JP2003106586A - 換気口具 - Google Patents

換気口具

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JP2003106586A JP2001294481A JP2001294481A JP2003106586A JP 2003106586 A JP2003106586 A JP 2003106586A JP 2001294481 A JP2001294481 A JP 2001294481A JP 2001294481 A JP2001294481 A JP 2001294481A JP 2003106586 A JP2003106586 A JP 2003106586A
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正裕 大城
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Abstract

(57)【要約】 【課題】屋内への雨水進入を防止しつつ、屋内外間の充
分な換気を達成する。 【解決手段】屋壁の内外をつなぐ換気孔30内に外筒2
及び内筒6の2重構造をなす換気口具が配設されてい
る。この内筒6は、筒状の周壁と該周壁の屋内側端部を
閉塞する端壁7から構成されている。この端壁7は、半
球状に形成され、全体的に丸みを帯びて屋内側へ突出す
るように形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、屋外と屋内とを
つなぐ屋壁の換気孔に取り付けるための換気口具に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、家屋等の建造物には、防湿、防
かびや夏期における温度上昇防止を目的として、換気孔
が床下の布基礎や屋根裏部屋等の屋内と屋外とをつなぐ
ように設けられ、かかる換気孔には換気口具が取り付け
られている。この種の換気口具については、従来、例え
ば実公平1−22012号公報におけるような技術が知
られている。
【0003】この公報に示された従来の換気口具は、図
4に示すように、外筒51と内筒52の2重構造をなし
ており、その内筒52には周壁に複数の通気孔53が設
けられている。この通気孔53には、屋内への雨水進入
を防ぐため、屋外側へ向かうような傾斜がつけられてい
る。
【0004】また、外筒51には屋内側端部に複数の通
気孔54が設けられている。この通気孔54にも、屋内
への雨水進入を防ぐため、屋内側へ上向きとなるような
傾斜がつけられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この換気口具におい
て、まず、雨水の屋内進入を防ぐためには、できる限り
内筒52から外筒51への雨水進入を抑制することが肝
要である。こうした観点から図4に示された従来技術の
換気口具をみると、傾斜がつけられた通気孔53が内筒
52に設けられることで雨水の外筒51側への進入抑制
が達成されているかのように説明されている。
【0006】しかしながら、雨水は、強風と共に内筒5
2の内域に猛烈な勢いで吹き込んでくる。そのため、雨
水を含む強風は、内筒52の端壁55にぶち当たって跳
ね返ることになる。上述した従来技術の換気口具では、
内筒52の端壁55が平板状をなしているため、跳ね返
った雨水を含む強風は、まさに通気孔53の傾斜と同じ
ような方向に飛び散ることとなる。従って、上述した従
来技術の換気口具の場合、内筒52から外筒51への雨
水進入は、むしろ促進される結果となっている。
【0007】一方、こうした換気口具は、元来、屋内外
間における空気の流通をできる限り阻害することのない
ように構成しなければならない。こうした観点から図4
に示された従来技術の換気口具をみると、内筒52に設
けられた通気孔53の傾斜と外筒51に設けられた通気
孔54の傾斜は、屋内への雨水の進入防止のみに力点が
置かれているため、充分な換気が期待しにくい構成にな
っている。
【0008】即ち、通気孔53を通過する空気は、屋内
側から屋外側へ流れてくる場合も、屋外側から屋内側へ
流れてくる場合も、その流れる方向を逆向きに変化させ
なければならない。しかも、内筒52の端壁55と外筒
51の周面部との間隙は非常に狭いため、外筒51の内
域に流れてきた空気は、そこで滞留するおそれが高い。
【0009】本発明は、以上のような従来技術の不都合
に鑑みてなされたものであり、その目的は、屋内への雨
水進入を防止しつつ、屋内外間の充分な換気を達成する
ことができる換気口具を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明に係る換気口具は、少なくとも次のような構成を具備
している。即ち、屋壁の内外をつなぐ換気孔内に配設可
能であり、それぞれに通気孔を備えた内筒及び外筒の2
重構造をなす換気口具であって、前記内筒は、筒状の周
壁と該周壁の屋内側端部を閉塞する端壁とから構成さ
れ、前記端壁は、屋内側へ向けて突出するように形成さ
れている。
【0011】本発明に係る換気口具は、屋内側へ向けて
突出する内筒の端壁を必須の構成としている。この端壁
の構成は、暴風雨が外筒の内域へ進入していくような流
れを断ち切るために設けられる。即ち、本発明の端壁の
ような構成によれば、内筒の内域に進入した暴風雨は、
該端壁に案内されて渦を巻くようにして円滑に屋外側へ
戻される。また、外筒の内域に進入することになった空
気は、内筒の端壁の形状に沿って案内されつつ流通する
ようになる。従って、換気口具の換気機能が好適に向上
する。
【0012】本発明では、上記必須の構成に加え、前記
内筒に穿設される通気孔は、前記内筒の端壁から外れた
部位に付与されていることを特徴としている。この構成
では、内筒の端壁内域で気流が渦巻くことになるが、係
る部位に内筒の内外をつなぐ通気孔が形成されていない
ため、内筒の内域に進入した暴風雨をより確実に屋外側
へ戻すことができる。
【0013】本発明では、さらに、前記外筒は、筒状の
周壁と該周壁の屋内側端部を閉塞する端壁とから構成さ
れており、前記外筒の端壁には通気孔が穿設されている
一方、前記外筒の端壁の内端縁には屋外側へ向けて延び
る折曲部が形成されていることを特徴としている。この
構成では、たとえ外筒の内域に雨水が進入したとして
も、折曲部によって屋内側へ向かう流れが断ち切られ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従う換気口具の実
施形態について図1〜図3に基づいて説明する。なお、
以下の説明では、図1に示されるような使用形態を基準
として、「上」、「下(=底)」、「屋内」又は「屋
外」と述べることにする。
【0015】換気口具は、口具本体1及びこの口具本体
1と一体形成されたフード11によって構成されてお
り、換気口具全体がセラミック製となっている。前記口
具本体1は外筒2及び内筒6を備え、これらによる2重
構造となっている。
【0016】外筒2は、屋内側端部に端壁3を有する筒
状に形成されている。図2に示すように、端壁3には外
筒2の内外を連通する第1通気孔4が穿設されている。
この第1通気孔4は、その形状が略半円形状(蒲鉾状)
となっていて、その端縁は円弧状に形成された部分と直
線状に形成された部分とから構成されている。この第1
通気孔4は、全体的に端壁3の上方に位置されている。
具体的には、外筒2の周壁端から第1通気孔4の上端ま
での長さL1と外筒2の周壁端から第1通気孔4の下端
までの長さL2とを対比すると、長さL2は長さL1の
1.5倍〜2倍となっている。
【0017】第1通気孔4の穿設された端壁3の内端縁
には、折曲部3aが形成されている。この折曲部3a
は、外筒2の周壁の延設方向と略同一の方向で屋外側へ
向けて延びている。従って、第1通気孔4は、端壁3の
厚みを含めて屋内外方向に所定の長さを有する構成とな
っている。
【0018】外筒2は、端壁3から屋外側端部に向かっ
て徐々に内径が大きくなるように形成されている。ま
た、外筒2の周壁外周面には周方向に延びる窪み5が複
数条設けられている。
【0019】内筒6は、筒状に形成された周壁と、その
周壁の屋内側端部を閉塞するように設けられた端壁7と
を有している。そのため、内筒6は全体として屋外側に
開口した筒状に形成されている。前記端壁7は、半球状
に形成されている。そのため、全体的に丸みを帯びてお
り、屋内側へ向けて突出するように形成されている。端
壁7の屋内側表面と前記外筒2の端壁3の折曲部3aと
の間には、所定の間隙が提供されている。そのため、空
気の充分な流通を期待することができる。
【0020】内筒6の周壁には、内筒6の内外を連通す
る多数の第2通気孔10が穿設されている。その一方
で、内筒6の端壁7には第2通気孔10が穿設されてい
ない。具体的には、この第2通気孔10は、内筒6の屋
外側開口部から端壁7の底部までの長さをL3とした場
合、屋外側開口部からL3の約2/3である周壁のとこ
ろまでに穿設され、端壁7の屋内側最端部からL3の約
1/3のところまでには穿設されていない。
【0021】第2通気孔10は、屋内外方向に3つ、内
筒6の周方向に6列穿設されている。この第2通気孔1
0は、その形状が円形である。図1に示すように、第2
通気孔10は、内筒6の周壁の最上部領域及び最底部領
域から外れた位置に穿設されている。第2通気孔10の
径は、0.5〜2cm程度、より好ましくは、0.8〜
1.2cm程度に設定されている。一方、内筒6の周壁
は、端壁7側から屋外側の開口部に向かって徐々に内径
が大きくなるように形成されている。
【0022】外筒2の折曲部3a(第1通気孔4)と内
筒6の端壁7との配置構成について言及すれば、端壁7
の最下部と折曲部3aの最下部との配置高さの違いは、
端壁7の最上部と折曲部3aの最上部との配置高さの違
いよりも大きくなるように形成されている。
【0023】前記外筒2及び内筒6は、その外筒2及び
内筒6の屋外側開口周縁が外筒2の屋外側開口の断面積
よりも大きな面積を有する板部材21に固着されてい
る。従って、かかる板部材21によって前記外筒2及び
内筒6の屋外側の開口が封じられている。
【0024】図3に示されるように、前記板部材21に
は、複数の長孔22が穿設されている。かかる長孔22
は、内筒6によって囲まれる空間を屋外と連通させてい
る。前記長孔22は、その形状が「へ」の字状に屈曲形
成されている。即ち、長孔22は、板部材21の上下方
向における中心線から左右にそれぞれ斜め下へ延びるよ
うに形成されている。各長孔22は、その長手方向にお
ける端部内面(左右最下の端部の内面)が内筒6の内周
面と対応する位置、換言すれば、長孔22の前記端部内
面と内筒6の内周面とが面一となる位置にまで延びてい
る。
【0025】前記長孔22の屈曲部位(各長孔22にお
ける最頂部位)には、孔形状維持部23が付与されてい
る。前記孔形状維持部23は、各長孔22の短手方向で
あって、前記板部材21と一体に形成されている。ま
た、各長孔22は、孔形状維持部23によって2つに区
画され、区画された一対の長孔22は同じ連通断面積を
有している。また、前記板部材21には、透孔9が穿設
されている。かかる透孔9は、外筒2と内筒6とによっ
て囲まれた空間を屋外に連通させている。
【0026】前記外筒2の内周面と内筒6の外周面との
間には、通気経路の主たる部分が形成される。この通気
経路は、第1通気孔4を介して屋内と連通されると共
に、第2通気孔10を介して内筒6の内域と連通され
る。また、前記透孔9は、外筒2と内筒6とによって囲
まれた空間の最底部に対応する位置に設けられる。
【0027】フード11は、略半球体状の外観を有し、
板部材21の屋外側側面に固着されることによって、内
筒6の開口部の上方、前方及び両側方を覆っている。図
1に示すように、フード11には、フード11を貫通す
る風穴12が形成されている。風穴12は、フード11
の略中央に位置決めされており、略円形状をなしてい
る。風穴12は、該換気口具が換気孔30に設置された
状態で、上下に並ぶように2箇所(場合によっては1箇
所又は複数箇所設けてもよく、配置も適宜変更可能であ
る)フード11に付与されている。
【0028】このように構成された換気口具は、建造物
の壁部にあらかじめ設けられた換気孔30に口具本体1
を挿入することで使用される。口具本体1の換気孔30
への挿入時には、換気孔30の内径よりも板部材21の
外径の方が大きく設定されているために、板部材21が
建造物の外壁に当接し、これにより、換気孔30に対す
る口具本体1の位置が決まる。そして、この状態で、外
筒2の外周面と換気孔30の内周面との間隙をモルタル
31(又は接着剤でもよい)等で埋めることにより、換
気口具の取り付け固定が完了する。
【0029】次に、本実施形態の換気口具の作用につい
て説明する。空気の流通を説明すると、フード11内部
に進入した空気は、板部材21に設けられた長孔22を
介して内筒6の内域に達し、内筒6の周壁に設けられた
第2通気孔10を通過する。そして、外筒2の内域に移
動した空気は、外筒2の端壁3に形成された第1通気孔
4を経由して屋内に吹き込む。このとき、内筒6の端壁
7が丸みを帯びているため、移動する空気がその丸みに
沿って円滑に案内される。他方、屋内から屋外への空気
の移動は、口具本体1内を前述した流入経路を逆にたど
って行われる。このようにして建造物の屋壁に設けられ
る複数の口具本体1及び換気孔30を介して、屋外と屋
内とにおいて空気が流通されている。
【0030】普通の雨の場合は、内筒6の開口側上半部
がフード11により覆われているため、雨水が内筒6の
内域に降り込むことはない。暴風雨の場合、強風がフー
ド11内部に進入することがあるが、フード11に形成
された風穴12を介してフード11の内側から外側に逃
がされる。
【0031】また、内筒6の内域に進入した気流は、丸
みを帯びた半球状の内筒6の端壁に案内されるようにし
て空気の渦を発生させる。このとき、強風とともに内筒
6の内域に進入した雨水は、この渦によって円滑に屋外
側へ戻される。特に、端壁7から開口部に向かって徐々
に径が大きくなるように形成されているため、換気孔3
0に取り付けられた状態では、内筒6の下側内周面は開
口部に向かって次第に下がる傾斜が付与される。しか
も、内筒6の最底部領域には第2通気孔10が穿設され
ていない。従って、内筒6の内域まで雨水が進入したと
しても、内筒6の下側内周の最底部をたどって雨水は屋
外に戻される。
【0032】また、仮に、内筒6に設けられた第2通気
孔10を通して雨水が外筒2の内域に進入したとして
も、上述したような第1通気孔4の形状、配置、折曲部
3a等の作用機能によって、板部材21に設けられた透
孔9を介して屋外に戻される。このとき、や内筒6の場
合と同様に外筒2の下側内周面が傾斜しているため、一
旦進入した雨水も外筒2の下側内周の最底部をたどって
屋外側へ流れる。
【0033】本実施形態は、次に掲げるような利点を有
する。 ○ 内筒6の端壁7は、半球状に形成され、屋内側へ向
けて丸みを帯びて突出するように構成されている。その
ため、内筒6の内域に進入した暴風雨を円滑に屋外側へ
戻すような渦を発生させることができる。従って、内筒
6から外筒2への雨水の進入を最大限抑制することがで
きる。また、屋内側又は屋外側から外筒2の内域に流れ
出た空気は、内筒6の端壁7の丸みに沿って流通する。
従って、屋内外間の空気の流れが円滑になり、換気口具
の機能性が向上する。
【0034】○ 内筒6に設けられる第2通気孔10
は、内筒6の端壁7から外れた内筒6の周壁に穿設され
ている。従って、内筒6の端壁7付近で生じ得る渦によ
って戻された暴風雨がすぐさま外筒2の内域に案内され
ることはない。
【0035】○ 第2通気孔10は、内筒6の最底部領
域に穿設されていない。従って、内筒6の端壁7によっ
て戻された暴風雨に含まれる雨水を外筒2の内域に案内
することなく屋外側へ確実に導き出すことができる。
【0036】○ 外筒2の端壁3には、折曲部3aが設
けられている。従って、暴風雨が内筒6の第2通気孔1
0を通過して外筒2の内域に進入したとしても、該折曲
部3aによって屋内側への雨水の進入を防止することが
できる。
【0037】○ 外筒2に設けられる第1通気孔4は、
全体的に端壁3の上方に位置している。従って、雨水が
外筒2の内域にもたらされた場合、比較的下方の第2通
気孔10を通過することが多いため、これらの雨水の屋
内側への進入を確実に防止することができる。
【0038】○ 板部材21には複数の長孔22が設け
られている。このため、内筒6内に小動物や雨水が進入
するのを防ぎつつ、屋外と内筒6内との通気を充分に達
成することができる。
【0039】○ 口具本体1はセラミックで構成されて
いるため、湿気や塩分等による腐食を防ぐことができ
る。なお、発明の実施の形態は、上記実施形態に限定さ
れるものではなく、次のように変更して具体化すること
を可能である。
【0040】(変更例) 上述した実施形態では、内筒
6の端壁7は半球状に形成されていたが、この形状を、
例えば、三角柱状に形成して屋内側へ突出するなどして
変更してもよい。ここで重要なのは、上述した従来技術
とは異なり、内筒6の内域に進入した暴風雨が端壁の内
面形状に案内されるようにして空気の渦を発生させ、こ
の暴風雨を屋外側へ円滑に案内することが可能であるか
どうかである。従って、上述した実施形態と同様の作用
機能を奏することができるならば、端壁7の具体的な形
状は問題にしない。また、端壁7の形状は、端壁7の屋
内側表面と外筒2の端壁3の折曲部3aとの間に所定の
間隙を確保できるように決定しなければならない。
【0041】(変更例) 第2通気孔10の数や配置構
成は上記実施形態の場合に限ったものでなく、適宜変更
してもよい。ただ、第2通気孔10どうしの間隙が狭く
なりすぎると、焼成過程で亀裂が入ったりして不良品と
なるおそれがあるので注意を要する。この点は、第2通
気孔10の径を大きくし過ぎる場合も同様である。
【0042】(変更例) 上記実施形態で説明した換気
口具は、より完成度の高いものであって、場合によって
は、その部材構成を省くことが可能であることも考えら
れる。例えば、フード11は、万一省略されたとして
も、上述した[発明が解決しようとする課題]欄で述べ
た技術的課題は解決することができる。また、板部材2
1を中心部が開口されたドーナツ状に形成することで、
内筒6の屋外側開口部を完全に開放してもよい。
【0043】(変更例) より積極的な換気を実現する
ために上述した実施形態よりも大きく形成されたフード
11を板部材21に固着してもよい。即ち、本変更例の
フード11は、板部材21の端縁部に固着されている。
このように構成すれば、上記実施形態と同様の効果を得
ることができると共に、フード11の下側開口面積の増
大に応じて、より多くの風を換気孔30内に取り込むこ
とが可能になり、積極換気に寄与することができる。ま
た、換気孔30に取り付けた場合においても、建造物の
外側からフード11のみが突出することになり、建造物
の外観をすっきりさせることができる。
【0044】(変更例) 外筒2、内筒6、及びフード
11の形状を、例えば、略半四角筒状などの多角筒状に
変更してもよい。この場合でも、前記実施形態と同様の
効果を得ることができる。
【0045】更に、ここに開示した実施形態から把握で
きる技術的思想を追記する。 「屋壁の内外をつなぐ換気孔に取り付ける換気口具であ
って、(a)前記換気孔内に固定されると共に第1通気
孔を有する端壁が備えられた外筒と、(b)前記外筒の
内部に配置されて該外筒と通気経路を構成すると共に第
2通気孔を有する端壁が備えられた内筒と、(c)屋外
側と内筒内域をつなぐ孔が穿設されており、前記外筒及
び内筒の屋外側開口端を塞ぐように固着される板部材
と、(d)前記板部材に固定されて前記外筒及び内筒の
屋外側を覆うフードとを備え、前記内筒は、筒状の周壁
と該周壁の屋内側端部を閉塞する端壁とから構成され、
前記端壁は、屋内側へ向けて突出するように形成されて
いることを特徴とする換気口具。」 「内筒の端壁は、屋内側へ突出される半球状に形成され
ていることを特徴とする換気口具。」 「外筒の端壁に設けられる第1通気孔は、その形状が蒲
鉾状に形成されるとともに、前記端壁の上方に位置され
ていることを特徴とする換気口具。」 「第1通気孔は、外筒の端壁における、内筒の端壁と対
向する領域内に穿設されていることを特徴とする換気口
具。」 「内筒の端壁は、該内径が屋内側へ向かうほど小さくな
るように突出形成されていることを特徴とする換気口
具。」
【0046】
【発明の効果】各請求項に記載の換気口具によれば、屋
内への雨水進入を防止しつつ、屋内外間の充分な換気を
達成することができる、という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】上記実施形態の換気口具の使用状態を示す断面
図。
【図2】図1の状態で屋内側からみた場合の換気口具の
平面図。
【図3】図1のA−A線断面図。
【図4】従来技術の換気口具を示す断面図。
【符号の説明】
2…外筒、3…端壁、3a…折曲部、4…外筒の通気孔
としての第1通気孔、6…内筒、7…端壁、10…内筒
の通気孔としての第2通気孔、30…換気孔。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋壁の内外をつなぐ換気孔内に配設可能
    であり、それぞれに通気孔を備えた内筒及び外筒の2重
    構造をなす換気口具であって、 前記内筒は、筒状の周壁と該周壁の屋内側端部を閉塞す
    る端壁とから構成され、前記端壁は、屋内側へ向けて突
    出するように形成されていることを特徴とする換気口
    具。
  2. 【請求項2】 前記内筒に穿設される通気孔は、前記内
    筒の端壁から外れた部位に付与されていることを特徴と
    する請求項1に記載の換気口具。
  3. 【請求項3】 前記外筒は、筒状の周壁と該周壁の屋内
    側端部を閉塞する端壁とから構成されており、前記外筒
    の端壁には通気孔が穿設されている一方、前記外筒の端
    壁の内端縁には屋外側へ向けて延びる折曲部が形成され
    ていることを特徴とする請求項1又は2に記載の換気口
    具。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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