JP4223209B2 - ピニオン軸支持用軸受ユニット - Google Patents

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    • F16H48/42Constructional details characterised by features of the input shafts, e.g. mounting of drive gears thereon
    • F16H2048/423Constructional details characterised by features of the input shafts, e.g. mounting of drive gears thereon characterised by bearing arrangement

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  • General Details Of Gearings (AREA)
  • Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のディファレンシャル装置を構成するピニオン軸を、ディファレンシャルケースの内側に回転自在に支持するためのピニオン軸支持用軸受ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のディファレンシャル装置の構造を図4に示す。
【0003】
図4において、1はディファレンシャルケースであり、このディファレンシャルケース1内に、左右の車輪を差動連動する差動変速機構2、ピニオンギヤ3、ピニオン軸4、ピニオン軸4を回転自在に支持する円すいころ軸受50,60等が収納されている。
【0004】
ピニオンギヤ3は、差動変速機構2のリングギヤ2aに噛合されており、ピニオン軸4の内端部に一体形成されている。
【0005】
また、ピニオン軸4は、背面合わせに配置した単列の円すいころ軸受50,60にて、ディファレンシャルケース1の内側に回転自在に支持されており、外端部にはプロペラシャフト(図示せず)が連結されるコンパニオンフランジ7が設けられている。
【0006】
また、円すいころ軸受50,60は、各々ディファレンシャルケース1の鍛造製の軸受ケース部1aに形成した軸受装着用の環状壁13,14の内周面に装着されている。なお、コンパニオンフランジ側の円すいころ軸受50は軸受ケース部1aの小径側開口部から組み込まれ、ピニオンギヤ側の円すいころ軸受60は軸受ケース部1aの大径側開口部から組み込まれ、両円すいころ軸受50,60間には位置決め用のスペーサ8が介装されている。円すいころ軸受50,60は、ピニオン軸4の外端部にナット15を螺合し、コンパニオンフランジ7に締結することで、ピニオンギヤ3とコンパニオンフランジ7の間で十分な予圧を付与して固定される。
【0007】
さらに、ディファレンシャルケース1内には、潤滑用のオイルが運転停止状態においてレベルLにて貯留されている。オイルは、運転時にリングギヤ2aの回転に伴って跳ね上げられ、軸受ケース部1a内の環状壁13,14間に形成したオイル導入路11を通って円すいころ軸受50,60に導かれ、さらにオイル還流路(図示せず)を通って戻される。なお、ピニオン軸4の外端部側の外周面と軸受ケース部1aの内周面との間には、オイルの漏洩防止のためのオイルシール9が装着されており、かつ、オイルシール9を隠蔽するシール保護カップ10が取付けられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来のディファレンシャル装置の場合、ピニオン軸4を回転自在に支持する軸受が円すいころ軸受50,60からなるので、回転トルクが大きくなり、ディファレンシャル装置の効率が低下するという問題があった。
【0009】
また、円すいころ軸受50,60に作用する回転トルクを少しでも小さくして、軸受寿命を長くするために、円すいころ軸受50,60間にスペーサ8を介装し、円すいころ軸受50,60の間隔を大きくする工夫が施されているが、その結果、軸心方向の長さが大きくなり、ディファレンシャル装置が大型化するという問題が生じる。
【0010】
また、コンパニオンフランジ7にナット15を締結することで円すいころ軸受50,60に予圧を付与しており、ディファレンシャル装置の組立時に、適正な予圧調整作業が必要となり、組立工程数が増大し、組立性に劣るという問題があった。
【0011】
この発明は、組立性に優れると共に、回転トルクが小さくディファレンシャル装置の効率が向上し、かつ、軸心方向の長さが小さくディファレンシャル装置の小型化が図れるピニオン軸支持用軸受ユニットを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ピニオン軸の一端に設けたピニオンギヤと、他端に設けたコンパニオンフランジとの間に、前記ピニオン軸をケースに対して回転自在に支持するユニット化した軸受を装着してなるピニオン軸支持用軸受ユニットであって、ピニオンギヤ側の玉群が径方向外側に位置したタンデム型のピニオンギヤ側の複列アンギュラ玉軸受と、コンパニオンフランジ側の単列アンギュラ玉軸受とが、それぞれ前記ピニオン軸の軸心方向に並設されており、前記複列アンギュラ玉軸受と前記単列アンギュラ玉軸受の外輪が単一の外輪にて形成されるとともに、前記複列アンギュラ玉軸受の軌道面に対応する領域において前記外輪の外周面が前記ケースの内周面に嵌合して固定され、前記複列アンギュラ玉軸受と前記単列アンギュラ玉軸受の外輪が前記ケースに固定した単一の外輪にて形成されるとともに、前記複列アンギュラ玉軸受と前記単列アンギュラ玉軸受の内輪が軸心方向に突合せられた状態で、前記コンパニオンフランジを締結手段にて前記ピニオンギヤ方向に締結することにより、両アンギュラ玉軸受を挟み込んで予圧を付与して前記ピニオン軸に固定したことを特徴とするものである。
【0013】
本発明のピニオン軸支持用軸受ユニットによると、ピニオン軸をケースに対して回転自在に支持する軸受が、単一の外輪にて構成してなるユニット化されているので、予圧調整が軸受ユニットの製造段階で正確に行え、ディファレンシャル装置の組立時に予圧調整作業が不要となり、組立工程数を削減でき、組立性が向上する。
【0014】
また、軸受ユニットが摩擦抵抗の小さい一対のアンギュラ玉軸受からなり、円すいころ軸受に比べて回転トルクが小さくなる。しかも、大きなスラスト荷重が作用するピニオンギヤ側のアンギュラ玉軸受を複列とし、かつピニオンギヤ側の玉群が径方向外側に位置するタンデム型としたことで、ピニオンギヤ側の玉群の玉数を増やすことができ、負荷容量が大きくなる。よって、回転トルクを小さくしながらも十分な負荷容量が得られ、ディファレンシャル装置の効率が向上する。
【0015】
さらに、軸受ユニットが一対のアンギュラ玉軸受からなるため、円すいころ軸受のように軸受の間隔を大きくして回転トルクを小さくする必要がなく、軸心方向の長さを小さくでき、ディファレンシャル装置の小型化が図れる。
【0016】
なお、軸受ユニットをピニオン軸のコンパニオンフランジ側から圧入可能に前記ピニオン軸のコンパニオンフランジ側を小径とし、かつ、外輪の外周面にケースの外面に固定する固定用のフランジを突設してもよい。
【0017】
このように、ケースの外面に軸受ユニットを固定するようにしたことで、軸受ユニットを覆うケースに比べ、ケースの小型化が図れる。
【0018】
また、軸心方向両端をシール部材にて密封してグリース潤滑としてもよい。
【0019】
このように、グリース潤滑とすることで、ディファレンシャルケース内にオイル導入路やオイル還流路を形成する必要がなく、ディファレンシャル装置の小型化が図れる。しかも、オイル潤滑のようにディファレンシャル装置のオイル中の異物の影響を受けないため、軸受の寿命が向上する。
【0020】
さらに、コンパニオンフランジ側のアンギュラ玉軸受の内輪を、コンパニオンフランジと一体に形成したり、ピニオンギヤ側のアンギュラ玉軸受の内輪を、ピニオン軸と一体に形成したり、あるいはコンパニオンフランジ側のアンギュラ玉軸受の内輪を、コンパニオンフランジと一体に形成し、かつ、ピニオンギヤ側のアンギュラ玉軸受の内輪を、ピニオン軸と一体に形成してもよい。
【0021】
このように、アンギュラ玉軸受の内輪をコンパニオンフランジやピニオン軸と一体に形成することで、部品点数を削減でき、コストの低減が図れる。
【0022】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1について、図1を用いて説明する。
【0023】
図1は、実施の形態1におけるディファレンシャル装置のピニオン軸支持用軸受ユニット部分の断面図を示している。
【0024】
図1において、1はディファレンシャルケース、3は差動変速機構のリングギヤ(図示せず)に噛合したピニオンギヤ、4はピニオンギヤ3に一体形成したピニオン軸、20はピニオン軸4をディファレンシャルケース1に対して回転自在に支持する軸受ユニットである。
【0025】
軸受ユニット20は、コンパニオンフランジ側の単列のアンギュラ玉軸受5と、ピニオンギヤ側のタンデム型の複列のアンギュラ玉軸受6にて構成されている。すなわち、アンギュラ玉軸受5は、内輪21,外輪26,玉群31,保持器34からなり、アンギュラ玉軸受6は、内輪22,外輪26,玉群32,33,保持器35,36からなり、両内輪21,22どうしを軸心方向に突合せ、かつ外輪26を単一としたユニットものにて形成されている。
【0026】
内輪22は内輪21より径方向外側に配置されている。また、内輪21,22の外周面には各々軌道23,24,25が形成されており、内輪22のピニオンギヤ側の軌道24は他方の軌道25より径方向外側に位置している。さらに、外輪26の内周面には、軌道23,24,25に対向して軌道27,28,29が形成されており、コンパニオンフランジ側の外周面には固定用のフランジ30が突設されている。
【0027】
そして、内輪21,22の軌道23,24,25と、外輪26の軌道27,28,29に沿って、各々保持器34,35,36にて保持した玉群31,32,33を配置し、グリースを充填して軸心方向両端をシール部材37,38にて密封する。なお、内輪22の軌道24は軌道25より径方向外側に位置しているため、軌道24が長くなり、ピニオンギヤ側の玉群32の玉数を増加させることができる。
【0028】
軸受ユニット20は、製造段階で、内輪21,22、外輪26、保持器34,35,36にて保持した玉群31,32,33を組み付けることで正確な予圧調整を行っておく。
【0029】
また、ピニオン軸4は、ピニオンギヤ側に向かって順次外径が大きくなる、大径部42、中径部43、小径部44にて形成されている。
【0030】
軸受ユニット20は、ピニオン軸4にドライブシャフト側から圧入し、内輪22をピニオン軸4の大径部42に外嵌し、内輪21を中径部43に外嵌させる。また、ディファレンシャルケース1の外面に外輪26のフランジ30を当接し、フランジ30にボルト40を挿通しディファレンシャルケース1に締結する。
【0031】
さらに、ピニオン軸4の小径部44にコンパニオンフランジ7をスプライン嵌合し、ピニオン軸4のドライブシャフト側端部を径方向外向きに変形させてコンパニオンフランジ7にかしめ付け、当該締結手段となるかしめ41によって、軸受ユニット20をピニオンギヤ3とコンパニオンフランジ7にて挟み込み、予圧を付与して固定する。なお、外輪26とディファレンシャルケース1の間には、ディファレンシャル装置のオイルが漏洩するのを防止するために、パッキング39が設けられている。
【0032】
このように構成されたピニオン軸支持用軸受ユニットによると、ピニオン軸4をディファレンシャルケース1に対して回転自在に支持する軸受が、単一の外輪26にて構成してなるユニット化されているので、予圧調整が軸受ユニット20の製造段階で正確に行え、ディファレンシャル装置の組立時に予圧調整作業が不要となり、組立工程数を削減でき、組立性が向上する。
【0033】
また、軸受ユニット20が摩擦抵抗の小さい一対のアンギュラ玉軸受5,6からなり、円すいころ軸受に比べて回転トルクが小さくなり、ディファレンシャル装置の効率が向上する。
【0034】
また、大きなスラスト荷重が作用するピニオンギヤ側のアンギュラ玉軸受6を、コンパニオンフランジ側のアンギュラ玉軸受5より径方向外側に配置させると共に、ピニオンギヤ側のアンギュラ玉軸受6を複列とし、かつピニオンギヤ側の玉群32が径方向外側に位置するタンデム型としたことで、ピニオンギヤ側の玉群32の玉数を増やすことができる。よって、大きなスラスト荷重が作用するピニオンギヤ側の負荷容量が大きくなり、玉軸受を用いても十分な支持剛性が得られ、軸受性能が向上する。
【0035】
また、軸受ユニット20が一対のアンギュラ玉軸受5,6からなり、円すいころ軸受のように軸受の間隔を大きくして回転トルクを小さくする必要がなく、軸心方向の長さを小さくでき、ディファレンシャル装置の小型化が図れる。
【0036】
また、締結手段がかしめ41であるため、ピニオン軸4にねじ加工を施す手間が不要となり、加工コストを低減でき、重量も軽くできる。
【0037】
また、軸受ユニット20が軸心方向両端をシール部材37,38にて密封してなるグリース潤滑であり、従来のオイル潤滑のように、ディファレンシャルケース1内にオイル導入路やオイル還流路を形成する必要がなく、ディファレンシャル装置の小型,軽量化が図れる。しかも、軸受ユニット20はディファレンシャル装置のオイル中の異物の影響を受けないため、軸受寿命が向上する。
【0038】
また、ピニオン軸4をコンパニオンフランジ側に向かって小径とし、軸受ユニット20をピニオン軸4にドライブシャフト側から圧入し、かつ、フランジ30をディファレンシャルケース1の外面にボルト40にて固定するので、ディファレンシャルケース1にて軸受ユニット20を覆う必要がなく、ディファレンシャルケース1の小型化が図れる。
【0039】
さらに、軸受ユニット20はフランジ30をディファレンシャルケース1の外面にボルト止めして固定されており、コンパニオンフランジ側のアンギュラ玉軸受5はディファレンシャルケース1にて覆われていない。このため、軌道23,27の径が大きくなるように、アンギュラ玉軸受5の内輪21ならびに外輪26を径方向外側に張出させ、玉群31の玉数を増やして負荷容量を大きくすることができる。
【0040】
なお、締結手段はかしめ41に限らず、ナットによるものであってもよい。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2について、図2を用いて説明する。なお、図1に示した実施の形態1と同一部分は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0041】
この実施の形態2は、軸受ユニット20のドライブシャフト側のアンギュラ玉軸受5の内輪を、コンパニオンフランジ7に一体形成したことを特徴とするものである。
【0042】
すなわち、コンパニオンフランジ7の外周面に軌道23を形成し、アンギュラ玉軸受5をコンパニオンフランジ7,外輪26,保持器34にて保持した玉群31にて構成する。なお、ピニオンギヤ側のアンギュラ玉軸受6は、実施の形態1と同様である。
【0043】
軸受ユニット20は、製造段階で、内輪22、外輪26、保持器34,35,36にて保持した玉群31,32,33ならびにコンパニオンフランジ7を組み付けることで正確な予圧調整を行っておく。
【0044】
軸受ユニット20の取付けは、ドライブシャフト側から内輪22をピニオン軸4に圧入すると共に、コンパニオンフランジ7をピニオン軸4にスプライン嵌合し、ピニオン軸4のドライブシャフト側端部にナット15を締結し予圧を付与して固定する。
【0045】
このように構成されたピニオン軸支持用軸受ユニットによると、実施の形態1に記載の効果に加え、アンギュラ玉軸受5の内輪とコンパニオンフランジ7を一体に形成したので、部品点数を削減でき、コストの低減が図れるという効果が得られる。
【0046】
さらに、コンパニオンフランジ7がアンギュラ玉軸受5の内輪を兼用することで、コンパニオンフランジ7の長さを短くしても、回転トルクの伝達に必要なスプライン71の長さを十分に確保でき、ディファレンシャル装置のより一層の小型化ならびに軽量化が図れる。
【0047】
なお、締結手段はナット15に限らず、かしめによるものであってもよい。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3について、図3を用いて説明する。なお、図1に示した実施の形態1と同一部分は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0048】
この実施の形態3は、軸受ユニット20のドライブシャフト側のアンギュラ玉軸受5の内輪を、コンパニオンフランジ7に一体形成すると共に、ピニオンギヤ側のアンギュラ玉軸受6の内輪をピニオン軸4に一体形成したことを特徴とするものである。
【0049】
すなわち、コンパニオンフランジ7の外周面に軌道23を形成し、アンギュラ玉軸受5をコンパニオンフランジ7,外輪26,保持器34にて保持した玉群31にて構成する。また、ピニオン軸4の外周面に、ピニオンギヤ側が大径となる一対の軌道24,25を形成し、アンギュラ玉軸受6を、ピニオン軸4,外輪26,保持器35,36にて保持した玉群32,33にて構成する。
【0050】
軸受ユニット20は、製造段階で、外輪26、保持器34,35,36にて保持した玉群31,32,33ならびにコンパニオンフランジ7を組み付けることで正確な予圧調整を行っておく。
【0051】
軸受ユニット20の取付けは、ドライブシャフト側から玉群32,33をピニオン軸4の軌道24,25に装着すると共に、コンパニオンフランジ7をピニオン軸4にスプライン嵌合し、ピニオン軸4のドライブシャフト側端部にナット15を締結し予圧を付与して固定する。
【0052】
このように構成されたピニオン軸支持用軸受ユニットによると、実施の形態1に記載の効果に加え、アンギュラ玉軸受5の内輪とコンパニオンフランジ7を一体に形成し、かつ、アンギュラ玉軸受6の内輪とピニオン軸4を一体に形成したので、部品点数を削減でき、コストの低減が図れるという効果が得られる。
【0053】
また、コンパニオンフランジ7がアンギュラ玉軸受5の内輪を兼用することで、コンパニオンフランジ7の長さを短くしても、回転トルクの伝達に必要なスプライン71の長さを十分に確保でき、ディファレンシャル装置のより一層の小型化ならびに軽量化が図れる。
【0054】
さらに、アンギュラ玉軸受6の内輪をピニオン軸4に一体形成したことで、内輪が不要になる分、ピニオン軸4の径が大きくなり、ピニオン軸4の強度が向上する。しかも、アンギュラ玉軸受6の内輪が無いため、ピニオン軸4との嵌め合いによる隙間のばらつきの問題が発生せず、剛性が向上し、軸受寿命が向上する。
【0055】
なお、締結手段はナット15に限らず、かしめによるものであってもよい。
【0056】
また、ピニオンギヤ側のアンギュラ玉軸受6の内輪がピニオン軸4に一体形成され、ドライブシャフト側のアンギュラ玉軸受5の内輪は、図1に示すようにコンパニオンフランジ7とは別体に形成されていてもよい。
【0057】
なお、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられる。
(1)本発明は、上述の実施の形態に示すように、ピニオンギヤ側のアンギュラ玉軸受6が、2列のタンデム型のアンギュラ玉軸受であったが、2列に限るものではなく、ピニオンギヤ側の玉群が径方向外側に位置するように配置してなる3列以上の玉群からなるものでもよい。
(2)本発明は、上述の実施の形態に示すように、ドライブシャフト側のアンギュラ玉軸受5が単列であったが、タンデム型の複列のアンギュラ玉軸受としてもよい。
(3)本発明は、上述の実施の形態に示すように、グリース潤滑に限るものではなく、外輪26にオイル導入路ならびにオイル還流路を形成して、図4に示したようなオイル潤滑としてもよい。
【0058】
【発明の効果】
本発明のピニオン軸支持用軸受ユニットによれば、組立性に優れると共に、回転トルクが小さくディファレンシャル装置の効率が向上し、かつ、軸心方向の長さが小さくディファレンシャル装置の小型化が図れるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるディファレンシャル装置のピニオン軸支持用軸受ユニットの部分断面図である。
【図2】本発明の実施の形態2におけるディファレンシャル装置のピニオン軸支持用軸受ユニットの部分断面図である。
【図3】本発明の実施の形態3におけるディファレンシャル装置のピニオン軸支持用軸受ユニットの部分断面図である。
【図4】従来例におけるディファレンシャル装置の断面図である。
【符号の説明】
1 ディファレンシャルケース
2 差動変速機構
2a リングギヤ
3 ピニオンギヤ
4 ピニオン軸
5 コンパニオンフランジ側のアンギュラ玉軸受
6 ピニオンギヤ側のアンギュラ玉軸受
7 コンパニオンフランジ
20 軸受ユニット
21,22 内輪
26 外輪
31,32,33 玉群
15 ナット(締結手段)
41 かしめ(締結手段)

Claims (6)

  1. ピニオン軸の一端に設けたピニオンギヤと、他端に設けたコンパニオンフランジとの間に、前記ピニオン軸をケースに対して回転自在に支持するユニット化した軸受を装着してなるピニオン軸支持用軸受ユニットであって、
    ピニオンギヤ側の玉群が径方向外側に位置したタンデム型のピニオンギヤ側の複列アンギュラ玉軸受と、コンパニオンフランジ側の単列アンギュラ玉軸受とが、それぞれ前記ピニオン軸の軸心方向に並設されており、
    前記複列アンギュラ玉軸受と前記単列アンギュラ玉軸受の外輪が単一の外輪にて形成されるとともに、前記複列アンギュラ玉軸受の軌道面に対応する領域において前記外輪の外周面が前記ケースの内周面に嵌合して固定され、
    前記複列アンギュラ玉軸受と前記単列アンギュラ玉軸受の内輪が軸心方向に突合せられた状態で、前記コンパニオンフランジを締結手段にて前記ピニオンギヤ方向に締結することにより、両アンギュラ玉軸受を挟み込んで予圧を付与して前記ピニオン軸に固定したことを特徴とするピニオン軸支持用軸受ユニット。
  2. 軸受ユニットをピニオン軸のコンパニオンフランジ側から圧入可能に前記ピニオン軸のコンパニオンフランジ側を小径とし、かつ、外輪の外周面にケースの外面に固定する固定用のフランジを突設したことを特徴とする請求項1記載のピニオン軸支持用軸受ユニット。
  3. 軸心方向両端をシール部材にて密封してグリース潤滑としたことを特徴とする請求項1記載のピニオン軸支持用軸受ユニット。
  4. コンパニオンフランジ側のアンギュラ玉軸受の内輪を、コンパニオンフランジと一体に形成したことを特徴とする請求項1記載のピニオン軸支持用軸受ユニット。
  5. ピニオンギヤ側のアンギュラ玉軸受の内輪を、ピニオン軸と一体に形成したことを特徴とする請求項1記載のピニオン軸支持用軸受ユニット。
  6. コンパニオンフランジ側のアンギュラ玉軸受の内輪を、コンパニオンフランジと一体に形成し、かつ、ピニオンギヤ側のアンギュラ玉軸受の内輪を、ピニオン軸と一体に形成したことを特徴とする請求項1記載のピニオン軸支持用軸受ユニット。
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