JPH1035032A - 手動型印字装置 - Google Patents

手動型印字装置

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JPH1035032A
JPH1035032A JP8215029A JP21502996A JPH1035032A JP H1035032 A JPH1035032 A JP H1035032A JP 8215029 A JP8215029 A JP 8215029A JP 21502996 A JP21502996 A JP 21502996A JP H1035032 A JPH1035032 A JP H1035032A
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JP8215029A
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Motoshi Kishi
素志 岸
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J3/00Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
    • B41J3/36Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for portability, i.e. hand-held printers or laptop printers

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手動型印字装置において、記録媒体上に罫線
等のガイドがなくても、装置の走行方向の歪み具合に応
じて印字位置を補正し、良好な印字結果を得る。 【解決手段】 装置の走行のために上ローラ2a及び下
ローラ2bを設け、エンコーダ11a,11bにより各
々のローラの回転速度を検出し、各々のローラの回転速
度の差に基づいて、装置の印字方向に対するずれ量を検
出する。CPUは検出されたずれ量に応じて記録ヘッド
による印字位置を補正し、印字結果にずれや歪みが生じ
ないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手動型印字装置に
関し、特に、記録媒体上で装置の走行方向が歪んだ場合
に印字を補正する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、様々な記録媒体に対して所望の場
所に印字を行うための装置として、手動式の印字装置が
提案されており、これらの印字装置には、記録媒体上の
罫線に沿って印字を行うことが可能なものも提案されて
いる。例えば、特開平2−26769号公報に示される
手動式印刷機は、画像読み取り部が記録媒体上の罫線を
画像として読み取り、制御手段においてこの画像を罫線
として認識してその位置を検出し、印字装置の走査方向
が罫線からずれた場合、そのずれに応じて印字位置の補
正を行うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の手動式印刷機においては、記録媒体上に罫
線がない場合は、印字装置の走行方向が歪んでしまって
も、その状態を検出することができないので、適正に印
字位置を補正することができない。そのため、印字結果
にズレや歪みが発生し、良好な印字結果が得られないと
いう問題があった。
【0004】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、記録媒体上に罫線等のガイドが
ない場合でも、印字装置の走行方向の歪み具合に応じて
印字位置を補正することができ、良好な印字結果が得ら
れる手動式印字装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明に係る手動式印字装置は、記録
媒体上を手動走査されることにより記録媒体上に印字を
行う記録手段を備えた手動型印字装置であって、装置の
印字方向に対する上下方向へのずれ量を検出する記録位
置検出手段と、記録位置検出手段により検出されたずれ
量に応じて、記録手段が記録媒体に対して印字データを
出力する位置を補正する補正手段とを備えたものであ
る。
【0006】上記構成においては、記録位置検出手段が
装置の印字方向に対する上下方向へのずれ量を検出し、
補正手段が該ずれ量に応じて記録手段による記録媒体に
対する印字データの出力位置を補正するので、装置の走
行方向が歪んだ場合、罫線等のガイドがなくても、印字
結果にずれや歪みが生じることなく、良好な印字結果が
得られる。
【0007】また、請求項2に記載の発明に係る手動式
印字装置は、請求項1に記載の手動型印字装置であっ
て、装置の印字方向に直交する方向に並設され、記録媒
体上を回転する一対のローラを持つ走行手段を更に備
え、記録位置検出手段は一対のローラの回転量の差に基
づいて装置の印字方向に対する上下方向へのずれ量を検
出するものである。
【0008】上記構成においては、装置の印字方向に直
交する方向に並設され、走行手段として装置に備えられ
る一対のローラの回転量の差に基づいて、記録位置検出
手段が装置の印字方向に対する上下方向へのずれ量を検
出するので、装置の移動に伴って、印字方向に対するず
れの方向及び量を正確に検出することができる。また、
装置のずれ量の検出は、走行手段として機能する一対の
ローラの回転量差に基づいて行われるので、ずれ量検出
のためだけに特別な手段を設ける必要がないため、装置
の小型化を図ることができる。
【0009】また、請求項3に記載の発明に係る手動式
印字装置は、請求項1に記載の手動型印字装置であっ
て、走行手段の回転量に基づいて装置の記録媒体上での
移動量を検出する移動量検出手段を備え、補正手段は移
動量検出手段からの検出信号に基づいて印字タイミング
を決定するものである。
【0010】上記構成においては、記録位置検出手段
が、走行手段の回転量に基づいて、記録媒体と記録手段
との相対位置を検出し、補正手段が移動量検出手段から
の検出信号に基づいて印字タイミングを決定するので、
印字装置の走行速度に関係なく、装置が一定量移動する
毎に記録媒体に対して一定の印字が行われる。従って、
装置を走査させる速度が一定でなくても常に一定の安定
した印字結果が得られるため、装置の操作が容易にな
る。
【0011】また、請求項4に記載の発明に係る手動式
印字装置は、請求項3に記載の手動型印字装置であっ
て、記録手段には、印字データを印字するために必要な
ノズル数以上のノズルが設けられているものである。
【0012】上記構成においては、印字データを印字す
るために必要なノズル数以上のノズルが記録手段に設け
られているので、装置の印字方向に対する走行方向のず
れ量に応じて補正手段が記録手段による記録媒体への印
字データの出力位置を補正する場合、駆動するノズルを
変更して印字を行うようにすることで、該ずれ量に応じ
て印字位置を簡単に補正することができる。
【0013】また、請求項5に記載の発明に係る手動式
印字装置は、請求項4に記載の手動型印字装置であっ
て、記録手段の位置が印字開始時の位置からずれた場合
に警告を発する警告手段をさらに備えたものである。
【0014】上記構成においては、警告手段により記録
手段の位置が印字開始時の位置からずれた場合に警告が
発せられるので、装置が印字開始時の位置から大幅にず
れてしまうことを未然に防止することができる。よっ
て、印字の失敗をなくすことが可能となる。
【0015】また、請求項6に記載の発明に係る手動式
印字装置は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の
手動型印字装置であって、記録手段をインクジェット方
式の記録手段としたものである。
【0016】上記構成においては、記録手段がインクジ
ェット方式の記録手段であるため、印字リボン等を使用
したワイヤードットの方式の記録手段に対してその構成
が簡単であり、装置全体を小型化できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態に係
る手動式印字装置について図面を参照して説明する。図
1は本発明に係る手動式印字装置の外形図である。図
中、手動型印字装置1のボディ1bは角型形状をなし、
ユーザが手で支持しやすいよう構成されている。そのボ
ディ1bの下端には、走行手段として上ローラ2a及び
後述する下ローラ(図示なし)が回転可能に設けられて
いる。また、ボディ1bの上端には外部の装置と印字デ
ータ等の各種データの送受信を行うための赤外通信用の
インターフェイス部3が設けられている。さらに、ボデ
ィ1bには電源のオン・オフを行い、かつ手動型印字装
置1の印字モードを選択するためのスイッチ4が設けら
れている。
【0018】また、ボディ1bのローラ2の近傍には記
録手段としてのインクジェット式の記録ヘッド(記録手
段)5が設けられている。上ローラ2a及び下ローラは
フレーム1cに支持されるよう構成されており、フレー
ム1cには、突起部1dが形成されている。突起部1d
は摺動性の良い樹脂等の材料で構成されている。
【0019】そして、ユーザが手でボディ1bを支持し
て記録媒体(記録用紙等)P上を上ローラ2a及び下ロ
ーラと突起部1dを接触させながら図1の矢印方向に走
査することによって、外部装置等より入力された印字デ
ータ等が記録媒体P上に印字される。印字の際は、上ロ
ーラ2a及び下ローラと突起部1dがボディ1の姿勢を
保ち、記録ヘッド5と記録媒体Pとの位置を一定の位置
に保つように構成され、この走査で上ローラ2a及び下
ローラが回転することによって、記録ヘッド5と記録媒
体Pとの相対位置が検出され、所定の印字が行われる。
【0020】図2は手動型印字装置1の内部構成を示す
断面図、図3は上ローラ及び下ローラとエンコーダ部分
の構成を示す側面図である。ボディ1bの下端には上ロ
ーラ2a及び下ローラ2bが各々軸7a,7bを中心と
して回転自在に構成されている。なお、ここにいう上下
は、手動型印字装置1を下から見た場合の印字方向に対
する位置関係をいうものである。上ローラ2a及び下ロ
ーラ2bの走査方向後方には記録ヘッド5が配置されて
いる。記録ヘッド5の上方には記録ヘッド5にインクを
供給するためのインクタンク8が配置されている。
【0021】上ローラ2aの軸7aには、プーリ9aが
上ローラ2aの回転に伴い回転するように配置されてい
る。プーリ9aにはベルト10aが引き回されており、
上ローラ2aの回転に伴って回転するプーリ9aの回転
力をエンコーダ(記録位置検出手段、移動量検出手段)
11aに伝達するよう構成されている。エンコーダ11
aは、回転円盤12aとフォトインタラプタ13aとか
らなり、ボディ1bのほぼ中心付近に設けられている。
回転円盤12aには所定の間隔で円周上にスリットが設
けられており、回転円盤12aの回転によるスリットの
移動(回転)がフォトインタラプタ13aで検出され
る。この検出により、上ローラ2aの回転速度(記録ヘ
ッド5と記録媒体Pとの相対位置)が電気パルス信号の
間隔に変換され、その信号が後述する制御装置に入力さ
れる。また、フォトインタラプタ13aは上ローラ2a
の回転方向をも検出するように構成され、これにより手
動型印字装置1の走行方向が検出される。同様に、下ロ
ーラ2bについても、軸7bに配置されるプーリ9bに
引き回されたベルト10bによって、下ローラ2bの回
転力がエンコーダ(記録位置検出手段)11bに伝達さ
れるように構成され、回転円盤12bの回転に基づきフ
ォトインタラプタ13bにより回転速度及び走行方向が
検出されるようになっている。
【0022】ボディ1b内の上方には、記録ヘッド5に
よる記録動作、エンコーダ11a,bによる検出動作、
さらに、印字データを受信するために設けられたインタ
ーフェイス部3等を制御するための、CPU(後述)1
6等を含む制御部14が配置されている。その側近部に
は後述する各機能ブロックに電力を供給するための電源
15が配置されている。電源15は、乾電池等の小型の
電力供給部及びこれらの電力を安定化する装置等で構成
されている。
【0023】記録ヘッド5と上ローラ2a及び下ローラ
2bとの位置関係について図4を参照して説明する。図
4は手動型印字装置1の底面図である。記録ヘッド5の
先端には複数のノズル5aが設けられている。その幅
は、印字領域の印字方向X(走査方向)の直角方向に最
大Lの幅(最大記録幅)で形成されている。上ローラ2
a及び下ローラ2bは、記録ヘッド5の印字方向Xの前
方に配置されている。これら上ローラ2a及び下ローラ
2bは、上述のように、各々の側部が軸7a又は軸7b
によって回転可能に支持されている。上ローラ2a及び
下ローラ2bが記録媒体Pと接触する部分Mは上述の幅
Lの領域内になるように設定され、突起部1dもこれと
同様の関係を保つように設定されている。
【0024】図5は手動型印字装置1の制御系のブロッ
ク図である。手動型印字装置1全体の制御を司るCPU
(補正手段)16には、インターフェイス部3を介して
ホストコンピュータ21が接続され、また、各機能ブロ
ックを決められたプログラムに沿って制御するための制
御プログラムを記憶したROM22、インターフェイス
部3を介して入力されたホストコンピュータ21からの
印字データを記憶するためのRAM23、及び上記スイ
ッチ4等で構成される操作パネル24が接続されてい
る。また、上ローラ2aのエンコーダ11aからのパル
スは、速度検出回路25a(記録位置検出手段),位置
検出回路26a(記録位置検出手段)に入力され、エン
コーダ11aからのパルスに基づいて各々速度,位置が
検出された後、CPU16に入力される。下ローラ2b
のエンコーダ11bからのパルスは、速度検出回路25
b(記録位置検出手段),位置検出回路26b(記録位
置検出手段)に入力され、各々速度,位置が検出され
る。
【0025】速度検出回路25a,位置検出回路26a
からの検出信号、及び速度検出回路25b,位置検出回
路26bからの検出信号は、ずれ量検出回路28(記録
位置検出手段)に入力される。このずれ量差検出回路2
8では、速度検出回路25a及び速度検出回路25bの
検出信号に基づいて上ローラ2aと下ローラ2bとの回
転速度差を検出し、位置検出回路26a及び位置検出回
路26bの検出信号に基づいて上ローラ2aと下ローラ
2bとの回転量差が検出される。そして、これら回転速
度差及び回転量差に基づいて、装置の走行方向が歪んだ
場合の印字方向に対するずれ量を検出し、CPU16に
出力する。CPU16は、検出されたずれ量に応じて印
字位置が補正するため、記録ヘッド5を駆動するヘッド
ドライバ33を制御する。さらに、CPU16には、印
字に関する情報の表示、及び装置の走行方向が歪んだこ
とを表示するLCD34(警告手段)が接続されてい
る。
【0026】以上の構成からなる手動型印字装置1の動
作について説明する。手動型印字装置1は、ROM22
に記憶された予め決められたプログラムに沿って動作さ
れる。印字データの入力は、操作パネル24で印字を行
うモードが選択された場合に制御部14によって行われ
る。印字データはホストコンピュータ21から赤外線信
号によりインタフェース部3を介して入力され、入力さ
れた印字データは一旦RAM23に記憶される。制御部
14は、操作パネル24の操作によって印字開始信号を
受け取ると、印字データがRAM23に記憶されている
ことを確認した後、手動型印字装置1を印字スタンバイ
状態にする。
【0027】ユーザにより手動型印字装置1が手動走査
させられ、エンコーダ11aの回転円盤12aが回転し
たことが制御部14によって判断された場合、ローラ2
の回転量に応じて印字データの出力制御が行なわれ、記
録ヘッド5を駆動することによって記録媒体P上に印字
が行われる。従って、ボディ1bの記録媒体P上での走
行速度が不均一でも、記録媒体Pに対しては常に均一な
印字を行うことができる。
【0028】次に、手動型印字装置1の印字方向に対す
るずれ量に応じた印字位置補正について図6を参照して
説明する。図6(a)は印字しようとする印字データの
例を示す図、(b)は装置の走行方向、上ローラ2aと
下ローラ2bとの回転速度差、及び装置の印字方向に対
するずれ量を図式的に示した図、(c)は(b)に示す
条件下における記録ヘッド5の駆動パターンを示す図で
ある。図6においては、(c)の印字データ‘1’
‘2’の記録ヘッド駆動パターンが標準の記録ヘッド駆
動パターンである。手動型印字装置1が図6(b)に示
すように走行する場合、(a)の印字データを走行方向
に沿って印字しようとすると、各印字位置において、ず
れ量検出回路28によって上ローラ2a及び下ローラ2
bの回転速度差等、及び装置の印字方向に対するずれ量
が検出される。このずれ量に応じて、CPU16は、駆
動するノズル5aを変更して記録媒体Pに対する印字位
置を補正し、印字結果にずれや歪みが生じないようにす
る。
【0029】具体的に説明すると、図6(a)の印字デ
ータ‘1’‘2’を印字するときは、上ローラ2a及び
下ローラ2bの回転速度差はなく(回転速度差0)、装
置の印字方向に対するずれ量も0であるので印字位置補
正は行われず、駆動されるノズル5aは標準の記録ヘッ
ド駆動パターンとなる(図6(c)の‘1’‘2’参
照)。図6(a)の印字データ‘3’を印字するとき
は、装置の走行方向は下側にずれ始め、上ローラ2a及
び下ローラ2bに回転速度差が発生しているので(図6
(b)参照)、装置が下側へずれた量だけ印字位置が上
側に補正されるように、標準の記録ヘッド駆動パターン
よりも、ずれ量分だけ上側のノズル5aが駆動される
(図6(c)‘3’参照)。
【0030】図6(a)の印字データ‘4’を印字する
ときは、装置は走行方向が下側に向いたままの状態で走
行しており、ずれ量はさらに大きくなっているので、こ
のずれ量に応じて印字位置を補正するため、さらに上側
のノズル5aが駆動される(図6(c)‘4’参照)。
図6(a)の印字データ‘5’を印字するときも、装置
は走行方向が下側に向いたままの状態で走行しており、
ずれ量はさらに大きくなっているので、さらに上側のノ
ズル5aが駆動される(図6(c)‘5’参照)。
【0031】図7は上記印字位置補正を行う場合に駆動
されるノズル5aを示す図である。手動型印字装置1に
よる印字は、記録媒体P上の仮想の中心線(図7参照)
に沿って行われるものと仮定すると、ノズル5aを上記
のように駆動制御することによって、記録ヘッド5と中
心線との相対的な位置関係において、記録ヘッド5が正
規位置(図7に示す(4))にあるときでも、上側又は
下側へ記録ヘッド5がずれても(図7に示す(2)
(3)(5)(6))、駆動されるノズル5aと中心線
の位置関係は同じになる。
【0032】また、図7に示す(2)乃至(6)の場合
は、駆動するノズル5aを変更することによって中心線
に沿った印字が可能であるが、記録ヘッド5自体が中心
線から大きく外れる程にずれ量が大きくなった場合(図
7に示す(1)(7))は、駆動するノズル5aを上下
にシフトさせる印字補正では対応不可能となり印字不良
が発生する。このように対応不可能な(1)(7)の位
置に記録ヘッド5(手動型印字装置1)が移動する前
に、LCD34には、ユーザに対して手動型印字装置1
の走査方向を補正するように警告を促す表示がされる。
【0033】次に、上述した装置の走行方向に対するず
れ量に応じた印字位置補正を行う場合の処理の流れにつ
いて図8を参照して説明する。図8は該処理の流れを示
すフローチャートである。手動型印字装置1は、ROM
22に記憶された予め決められたプログラムに沿って動
作される。印字データの入力は、操作パネル24で印字
を行うモードが選択された場合にCPU16によって行
われる。印字データはホストコンピュータ21から赤外
線信号によりインタフェース部3を介して入力され、入
力された印字データは一旦RAM23に記憶される。ユ
ーザにより本体部1が手動走査され、操作が開始された
場合(S1でYES)、CPU16には印字開始信号が
出力される。CPU16は印字開始信号を受け取ると、
印字データがRAM23に記憶されていることを確認す
ることにより、印字が終了していないことを確認する
(S2)。
【0034】RAM23に印字すべき印字データがあ
り、印字が終了しておらず(S2でNO)、印字タイミ
ング信号があった場合(S3でYES)、装置の走行方
向に対するずれ(装置の正規位置からのずれ)の方向が
判断される(S4)。上側へずれたものである場合(S
4で上側へずれた)、ずれ量分だけ標準の記録ヘッド駆
動パターンよりも下側のノズル5aを駆動するため、印
字ドット列データを下側へシフトして設定する(S
7)。ずれ量が0であり、装置が正規位置にある場合は
(S4で正規位置)、標準の記録ヘッド駆動パターンの
ノズル5aを駆動すればよいので、印字ドット列データ
は標準位置で設定される(S5)。下側へずれたもので
ある場合(S4で下側へずれた)、ずれ量分だけ標準の
記録ヘッド駆動パターンの位置よりも上側のノズル5a
を駆動するため、印字ドット列データを上側へシフトし
て設定する(S8)。このように、装置の正規位置から
のずれ量に応じて印字ドット列データをシフトして設定
した後にドット列データ印字が行われる(S6)。
【0035】このように、本実施の形態の手動型印字装
置1によれば、ずれ量差検出回路28によって、上ロー
ラ2aと下ローラ2bとの回転速度差及び回転量差に基
づいて装置の印字方向に対するずれ量が検出され、CP
U16は、この検出されたずれ量に応じて、駆動するノ
ズル5aを変更して印字位置を補正するので、装置の走
行方向が歪んだ場合でも、印字結果にずれや歪みが生じ
ることがなく、良好な印字結果が得られる。また、LC
D34によりユーザに対して装置の走行方向が歪んだこ
とを警告するので、印字の失敗をなくすことが可能とな
る。
【0036】なお、本発明は上記実施例構成に限られず
種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態で
は、駆動するノズル5aを変更することによる印字位置
補正では対応できない位置まで手動型印字装置1が移動
した後に、LCD34によってユーザに対して装置の走
査方向の補正を促すようにしているが、これを装置が正
規位置から少しでもずれた場合に走査方向の補正を促す
ように設定してもよい。また、上記実施の形態において
は、手動型印字装置1にはインクジェット方式が採用さ
れているが、必ずしもインクジェット方式に限定される
ものではなく、他の方式による印字を採用してもよい。
【0037】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の発明に係
る手動式印字装置によれば、記録位置検出手段によって
検出された、装置の走行方向に対するずれ量に応じて、
補正手段が記録手段の記録媒体への印字データ出力位置
を補正するので、装置の走行方向が歪んだ場合でも、印
字結果にずれや歪みが生じることをなくし、良好な印字
結果を得ることができる。
【0038】また、請求項2に記載の発明に係る手動式
印字装置によれば、装置の印字方向に直交する方向に並
設され、走行手段として装置に備えられる一対のローラ
の回転量の差に基づいて、記録位置検出手段が装置の印
字方向に対する上下方向へのずれ量を検出するので、装
置の印字方向への移動に伴って正確にずれの方向及び量
を正確に検出することができる。また、上記検出は、走
行手段として機能する一対のローラの回転量の差に基づ
いて行われるので、装置のずれ量検出に特別な手段を設
ける必要がなく、装置の小型化を図ることができる。
【0039】また、請求項3に記載の発明に係る手動式
印字装置によれば、記録位置検出手段が、走行手段の回
転量に基づいて検出された装置の位置に応じて印字タイ
ミングが決定されるので、印字装置の走行速度に関係な
く、装置が一定量移動する毎に記録媒体に対して一定の
印字が行われる。従って、装置を走査させる速度が一定
でなくても常に一定の安定した印字結果が得られるた
め、装置の操作が容易になる。
【0040】また、請求項4に記載の発明に係る手動式
印字装置によれば、記録手段に、印字データを印字する
ために必要なノズル数以上のノズルが設けられているの
で、装置の印字方向に対するずれ量に応じて記録媒体へ
の印字データの出力位置を補正する場合、駆動するノズ
ルを変更して印字を行うようにすることで、該ずれ量に
応じて簡単に印字位置を補正することができる。
【0041】また、請求項5に記載の発明に係る手動式
印字装置によれば、警告手段により記録手段の位置が印
字開始時の位置からずれた場合に警告が発せられるの
で、装置が印字開始時の位置から大幅にずれることを未
然に防止することができる。よって、印字の失敗を防止
することが可能となる。
【0042】また、請求項6に記載の発明に係る手動式
印字装置によれば、記録手段がインクジェット方式の記
録手段であるため、印字リボン等を使用したワイヤード
ットの方式の記録手段に対してその構成が簡単であり、
装置全体を小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る手動式印字装置の外形図である。
【図2】上記手動型印字装置の内部構成を示す断面図で
ある。
【図3】上ローラ及び下ローラとエンコーダ部分の構成
を示す側面図である。
【図4】上記手動式印字装置の底面図である。
【図5】上記手動式印字装置の制御系のブロック図であ
る。
【図6】(a)は印字しようとする印字データの例を示
す図、(b)は装置の走行方向、上ローラと下ローラと
の回転速度差、及び装置の印字方向に対するずれ量を図
式的に示した図、(c)は(b)に示す条件下における
記録ヘッドの駆動パターンを示す図である。
【図7】手動型印字装置により印字位置補正を行う場合
に駆動されるノズルを示す図である。
【図8】手動型印字装置による印字位置補正の処理の流
れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 手動型印字装置 2a 上ローラ(走行手段) 2b 下ローラ(走行手段) 5 記録ヘッド(記録手段) 5a ノズル 11a,11b エンコーダ(記録位置検出手段、移動
量検出手段) 16 CPU(補正手段) 25a,25b 速度検出回路(記録位置検出手段) 26a,26b 位置検出回路(記録位置検出手段、移
動量検出手段) 28 ずれ量検出回路(記録位置検出手段) 34 LCD(警告手段) P 記録媒体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体上を手動走査されることにより
    記録媒体上に印字を行う記録手段を備えた手動型印字装
    置において、 装置の印字方向に対する上下方向へのずれ量を検出する
    記録位置検出手段と、 前記記録位置検出手段により検出されたずれ量に応じ
    て、前記記録手段が記録媒体に対して印字データを出力
    する位置を補正する補正手段とを備えたことを特徴とす
    る手動型印字装置。
  2. 【請求項2】 装置の印字方向に直交する方向に並設さ
    れ、前記記録媒体上を回転する一対のローラを持つ走行
    手段を更に備え、 前記記録位置検出手段は前記一対のローラの回転量の差
    に基づいて装置の印字方向に対する上下方向へのずれ量
    を検出することを特徴とする請求項1に記載の手動型印
    字装置。
  3. 【請求項3】 前記走行手段の回転量に基づいて装置の
    記録媒体上での移動量を検出する移動量検出手段を備
    え、 前記補正手段は前記移動量検出手段からの検出信号に基
    づいて印字タイミングを決定することを特徴とする請求
    項1に記載の手動型印字装置。
  4. 【請求項4】 前記記録手段には、印字データを印字す
    るために必要なノズル数以上のノズルが設けられている
    ことを特徴とする請求項3に記載の手動型印字装置。
  5. 【請求項5】 前記記録手段の位置が印字開始時の位置
    からずれた場合に警告を発する警告手段をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項4に記載の手動型印字装置。
  6. 【請求項6】 前記記録手段はインクジェット方式の記
    録手段であることを特徴とする請求項1乃至請求項5の
    いずれかに記載の手動型印字装置。
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