JPH08312215A - 家具における抽斗のロック装置 - Google Patents

家具における抽斗のロック装置

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JPH08312215A
JPH08312215A JP7146772A JP14677295A JPH08312215A JP H08312215 A JPH08312215 A JP H08312215A JP 7146772 A JP7146772 A JP 7146772A JP 14677295 A JP14677295 A JP 14677295A JP H08312215 A JPH08312215 A JP H08312215A
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勝 安永
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Kyoei Kogyo Co Ltd
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Kyoei Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 施錠装置でロック及びロック解除操作される
鍵棒を利用した簡単な構成で、強度低下を招くことな
く、1つの抽斗が引き出されたときに他の抽斗を確実に
収納位置に安全にロックすることができ、しかも、抽斗
の出し入れ操作を楽に行うことができる家具における抽
斗のロック装置を提供する。 【構成】 キャビネット本体1に出し入れ自在に収容さ
れた複数の抽斗2の外側面にそれぞれストッパ9を突設
する。キャビネット本体1の内側に回動可能に縦設した
鍵棒8にはストッパ9に係合可能なフック10を設け、
キャビネット本体1に設けた施錠装置で鍵棒8を回動さ
せることにより、フック10をストッパ9に対し係脱さ
せる。鍵棒8にはカム部材17を設け、各抽斗2には係
接片18を設ける。この係接片18は、抽斗2がキャビ
ネット本体1より引き出されるときにカム部材17に当
接し鍵棒8をストッパ9に対しフック10の係合するロ
ック方向に回動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は家具における抽斗のロッ
ク装置に関し、更に詳しくは、施錠キーによる全抽斗の
キーロックと、1つの抽斗が引き出されたときに他の抽
斗を収納位置にロックする安全ロックの両機能を備えた
ロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、前面が開口したキャビネット
本体の左右内側面に上下に間隔を開けてレール体を設
け、各レール体に抽斗を出し入れ自在に支持したファイ
ルキャビネット等の家具が用いられている。この種の家
具においては、一般に、各抽斗の外側面にストッパが突
設され、一方、キャビネット本体の内側には鍵棒が回動
可能に縦設され、各ストッパに対応して鍵棒には複数個
のフックが突設され、キャビネット本体に設けた施錠装
置で鍵棒を回動させることにより、各フックを対応する
ストッパに対し係脱させるように構成されている。した
がって、施錠装置をキーで操作して鍵棒をロック方向に
回動させると、全てのフックが対応するストッパに係合
するので、全ての抽斗を収納位置にロックすることがで
きる。また、施錠装置をキーで操作して鍵棒をロック解
除方向に回動させると全てのフックが対応するストッパ
から離脱するので、全ての抽斗が引き出し自在となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の家具においては、1つの抽斗が引き出されたと
きに他の抽斗がロック解除状態にあるため、同時に複数
個の抽斗が引き出されて家具の重量バランスが崩れ、家
具が転倒する虞れがあった。
【0004】本出願人による特願平5−352164号
には、1つの抽斗が引き出されたときにフックを備えた
鍵棒をロック方向に回動させることにより、他の抽斗を
収納位置にロックするロック装置が開示されている。こ
の開示構成によればフックを備えた鍵棒を用いて、施錠
装置による全抽斗のキーロックと、1つの抽斗が引き出
されたときの他の抽斗の安全ロックとを行うことができ
るので、簡素な構造で家具の安全性を高めることができ
る。
【0005】しかし、上記特願平5−352164号記
載のロック装置は、抽斗の側壁又はレール体に係合穴を
形成し、抽斗が収納位置にあるときに鍵棒に設けられた
アーム片をばね力で該係合穴に係合させることにより鍵
棒をロック解除方向に回動させる構成であるため、抽斗
を家具本体から引き出すときに係合穴から脱出したアー
ム片が抽斗の側壁面又はレール体の移動レールの壁面に
押し当てられることとなり、抽斗の出し入れ動作中に上
記アーム片の押当て力が常に抵抗力となって作用するた
め、抽斗の出し入れ操作が重くなるという難点がある。
また、レール体に係合穴を形成することは、レール体の
強度を低下させる原因となる。さらに、抽斗の側壁に直
接係合穴を形成した場合、係合穴に係合したアーム片が
抽斗の内部に突出して抽斗内のファイル等の収納物を傷
つける虞れがあり、また、抽斗の内部に収納物が詰め込
まれているとアーム片を十分に係合穴に係合させること
ができなくなるという問題が生じる。
【0006】したがって、本発明の目的は、施錠装置で
ロック及びロック解除操作される鍵棒を利用した簡単な
構成で、強度低下を招くことなく、1つの抽斗が引き出
されたときに他の抽斗を確実に収納位置に安全にロック
することができ、しかも、抽斗の出し入れ操作を楽に行
うことができる家具における抽斗のロック装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、家具本体に出し入れ自在に
収容された複数の抽斗の外側面にそれぞれストッパを突
設し、前記家具本体の内側に回動可能に縦設した鍵棒に
前記ストッパに係合可能なフックを設け、前記家具本体
に設けた施錠装置で前記鍵棒を回動させることにより、
前記フックを前記ストッパに対し係脱させるようにした
家具における抽斗のロック装置において、前記鍵棒にカ
ム部材を設け、前記各抽斗には該抽斗が家具本体より引
き出されるときにカム部材に当接し前記鍵棒を前記スト
ッパに対し前記フックの係合する方向に回動させる係接
片を設けたことを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載のロ
ック装置において、前記施錠装置は解錠位置とキーでロ
ック可能な施錠位置との間を前後に移動可能な作動板を
有し、前記鍵棒はその一端より略水平に延びて前記作動
板に形成された係合孔に係合するアームを有し、前記作
動板の係合孔は前後方向に長穴状に形成され、前記係合
孔の中央部には前記アームを該係合孔の前端又は後端に
係止するためのくびれ部が形成され、前記アームは前記
くびれ部または該くびれ部と対向する前記係合孔の壁部
の弾性変形により前記くびれ部を通過可能であることを
特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1記載のロ
ック装置において、前記係接片が前記抽斗の外側面に固
着された保持片に装着されていることを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1記載のロ
ック装置において、前記係接片が前記抽斗の外側面に切
り起こし形成された保持片に装着されていることを特徴
とする。
【0011】
【作用】請求項1記載のロック装置においては、施錠装
置をキーで操作して鍵棒をロック方向に回動させると、
全てのフックが対応するストッパに係合するので、全て
の抽斗を家具本体内の収納位置にロック(キーロック)
することができる。また、施錠装置をキーで操作して鍵
棒をロック解除方向に回動させると全てのフックが対応
するストッパから離脱するので、全ての抽斗が引き出し
自在となる。さらに、1つの抽斗が家具本体より引き出
されるときに抽斗の外側面に設けられている係接片がカ
ム部材に当接し鍵棒をロック方向に回動させるので、他
の抽斗を収納位置に安全にロック(安全ロック)するこ
とができる。そして、抽斗が家具本体より引き出される
ときに、抽斗の外側面に設けられている係接片がカム部
材に当接し鍵棒をロック方向に回動させた後は、カム部
材が引き出された抽斗および係接片に対し切り離し状態
となるので、抽斗を軽い力で出し入れ操作することがで
きる。また、抽斗或いは抽斗を案内するレール手段にロ
ック用の窓部を開設する必要がないので、それらの強度
低下を防止することができると共に、抽斗内の収納空間
を安全に最大限利用することができる。
【0012】請求項2記載のロック装置においては、施
錠装置と一体に設けられた作動板には前後方向に長穴状
の係合孔が形成され、該係合孔の中央部には鍵棒のアー
ムを該係合孔の前端又は後端に係止するためのくびれ部
が形成され、さらに、アームは、該くびれ部または該く
びれ部と対向する係合孔の壁部の弾性変形により該くび
れ部を通過可能であるので、施錠装置が解錠位置にある
とき、鍵棒のアームは係合孔内のくびれ部によって係合
孔内の前端または後端に安定に係止され得ると共に、適
度の外力を受けたときはくびれ部または該くびれ部と対
向する係合孔の壁部を弾性変形させつつ該くびれ部を通
過することができる。したがって、作動板の前後移動に
よるキーロックおよび解除と、抽斗の出し入れに伴う他
の抽斗の安全ロックおよび解除とをそれぞれ確実に行い
得る抽斗のロック装置を提供することができる。すなわ
ち、施錠装置の作動板がロック解除のために解錠位置へ
と移動されると、鍵棒の一端のアームは作動板の係合孔
の前端に係止されたままロック解除方向に回動変位され
る。そして、このとき、アームはくびれ部によって作動
板の係合孔の前端に係止されるので、アームが不用意に
係合孔の後端側すなわちロック方向に移動することを防
止できる。また、その後何れかの抽斗が引き出される
と、アームは作動板の係合孔のくびれ部または該くびれ
部と対向する係合孔の壁部を弾性変形させることによっ
て該くびれ部を通過し、解錠位置に保たれている作動板
の係合孔の前端から後端へと移動するが、このとき、ア
ームはくびれ部によって作動板の係合孔の後端に係止さ
れるので、アームが不用意に係合孔の前端側すなわちロ
ック解除方向に移動することを防止できる。
【0013】請求項3記載のロック装置においては、係
接片が抽斗の外側面に固着された保持片に装着されてい
るので、抽斗の外側面に複雑形状の打抜き、切り起こし
等の加工を施すことなく、保持片を介して係接片を容易
に抽斗の外側面に取り付けることができる。
【0014】請求項4記載のロック装置においては、係
接片が抽斗の外側面に切り起こし形成された保持片に装
着されているので、最小限の部品点数で係接片を抽斗の
外側面に取り付けることができる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につき
説明する。
【0016】図1から図7までは本発明をファイルキャ
ビネットに適用した場合の第1実施例を示したものであ
り、図1はキャビネットの全体斜視図、図2は抽斗とレ
ール手段とロック装置の構成を示す要部斜視図、図3
(a),(b)はそれぞれロック装置の要部横断面図お
よび要部縦断面側面図、図4はロック装置の要部縦断面
図正面図、図5(a),(b)はそれぞれロック装置の
要部斜視図、図6および図7はそれぞれロック装置の動
作説明図である。
【0017】はじめに図1を参照すると、前面が開口し
たキャビネット本体1には上下3段の抽斗2が出し入れ
自在に収納されている。図2に示すように、各抽斗2を
支持するレール手段は、キャビネット本体1の左右内側
面(片側内側面のみ図示)に固定した断面略コ字形の本
体固定レール3と、この本体固定レール3内に挿入され
て支持される断面略コ字形の中間移動レール4と、抽斗
2の外側面に固定された抽斗固定レール7とを有してい
る。中間移動レール4の後端には本体固定レール3の上
面部3aの下面に当接するローラ5が軸支されており、
また、中間移動レール4の前端近傍及び後端近傍にはそ
れぞれ本体固定レール3の底面部3bの上面に当接する
ローラ6が軸支されている。一方、抽斗2の抽斗固定レ
ール7はローラ6の上面で支持されるようになってい
る。
【0018】上述したレール手段によれば、中間移動レ
ール4を介して抽斗2をキャビネット本体1の前方に大
きく引き出すことができるが、中間移動レールを省略し
たいわゆるシングルサスペンション形態のレール手段を
用いてもよい。
【0019】図1〜図5に示すように、キャビネット本
体1の片側の内側には鍵棒8が回動可能に縦設されてお
り、各抽斗2の外側面に突設したストッパ9に対応して
鍵棒8にはU字状の曲杆からなるフック10が溶接によ
って固着されている。
【0020】図2及び図3(b)に示すように、キャビ
ネット本体1には施錠装置11が設けられている。この
施錠装置11はキャビネット本体1の天板1aの上前面
部と天板1aの内側に固設された前補強板1bとに支持
されて前後に移動可能となっている。図2及び図3
(b)はこの施錠装置11がキャビネット本体1の前方
に突出した解錠状態を示している。この施錠装置11を
後方に押し、施錠装置11のキー差込部11aに差し込
んだキー(図示せず)を回すと、施錠装置11はその押
し込まれた施錠位置にロックされるようになっている。
施錠装置11には後方に延びる作動板12が一体に設け
られている。この作動板12は金属製のフレーム13と
その後端部に取り付けられた樹脂製のブロック片14と
からなっており、ブロック片14に設けられたばね係止
部15とキャビネット本体1の前補強板1bとの間に作
動板12および施錠装置11を前方に付勢する引張ばね
16が取り付けられている。
【0021】図3(b)および図5(a)に示すよう
に、作動板12のブロック片14には係合孔14aが形
成されており、鍵棒8はその上端より略水平に延びてブ
ロック片14の係合孔14aに係合するアーム8aを有
する。係合孔14aは、作動板12が解錠位置(前進位
置)にあるときアーム8aが該係合孔14a内を前後に
移動して鍵棒8のフック10がストッパ9に対し係脱し
得るように前後方向に長穴状に形成されている。係合孔
14aの中央部にはアーム8aを該係合孔14aの前端
又は後端に係止するためのくびれ部14bが形成されて
いる。また、くびれ部14bと対向する係合孔14aの
壁部14cは撓み変形し得るように薄肉に形成されてい
る。したがって、アーム8aはくびれ部14bによって
係合孔14aの前端又は後端に係止されるが、該アーム
8aに適度の力が加えられると、ブロック片13の壁部
14cを撓み変形させつつくびれ部14bを通過するこ
とができる。
【0022】図3(a)および図5(a)に示すよう
に、鍵棒8のアーム8aの先端部には該アーム8aが係
合孔14aから不用意に抜け出ることを防止するための
突起8bが設けられている。
【0023】図2,図3(a),図4および図5
(a),(b)を参照すると、鍵棒8には樹脂製のカム
部材17が固設されており、各抽斗2には該抽斗2がキ
ャビネット本体1より引き出されるときにカム部材17
に当接して前記鍵棒8をロック方向すなわちストッパ9
に対しフック10の係合する方向に回動させる係接片1
8が設けられている。カム部材17は山形カム面17a
を有し、係接片18はこの山形カム面17aに当接可能
なピン18aを有する。また、カム部材17は鍵棒8の
外周に弾接嵌合する嵌合部17bを有しており、また、
図4から判るように、カム部材17の下面部に形成され
た係合溝にフック10が係合することにより、カム部材
17は鍵棒8およびフック10に対し止着されている。
【0024】図5(b)に示すように、この実施例にお
いては、係接片18は抽斗2の外側面に固着された保持
片19に挿抜可能に装着されている。保持片19には係
合穴19aが形成されており、係接片18にはこの係合
穴19aの上縁に係止して係接片18を保持片19に係
止する爪部18bが設けられている。
【0025】上記構成を有するロック装置においては、
施錠装置11をキーで操作して鍵棒8をロック方向に回
動させると、図6に示すように、全てのフック10が対
応する抽斗2のストッパ9に係合するので、全ての抽斗
2をキャビネット本体1内の収納位置にロック(キーロ
ック)することができる。また、施錠装置11をキーで
操作して鍵棒8をロック解除方向に回動させると、図3
(a)に示すように、全てのフック10が対応する抽斗
2のストッパ9から離脱するので、全ての抽斗2が引き
出し自在となる。さらに、1つの抽斗2がキャビネット
本体1より引き出されると、図3および図7から判るよ
うに、その抽斗2の外側面に設けられている係接片18
のピン18aがカム部材17の山形カム面17aに当接
し鍵棒をロック方向に回動させるので、他の抽斗2を収
納位置に安全にロック(安全ロック)することができ
る。そして、抽斗2がキャビネット本体1より引き出さ
れるときに、その抽斗2の外側面に設けられている係接
片18がカム部材17に当接し鍵棒8をロック方向に回
動させた後は、カム部材17は抽斗2および係接片18
に対し切り離し状態となるので、抽斗2を軽い力で出し
入れ操作することができる。また、抽斗2或いは抽斗2
を案内するレール手段にロック用の窓部を開設する必要
がないので、それらの強度低下を防止することができる
と共に、抽斗2内の収納空間を安全に最大限利用するこ
とができる。
【0026】また、上記構成のロック装置においては、
施錠装置11と一体に設けられた作動板12のブロック
片14には前後方向に長穴状の係合孔14aが形成さ
れ、該係合孔14aの中央部には鍵棒8のアーム8aを
該係合孔14aの前端又は後端に係止するためのくびれ
部14bが形成され、さらに、アーム8aは、該くびれ
部14bまたは該くびれ部14bと対向する係合孔の壁
部14cの弾性変形により該くびれ部14bを通過可能
であるので、施錠装置11が解錠位置にあるとき、鍵棒
8のアーム8aは係合孔14a内のくびれ部14bによ
って係合孔14a内の前端または後端に安定に係止され
得ると共に、適度の外力を受けたときはくびれ部14b
と対向する係合孔14aの壁部14cを弾性変形させつ
つ該くびれ部14bを通過することができる。したがっ
て、作動板12の前後移動によるキーロックおよび解除
と、抽斗2の出し入れに伴う他の抽斗2の安全ロックお
よび解除とをそれぞれ確実に行うことができる。すなわ
ち、施錠装置11の作動板12がロック解除のために解
錠位置へと移動されると、鍵棒8の一端のアーム8aは
作動板12のブロック片14の係合孔14aの前端に係
止されたままロック解除方向に回動変位される。そし
て、このとき、アーム8aはくびれ部14bによって係
合孔14aの前端に係止されるので、アーム8aが不用
意に係合孔14aの後端側すなわちロック方向に移動す
ることを防止できる。また、その後何れかの抽斗2が引
き出されると、アーム8aは係合孔14aのくびれ部1
4bと対向する係合孔の壁部14cを弾性変形させるこ
とによって該くびれ部14bを通し、解錠位置に保たれ
ている作動板12の係合孔14aの前端から後端へと移
動するが、このとき、アーム8aはくびれ部14bによ
って係合孔14aの後端に係止されるので、アーム8a
が不用意に係合孔14aの前端側すなわちロック解除方
向に移動することを防止できる。
【0027】さらに、上記構成のロック装置において
は、係接片18が抽斗2の外側面に固着された保持片1
9に装着されているので、抽斗2の外側面に複雑形状の
打抜き、切り起こし等の加工を施すことなく、保持片1
9を介して係接片18を容易に抽斗2の外側面に取り付
けることができる。
【0028】図8は係接片18の取付構造の変形例を示
したものである。同図を参照すると、この変形例では、
係接片18が抽斗2の外側面に切り起こし形成された保
持片20に装着されている。また、抽斗2の外側面には
係接片18の爪部18bを係止する係合穴21が形成さ
れている。したがって、この変形例の場合、最小限の部
品点数で係接片18を抽斗2の外側面に取り付けること
ができる。
【0029】以上、図示実施例につき説明したが、本発
明は上記実施例の態様のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施例においてはフック10とカム部材1
7は別部材からなるが、フック10をカム部材17と一
体に樹脂で作ることも可能である。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、鍵棒にカム部材を設け、各抽斗には該抽斗が家具本
体より引き出されるときにカム部材に当接し鍵棒をロッ
ク方向に回動させる係接片を設けたから、施錠装置でロ
ック及びロック解除操作される鍵棒を利用した簡単な構
成で、強度低下を招くことなく、1つの抽斗が引き出さ
れたときに他の抽斗を確実に収納位置に安全にロックす
ることができ、しかも、抽斗の出し入れ操作を楽に行う
ことができる家具における抽斗のロック装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をファイルキャビネットに適用した場合
の一実施例を示すキャビネットの全体斜視図である。
【図2】図1のキャビネットの抽斗とレール手段とロッ
ク装置の構成を示す要部斜視図である。
【図3】(a),(b)はそれぞれ解錠位置にあるロッ
ク装置の要部横断面図および要部縦断面側面図である。
【図4】図1のキャビネットの要部縦断面図正面図であ
る。
【図5】(a),(b)はそれぞれ図1のキャビネット
におけるロック装置の要部斜視図である。
【図6】施錠装置を解錠位置に移動させたときのロック
装置の動作説明図である。
【図7】抽斗を引き出したときのロック装置の動作説明
図である。
【図8】係接片の取付構造の変形例を示す要部斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 キャビネット本体 2 抽斗 8 鍵棒 8a アーム 9 ストッパ 10 フック 11 施錠装置 12 作動板 14 ブロック片 14a 係合孔 14b くびれ部 14c 壁部 16 引張りばね 17 カム部材 17a 山形カム面 18 係接片 18a ピン 18b 爪部 19 保持片 19a 係合穴 20 保持片

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 家具本体に出し入れ自在に収容された複
    数の抽斗の外側面にそれぞれストッパを突設し、前記家
    具本体の内側に回動可能に縦設した鍵棒に前記ストッパ
    に係合可能なフックを設け、前記家具本体に設けた施錠
    装置で前記鍵棒を回動させることにより、前記フックを
    前記ストッパに対し係脱させるようにした家具における
    抽斗のロック装置において、 前記鍵棒にカム部材を設け、前記各抽斗には該抽斗が家
    具本体より引き出されるときにカム部材に当接し前記鍵
    棒を前記ストッパに対し前記フックの係合する方向に回
    動させる係接片を設けたことを特徴とする家具における
    抽斗のロック装置。
  2. 【請求項2】 前記施錠装置は解錠位置とキーでロック
    可能な施錠位置との間を前後に移動可能な作動板を有
    し、前記鍵棒はその一端より略水平に延びて前記作動板
    に形成された係合孔に係合するアームを有し、前記作動
    板の係合孔は、前記作動板が解錠位置にあるとき前記ア
    ームが該係合孔内を前後に移動して前記鍵棒のフックが
    前記ストッパに対し係脱し得るように前後方向に長穴状
    に形成され、前記係合孔の中央部には前記アームを該係
    合孔の前端又は後端に係止するためのくびれ部が形成さ
    れ、前記アームは前記くびれ部または該くびれ部と対向
    する前記係合孔の壁部の弾性変形により前記くびれ部を
    通過可能であることを特徴とする請求項1記載の家具に
    おける抽斗のロック装置。
  3. 【請求項3】 前記係接片が前記抽斗の外側面に固着さ
    れた保持片に装着されていることを特徴とする請求項1
    記載の家具における抽斗のロック装置。
  4. 【請求項4】 前記係接片が前記抽斗の外側面に切り起
    こし形成された保持片に装着されていることを特徴とす
    る請求項1記載の家具における抽斗のロック装置。
JP14677295A 1995-05-22 1995-05-22 家具における抽斗のロック装置 Expired - Fee Related JP3763362B2 (ja)

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CN115059358A (zh) * 2022-06-28 2022-09-16 中山亿联智能科技有限公司 一种隐藏式声纹抽屉柜子锁

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