JP4923354B2 - ドライバユニットと電動ホッチキス - Google Patents
ドライバユニットと電動ホッチキス Download PDFInfo
- Publication number
- JP4923354B2 JP4923354B2 JP2001242740A JP2001242740A JP4923354B2 JP 4923354 B2 JP4923354 B2 JP 4923354B2 JP 2001242740 A JP2001242740 A JP 2001242740A JP 2001242740 A JP2001242740 A JP 2001242740A JP 4923354 B2 JP4923354 B2 JP 4923354B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magazine
- driver
- unit
- clincher
- movable frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Portable Nailing Machines And Staplers (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ドライバユニットとクリンチャユニットとが上下に分離された電動ホッチキスのドライバユニットと電動ホッチキスとに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ドライバユニットとクリンチャユニットとが上下に分離された電動ホッチキスが知られている。
【0003】
この電動ホッチキスにあっては、ドライバユニットのドライバの上下動によりステープルが打ち出され、打ち出されたステープルの脚部をクリンチャユニットのクリンチャでクリンチするようになっている。そして、ドライバユニットにはドライバを上下動させる駆動モータが設けられており、また、クリンチャユニットにはクリンチャを動作させる駆動モータが設けられている。
【0004】
このように、2つの電動モータが設けられているので装置が大型化し、高価なものになってしまうという問題があった。そこで、1つの駆動モータでステープルの打出と、打ち出されたステープルの脚部をクリンチする電動ホッチキスが提案されている。
【0005】
かかる電動ホッチキスは、クリンチャユニットのクリンチャ部が駆動モータで上下動するように構成され、このクリンチャ部の上下動によってドライバユニットからステープルを打ち出すようになっている。
【0006】
そして、ドライバユニットは、固定フレームに上下動可能に装着されたマガジンと、このマガジンに上下動可能に装着されたドライバと、マガジンに着脱自在に装着され且つシートステープルを収納するとともにステープルが打ち出される打出部を有するカートリッジと、前記マガジンを下方に付勢するとともにドライバをマガジンに対して上方に付勢するスプリングとを備えている。
【0007】
マガジンはクリンチャユニットのクリンチャ部の上下動によって上下動するようになっており、マガジンがスプリングの付勢力に抗して、上昇してきたクリンチャユニットに当接することにより上昇されると、ドライバが相対的にマガジンに対して下降してカートリッジの打出部へ進入していく。そして、このドライバの進入によりその打出部からステープルが打ち出されていく。打ち出されたステープルの脚部はクリンチャユニットのクリンチャによってクリンチされ、この後、クリンチャユニットが下降していく。クリンチャユニットが下降すると、マガジンはスプリングの付勢力によって下降して初期位置へ戻る。
【0008】
すなわち、ドライバはスプリングの付勢力によってマガジンに対して相対的に上昇して初期位置へ戻ることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような電動ホッチキスのドライバユニットにあっては、スプリングによってドライバをマガジンに対して相対的に上昇させているので、ステープルのジャムが発生すると、ドライバはカートリッジの打出部から抜けなくなり、カートリッジをマガジンから外すことができなくなってしまうという問題があった。
【0010】
この発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ジャムが発生してもカートリッジをマガジンから外すことのできるドライバユニットと電動ホッチキスを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、固定フレームに上下動可能に取り付けられた可動フレームと、この可動フレームに装着され可動フレームとともに上下動するマガジンと、このマガジンに着脱自在に装着され且つシートステープルを収納するとともにステープルが打ち出される打出部を先端側に有するカートリッジと、前記マガジンの前側に装着され且つマガジンに対して相対的に上下動するとともに前記可動フレームの長孔を介して固定フレームに軸支されたドライバと、前記マガジンを下方に付勢するとともに前記ドライバをマガジンに対して上方へ付勢する付勢部材とを備え、クリンチャユニットの上昇手段の上昇によって前記マガジンとともに可動フレームが前記付勢部材の付勢力に抗しながら固定フレームに対して上方へ移動されることにより、ドライバが前記打出部に進入してステープルを打ち出し、前記クリンチャユニットが下降した際に、前記付勢部材によって可動フレームおよびマガジンが下降して初期位置へ戻るようになっているドライバユニットであって、
前記ドライバの軸支点より後方の位置で前記マガジンを可動フレームに枢支させ、このマガジンを可動フレームに対してその枢支軸回りに回動可能にしたことを特徴とする。
【0012】
請求項2の発明は、上下に分離されたドライバユニットとクリンチャユニットとを備え、このドライバユニットは請求項1に記載のドライバユニットであることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係わる電動ホッチキスの実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
図1において、10は上下分離型の電動ホッチキスであり、この電動ホッチキス10は、ドライバユニット11とこのドライバユニット11の下方に配置されたクリンチャユニット100とから構成されている。この電動ホッチキス10は例えば複写機等に装着される。
【0015】
クリンチャユニット100は、上下動可能に設けられたクリンチャ部(上昇手段)111と、このクリンチャ部111を上下動させる上下機構112と、この上下機構112を駆動させるモータ113等とを備えている。114は、図示しないクリンチャを回動動作させるクリンチャアームであり、このクリンチャアーム114は軸115を中心にして回動するようになっている。このクリンチャアーム114の回動はカム116の回動によって行われる。
【0016】
ドライバユニット11は、図2ないし図4に示すように、図示しないベースに固定された固定フレーム12と、この固定フレーム12に上下動可能に取り付けられたインナーフレーム(可動フレーム)20と、このインナーフレーム20の内側に回動可能に装着されたマガジン40と、このマガジン40に着脱自在に装着されたカートリッジ50と、マガジン40に上下動自在に取り付けられたドライバ70および図12に示すようなフォーミングプレート80等とを備えている。
【0017】
固定フレーム12は、図5に示すように平面視がコ字状に形成され、前板部13とこの前板部13の両側から後方へ延びた側板部14とを有している。側板部14の上部にはネジ孔15が設けられており、このネジ孔15の下方には内方に突出した円形の突起16が設けられている。ネジ孔15には雌ねじが切られており、図1ないし図4に示すようにそのネジ孔15にはネジ18が螺合されている。
17はベース(図示せず)に固定するための取付部である。
【0018】
インナーフレーム20は、一対の側板21,21と、この側板21,21の底部を連結した底板22とを有している。各側板21には、前側に上下方向に延びたスリット状の長孔30が形成され、この長孔30にブッシュ23が装着されている。ブッシュ23には上下方向に延びた長孔24が形成されている。また、側板21には、長孔30の後方(図6において右側)に左右方向に少し延びた長孔25と、この長孔25の下方に円弧状の長孔26と、後部の下部に斜めに形成された長孔27と、長孔26と長孔27との間に前後に延びた大きめの孔28とが設けられている。側板21の上部の中間位置には内方へ突出した突出部29が設けられている。
【0019】
そして、図7および図8に示すように、インナーフレーム20の左右の各側板21に装着したブッシュ23の長孔24内の上方位置には、固定フレーム12のネジ孔15に螺合したネジ18の軸19が貫装され、その長孔24内の下方位置には固定フレーム12の突起16が挿入されている。そして、インナーフレーム20は、固定フレーム12に沿って上下に平行移動可能となっている。詳細には、固定フレーム12のブッシュ23の長孔24、すなわち、固定フレーム12の長孔30に沿ってインナーフレーム20が上下に平行移動可能となっている。
【0020】
マガジン40は、図9に示すように、両側壁部41と天板壁部42と前壁部48等とを有し、これら側壁部41,天板壁部42および前壁部48等とでカートリッジ50を装着するための部屋(図示せず)を形成している。また、マガジン40の先端側(図9において左側)の下部には、図10に示すように、前端壁部40Tの上部と前壁部48の下部との間にドライバ70およびフォーミングプレート80が進入する間隙K1が形成され、下部ガイド壁40Hが設けられている。この下部ガイド壁40Hの下側がカートリッジ50の搬送部51が挿入される空間部40Uとなっている。
【0021】
また、各側壁部41の前側には上下に延びた案内溝43が形成され、案内溝43の後方の側壁部41,41間に軸44が貫装されている。また、各側壁41の軸44の下方に突起45が設けられている。突起45にはスプリング46の一端が取り付けられており、スプリング46の他端は軸47に取り付けられている。軸47の両端部は、図4に示すようにインナーフレーム20の側板21,21の長孔27,27に挿入されていることにより、軸47がその側板21,21間に取り付けられている。
【0022】
そして、マガジン40の各側壁部41間の軸44の両端部がインナーフレーム20の各側板21の長孔25にそれぞれ挿入され、マガジン40の突起45がインナーフレーム20の長孔26に沿って移動可能にその長孔26内に挿入されており、マガジン40はその軸44を中心にして回動可能となっている。すなわち、マガジン40はその軸44によってインナーフレーム20の側板21間に枢支されている。
【0023】
ドライバ70は、図11に示すように、下端から上方に延びた切欠71を有するドライバ板部72と、このドライバ板部72の上部に左右方向に延びた基板部73と、この基板部73の両端から後方へ突出した突出部74とを有している。この突出部74には長孔75が形成されている。また、基板部73の両側の上端には切欠76が形成されている。
【0024】
フォーミングプレート80は、図12に示すように、二股に分かれたフォーミングプレート板部81と、このフォーミングプレート板部81の上部に形成された基板部83と、この基板部83の両側から前方へ延びた延出部85と、この延出部85の下部から下方へ突出した支持部86とを有している。
【0025】
そして、ドライバ70とフォーミングプレート80とは、図13ないし図15に示すように、ドライバ板部72の後ろにフォーミング板部81が重ねられており、フォーミングプレート80の延出部85がドライバ70の基板部73の切欠76に挿入されていて、ドライバ70にフォーミングプレート80が装着されている。
【0026】
このドライバ70およびフォーミングプレート80は、マガジン40の前壁部48に上下動可能に装着されるとともに(図16参照:なお、図16においてフォーミングプレート80は省略してある)、各突出部74,74の長孔75,75に固定フレーム12のネジ孔15に螺合したネジ18の軸19が貫装され、図7に示すようにこの軸19の先端部がマガジン40の案内溝43に挿入されている。
【0027】
すなわち、図17に示すように、ドライバ70およびフォーミングプレート80はネジ18によって固定フレーム12に図示の高さ位置に固定されている。そして、インナーフレーム20およびマガジン40が固定フレーム12に対して上昇すると、ドライバ70およびフォーミングプレート80はマガジン40に対して下降していくことになる。つまり、ドライバ70およびフォーミングプレート80は、インナーフレーム20およびマガジン40の上下動に対応して、マガジン40の前壁部48に沿って相対的に上下動することになる。
【0028】
また、フォーミングプレート80の延出部85にスプリング(付勢部材)89の一端が係止され、スプリング89の他端がマガジン40の前端壁40Tの突出壁部40Ta(図10参照)に係止されている。フォーミングプレート80の支持部86がスプリング89の中に入っており、スプリング89を支持している。このスプリング89により、ドライバ70およびフォーミングプレート80はマガジン40に対して上方に付勢されている。換言すれば、図18に示すようにマガジン40はスプリング89により固定フレーム12に対して下方に付勢されている。
【0029】
ドライバ70の突出部74とインナーフレーム20との間には、図7,図15および図16に示すように、リンク部材90が一対設けられている。
【0030】
各リンク部材90は、図15および図16に示すように、L字形に形成されている。このリンク部材90の中間部には3角形状の穴91が形成され、この穴91の後方には軸孔92が形成されている。また、リンク部材90には、軸孔92の後側に後方へ斜め下方へ延びたストッパ部93が形成されている。そして、軸孔92にはマガジン40の軸44の両端部が貫装され、穴91には固定フレーム12に螺合したネジ18の軸19が遊嵌している。
【0031】
リンク部材90は、マガジン40が固定フレーム12に対して上昇すると、軸44を中心にして反時計回りに回動し、ストッパ部93がインナフレーム20の突出部29に当接して、マガジン40の上昇を所定の高さ位置で停止させるようになっている(図23参照)。
【0032】
カートリッジ50は、図3に示すように、シートステープル(図示せず)を積層収納する収納部51と、この収納部51の下部に左方へ突出した搬送部52とを有している。搬送部52には、図19に示すようにシートステープルを搬送するための搬送路53を形成しているガイド板54,55と、ガイド板54,55の前方に配設されたフェイスプレート56と、ガイド壁55の下に配置されたプッシャ57とを有している。そして、搬送部52の先端部がステープルを打ち出す打出部となっている。
【0033】
ガイド板55の先端とフェイスプレート56との間には間隙K3が形成され、この間隙K3にはドライバ70のドライバ板部72が上から下方へ進入していくようになっている。ガイド板55の先端部はステープルをコ字状に形成するためのアンビル部55aとなっている。プッシャ57は図示しないスプリングによって前方へ付勢されている。また、フェイスプレート56の両端部には後方(図3において右方)へ延びた側板部58が形成され、この側板部58の後部が軸支されている。フェイスプレート56は、軸59を中心にして反時計回りに回動可能となっており、フェイスプレート56とプッシャ57との間にステープルが詰まった場合、フェイスプレート56を反時計回りに回動させることにより、その詰まったステープルを取り除くことができるようになっている。
[動 作]
次に、上記のように構成される電動ホッチキスの動作について説明する。
【0034】
先ず、カートリッジ50をマガジン40に装着する。カートリッジ50がマガジン40に装着されると、カートリッジ50の搬送部52がマガジン40の空間部40Uに挿入される。そして、カートリッジ50が装着されたマガジン40を図1および図2に示す状態にインナーフレーム20にセットすると、図4に示すように、カートリッジ50の収納部51の後部がインナーフレーム20の軸47によって押さえ付けられることになる。
【0035】
クリンチャユニット100のクリンチャ部111が上昇する前には、スプリング89の付勢力により、インナーフレーム20およびマガジン40は図1に示すように固定フレーム12に対して下降した位置(初期位置)に位置している。また、インナーフレーム20およびマガジン40が初期位置に位置しているとき、図20に示すように、ドライバ70のドライバ板部72の先端部(下端部)はマガジン40の間隙K1内に進入しているとともに、カートリッジ50の搬送部52の間隙K3の上方に位置(初期位置)している。
【0036】
この状態で、シート束(図示せず)がドライバユニット10とクリンチャユニット100との間に送り込まれてドライバユニット100の上面に載置されると、例えば図示しない複写機等から綴り信号が出力され、クリンチャユニット100のモータ113が駆動する。このモータ113の駆動により上下機構112がクリンチャ部111を上昇させていく。
【0037】
このクリンチャ部111が所定位置まで上昇すると、マガジン40の下部にシート束を介して当接し、クリンチャ部111の上昇とともにインナーフレーム20およびマガジン40がスプリング89の付勢力に抗して固定フレーム12に対して上昇していく。インナーフレーム20およびマガジン40が図21ないし図23に示す位置まで上昇すると、リンク部材90のストッパ部93がインナフレーム20の突出部29に当接して、マガジン40の上昇が停止される。
【0038】
他方、ドライバ70はマガジン40の上昇にともないマガジン40に対して下降していくことになり、この下降によりドライバ70のドライバ板部72の先端部がカートリッジ50の搬送部52の間隙K3内に進入していく。そして、マガジン40が図21ないし図23に示す位置まで上昇すると、ドライバ板部72は図24に示す位置までフェイスプレート56とプッシャ57との間に入り込んで、ステープルを打ち出すことになる。打ち出されたステープルの脚部はシート束を貫通する。
【0039】
マガジン40の上昇が停止すると、カム116の回動によりクリンチャアーム114が図21に示す位置から軸115を中心にして時計回りに回動していき、この回動により図示しないクリンチャを回動動作させる。クリンチャの回動動作により、シート束を貫通したステープルの脚部がクリンチされていくことになる。このクリンチャの回動動作の際には、マガジン40がリンク部材90によって図23に示す位置に停止されてその位置より上昇できないようになっていることにより、クリンチャによるクリンチが確実に行われることになる。
【0040】
クリンチが終了すると、クリンチャユニット100のクリンチャ部111が下降していく。この下降とともに、スプリング89の付勢力によってマガジン40およびインナーフレーム20が下降していく。このマガジン40の下降にともないドライバ70はマガジン40に対して相対的に上昇していき、マガジン40およびインナーフレーム20が図1に示す初期位置へ戻る。マガジン40が初期位置に戻ると、ドライバ70も図20に示す初期位置へ戻ることになる。
【0041】
なお、フォーミングプレート80は、ドライバ70とともに一体となって上下動し、通常の電動ホッチキスと同様にステープルをコ字状に形成していくものであり、その詳細な説明は省略する。
【0042】
ところで、図24に示すように、ドライバ70によってステープルを打ち出す際にジャムが発生した場合、すなわち、ステープルSがフェイスプレート56とプッシャ57との間に詰まると、ドライバ板部72は図24に示す位置に固定された状態となり、クリンチャユニット100のクリンチャ部111が下降しても、スプリング89の付勢力ではマガジン40およびインナーフレーム20が下降できなくなってしまう。つまり、図25に示すように、固定フレーム12に対してドライバ70のドライバ板部72がフェイスプレート56とプッシャ57との間に入った状態にあると、カートリッジ50をマガジン40から引き出すことができなくなる。
【0043】
図25に示す状態から、マガジン40をインナーフレーム20すなわち固定フレーム12に対して軸44回りに反時計方向へ回動させていく。マガジン40が図26に示すように軸44回りに反時計方向へ回動されていくと、ドライバ70は固定フレーム12のネジ18の軸19によりその高さ位置が固定されており、この軸19回りにドライバ70は回動していくことになるので、マガジン40の回動とともにドライバ70のドライバ板部72がフェイスプレート56とプッシャ57との間から抜けていくことになる。
【0044】
つまり、図26に示すようにマガジン40の底部の点40P(図25においてドライバ板部72の先端部72aと一致する点)は、マガジン40の回動とともに軸44を中心にして半径R1の円弧E1上を移動していく。他方、ドライバ70のドライバ板部72の先端部72aは軸19を中心にして半径R2(R2<R1)の円弧E2上を移動していくことになり、回動とともにそのドライバ板部72の先端部72aと点40Pとの差が大きくなる。
【0045】
そして、軸19は固定フレーム12に対して動かないため、ドライバ板部72の先端部72aと点40Pの距離を解消しようとして、マガジン40の軸44が固定フレーム12に対して相対的に下がり始める。軸44が固定フレーム12に対して相対的に下がると、マガジン40が固定フレーム12に対して相対的に下がることになり、これはマガジン40が軸19に対して相対的に下がったことであり、マガジン40とドライバ70の相対的な位置関係が通常の待機状態に近づく状態となる。
【0046】
つまり、マガジン40がドライバ70に対して上昇した状態から通常の待機状態に戻ることになり、すなわち、ドライバ70がマガジン40に対して下降した状態から上昇して通常の待機状態へ戻ることになる。このドライバ70の上昇により、ドライバ板部72がフェイスプレート56とプッシャ57との間から抜けていくことになる。
【0047】
そして、図27に示す位置までマガジン40が回動されると、すなわち、マガジン40が固定フレーム12に対して約32度回動されると、図28に示す位置までドライバ板部72はフェイスプレート56とプッシャ57との間から抜け出る。ここまで抜け出ると、ジャムによってドライバ板部72に加わる摩擦力がほとんどなくなり、スプリング89の付勢力によってドライバ70はマガジン40に対して上昇していき、ドライバ70のドライバ板部72はフェイスプレート56とプッシャ57との間から完全に抜け出ることになる。
【0048】
ドライバ板部72がフェイスプレート56とプッシャ57との間から完全に抜け出たら、カートリッジ50をマガジン40から外し、カートリッジ50のフェイスプレート56を軸59を中心にして反時計回りに回動させて、フェイスプレート56とプッシャ57との間に詰まったステープルを取り除けばよい。
【0049】
このように、ジャムが発生してもマガジン40を回動させることにより、ドライバ板部72がフェイスプレート56とプッシャ57との間から抜けて、カートリッジ50をマガジン40から外すことができる。
【0050】
【発明の効果】
この発明によれば、ジャムが発生してもカートリッジをマガジンから外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる電動ホッチキスの構成を示した概略説明図である。
【図2】電動ホッチキスのドライバユニットを示した斜視図である。
【図3】ドライバユニットの概略構成を示した説明図である。
【図4】ドライバユニットを後方から見た斜視図である。
【図5】固定フレームの構成を示した斜視図である。
【図6】インナーフレームの構成を示した斜視図である。
【図7】固定フレームとマガジンとの間の取り付け関係を示した断面図である。
【図8】固定フレームとインナーフレームとの取り付け関係を示した拡大断面図である。
【図9】カートリッジが装着されたマガジンを示した斜視図である。
【図10】マガジンの下部の先端部の構成を示した部分拡大図である。
【図11】ドライバを示した斜視図である。
【図12】フォーミングプレートを示した斜視図である。
【図13】ドライバとフォーミングプレートとを重ね合わせた状態を示した斜視図である。
【図14】ドライバとフォーミングプレートとを重ね合わせた状態を示した平面図である。
【図15】マガジンとリンク部材とドライバとフォーミングプレートとを示した説明図である。
【図16】マガジンにドライバとリンク部材とを装着した状態を示した説明図である。
【図17】マガジンを示した側面図である。
【図18】マガジンと固定フレームとの関係を示した説明図である。
【図19】カートリッジの搬送部の構造を示した拡大部分図である。
【図20】ドライバの初期位置を示した説明図である。
【図21】マガジンとインナーフレームが固定フレームに対して上昇された状態を示した全体の説明図である。
【図22】マガジンが固定フレームに対して上昇された状態を示した説明図である。
【図23】マガジンがリンク部材によって上昇が停止される状態を示した説明図である。
【図24】ドライバがマガジンに対して下降してステープルを打ち出すときの状態を示した説明図である。
【図25】ドライバとマガジンと固定フレームとの位置関係を示した説明図である。
【図26】マガジンを回動させた状態を示した説明図である。
【図27】図26に示すマガジンをさらに回動させた状態を示した説明図である。
【図28】マガジンを回動させたときのドライバ板部が抜け出る状態を示した説明図である。
【符号の説明】
10 ドライバユニット
12 固定フレーム
20 インナーフレーム(可動フレーム)
40 マガジン
44 軸
50 カートリッジ
70 ドライバ
89 スプリング(付勢部材)
100 クリンチャユニット
111 クリンチャ部(上昇手段)
Claims (2)
- 固定フレームに上下動可能に取り付けられた可動フレームと、この可動フレームに装着され可動フレームとともに上下動するマガジンと、このマガジンに着脱自在に装着され且つシートステープルを収納するとともにステープルが打ち出さられる打出部を先端側に有するカートリッジと、前記マガジンの前側に装着され且つマガジンに対して相対的に上下動するとともに前記可動フレームの長孔を介して固定フレームに軸支されたドライバと、前記マガジンを下方に付勢するとともに前記ドライバをマガジンに対して上方へ付勢する付勢部材とを備え、クリンチャユニットの上昇手段の上昇によって前記マガジンとともに可動フレームが前記付勢部材の付勢力に抗しながら固定フレームに対して上方へ移動されることにより、ドライバが前記打出部に進入してステープルを打ち出し、前記クリンチャユニットが下降した際に、前記付勢部材によって可動フレームおよびマガジンが下降して初期位置へ戻るようになっているドライバユニットであって、
前記ドライバの軸支点より後方の位置で前記マガジンを可動フレームに枢支させ、このマガジンを可動フレームに対してその枢支軸回りに回動可能にしたことを特徴とするドライバユニット。 - 上下に分離されたドライバユニットとクリンチャユニットとを備え、このドライバユニットは請求項1に記載のドライバユニットであることを特徴とする電動ホッチキス。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001242740A JP4923354B2 (ja) | 2001-08-09 | 2001-08-09 | ドライバユニットと電動ホッチキス |
CNB028154266A CN1315619C (zh) | 2001-08-09 | 2002-08-09 | 打击器单元和电动订书机 |
EP02760602A EP1424168B1 (en) | 2001-08-09 | 2002-08-09 | Driver unit and electric stapler |
PCT/JP2002/008182 WO2003013800A1 (fr) | 2001-08-09 | 2002-08-09 | Unite de commande et agrafeuse electrique |
DE60234938T DE60234938D1 (de) | 2001-08-09 | 2002-08-09 | Treibereinheit und elektrischer hefter |
TW091118023A TW561088B (en) | 2001-08-09 | 2002-08-09 | Driver unit and electric stapler |
US10/486,260 US6896167B2 (en) | 2001-08-09 | 2002-08-09 | Driver unit and electric stapler |
KR10-2004-7001730A KR100519523B1 (ko) | 2001-08-09 | 2002-08-09 | 드라이버 유닛과 전동 스테플러 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001242740A JP4923354B2 (ja) | 2001-08-09 | 2001-08-09 | ドライバユニットと電動ホッチキス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003048176A JP2003048176A (ja) | 2003-02-18 |
JP4923354B2 true JP4923354B2 (ja) | 2012-04-25 |
Family
ID=19072968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001242740A Expired - Fee Related JP4923354B2 (ja) | 2001-08-09 | 2001-08-09 | ドライバユニットと電動ホッチキス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4923354B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3476298B2 (ja) * | 1995-12-28 | 2003-12-10 | マックス株式会社 | 電動ホッチキス用カートリッジ |
JP3518314B2 (ja) * | 1998-02-20 | 2004-04-12 | マックス株式会社 | 電動ホチキス |
-
2001
- 2001-08-09 JP JP2001242740A patent/JP4923354B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003048176A (ja) | 2003-02-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100626980B1 (ko) | 전동 호치키스 | |
US5454503A (en) | Electric stapler | |
JP5212249B2 (ja) | ステープラ | |
JP4296679B2 (ja) | 電動ステープラー | |
JP4277417B2 (ja) | 電動ステープラー | |
US6896167B2 (en) | Driver unit and electric stapler | |
JP3476298B2 (ja) | 電動ホッチキス用カートリッジ | |
JP2003205506A (ja) | ステープラー | |
JP4923354B2 (ja) | ドライバユニットと電動ホッチキス | |
EP1582323B1 (en) | Staple-leg guide mechanism | |
US6592115B2 (en) | Stapler with single driving source | |
EP2292394B1 (en) | Electric stapler | |
JPH10180710A (ja) | 電動ステープラのステープル支持装置 | |
JP4089214B2 (ja) | ステープラにおける用紙基準の移動機構 | |
JP4513439B2 (ja) | ステープラーの可動クリンチャ駆動機構 | |
JP2550889Y2 (ja) | 電動ホッチキスにおけるステープルカートリッジの装着機構 | |
JP2571330Y2 (ja) | ホッチキス | |
JP3346195B2 (ja) | 電動ステープラ | |
JP3518530B2 (ja) | 電動ホッチキス用カートリッジ | |
JPH0453909Y2 (ja) | ||
JP4182619B2 (ja) | 電動ホッチキス | |
JP2006116638A (ja) | 電動ステープラのクリンチ装置 | |
JPH0653075U (ja) | 電動ホッチキスにおけるマガジン作動案内装置 | |
JPH09155762A (ja) | 電動ホッチキス | |
JP2003165106A (ja) | 電動ステープラ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080502 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110614 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110726 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120110 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120123 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150217 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4923354 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |