔画像認識部で認識した顔画像データとを比較照合し、一致した場合に顔認証信号を車両制御系へ出力する顔画像データ認識用プログラム部とを備えたことを特徴とする請求項1記載の車両の駆動制御装置。
  6. 前記顔向き判定装置は、顔向き判定用辞書データ部と、この顔向き判定用辞書データ部により運転者の顔向きが正常であると判定した場合に、車両制御系へ車両駆動システム始動許可信号を出力する顔向き判定用プログラム部とを備えたことを特徴とする請求項1記載の車両の駆動制御装置。
  7. 前記顔向き判定装置は、運転者の顔向きが異常であると判定した場合に、車両制御系へ事故予防信号を出力する顔向き判定用プログラム部とを備えたことを特徴とする請求項1記載の車両の駆動制御装置。
  8. 前記顔向き判定装置は、運転者の顔向きが異常であると判定した場合に、車両制御系へ警報信号を出力する顔向き判定用プログラム部とを備えたことを特徴とする請求項1記載の車両の駆動制御装置。
  9. 前記車両駆動システムは、車両エンジンを駆動する車両駆動装置を備えたことを特徴とする請求項1記載の車両の駆動制御装置。
  10. 前記車両駆動システムは、運転者の運転環境を整備する車両アクチュエータ装置を備えたことを特徴とする請求項1記載の車両の駆動制御装置。
  11. 前記車両アクチュエータ装置は、運転者のパーソナライズデータを予め記憶するパーソナライズデータ記憶手段を備えたことを特徴とする請求項10記載の車両の駆動制御装置。
  12. 前記パーソナライズデータ記憶手段は、運転者の所望乃至は適合し得る座席位置、ミラー角度、カーエアコンの温度設定レベル、オーディオ機器の音量・音質および映像機器のチャンネル・画質の少なく共一つを記憶したことを特徴とする請求項11記載の車両の駆動制御装置。
  13. 車両エンジンを始動する車両エンジンキー装置と、
    運転者の顔画像データを取得する顔画像処理系と、
    この顔画像処理系により取得した運転者の顔画像データに基き、車両制御がなされる車両制御系とを具備し、
    前記車両エンジンキー装置に備えられ、車両エンジンキーに運転者の顔画像データを予め記憶する顔画像データ辞書登録部と、
    前記顔画像処理系は、車両内に設置される運転者画像データ取得手段と、
    この運転者画像データ取得手段により取得した運転者の顔を認識する顔認識装置と、
    運転席に着座した状態における運転者の顔を、前記顔認識装置により認識して顔向きを判定する顔向き判定装置と、
    前記車両エンジンキーが車両本体側に差し込まれたときに、前記顔画像データ辞書登録部に記憶された顔画像データが読み取られる顔画像データ読取手段とを備え、
    車両制御系は、前記運転者画像データ取得手段により取得した運転者の顔画像データと前記顔画像データ辞書登録部に記憶された顔画像データが一致した場合に、前記顔認識装置から出力する車両駆動システム始動許可信号を受信し、車両エンジンを始動可能にする車両駆動手段を備えたことを特徴とする車両の駆動制御装置。
  14. 前記車両エンジンキー装置は、車両エンジンキーと、この車両エンジンキーに設けられる顔画像データ辞書登録部を備えたことを特徴とする請求項13記載の車両の駆動制御装置。
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