JP2002370154A - ワイヤソー装置及び同時切断方法 - Google Patents

ワイヤソー装置及び同時切断方法

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JP2002370154A
JP2002370154A JP2001180228A JP2001180228A JP2002370154A JP 2002370154 A JP2002370154 A JP 2002370154A JP 2001180228 A JP2001180228 A JP 2001180228A JP 2001180228 A JP2001180228 A JP 2001180228A JP 2002370154 A JP2002370154 A JP 2002370154A
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JP
Japan
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wire
saw device
workpiece
guide grooves
wire saw
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001180228A
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English (en)
Inventor
Nobufumi Watanabe
宣文 渡辺
Shoji Masuyama
尚司 増山
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多溝付きローラを交換することなく、所望の
切断厚さの加工物を得ることができる新規なワイヤソー
装置及び同時切断方法の提供。 【解決手段】 ワイヤWのガイド溝2が複数形成された
多溝付きローラ1を複数配置すると共に、その多溝付き
ローラ1間にワイヤWを多重に巻き架け、これら多溝付
きローラ1を回転させながらその多溝付きローラ1間を
通過するワイヤWに被加工物Sを押し付けてこれを同時
に複数に切断加工するワイヤソー装置において、上記ガ
イド溝2の間隔を任意の範囲で変化させる。これによっ
て、多溝付きローラ1を交換することなく所望の切断厚
さの加工物を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子の材料
となるガリウム砒素やシリコン,または水晶,磁性材
料,セラミックス等の脆性材料をワイヤで同時切断加工
するためのワイヤソー装置及び同時切断方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】係る従来のワイヤソー装置は、図3に示
すように、トライアングル状に配置された3つの多溝付
きローラ1,1,1間に、送出しリール(図示せず)か
ら送り出された切断用のワイヤWをそのガイド溝2に沿
って一定の間隔を隔てて多重に巻き架けた後、巻き取り
リール(図示せず)に順次巻き取ると共に、その内部に
砥粒を含む加工液Lを供給するための加工液供給ヘッド
3を臨ませた構造となっている。
【0003】そして、図示するようにこれら3つの多溝
付きローラ1,1,1を同方向に回転させて各多溝付き
ローラ1,1,1間にワイヤWを高速で流した状態で、
その切断部、すなわち底部に位置する一対の多溝付きロ
ーラ1,1間に加工液供給ヘッド3から砥粒を含む加工
液Lを吹き付けながら、切断ステージ4上に載置された
棒状あるいは円筒状の被加工物Sをその下方から接近さ
せてゆっくりとワイヤWに押し付けると、ラッピング効
果でワイヤWの表面に付着した加工液L中の砥粒と被加
工物Sとの摩擦によってその被加工物SがワイヤWの各
通過位置で一定のピッチ毎、すなわちガイド溝2,2…
の間隔の厚さで同時に多数の加工物(薄板)に切断加工
するようにしたものである。尚、従来ではその他、表面
に砥粒を有する砥粒付きワイヤWを用い、加工液供給ヘ
ッド3を省略した形式のものも用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のワイヤソー装置にあっては、図2に示すように各
多溝付きローラ1,1,1表面のガイド溝2,2…がそ
の長手方向に沿って同ピッチ(a)で形成されているこ
とから、これを通過するワイヤWの間隔も一定となって
いる。
【0005】そのため、1回の切断では切断厚さが一定
の加工物しか得ることができないため、異なる切断厚さ
の加工物を得るためには、その都度ガイド溝2,2…の
間隔が異なる別の多溝付きローラ1,1,1を交換し、
ワイヤWを巻き架け直さなければならず、その作業は極
めて煩わしいものであった。
【0006】そこで、本発明はこのような課題を有効に
解決するために案出されたものであり、その目的は、多
溝付きローラを交換することなく、2種類以上の切断厚
さの加工物を同時に得ることができる新規なワイヤソー
装置及び同時切断方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、ワイヤのガイド溝がその長手方向に沿って
複数形成された多溝付きローラを2つ以上平行に配置す
ると共に、その多溝付きローラ間にワイヤを多重に巻き
架けた後、これら多溝付きローラを同方向に回転させな
がらその多溝付きローラ間を通過するワイヤに被加工物
を押し付けてこれを同時に複数部材に切断加工するよう
にしたワイヤソーを用いた同時切断方法において、上記
ガイド溝の間隔を任意の範囲で変化させたものである。
【0008】これによって、多溝付きローラを交換する
ことなく、同時にあるいは多段階に分けて2種以上の厚
さの異なる加工物を得ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明を実施する好適一形
態を添付図面を参照しながら説明する。
【0010】図1(A)は、本発明に係るワイヤソー装
置を構成する多溝付きローラ1の実施の一形態を示す側
面図、図1(B)は、この図1(A)中、C部を示した
ものである。
【0011】図示するように、この多溝付きローラ1
は、これを装置に対して所定の位置に設置すると共に必
要な回転駆動力を得るための支持回転部5に回転軸6を
介してその表面に樹脂製の表層部7を備えたものであ
り、その表層部7の表面に断面V字状をした環状のガイ
ド溝2が複数それぞれ独立して切削加工されている。
【0012】そして、本実施の形態にあっては、図1
(A)に示すようにこのガイド溝2の間隔(ピッチ)が
多溝付きローラ1の略中央部を境にして先端部側範囲が
狭く、支持回転部5側が広くなっている。例えば、同図
(B)に示すように先端部側範囲がピッチa,支持回転
部5側がピッチ2aとなっており、その間隔が2倍とな
っている。
【0013】そのため、このような多溝付きローラ1を
備えたワイヤソー装置にあっては、多溝付きローラ1先
端部側のガイド溝2を通過するワイヤWの間隔と、支持
回転部5側のガイド溝2を通過するワイヤWの間隔とが
それぞれ異なった状態となることから、これら各ワイヤ
Wを纏めて横断するような長さの被加工物Sを切断加工
すると切断厚さが異なる2種類の加工物を同時に得るこ
とができる。
【0014】また、被加工物を切断加工するに際して、
いずれか一方の範囲のみを選択して利用すれば、多溝付
きローラ1を交換することなく、必要に応じて所望の切
断厚の加工物のみを得ることもできる。さらに、このガ
イド溝2のピッチを一定の範囲毎に3つ以上のエリアに
区分けすれば、3つ以上の切断厚の異なる加工物を同時
に得ることも可能となる。
【0015】そして、この多溝付きローラ1として全長
200mmであって先端から100mmの位置を境にし
てガイド溝2の間隔を以下の表1に示すように2種類に
変更したものを用いると共に、外径φ0.16mmのワ
イヤWを用いて4インチのGaAs結晶を同時切断加工
した。
【0016】
【表1】
【0017】この結果、表1に示すように、厚さの異な
る2種類の加工物が同時に多数枚得られたことは勿論、
その各範囲毎に得られた加工物も厚さも殆ど変わらなか
った。尚、それぞれの加工物の厚さがガイド溝2の間隔
よりも異なるのは、ワイヤWの径及び遊離砥粒による加
工物表面の摩耗によるものである。
【0018】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、多溝付き
ローラを交換することなく、切断厚さの異なる2種類以
上の加工物を同時に得ることができる。この結果、多溝
付きローラの交換作業に要する手間や労力が省け、作業
効率が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、本発明に係るワイヤソー装置を構成
する多溝付きローラの実施の一形態を示す側面図であ
る。(B)は、図1(A)中C部を示す部分拡大図であ
る。
【図2】(A)は、従来のワイヤソー装置を構成する多
溝付きローラの実施の一形態を示す側面図である。
(B)は、図2(A)中C部を示す部分拡大図である。
【図3】従来のワイヤソー装置の構成及び作用を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 多溝付きローラ 2 ガイド溝 3 加工液供給ヘッド 4 切断ステージ 5 支持回転部 6 回転軸 7 表層部 S 被加工物 W ワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C058 AA05 AA12 AA14 CA04 CA05 CB07 3C069 AA01 BA06 CA02 CA03 CA04 EA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤのガイド溝がその長手方向に沿っ
    て複数形成された多溝付きローラを2つ以上平行に配置
    すると共に、その多溝付きローラ間にワイヤを多重に巻
    き架け、これら多溝付きローラを同方向に回転させなが
    らその多溝付きローラ間を通過するワイヤに被加工物を
    押し付けてこれを複数の加工物に同時に切断加工するた
    めのワイヤソー装置において、上記ガイド溝の間隔を任
    意の範囲で変化させたことをことを特徴とするワイヤソ
    ー装置。
  2. 【請求項2】 上記ガイド溝の間隔を一定の範囲毎にそ
    の長手方向に沿って多段階に変化させたことを特徴とす
    る請求項1に記載のワイヤソー装置。
  3. 【請求項3】 ワイヤのガイド溝がその長手方向に沿っ
    て複数形成された多溝付きローラを2つ以上平行に配置
    すると共に、その多溝付きローラ間にワイヤを多重に巻
    き架けた後、これら多溝付きローラを同方向に回転させ
    ながらその多溝付きローラ間を通過するワイヤに被加工
    物を押し付けてこれを複数の加工物に同時に切断加工す
    るようにした同時切断方法において、上記ガイド溝の間
    隔を任意の範囲で変化させたことを特徴とするワイヤソ
    ー装置を用いた同時切断方法。
  4. 【請求項4】 上記ガイド溝の間隔を一定の範囲毎にそ
    の長手方向に沿って多段階に変化させたことを特徴とす
    る請求項3に記載のワイヤソー装置を用いた同時切断方
    法。
JP2001180228A 2001-06-14 2001-06-14 ワイヤソー装置及び同時切断方法 Pending JP2002370154A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010064189A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Komatsu Ntc Ltd ワイヤソーおよびワーク加工方法
CN105058604A (zh) * 2015-07-24 2015-11-18 山东大学 一种实现SiC单晶不同直径切割的多线切割机罗拉及其使用方法
CN109732797A (zh) * 2019-03-08 2019-05-10 东莞金坤新材料股份有限公司 一种用于切削导磁件的线切割机
CN114872209A (zh) * 2021-12-13 2022-08-09 广东金湾高景太阳能科技有限公司 一种提高硅片厚度集中度的切割加工方法

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