JP2003146251A - 車両の下部車体構造 - Google Patents

車両の下部車体構造

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JP2003146251A JP2001345573A JP2001345573A JP2003146251A JP 2003146251 A JP2003146251 A JP 2003146251A JP 2001345573 A JP2001345573 A JP 2001345573A JP 2001345573 A JP2001345573 A JP 2001345573A JP 2003146251 A JP2003146251 A JP 2003146251A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トンネルレインフォースメントで形成される車
両前後方向の閉断面と、車幅方向に延びるクロスメンバ
の閉断面とを上下に重ね合わせるように接続すること
で、フロア剛性および車体剛性の充分な向上を図ると共
に、衝突時の荷重分散性能を確保することができる車両
の下部車体構造の提供を目的とする。 【解決手段】フロアパネル5,6の中央部で車両の前後
方向に延びるトンネル部9と、上記トンネル部9に沿っ
て車両の前後方向に延びて該トンネル部9との間で閉断
面13を形成するトンネルレインフォースメント12と
を備えた車両の下部車体構造であって、上記トンネルレ
インフォースメント12で形成される車両前後方向の閉
断面13と、車幅方向に延びるクロスメンバ16の閉断
面34とを上下で重ね合わせるように接続させたことを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フロアパネルの
中央部(または中間部)で車両の前後方向に延びるトンネ
ル部と、このトンネル部に沿って配設されトンネル部と
の間に閉断面を形成するトンネルレインフォースメント
(いわゆるハイマウント・バックボーンフレーム)とを備
えたような車両の下部車体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例の車両の下部車体構造とし
ては、例えば特開2000−238667号公報に記載
の構造がある。すなわち、フロアパネルの中央部におい
て車両の前後方向に延びるトンネル部を設けると共に、
このトンネル部に沿って配設され、かつトンネル部との
間に閉断面を形成するトンネルレインフォースメントを
設けたものである。
【0003】この従来構造によれば、上述のトンネルレ
インフォースメントにより、フロア剛性および車体剛性
の向上を図ることができるが、衝突時の荷重分散性能に
ついては不充分であった。
【0004】また、特開平5−58347号公報には、
フロアパネルの中央部で車両の前後方向に延びるトンネ
ル部と、上記フロアパネルの上面において左右のサイド
シルを車幅方向に連結するクロスメンバとを設け、この
クロスメンバは上述のトンネル部を跨ぐように構成した
車両の下部車体構造が開示されているが、この従来構造
にはトンネルレインフォースメントが開示されておら
ず、充分な車体剛性の向上と車両衝突時の荷重分散性能
との両立を図ることが困難な問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、トンネル
レインフォースメントで形成される車両前後方向の閉断
面と、車幅方向に延びるクロスメンバの閉断面とを上下
に重ね合わせるように接続することで、フロア剛性およ
び車体剛性の充分な向上を図ると共に、衝突時の荷重分
散性能を確保することができる車両の下部車体構造の提
供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明による車両の下
部車体構造は、フロアパネルの中央部で車両の前後方向
に延びるトンネル部と、上記トンネル部に沿って車両の
前後方向に延びて該トンネル部との間で閉断面を形成す
るトンネルレインフォースメントとを備えた車両の下部
車体構造であって、上記トンネルレインフォースメント
で形成される車両前後方向の閉断面と、車幅方向に延び
るクロスメンバの閉断面とを上下で重ね合わせるように
接続させたものである。上記構成の車幅方向に延びるク
ロスメンバは、いわゆるNo.2クロスメンバまたはNo.3
クロスメンバに設定してもよい。
【0007】上記構成によれば、トンネルレインフォー
スメント(剛性部材)によって、形成される閉断面と、ク
ロスメンバ(剛性部材)の閉断面とを上下に重ね合わせる
ように接続したので、充分な車体剛性の向上と、車両の
衝突時における荷重分散性能の確保との両立を図ること
ができる。
【0008】つまり、車両の正面衝突または後面衝突時
にトンネルレインフォースメントに入力された荷重は、
クロスメンバに分散され、車両の側突時にサイドシル
(またはリヤサイドフレーム)に入力された荷重はクロス
メンバを介してトンネルレインフォースメントに分散さ
れるので、荷重分散性能の確保および向上を図って、耐
力の向上を達成することができる。
【0009】この発明の一実施態様においては、上記ト
ンネルレインフォースメントはトンネル部の上部に接合
されて上記閉断面を形成したものである。上記構成によ
れば、乗員の足元スペースを阻害することなく、高剛性
のトンネルレインフォースメントを設けることができ
る。
【0010】この発明の一実施態様においては、上記ト
ンネルレインフォースメントとトンネル部の閉断面はト
ンネル部上部に左右一対設けられたものである。上記構
成によれば、前後方向に延びる2本の閉断面(左右一対
の閉断面)により、フロア剛性および車体剛性のさらな
る向上を図ることができると共に、2本の閉断面間には
凹部が形成されるので、この凹部を車両内装品の配設ス
ペースとして有効利用することもできる。
【0011】この発明の一実施態様においては、上記左
右一対の閉断面相互間には上記クロスメンバと対応し、
かつ該クロスメンバに沿って上方に突出する一体または
一体的な補強部が設けられたものである。
【0012】上記構成の補強部は、トンネルレインフォ
ースメントと一体の凸状のビード部またはトンネルレイ
ンフォースメントと別体で、かつ該トンネルレインフォ
ースメントと一体的に設けられる補強部材にて構成する
ことができる。
【0013】上記構成によれば、トンネルレインフォー
スメントの左右の閉断面をクロスメンバと対応するよう
に補強部で連結したので、トンネルレインフォースメン
トそれ自体の剛性をさらに高めることができ、延いては
フロア剛性、車体剛性の大幅な向上と、衝突時の充分な
荷重分散性能の向上を図ることができる。
【0014】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は車両の下部車体構造を示し、図1、図
2、図3において、エンジンルームと車室とを仕切るダ
ッシュロアパネル1を設け、このダッシュロアパネル1
の車幅方向の両端部はヒンジピラー2,2に接合してい
る。
【0015】上述のヒンジピラーはヒンジピラーインナ
3とヒンジピラーアウタ4とを接合して、車両の上下方
向に延びるヒンジピラー閉断面を備えた剛性部材であっ
て、この閉断面内には必要に応じてヒンジピラーレイン
フォースメントが設けられている。
【0016】上述のダッシュロアパネル1の下側後端部
にはフロントフロア5、センタフロア6および該センタ
フロア6のキックアップした部分つまりキックアップ部
7をを介してリヤフロア8が接続される。なお、上述の
フロントフロア5とセンタフロア6とは後述するクロス
メンバ16(図4参照)を介して連結される。
【0017】上述のフロントフロア5およびセンタフロ
ア6の中央部には車両の前後方向に延びる凸状のトンネ
ル部9を一体形成する一方、これら両フロア5,6の左
右両側部において車両の前後方向に延びるサイドシル1
0,10を設けている。
【0018】このサイドシル10はサイドシルインナと
サイドシルアウタとを接合して、車両の前後方向に延び
るサイドシル閉断面を有する車体剛性部材である。な
お、上述のサイドシル閉断面内には必要に応じてサイド
シルレインフォースメントが設けられる。
【0019】また上述のサイドシル10の後部には、図
2、図3にも示すように、該部から後方に延びる左右一
対のリヤサイドフレーム11,11を設け、センタフロ
ア6およびリヤフロア8の下面とリヤサイドフレーム1
1との間には閉断面を形成している。
【0020】上述のリヤフロア8はセンタフロア6の後
部にキックアップ部7(段差部)を介して連結されたもの
であり、上述のトンネル部9の上部には該トンネル部9
に沿って車両の前後方向に延びて、前部がダッシュロア
パネル1に接合され、後部が上述のキックアップ部7上
端のリヤフロア8前部に接合され、またスカート部がト
ンネル部9の左右両側面に接合されたトンネルレインフ
ォースメント12(いわゆるハイマウント・バックボー
ンフレーム)を設け、図4に示すように、このトンネル
レインフォースメント12とトンネル部9の上部左右と
の間には両者9,12に沿って車両の前後方向に延びる
2つの閉断面13,13(左右一対の閉断面)を形成し
て、フロア剛性および車体剛性の向上を図っている。
【0021】つまり、上述のトンネルレインフォースメ
ント12は、前後方向に延びる2つの閉断面13,13
を形成するための左右一対の上方突出部12a,12a
と、これら左右の上方突出部12a,12a間に形成さ
れた凹部12bとを備え、凹部12bの下面はトンネル
部9の上面に接合されている。
【0022】一方、図1に示すようにダッシュロアパネ
ル1と、ヒンジピラーインナ3と、トンネルレインフォ
ースメント12における前端部のスカート部との間に
は、平面視でコ字状のダッシュクロスメンバ14を左右
一対接合して、車体剛性の向上および側突に対する耐力
の向上を図っている。
【0023】またフロントフロア5の上面において中央
のトンネル部9を跨いで左右のサイドシル10,10
(詳しくはサイドシルインナ)と連結されるクロスメンバ
15 (いわゆるNo.2クロスメンバ)を設けている。
【0024】このクロスメンバ15は車幅方向に延び
て、フロントフロア5との間に閉断面を形成する車体剛
性部材である。さらに、フロントフロア5とセンタフロ
ア6との間において中央のトンネル部9を跨いで左右の
サイドシル10,10(詳しくはサイドシルインナ)と連
結されるクロスメンバ16(いわゆるNo.3クロスメン
バ)を設けている。
【0025】また、上述のキックアップ部7の下部には
車幅方向に延びて左右のリヤサイドフレーム11,11
相互間を連結するリヤクロスメンバ17(いわゆるNo.4
クロスメンバ)を設け、このリヤクロスメンバ17とキ
ックアップ部7との間には車幅方向に延びる閉断面18
(図3参照)を形成している。
【0026】加えて、上述のリヤクロスメンバ17より
も所定距離後方において、リヤフロア8の下部には車幅
方向に延びて左右のリヤサイドフレーム11,11相互
間を連結する別のリヤクロスメンバ19(いわゆるNo.5
クロスメンバ)を設け、このリヤクロスメンバ19とリ
ヤフロア8との間には車幅方向に延びる閉断面20(図
3参照)を形成している。なお、上述のリヤフロア8の
所定部にはスペアタイヤパンが形成されるが、図示の便
宜上、該スペアタイヤパンの図示を省略している。
【0027】また、図1、図2に示すようにサイドシル
10とトンネル部9との車幅方向の中間に対応して、フ
ロントフロア5の下部には車両の前後方向に延びるフロ
アフレーム21,21を設け、これら左右のフロアフレ
ーム21,21とフロントフロア5との間には閉断面を
形成している。
【0028】図1に示すように上述のフロアフレーム2
1,21の前部には左右一対のフロントサイドフレーム
22,22を一体または一体的に延長形成している。そ
して、これら左右一対のフロントサイドフレーム22,
22の前端部よりも所定距離後方において左右のフロン
トサイドフレーム22,22相互間には、車幅方向に延
びるフロントクロスメンバ23(いわゆるNo.1.5クロ
スメンバ)を張架している。
【0029】一方、図2に示すように上述の左右一対の
リヤサイドフレーム11,11の下部にはリヤサスペン
ションクロスメンバ24を複数の弾性マウントを介して
取付けている。
【0030】上述のリヤサスペンションクロスメンバ2
4はフロントクロスメンバ25とリヤクロスメンバ26
(図3参照)と左右のサイドクロスメンバ27,27とを
平面視で略井形状つまり方形枠状に組合わせたものであ
る。なお、図2において28は燃料タンク、29は燃料
タンク28へ燃料を供給するフューエルインレットパイ
プである。
【0031】上述のリヤサイドフレーム11,11に対
するリヤサスペンションクロスメンバ24の取付け部位
と対応するように、該リヤサイドフレーム11の車外側
面にはリヤサスペンション取付け部30(いわゆるサス
取付け部)を設けている。
【0032】このリヤサスペンション取付け部30は断
面門形状の剛性部材であって、このリヤサスペンション
取付け部30は上述のリヤサイドフレーム11の車外側
面に接合されていて、ナックルを介して、後輪を独立懸
架するリヤサスペンションのストラット上部を支持する
ものである。
【0033】また、図1、図2において31は断面門形
状のブラケットであって、リヤクロスメンバ17の閉断
面18上部に該ブラケット31により別の閉断面を形成
している。このブラケット31はパッケージクロスメン
バ(図示せず)と該ブラケット31との間にガセット部材
としてのV字ブレース(brace)を取付けるためのもので
ある。
【0034】図4はトンネル部9およびトンネルレイン
フォースメント12と、クロスメンバ16(いわゆるNo.
3クロスメンバ)とが交差する部分の拡大斜視図、図5
はトンネルレインフォースメント12を取外した状態で
示す同部の斜視図である。
【0035】上述のクロスメンバ16は車幅方向に延び
るクロスメンバアッパ32と、車幅方向に延びるクロス
メンバロア33とを備えている。クロスメンバアッパ3
2は図5に示すようにトンネル部9なかんずつトンネル
部9の上面と対応する部分はフラットな平板部32aに
形成されていて、この平板部32aからサイドシルイン
ナまでの間の両サイド部は前後の接合フランジ32b,
32cを有する断面ハット状に形成されている。
【0036】上述の前側の接合フランジ32bはトンネ
ル部9の側壁車室側面とフロントフロア5上面とに接合
され、後側の接合フランジ32cはトンネル部9の側壁
車室側面とセンタフロア6上面に接合され、上述の平板
部32aは図7にも示すようにフロントフロア5による
トンネル部9の上面と、センタフロア6によるトンネル
部9の上面に接合されている。
【0037】また上述のクロスメンバロア33は図6に
示すようにトンネル部9と対応する中央部はトンネル部
9の形状に沿うように上方へ***形成されると共に、該
中央部は凹状の断面形状を有しており、両サイド部は逆
L字状の断面形状を有している。このクロスメンバロア
33はその前後に接合フランジ33a,33bを有する
が、前側の接合フランジ33aはクロスメンバロア33
の両サイド部においては上下方向に指向し、クロスメン
バロア33のトンネル対応部つまり中央部においては前
後方向に指向している。後側の接合フランジ33bはク
ロスメンバロア33の全長にわたって前後方向に指向す
るように形成されている。
【0038】そして、このクロスメンバロア33の前側
の接合フランジ33aは図7に示すようにクロスメンバ
アッパ32における平板部32a下面と、トンネル部9
と、図4、図5に示すようにクロスメンバアッパ32に
おけるサイド部の前側下部とに接合され、後側の接合フ
ランジ33bは図4、図5、図7に示すようにトンネル
部9の車外側面に接合されると共に、センタフロア6の
前部を介してクロスメンバアッパ32の後側の接合フラ
ンジ32cに接合されている。
【0039】このような接合構造によりクロスメンバア
ッパ32とクロスメンバロア33との間には車幅方向に
連続して延びる閉断面34が形成されていて、この閉断
面34と、トンネルレインフォースメント12で形成さ
れる車両前後方向の2つの閉断面13,13とが平面か
ら見て略十文字状に交差し、かつ車両前後方向に延びる
閉断面13と車幅方向に延びる閉断面34とを上下で重
ね合わせるように接続したものである。
【0040】この実施例ではフロントフロア5とセンタ
フロア6とが前後に分割されているので、閉断面構造の
クロスメンバ16で、これら前後の両フロア5,6を接
続したものである。
【0041】しかも、図4、図7に示すように、トンネ
ルレインフォースメント12の左右一対の閉断面13,
13相互間には上述のクロスメンバ16の配設位置と対
応し、かつ該クロスメンバ16に沿って上方に突出する
補強部としての凸状のビード部35がトンネルレインフ
ォースメント12と一体に形成されており、このビード
部35とクロスメンバ16における平板部32aとの間
にはさらに別の閉断面36が形成されている。なお、図
中、Fは車両前方を示し、Rは車両後方を示す。
【0042】このように図1〜図7で示した実施例の車
両の下部車体構造は、フロアパネル(フロントフロア
5、センタフロア6参照)の中央部で車両の前後方向に
延びるトンネル部9と、上記トンネル部9に沿って車両
の前後方向に延びて該トンネル部9との間で閉断面13
を形成するトンネルレインフォースメント12とを備え
た車両の下部車体構造であって、上記トンネルレインフ
ォースメント12で形成される車両前後方向の閉断面1
3と、車幅方向に延びるクロスメンバ16の閉断面34
とを上下で重ね合わせるように接続させたものである。
【0043】この構成によれば、トンネルレインフォー
スメント12(剛性部材)によって、形成される閉断面1
3と、クロスメンバ16(剛性部材)の閉断面34とを上
下に重ね合わせるように接続したので、充分な車体剛性
の向上と、車両の衝突時における荷重分散性能の確保と
の両立を図ることができる。
【0044】つまり、車両の正面衝突または後面衝突時
にトンネルレインフォースメント12に入力された荷重
は、クロスメンバ16に分散され、車両の側突時にサイ
ドシル10(またはリヤサイドフレーム11)に入力され
た荷重はクロスメンバ16を介してトンネルレインフォ
ースメント12に分散されるので、荷重分散性能の確保
および向上を図って、耐力の向上を達成することができ
る。
【0045】また、上記トンネルレインフォースメント
12はトンネル部9の上部に接合されて上記閉断面を形
成したものである。この構成によれば、乗員の足元スペ
ースを阻害することなく、高剛性のトンネルレインフォ
ースメント12を設けることができる。
【0046】さらに、上記トンネルレインフォースメン
ト12とトンネル部9の閉断面13はトンネル部9の上
部に左右一対設けられたものである。この構成によれ
ば、前後方向に延びる2本の閉断面13,13(左右一
対の閉断面)により、フロア剛性および車体剛性のさら
なる向上を図ることができると共に、2本の閉断面1
3,13間には凹部12bが形成されるので、この凹部
12bを車両内装品の配設スペースとして有効利用する
こともできる。
【0047】しかも、上記左右一対の閉断面13,13
相互間には上記クロスメンバ16と対応し、かつ該クロ
スメンバ16に沿って上方に突出する一体または一体的
な補強部(ビード部35参照)が設けられたものである。
【0048】この構成によれば、トンネルレインフォー
スメント12の左右の閉断面13,13をクロスメンバ
16と対応するように補強部(ビード部35参照)で連結
したので、トンネルレインフォースメント12それ自体
の剛性をさらに高めることができ、延いてはフロア剛
性、車体剛性の大幅な向上と、衝突時の充分な荷重分散
性能の向上を図ることができる。
【0049】図8は車両の下部車体構造の他の実施例を
示し、先の実施例では補強部としてトンネルレインフォ
ースメント12と一体のビード部35を設けたが、図8
に示すこの実施例ではトンネルレインフォースメント1
2と別体のハット部材37を設け、このハット部材37
の接合フランジ37a,37aを凹部12bに接合して
トンネルレインフォースメント12と一体化し、このハ
ット部材37で左右の閉断面13,13間(詳しくは上
方突出部12aの対向面間)を接続したものである。
【0050】このように構成しても、その他の構成、作
用、効果については先の実施例とほぼ同様であるから、
図8において前図と同一の部分には同一符号を付して、
その詳しい説明を省略する。
【0051】図9は車両の下部車体構造のさらに他の実
施例を示し、補強部として角パイプまたはハイドロフォ
ーム成形品による筒部材38を設け、この筒部材38を
凹部12bに接合してトンネルレインフォースメント1
2と一体化し、この筒部材38で左右の閉断面13,1
3間(詳しくは上方突出部12aの対向面間)を接続した
ものである。
【0052】このように構成しても、その他の構成、作
用、効果については先の各実施例とほぼ同様であるか
ら、図9において前図と同一の部分には同一符号を付し
て、その詳しい説明を省略する。
【0053】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明のフロアパネルは、実施例のフロン
トフロア5、センタフロア6に対応し、以下同様に、ク
ロスメンバは、いわゆるNo.3クロスメンバ16に対応
し、補強部は、ビード部35、ハット部材37、筒部材
38に対応するも、この発明は、上述の実施例の構成の
みに限定されるものではない。
【0054】例えば、フロアパネルがフロントフロアと
センタフロアとに分割されていない構造の場合には、ト
ンネル部9を凹ませて上述の同様の閉断面を形成するこ
とができ、この構造を採用した場合には、No.2クロス
メンバ15にも本実施例の構成を適用することができ
る。
【0055】
【発明の効果】この発明によれば、トンネルレインフォ
ースメントで形成される車両前後方向の閉断面と、車幅
方向に延びるクロスメンバの閉断面とを上下に重ね合わ
せるように接続したので、フロア剛性および車体剛性の
充分な向上を図ると共に、衝突時の荷重分散性能を確保
することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の車両の下部車体構造を示す平面図。
【図2】 フロアパネルを取外した状態で示す図1の要
部拡大平面図。
【図3】 図2の側面図。
【図4】 車両の下部車体構造を示す要部の斜視図。
【図5】 トンネルレインフォースメントを取外した状
態の斜視図。
【図6】 クロスメンバの斜視図。
【図7】 図4のA−A線矢視断面図。
【図8】 車両の下部車体構造の他の実施例を示す断面
図。
【図9】 車両の下部車体構造のさらに他の実施例を示
す断面図。
【符号の説明】
5…フロントフロア(フロアパネル) 6…センタフロア(フロアパネル) 9…トンネル部 12…トンネルレインフォースメント 13…閉断面 16…クロスメンバ 34…閉断面 35…ビード部(補強部) 37…ハット部材(補強部) 38…筒部材(補強部)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロアパネルの中央部で車両の前後方向に
    延びるトンネル部と、上記トンネル部に沿って車両の前
    後方向に延びて該トンネル部との間で閉断面を形成する
    トンネルレインフォースメントとを備えた車両の下部車
    体構造であって、上記トンネルレインフォースメントで
    形成される車両前後方向の閉断面と、車幅方向に延びる
    クロスメンバの閉断面とを上下で重ね合わせるように接
    続させた車両の下部車体構造。
  2. 【請求項2】上記トンネルレインフォースメントはトン
    ネル部の上部に接合されて上記閉断面を形成した請求項
    1記載の車両の下部車体構造。
  3. 【請求項3】上記トンネルレインフォースメントとトン
    ネル部の閉断面はトンネル部上部に左右一対設けられた
    請求項1または2記載の車両の下部車体構造。
  4. 【請求項4】上記左右一対の閉断面相互間には上記クロ
    スメンバと対応し、かつ該クロスメンバに沿って上方に
    突出する一体または一体的な補強部が設けられた請求項
    3記載の車両の下部車体構造。
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