JP2003066050A - 検体検査システム及び搬送制御装置並びに方法 - Google Patents

検体検査システム及び搬送制御装置並びに方法

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JP2003066050A JP2001253352A JP2001253352A JP2003066050A JP 2003066050 A JP2003066050 A JP 2003066050A JP 2001253352 A JP2001253352 A JP 2001253352A JP 2001253352 A JP2001253352 A JP 2001253352A JP 2003066050 A JP2003066050 A JP 2003066050A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検体の吸引回数を1回に抑制する。 【解決手段】 装置グループの測定項目(設定項目)が
検体について測定すべき項目(オーダ項目)を完全に包
含するような装置グループであって、最も上流側の装置
グループに、検体を振り分ける。例えば、上流側装置グ
ループA(設定項目:a)、中央の装置グループB(設
定項目:a、b)、下流側装置グループC(設定項目:
a、b、c)とする。検体S001(オーダ項目:a)
は装置グループAに、検体S002(オーダ項目:a、
b、c)は装置グループCに、それぞれ振り分けられ
る。各検体の吸引回数が1回で済むので、検査に必要な
検体量が減少し、被験者への負担が軽減する。また、検
査の効率も向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、検体ラックの搬送
ラインに沿って複数の測定装置を配置した検体検査シス
テムにおける検体の搬送技術に関する。
【0002】
【従来の技術】検体ラックの搬送ラインに沿って複数の
測定装置を配置した検体検査システムとしては、例えば
特開平3−180763号公報に記載の自動化学測定装
置や特許第3031242号に記載の多項目測定装置が
挙げられる。特開平3−180763号公報には、例え
ば依頼件数の多い測定項目aと依頼件数の少ない測定項
目b及びcとが混在している場合、自動化学分析装置を
構成する分析モジュールM1では測定項目aだけを、分
析モジュールM2では測定項目b及びcを測定する。各
分析モジュールの測定項目は、各分析モジュールの処理
件数が平均化するように、設定される。
【0003】前記特許第3031242号に記載の技術
は、検体検査システムで全検体の処理が終了する速度と
個々の検体についての処理速度との両方をバランスさせ
ることを目的としている。このシステムでは、上流側の
測定装置M1から下流側の測定装置M2へ流れていく複
数の検体のうち、後続の検体が測定装置M1による測定
を要しないのであれば、後続の検体は先行の検体を追い
越すことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平3−1
80763号公報や特許第3031242号に記載の技
術は、1検体に対して複数回の吸引を行う場合が生じ得
る。例えば、前記特開平3−180763号公報に記載
の技術では、ある検体に必要な測定項目a,bのうち、
分析モジュールM1で測定項目aを、及び分析モジュー
ルM2で測定項目bの測定を行う場合、分析モジュール
M1及びM2でそれぞれ検体を吸引する必要がある。そ
のため多量の検体を確保しておく必要があり、被験者の
体力的負担が大きい。また、1検体に対して複数回の吸
引を行うことにより、検体検査システム全体としての吸
引回数が増加することになりかねない。前記特許第30
31242号に記載の技術にも同様の問題が存在する。
【0005】1検体に対して1回の吸引で測定を終了さ
せるために、全ての測定装置が全ての測定項目を測定可
能に設定しておくことも考えられる。この方法では、シ
ステムを構成する全ての測定装置に、依頼頻度の高い測
定項目の試薬と依頼頻度の低い測定項目の試薬とを全て
設定しておかなければならない。しかし、測定に用いら
れる試薬には有効期限がある。従って、依頼頻度の低い
測定項目の試薬は使い切る前に有効期限切れとなるおそ
れが高い。試薬の無駄は、医療機関や検査機関など検体
検査システムのユーザのコスト負担の増大につながる。
【0006】本発明は、検体の吸引回数を抑制すること
を目的とする。また、本発明は、試薬の無駄を防止する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本願第1発明は、検体検査を行うための検体検査シ
ステムであって、下記A〜Dの構成要素を有するシステ
ムを提供する。 A:検体を搬送するための搬送路を構成する搬送装置
群、 B:前記搬送路に沿って配置され、前記検体の測定を行
う測定装置群、 C:前記測定装置群に含まれる各測定装置が測定可能な
検査項目(以下、設定項目という)を各測定装置ごとに
記憶する装置記憶手段、 D:前記検体について測定すべきオーダ項目を記憶する
オーダ記憶手段。
【0008】このシステムでは、前記オーダ項目全てを
含む設定項目を有するいずれかの測定装置で前記検体、
例えば血清の測定を行う。測定装置とは、検体検査のた
めの検体の測定を行う装置であり、例えば血液凝固測定
装置や免疫凝集測定装置を挙げることができる。測定装
置が測定可能な検査項目(以下、設定項目という)は、
測定装置に搭載する試薬の種類によって決定される。オ
ーダ項目とは、医師から検査部門に検査を依頼する検査
項目のことであり、例えばPT、APTT、Hbgが挙
げられる。
【0009】このシステムでは、ある検体のオーダ項目
を包含する設定項目が設定されている測定装置に、その
検体が搬送される。例えば測定装置Aの設定項目が
(a,b)、測定装置Bの設定項目が(a,b,c)に
設定されているとする(以下、測定装置及びその設定項
目を、例えば測定装置A(a,b)、測定装置B(a,
b,c)と記載する)。検体のオーダ項目が(a,b,
c)の場合、この検体は測定装置Bで測定される。従っ
て、検体の吸引回数が1回で済み、必要最小限の検体量
で測定を行うことが可能となる。なお、装置記憶手段や
オーダ記憶手段は、CD−ROMやハードディスクなど
を用いて構成される。
【0010】本願第2発明は、前記第1発明において、
前記オーダ項目全てを含む設定項目を有する測定装置の
うち、設定項目数が最も少ない測定装置で前記検体の測
定を行う検体検査システムを提供する。例えば3台の測
定装置A、B、Cの設定項目が、測定装置A(a,
b)、測定装置B(a,b,c)、測定装置C(a,
b,c,d)に設定されているとする。検体のオーダ項
目が(a,b,c)の場合、このオーダ項目を測定可能
な測定装置は測定装置B及び測定装置Cであるが、設定
項目数がより少ない測定装置Bで測定を行う。測定頻度
の高い測定項目を多くの測定装置に設定しておき、測定
頻度の低い測定項目が設定される装置数を減らすとよ
い。設定項目数の多い測定装置に検体が集中して検査効
率が低下することを防ぐことができる。また、試薬の無
駄を防止することができる。
【0011】本願第3発明は、前記第1発明において、
・前記装置記憶手段は、前記搬送路に沿って配置された
測定装置群に含まれる任意の測定装置の設定項目Mjが
前記測定装置より前記搬送路における搬送方向の上流側
に位置する測定装置の設定項目Miと同じかそれを含む
(Mj⊇Mi)ように設定された各測定装置の設定項目を
各測定装置ごとに記憶しており、・前記オーダ項目全て
を含む設定項目を有する測定装置のうち最も上流に位置
する測定装置で前記検体の測定を行う、検体検査システ
ムを提供する。
【0012】例えば3台の測定装置A、B、Cの設定項
目が、搬送路において搬送方向の上流側から順に、測定
装置A(a,b)、測定装置B(a,b,c)、測定装
置C(a,b,c,d)に設定されているとする。検体
のオーダ項目が(a,b,c)の場合、このオーダ項目
を測定可能な測定装置は測定装置Bと測定装置Cであ
る。この場合、最も上流側の測定装置Bで測定を行う。
【0013】本願第4発明は、前記第1〜3発明におい
て、 ・設定項目に基づいて前記測定装置群を分類することに
より、少なくとも1つの測定装置を含む複数の装置グル
ープを生成し、 ・前記装置グループそれぞれの設定項目と前記オーダ項
目とに基づいて前記オーダ項目全てを測定可能な装置グ
ループを特定し、前記装置グループに含まれるいずれか
の測定装置で前記検体の測定を行う、検体検査システム
を提供する。
【0014】ここで、装置グループとは、設定項目を共
通にする測定装置からなり、少なくとも1つの測定装置
を含む。例えば、測定装置A、B、Cの設定項目が、測
定装置A(a,b)、測定装置B(a,b)、測定装置
C(a,b,c)とすると、測定装置A及びBはグルー
プG1、装置CはグループG2を形成する。オーダ項目
(a,b)を有する検体を測定する装置としては、グル
ープG1に含まれる装置AまたはBのいずれかが選択さ
れる。
【0015】本願第5発明は、前記第4発明において、
前記オーダ項目全てを測定可能な装置グループに含まれ
る各測定装置の測定件数が平均化するように、前記検体
の測定を行う測定装置を選択する検体検査システムを提
供する。同じグループG1に属する測定装置AとBのい
ずれで測定を行うかは、それら測定装置の測定件数が平
均化するように決定されることが好ましい。なお、測定
装置の測定件数の平均化とは、測定装置Aが検体を吸引
する回数と、測定装置Bが検体を吸引する回数とがほぼ
等しくなるようにすることである。例えば、オーダ項目
(a,b)を有する検体のうち、1本目を測定装置Aで
測定し、2本目の検体を測定装置Bで測定し、3本目の
検体を再度測定装置Aで測定し、4本目以降も同様に測
定装置Aまたは測定装置Bで交互に測定することが挙げ
られる。
【0016】本願第6発明は、前記第1〜5発明におい
て、前記各測定装置の設定項目を、前記各測定装置に対
応する各搬送装置または前記各測定装置から取得し、前
記装置記憶手段に格納する装置情報取得手段をさらに備
える検体検査システムを提供する。通常、各測定装置の
設定項目は、医療機関や検査機関(以下、単にユーザと
いう)または検体検査システム販売者により装置導入時
に設定される。設定項目は、検体検査システムの電源が
入れられた直後に、測定装置から搬送装置を介して装置
情報取得手段へと送信される。もちろん、設定項目が、
測定装置から装置情報取得手段に直接送信されても良
い。
【0017】本願第7発明は、前記第1〜6発明におい
て、 ・オーダ項目の入力を受け付けてこれらを記憶するオー
ダ管理装置、 ・前記オーダ項目の提供を前記オーダ管理装置に要求
し、これを取得して前記オーダ記憶手段に格納するオー
ダ取得手段、をさらに有する検体検査システムを提供す
る。
【0018】本発明に係る検体検査システムは、オーダ
項目の入力を受け付けるオーダ管理装置から、検体のオ
ーダ項目を取得する。本願第8発明は、前記第1〜7発
明において、前記測定装置群に含まれる各測定装置は血
液凝固測定装置である検体検査システムを提供する。本
願第9発明は、検体検査を行うための検体検査システム
に用いられる搬送制御装置としてコンピュータを機能さ
せる搬送制御プログラムを提供する。このプログラム
は、下記A〜D手段として前記コンピュータを機能させ
る。 A:検体を搬送するための搬送路を構成する搬送装置群
のそれぞれに接続するための接続手段、 B:前記搬送路に沿って配置され前記検体検査のための
測定を行う測定装置群に含まれる各測定装置が測定可能
な検査項目(以下、設定項目という)を各測定装置ごと
に記憶する装置記憶手段、 C:前記検体について測定すべきオーダ項目を記憶する
オーダ記憶手段、 D:前記オーダ項目全てを含む設定項目を有するいずれ
かの測定装置で前記検体の測定を行うために、前記搬送
装置群及び/または前記測定装置群を制御する制御手
段。
【0019】本願第10発明は、検体検査を行うための
検体検査システムに用いられる搬送制御方法を提供す
る。この方法は、下記A〜Dステップを含んでいる。 A:検体を搬送するための搬送路を構成する搬送装置群
のそれぞれまたは前記搬送路に沿って配置され前記検体
の測定を行う測定装置のそれぞれに接続するための接続
ステップ、 B:前記測定装置が測定可能な測定項目(以下、設定項
目という)を各測定装置ごとに記憶する装置記憶ステッ
プ、 C:前記検体について測定すべきオーダ項目を記憶する
オーダ記憶ステップ、 D:前記オーダ項目全てを含む設定項目を有するいずれ
かの測定装置で前記検体の測定を行うために、前記搬送
装置群及び/または前記測定装置群を制御する制御ステ
ップ。
【0020】本願第11発明は、下記A〜Dの手段を備
える搬送制御装置を提供する。 A:検体を搬送するための搬送路を構成する搬送装置の
それぞれに接続するための接続手段、 B:前記搬送路に沿って配置され前記検体の測定を行う
測定装置それぞれが測定可能な測定項目(以下、設定項
目という)を各測定装置ごとに記憶する装置記憶手段、 C:前記検体について測定すべきオーダ項目を記憶する
オーダ記憶手段、 D:前記オーダ項目全てを含む設定項目を有するいずれ
かの測定装置で前記検体の測定を行うために、前記搬送
装置群及び/または前記測定装置群を制御する制御手
段。
【0021】
【発明の実施の形態】<発明の概要>本発明は、検体の
吸引回数を1回にすることを目的とする。この目的を達
成するために、まず測定装置が測定可能な検査項目(以
下、設定項目という)に基づいて測定装置を分類し、同
一の設定項目を有する測定装置からなる装置グループを
生成する。装置グループの設定項目が検体について測定
すべき項目(以下、オーダ項目という)を完全に包含す
るような装置グループであって、最も設定項目数の少な
い装置グループに含まれるいずれかの測定装置で、検体
の測定を行う。
【0022】例えば、設定項目が“a”の装置グループ
G1(以下、装置グループG1(設定項目:a)のよう
に記載する)、装置グループG2(設定項目:a、
b)、装置グループG3(設定項目:a、b、c)が検
体の搬送方向上流側から装置グループG1,装置グルー
プG2,装置グループG3の順に配置されているとす
る。オーダ項目“a”、検体を特定する検体番号S00
1の検体(以下、検体S001(オーダ項目:a)のよ
うに記載する)は、いずれの装置グループでも測定可能
であるが、最も設定項目数の少ない、最上流側の装置グ
ループG1で測定される。同様に、検体S002(オー
ダ項目:a、b)は、装置グループG2及びG3のう
ち、装置グループG2で測定される。各装置グループに
複数の測定装置が含まれる場合、グループ内の測定装置
の測定件数が平均化するように検体を振り分けることが
好ましい。
【0023】本発明では、各検体の吸引回数が1回で済
むので、検査に必要な検体量が減少する上、再検査など
のために新たに試料を採取しなくても良くなり、被験者
への負担が軽減する。 <第1実施形態例> [システム構成]図1は、本発明の第1実施形態例に係
る検体検査システムの全体構成図である。この検体検査
システムは、測定装置1a〜1c、搬送装置2a〜2
c、開始部3、収納部4、搬送制御装置5、オーダ管理
装置6及びホストコンピュータ7を含んで構成されてい
る。図示する検体検査システムとしては、例えばCST
シリーズ(シスメックス(株)製)をプログラム変更し
たシステムを挙げることができる。このシステムで測定
される検体の容器には、検体番号を示すラベル、例えば
バーコードが貼られている。また、検体を搭載する検体
ラックにも、検体ラックIDを示すバーコードなどが貼
られている。なお、検体番号とは、検体を識別するため
の識別情報である。検体ラックIDとは、検体ラックを
識別するための識別情報である。
【0024】測定装置1a〜1cは、検体検査のための
検体の測定を行う装置である。測定装置1a〜1cとし
ては、例えば血液凝固測定装置、免疫凝集測定装置を挙
げることができる。より具体的には、測定装置CA−1
500(シスメックス(株)製)が挙げられる。各測定
装置1a〜1cには、医療機関や検査機関などのユーザ
により設定項目が設定されている。設定項目とは、検体
検査のための測定項目であり、測定装置の性能上測定可
能な項目のうち、測定に必要な試薬が測定装置に設置さ
れている項目を言う。例えば血液凝固測定装置であれば
PT、APTT、Fbg、TTO、HpTなど、免疫凝
集測定装置であればFDP、D−Dダイマーなどが、設
定項目として挙げられる。各測定装置1a〜1cは、測
定装置ID“CA0001”、“CA0002”及び
“CA0003”により、本システム上で特定される。
なお、図1では、3台の測定装置が例示されているが、
測定装置の台数は特に限定されない。
【0025】開始部3は、検体を収容した検体ラック
を、1つずつ搬送装置2aに送り出す。搬送装置2a〜
2cは、RS232Cにより各測定装置1a〜1cと1
対1に接続されており、検体の搬送方向の上流から下流
へ、すなわち搬送装置2aから搬送装置2cの方向へ検
体を搬送する。この図では3台の搬送装置が示されてい
るが、搬送装置の台数は特に制限されない。収納部4は
搬送装置2cからの検体を収納する。
【0026】搬送制御装置5は、搬送装置2a〜2c、
開始部3及び収納部4とRS232Cで接続されたコン
ピュータである。搬送制御装置5は、測定装置1a〜1
cの設定項目に基づいて測定装置1a〜1cを分類し、
装置グループを生成する。また、搬送制御装置5は、生
成した装置グループに基づいて、搬送装置2への検体の
振り分けを行う。さらに、搬送制御装置5は、装置グル
ープと各検体のオーダ項目とに基づいて、各検体の測定
を行う測定装置(以下、行き先という)を選択する。オ
ーダ項目とは、医師から検査部門に検査を依頼する検査
項目である。
【0027】オーダ管理装置6は、搬送制御装置5及び
ホストコンピュータ7とRS232Cで接続されたコン
ピュータである。オーダ管理装置6は、ユーザがホスト
コンピュータ7に入力したオーダ項目と検体番号とをホ
ストコンピュータ7から受信し、これらの情報をハード
ディスク上に作成されるオーダデータベース(以下、デ
ータベースをDBと記載する)61に保存する。図2
は、オーダDB61に蓄積される情報の概念説明図であ
る。オーダDB61には、検体番号とオーダ項目とが1
対1で対応付けて記憶される。
【0028】ホストコンピュータ7は、オーダ管理装置
6及び測定装置1a〜1cとRS232Cで接続された
コンピュータである。ホストコンピュータ7は、ユーザ
から検体番号及びオーダ項目の入力を受け付け、オーダ
管理装置6にこれらの情報を送信する。また、ホストコ
ンピュータ7は、測定装置1a〜1cから測定結果を受
信し、これをホストコンピュータ7のハードディスク上
の測定結果DB71などに保存する。なお、ホストコン
ピュータ7としては、PC−DPS(シスメックス
(株)製)を例示することができる。
【0029】図3は、搬送装置2a〜2c、開始部3及
び収納部4の詳細な構成を示す説明図である。まず搬送
装置2について説明する。各搬送装置2a、2b、2c
は同一の構成を有しているので、ここでは搬送装置2a
について説明する。搬送装置2aは、測定ライン21a
と、飛び越しライン22aと、可動部23aと、制御部
24aを有している。測定ライン21aは、検体ラック
9に搭載されている検体8を、測定装置1aの吸引位置
に搬送する。ここで、前記吸引位置とは、測定装置1a
の検体吸引用ピペットを検体容器中に挿入可能となる位
置である。飛び越しライン22aは、測定装置1aでの
測定を行わない場合、検体ラック9を搬送方向下流側に
搬送するために使用される搬送路である。可動部23a
は、斜線部αと斜線部βとの間で移動可能であり、測定
ライン21aまたは飛び越しライン22aのいずれかに
開始部3からの検体ラック9を振り分ける。
【0030】制御部24aは、演算部、記憶部、受信
部、送信部からなり、搬送制御装置5からの指示に従
い、搬送装置2aの各部を制御するコンピュータであ
る。この制御部24aは、測定装置1aの設定項目を読
み出し、搬送制御装置5に送信する。さらに、制御部2
4aは、バーコードリーダ12aが検体容器に貼付され
たバーコードから読み取った検体番号や、バーコードリ
ーダ11aが検体ラック9に貼付されたバーコードから
読み取った検体ラックIDを、搬送制御装置5に送信す
る。ここで、バーコードリーダ12aは、測定装置1a
の吸引位置に配置された検体容器8に貼付されたバーコ
ードを読み取り可能な位置に取り付けられている。ま
た、バーコードリーダ11aは、可動部23aに配置さ
れた検体ラック9に貼付されたバーコードを読み取り可
能な位置に取り付けられている。
【0031】開始部3は、ユーザにより投入される検体
ラック9を収納する本体31と、検体ラック9を1つず
つ搬送装置2aに投入する投入部32とを有している。
収納部4は、検体ラック9を収納する本体41と、斜線
部γと斜線部εとの間で移動可能な可動部42とを有し
ている。開始部3から投入され、測定ライン21cまた
は飛び越しライン22cまで搬送された検体ラック9
は、可動部42により斜線部γまたは斜線部εに移動し
た後、本体41に格納される。
【0032】また、開始部3に隣接してバーコードター
ミナル10が設けられている。バーコードターミナル1
0は、投入部32から搬送装置2aに投入される検体ラ
ック9のバーコード及び検体ラック9上の検体容器8の
バーコードを読み取り、検体番号と検体ラックIDとを
搬送制御装置5に送信する。バーコードターミナル10
としては、検体バーコード読み取り部、検体ラックID
読み取り部、接続部、送信部を有するBT−1(シスメ
ックス(株)製)を用いることができる。
【0033】搬送装置2a,2b,2c、開始部3及び
収納部4については、実開昭63−141454号公
報、実開昭63−141455号公報、実開昭63−1
41456号公報、実開昭63−141457号公報、
実開昭63−141458号公報にさらに詳細に記載さ
れている。 [グループ分け及び行き先の決定]次に、本発明の基本
となる測定装置のグループ分け及び測定装置への検体の
振り分けについて、図4〜図11を用いて具体的に説明
する。説明を容易にするために、図1及び図3に示す前
記検体検査システムを用いることを前提とする。
【0034】(1)パターン1(バーコードターミナル
10及びバーコードリーダ11を使用しない場合(バー
コードリーダ12のみ使用)) まず、3つの装置グループG1,G2,G3に検体を振
り分ける場合について説明する。説明を簡単にするた
め、検体ラック9には検体8が1本だけ搭載されている
と仮定する。
【0035】図4(a)は、4つの検体S001〜S0
04についてのオーダ項目の組み合わせの一例を示す。
4つの検体はいずれも異なるオーダ項目を有している。
図4(b)は、設定項目に基づいて測定装置1a〜1c
を分類し、同一の設定項目を有する測定装置からなる装
置グループが生成された例を示す。この例は、測定装置
1a〜1cの設定項目がそれぞれ異なるため、3つの装
置グループG1、G2、G3が生成されている。図4
(c)は、前記図4(a)に示すオーダ項目を有する検
体を、図4(b)に示すいずれかの装置グループに振り
分けた結果である。各検体は、その検体のオーダ項目を
全て含む設定項目の装置グループのうち、最も設定項目
数の少ないグループに振り分けられている。例えば、検
体S002のオーダ項目“a”は装置グループG1、G
2及びG3の設定項目いずれにも含まれるが、その中で
最も設定項目数の少ない装置グループはG1である。従
って、検体S002は装置グループG1に振り分けられ
る。
【0036】図5(a)は、前記装置グループG1,G
2,G3の配置関係の一例を示す。この図では、搬送路
の上流から下流に向かって、装置ID“CA0001”
の測定装置からなる装置グループG1(以下、単に装置
グループG1(CA0001)と記載する)、装置グル
ープG2(CA0002)、装置グループG3(CA0
003)の順に配置されている。ここで、下流側の装置
グループの設定項目は、上流側の装置グループの設定項
目と同じかそれを包含する。すなわち、図5(a)にお
いては、下式が成立するように装置グループが配置され
ている。
【0037】Mj⊇Mi ここでMj:装置グループGjの設定項目 Mi:装置グループGjより上流に位置する装置グルー
プGiの設定項目 この場合に、測定頻度の高い測定項目を上流側の装置グ
ループに設定し、測定頻度の低い測定項目は下流の装置
グループにのみ設定すると良い。
【0038】図5(b)は、図5(a)に示す配置の装
置グループG1、G2、G3に検体を振り分ける処理の
概要を示す。まず、開始部3から搬送装置2aに検体ラ
ック9が投入され、検体8が吸引位置まで搬送される
(S1)。すると、バーコードリーダ12aにより検体
番号が読み取られ、オーダDB61からオーダ項目が読
み出される。検体のオーダ項目が測定装置CA0001
の設定項目に全て含まれている場合(S2)、検体(例
えばS002)の測定が測定装置CA0001で行われ
る(S3)。その後、可動部23b、飛び越しライン2
2b、可動部23c、飛び越しライン22c及び可動部
42を経由して検体ラック9が収納部4に収納される
(S4)。
【0039】逆に検体のオーダ項目が測定装置CA00
01の設定項目に包含されていない場合(S2)、検体
8は測定ライン21bに導入され、吸引位置に搬送され
る。バーコードリーダ12bにより検体番号が読み取ら
れ、オーダDB61からオーダ項目が読み出される。次
いで、測定装置CA0002の設定項目が検体のオーダ
項目全てを含んでいるかどうかが判断される(S5)。
“Yes”と判断されると、その検体(例えばS00
4)の測定が測定装置CA0002で行われる(S
6)。その後、可動部23c、飛び越しライン22c及
び可動部42を経由して検体ラック9が収納部4に収納
される(S4)。
【0040】検体のオーダ項目が測定装置CA0001
及びCA0002のいずれの設定項目にも含まれていな
い場合、検体8は測定ライン21cに導入され、吸引位
置に搬送される。バーコードリーダ12cにより検体番
号が読み取られ、オーダDB61からオーダ項目が読み
出される。次いで、測定装置CA0003の設定項目に
検体のオーダー項目全てが含まれているかどうかが判断
される(S7)。“Yes”と判断されると、測定装置
CA0003で検体(例えばS003)の測定が行われ
る(S8)。その後、可動部42を経由して検体ラック
9が収納部4に収納される(S4)。検体のオーダ項目
がいずれの測定装置にも含まれていない場合も、可動部
23b、飛び越しライン22b、可動部23c、飛び越
しライン22c及び可動部42を経由して検体ラック9
は収納部4に収納される(S4)。
【0041】(2)パターン2(バーコードターミナル
10及びバーコードリーダ11を使用しない場合(バー
コードリーダ12のみ使用)) 次いで、2つの装置グループG1,G2に検体を振り分
ける場合について説明する。説明を簡単にするため、検
体ラック9には検体8が1本だけ搭載されていると仮定
する。
【0042】図6は、装置グループ及び装置グループへ
の検体ラック9の振り分けの他の一例を示す説明図であ
る。検体のオーダ項目の組み合わせは図4(a)と同様
である。図6(b)は、測定装置の分類の他の例を示
す。この例では、測定装置1a及び1bの設定項目は一
致し、測定装置1cの設定項目は他と異なるため、2つ
の測定装置1a、1bが装置グループG1を形成し、測
定装置1cが装置グループG2を形成している。
【0043】図6(c)は、前記図6(b)の装置グル
ープのいずれかに検体を振り分けた結果を示している。
ここでも、前記図4と同様に、各検体はその検体のオー
ダ項目を全て含む設定項目の装置グループであって、最
も設定項目数の少ない装置グループに振り分けられる。
例えば、検体S002は、オーダ項目“a”を設定項目
に含み、かつ最も設定項目数の少ない装置グループG1
に振り分けられる。装置グループG1内の2つの測定装
置“CA0001”、“CA0002”のうちいずれの
測定装置を行き先とするかは特に限定されない。検査効
率の面からは、両装置の稼働率が平均化するように検体
を振り分けることが好ましい。
【0044】図7(a)は、前記装置グループG1及び
G2の配置関係の一例を示す。前記図5(a)と同様
に、下流側の装置グループの設定項目は、上流側の装置
グループの設定項目と同じかそれを包含する。図7
(b)は、前記図7(a)に示す配置の測定装置に検体
を振り分ける処理の概要を示す。まず、開始部3から検
体ラック9が搬送装置2aの可動部23aに投入される
(S11)。すると、バーコードリーダ12aにより検
体番号が読み取られ、オーダDB61からオーダ項目が
読み出される。次いで、検体ラック9を装置グループG
1のうちいずれの測定装置に搬送するかが判断される
(S12)。この判断は、両測定装置CA0001、C
A0002の稼働率が平均化するように、例えば検体ラ
ック9を交互に両装置に振り分けるように搬送制御装置
5が行う。すなわち、1つ前の検体ラックが測定ライン
21aに搬送された場合、本検体ラック9は飛び越しラ
イン22a、可動部23bを経由して測定ライン21b
に搬送される。逆に、1つ前の検体ラックが飛び越しラ
イン22a、可動部23bを経由して測定ライン21b
に搬送されている場合、本検体ラック9は測定ライン2
1aに搬送される。搬送制御装置5は装置グループを元
に前記判断を行い、搬送装置2a、2bに指示を通知す
る。指示方法の詳細については後述する。
【0045】検体ラック9が測定ライン21aに搬送さ
れると、バーコードリーダ12aにより検体番号が読み
取られ、検体のオーダ項目がオーダDB61から読み出
される。検体のオーダ項目全てが測定装置CA0001
の設定項目に含まれている場合(S13)、その検体
(ここではS002またはS004)の測定が測定装置
CA0001で行われる(S14)。その後、可動部2
3b、飛び越しライン22b、可動部23c、飛び越し
ライン22c及び可動部42を経由して検体ラック9は
収納部4に収納される(S15)。
【0046】検体ラック9が測定ライン21bに搬送さ
れると、バーコードリーダ12bにより検体番号が読み
取られ、検体のオーダ項目がオーダDB61から読み出
される。検体のオーダ項目全てが測定装置CA0002
の設定項目に含まれていれば(S16)、検体(ここで
はS002またはS004)の測定が測定装置CA00
02で行われる(S17)。その後、可動部23c、飛
び越しライン22c及び可動部42を経由して検体ラッ
ク9は収納部4に収納される(S15)。
【0047】測定装置CA0001またはCA0002
で読み取った検体のオーダ項目が装置グループG1の設
定項目に含まれていない場合、検体8は測定ライン21
cに導入され、吸引位置に搬送される。バーコードリー
ダ12cにより検体番号が読み取られ、オーダDB61
からオーダ項目が読み出される。次いで、検体のオーダ
項目が測定装置CA0003の設定項目に含まれている
かが判断される(S18)。“Yes”と判断される
と、その検体(ここではS001及びS003)の測定
が測定装置CA0003で行われる(S19)。その
後、可動部42を経由して検体ラック9が収納部4に収
納される(S19、S15)。
【0048】(3)パターン3(バーコードターミナル
10、バーコードリーダ11及びバーコードリーダ12
を使用する場合) 次に、検体ラック9に複数の検体8が搭載されており、
前述の3つの装置グループG1,G2,G3に検体8を
振り分ける場合について説明する。図8(a)は検体の
オーダ項目の組み合わせを、図8(b)は装置グループ
を、図8(c)は検体の振り分け結果を示す。これらは
前記パターン1と同様である。ただし、図8(a)に示
した4つの検体は、検体ラックID“R002”で特定
される検体ラックに搭載されている。従って、検体ラッ
クR002上には、装置グループG1で測定すべき検体
と、装置グループG2で測定すべき検体と、装置グルー
プG3で測定すべき検体とが混在している。
【0049】図9(a)は、前記装置グループG1,G
2,G3の配置関係の一例を示す。前記パターン1と同
様、下流側の装置グループの設定項目は、上流側の装置
グループの設定項目と同じかそれを包含する。図9
(b)は、図9(a)に示す配置の測定装置に、検体ラ
ック9及び検体を振り分けて測定を行う処理の概要を示
す。まず、開始部3から搬送装置2aに検体ラック9が
投入され、バーコードターミナル10により検体ラック
9上の全検体の検体番号が読み取られる(S21)。読
み取られた検体番号を元に、オーダ項目がオーダDB6
1から読み出される。搬送制御装置5は、設定項目、オ
ーダ項目、検体番号、検体ラックID、検体ラックの何
番目の検体かを、検体毎に記憶する。この記憶された情
報に基づいて、各検体がいずれかの装置グループに振り
分けられる(前記図8(c)参照)(S22,S23,
S24,S25,S26,S27)。
【0050】その後、検体ラック9の搬送が開始される
(S28)。検体ラックIDはバーコードリーダ11
a、11b、11cで読み取られ、前記検体の振り分け
結果に基づいて測定ライン21a,21b,21cまた
は飛び越しライン22a,22b,22cに搬送される
(S29)。また、測定ライン21a、21b、21c
に搬送された検体ラック9上の検体の検体番号は、バー
コードリーダ12a、12b、12cにより読み取られ
る(S29)。検体ラック9上の各検体は、各検体のオ
ーダ項目を含む設定項目を有する測定装置のうち最も上
流側に位置する測定装置で測定される(S210)。検
体ラック9上の各検体の測定が終了すると、検体ラック
9は収納部4に収納される(S211)。
【0051】(4)パターン4(バーコードターミナル
10、バーコードリーダ11及びバーコードリーダ12
を使用する場合) さらに、検体ラック9に複数の検体8が搭載されてお
り、前述の2つの装置グループG1,G2に検体8を振
り分ける場合について説明する。図10は検体のオーダ
項目の組み合わせを、図10(b)は装置グループを、
図10(c)は検体の振り分け結果を示す。これらは前
記パターン2と同様である。ただし、図10(a)に示
した4つの検体は、検体ラックID“R002”で特定
される検体ラックに搭載されている。従って、検体ラッ
クR002上には、装置グループG1で測定すべき検体
と、装置グループG2で測定すべき検体とが、混在して
いる。
【0052】図11(a)は、前記装置グループG1,
G2の配置関係の一例を示している。前記パターン2と
同様、下流側の装置グループの設定項目は、上流側の装
置グループの設定項目と同じかそれを包含する。図11
(b)は、図11(a)に示す配置の測定装置に検体ラ
ック9及び検体を振り分けて測定を行う処理の概要を示
す。まず、開始部3から搬送装置2aに検体ラック9が
投入され、バーコードターミナル10により検体ラック
9上の全検体の検体番号が読み取られる(S31)。読
み取られた検体番号を元に、オーダ項目がオーダDB6
1から読み出される。搬送制御装置5は、設定項目、オ
ーダ項目、検体番号、検体ラックID、検体ラックの何
番目の検体かを、検体毎に記憶する。この記憶された情
報に基づいて、各検体がいずれかの装置グループに振り
分けられる(前記図10(c)参照)(S32,S3
3,S34,S35,S36,S37,S38)。装置
グループG1に含まれる測定装置CA0001または測
定装置CA0002のいずれで検体8の測定を行うかの
判断は、両装置の稼働率が平均化するように、例えば検
体ラック9を交互に両装置に振り分けるように行われる
(S32)。
【0053】その後、検体ラック9の搬送が開始される
(S39)。検体ラックIDはバーコードリーダ11
a、11b、11cで読み取られ、前記検体の振り分け
結果に基づいて測定ライン21a,21b,21cまた
は飛び越しライン22a,22b,22cに搬送される
(S310)。また、測定ライン21a、21b、21
cに搬送された検体ラック9上の検体の検体番号は、バ
ーコードリーダ12a、12b、12cにより読み取ら
れる(S310)。検体ラック9上の各検体は、オーダ
項目を含む設定項目を有する測定装置のうち最も上流側
に位置する測定装置で測定される(S311)。検体ラ
ック9上の各検体の測定が終了すると、検体ラック9は
収納部4に収納される(S312)。
【0054】[処理の流れ] (1)全体的な処理の流れ 図12は、本実施形態例に係る検体検査システム全体で
行われる処理の流れについて示す説明図である。本検体
検査システムでは、まず前処理及びオーダ処理が行わ
れ、次に検体ラック9の振り分け処理と検体8の測定処
理とが繰り返し行われる。これら4つの処理について図
13〜図18を用い、具体的に説明する。なお、下流側
の装置グループの設定項目が上流側の装置グループの設
定項目と同じかそれを包含するように、各装置グループ
の設定項目が設定されているとする。
【0055】(2)前処理及びオーダ処理の流れ 図13は、前処理及びオーダ処理の流れを示す説明図で
ある。まず、前処理について説明する。前処理は、通
常、検体検査システムの電源を投入した直後に行われ
る。設定項目の設定は、前処理に先立ち、システム販売
者やユーザ自身により行われる。
【0056】測定装置1a、1b、1cは、設定項目を
搬送装置2a、2b、2cにそれぞれ通知する(#1,
#4,#7)。搬送装置2a、2b、2cは、通知され
た設定項目を搬送制御装置5に送信する(#2,#3,
#5,#6,#8,#9)。搬送制御装置5は、各搬送
装置2a〜2cから通知されてくる設定項目を次々に受
信し(#10)、測定装置1a〜1cを設定項目に基づ
いて分類し、装置グループを生成する(#11)。搬送
制御装置5は、生成した装置グループを特定するグルー
プID、装置グループの設定項目、各装置グループに属
する測定装置の装置IDをメモリ内に一時的に記憶し
(前記図4(b)参照)、これらの情報をオーダ管理装
置6に送信する(#12)。オーダ管理装置6は、装置
グループ及び各装置グループの設定項目などを、ディス
プレイ上に表示する(#13)。
【0057】次に、オーダ処理について説明する。ユー
ザは、新しく測定依頼が発生するたびに、検体番号及び
オーダ項目を対応付けてホストコンピュータ7に入力す
る。ホストコンピュータ7は、入力を受け付け(#2
1)、受け付けた検体番号及びオーダ項目を、オーダ管
理装置6に送信する(#22)。オーダ管理装置6は、
ホストコンピュータ7から受信したオーダ項目と検体番
号と対応付けてオーダDB61に保存する(#24)
(前記図4(a)参照)。
【0058】(3)振り分け処理の流れ 図14、図15及び図16は、振り分け処理の流れを示
す説明図である。この処理では、搬送制御装置5は、検
体ラック9を測定ラインまたは飛び越しラインに振り分
けるように搬送装置2a、2b、2cに指示を行う。説
明を容易にするため、以下では前記パターン1または前
記パターン2の場合の振り分け処理の流れについて説明
する。
【0059】(3−1)開始部3から搬送装置2a、2
bへの搬送の流れ 図14は、検体ラック9が開始部3から搬送装置2a、
2bへ搬送される処理の流れを示す。開始部3は、ユー
ザにより投入される検体ラック9を本体31に蓄積して
おり(#31)、投入部32により搬送装置1aの可動
部23aに検体ラック9を1つずつ送り出す(#3
2)。開始部3は、検体ラック9を可動部23aに搬送
すると、搬送通知を搬送制御装置5に送信する(#3
3)。
【0060】搬送制御装置5は、前記前処理で生成した
装置グループに基づく検体ラック9の振り分けを行う
(#34)。すなわち、この段階では搬送制御装置5は
検体8のオーダ項目を取得していないので、搬送制御装
置5は装置グループに基づいて検体ラック9を搬送装置
1aの測定ライン21aまたは飛び越しライン22aの
どちらに搬送するのかを判断する(#34)。例えば前
記パターン1では、最上流側の装置グループG1には1
つしか測定装置が含まれていないので、判断結果は「測
定ライン」となる。また例えば前記パターン2では、最
上流側の装置グループG1に2つの測定装置が含まれて
いるので、それらの搬送装置が平均的に稼働するよう検
体ラック9を振り分ける。例えば、搬送制御装置5は、
1つ前の検体ラック9を測定ライン21aに振り分けて
いたら、現在の検体ラック9を飛び越しライン22aに
振り分ける。逆に、搬送制御装置5は、1つ前の検体ラ
ック9を飛び越しライン22aに振り分けていたら、現
在の検体ラック9を測定ライン21aに振り分ける。搬
送制御装置5は、判断結果、すなわち「測定ライン」ま
たは「飛び越しライン」のいずれかを搬送装置2aに指
示する(#35)。
【0061】搬送装置2aは、「測定ライン」を指示さ
れた場合、可動部23aを斜線部αに移動させて検体ラ
ック9を測定ライン21aに導入し、検体ラック9上の
検体8を吸引位置に搬送する(#36)。ここで検体容
器のバーコードからバーコードリーダ12aにより検体
番号が読み取られ、搬送制御装置5に送信される。搬送
制御装置5は、これに基づいてオーダ項目の送信要求を
オーダ管理装置6に送信し、検体ラック9に搭載されて
いる検体8のオーダ項目を取得する。搬送制御装置5
は、通知されたオーダ項目と装置グループとに基づいて
検体8の行き先を決定する。検体8の行き先が測定装置
1aであれば、検体8の吸引及び測定が行われる。検体
8の行き先が測定装置1bまたは1cであれば、検体8
の吸引を行わず、検体ラック9は搬送装置2bへ搬送さ
れる(後述する測定処理)(#37)。
【0062】逆に搬送装置2aが「飛び越しライン」を
指示された場合(#36)、搬送装置2aは可動部23
aを斜線部βに移動させ、検体ラック9を飛び越しライ
ン22aに導入する。飛び越しライン22aに導入され
た検体ラック9は、搬送装置2bの可動部23bへ搬送
される(#38)。ついで搬送装置2aは、検体ラック
9を搬送装置2bに搬送した旨の搬送通知を、搬送制御
装置5に送信する(#39)。
【0063】(3−2)搬送装置2bにおける搬送の流
れ 図15は、検体ラック9が搬送装置2bにおいて搬送さ
れる処理の流れを示す。搬送制御装置5は、搬送装置2
bに搬送された検体ラック9の検体8について、前記前
処理で生成した装置グループに基づく検体ラック9の振
り分けを行う(#40)。この振り分けは、前記#34
と同様に装置グループに基づいて行い、「測定ライン」
または「飛び越しライン」のいずれかを搬送装置2bに
指示する(#41)。例えば前記パターン1では、上流
側から2台目に位置する測定装置1bは最上流側の測定
装置1aと異なる装置グループG2に属するので、判断
結果は「測定ライン」となる。また例えば前記パターン
2では、測定装置1a及び1bは共に装置グループG1
に含まれているので、それらの測定装置が平均的に稼働
するよう検体ラック9が振り分けられる。測定装置を平
均的に稼働させるためには、搬送制御装置5は、1つ前
の検体ラック9を測定ライン21aに振り分けていた
ら、現在の検体ラック9を飛び越しライン22bに振り
分ける。逆に、搬送制御装置5は、1つ前の検体ラック
9を飛び越しライン22aに振り分けていたら、現在の
検体ラック9を測定ライン21bに振り分ける。搬送制
御装置5は、判断結果、すなわち「測定ライン」または
「飛び越しライン」のいずれかを搬送装置2bに指示す
る(#41)。
【0064】測定ラインを指示された場合(#42)、
搬送装置2bは前記#36と同様に測定処理に移行する
(#43)。すなわち、検体番号の読み取り、オーダ項
目の取得、設定項目とオーダ項目との比較が行われ、測
定の指示または飛び越しラインへの搬送の指示が搬送装
置2bに対して行われる(後述する測定処理)。飛び越
しラインを指示された場合(#42)、搬送装置2b
は、飛び越しライン22bにより検体ラック9を搬送装
置2cの可動部23cへ搬送し(#44)、搬送制御装
置5に搬送通知を送信する(#45)。
【0065】逆に「飛び越しライン」を指示された場合
(#42)、搬送装置2bは可動部23bを飛び越しラ
イン22b側に移動させ、検体ラック9を飛び越しライ
ン22bに導入する。飛び越しライン22bに導入され
た検体ラック9は、搬送装置2cの可動部23cへ搬送
される(#44)。ついで搬送装置2bは、検体ラック
9を搬送装置2cに搬送した旨の搬送通知を、搬送制御
装置5に送信する(#45)。
【0066】(3−3)搬送装置2cにおける搬送及び
搬送装置2cから収納部4への搬送の流れ 図16は、検体ラック9が、搬送装置2cにおいて及び
搬送装置2cから収納部4へ搬送される処理の流れを示
す。搬送制御装置5及び搬送装置2cは、前記#40〜
#45と同様の処理を行う。すなわち、搬送制御装置5
は、搬送装置2cに搬送された検体ラック9の検体8に
ついて、前記前処理で生成した装置グループに基づく検
体ラック9の振り分けを行う(#50)。この振り分け
は、前記#34及び#40と同様に装置グループに基づ
いて行い、「測定ライン」または「飛び越しライン」の
いずれかを搬送装置2cに指示する(#51)。例えば
前記パターン1では、上流側から3台目に位置する測定
装置1cは、それより上流側の測定装置1a、1bと異
なる装置グループG3に属するので、判断結果は「測定
ライン」となる。また例えば前記パターン2では、上流
側から3台目に位置する測定装置1cは、それより上流
側の測定装置1a、1bと異なる装置グループG2に属
するので、判断結果は「測定ライン」となる。搬送制御
装置5は、判断結果、すなわち「測定ライン」または
「飛び越しライン」のいずれかを搬送装置2cに指示す
る(#51)。
【0067】測定ラインを指示された場合(#52)、
搬送装置2cは前記#36及び#43と同様に測定処理
に移行する(#53)。すなわち、検体番号の読み取
り、オーダ項目の取得、設定項目とオーダ項目との比較
が行われ、測定の指示または飛び越しラインへの搬送の
指示が搬送装置2cに対して行われる(後述する測定処
理)。飛び越しラインを指示された場合(#52)、搬
送装置2bは、飛び越しライン22cにより検体ラック
9を収納部4の可動部42へ搬送する(#54)。検体
ラック9は収納部4に収納される(#55)。
【0068】(4)測定処理の流れ 図17及び図18は、測定処理の流れを示す説明図であ
る。この処理では、検体8のオーダ項目をもれなく設定
項目に含んでいる測定装置での測定が行われる。前記振
り分け処理で#37、#43または#53に移行する
と、以下の処理が開始される。以下の説明では#37に
移行した場合、つまり測定装置1aで測定を行う場合を
例に取る。他の測定装置1b、1cで測定を行う場合
は、搬送装置2aがそれぞれ測定装置2b、2cになる
他は同様に処理が行われる。
【0069】搬送装置2aは、検体ラック9上の検体8
のバーコードをバーコードリーダ12aにより読み取
り、検体番号と共にオーダ項目の問い合わせを搬送制御
装置5に送信する(#61、#62)。搬送制御装置5
は、オーダ管理装置6に対し、検体番号と共にオーダ項
目の問い合わせを送信する(#63)。オーダ管理装置
6は、オーダDB61を参照し、検体番号に対応するオ
ーダ項目を抽出し、搬送制御装置5に送信する(#6
4)。
【0070】搬送制御装置5は、オーダ項目を受信する
と、測定装置1aの設定項目がオーダ項目を含むかまた
は両者が合致しているか否かを判断する(#65)。そ
して、判断結果に従い、測定指示または搬送指示を、搬
送装置2aに送信する(#66)。すなわち、測定装置
1aの設定項目がオーダ項目と同じかまたはそれを含む
場合、測定指示が搬送装置2aに送信される。オーダ項
目のうち1つでも測定装置1aの設定項目に含まれてい
ない場合、搬送指示が搬送装置2aに送信される。
【0071】搬送装置2aは、測定を指示された場合、
検体8を吸引位置に搬送し、測定指示を測定装置1aに
送信する(#67、#68)。逆に搬送を指示された場
合、前記振り分け処理に戻り、次の搬送装置2bの可動
部23bへ検体ラック9を搬送する(#38)。測定装
置1aは、測定指示を受信すると検体8を吸引し、正常
に吸引できたか否かの吸引結果を搬送装置2aに送信す
る(#69、#70)。搬送装置2aは、受け取った吸
引結果を、搬送制御装置5に転送する(#71)。搬送
制御装置5に転送された吸引結果は、搬送制御装置5の
ディスプレイなどに表示される(#72)。一方測定装
置1aでは、吸引が正常に行われた場合、引き続いて検
体の測定を行い、測定結果をホストコンピュータ7に送
信する(#73,#74、#75)。ホストコンピュー
タ7は、受信した測定結果を測定結果DB71に保存す
る(#76)。吸引結果が異常だった場合(#73)、
測定装置2aはエラーメッセージをホストコンピュータ
7に送信する(#75)。
【0072】測定装置1aは、測定結果をホストコンピ
ュータ7に送信すると、搬送装置2aに測定終了通知を
送信する(#77)。その後、前記振り分け処理に戻
り、次の搬送装置2bへ検体ラック9が搬送される(#
38)。 <他の実施形態例> (A)前記第1実施形態例では、オーダ項目の測定が終
了した検体について、検体番号の読み取り及びオーダ項
目の取得を行う場合がある。しかし、搬送装置2a、2
b、2cは、測定装置1a、1b、1cから受信した測
定終了通知を、搬送制御装置5へさらに送信することも
可能である。測定終了通知を受信した搬送制御装置5
は、前記検体を飛び越しライン22b及び/または22
cに導入し、収納部4に収納させる。オーダ項目の測定
が終了した検体について検体番号の読み取りやオーダ項
目の取得を行わずにすみ、処理効率が向上する。
【0073】(B)前記第1実施形態例では、検体番号
の読み取り、オーダ項目の取得及び検体8の行き先の決
定を、各搬送装置毎に行っている。しかし、ひとたび決
定した検体8の行き先を、検体8が収納部4に収納され
るまで一時的に記憶しておいてもよい。このようにすれ
ば、検体番号の読み取り、オーダ項目の取得及び検体8
の行き先の決定を1回行えば済むので、処理の高速化を
期待できる。
【0074】例えばパターン1において、検体番号の読
み取りを搬送装置2aで行った結果、「検体8の行き先
は測定装置1cである」と搬送制御装置5が決定したと
する。搬送制御装置5は、検体8の行き先が測定装置1
cであることを記憶しておき、検体8が搬送装置2bの
可動部23bに来たときには「飛び越しライン」を搬送
装置2bに指示する。また、検体8が搬送装置2cの可
動部23cに来たときには、搬送制御装置5は「測定ラ
イン」を搬送装置2cに指示する。
【0075】(C)前記処理の方法を実行するプログラ
ム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り
可能な記録媒体は、本発明に含まれる。記録媒体として
は、コンピュータが読み書き可能なフレキシブルディス
ク、ハードディスク、半導体メモリ、CD-ROM、DVD、
光磁気ディスク(MO)、その他のものが挙げられる。
【0076】
【発明の効果】本発明を用いれば、1検体に対する吸引
回数が1回で済むため、被験者の負担を軽減し、試薬の
無駄を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態例にかかる検体検査システムの全
体構成図。
【図2】オーダDBに蓄積される情報の概念説明図。
【図3】図1のシステムにおける開始部、搬送部及び収
納部の構成図。
【図4】装置グループG1,G2,G3に検体を振り分
ける例(パターン1)。
【図5】(a)図4の装置グループの配置例 (b)処理の概要
【図6】装置グループG1、G2に検体を振り分ける例
(パターン2)。
【図7】(a)図6の装置グループの配置例 (b)処理の概要
【図8】装置グループG1,G2,G3に検体ラック及
び検体を振り分ける例(パターン3)。
【図9】(a)図8の装置グループの配置例 (b)処理の概要
【図10】装置グループG1、G2に検体ラック及び検
体を振り分ける例(パターン4)。
【図11】(a)図10の装置グループの配置例 (b)処理の概要
【図12】図1の検体検査システムにおける全体的な処
理の流れを示す説明図。
【図13】前処理及びオーダ処理の流れを示す説明図。
【図14】振り分け処理の流れを示す説明図(その
1)。
【図15】振り分け処理の流れを示す説明図(その
2)。
【図16】振り分け処理の流れを示す説明図(その
3)。
【図17】測定処理の流れを示す説明図(その1)。
【図18】測定処理の流れを示す説明図(その2)。
【符号の説明】
1a、1b、1c:測定装置 2a、2b、2c:搬送装置 21a、21b、21c:測定ライン 22a、22b、22c:飛び越しライン 23a、23b、23c:可動部 24a、24b、24c:制御部 3:開始部 31:本体 32:投入部 4:収納部 41:本体 42:可動部 5:搬送制御装置 6:オーダ管理装置 61:オーダDB 7:ホスト 71:測定結果DB 8:検体 9:検体ラック 10:バーコードターミナル 11a、11b、11c:バーコードリーダ 12a、12b、12c:バーコードリーダ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検体検査を行うための検体検査システムで
    あって、 検体を搬送するための搬送路を構成する搬送装置群と、 前記搬送路に沿って配置され、前記検体の測定を行う測
    定装置群と、 前記測定装置群に含まれる各測定装置が測定可能な検査
    項目(以下、設定項目という)を各測定装置ごとに記憶
    する装置記憶手段と、 前記検体について測定すべきオーダ項目を記憶するオー
    ダ記憶手段とを備え、 前記オーダ項目全てを含む設定項目を有するいずれかの
    測定装置で前記検体の測定を行う、 検体検査システム。
  2. 【請求項2】前記オーダ項目全てを含む設定項目を有す
    る測定装置のうち、設定項目数が最も少ない測定装置で
    前記検体の測定を行う、請求項1に記載の検体検査シス
    テム。
  3. 【請求項3】前記装置記憶手段は、前記搬送路に沿って
    配置された測定装置群に含まれる任意の測定装置の設定
    項目Mjが前記測定装置より前記搬送路における搬送方
    向の上流側に位置する測定装置の設定項目Miと同じか
    それを含む(Mj⊇Mi)ように設定された各測定装置の
    設定項目を各測定装置ごとに記憶しており、 前記オーダ項目全てを含む設定項目を有する測定装置の
    うち最も上流に位置する測定装置で前記検体の測定を行
    う、 請求項1に記載の検体検査システム。
  4. 【請求項4】設定項目に基づいて前記測定装置群を分類
    することにより、少なくとも1つの測定装置を含む複数
    の装置グループを生成し、 前記装置グループそれぞれの設定項目と前記オーダ項目
    とに基づいて前記オーダ項目全てを測定可能な装置グル
    ープを特定し、前記装置グループに含まれるいずれかの
    測定装置で前記検体の測定を行う、 請求項1〜3のいずれかに記載の検体検査システム。
  5. 【請求項5】前記オーダ項目全てを測定可能な装置グル
    ープに含まれる各測定装置の測定件数が平均化するよう
    に、前記検体の測定を行う測定装置を選択する、請求項
    4に記載の検体検査システム。
  6. 【請求項6】前記各測定装置の設定項目を、前記各測定
    装置に対応する各搬送装置または前記各測定装置から取
    得し、前記装置記憶手段に格納する装置情報取得手段を
    さらに備える、請求項1〜5のいずれかに記載の検体検
    査システム。
  7. 【請求項7】オーダ項目の入力を受け付けてこれらを記
    憶するオーダ管理装置と、 前記オーダ項目の提供を前記オーダ管理装置に要求し、
    これを取得して前記オーダ記憶手段に格納するオーダ取
    得手段とをさらに有する、 請求項1〜6のいずれかに記載の検体検査システム。
  8. 【請求項8】前記測定装置群に含まれる各測定装置は血
    液凝固測定装置である、請求項1〜7のいずれかに記載
    の検体検査システム。
  9. 【請求項9】検体検査を行うための検体検査システムに
    用いられる搬送制御装置としてコンピュータを機能させ
    る搬送制御プログラムであって、 検体を搬送するための搬送路を構成する搬送装置群のそ
    れぞれに接続するための接続手段、 前記搬送路に沿って配置され前記検体検査のための測定
    を行う測定装置群に含まれる各測定装置が測定可能な検
    査項目(以下、設定項目という)を各測定装置ごとに記
    憶する装置記憶手段、 前記検体について測定すべきオーダ項目を記憶するオー
    ダ記憶手段、及び前記オーダ項目全てを含む設定項目を
    有するいずれかの測定装置で前記検体の測定を行うため
    に、前記搬送装置群及び/または前記測定装置群を制御
    する制御手段、 として前記コンピュータを機能させる搬送制御プログラ
    ム。
  10. 【請求項10】検体検査を行うための検体検査システム
    に用いられる搬送制御方法であって、 検体を搬送するための搬送路を構成する搬送装置のそれ
    ぞれまたは前記搬送路に沿って配置され前記検体の測定
    を行う測定装置のそれぞれに接続するための接続ステッ
    プと、 前記測定装置が測定可能な検査項目(以下、設定項目と
    いう)を各測定装置ごとに記憶する装置記憶ステップ
    と、 前記検体について測定すべきオーダ項目を記憶するオー
    ダ記憶ステップと、 前記オーダ項目全てを含む設定項目を有するいずれかの
    測定装置で前記検体の測定を行うために、前記搬送装置
    群及び/または前記測定装置群を制御する制御ステップ
    と、 を含む搬送制御方法。
  11. 【請求項11】検体を搬送するための搬送路を構成する
    搬送装置のそれぞれに接続するための接続手段と、 前記搬送路に沿って配置され前記検体の測定を行う測定
    装置それぞれが測定可能な検査項目(以下、設定項目と
    いう)を各測定装置ごとに記憶する装置記憶手段と、 前記検体について測定すべきオーダ項目を記憶するオー
    ダ記憶手段と、 前記オーダ項目全てを含む設定項目を有するいずれかの
    測定装置で前記検体の測定を行うために、前記搬送装置
    群及び/または前記測定装置群を制御する制御手段と、 を備える搬送制御装置。
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