JP2003159817A - 走査型印刷装置およびそれによる印刷方法 - Google Patents

走査型印刷装置およびそれによる印刷方法

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JP2003159817A JP2001362365A JP2001362365A JP2003159817A JP 2003159817 A JP2003159817 A JP 2003159817A JP 2001362365 A JP2001362365 A JP 2001362365A JP 2001362365 A JP2001362365 A JP 2001362365A JP 2003159817 A JP2003159817 A JP 2003159817A
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俊也 小島
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  • Ink Jet (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数行に亘る画像を容易、かつ高画質となるよ
うに印刷することができる走査型印刷装置およびそれに
よる印刷方法を提供する。 【解決手段】走査型印刷装置1は筐体2の下面2bに主
走査方向に延びる開口部2aが形成され、開口部2aに
整合する位置に第1の吐出ヘッド7が設けられ、第1の
吐出ヘッド7の副走査方向Aの上流側に不可視直線を印
刷する第2および第3の吐出ヘッド10a、10bが設
けられている。下面2bの四隅には車軸4を介して車輪
5が設けられ、下流側の車輪5にロータリーエンコーダ
6、上流側の車輪5にモータ9が設けられている。不可
視直線を検出するラインセンサ3が第1の吐出ヘッド7
の下流側に設けられ、ラインセンサ3の出力に基づいて
筐体2が不可視直線と平行に移動するように補正する制
御部11が設けられている。この構成により、複数行に
亘る画像を記録媒体P上に容易、かつ高画質となるよう
に印刷できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印刷手段を備えた本
体を走査して、記録媒体に印刷する走査型印刷装置およ
びそれによる印刷方法に関し、特にインクジェット記録
方式を使用し、複数行に亘る画像を容易に印刷できる走
査型印刷装置およびそれによる印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷手段を備えた本体を手動走査
して、例えば紙等の記録媒体に画像を印刷する走査型印
刷装置が種々提案されている(特開平9−267522
号公報、特開平9−300727号公報、特開平10−
35029号公報、特開平10−35032号公報およ
び実公平8−1096号公報等)。
【0003】特開平9−267522号公報(以下、従
来技術1という)に開示されている手動走査型印字装置
は、複数回の走査により複数行に亘る大文字を印字する
ものであって、1行前のドット印字位置を検出するドッ
ト位置検出回路(印字位置検出手段)が設けられてい
る。これにより、現在印字しようとする行の1行前のド
ット印字位置を検出する。そして、この検出信号に基づ
いて印字タイミングを補正し、また、印字データのシフ
ト量を決定し、印字データをシフトして印字パターンを
設定し、印字する。
【0004】特開平9−300727号公報(以下、従
来技術2という)に開示されている手動走査型印字装置
においては、印字ヘッドによる印字位置が現在印字デー
タの区切り位置にあるか否かを検出する区切り検出手段
と、印字データの区切り位置(文字間ブランク位置)に
あるときには、発光素子を消灯させる報知手段とが設け
られている。検出手段からの信号を受け、印字ヘッドに
よる印字位置が現在印字データの文字位置であるとき
は、発光素子を点灯させる。これにより、使用者は、発
光素子の消灯により、印字ヘッドが現在、文字ブランク
位置にあることを知ることができる。このように、発光
素子が消灯しているときに改行すればいいので、改行を
容易にすることができ、印字しようとする文字を分断す
ることなく印字することができる。
【0005】特開平10−35029号公報(以下、従
来技術3という)に開示されている手動走査型印字装置
においては、3つの位置信号発信装置が配置され、これ
らの位置信号発信装置から発信される各位置信号を、本
体部の信号受信器で受信する。各位置信号の位相差に基
づいて本体部の現在位置を検出して2次元の位置に合う
データを受信して印字する。これにより、本体部の位置
を正確に検出でき、印字動作を正確に行うことができる
ので、より良好な印字結果を得ることができる。
【0006】特開平10−35032号公報(以下、従
来技術4という)に開示されている手動走査型印字装置
は、左右のローラの回転速度差に基づいて、装置の印字
方向に対するずれ量を検出し、このずれ量に応じて記録
ヘッドの印字位置を補正するものである。これにより、
記録媒体上に罫線等のガイドがなくても、良好な印字結
果を得ることができる。
【0007】実公平8−1096号公報(以下、従来技
術5という)に開示されている手動走査型印字装置にお
いては、可動ハウジングを有し、この可動ハウジング内
に印字ヘッドが設けられ、底壁部に形成された開口部か
ら印字ヘッドの印字面が突出している。そして、可動ハ
ウジングの底壁部には回転可能な支軸が設けられ、この
支軸に1対のローラが取り付けられている。また、支軸
から離れた位置に補助ローラが回転可能に設けられてい
る。更に、印字データとして、改行コードが送られてき
た場合に、消灯する表示ランプが設けられている。印字
データにより印字ヘッドに所望の文字パターンが形成さ
れ、印字ヘッド上に配置されたインクドナーフィルムに
より記録媒体の表面に文字パターンが転写される。ま
た、オペレータは改行コードが送られてきたことを認識
することができるので、同一行に印字するか、または改
行して印字するかを適宜選択することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術1乃至従来技術5においては、いずれも複数行に
亘る画像を容易に印刷することができないという問題点
がある。また、直線的に手動走査することが難しいとい
う問題点もある。
【0009】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決することにあり、複数行に亘る画像を容易、かつ高
画質となるように印刷することができる走査型印刷装置
およびそれによる印刷方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様は、記録媒体上を移動させるた
めの移動手段を備え、前記記録媒体上を一の方向に移動
させつつ、画像信号に応じて複数行に亘る画像を前記記
録媒体に印刷する走査型印刷装置であって、前記一の方
向と直交する他の方向に配列されたインクを吐出する複
数のノズルおよび前記各ノズルに対応して配置され前記
画像信号に応じて変調駆動されるインク吐出手段を有
し、前記記録媒体に画像を印刷する第1の吐出ヘッド
と、前記記録媒体に、人間が認識できない所定の不可視
目印を印刷する第2の吐出ヘッドと、前記記録媒体に印
刷された前記所定の不可視目印を検出する第1のセンサ
と、前記第1のセンサの検出結果に応じて前記移動手段
を制御する制御手段と、を有することを特徴とする走査
型印刷装置を提供するものである。
【0011】このような本発明の走査型印刷装置におい
て、前記第2の吐出ヘッドは、前記所定の不可視目印と
して人間が認識できない不可視直線を、前記第1の吐出
ヘッドにより印刷される領域の書き始め部よりも前記一
の方向の上流側から前記一の方向に沿って印刷するもの
であり、前記第1のセンサは、前記不可視直線の前記他
の方向における位置を検出するものであり、前記制御手
段は、前記第1のセンサが検出した前記不可視直線の前
記他の方向における位置が所定の範囲内に入るように前
記移動手段を制御するものであることが好ましい。
【0012】また、更に、少なくとも前記第1の吐出ヘ
ッドより前記一の方向上流側に、前記他の方向に延在
し、前記記録媒体に、人間が認識できない所定の他の不
可視目印を印刷する第3の吐出ヘッドと、前記第3の吐
出ヘッドによって前記記録媒体に印刷された前記所定の
他の不可視目印を検出する第2のセンサと、を備えるこ
とが好ましい。更に、前記第1のセンサによる検出結果
により前記筐体の位置が印刷に不適当であると前記制御
手段に設けられた判断手段により判断された場合に、所
定の警告を発する警告発生手段を備えることが好まし
い。更にまた、前記第1のセンサによる検出結果により
前記筐体の印刷位置が不適当であると前記制御手段に設
けられた判断手段により判断された場合に、前記制御手
段は、前記移動手段を制御して前記筐体の位置を印刷に
適するように補正することが好ましい。また、更に、前
記記録媒体に印刷する前記複数行に亘る画像の画像信号
を記憶する記憶部を備えることが好ましい。
【0013】本発明の第2の態様は、記録媒体上を移動
させるための移動手段を備え、前記記録媒体上を一の方
向に移動させつつ、画像信号に応じて複数行に亘る画像
を前記記録媒体に印刷する走査型印刷装置による印刷方
法であって、前記複数行に亘る画像の各行の画像を印刷
するとともに、人間が認識できない所定の不可視目印を
印刷し、かつ、各行の画像の印刷の際、一つ前の行の印
刷において印刷された前記所定の不可視目印をセンサに
よって検出し、この検出された不可視目印の位置に応じ
て印刷位置を補正することにより、各行の画像を整合さ
せて印刷することを特徴とする走査型印刷装置による印
刷方法を提供するものである。
【0014】このような本発明の走査型印刷装置による
印刷方法において、前記所定の不可視目印は、前記各行
の画像より前記一の方向上流側から前記一の方向に沿っ
て印刷される第1の不可視直線であり、各行の画像の印
刷において、前の行の印刷に印刷された前記第1の不可
視直線を検出して、この第1の不可視直線の検出位置が
予め定められた所定範囲に入るように印刷位置を制御す
ることにより、各行の画像を整合させて印刷することが
好ましい。
【0015】また、前記所定の不可視目印は、前記各行
の画像より前記一の方向上流側から前記一の方向に沿っ
て印刷される第1の不可視直線であり、各行の画像の印
刷において、前記第1の不可視直線を印刷後直ちにセン
サにより検出し、この検出され前記第1の不可視直線の
検出位置が予め定められた所定範囲に入るように印刷位
置を補正することにより、各行の画像の印刷方向が前記
一の方向に沿うように制御することもできる。
【0016】更に、前記所定の不可視目印として、人間
が認識できない第2の不可視直線を、各行の画像より前
記一の方向上流側に、前記一の方向に直交する他の方向
に沿って印刷するようにし、かつ、各行の画像の印刷に
おいて、一行前の画像の印刷において印刷された前記第
2の不可視直線をセンサにより検出することにより各行
の画像の印刷開始位置を決定することが好ましい。
【0017】更にまた、前記各行の画像の印刷におい
て、前記所定の不可視目印の検出位置が所定の範囲から
外れた場合、前記筐体の印刷位置が不適切であるとして
警告を発してもよい。また、前記各行の画像の印刷にお
いて、前記所定の不可視目印の検出位置が所定の範囲か
ら外れた場合、印刷している行の画像の印刷を中止して
もよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る走査型印刷装
置について、添付の図面に示される好適実施例を基に詳
細に説明する。図1は本発明の第1の実施例に係る走査
型印刷装置を示す模式的断面図、図2は本発明の第1の
実施例に係る走査型印刷装置を示す下面図、図3は本実
施例の走査型印刷装置の制御部を示すブロック図であ
る。
【0019】本実施例の走査型印刷装置1(以下、単に
印刷装置ともいう)においては、図1および図2に示す
ように、筐体2の内部にラインセンサ3と、第1の吐出
ヘッド7と、第1のインクタンク8と、モータ9と、第
2の吐出ヘッド10aと、第2のインクタンク8aと、
第3の吐出ヘッド10bと、制御部11とを有する。本
実施例においては、筐体2が記録媒体P上を図1に矢印
Aで示す方向(一の方向(以下、副走査方向Aとい
う))に手動走査され、印刷が行われる。筐体2の下面
2bには副走査方向Aと下面2b内において直交する主
走査方向(他の方向)に延びる開口部2aが形成されて
いる(図2参照)。筐体2の下面2bの副走査方向Aの
下流側には主走査方向に延びる車軸4の両端に1対の車
輪5が設けられている。この車軸4にはロータリーエン
コーダ6が装着されており、副走査方向Aへの筐体2の
移動による車輪5の回転に応じたパルス信号を発生し、
このパルス信号を制御部11内のCPU20(図3参
照)に送る。また、筐体2の下面2bの副走査方向Aの
上流側には、主走査方向両端に夫々の車軸4の周りに回
転する車輪5が設置され、各車輪5には、夫々モータ9
が設けられており、制御部11により夫々独立してモー
タ9の回転が制御される。このため、上流側の各車輪5
は独立してその回転が制御される。
【0020】図2に示すように、筐体2の内部には開口
部2aに整合する位置に第1の吐出ヘッド7が設けられ
ている。この第1の吐出ヘッド7はインクを吐出するノ
ズルと、各ノズルに対応するインク吐出手段を有する公
知の(インクジェット)記録ヘッドである。この第1の
吐出ヘッド7は、主走査方向に複数のノズルが配列され
たラインヘッドである。ラインヘッドは、例えば副走査
方向AにY(イエロー)インクを吐出するノズル列7
Y、M(マゼンタ)インクを吐出するノズル列7M、C
(シアン)インクを吐出するノズル列7C、およびK
(黒)インクを吐出するノズル列7Kの4つのノズル列
を有する。第1の吐出ヘッド7にインクを供給するイン
クタンク8が一体に設けられている。
【0021】また、第1の吐出ヘッド7の上流側に主走
査方向に延びるラインヘッド10が設けられている。こ
のラインヘッド10は第1の吐出ヘッド7と略同じ長さ
を有する第3の吐出ヘッド10bと、第3の吐出ヘッド
10bに隣接して配置された第2の吐出ヘッド10aと
からなる。第2の吐出ヘッド10aは、第1の吐出ヘッ
ド7の端部よりも主走査方向側に延設されている。第2
の吐出ヘッド10aおよび第3の吐出ヘッド10bに
は、人間が実質的に認識できない不可視インクを供給す
る第2のインクタンク8aが一体に設けられており、第
2の吐出ヘッド10aおよび第3の吐出ヘッド10bか
ら不可視インクが吐出される。この不可視インクは、例
えば可視光領域で実質的に不可視で、かつ赤外光を吸収
し赤外光領域の発光を示すインク、または紫外光を吸収
し紫外光領域の発光を示すインクである。上述の赤外光
領域の発光を示すインクに使用される赤外蛍光染料とし
ては、例えばポリメチレン系色素、アントラキノン系色
素、ジチオール金属塩系色素、フタロシアニン系色素、
インドフェノール系色素、アミニウム系色素、ジイモニ
ウム系色素およびアゾ系色素等が挙げられる。
【0022】図1に示すように、筐体2が記録媒体Pに
対して垂直に配置された状態において、記録媒体Pと下
面2bとは平行になっている。第1乃至第3の吐出ヘッ
ド7、10a、10bはノズルから筐体2の下面2bに
対して垂直方向にインクを吐出するように設置されてお
り、インクは筐体2外部の開放的な空間に向かって吐出
される。
【0023】筐体2の下面2bの第1の吐出ヘッド7の
副走査方向Aの下流側に不可視インクを検出するライン
センサ3が主走査方向に延在して設けられている。ライ
ンセンサ3は、例えば不可視インクが赤外光を吸収し、
赤外光領域の発光を示すインクの場合には、赤外光領域
の波長の光を発光する半導体レーザと、半導体レーザに
より発光した不可視インクを検知するフォトダイオード
とが設けられており、主走査方向に沿って複数配置され
ている。これにより、主走査方向において、どの位置に
不可視直線があるかが検出され、不可視直線の位置は制
御部11に送られる。制御部11はラインセンサ3によ
って検出された不可視直線の検出位置、即ち、どのフォ
トダイオードで不可視直線が検出されているかに基づい
て、モータ9を回転させて筐体2の走査方向が副走査方
向Aと平行になるように制御する。同時に、ロータリー
エンコーダ6の出力に基づいて制御部11によりインク
の吐出タイミングを調整して画像が印刷される。制御部
11は常に不可視直線がラインセンサ3のどの位置にあ
るかを把握しており、筐体2が副走査方向Aに平行であ
るか否かが測定されることとなる。これにより制御部1
1は、モータ9を回転させ、次の行の印刷開始位置、お
よび筐体2の走査方向が副走査方向Aに平行になるよう
に副走査方向A上流側の車輪5の回転を制御する。
【0024】また、図3に制御部11の概略構成を示
す。図3に示すように、制御部11は、走査型印刷装置
1の全体を制御するCPU20、第1の吐出ヘッド7を
駆動する第1のドライバ21、第2の吐出ヘッド10a
を駆動する第2のドライバ30a、第3の吐出ヘッド1
0bを駆動する第3のドライバ30b、ラインセンサ3
の出力信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換する
A/Dコンバータ22、走査型印刷装置1を印刷可能な
状態にする記録指示スイッチ(SW)26、画像データ
等が入力されるデータ入力部27、画像データが記憶さ
れるデータメモリ28、印刷装置1の画像データの有無
等を表示する表示器23、強制記録スイッチ(SW)2
4、および筐体2が曲がって走査されたか、または印刷
位置がずれた等の場合に、即ち、ラインセンサ3の主走
査方向における不可視直線の検出位置が所定の範囲から
外れた場合に、そのことを表示する警告表示器25等か
ら構成されている。なお、筐体2の位置が所定の範囲か
ら外れたか否かはラインセンサ3の検出信号に基づいて
CPU20により判断される。
【0025】次に、本実施例の走査型印刷装置1による
印刷方法について説明する。図4は本発明の第1の実施
例に係る走査型印刷装置1による印刷方法を示すフロー
チャート、図5乃至図8は本発明の第1の実施例に係る
走査型印刷装置1による記録媒体への印刷方法を工程順
に示す模式図、図9は本発明の第1の実施例に係る走査
型印刷装置1による印刷結果を示す模式図である。な
お、図5乃至図8に示す走査型印刷装置1においては、
ラインセンサ3、第1乃至第3の吐出ヘッド7、10
a、10bの配置を簡略化して示している。また、本実
施例の走査型印刷装置1は手動走査して印刷するもので
あるが、自走して印刷するものでもよい。本実施例の印
刷方法は、前行の画像とこの画像の続きの次行の画像と
が整合するように印刷することを可能とするものであ
る。
【0026】先ず、印刷装置1の電源がオンされると、
表示器23に、例えば、画像データの有無等の各種の表
示がされる。なお、必要に応じて、ユーザによる記録画
像の選択等を可能にしてもよい。これらは、表示器23
を用いたGUI(GraphicalUser Interface)等の公知
の方法で行えばよい。
【0027】次いで、データメモリ28に画像データが
存在し、更に、それが記録に対応する画像デ−タか否か
確認し、記録に対応する画像データが記憶されていない
場合には、データ入力部27からデータメモリ28に画
像データを取り込む。なお、データメモリ28には複数
行に亘って印刷される画像データの全てが記憶されるこ
とが好ましい。また、画像データがデータ入力部27に
順次送られてきて、各行毎に印刷するようにしてもよ
い。
【0028】この画像データの取り込みは、有線もしく
は無線でのダウンロードまたは装填された記録媒体から
の読み出し等、公知の方法で行えばよい。また、画像デ
ータの供給源は、スキャナ(画像読取装置)、コンピュ
ータ、デジタルカメラまたは通信ネットワーク等、各種
のプリンタと同様でよい。更に、供給される画像データ
以外に、所定パターンの画像データを記憶しておき、指
示に応じて、このパターンの画像データで画像記録を行
ってもよい。
【0029】次に、データメモリ28に記録に対応する
画像データが存在し、記録指示スイッチ26がオンにな
っていれば、図5に示すように、筐体2を記録媒体Pに
載置し、筐体2を手で持ち記録媒体Pに車輪5を接地さ
せつつ、副走査方向Aに筐体2を移動させる。画像デー
タに基づいて、第1の吐出ヘッド7からインクが吐出さ
れ、第1の画像領域D1 に記録画像を印刷する(ステッ
プS1)。このとき、筐体2の移動に伴い、第2の吐出
ヘッド10aから不可視のインクを吐出し、第1の画像
領域D1 の次行側の外側に副走査方向Aと平行な方向に
不可視直線31(不可視水平線)を印刷する。また、第
1の画像領域D1 の印刷を開始するときに、第3の吐出
ヘッド10bから不可視のインクを吐出し、第1の画像
領域D1の上流側に主走査方向と平行な方向に不可視直
線32(不可視垂直線)を印刷する。このように、不可
視直線31は、第1の画像領域D1 への画像の印刷と同
時に印刷される。また、不可視直線32は、第1の画像
領域D1 への画像の印刷を開始するときに、印刷される
が、第1の画像領域D1 への画像の印刷前に印刷するよ
うにしてもよい。これらの不可視直線31、32は前述
したように、人間が実質的に認識できない不可視インク
を用いて印刷されるため、画質を劣化させることがな
い。
【0030】なお、記録指示スイッチ26は、ユーザが
オンまたはオフしてもよく、また、印刷装置1の状態、
例えば記録の可能または不可能に応じて、自動的にオン
またはオフしてもよい。
【0031】CPU20は、走査されているときに、ロ
ータリーエンコーダ6が発生するパルス信号によって、
筐体2の移動量(走査量)を検出し、この移動に同期し
てインクの吐出タイミングを合わせ、かつ、記録画像に
応じて変調して、第1のドライバ21によって第1の吐
出ヘッド7を駆動し、第1の吐出ヘッド7からインクを
変調して吐出させることにより、記録媒体Pに画像を記
録する。
【0032】次に、データメモリ28の画像データに基
づいて2行目の画像を印刷する。先ず、図6に示すよう
に、筐体2を主走査方向にずらして、筐体2の一部が第
1の画像領域D1 に重なる位置になるように印刷装置1
を記録媒体Pの上に載置する(ステップS2)。このと
き、第1の吐出ヘッド7は第1の画像領域D1 に重ねな
いようにする。次に、筐体2を手動走査してラインセン
サ3により主走査方向に延びる不可視直線32を検出
し、筐体2の印刷位置が適正か否かを判断する(ステッ
プS3)。ステップS3において、ラインセンサ3によ
って第1の吐出ヘッド7が第1の画像領域D1 に重なっ
ているか、または第1の吐出ヘッド7が第1の画像領域
1 から主走査方向側に離れていると判断された場合に
は、筐体2の載置位置が不適切であるとして警告表示器
25により警告を発することが好ましい。また、ステッ
プS2において、図7に示すように、副走査方向Aにお
いて不可視垂直線32よりも下流側となるように筐体2
を記録媒体P上に載置した場合、ラインセンサ3は不可
視垂直線32を検出することができない。よって、2行
目の印刷開始位置を特定することができない。即ち、1
行目の画像と2行目の画像との整合がとれなくなる。こ
のため、図6に示すように、筐体2を記録媒体Pにおけ
る画像領域D1 よりも副走査方向Aの上流側に再度載置
する必要がある。この場合も、筐体2の載置位置が不適
切であるとして警告表示器25により警告を発すること
が好ましい。
【0033】そして、筐体2を手動走査すれば、不可視
垂直線32を検出することができ、印刷開始位置を特定
することができる。この印刷開始位置は、不可視垂直線
32と画像領域D1 との距離がわかっていれば、不可視
垂直線32を検出した後のロータリーエンコーダ6の出
力パルス数により特定することができる。
【0034】また、ラインセンサ3により不可視直線3
1をも検出することにより、印刷位置が適正か否かを判
断した結果、筐体2の位置が適正でない場合、筐体2の
主走査方向における位置および主走査方向に対する傾き
を調整して、筐体2の位置および向きを適正なものにす
る(ステップS4)。即ち、2行目の印刷位置を調整す
る。次に、筐体2を副走査方向Aに走査して第2の画像
領域D2 に第1の画像領域D1 に続く画像を整合させて
印刷する(ステップS5)。この場合、図8に示すよう
に、筐体2を手動走査しながら、ラインセンサ3によ
り、不可視直線31の位置を常に検出しており、筐体2
の印刷中における主走査方向のずれ量を求めて所定の範
囲内にあるか否かを比較し、印刷位置が適切か否かを判
断する(ステップS6)。
【0035】また、筐体2の移動量(走査量)を検出と
同時に、ロータリーエンコーダ6が発生するパルス信号
に応じて、ラインセンサ3により不可視直線31の主走
査方向における位置の測定を行う。ラインセンサ3によ
る不可視直線31の位置の検出結果(出力信号)は、A
/Dコンバータ22によってデジタル信号に変換され、
CPU20に送られる。
【0036】ラインセンサ3による測定のタイミング
は、ユーザによって、筐体2が、副走査方向Aに所定量
だけ移動される毎に、即ち、ロータリーエンコーダ6が
所定数のパルス信号を発生する毎に、ラインセンサ3に
より測定を行うことが好ましい。また、所定の時間間隔
毎または所定のクロック数毎に、ラインセンサ3による
測定を行うのも好ましい。なお、このようなラインセン
サ3の測定タイミングまたはインクの吐出時間は、要求
される画質等に応じて、適宜設定すればよい。
【0037】CPU20(判断手段)は、この検出結果
を確認し、測定された不可視直線31の位置が設定値範
囲から外れる場合には、ユーザによる筐体2の移動、即
ちロータリーエンコーダ6からのパルス信号の発生に同
期して記録画像に応じて変調して第1のドライバ21を
駆動させると共に、ラインセンサ3により検出される不
可視直線31の主走査方向における変動の許容値と測定
値とのずれ量を算出する。そして、ずれ量が設定値範囲
内となるように、CPU20は、ずれ量に応じていずれ
かのモータ9を回転させる命令を出して副走査方向A上
流側の各車輪5の速度を等しくし、筐体2の走査方向を
副走査方向Aと平行にする。そして、第1の吐出ヘッド
7から記録画像に応じて変調したインクを所定時間(所
定ライン数)だけ吐出する。
【0038】ステップS6において、筐体2のずれ量が
所定の範囲内にある場合、即ち、ラインセンサ3におけ
る不可視直線31の位置が所定の範囲内にある場合、印
刷はそのまま継続される(ステップS8)。
【0039】一方、筐体2の副走査方向Aにおける軌跡
が所定の直線性を維持できず、印刷が曲がってしまった
場合、即ち、ラインセンサ3のフォトダイオードの出力
位置が所定の範囲から外れた場合、制御部11が筐体2
の曲がり具合に基づいて、いずれかのモータ9を回転駆
動させて副走査方向A上流側の左右の各車輪5の回転速
度を合わせ、筐体2を副走査方向Aと平行な方向にして
筐体2の印刷位置を調整する(ステップS7)。そし
て、印刷が継続される(ステップS8)。上述の如く、
2行目の画像の印刷位置がずれて、そのずれ量が所定の
範囲から外れた場合、例えば、警告表示器25により、
ずれ量が所定の範囲から外れたことを表示(警告(ワー
ニング)表示)する。本実施例においては、2行目の画
像を印刷しているときに、2行目の画像の印刷位置がず
れてしまった場合、そのずれ量に応じて左右いずれかの
モータ9を駆動させる。これにより、筐体2の位置調整
が強制的に行なわれるので、筐体2の印刷位置がずれて
しまっても、図9に示すように、第2の画像領域D2
画像を第1の画像領域D1 の画像に整合させて印刷する
ことができる。
【0040】なお、図9に示すように、第2の画像領域
2 を印刷する際にも、前述した第1の画像領域D1
印刷したときと同様にして、不可視直線(不可視水平
線)33、および不可視直線34(不可視垂直線)が印
刷される。
【0041】次に、データメモリ28の3行目の画像デ
ータに基づいて3行目の画像を印刷する。3行目の画像
の印刷は、上述のステップS2乃至S8の工程を繰り返
すことにより、第2行目の画像、即ち、第2の画像領域
2 に画像を印刷したのと同様に、図9に示すように、
第3の画像領域D3 に印刷できる。この場合において
も、画像が印刷済の不可視直線33に整合されて印刷さ
れ、また、不可視直線35、36も上述と同様に印刷さ
れる。次に、データメモリ28に、次に記録すべき画像
データが在るか否かを確認する。画像データが存在し、
かつ、記録指示が出されている場合には、4行目以降に
ついても、2行目と同様にして必要な行数だけ画像記録
を行う。
【0042】なお、1番最後の行に相当する画像を印刷
する場合には、次の行に印刷されることがないので、不
可視直線を印刷する必要がない。このため、複数行に亘
る画像データを分割し、最後の行に相当する行を印刷す
る場合、第2の吐出ヘッド10aおよび第3の吐出ヘッ
ド10bから不可視インクを吐出しないように制御して
もよい。
【0043】また、記録を終了した画像データは、自動
的またはユーザによる指示に応じて、データメモリ28
から消去する。このような画像データの消去は、選択可
能にすることが好ましい。
【0044】本発明においては、上述の方法に限定され
るものではなく、ラインセンサ3による不可視直線3
1、33、35の検出結果が設定値から外れた場合に、
CPU20は、強制記録スイッチ24を確認する。強制
記録スイッチ24がオンになっている場合には、モータ
9を動作させる必要があるにも拘らず、モータ9を回転
させずに、一定時間のインクを吐出して強制的に画像記
録を行ってもよい。
【0045】また、強制記録スイッチ24がオフの場合
には、上述の如く、CPU20からの信号により、モー
タ9を回転させて筐体2が適正な印刷位置にする。
【0046】なお、画像記録の再開は、ユーザによって
何らかの指示入力(例えば、記録指示スイッチ26のオ
ン)がなされた後であってもよく、または、画像記録の
強制終了と共に、印刷装置1の電源を自動的にオフし、
ユーザによって、再度、電源がオンされた後に、画像記
録を再開してもよい。
【0047】本実施例においては、第1吐出ヘッド7の
下流側にラインセンサ3が設けられているので、前の行
に印刷された不可視直線を必ず先にラインセンサ3で検
出し、筐体2の主走査方向における位置を測定してい
る。このため、印刷位置を正確に調整した上で印刷する
ことができる。これにより、複数行に亘る画像を、各行
の画像を整合させると共に、最終的に得られる画像が高
画質となるように記録媒体Pに印刷することができる。
【0048】また、本実施例においては、ユーザによる
印刷装置1の移動速度の変動および副走査方向Aに走査
することによる筐体2の主走査方向の変動を補償して複
数行に亘る適正な画像記録を可能にしている。更に、ユ
ーザはモータ9により強制的に2行目以降の画像の直線
性、即ち、1行目との平行度が補正されるので、ユーザ
が筐体2の走査の直線性を細かく制御する必要がない。
また、少なくとも画像領域の上流側に不可視直線が印刷
されているので、ユーザが印字位置を細かく制御する必
要がない。
【0049】なお、本実施例においては、副走査方向A
上流側の各車輪5の速度をモータ9によって調整した
が、これに限定されるものではなく、各車輪5の速度
を、例えばブレーキにより調整してもよい。
【0050】また、好ましい態様として、筐体2の下面
2bには記録媒体Pの浮き上がりを防止し、第1乃至第
3の吐出ヘッド7、10a、10bからのインク吐出位
置において記録媒体Pの位置を一定に保つことによって
高画質となるような画像の記録を可能にするための補助
輪が配置される。補助輪は副走査方向Aに回転するロー
ラでよいが、画像記録後(インク受容後)の記録媒体P
に接触する可能性があるものは、記録媒体Pとの接触面
積が小さいものが好ましく、例えば、拍車状のローラま
たはイボ付ローラ等が好ましく例示される。
【0051】なお、本実施例においては、第1の吐出ヘ
ッド7の構成は、4つのノズル列に加えて、更にライト
CおよびライトM等のインク列を有するものであっても
よい。また、カラープリンタではなく、例えばKインク
のみを吐出するモノクロプリンタであってもよい。ま
た、ラインセンサ3は第1の吐出ヘッド7の全域に亘っ
て設ける必要はなく、第2の吐出ヘッド10aによる不
可視直線31、33、35を検出できる範囲内にあれば
よい。
【0052】また、本実施例においては、第1の吐出ヘ
ッド7を第1の画像領域D1 に重ねることなく、第2行
目を印刷したが、これに限定されるものではなく、第1
の吐出ヘッド7を第1の画像領域D1 に重ねて印刷して
もよい。図10は、本発明の第1の実施例の印刷方法の
変形例を示す模式図であり、図6に示す工程の次の工程
を示すものである。この変形例においては、ラインセン
サ3により不可視垂直線32を検出し、この結果、筐体
2の向きが適正であるものの、筐体2の位置が主走査方
向において第1の画像領域D1 側にずれている場合、即
ち第1の吐出ヘッド7が第1の画像領域D1 に重なって
いる場合でも、印刷できる。この場合、不可視直線31
と第1の画像領域D1 との間隔dは予めわかっているの
で、ラインセンサ3による不可視直線31の検出位置か
ら、画像の重なり量を算出し、第1の吐出ヘッド7のう
ち、インクを吐出する吐出領域7a(図の斜線部)を決
定する。そして、第1の画像領域D1 に整合するよう
に、画像データをずらして吐出領域7aからインクを吐
出して第2行目の印刷を行う。このように、筐体2の向
きが正しく、かつ筐体2が主走査方向において第1の画
像領域D1 側にずれている場合でも、第2行目の画像を
第1の画像領域D1 に整合させて印刷できる。また、本
変形例においても、第2行目の画像を印刷するとき、第
1の吐出ヘッド7が第1の画像領域D1 に重なっていな
い場合、警告表示器25により警告を発することが好ま
しい。
【0053】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図11は本発明の第2の実施例に係る走査型印刷
装置を示す模式図である。図11に示す本実施例の走査
型印刷装置1においては、ラインセンサ3、第1乃至第
3の吐出ヘッド7、10a、10bおよびセンサ12を
示し、それ以外の構成は省略している。なお、図1乃至
図10に示す第1の実施例と同一構成物には、同一符号
を付してその詳細な説明は省略する。本実施例は第1の
実施例と比較して、第2の吐出ヘッド10aの副走査方
向Aにおける上流側にセンサ12が設けられている点が
異なり、それ以外の構成は上述の第1の実施例と同様で
ある。このセンサ12はラインセンサ3と同様にCPU
20に接続されており、センサ12の検出結果が所定の
範囲(許容範囲)内あるか判断される。
【0054】本実施例においては、センサ12を第2の
吐出ヘッド10aよりも上流側に設けているので、不可
視直線31を印刷した後、センサ12により直ぐにその
不可視直線31を検出できる。このため、印刷不可視直
線31が直線か否か、即ち、第1行目の画像が真直ぐに
印刷されているか否かが判断される。そして、不可視直
線31が上述の許容範囲から外れた場合、制御部11に
より左右のいずれかの車輪4の速度を調整して筐体2が
直線的に走査されるように調整する。これにより、1行
目の第1の画像領域D1 の直線性を向上させることがで
きる。なお、印刷方法は第1の実施例と比較して第1行
目の直線性を確認しながら印刷する点が異なり、それ以
外の印刷方法は第1の実施例と同様である。
【0055】上述の如く、本実施例においては、1行目
の第1の画像領域D1 の直線性を向上させることがで
き、以降の画像も、前行の画像領域に整合させて直線性
良く印刷することができる。これにより、複数行に亘る
画像を更に一層高画質となるように印刷することができ
る。また、本実施例においても、2行目の第2の画像領
域D2 を印刷するとき、第1の吐出ヘッド7が第1の画
像領域D1 に重なっていない場合には、警告表示器25
により警告を発することが好ましい。即ち、次行の画像
を印刷するとき、前行の画像領域に第1のヘッド7が重
なっておらず、印刷すると前行の画像と次行の画像との
間に隙間があいてしまうような場合には、警告を発する
ことが好ましい。
【0056】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。図12は本発明の第3の実施例に係る走査型印刷
装置を示す模式図、図13は本発明の第3の実施例に係
る走査型印刷装置による印刷結果を示す模式図である。
図12に示す本実施例の走査型印刷装置1においては、
ラインセンサ3a並びに第1および第2の吐出ヘッド
7、10aを示し、それ以外の構成は省略している。な
お、図1乃至図10に示す第1の実施例と同一構成物に
は、同一符号を付してその詳細な説明は省略する。本実
施例は第1の実施例と比較して、図12に示すように、
第3の吐出ヘッド10bが設けられていない。また、ラ
インセンサ3aが第1の吐出ヘッド7の全域に設けられ
ておらず、ラインセンサ3aの長さは第2の吐出ヘッド
10aにより印刷された不可視直線31a、33a、3
5aを検出できる長さである点が異なり、それ以外の構
成は上述の第1の実施例と同様である。また、印刷方法
は図13に示すように、主走査方向に延びる不可視直線
32、34、36を印刷せず、副走査方向に延びる不可
視直線31a、33a、35aだけを印刷する点が異な
り、それ以外の印刷方法は第1の実施例と同様である。
【0057】本実施例においては、先ず、図13に示す
ように、1行目の第1の画像領域D 1 および不可視直線
31a(不可視水平線)を印刷する。次に、筐体2を第
1の画像領域D1 の副走査方向Aの上流側に載置し、筐
体2を副走査方向Aに走査する。次に、不可視直線31
aを検出する。この不可視直線31aは第1の画像領域
1 よりも上流側から印刷されている。このため、2行
目の画像を印刷する前に、不可視直線31aのエッジを
検出し、この検出結果に基づいて筐体2の印刷位置およ
び向きが適正であるかが判断できる。即ち、不可視直線
31aを検出しているフォトダイオードが所定の範囲内
のものであるかを調べる。この結果、印刷位置および向
きが適正でないときには、第1の実施例と同様にして
(図6参照)、筐体2を主走査方向および/または副走
査方向にずらしてラインセンサ3aにおける不可視直線
31aの位置が所定の範囲内となるように調整する。そ
して、第2行目の印刷を行う。この場合、印刷位置およ
び向きが適正でない場合、例えば筐体2が主走査方向の
次行側にずれて第1の画像領域D1 と第1の吐出ヘッド
7とが重ならない場合には、警告表示器25により警告
を発することが好ましい。第2行目を印刷する際に、筐
体2の走査方向がずれてしまった場合には、第1の実施
例と同様にして補正される。
【0058】上述の如く、第1の画像領域D1 に、図9
に示す主走査方向に延びる不可視直線32がなくても、
印刷領域の上流側に不可視直線31aが印刷されていれ
ば、筐体2の印刷位置を調整し、不可視直線31aを検
出しつつ、第2の画像領域D 2 に画像を1行目の画像に
整合させて印刷することができる。また、3行目の画像
も2行目と同様にして印刷することができる。これによ
り、複数行に亘る画像を、各行の画像を整合させて印刷
することができる。なお、本実施例においても、2行目
と同様の印刷方法により、画像データに応じて4行目以
降を印刷することもできる。
【0059】本実施例においては、第2の吐出ヘッド1
0aを画像の主走査方向における外側に不可視直線31
a、33a、35aが印刷されるように設け、各画像領
域D 1 、D2 、D3 に平行な不可視直線31a、33
a、35aを各画像領域D1 、D2 、D3 外に印刷して
いる。第2の吐出ヘッド10aと第1の吐出ヘッド7と
の主走査方向における距離は一定である。また、不可視
直線31a、33a、35aのエッジと、副走査方向A
における画像開始位置との距離も予め決められており一
定である。このため、各画像の開始位置および継目がわ
かる。これにより、印刷位置を正確に決定することがで
き、複数行に亘る画像を容易、かつ高画質となるように
印刷できる。
【0060】また、副走査方向Aに沿って印刷する不可
視直線31a、33a、35aを太くすることにより、
そのエッジが検出しやすくなる。このため、画像の書き
始めがより一層分かりやすくなるので好ましい。なお、
画像領域から副走査方向Aの上流側であれば、不可視直
線を印刷し始める位置は、どこでもよく画像領域のぎり
ぎりでもよい。
【0061】次に、本発明の第4の実施例について説明
する。図14は本発明の第4の実施例に係る走査型印刷
装置を示す模式図である。図15は本発明の第4の実施
例に係る走査型印刷装置による印刷結果を示す模式図で
ある。図14に示す本実施例の走査型印刷装置1におい
ては、ラインセンサ3bおよび第1乃至第3の吐出ヘッ
ド7、10a、10bを示し、それ以外の構成は省略し
ている。なお、図1乃至図10に示す第1の実施例と同
一構成物には、同一符号を付してその詳細な説明は省略
する。上述のいずれの実施例も、各画像の主走査方向に
おける外側に不可視直線を印刷して、第1の吐出ヘッド
7の全域の画像を整合させて印刷するものである。これ
に対して、本実施例は、各画像領域の内側に不可視直線
を印刷して、2行目以降の画像について第1の吐出ヘッ
ド7の全域のノズルを用いて印刷せずに、前行の画像
に、第1の吐出ヘッド7の一部が重なった状態で印刷す
るものである。
【0062】本実施例は、第1の実施例と比較して、図
14に示すように、第2の吐出ヘッド10aを第1の吐
出ヘッド7の主査方向における長さ内に配置し、更にラ
インセンサ3bを第2の吐出ヘッド10aにより印刷さ
れる不可視直線41、43、45を検出できる位置に変
更した点が異なり、それ以外の構成は第1の実施例と同
様である。
【0063】本実施例においては、図15に示すよう
に、第1の画像領域D1 、第2の画像領域D2 および第
3の画像領域D3 内に副走査方向Aに延びる不可視直線
41、43、45をその上流側から印刷し、第1の画像
領域D1 、第2の画像領域D2および第3の画像領域D
3 よりも副走査方向Aの上流側に主走査方向に延びる不
可視直線42、44、46を印刷する。更に第1の画像
領域D1 と第2の画像領域D2 とが重ねられる重ね部B
1 と、第2の画像領域D2 と第3の画像領域D3とが重
ねられる重ね部B2 とを設けて印刷する。この重ね部B
1 、B2 は第1の吐出ヘッド7を重ねる部分であり、重
ね部B1 は第1の画像領域D1 を印刷するときに印刷さ
れ、重ね部B2 は第2の画像領域D2 を印刷するときに
印刷される。重ね部B1 、B2 は夫々同じ幅である。第
2の画像領域D2 を印刷する際には、重ね部B1 の部分
に該当する画像データを重ね部B1 の分だけ主走査方向
の次行方向側にずらし、重ね部B1 の部分だけ第1の吐
出ヘッド7のノズルからインクを吐出しないように制御
部11で制御する。また同様に、第3の画像領域D3
印刷する際には、重ね部B2 の部分に該当する画像デー
タを重ね部B2 の分だけ主走査方向の次行方向側にずら
し、重ね部B2 の部分だけ第1の吐出ヘッド7のノズル
からインクを吐出しないように制御部11で制御する。
また、本実施例においても、上述の第2の実施例と同様
に、前行の画像領域に次行の画像を重ねて印刷すると
き、前行の画像領域に第1のヘッド7が重なっていない
場合には、警告を発することが好ましい。
【0064】なお、本実施例においても、主走査方向に
延びる不可視直線42、44、46がなくても、上述の
第3の実施例の如く、印刷位置を適切に調整して複数行
に亘る画像を印刷することができる。また、本実施例に
おいては、ラインセンサ3bを主走査方向に延ばし、第
2の吐出ヘッド10aを第1の吐出ヘッド7の主走査方
向における端部近傍に配置する等、ラインセンサ3bと
第2の吐出ヘッド10aとの位置関係を考慮すれば、第
1の吐出ヘッド7の全域のノズルを用いて印刷すること
もできる。
【0065】本発明の印刷装置1においては、前述のよ
うに、第1乃至第3の吐出ヘッド7、10a、10bは
公知のインクジェットの記録ヘッドでよい。第1乃至第
3の吐出ヘッド7、10a、10bは、基板に複数個の
ノズルが形成されたものである。例えば、第1乃至第3
の吐出ヘッド7、10a、10bは基板に対して垂直方
向にインクを吐出する、いわゆるトップシュータ型(フ
ェイスインクジェット)であってもよく、基板に平行に
インクを吐出する、いわゆるサイドシュータ型(エッジ
インクジェット)であってもよい。また、ヒータによる
加熱でインクを吐出する、いわゆるサーマルインクジェ
ットであってもよく、ピエゾ素子または静電力等を用い
てインク室に設けられた振動板を振動させたときに生じ
る力でインクを吐出する記録ヘッドであっても良い。
【0066】なお、上述のいずれの実施例においても、
印刷中に印刷位置のずれ量が許容値範囲から外れた場合
に、警告表示器25によって警告を発するようにしても
よいし、印刷を停止させるようにしてもよい。印刷停止
の方法としては、第1の吐出ヘッド7からインクを吐出
させないようにしてもよいし、また、車輪5をロックさ
せてしまってもよい。
【0067】また、本発明は、上述の実施例に限定され
るものではなく、筐体の不可視直線に対する主走査方向
のずれを筐体の位置を制御することによって補正するの
ではなく、2行目以降を印刷する前に、1つ前の行に対
してどの程度、印刷位置がずれているかを測定し、この
測定結果に基づいて画像データを補正して印刷してもよ
い。このように、筐体の走査方向を補正するのではな
く、印刷する画像データを補正しても、複数行に亘る画
像を各行毎の画像を整合させて印刷することができる。
【0068】なお、上記各実施例では、人間に認識する
ことができない所定の目印として、不可視直線を印刷
し、これを検出することで、印刷位置を補正するように
したが、この所定の不可視目印は、このような不可視直
線に限定されるものではない。この所定の不可視目印は
例えば、一定間隔で並んだドットのようなもの、または
他の形のものでもよく、それを検出して印刷位置を制御
するための目印となるものであればよい。
【0069】以上、本発明の走査型印刷装置1につい
て、詳細に説明したが、本発明は、上述の実施例に限定
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲に
おいて、各種の改良および変更を行ってもよいことは、
もちろんである。例えば、本実施例では、ユーザが印刷
装置1を手で移動させているが、これ以外にも、車軸4
に駆動源を設ける等の方法によって、自走式の印刷装置
1としてもよい。
【0070】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、各行の画像と同時に目安となる不可視目印が印刷さ
れており、更に、筐体にはこの不可視目印を検出する第
1のセンサおよび筐体の印刷位置を補正する制御手段を
有しているので、次の行を印刷する場合に、前の行の画
像とずれても補正され、前行の画像と整合して印刷する
ことができる。このため、複数行に亘る画像を容易に、
かつ高画質となるように印刷することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例に係る走査型印刷装置
を示す模式的断面図である。
【図2】 本発明の第1の実施例に係る走査型印刷装置
を示す下面図である。
【図3】 本実施例の走査型印刷装置の制御部を示すブ
ロック図である。
【図4】 本発明の第1の実施例に係る走査型印刷装置
による印刷方法を示すフローチャートである。
【図5】 本発明の第1の実施例に係る走査型印刷装置
による記録媒体への印刷方法を工程順に示す模式図であ
る。
【図6】 図5の次工程を示す模式図である。
【図7】 図5の次工程において走査型印刷装置の印刷
位置が不適切である状態を示す模式図である。
【図8】 図6の次工程を示す模式図である。
【図9】 本発明の第1の実施例に係る走査型印刷装置
による印刷結果を示す模式図である。
【図10】 本発明の第1の実施例の印刷方法の変形例
を示す模式図である。
【図11】 本発明の第2の実施例に係る走査型印刷装
置を示す模式図である。
【図12】 本発明の第3の実施例に係る走査型印刷装
置を示す模式図である。
【図13】 本発明の第3の実施例に係る走査型印刷装
置による印刷結果を示す模式図である。
【図14】 本発明の第4の実施例に係る走査型印刷装
置を示す模式図である。
【図15】 本発明の第4の実施例に係る走査型印刷装
置による印刷結果を示す模式図である。
【符号の説明】
1 走査型印刷装置 2 筐体 2a 開口部 2b 下面 3、3a、3b ラインセンサ 4 車軸 5 車輪 6 ロータリーエンコーダ 7 第1の吐出ヘッド 8 第1のインクタンク 8a 第2のインクタンク 9 モータ 10 ラインヘッド 10a 第2の吐出ヘッド 10b 第3の吐出ヘッド 11 制御部 12 センサ 21 ドライバ 22 A/Dコンバータ 23 表示器 24 強制記録スイッチ 25 警告表示器 26 記録指示スイッチ 27 データ入力部 28 データメモリ A 矢印(副走査方向) P 記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 斉逸 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富 士写真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EB13 EB27 EB36 EC11 EC26 FA10 HA37 HA38 2C061 AP01 AQ05 HJ01 HK11 HN15 2C480 CA37 CA55 CB02 CB31 CB34 EC04 EC11

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体上を移動させるための移動手段を
    備え、前記記録媒体上を一の方向に移動させつつ、画像
    信号に応じて複数行に亘る画像を前記記録媒体に印刷す
    る走査型印刷装置であって、 前記一の方向と直交する他の方向に配列されたインクを
    吐出する複数のノズルおよび前記各ノズルに対応して配
    置され前記画像信号に応じて変調駆動されるインク吐出
    手段を有し、前記記録媒体に画像を印刷する第1の吐出
    ヘッドと、 前記記録媒体に、人間が認識できない所定の不可視目印
    を印刷する第2の吐出ヘッドと、 前記記録媒体に印刷された前記所定の不可視目印を検出
    する第1のセンサと、 前記第1のセンサの検出結果に応じて前記移動手段を制
    御する制御手段と、を有することを特徴とする走査型印
    刷装置。
  2. 【請求項2】前記第2の吐出ヘッドは、前記所定の不可
    視目印として人間が認識できない不可視直線を、前記第
    1の吐出ヘッドにより印刷される領域の書き始め部より
    も前記一の方向の上流側から前記一の方向に沿って印刷
    するものであり、前記第1のセンサは、前記不可視直線
    の前記他の方向における位置を検出するものであり、前
    記制御手段は、前記第1のセンサが検出した前記不可視
    直線の前記他の方向における位置が所定の範囲内に入る
    ように前記移動手段を制御するものであることを特徴と
    する請求項1に記載の走査型印刷装置。
  3. 【請求項3】更に、少なくとも前記第1の吐出ヘッドよ
    り前記一の方向上流側に、前記他の方向に延在し、前記
    記録媒体に、人間が認識できない所定の他の不可視目印
    を印刷する第3の吐出ヘッドと、前記第3の吐出ヘッド
    によって前記記録媒体に印刷された前記所定の他の不可
    視目印を検出する第2のセンサと、を備えることを特徴
    とする請求項1または2に記載の走査型印刷装置。
  4. 【請求項4】更に、前記第1のセンサによる検出結果に
    より前記筐体の位置が印刷に不適当であると前記制御手
    段に設けられた判断手段により判断された場合に、所定
    の警告を発する警告発生手段を備えることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の走査型印刷装置。
  5. 【請求項5】前記第1のセンサによる検出結果により前
    記筐体の印刷位置が不適当であると前記制御手段に設け
    られた判断手段により判断された場合に、前記制御手段
    は、前記移動手段を制御して前記筐体の位置を印刷に適
    するように補正することを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれか1項に記載の走査型印刷装置。
  6. 【請求項6】更に、前記記録媒体に印刷する前記複数行
    に亘る画像の画像信号を記憶する記憶部を備えることを
    特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の走査型
    印刷装置。
  7. 【請求項7】記録媒体上を移動させるための移動手段を
    備え、前記記録媒体上を一の方向に移動させつつ、画像
    信号に応じて複数行に亘る画像を前記記録媒体に印刷す
    る走査型印刷装置による印刷方法であって、 前記複数行に亘る画像の各行の画像を印刷するととも
    に、人間が認識できない所定の不可視目印を印刷し、か
    つ、各行の画像の印刷の際、一つ前の行の印刷において
    印刷された前記所定の不可視目印をセンサによって検出
    し、この検出された不可視目印の位置に応じて印刷位置
    を補正することにより、各行の画像を整合させて印刷す
    ることを特徴とする走査型印刷装置による印刷方法。
  8. 【請求項8】前記所定の不可視目印は、前記各行の画像
    より前記一の方向上流側から前記一の方向に沿って印刷
    される第1の不可視直線であり、各行の画像の印刷にお
    いて、前の行の印刷に印刷された前記第1の不可視直線
    を検出して、この第1の不可視直線の検出位置が予め定
    められた所定範囲に入るように印刷位置を制御すること
    により、各行の画像を整合させて印刷することを特徴と
    する請求項7に記載の走査型印刷装置による印刷方法。
  9. 【請求項9】前記所定の不可視目印は、前記各行の画像
    より前記一の方向上流側から前記一の方向に沿って印刷
    される第1の不可視直線であり、各行の画像の印刷にお
    いて、前記第1の不可視直線を印刷後直ちにセンサによ
    り検出し、この検出され前記第1の不可視直線の検出位
    置が予め定められた所定範囲に入るように印刷位置を補
    正することにより、各行の画像の印刷方向が前記一の方
    向に沿うように制御することを特徴とする請求項7また
    は8に記載の走査型印刷装置による印刷方法。
  10. 【請求項10】更に、前記所定の不可視目印として、人
    間が認識できない第2の不可視直線を、各行の画像より
    前記一の方向上流側に、前記一の方向に直交する他の方
    向に沿って印刷するようにし、かつ、各行の画像の印刷
    において、一行前の画像の印刷において印刷された前記
    第2の不可視直線をセンサにより検出することにより各
    行の画像の印刷開始位置を決定することを特徴とする請
    求項7〜9のいずれか1項に記載の走査型印刷装置によ
    る印刷方法。
  11. 【請求項11】前記各行の画像の印刷において、前記所
    定の不可視目印の検出位置が所定の範囲から外れた場
    合、前記筐体の印刷位置が不適切であるとして警告を発
    することを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に
    記載の走査型印刷装置による印刷方法。
  12. 【請求項12】前記各行の画像の印刷において、前記所
    定の不可視目印の検出位置が所定の範囲から外れた場
    合、印刷している行の画像の印刷を中止することを特徴
    とする請求項7〜11のいずれか1項に記載の走査型印
    刷装置による印刷方法。
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