JP2002326592A - 自動二輪車 - Google Patents

自動二輪車

Info

Publication number
JP2002326592A
JP2002326592A JP2001135002A JP2001135002A JP2002326592A JP 2002326592 A JP2002326592 A JP 2002326592A JP 2001135002 A JP2001135002 A JP 2001135002A JP 2001135002 A JP2001135002 A JP 2001135002A JP 2002326592 A JP2002326592 A JP 2002326592A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel tank
down frame
vehicle body
frame
bracket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001135002A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Kurachi
誠 倉知
Toshikatsu Koike
俊勝 小池
Takeshi Inoue
雄志 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP2001135002A priority Critical patent/JP2002326592A/ja
Priority to MYPI20021584 priority patent/MY129037A/en
Priority to EP02291109A priority patent/EP1254830B1/en
Priority to CNB021215065A priority patent/CN1304238C/zh
Publication of JP2002326592A publication Critical patent/JP2002326592A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダウンフレーム内に収納する燃料タンクの軽
量化を図る。 【解決手段】 ヘッドパイプ12から後下がりに延びる
ダウンフレーム14を閉断面形状に形成する。このダウ
ンフレーム14の後端部を下方へ向けて開口させる。こ
の開口を燃料タンク11の出し入れ口としてダウンフレ
ーム14内に燃料タンク11を収納した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体フレームのダ
ウンフレーム内に燃料タンクを収納した自動二輪車に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の自動二輪車としては、例
えば特開2000−280962号公報に開示されたも
のがある。この公報に示された自動二輪車の車体フレー
ムは、ヘッドパイプと、このヘッドパイプから後下がり
に延びるダウンフレームと、このダウンフレームの後端
部から上方に延びるシートフレームとを鋳造によって一
体に形成している。鋳造は、上下方向に分離する金型を
用いて行っている。このため、前記ダウンフレームは、
上金型のキャビティの凹陥部内に下金型の凸部を下方か
ら臨ませることによって、下方に向けて開放される断面
逆U字状に成形している。この自動二輪車は、上述した
ように形成したダウンフレームの内方に燃料タンクを収
納している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように構成した従来の自動二輪車は、燃料タンクを強
度が高くなるように例えば厚みを厚く形成しなければな
らず、重量が重くなるという問題があった。これは、燃
料タンクがダウンフレームの下端開口部から下方へ露出
しているからである。すなわち、前輪によって跳ね上げ
られた小石などの異物が下方から燃料タンクに当たった
ときにこれが変形することがないように燃料タンクを形
成しているからである。
【0004】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、ダウンフレーム内に収納する燃料タ
ンクの軽量化を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明に係る自動二輪車は、ヘッドパイプから後下
がりに延びるダウンフレームを閉断面形状に形成すると
ともに、このダウンフレームの後端部を下方へ向けて開
口させ、この開口を燃料タンクの出し入れ口としてダウ
ンフレーム内に燃料タンクを収納したものである。
【0006】本発明によれば、ダウンフレームによって
燃料タンクの周囲が覆われ、燃料タンクに外力が加えら
れることはないから、燃料タンクを相対的に強度が低く
なるように形成することができる。
【0007】請求項2に記載した発明に係る自動二輪車
は、請求項1に記載した発明に係る自動二輪車におい
て、燃料タンクの前端部に筒状部材を上方へ向けて突設
し、この筒状部材をダウンフレームの筒状部材用取付穴
に挿通させて固定し、燃料タンクの後端部を、ダウンフ
レームの後端部開口に横架させたブラケットに支持させ
たものである。
【0008】この発明によれば、燃料タンクの筒状部材
を利用して燃料タンク前部をダウンフレームに取付ける
ことができる。また、燃料タンクの後端部を支持するブ
ラケットでダウンフレームの後端部を補強することがで
きる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る自動二輪車の
一実施の形態を図1ないし図13によって詳細に説明す
る。図1は本発明に係る自動二輪車の側面図、図2はエ
ンジン搭載部分を拡大して示す側面図、図3は燃料タン
クの後端部を支持する部分を示す側面図で、同図は一部
を破断した状態で描いてある。図4はエンジン前部支持
用クロスメンバの平面図、図5は図2における車体フレ
ームとエンジンの一部のV−V線断面図、図6は図2にお
ける車体フレームとエンジンの一部のVI−VI線断面図、
図7は図2における車体フレームのVII−VII線断面図、
図8はヘッドパイプの横断面図、図9は燃料タンクの前
部支持部分を拡大して示す断面図である。図10および
図11はヘッドパイプの他の形成例を示す図である。図
12は図3におけるX−X線断面図、図13は燃料タンク
用ダンパーゴムの横断面図である。
【0010】これらの図において、符号1で示すもの
は、この実施の形態による自動二輪車である。符号2は
車体フレームを示し、3はエンジン、4は前輪、5はフ
ロントフォーク、6は操向ハンドル、7は後輪、8はリ
ヤアーム、9はクッションユニット、10はシート、1
1は燃料タンクを示す。
【0011】前記フロントフォーク5はテレスコピック
式のものを使用し、後述する車体フレーム2のヘッドパ
イプ12に回動自在に支持させている。前記リヤアーム
8は、後輪7の両側方に左側アーム8aと右側アーム8
b(図6参照)を備え、車体フレーム2にピボット軸1
3(図2,6参照)を介して回動自在に支持させてい
る。前記クッションユニット9は、リヤアーム8の各ア
ーム8a,8bの途中と車体フレーム2との間にそれぞ
れ介装している。
【0012】前記車体フレーム2は、図1に示すよう
に、前記ヘッドパイプ12と、このヘッドパイプ12か
ら後下がりに延びるダウンフレーム14と、このダウン
フレーム14の後端部から上方に延びるシートフレーム
15と、ダウンフレーム14の後端部から下方へ延びる
リヤフレーム16(図2,3参照)とを一体に形成して
いる。詳述すると、この車体フレーム2は、図5,7お
よび図8に示すように、車体左側の半部21と、車体右
側の半部22とを摩擦攪拌接合法により互いに接合させ
ることによって形成している。
【0013】前記両半部21,22は、それぞれ鋳造に
よって成形しており、車体左側の半部21は、車体右側
に向けて開放される断面形状に形成し、車体右側の半部
22は、車体左側に向けて開放される断面形状に形成し
ている。すなわち、これらの両半部21,22を成形す
る金型(図示せず)は、キャビティを凹陥部と凸部とに
よって形成し、凹陥部を有する雌型と、凸部を有する雄
型とが車幅方向に接離する構造のものを使用している。
【0014】また、車体左側の半部21は、図5,7お
よび図8に示すように、車体内側の端縁に突条21aを
形成し、車体右側の半部22は、車体内側の端縁に前記
突条21aが嵌合する凹溝21bを形成している。これ
ら両半部21,22を互いに接合させるためには、前記
凹溝21bと前記突条21aとを嵌合させて互いに厚み
方向に重ね、この状態で外面に摩擦攪拌接合用の回転ツ
ールを接触させることによって行う。接合後にヘッドパ
イプ12内の穴12a(図8参照)を機械加工によって
ホーニングし、ヘッドパイプ12を所定の寸法になるよ
うに調整する。この実施の形態では、前記凹溝21bを
形成する車体右側の半部22の端縁部分を他の部分に較
べて厚みが厚くなるように形成している。これは、摩擦
攪拌接合を行うときに回転ツールによって押圧されて接
合部が座屈により変形するのを阻止するためである。
【0015】ヘッドパイプ12は、上述したように形成
する他に、図10および図11に示すように形成するこ
とができる。図10および図11はヘッドパイプの他の
形成例を示す図で、図10(a)は平面図、図10
(b)は縦断面図である。図10に示すヘッドパイプ
は、上端と下端の開口部分にそれぞれ軸受圧入用のリン
グ12bを固着している。このリング12bをヘッドパ
イプ12に固着するためには、摩擦攪拌接合法や、ろう
付け、溶接などによって行うことができる。
【0016】前記リング12bは、ヘッドパイプ12に
固着した後にホーニングなどによって内周部が仕上げら
れている。この後加工を行う以前のリング12bの内周
面の位置・形状を図10(b)中に二点鎖線で示す。こ
のリング12bにステアリング軸支持用の軸受を圧入す
ることによって、ヘッドパイプ12に圧入時の荷重が加
えられるのを阻止することができる。このため、ヘッド
パイプ12を左右両半部21,22によって形成する構
造を採りながら、ステアリング軸(図示せず)を強固に
軸支することができる。図10(b)において、ヘッド
パイプ12内に臨む符号12cで示すものは、前記リン
グ12bを軸線方向に位置決めするための内フランジで
ある。この内フランジ12cは、左右両半部21,22
にそれぞれ一体に形成している。図11に示すヘッドパ
イプ12は、左右両半部21,22とは別体に形成し、
これら両半部に溶接している。溶接部を符号12dで示
す。
【0017】このように車体左側の半部21と車体右側
の半部22とを接合することによって、この車体フレー
ム2の内部に中空部23が形成される。この車体フレー
ム2においては、エンジン3の前部と対応する前後方向
の中途部24を除く他の部位を閉断面形状に形成してお
り、前記中途部24の下端に形成した開口から中空部2
3内に燃料タンク11や気化器25などの補機を挿入し
取付けている。
【0018】前記中途部24は、図5に示すように、断
面下向きU字状に形成して下方に向けて開放させ、下端
開口部24aにクロスメンバ26を前記車体左側の半部
21と車体右側の半部22とに架け渡して横架させてい
る。このクロスメンバ26の車幅方向の両端部に、図
2,4および図5に示すように、エンジン前部を支持す
るための前側ブラケット27をクロスメンバ取付用ボル
ト28によって取付けている。
【0019】前記取付用ボルト28は、前記下端開口部
から簡単に着脱できるように、左右両半部21,22の
取付座29に下方から螺着している。また、前記クロス
メンバ26の右側部(図5においては左側部)の上面に
は、コイル用ブラケット30を介してコイル31を取付
けている。このコイル31は、エンジン3の点火プラグ
Pに給電するためのものである。
【0020】図5において、前記クロスメンバ26の上
方に配設した符号32で示すものは、燃料タンク11の
後端部を支持するためのブラケットである。このブラケ
ット32は、下方に向けて開放される門形状に形成し、
両端部を車体フレーム2の左右両半部21,22に固定
用ボルト33によって固定している。すなわち、このブ
ラケット32は、ダウンフレーム14の後端部の開口に
横架させている。前記固定用ボルト33は、車体内側か
ら両半部21,22の取付座34に螺着している。
【0021】この実施の形態では、前記左右の固定用ボ
ルト33のうち車体左側の固定用ボルト33によって、
燃料コック支持用ブラケット35と燃料タンク支持用ブ
ラケット32とを車体左側の半部21に共締めしてい
る。燃料コック支持用ブラケット35に取付けた燃料コ
ックを図5中に符号36で示す。
【0022】燃料タンク11は、合成樹脂を材料として
ブロー成形法や回転成形法によって成形し、前記燃料タ
ンク支持用ブラケット32に後端部を支持させるととも
に、前端部を車体フレーム2のダウンフレーム14に支
持させている。燃料タンク後端部の支持は、前記ブラケ
ット32にグロメット37を取付け、燃料タンク後端部
に下方へ向けて突設した支持用突起38を前記グロメッ
ト37の支持孔37aに上方から嵌入させることによっ
て行っている。
【0023】燃料タンク前端部の支持は、図9に示すよ
うに、燃料タンク11にインサート成形によって一体的
に突設した筒状部材39に固定用ナット40を螺着さ
せ、この固定用ナット40と筒状部材基部のフランジ3
9aとの間にシール部材41を介して車体フレーム2の
支持用円筒42を挟み込ませることによって行ってい
る。前記支持用円筒42の内周部42aが本発明に係る
筒状部材用取付穴を構成している。図9において、符号
43は給油キャップを示す。
【0024】この実施の形態では、燃料タンク11をダ
ウンフレーム14内に収納した状態で燃料タンク11の
上面がダウンフレーム14の内面に接触するのを阻止す
るために、図12に示すようにダンパーゴム44をダウ
ンフレーム14に取付けている。このダンパーゴム44
は、ダウンフレーム14の左右両半部21,22の合わ
せ部分に形成した凹陥部45に嵌合させて固着してい
る。凹陥部45は、車体左側の半部21と車体右側の半
部22の合わせ部分に突設した突条21a,22aを図
13に示すように半円状に屈曲させることによって形成
している。
【0025】この自動二輪車1のエンジン3は、4サイ
クル空冷単気筒エンジンで、図2に示すように、シリン
ダ3aを軸線が車体の前後方向を指向するように配設
し、クランクケース3bに設けた三箇所の取付用ボス5
1〜53をそれぞれ取付用ボルト54〜56によって車
体フレーム2に取付けている。このエンジン3の動力
は、クランクケース3bの車体左側の端部に設けた出力
スプロケット57から図示していないチェーンを介して
後輪7に伝達される。また、このエンジン3は、この実
施の形態では、図1に示すように、車体フレーム2に搭
載した状態でエンジンカバー58によって覆われてい
る。
【0026】前記シリンダ3aの上部には、吸気管61
を介して気化器25を接続し、シリンダ3aの下部には
排気管62を接続している。前記吸気管61は、上方に
向かうにしたがって次第に車体の後方に偏在するように
傾斜させて形成し、車体フレーム2の前記中途部24の
下端開口部分から前記クロスメンバ26の上方に延設し
ている。この吸気管61の後端部に接続した前記気化器
25は、前記クロスメンバ26の後方に配設し、車体フ
レーム2に設けたエアクリーナ63の吸気ダクト64を
接続している。
【0027】エンジン3を車体フレーム2に取付ける前
記三箇所のボス51〜53のうち、クランクケース前端
部の前側ボス51は、前記クロスメンバ26から下方に
延びるエンジン支持用の前側ブラケット27に取付用ボ
ルト54によって取付け、クランクケース後端部の上側
ボス52および下側ボス53は、車体フレーム2のリヤ
フレーム16にエンジン支持用の後側ブラケット65を
介して取付けている。
【0028】前記前側ボス51と取付用ボルト54との
間と、上側ボス52と取付用ボルト55との間には、図
6に示すように、ダンパーゴム66を介装している。図
6は、上側ボス52と取付用ボルト55との接続部分を
示しているが、前側ボス51と取付用ボルト54との接
続部分も図6に示す構造と同等の構造を採っている。他
のボス53は、取付用ボルト56を介して前記後側ブラ
ケット65に剛直に固定している。このように三箇所の
取付部分のうち二箇所にダンパーゴム66を介装するこ
とによって、エンジン3を強固に支持しながら、車体フ
レーム2に伝達されるエンジン3の振動を低減すること
ができる。なお、エンジン3を車体フレーム2に取付け
る構造は、この実施の形態の他に、三箇所のボスを車体
フレーム2に剛直に固定したり、上側ボス52と下側ボ
ス53を弾性支持させて前側ボス51を剛直に固定した
り、 前側ボス51と下側ボス53を弾性支持させて上
側ボス51を剛直に固定したり、三箇所のボスのうち何
れか一箇所を弾性支持させて他のボスを剛直に固定した
り、全てのボスを弾性支持させたり、適宜変更すること
ができる。
【0029】図2に示すように、上側ボス52と下側ボ
ス53とを取付ける前記後側ブラケット65は、板状に
形成し、車体フレーム2のリヤフレーム16に2本の固
定用ボルト67,68とピボット軸13とによって固定
している。後側ブラケット65を形成する材料は、鋼、
アルミニウム合金、マグネシウム合金、繊維強化プラス
チックなど種々のものを用いることができる。前記リヤ
フレーム16は、ダウンフレーム14の後端部の一部を
構成しており、図3および図6に示すように、車幅方向
の両端の側壁16a,16bと、前壁16cと、後壁1
6dと、底壁16eとによって上方に向けて開放される
形状に形成している。このリヤフレーム16の上方の開
放部分は車体フレーム2のダウンフレーム14によって
閉塞されているから、結果的にこのリヤフレーム16は
閉断面形状になっている。
【0030】また、このリヤフレーム16は、車幅方向
の一端から他端に向けて延びる筒状ボス69,70が一
体に形成してあり、この筒状ボス69,70によってピ
ボット軸13を支持している。ピボット軸13は、一端
側にフランジ13aを一体に形成するとともに、他端側
にナット71を螺着させており、前記フランジ13aと
リヤフレーム16との間と、前記ナット71とリヤフレ
ーム16との間とにそれぞれ後側ブラケット65を挟み
込ませた状態で、前記ナット71によってリヤフレーム
16に締結させている。このピボット軸13の両端にリ
ヤアーム8の左側アーム8aと右側アーム8bとを回動
自在に支持させている。
【0031】上述したエンジン3を車体フレーム2に取
付けるためには、図5、図9に示すように、先ず、ダウ
ンフレーム14に燃料タンク11を取付けてから行う。
燃料タンク11の車体フレーム2への取付けは、燃料タ
ンク11の後端部に支持用のブラケット32を予め取付
けておき、燃料タンク前端部の筒状部材39をダウンフ
レーム前部に前記締結構造によって固定する。次に、前
記ブラケット32を固定用ボルト33によって燃料コッ
ク36とともにダウンフレーム14に固定する。燃料コ
ック36と燃料タンク11とを接続する燃料ホース(図
示せず)は、燃料タンク11をダウンフレーム14内に
挿入する以前に予め取付けておく。
【0032】そして、筒状部材39にナット40を螺着
し、前記ブラケット32を固定用ボルト33によってダ
ウンフレーム14に固定する。このとき、燃料コック3
6を有するブラケット35も取付ける。燃料コック36
と燃料タンク11とを接続する燃料ホース(図示せず)
は、燃料タンク11をダウンフレーム14内に挿入する
以前に予め取付けておく。
【0033】エンジン3の車体フレーム2への取付け
は、先ず、クランクケース前端部の前記前側ボス51に
取付用ボルト54によって前側ブラケット27を固定
し、この前側ブラケット27にクロスメンバ26を仮に
組付ける。このエンジン3には、吸気管61と気化器2
5とを予め取付けておく。なお、気化器25と吸気ダク
ト64との接続は、エンジン取付け後に図示していない
シートフレーム15側の開口から手を車体フレーム2内
に挿入して行う。
【0034】次に、前記前側ブラケット27とクロスメ
ンバ26および気化器25などを車体フレーム2の前記
中途部24の下端開口部分から車体フレーム2内に挿入
し、エンジン後端部の上側ボス52と下側ボス53とを
取付用ボルト55,56によって後側ブラケット65に
仮に保持させる。このようにエンジン3を車体フレーム
2に仮に保持させた状態で、前側ブラケット27とクロ
スメンバ26を取付用ボルト28によってダウンフレー
ム14に固定する。そして、前記上側ボス52と下側ボ
ス53とを取付用ボルト55,56によって後側ブラケ
ット65に正規の締付け力で締結させることによって、
エンジンの取付け作業が終了する。
【0035】上述したように構成した自動二輪車1は、
ヘッドパイプ12から後下がりに延びるダウンフレーム
14を閉断面形状に形成するとともに、このダウンフレ
ーム14の後端部を下方へ向けて開口させ、この開口を
燃料タンク11の出し入れ口としてダウンフレーム14
内に燃料タンク11を収納しているから、ダウンフレー
ム14によって燃料タンク11の周囲を覆うことができ
る。このため、燃料タンク11に外力が加えられること
はないから、この実施の形態で示したように、燃料タン
ク11を合成樹脂によって相対的に強度が低くなるよう
に形成することができる。
【0036】また、この自動二輪車1は、燃料タンク1
1の前端部に筒状部材39を上方へ向けて突設し、この
筒状部材39をダウンフレーム14の支持用円筒42に
挿通させて固定し、燃料タンク11の後端部を、ダウン
フレーム14の後端部開口に横架させたブラケット32
に支持させているから、燃料タンク11の筒状部材39
を利用して燃料タンク前部をダウンフレーム14に取付
けることができる。また、燃料タンク11の後端部を支
持するブラケット32でダウンフレーム14の後端部を
補強することができる。
【0037】さらに、車体フレーム2の車体左側の半部
21と車体右側の半部22とを接合するためには、摩擦
攪拌接合法にはこだわらないために例えばろう付けによ
って行うことができるし、固相接合であれば何でもよ
く、フレームを溶融させることがない方法であればどの
ようなものでもよい。ろう付けする場合には、両半部2
1,22を組合わせた状態で接合部にろう材を塗布し、
加熱炉によってろう材を溶融させて接合する。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ダ
ウンフレームによって燃料タンクの周囲が覆われ、燃料
タンクに外力が加えられることはないから、燃料タンク
を相対的に強度が低くなるように形成することができ
る。このため、燃料タンクを例えば合成樹脂によって形
成したり、金属によって形成する場合でも厚みを薄く形
成したりすることができ、燃料タンクの軽量化を図るこ
とができる。
【0039】請求項2記載の発明によれば、燃料タンク
の筒状部材を利用して燃料タンク前部をダウンフレーム
に取付けることができるから、専ら燃料タンクの前部を
ダウンフレームに接続する部材が不要である。また、燃
料タンクの後端部を支持するブラケットでダウンフレー
ムの後端部を補強することができるから、燃料タンク後
端部の支持と、ダウンフレームの補強とを同一の部材で
行うことができる。
【0040】このため、燃料タンクの前部支持部分と後
部支持部分との両方を、複数の機能を有する部材(前記
筒状部材と前記ブラケット)によって支持することがで
きるから、部品数を低減させて軽量化を図ることができ
るばかりか、製造コストも低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る自動二輪車の側面図である。
【図2】 エンジン搭載部分を拡大して示す側面図であ
る。
【図3】 燃料タンクの後端部を支持する部分を示す側
面図である。
【図4】 エンジン前部支持用クロスメンバの平面図で
ある。
【図5】 図2における車体フレームとエンジンの一部
のV−V線断面図である。
【図6】 図2における車体フレームとエンジンの一部
のVI−VI線断面図である。
【図7】 図2における車体フレームのVII−VII線断面
図である。
【図8】 ヘッドパイプの横断面図である。
【図9】 燃料タンクの前部支持部分を拡大して示す断
面図である。
【図10】 ヘッドパイプの他の形成例を示す図であ
る。
【図11】 ヘッドパイプ部分の他の形成例を示す断面
図である。
【図12】 図3におけるX−X線断面図である。
【図13】 燃料タンク用ダンパーゴムの横断面図であ
る。
【符号の説明】
2…車体フレーム、11…燃料タンク、12…ヘッドパ
イプ、14…ダウンフレーム、21…車体左側の半部、
22…車体右側の半部、23…中空部、32…ブラケッ
ト、39…筒状部材、42…支持用円筒。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 雄志 静岡県磐田市新貝2500番地 ヤマハ発動機 株式会社内 Fターム(参考) 3D011 AF04 AF07 AG02 AH01 AK14 AK31 AL37

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドパイプから後下がりに延びるダウ
    ンフレームを閉断面形状に形成するとともに、このダウ
    ンフレームの後端部を下方へ向けて開口させ、この開口
    を燃料タンクの出し入れ口としてダウンフレーム内に燃
    料タンクを収納したことを特徴とする自動二輪車。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動二輪車において、燃
    料タンクの前端部に筒状部材を上方へ向けて突設し、こ
    の筒状部材をダウンフレームの筒状部材用取付穴に挿通
    させて固定し、燃料タンクの後端部を、ダウンフレーム
    の後端部開口に横架させたブラケットに支持させたこと
    を特徴とする自動二輪車。
JP2001135002A 2001-05-02 2001-05-02 自動二輪車 Withdrawn JP2002326592A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001135002A JP2002326592A (ja) 2001-05-02 2001-05-02 自動二輪車
MYPI20021584 MY129037A (en) 2001-05-02 2002-04-30 Vehicle body frame for motorcycle and motorcycle having the vehicle body frame
EP02291109A EP1254830B1 (en) 2001-05-02 2002-05-02 Motorcycle
CNB021215065A CN1304238C (zh) 2001-05-02 2002-05-02 摩托车

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001135002A JP2002326592A (ja) 2001-05-02 2001-05-02 自動二輪車

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002326592A true JP2002326592A (ja) 2002-11-12

Family

ID=18982559

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001135002A Withdrawn JP2002326592A (ja) 2001-05-02 2001-05-02 自動二輪車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002326592A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003341579A (ja) * 2002-05-29 2003-12-03 Yamaha Motor Co Ltd 二輪車または三輪車の車体フレームおよび同車体フレームを備えた二輪車または三輪車
JP2007118865A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車の車体フレーム
JP2013067338A (ja) * 2011-09-26 2013-04-18 Honda Motor Co Ltd 鞍乗型車両の車体フレーム構造

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003341579A (ja) * 2002-05-29 2003-12-03 Yamaha Motor Co Ltd 二輪車または三輪車の車体フレームおよび同車体フレームを備えた二輪車または三輪車
JP2007118865A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車の車体フレーム
JP4628927B2 (ja) * 2005-10-31 2011-02-09 本田技研工業株式会社 自動二輪車の車体フレーム
JP2013067338A (ja) * 2011-09-26 2013-04-18 Honda Motor Co Ltd 鞍乗型車両の車体フレーム構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5235089B2 (ja) 燃料ポンプ取付構造
EP1553013B1 (en) Vehicle body frame of motorcycles
JP4400803B2 (ja) 車両用冷却装置
US6234531B1 (en) Fuel tank for a two-wheeled motor vehicle
US9555850B2 (en) Saddle-type vehicle
US8297398B2 (en) Two-wheeled motor vehicle
JP2002037170A (ja) 自動2輪車の車体構造
JP2002326592A (ja) 自動二輪車
JP5017162B2 (ja) 燃料ポンプ取付構造
EP0879755B1 (en) A battery supporting apparatus for motorcycles
JP2017077805A (ja) 自動二輪車の燃料タンク構造
JP2002326593A (ja) 自動二輪車用車体フレーム
JP2002326594A (ja) 自動二輪車および自動二輪車用車体フレーム
JP2002349379A (ja) 自動二輪車
JP3819508B2 (ja) 自動二輪車の車体フレーム
JPS5849581A (ja) 自動二輪車の車体フレ−ム
JP4467077B2 (ja) エアクリーナ
JP4545090B2 (ja) 自動2輪車のシートストッパ構造
JP3643322B2 (ja) 自動二輪車におけるユニットスイング式エンジンの懸架構造
JP2003170882A (ja) 自動二輪車のフレーム構造
JPH11263263A (ja) 自動2輪車のリヤフェンダ取付構造
JPH0648362A (ja) 自動二輪車におけるユニットスイング式エンジンの懸架構造
JP2002337778A (ja) 自動二輪車
JP4847904B2 (ja) 自動二輪車の燃料タンク
WO2017208449A1 (ja) 鞍乗り型車両のスタンド支持構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080403

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20100108