JP2003166626A - ピニオン軸支持用軸受装置 - Google Patents
ピニオン軸支持用軸受装置Info
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Abstract
ピニオン軸4を、ディファレンシャルケース1の内側に
回転自在に支持するためのピニオン軸支持用軸受装置に
関し、回転トルクが小さくなり、ディファレンシャル装
置の効率が向上する。 【解決手段】 ピニオン軸4をディファレンシャルケー
ス1に対して回転自在に支持する軸受装置であって、ピ
ニオンギヤ側の転がり軸受6が深溝玉軸受61とスラス
ト玉軸受62を軸心方向に並設してなり、コンパニオン
フランジ7をナット15にてピニオンギヤ方向に締結す
ることにより一対の転がり軸受5,6をディファレンシ
ャルケース1に固定する。
Description
レンシャル装置を構成するピニオン軸を、ディファレン
シャルケースの内側に回転自在に支持するためのピニオ
ン軸支持用軸受装置に関する。
図5に示す。
ースであり、このディファレンシャルケース1内に、左
右の車輪を差動連動する差動変速機構2、ピニオンギヤ
3、ピニオン軸4、ピニオン軸4を回転自在に支持する
円すいころ軸受50,60等が収納されている。
グギヤ2aに噛合されており、ピニオン軸4の内端部に
一体形成されている。
した単列の円すいころ軸受50,60にて、ディファレ
ンシャルケース1の内側に回転自在に支持されており、
外端部にはドライブシャフト(図示せず)が連結される
コンパニオンフランジ7が設けられている。
ディファレンシャルケース1の鍛造製の軸受ケース部1
aに形成した軸受装着用の環状壁13,14の内周面に
装着されている。なお、コンパニオンフランジ側の円す
いころ軸受50は軸受ケース部1aの小径側開口部から
組み込まれ、ピニオンギヤ側の円すいころ軸受60は軸
受ケース部1aの大径側開口部から組み込まれ、両円す
いころ軸受50,60間には位置決め用のスペーサ8が
介装されている。円すいころ軸受50,60は、ピニオ
ン軸4の外端部にナット15を螺合し、コンパニオンフ
ランジ7に締結することで、ピニオンギヤ3とコンパニ
オンフランジ7の間で十分な予圧を付与して固定され
る。
は、潤滑用のオイルが運転停止状態においてレベルLに
て貯留されている。オイルは、運転時にリングギヤ2a
の回転に伴って跳ね上げられ、軸受ケース部1a内の環
状壁13,14間に形成したオイル導入路11を通って
円すいころ軸受50,60に導かれ、さらにオイル還流
路(図示せず)を通って戻される。なお、ピニオン軸4
の外端部側の外周面と軸受ケース部1aの内周面との間
には、オイルの漏洩防止のためのオイルシール9が装着
されており、かつ、オイルシール9を隠蔽するシール保
護カップ10が取付けられている。
ャル装置の場合、ピニオン軸4を回転自在に支持する軸
受が円すいころ軸受50,60からなり、特に、スラス
ト荷重の大きなピニオンギヤ側の円すいころ軸受60に
は大きな摩擦抵抗が作用するので、回転トルクが大きく
なり、ディファレンシャル装置の効率が低下するという
問題があった。
ィファレンシャル装置の効率が向上するピニオン軸支持
用軸受装置を提供することを目的とする。
一端に設けたピニオンギヤと、他端に設けたコンパニオ
ンフランジとの間に、前記ピニオン軸をケースに対して
回転自在に支持する軸心方向に並設した一対の転がり軸
受を装着してなるピニオン軸支持用軸受装置であって、
ピニオンギヤ側の転がり軸受が深溝玉軸受とスラスト軸
受を軸心方向に並設してなり、前記コンパニオンフラン
ジを締結手段にて前記ピニオンギヤ方向に締結すること
により前記一対の転がり軸受を前記ケースに固定したこ
とを特徴とするものである。
スト軸受には、例えば、スラスト針状ころ軸受またはス
ラスト玉軸受を用いる。
と、大きなスラスト荷重が作用するピニオンギヤ側の転
がり軸受を深溝玉軸受とスラスト軸受を軸心方向に並設
して構成し、これら円すいころ軸受に比べて摩擦抵抗の
小さい深溝玉軸受、ならびにスラスト針状ころ軸受また
はスラスト玉軸受からなるスラスト軸受にて、ラジアル
荷重ならびにアキシアル荷重を受けるので、円すいころ
軸受に比べて回転トルクが小さくなり、ディファレンシ
ャル装置の効率が向上する。
軸受のスラスト軸受を深溝玉軸受よりピニオンギヤ側に
配置し、かつ、前記スラスト軸受をピニオンギヤの背面
に設ける。
にてアキシアル荷重を直接受けることができ、モーメン
トが小さくなり、軸受の小型化ならびに低トルク化が図
れる。
形態1について、図1および図2を用いて説明する。
支持用軸受装置を適用したディファレンシャル装置の断
面図、図2は、ピニオン軸支持用軸受装置の部分断面図
を示している。
は、コンパニオンフランジ側の転がり軸受5がアンギュ
ラ玉軸受からなり、ピニオンギヤ側の転がり軸受6が深
溝玉軸受61とスラスト玉軸受62を、スラスト玉軸受
62が深溝玉軸受61よりピニオンギヤ側になるように
並設してなることを特徴とするものである。
あり、同一部分には同一符号を付してその説明を省略す
る。
り軸受5のアンギュラ玉軸受は、内輪51、外輪52、
保持器にて保持された玉群53からなる。
溝玉軸受61は、内輪63、外輪64、保持器にて保持
された玉群65からなり、スラスト玉軸受62は、一対
の軌道輪66,67と保持器にて保持された玉群68か
らなる。
コンパニオンフランジ側の転がり軸受5に比べて大きな
スラスト荷重が作用するため、深溝玉軸受61は負荷容
量の大きな軸受、すなわち転がり軸受5に比べて外径寸
法が大きく、ラジアル荷重を確実に受けることができる
軸受を用いる。
は、ピニオンギヤ3の背面に圧接されてピニオン軸4に
圧入され、他方の軌道輪67は、ピニオン軸4との間に
隙間を介して環状壁14に圧入される。
スト玉軸受62の軌道輪67との間に隙間を介してピニ
オン軸4に圧入され、外輪64は軌道輪67に圧接され
て環状壁14に圧入される。
ト玉軸受62が並設された状態で、スラスト玉軸受62
の軌道輪66ならびに深溝玉軸受61の内輪63をピニ
オン軸4に圧入すると共に、軸受ケース部1aの大径側
開口部から組み込まれて、深溝玉軸受61の外輪64な
らびにスラスト玉軸受62の軌道輪67を環状壁14に
圧入する。
ン軸4に圧入すると共に、外輪52を環状壁13に圧入
する。
ン軸4のドライブシャフト側の小径部44にスプライン
嵌合し、締結手段となるナット15をコンパニオンフラ
ンジ7に締結する。これにより、転がり軸受5,6が、
ピニオンギヤ3とコンパニオンフランジ7にて挟み込ま
れて軸受ケース部1aに固定される。
アル荷重を受け、かつ、スラスト玉軸受62にてアキシ
アル荷重を受けると共に、転がり軸受5にてラジアル荷
重ならびにアキシアル荷重を受けて、ピニオン軸4をデ
ィファレンシャルケース1に対して回転自在に支持す
る。
受装置によると、大きなスラスト荷重が作用するピニオ
ンギヤ側の転がり軸受6を深溝玉軸受61とスラスト玉
軸受62を軸心方向に並設して構成し、これら円すいこ
ろ軸受に比べて摩擦抵抗の小さい深溝玉軸受61ならび
にスラスト玉軸受62にて、ラジアル荷重ならびにアキ
シアル荷重を受けるので、円すいころ軸受に比べて回転
トルクが小さくなり、ディファレンシャル装置の効率が
向上する。
軸受5においても、円すいころ軸受に比べて摩擦抵抗の
小さいアンギュラ玉軸受にて、ラジアル荷重ならびにア
キシアル荷重を受けるので、円すいころ軸受に比べて回
転トルクが小さくなり、ディファレンシャル装置の効率
がより一層向上する。
3の背面に設け、アキシアル荷重を直接受ける構造とし
たので、モーメントが小さくなり、軸受の小型化ならび
に低トルク化が図れる。
ブシャフト側端面を外向きにかしめてなるかしめによっ
てもよい。
支持用軸受装置の変形例を示す。
玉軸受62を並設してなるピニオンギヤ側の転がり軸受
6において、スラスト玉軸受62の軌道輪66,67の
幅寸法を小さくし、深溝玉軸受61の外輪64とピニオ
ンギヤ3の間に圧入したことを特徴とするものである。
した例と同様である。 (実施の形態2)本発明の実施の形態2について、図4
を用いて説明する。
支持用軸受装置の部分断面図を示している。
ジ側の転がり軸受5がアンギュラ玉軸受からなり、ピニ
オンギヤ側の転がり軸受6が深溝玉軸受61とスラスト
針状ころ軸受71を、スラスト針状ころ軸受71が深溝
玉軸受61よりピニオンギヤ側になるように並設してな
ることを特徴とするものである。なお、その他の構成
は、実施の形態1と同様である。
り軸受5ならびにピニオンギヤ側の転がり軸受6の深溝
玉軸受61は、実施の形態1と同様に構成されている。
また、スラスト針状ころ軸受71は、一対の軌道輪7
2,73、保持器75にて保持された針状ころ群74か
らなる。
72は、ピニオンギヤ3の背面に圧接されてピニオン軸
4に圧入され、他方の軌道輪73は、ピニオン軸4との
間に隙間を介して環状壁14に圧入される。
スト針状ころ軸受71の軌道輪73との間に隙間を介し
てピニオン軸4に圧入され、外輪64は軌道輪73に圧
接されて環状壁14に圧入される。
ト針状ころ軸受71が並設された状態で、スラスト針状
ころ軸受71の軌道輪72ならびに深溝玉軸受61の内
輪63をピニオン軸4に圧入すると共に、軸受ケース部
1aの大径側開口部から組み込まれて、深溝玉軸受61
の外輪64ならびにスラスト針状ころ軸受71の軌道輪
73を環状壁14に圧入する。
ン軸4に圧入すると共に、外輪52を環状壁13に圧入
する。
ン軸4のドライブシャフト側の小径部44にスプライン
嵌合し、締結手段となるナット15をコンパニオンフラ
ンジ7に締結する。これにより、転がり軸受5,6が、
ピニオンギヤ3とコンパニオンフランジ7にて挟み込ま
れて軸受ケース部1aに固定される。
アル荷重を受け、かつ、スラスト針状ころ軸受71にて
アキシアル荷重を受けると共に、転がり軸受5にてラジ
アル荷重ならびにアキシアル荷重を受けて、ピニオン軸
4をディファレンシャルケース1に対して回転自在に支
持する。
受装置においても、実施の形態1と同様の効果が得られ
る。
いて、深溝玉軸受61をスラスト軸受62,71よりピ
ニオンギヤ3側に設けてもよい。
ころ軸受71は、スラスト軸受の一例であり、これに限
定されるものではなく、スラスト円筒ころ軸受等、各種
スラスト軸受を用いることができる。
オンフランジ側の転がり軸受5は、アンギュラ玉軸受か
らなるものであったが、これに限るものではなく、例え
ば、図5に示した円すいころ軸受や、各種ラジアル軸受
とスラスト軸受の組合せにて構成してもよい。
れば、回転トルクが小さくなり、ディファレンシャル装
置の効率が向上するという効果が得られる。
用軸受装置を適用したディファレンシャル装置の断面図
である。
用軸受装置の部分断面図である。
用軸受装置の変形例の部分断面図である。
用軸受装置の部分断面図である。
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 ピニオン軸の一端に設けたピニオンギヤ
と、他端に設けたコンパニオンフランジとの間に、前記
ピニオン軸をケースに対して回転自在に支持する軸心方
向に並設した一対の転がり軸受を装着してなるピニオン
軸支持用軸受装置であって、 ピニオンギヤ側の転がり軸受が深溝玉軸受とスラスト軸
受を軸心方向に並設してなり、 前記コンパニオンフランジを締結手段にて前記ピニオン
ギヤ方向に締結することにより前記一対の転がり軸受を
前記ケースに固定したことを特徴とするピニオン軸支持
用軸受装置。 - 【請求項2】 ピニオンギヤ側の転がり軸受のスラスト
軸受が、スラスト針状ころ軸受またはスラスト玉軸受か
らなることを特徴とする請求項1記載のピニオン軸支持
用軸受装置。 - 【請求項3】 ピニオンギヤ側の転がり軸受のスラスト
軸受を深溝玉軸受よりピニオンギヤ側に配置し、かつ、
前記スラスト軸受をピニオンギヤの背面に設けたことを
特徴とする請求項1記載のピニオン軸支持用軸受装置。
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DE102013208208A1 (de) * | 2013-05-06 | 2014-11-06 | Aktiebolaget Skf | Lageranordnung, Lagerung und Kegelritzelwelle |
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- 2001-11-30 JP JP2001366070A patent/JP4069616B2/ja not_active Expired - Fee Related
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