JP2003149901A - カラー画像形成装置およびその制御方法 - Google Patents

カラー画像形成装置およびその制御方法

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JP2003149901A
JP2003149901A JP2001351859A JP2001351859A JP2003149901A JP 2003149901 A JP2003149901 A JP 2003149901A JP 2001351859 A JP2001351859 A JP 2001351859A JP 2001351859 A JP2001351859 A JP 2001351859A JP 2003149901 A JP2003149901 A JP 2003149901A
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JP2001351859A
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Taku Nakagawa
卓 中川
Kazuyuki Ogida
和幸 扇田
Yasuhiro Takai
康博 高井
Hoaki Kobayashi
穂明 小林
Osamu Fujimoto
修 藤本
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー画像を含まないモノクロページとカラ
ー画像を含む多色ページとが混在する原稿を画像形成す
る際に、像担持体の劣化の進行を抑制するとともに、画
像形成後に得られる記録材のページ順を変えることな
く、画像形成の速度向上を図る。 【解決手段】 転写搬送ベルト機構213が移動を開始
してから記録材Pがシアン色の感光体ドラム222bを
通過した後においても、シアン、マゼンタ、イエローの
各色の感光体ドラム222b〜dは、転写搬送ベルト2
16と当接していない。記録材Pがイエロー色の感光体
ドラム222dを通過した後に、初めて、シアン、マゼ
ンタ、イエローの各色の感光体ドラム222b〜dが同
時に転写搬送ベルト216と当接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、形成される画像の
色が異なる複数の画像形成手段を、記録材の搬送方向に
沿って並列配置してなるタンデム型のカラー画像形成装
置およびその制御方法に関し、特に、白黒画像形成時と
カラー画像形成時とで異なる画像形成モードを有するタ
ンデム型のカラー画像形成装置およびその制御方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数の色、例えば、K:ブラ
ック、C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエローの4色
の画像に対応する静電潜像が形成される像担持体を有す
る4つの各画像形成ステーション(画像形成ユニット・
画像形成手段)を、記録材の搬送方向に沿って並列配置
することにより、画像出力の高速化を図ったタンデム型
のカラー画像形成装置が知られている。このような従来
のタンデム型のカラー画像形成装置において、単色画像
形成時には他の色の画像形成ステーションを使用する必
要がない。そこで、通常、単色画像形成時には、必要な
色以外の画像形成ステーションでは、像担持体の回転を
停止させるようになっている。
【0003】このように、像担持体の回転を停止させる
ことにより、像担持体が記録材や中間転写媒体等と過剰
に接触することがないため、摩擦等による像担持体の劣
化を防止することができる。そして、このような制御を
行うことにより、ランニングコストの低減を図ることが
できる。特に、カラー画像形成装置においては、フルカ
ラーあるいは単色カラーの画像形成に比べて、白黒(モ
ノクロ)画像形成の頻度が高いため、Kの画像形成ステ
ーションを除いたC・M・Yの各画像形成ステーション
については、像担持体が記録材や中間転写媒体と接触し
ないようになっていることが多い。
【0004】ここで、白黒画像形成とカラー画像形成と
の切り換え時には、回転させない像担持体を、転写担持
体である転写ベルトから離間させたり、当接させたりす
るようになっている。このため、従来の一般的な技術で
は、記録材が転写ベルト上から排出された後に、像担持
体の回転を開始させる。そして、像担持体を移動させる
か、あるいは、転写ベルトまたは転写ベルトを支持する
転写搬送担持体を移動させることにより、回転させるべ
き像担時体と転写ベルトの当接を図るとともに、転写ベ
ルトまたは転写ベルトを支持する転写搬送担持体を移動
させることにより、回転させない像担時体と転写ベルト
を離間させた後に、像担持体を停止させている。
【0005】しかしながら、像担時体と転写ベルトの離
間・当接に関わる動作には、ある程度の時間を要するた
め、結果として、カラー画像を含まないモノクロページ
とカラー画像を含む多色ページとが混在する原稿を画像
形成する場合に、時間がかかるという問題が生じてい
た。
【0006】そこで、上述した問題を解決するための技
術が種々提案されている。
【0007】例えば、特開平11−133697号公報
には、カラー画像を含むページ群とカラー画像を含まな
いモノクロページ群とに分けて画像形成する際に、画像
形成するページの順序を適宜並べ替えるための並替制御
手段を設ける技術が開示されている。この技術では、転
写搬送担持体の移動回数を減らすことができるので、ラ
ンニングコストの低減だけでなく、上述した問題、すな
わち全体としての画像形成時間の短縮を図ることが可能
となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
11−133697号公報に開示された技術では、画像
形成時間を短縮できるものの、コストの増大やユーザー
の利便性の低下といった新たな問題が生じてしまう。具
体的には、並替制御手段を設けたために、カラー画像形
成装置の制御系統が複雑になるなど、装置そのものの製
造コストやメンテナンスコストが上昇してしまう。ま
た、並替制御手段を用いて画像形成された記録材は、そ
の順序がバラバラとなっているため、ユーザーは自分で
丁合作業を行わなければならない。
【0009】ここで、カラー画像形成装置内に記録材を
一時収容できる中間トレイ等を設けることにより、先に
画像形成された記録材と後から画像形成された記録材と
の順序を入れ換え、所定の順序に並べ替えることは可能
である。ところが、中間トレイを設けることにより、カ
ラー画像形成装置の部材点数が増加して、製造コストが
さらに上昇してしまうため、効果的な解決方法とはなっ
ていない。
【0010】本発明は、上述した問題点に鑑みてなされ
たものであり、カラー画像を含まないモノクロページと
カラー画像を含む多色ページとが混在する原稿を画像形
成する際に、像担持体の劣化の進行を抑制するととも
に、画像形成後に得られる記録材のページ順を変えるこ
となく、画像形成の速度向上を図ることができるカラー
画像形成装置およびその制御方法を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るカラー画像
形成装置およびその制御方法は、上述した目的を達成す
るため、以下の特徴点を備えている。
【0012】すなわち、本発明に係るカラー画像形成装
置は、記録材の搬送方向に沿って並列配置される複数の
画像形成手段と、前記画像形成手段に設けられる像担持
体に対して離間可能に当接しており、該像担持体から記
録材に画像を転写するための転写担持体と、前記複数の
画像形成手段のうちの一つの画像形成手段のみで画像形
成を行う単色画像形成モードと、前記複数の画像形成手
段で画像形成を行う多色画像形成モードとを切り換える
ためのモード切り換え手段と、前記画像形成手段、前記
像担時体、前記転写担持体、および前記モード切り換え
手段を制御するための制御手段とを備えるとともに、前
記制御手段は、前記複数の画像形成手段のうちの実際に
画像形成に用いられる前記画像形成手段のみで、前記転
写担持体を前記像担持体に当接するように制御するカラ
ー画像形成装置において、前記モード切り換え手段は、
前記記録材が前記転写担持体上に存在する間に、前記単
色画像形成モードから前記多色画像形成モードヘの切り
換えを開始することを特徴とするものである。
【0013】また、前記カラー画像形成装置において、
前記モード切り換え手段は、最上流側の画像形成手段
で、前記像担持体から前記記録材に対して画像が転写さ
れた直後に、モードの切り換えを開始することが可能で
ある。
【0014】また、前記カラー画像形成装置において、
前記像担持体は、回転可能な感光体ドラムからなり、前
記制御手段は、前記像担持体が回転駆動を開始した後
に、前記転写担持体を前記像担持体に当接させるように
制御することが可能である。
【0015】また、前記カラー画像形成装置において、
前記転写担持体は、前記記録材の搬送方向に沿って少な
くともその表面が回転移動するとともに、前記制御手段
は、前記像担持体と前記転写担持体との当接部における
それぞれの回転速度が同期した後に、前記像担持体およ
び前記転写担持体を当接させるように制御することが可
能である。
【0016】また、前記カラー画像形成装置において、
前記モード切り換え手段における電源投入時および装置
待機時の初期モードは、前記単色画像形成モードまたは
前記多色画像形成モードのいずれか一方に設定されるよ
う構成することが可能である。
【0017】また、カラー画像形成装置において、電源
投入時および装置待機時の初期モードを、前記単色画像
形成モードまたは前記多色画像形成モードのいずれか一
方に決定するための操作手段を設けることが可能であ
る。
【0018】また、前記カラー画像形成装置において、
前記転写担持体は、その表面の回転移動によって前記記
録材を搬送する転写搬送担持体、または前記像担持体か
ら画像が転写される中間転写担持体から構成することが
可能である。
【0019】また、前記カラー画像形成装置において、
前記像担持体および前記転写担持体の少なくとも一方を
移動させる移動手段を備えて構成することが可能であ
る。
【0020】また、前記カラー画像形成装置において、
前記単色画像形成モードから前記多色画像形成モードヘ
の切り換え時に、前記転写担持体が前記多色画像形成モ
ードで用いられる複数の画像形成手段へ当接するタイミ
ングは、前記単色画像形成モードで用いられる前記画像
形成手段の転写領域を通過した前記記録材の後端が、前
記多色画像形成モードで用いられる最上流側の画像形成
手段を通過した後とすることが可能である。
【0021】また、前記カラー画像形成装置において、
前記転写担持体は、前記記録材の後端が前記単色画像形
成モードで用いられる画像形成手段を通過した後に、前
記多色画像形成モードで用いられる少なくとも最上流側
の画像形成手段を通過するまでの間、前記単色画像形成
モードで用いられる画像形成手段における前記記録材の
搬送速度よりも速い速度で前記記録材を搬送することが
可能である。
【0022】また、前記カラー画像形成装置において、
前記単色画像形成モードから前記多色画像形成モードへ
の切り換え時における印字スタートタイミングは、前記
多色画像形成モードで用いられる画像形成手段のうちの
少なくとも一つが前記転写担持体と当接した後とするこ
とが可能である。
【0023】また、前記カラー画像形成装置において、
前記単色画像形成モードから前記多色画像形成モードへ
の切り換え時に、前記転写担持体における前記記録材の
搬送速度が、前記単色画像形成モードで用いられる画像
形成手段における前記記録材の搬送速度よりも速い期
間、前記転写担持体と当接する前記単色画像形成モード
および前記多色画像形成モードで用いられる画像形成手
段は、前記転写担持体における前記記録材の搬送速度以
上となる周速度で回転するよう構成することが可能であ
る。
【0024】また、前記カラー画像形成装置において、
前記単色画像形成モードおよび前記多色画像形成モード
で用いられる画像形成手段の周速度は、前記転写担持体
における前記記録材の搬送速度に対して、1.0〜1.
2倍の範囲とすることが可能である。
【0025】また、前記カラー画像形成装置において、
前記多色画像形成モードで用いられる画像形成手段の回
転速度が、前記転写担持体における前記記録材の搬送速
度以上となる状態は、前記記録材の後端が前記転写担持
体の次工程に配置される定着機構に隣接する最下流側の
画像形成手段を通過した後に解除され、前記多色画像形
成モード用の速度に移行するように構成することが可能
である。
【0026】また、前記カラー画像形成装置において、
前記転写担持体における前記記録材の搬送速度が、前記
単色画像形成モードで用いられる画像形成手段における
前記記録材の搬送速度よりも速い期間、前記転写担持体
に配置される転写担持体除電部材には、通常回転時にお
ける除電電圧よりも大きい電圧が印加されるように構成
することが可能である。
【0027】また、前記カラー画像形成装置において、
前記単色画像形成モードおよび前記多色画像形成モード
で用いられる画像形成手段の除電部材には、前記単色画
像形成モードおよび前記多色画像形成モードで用いられ
る画像形成手段の回転速度が、前記転写担持体における
前記記録材の搬送速度以上となる期間、通常回転時にお
ける除電電圧よりも大きい電圧が印加されるように構成
することが可能である。
【0028】また、前記カラー画像形成装置において、
前記複数の画像形成手段の回転速度は、前記記録材の先
端部が前記転写担持体の次工程に配置される定着機構に
搬送されるまで、前記転写担持体における前記記録材の
搬送速度以上に維持されるように構成することが可能で
ある。
【0029】また、前記カラー画像形成装置において、
前記単色画像形成モードから前記多色画像形成モードヘ
の切り換え時に、定着機構における前記記録材の搬送速
度は、前記記録材の先端が前記定着機構に到達してから
前記記録材の後端が前記定着機構を通過し終わるまで等
速とすることが可能である。
【0030】本発明に係るカラー画像形成装置の制御方
法は、複数の画像形成手段が記録材の搬送方向に沿って
並列配置され、各画像形成手段に設けられた像担持体に
対して離間可能に当接する転写担持体を備えており、前
記複数の画像形成手段が画像形成に用いられない場合に
は、前記転写担持体が前記像担時体から離間するように
制御するとともに、前記画像形成手段のうちの一つの画
像形成手段のみで画像形成を行う単色画像形成モード
と、前記複数の画像形成手段で画像形成を行う多色画像
形成モードとが切り換え可能となっているカラー画像形
成装置の制御方法において、前記単色画像形成モードか
ら前記多色画像形成モードヘの切り換えは、前記記録材
が前記転写担持体上に存在する間に開始されることを特
徴とするものである。
【0031】また、前記カラー画像形成装置の制御方法
において、前記画像形成モードの切り換えは、最上流側
の画像形成手段で、前記像担持体から前記記録材に対し
て画像が転写された直後に開始することが可能である。
【0032】また、前記カラー画像形成装置の制御方法
において、前記像担持体および前記転写担持体の双方が
回転可能となっており、前記像担持体が回転駆動を開始
した後に、前記転写担持体を前記像担持体に当接させる
ことが可能である。
【0033】また、前記カラー画像形成装置の制御方法
において、前記像担持体と前記転写担持体とを、前記像
担持体と前記転写担持体との当接部におけるそれぞれの
回転速度が同期した後に当接させることが可能である。
【0034】また、前記カラー画像形成装置の制御方法
において、電源投入時および装置待機時の初期モード
を、前記単色画像形成モードまたは前記多色画像形成モ
ードのいずれか一方に設定することが可能である。
【0035】また、前記カラー画像形成装置の制御方法
において、操作手段による所定の操作により、初期モー
ドが前記単色画像形成モードまたは前記多色画像形成モ
ードのいずれか一方に決定することが可能である。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明に
係るカラー画像形成装置およびその制御方法の実施形態
を説明する。
【0037】<第1の実施形態>図1〜図7に基づい
て、本発明に係るカラー画像形成装置の第1の実施形態
を説明する。本発明の第1の実施形態に係るカラー画像
形成装置は、記録用紙等からなる記録材の搬送方向に沿
って複数の画像形成ユニットを並列配置してなるタンデ
ム型の構成を備えており、一つの画像形成ユニットのみ
で画像形成を行う単色画像形成モードと、複数の画像形
成ユニットで画像形成を行う多色画像形成モードとが切
り換え可能となっている場合に、記録材が転写担持体上
に存在する間に、単色画像形成モードから多色画像形成
モードヘの切り換えを開始するようになっている。
【0038】<カラー画像形成装置の構成>図1は、第
1の実施形態に係るカラー画像形成装置の概略構成図で
ある。第1の実施形態に係るカラー画像形成装置は、図
1に示すように、複写機本体1に対して、原稿台111
に載置された原稿を押さえるための両面自動原稿送り装
置112、画像読取部110、および画像形成部210
等を備えている。
【0039】両面自動原稿送り装置112は、まず、原
稿の一方の面が、原稿台111において画像読取部11
0に対向するように原稿を搬送し、この面の読み取りが
終了した後に原稿を反転させ、再度、他方の面を読み取
るために原稿を搬送する装置である。そして、一枚の原
稿について両面の画像を読み取った後は、この原稿を排
出し、次の原稿の両面を読み取るために上述した動作を
繰り返す。
【0040】画像読取部110は、原稿画像を読み取る
ために原稿台111の下方に配置されており、第1走査
ユニット113、第2走査ユニット114、結像レンズ
115、および光電変換素子116等を備えている。第
1走査ユニット113は、原稿が載置される原稿台11
1に対向する位置に移動可能に支持されており、原稿台
111を介して原稿に光を照射する不図示の光源と、原
稿からの反射光を第2走査ユニット114へ導くための
ミラーとを有している。また、第1走査ユニット113
は、原稿台111の下面に対して一定の距離を保ちなが
ら所定の速度で平行に往復運動する。
【0041】第2走査ユニット114は、2枚のミラー
を有しており、第1走査ユニット113と同方向に一定
の速度を保って平行に往復移動する。これらのミラーの
一方は第1走査ユニット113のミラーに対向してお
り、他方は結像レンズ115に対向している。
【0042】結像レンズ115は、第2走査ユニット1
14のミラーにより偏向された原稿からの反射光像を縮
小し、光電変換素子116上に像を結像させる。光電変
換素子116は、結像レンズ115を挟んで第2走査ユ
ニット114と対向する位置に配置されており、結像さ
れた光像を光電変換して電気信号として出力する。な
お、光電変換素子116により電気信号に変換された原
稿画像情報は、不図示の画像処理部に転送されて画像デ
ータ処理がなされる。
【0043】画像形成部210は、4つの画像形成ユニ
ットPa〜d、給紙機構211、レジストローラ21
2、転写搬送ベルト機構213、定着装置217、搬送
ガイド218、排出ローラ219、排紙トレイ220等
を備えている。4つの各画像形成ユニットPa〜dは、
それぞれ感光体ドラム222a〜d、帯電器223a〜
d、現像装置224a〜d、転写用放電器225a〜
d、クリーニング装置226a〜d、レーザビームスキ
ャナ部227a〜dを備えている。
【0044】現像装置224a〜dは、感光体ドラム2
22a〜d上に形成された静電潜像を現像する。また、
転写用放電器225a〜dは、現像された感光体ドラム
222a〜d上のトナー像を記録材に転写する。また、
クリーニング装置226a〜dは、感光体ドラム222
a〜d上に残留するトナーを除去する。これらの帯電器
223a〜d、現像装置224a〜d、転写用放電器2
25a〜d、クリーニング装置226a〜dは、感光体
ドラム222a〜dの周りに配置される。なお、各感光
体ドラム222a〜dは、図1において、矢印F方向に
回転する。
【0045】レーザビームスキャナ部227a〜dは、
それぞれ感光体ドラム222a〜dの上方に設けられ画
像データに応じて変調されたドット光を発する不図示の
半導体レーザ素子、半導体レーザ素子からのレーザビー
ムを主走査方向に偏向させるための偏向装置240a〜
d、偏向装置240a〜dにより偏向されたレーザビー
ムを感光体ドラム222a〜dの表面に結像させるため
のレンズ241a〜d(各一対)、ミラー242a〜d
(各一対)および243a〜d等を備えている。
【0046】レーザビームスキャナ部227aには、カ
ラー原稿画像の黒色成分像に対応する画素信号が入力さ
れ、レーザビームスキャナ部227b、レーザビームス
キャナ部227c、レーザビームスキャナ部227dに
は、それぞれ、シアン、マゼンタ、イエローの各色成分
像に対応する画素信号が入力される。これにより、色変
換された原稿画像情報に対応する静電潜像が、各感光体
ドラム222a〜d上に形成される。
【0047】また、現像装置224aには黒色のトナー
が、現像装置224bにはシアン色のトナーが、現像装
置224cにはマゼンタ色のトナーが、現像装置224
dにはイエロー色のトナーが収容されており、各感光体
のドラム222a〜d上の静電潜像は、これら各色のト
ナーにより現像される。これにより、色変換された原稿
画像情報が、各色のトナー像として再現される。
【0048】給紙機構211は、画像形成部210内の
下方に配置され、用紙トレイ内に積載収容されている記
録材Pを一枚づつ分離供給する。レジストローラ212
は、給紙機構211により分離供給された記録材Pの画
像形成ユニットPa〜dへの搬送タイミングを制御す
る。
【0049】また、転写搬送ベルト機構213は、画像
形成ユニットPa〜dの下方に配置され、駆動ローラ2
14、従動ローラ215、転写搬送ベルト216等から
構成され、供給された記録材Pを転写搬送ベルト216
に静電吸着させて搬送する。転写搬送ベルト216は、
駆動ローラ214により、図1において矢印Zで示す方
向に摩擦駆動される。
【0050】記録材吸着用帯電器228は、転写搬送ベ
ルト216の表面を帯電させ、レジストローラ212か
ら排出された記録材Pを転写搬送ベルト216に吸着さ
せて、搬送時の転写搬送ベルト216と記録材Pの位置
ズレをなくす。除電器229には、各画像形成ユニット
Pa〜dで画像形成され排出された記録材Pを、転写搬
送ベルト216から分離するために、交流電流が印加さ
れる。
【0051】定着装置217は、転写搬送ベルト機構2
13を挟んでレジストローラ212と相対し、記録材P
に転写形成された像を記録材Pに定着させる。この定着
装置217の定着ローラ間におけるニップ部を通過した
記録材Pは、搬送ガイド218を経て、排出ローラ21
9により複写機本体1の外壁に設置されている排紙トレ
イ220上に排出される。
【0052】上述した構成からなるカラー画像形成装置
では、記録材Pとしてカットシート状の紙が使用され
る。この記録材Pが、給紙機構211における給紙搬送
経路のガイド内に供給されると、その先端部分が不図示
のセンサにより検知され、このセンサから出力される検
知信号に基づいて、レジストローラ212により一旦停
止する。
【0053】そして、記録材Pは、各画像形成ユニット
Pa〜dとタイミングをとって、図1において矢印Z方
向に回転している転写搬送ベルト216上に送られる。
このとき、転写搬送ベルト216は記録材吸着用帯電器
228により帯電しているので、記録材Pは、各画像形
成ユニットPa〜dを通過する間、安定して搬送され
る。
【0054】また、各画像形成ユニットPa〜dにおい
て、各色のトナー像が形成され、転写搬送ベルト216
により静電吸着されて搬送されている記録材Pに重ね合
わされる。転写が完了すると、記録材Pは、先端部分か
ら順次、除電器229により転写搬送ベルト216上か
ら剥離され、定着装置217に導かれた後、排紙トレイ
220上に排出される。
【0055】上述した構成において、光電変換素子11
6は、CCDライセンサからなり、結像された光像を順
次光電変換して電気信号として出力する。CCDライセ
ンサは、白黒画像あるいはカラー画像を読み取り、R
(赤)、G(緑)、B(青)の各色成分に分解したライ
ンデータを出力することができる3ラインのカラーCC
Dである。
【0056】また、上述した実施形態では両面自動原稿
送り装置112を用いているが、片面自動原稿送り装置
を用いてもよい。
【0057】さらに、レーザビームスキャナ部227a
〜dの代わりに、発光体ダイオードアレイと結像レンズ
アレイとからなる光学系(LEDヘッド)を用いて、感
光体ドラム222a〜dへの光書き込み行うこともでき
る。LEDヘッドは、レーザビームスキャナ部227a
〜dと比較してサイズが小さく、また可動部がないため
無音であり、複数個の光書き込みユニットを必要とする
タンデム方式の電子写真画像形成装置に有用である。
【0058】<カラー画像形成装置の制御〕図2は、第
1の実施形態に係るカラー画像形成装置の各部を、中央
処理ユニット(CPU:(図6において制御部に相当)
により動作管理している状態を示す説明図である。第1
の実施形態に係るカラー画像形成装置は、図2に示すよ
うに、中央処理ユニット44により、その動作が管理さ
れている。
【0059】中央処理ユニット44は、画像データ入力
部(画像読取部110に相当)40、画像処理部41、
画像データ出力部(画像形成部210に相当)42、お
よび画像メモリ43における画像データの処理を管理す
るとともに、両面自動原稿送り装置112、画像読取部
110、画像形成部210等のカラー画像形成装置を構
成する各駆動機構部をシーケンス制御により管理して、
各駆動機構部へ制御信号を出力している。すなわち、中
央処理ユニット44は、感光体ドラム222a〜dの回
転開始および回転停止の制御、転写搬送ベルト機構21
3の離接切り換え制御、各画像形成モード毎における画
像形成に関わる制御を行っている。なお、画像データ入
力部40は、画像読取部110からのデータ入力のみで
はなく、外部の装置、例えばPC(パーソナルコンピュ
ータ)からの画像データ入力も考えられ、そのためのイ
ンターフェースも備えている。
【0060】さらに、中央処理ユニット44には、操作
パネルからなる操作基板ユニット49が相互通信可能な
状態で接続されており、操作パネルの操作に応じて、操
作者が設定入力した複写モード内容を示す制御信号を中
央処理ユニット44に転送し、カラー画像形成装置全体
が設定されたモードに応じて動作するように制御され
る。
【0061】その他、操作パネルからは、カラー画像形
成装置の初期状態(デフォルト)の設定や、各画像形成
モードに対する制御値の変更設定ができるようになって
おり、サービスマンが操作パネルより隠しコードを等を
入力することにより、設定変更作業を行うことができ
る。したがって、カラー画像形成が頻繁に行われる場合
には、デフォルトの画像形成モードとして、全ての画像
形成ユニットを用いて画像形成を行うカラー画像形成と
なるように設定することができる。これに対して、単色
の画像形成がほとんどでカラー画像形成があまり行なわ
れない場合には、デフォルトの画像形成モードとして、
単色の画像形成ユニットのみを用いて画像形成を行うモ
ードとなるように設定することができる。
【0062】また、中央処理ユニット44から操作基板
ユニット49に対して、カラー画像形成装置の各種動作
状態を示す制御信号を転送し、操作基板ユニット49側
でこの制御信号に基づいて表示部による表示を行い、カ
ラー画像形成装置が現在どのような状態にあるのかを操
作者に示すことができる。
【0063】<一般的な画像形成モード切り換え>次
に、第1の実施形態に係るカラー画像形成装置における
画像形成モードの切り換えについて説明する。第1の実
施形態に係るカラー画像形成装置においては、上述した
ように、一つの画像形成ユニットPaのみを用いて画像
形成を行う単色画像形成モードと、複数の画像形成ユニ
ットPa〜dを用いて画像形成を行う多色画像形成モー
ドとを切り換えることができる。
【0064】単色画像形成モードでは、ブラックの画像
形成ユニットPaのみが転写搬送ベルト216と当接し
ており、他のシアン、マゼンタ、イエローの画像形成ユ
ニットPb〜dは転写搬送ベルト216と当接していな
い。単色画像形成モードから多色画像形成モードへ切り
換える際には、単色の画像形成が終了した後に、転写搬
送ベルト機構213を移動させ、転写搬送ベルト216
と4つの画像形成ユニットPa〜dの当接を図る。ま
た、多色画像形成モードから単色画像形成モードヘ切り
換る際には、多色画像形成が終了した後に、転写搬送ベ
ルト機構213を移動させ、シアン、マゼンタ、イエロ
ーの画像形成ユニットPb〜dと転写搬送ベルト216
との当接を解除する。
【0065】<画像形成モード切り換えの具体的な制御
>図3を用いて、第1の実施形態における画像形成モー
ド切り換えの具体的な制御を説明する。単色画像形成モ
ードから多色画像形成モードヘの切り換えを行う場合、
像担持体の駆動切り換えと転写搬送ベルト216の離接
切り換えを行う必要がある。すなわち、像担持体(例え
ば、感光体ドラム222a〜d)と転写搬送ベルト21
6の摺動による磨耗をさけるため、像担持体を所定の回
転速度まで回転させ、転写搬送ベルト216を移動させ
て両者を当接させる。
【0066】従来の技術では、単色画像形成モードにお
ける記録材Pが転写搬送ベルト216から離れた後に当
接動作を行っていた。これは、画像形成モード切り換え
を印字中、例えば転写搬送ベルト216上に記録材Pが
残っている状態で行うと、転写搬送ベルト216上に存
在する記録材Pの画像への影響があると考えられていた
ためである。具体的には、従来の当接動作では、画像に
スジが発生するおそれがあった。
【0067】すなわち、単色画像形成モードにおける画
像形成の開始から多色画像形成モードヘの切り換え完了
までには、黒色成分像の画像形成にかかる時間、その後
の画像形成を行わないシアン、マゼンタ、イエローの各
色の画像形成部を記録材Pが通過して、転写搬送ベルト
216上から記録材Pがなくなるのに要する時間、そし
て像担持体の回転と転写搬送ベルト機構213の移動を
含めた当接に要する時間がかかる。
【0068】第1の実施形態に係るカラー画像形成装置
では、記録材Pが黒色成分の画像形成を終了した時点
で、シアン、マゼンタ、イエローの各色の感光体ドラム
222a〜dを回転させ、転写搬送ベルト機構213の
移動の開始を始める。なお、一例として、感光体ドラム
222a〜dの回転速度は、約100mm/sの定速回
転である。また、感光体ドラム222a〜dの回転動作
開始より、所定の回転速度に達するまで、および定速回
転から停止するまでは、制御信号が出力されてから数1
00msという比較的短い時間となっている。また、転
写搬送ベルト機構213のシアン、マゼンタ、イエロー
の感光体ドラム222b〜dに対する離接動作は、転写
搬送ベルト機構213を構成する部品点数が多く、サイ
ズ、重量ともに大きいため、5秒〜8秒の時間を要す
る。
【0069】図3(a)は、黒色成分の画像形成を終了
して、シアン、マゼンタ、イエローの各色の感光体ドラ
ム222b〜dが回転を始め、転写搬送ベルト機構21
3が移動する直前の状態(単色画像形成モード時の状
態)を示す説明図である。図3(a)に示す状態より、
まず転写搬送ベルト機構213の移動を開始する。転写
搬送ベルト216は、回動支点Xを中心として、駆動ロ
ーラ側が回動する。
【0070】黒色成分の感光体ドラム222aは、常に
転写搬送ベルト216と当接している。他のシアン、マ
ゼンタ、イエローの各色の感光体ドラム222b〜d
は、多色画像形成モードにおいて転写搬送ベルト216
と当接しているが、単色画像形成モードにおいて転写搬
送ベルト216と当接していない。また、単色画像形成
モードにおいて、シアン、マゼンタ、イエローの各色の
感光体ドラム222b〜dは、回転動作を停止してい
る。
【0071】図3(b)は、転写搬送ベルト機構213
が移動を開始してから記録材Pがシアン色の感光体ドラ
ム222bを通過した後の状態を示す説明図、図3
(c)は、記録材Pがイエロー色の感光体ドラム222
dを通過した後の状態を示す説明図である。転写搬送ベ
ルト機構213が移動を開始してから記録材Pがシアン
色の感光体ドラム222bを通過した後においても、シ
アン、マゼンタ、イエローの各色の感光体ドラム222
b〜dは、転写搬送ベルト216と当接していない。
【0072】そして、図3(c)に示すように、記録材
Pがイエロー色の感光体ドラム222dを通過した後
に、初めて、シアン、マゼンタ、イエローの各色の感光
体ドラム222b〜dが同時に転写搬送ベルト216と
当接する。これにより、記録材Pが感光体ドラム222
b〜dを通過し終えた後、直ちに多色画像形成の開始が
可能となる。
【0073】すなわち、停止していたシアン、マゼン
タ、イエローの各色の感光体ドラム222b〜dは、図
3(a)に示す状態から図3(c)に示す状態に至るま
での間に回転を開始し、図3(c)の状態、つまり転写
搬送ベルト216と離間していた感光体ドラム222b
〜dが転写搬送ベルト216に当接する直前までに、転
写搬送ベルト216の速度と同じ速度になるように制御
される。
【0074】なお、一例として、離間時は、回動支点X
に近いシアン色の感光体ドラム222bと転写搬送ベル
ト216との隙間が約2mm、回動支点Xから遠いイエ
ロー色の感光体ドラム222dと転写搬送ベルト216
との隙間が約10mmになるように設定されている。そ
して、各感光体ドラム222b〜dの間隔L1は100
mmに設定されており、L2はシアン色の感光体ドラム
222bと黒色成分の感光体ドラム222aのほぼ中間
に回動支点Xが設けられているため50mmに設定され
ている。
【0075】この場合においては、記録材Pへのブラッ
ク画像の転写が完了した後に、記録材Pの後端が最下流
側の感光体ドラム222dを通り過ぎるまでに、3秒し
か要しない。この時点で、転写搬送ベルト216上の記
録材Pと画像形成に使用していない感光体ドラム222
b〜dとの隙間は、転写搬送ベルト機構213の移動開
始時の隙間に対して、4割から6割2分の間隔を有して
いる。このため、記録材Pへのブラック画像の転写を完
了した直後(記録材Pが黒色成分の感光体ドラム222
aから完全に離れた直後)に、転写搬送ベルト機構21
3の上昇を開始することができる。
【0076】なお、前述したように、感光体ドラム22
2b〜dが所定の回転速度に達する時間は、転写搬送ベ
ルト機構213の移動完了に要する時間と比較して短
い。したがって、転写搬送ベルト機構213が移動を開
始した後に、感光体ドラム222b〜dの回転を始めて
も、両者が当接する際には、感光体ドラム222b〜d
の回転速度が一定速度に達しており、感光体ドラム22
2b〜dの表面と転写搬送ベルト216が擦れあうこと
はない。
【0077】また、感光体ドラム222b〜dの回転時
間をできるだけ短く設定する場合には、感光体ドラム2
22b〜dと転写搬送ベルト216が接触するタイミン
グと、感光体ドラム222b〜dが完全に定速度になる
までの時間に基づく演算を行い、感光ドラム222b〜
dの回転開始タイミングを設定することができる。な
お、転写搬送ベルト216の離接動作の制御は、不図示
の検出器により転写搬送ベルト216の位置を検出し、
この検出位置を基準として行われる。
【0078】図4は、転写搬送ベルト216の駆動モー
タおよび感光体ドラム222a〜dの駆動モータの制御
系統を示す説明図である。転写搬送ベルト216を駆動
させるためのモータM1、離接機構を移動させるための
モータM2、各色感光体ドラム222a〜dを回転させ
るための各モータM3〜M6は、図4に示すように、同
一の制御部44により動作タイミングが制御される。さ
らに、これらの各モータM1〜6をステッピングモータ
とすることにより、速度制御および位置制御をオープン
ループで高精度に制御することができ、各動作のタイミ
ングを容易に図ることができる。
【0079】次に、図5に示すフローチャートに基づい
て、上述した制御動作について説明する。第1の実施形
態に係るカラー画像形成装置では、図5に示すように、
感光体ドラム222aの表面にブラック(K)のトナー
画像を形成する(S1)。続いて、記録材Pにブラック
(K)のトナー画像(ブラック画像)を転写する(S
2)。その後、記録材Pへの画像転写が完了したか否か
を判定し(S3)、転写が完了していない場合には、ス
テップ2(S2)へ戻る。一方、転写が完了している場
合には、次の画像データがあるか否かを判定する(S
4)。ここで、次の画像データがない場合には、感光体
ドラム222b〜dと転写搬送ベルト216との離接状
態をデフォルトの状態として、カラー画像形成装置の動
作を停止(完了)する(S14)。
【0080】一方、次の画像データがある場合には、当
該画像データが多色画像か否かを判定する(S5)。こ
こで、多色画像ではない場合には、ステップ1(S1)
に戻る。また、多色画像である場合には、離接機構を動
作させ、C・M・Yの感光体ドラム222b〜dと転写
搬送ベルト216との当接を開始する(S6)。その
後、C・M・Yの感光体ドラム222b〜dの回転を開
始し(S7)、感光体ドラム222b〜dと転写搬送ベ
ルト216との当接が完了したか否かを判定する(S
8)。
【0081】ここで、感光体ドラム222b〜dと転写
搬送ベルト216との当接の完了を待ち、当接が完了し
た場合には、多色画像形成を実施する(S9)。
【0082】続いて、次の画像データがあるか否かを判
定する(S10)。ここで、次の画像データがない場合
には、感光体ドラム222b〜dと転写搬送ベルト21
6との離接状態をデフォルトの状態として、カラー画像
形成装置の動作を停止(完了)する(S14)。
【0083】一方、次の画像データがある場合には、当
該画像データが多色画像データであるか否かを判定する
(S11)。ここで、次の画像データが多色画像データ
である場合には、ステップ9(S9)に戻る。一方、次
の画像データが多色画像データではない場合には、離接
機構を動作させ、C・M・Yの感光体ドラム222b〜
dと転写搬送ベルト216との離間を開始する(S1
2)。その後、C・M・Yの感光体ドラム222b〜d
の回転を停止させて(S13)、ステップ1(S1)へ
戻る。なお、画像形成開始時の初期状態は、単色画像形
成モードであっても多色画像形成モードであってもよ
く、ユーザーが任意に設定可能なものとするのが好まし
い。
【0084】<第2の実施形態>図6に基づいて、本発
明の第2の実施形態に係るカラー画像形成装置を説明す
る。図6は、第2の実施形態に係るカラー画像形成装置
の概略構成図である。なお、図6において、第1の実施
形態と同様の機能を有する部材には同一の符号を付して
いる。
【0085】上述した第1の実施形態に係るカラー画像
形成装置は、転写担持体として、転写搬送ベルト機構
(転写搬送担持体)213を用いた構成となっている
が、第2の実施形態に係るカラー画像形成装置は、転写
担持体として、中間転写ベルト(中間転写担持体)を用
いた構成となっている。第2の実施形態に係るカラー画
像形成装置は、図6に示すように、画像形成部におい
て、画像形成ユニットPa〜dと搬送ベルトユニット2
13’(転写搬送ベルト機構213に対応)との間に、
中間転写ベルト216’が設けられている。
【0086】この中間転写ベルト216’は、画像形成
ユニットPa〜dから、それぞれK・C・M・Yの画像
が転写されることにより、その表面にカラー画像を完成
させてから記録材Pに転写するようになっている。な
お、中間転写ベルト216’以外の構成については、第
1の実施形態に係るカラー画像形成装置(図1参照)と
ほぼ同様の構成となっており、部材や手段の位置関係が
多少異なるのみであるため、詳細な説明は省略する。同
様に、第2の実施形態に係るカラー画像形成装置におけ
る画像形成モード切り換えを含むカラー画像形成装置の
制御についても、上述した第1の実施形態に係るカラー
画像形成装置とほぼ同様であるため、その説明を省略す
る。
【0087】このように、第2の実施形態に係るカラー
画像形成装置は中間転写ベルト216’を備えている
が、このような構成においても、単色画像形成モードと
多色画像形成モードとを迅速に切り換えることができ
る。
【0088】<第3の実施形態>本発明の第3の実施形
態に係るカラー画像形成装置は、上述した第1の実施形
態に係るカラー画像形成装置とほぼ同様の構成を備えて
おり、画像形成モードの切り換え完了までの時間短縮を
図るための制御手順を他の観点から捉えたものである。
【0089】すなわち、第3の実施形態に係るカラー画
像形成装置は、画像形成モードの切り換え完了までの時
間短縮(印字プロセス速度の向上)を図るために、以下
に説明するような制御を行う。
【0090】図7を用いて、第3の実施形態における画
像形成モード切り換えの具体的な制御を説明する。モノ
クロ画像形成モード(単色画像形成モード)が終了し、
次印字がカラー画像形成モード(多色画像形成モード)
の場合には、転写搬送ベルトが移動し、その状態は多色画
像形成モードで用いる画像形成ユニットPb〜d、なら
びに単色画像形成モードで用いる画像形成ユニットPa
ともに、同一の条件(各々の感光体ドラムと転写搬送ベ
ルトの接触圧力)で当接する必要がある。図7(a)は、
このような移動状況において、単色画像形成モードに用
いる画像形成ユニットPaによりモノクロモードの画像
情報を記録材Pに転写した直後の転写搬送ベルト216
と、多色画像形成モードで用いる画像形成ユニットPb
〜dの空隙状況を示している。
【0091】次に、単色画像形成モードで用いる画像形
成ユニットPaの転写部で記録材Pの後端が転写された
ことが検出されると、制御部は、転写搬送ベルト216
を移動させる駆動源に対して、転写搬送ベルト216の
上昇のための駆動源回転の指示を行う。この指示により、
転写搬送ベルト216が回動支点Xを中心として回動し
上昇する。そして、図7(b)に示すように、単色画像
形成モードで用いる画像形成ユニットPaに隣接するシ
アン(C)の感光体ドラム222bと転写搬送ベルト2
16が接触する。この様にして、図7(c)、(d)に示
すように、マゼンタ(M)の感光体ドラム222c、およ
びイエロー(Y)の感光体ドラム222dと、転写搬送
ベルト216とが当接する。
【0092】この時、全体的にスライド上昇するような
通常の上昇の場合には、各C、M、Yの感光体ドラム22
2b〜dは、ほぼ同時に転写搬送ベルト216と当接す
る。これに対して、第3の実施形態のように、シアン
(C)の画像形成ユニットPbと黒色の画像形成ユニッ
トPaとの間に回動支点Xを有する場合には、図7
(a)〜(d)に示すように、最初にシアン(C)の感
光体ドラム222bが転写搬送ベルト126と当接し、
最後にイエロー(y)の感光体ドラム222dと転写搬
送ベルト216が当接するように、当接順番が決まって
いる。
【0093】このように、画像形成ユニットPb〜dと
転写搬送ベルト216の当接順序が決まっており、さら
に転写搬送ベルト216の上昇時間が決められた状態の
制御においては、従来技術のように、全ての画像形成ユ
ニットPb〜dが転写搬送ベルト216と当接した後に
次印字工程をスタートさせると、印字速度が低下してし
まう。このため、第3の実施形態では、記録材Pの後端が
単色画像形成モードで使用する画像形成ユニットPaを
通過した後に、それに隣接するシアン(C)の画像形成
ユニットPbが転写搬送ベルト216と当接するまでの
期間、転写搬送ベルト216の回転速度(記録材の搬送速
度)を高速とすることにより、次印字開始までの時間を短
縮するようにしている。
【0094】図8に、単色画像形成モード時、モード切
り換え時、および多色画像形成モード時における転写搬
送ベルト216の速度変化を示す。なお、図8(a)
は、従来技術における転写搬送ベルト216の速度変化
を示す説明図であり、図8(b)は、第3の実施形態に
おける転写搬送ベルト216の速度変化を示す説明図で
ある。
【0095】図8から明らかなように、従来の技術に比
較して、記録材Pが単色画像形成モードで用いる画像形
成ユニットPaを通過した後に、これに隣接するシアン
(C)の画像形成ユニットPbに当接するまでの期間、
転写搬送ベルト216を高速回転させることにより、印
字の高速化を図ることができる。
【0096】この時、転写搬送ベルト216を高速化す
る期間は、少なくとも記録材Pの後端がシアン(C)の
画像形成ユニットPbを通過する期間とすることが望ま
しい。すなわち、シアン(C)の画像形成ユニットPbと
転写搬送ベルト216が当接した時に、記録材Pがその
当接部を通過し終わっているように制御することによ
り、記録材Pが当接部で擦られて、未定着現像剤の乱れ
が生じたり、シアン(C)の画像形成ユニットPbにお
ける再転写現象が生じることを防止できる。
【0097】さらに、高速搬送を行う最も望ましい期間
は、多色画像形成モードで用いる最終の画像形成ユニッ
トPdと転写搬送ベルト216との当接位置を記録材P
の後端が通過するまでの期間である。このような期間に
高速搬送を行うことにより、記録材Pと当接部との擦
れ、および再転写現象を確実に防止することができる。と
ころで、画像形成モードの切り換え時において、転写搬
送ベルト216の回転速度を高速とするには、以下の3
つの問題点を解決することが必須となる。第1に、高速回
転する転写搬送ベルト216と当接することにより、各
画像形成ユニットPa〜dが摩擦劣化するという問題が
ある。
【0098】この問題の解決方法として、各画像形成ユ
ニットPa〜dの回転体(感光体ドラム222a〜d、現
像スリーブ、クリーニングローラ等)の回転速度を、高速
回転する転写搬送ベルト216の搬送速度と等速以上
で、かつ1.2倍以下の速度とする必要がある。すなわ
ち、各画像形成ユニットPa〜dの回転体の回転速度
が、転写搬送ベルト216の搬送速度と等速以下である
と、感光体ドラム222a〜dに比べて表面粗さの大き
い転写搬送ベルト216が、相対的に停止した状態とな
り、感光体ドラム222a〜dと擦れて、感光体ドラム
222a〜dの表面に傷がついてしまう。
【0099】そこで、感光体ドラム222a〜dの回転
速度を転写搬送ベルト216の速度と同じ周速度とし、
接触するであろう各画像形成ユニットPa〜dの転写部
において、感光体ドラム222a〜dと転写搬送ベルト
216の線速度を等しくすることにより、上述した問題
の解決を図るべきである。さらに、感光体ドラム222a
〜dの周速度を変更するだけではなく、感光体ドラム2
22a〜dの周辺に配置されて感光体ドラム222a〜
dの速度と同期して回転する部材、例えば現像スリーブ、
クリーニングローラ等の回転速度を高速化することによ
り、上述した問題をより効果的に解決することができ
る。
【0100】第2に、転写搬送ベルト216に対する除
電電圧に関する問題がある。転写搬送ベルト216は、通
常の印字工程で帯電(転写ローラに印加される転写電圧
による)する。そこで、転写搬送ベルト216を除電し
て初期状態とするために、除電電圧印加部材を有してい
る。除電電圧の設定は、転写電圧と、転写搬送ベルト21
6が回転する時に擦れ合う駆動用ローラ、従動ローラ、お
よび転写搬送ベルト216の汚れを除去するためのクリ
ーニングブレード等の摩擦帯電電位とを考慮して設定さ
れている。
【0101】このような設定に対して、転写搬送ベルト
216を高速回転させると、摩擦帯電電位が上昇し、通
常の除電電圧では転写搬送ベルト216を初期化するこ
とが困難となる。このため、駆動ローラ等との摩擦力が増
大し、転写搬送ベルト216は、その配置位置において蛇
行してしまう。
【0102】また、転写搬送ベルト216の電位を初期
化できない状態で次印字工程を行うと、用紙、感光体ド
ラム222a〜d等に対して転写電圧が正常に印加せ
ず、印字不良が生じてしまう。このため、高速回転中の転
写搬送ベルト216には、通常と比べて高い除電電圧の
印加が必要となる。同様に、高速回転される各画像形成
ユニットPa〜d、各感光体ドラム222a〜dについ
ても同様の対応が必要となる。
【0103】第3に、高速回転する転写搬送ベルト21
6上を搬送される記録材に関する問題がある。すなわち、
転写搬送ベルト216を高速回転させることにより、転
写搬送ベルト216上にある記録材Pも高速搬送される
こととなる。通常の場合、カラー画像形成装置は、その大
きさをコンパクトな設計とするために、最終段の画像形
成ユニットPdと、その次段に配置される定着機構の間
(間隔)を、印字される記録材Pの最大長以上には配置し
ていない。
【0104】このような状態で転写搬送ベルト216を
高速回転すると、印字終了した記録材Pの先端部が、高
速回転中に定着機構に突入することがある。このよう
に、転写搬送ベルト216と各画像形成ユニットPb〜
dが当接したからといって、一旦定着機構に突入した記
録材Pの搬送速度を通常の回転速度とすると、1枚の記
録材Pに対して定着機構を通過する速度が変化する。こ
のため、記録材Pが定着機構から受ける熱量に変化が生
じ、定着性能の異なった印字がユーザーに提供されるお
それがある(図9(a)参照)。すなわち、1枚の記録材
Pにおいて定着性能の異なった部分が発生し、印字の光
沢性、定着性能の異なった印字物となってしまうという
問題がある。
【0105】このような問題を解決するためには、図9
(b)に示すように、記録材Pの先端が定着機構に搬送
されると、定着機構を記録材Pの後端が通過するまでの
期間、記録材Pの搬送速度を高速に保つ必要がある。こ
のような制御を行うことにより、印字の光沢性および定
着性能が良好な印刷物を提供することができる。
【0106】次に、第3の実施形態に係るカラー画像形
成装置における制御動作を説明する。図10は、第3の
実施形態に係るカラー画像形成装置における制御動作を
示すフローチャートである。
【0107】第3の実施形態に係るカラー画像形成装置
で印字を行うには、まず、画像読み取り部(スキャナ部)
に原稿を載置し、ユーザーが操作部を用いて入力された
印字条件、あるいは複数の端末装置からの印字要求を受
け付ける(S101)。 続いて、印字要求が、カラー単独原稿、モノクロ単独原
稿、あるいはカラー/モノクロの混在原稿のいずれであ
るかを判定する(S102)。この時、スキャナ部から
の印字要求では、操作部の印字要求内容に基づいて判定
が行われ、端末装置からの印字要求では、送信されてき
た全ての画像情報、あるいは印字条件に基づいて判定が
行われる。
【0108】ここで、カラー単独原稿あるいはモノクロ
単独原稿であると判定された場合には、各色に合致した
印字処理を行う(S103,S104)。一方、カラー/
モノクロの混在原稿であると判定された場合には、1枚
目の原稿の画像情報がカラー原稿あるいはモノクロ原稿
のいずれでであるかを判定する(S105)。
【0109】ここで、モノクロ原稿であると判定された
場合には、モノクロの印字処理工程を実行し(S10
6)、次原稿の有無を確認する(S107)。そして、次
原稿が存在する場合には、さらに、その原稿がモノクロ
原稿であるか否かを判定する(S108)。ここで、次
原稿がモノクロ原稿である場合には、上述したステップ
106(S106)へ戻る。一方、次原稿がカラー原稿
である場合には、カラー原稿印字を行うために、各部の配
置および印字条件をカラー印字用に変更する。すなわち、
転写搬送ベルト216の移動を開始してカラー印字に備
える。この時、転写搬送ベルト216の移動は、単色画像
形成モードで用いる画像形成ユニットPaの転写部を記
録材Pの後端が通過した後に行わなくてはならない。そ
のため、記録材Pの位置を確認し、上述した条件が揃った
ことを確認した後に、転写搬送ベルト216の上昇を開
始する(S109,S110)。
【0110】そして、転写搬送ベルト216の上昇中
に、印字プロセスの高速化を図るため、転写搬送ベルト2
16の搬送速度が高速化される(S111)。この時、印字
工程中に転写搬送ベルト216と当接する全ての感光体
ドラム222a〜dの回転速度も高速化される(S11
2)。さらに、感光体ドラム222a〜dの速度が高速化
されるだけでなく、感光体ドラム222a〜dと接触し
ている各部材(例えば現像スリーブ、クリーニングローラ
等)の回転速度も高速化される。
【0111】さらに、ステップ111およびステップ1
12(S111,S112)において、感光体ドラム2
22a〜dおよび転写搬送ベルト216の各除電器に対
する印加電圧が、通常の印字工程時の印加電圧と比較し
て高められる。このように各除電器に対する印加電圧を
高めることにより、現像剤の劣化、クリーニングローラ
ヘの現像剤の異常付着、摩擦帯電による感光層の残留電
位上昇等を未然に防止することができる。すなわち、転写
搬送ベルト216は所定抵抗値を有するため、高速化す
ることにより転写搬送ベルト216内の残留電位の上昇
が生じ、転写搬送ベルト216が蛇行したり、次工程にお
ける転写電圧の印加不足が生じて転写不良による印字品
位の低下を招くおそれがあるが、各除電器に対する印加
電圧を高めることによりこれらの不都合を防止すること
ができる。
【0112】このように、カラー印字に備えて転写搬送
ベルト216を上昇させるとともに高速回転させ、さら
に各画像形成ユニットPa〜dを高速回転させると、給
紙機構211から次印字用の記録材がPSローラ(アイ
ドルローラ)まで搬送され、印字スタートタイミングまで
待機した状態となる(S113)。 このようにして、高速回転、上昇を続ける転写搬送ベルト
216が、単色画像形成モードで用いる画像形成ユニッ
トPaに隣接するカラー画像形成ユニットPbに当接す
るか、転写搬送ベルト216上を搬送される記録材Pの
後端が通過したことを確認すると(S114)、転写搬
送ベルト216の搬送速度、および各画像形成ユニット
Pa〜dの回転速度が、多色画像形成用に低減される
(S115)。 各画像形成ユニットPa〜dの速度を低減する理由は、
感光体ドラム222a〜dと転写搬送ベルト216が当
接した状態で高速回転を継続すると、感光体ドラム22
2a〜dおよび転写搬送ベルト216が擦れ合い、上述
した不都合が発生するためである。また、必要以上に高
速回転を行っていると、次工程のカラー印字のスタート
が遅れ、印字速度の低下を招くこととなる。
【0113】このようにしてカラー印字用の準備が整う
と、最終確認として転写搬送ベルト216の上昇が終了
したか否かを判定し(S116)、転写搬送ベルト21
6の上昇が終了した時点で、カラー画像の印字処理が実
行される。
【0114】次に、ステップ105(S105)におい
て、最初の印字がカラー画像であると判定された場合に
は、カラー印字処理を実行し(S117)、次原稿の有無
を確認する(S118)。ここで、次原稿が存在する場
合には、その原稿がカラー原稿であるか否かを判定する
(S119)。ここで、次原稿がカラー原稿である場合
には、ステップ117(S117)へ戻る。
【0115】一方、次原稿がモノクロ原稿である場合に
は、モノクロ原稿印字を行うために、各部の配置および
印字条件をモノクロ印字用に変更する。すなわち、転写搬
送ベルト216の移動(降下)を開始する。この時、転
写搬送ベルト216の移動は、最終の画像形成ユニット
Pdの転写部を記録材Pの後端が通過した後に行わなく
てはならない。そのため、記録材Pの位置を確認し、上述
した条件が揃ったことを確認した後に、転写搬送ベルト
216の降下を開始する(S120)。
【0116】そして、転写搬送ベルト216の降下中
に、印字プロセスの高速化を図るため、転写搬送ベルト2
16の搬送速度がモノクロ用搬送速度に切り換えられる
(S121)。この時、印字工程中に転写搬送ベルト21
6と当接する感光体ドラム222aの回転速度もモノク
ロ用速度に変更する(S122)。この感光体ドラ22
2aの回転速度の切り換えは、上述したステップ112
(S112)と同様の理由から実施される。続いて、給紙
機構211から次印字用の記録材がPSローラ(アイド
ルローラ)まで搬送され、印字スタートタイミングまで待
機した状態となる(S123)。このようにして、モノク
ロ印字中に、降下を続ける転写搬送ベルト216が、単
色画像形成モードで使用する画像形成ユニットPaに隣
接する画像形成ユニットPbから離間したことを確認す
ると(S124)、モノクロ画像の印字処理が実行され
る(S106)。
【0117】以上説明したように、転写搬送ベルト21
6の移動時に、転写搬送ベルト216の回転速度を高速
化することにより、次印字工程のスタートタイミングを
早めることができ、1印字ジョブにおけるトータル印字
時間の短縮を図ることが可能となるとともに、転写搬送
ベルト216の移動時間を無駄にしないで次工程の準備
を行うことが可能となる。
【0118】しかし、単純に転写搬送ベルト216の回
転を高速化することだけでは、カラー画像形成装置の劣
化が増大したり、印字品位の低下を招くため、上述したよ
うに、転写搬送ベルト216、感光体ドラム222a〜d
の周辺に配置される各部材についても、本発明の主旨に
合わせた調整が必要であることは言うまでもない。
【0119】上記実施形態のモード切換の制御は記録材
への転写完了後に開始しているが、記録材の搬送開始タ
イミングを基に時間管理にてモード切換を行ってもよい
し、記録材が画像形成を行っている画像形成ステーショ
ンを完全に抜け切ったタイミングで切換を開始してもよ
い。
【0120】
【発明の効果】本発明に係るカラー画像形成装置および
その制御方法は、上述した構成を備えているため、以下
の効果を奏することができる。
【0121】すなわち、本発明に係るカラー画像形成装
置およびその制御方法によれば、記録材が未だ転写担持
体上にある状態で、単色画像形成モードから多色画像形
成モードヘの切り換えが行われる。したがって、記録材
が転写担持体上を通過してから画像形成モードの切り換
えが開始されていた従来のカラー画像形成装置と比較し
て、多色画像形成モードヘの切り換えの開始時期を早め
ることができる。このため、単色画像と多色画像とが混
在する場合であっても、画像形成の順序を変更すること
なく、全体の画像形成動作に要する時間を短縮すること
ができる。
【0122】また、本発明に係るカラー画像形成装置お
よびその制御方法によれば、搬送される記録材が最初に
到達する画像形成手段において、当該記録材に対して像
担持体から画像が転写された直後に、画像形成モードの
切り換えが開始される。したがって、従来の画像形成装
置と比較して、多色画像形成モードヘのモード切り換え
開始時期を早めることができる。このため、単色画像と
多色画像の場合とが混在する場合であっても、全体の画
像形成動作に要する時間をより短縮することができる。
【0123】また、本発明に係るカラー画像形成装置お
よびその制御方法によれば、停止していた像担持体を回
転駆動させた状態で、当該像担持体と転写担持体とを当
接させるように制御する。したがって、像担持体と転写
担持体との擦れが少なくなり、像担持体だけではなく、
転写担持体の劣化の進行も抑制することができる。
【0124】また、本発明に係るカラー画像形成装置お
よびその制御方法によれば、像担持体と転写担持体との
回転速度を同期させた状態で各部材を当接させる。した
がって、像担持体と転写担持体との擦れをほぼ回避する
ことができるので、各部材の劣化の進行を防止すること
ができる。
【0125】また、本発明に係るカラー画像形成装置お
よびその制御方法によれば、初期モードを、単色画像形
成モードあるいは多色画像形成モードに設定することが
できる。したがって、使用頻度の多い画像形成モード
を、初期状態として設定することができる。このため、
画像形成モードの切り換え回数を少なくすることが可能
となり、画像形成に要する時間をより一層短縮すること
ができる。
【0126】また、本発明に係るカラー画像形成装置お
よびその制御方法によれば、初期モードをユーザーの使
用状況によって設定することができる。したがって、画
像形成モードの切り換え回数を必要最小限に抑えること
が可能となり、画像形成に要する時間をさらに一層短縮
することができる。
【0127】また、本発明に係るカラー画像形成装置に
よれば、記録材に対して、像担持体から直接画像を転写
する構成のカラー画像形成装置、あるいは中間転写担持
体を備える構成のカラー画像形成装置の双方において、
画像形成モードの切り換えを行うことができる。
【0128】また、本発明に係るカラー画像形成装置に
よれば、像担持体に対する転写担持体の当接および離間
は、像担持体側の移動か、転写担持体の移動か、あるい
はこれら双方の部材の移動によって実現される。したが
って、カラー画像形成装置の詳細な構成に合わせて、移
動対象となる部材を選択することができる。
【0129】また、本発明に係るカラー画像形成装置に
よれば、多色画像形成モードで用いられる最上流側の画
像形成手段を記録材の後端が通過するまで、記録材の搬
送速度を高速化している。したがって、記録材が多色画
像形成モードで使用する画像形成手段と擦れて印字の乱
れが発生することを未然に防止することができる。これ
に対して、多色画像形成モードで用いる画像形成手段に
おける記録材の搬送速度を、単色画像形成モードで用い
る画像形成手段と同一とした場合には、用紙搬送に長時
間が必要となり、転写担持体が多色画像形成モードで用
いる画像形成手段に当接するまで、次印字工程のスター
トを行うことができない。また、本発明に係るカラー画
像形成装置によれば、記録材が、多色画像形成モードで
用いられる少なくとも最上流側の画像形成手段を通過す
るまで、転写担持体の速度を高速化している。したがっ
て、次印字のスタートタイミングが早くなるとともに、
転写担持体が順次当接する画像形成手段において未定着
トナーとの擦れが発生しなくなり、印字品位を向上する
ことができる。また、本発明に係るカラー画像形成装置
によれば、転写担持体と像担時体の相対速度をほぼ等し
くしている。したがって、転写担持体と未定着トナーと
の擦れが発生しなくなり、印字品位を向上することがで
きる。これに対して、転写担持体のみを高速化すると、
順次転写担持体と当接する画像形成手段の像担時体との
摩擦が生じ、像担時体に対して傷が発生したり、感光層が
劣化したりして、印字品位が低下してしまう。
【0130】また、本発明に係るカラー画像形成装置に
よれば、画像形成手段の周速度を、転写担持体における
記録材の搬送速度に対して、1.0〜1.2倍の範囲と
している。したがって、印字品位をより向上することが
できる。これに対して、画像形成手段の周速度を、転写
担持体における記録材の搬送速度に対して1.2倍以上
とすると、相対的に転写担持体の速度が遅くなりすぎて、
両者の摩擦が大きくなり、像担時体に対して傷が発生し
たり、感光層が劣化したりして、印字品位が低下してし
まう。
【0131】また、本発明に係るカラー画像形成装置に
よれば、多色画像形成モードで用いられる画像形成手段
の回転速度が、転写担持体における記録材の搬送速度以
上となる状態は、記録材の後端が転写担持体の次工程に
配置される定着機構に隣接する最下流側の画像形成手段
を通過した後に解除され、多色画像形成モード用の速度
に移行する。したがって、次印字工程における印字の安
定性と高速化を図ることができ、印字品位が向上する。
【0132】また、本発明に係るカラー画像形成装置に
よれば、転写担持体が高速回転する期間、転写担持体除
電部材には、通常回転時における除電電圧よりも大きい
電圧が印加される。したがって、印字品位を向上させる
とともに、転写担持体の回転中における蛇行を防止する
ことができる。これに対して、転写担持体除電部材に、通
常回転時における除電電圧を印加した場合には、駆動口
ーラ、従動ローラ、転写担持体蛇行防止機構等との摩擦が
増大し、転写担持体自身の帯電が通常よりも増大してし
まう。
【0133】また、本発明に係るカラー画像形成装置に
よれば、画像形成手段の除電部材には、画像形成手段の
回転速度が転写担持体における記録材の搬送速度以上と
なる期間、通常回転時における除電電圧よりも大きい電
圧が印加される。したがって、次印字工程における帯電
電圧の正常化を図ることができ、印字品位を向上させる
ことができる。これに対して、除電部材に、通常回転時
における除電電圧を印加した場合には、像担時体と接触
する部材(例えば、現像スリーブ、クリーニングブレー
ド)との摩擦が増大し、像担時体の残留電位の上昇が発生
してしまう。
【0134】また、本発明に係るカラー画像形成装置に
よれば、記録材上に転写された未定着トナーが定着機構
に到達するまでの期間、記録材の搬送速度を高速化する
ことにより、次印字のスタートを早めることができる。
【0135】また、本発明に係るカラー画像形成装置に
よれば、定着機構における記録材の搬送速度を、記録材
の先端が定着機構に到達してから記録材の後端が定着機
構を通過し終わるまで等速としている。したがって、1
枚の記録材において、定着機構を通過する時間が変化
し、印字品位が不均一となることを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るカラー画像形成装置の概
略構成図である。
【図2】第1の実施形態に係るカラー画像形成装置の制
御動作を示す説明図である。
【図3】像担時体と転写搬送ベルト機構の状態を示す説
明図である。
【図4】転写搬送ベルトの駆動モータおよび像担時体の
駆動モータの制御系統を示す説明図である。
【図5】第1の実施形態に係るカラー画像形成装置にお
ける制御動作を示すフローチャートである。
【図6】第2の実施形態に係るカラー画像形成装置の概
略構成図である。
【図7】第3の実施形態における画像形成モード切り換
えの具体的な制御を示す説明図である。
【図8】従来および第3の実施形態における転写搬送ベ
ルトの速度変化を示す説明図である。
【図9】従来および第3の実施形態における転写搬送ベ
ルトと定着機構の速度変化を示す説明図である。
【図10】第3の実施形態に係るカラー画像形成装置に
おける制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 複写機本体 40 画像データ入力部 41 画像処理部 42 画像データ出力部 43 画像メモリ 44 中央処理ユニット(制御部) 49 操作基板ユニット 110 画像読取部 111 原稿台 112 両面自動原稿送り装置 113 第1走査ユニット 114 第2走査ユニット 115 結像レンズ 116 光電変換素子 210 画像形成部 211 給紙機構 212 レジストローラ 213 転写搬送ベルト機構 213’ 搬送ベルトユニット 214 駆動ローラ 215 従動ローラ 216 転写搬送ベルト 216’ 中間転写ベルト 217 定着装置 218 搬送ガイド 219 排出ローラ 220 排紙トレイ 222a〜d 感光体ドラム 223a〜d 帯電器 224a〜d 現像装置 225a〜d 転写用放電器 226a〜d クリーニング装置 227a〜d レーザビームスキャナ部 228 記録材吸着用帯電器 229 除電器 240a〜d 偏向装置 241a〜d レンズ 242a〜d ミラー 243a〜d ミラー P 記録材 Pa〜d 画像形成ユニット
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/00 378 G03G 21/00 378 384 384 21/06 340 21/14 372 (72)発明者 高井 康博 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 小林 穂明 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 藤本 修 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DA32 DB02 DC04 DC11 DE02 DE09 EA10 ED02 ED15 ED16 EE03 EE04 EE06 EF09 EF12 EF17 FA28 FA35 FB05 FB06 FB19 2H030 AB02 AD05 AD07 AD08 AD17 BB44 BB53 BB56 BB63 2H035 AA05 AB02 AC01 AZ11 2H200 FA09 FA12 GA12 GA23 HA01 JA02 JB06 JB17 JB26 JB37 JB39 JB41 JB49 KA03 KA07 LA03 LA12 LA15 LA19 LA23 LA24 PA10 PA11

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録材の搬送方向に沿って並列配置され
    る複数の画像形成手段と、 前記画像形成手段に設けられる像担持体に対して離間可
    能に当接しており、該像担持体から記録材に画像を転写
    するための転写担持体と、 前記複数の画像形成手段のうちの一つの画像形成手段の
    みで画像形成を行う単色画像形成モードと、前記複数の
    画像形成手段で画像形成を行う多色画像形成モードとを
    切り換えるためのモード切り換え手段と、 前記画像形成手段、前記像担時体、前記転写担持体、お
    よび前記モード切り換え手段を制御するための制御手段
    とを備えるとともに、 前記制御手段は、前記複数の画像形成手段のうちの実際
    に画像形成に用いられる前記画像形成手段のみで、前記
    転写担持体を前記像担持体に当接するように制御するカ
    ラー画像形成装置において、 前記モード切り換え手段は、前記記録材が前記転写担持
    体上に存在する間に、前記単色画像形成モードから前記
    多色画像形成モードヘの切り換えを開始することを特徴
    とするカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記モード切り換え手段は、最上流側の
    画像形成手段で、前記像担持体から前記記録材に対して
    画像が転写された直後に、モードの切り換えを開始する
    ことを特徴とする請求項1記載のカラー画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記像担持体は、回転可能な感光体ドラ
    ムからなり、 前記制御手段は、前記像担持体が回転駆動を開始した後
    に、前記転写担持体を前記像担持体に当接させるように
    制御することを特徴とする請求項1または2記載のカラ
    ー画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記転写担持体は、前記記録材の搬送方
    向に沿って少なくともその表面が回転移動するととも
    に、 前記制御手段は、前記像担持体と前記転写担持体との当
    接部におけるそれぞれの回転速度が同期した後に、前記
    像担持体および前記転写担持体を当接させるように制御
    することを特徴とする請求項3記載のカラー画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 前記モード切り換え手段における電源投
    入時および装置待機時の初期モードは、前記単色画像形
    成モードまたは前記多色画像形成モードのいずれか一方
    に設定されていることを特徴とする請求項1記載のカラ
    ー画像形成装置。
  6. 【請求項6】 電源投入時および装置待機時の初期モー
    ドを、前記単色画像形成モードまたは前記多色画像形成
    モードのいずれか一方に決定するための操作手段を設け
    たことを特徴とする請求項5記載のカラー画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 前記転写担持体は、その表面の回転移動
    によって前記記録材を搬送する転写搬送担持体、または
    前記像担持体から画像が転写される中間転写担持体から
    なることを特徴とする請求項1記載のカラー画像形成装
    置。
  8. 【請求項8】 前記像担持体および前記転写担持体の少
    なくとも一方を移動させる移動手段を備えたことを特徴
    とする請求項1記載のカラー画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記単色画像形成モードから前記多色画
    像形成モードヘの切り換え時に、前記転写担持体が前記
    多色画像形成モードで用いられる複数の画像形成手段へ
    当接するタイミングは、前記単色画像形成モードで用い
    られる前記画像形成手段の転写領域を通過した前記記録
    材の後端が、前記多色画像形成モードで用いられる最上
    流側の画像形成手段を通過した後であることを特徴とす
    る請求項1記載のカラー画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記転写担持体は、前記記録材の後端
    が前記単色画像形成モードで用いられる画像形成手段を
    通過した後に、前記多色画像形成モードで用いられる少
    なくとも最上流側の画像形成手段を通過するまでの間、
    前記単色画像形成モードで用いられる画像形成手段にお
    ける前記記録材の搬送速度よりも速い速度で前記記録材
    を搬送することを特徴とする請求項1記載のカラー画像
    形成装置。
  11. 【請求項11】 前記単色画像形成モードから多色画像
    形成モードへの切り換え時における印字スタートタイミ
    ングは、前記多色画像形成モードで用いられる画像形成
    手段のうちの少なくとも一つが前記転写担持体と当接し
    た後であることを特徴とする請求項1記載のカラー画像
    形成装置。
  12. 【請求項12】 前記単色画像形成モードから前記多色
    画像形成モードへの切り換え時に、前記転写担持体にお
    ける前記記録材の搬送速度が、前記単色画像形成モード
    で用いられる画像形成手段における前記記録材の搬送速
    度よりも速い期間、前記転写担持体と当接する前記単色
    画像形成モードおよび前記多色画像形成モードで用いら
    れる画像形成手段は、前記転写担持体における前記記録
    材の搬送速度以上となる周速度で回転することを特徴と
    する請求項1記載のカラー画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記単色画像形成モードおよび前記多
    色画像形成モードで用いられる画像形成手段の周速度
    は、前記転写担持体における前記記録材の搬送速度に対
    して、1.0〜1.2倍の範囲であることを特徴とする
    請求項12記載のカラー画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記多色画像形成モードで用いられる
    画像形成手段の回転速度が、前記転写担持体における前
    記記録材の搬送速度以上となる状態は、前記記録材の後
    端が前記転写担持体の次工程に配置される定着機構に隣
    接する最下流側の画像形成手段を通過した後に解除さ
    れ、前記多色画像形成モード用の速度に移行することを
    特徴とする請求項12記載のカラー画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記転写担持体における前記記録材の
    搬送速度が、前記単色画像形成モードで用いられる画像
    形成手段における前記記録材の搬送速度よりも速い期
    間、前記転写担持体に配置される転写担持体除電部材に
    は、通常回転時における除電電圧よりも大きい電圧が印
    加されることを特徴とする請求項10記載のカラー画像
    形成装置。
  16. 【請求項16】 前記単色画像形成モードおよび前記多
    色画像形成モードで用いられる画像形成手段の除電部材
    には、前記単色画像形成モードおよび前記多色画像形成
    モードで用いられる画像形成手段の回転速度が、前記転
    写担持体における前記記録材の搬送速度以上となる期
    間、通常回転時における除電電圧よりも大きい電圧が印
    加されることを特徴とする請求項12記載のカラー画像
    形成装置。
  17. 【請求項17】 前記複数の画像形成手段の回転速度
    は、前記記録材の先端部が前記転写担持体の次工程に配
    置される定着機構に搬送されるまで、前記転写担持体に
    おける前記記録材の搬送速度以上に維持されることを特
    徴とする請求項1記載のカラー画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記単色画像形成モードから前記多色
    画像形成モードヘの切り換え時に、定着機構における前
    記記録材の搬送速度は、前記記録材の先端が前記定着機
    構に到達してから前記記録材の後端が前記定着機構を通
    過し終わるまで等速であることを特徴とする請求項17
    記載のカラー画像形成装置。
  19. 【請求項19】 複数の画像形成手段が記録材の搬送方
    向に沿って並列配置され、各画像形成手段に設けられた
    像担持体に対して離間可能に当接する転写担持体を備え
    ており、 前記複数の画像形成手段が画像形成に用いられない場合
    には、前記転写担持体が前記像担時体から離間するよう
    に制御するとともに、 前記画像形成手段のうちの一つの画像形成手段のみで画
    像形成を行う単色画像形成モードと、前記複数の画像形
    成手段で画像形成を行う多色画像形成モードとが切り換
    え可能となっているカラー画像形成装置の制御方法にお
    いて、 前記単色画像形成モードから前記多色画像形成モードヘ
    の切り換えは、前記記録材が前記転写担持体上に存在す
    る間に開始されることを特徴とするカラー画像形成装置
    の制御方法。
  20. 【請求項20】 前記画像形成モードの切り換えは、最
    上流側の画像形成手段で、前記像担持体から前記記録材
    に対して画像が転写された直後に開始されることを特徴
    とする請求項19記載のカラー画像形成装置の制御方
    法。
  21. 【請求項21】 前記像担持体および前記転写担持体の
    双方が回転可能となっており、 前記像担持体が回転駆動を開始した後に、前記転写担持
    体を前記像担持体に当接させることを特徴とする請求項
    19または20記載のカラー画像形成装置の制御方法。
  22. 【請求項22】 前記像担持体と前記転写担持体とを、
    前記像担持体と前記転写担持体との当接部におけるそれ
    ぞれの回転速度が同期した後に当接させることを特徴と
    する請求項21記載のカラー画像形成装置の制御方法。
  23. 【請求項23】 電源投入時および装置待機時の初期モ
    ードが、前記単色画像形成モードまたは前記多色画像形
    成モードのいずれか一方に設定されていることを特徴と
    する請求項19〜22のうちのいずれか1項記載のカラ
    ー画像形成装置の制御方法。
  24. 【請求項24】 操作手段による所定の操作により、初
    期モードが前記単色画像形成モードまたは前記多色画像
    形成モードのいずれか一方に決定されることを特徴とす
    る請求項23記載のカラー画像形成装置の制御方法。
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