JP3964121B2 - 用紙自動給送装置および原稿読取装置並びに画像形成装置 - Google Patents

用紙自動給送装置および原稿読取装置並びに画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、用紙自動給送装置および原稿読取装置並びに画像形成装置に関し、詳しくは、スキューなく処理位置に給送可能なものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、積載された原稿や記録紙の用紙を1枚づつ分離して装置本体による処理位置に給送する用紙自動給送装置が知られており、例えば、スキャナ装置、ファクシミリ装置、複写機などに搭載することにより、積載する原稿を読取位置に給送したり、積載する記録紙を作像部に給送することが行われている。
【0003】
この種の用紙の給送装置としては、例えば、特開平10−265065号公報や特開平10−81434号公報に記載されているように、1枚づつ分離移送する用紙を処理位置に(すなわち、原稿を読取位置に、また、記録紙を作像部に)給送する前に、その用紙を挟持して移送するローラ対のニップ部に、用紙先端を突き当てて撓ませることにより給送用紙のスキューを矯正することが行われている。
【0004】
具体的には、特開平10−265065号公報に記載されているもの(以下、第1従来例という。)では、上流側のローラ対を下流側のローラ対よりも速く回転させてその下流側のローラ対のニップ部に用紙先端を突き当てて撓みを形成するようになっている。
【0005】
また、特開平10−81434号公報に記載されているもの(以下、第2従来例という。)では、回転を停止させているローラ対のニップ部に用紙先端を突き当てて撓みを形成するとともに、その撓み量を厚手の用紙のときには減少させることにより、その用紙先端の反発力でローラ対を連れ回り回転させてスキューを矯正する前に、ニップ部に用紙先端が進入してしまうことを防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の用紙の給送にあっては、特にスキューの発生し易い分離後に、そのスキューを矯正するために用紙をローラ対に突き当てるが、そのローラ対から用紙の処理位置までの移送パスが長かったり、用紙の移送経路がストレートでなかったりすると、1回の矯正ではスキューを修正しきれずに処理位置に給送されてしまうことがある、という問題があった。
【0007】
さらに、第1従来例では、同一の給送制御により用紙に発生したスキューを矯正するので、用紙の性格によっては強い突当により先端が座屈してしまったり、強いスキューが発生し易いために矯正しきれない場合などがあって、信頼性の高い高品質な用紙の給送を行うことができないという問題があった。
【0008】
また、第2従来例では、停止したローラ対に用紙先端を突き当てるので、厚手の用紙による連れ回りを防止するにはその先端の撓み量を減少させるしかなく、この給送制御では反対に薄手の用紙の突当が相対的に強くなってしまって先端が座屈し易いという両立が困難な問題が発生してしまうことが判明した。
【0009】
そこで、本発明は、用紙を給送するローラ対の構成を変えることなく、用紙の給送制御を工夫することにより、信頼性の高い用紙のスキューの矯正を実現して、高品質な処理を可能な装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する第1の発明は、上流より1枚づつ移送されてくる用紙を挟持してさらに下流へと搬送する搬送ローラ対と、搬送されてきた用紙を同様に挟持して処理位置に給送する給送ローラ対と、該給送ローラ対よりも上流側に配置されて突き当てられた用紙先端を撓ませることにより該用紙のスキューを矯正する突当ローラ対とを備える用紙自動給送装置において、前記搬送ローラ対の線速度を給送ローラ対の線速度よりも速くして用紙先端を該給送ローラ対のニップ部に突き当て撓ませることにより給送用紙のスキューを再度矯正し、該搬送ローラ対が該給送ローラ対に用紙を受け渡してから搬送ローラ対の線速度を給送ローラ対の線速度に減速して当該用紙を給送するように構成し、前記搬送ローラ対の線速度の減速を用紙の種別に応じて制御して、該用紙の撓み量を調整することを特徴とするものである。ここで、搬送ローラ対と突当ローラ対とは、別個に配置されたものに限らず、同一のローラ対により構成してもよい。
【0011】
この発明では、搬送ローラ対が線速度を速く駆動して給送ローラ対よりも大きな移送量で用紙を搬送し、その用紙を搬送ローラ対から給送ローラ対に受け渡した後に、これらローラ対の線速度を合わせることによって、その搬送ローラ対から給送ローラ対に受け渡される用紙は、移送しきれない先端を給送ローラ対に突き当てられて、その突当量に応じた撓みをニップ部で形成され、2回目のスキューの矯正が行われる。この搬送ローラ対の線速度を給送ローラ対の線速度に合わせる際には、減速を開始するタイミングや減速率などの減速の制御が用紙の種別に応じて行われて、用紙先端の撓み量(突当量)が調整される。したがって、用紙の種別に応じた突当量として、給送用紙の先端の撓み量を最適に調整することができ、給送用紙のスキューを適正に矯正して姿勢を修正することができる。このとき、給送ローラ対を停止する必要がないことから、用紙の給送能力を低下させてしまうことがない。
【0012】
上記課題を解決する第2の発明は、上記第1の発明の構成に加え、薄紙用紙を給送する薄紙モードを備えて、該薄紙モードを選択されたときには、自動的に搬送ローラ対の線速度を減速するタイミングを普通紙用紙を給送するときよりも早く設定することを特徴とするものである。
【0013】
この発明では、薄紙の用紙を給送する際には、普通紙のときよりも搬送ローラ対が早めに減速され、用紙先端を小さな突当量で給送ローラ対に突き当てることができる。したがって、薄紙用紙を普通紙と同様に給送ローラ対に突き当ててしまうと、用紙先端を座屈させてしまうなど不具合が発生する可能性があるが、普通紙のときよりも突当量を少なくして用紙先端に形成する撓みを小さくすることができ、薄紙の用紙先端を損傷させてしまうことなく、給送用紙のスキューを矯正して姿勢を適正に修正することができる。
【0014】
上記課題を解決する第3の発明は、上記第1の発明の構成に加え、給送する用紙のサイズを検知する手段を有して、予め設定されたサイズ未満の用紙であることを検知したときには、自動的に搬送ローラ対の線速度を減速するタイミングを設定サイズ以上の用紙を給送するときよりも遅く設定することを特徴とするものである。
【0015】
この発明では、小サイズの用紙を給送する際には、通常サイズのときよりも搬送ローラ対が遅く減速され、用紙先端を大きな突当量で給送ローラ対に突き当てることができる。したがって、端面基準の用紙自動搬送装置では小サイズの用紙の場合、幅方向中央からずれた位置で分離する負荷を加えられ、また、側辺を押さえている時間も短いために大きなスキューが発生し易いが、小サイズの用紙のときには通常サイズのときよりも突当量を多くして用紙先端に形成する撓みを大きくすることができ、強いスキューの矯正を掛けて給送用紙の姿勢を適正に修正することができる。
【0016】
上記課題を解決する第4の発明は、上記第1の発明の構成に加え、サイズの異なる用紙を給送する混載モードを備えて、該混載モードを選択されたときには、自動的に搬送ローラ対の線速度を減速するタイミングを単一の用紙を給送するときよりも遅く設定することを特徴とするものである。
【0017】
この発明では、サイズの異なる用紙を給送する際には、単一サイズのときよりも搬送ローラ対が遅く減速され、用紙先端を大きな突当量で給送ローラ対に突き当てることができる。したがって、最大サイズの用紙の側辺を押さえるようにサイドガイドが設定されて、以外の小さなサイズの用紙の側辺は適正に押さえることができないことから大きなスキューが発生し易いが、用紙サイズを混載するときには単一サイズのときよりも突当量を多くして用紙先端に形成する撓みを大きくすることができ、強いスキューの矯正を掛けて給送用紙の姿勢を適正に修正することができる。
【0018】
上記課題を解決する第5の発明は、上流より1枚づつ移送されてくる用紙を挟持してさらに下流へと搬送する搬送ローラ対と、搬送されてきた用紙を同様に挟持して処理位置に給送する給送ローラ対と、該給送ローラ対よりも上流側に配置されて突き当てられた用紙先端を撓ませることにより該用紙のスキューを矯正する突当ローラ対とを備える用紙自動給送装置において、前記搬送ローラ対の線速度を給送ローラ対の線速度よりも速くして用紙先端を突き当てることにより該給送ローラ対のニップ部で該用紙先端に撓みを形成する第1の用紙給送制御と、給送ローラ対を停止する状態で用紙先端を突き当てることにより該給送ローラ対のニップ部で該用紙先端に撓みを形成する第2の用紙給送制御と、のいずれか一方を選択する選択手段を有し、該選択手段の選択によって前記第1の用紙給送制御と前記第2の用紙給送制御とのいずれか一方を行って給送用紙のスキューを再度矯正し処理位置に給送することを特徴とするものである。
【0019】
この発明では、第1の用紙給送制御が選択されたときには、搬送ローラ対は線速度を速く駆動して給送ローラ対よりも大きな移送量で用紙を搬送し、その用紙は搬送ローラ対から給送ローラ対に受け渡された後に、線速度を合わせたこれらローラ対により給送される。このため、搬送ローラ対から給送ローラ対に受け渡される用紙は、移送しきれない先端を給送ローラ対に突き当てられて、その突当量に応じた撓みをニップ部で形成される。一方、第2の用紙給送制御が選択されたときには、給送ローラ対は搬送ローラ対から用紙を受け渡される際に停止する状態で、その用紙先端を突き当てられた後に、駆動を開始して用紙を給送する。このため、給送用紙は搬送ローラ対による給送ローラ対への突当量に応じてニップ部で撓まされる。したがって、第1または第2の用紙給送制御のいずれかを適宜選択して、給送用紙の先端を撓ませることにより2回目のスキューの矯正を行って姿勢を適正に修正することができ、このときに、第1の用紙給送制御を選択されたときには、給送ローラ対を停止する必要がないので用紙の給送能力を低下させてしまうことがなく、第2の用紙給送制御を選択されたときには、用紙先端を直ちにローラ対に噛み込み挟持されずに効果的にスキューを矯正することができる。
【0020】
上記課題を解決する第6の発明は、上記第5の発明の構成に加え、薄紙用紙を給送する薄紙モードを備えて、前記用紙先端を突き当てて撓ませる突当量を、該薄紙モードを選択されたときには、普通紙用紙を給送するモードを選択されたときよりも小さく設定することを特徴とするものである。
【0021】
この発明では、薄紙の用紙を給送する際には、普通紙のときよりも小さな突当量で用紙先端をローラ対に突き当てることができる。したがって、薄紙用紙を搬送する搬送ローラ対の給送ローラ対に対する線速差が大きすぎたり、給送ローラ対の停止する時間が長いと、突当量が大きすぎて用紙先端を座屈させてしまうなど不具合が発生する可能性があるが、普通紙のときよりも突当量を少なくして用紙先端に形成する撓みを小さくすることができ、薄紙の用紙先端を損傷させてしまうことなく、給送用紙のスキューを矯正して姿勢を適正に修正することができる。
【0022】
上記課題を解決する第7の発明は、上記第5の発明の構成に加え、薄紙用紙を給送する薄紙モードを備えて、該薄紙モードを選択されたときには前記第1の用紙給送制御を自動選択する一方、普通紙用紙を給送するモードを選択されたときには前記第2の用紙給送制御を自動選択して用紙の給送を行うことを特徴とするものである。
【0023】
この発明では、第1の用紙給送制御により薄紙の用紙を給送する際には、第2の用紙給送制御のときと異なって、用紙先端を、停止する給送ローラ対に突き当てることなく、駆動する給送ローラ対に突き当てて直ちに挟持させて(小さな突き当てで)スキューを矯正することができる。したがって、普通紙の用紙のときには停止する給送ローラ対に用紙先端を突き当てて効果的にスキューを矯正することができる一方、薄紙用紙のときには駆動する給送ローラ対に突き当てて用紙先端を座屈させて損傷させるなどの不具合を発生させてしまうことなく、給送用紙のスキューを矯正して、姿勢を適正に修正することができる。
【0024】
上記課題を解決する第8の発明は、上記第5の発明の構成に加え、給送する用紙のサイズを検知する手段を有して、予め設定されたサイズ未満の用紙であることを検知したときには前記第2の用紙給送制御を自動選択する一方、該設定サイズ以上の用紙であることを検知したときには前記第1の用紙給送制御を自動選択して用紙の給送を行うことを特徴とするものである。
【0025】
この発明では、第2の用紙給送制御により小サイズの用紙を給送する際には、第1の用紙給送制御のときと異なって、用紙先端を、停止する給送ローラ対に突き当てて、駆動する給送ローラ対への突当・撓みよりも効果的にスキューを矯正することができる。したがって、端面基準の用紙自動搬送装置では小サイズの用紙の場合、幅方向中央からずれた位置で分離する負荷を加えられ、また、側辺を押さえている時間も短いために大きなスキューが発生し易いが、小サイズの用紙のときには通常サイズのときよりも強いスキューの矯正を掛けることができる一方、通常サイズの用紙のときには給送能力を無用に落としてしまうことなく、給送する用紙の姿勢を適正に修正することができる。
【0026】
上記課題を解決する第9の発明は、上記第5の発明の構成に加え、サイズの異なる用紙を給送する混載モードを備えて、該混載モードを選択されたときには前記第2の用紙給送制御を自動選択する一方、単一の用紙を給送するモードを選択されたときには前記第1の用紙給送制御を自動選択して用紙の給送を行うことを特徴とするものである。
【0027】
この発明では、第2の用紙給送制御によりサイズの異なる用紙を給送する際には、第1の用紙給送制御のときと異なって、用紙先端を、停止する給送ローラ対に突き当てて、駆動する給送ローラ対への突当・撓みよりも効果的にスキューを矯正することができる。したがって、異なるサイズの混載した用紙を給送する場合、最大サイズの用紙の側辺を押さえるようにサイドガイドが設定されて、以外の小さなサイズの用紙の側辺は適正に押さえることができないことから大きなスキューが発生し易いが、用紙サイズが混載するときには単一サイズのときよりも強いスキューの矯正を掛けることができる一方、単一サイズの用紙のときには給送能力を無用に落としてしまうことなく、給送する用紙の姿勢を適正に修正することができる。
【0028】
上記課題を解決する第10の発明は、上記第5から9のいずれかの発明の構成に加え、前記第1または第2の用紙給送制御を、操作部からの入力指示により手動選択可能に構成したことを特徴とするものである。
【0029】
この発明では、第1または第2の用紙給送制御のいずれかを手動入力して選択することができ、用紙の性格に応じた制御で給送することができる。したがって、利用者毎に、第1または第2の用紙給送制御のいずれかを、所望の、あるいは、使用環境に応じた給送精度や給送速度などにより選択して、給送する用紙の姿勢を必要十分に修正することができ、また、用紙のサイズや厚さなどの種別に応じて自動選択する場合でも、手動入力して選択を固定することもできる。
【0030】
上記課題を解決する第11の発明は、上記第1から10のいずれかの発明の構成に加え、前記用紙先端を突き当てて撓ませる突当量を、操作部から用紙の給送制御に用いる設定を変更して調整可能に構成したことを特徴とするものである。
【0031】
この発明では、搬送ローラ対の線速度を減速制御するための設定や、停止する給送ローラ対の駆動開始するための設定などを操作部から入力変更して、給送ローラ対に用紙先端を突き当てて撓ませるための突当量を調整することができる。したがって、使用する用紙のサイズや厚さなどの種別に応じて用紙の給送制御を最適に調整することができ、給送する用紙の姿勢を必要十分に修正することができる。
【0032】
上記課題を解決する第12の発明は、上流より1枚づつ移送されてくる用紙を挟持してさらに下流へと搬送する搬送ローラ対と、搬送されてきた用紙を同様に挟持して処理位置に給送する給送ローラ対と、該給送ローラ対よりも上流側に配置されて突き当てられた用紙先端を撓ませることにより該用紙のスキューを矯正する突当ローラ対とを備える用紙自動給送装置を搭載し、給送原稿の一面側から原稿画像を該給送原稿の移送と並行して読み取る第1の読取手段、および、給送原稿の他面側から原稿画像を該給送原稿の移送と並行して読み取る第2の読取手段とを有する原稿読取装置において、前記給送原稿の片面の原稿画像のみを読み取る片面読取のときには搬送ローラ対の線速度を給送ローラ対の線速度よりも速くして原稿先端を突き当てることにより該給送ローラ対のニップ部で該原稿先端を撓ませて給送原稿のスキューを再度矯正する第1の原稿給送制御を選択する一方、給送原稿の両面の原稿画像を読み取る両面読取のときには給送ローラ対を停止する状態で原稿先端を突き当てることにより該給送ローラ対のニップ部で該原稿先端を撓ませて給送原稿のスキューを再度矯正する第2の原稿給送制御を選択して、原稿を給送することを特徴とするものである。
【0033】
この発明では、原稿を給送しつつ原稿画像を読み取るように、所謂、シートスルー方式により原稿を読取位置に給送する場合には、その読取位置の原稿にスキューが発生しやすく読取精度に大きく影響してしまうが、片面読取の際には、給送ローラ対を停止させずに(原稿の給送能力を低下させることなく)原稿のスキューを矯正する第1の用紙給送制御により読取位置に原稿を給送することができる一方、両面読取の際には、給送ローラ対を停止させて原稿のスキューを効果的に矯正する第2の用紙給送制御により読取位置に原稿を給送することができる。したがって、読取原稿にスキューが発生したとしても、読取位置に給送する前に信頼性高く適正な姿勢に矯正することができ、片面読取では、処理能力を低下させることなく給送原稿から高品質に原稿画像を読み取ることができ、また、両面読取では、原稿を反転して片面づつ原稿画像を読み取る方式よりもはるかに優れた処理能力で給送原稿から高品質に原稿画像を読み取ることができる。
【0034】
上記課題を解決する第13の発明は、上記第12の発明の構成に加え、前記片面読取のときに前記第2の原稿給送制御により原稿を給送するように選択設定可能に構成したことを特徴とするものである。
【0035】
この発明では、片面読取の際にも、予めの選択設定あるいは実行時の選択入力に応じて第2の用紙給送制御によりスキューを矯正して読取位置に原稿を給送することができる。したがって、処理能力を多少落としても高品質な読取画像が必要な利用者の希望に応えて、より信頼性の高い原稿の給送を選択実行し、高精度な原稿画像の読取を行うことができる。
【0036】
上記課題を解決する第14の発明は、上記第12または13の発明の構成に加え、前記両面読取のときに前記第1の原稿給送制御により原稿を給送するように選択設定可能に構成したことを特徴とするものである。
【0037】
この発明では、片面読取と同様に、あるいは片面読取と異なって、両面読取の際に、予めの選択設定あるいは実行時の選択入力に応じて第1の用紙給送制御によりスキューを矯正して読取位置に原稿を給送することができる。したがって、読取画像の品質よりも高速な原稿読取の必要な利用者の希望に応えて、第2の用紙給送制御よりも高速の原稿給送を選択実行することができる。
【0038】
上記課題を解決する第15の発明は、画像形成装置において、上記第1から11のいずれかの用紙自動給送装置または上記第12から14のいずれかの原稿読取装置を搭載して、処理位置の給送用紙に画像を記録形成することを特徴とするものである。
【0039】
この発明では、用紙である原稿や記録紙が突当ローラ対でスキューを矯正された後に給送ローラ対でもスキューを再度矯正されて読取位置や作像位置に給送される。したがって、信頼性高く適正な姿勢に矯正した原稿を読取位置に給送して高品質に原稿画像などを読み取ることができ、また、信頼性高く適正な姿勢に矯正した記録紙を作像位置に給送して高品質な画像を記録形成することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づいて説明する。図1〜図13は本発明に係る用紙自動給送装置を搭載する原稿読取装置を備える画像形成装置の第1実施形態を示す図である。
【0041】
図1において、100は原稿読取装置を画像形成装置に搭載する複写機であり、この複写機100は、図2に示す本体制御部101が操作部102からの入力指示に応じて予め設定されている制御プログラムに従って装置全体を統括制御するようになっており、用紙自動給送装置(Auto Document Feeder、以下、ADFという。)10により読取部103の読取位置P1、P2に給送する原稿Sから読取部103の読み取った原稿画像を画像形成部に送って記録紙に記録形成する複写処理を行うようになっている。
【0042】
ADF10は、図3に示すように、読取部103と同期するようにコントローラ104から点灯信号やタイミング信号などを送るようになっており、読取部3は、光源部111により露光した原稿Sからの反射光をセンサチップ群112により光電変換してデータ信号(画像データ)を読み取って、そのデータ信号をA/D部113、画像処理部114、フレームメモリ115、出力制御回路116およびI/F回路117を介して本体制御部101に受け渡すことによって、複写機100は、装置本体Hの下部に位置する画像形成部で、その画像データ(読取原稿画像)を作像位置に給送する記録紙(用紙)の一面側に公知の電子写真記録方式により記録形成し、その読取原稿画像が両面であるときにはその記録紙を再度作像位置に反転給送して、原稿画像の複写を行う。
【0043】
ここで、読取部103は、第1の読取位置P1では、コンタクトガラス105に原稿Sを密着させつつ通過させることによりその原稿Sの下面に照射した反射光をCCDで光電変換して画像を読み取る一方、第2の読取位置P2では、密着ラインセンサ106に原稿Sを密着させつつ通過させることにより原稿Sの上面から画像を読み取ることができるように構成されており、原稿Sの片面または両面から1回の原稿の給送で画像を読み取ることができる。
【0044】
ADF10は、読取原稿Sの束をセット可能な原稿セット部1と、セットされた原稿束から一枚づつ原稿Sを分離して給送する分離給送部2と、給送されてきた原稿Sを一次突当をして整合するとともにその整合後の原稿Sを挟持して搬送するレジスト部3と、搬送されてきた原稿Sをターン(反転)させてセット時の表面画像を第1の読取位置P1では下方に向くように搬送するターン部4と、反転・搬送されてきた原稿Sを第1の読取位置P1で受け取って表面画像を下方より読み取るようにコンタクトガラス105に原稿Sを密着させる第1の読取搬送部5と、表面画像を読み取った後の原稿Sを第2の読取位置P2で受け取って裏面画像を上方より読み取るように密着ラインセンサ106に原稿Sを密着させる第2の読取搬送部6と、表裏面の読取が完了した原稿Sを機外に排出する排紙部7と、読取完了後の原稿Sを積載保持するスタック部8とを備えており、コントローラ104が図2に示す各種センサ121〜128からの検知信号に基づいて各種駆動モータ131〜135の駆動を制御することによりこれら装置各部1〜8の一連の動作を制御するようになっている。
【0045】
原稿セット部1は、画像面を上向きにした読取原稿Sの移送方向に対して直交する巾方向を不図示のサイドガイドによって位置決めするとともに、その読取原稿Sの先端側を可動原稿テーブル11に支持させて原稿テーブル12上にセットするようになっており、この原稿Sのセットは、セットフィラー13、セットセンサ121により検知してI/Fを介して本体制御部101に送信するとともに、移送方向の長さを原稿テーブル12の後方に配設した原稿長さ検知センサ141、142により概略判定した後に、図中の矢印方向に上下動する可動原稿テーブル11が原稿Sの検知信号に応じた底板上昇モータ131の正転により原稿Sの最上面を分離給送部2のピックアップローラ14に当接するように上昇させる。この原稿セット部1は、セット原稿Sの給送が終了した後には、可動原稿テーブル11が降下して原稿Sをセット可能に待機する。なお、原稿長さ検知センサ141、142は、反射型センサや、原稿Sの1枚でも検知可能なアクチェーター・タイプのセンサを用い、少なくとも同一原稿サイズの縦か横かを判断可能に配置する必要がある。また、図中の122は可動原稿テーブル11が上昇したことを検知するセンサであり、123は可動原稿テーブル11が降下したことを検知するセンサである。
【0046】
分離給送部2は、セットされた原稿Sの上面に当接するピックアップローラ14がピックアップモータ132の駆動により動作するカム機構により図中の矢印方向に上下動するとともに、そのピックアップローラ14が可動原稿テーブル11の上昇によりセット原稿Sの上面に押されて給送上限位置に達したことをテーブル上昇検知センサ123が検知する状態を維持するようになっており、本体操作部102のプリントキーが押下されて本体制御部101からI/Fを介してコントローラ104に原稿給送信号が送信されてくると、ピックアップローラ14が給紙モータ133の正転により原稿Sを給送口に移送する方向に回転駆動して原稿テーブル11、12上の原稿Sを送り出し(ピックアップし)、その原稿Sは、給紙ベルト15が給紙モータ133の正転により原稿Sの移送方向に駆動するとともに、リバースローラ16が給紙モータ133の正転により移送方向とは逆方向に回転駆動することによって、最上位の原稿Sがその下位の原稿Sから分離して給送される。このとき、リバースローラ16は、所定圧で給紙ベルト15に直接接触しているときや、原稿S1枚を介して接している状態ではその間で作用する摩擦力により給紙ベルト15の回転につられて図1中反時計方向に連れ回るが、2枚以上の原稿Sがたまたま給紙ベルト15との間に侵入してきたときには間の摩擦力が内蔵するトルクリミッターの設定トルクよりも低くなって、本来の駆動方向である時計方向に回転して余分な原稿Sを押し戻すように働いて、原稿Sの重送を防止する。
【0047】
ここで、この分離給送部2は、図4に示すように、回転方向を実線で示す原稿Sの分離給送時には、給紙モータ133が回転すると、その回転駆動力は、プーリ301→プーリ302→ギヤ305→ギヤ306に伝達して、そのギヤ306→ギヤ307に伝達した駆動力が給紙ベルト15を回転させ、さらにギヤ308→ギヤ309→ギヤ&プーリ310→プーリ311に伝達した駆動力がピックアップローラ14を回転させ、また、ギヤ306→ギヤ314に伝達した駆動力がリバースローラ16を回転させるようになっている。なお、このときには、ギヤ305と同軸に配置されたギヤ&プーリ303およびギヤ314と同軸のギヤ304には内蔵するワンウェイクラッチの働きで駆動力は伝わらないようになっている。
【0048】
さらに、後述するレジスト部3が原稿Sを受け取って搬送する際には、図中に回転方向を破線で示すように、給紙モータ133が回転すると、その回転駆動力は、プーリ301→プーリ302→ギヤ&プーリ303に伝達して、そのギヤ&プーリ303→ギヤ304に伝達した駆動力がリバースローラ16を回転させ、さらにギヤ&プーリ303→プーリ312→プーリ313に伝達した駆動力がプルアウトローラ対17および中間ローラ対18を回転させるようになっている。なお、このとき、ギヤ&プーリ303と同軸に配置されたギヤ305およびギヤ304と同軸のギヤ314はワンウェイクラッチの働きで駆動力は伝わらないようになっている。
【0049】
レジスト部3は、給紙ベルト15とリバースローラ16の働きにより1枚づつ分離されて送られてきた原稿Sを、突当センサ124によって先端を検知された後に、さらに予め設定されている距離だけ移送することにより、停止しているプルアウトローラ対(突当ローラ対)17のニップ部に先端を突き当てて押し当てた状態にすることにより所定量の撓みを形成したときに給紙モータ133を停止させて給紙ベルト15による原稿Sの移送を停止するようになっている。このときには、ピックアップモータ132を駆動してピックアップローラ14を原稿Sの上面から退避させ原稿Sを給紙ベルト15の移送力のみで送ることにより、撓んで整合された(平行にされた)原稿Sの先端をプルアウトローラ対17の上下ローラのニップ部に進入させることができ、その原稿Sにスキューが発生していたとしても矯正することができる。すなわち、このプルアウトローラ対17は、原稿Sのスキュー矯正機能を有すると共に、プルアウトローラ17が給紙モータ133の逆転により駆動してその原稿Sを中間ローラ対(搬送ローラ対)18に受け渡す。ここで、本実施形態では、プルアウトローラ17と中間ローラ対18とを別個に設けているが、プルアウトローラ17のみとして、突当ローラ対および搬送ローラ対の双方として機能するようにしてもよいことは言うまでもない。なお、給紙モータ133の逆転時にはプルアウトローラ17と中間ローラ18は圧接する従動ローラを連れ回すが、ピックアップローラ14と給紙ベルト15は駆動していない。また、図1中、125は原稿Sの搬送方向に直交する方向に複数個を並列されてプルアウトローラ対17により搬送される原稿Sの幅方向のサイズを検知する原稿幅センサであり、この原稿Sの搬送方向の長さは原稿Sの先端・後端を突当センサ124で検知することによりモータパルスから検出する。
【0050】
ターン部4からスタック部8では、プルアウトローラ対17および中間ローラ対18の駆動によりレジスト部3から送られてきた原稿Sを、読取搬送部5、6におけるコンタクトガラス105に原稿Sの表面を密着させる読取ローラ31および密着ラインセンサ106に原稿Sの裏面を密着させる読取ローラ32による移送速度(読取速度)よりも高い搬送速度でターン部4では高速移送させることにより読取位置P1、P2へ送り込む処理時間の短縮を図っており、具体的には、原稿Sの先端が読取入口センサ126により検出されたとき、読取入口ローラ対19の上下ローラのニップ部に原稿Sの先端を進入させる前に、その原稿Sの搬送速度を読取位置P1、P2における読取速度と同速にするように中間ローラ対18などの減速を開始するのと同時に、読取モータ134を正転駆動して読取入口ローラ対19、読取出口ローラ対20、密着センサ出口ローラ対21の駆動を開始する。
【0051】
この後に、コントローラ104は、原稿Sの先端をレジストセンサ127にて検知すると、読取入口ローラ対19などは、所定の搬送距離をかけて減速し、第1の読取位置P1の手前で原稿Sを一時停止すると共に本体制御部101にI/Fを介してレジスト停止信号を送信するようになっており、このレジスト停止信号の送信に続けてその本体制御部101から読取開始信号(読取準備完了信号)を受信すると、レジスト停止していた原稿Sの先端が第1の読取位置P1に到達するまでに所定の搬送速度で立上がるように読取入口ローラ対19などを増速させて原稿Sを給送する。
【0052】
このときに、片面画像のみの原稿読取の場合には、レジストセンサ127により検出された原稿Sの先端が第1の読取位置P1に到達する読取モータ134のパルスカウントによるタイミングから、その原稿Sの後端が第1の読取位置P1を抜けるまでの間、本体制御部101に対して原稿Sの表面の副走査方向有効画像領域を示すゲート信号を送信することにより、さらに、両面画像の原稿読取の場合には、同様に、レジスト・排紙センサ128により検出された原稿Sの先端が第2の読取位置P2に到達する読取モータ134のパルスカウントによるタイミングから、その原稿Sの後端が第2の読取位置P2を抜けるまでの間、本体制御部101に対して原稿Sの裏面の副走査方向有効画像領域を示すゲート信号を送信することにより、読取部103による原稿Sの給送と画像読取との同期を可能にしている。なお、コントローラ104は、読取入口ローラ対19でのレジスト補正後に搬送を再開する際に、本体制御部101から既に読取準備完了信号を受け取っている場合には、そのまま読取部103による読取動作が行われるように、第1の読取位置P1の手前での停止は行わずに原稿Sの搬送を継続して、その原稿Sは第1の読取位置P1を読取速度で通過させる。読取開始のタイミングは、レジストセンサ127の原稿Sの先端検知を基準に本体制御部101へゲート信号を送ればよい。また、読取ローラ32は第2の読取位置P2における原稿Sの浮きを抑えるのと同時に第2の読取位置P2におけるシェーディングデータを取得する為の基準白部を兼ねている。
【0053】
読取搬送部5、6を通過した原稿Sは、排紙部7に搬送される際に、排紙センサ128により原稿Sの先端を検知されると、排紙モータ135が正転駆動して原稿Sを機外に搬出する方向に排紙ローラ対22が回転することによって、スタック部8の排紙トレイ23上に読取の終了した原稿Sを排出されて積載される。なお、このとき、排紙センサ128による原稿Sの先端検知からの排紙モータ135のパルスカウントにより、その原稿Sの後端が排紙ローラ対22の上下ローラ対のニップから抜ける直前に、その排紙モータ135の駆動速度を減速させることによって、排紙トレイ23上に排出される原稿Sが飛び出さないように制御される。
【0054】
ここで、このターン部4からスタック部8は、図5に示すように、原稿Sの給送時には、読取モータ134が回転すると、プーリ321→プーリ322に回転駆動力が伝達して、このプーリ322からプーリ323、プーリ324、プーリ326に伝達した駆動力がそれぞれ密着センサ出口ローラ対21、読取出口ローラ対20、読取入口ローラ対19を回転させ、さらにプーリ324→プーリ325に伝達した駆動力が原稿Sの表面の読取ローラ31を回転させ、またプーリ323と同軸に配置されたプーリ327→ギヤ&プーリ323→ギヤ329に伝達した駆動力が原稿Sの裏面の読取ローラ32を回転させる。また、図6に示すように、原稿Sの排紙時には、レジスト排紙モータ135が回転すると、プーリ341→プーリ342→プーリ343に回転駆動力が伝達して、排紙ローラ対22を回転させる。
【0055】
そして、このADF10は、従来のADFと同様に品質よく原稿画像を読み取ることができるように、給送ベルト15とリバースローラ16との協働により分離給送する原稿Sの先端をプルアウトローラ対17のニップ部に突き当てて撓みを形成することによりスキューを矯正する(1回目のスキュー矯正動作)が、原稿Sのセット不良やカール等により突当動作を行ってもスキューを矯正しきれない場合や突当後のターン部4での搬送により新たなスキューが発生することがあることから、読取入口ローラ対(給送ローラ対)19でも再度スキューの矯正動作を行うようになっており、この2回目のスキュー矯正動作の要否や、その矯正動作における矯正動作の種類などをユーザ(利用者)やサービスマンが操作部102から入力指示して設定・選択等をすることができ、コントローラ104は原稿Sの給送時にはこれらの設定に従って2回目のスキューの矯正動作を行うようになっている。
【0056】
すなわち、このADF10は、所謂、シートスルー方式で原稿Sを読取位置P1、P2に給送することから、大面積のコンタクトガラス上に側辺を基準に原稿Sを載置する方式に較べてスキューの影響が大きいが、プルアウトローラ対17で矯正した原稿Sのスキューを読取入口ローラ対19でも再度矯正することができ、信頼性高く適正な姿勢に矯正した原稿Sを読取位置P1、P2に給送することができるようになっており、コントローラ104は、第1または第2の原稿Sのスキュー矯正・給送動作のうちのいずれかを行うように設定することができるようになっている。したがって、原稿Sの画像を高品質に読み取ることができ、記録紙にその原稿画像を高品質に記録形成して複写することができる。
【0057】
第1の原稿Sのスキュー矯正・給送動作(方法)は、プルアウトローラ対17および中間ローラ対18により搬送される原稿Sを、読取入口ローラ対19に受け渡す際に、前述のように中間ローラ対18などを減速して原稿Sの搬送速度を読取速度に合わせるのではなく、その中間ローラ対18などを減速することなく高速のまま駆動して、読取線速度で回転する読取入口ローラ対19のニップ部に突き当てて進入させることにより、読取線速度で駆動する読取入口ローラ対19と原稿Sを搬送する中間ローラ対18の線速度との間に相対的な線速度差を生じさせて、その読取入口ローラ対19のニップ部に移送しきれずに突き当てられる原稿Sの先端にその線速度差の突当量に応じた所定の撓みを形成させることにより、原稿Sの先端を押し付けて整合させ発生していたスキューを矯正することができ、この後に中間ローラ対18などを徐々に減速して読取入口ローラ対19と同速度で回転駆動してスキューを矯正した原稿Sを読取位置P1、P2へ給送する。
【0058】
第2の原稿Sのスキュー矯正・給送動作は、プルアウトローラ対17および中間ローラ対18により搬送される原稿Sを、読取入口ローラ対19に受け渡す際に、一時停止するプルアウトローラ対17のニップ部に突き当てて撓ませてスキューを矯正するのと同様に、読取入口ローラ19を一時停止する状態でニップ部に突き当ててその突当量に応じた所定の撓みを形成することにより、読取入口ローラ対19のニップ部で原稿Sの先端を整合させて発生していたスキューを矯正することができ、この後に読取入口ローラ対19が中間ローラ対18などと同速度の回転駆動を開始してそのニップ部に進入したスキューを矯正された原稿Sを読取位置P1、P2へ給送する。
【0059】
具体的には、第1のスキュー矯正・給送動作は、図7に示すように、給紙モータ133の正転により原稿Sの分離給送を開始し(ステップP11)、突当センサ124がその原稿Sの先端を検知してから給紙モータ133が予め設定されている規定量だけ駆動することによって、停止しているプルアウトローラ対17のニップ部に原稿Sの先端を突き当てて撓ませることにより整合させスキューを矯正させる(ステップP12、P13)。
【0060】
次いで、給紙モータ133が規定量駆動して原稿Sの先端を突き当てることによる1回目のスキューの矯正が終了すると(ステップP14)、その給紙モータ133を逆転させる高速駆動を開始して、ピックアップローラ14などを駆動させることなくプルアウトローラ対17や中間ローラ対18を駆動し、原稿Sの高速搬送を開始するとともに(ステップP15)、このときに読取モータ134が停止している場合には原稿Sを読取速度で移送する駆動を開始して(ステップP16、P17)、読取入口ローラ対19手前の読取入口センサ126がその原稿Sの先端を検知してから給紙モータ133が予め設定されている規定量だけ高速駆動を継続するのを続けた後に(ステップP18、P19)、その給紙モータ133を減速して原稿Sの搬送速度を読取速度にすることにより、その給紙モータ133により駆動する中間ローラ対18などの線速度と読取モータ134により駆動する読取入口ローラ対19の線速度との差によって、その読取入口ローラ対19に原稿Sの先端を突き当てて撓みを形成することにより整合させスキューを矯正させる(ステップP20)。
【0061】
次いで、給紙モータ133が規定量駆動して原稿Sの先端を突き当てることによる2回目のスキューの矯正が終了して、読取入口ローラ対19のニップ部に進入した原稿Sの先端をレジストセンサ127が検知してから(ステップP21)、読取モータ134が規定量駆動した後に、読取位置P1に給送された原稿Sからの画像の読取が開始される(ステップP22)。
【0062】
一方、第2のスキュー矯正・給送動作は、図8に示すように、第1のスキュー矯正・給送動作と同様に、給紙モータ133による原稿Sの分離給送を開始して停止しているプルアウトローラ対17のニップ部に原稿Sの先端を突き当てて撓ませることによる1回目のスキューの矯正を終了した後に、その給紙モータ133の高速逆転駆動を開始してプルアウトローラ対17などによる原稿Sの高速搬送を開始し(ステップP11〜P15)、この後に、読取モータ134の駆動の有無を確認して(ステップP31)、駆動している場合には前の原稿Sの読取が終了したことを確認してからその読取モータ134を停止する(ステップP32、P33)。
【0063】
次いで、1回目のスキューの矯正と同様に、読取入口ローラ対19手前の読取入口センサ126がプルアウトローラ対17や中間ローラ対18により搬送されてくる原稿Sの先端を検知してから給紙モータ133が予め設定されている規定量だけ高速駆動した後に減速することによって、停止している読取入口ローラ対19のニップ部に原稿Sの先端を突き当てて撓ませることにより整合させスキューを矯正させる(ステップP34、P35)。
【0064】
次いで、給紙モータ133が規定量駆動して原稿Sの先端を突き当てることによる2回目のスキューの矯正が終了すると(ステップP36)、その給紙モータ133の駆動速度を読取速度で原稿Sを搬送するように調整するとともに、読取速度で原稿Sを搬送する読取モータ134の駆動を開始して(ステップP37)、この後には、第1のスキュー矯正・給送動作と同様に、読取入口ローラ対19のニップ部に進入した原稿Sの先端をレジストセンサ127が検知してから(ステップP21)、読取モータ134が規定量駆動した後に、読取位置P1に給送された原稿Sからの画像の読取が開始される(ステップP22)。
【0065】
ここで、第1のスキュー矯正・給送動作と第2のスキュー矯正・給送動作とを比較すると、第2のスキュー矯正・給送動作の方が、読取入口ローラ対19を停止させていることから、原稿Sのスキューを矯正する際の補正効果は高いが、読取入口ローラ対19を停止させるには前に処理している原稿Sの読取が終了するまで待機しなければならないため(読取中に停止、再起動すると、そこで読取画像の異常が発生するため)、処理能力(生産性)がどうしても低下してしまう一方、第1のスキュー矯正・給送動作では、読取入口ローラ対19を駆動させていることから、第2のスキュー矯正・給送動作ほどの補正効果は得られないが、読取入口ローラ対19が常時駆動していて、停止するために前後の原稿Sの紙間が広がるのを防ぐことができ、またプルアウトローラ対17、中間ローラ対18が原稿Sを高速で搬送する時間を長くすることができるので処理能力が低下することがない。
【0066】
なお、中間ローラ対18などは、停止する読取入口ローラ対19に原稿Sの先端を突き当てる際には線速度を高速のままでも問題ないが、第1のスキュー矯正・給送動作では、読取時に読取速度で駆動する読取入口ローラ対19と同速になるまで減速させればよいことから、読取線速以下まで減速させてから原稿Sを読取入口ローラ対19に突き当てたり、また、読取入口ローラ対19に突き当てて原稿Sの先端に撓みを形成した後に減速して同速で駆動させるようにしてもよいことはいうまでもない。
【0067】
また、第2のスキュー矯正・給送動作では、中間ローラ対18などは、読取入口ローラ対19のニップ部へ原稿Sを進入させた後に減速を開始するのではなく、原稿Sの先端の撓みの量によっては減速途中にその原稿Sを読取入口ローラ対19のニップ部へ進入するように設定してもよく、この原稿Sの撓みの量は中間ローラ対18などの減速を開始するタイミングや読取入口ローラ対19の駆動を開始するタイミングにより制御することができ、タイミングを早めると撓み量は少なくなり、タイミングを遅くすると撓み量は多くなる。ただし、中間ローラ対18などの減速中も実際には原稿Sの先端に撓みは形成される。
【0068】
また、コントローラ104は、操作部102からの入力指示に従って、図9〜図12に示すように、例えば、SPモード(サービスマンモード)に入って、大分類○:周辺機(図9)から小分類1:ADF調整(図10)を選択した後に、細分類2を選択すると、ウィンドがポップアップして、再突当(2回目のスキュー矯正)の有無を選択することができ(図11)、また、原稿Sの片面から画像を読み取る片面読取を実行するときにおける第1または第2のスキュー矯正・給送動作の選択をすることができるとともに(図12)、同様に、原稿Sの両面から画像を読み取る両面読取を実行するときにおける第1または第2のスキュー矯正・給送動作の選択もすることができる(不図示)。さらに、操作部102からは、原稿Sの片面読取または両面読取により第1または第2のスキュー矯正・給送動作のいずれで行うか自動的に切り替えるように設定できるだけでなく、原稿Sの分離給送を第1または第2のスキュー矯正・給送動作のいずれで行うか入力指示して(手動で)変更することができるようになっており、コントローラ104は、図13に示すように、原稿Sの分離給送を開始するときに、その原稿Sのスキュー矯正・給送方法の選択を確認して第1のスキュー矯正・給送動作(ステップP41、P42)または第2のスキュー矯正・給送動作(ステップP41、P43)による読取位置P1、P2への原稿Sの給送を実行する。
【0069】
したがって、片面読取の際には、第1のスキュー矯正動作を自動選択することにより、読取入口ローラ対19を停止しないで、原稿Sの処理能力を低下させることなく、原稿Sを読取位置P1、P2にスキューのない姿勢で給送することができる一方、両面読取の際には、第2のスキュー矯正動作を自動選択することにより、記録紙を反転させる時間もあることから、読取入口ローラ対19を停止することによる原稿Sの処理能力の低下を少なく、原稿Sを読取位置P1、P2にスキューのない姿勢で給送することができる。
【0070】
さらに、片面読取や両面読取に拘わらずに、多少画像品質が落ちても処理能力は落としたくない場合には第1のスキュー矯正・給送動作を選択する一方、処理能力を落としても画像品質は落としたくない場合には第2のスキュー矯正・給送動作を選択すればよく、また、原稿Sの紙質などに応じても第1または第2のスキュー矯正・給送動作を選択して、例えば、後述するようにスキューの発生し易い小サイズの原稿Sや異なるサイズを混載された原稿Sなどの場合には第2のスキュー矯正・給送動作を選択し、また、薄紙などの場合には座屈しないように第1のスキュー矯正・給送動作を選択することができる。
【0071】
このように本実施形態においては、読取線速度で回転する、または、停止する読取入口ローラ対19のニップ部に原稿Sの先端を突き当てて撓ませる第1または第2のスキュー矯正動作を、片面読取または両面読取に応じて自動的に選択して、あるいは手動選択して実行することができ、原稿Sのスキューを再度矯正することができる。したがって、原稿Sを信頼性高く適正な姿勢で読取位置P1、P2に給送することができ、高品質な原稿Sの読取・複写処理を行うことができる。
【0072】
次に、図14〜図16は本発明に係る用紙自動給送装置を搭載する原稿読取装置を備える画像形成装置の第2実施形態を示す図である。なお、本実施形態では、上述実施形態と略同様に構成されているので、図面を流用して、同様な構成には同一の符号を付して特徴部分を説明する(以降で説明する実施形態においても同様)。
【0073】
図1および図2において、ADF10は、普通紙よりも薄い薄紙の原稿Sを傷めないように移送速度を遅くするなどして給送する場合に選択する薄紙モードと、異なるサイズの原稿Sを積載することによりサイドガイドで規制しきれない原稿Sをセットして給送する混載モードとを備えており、コントローラ104は、これら薄紙モードや混載モードの選択の有無、あるいは、原稿幅センサ125や原稿長さ検知センサ141、142により検知される原稿Sのサイズに応じて、読取入口ローラ対19において第1または第2のスキュー矯正給送動作のいずれを行うかを選択設定することができるようになっている。
【0074】
具体的には、コントローラ104は、図14に示すように、原稿Sを分離給送する際に、給送動作の選択設定を確認して、薄紙モードを選択されているときには第1のスキュー矯正・給送動作(ステップP51、P52)を行って原稿Sを読取位置P1、P2に給送する一方、薄紙モードを選択されていないときには第2のスキュー矯正・給送動作(ステップP51、P53)を行って原稿Sを読取位置P1、P2に給送する。
【0075】
したがって、薄紙モードにより原稿Sを給送する際には、第2のスキュー矯正・給送動作により停止している読取入口ローラ対19のニップ部に薄紙の原稿Sの先端を突き当ててしまって座屈させてしまうことがなく、自動的に第1のスキュー矯正・給送動作を選択して、回転駆動する読取入口ローラ対19のニップ部に薄紙の原稿Sの先端を進入させつつ突き当てて撓ませることにより生じているスキューを矯正することができる。
【0076】
また、コントローラ104は、図15に示すように、原稿Sを分離給送する際に、給送動作の選択設定を確認して、混載モードを選択されていないときには第1のスキュー矯正・給送動作(ステップP61、P62)を行って原稿Sを読取位置P1、P2に給送する一方、混載モードを選択されているときには第2のスキュー矯正・給送動作(ステップP61、P63)を行って原稿Sを読取位置P1、P2に給送する。
【0077】
したがって、混載モードにより原稿Sを給送する際には、サイドガイドにより側辺を規制される原稿Sよりも小さなサイズの原稿Sは、そのサイドガイドにより規制されることなく原稿テーブル11、12上から送り出されることになって大きなスキューが生じ易く、プルアウトローラ対17における1回目のスキューの矯正では修正しきれない場合があるが、この混載モードの場合には2回目の読取入口ローラ対19では自動的に第2のスキュー矯正・給送動作が選択実行されて、停止している読取入口ローラ対19のニップ部にスキューの残っている原稿Sの先端を突き当てて撓ませることにより効果的にスキューを矯正することができる。
【0078】
さらに、コントローラ104は、図16に示すように、原稿Sを分離給送する際に、給送する原稿Sが予め設定されている規定サイズよりも大きいか否かを確認して、規定サイズよりも大きい(規定サイズを超える)ときには第1のスキュー矯正・給送動作(ステップP71、P72)を行って原稿Sを読取位置P1、P2に給送する一方、規定サイズよりも小さい(規定サイズ以下)ときには第2のスキュー矯正・給送動作(ステップP71、P73)を行って原稿Sを読取位置P1、P2に給送する。
【0079】
したがって、例えば、一般的なオフィスではA3サイズやA4サイズ等の原稿Sを使用するのがほとんどで、A5サイズやB6サイズ等の小サイズの原稿Sが使われるケースはまれであることから、A4サイズよりも小さなA5サイズの縦置き(A5T)など、予め設定されている規定サイズ以下の小さな原稿Sを給送する際には、基準辺とサイドガイドにより規制されている側辺との間の中央からかなりずれている位置において給紙ベルト15およびリバースローラ16による負荷がその小サイズの原稿Sに加えられて分離・給送されることにより、その原稿Sには回転力が加えられることなって、混載モードにおける小さな原稿Sと同様に、その原稿Sには大きなスキューが生じ易いが、この規定サイズ以下の小さな原稿Sの場合にも2回目の読取入口ローラ対19では自動的に第2のスキュー矯正・給送動作が選択実行されるので、効果的に原稿Sに残っているスキューを矯正することができる。
【0080】
なお、コントローラ104は、薄紙モード、混載モード、給送原稿Sのサイズに応じて選択する、読取入口ローラ対19での第1または第2のスキュー矯正給送動作の選択が一致しない場合には、第2のスキュー矯正給送動作の選択を優先して実行するように設定されており、信頼性高く原稿Sを読取位置P1、P2に給送するように設定されている。
【0081】
このように本実施形態においては、上述実施形態における作用・効果に加えて、薄紙モードで分離給送する薄紙の原稿S、混載モードで分離給送する大きな原稿S中の小さな原稿S、規定サイズ以下の小さな原稿Sのいずれの場合にも、信頼性高く読取位置P1、P2に給送することができ、高品質な原稿Sの読取・複写処理を行うことができる。
【0082】
次に、図17および図18は本発明に係る用紙自動給送装置を搭載する原稿読取装置を備える画像形成装置の第3実施形態を示す図である。
【0083】
図1および図2において、コントローラ104は、操作部102からの入力指示に従って、例えば、SPモードに入って、大分類○:周辺機、小分類1:ADF調整、細分類2:再突当有りの選択に応じて、図17に示すように、ポップアップする詳細設定のウィンドウで、読取入口ローラ対19において第1または第2のスキュー矯正給送動作のいずれを行うかを選択する指示サイズを変更設定することができるようになっている。
【0084】
具体的には、コントローラ104は、図18に示すように、原稿Sを分離給送する際に、給送する原稿Sのサイズが予め設定されている指定サイズよりも大きいか否かを確認して、指定サイズよりも大きい(指定サイズを超えている)ときには第1のスキュー矯正・給送動作(ステップP81、P82)を行って原稿Sを読取位置P1、P2に給送する一方、指定サイズよりも小さい(指定サイズ以下)ときには第2のスキュー矯正・給送動作(ステップP81、P83)を行って原稿Sを読取位置P1、P2に給送する。
【0085】
したがって、処理する原稿Sの多くが多少画像品質が落ちても処理能力は落としたくない場合や、ADF10がある程度小さなサイズの原稿Sでも適正に分離給送することができる場合には、第2のスキュー矯正・給送動作を選択する原稿Sのサイズを小さめに指定すればよく、また、処理能力を落としても画像品質は落としたくない場合には第2のスキュー矯正・給送動作を選択する原稿Sのサイズを大きめに指定すればよい。
【0086】
このように本実施形態においては、上述実施形態における作用・効果に加えて、第1または第2のスキュー矯正動作の選択を決定するための指定サイズを任意に設定することができる。したがって、ユーザの都合や装置状態に応じた品質で原稿Sを読取位置P1、P2に給送して読取・複写処理を行うことができる。
【0087】
次に、図19〜図21は本発明に係る用紙自動給送装置を搭載する原稿読取装置を備える画像形成装置の第4実施形態を示す図である。
【0088】
図1および図2において、コントローラ104は、操作部102からの入力指示に従って、例えば、SPモードに入って、大分類○:周辺機、小分類1:ADF調整、細分類2:再突当有りの選択に応じて、図19に示すように、ポップアップする詳細設定のウィンドウで、選択した第1および第2のスキュー矯正給送動作のそれぞれにおいて、読取入口ローラ対19のニップ部に原稿Sの先端を突き当てる突当量を変更設定することができるようになっており、第1のスキュー矯正給送動作では、指定された突当量に応じて、中間ローラ対18などの減速を開始するタイミングを早めると原稿Sの先端の撓み量を少なくすることができ、タイミングを遅くすると撓み量を多くすることができる一方、第2のスキュー矯正給送動作では、指定された突当量に応じて、中間ローラ対18などの減速や読取入口ローラ対19の駆動を開始するまでのタイミングを早めると原稿Sの先端の撓み量を少なくすることができ、タイミングを遅くすると撓み量を多くすることができる。なお、1回目の原稿Sのスキューの矯正・給送動作におけるプルアウトローラ対17のニップ部に原稿Sの先端を突き当てる突当量を変更設定可能にしてもよいことは言うまでもない。
【0089】
具体的には、第1のスキュー矯正・給送動作は、図20に示すように、給紙モータ133による原稿Sの分離給送を開始して、停止しているプルアウトローラ対17のニップ部に原稿Sの先端を突き当てて撓ませることにより1回目のスキューの矯正を終了した後に、その給紙モータ133の高速逆転駆動を開始して中間ローラ対18などによる原稿Sの高速搬送を開始するとともに(ステップP11〜P15)、読取モータ134が停止している場合には原稿Sを読取速度で移送する駆動を開始して(ステップP16、P17)、読取入口ローラ対19手前の読取入口センサ126がその原稿Sの先端を検知したときに(ステップP18)、設定されている指定の突当量となるまで中間ローラ対18などを高速回転させる駆動量を算出して(ステップP91)、その算出量となるタイミングまで給紙モータ133を高速駆動した後に(ステップP92)、その給紙モータ133を原稿Sの読取速度に減速することにより、中間ローラ対18などの線速度と読取入口ローラ対19の線速度との差によって、その読取入口ローラ対19に突き当てられた原稿Sの先端に指定された大きさの撓みを形成して整合させスキューを矯正し(ステップP20)、この後に、読取入口ローラ対19のニップ部に進入した原稿Sの先端をレジストセンサ127が検知してから(ステップP21)、読取モータ134が規定量駆動した後に、読取位置P1に給送された原稿Sからの画像の読取が開始される(ステップP22)。
【0090】
一方、第2のスキュー矯正・給送動作は、図21に示すように、第1のスキュー矯正・給送動作と同様に、給紙モータ133による原稿Sの分離給送を開始して、停止しているプルアウトローラ対17のニップ部に原稿Sの先端を突き当てて撓ませることにより1回目のスキューの矯正を終了した後に、その給紙モータ133の高速逆転駆動を開始して、中間ローラ対18などによる原稿Sの高速搬送を開始した後に(ステップP11〜P15)、読取モータ134が駆動している場合には前の原稿Sの読取が終了してからその読取モータ134を停止し(ステップP31〜P33)、この後に、1回目のスキュー矯正・給送と同様に、中間ローラ対18などにより搬送されてくる原稿Sの先端を読取入口ローラ対19手前の読取入口センサ126が検知してから(ステップP34)、設定されている指定の突当量となるまで中間ローラ対18などの高速回転を継続する駆動量を算出して(ステップP101)、その算出量となるタイミングまで給紙モータ133を高速駆動した後に読取速度まで減速することによって、停止している読取入口ローラ対19に突き当てた原稿Sの先端に指定された大きさの撓みを形成して整合させスキューを矯正し(ステップP102)、この給紙モータ133を算出量駆動しての2回目のスキューの矯正が終了すると(ステップP36)、その給紙モータ133と共に読取モータ134の原稿Sの読取速度での駆動を開始して(ステップP37)、この後には、第1のスキュー矯正・給送動作と同様に、読取入口ローラ対19のニップ部に進入した原稿Sの先端をレジストセンサ127が検知してから(ステップP21)、読取モータ134が規定量駆動した後に、読取位置P1に給送された原稿Sからの画像の読取が開始される(ステップP22)。
【0091】
したがって、処理する原稿Sの紙厚や腰の強さなどの紙種に応じて座屈等させることなく第1または第2のスキュー矯正・給送動作を行うように読取入口ローラ対19のニップ部に突き当てて撓ませる最適な突当量を設定することができ、信頼性高く原稿Sのスキューを矯正することができる。
【0092】
このように本実施形態においては、上述実施形態における作用・効果に加えて、第1または第2のスキュー矯正・給送動作で行われる、読取入口ローラ対19のニップ部に突き当てる原稿Sの先端の突当量を任意の値に設定することができ、原稿Sの紙質などに応じた撓みを原稿Sの先端に形成して、その原稿Sのスキューを信頼性高く矯正することができる。したがって、紙質などに応じたスキューの矯正・給送動作により原稿Sを読取位置P1、P2に給送して読取・複写処理を行うことができる。
【0093】
次に、図22および図23は本発明に係る用紙自動給送装置を搭載する原稿読取装置を備える画像形成装置の第5実施形態を示す図である。
【0094】
図1および図2において、コントローラ104は、操作部102からの入力指示に従って、例えば、SPモードに入って、大分類○:周辺機、小分類1:ADF調整、細分類2:再突当有りの選択に応じて、ポップアップする詳細設定のウィンドウで、薄紙モードで実行する第1および第2のスキュー矯正給送動作のそれぞれにおいて、読取入口ローラ対19のニップ部に原稿Sの先端を規定されている突当量で突き当てるための制御タイミングを予め設定されている時間αだけ早くすることにより薄紙の原稿Sの先端の撓み量を少なくして座屈してしまうことなく原稿Sのスキューを矯正することができるようになっている。なお、プルアウトローラ対17における1回目の原稿Sのスキューの矯正・給送動作でも行うようにしてもよいことは言うまでもない。
【0095】
具体的には、第1のスキュー矯正・給送動作は、図22に示すように、給紙モータ133による原稿Sの分離給送を開始して、停止しているプルアウトローラ対17のニップ部に原稿Sの先端を突き当てて撓ませることによる1回目のスキューの矯正を終了した後に、その給紙モータ133の高速逆転駆動を開始して、中間ローラ対18などによる原稿Sの高速搬送を開始するとともに(ステップP11〜P15)、読取モータ134が停止している場合には原稿Sを読取速度で移送する駆動を開始する(ステップP16、P17)。
【0096】
次いで、読取入口ローラ対19手前の読取入口センサ126がその原稿Sの先端を検知してから(ステップP18)、薄紙モードを選択実行していないときには(ステップP111)、上述第1実施形態と同様に、給紙モータ133を予め設定されている規定量だけ高速駆動した後に(ステップP19)、その給紙モータ133を原稿Sの読取速度に減速することにより、中間ローラ対18などの線速度と読取入口ローラ対19の線速度との差によって、その読取入口ローラ対19に突き当てた原稿Sの先端に設定された大きさの撓みを形成してスキューを矯正する(ステップP20)。
【0097】
また、薄紙モードを選択実行しているときには(ステップP111)、読取入口センサ126が原稿Sの先端を検知してから設定されている突当量とするよう給紙モータ133を駆動させる規定量から設定時間αを減算したタイミングまでその給紙モータ133を高速駆動した後に(ステップP112)、その給紙モータ133を原稿Sの読取速度に減速することにより、薄紙モードでないときよりも小さな撓みを原稿Sの先端に形成してスキューを矯正する(ステップP113)。
【0098】
この後には、読取入口ローラ対19のニップ部に進入した原稿Sの先端をレジストセンサ127が検知してから(ステップP21)、読取モータ134が規定量駆動した後に、読取位置P1に給送された原稿Sからの画像の読取が開始される(ステップP22)。
【0099】
一方、第2のスキュー矯正・給送動作は、図23に示すように、第1のスキュー矯正・給送動作と同様に、給紙モータ133による原稿Sの分離給送を開始して、停止しているプルアウトローラ対17のニップ部に原稿Sの先端を突き当てて撓ませることによる1回目のスキューの矯正を終了した後に、その給紙モータ133の高速逆転駆動を開始して中間ローラ対18などによる原稿Sの高速搬送を開始し(ステップP11〜P15)、この後に、読取モータ134が駆動している場合には前の原稿Sの読取が終了してからその読取モータ134を停止する(ステップP31〜P33)。
【0100】
次いで、1回目のスキュー矯正・給送と同様に、読取入口ローラ対19手前の読取入口センサ126が中間ローラ対18などにより搬送されてくる原稿Sの先端を検知してから(ステップP34)、薄紙モードを選択実行していないときには(ステップP111)、上述第1実施形態と同様に、給紙モータ133が予め設定されている規定量だけ高速駆動して減速することにより、停止している読取入口ローラ対19のニップ部に原稿Sの先端を突き当てて撓ませてスキューを矯正する(ステップP35)。
【0101】
また、薄紙モードを選択実行しているときには(ステップP111)、第1のスキュー矯正・給送動作と同様に、読取入口センサ126が原稿Sの先端を検知してから駆動規定量より設定時間αを減算したタイミングまで給紙モータ133を高速駆動して減速することにより、薄紙モードでないときよりも小さな撓みを原稿Sの先端に形成してスキューを矯正する(ステップP121)。
【0102】
この後には、この給紙モータ133を規定量または減算量で駆動しての2回目のスキューの矯正が終了すると(ステップP36)、その給紙モータ133と共に読取モータ134の原稿Sの読取速度での駆動を開始して(ステップP37)、第1のスキュー矯正・給送動作と同様に、読取入口ローラ対19のニップ部に進入した原稿Sの先端をレジストセンサ127が検知してから(ステップP21)、読取モータ134が規定量駆動した後に、読取位置P1に給送された原稿Sからの画像の読取が開始される(ステップP22)。
【0103】
したがって、第1および第2のスキュー矯正・給送動作のいずれにおいても、薄紙モードを実行する際には、薄紙の原稿Sの紙厚に応じた小さな突当量で読取入口ローラ対19のニップ部にその先端を突き当てることができ、座屈させることなく原稿Sに発生するスキューを矯正することができる。
【0104】
このように本実施形態においては、上述実施形態と同様に、薄紙モードであるか否かに応じた第1および第2のスキュー矯正動作をそれぞれ実行することができ、原稿Sの厚さに応じた撓みを原稿Sの先端に形成して、その原稿Sに生じているスキューを信頼性高く矯正することができる。したがって、紙質に応じたスキューの矯正・給送動作により原稿Sを読取位置P1、P2に給送して読取・複写処理を行うことができる。
【0105】
ここで、上述実施形態においては、第1および第2のスキュー矯正・給送動作の双方の実行可能なADF10を備える場合を説明するが、第1または第2のスキュー矯正・給送動作のいずれか一方のみを実行可能にADF10を構成するとともに、原稿Sのサイズ、原稿Sの片面読取または両面読取、薄紙モードの選択の有無、混載モードの選択の有無などによる自動切替によって、また、操作部102からの手動切替によって、原稿Sの先端を突き当てる突当量を調整して、原稿Sに生じたスキューを矯正するようにしてもよいことはいうまでもない。
【0106】
また、上述実施形態においては、ADF10に本発明の適用した場合を説明するが、これに限らず、画像形成装置における記録紙の記録位置への給送に適用することができることは言うまでもない。
【0107】
【発明の効果】
本発明によれば、突当ローラ対でスキューを矯正した用紙を給送ローラ対に突き当てて撓ませることによりスキューを再度矯正することができ、このときに、小さな線速度で駆動する給送ローラ対に用紙を突き当てる給送を、その用紙が薄紙であるか、小サイズであるか、異サイズが混載しているかなどの種別に応じて制御し、また、停止する給送ローラ対に用紙を突き当てる給送を、その用紙の種別に応じて自動的にあるいは手動により選択実行するなどして、さらに、この給送制御の設定を調整可能にすることにより、用紙に生じているスキューを適正な姿勢に信頼性高く矯正することができる。
【0108】
したがって、大きなスキューが発生してしまう用紙でも、2回のスキューの矯正により信頼性高く適正な姿勢にして処理位置に給送することができ、例えば、原稿読取装置の読取位置や画像形成装置の作像位置に高精度に用紙を給送して、高品質に処理することができる。
【0109】
このとき、回転する給送ローラ対に用紙を突き当てて先端を撓ませることにより用紙のスキューを矯正する用紙の給送能力を低下させることのない給送制御と、停止する給送ローラ対に用紙を突き当てて先端を撓ませることにより用紙のスキューを効果的に矯正する給送制御とを自動選択または手動選択して実行することにより、例えば、シートスルー方式を採用する原稿読取装置では、用紙の種別や利用者の都合などに応じた読取能力あるいは読取精度で、原稿画像の片面読取や両面読取を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る用紙自動給送装置を搭載する原稿読取装置を備える画像形成装置の第1実施形態を示す図であり、その用紙自動給送装置の概略全体構成を示す正面透視図である。
【図2】その用紙自動給送装置の給送制御の構成を示すブロック図である。
【図3】その原稿読取装置の読取制御の構成を示すブロック図である。
【図4】その用紙自動給送装置の給送機構の構成を示す斜視図である。
【図5】その用紙自動給送装置の給送機構の構成を示す斜視図である。
【図6】その用紙自動給送装置の給送機構の構成を示す斜視図である。
【図7】その原稿のスキュー矯正・給送動作を説明するフローチャートである。
【図8】その原稿のスキュー矯正・給送動作を説明するフローチャートである。
【図9】その原稿のスキュー矯正・給送動作における設定操作を説明する操作画面を示す平面図である。
【図10】その図9に続く設定操作を説明する操作画面を示す平面図である。
【図11】その図10に続く設定操作を説明する操作画面を示す平面図である。
【図12】その図11に続く設定操作を説明する操作画面を示す平面図である。
【図13】その原稿のスキュー矯正・給送動作を説明するフローチャートである。
【図14】本発明に係る用紙自動給送装置を搭載する原稿読取装置を備える画像形成装置の第2実施形態を示す図であり、その原稿のスキュー矯正・給送動作を説明するフローチャートである。
【図15】その原稿のスキュー矯正・給送動作を説明するフローチャートである。
【図16】その原稿のスキュー矯正・給送動作を説明するフローチャートである。
【図17】本発明に係る用紙自動給送装置を搭載する原稿読取装置を備える画像形成装置の第3実施形態を示す図であり、その原稿のスキュー矯正・給送動作における設定操作を説明する操作画面を示す平面図である。
【図18】その原稿のスキュー矯正・給送動作を説明するフローチャートである。
【図19】本発明に係る用紙自動給送装置を搭載する原稿読取装置を備える画像形成装置の第4実施形態を示す図であり、その原稿のスキュー矯正・給送動作における設定操作を説明する操作画面を示す平面図である。
【図20】その原稿のスキュー矯正・給送動作を説明するフローチャートである。
【図21】その原稿のスキュー矯正・給送動作を説明するフローチャートである。
【図22】本発明に係る用紙自動給送装置を搭載する原稿読取装置を備える画像形成装置の第5実施形態を示す図であり、その原稿のスキュー矯正・給送動作を説明するフローチャートである。
【図23】その原稿のスキュー矯正・給送動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10 ADF
11 可動原稿テーブル
12 原稿テーブル
14 ピックアップローラ
15 給紙ベルト
16 リバースローラ
17 プルアウトローラ対
18 中間ローラ対
19 読取入口ローラ対
20 読取出口ローラ対
21 密着センサ出口ローラ対
22 排紙ローラ対
23 排紙トレイ
31、32 読取ローラ
100 複写機
101 本体制御部
102 本体操作部
104 コントローラ
105 コンタクトガラス
106 密着ラインセンサ
121 セットセンサ
123 テーブル上昇検知センサ
124 突当センサ
125 原稿幅センサ
126 読取入口センサ
127 レジストセンサ
128 レジスト・排紙センサ
128 排紙センサ
131 底板上昇モータ
132 ピックアップモータ
133 給紙モータ
134 読取モータ
135 レジスト排紙モータ
141、142 原稿長さ検知センサ
P1、P2 読取位置

Claims (15)

  1. 上流より1枚づつ移送されてくる用紙を挟持してさらに下流へと搬送する搬送ローラ対と、搬送されてきた用紙を同様に挟持して処理位置に給送する給送ローラ対と、該給送ローラ対よりも上流側に配置されて突き当てられた用紙先端を撓ませることにより該用紙のスキューを矯正する突当ローラ対とを備える用紙自動給送装置において、
    前記搬送ローラ対の線速度を給送ローラ対の線速度よりも速くして用紙先端を該給送ローラ対のニップ部に突き当て撓ませることにより給送用紙のスキューを再度矯正し、該搬送ローラ対が該給送ローラ対に用紙を受け渡してから搬送ローラ対の線速度を給送ローラ対の線速度に減速して当該用紙を給送するように構成し、
    前記搬送ローラ対の線速度の減速を用紙の種別に応じて制御して、該用紙の撓み量を調整することを特徴とする用紙自動給送装置。
  2. 薄紙用紙を給送する薄紙モードを備えて、
    該薄紙モードを選択されたときには、自動的に搬送ローラ対の線速度を減速するタイミングを普通紙用紙を給送するときよりも早く設定することを特徴とする請求項1に記載の用紙自動給送装置。
  3. 給送する用紙のサイズを検知する手段を有して、
    予め設定されたサイズ未満の用紙であることを検知したときには、自動的に搬送ローラ対の線速度を減速するタイミングを設定サイズ以上の用紙を給送するときよりも遅く設定することを特徴とする請求項1に記載の用紙自動給送装置。
  4. サイズの異なる用紙を給送する混載モードを備えて、
    該混載モードを選択されたときには、自動的に搬送ローラ対の線速度を減速するタイミングを単一の用紙を給送するときよりも遅く設定することを特徴とする請求項1に記載の用紙自動給送装置。
  5. 上流より1枚づつ移送されてくる用紙を挟持してさらに下流へと搬送する搬送ローラ対と、搬送されてきた用紙を同様に挟持して処理位置に給送する給送ローラ対と、該給送ローラ対よりも上流側に配置されて突き当てられた用紙先端を撓ませることにより該用紙のスキューを矯正する突当ローラ対とを備える用紙自動給送装置において、
    前記搬送ローラ対の線速度を給送ローラ対の線速度よりも速くして用紙先端を突き当てることにより該給送ローラ対のニップ部で該用紙先端に撓みを形成する第1の用紙給送制御と、給送ローラ対を停止する状態で用紙先端を突き当てることにより該給送ローラ対のニップ部で該用紙先端に撓みを形成する第2の用紙給送制御と、のいずれか一方を選択する選択手段を有し、該選択手段の選択によって前記第1の用紙給送制御と前記第2の用紙給送制御とのいずれか一方を行って給送用紙のスキューを再度矯正し処理位置に給送することを特徴とする用紙自動給送装置。
  6. 薄紙用紙を給送する薄紙モードを備えて、
    前記用紙先端を突き当てて撓ませる突当量を、該薄紙モードを選択されたときには、普通紙用紙を給送するモードを選択されたときよりも小さく設定することを特徴とする請求項5に記載の用紙自動給送装置。
  7. 薄紙用紙を給送する薄紙モードを備えて、
    該薄紙モードを選択されたときには前記第1の用紙給送制御を自動選択する一方、普通紙用紙を給送するモードを選択されたときには前記第2の用紙給送制御を自動選択して用紙の給送を行うことを特徴とする請求項5に記載の用紙自動給送装置。
  8. 給送する用紙のサイズを検知する手段を有して、
    予め設定されたサイズ未満の用紙であることを検知したときには前記第2の用紙給送制御を自動選択する一方、該設定サイズ以上の用紙であることを検知したときには前記第1の用紙給送制御を自動選択して用紙の給送を行うことを特徴とする請求項5に記載の用紙自動給送装置。
  9. サイズの異なる用紙を給送する混載モードを備えて、
    該混載モードを選択されたときには前記第2の用紙給送制御を自動選択する一方、単一の用紙を給送するモードを選択されたときには前記第1の用紙給送制御を自動選択して用紙の給送を行うことを特徴とする請求項5に記載の用紙自動給送装置。
  10. 前記第1または第2の用紙給送制御を、操作部からの入力指示により手動選択可能に構成したことを特徴とする請求項5から9のいずれかに記載の用紙自動給送装置。
  11. 前記用紙先端を突き当てて撓ませる突当量を、操作部から用紙の給送制御に用いる設定を変更して調整可能に構成したことを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の用紙自動給送装置。
  12. 上流より1枚づつ移送されてくる用紙を挟持してさらに下流へと搬送する搬送ローラ対と、搬送されてきた用紙を同様に挟持して処理位置に給送する給送ローラ対と、該給送ローラ対よりも上流側に配置されて突き当てられた用紙先端を撓ませることにより該用紙のスキューを矯正する突当ローラ対とを備える用紙自動給送装置を搭載し、給送原稿の一面側から原稿画像を該給送原稿の移送と並行して読み取る第1の読取手段、および、給送原稿の他面側から原稿画像を該給送原稿の移送と並行して読み取る第2の読取手段とを有する原稿読取装置において、
    前記給送原稿の片面の原稿画像のみを読み取る片面読取のときには搬送ローラ対の線速度を給送ローラ対の線速度よりも速くして原稿先端を突き当てることにより該給送ローラ対のニップ部で該原稿先端を撓ませて給送原稿のスキューを再度矯正する第1の原稿給送制御を選択する一方、給送原稿の両面の原稿画像を読み取る両面読取のときには給送ローラ対を停止する状態で原稿先端を突き当てることにより該給送ローラ対のニップ部で該原稿先端を撓ませて給送原稿のスキューを再度矯正する第2の原稿給送制御を選択して、原稿を給送することを特徴とする原稿読取装置。
  13. 前記片面読取のときに前記第2の原稿給送制御により原稿を給送するように選択設定可能に構成したことを特徴とする請求項12に記載の原稿読取装置。
  14. 前記両面読取のときに前記第1の原稿給送制御により原稿を給送するように選択設定可能に構成したことを特徴とする請求項12または13に記載の原稿読取装置。
  15. 上記請求項1から11のいずれかに記載の用紙自動給送装置または上記請求項12から14のいずれかに記載の原稿読取装置を搭載して、処理位置の給送用紙に画像を記録形成することを特徴とする画像形成装置。
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