JP4782879B2 - 換気口具 - Google Patents

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Description

本発明は、屋内と屋外とを連通する換気孔に取り付けられる換気口具に関するものである。
多くの建築物は、屋外の空気と屋内の空気とを入れ替えるために換気孔を設けており、換気孔の屋外側に換気口具を取り付けている。その中でも、雨水の屋内への浸入を抑制するため、屋外側にフード部が形成された換気口具は広く知られている。特許文献1に記載された換気口具は、フード、円板及び筒体とから構成され、円板の一側面に屋内側へ配される筒体を溶接し、円板の他側面に屋外側へ配されるフードを溶接することで、一体的に形成されている。そして、前記円板は長方形状の長孔を複数備えることで、前記フードの内域と前記筒体の内域とを連通している。また、前記円板には金網が張設されて、その金網は長孔を覆っている。この金網は、屋内側への虫やほこりの侵入を防止する。
特開平7−293955号公報。
上述した従来技術の換気口具には、雨水の屋内側への浸入を防止するためフードが設けられている。しかし、屋内と屋外との好適な空気流通の実現という観点から見ると、この屋外側に設けられるフードはその実現に何ら寄与していない。
仮に、フードが具備されていなければ、屋内と屋外との間で流通する空気は、その向きを変更されることなく、いわば真っ直ぐに流れることができるのであるが、フードの存在は、その真っ直ぐな空気の流れを阻害する以外の何ものでもない。また、従来技術の換気口具における筒体も、ただ単に円筒状に構成されるのみであるから、屋内と屋外との好適な空気流通の実現という観点から見ると、それに寄与しているとは決していえない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、小動物及び雨水の屋内への進入を防ぎつつも、屋内の空気を滞りなく屋外へ排出する換気口具を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、屋壁の内外をつなぐ換気孔内に配設可能な筒体と前記筒体の屋外側端部に固定されるフードとを備えた換気口具において、前記筒体に、屋内から前記換気口具内に流入して屋外へ向かう空気の流れを支援する空気流れ支援手段を配設し、前記筒体は内筒及び外筒の二重構造で構成されており、前記外筒は、有底円筒状に形成された筒部と該筒部の屋外側端部に形成された端壁とを有し、前記筒部の屋内側端部には前記外筒の内域と外域とを連通する開口を備え、前記内筒は、前記端壁を前記外筒と共通に有し、前記端壁の一面側の一部を囲うような壁面に前記内筒の内域と外域とを連通する連通孔を備え、前記端壁は、前記フードの内域と前記内筒の内域とを連通する孔を備え、前記空気流れ支援手段は、前記連通孔と前記開口の少なくとも一部が対向するように配置されることによって構成していることを要旨とする。
この構成によれば、屋内から換気孔を通って換気口具内に流入してきた空気は、筒体とフードとを経由する際に、空気流れ支援手段によって、屋外への空気の流れが支援される。したがって、屋内の空気が屋外へ滞りなく排出される。しかも、たとえ内筒の内域に雨水が浸入したとしても、筒体が二重構造であるため、雨水の屋内への浸入を抑制することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の換気口具において、前記空気流れ支援手段は、さらに、前記連通孔によって構成され、前記内筒は、その中央に前記連通孔が形成されることがない中央壁面と、前記連通孔によって複数に分かれるとともに前記中央壁面から周囲へ延びる複数の周囲壁面を備え、前記周囲壁面は、前記内筒を屋内側からみたとき、前記内筒の中央から周囲へ向けて反時計回り方向又は時計回り方向に湾曲していることを要旨とする。
なお、請求項1〜請求項2に係る発明では、内筒について規定するが、この内筒は、その名称どおり、筒状のものを意味するが、本明細書では、ただ単に筒状のものだけでなく、平板状のものや半球状のものも「内筒」の概念に含まれると解することにする。さらにいえば、内筒は、外筒の内域に配設されるものであって、筒体内を内筒の内域と外筒の内域とに区画できるのであれば、その形状はとくに限定されない。
本発明の構成によれば、小動物及び雨水の屋内への進入を防ぎつつも、屋内の空気を滞りなく屋外へ排出できる。
本発明に従う実施形態の換気口具の使用状態を示す断面図。 図1のA−A線断面図。 本実施形態の換気口具の底面図。 図1のB−B線断面図。 本実施形態の変更例を示す換気口具のB−B線断面図。 本実施形態の変更例を示す換気口具のA−A線断面図。 本実施形態の変更例を示す換気口具のA−A線断面図。
以下、換気口具の一実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。なお、以下の説明では、図1に示されるような使用形態を基準として、「上」、「下」、「屋内」又は「屋外」と述べることにする。
本実施形態における換気口具1は、換気孔2の屋外側に配設されており、換気孔2の屋内側には換気扇3が配設されている。換気口具1は外筒20及び内筒30からなる筒体4と、筒体4の屋外側端部に固定されるフード10によって構成されており、換気口具1全体がセラミック製となっている。
図1で示すように外筒20は、屋内側端部から屋外側端部に向かって徐々に内径が大きくなるように形成されている。外筒20は、有底円筒状に形成された筒部22と、該筒部22の屋外側端部に固定されて筒部22の端部よりも大径の端壁34とからなる。そして、端壁34の直径は、筒部22の屋外側端部の直径より大きいため、端壁34は突部12を有する。筒部22の底面(屋内側端部)には、該底面とほぼ同径の開口23を有している。外筒20の筒部22の底面は、この開口23によって、環状に存在するのみであるが、上側の底面の幅t1(底面の外側上端縁から底面中心側までの寸法)と下側の底面の幅t2(底面の外側下端縁から底面中心側までの寸法)とでは、異なる長さに設定されている。この場合、下側の底面の幅t2が上側の底面の幅t1よりも大きくなるように設定されている。この寸法差は、風雨の屋内側への浸入防止に貢献する。
外筒20には、内面に空気流れ支援手段としての突条21が設けられている。本実施形態では、この突条21は全部で6つで等間隔に配設されており、高さは3mm、幅は4mmである。この突条21は、筒部22の内面において、筒部22の屋内側端部から屋外側端部にまで到るように延設されている。突条21の屋内側端部を基端、屋外側端部を終端とすると、その延設方向は、筒部22の中心軸線を含む仮想平面に対して交差する方向となっている。そして、交差状態は基端と終端とを屋内側からみたとき、終端が基端よりも反時計回り方向に位相する状態となっている。各突条21は屋内側から屋外側へ向けて反時計回り方向に渦巻くようにその延設方向が決められているということができるのである。この延設方向であるが、換気扇3の回転方向によって規定されているものであり、本実施形態では、換気扇3のファンが屋内側からみて反時計回り方向に回転することから、その回転方向に対応して、上述のとおり、各突条21の延設方向が規定されている。
図2で示すように、前記端壁34には、複数の長孔31が穿設されている。かかる長孔31は、後述する内筒30によって囲まれる内域とフード10の内域とを連通する。
図4で示すように、内筒30は、内筒30の内域と外筒20の内域とを連通する連通孔40と壁面(中央壁面41、周囲壁面42)と環状部35とで構成されている。内筒30は、半球形状をなし、その屋外側の開口端部、つまり環状部35は、外筒20の筒部22と接しつつ端壁34の一側面に固定されている。この内筒30の環状部35が端壁34に固定されることによって、内筒30と外筒20とは一体に形成されている。
内筒30に設けられる連通孔40は、空気流れ支援手段として構成されるものであり、本実施形態では全部で3つである。この連通孔40の存在によって、内筒30の壁面は、中央壁面41、周囲壁面42、及び環状部35から構成されている。内筒30の壁面は、内筒30の中央に連通孔40が形成されることがないことから中央壁面41を備え,内筒30の壁面は、中央から周辺に向かうにしたがって3つに分かれる周囲壁面42を備えている。周囲壁面42は、内筒30の中央から周辺に向けて、その中間部分までは幅が徐々に狭くなり、中間部分からは幅が徐々に広くなる。各周囲壁面42の中心線L1は、図4に示すとおり、中央壁面41の中央から環状部35へ向かう仮想線L2に対して、交差するよう湾曲しており、環状部35へ向かうほど、反時計回り方向に湾曲するように形成されている。換言すれば、周囲壁面42は、その周囲側(屋外側・環状部35側)ほど、内筒30を屋内側からみたとき、内筒30の中央から反時計回り方向にカーブすることで、螺旋状に形成されているということもできる。
こうした内筒30の壁面構成によって、連通孔40は、内筒30の全体を屋内側から見た場合に、外筒20に設けられた開口23と対向する位置に配置され、その形状はプロペラ形状であるということができる。連通孔40は、こうしたプロペラ形状となるように構成されていることから、屋内側から屋外側へと向かう空気の流れが、反時計回りに旋回するような空気の流れを支援するという機能を果たす。また、各連通孔40と各突条21とを相互に関連させるため、各連通孔40の開口部位には、前記外筒20の内面に形成された各突条21の終端が対応するように構成されている。つまり、各突条21によって規定された空気の流れが各連通孔40の形状によって極力阻害されることなくそのまま屋外側へ向かうことになる。
前記長孔31は、その形状が「へ」の字状に屈曲形成されている。即ち、長孔31は、端壁34の上下方向における中心線から左右にそれぞれ斜め下へ延びるように形成されている。各長孔31は、その長手方向における端部内面(左右最下の端部の内面)が外筒20の内周面と対応する位置、換言すれば、長孔31の前記端部内面と外筒20の内周面とが面一となる位置にまで延びている。
前記長孔31の屈曲部位(各長孔31における最頂部位)には、孔形状維持部33が付与されている。前記孔形状維持部33は、各長孔31の短手方向であって、前記端壁34と一体に形成されている。また、各長孔31は、孔形状維持部33によって2つに区画され、区画された一対の長孔31は同じ連通断面積を有している。また、前記端壁34には、透孔32が穿設されている。前記透孔32は外筒20によって囲まれた空間の最底部に対応する位置に設けられる。
フード10は、外観が略半球体状となるように形成されており、基端部14(屋内側)が端壁34の屋外側の側面に固着されることによって、外筒20の開口部の上方、前方及び両側方を覆っている。図1に示すように、フード10には、フード10を貫通する風穴11が形成されている。風穴11は、フード10の略中央に位置決めされており、略円形状をなしている。風穴11は、該換気口具が換気孔2に設置された状態で、フード10の中央に1箇所(場合によっては複数箇所設けてもよく、配置も適宜変更可能である)付与されている。
また、図3に示すようにフード10の内面には、空気流れ支援手段としての突条13が基端部14(屋内側)から先端部15(屋外側)に向かって等間隔に設けられている。フード10に設けられた突条13の数は6つであり、突条13の高さは3mm、幅は4mmである。突条13の延設方向は、突条13の屋内側端部を基端、屋外側端部を終端とすると、筒部22の中心軸線を含む仮想平面に対して交差する方向となっている。そして、交差状態は基端と終端とを屋内側からみたとき、終端が基端よりも反時計回り方向に位相する状態となっている。つまり、突条13の延設方向と、上で述べた外筒20の突条21における延設方向とは同一なのである。
このように構成された換気口具1は、建造物の壁部にあらかじめ設けられた換気孔2に筒体4を挿入することで使用される。外筒20の換気孔2への挿入時には、換気孔2の内径よりも端壁34の外径の方が大きく設定されているために、突部12が建造物の外壁に当接し、これにより、換気孔2に対する換気口具1の位置が決まる。そして、この状態で、外筒20の外周面と換気孔2の内周面との間隙をモルタル(又は接着剤でもよい)等で埋めることにより、換気口具の取り付け固定が完了する。
次に、本実施形態の換気口具1の作用について説明する。屋内側に存在した空気は、換気孔2の屋内側に設けられた換気扇3によって、積極的に反時計回り方向に旋回しつつ屋外側へと移動して、開口23を経由して外筒20の内域に流入する。外筒20の内面には、突条21が連通孔40へ向かうように形成されている。外筒20の内域に進入した空気は、突条21の延設方向に沿って流れが一方向に整理されつつ、反時計回りの空気の流れを維持しながら連通孔40を通過し、内筒30の内域に達する。このとき、外筒20の内域から内筒30の内域に流入する空気の一部は壁面に当たるが、屋内から屋外へと流れる空気は半球形状の壁面に沿うことから、壁面から受ける抵抗は抑制されている。内筒30の内域に達した空気は、長孔31を介してフード10の内域に移動する。フード10の内域に移動した空気は、フード10の内面に配設された突条13の延設方向に沿って、流れが一方向に整理されつつ、反時計回りの空気の流れを維持しながらフード10の開口部から屋外へ流れ出る。
また、雨が風とともに換気口具内に降り込み、筒体4の内域に浸入したとしても、内筒30の壁面によって、それ以上の屋内側への浸入が抑制されている。とくに、最も風力の高まる筒体4の中央、つまり、内筒30の中央には中央壁面41が備えられているため、それ以上の風雨の屋内側への浸入が好適に抑制されている。内筒30の壁面にて止められた風雨は、屋外側へ戻されるのであるが、とくに、雨水は、端壁34に穿設された透孔32を介して屋外へ排水される。
上記実施形態の換気口具によれば、以下のような効果を得ることができる。
○ 筒体4の軸線方向において、開口23、連通孔40及び長孔31の少なくとも一部が一直線上に重なるように対向配置されることで、換気口具1を屋内側から見た場合、フード10の内域を見通すことができる。したがって、上記換気口具を通過する空気の流れが筒体4の構成に起因して曲折することを極力回避することができ、筒体4の内域における空気の流れの滞りを抑制することができる。
○ 突条21の延設方向は、筒部22の中心軸線を含む仮想平面に対して交差する方向であり、交差状態は基端と終端とを屋内側からみたとき、終端が基端よりも反時計回り方向に位相する状態である。換気扇3によって、屋内側から強制的に換気口具内に送風された空気は、反時計回りに渦巻きながら外筒20内域に進入する。突条21は、その空気の流れに沿って延設されているため、空気の流れを乱されることなく、円滑に屋外側へと案内される。したがって、屋内から外筒20の内域に流入した空気を外筒20の内域で滞らせることなく、好適に屋外側へ排出させることができる。
○ 外筒20の突条21は、その終端(屋外側)が内筒30の連通孔40と対応するように位置付けられている。したがって、突条21に沿って移動する屋内側の空気は、そのまま連通孔40を円滑に通過することができる。したがって、内筒30の外内間における空気の流れは極力乱されることはない。
○ 連通孔40は、反時計回り方向に沿って旋回する、いわばプロペラ形状をなすように形成されている。したがって、換気扇3によって送風された反時計回り方向に渦巻く空気を、その流れを極力乱すことなく、連通孔40を通過させることができる。したがって、内筒30の連通孔40は、その形状であるが故に、空気の流れを支援することができる。
○ フード10の内面には、突条13が基端部14から先端部15に向かって設けられている。長孔31を介してフード10の内域に流入した屋内側の空気は、突条13によって空気の流れ方向が一方向になるよう整理される。したがって、フード10の内域から屋外へと向かう空気の流れ方向を定めることができることから、フード10の内域から屋外に到る空気の流れを支援することができる。
○ フード10の内域に達した風雨は、場合によっては、筒体4の内域にまで到ることがあるが、筒体4は、外筒20及び内筒30の二重構造になっているため、それ以上の屋内側への浸入を極力抑制することができる。内筒30の内域に達する風雨は、その中央ほど勢いが強いが、それに対応して、内筒30の中央には中央壁面41が存在し、しかも内筒30全体が球面状であるため、好適に風雨を屋外側へ戻すことができる。
○ 端壁34には複数の長孔31が設けられている。このため、内筒30内に小動物や雨水が進入するのを防ぎつつ、屋外と内筒30内との通気を充分に達成することができる。
○ 換気口具1はセラミックで構成されているため、湿気や塩分等による腐食を防ぐことができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
(1)突条13及び突条21の形状は、上記実施形態では断面長方形状として構成したがこの形状を適宜変更してもよい。たとえば、外筒20及びフード10の内面側から先端側に向かうにつれて幅が徐々に狭くなる断面三角形状としてもよい。
(2)突条13及び突条21の高さ、幅は適宜変更してもよい。また、突条13及び突条21の数は上記実施形態に限ったものでなく、適宜変更してもよい。ただ突条13及び突条21の高さ、幅を大きくしすぎたり、また、数を多くしすぎたりすると、逆に空気の流れを阻害してしまう恐れがあるので注意を要する。
(3)上記実施形態では、フード10に設ける突条13、外筒20に設ける突条21の配置構成を等間隔としたが、これを変更してもよい。例えば、フード10の下側に比べて上側の方が密に突条13が設けられているような配置構成であってもよい。
(4)突条13及び突条21は、必ずしも始端から終端まで一続きである必要はなく、所々切れ目があってもよい。また、外筒20と突条21は、その終端が内筒30の連通孔40に対応するように配置されていたが、とくに、対応しないように突条21の終端の位置を変更してもよい。
(5)上記実施形態では、突条13及び突条21の高さは、始端から終端に至るまで一定に構成されているが、それを変更してもよい。たとえば、突条13及び突条21は、始端から終端に至るまでに高さが徐々に小さく/大きくなるような構成であってもよい。この高さの変化は、始端部分、終端部分のみで構成されるようにしてもよい。
(6)上記実施形態では、換気扇のファンの回転方向によって、外筒20の突条21及びフード10の突条13の延設方向が規定されたが、それのみに限定されるわけではない。たとえば、換気扇3が配設されないような場合、その延設方向は、いわば、筒体4の中心軸線に対して反時計回り方向となるようにしなくとも、よいのである。具体的には、時計回り方向となるようにしてもよいし、各突条13,21の延設方向をバラバラにして、始端から終端に向けて1つにまとまっていくようにしてもよい。もちろん、筒体4の軸線方向と同方向に延設されるように配設してもよい。さらには、外筒20の突条21とフード10の突条13とを互いに異なる延設方向となるようにしてもよい。
(7)上記実施形態及び(1)〜(6)で述べた突条13及び突条21は、図6で示すような溝24に変更してもよい。ここで重要なのは、外筒20の内域及びフード10の内域に進入した屋内からの空気の流れ方向を一方向に整理することであるため、上述した実施形態と同様の作用機能を奏することができるならば、フード10の内面及び外筒20の内面に設けるものは突条13、21及び溝24以外のものでもよい。
(8)長孔31及び連通孔40の孔の大きさは適宜変更してよい。すなわち、本明細書における孔は、開口面積の小さいものだけでなく、開口を設ける部材の大半を占めるものも孔の概念に含むものとする。連通孔40の形状であるが、上記実施形態のようなプロペラ形状のものに限定されることはない。開口23、連通孔40及び長孔31の少なくとも一部が一直線上に重なるように互いに対向する構成となるような大きさを確保されていれば、連通孔40は、空気流れ支援手段として機能するものであるということができる。また、上記(6)でも述べたとおり、換気扇3のファンの回転方向にしたがって、内筒30の周囲壁面42の螺旋状による延設方向が規定され、それに伴って連通孔40の形状が決められていたが、これを変更してもよい。たとえば、周囲壁面42の螺旋状による延設方向を上記実施形態とは逆に時計回り方向となるように規定して、連通孔40の形状を決めて、上記実施形態とは逆回転のプロペラ形状となるようにしてもよいし、周囲壁面42の形状を変更して、内筒30の中央から環状部35に向けて直線状となる仮想線に対して線対称となるような楕円形状の連通孔40としてもよい。
(9)内筒30に設ける連通孔40の数や形状は適宜変更してもよい。ただし、連通孔40の数が多すぎたり、連通孔40の形状が大きすぎたりすると、焼成過程で周囲壁面42に亀裂が生じたりして不良品となる恐れがあるので注意を要する。
逆に、連通孔40の形状が小さすぎると、開口23からフード10の内面を見通すことができなくなる。すなわち、開口23、連通孔40及び長孔31の少なくとも一部が一直線上に重なるように互いに対向する構成ではなくなり、屋内と屋外との空気流通を阻害してしまう恐れがあるので注意を要する。
(10)内筒30の中央は、必ずしも壁面である必要はなく、開口を設けてもよい。ただし、内筒30の中央に開口が形成されていると、長孔31を通って雨水が内筒30の内域に浸入してきた場合、雨水は外筒20の開口23を通過して屋内へと浸入する恐れがあるので注意を要する。この場合、たとえば、外筒20の底面の中央は、壁面を残し、開口23は、周辺に設ける等の工夫を要する。
(11)内筒30の壁面は、環状部35を介して端壁34に固定されているが、環状部35の構成を省略して、周囲壁面42が端壁34に対して直接、固定されるようにしてもよい。
(12)内筒30は、半球形状でなくてもよく、例えば、有底円筒状であってもよい。ただし、この場合、底部に連通孔40を設けなければ、開口23、連通孔40及び長孔31の少なくとも一部が一直線上に重なるように、互いに対向して配置することはできない。したがって、内筒30の形状はとくに限定されないが、それに設けられる連通孔40の配置構成を考慮しないと、換気口具1に流入した空気の流れを阻害することにもなりかねないので注意を要する。
(13)図5で示すように、内筒30の外面(屋内側)には内筒30の中央を中心として反時計回り若しくは時計回りに指向する複数の切り欠き36を設けてもよい。このような切り欠き36を内筒30の外面に設けることで、屋内から屋外へと流れる空気は切り欠き36によっても流れが支援される。したがって、上述した実施形態と比較して、より円滑に屋内の空気を屋外へ排出することができるようになる。
また、この切り欠き36であるが、図5では、切り欠き36の終端が各連通孔40の開口部位と対応するように設けているが、切り欠き36の終端の位置は変更してもよい。空気の流れを支援するには切り欠き36の形状は、図6で図示しているような断面三角形状が好ましいが、切り欠き36の形状は断面長方形状等の形状に変更してもよい。つまり、空気の流れを支援することができる形状であるならば、切り欠き36の形状は特に限定するものではない。
(14)図7で示すように、端壁34に扇状の長孔37を複数設けて前記長孔37が反時計回り方向を指向するように形成してもよい。このように構成すれば、長孔37は屋内から屋外へと排出される空気の流れに沿うような形状となり、屋内から屋外へと排出される空気の流れは長孔37によって支援される。
図7では、換気扇のファンの回転方向によって、長孔37が反時計回り方向を指向するように形成されているが、それのみに限定されるわけではない。たとえば、換気扇が配設されないような場合、長孔37が指向する方向は、いわば、筒体の中心軸線に対して反時計回り方向となるようにしなくとも、よいのである。具体的には、時計回り方向となるようにしてもよいし、様々な方向を指向するようにしてもよい。
端壁34に設ける長孔37の数は、必ずしも図7で示すように5つである必要はなく、適宜変更してよい。長孔37の数を変更することで開口面積を広くとることができるならば、むしろその数に変更した方が好ましい。
更に、ここに開示した実施形態から把握できる技術的思想を追記する。
「外筒の内面に配設された空気流れ支援手段と内筒の空気の流れを支援するように機能する連通孔とが、相互に関連付けられて配設されていることを特徴とする換気口具。」
「内筒に設けられた連通孔と外筒に設けられた屋内側の開口の少なくとも一部が対向するように配置されていることを特徴とする換気口具。」
「前記空気流れ支援手段は、前記外筒の内面に配設される突条又は溝によって構成していることを特徴とする換気口具。」
2…換気孔、4…筒体、10…フード、13…(フードの)突条、20…外筒、21…(外筒の)突条、30…内筒、40…連通孔。

Claims (2)

  1. 屋壁の内外をつなぐ換気孔内に配設可能な筒体と前記筒体の屋外側端部に固定されるフードとを備えた換気口具において、
    前記筒体に、屋内から前記換気口具内に流入して屋外へ向かう空気の流れを支援する空気流れ支援手段を配設し、
    前記筒体は内筒及び外筒の二重構造で構成されており、前記外筒は、有底円筒状に形成された筒部と該筒部の屋外側端部に形成された端壁とを有し、前記筒部の屋内側端部には前記外筒の内域と外域とを連通する開口を備え、前記内筒は、前記端壁を前記外筒と共通に有し、前記端壁の一面側の一部を囲うような壁面に前記内筒の内域と外域とを連通する連通孔を備え、前記端壁は、前記フードの内域と前記内筒の内域とを連通する孔を備え、前記空気流れ支援手段は、前記連通孔と前記開口の少なくとも一部が対向するように配置されることによって構成していることを特徴とする換気口具。
  2. 前記空気流れ支援手段は、さらに、前記連通孔によって構成され、前記内筒は、その中央に前記連通孔が形成されることがない中央壁面と、前記連通孔によって複数に分かれるとともに前記中央壁面から周囲へ延びる複数の周囲壁面を備え、前記周囲壁面は、前記内筒を屋内側からみたとき、前記内筒の中央から周囲へ向けて反時計回り方向又は時計回り方向に湾曲していることを特徴とする請求項1に記載の換気口具。
JP2010125078A 2010-05-31 2010-05-31 換気口具 Active JP4782879B2 (ja)

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