JP2003092056A - 電子放出素子、電子源及び画像形成装置 - Google Patents

電子放出素子、電子源及び画像形成装置

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JP2003092056A
JP2003092056A JP2001280666A JP2001280666A JP2003092056A JP 2003092056 A JP2003092056 A JP 2003092056A JP 2001280666 A JP2001280666 A JP 2001280666A JP 2001280666 A JP2001280666 A JP 2001280666A JP 2003092056 A JP2003092056 A JP 2003092056A
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conductive layer
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Takeshi Ichikawa
武史 市川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子放出面積が大きく、低抵抗配線で駆動が
でき、電子ビーム径が小さくでき、かつ製造プロセスが
容易な電子放出素子、電子源、及び画像形成装置を提供
する。 【解決手段】 ホール型素子において、1画素内にほぼ
円形の開口部を有する複数の電子放出部を有し、かつ第
1の方向の開口部間距離よりも第1の方向に直角な第2
の方向の開口部間距離のほうが大きいことを特徴とす
る。このように電子放出部の開口を形成することで、放
出面積を大きくしながらも開口部間距離が大きいところ
では低抵抗配線が実現でき、総合的に駆動が容易に行え
る。また第1の方向の開口部間距離は開口部の直径より
も大きくないことを特徴とし、放出面積を大きく取るこ
とができる。さらに、前記開口部の直径が5μm以下の
ときに特に有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子放出素子、電
子源、及び画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子放出素子として熱電子源と冷
陰極電子源の2種類が知られている。冷陰極電子源には
電界放出型(以下、FE型と称する)、金属/絶縁層/
金属型(以下、MIM型と称する)や、表面伝導型電子
放出素子等がある。
【0003】FE型の例としてはW.P.Dyke&
W.W.Dolan、“FieldEmissio
n”、Advance in Electron Ph
ysics、8、89(1956)あるいはC.A.S
pindt、“PHYSICALProperties
ofthin−film field emissi
on cathodes with molybden
ium cones”、J.Appl.Phys.、4
7、5248(1976)等に開示されたものが知られ
ている。
【0004】MIM型の例としてはC.A.Mead、
“Operation of Tunnel−Emis
sion Devices”、J.Apply.Phy
s.、32、646(1961)等に開示されたものが
知られている。
【0005】また、最近の例では、Toshiaki.
Kusunoki、“Fluctuation−fre
e electron emission from
non−formed metal−insulato
r−metal(MIM)cathodes Fabr
icated by low current Ano
dic oxidation”、Jpn.J.App
l.Phys.vol.32(1993)pp.L16
95、Mutsumi suzuki etal“An
MIM−Cathode Array for Ca
thode luminescent Display
s”、IDW’96、(1996)pp.529等が研
究されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】電子放出素子を画像形
成装置に応用するには、蛍光体を十分な輝度で発光させ
る放出電流が必要であり、低消費電力化のために駆動電
圧は小さいこと及び、ディスプレイの高精細化のために
は蛍光体に照射される電子ビームの径が小さいものであ
る事が要求され、さらに、配線として低抵抗化をはかり
容易に駆動できるように設計できることが重要である。
【0007】また製造し易いという事も大切な項目であ
る。こういう観点から画像形成装置には主に冷陰極電子
源が開発されている。しかしながら、以下の点でまだ課
題があり、上記の要求に十分に満足できる画像形成装置
は作成できていない。
【0008】MIM型は、下部電極(カソード電極層)
と上部電極(ゲート電極層)の間に絶縁層を配置し、両
電極間に電圧を印加して電子を取り出す構造である。内
部電界方向と放出される電子の方向が一致し、かつ放出
面での電位分布に歪みがないために、小さい電子ビーム
径が実現できるが、絶縁層と上部電極で電子の散乱が起
こるために効率が悪いのが一般的であり、低消費電力化
にはあまり好ましくない。
【0009】従来のFE型の例としてSpindt型の
電子放出素子を図12に示す。図12は、従来のSpi
ndt型電子放出素子の一例を模式的に示した断面図で
ある。
【0010】図12において、10は絶縁性基板、40
はカソード電極層(低電位電極)、30は絶縁層、21
はゲート電極層(高電位電極)、50はマイクロチッ
プ、60は等電位面である。
【0011】曲率rを有するマイクロチップ50とゲー
ト電極層21間にバイアスすると、マイクロチップ50
先端から電子が放出されアノードに向かう。放出電子の
量は、ゲート電極層21とマイクロチップ50先端の距
離d、ゲート電圧Vg及び放出部材料の仕事関数により
決定される。
【0012】つまり、ゲート電極層21とマイクロチッ
プ50間距離dを制御よく作製する事が素子の性能を決
定する要素となる。
【0013】しかし、距離dを再現よく制御する事が困
難であり、素子ごとに放出電流量のバラツキが生じる。
また、リフトオフの際に生じた金属片等がマイクロチッ
プ5とゲート電極層21を短絡し、駆動時にマイクロチ
ップ50とゲート電極層21間に電圧を印加すると短絡
部で熱が発生し、短絡部及びその周囲の破壊が起こる。
【0014】このため有効な放出領域が減少してしま
う。上記のような素子ごとによるバラツキは例えば画像
形成装置として応用した場合に、輝度ムラを引き起こ
し、非常に目障りな物となる。
【0015】さらに、この例では、1放出点から電子が
放出されるために、蛍光体を発光させるために放出電流
密度を大きくすると、電子放出部の熱的な破壊を誘起
し、FE素子の寿命を制限することになる。
【0016】また、真空中に存在するイオンがマイクロ
チップ先端を集中的にスパッタし素子の寿命を縮める事
もある。
【0017】なお、真空中に放出された電子は等電位面
と直行して進行するが、図12のような構成では、等電
位面60はマイクロチップ50に沿って孔内に形成され
る事になる。
【0018】このためマイクロチップ50先端から放出
された電子は広がる傾向がある。放出された電子の一部
はゲート電極層21に吸収され、アノードに到達する電
子量が減少する。ゲート電極層21に吸収される電子量
は、距離dを小さくすると増大する傾向にある。
【0019】このようなFE素子の欠点を克服するため
に、個別の解決策として様々な例が提案されている。
【0020】電子ビームの広がりを防ぐ例としては、電
子放出部上方に収束電極を配置した例がある。
【0021】この例では放出された電子ビームを収束電
極の負電位により絞っているが、この例では上記のよう
な製造工程よりもさらに複雑な工程が必要となり、製造
コストの増大を招く。
【0022】収束電極を配置せずに電子ビーム径を小さ
くする例としては、Spindt型のようなマイクロチ
ップを形成しない方法がある。
【0023】たとえば、特開平8−096703号公
報、特開平8−096704号公報、特開平8−264
109号公報に記載されたものがある。
【0024】これは孔内に配置した薄膜から電子放出を
行なわせるため、電子放出面上に平坦な等電位面が形成
され電子ビームの広がりが小さくなるという利点があ
る。
【0025】また、電子放出物質として低仕事関数の構
成材料を使用することで、マイクロチップを形成しなく
ても電子放出が可能であり、低駆動電圧が図れる。また
製造方法が比較的に簡易であるという利点もある。
【0026】さらに、電子放出が面で行われるために、
電界の集中がおきず、チップの破壊がおこらず、長寿命
である。これらにおいての、電子放出部の平面レイアウ
トは図13(a)のように等間隔で形成された孔上の構
造であったり、図13(b)で示されるように線状にし
て電子放出面積を大きく取ろうという例が記述されてい
るが、しかしながらまだ電子放出の確率が大きくなく、
いかに電子放出部を多く取れ、安定に電子放出を行える
か及び電子ビーム径をいかに小さくできるかが課題とな
る。図13は、従来の電子放出素子の平面を模式的に示
した平面図である。
【0027】電子放出素子を画像形成装置として応用し
た例を図14に示す。図14は、従来の画像形成装置を
模式的に示した図である。
【0028】ゲート電極層21のラインとカソード電極
層40のラインがマトリクス状に配列され、両ラインの
交差部に電子放出素子14が配置され、情報信号に応じ
て、選択された交差部にある電子放出素子14から電子
が放出され、アノード12の電圧により加速されて蛍光
体13に入射する。いわゆる3極デバイスである。
【0029】以上のようなディスプレイ等の画像形成装
置への応用を電界放出型電子放出素子で考えた場合に
は、 (1)電子放出面積が大きい。 (2)低抵抗配線で駆動ができる。 (3)電子ビーム径が小さい。 (4)製造プロセスが容易である事。 が必要であるが、従来の電子放出素子ではこれらを同時
に満たす事は困難であった。
【0030】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、電子
ビーム径が小さく、電子放出面積が大きく、低電圧で高
効率な電子放出が可能で、製造プロセスが容易な電界放
出型の電子放出素子、電子源、及び画像形成装置を提供
することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、上記目的を達成するために本発明の電子放出素子に
あっては、絶縁性の基板もしくは第1の絶縁層上に形成
された第1の導電性層と、該第1の導電性層上に積層形
成された第2の絶縁層と、該第2の絶縁層上に積層形成
された第2の導電性層と、該第1の導電性層上に前記第
2の絶縁層から前記第2の導電性層に亘り形成されたほ
ぼ円形の開口部と、電子放出材料を含んで、且つ、該開
口部内における前記第1の導電性層上に積層形成された
電子放出層とを備え、前記第1の導電性層と前記第2の
導電性層との間に電圧が印加されることで、前記円形の
開口部内の前記電子放出層から電子を放出する電子放出
素子であって、1画素内に前記開口部を有する複数の電
子放出部を有し、かつ第1の方向の開口部間距離よりも
前記第1の方向に直角な第2の方向の開口部間距離のほ
うが大きいことを特徴とする。
【0032】このように電子放出部の開口を形成するこ
とで、放出面積を大きくしながらも開口部間距離が大き
いところでは低抵抗配線が実現でき、総合的に駆動が容
易に行える。さらに、真空中に放出された電子はそのま
まアノードに向かい、電子ビームの広がりが小さいの
で、電子ビーム径が小さい。
【0033】形状効果においても各電子放出素子はほぼ
円形であり、電位分布においても均一であり、特異点は
存在せず安定な動作が可能となる。
【0034】そして、ほぼ積層を繰り返した非常に単純
な構成であり製造プロセスが容易である。
【0035】このため、本発明の特徴を備えた電界放出
型電子放出素子は、電子放出面積が大きく、低抵抗配線
であり、かつ電子ビーム径が小さく、製造プロセスが容
易であるので、ディスプレイ等の画像形成装置への応用
が可能である。
【0036】また、本発明に係る電子放出素子は、第1
の方向の開口部間距離が1つ以上存在し、かつ第2の方
向の開口部間距離も1つ以上存在し、第1の方向の開口
部間距離の最も大きい距離は、第2の方向の開口部間距
離の最も小さい距離よりも大きくないことを特徴とし、
ビーム設計、抵抗設計の自由度を増すことができる。
【0037】また、本発明に係る電子放出素子は、第1
の方向の開口部間距離は開口部の直径よりも大きくない
ことを特徴とし、放出面積を大きく取ることができる。
さらに、前記開口部の直径が5μmよりも小さいときに
特に有効である。
【0038】また、本発明に係る電子放出素子は、好ま
しくは前記電子放出層は各開口部間で分離されているこ
とを特徴とし、お互いの電子放出素子での相互作用を排
除することで、電子放出を促進している。
【0039】また、本発明に係る電子放出素子は、好ま
しくは、前記電子放出層が炭素を含み、さらに前記電子
放出層がアモルファスカーボン、ダイヤモンドライクカ
ーボンまたはダイヤモンドを含んでいることを特徴とす
る。
【0040】また、本発明に係る電子放出素子は、第1
の導電性層と、前記第1の導電性層上に配置され、複数
の開口を有する絶縁層と、前記絶縁層上に配置され、前
記第1の導電層に配置された前記複数の開口の各々と連
通する複数の開口を有する第2の導電性層と、前記絶縁
層に配置された各々の開口内に位置する前記第1の導電
性層上に配置された電子放出層と、を備え、前記第1の
導電性層と前記第2の導電性層との間に電圧が印加され
ることで、前記開口内の前記電子放出層から電子を放出
する電子放出素子であって、第1の方向における前記複
数の開口間距離よりも前記第1の方向に直角な第2の方
向における前記複数の開口間距離のほうが大きいことを
特徴とする。
【0041】さらに、本発明に係る電子源は、前記電子
放出素子をマトリクス配線したことを特徴とし、好まし
くは前記第1の方向と前記第2の方向は前記マトリクス
配線に沿っていることを特徴とする。
【0042】さらに、本発明に係る画像形成装置は、電
子源と、該電子源から放出された電子によって画像を形
成する画像形成部材とを備えることを特徴とする。
【0043】また、本発明に係る画像形成装置は、好ま
しくは前記画像形成部材は、電子の衝突によって発光す
る蛍光体であることを特徴とする。
【0044】したがって、本発明の特徴を備えた電界放
出型電子放出素子を応用した電子源及び画像形成装置は
高性能化が図れる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
【0046】また、以下に説明する、本発明に係る電子
放出素子の実施形態の説明は、本発明に係る電子源及び
画像形成装置の実施形態の説明を兼ねる。
【0047】図1は本発明の最も基本的な構成の電子放
出素子を示す平面図であり、A−A’線での断面図が図
2である。図1は、本発明に係る電子放出素子の構成を
示す平面図であり、図2は、本発明に係る電子放出素子
の構成を示す断面図である。
【0048】図1及び図2において、1は絶縁性基板、
2は第2の電極、3は絶縁層、4は第1の電極である。
7は電子放出層である。
【0049】ここで、第1の電極4は第2の電極2とは
異なる導電材料を示すが、同じ材料であっても問題はな
い。Wは孔の径である。
【0050】Vgは、第1の電極4と第2の電極2(電
子放出層7も含む)の間に印加される電圧、Vaは第2
の電極2とアノード12間に印加されている電圧、Ie
は電子放出電流である。EhはVgにより形成される電
界である。6は等電位面である。Dはアノードと電子放
出層の距離である。
【0051】素子を駆動させるためにVg、Vaを印加
すると、電界Ehが形成され、VgやW、形状、絶縁層
の誘電率等により孔内部の等電位面6の形状が定められ
る。孔の外ではDにもよるがVaによりほぼ平行な等電
位面となる。
【0052】本発明の形状によると、図1に示すように
第1の方向(例えば図1の縦方向)の開口部間距離は円
形の電子放出部が密に詰まっている一方で、第2の方向
(例えば図1の横方向)では疎であり、電子放出密度を
多くとりながら電子放出部での電位分布はどの放出点に
おいても均一で、かつ配線としての低抵抗化が図れる。
具体的に最も顕著な例を図3で説明する。図3は、本発
明に係る電子放出素子の構成を示す平面図である。
【0053】図3(a)は電子放出部の径がaで間隔も
均等にaとして密に配列した例を示し、図3(b)では
本発明のように第1の方向(図3の縦方向)には電子放
出部を接する形で密に配列し、第2の方向(図3の横方
向)ではaの間隔を空けて配列した例を示す。
【0054】図3(a)では電子放出部の孔を互い違い
に構成しているが、そうでないと電子放出部同士がすべ
て接続してしまいゲート電極が分離されてしまうためゲ
ートに電圧がかけられなくなってしまうため、互い違い
に配置した。
【0055】図3(b)での列の数は1列に存在する電
子放出部の数をm個、n列とすると、総合的な数はnm
個となる。
【0056】一方図3(a)ではnm−(m−1)であ
り、m−1個だけ少なくなる。
【0057】抵抗においては、導電層のシート抵抗をρ
とすると、図3(b)では画素内でmρ程度であり、一
般的に大きな値にはならないため駆動上で支障は無い。
【0058】一方図3(a)ではAが小さくなるとプロ
セス上でのばらつきも大きくなり、電子放出部の開口部
により導電層が分離されてしまうとか、極端に狭いパス
で抵抗が大きくなる危険性が有る。
【0059】さらに開口形状がライン形状の場合と異な
り、どの電子放出部においても対称形であり、電位分布
は均一に作られる利点がある。
【0060】すなわち、電子放出面積に関してはライン
形状と同等でありながら、理想的な電位分布を形成し、
電子ビームの軌道を制御することが可能となる。
【0061】さらに1つの電子放出点近傍における他の
電子放出点への影響もこの構造だと排除することがで
き、良好な電子放出を実現できる。本発明の電子放出素
子は前記開口部の直径が5μm以下のときに特に有効と
なる。
【0062】即ち、画素サイズが小さくなり電子ビーム
を小さくする必要がある場合に、開口部の直径を5μm
以下に小さくしていくが、同時に画素サイズが小さいた
めに電子放出面積が小さくなってしまうため、それを増
やそうとすると開口部間距離も小さくなり抵抗が増大し
てしまうことになる。開口部及び開口部間距離が大きい
場合も本発明の効果を否定するものではないが、開口部
が5μm以下のようなサイズになるとその効果が顕著に
なってくる。
【0063】また、本発明の素子上の電子放出面積は電
子放出層7表面全体であり、電子放出面積が広いために
真空中に存在するイオン衝撃に対して耐久性が良い。
【0064】さらには、本発明の素子は積層を繰り返し
た非常に単純な構成であり、製造プロセスが容易であ
り、歩留まり良く製造できる。(製造方法は後述す
る)。
【0065】またここでは、図3で示すように極端な例
で示したが、第1の方向で開口部が接していなくても同
様な効果が得られるのは言うまでもない。
【0066】以上述べた本発明の実施の形態に係る電子
放出素子について、更に詳細に説明する。図4を参照し
て、本発明に係る電子放出素子の一実施形態の製造方法
を説明するがこの製造方法に限定されないことは言うま
でも無い。図4は、本発明に係る電子放出素子の一実施
形態の製造方法を示した図である。
【0067】まず予め、その表面を十分に洗浄した、石
英ガラス、Na等の不純物含有量を減少させたガラス、
青板ガラス、シリコン基板等にスパッタ法等によりSi
2を積層した積層体、アルミナ等セラミックスの絶縁
性基板のうち、いずれか一つを絶縁性基板1として用
い、絶縁性基板1上に第1の電極4を積層する。
【0068】第1の電極4は一般的に導電性を有してお
り、蒸着法、スパッタ法等の一般的真空成膜技術により
形成される。第1の電極4の材料は、例えば、Be、M
g、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Mo、W、A
l、Cu、Ni、Cr、Au、Pt、Pd等の金属また
は合金材料、TiC、ZrC、HfC、TaC、Si
C、WC等の炭化物、HfB2、ZrB2、LaB6、C
eB6、YB4、GdB4等の硼化物、TiN、ZrN、
HfN等の窒化物、Si、Ge等の半導体、有機高分子
材料、アモルファスカーボン、グラファイト、ダイヤモ
ンドライクカーボン、ダイヤモンドを分散した炭素及び
炭素化合物等から適宜選択される。特に限定されない。
【0069】第1の電極4の厚さとしては、数十nmか
ら数mmの範囲で設定され、好ましくは数百nmから数
μmの範囲で選択される。また、第1の電極として、導
電性のある放出材料を使用しても構わない。
【0070】ついで図4(b)に示すように第1の電極
4に続いて第1の電極4上に電子放出層7を堆積する。
【0071】電子放出層7は蒸着法、スパッタ法、CV
D法等の一般的真空成膜技術、フォトリソグラフィー技
術により形成される。電子放出層7の材料は、例えば、
アモルファスカーボン、グラファイト、ダイヤモンドラ
イクカーボン、ダイヤモンドを分散した炭素及び炭素化
合物等から適宜選択される。
【0072】好ましくは仕事関数の低い炭素系材料、な
かでもダイヤモンド薄膜、ダイヤモンドライクカーボ
ン、アモルファスカーボン等が良い。
【0073】電子放出層7の膜厚としては、数nmから
数百nmの範囲で設定され、好ましくは数nmから数十
nmの範囲で選択される。第1の電極と積層した後まと
めてフォトリソグラフィー、エッチング工程を行っても
よい(図4(b))。
【0074】また、ここで電子放出層7を堆積せずに、
孔を形成した後に第1の電極上に、電子放出層を堆積す
る場合もある。
【0075】ついで、絶縁層3を堆積する。絶縁層3
は、スパッタ法等の一般的な真空成膜法、CVD法、真
空蒸着法等で形成され、その厚さとしては、数nmから
数μmの範囲で設定され、好ましくは数十nmから数百
nmの範囲から選択される。望ましい材料としてはSi
2、SiN、Al23、CaF、アンドープダイヤモ
ンドなどの高電界に絶えられる耐圧の高い材料が望まし
い。
【0076】更に、絶縁層3に続き第2の電極2を堆積
する。第2の電極2は、第1の電極4と同様に導電性を
有しており、蒸着法、スパッタ法等の一般的真空成膜技
術等により形成される。第2の電極2の材料は、例え
ば、Be、Mg、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、
Mo、W、Al、Cu、Ni、Cr、Au、Pt、Pd
等の金属または合金材料、TiC、ZrC、HfC、T
aC、SiC、WC等の炭化物、HfB2、ZrB2、L
aB6、CeB6、YB4、GdB4等の硼化物、TiN、
ZrN、HfN等の窒化物、Si、Ge等の半導体、有
機高分子材料等から適宜選択される。第2の電極2の厚
さとしては、数nmから数μmの範囲で設定され、好ま
しくは数nmから数百nmの範囲で選択される。
【0077】なお、第1の電極4、第2の電極2は、同
一材料でも異種材料でも良く、また、同一形成方法でも
異種方法でも良い(図4(c))。
【0078】次に、図4(d)に示すように、フォトリ
ソグラフィー技術により孔パターン8を形成する。
【0079】そして、図4(e)に示すように、絶縁層
3を例えばウエットエッチングで選択的に一部分除去し
素子が完成する。絶縁層3をSiO2で形成した例では
例えばバッファードフッ酸等が使用される。材料により
適宜選択する。
【0080】エッチング工程は平滑かつ垂直なエッチン
グ面が望ましく、それぞれの各層4、2、3及び7の材
料に応じて、エッチング方法を選択すれば良い。
【0081】上述したが、最後に、第1の電極4上に電
子放出層7を選択堆積する場合もある。特に限定されな
いのは言うまでもない。またここでは、電子放出層と第
1の電極の間の抵抗層について言及していないが必要な
らばアモルファスシリコン等で形成すればよく、特に限
定されない。
【0082】第1の電極(電子放出層7も含む)の幅
は、素子を構成する材料や抵抗値、電子放出材料の仕事
関数と駆動電圧、必要とする電子放出ビームの形状によ
り適宜設定される。
【0083】通常数百nmから数百μmの範囲から選択
される。同様に第2の電極の幅も、素子を構成する材料
や抵抗値、電子放出素子の配置により適宜設定される。
通常、数百nmから数百μmの範囲から選択される。孔
の径Wは素子を構成する材料や抵抗値、電子放出素子の
材料の仕事関数と駆動電圧、必要とする電子放出ビーム
の形状により適宜設定される。
【0084】通常、Wは数百nmから数十μmの範囲か
ら選択される。本発明はビーム径をより小さくすること
に大きな効果があり、Wが小さくなるほどその効果が大
きくなるため好ましくは数μm以下である。
【0085】絶縁層3、電子放出層7の厚さは、電位分
布に大きく影響する。これも設計事項であり、Wらと共
に最適設計されることが好ましい。
【0086】通常それぞれ、数百nmから数十μmの範
囲から選択されるが、好ましくは数μm以下である。
【0087】本発明を適用した電子放出素子の応用例に
ついて以下に述べる。本発明の電子放出素子の複数個を
基板上に配列し、例えば電子源、あるいは画像形成装置
が構成できる。
【0088】電子放出素子の配列については、種々のも
のが採用される。一例として、電子放出素子をX方向及
びY方向に行列状に複数個配し、同じ行に配された複数
の電子放出素子の電極の一方を、X方向の配線に共通に
接続し、同じ列に配された複数の電子放出素子の電極の
他方を、Y方向の配線に共通に接続した単純マトリクス
配置がある。
【0089】以下単純マトリクス配置について詳述す
る。以下、本発明を適用可能な電子放出素子を複数配し
て得られる電子源について、図5を用いて説明する。図
5は、本発明に係る単純マトリクス配置の電子源を示す
概略構成図である。
【0090】図5において、61は電子源基板、62は
X方向配線、63はY方向配線である。64は本発明の
電子放出素子である。
【0091】m本のX方向配線62は、Dx1、Dx
2、…Dxmからなり、真空蒸着法、印刷法、スパッタ
法等を用いて形成された導電性金属等で構成することが
できる。配線の材料、膜厚、幅は、適宜設計される。
【0092】Y方向配線63は、Dy1、Dy2、…D
ynのn本の配線よりなり、X方向配線62と同様に形
成される。これらm本のX方向配線62とn本のY方向
配線63との間には、不図示の層間絶縁層が設けられて
おり、両者を電気的に分離している(m、nは、共に正
の整数)。
【0093】不図示の層間絶縁層は、真空蒸着法、印刷
法、スパッタ法等を用いて形成されたSiO2等で構成
される。例えば、X方向配線62を形成した電子源基板
61の全面或いは一部に所望の形状で形成され、特に、
X方向配線62とY方向配線63の交差部の電位差に耐
え得るように、膜厚、材料、製法が適宜設定される。X
方向配線62とY方向配線63は、それぞれ外部端子と
して引き出されている。
【0094】電子放出素子64を構成する一対の電極
(不図示)は、m本のX方向配線62とn本のY方向配
線63と導電性金属等からなる結線によって電気的に接
続されている。
【0095】X方向配線62とY方向配線63を構成す
る材料、結線を構成する材料及び一対の素子電極を構成
する材料は、その構成元素の一部あるいは全部が同一で
あっても、またそれぞれ異なってもよい。
【0096】これら材料は、例えば前述の素子電極(第
2の電極2、第1の電極4)の材料より適宜選択され
る。素子電極を構成する材料と配線材料が同一である場
合には、素子電極に接続した配線は素子電極ということ
もできる。
【0097】X方向配線62には、X方向に配列した電
子放出素子64の行を、選択するための走査信号を印加
する不図示の走査信号印加手段が接続される。
【0098】一方、Y方向配線63には、Y方向に配列
した電子放出素子64の各列を入力信号に応じて、変調
するための不図示の変調信号発生手段が接続される。各
電子放出素子に印加される駆動電圧は、当該素子に印加
される走査信号と変調信号の差電圧として供給される。
【0099】上記構成においては、単純なマトリクス配
線を用いて、個別の素子を選択し、独立に駆動可能とす
ることができる。このような単純マトリクス配置の電子
源を用いて構成した画像形成装置について、図6を用い
て説明する。図6は、本発明に係る画像形成装置の表示
パネルの一例を示す模式図である。
【0100】図6において、91は電子放出素子を複数
配した電子源基板、101は電子源基板91を固定した
リアプレート、106はガラス基板103の内面に画像
形成部材である蛍光体としての蛍光膜104とメタルバ
ック105等が形成されたフェースプレートである。1
02は支持枠であり、支持枠102には、リアプレート
101、フェースプレート106がフリットガラス等を
用いて接続されている。
【0101】107は外囲器であり、例えば大気中ある
いは、窒素中で、400〜500度の温度範囲で10分
以上焼成することで、封着して構成される。
【0102】94は、図1における電子放出素子に相当
する。92、93は、電子放出素子の一対の素子と接続
されたX方向配線及びY方向配線である。
【0103】外囲器107は、上述の如く、フェースプ
レート106、支持枠102、リアプレート101で構
成される。リアプレート101は主に絶縁性基板91の
強度を補強する目的で設けられるため、電子源基板91
自体で十分な強度を持つ場合は別体のリアプレート10
1は不要とすることができる。
【0104】即ち、電子源基板91に直接支持枠102
を封着し、フェースプレート106、支持枠102及び
電子源基板91で外囲器107を構成しても良い。
【0105】一方、フェースプレート106、リアプレ
ート101間に、スペーサーとよばれる不図示の支持体
を設置することにより、大気圧に対して十分な強度をも
つ外囲器107を構成することもできる。
【0106】なお、本発明の電子放出素子を用いた画像
形成装置では、放出した電子軌道を考慮して電子放出素
子94上部に蛍光体(蛍光膜104)をアライメントし
て配置する。
【0107】図7は、本件のパネルに使用した蛍光膜1
04を示す模式図である。カラーの蛍光膜の場合は、蛍
光体の配列により図7(a)に示すブラックストライプ
あるいは図7(b)に示すブラックマトリクスなどと呼
ばれる黒色導電材111と蛍光体112とから構成し
た。
【0108】ブラックストライプ、ブラックマトリクス
を設ける目的は、カラー表示の場合、必要となる三原色
蛍光体の各蛍光体112間の塗り分け部を黒くすること
で混色等を目立たなくすることと、蛍光膜における外光
反射によるコントラストの低下を抑制することにある。
【0109】ブラックストライプの材料としては、通常
用いられている黒鉛を主成分とする材料の他、導電性が
あり、光の透過及び反射が少ない材料を用いることがで
きる。
【0110】ガラス基板103に蛍光体を塗布する方法
は、モノクローム、カラーによらず、沈澱法、印刷法等
が採用できる。蛍光膜104の内面側には、通常メタル
バック105が設けられる。
【0111】メタルバックを設ける目的は、蛍光体の発
光のうち内面側への光をフェースプレート106側へ鏡
面反射させることにより輝度を向上させること、電子ビ
ーム加速電圧を印加するための電極として作用させるこ
と、外囲器内で発生した負イオンの衝突によるダメージ
から蛍光膜104を保護すること等である。
【0112】メタルバック105は、蛍光膜作製後、蛍
光膜の内面側表面の平滑化処理(通常、「フィルミン
グ」と呼ばれる。)を行い、その後Alを真空蒸着等を
用いて堆積させることで作製できる。
【0113】フェースプレート106には、更に蛍光膜
104の導電性を高めるため、蛍光膜104の外面側に
透明電極(不図示)を設けてもよい。
【0114】本発明においては、電子放出素子94の直
上に電子ビームが到達するため、電子放出素子94の直
上に蛍光膜104が配置されるように、位置あわせされ
て構成される。
【0115】次に、封着工程を施した外囲器(パネル)
を封止する真空封止工程について説明する。
【0116】真空封止工程は、外囲器(パネル)107
を加熱して、80〜250℃に保持しながら、イオンポ
ンプ、ソープションポンプなどの排気装置によりの排気
管(不図示)を通じて排気し、有機物質の十分少ない雰
囲気にした後、排気管をバーナーで熱して溶解させて封
じきる。
【0117】外囲器107の封止後の圧力を維持するた
めに、ゲッター処理を行なうこともできる。
【0118】これは、外囲器107の封止を行う直前あ
るいは封止後に、抵抗加熱あるいは高周波加熱等を用い
た加熱により、外囲器107内の所定の位置(不図示)
に配置されたゲッターを加熱し、蒸着膜を形成する処理
である。
【0119】ゲッターは通常Ba等が主成分であり、該
蒸着膜の吸着作用により、外囲器107内の雰囲気を維
持するものである。
【0120】以上の工程によって製造された単純マトリ
クス配置の電子源を用いて構成した画像形成装置は、各
電子放出素子に、容器外端子Dx1〜Dxm、Dy1〜
Dynを介して電圧を印加することにより、電子放出が
生ずる。
【0121】Vaは高圧端子113を介してメタルバッ
ク105、あるいは透明電極(不図示)に高圧を印加
し、電子ビームを加速する。
【0122】加速された電子は、蛍光膜112に衝突
し、発光が生じて画像が形成される。
【0123】次に、単純マトリクス配置の電子源を用い
て構成した表示パネルに、NTSC方式のテレビ信号に
基づいたテレビジョン表示を行う為の駆動回路の構成例
について、図8を用いて説明する。図8は、本発明に係
る単純マトリクス配置の電子源を用いた画像形成装置の
ブロック図である。
【0124】図8において、121は画像表示パネル、
122は走査回路、123は制御回路、124はシフト
レジスタである。125はラインメモリ、126は同期
信号分離回路、127は変調信号発生器、VxおよびV
aは直流電圧源である。
【0125】画像表示パネル121は、端子Dox1乃
至Doxm、端子Doy1乃至Doyn、及び高圧端子
Hvを介して外部の電気回路と接続している。
【0126】端子Dox1乃至Doxmには、表示パネ
ル内に設けられている電子源、即ち、M行N列の行列状
にマトリクス配線された電子放出素子群を一行(N素
子)ずつ順次駆動する為の走査信号が印加される。
【0127】端子Dy1乃至Dynには、前記走査信号
により選択された一行の電子放出素子の各素子の出力電
子ビームを制御する為の変調信号が印加される。高圧端
子Hvには、直流電圧源Vaより、例えば10k[V]
の直流電圧が供給されるが、これは電子放出素子から放
出される電子ビームに蛍光体を励起するのに十分なエネ
ルギーを付与する為の加速電圧である。
【0128】走査回路122について説明する。同回路
は、内部にM個のスイッチング素子を備えたもので(図
中、S1ないしSmで模式的に示している)ある。
【0129】各スイッチング素子は、直流電圧源Vxの
出力電圧もしくは0[V](グランドレベル)のいずれ
か一方を選択し、画像表示パネル121の端子Dx1な
いしDxmと電気的に接続される。
【0130】S1乃至Smの各スイッチング素子は、制
御回路123が出力する制御信号Tscanに基づいて
動作するものであり、例えばFETのようなスイッチン
グ素子を組み合わせることにより構成することができ
る。
【0131】直流電圧源Vxは、本例の場合に電子放出
素子の特性(電子放出しきい値電圧)に基づき走査され
ていない素子に印加される駆動電圧が電子放出しきい値
電圧以下となるような一定電圧を出力するよう設定され
ている。
【0132】制御回路123は、外部より入力する画像
信号に基づいて適切な表示が行なわれるように各部の動
作を整合させる機能を有する。
【0133】制御回路123は、同期信号分離回路12
6より送られる同期信号Tsyncに基づいて、各部に
対してTscanおよびTsftおよびTmryの各制
御信号を発生する。
【0134】同期信号分離回路126は、外部から入力
されるNTSC方式のテレビ信号から同期信号成分と輝
度信号成分とを分離する為の回路で、一般的な周波数分
離(フィルター)回路等を用いて構成できる。
【0135】同期信号分離回路126により分離された
同期信号は、垂直同期信号と水平同期信号より成るが、
ここでは説明の便宜上Tsync信号として図示した。
前記テレビ信号から分離された画像の輝度信号成分は便
宜上DATA信号と表した。該DATA信号はシフトレ
ジスタ124に入力される。
【0136】シフトレジスタ124は、時系列的にシリ
アルに入力される前記DATA信号を、画像の1ライン
毎にシリアル/パラレル変換するためのもので、前記制
御回路123より送られる制御信号Tsftに基づいて
動作する(即ち、制御信号Tsftは、シフトレジスタ
124のシフトクロックであるということもでき
る。)。
【0137】シリアル/パラレル変換された画像1ライ
ン分(電子放出素子N素子分の駆動データに相当)のデ
ータは、Id1乃至IdnのN個の並列信号として前記
シフトレジスタ124より出力される。
【0138】ラインメモリ125は、画像1ライン分の
データを必要時間の間だけ記憶する為の記憶装置であ
り、制御回路123より送られる制御信号Tmryに従
って適宜Id1乃至Idnの内容を記憶する。
【0139】記憶された内容は、Id’1乃至Id’n
として出力され、変調信号発生器127に入力される。
【0140】変調信号発生器127は、画像データI
d’1乃至Id’nの各々に応じて電子放出素子の各々
を適切に駆動変調する為の信号源であり、その出力信号
は、端子Doy1乃至Doynを通じて画像表示パネル
121内の電子放出素子に印加される。
【0141】前述したように、本発明を適用可能な電子
放出素子は放出電流Ieに対して以下の基本特性を有し
ている。即ち、電子放出には明確なしきい値電圧Vth
があり、Vth以上の電圧を印加された時のみ電子放出
が生じる。
【0142】電子放出しきい値以上の電圧に対しては、
素子への印加電圧の変化に応じて放出電流も変化する。
このことから、本素子に電圧を印加する場合、例えば電
子放出閾値以下の電圧を印加しても電子放出は生じない
が、電子放出閾値以上の電圧を印加する場合には電子ビ
ームが出力される。
【0143】その際、印加電圧Vfを変化させる事によ
り出力電子ビームの強度を制御することが可能である。
【0144】また、本素子にパルス電圧を印加する場
合、パルスの高さPhを変化させる事により電子ビーム
強度を、パルスの幅Pwを変化させることにより出力さ
れる電子ビームの電荷の総量を制御する事が可能であ
る。
【0145】従って、入力信号に応じて、電子放出素子
を変調する方式としては、電圧変調方式、パルス幅変調
方式等が採用できる。
【0146】電圧変調方式を実施するに際しては、変調
信号発生器127として、一定長さの電圧パルスを発生
し、入力されるデータに応じて適宜パルスの波高値を変
調するような電圧変調方式の回路を用いることができ
る。
【0147】パルス幅変調方式を実施するに際しては、
変調信号発生器127として、一定の波高値の電圧パル
スを発生し、入力されるデータに応じて適宜電圧パルス
の幅を変調するようなパルス幅変調方式の回路を用いる
ことができる。
【0148】シフトレジスタ124やラインメモリ12
5は、デジタル信号式のものをもアナログ信号式のもの
をも採用できる。
【0149】画像信号のシリアル/パラレル変換や記憶
が所定の速度で行なわれれば良いからである。
【0150】デジタル信号式を用いる場合には、同期信
号分離回路126の出力信号DATAをデジタル信号化
する必要があるが、これには同期信号分離回路126の
出力部にA/D変換器を設ければ良い。これに関連して
ラインメモリ125の出力信号がデジタル信号かアナロ
グ信号かにより、変調信号発生器127に用いられる回
路が若干異なったものとなる。
【0151】即ち、デジタル信号を用いた電圧変調方式
の場合、変調信号発生器127には、例えばD/A変換
回路を用い、必要に応じて増幅回路などを付加する。
【0152】パルス幅変調方式の場合、変調信号発生器
127には、例えば高速の発振器および発振器の出力す
る波数を計数する計数器(カウンタ)及び計数器の出力
値と前記メモリの出力値を比較する比較器(コンパレー
タ)を組み合せた回路を用いる。必要に応じて、比較器
の出力するパルス幅変調された変調信号を電子放出素子
の駆動電圧にまで電圧増幅するための増幅器を付加する
こともできる。
【0153】アナログ信号を用いた電圧変調方式の場
合、変調信号発生器127には、例えばオペアンプなど
を用いた増幅回路を採用でき、必要に応じてレベルシフ
ト回路などを付加することもできる。
【0154】パルス幅変調方式の場合には、例えば、電
圧制御型発振回路(VCO)を採用でき、必要に応じて
電子放出素子の駆動電圧まで電圧増幅するための増幅器
を付加することもできる。
【0155】このような構成をとり得る本発明を適用可
能な画像表示装置においては、各電子放出素子に、容器
外端子Dox1乃至Doxm、Doy1乃至Doynを
介して電圧を印加することにより、電子放出が生ずる。
【0156】高圧端子Hvを介してメタルバック10
5、あるいは透明電極(不図示)に高圧を印加し、電子
ビームを加速する。加速された電子は、蛍光膜104に
衝突し、発光が生じて画像が形成される。
【0157】ここで述べた画像形成装置の構成は、本発
明を適用可能な画像形成装置の一例であり、本発明の技
術思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0158】入力信号については、NTSC方式を挙げ
たが入力信号はこれに限られるものではなく、PAL、
SECAM方式など他、これよりも、多数の走査線から
なるTV信号(例えば、MUSE方式をはじめとする高
品位TV)方式をも採用できる。
【0159】本発明の画像形成装置は、テレビジョン放
送の表示装置、テレビ会議システムやコンピューター等
の表示装置の他、感光性ドラム等を用いて構成された光
プリンターとしての画像形成装置等としても用いること
ができる。
【0160】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。 [実施例1]図2から図4を基に本発明の実施例につい
て詳細に説明する。まず図4において本実施例により作
製した電子放出素子の断面図を製造方法の一例をあわせ
て示した。以下に、本実施例の電子放出素子の製造工程
を詳細に説明する。
【0161】(工程1)まず、図4(a)に示すよう
に、絶縁性基板1に石英を用い、十分洗浄を行った後、
スパッタ法により第1の電極4として厚さ500nmの
Ti及び電子放出層7を100nm堆積させた。電子放
出層7の電子放出材料はCVD法により低抵抗のダイヤ
モンド膜を含むダイヤモンドライクカーボンで、反応ガ
スはCH4とH2の混合ガス及び酸素を用いた。
【0162】(工程2)次に、図4(b)に示すよう
に、フォトリソグラフィーで、ポジ型フォトレジスト
(AZ1500/クラリアント社製)のスピンコーティ
ング、フォトマスクパターンを露光し、現像し、電子放
出材料とTi電極層をCF4系のガスでそれぞれドライ
エッチングした。
【0163】(工程3)図4(c)に示すように、絶縁
層3として厚さ1000nmのSiO2、第2の電極2
として厚さ100nmのTaをこの順で堆積し、次いで
工程2のフォトリソグラフィーと同様にパターニング
し、孔をドライエッチングで形成した。
【0164】(工程4)図4(d)に示すようにさらに
パターニングとエッチングにより第1の絶縁層及び第1
の電極層であるTi電極をエッチングした。このときの
電子放出部の開口形状の平面図が図3(b)であり、電
子放出面積は多い。
【0165】以上のようにして作製した電子放出素子
を、図3(b)のように配置して、駆動した。駆動電圧
は、Vg=20V、Va=5kV、第1電極は0Vであ
り、電子放出素子も0Vである。
【0166】電子放出素子とアノード12との距離D3
を1mmとした。ここで、アノード12として蛍光体を
塗布した電極を用い、図3(a)と比較して多くの電子
放出を確認した。
【0167】[実施例2]実施例2として、図9で示す
平面図のように電子放出部の開口部を形成した。図9
は、本発明に係る電子放出素子の構成を示す平面図であ
る。
【0168】ここでは、第1の方向の電子放出部の間隔
値として複数の値を用いている。また第2の方向の電子
放出部の間隔値としても複数の値を用いている。
【0169】ゲート電極の抵抗が比較的大きい場合、駆
動周波数が大きい場合、及び大面積対応で配線が長い場
合等の条件では設計的に少しでも抵抗を下げることが好
ましく、図9で示すように周辺部では間隔を空けてここ
の電子放出素子への抵抗を小さくすることが可能であ
る。
【0170】実施例1よりも電子放出素子の数は減少す
るが、抵抗はさらに小さくできる。1方向で抵抗を下げ
て、それと直角の第2の方向で電子放出数を確保する点
においては実施例1と同様な効果がある。作成方法はパ
ターニング形状を変えるだけで、実施例1で示した例と
全く同様であり、特に限定はされない。
【0171】さらに実施形態で述べたように、それぞれ
各種材料に大きく限定されることはない。
【0172】[実施例3]実施例3として、図10を用
いて説明する。図10は、本発明に係る電子放出素子の
構成を示す断面図である。
【0173】図10は電子放出素子の断面形状である
が、おのおのの電子放出素子で電気的に電子放出膜が分
離されている。以下に、図11を用いて本実施例の電子
放出素子の製造工程を詳細に説明する。図11は、実施
例3に係る電子放出素子の製造方法の一例を示した図で
ある。
【0174】(工程1)まず、図11(a)に示すよう
に、絶縁性基板1に石英を用い、十分洗浄を行った後、
スパッタ法により第1の電極4として厚さ500nmの
Tiを堆積させた。
【0175】(工程2)次に、図11(b)に示すよう
に、フォトリソグラフィーで、ポジ型フォトレジスト
(AZ1500/クラリアント社製)のスピンコーティ
ング、フォトマスクパターンを露光し、現像し、Ti電
極層をCF4系のガスでドライエッチングした後に、電
子放出材料20をCVD法により堆積した。電子放出材
料はアモルファスカーボンを主体とするダイヤモンドラ
イクカーボンで、反応ガスはCH4とH2の混合ガス及び
酸素を用いた。
【0176】ついで電子放出材料20を再び、フォトリ
ソグラフィー工程を用いて電子放出素子を孔の形状に合
わせて前もって、パターニングした。
【0177】(工程3)図11(c)に示すように、絶
縁層3として厚さ1000nmのSiO2、第2の電極
2として厚さ100nmのTaをこの順で堆積し、次い
で工程2のフォトリソグラフィーと同様な工程を用いて
工程2で個々に分離した電子放出膜に合わせてパターニ
ングし、孔をドライエッチング及びウエットエッチング
で形成した。
【0178】このようにして形成された電子放出膜同士
は完全に分離されており、電子膜同士が抵抗体として接
続されている、実施例1、2と異なり、電気的に相互作
用が無い上に、従来例図13(b)で示す電子放出面積
を多く取れる線状の構造に比べると、孔により構造的に
個々の電子放出膜が分離されているため、隣接の放出点
の影響を大きく軽減できるために、所望の特性を理想的
に得られるようになり、かつ電子放出面積自身も大きく
取れるために電子源の特性として非常に好ましい素子が
形成できた。
【0179】[実施例4]実施例1〜3の電子放出素子
で画像形成装置を作製した。一例として、実施例1の素
子で作製した場合について示す。
【0180】実施例1の素子を320×240のMTX
状に配置した。配線は、図6のようにX側を第1の電極
にY側を第2の電極に接続した。素子は、横300μ
m、縦300μmのピッチで配置し、図1のようにX側
のカソード配線に沿って、第1の方向を規定し、それと
直角な方向のY側であるゲート配線方向を第2の方向と
した。
【0181】300μm画素の中の100μm角の領域
にのみ電子放出素子を形成し、孔の径は1μm、ピッチ
をX方向では3μmとし、Y方向では1.5μmとし
た。
【0182】素子上部には蛍光体を配置した。この結
果、マトリクス駆動が可能で高精細な画像形成装置が形
成できた。
【0183】ここでは図1のレイアウトを用いて設計し
たが、特に限定されないのは言うまでもない。実施例
1、2、3さらには画素間でそれぞれ電子放出素子の分
布が異なる配置であっても問題はないのは言うまでもな
い。
【0184】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、電子放
出面積が大きく、低抵抗配線で駆動ができ、電子ビーム
径が小さくでき、かつ製造プロセスが容易な電子放出素
子を提供できる。
【0185】また、このような電子放出素子を電子源や
画像形成装置に適用すると、性能に優れた電子源及び画
像形成装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子放出素子の構成を示す平面図
である。
【図2】本発明に係る電子放出素子の構成を示す断面図
である。
【図3】本発明に係る電子放出素子の構成を示す平面図
である。
【図4】本発明に係る電子放出素子の一実施形態の製造
方法を示した図である。
【図5】本発明に係る単純マトリクス配置の電子源を示
す概略構成図である。
【図6】本発明に係る画像形成装置の表示パネルの一例
を示す模式図である。
【図7】本発明に係る画像形成装置における蛍光膜を示
す模式図である。
【図8】本発明に係る単純マトリクス配置の電子源を用
いた画像形成装置のブロック図である。
【図9】本発明に係る電子放出素子の構成を示す平面図
である。
【図10】本発明に係る電子放出素子の構成を示す断面
図である。
【図11】実施例3に係る電子放出素子の製造方法の一
例を示した図である。
【図12】従来のSpindt型電子放出素子の一例を
模式的に示した断面図である。
【図13】従来の電子放出素子の平面を模式的に示した
平面図である。
【図14】従来の画像形成装置を模式的に示した図であ
る。
【符号の説明】
1 絶縁性基板 2 第2の電極 3 絶縁層 4 第1の電極 6 等電位面 7 電子放出層 8 孔パターン 10 絶縁性基板 12 アノード 13 蛍光体 14,17 電子放出層 20 電子放出材料 21 ゲート電極層 30 絶縁層 40 カソード電極層 50 マイクロチップ 60 等電位面 61 電子源基板 62 X方向配線 63 Y方向配線 64 電子放出素子 91 電子源基板 92 X方向配線 93 Y方向配線 94 電子放出素子 101 リアプレート 102 支持枠 103 ガラス基板 104 蛍光膜 105 メタルバック 106 フェースプレート 107 外囲器 111 黒色導電材 112 蛍光体 113 高圧端子 121 画像表示パネル 122 走査回路 123 制御回路 124 シフトレジスタ 125 ラインメモリ 126 同期信号分離回路 127 変調信号発生器

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性の基板もしくは第1の絶縁層上に
    形成された第1の導電性層と、 該第1の導電性層上に積層形成された第2の絶縁層と、 該第2の絶縁層上に積層形成された第2の導電性層と、 該第1の導電性層上に前記第2の絶縁層から前記第2の
    導電性層に亘り形成されたほぼ円形の開口部と、 電子放出材料を含んで、且つ、該開口部内における前記
    第1の導電性層上に積層形成された電子放出層と、を備
    え、 前記第1の導電性層と前記第2の導電性層との間に電圧
    が印加されることで、前記円形の開口部内の前記電子放
    出層から電子を放出する電子放出素子であって、 1画素内に前記開口部を有する複数の電子放出部を有
    し、かつ第1の方向の開口部間距離よりも前記第1の方
    向に直角な第2の方向の開口部間距離のほうが大きいこ
    とを特徴とする電子放出素子。
  2. 【請求項2】 前記第1の方向の開口部間距離が1つ以
    上存在し、かつ前記第2の方向の開口部間距離も1つ以
    上存在し、前記第1の方向の開口部間距離の最も大きい
    距離は、前記第2の方向の開口部間距離の最も小さい距
    離よりも大きくないことを特徴とする請求項1に記載の
    電子放出素子。
  3. 【請求項3】 第1の方向の開口部間距離は開口部の直
    径よりも大きくないことを特徴とする請求項1又は2に
    記載の電子放出素子。
  4. 【請求項4】 前記開口部の直径が5μmよりも小さい
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載
    の電子放出素子。
  5. 【請求項5】 前記電子放出層は各開口部間で分離され
    ていることを特徴とする請求1から4のいずれか1項に
    記載の電子放出素子。
  6. 【請求項6】 前記電子放出層が炭素を含んでいること
    を特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の電
    子放出素子。
  7. 【請求項7】 前記電子放出層がアモルファスカーボ
    ン、ダイヤモンドライクカーボンまたはダイヤモンドを
    含んでいることを特徴とする請求項6に記載の電子放出
    素子。
  8. 【請求項8】 第1の導電性層と、 前記第1の導電性層上に配置され、複数の開口を有する
    絶縁層と、 前記絶縁層上に配置され、前記第1の導電層に配置され
    た前記複数の開口の各々と連通する複数の開口を有する
    第2の導電性層と、 前記絶縁層に配置された各々の開口内に位置する前記第
    1の導電性層上に配置された電子放出層と、を備え、 前記第1の導電性層と前記第2の導電性層との間に電圧
    が印加されることで、前記開口内の前記電子放出層から
    電子を放出する電子放出素子であって、 第1の方向における前記複数の開口間距離よりも前記第
    1の方向に直角な第2の方向における前記複数の開口間
    距離のほうが大きいことを特徴とする電子放出素子。
  9. 【請求項9】 上記請求項1から8のいずれか1項に記
    載の電子放出素子をマトリクス配線したことを特徴とす
    る電子源。
  10. 【請求項10】 前記第1の方向と前記第2の方向は前
    記マトリクス配線に沿っていることを特徴とする請求項
    9に記載の電子源。
  11. 【請求項11】 上記請求項9又は10に記載の電子源
    と、該電子源から放出された電子によって画像を形成す
    る画像形成部材とを備えることを特徴とする画像形成装
    置。
  12. 【請求項12】 前記画像形成部材は、電子の衝突によ
    って発光する蛍光体であることを特徴とする請求項11
    に記載の画像形成装置。
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JP2007511881A (ja) * 2004-06-04 2007-05-10 韓國電子通信研究院 電界放出素子及びこれを用いた電界放出表示装置
US7811625B2 (en) 2002-06-13 2010-10-12 Canon Kabushiki Kaisha Method for manufacturing electron-emitting device

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