JP2003027816A - 耐震ロック機能を有する抽斗装置とその耐震ロック方法 - Google Patents

耐震ロック機能を有する抽斗装置とその耐震ロック方法

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JP2003027816A
JP2003027816A JP2001249629A JP2001249629A JP2003027816A JP 2003027816 A JP2003027816 A JP 2003027816A JP 2001249629 A JP2001249629 A JP 2001249629A JP 2001249629 A JP2001249629 A JP 2001249629A JP 2003027816 A JP2003027816 A JP 2003027816A
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Katsuji Okuda
勝司 奥田
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Okuda Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抽斗の有効幅を狭めなくても耐震ロック装置
を外箱体の内部に組み込めるようにして、抽斗のキャパ
シティを阻害することなく有効な耐震ロック機能を発揮
することができる抽斗装置を提供する。 【解決手段】 外箱体8の内部にガイドレール12が架
設され、このガイドレール12の断面内に前後方向に移
動自在となるように収納可能なサイドフレーム13が抽
斗9の側面に設けられている抽斗装置において、外箱体
8に生じた揺れによってガイドレール12の断面内にロ
ック部材21を横向きに突出させる耐震ロック装置1の
ケーシング20を外箱体8の側板10と当該ガイドレー
ル12との間に配置し、かつ、揺れによって横向きに突
出したロック部材21が引っ掛かる被係合部18をサイ
ドフレーム13に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震や搬送時等に
発生した揺れに対しても抽斗が飛び出さないようにした
耐震ロック機能を有する抽斗装置とその耐震ロック方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、事務用机の袖やワゴン、キャ
ビネット類等として採用されている抽斗装置は、通常、
前方が開口されたスチール製の外箱体の内部に同じくス
チール製の複数の抽斗を前後方向に移動自在に収納する
ことによって構成されていて、その外箱体は、左右一対
の側板と、その前方開口部を補強するために屈曲形成さ
れた補強フレームとを備えている。
【0003】そして、外箱体の内部には、補強フレーム
の枠内側面に前端部を固定することにより側板の内面か
ら離れた状態となるように架設された前後方向に延びる
左右一対のガイドレールが設けられ、各抽斗の左右両側
面には、各ガイドレールの断面内に前後方向に移動自在
となるようにそれぞれ収納可能なサイドフレームが固定
されている(例えば、特開平5−295940号公報参
照)。
【0004】上記構成を有する抽斗装置には、通常、地
震や搬送時等に発生した揺れに対しても抽斗が飛び出さ
ないようにするためのラッチ装置が設けられており、か
かるラッチ装置は、抽斗の前面板に回動自在に設けられ
た引き手部材と、この引き手部材の回動に連動して回動
するように抽斗の側部に設けられたラッチ部材と、この
ラッチ部材が係脱自在に係合する被係合部材とから構成
されている(例えば、特開平11−336405号公報
参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のラ
ッチ装置では、引き手部材の回動運動をラッチ部材の回
動運動に連動させるための複雑な連動機構を前面板の内
部に設ける必要があるため、抽斗装置の製作コストを高
騰させる原因の一つとなっていた。一方、食器棚や天袋
等に使用される開き戸装置の技術分野においては、揺れ
によりケーシングから突出するロック部材を有するロッ
ク装置本体をボックス本体の天板内面に固定し、かつ、
そのロック部材が係脱自在に引っ掛かるブラケットを開
き戸の内面に固定してなる耐震ロック装置が既に開発さ
れている(特許第3105460号公報参照)。
【0006】従って、かかる耐震ロック装置のロック装
置本体を前記外箱体の側板内面に固定し、かつ、同装置
のブラケットを抽斗の側面に固定すれば、前記した複雑
なラッチ装置を使用しなくても耐震ロック機能を有する
抽斗措置が得られるが、上記開き戸装置に採用されてい
る耐震ロック装置はボックス本体内の上部に設けられる
ものであるため、ロック装置本体のケーシングの幅寸法
はかなり大きくなっている。
【0007】このため、単に、上記の耐震ロック装置を
抽斗装置の外箱体の側板と抽斗の間に組み込むようにす
ると、外箱体の側板と抽斗との間の間隔を耐震ロック装
置のケーシング及びブラケットを収納できる程度に広く
開ける必要があり、そのために抽斗の有効幅が狭まって
そのキャパシティが必要以上に阻害されてしまう場合が
ある。
【0008】そこで、本発明の課題は、抽斗の有効幅を
狭めなくても耐震ロック装置を外箱体の内部に組み込め
るようにして、抽斗のキャパシティを阻害することなく
有効な耐震ロック機能を発揮することができる抽斗装置
とその耐震ロック方法を提供する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次の技術的手段を講じた。すなわち、本発
明は、外箱体の内部にガイドレールが架設され、このガ
イドレールの断面内に前後方向に移動自在となるように
収納可能なサイドフレームが抽斗の側面に設けられてい
る抽斗装置において、前記外箱体に生じた揺れによって
前記ガイドレールの断面内にロック部材を横向きに突出
させる耐震ロック装置のケーシングが前記外箱体の側板
と当該ガイドレールとの間に配置され、揺れによって横
向きに突出した前記ロック部材が引っ掛かる被係合部が
前記サイドフレームに設けられていることを特徴として
いる。
【0010】かかる本発明によれば、ガイドレールの断
面内にロック部材を横向きに突出させる耐震ロック装置
のケーシングが外箱体の側板と当該ガイドレールとの間
に配置され、しかも、揺れによって横向きに突出したロ
ック部材が引っ掛かる被係合部がサイドフレームに設け
られているので、抽斗の有効幅を狭めなくても耐震ロッ
ク装置を外箱体の内部に組み込むことができる。
【0011】上記の本発明において、被係合部は、例え
ば、サイドレールの側壁から切り起こし形成された突起
により構成することもできる。しかし、かかる切り起こ
しの突起をサイドレールの側壁に形成する手段では、こ
の突起の先端がガイドレールの内面に引っ掛かって拗
れ、抽斗の出し入れがスムーズに行えなくなる恐れがあ
る。そこで、ガイドレールの断面内に突出するロック部
材の突出度合いは、ガイドレールの断面内に収納されて
いるサイドフレームの側壁を貫通する程度に設定するこ
とが好ましい。この場合、サイドフレームの側壁から突
出しない単なる貫通孔により被係合部を構成することが
できるので、サイドレールがガイドレールの内面に引っ
掛かるようなことがなく、当該被係合部を設けたことに
伴って抽斗の出し入れが阻害されるという事態を防止す
ることができる。
【0012】また、上記の本発明において、ロック部材
の突出端部に当接して同ロック部材をケーシング内に没
入したアンロック位置に押し戻すためのロック解除部材
を、サイドフレームにおける被係合部よりも前方の部分
に設けることが好ましい。この場合、地震等の揺れが収
まった際に、抽斗を閉鎖方向に押し戻すだけでロック部
材によるロックを解除できるようになり、耐震ロック装
置に対するロック解除操作が極めて簡便になる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。図1〜図6は本発明の実施形態を示
している。図6は、本発明に係る耐震ロック装置1を採
用した片袖の事務用机2を示しており、この机2は、左
側のサイドパネル3と、抽斗装置である右側の袖4と、
奥側に配置された後部パネル5と、これらの上端面にそ
れぞれ連結された天板6と、この天板6の下面に設けら
れた幅広の中央抽斗7とを備えている。なお、抽斗装置
4は、天板6に連結しないで机本体から抜き差し自在な
キャスター式に構成することもできる。
【0014】本実施形態の抽斗装置4は、前方が開口さ
れたスチール製の外箱体8の内部に同じくスチール製の
複数の抽斗9(図例では3段)を前後方向に移動自在に
収納することによって構成されていて、その外箱体8
は、左右一対の側板10と、その前方開口部を補強する
ために当該側板10の前端部を屈曲形成してなる断面長
方形状の補強フレーム11(図1及び図4参照)とを備
えている。図1及び図4示すように、外箱体8の内部に
は前後方向に延びる左右一対のガイドレール12が設け
られている。このガイドレール12は、左右方向内側が
開放された断面ハット形に形成されており(図2参
照)、補強フレーム11の枠内側面に前端部を固定しか
つ外箱体8の背面板(図示せず)に後端部を固定するこ
とにより、側板10の内面から離れた状態となるように
外箱体8の内部に架設されている。
【0015】図1、図2及び図5に示すように、各抽斗
9の左右両側面にはサイドフレーム13が固定されてい
て、このサイドフレーム13は、各ガイドレール12の
断面内に前後方向に移動自在に収納可能となるように、
ガイドレール12よりも若干小さい断面ほぼコの字形に
形成されている。補強フレーム11の前縁部内面におけ
るガイドレール12の入り口付近には、サイドフレーム
13の下面に転動自在に当接してこれを下方から支持す
るガイドローラ14(図4参照)が設けられ、サイドフ
レーム13の後端部には、ガイドレール12の断面内に
摺動自在な状態でちょうど嵌り込むプラスチック製のガ
イドシュー15が固定されている。
【0016】しかして、各抽斗9は、ガイドシュー15
をガイドレール12の断面内に嵌め込んでサイドフレー
ム13の後端部をガイドレール12に摺動自在に支持さ
せ、かつ、サイドフレーム13の下面をガイドローラ1
4に支承させることにより、外箱体8の前方開口部から
前後方向(図1の上下方向)に出し入れ自在となるよう
に当該外箱体8内に収容されている。
【0017】本実施形態の耐震ロック装置1は、地震や
搬送時の際に外箱体8に発生した揺れによって抽斗9が
前方へ飛び出すのを自動的に阻止するものであり、図1
及び図2に示すように、外箱体8側に設けられたロック
装置本体17と、抽斗9側に設けられた被係合部18及
びロック解除部材19とから構成されている。このう
ち、ロック装置本体17は外箱体8の側板10とガイド
レール12の間に配置されている。
【0018】図3に示すように、このロック装置本体1
7は、プラスチック製のケーシング20と、このケーシ
ング20内に横向きに出退自在に挿通されたロック部材
21と、このロック部材21を抽斗9側へ付勢する第一
コイルバネ22と、ロック部材21をケーシング20内
に保持しておくための保持部材23と、この保持部材2
3を常にロック部材21側に付勢する第二コイルバネ2
4と、地震等に伴う揺れを検知して保持部材23をロッ
ク部材21から解除するオートロック手段25と、を備
えている。
【0019】このうち、ケーシング20は、前後方向に
長くかつ左右方向に扁平な中空直方体の部材よりなり、
その横幅は、前記外箱体8の側板10と前記ガイドレー
ル12との間の隙間Eとほぼ同じ寸法となるように設定
されている。このケーシング20は、外箱体8の側板1
0又はガイドレール12若しくはこれらの双方に対して
ねじ止め又は接着剤で固定することにより、外箱体8内
部の当該隙間E内に収納されている。
【0020】なお、図例では、ケーシング20の横幅は
上記隙間Eとほぼ同じ寸法になっているが、その横幅は
同隙間Eよりも小さい寸法であればよい。もっとも、こ
の場合には、板状のスペーサ(図示せず)を介在させて
側板10の内面又はガイドレール12の背面にケーシン
グ20を固定することが好ましい。図3に示すように、
本実施形態のケーシング20は、上方が開口されたケー
ス本体26と、その開口部を施蓋する蓋部材27とから
構成されている。ケース26の前端部には側方に開口し
た有底筒状のガイド筒部28が形成されていて、このガ
イド筒部28内に前記ロック部材21が横向きに直線的
に出退するように挿通されている。
【0021】ロック部材21は、その没入側端から中央
部に延びるバネ収納穴29を備えており、この収納穴2
9に収納した前記第一コイルバネ22とともにガイド筒
部28に挿通されている。このさい、第一コイルバネ2
2は、その一端部がガイド筒部21の底壁に立設した連
結ピン30に套嵌され、バネ収納穴29内に圧縮状態で
収納されており、ロック部材21は第一コイルバネ17
によって常時側方へ付勢されている。なお、ロック部材
21の没入側端部の四隅には、当該ロック部材21が側
方へ抜け出すのを規制するストッパー31が突設されて
いる。
【0022】このため、ロック部材21がガイド筒部2
8の内部に納まっているとき(図1の状態)は、ガイド
レール12の断面内へは侵入せずに被係合部18から外
れており、抽斗9の前方移動を許容するアンロック位置
となる。他方、ロック部材21がガイドレール12の断
面内に横向きに突出したとき(図4の状態)は、ロック
部材16の突出端部がサイドフレーム13に形成されて
いる被係合部18に入り込み、当該抽斗9の前方移動が
阻止されるロック位置となる。
【0023】前記保持部材23は金属製のスライド板よ
りなり、ケース本体26内の底面に立設された左右一対
のガイドプレート32間に嵌め込むことにより、ケーシ
ング20内に前後方向に移動可能にガイドされている。
この板状の保持部材23は、ロック部材21の側面に引
っ掛かる掛止片33を前端部に備え、前記第二コイルバ
ネ24が外嵌される連結片34を後端部に備えている。
【0024】また、保持部材23の中央部には上方に大
きく開いた逃げ凹部35が形成され、その後部上端縁に
は、当該保持部材23を第二コイルバネ24に抗して後
方へスライドさせるための解除片36が形成されてい
る。保持部材23の連結片34に連結された第二コイル
バネ24は、ケーシング20の後端壁部に当接して保持
部材23を常時前方へ付勢している。そして、このコイ
ルバネ24の付勢力によって保持部材23の掛止片33
がロック部材23の側面に強制的に引っ掛かり、これに
よってロック部材23をアンロック位置に保持するよう
になっている。
【0025】本実施形態のオートロック手段25はボー
ル状の金属製の転動部材からなり、前記保持部材23の
逃げ凹部35内に嵌り込んだ状態で、その保持部材23
とともにケーシング20の収納部内に前後方向に転動自
在に設けられている。このため、転動部材25が外箱体
8の揺れに伴って後方へ移動すると、保持部材23の解
除片36に衝突し、保持部材23の掛止片33ががロッ
ク部材21から解除される。
【0026】ケーシング20の収納部には、上記転動部
材25が前方に移動しても保持部材23をロック部材2
1から解除させるキックプレート37が収納されてい
る。このキックプレート37は、転動部材25の前方に
位置してこれと一緒に保持部材23の逃げ凹部35に収
められており、その両端部がケーシング20の収納部の
両側内面に形成された支持溝38に揺動自在に嵌め込ま
れている。
【0027】また、キックプレート37の下端部は、保
持部材23における逃げ凹部35の底側に形成した係合
溝39に嵌め込まれている。このため、転動部材25が
揺れに伴って前方へ移動してキックプレート37に衝突
すると、同プレート37の上端部が前方に揺動するのに
伴って同プレート37の下端部が梃子の作用で逆に後方
に揺動し、これによって保持部材23が後方に移動して
その掛止片33がロック部材21から解除されるように
なっている。
【0028】本実施形態の被係合部18は、サイドフレ
ーム13の側壁13Aから外側へは突出しない単なる貫
通孔により形成されており、このため、ガイドレール1
2の断面内に突出してロック位置になる当該ロック部材
21の突出度合いは、ガイドレール12の断面内に移動
自在に収納されているサイドフレーム13の側壁13A
を貫通する程度に設定されている。
【0029】なお、本実施形態では、被係合部(貫通
孔)18がサイドフレーム13の側壁13Aから外側へ
は突出しないようになっているので、抽斗9を移動させ
る際にサイドフレーム13がガイドレール12の内面に
引っ掛かるようなことがなく、被係合部18を設けたこ
とに伴って抽斗9の出し入れが阻害されることがない。
また、本実施形態では、ロック部材21の突出端部に、
被係合部18に対する引っ掛かりを確実にするための窪
み部40(図1及び図3参照)が形成されている。
【0030】前記ロック解除部材19は、ロック部材の
突出端部に当接して同ロック部材をケーシング内に没入
したアンロック位置に押し戻すためのものである。図1
及び図5に示すように、このロック解除部材19は、サ
イドフレーム13における被係合部18よりも前方の部
分に設けられている。また、このロック解除部材19
は、丸みを帯びて湾曲しかつ弾性変形自在な先端部を有
する板バネより構成されており、ロック部材21の突出
端部にはその板バネよりなるロック解除部材19が当接
する傾斜カム面41が形成されている。このため、ロッ
ク部材21がいったんロック位置になっても、抽斗9の
閉鎖方向への移動に伴ってロック解除部材19が傾斜カ
ム面41にカム係合し、当該解除部材19のカム作用に
よってロック部材21が没入側へ押し戻されるようにな
っている。
【0031】次に、上記耐震ロック装置1を有する抽斗
装置4の作用を説明する。まず、本実施形態の耐震ロッ
ク装置1では、抽斗9が閉鎖されている場合にはロック
解除部材19の先端カム部がロック部材21の出没位置
と一致するようになっており、これにより、ロック部材
21はロック解除部材19のカム作用によってケーシン
グ20の内部に強制的に没入されている。このさい、保
持部材23の掛止片33がロック部材21の側面に引っ
掛かって、ロック部材21をアンロック位置に保持する
ため、外箱体8に揺れが生じていない通常時において
は、抽斗9を自由に出し入れすることができる。
【0032】一方、地震や搬送等のために外箱体8に大
きな揺れが生じると、抽斗9が前方へ移動しようとする
が、その移動に先だって、転動部材25が保持部材23
の解除片36に衝突するか又はキックプレート37に衝
突することによって、その保持部材23の掛止片33が
ロック部材21から外れる。このため、抽斗9が大きく
飛び出す前にロック部材21がサイドフレーム13の断
面内に横向きに突出してロック位置になり、その突出端
部が貫通孔よりなる被係合部18に入り込んで、抽斗9
が不意に前方へ飛び出すのが未然に防止される。そし
て、地震が継続している場合には、かかるロック部材2
1の突出とロック解除部材19によるロック部材21の
没入が繰り返され、抽斗9が外箱体8に対してばたつい
た状態でロックが維持されることになる。
【0033】なお、本発明は上記した実施形態に限定さ
れるものではない。例えば、上記実施形態では、事務用
机2の袖4に本発明を採用しているが、本発明は、ワゴ
ン、キャビネット類等のそれ以外の種々の抽斗装置に採
用することができる。また、図6では、抽斗装置4の左
側のみに耐震ロック装置1を設けているが、本発明の耐
震ロック装置1は、抽斗装置の右側のみ又は左右両側に
設けることもできる。更に、耐震ロック装置1の内部構
造は図示のものに限られず、要は、振動を検出してロッ
ク部材21を突出させる機能と、突出したロック部材2
1を強制的に戻せる機能を有するものであればよい。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、外箱体の内部にガイド
レールが架設されている抽斗装置において、抽斗の有効
幅を狭めなくても耐震ロック装置を外箱体の内部に組み
込むことができるので、抽斗のキャパシティを阻害する
ことなく有効な耐震ロック機能を発揮することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】耐震ロック装置の取り付け状態を示す平面断面
図である。
【図2】図1のA−A線部分を拡大して示す断面図であ
る。
【図3】耐震ロック装置の分解斜視図である。
【図4】外箱体の前方開口部の一部を破断して示す斜視
図である。
【図5】抽斗装置を構成する各抽斗の斜視図である。
【図6】抽斗装置を有する事務用机の正面図である。
【符号の説明】
1 耐震ロック装置 2 事務用机 4 抽斗装置(袖) 8 外箱体 9 抽斗 10 側板 11 補強フレーム 12 ガイドレール 13 サイドフレーム 17 ロック装置本体 18 被係合部 19 ロック解除部材 20 ケーシング 21 ロック部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の側板を有しかつ前方が開口さ
    れた外箱体と、この外箱体の前方開口部を補強するため
    の補強フレームと、この補強フレームの枠内側面に前端
    部を固定することにより前記側板の内面から離れた状態
    となるように前記外箱体内に架設された前後方向に延び
    る左右一対のガイドレールと、この各ガイドレールの断
    面内に前後方向に移動自在となるようにそれぞれ収納可
    能なサイドフレームを左右両側面に有する抽斗と、を備
    えている抽斗装置において、 前記外箱体に生じた揺れによって前記ガイドレールの断
    面内にロック部材を横向きに突出させる耐震ロック装置
    のケーシングが前記外箱体の側板と当該ガイドレールと
    の間に配置され、揺れによって横向きに突出した前記ロ
    ック部材が引っ掛かる被係合部が前記サイドフレームに
    設けられていることを特徴とする耐震ロック機能を有す
    る抽斗装置。
  2. 【請求項2】 ロック部材の突出度合いがガイドレール
    の断面内に収納されているサイドフレームの側壁を貫通
    する程度に設定されている請求項1に記載の耐震ロック
    機能を有する抽斗装置。
  3. 【請求項3】 ロック部材の突出端部に当接して同ロッ
    ク部材をケーシング内に没入したアンロック位置に押し
    戻すためのロック解除部材がサイドフレームにおける被
    係合部よりも前方の部分に設けられている請求項1又は
    2に記載の耐震ロック機能を有する抽斗装置。
  4. 【請求項4】 外箱体の側板と同外箱体の内部に前後方
    向に架設されたガイドレールとの間にケーシングを配置
    し、前記外箱体に生じた揺れで前記ケーシングから前記
    ガイドレールの断面内に横向きに突出したロック部材を
    当該ガイドレールによって前後方向に移動自在にガイド
    されている抽斗のサイドフレームに形成した被係合部に
    引っ掛けることにより、その抽斗が前記外箱体の前方開
    口部から飛び出るのを防止するようにしたことを特徴と
    する抽斗装置の耐震ロック方法。
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