JP2003212394A - シート搬送装置および画像読取装置 - Google Patents

シート搬送装置および画像読取装置

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JP2003212394A
JP2003212394A JP2002015019A JP2002015019A JP2003212394A JP 2003212394 A JP2003212394 A JP 2003212394A JP 2002015019 A JP2002015019 A JP 2002015019A JP 2002015019 A JP2002015019 A JP 2002015019A JP 2003212394 A JP2003212394 A JP 2003212394A
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JP
Japan
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roller
sheet
conveying
drive
reading
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JP2002015019A
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Takashi Fujii
隆 藤井
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートスルー方式に適用する場合に特別なス
キュー補正手段を設けることなく、確実にスキュー補正
を行うことが可能なシート搬送装置および画像読取装置
を提供する。 【解決手段】 シートスルー方式に適用される自動原稿
搬送装置において、分離後の原稿1を突き当てて1度目
のスキュー補正をするためのプルアウトローラ12と、
分割された中間駆動ローラおよび中間駆動ローラからな
る中間ローラ14と、プルアウトローラ12および中間
ローラ14によって搬送された原稿1を突き当てて2度
目のスキュー補正をするための読取り入口ローラ16と
を設ける。前記分割された中間従動ローラは、それぞれ
異なる軸に回転可能に軸支され、前記分割された中間駆
動ローラと圧接している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定された読取り
部でシート状の原稿を搬送しながら読取るシートスルー
方式に適用されるシート搬送装置および画像読取装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、原稿をコンタクトガラス上の読取
り位置に固定し、読取り部を移動しながら原稿を読取る
ベルト搬送方式に適用される自動原稿搬送装置において
は、原稿をコンタクトガラス端部のスケールに突き当て
ることで読取り直前に安定したスキュー補正を行ってい
る。これに対し、原稿を読取る読取り部を固定し、読取
り位置を通過するように原稿を搬送しながら読取るシー
トスルー方式に適用される自動原稿搬送装置では、原稿
をスケールに突き当ててスキュー補正(原稿の斜め送り
状態の補正処理)を行うことに替えて、2度目のローラ
突き当てでスキュー補正を行うものがある。すなわち、
分離後の原稿をローラに突き当てる1度目のスキュー補
正の他に、読取直前に搬送ローラのニップ部に原稿を突
き当てる2度目のスキュー補正を実施するものである。
しかしながら、搬送ローラは、一般に種々のサイズのシ
ートに対応するために複数のローラからなり、シートを
真っ直ぐに搬送し、あるいは必要な搬送力を与えるとい
う機能は有するが、スキュー補正のための特別な機能は
持っていない。
【0003】そこで、特開平10‐316276号公報
に開示されているように、この種のシート搬送装置に、
搬送路上でシートの幅方向にわたって配置され、搬送さ
れてきたシートを突き当てるための第1の搬送ローラ
と、この第1の搬送ローラの搬送方向上流で、搬送され
るシートの幅方向中央に配置され、幅方向長さが前記第
1の搬送ローラよりも短い第2の搬送ローラと、この第
2の搬送ローラの搬送方向上流で、搬送されてきたシー
トを挟んでいる状態から、前記第1の搬送ローラの手前
で弛みを与えるために前記シートを解放可能な第3の搬
送ローラ(スプリングなどの加圧および解放手段を含
む)とを備え、前記第2の搬送ローラによって搬送され
てきたシートを前記第1の搬送ローラのニップ部に突き
当てることにより前記2回目のスキュー補正を実施する
ものが提案されている。ここでは、筒状の第1の搬送ロ
ーラのニップ部に、この第1の搬送ローラよりも幅方向
長さが短い一つの第2の搬送ローラで搬送したシートを
突当てているので、突き当て動作の際にシートが回転し
易い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のシート搬送装置では、搬送されてきたシート
を挟んでいる状態から、第1の搬送ローラの手前で弛み
を与えるために前記シートを解放可能な第3の搬送ロー
ラ(スプリングなどの加圧および解放手段を含む)を特
に設けているために、部品点数が増加して構成が複雑に
なり、コストアップにつながるという問題があった。
【0005】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、シートスルー方式に適用する場合に
特別なスキュー補正手段を設けることなく、確実にスキ
ュー補正を行うことが可能なシート搬送装置および画像
読取装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
シート搬送装置は、シート搬送路に配置され、分割され
て異なる軸にそれぞれ回転可能に軸支された第1の従動
ローラおよびこの第1の従動ローラと対向配置された第
1の駆動ローラからなり、この第1の駆動ローラと前記
第1の従動ローラとが圧接している第1の搬送手段と、
この第1の搬送手段のシート搬送方向下流に配置され、
第2の駆動ローラおよびこの第2の駆動ローラと対向配
置された第2の従動ローラからなり、前記第2の駆動ロ
ーラと前記第2の従動ローラとが圧接している第2の搬
送手段と、前記第1の搬送手段を駆動する第1の駆動手
段と、この第1の駆動手段により、前記第1の搬送手段
をシート搬送方向に駆動させて、シートを前記第2の搬
送手段に突き当てるように制御する制御手段とを設けた
構成を有している。
【0007】この構成により、スキュー補正のためにシ
ートを突き当てられる第2の搬送手段に、シートを搬送
して突き当てるための第1の搬送手段において、複数に
分割された従動ローラが、それぞれ異なる支持軸に回転
可能に軸支された単独構成となっているので、シートの
搬送方向に対する直角方向などでのシート移動の自由度
が高い。よって、読取り部を固定して原稿などのシート
を搬送しながら読取るシートスルー方式に対応して、シ
ート搬送路内でスキュー補正のための突き当て動作を行
う場合に、スキュー補正用の特別なローラなどを設ける
ことなく、前記第2の搬送手段の上流側におけるシート
移動の自由度を高めることで、シートが前記第2の搬送
手段に倣い易くなり、充分なスキュー補正ができること
となる。
【0008】また、本発明の請求項2に係るシート搬送
装置は、シート搬送路に配置され、分割されて同一駆動
軸に軸支された第1の駆動ローラおよび分割されて異な
る軸にそれぞれ回転可能に軸支された第1の従動ローラ
からなり、前記第1の駆動ローラと前記第1の従動ロー
ラとが対向配置され、前記第1の駆動ローラの分割され
たそれぞれの駆動ローラと、前記第1の従動ローラの分
割されたそれぞれの従動ローラとが圧接している第1の
搬送手段と、この第1の搬送手段のシート搬送方向下流
に配置され、分割されて同一駆動軸に軸支された第2の
駆動ローラおよび分割されて同一駆動軸に回転可能に軸
支された第2の従動ローラからなり、前記第2の駆動ロ
ーラと前記第2の従動ローラとが対向配置され、前記第
2の駆動ローラの分割されたそれぞれの駆動ローラと、
前記第2の従動ローラの分割されたそれぞれの従動ロー
ラとが圧接している第2の搬送手段と、前記第1の搬送
手段を駆動する第1の駆動手段と、前記第2の搬送手段
を駆動する第2の駆動手段と、前記第1の駆動手段によ
り、前記第1の搬送手段をシート搬送方向に駆動させ
て、シートを前記第2の搬送手段に突き当て、前記第2
の駆動手段により、前記第2の搬送手段をシート搬送方
向に駆動させるように制御する制御手段とを設けた構成
を有している。
【0009】この構成により、スキュー補正のためにシ
ートを突き当てられる第2の搬送手段において、複数に
分割された従動ローラが、同一の支持軸に回転可能に軸
支された連結構成となっているので、シートの搬送方向
に対する直角方向のシート移動の自由度が抑えられ、突
き当てによるスキュー補正の精度が高い。さらに、前記
第2の搬送手段にシートを搬送して突き当てるための第
1の搬送手段において、複数に分割された従動ローラ
が、それぞれ異なる支持軸に回転可能に軸支された単独
構成となっているので、シートの搬送方向に対する直角
方向などでのシート移動の自由度が高い。よって、読取
り部を固定して原稿などのシートを搬送しながら読取る
シートスルー方式に対応して、シート搬送路内でスキュ
ー補正のための突き当て動作を行う場合に、スキュー補
正用の特別なローラなどを設けることなく、前記第2の
搬送手段の上流側におけるシート移動の自由度を高める
ことで、シートが前記第2の搬送手段に倣い易くなり、
充分なスキュー補正ができることとなる。
【0010】また、本発明の請求項3に係るシート搬送
装置は、請求項1または2において、前記第1の搬送手
段のシート搬送方向上流に配置された第3の搬送手段
と、この第3の搬送手段のシート搬送方向上流に配置さ
れた第4の搬送手段と、前記第3の搬送手段と前記第4
の搬送手段のいずれかを駆動する第3の駆動手段と、こ
の第3の駆動手段により、前記第4の搬送手段をシート
搬送方向に駆動させて、シートを前記第3の搬送手段に
突き当て、この第3の搬送手段をシート搬送方向に駆動
させて、シートを前記第1の搬送手段に向けて搬送する
ように制御する制御手段とを設けた構成を有している。
【0011】この構成により、第4の搬送手段および第
2の搬送手段において、スキュー補正のための突き当て
動作を行うので、シートスルー方式に対応して読取り直
前に確実にスキュー補正を行えることとなる。また、前
記第2の搬送手段の搬送方向上流に配置された第1の搬
送手段において、複数に分割された従動ローラが、それ
ぞれ異なる支持軸に回転可能に軸支された単独構成とな
っているので、シートスルー方式に対応してシート搬送
路内でスキュー補正のための突き当て動作を行う場合
に、スキュー補正用の特別なローラなどを設けることな
く、前記第2の搬送手段の上流側におけるシート移動の
自由度を高めることで、シートが前記第2の搬送手段に
倣い易くなり、充分なスキュー補正ができることとな
る。
【0012】また、本発明の請求項4に係るシート搬送
装置は、請求項1乃至3のいずれかにおいて、前記第1
の搬送手段の搬送力が、前記第2の搬送手段の搬送力よ
りも小さい構成を有している。
【0013】この構成により、シートを突き当てる第1
の搬送手段の搬送力(シートに対する押圧、シートとの
間の摩擦係数などに起因する)を、シートを突き当てら
れる第2の搬送手段の搬送力よりも小さくすることで、
シートに充分な撓みを持たせることができるとともに、
第1の搬送手段におけるシート移動の自由度が高くなる
ために、シートが前記第2の搬送手段に倣い易くなり、
充分なスキュー補正ができることとなる。
【0014】また、本発明の請求項5に係るシート搬送
装置は、請求項1乃至4のいずれかにおいて、前記第1
の従動ローラのシートに対する摩擦係数が、前記第1の
駆動ローラのシートに対する摩擦係数よりも小さい構成
を有している。
【0015】この構成により、第2の搬送手段はシート
を搬送するのに充分な搬送力(ここでは、シートとの摩
擦によるもの)を有し、第1の搬送手段はシートを搬送
するのに充分な搬送力を有さないために、第1の搬送手
段におけるシート移動の自由度が高くなって、シートが
前記第2の搬送手段に倣い易くなり、充分なスキュー補
正ができることとなる。
【0016】さらに、本発明の請求項6に係る画像読取
装置は、請求項1乃至5のいずれかに記載のシート搬送
装置を設け、原稿を読取る読取り部を固定して原稿を搬
送しながら読取る構成を有している。
【0017】この構成により、シートスルー方式の画像
読取りにおいても、前述のように読取り動作直前に充分
なスキュー補正を実施して、精度の高い読取り画像が得
られることとなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。図1に示すように、本発明
の実施の一形態に係る画像読取装置は、シート搬送装置
(自動原稿搬送装置)に、原稿1の搬送路に配置され、
分割されて異なる軸にそれぞれ回転可能に軸支された中
間従動ローラ14a(図2に示す)およびこの中間従動
ローラ14aと対向配置された中間駆動ローラ14b
(図2に示す)からなり、この中間駆動ローラ14bと
中間従動ローラ14aとが圧接している中間ローラ14
と、この中間ローラ14のシート搬送方向下流に配置さ
れ、読取り入口駆動ローラ16b(図3に示す)および
この読取り入口駆動ローラ16bと対向配置された読取
り入口従動ローラ16a(図3に示す)からなり、読取
り入口駆動ローラ16bと読取り入口従動ローラ16a
とが圧接している読取り入口ローラ16と、中間ローラ
14を駆動する給紙モータ102(図5に示す)と、こ
の給紙モータ102により、中間ローラ14をシート搬
送方向に駆動させて、シートを読取り入口ローラ16に
突き当てるように制御するコントローラ100(図5に
示す)とを設けたものである。
【0019】本実施形態の画像読取装置は、読取り部I
を所定位置に固定し、この位置に被読取り原稿1を所定
の速度で搬送しながら画像読取りを行うシートスルー方
式(自動搬送モード)と、ブック原稿などをコンタクト
ガラス21b上に載置し、読取り部Iを移動させながら
画像読取りを行う固定読取り方式(圧板モード)とを実
行可能であって、本体上部のコンタクトガラス21a、
21b上に自動原稿搬送装置(以下、ADFともいう)
を装着したものである。
【0020】前記画像読取装置の本体側には、コンタク
トガラス21a、21bの下方で水平方向に移動可能な
読取り部Iを備える。この読取り部Iは、図示しない光
源、ミラー、レンズ、CCDなどからなり、原稿の表面
画像をコンタクトガラス21a、21bの下方より読取
る。こうして読取られた画像は、前記CCDを介して電
気信号に変換され、図示しない画像メモリに記憶され
る。なお、読取り部Iは所定のタイミング(原稿読取り
開始時を含む)で、読取り位置20近傍のホームポジシ
ョン(位置R)から位置R′に移動しながら白色背景板
32を読取り、シェーディング補正に用いる補正データ
を取得する。
【0021】一方、前記ADFには、複数の被読取り原
稿1からなる原稿束をセットする原稿セット部A、セッ
トされた原稿束から1枚ずつ原稿を分離して給送する分
離給送部B、給送された原稿を突き当て(1度目の突き
当て)して整合するとともに、整合後の原稿を引き出し
て搬送するレジスト部C、搬送される原稿を突き当て
(2度目の突き当て)して整合するとともに、さらに反
転させて、原稿面を読取り側(下方)に向けて搬送する
反転部D、自動搬送モードで、原稿の表面画像をコンタ
クトガラス21a、21bの下方より読取らせるための
第1読取り搬送部E、表面読取り後の原稿の裏面画像を
読取る第2読取り搬送部F、表裏の読取りが完了した原
稿を装置外部に排出する排紙部G、読取り完了後の原稿
を積載保持するスタック部H、これら搬送動作の駆動を
行う駆動部101〜105と一連の動作を制御するコン
トローラ100(図5に示す)などを備える。
【0022】原稿セット部Aにおいて、原稿テーブル2
は、底板上昇モータ105により図1中、ab方向に回
動可能な可動原稿テーブル3を有し、複数の原稿1を画
像面上向きに載置するものである。セットフィラー4お
よび原稿セットセンサ5は、原稿テーブル2に原稿1が
セットされたことを検知するものである。ピックアップ
ローラ7は、ピックアップモータ101によりカム機構
で図1中、cd方向に回動可能であり、また、搬送方向
(図1中、時計方向)に回転して原稿テーブル2に載置
された原稿1を最上面から取り出すものである。第1原
稿長さセンサ30、第2原稿長さセンサ31は、反射型
センサまたは1枚の原稿を検知可能なアクチュエータ・
タイプのセンサからなり、原稿1の搬送方向長さの概略
を検出するために、少なくとも同一原稿サイズの縦か横
かを判断できるように配置されている。
【0023】分離給送部Bにおいて、給紙ベルト9は、
給紙モータ102の正転により給紙方向に駆動されるも
のである。リバースローラ10は、給紙モータ102の
正転により給紙と逆方向に回転駆動されるものである。
給紙ベルト9およびリバースローラ10により、原稿テ
ーブル2に載置された最上位の原稿とその下位の原稿を
分離して、前記最上位の原稿のみを給紙できる。さらに
詳しく説明すると、リバースローラ10は、給紙ベルト
9と所定圧で接し、給紙ベルト9と直接接している状
態、または原稿1枚を介して接している状態では、給紙
ベルト9の回転に従って反時計方向に連れ回りし、原稿
が2枚以上給紙ベルト9とリバースローラ10の間に侵
入した場合には、前記連れ回りの際の連れ回り力が、リ
バースローラ10の駆動軸などに設けられたトルクリミ
ッタのトルクよりも低くなるように設定されている。し
たがって、原稿が2枚以上給紙ベルト9とリバースロー
ラ10の間に侵入した場合には、リバースローラ10は
本来の駆動方向である時計方向に回転して余分な原稿を
押し戻し、重送が防止される。
【0024】レジスト部Cにおいて、プルアウトローラ
12は、給紙モータ102の逆転により駆動され、前述
のように給紙ベルト9とリバースローラ10とによって
1枚ずつ分離された原稿1を上下ローラ対のニップ部に
突き当て(1度目の突き当て)してスキュー補正するも
のである。また、プルアウトローラ12は、前述の1度
目の突き当て動作でスキュー補正がなされた原稿1を反
転部Dの中間ローラ14へと搬送するものである。幅サ
イズセンサ13は、奥行き方向(すなわち、原稿の搬送
方向)に複数個並べられ、プルアウトローラ12により
搬送された原稿の幅方向(原稿の搬送方向と直交する方
向)のサイズを検知するものである。突き当てセンサ1
1は、分離後の原稿の先端後端を検知するものである。
また、突き当てセンサ11の検知情報は、モータパルス
から原稿の搬送方向の長さを検知するために用いられ
る。
【0025】反転部Dにおいて、中間ローラ14は、レ
ジスト部Cのプルアウトローラ12によって搬送されて
きた原稿1をさらに読取り入口ローラ16のニップ部で
突き当て(2度目の突き当て)するために、読取り入口
ローラ16へ搬送するものである。読取り入口センサ1
5は、読取り入口ローラ16へと搬送されてきた原稿1
の先端を検出するものである。読取り入口ローラ16
は、中間ローラ14から搬送されてきた原稿1をニップ
部に突き当てして2度目のスキュー補正を行うものであ
る。また、読取り入口ローラ16は、2度目の突き当て
後の原稿1を第1読取り搬送部Eへと搬送するものであ
る。
【0026】ここで、図2に示すように、中間ローラ1
4は、ゴムなどの弾性材料からなる複数の中間駆動ロー
ラ14bと、前記弾性材料よりも原稿1や転写紙などの
紙との間の摩擦係数の小さい、プラスチックなどの材料
からなり、中間駆動ローラ14bよりも幅方向サイズの
大きい複数の中間従動ローラ14aとを備えている。こ
の複数の中間従動ローラ14aは、それぞれ独立に回転
可能に軸支されており(すなわち、単独構成となってお
り)、それぞれの中間従動ローラ14aの支軸両端に対
する加圧によって原稿1に対する搬送圧が付与される。
なお、図2中の矢印は中間従動ローラ14aの支軸の加
圧ポイントを示す。また、複数の中間駆動ローラ14b
は、同一の駆動軸に軸支されており、複数の中間従動ロ
ーラ14aのそれぞれと当接している。なお、中間ロー
ラ14の搬送力は、読取り入口ローラ16の搬送力より
も小さくなるように設定されている。ここで、前記搬送
力は原稿1に対する押圧、原稿1との間の摩擦係数など
によるものである。
【0027】前述のように、中間従動ローラ14aを単
独構成とすることにより、原稿1が斜行して搬送されて
きた場合に、いずれかのローラ対(中間従動ローラ14
aと中間駆動ローラ14bの対)が適宜スリップするの
で、読取り入口ローラ16によるスキュー補正の効果が
増すこととなる。これは、中間従動ローラ14aを単独
構成とすることにより、中間従動ローラ14aを連結構
成とした場合に比べ、読取り入口ローラ16の搬送方向
上流における原稿移動の自由度が高まるためである。な
お、中間従動ローラ14aを連結構成とした場合には、
中間ローラ14が連結構成で強い方向性を持つために、
原稿1が斜行した状態で中間ローラ14に搬送される
と、そのニップ部に突き当たって押し込まれるだけで、
読取り入口ローラ16によるスキュー補正を有効に補助
しないことがある。また、中間ローラ14の搬送力を読
取り入口ローラ16の搬送力よりも小さく設定するこ
と、および中間従動ローラ14aを中間駆動ローラ14
bよりも原稿1に対する摩擦係数の小さい材料(プラス
チックなど)で形成することによっても、読取り入口ロ
ーラ16の搬送方向上流における原稿移動の自由度が高
まる。
【0028】また、図3に示すように、読取り入口ロー
ラ16は、ゴムなどの弾性材料からなる複数の読取り入
口駆動ローラ16bと、ゴムなどの弾性材料からなり、
読取り入口駆動ローラ16bよりも幅方向サイズの大き
い複数の読取り入口従動ローラ16aとを備えている。
ここで、ゴム材を用いるのは、分割された読取り入口ロ
ーラ16のローラ径のばらつきなどをゴム材の変形で吸
収するためである。また、複数の読取り入口従動ローラ
16aは、同一軸に回転可能に軸支されており(すなわ
ち、連結構成となっており)、前記同一軸の両端に対す
る加圧によって原稿1に対する搬送圧が付与される。な
お、図3中の矢印は読取り入口従動ローラ16aの支軸
の加圧ポイントを示す。また、複数の読取り入口駆動ロ
ーラ16bは、同一の駆動軸に軸支されており、複数の
読取り入口従動ローラ16aのそれぞれと当接してい
る。なお、読取り入口ローラ16の搬送力は、中間ロー
ラ14の搬送力よりも大きくなるように設定されてい
る。ここで、前記搬送力は原稿1に対する押圧、原稿1
との間の摩擦係数などによるものである。
【0029】このように、読取り入口従動ローラ16a
を連結構成とすることにより、個々のローラの部品精度
(ローラ径を含む)、取付け精度などのばらつきによる
影響が、読取り入口従動ローラ16aを単独構成とした
場合に比べて少なくなり、原稿1の搬送方向に対する直
角度、すなわち搬送方向と垂直な方向の搬送精度が向上
する。前述の原稿移動の自由度が高い中間ローラ14の
構成と、原稿1の搬送方向に対する直角度が高い読取り
入口ローラ16の構成とにより、原稿1が読取り入口ロ
ーラ16に倣い易く、2度目の突き当て動作によるスキ
ュー補正が確実に行われる。
【0030】第1読取り搬送部Eにおいて、読取ガイド
板32および第1読取ローラ19は、2度目の突き当て
後の原稿1をコンタクトガラス21a上の読取り位置2
0に案内し、その原稿1がコンタクトガラス21aから
浮き上がるのを抑えるものである。読取出口ローラ23
は、読取モータ103の正転駆動で片面読取り後の原稿
1を第2読取り搬送部Fへ搬送するものである。排紙セ
ンサ24は、片面読取り後の原稿先端を検知するもので
ある。
【0031】第2読取り搬送部Fにおいて、第2読取り
部25は、図4に示すように本体側のコントローラ10
0から電源を供給されている。また、第2読取り部25
は、原稿読取り時の露光のための光源部(LED)20
8、原稿の画像面を読取ってその情報を電気信号(アナ
ログ信号)に光電変換するCCDセンサチップ201、
そのアナログ信号を増幅する増幅器202、増幅された
アナログ信号をディジタル信号に変換するA/Dコンバ
ータ203、そのディジタル信号から画情報を生成する
画処理部204、その画情報を展開して蓄積するための
フレームメモリ205、このフレームメモリ205に蓄
積された画情報を本体制御部111にインタフェース回
路207を介して送出する出力制御回路206などを備
え、ADF側からのタイミング信号に従って露光処理を
行い、取得した画情報を本体側に送出するように構成さ
れている。第2読取りローラ26は、第2読取り部25
における原稿1の浮きを抑えると同時に、第2読取り部
25におけるシェーディングデータを取得するための基
準白部を兼ねるものである。
【0032】排紙部Gにおいて、CIS出口ローラ27
は、読取りモータ103の正転駆動で原稿1を排紙する
方向(反時計方向)に回転するものである。排紙ローラ
28は、排紙モータ104の正転駆動で原稿1を排紙す
る方向(反時計方向)に回転するものである。
【0033】スタック部Hにおいて、排紙トレイ29
は、排紙部Gから排出された読取り後の原稿1をページ
順に積載保持するものである。圧板白色シート90に
は、樹脂製シート90a、90bが接着されている。
【0034】次に、本実施形態の画像読取装置の制御部
について説明する。この制御部の構成は図5に示すとお
りである。コントローラ100は、原稿セットセンサ
5、レジストセンサ17などからの検知信号、各モータ
(例えば、ステッピングモータで構成)101〜105
からの状態信号、および本体制御部111とのインタフ
ェース部(シリアル通信線など)107を介して送信さ
れた制御信号(原稿給紙信号、読取りスタート信号な
ど)などを入力する。
【0035】また、コントローラ100は、原稿セット
センサ5、レジストセンサ17などからの検知情報に基
づく信号(原稿サイズ信号(幅信号、長さ信号)、レジ
スト停止信号、排紙完了信号など)を本体制御部111
に送信すると共に、本体制御部111から送信される制
御信号に基づいて、各モータ101〜105などの駆動
を制御する。例えば、原稿セットセンサ5が、原稿セッ
トテーブル2に原稿1がセットされたことを検知する
と、その検知情報は、コントローラ100によってイン
タフェース部107を介し原稿セット信号として本体制
御部111へ送信される。
【0036】また、コントローラ100は、ADF側に
配設された第2読取り部25の密着イメージセンサ25
aに対して電源を供給する。さらに、コントローラ10
0は、本体制御部111から送信される制御信号に基づ
き、密着イメージセンサ25aに対して読取タイミング
を示すタイミング信号(表面DFゲートオン/オフ信
号、裏面DFゲートオン/オフ信号など)を送出すると
ともに、露光のための光源を点灯/消灯させる。
【0037】また、コントローラ100には図示しない
RAMを有し、このRAMには、本体側の操作部108
から入力および設定されたモード(圧板モード、自動搬
送モード、片面モード、両面モードなど)を記憶し、そ
の設定モードが変更される度に記憶内容を更新する。
【0038】次に、本実施形態の画像読取り動作につい
て説明する。読取り対象の原稿1を積載した原稿束は、
原稿テーブル2に原稿面を上向きの状態でセットされ
る。ここで、原稿束1の巾方向を図示しないサイドガイ
ドによって搬送方向と直交する方向の位置決めが行われ
る。原稿1のセットはセットフィラー4、セットセンサ
5により検知される。この検知情報はインタフェース
(例えば、シリアル信号線)107により、本体制御部
111に送信される。さらに、原稿テーブル面に設けら
れた第1原稿長さセンサ30または第2原稿長さセンサ
31により原稿の搬送方向長さの概略が判定される。
【0039】前述のように、原稿1がセットされたこと
がセットフィラー4、セットセンサ5により検知される
と、底板上昇モータ105を正転させて原稿束の最上面
がピックアップローラ7と接触するように可動原稿テー
ブル3を上昇させる。ここで、ピックアップローラ7
は、可動テーブル3上の原稿上面により押されてc方向
に上昇し、テーブル上昇センサ8により上限位置に到達
したことを検知される。
【0040】次いで、本体操作部108よりプリントキ
ーが押下され、本体制御部111からインタフェース1
07を介してADFのコントローラ100に原稿給紙信
号が送信されると、給紙モータ102の正転によってピ
ックアップローラ7は、原稿1を給紙口に搬送する方向
に回転駆動し、原稿テーブル2上の数枚(理想的には1
枚)の原稿をピックアップする。こうしてピックアップ
された原稿1は、分離給送部Bの給紙ベルト9とリバー
スローラ10に搬送される。ここで、給紙ベルト9は給
紙モータ102の正転により給紙方向に駆動され、リバ
ースローラ10は給紙モータ102の正転により給紙と
逆方向に回転駆動され、前述のように最上位の原稿とそ
の下の原稿を分離して、最上位の原稿のみを給紙する。
給紙ベルト9とリバースローラ10とにより1枚に分離
された原稿1は、給紙ベルト9によってさらに送られ、
突き当てセンサ11によって先端が検知されてから所定
量定められた距離送られ、さらに進んで停止しているプ
ルアウトローラ12のニップに突き当たる。なお、給紙
ベルト9は給紙モータ102の正転駆動で原稿1を搬送
する方向に回転し、プルアウトローラ12は給紙モータ
102の逆転駆動で原稿1を搬送する方向に回転する。
【0041】このように原稿1は、前述の突き当てセン
サ11の検知から所定量定められた距離送られ、結果的
には、プルアウトローラ12のニップ部に所定量撓みを
持って突き当てられる。この突き当て動作で1度目のス
キュー補正(通常のスキュー補正)がなされ、原稿先端
が整合される。また、原稿1がプルアウトローラ12に
突き当てられた状態で、給紙モータ102を停止するこ
とにより給紙ベルト9の駆動が停止する。さらに、原稿
先端が突き当てセンサ11で検知されると、ピックアッ
プモータ101を回転させることでピックアップローラ
7を原稿上面から退避させ、原稿1を給紙ベルト9の搬
送力のみで搬送する。なお、プルアウトローラ12は、
前述のようなスキュー補正の機能を有するとともに、給
紙モータ102の逆転駆動で、分離後にスキュー補正さ
れた原稿1を中間ローラ14まで搬送する。また、給紙
モータ102逆転駆動時には、プルアウトローラ12と
中間ローラ14は駆動されるが、ピックアップローラ7
と給紙ベルト9は駆動されない。
【0042】次いで、給紙モータ102の逆転によるプ
ルアウトローラ12および中間ローラ14の駆動によ
り、レジスト部Cから反転部Dに原稿1が搬送される場
合に、さらなる搬送品質向上のために読取り入口ローラ
16において再度、突き当て動作(2度目のスキュー補
正)を行う。この突き当て動作においては、プルアウト
ローラ12および中間ローラ14により搬送されてきた
原稿1を読取り入口ローラ16に受け渡す際に、プルア
ウトローラ12および中間ローラ14による原稿搬送速
度を読取り入口ローラ16による読取り搬送速度と同速
にするのではなく、前記原稿搬送速度を保って読取り入
口ローラ16に進入させることによって相対線速差を作
り、読取り入口ローラ16のニップ部で原稿1に撓みを
形成する。ここで、中間ローラ14は前述のように原稿
移動の自由度が高い構成なので、原稿1が斜行して読取
り入口ローラ16にニップ部に突き当たる場合に、原稿
1の非突き当て端側が適宜スリップすることで原稿1は
読取り入口ローラ16に倣い、2度目の突き当てによる
スキュー補正効果が増すこととなる。
【0043】また、読取り入口ローラ16のニップ部で
撓みを形成させるには、プルアウトローラ12で撓みを
形成させるのと同様に読取り入口ローラ16を停止させ
て、そこに原稿を突き当てる方法もある。ここでは、先
の原稿がプルアウトローラ12を抜けた時点で(突き当
てセンサ11のオフから所定時間経過後)、給紙モータ
102を一旦停止する。ここで、前述のように分離され
た次の原稿がプルアウトローラ12に突き当たる。この
後、直ちに給紙モータ102を逆転してプルアウトロー
ラ12を搬送方向に駆動し、前記次の原稿を停止中の読
取り入口ローラ16に搬送して突き当ててスキュー補正
を行い、停止する。このとき、中間ローラ14は駆動さ
れず、中間ローラ14の駆動軸などに設けられたワンウ
ェイクラッチの作用により、原稿1に連れ回って空転す
るように制御される。
【0044】なお、従来の技術で2度目のスキュー補正
を行わない場合には、プルアウトローラ12および中間
ローラ14の駆動により、レジスト部Cから反転部Dに
原稿1が搬送される場合に、レジスト部Cでの搬送速度
を読取り搬送部Eでの搬送速度よりも高速に設定して原
稿を読取り部へ送り込む処理時間の短縮が図られてい
る。すなわち、原稿先端が読取り入口センサ15により
検知されると、読取り入口ローラ16の上下ローラ対の
ニップに原稿先端が進入する前に、原稿搬送速度を読取
り搬送速度と同速にするために減速を開始すると同時
に、読取りモータ103を正転駆動して読取り入口ロー
ラ16、読取出口ローラ23、CIS出口ローラ27を
駆動している。
【0045】前述の突き当て動作(2度目のスキュー補
正)の後、原稿1の先端がレジストセンサ17にて検知
されると、所定の搬送距離をかけて読取り搬送部Eでの
搬送速度を減速し、読取り位置20の手前で読取りモー
タ103を一時停止させると共に、本体制御部111に
インタフェース107を介してレジスト停止信号を送信
する。
【0046】次いで、本体制御部111より読取り開始
信号を受信すると、レジスト停止していた原稿1は、読
取り位置20に原稿先端が到達するまでに所定の搬送速
度に立上るよう、加速して搬送される。コントローラ1
00は、読取りモータ103のパルスカウントにより、
原稿先端が読取り部I上方に到達するタイミングを判断
し、このタイミングで本体制御部111に対して第1面
(片面)における副走査方向の有効画像領域を示すゲー
ト信号を、原稿後端が読取り部Iを抜けるまで送信す
る。なお、原稿1がレジストセンサ17で検知されたと
きに、読取りモータ103を一時停止せずに本体制御部
にレジスト信号を送信し、このレジスト信号にもとづい
て読取り位置20に原稿1が到達するタイミングで、本
体側の読取り部Iが読取り動作を開始するようにしても
よい。この方法により、生産性がさらにアップすること
となる。
【0047】ここで、片面原稿読取りの場合に、読取り
搬送部Eを通過した片面読取り後の原稿1は、第2読取
り搬送部Fを経て排紙部Gへと搬送される。ここで、排
紙センサ24により原稿1の先端が検知されると、排紙
モータ104を正転駆動して排紙ローラ28を反時計方
向に回転させる。また、排紙センサ24による原稿の先
端検知から排紙モータ104の駆動パルスをカウントに
より、原稿後端が排紙ローラ28の上下ローラ対のニッ
プから抜ける直前に排紙モータ104の駆動速度を減速
させて、排紙された原稿1が排紙トレイ29から飛び出
さないように制御される。なお、読取り入口ローラ16
のニップ部に突き当てられている次原稿は、先の原稿の
レジストセンサ17通過(オンからオフへの変化)をト
リガとして搬送開始され、先の原稿と同様に読取りおよ
び排紙動作が行われる。
【0048】また、両面原稿読取りの場合には、前述の
ように読取り搬送部Eを通過した片面読取り後の原稿1
は、第2読取り搬送部Fへと搬送される。ここで、排紙
センサ24により原稿1の先端が検知されると、読取り
モータ103の駆動パルスをカウントすることにより、
第2読取り部25に原稿先端が到達するタイミングで、
第2読取り部25に対してコントローラ100から副走
査方向の有効画像領域を示すゲート信号が送信され、こ
のゲート信号は読取り部Iを原稿後端が抜けるまで継続
して送信される。
【0049】以上のように、本発明の実施の一形態に係
る画像読取装置の自動原稿搬送装置は、原稿1の搬送路
に配置され、分割されて異なる軸にそれぞれ回転可能に
軸支された中間従動ローラ14aおよびこの中間従動ロ
ーラ14aと対向配置された中間駆動ローラ14bから
なり、この中間駆動ローラ14bと中間従動ローラ14
aとが圧接している中間ローラ14と、この中間ローラ
14のシート搬送方向下流に配置され、読取り入口駆動
ローラ16bおよびこの読取り入口駆動ローラ16bと
対向配置された読取り入口従動ローラ16aからなり、
読取り入口駆動ローラ16bと読取り入口従動ローラ1
6aとが圧接している読取り入口ローラ16と、中間ロ
ーラ14を駆動する給紙モータ102と、この給紙モー
タ102により、中間ローラ14をシート搬送方向に駆
動させて、シートを読取り入口ローラ16に突き当てる
ように制御するコントローラ100とを設けているの
で、充分なスキュー補正ができる。すなわち、中間従動
ローラ14aをそれぞれ異なる支持軸に回転可能に軸支
された単独構成とし、読取り入口ローラ16の上流側に
おける原稿移動の自由度を高めることにより、スキュー
補正用の特別なローラなどを設けることなく、原稿1が
読取り入口ローラ16に倣い易くなる。
【0050】なお、中間ローラ14などが前記第1の搬
送手段を構成し、読取り入口ローラ16などが前記第2
の搬送手段を構成し、プルアウトローラ12などが前記
第3の搬送手段を構成し、給紙ベルト9などが前記第4
の搬送手段を構成し、コントローラ100などが前記制
御手段を構成し、給紙モータ102などが前記第1の駆
動手段、前記第3の駆動手段、前記第4の駆動手段を構
成し、読取りモータ103などが前記第2の駆動手段を
構成している。
【0051】さらに、前述の実施形態では中間従動ロー
ラ14aとしてプラスチックなどの可塑性材料からなる
ものを用いた場合について説明したが、本発明はプラス
チックなどの可塑性材料からなるもののほかに、中間従
動ローラ14aの外周面に低摩擦加工を施したものを用
いても同様の効果が得られるものである。このような中
間従動ローラ14a外周の低摩擦加工により、原稿1に
対する中間ローラ14の摩擦係数と原稿1に対する読取
り入口ローラ16の摩擦係数とに差が生じる。この摩擦
係数の差によって読取り入口ローラ16は原稿1を搬送
するのに充分な搬送力(原稿1との摩擦によるもの)を
有し、中間ローラ14は原稿1を搬送するのに充分な搬
送力(原稿1との摩擦によるもの)を有さないので、中
間ローラ14での原稿1の移動の自由度を高めることと
なる。なお、前述の低摩擦加工には、フッ素コーティン
グ、テフロン(登録商標)コーティングなどが含まれ
る。また、この低摩擦加工を施す中間従動ローラ14a
には、原稿搬送の押圧によって変形可能なゴム材などの
弾性材料からなるもの、プラスチックなどの可塑性材料
からなるものなどが含まれる。
【0052】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、ADFな
どのシート搬送装置において、スキュー補正で突き当て
られる搬送ローラ(読取り入口ローラなど)に対してシ
ートを搬送して突き当てる側の搬送ローラ(中間ローラ
など)の従動ローラが単独構成であるために、スキュー
補正の際のシート移動の自由度が高いので、斜行してき
たシートが前記突き当てられる搬送ローラに倣い易く、
高い品質のスキュー補正を行うことができる。
【0053】請求項2に係る発明によれば、ADFなど
のシート搬送装置において、スキュー補正で突き当てら
れる搬送ローラ(読取り入口ローラなど)の従動ローラ
が連結構成であるために、搬送路内で突き当て動作を行
う場合に、搬送方向に対する直角方向の精度がよく、ま
た突き当てる搬送ローラ(中間ローラなど)の従動ロー
ラが単独構成であるために、スキュー補正の際のシート
移動の自由度が高いので、斜行してきたシートが前記突
き当てられる搬送ローラに倣い易く、高い品質のスキュ
ー補正を行うことができる。
【0054】請求項3に係る発明によれば、ADFなど
のシート搬送装置において、スキュー補正のための突き
当て動作を2度行うので確実にスキュー補正を行うこと
ができる。さらに、スキュー補正で突き当てられる搬送
ローラ(読取り入口ローラなど)の従動ローラが連結構
成であるために、搬送路内で突き当て動作を行う場合
に、搬送方向に対する直角方向の精度がよく、また突き
当てる搬送ローラ(中間ローラなど)の従動ローラが単
独構成であるために、スキュー補正の際のシート移動の
自由度が高いので、斜行してきたシートが前記突き当て
られる搬送ローラに倣い易く、高い品質のスキュー補正
を行うことができる。
【0055】請求項4に係る発明によれば、ADFなど
のシート搬送装置において、突き当てる搬送ローラ(中
間ローラなど)の搬送力が、突き当てられる搬送ローラ
(読取り入口ローラなど)の搬送力よりも小さいため
に、前記突き当てる搬送ローラのシート移動の自由度が
高く、高い品質のスキュー補正を行うことができる。
【0056】請求項5に係る発明によれば、ADFなど
のシート搬送装置において、突き当てる搬送ローラの従
動ローラ(中間従動ローラなど)の摩擦係数が、突き当
てる搬送ローラの駆動ローラ(中間駆動ローラなど)よ
りも小さいために、前記突き当てる搬送ローラのシート
移動の自由度が高く、高い品質のスキュー補正を行うこ
とができる。
【0057】請求項6に係る発明によれば、シートスル
ー方式の画像読取装置において、請求項1乃至5のいず
れかに記載のシート搬送装置を設けることで、読取り動
作直前に前述のように充分なスキュー補正を実施して、
精度の高い読取り画像を得ることができる。
【0058】以上説明したように本発明によれば、シー
トスルー方式に適用する場合に特別なスキュー補正手段
を設けることなく、確実にスキュー補正を行うことが可
能であるという優れた効果を有するシート搬送装置およ
び画像読取装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る画像読取装置の全
体構成を示す側断面図である。
【図2】本発明の実施の一形態に係る中間ローラの構成
を示す図である。
【図3】本発明の実施の一形態に係る読取り入口ローラ
の構成を示す図である。
【図4】本発明の実施の一形態に係る第2読取り部の構
成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の一形態に係る画像読取装置の制
御部を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 原稿(原稿束) 2 原稿テーブル 7 ピックアップローラ 9 搬送ベルト 10 リバースローラ 11 突き当てセンサ 12 プルアウトローラ 14 中間ローラ 14a 中間従動ローラ 14b 中間駆動ローラ 15 読取り入口センサ 16 読取り入口ローラ 16a 読取り入口従動ローラ 16b 読取り入口駆動ローラ 17 レジストセンサ 20 読取り位置 100 コントローラ 102 給紙モータ 103 読取りモータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート搬送路に配置され、分割されて異な
    る軸にそれぞれ回転可能に軸支された第1の従動ローラ
    およびこの第1の従動ローラと対向配置された第1の駆
    動ローラからなり、この第1の駆動ローラと前記第1の
    従動ローラとが圧接している第1の搬送手段と、 この第1の搬送手段のシート搬送方向下流に配置され、
    第2の駆動ローラおよびこの第2の駆動ローラと対向配
    置された第2の従動ローラからなり、前記第2の駆動ロ
    ーラと前記第2の従動ローラとが圧接している第2の搬
    送手段と、 前記第1の搬送手段を駆動する第1の駆動手段と、 この第1の駆動手段により、前記第1の搬送手段をシー
    ト搬送方向に駆動させて、シートを前記第2の搬送手段
    に突き当てるように制御する制御手段と、 を設けたことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 【請求項2】シート搬送路に配置され、分割されて同一
    駆動軸に軸支された第1の駆動ローラおよび分割されて
    異なる軸にそれぞれ回転可能に軸支された第1の従動ロ
    ーラからなり、前記第1の駆動ローラと前記第1の従動
    ローラとが対向配置され、前記第1の駆動ローラの分割
    されたそれぞれの駆動ローラと、前記第1の従動ローラ
    の分割されたそれぞれの従動ローラとが圧接している第
    1の搬送手段と、 この第1の搬送手段のシート搬送方向下流に配置され、
    分割されて同一駆動軸に軸支された第2の駆動ローラお
    よび分割されて同一駆動軸に回転可能に軸支された第2
    の従動ローラからなり、前記第2の駆動ローラと前記第
    2の従動ローラとが対向配置され、前記第2の駆動ロー
    ラの分割されたそれぞれの駆動ローラと、前記第2の従
    動ローラの分割されたそれぞれの従動ローラとが圧接し
    ている第2の搬送手段と、 前記第1の搬送手段を駆動する第1の駆動手段と、 前記第2の搬送手段を駆動する第2の駆動手段と、 前記第1の駆動手段により、前記第1の搬送手段をシー
    ト搬送方向に駆動させて、シートを前記第2の搬送手段
    に突き当て、前記第2の駆動手段により、前記第2の搬
    送手段をシート搬送方向に駆動させるように制御する制
    御手段と、 を設けたことを特徴とするシート搬送装置。
  3. 【請求項3】前記第1の搬送手段のシート搬送方向上流
    に配置された第3の搬送手段と、 この第3の搬送手段のシート搬送方向上流に配置された
    第4の搬送手段と、 前記第3の搬送手段と前記第4の搬送手段のいずれかを
    駆動する第3の駆動手段と、 この第3の駆動手段により、前記第4の搬送手段をシー
    ト搬送方向に駆動させて、シートを前記第3の搬送手段
    に突き当て、この第3の搬送手段をシート搬送方向に駆
    動させて、シートを前記第1の搬送手段に向けて搬送す
    るように制御する制御手段と、 を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のシ
    ート搬送装置。
  4. 【請求項4】前記第1の搬送手段の搬送力が、前記第2
    の搬送手段の搬送力よりも小さいことを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれかに記載のシート搬送装置。
  5. 【請求項5】前記第1の従動ローラのシートに対する摩
    擦係数が、前記第1の駆動ローラのシートに対する摩擦
    係数よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれかに記載のシート搬送装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれかに記載のシート
    搬送装置を設け、原稿を読取る読取り部を固定して原稿
    を搬送しながら読取ることを特徴とする画像読取装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7305209B2 (en) * 2003-05-27 2007-12-04 Sharp Kabushiki Kaisha Sheet transport device, image reading device, and image forming device
JP2016175724A (ja) * 2015-03-19 2016-10-06 富士ゼロックス株式会社 搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置

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US7305209B2 (en) * 2003-05-27 2007-12-04 Sharp Kabushiki Kaisha Sheet transport device, image reading device, and image forming device
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