JP2003048176A - ドライバユニットと電動ホッチキス - Google Patents

ドライバユニットと電動ホッチキス

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JP2003048176A JP2001242740A JP2001242740A JP2003048176A JP 2003048176 A JP2003048176 A JP 2003048176A JP 2001242740 A JP2001242740 A JP 2001242740A JP 2001242740 A JP2001242740 A JP 2001242740A JP 2003048176 A JP2003048176 A JP 2003048176A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジャムが発生してもカートリッジをマガジン
から外すことのできるドライバユニットと電動ホッチキ
スを提供する。 【解決手段】 固定フレーム12と、インナーフレーム
20と、マガジン40と、カートリッジ50と、マガジ
ン40に上下動可能に装着され且つインナーフレーム2
0に軸支されたドライバ70と、マガジン40を下方に
付勢する付勢部材とを備え、クリンチャユニット100
のクリンチャ部111の上昇によってマガジン40とと
もにインナーフレーム20が上方へ移動されることによ
り、ドライバ70が打出部に進入してステープルを打ち
出し、クリンチャ部111が下降した際に、付勢部材に
よってインナーフレーム20およびマガジン40が下降
して初期位置へ戻るものであって、マガジン40を軸4
4回りにインナーフレーム20に枢着させ、マガジン4
0の後部側を上方に向けることによってマガジン40が
回動可能となるようにして、カートリッジ50を取り外
せるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ドライバユニッ
トとクリンチャユニットとが上下に分離された電動ホッ
チキスのドライバユニットと電動ホッチキスとに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、ドライバユニットとクリンチ
ャユニットとが上下に分離された電動ホッチキスが知ら
れている。
【0003】この電動ホッチキスにあっては、ドライバ
ユニットのドライバの上下動によりステープルが打ち出
され、打ち出されたステープルの脚部をクリンチャユニ
ットのクリンチャでクリンチするようになっている。そ
して、ドライバユニットにはドライバを上下動させる駆
動モータが設けられており、また、クリンチャユニット
にはクリンチャを動作させる駆動モータが設けられてい
る。
【0004】このように、2つの電動モータが設けられ
ているので装置が大型化し、高価なものになってしまう
という問題があった。そこで、1つの駆動モータでステ
ープルの打出と、打ち出されたステープルの脚部をクリ
ンチする電動ホッチキスが提案されている。
【0005】かかる電動ホッチキスは、クリンチャユニ
ットのクリンチャ部が駆動モータで上下動するように構
成され、このクリンチャ部の上下動によってドライバユ
ニットからステープルを打ち出すようになっている。
【0006】そして、ドライバユニットは、固定フレー
ムに上下動可能に装着されたマガジンと、このマガジン
に上下動可能に装着されたドライバと、マガジンに着脱
自在に装着され且つシートステープルを収納するととも
にステープルが打ち出される打出部を有するカートリッ
ジと、前記マガジンを下方に付勢するとともにドライバ
をマガジンに対して上方に付勢するスプリングとを備え
ている。
【0007】マガジンはクリンチャユニットのクリンチ
ャ部の上下動によって上下動するようになっており、マ
ガジンがスプリングの付勢力に抗して、上昇してきたク
リンチャユニットに当接することにより上昇されると、
ドライバが相対的にマガジンに対して下降してカートリ
ッジの打出部へ進入していく。そして、このドライバの
進入によりその打出部からステープルが打ち出されてい
く。打ち出されたステープルの脚部はクリンチャユニッ
トのクリンチャによってクリンチされ、この後、クリン
チャユニットが下降していく。クリンチャユニットが下
降すると、マガジンはスプリングの付勢力によって下降
して初期位置へ戻る。
【0008】すなわち、ドライバはスプリングの付勢力
によってマガジンに対して相対的に上昇して初期位置へ
戻ることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
電動ホッチキスのドライバユニットにあっては、スプリ
ングによってドライバをマガジンに対して相対的に上昇
させているので、ステープルのジャムが発生すると、ド
ライバはカートリッジの打出部から抜けなくなり、カー
トリッジをマガジンから外すことができなくなってしま
うという問題があった。
【0010】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、ジャムが発生してもカートリ
ッジをマガジンから外すことのできるドライバユニット
と電動ホッチキスを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、固定フレームに上下動可能に取
り付けられた可動フレームと、この可動フレームに装着
され可動フレームとともに上下動するマガジンと、この
マガジンに着脱自在に装着され且つシートステープルを
収納するとともにステープルが打ち出される打出部を先
端側に有するカートリッジと、前記マガジンの前側に装
着され且つマガジンに対して相対的に上下動するととも
に前記可動フレームの長孔を介して固定フレームに軸支
されたドライバと、前記マガジンを下方に付勢するとと
もに前記ドライバをマガジンに対して上方へ付勢する付
勢部材とを備え、クリンチャユニットの上昇手段の上昇
によって前記マガジンとともに可動フレームが前記付勢
部材の付勢力に抗しながら固定フレームに対して上方へ
移動されることにより、ドライバが前記打出部に進入し
てステープルを打ち出し、前記クリンチャユニットが下
降した際に、前記付勢部材によって可動フレームおよび
マガジンが下降して初期位置へ戻るようになっているド
ライバユニットであって、前記ドライバの軸支点より後
方の位置で前記マガジンを可動フレームに枢支させ、こ
のマガジンを可動フレームに対してその枢支軸回りに回
動可能にしたことを特徴とする。
【0012】請求項2の発明は、前記ドライバユニット
を備えたことを特徴とする電動ホッチキスである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係わる電動ホッ
チキスの実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】図1において、10は上下分離型の電動ホ
ッチキスであり、この電動ホッチキス10は、ドライバ
ユニット11とこのドライバユニット11の下方に配置
されたクリンチャユニット100とから構成されてい
る。この電動ホッチキス10は例えば複写機等に装着さ
れる。
【0015】クリンチャユニット100は、上下動可能
に設けられたクリンチャ部(上昇手段)111と、この
クリンチャ部111を上下動させる上下機構112と、
この上下機構112を駆動させるモータ113等とを備
えている。114は、図示しないクリンチャを回動動作
させるクリンチャアームであり、このクリンチャアーム
114は軸115を中心にして回動するようになってい
る。このクリンチャアーム114の回動はカム116の
回動によって行われる。
【0016】ドライバユニット11は、図2ないし図4
に示すように、図示しないベースに固定された固定フレ
ーム12と、この固定フレーム12に上下動可能に取り
付けられたインナーフレーム(可動フレーム)20と、
このインナーフレーム20の内側に回動可能に装着され
たマガジン40と、このマガジン40に着脱自在に装着
されたカートリッジ50と、マガジン40に上下動自在
に取り付けられたドライバ70および図12に示すよう
なフォーミングプレート80等とを備えている。
【0017】固定フレーム12は、図5に示すように平
面視がコ字状に形成され、前板部13とこの前板部13
の両側から後方へ延びた側板部14とを有している。側
板部14の上部にはネジ孔15が設けられており、この
ネジ孔15の下方には内方に突出した円形の突起16が
設けられている。ネジ孔15には雌ねじが切られてお
り、図1ないし図4に示すようにそのネジ孔15にはネ
ジ18が螺合されている。17はベース(図示せず)に固
定するための取付部である。
【0018】インナーフレーム20は、一対の側板2
1,21と、この側板21,21の底部を連結した底板2
2とを有している。各側板21には、前側に上下方向に
延びたスリット状の長孔30が形成され、この長孔30
にブッシュ23が装着されている。ブッシュ23には上
下方向に延びた長孔24が形成されている。また、側板
21には、長孔30の後方(図6において右側)に左右
方向に少し延びた長孔25と、この長孔25の下方に円
弧状の長孔26と、後部の下部に斜めに形成された長孔
27と、長孔26と長孔27との間に前後に延びた大き
めの孔28とが設けられている。側板21の上部の中間
位置には内方へ突出した突出部29が設けられている。
【0019】そして、図7および図8に示すように、イ
ンナーフレーム20の左右の各側板21に装着したブッ
シュ23の長孔24内の上方位置には、固定フレーム1
2のネジ孔15に螺合したネジ18の軸19が貫装さ
れ、その長孔24内の下方位置には固定フレーム12の
突起16が挿入されている。そして、インナーフレーム
20は、固定フレーム12に沿って上下に平行移動可能
となっている。詳細には、固定フレーム12のブッシュ
23の長孔24、すなわち、固定フレーム12の長孔3
0に沿ってインナーフレーム20が上下に平行移動可能
となっている。
【0020】マガジン40は、図9に示すように、両側
壁部41と天板壁部42と前壁部48等とを有し、これ
ら側壁部41,天板壁部42および前壁部48等とでカ
ートリッジ50を装着するための部屋(図示せず)を形成
している。また、マガジン40の先端側(図9において
左側)の下部には、図10に示すように、前端壁部40
Tの上部と前壁部48の下部との間にドライバ70およ
びフォーミングプレート80が進入する間隙K1が形成
され、下部ガイド壁40Hが設けられている。この下部
ガイド壁40Hの下側がカートリッジ50の搬送部51
が挿入される空間部40Uとなっている。
【0021】また、各側壁部41の前側には上下に延び
た案内溝43が形成され、案内溝43の後方の側壁部4
1,41間に軸44が貫装されている。また、各側壁4
1の軸44の下方に突起45が設けられている。突起4
5にはスプリング46の一端が取り付けられており、ス
プリング46の他端は軸47に取り付けられている。軸
47の両端部は、図4に示すようにインナーフレーム2
0の側板21,21の長孔27,27に挿入されているこ
とにより、軸47がその側板21,21間に取り付けら
れている。
【0022】そして、マガジン40の各側壁部41間の
軸44の両端部がインナーフレーム20の各側板21の
長孔25にそれぞれ挿入され、マガジン40の突起45
がインナーフレーム20の長孔26に沿って移動可能に
その長孔26内に挿入されており、マガジン40はその
軸44を中心にして回動可能となっている。すなわち、
マガジン40はその軸44によってインナーフレーム2
0の側板21間に枢支されている。
【0023】ドライバ70は、図11に示すように、下
端から上方に延びた切欠71を有するドライバ板部72
と、このドライバ板部72の上部に左右方向に延びた基
板部73と、この基板部73の両端から後方へ突出した
突出部74とを有している。この突出部74には長孔7
5が形成されている。また、基板部73の両側の上端に
は切欠76が形成されている。
【0024】フォーミングプレート80は、図12に示
すように、二股に分かれたフォーミングプレート板部8
1と、このフォーミングプレート板部81の上部に形成
された基板部83と、この基板部83の両側から前方へ
延びた延出部85と、この延出部85の下部から下方へ
突出した支持部86とを有している。
【0025】そして、ドライバ70とフォーミングプレ
ート80とは、図13ないし図15に示すように、ドラ
イバ板部72の後ろにフォーミング板部81が重ねられ
ており、フォーミングプレート80の延出部85がドラ
イバ70の基板部73の切欠76に挿入されていて、ド
ライバ70にフォーミングプレート80が装着されてい
る。
【0026】このドライバ70およびフォーミングプレ
ート80は、マガジン40の前壁部48に上下動可能に
装着されるとともに(図16参照:なお、図16におい
てフォーミングプレート80は省略してある)、各突出
部74,74の長孔75,75に固定フレーム12のネジ
孔15に螺合したネジ18の軸19が貫装され、図7に
示すようにこの軸19の先端部がマガジン40の案内溝
43に挿入されている。
【0027】すなわち、図17に示すように、ドライバ
70およびフォーミングプレート80はネジ18によっ
て固定フレーム12に図示の高さ位置に固定されてい
る。そして、インナーフレーム20およびマガジン40
が固定フレーム12に対して上昇すると、ドライバ70
およびフォーミングプレート80はマガジン40に対し
て下降していくことになる。つまり、ドライバ70およ
びフォーミングプレート80は、インナーフレーム20
およびマガジン40の上下動に対応して、マガジン40
の前壁部48に沿って相対的に上下動することになる。
【0028】また、フォーミングプレート80の延出部
85にスプリング(付勢部材)89の一端が係止され、
スプリング89の他端がマガジン40の前端壁40Tの
突出壁部40Ta(図10参照)に係止されている。フ
ォーミングプレート80の支持部86がスプリング89
の中に入っており、スプリング89を支持している。こ
のスプリング89により、ドライバ70およびフォーミ
ングプレート80はマガジン40に対して上方に付勢さ
れている。換言すれば、図18に示すようにマガジン4
0はスプリング89により固定フレーム12に対して下
方に付勢されている。
【0029】ドライバ70の突出部74とインナーフレ
ーム20との間には、図7,図15および図16に示す
ように、リンク部材90が一対設けられている。
【0030】各リンク部材90は、図15および図16
に示すように、L字形に形成されている。このリンク部
材90の中間部には3角形状の穴91が形成され、この
穴91の後方には軸孔92が形成されている。また、リ
ンク部材90には、軸孔92の後側に後方へ斜め下方へ
延びたストッパ部93が形成されている。そして、軸孔
92にはマガジン40の軸44の両端部が貫装され、穴
91には固定フレーム12に螺合したネジ18の軸19
が遊嵌している。
【0031】リンク部材90は、マガジン40が固定フ
レーム12に対して上昇すると、軸44を中心にして反
時計回りに回動し、ストッパ部93がインナフレーム2
0の突出部29に当接して、マガジン40の上昇を所定
の高さ位置で停止させるようになっている(図23参
照)。
【0032】カートリッジ50は、図3に示すように、
シートステープル(図示せず)を積層収納する収納部51
と、この収納部51の下部に左方へ突出した搬送部52
とを有している。搬送部52には、図19に示すように
シートステープルを搬送するための搬送路53を形成し
ているガイド板54,55と、ガイド板54,55の前方
に配設されたフェイスプレート56と、ガイド壁55の
下に配置されたプッシャ57とを有している。そして、
搬送部52の先端部がステープルを打ち出す打出部とな
っている。
【0033】ガイド板55の先端とフェイスプレート5
6との間には間隙K3が形成され、この間隙K3にはドラ
イバ70のドライバ板部72が上から下方へ進入してい
くようになっている。ガイド板55の先端部はステープ
ルをコ字状に形成するためのアンビル部55aとなって
いる。プッシャ57は図示しないスプリングによって前
方へ付勢されている。また、フェイスプレート56の両
端部には後方(図3において右方)へ延びた側板部58
が形成され、この側板部58の後部が軸支されている。
フェイスプレート56は、軸59を中心にして反時計回
りに回動可能となっており、フェイスプレート56とプ
ッシャ57との間にステープルが詰まった場合、フェイ
スプレート56を反時計回りに回動させることにより、
その詰まったステープルを取り除くことができるように
なっている。 [動 作]次に、上記のように構成される電動ホッチキ
スの動作について説明する。
【0034】先ず、カートリッジ50をマガジン40に
装着する。カートリッジ50がマガジン40に装着され
ると、カートリッジ50の搬送部52がマガジン40の
空間部40Uに挿入される。そして、カートリッジ50
が装着されたマガジン40を図1および図2に示す状態
にインナーフレーム20にセットすると、図4に示すよ
うに、カートリッジ50の収納部51の後部がインナー
フレーム20の軸47によって押さえ付けられることに
なる。
【0035】クリンチャユニット100のクリンチャ部
111が上昇する前には、スプリング89の付勢力によ
り、インナーフレーム20およびマガジン40は図1に
示すように固定フレーム12に対して下降した位置(初
期位置)に位置している。また、インナーフレーム20
およびマガジン40が初期位置に位置しているとき、図
20に示すように、ドライバ70のドライバ板部72の
先端部(下端部)はマガジン40の間隙K1内に進入し
ているとともに、カートリッジ50の搬送部52の間隙
K3の上方に位置(初期位置)している。
【0036】この状態で、シート束(図示せず)がドライ
バユニット10とクリンチャユニット100との間に送
り込まれてドライバユニット100の上面に載置される
と、例えば図示しない複写機等から綴り信号が出力さ
れ、クリンチャユニット100のモータ113が駆動す
る。このモータ113の駆動により上下機構112がク
リンチャ部111を上昇させていく。
【0037】このクリンチャ部111が所定位置まで上
昇すると、マガジン40の下部にシート束を介して当接
し、クリンチャ部111の上昇とともにインナーフレー
ム20およびマガジン40がスプリング89の付勢力に
抗して固定フレーム12に対して上昇していく。インナ
ーフレーム20およびマガジン40が図21ないし図2
3に示す位置まで上昇すると、リンク部材90のストッ
パ部93がインナフレーム20の突出部29に当接し
て、マガジン40の上昇が停止される。
【0038】他方、ドライバ70はマガジン40の上昇
にともないマガジン40に対して下降していくことにな
り、この下降によりドライバ70のドライバ板部72の
先端部がカートリッジ50の搬送部52の間隙K3内に
進入していく。そして、マガジン40が図21ないし図
23に示す位置まで上昇すると、ドライバ板部72は図
24に示す位置までフェイスプレート56とプッシャ5
7との間に入り込んで、ステープルを打ち出すことにな
る。打ち出されたステープルの脚部はシート束を貫通す
る。
【0039】マガジン40の上昇が停止すると、カム1
16の回動によりクリンチャアーム114が図21に示
す位置から軸115を中心にして時計回りに回動してい
き、この回動により図示しないクリンチャを回動動作さ
せる。クリンチャの回動動作により、シート束を貫通し
たステープルの脚部がクリンチされていくことになる。
このクリンチャの回動動作の際には、マガジン40がリ
ンク部材90によって図23に示す位置に停止されてそ
の位置より上昇できないようになっていることにより、
クリンチャによるクリンチが確実に行われることにな
る。
【0040】クリンチが終了すると、クリンチャユニッ
ト100のクリンチャ部111が下降していく。この下
降とともに、スプリング89の付勢力によってマガジン
40およびインナーフレーム20が下降していく。この
マガジン40の下降にともないドライバ70はマガジン
40に対して相対的に上昇していき、マガジン40およ
びインナーフレーム20が図1に示す初期位置へ戻る。
マガジン40が初期位置に戻ると、ドライバ70も図2
0に示す初期位置へ戻ることになる。
【0041】なお、フォーミングプレート80は、ドラ
イバ70とともに一体となって上下動し、通常の電動ホ
ッチキスと同様にステープルをコ字状に形成していくも
のであり、その詳細な説明は省略する。
【0042】ところで、図24に示すように、ドライバ
70によってステープルを打ち出す際にジャムが発生し
た場合、すなわち、ステープルSがフェイスプレート5
6とプッシャ57との間に詰まると、ドライバ板部72
は図24に示す位置に固定された状態となり、クリンチ
ャユニット100のクリンチャ部111が下降しても、
スプリング89の付勢力ではマガジン40およびインナ
ーフレーム20が下降できなくなってしまう。つまり、
図25に示すように、固定フレーム12に対してドライ
バ70のドライバ板部72がフェイスプレート56とプ
ッシャ57との間に入った状態にあると、カートリッジ
50をマガジン40から引き出すことができなくなる。
【0043】図25に示す状態から、マガジン40をイ
ンナーフレーム20すなわち固定フレーム12に対して
軸44回りに反時計方向へ回動させていく。マガジン4
0が図26に示すように軸44回りに反時計方向へ回動
されていくと、ドライバ70は固定フレーム12のネジ
18の軸19によりその高さ位置が固定されており、こ
の軸19回りにドライバ70は回動していくことになる
ので、マガジン40の回動とともにドライバ70のドラ
イバ板部72がフェイスプレート56とプッシャ57と
の間から抜けていくことになる。
【0044】つまり、図26に示すようにマガジン40
の底部の点40P(図25においてドライバ板部72の
先端部72aと一致する点)は、マガジン40の回動と
ともに軸44を中心にして半径R1の円弧E1上を移動し
ていく。他方、ドライバ70のドライバ板部72の先端
部72aは軸19を中心にして半径R2(R2<R1)の
円弧E2上を移動していくことになり、回動とともにそ
のドライバ板部72の先端部72aと点40Pとの差が
大きくなる。
【0045】そして、軸19は固定フレーム12に対し
て動かないため、ドライバ板部72の先端部72aと点
40Pの距離を解消しようとして、マガジン40の軸4
4が固定フレーム12に対して相対的に下がり始める。
軸44が固定フレーム12に対して相対的に下がると、
マガジン40が固定フレーム12に対して相対的に下が
ることになり、これはマガジン40が軸19に対して相
対的に下がったことであり、マガジン40とドライバ7
0の相対的な位置関係が通常の待機状態に近づく状態と
なる。
【0046】つまり、マガジン40がドライバ70に対
して上昇した状態から通常の待機状態に戻ることにな
り、すなわち、ドライバ70がマガジン40に対して下
降した状態から上昇して通常の待機状態へ戻ることにな
る。このドライバ70の上昇により、ドライバ板部72
がフェイスプレート56とプッシャ57との間から抜け
ていくことになる。
【0047】そして、図27に示す位置までマガジン4
0が回動されると、すなわち、マガジン40が固定フレ
ーム12に対して約32度回動されると、図28に示す
位置までドライバ板部72はフェイスプレート56とプ
ッシャ57との間から抜け出る。ここまで抜け出ると、
ジャムによってドライバ板部72に加わる摩擦力がほと
んどなくなり、スプリング89の付勢力によってドライ
バ70はマガジン40に対して上昇していき、ドライバ
70のドライバ板部72はフェイスプレート56とプッ
シャ57との間から完全に抜け出ることになる。
【0048】ドライバ板部72がフェイスプレート56
とプッシャ57との間から完全に抜け出たら、カートリ
ッジ50をマガジン40から外し、カートリッジ50の
フェイスプレート56を軸59を中心にして反時計回り
に回動させて、フェイスプレート56とプッシャ57と
の間に詰まったステープルを取り除けばよい。
【0049】このように、ジャムが発生してもマガジン
40を回動させることにより、ドライバ板部72がフェ
イスプレート56とプッシャ57との間から抜けて、カ
ートリッジ50をマガジン40から外すことができる。
【0050】
【発明の効果】この発明によれば、ジャムが発生しても
カートリッジをマガジンから外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる電動ホッチキスの構成を示し
た概略説明図である。
【図2】電動ホッチキスのドライバユニットを示した斜
視図である。
【図3】ドライバユニットの概略構成を示した説明図で
ある。
【図4】ドライバユニットを後方から見た斜視図であ
る。
【図5】固定フレームの構成を示した斜視図である。
【図6】インナーフレームの構成を示した斜視図であ
る。
【図7】固定フレームとマガジンとの間の取り付け関係
を示した断面図である。
【図8】固定フレームとインナーフレームとの取り付け
関係を示した拡大断面図である。
【図9】カートリッジが装着されたマガジンを示した斜
視図である。
【図10】マガジンの下部の先端部の構成を示した部分
拡大図である。
【図11】ドライバを示した斜視図である。
【図12】フォーミングプレートを示した斜視図であ
る。
【図13】ドライバとフォーミングプレートとを重ね合
わせた状態を示した斜視図である。
【図14】ドライバとフォーミングプレートとを重ね合
わせた状態を示した平面図である。
【図15】マガジンとリンク部材とドライバとフォーミ
ングプレートとを示した説明図である。
【図16】マガジンにドライバとリンク部材とを装着し
た状態を示した説明図である。
【図17】マガジンを示した側面図である。
【図18】マガジンと固定フレームとの関係を示した説
明図である。
【図19】カートリッジの搬送部の構造を示した拡大部
分図である。
【図20】ドライバの初期位置を示した説明図である。
【図21】マガジンとインナーフレームが固定フレーム
に対して上昇された状態を示した全体の説明図である。
【図22】マガジンが固定フレームに対して上昇された
状態を示した説明図である。
【図23】マガジンがリンク部材によって上昇が停止さ
れる状態を示した説明図である。
【図24】ドライバがマガジンに対して下降してステー
プルを打ち出すときの状態を示した説明図である。
【図25】ドライバとマガジンと固定フレームとの位置
関係を示した説明図である。
【図26】マガジンを回動させた状態を示した説明図で
ある。
【図27】図26に示すマガジンをさらに回動させた状
態を示した説明図である。
【図28】マガジンを回動させたときのドライバ板部が
抜け出る状態を示した説明図である。
【符号の説明】
10 ドライバユニット 12 固定フレーム 20 インナーフレーム(可動フレーム) 40 マガジン 44 軸 50 カートリッジ 70 ドライバ 89 スプリング(付勢部材) 100 クリンチャユニット 111 クリンチャ部(上昇手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定フレームに上下動可能に取り付けられ
    た可動フレームと、この可動フレームに装着され可動フ
    レームとともに上下動するマガジンと、このマガジンに
    着脱自在に装着され且つシートステープルを収納すると
    ともにステープルが打ち出さられる打出部を先端側に有
    するカートリッジと、前記マガジンの前側に装着され且
    つマガジンに対して相対的に上下動するとともに前記可
    動フレームの長孔を介して固定フレームに軸支されたド
    ライバと、前記マガジンを下方に付勢するとともに前記
    ドライバをマガジンに対して上方へ付勢する付勢部材と
    を備え、クリンチャユニットの上昇手段の上昇によって
    前記マガジンとともに可動フレームが前記付勢部材の付
    勢力に抗しながら固定フレームに対して上方へ移動され
    ることにより、ドライバが前記打出部に進入してステー
    プルを打ち出し、前記クリンチャユニットが下降した際
    に、前記付勢部材によって可動フレームおよびマガジン
    が下降して初期位置へ戻るようになっているドライバユ
    ニットであって、前記ドライバの軸支点より後方の位置
    で前記マガジンを可動フレームに枢支させ、このマガジ
    ンを可動フレームに対してその枢支軸回りに回動可能に
    したことを特徴とするドライバユニット。
  2. 【請求項2】前記ドライバユニットを備えたことを特徴
    とする電動ホッチキス。
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