JP2003153675A - 生鮮果実の薄切片製造方法および装置 - Google Patents

生鮮果実の薄切片製造方法および装置

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JP2003153675A
JP2003153675A JP2002226523A JP2002226523A JP2003153675A JP 2003153675 A JP2003153675 A JP 2003153675A JP 2002226523 A JP2002226523 A JP 2002226523A JP 2002226523 A JP2002226523 A JP 2002226523A JP 2003153675 A JP2003153675 A JP 2003153675A
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JP2002226523A
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Piquer Miguel Blasco
ピクエア ミグエル ブラスコ
Huerta Sebastian Subirats
ウェルタ セバスチャン スビラツ
Reverter Jose Garcia
レヴェルテル ホセ ガルシア
Martinez Jose Fernandez
マルティネス ホセ フェルナンデス
Garcia Antonio Manuel Cotoli
ガルシア アントニオ マヌエル コトリ
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INVEST de la IND AGROALIMENTAR
Asociacion de Investigacion de la Industria Agroalimentaria AINIA
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INVEST de la IND AGROALIMENTAR
Asociacion de Investigacion de la Industria Agroalimentaria AINIA
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    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23NMACHINES OR APPARATUS FOR TREATING HARVESTED FRUIT, VEGETABLES OR FLOWER BULBS IN BULK, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; PEELING VEGETABLES OR FRUIT IN BULK; APPARATUS FOR PREPARING ANIMAL FEEDING- STUFFS
    • A23N15/00Machines or apparatus for other treatment of fruits or vegetables for human purposes; Machines or apparatus for topping or skinning flower bulbs

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Food Science & Technology (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)
  • Nonmetal Cutting Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外皮をむいた生鮮果実の薄切片を自動的に生
産すると共に、果汁を包み込んだ小嚢の壁面への傷をつ
けを最小限にとどめるようにすること。 【解決手段】 本発明は、果実からその二つのキャップ
状部を除去すること、残った部分を幾つかの薄切片にス
ライスすること、得られた薄切片をその径に応じて分別
すること、最後に薄切片の皮をむくことといった手順を
とるようにしたことである。その方法を実施する装置
は、果実を位置決めする二つのコンベアベルト2とブレ
ード4,5とを備えたスライスカッタ1、サイズごとに
薄切片102を仕分けるため径の大小を見分けることが
できる分別器を備えた薄切片102を移送するための手
段、薄切片102の転回機、果肉103を中果皮104
から分離する薄切片102の皮むき機構部から構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中果皮または同種
の不要物が付いている生鮮果実から、適当なサイズ揃え
や洗浄をしたうえで消費者向けの皮むき鮮果肉薄切片を
得ることができるようにした方法、ならびに果実そのま
まを薄切片にすることができる装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】仕出し屋のキッチンとして昨今よく知ら
れているような大規模キッチンや、大衆用販売食品調理
会社,宴会場,大規模スーパマーケット,病院,学校の
ような主要消費者の間では、直ちに食することが可能な
皮むき果実の薄切果肉を、その流通,販売,消費の間に
費やすより幾分長い時間品質を保持させた状態で供給で
きるようにしたシステムの食品加工処理技術の出現が要
望されている。
【0003】現在のところ食品加工処理産業からは、あ
る種の果実たとえば非常に柔らかい果肉を持つものや中
果皮を持つものに対して満足に処理し得る装置が提供さ
れるに至っていない。その一例で最も人気のある果実に
対する要求として、オレンジの薄切片を挙げることがで
きる。ちなみに、消費者は次のような薄切片を求めてい
る。 1.自然のままの状態(細胞,小嚢など)が完全に保た
れ、工業的な衛生処理が施されて準備の段階から最終の
消費者に渡るまでの少なくとも10日もの間、品質が維
持された果肉を持つ薄切片。 2.機械的な処理による整った外観が保たれ、最終的に
はナイフとフォークで食べやすい形となっている薄切
片。 3.嫌われることの多い苦みを持った中果皮が取り除か
れている薄切片。
【0004】現在市場に出回っている皮むきオレンジの
薄切片は、手作業で皮をむき残った中果皮も手で丁寧に
取り除いたものか、機械操作で皮をむき残った中果皮も
機械で丁寧に除いたもののどちらかである。いずれの工
程によるにしても、結果的には球状をなした果肉を機械
的にスライスしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】手作業にしろ清潔な果
肉薄切片が得られるとなれば前述した3つの条件は満た
せることになるが、その準備に要するコストは工業的処
理をした場合と肩を並べようもない。手作業処理は、食
品処理産業においておおいに敬遠されるところである。
【0006】機械的な操作により得られる清潔な果肉薄
切片には、望まれもしない中果皮が残ることになるか、
中果皮を完全に取り除くことができたとしても、果肉が
切断されてしまったり、細胞や小嚢壁を壊してしまうこ
とになる。
【0007】切れ目が入ってしまったり細胞や小嚢が壊
れたような果肉は、条件1を満たし得ない。切れたり破
壊された果実は嵩高くなり、また多量の果汁を撒き散ら
すことになると、バクテリア,かび,酵素に広範囲にわ
たって曝され、現在の衛生処理法では対処しきれなくな
る。例えば、最も一般的である工業的な衛生処理法とし
ては、最終段階で果実を次亜塩素酸ナトリウム水溶液に
より洗浄するという方法がある。この水溶液を用いる場
合は、果肉薄切片に漂白剤臭が残らないようにするため
かなり薄めておく必要がある。しかし、濃度が余りに薄
いと、外的作用因が増殖する機会の多いこの種のケース
において、その予防特性が十分に発揮されなくなる。こ
れらの鮮果肉薄切片は賞味期間が短く高々二日程度でし
かなく、理屈上の話に過ぎないとはいえ、販売期限を過
ぎた果実を消費させることにでもなれば、健康を損なわ
せる危険が付きまとうことになるのは言うまでもない。
【0008】また、このような果肉が機械的な処理によ
る最適な外観からほど遠く、そして柔らかくなっている
とか過度に張りのないものになっていると、条件2を満
たすところでなくなる。
【0009】他の種の生鮮果実の薄切片においても、柔
らかい果肉を持つ果実の場合、通常とられている工業的
方法で薄切片を作るとすると、外見上も衛生処理上から
も同様の問題が起こることになる。
【0010】本発明は上記の問題に鑑み、生鮮果実の果
肉薄切片を得るための方法や装置を案出しようとしたも
のであるが、その目的とするところは、中果皮やそれに
類する皮部分が残っているとしても外皮はむかれた状態
にある生鮮果実の薄切片を自動的に生産することができ
るようになり、しかも果汁を包み込んだ小嚢の壁面に傷
をつけることがあってもそれを最小限にとどめることが
できるという特色を持ち合わせたものにすることであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、果実から二箇
所あるキャップ状部を取り除き、その残部を幾つかの薄
切片にスライスし、その薄切片を直径ごとに選択的に分
別し、最後に薄切片をクリーンカットできるブレードで
皮をむいて薄切片の果肉を果皮リングから分離し、これ
によって果汁を包み込んでいる小嚢の壁面に与える傷を
最小限にとどめておくことができるようにした中果皮ま
たはそれに類した不要物の付いた生鮮果実から鮮果肉薄
切片を得るための方法としたことである。
【0012】装置の発明にあっては、図1を参照して、
果実を位置決めするため対面した二つのコンベアベルト
2や、キャップ状部101を切り落とすためのブレード
4、および果実100の残部を要求どおりの厚みの薄切
片102にスライスするブレード5を有するスライスカ
ッタ1、薄切片102をサイズ別に仕分けるためにその
直径の大小分別手段を備えた薄切片102の移送手段
(図3を参照)、薄切片102を常に大きい方の面を下
にして置いておくことができるようにする薄切片転回機
(図5を参照)、中果皮104やその外側の果皮を取り
除いた果肉103を得るための薄切片102用の皮むき
機構部(図7および図8を参照)を備えることである。
【0013】図1に戻って、二つのコンベアベルト2に
は、軸方向端のキャップ状部101を支えて果実100
を保持するようにした小室部または開孔3が向かい合わ
せに設けられている。
【0014】上記ブレード4はコンベアベルト2の外側
面に配置され、移送中の果実100からその二つのキャ
ップ状部101を切除できるようになっている。
【0015】果実100をスライスために用いられる一
組のブレード5は、コンベアベルト2間で平行となるよ
うに設置される。
【0016】図3に示すように、薄切片102の移送手
段はコンベアベルト6である。
【0017】直径の大小分別手段はコンベアベルト6に
与えられた幾つかの腔穴7であってその幅が順次増大さ
れており、薄切片102をその直径に応じたそれぞれの
通路8を経て薄切片転回機へと落としていくようになっ
ている。
【0018】図5および図6を参照して、薄切片転回機
は、薄切片102を寄せ集めるベルト9、薄切片を垂直
に落とすようにガイドする第二ベルト10、薄切片を受
けとる中間ベルト11、ほぼ垂直な姿勢の補助ベルト1
2、中間ベルトと補助ベルトとの協働によって逆に置か
れた薄切片を皮むき機構部へ送り出す搬送ベルト13と
備える。
【0019】図8に示すように、皮むき機構部は、薄切
片を皮むき機構部に導入する星形回転供給器14、モー
タ18(図7を参照)で駆動されている回転機17の動
きにつれて円形通路を移行している間の各薄切片102
を掴んでおく幾つかの組をなすトング16、皮むき位置
で薄切片102を動かないように押さえておく図9に示
すプッシャ30、ピストン19に組み込まれたくり抜き
用ブレード20といったものを備えており、そのブレー
ドが薄切片102に対して相対的な円運動を行うことに
より皮むき機構部内で移行する間の薄切片から果肉10
3を切り取り、それによって鮮果肉103と中果皮10
4のリングとを分離させ、その後にトング16から離し
棒28(図10を参照)によって、そのリングを取り外
すことができるようにしている。
【0020】図8を参照して、星形回転供給器14はそ
の端部に爪体15を備え、それが処理されるべき果実1
00の薄切片102の厚みに適したように変更できるよ
うになっている。
【0021】トング16は薄切片102の把持エリアに
滑り止め材23(図10を参照)を備えており、皮むき
機構部内の通路を移行する間の薄切片102の安全が確
保されるようになっている。
【0022】図7を参照して、ピストン19は固定され
た傾斜円盤25の周辺を動くレールブッシング24を上
端部に備え、その円形の経路をたどる間にピストン19
を上下に交互に動かすことができる。
【0023】ピストン19は固定された歯付き板27に
噛み合った状態が維持されるはめば歯車26をその中央
部に有し、ピストン19を回転させるとピストン19が
円形の経路全部をたどる間にブレード20も回り、ピス
トン19が低位置をとっているときブレード20の回転
で、それに対応したトング16に掴まれている薄切片1
02(図8を参照)の皮をむくことができるようになっ
ている。
【0024】図9を参照して、ピストン19はスプリン
グ29を備えており、ピストンが下がっている間はプッ
シャ30を鉛直方向下向きに押さえ、薄切片102がブ
レード20で皮をむかれている間はそれを保持しておく
ことができる。
【0025】くり抜き用ブレード20は調整部材31を
介してピストン19に組み込まれ、スライスされるべき
薄切片102の果肉103外径に見合った位置が調整部
材によって与えられるようになっている。
【0026】離し棒28(図10を参照)は角材であ
り、とりわけ直角三角形断面を持ち、薄切片102の円
形運動面と平行になるように回転機17に取り付けら
れ、トング16の滑り止め材23で掴まれた中果皮10
4のリングに対して楯として作用し、衝突したリングを
トングから離脱させて落下するようにした構成となって
いる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、食品処理業界として
は、中果皮やそれに類する不要物が付いているとはいえ
極めて清潔で殆ど果肉ばかりからなる果実の薄切片を消
費者に提供することができるようになる。これは前記し
た3つの条件を満たすものとなっている。この方法は、
果実そのままからでなく、果実の薄切片から皮をむくと
いう意外な製法となっている。この方法では皮を機械に
支えさせるようにしているので、その機械的処理中果肉
が損傷を受けるのを軽減するのにおおいに役立つ。新鮮
清浄な皮むき果肉を衛生的および機械的に処理した外見
からすると、その品質は前述の条件を十分に満たすほど
に改善されたものとなる。
【0028】果肉の状態は、皮むきを手作業で行ったと
きと同じかそれ以上としておくことができる。なぜな
ら、オレンジの場合、皮をむいてからスライスしたな
ら、皮という機械的な支えを失った物に変形圧力を掛け
ることになり、その場合、本発明を用いて果実をスライ
スしたとき以上に、細胞壁や膜組織の切断破損を起こ
し、同時に果汁の大量散失も招くことになる。
【0029】この方法でスライスした果肉は、破損が最
小限に抑えられる。また、その外観や構造,栄養,感覚
といった点に関する品質も損なわれることはない。適切
な衛生上の処理を施すことによって、品質保持期間を1
2日間もしくはそれ以上に延ばすことも十分に可能で、
現在求められている期間よりは長いものにすることがで
きる。
【0030】本発明においては、果実を二基のコンベア
ベルト間に手で置いてやれば、その後は果実を機械的に
スライスすることができる。これらのコンベアベルトの
各々には、互いに対面した位置に開孔が設けられたり、
小室部の形成が選択されるなどする。果実は、その軸方
向端のキャップ状部がこれらの開孔または小室部に嵌め
込まれた恰好で保持される。キャップ状部の一つは花梗
が位置した端の部分を指すが、他はそれと正反対となる
頂端である。キャップ状部の相対位置が常に同じになっ
ていなければならないという必要性はないが、少なくと
もそれらを結ぶ軸線をベルト面に対して直角となるよう
にしておく必要がある。
【0031】本発明の装置によれば、果実は移動するベ
ルトの開孔に位置決めされる。各ベルトの外面側にはブ
レードが配置され、それに対応するキャップ状部が切断
されるようになっている。キャップ状部は落ちて最終の
位置まで運び出される。
【0032】キャップ状部の切断厚みが正確である限
り、果実のこの部分での中果皮は必ず取り除かれること
になり、従って両端には中果皮も外皮も残ることがな
い。
【0033】果実の残り部分は保持され続け、そのまま
開孔にとどまる。その後に、一組のブレードでスライス
される。薄切片はサイズの大小を見分けるベルトで分別
される。直径に基づいて分別された薄切片は、薄切片転
回機を経て皮むき機構部に送られる。これらの皮むき機
構部の各々におけるブレードは、その直径に応じて薄切
片の皮をむくように調整される。
【0034】薄切片が星形回転供給器によって一つひと
つ爪体に引っ掛けられてベルトから取り出され、薄切片
の各々は口の開いたトングに置かれる。トングのアーム
は、一定の円を描いて運動する。
【0035】駆動軸には付属品が取り付けられており、
軸の回転運動が他のかたちの運動に変換される。それゆ
え、トングのアームは閉まったまま動き続くことにな
り、その間果実の薄切片は掴まれたままとなる。
【0036】トングの内面には滑り止め材が取り付けら
れている。薄切片の動きが滑り防止材で阻止されれば、
上下方向にずれるのは抑えておくことができる。
【0037】物理的な何らかの接触があってはじめて、
ピストンを交互に上下に動かそうとする機構がトングの
上方空間で動くことになる。この運動は、上方部にあっ
て傾斜円盤の周辺を動くようになっているレールブッシ
ングによって可能となっている。ピストンはスプリング
を備えており、下方に向かう垂直運動をする間に対応す
るプッシャに力を及ぼしてピストンの周りを覆っておく
ことができる。
【0038】トングが薄切片を掴むと、プッシャの端部
に形成された平坦面が薄切片を押さえて保持する。押さ
えが十分なされていないと次のステップで回転すること
になるが、そのようなことは防止される。
【0039】プッシャの平坦ベースを境にして、くり抜
き用ブレードは皮むきのために予定された周縁を迅速に
たどる。この運動が可能となるのは、ピストンが中央部
にはめば歯車を有し、これが固定された状態にある歯付
き板に噛み合わされたままであり、ピストンが切断機構
部において円形の行程をとる間にピストンが回転するの
で、それに取り付けられているブレードも回転できるこ
とによる。
【0040】前述した円運動するブレードはピストンと
共に下がり、薄切片がトングやプッシャに保持されてい
れば薄切片に達する。ブレードは、中果皮と接触してい
る縁部に沿って果肉を切ることにより果実薄切片の皮を
むく。
【0041】果肉薄切片はごく近くのコンベアベルトに
平らな格好で落とされ、その目的地へと運ばれる。トン
グは開き、ピストンは上方へ動く。開いたトングは果皮
リングを落とされる。
【0042】滑り止め材があるがために果皮リングがト
ングのアームから外れなかったり、果皮を落とすに十分
な重力が作用しなかった場合のことを考慮して、離し棒
が果皮リングの払い出しエリアに設置される。この棒は
角材であり、とりわけ直角三角形の断面を有している。
果皮リングが離脱はしたが落ちない場合、離し棒から下
向きの力を受け果皮リングは落下させられる。
【0043】
【発明の実施の形態】図に表した生産例を参照して、生
鮮果実の薄肉片スライス装置を以下に説明する。これ
は、図1および図2に示すように、果実100を位置決
めするための開孔3が幾つも設けられた向かい合わせの
二つのコンベアベルト2と、果実100の両端にあるキ
ャップ状部101を切り落とすブレード4と、果実10
0の胴部を薄切片102にスライスする一組のブレード
5とを備えるスライスカッタ1で構成される。
【0044】本発明においては、果実を二基のコンベア
ベルト間に手で置いてやれば、その後は果実を機械的に
スライスすることができる。これらのコンベアベルトの
各々には、互いに対面した位置に開孔が設けられたり、
小室部の形成が選択されるなどする。果実は、その軸方
向端のキャップ状部がこれらの開孔または小室部に嵌め
込まれた恰好で保持される。キャップ状部の一つは花梗
が位置した端の部分を指すが、他はそれと正反対となる
頂端である。キャップ状部の相対位置が常に同じになっ
ていなければならないという必要性はないが、少なくと
もそれらを結ぶ軸線をベルト面に対して直角となるよう
にしておく必要がある。
【0045】それゆえ、果実は移動するベルトの開孔に
位置決めされる。各ベルトの外面側にはブレードが配置
され、それに対応するキャップ状部が切断されるように
なっている。キャップ状部は落ちて最終の位置まで運び
出される。
【0046】キャップ状部の切断厚みが正確である限
り、果実のこの部分での中果皮は必ず取り除かれること
になり、従って両端には中果皮も外皮も残ることがない
のは勿論である。
【0047】果実の残り部分は保持され続け、そのまま
開孔にとどまる。その後に、一組のブレードでスライス
される。果実が小室間に位置決めされているならば、ブ
レードの全てがベルトとキャップ状部との間に配置さ
れ、薄切片はサイズの大小を見分けるベルトで分別され
る。その次のステップでは、二通りの中からいずれかが
選択されることになる。 1.薄切片は他の直径を見分けるベルトへと進められ
る。オレンジの場合、果実一個あたり3ないし4枚の薄
切片が要望に応じてスライスされる。それゆえ、直径は
2ないし3種類ほどになる(もちろんこの場合キャップ
状部が勘定に入れられることはない)。直径に基づいて
分別された薄切片は、皮むき機構部に送られる。これら
の皮むき機構部の各々におけるブレードは、その直径に
応じて薄切片の皮をむくように調整されている。 2.薄切片が直径によっていちいち区別されることのな
い場合には、トングに掴まれた薄切片をくり抜くための
ブレードの位置が適宜調整できるようにした装置を備え
る皮むき機へと送られる。
【0048】上記1.の場合、スライスされた薄切片1
02を移送する手段としては、図3に示すごとく長手方
向で個々に独立した幾つもの腔穴7を持ったコンベアベ
ルト6が使用される。なお、その腔穴は、そこへ落とす
ことによって薄切片102をサイズ別に仕分けるべく、
その幅が次々と大きくなっている。腔穴に至った薄切片
は図4に示したうち該当する通路8を経て、図5および
図6に示した薄切片転回機へと運び出される。
【0049】その薄切片(102)の転回機は、寄せ集
め用のベルト9と薄切片を中間ベルト11上に真っ直ぐ
落とし込むための第二ベルト10とを備えている。薄切
片はやや傾斜した外形を持つゆえに、その小さい側の面
が下になるように置かれる。薄切片102を転回させる
必要上、ベルト11は略垂直な姿勢にある補助ベルト1
2を伴い、それと協働して薄切片102を図7に示す皮
むき機構部へ運び出すベルト13上で逆さになるように
載せる。このベルト13上では、薄切片がその大きい側
の面を下にして置かれることになる。
【0050】すなわち、分別器から出たオレンジの薄切
片はコンベアベルト上からローラキャリジへと運ばれ、
そこでもう一つ別のコンベアベルト上に垂直に落とされ
るのである。薄切片の外面に多少ともテーバが残ってい
るから、常に小さい方の径を持つ面を下にして倒れるこ
とになる。薄切片がベルトとローラからなるシステムに
よって構成された薄切片転回機に到達すると、大きい方
の径を持つ面が下となるように転回され、それを受け取
ったベルトによって皮むき機構部へと送られることにな
る。
【0051】その皮むき機構部は星形回転供給器14を
備え、その端部に取り替え可能な爪体15を有してい
る。なお、これは薄切片102の厚みに適したように適
宜変更することができるようになっている。
【0052】星形回転供給器14は回転機17に組み込
まれたトング(挟み具)16へ薄切片102を連続して
導入するものであり、そのトングがモータ18(図7を
参照)の回転により円運動するようになっている。
【0053】なお、先に記した2.が選択される場合で
も、星形回転供給器によって薄切片が一つひとつベルト
から取り出され、薄切片の各々は口の開いたトングに置
かれる。トングのアームは電動回転機に取り付けられて
おり、一定の円を描いて運動する。
【0054】駆動軸には付属品が取り付けられており、
軸の回転運動が他のかたちの運動に変換される。それゆ
え、トングのアームは閉まったまま動き続くことにな
り、その間果実の薄切片は掴まれたままとなる。
【0055】回転機17上および各トング16の上方に
は、ブレード20の備わったピストン19があり、果肉
103を中果皮104からくり抜くべくそのブレードで
果実の薄切片102の皮をむくことができるようになっ
ている。なお、その果肉と中果皮は、それぞれに対応す
る出側ベルト21,22へと払い出される。
【0056】トング16は薄切片102の掴みエリア内
に滑り止め材23を有しており、薄切片102を皮むき
機構部へ安全に送り出せるようにしている。
【0057】トングの内面には滑り止め材として例えば
二つまたは三つの片持ち型のカムが異なった高さで取り
付けられる。これらの三つの部材がなかった場合、薄切
片が下になるにつれて直径の小さくなるような載せ方を
されることがあるとすればそれを掴んでおくことは難し
く、薄切片が上方へずれてトングから滑り出ると機械の
故障原因ともなる。しかし、垂直方向の動きを滑り防止
材で阻止しておれば、薄切片が上方にずれるのを抑えて
おくことができる。
【0058】ピストン19はその上端部にレールブッシ
ング24を備えており、これが固定された傾斜円盤25
の外郭に沿って動かされる。従って、ピストン19すな
わちブレード20には、それぞれの対応したトング16
によって掴まれている薄切片102に対して昇降を繰り
返す上下運動が与えられる。
【0059】ピストン19は、固定された歯付き板27
に噛みあわされた状態にあるはめば歯車26をその中心
部に備える。これによって、ピストン19とブレード2
0とが連続して回転することになり、ピストン19が低
い位置にくるとブレード20の回転で薄切片102の皮
をむき、果肉103の薄切片からリング状となった中果
皮104が分離される。
【0060】供給器が果実の薄切片をトングのアームの
開いているところに置こうとするときは、ピストンは上
昇している。アームが閉まるとピストンは下降し、トン
グが薄切片を掴むと、プッシャの端部に形成された平坦
面が薄切片を押さえて保持する。押さえが十分なされて
いないと次のステップで回転することになるが、そのよ
うなことを阻止しておくことができる。
【0061】ピストンの環状の周縁を境にして、それゆ
えプッシャの平坦ベースを境にすることになるが、くり
抜き用ブレードは皮むきのために予定された周縁をたど
るようにして迅速に動く。この運動が可能となるのは、
ピストンが中央部にはめば歯車を有し、これが固定され
た状態にある歯付き板に噛み合わされたままであり、ピ
ストンが切断機構部において円形の行程をとる間はピス
トンが回転するので、その結果としてそれに取り付けら
れているブレードも回転するからである。
【0062】前述した円運動するブレードはピストンと
共に下がり、薄切片がトングやプッシャに保持されてい
れば薄切片に達する。ブレードは、中果皮と接触してい
る縁部に沿って果肉を切ることにより果実薄切片の皮を
むく。この段階で最も重要な点は、ブレードの回転と果
実薄切片の動きの同期化である。この同期化を促すため
には、切断角度を45度より小さくし、真っ直ぐか凹ん
だ刃の付いたブレードを使用すべきである。
【0063】果肉薄切片はごく近くのコンベアベルトに
平らな格好で落とされ、その目的地へと運ばれる。トン
グは開き、ピストンは上方へ動く。開いたトングは果皮
リングを落とし、可能ならば、中果皮も別のコンベアベ
ルトといった適当な場所に落とされる。
【0064】皮むき機構部には、トング16が開口する
位置に図8や図10で示す三角形断面の離し棒28が設
けられ、トング16が開いた時点で、滑り止め材23で
押さえられている中果皮104のリングが離脱するのを
確実なものにする。
【0065】滑り止め材があるがために果皮リングがト
ングのアームから外れなかったり、果皮を落とすに十分
な重力が作用しなかった場合のことを考慮して、離し棒
が果皮リングの払い出しエリアに設置される。この棒は
角材であり、とりわけ直角三角形の断面を有している。
この棒材は幅の狭い側面(断面の底辺)の一つが上部位
置で円運動面に平行に、幅の広い側面(断面の斜辺)が
円運動の方向となるように、先の底辺に対して反対に位
置する角が低い位置となるように設置される。この低い
角はトングアームからその上方1ないし2ミリメートル
のところに置かれるが、これは、アームの高さ(5ない
し8ミリメートル)が果実薄切片の高さ(10ないし1
7ミリメートル)よりも常に低いことを考慮してのこと
である。このような配慮によれば、果皮リングが離脱は
したが落ちない場合に発生する力のベクトルは傾斜面に
衝突して二方向に分解され、そのうちの下向きベクトル
が果皮リングを落下させる役割を果たすことになる。
【0066】薄切片102が皮むき中に回転しないよう
にするため、下方経路をたどる間にプッシャ30に対し
て力を及ぼすスプリング29がピストンに設けられ、こ
れによって、薄切片102の中果皮104は押さえられ
たままとなる。
【0067】くり抜き用ブレード20は、図9に示す調
整部材31を介してピストン19に取りつけられてい
る。それがこの生産装置例ではねじ構造であり、皮がむ
かれるべき果実の薄切片102の果肉103の外径に合
わせてその位置を調整することができるようになってい
る。
【0068】この方法でスライスした果肉は、破損が最
小限に抑えられる。また、その外観や構造,栄養,感覚
といった点に関する品質も損なわれることはない。適切
な衛生上の処理を施すことによって、品質保持期間を1
2日間もしくはそれ以上に延ばすことも十分に可能で、
現在求められている期間よりは長いものにすることがで
きる。
【0069】ところで、上記した「薄切片を他の直径と
見分けるベルトへと進める」ことにするか「薄切片を直
径によっていちいち区別しない」ことにするかのいずれ
の選択であれ、製造業者側に特殊な事情があるにしても
それをカバーした設計をすることができる。最初の方を
選択した場合、幅が増大しつつ連続して並ぶ腔穴のある
ところを動くチェーンベルトによって、薄切片の大小を
分別することになる。それぞれの腔穴の幅はある一定の
直径を持つ薄切片を分別できるように調整される。もし
キャップ状部が紛れ込む場合には、その直径に対応した
調整も行っておけばよい。一連の腔穴のうち最初のもの
は最も幅が狭く、最小直径の薄切片がもしキャップ状部
も有るならそれと共に落ちて分別される。最終の腔穴で
は、最大直径よりひと回り小さな直径を持つ薄切片が落
ちる。最大径の薄切片はいずれの腔穴に落ちることもな
く、対応する薄切片皮むき機構部、すなわちブレードが
この径の薄切片の皮をむく準備のできている機構部へ供
給するベルトに移される。その他の薄切片も大小の分別
がされた後に、それぞれに対応するコンベアベルトへ払
い出され、該当する機構部へと運ばれる。
【0070】ちなみに、このような選択をした場合の皮
むき機構部では、皮むき機構部が一旦稼働状態に入る
と、ブレードが描く円軌道の直径は固定した状態におか
れる。しかし、必要とあれば、皮むき機構部の稼働を停
止させ、ブレードとピストン軸との距離を適合させるべ
くそのための機構部品を調整すれば、その直径を変える
ことができる。これをひと度行ったなら、皮むき径は再
度固定された状態におかれて運転される。
【0071】このような選択をした場合の代表的な装置
構成は、コンベアベルトシステム、薄切りブレードシス
テム、サイズ分別ベルト、薄切片転回機、皮むき機構部
一ないし三基および完成品輸送設備といったものからな
ることになる。もし一つだけのサイズの薄切片の皮むき
を望むなら、皮むき機構部は一基あればよい。皮むき機
構部の動きを止め、皮むきブレードと水平環状支持器の
経路を再調整し、その上で薄切片を動かす。そして、ま
た同様の操作をすれば違ったサイズの薄切片の皮をむく
ことができる。この選択をすれば低コストで済む。言う
までもないが、全部の皮むき機構部を揃えようとすると
広い場所が必要となり、一基の皮むき機構部で済ませよ
うとすると多くの手間を要することになる。このように
一長一短があるのは致し方がない。
【0072】薄切片を直径によっていちいち区別しない
ことが選択される場合、皮むき機構部は一基でよいが、
皮むきブレードの環状経路を各々のサイズの果実薄切片
に合わせて調整する機構が必要となる。この機構の場
合、送られてくる薄切片の直径を監視システムで見張る
ことにすればよい。オレンジを例にとれば、果肉(オレ
ンジ色)から中果皮(白色)に変化したという色の変化
特性を基にして直径を検出するようにしたシステムが採
用される。この情報は皮むきブレードの経路調整機構に
反映され、皮むきブレードが中果皮に接触する丁度その
縁部で果肉を切断する。トングとピストンの経路の環状
半径を拡げれば、この運転を正確に遂行するに必要な時
間が増えることになるが、1秒あたりの皮むき果実薄切
片の機械的な生産量は維持しておくことができる。
【0073】別の方策として、皮むき時の正確さが余り
重要とならない場合、皮むきブレードが調整しなければ
ならない直径の情報を、トングから得るようにしてもよ
い。トングのアームの閉じ方は距離(薄切片の直径)に
より決まるので、トングはブレードの調整に関して先に
必要な情報を得ていることになるからである。
【0074】このような選択をした場合の典型的な装置
構成は、コンベアベルトシステム、薄切りブレードシス
テム、薄切片転回機、皮むき機構部一基および完成品輸
送設備からなる。この選択によるとコスト高となること
は避け得ないが、スペースは少なくて済むことになる。
【0075】以上の説明から分かるように、食品処理業
界としては、中果皮やそれに類する不要物が付いている
とはいえ極めて清潔で殆ど果肉ばかりからなる果実の薄
切片を消費者に提供することができる。これは従来技術
の項に記載した3つの条件を満たすものである。本発明
の方法は、果実そのままからでなく、果実の薄切片から
皮をむくという意外な製法となっている点である。そし
て、皮を機械に支えさせるようにしているので、その機
械的処理中果肉が損傷を受けるのをおおいに軽減する。
【0076】果肉の状態は、皮むきを手作業で行ったと
きと同じかそれ以上としておくことができる。オレンジ
の場合、皮をむいてからスライスしたなら、皮という機
械的な支えを失った物に変形圧力を掛けることになり、
その場合、本発明を用いて果実をスライスしたとき以上
に細胞壁や膜組織の切断破損を起こし、同時に果汁の大
量散失も招くことになる。本方法によれば鮮果肉薄切片
が得られ、それを適切な無菌処理によって12日間かそ
れ以上の品質保持期間が可能となり、消費者に受け容れ
られやすいものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 果実が中果皮または外皮のない果肉の薄切片
となるまでを示した処理工程図。
【図2】 スライスカッタの斜視図。
【図3】 薄切片の直径分別器の全体平面図。
【図4】 直径別薄切片の落下通路を表した分別器の垂
直断面概略図。
【図5】 薄切片転回機の概略正面図。
【図6】 図5と同じく、薄切片転回機の概略正面図。
【図7】 皮むき機構部の正面図。
【図8】 皮むき機構部におけるトングがある部分の低
回転機を示す部分平面図。
【図9】 皮むき機構部のピストンのうち対応するトン
グに掴まれた果実の薄切片に面したピストンのうちの一
つにおける下方部の部分正面図。
【図10】、三角形状棒材により中果皮をトングから離
脱させる様子を説明した詳細図。
【符号の説明】
1…スライスカッタ、2…コンベアベルト、3…開孔、
4…ブレード、5…ブレード、6…コンベアベルト、7
…腔穴、9…寄せ集めベルト、10…第二ベルト、11
…中間ベルト、12…補助ベルト、13…ベルト、14
…星形回転供給器、15…爪体、16…トング、17…
回転機、18…モータ、19…ピストン、20…ブレー
ド、21,22…出側ベルト、23…滑り止め材、24
…レールブッシング、25…傾斜円盤、26…はめば歯
車、27…歯付き板、28…離し棒、29…スプリン
グ、30…プッシャ、31…調整部材、100… frui
t:果実、101…キャップ状部、102…薄切片、1
03…果肉、104…中果皮。
フロントページの続き (71)出願人 502281747 Asociacion de Inves tigacion de la Indu stria Agroalimentar ia Parc Technologic, c /Benjamin Franklin 5−11, Paterna, Valen cia, Spain (72)発明者 ブラスコ ピクエア ミグエル スペイン国 ヴァレンシア アベニダ/イ ンスティテュート オブレロ ヴァレンシ アノ 16−1−6 (72)発明者 スビラツ ウェルタ セバスチャン スペイン国 ヴァレンシア ラ エリアナ ロペ デ ヴェガ 4 (72)発明者 ガルシア レヴェルテル ホセ スペイン国 ヴァレンシア ミニアチュリ スタ メセグエラ 27−17 (72)発明者 フェルナンデス マルティネス ホセ スペイン国 ヴァレンシア アベニダ/ブ ラスコ イバネツ 134−2 (72)発明者 コトリ ガルシア アントニオ マヌエル スペイン国 ヴァレンシア ヘロニモ モ ンソリウ 85−14 Fターム(参考) 3C027 BB06 BB09 BB10 4B061 AA02 AA06 BA12 BB13 CB02 CB03 CB04 CB05 CB08 CB14 CB16 CB17

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中果皮またはそれに類した不要物の付い
    た生鮮果実から鮮果肉薄切片を得るための方法であっ
    て、果実から二箇所あるキャップ状部を取り除き、その
    残部を幾つかの薄切片にスライスし、その薄切片を直径
    ごとに選択的に分別し、最後に薄切片をカットできるブ
    レードで皮をむいて薄切片の果肉を果皮リングから分離
    し、これによって果汁を包み込んでいる小嚢の壁面に与
    える傷を最小限にとどめておくことができるようにした
    ことを特徴とする生鮮果実の薄切片製造方法。
  2. 【請求項2】 生鮮果実の果肉薄切片を得るための装置
    であって、 果実を位置決めするため対面した二つのコンベアベルト
    (2)や、キャップ状部(101)を切り落とすための
    ブレード(4)、および果実(100)の残部を要求ど
    おりの厚みの薄切片(102)にスライスするブレード
    (5)を有するスライスカッタ(1)、 薄切片(102)をサイズ別に仕分けるためにその直径
    の大小分別手段を備えた薄切片(102)の移送手段、 薄切片(102)を常に大きい方の面を下にして置いて
    おくことができるようにする薄切片転回機、 中果皮(104)やその外側の果皮を取り除いた果肉
    (103)を得るための薄切片(102)用皮むき機構
    部を備えたことを特徴とする生鮮果実の薄切片製造装
    置。
  3. 【請求項3】 上記二つのコンベアベルト(2)には、
    軸方向端のキャップ状部(101)を支えて果実(10
    0)を保持するようにした小室部または開孔(3)が向
    かい合わせに設けられていることを特徴とする請求項2
    に記載された生鮮果実の薄切片製造装置。
  4. 【請求項4】 上記ブレード(4)がコンベアベルト
    (2)の外側面に配置され、移送中の果実(100)か
    らその二つのキャップ状部(101)を切除できるよう
    にしたことを特徴とする請求項2に記載された生鮮果実
    の薄切片製造装置。
  5. 【請求項5】 果実(100)をスライスために用いら
    れる一組のブレード(5)が、コンベアベルト(2)間
    で平行となるように設置されていることを特徴とする請
    求項2に記載された生鮮果実の薄切片製造装置。
  6. 【請求項6】 薄切片(102)の移送手段はコンベア
    ベルト(6)であることを特徴とする請求項2に記載さ
    れた生鮮果実の薄切片製造装置。
  7. 【請求項7】 直径の大小分別手段はコンベアベルト
    (6)に与えられた幾つかの腔穴(7)であってその幅
    が順次増大されており、薄切片(102)をその直径に
    応じたそれぞれの通路(8)を経て薄切片転回機へと落
    としていくようにしたことを特徴とする請求項2に記載
    された生鮮果実の薄切片製造装置。
  8. 【請求項8】 薄切片転回機は、薄切片(102)を寄
    せ集めるベルト(9)、薄切片を垂直に落とすようにガ
    イドする第二ベルト(10)、薄切片を受けとる中間ベ
    ルト(11)、ほぼ垂直な姿勢の補助ベルト(12)、
    中間ベルトと補助ベルトとの協働によって逆に置かれた
    薄切片を皮むき機構部へ送り出す搬送ベルト(13)と
    備えることを特徴とする請求項2に記載された生鮮果実
    の薄切片製造装置。
  9. 【請求項9】 前記皮むき機構部は、薄切片を皮むき機
    構部に導入する星形回転供給器(14)、モータ(1
    8)で駆動されている回転機(17)の動きにつれて円
    形通路を移行している間の各薄切片(102)を掴んで
    おく幾つかの組をなすトング(16)、皮むき位置で薄
    切片(102)を動かないように押さえておくプッシャ
    (30)、ピストン(19)に組み込まれたくり抜き用
    ブレード(20)といったものを備えており、そのブレ
    ードが薄切片(102)に対して相対的な円運動を行う
    ことにより皮むき機構部内で移行する間の薄切片から果
    肉(103)を切り取り、それによって鮮果肉(10
    3)と中果皮(104)のリングとを分離させ、その後
    にトング(16)から離し棒(28)によって、そのリ
    ングを取り外すことができるようにしたことを特徴とす
    る請求項2に記載された生鮮果実の薄切片製造装置。
  10. 【請求項10】 前記星形回転供給器(14)は端部に
    爪体(15)を備え、それが処理されるべき果実(10
    0)の薄切片(102)の厚みに適したように変更でき
    るようになっていることを特徴とする請求項9に記載さ
    れた生鮮果実の薄切片製造装置。
  11. 【請求項11】 前記トング(16)は薄切片(10
    2)の把持エリアに滑り止め材(23)を備えており、
    皮むき機構部内の通路を移行する間の薄切片(102)
    の安全が確保されるようになっていることを特徴とする
    請求項9に記載された生鮮果実の薄切片製造装置。
  12. 【請求項12】 前記ピストン(19)は固定された傾
    斜円盤(25)の周辺を動くレールブッシング(24)
    を上端部に備え、その円形の経路をたどる間にピストン
    (19)が上下に交互に動くようにしたことを特徴とす
    る請求項9に記載された生鮮果実の薄切片製造装置。
  13. 【請求項13】 前記ピストン(19)は固定された歯
    付き板(27)に噛み合った状態が維持されるはめば歯
    車(26)をその中央部に有し、ピストン(19)を回
    転させるとピストン(19)が円形の経路全部をたどる
    間にブレード(20)も回り、ピストン(19)が低位
    置をとっているときブレード(20)の回転で、それに
    対応したトング(16)に掴まれている薄切片(10
    2)の皮をむくことができるようにしたことを特徴とす
    る請求項9に記載された生鮮果実の薄切片製造装置。
  14. 【請求項14】 前記ピストン(19)はスプリング
    (29)を備え、ピストンが下がっている間はプッシャ
    (30)を鉛直方向下向きに押さえ、薄切片(102)
    がブレード(20)で皮をむかれている間はそれを保持
    しておくことができるようになっていることを特徴とす
    る請求項9に記載された生鮮果実の薄切片製造装置。
  15. 【請求項15】 前記くり抜き用ブレード(20)は調
    整部材(31)を介してピストン(19)に組み込ま
    れ、スライスされるべき薄切片(102)の果肉(10
    3)外径に見合った位置が調整部材によって与えられる
    ようになっていることを特徴とする請求項9に記載され
    た生鮮果実の薄切片製造装置。
  16. 【請求項16】 前記離し棒(28)は角材でありとり
    わけ直角三角形断面を持ち、薄切片(102)の円形運
    動面と平行になるように回転機(17)に取り付けら
    れ、トング(16)の滑り止め材(23)で掴まれた中
    果皮(104)のリングに対して楯として作用し、衝突
    したリングをトングから離脱させて落下するようにした
    ことを特徴とする請求項9に記載された生鮮果実の薄切
    片製造装置。
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