JP2002324613A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2002324613A
JP2002324613A JP2001127175A JP2001127175A JP2002324613A JP 2002324613 A JP2002324613 A JP 2002324613A JP 2001127175 A JP2001127175 A JP 2001127175A JP 2001127175 A JP2001127175 A JP 2001127175A JP 2002324613 A JP2002324613 A JP 2002324613A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コネクタハウジングに側方に開口する部分を
設けることなく、サイドタイプのリテーナを採用する。 【解決手段】 雄端子金具10を収容するキャビティ2
1を備えるコネクタハウジング20は、アウタハウジン
グ22とインナハウジング23とに分割されている。ア
ウタハウジング22には、雄端子金具10に係止するラ
ンス28が設けられている。インナハウジング23に
は、雄端子金具10を前止まりする前壁32と、雄端子
金具10に係止するリテーナ36を幅方向に沿って組み
付けるリテーナ取付孔35とが設けられ、且つ前壁32
にはタブ12を挿通する貫通孔33が穿設されている。
組付時は、インナハウジング23に側方からリテーナ3
6を仮係止位置に組み付けた後に、その組み付けたもの
をアウタハウジング22内に前方から組み付ける。その
後キャビティ21内に雄端子金具10を挿入してランス
28により一次係止したら、リテーナ36を本係止位置
へ移動させて雄端子金具10を二次係止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、防水コネクタのうち、端子金具の
抜け止め機能を有するフロントリテーナを備えたものと
してEP,1005110,A2に記載されたものが知
られている。このものは、ハウジングのキャビティ内に
端子金具を挿入すると、キャビティの内側面から突設さ
れた片持ち状のランスが一旦撓んだ後に復帰して端子金
具に係止され、その後ハウジングの前面側からフロント
リテーナを組み付けると、フロントリテーナの撓み規制
部がランスの撓み空間内に進入されることで、ランスの
不用意な撓み変形を規制できるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えばコネ
クタの小型化などに伴って、より強固な抜け止め力が要
求される場合には、フロントリテーナに代えてサイドリ
テーナを採用することが考えられる。サイドリテーナ
は、端子金具の段差部などに直接に係止することでフロ
ントリテーナと比較して大きな係止力を発揮できるとい
う利点を有している。しかしながら、上記のような防水
コネクタに対してサイドリテーナを用いた場合、ハウジ
ングの側面には、サイドリテーナを差し込むためのリテ
ーナ取付孔が側方外部に開口して設けられることになる
ため、コネクタの強度が損なわれるなどの問題があり、
現実には採用するのがためらわれていた。本発明は上記
のような事情に基づいて完成されたものであって、コネ
クタハウジングに側方に開口する部分を設けることな
く、サイドタイプのリテーナを採用することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、端子金具を収容可
能なキャビティを有するコネクタハウジングは、前方へ
開放するアウタハウジング内にインナハウジングを組み
付ける構成とされており、このうちアウタハウジングに
は、前記キャビティの内側面から撓み変形可能に突設さ
れて前記端子金具に係止されるランスが設けられる一
方、前記インナハウジングには、前記キャビティ内に挿
入される前記端子金具を前止まり状態に支持可能な前止
まり壁と、この前止まり壁に穿設されて前記端子金具ま
たは前記端子金具の相手側端子に設けられたタブの挿通
を許容する貫通孔とが設けられ、且つ、前記インナハウ
ジングが前記アウタハウジング内に前方から組み付けら
れる前の段階で、前記端子金具の挿入方向と交差する側
方から前記キャビティ内に突入して前記端子金具に係止
可能なリテーナが組み付けられている構成としたところ
に特徴を有する。
【0005】請求項2の発明は、請求項1に記載のもの
において、前記ランスと前記貫通孔とがランスの撓み方
向に沿って並んで配されるとともに、前記ランスの側面
には、ランスの撓み方向と交差する向きに突出する解除
操作片が設けられ、さらに前記前止まり壁には、前記ラ
ンスの前記端子金具に対する係止状態を解除すべく前記
解除操作片を押圧操作するための治具を挿入可能な解除
孔が、前記貫通孔に対して前記解除操作片の突出方向に
ずれた位置に穿設されているところに特徴を有する。
【0006】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>先にインナ
ハウジングにリテーナを組み付けておき、その組み付け
たものをアウタハウジング内に前方から組み付ける。こ
れにより、アウタハウジングの側面にリテーナを組み付
けるための開口部分が形成されることがなく、コネクタ
ハウジングの強度を高く保つことができるなどの効果が
得られる。キャビティ内に挿入される端子金具は、ラン
スとリテーナとによって二重に係止され、キャビティ内
から抜け止め状態に保持される。本発明では、ランスを
アウタハウジング側に設け、前止まり壁をインナハウジ
ング側に設けるようにしているから、端子金具または端
子金具の相手側端子に設けられたタブを支持する貫通孔
の孔縁部分を確保することができる。仮にランスと前止
まり壁とをインナハウジングに設けた場合には、前止ま
り壁にランスを成形するための型抜き孔が穿設されるこ
とになり、この型抜き孔がタブを挿通する貫通孔に連通
して形成されると、その分だけ貫通孔の孔縁部分が切欠
されることになる。これに対し本発明によれば、貫通孔
の孔縁部分を十分に確保できるから、端子金具に設けら
れたタブを遊動しないよう支持することができ、また相
手側端子に設けられたタブが貫通孔を通ってキャビティ
内に挿入される際の挿通動作を円滑に案内することがで
きる。
【0007】<請求項2の発明>アウタハウジングにイ
ンナハウジングを組み付けた状態で、解除孔内に治具を
挿入して、解除操作片を押圧操作することで、端子金具
に対するランスの係止状態を解除することができ、端子
金具の取外し作業を簡単に行うことができる。この解除
孔は、貫通孔からランスの撓み方向と交差する向きにず
れた位置に配設されているから、タブを支持する貫通孔
の孔縁部分を確保することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1ないし
図8によって説明する。本実施形態では、防水機能を有
する雄コネクタを示す。この雄コネクタは、図8に示す
ように、雄端子金具10を収容可能なキャビティ21を
有するコネクタハウジング20を備え、このコネクタハ
ウジング20がアウタハウジング22と、その内側に組
み付けられるインナハウジング23とから構成されると
ともに、このうちインナハウジング23側に雄端子金具
10を係止するためのリテーナ36が装着されている。
キャビティ21は、図6に示すように、幅方向に沿って
6室並んで設けられるとともに、アウタハウジング22
側とインナハウジング23側とに前後に2分割して形成
されている。なお、以下ではコネクタハウジング20に
対する雄端子金具10の挿入方向を前方とする。
【0009】先に雄端子金具10を説明する。この雄端
子金具10は、図1に示すように、金属板をプレス加工
することで成形されるとともに、略角筒状の本体部11
と、本体部11から前方へ突出するタブ12と、本体部
11から後方へ突出して電線Wの芯線に圧着接続される
ワイヤバレル13と、その後方へ突出して電線Wの被覆
の端部に嵌着された防水ゴム栓14にかしめ付けられる
インシュレーションバレル15とを備えている。防水ゴ
ム栓14は、キャビティ21の後部(略円形部分21
B)の内周面に密着することでキャビティ21内を防水
できるようになっている。本体部11のうち図1に示す
下壁には、ランス28が係止可能な被係止孔16が穿設
され、上壁後端部には、リテーナ36の係止突部38が
係止可能な被係止段部17が設けられている。
【0010】合成樹脂製のアウタハウジング22は、キ
ャビティ21の一部を有し、後方から雄端子金具10を
挿入可能な端子挿入部24と、その周りを取り囲むとと
もに前方へ開放する略角筒状の筒部25とを備えてい
る。端子挿入部24には、各キャビティ21を仕切る隔
壁26が設けられるとともに、キャビティ21のうち
で、本体部11やワイヤバレル13を収容する略四角形
部分21Aのうちの図1に示す後部下半分と、防水ゴム
栓14やインシュレーションバレル15を収容する略円
形部分21Bとが前後に形成されている(図8参照)。
従って、端子挿入部24の前部は、前方及び上方に開口
した形態とされていて、その開口部分にキャビティ21
の残りの部分を有するインナハウジング23が嵌合され
るようになっている。端子挿入部24における幅方向の
前部両側端部は、図2に示すように、インナハウジング
23の保持突部45を係止可能な引っ掛け部27を残し
つつそれぞれ切り欠いて形成されている。この引っ掛け
部27は、幅方向両端のキャビティ21の側壁を兼用し
ている。
【0011】端子挿入部24の前端面のうち各キャビテ
ィ21に対応する位置からは、本体部11の被係止孔1
6に係止可能な片持ち状のランス28が6本前方へ突き
出してそれぞれ設けられている。各ランス28は、図1
に示すように、キャビティ21内へ突出するように先端
側にかけて斜め上方に傾いた形態とされるとともに、図
1及び図3の上下方向に沿って撓み変形可能とされてい
る。なお、雄端子金具10の本体部11は、その前端部
をランス28よりもさらに前方に突出させた状態で収容
されるようになっている(図8参照)。各ランス28に
おける図2の奥側(図3の右側)の側面からは、解除操
作片29が幅方向(ランス28の撓み方向と直交する向
き)に沿って図2の奥側へ突出して設けられている。こ
の解除操作片29は、ランス28のほぼ全長にわたって
その側面に連結されるとともに、端子挿入部24の前端
面に連結されている。解除操作片29と、図2の奥側に
隣り合うランス28との間には、所定の隙間が確保され
ている。
【0012】筒部25は、端子挿入部24の外周面から
径方向に突出する連結部分によって端子挿入部24に連
結されている。この筒部25は、その後端位置が端子挿
入部24と揃えられる一方で、前部が端子挿入部24の
前端位置よりも前方へ突出して形成されており、その全
長が端子挿入部24の2倍強の大きさとなっている。筒
部25の内周面と端子挿入部24の外周面との間には、
所定の間隔が確保されている。
【0013】インナハウジング23は、合成樹脂製とさ
れ、図1及び図2に示すように、アウタハウジング22
の筒部25内に嵌合可能とされるとともに、端子挿入部
24の前部を取り囲むようにして組み付けられるように
なっている。インナハウジング23には、端子挿入部2
4側の隔壁26に対して整合可能な隔壁30が各キャビ
ティ21間を仕切るように設けられるとともに、キャビ
ティ21のうち略四角形部分21Aの前部(ランス28
の根元位置よりも前方部分)と、図1に示す後部上半分
とが形成されている。このうち、キャビティ21の略四
角形部分21Aの前部をなす部分には、ランス28より
も前方へ突出する本体部11の下面側を受ける受け壁3
1と、本体部11の前面に当接して前止まりする前壁3
2とが設けられている(図8参照)。また、図2に示す
ように、隔壁30のうち、端子挿入部24のランス28
とその奥側の解除操作片29との間に挿入される部分が
薄肉状に形成されている。また、インナハウジング23
のうちランス28の図1に示す下方に挿入される下壁と
ランス28との間には、ランス28の撓み変形を許容す
る空間が所定高さ分確保されるようになっている(図8
参照)。
【0014】前壁32には、雄端子金具10のタブ12
を挿通するための貫通孔33が穿設されることで、キャ
ビティ21が前方へ開口されるようになっている。この
貫通孔33に挿通されるタブ12は、貫通孔33の孔縁
部分に当接することで上下左右に遊動不能に支持される
ようになっている。この貫通孔33の配設位置は、図3
に示すように、ランス28と上下方向(ランス28の撓
み方向)に沿って並ぶ位置とされている。前壁32のう
ち、貫通孔33から幅方向(ランス28の撓み方向と直
交する向き)にずれた位置で、且つランス28から突設
された解除操作片29と整合する位置には、解除孔34
が穿設されている。この解除孔34を介して解除操作片
29が前方外部へ露出されており、解除孔34内には、
解除操作片29を押圧操作するためのランス解除用治具
(図示せず)などが前方から挿入可能とされている。
【0015】インナハウジング23の後部には、図1及
び図4に示すように、側方からリテーナ36を差し込ん
で組付可能なリテーナ取付孔35が幅方向(雄端子金具
10のキャビティ21に対する挿入方向と直交する向
き)に沿って貫通して形成されている。リテーナ36
は、リテーナ取付孔35に沿って細長い板状の基部37
を備え、この基部37の図3の下面側には、キャビティ
21の間隔に合わせて係止突部38が5つ下方へ突出し
てそれぞれ設けられている。リテーナ36におけるイン
ナハウジング23に対する組付方向手前側端部の前面に
は、片状の操作突部39が前方へ突出して設けられてい
る。この操作突部39は、インナハウジング23の上部
において前方へ開口して設けられた開口部41を介して
前方外部に露出して配されており、前方からリテーナ操
作用治具(図示せず)などによって幅方向への押圧操作
が可能とされている(図7参照)。
【0016】リテーナ36における組付方向奥側の前後
面には、図2に示すように、保持凹部40が2つずつ幅
方向に並んで形成されており、これら保持凹部40がリ
テーナ取付孔35内に形成された保持突起(図示せず)
に係止されることで、リテーナ36は、組付方向手前側
の仮係止位置と、組付方向奥側の本係止位置との2位置
に保持されるとともに2位置間を幅方向に沿って移動可
能とされている。リテーナ36が仮係止位置に配された
ときは、図5に示すように、各係止突部38が各キャビ
ティ21の側方に退避して隔壁26,30と整合する位
置に配されることで、キャビティ21内への雄端子金具
10の挿抜が許容されるようになっている。リテーナ3
6が本係止位置に配されたときは、図8に示すように、
各係止突部38が各キャビティ21内に突入するととも
に、雄端子金具10の被係止段部17に係止されるよう
になっている。
【0017】インナハウジング23の後部における幅方
向両端の側壁には、リテーナ取付孔35から所定間隔下
側に前後方向に沿って細長い形状のスリット42が穿設
されることで、両持ち状の保持アーム43がそれぞれ設
けられている。保持アーム43は、側壁に対する前後2
箇所の連結部分を支点として、幅方向に沿って弾性変形
可能とされている。この保持アーム43の外面には、図
2及び図4に示すように、凹部44が形成されること
で、側壁よりも薄肉状に形成されており、保持アーム4
3が撓みやすくなっている。
【0018】両保持アーム43の内面のうち、前後方向
の中央位置より後ろ寄りの位置には、保持突部45が内
方へ突出してそれぞれ設けられている。そして、これら
保持突部45の前端面が端子挿入部24の引っ掛け部2
7の後端面に係止されることで、図6に示すように、イ
ンナハウジング23がアウタハウジング22に組み付け
られた状態に保持されるようになっている。保持突部4
5の後面には、引っ掛け部27に対する保持突部45の
乗り上げ動作を容易にするためのテーパ面46が形成さ
れている。このテーパ面46は、キャビティ21内に挿
入される雄端子金具10の側面に摺接して挿入動作を案
内できるようになっている。また、前壁32には、保持
突部45を型抜きするための型抜き孔が穿設されてい
る。
【0019】次に、この雄コネクタの組み付け手順を詳
しく説明する。図2及び図3に示す状態から、インナハ
ウジング23の側方からリテーナ取付孔35内にリテー
ナ36を差し込んで、図1に示すように、これを仮係止
位置に組み付ける。その後、リテーナ36とインナハウ
ジング23とをユニット化したものをアウタハウジング
22の筒部25内に前方から挿入する。インナハウジン
グ23の保持突部45が引っ掛け部27に乗り上げると
ともに保持アーム43が外側へ撓み変形した後、インナ
ハウジング23が正規深さまで嵌合されると、図6に示
すように、保持アーム43が弾性復帰して、保持突部4
5の前端面が引っ掛け部27の後端面に係止される。こ
れにより、リテーナ36を組み付けたインナハウジング
23がアウタハウジング22内に離脱不能に組み付けら
れるとともに、雄端子金具10を収容可能なキャビティ
21が形成される。このとき、図7に示すように、各解
除操作片29が各解除孔34を介して前方へ露出してい
る。
【0020】続いて、図5に示すように、各キャビティ
21内にそれぞれ雄端子金具10を後方から挿入する。
挿入過程では、タブ12が貫通孔33内に挿通されて前
方へ突き出るとともに、本体部11の前端下部がランス
28を押圧することで、ランス28は一旦下方へ弾性変
形される。雄端子金具10が正規深さまで挿入される
と、ランス28が弾性復帰して本体部11の被係止孔1
6内に進入し、その孔縁の前部に係止される(図8参
照)。これにより雄端子金具10の一次係止が図られ
る。このとき、タブ12が貫通孔33の孔縁部分によっ
て遊動不能に支持されているから、例えば筒部25内に
侵入した異物などがタブ12に突き当たった場合でもタ
ブ12が変形するなどする事態を極力防ぐことができ
る。また、本体部11の下面が受け壁31に受けられ、
本体部11の前端面が前壁32に当接されることで、雄
端子金具10が前止まり状態に支持される。
【0021】その後、筒部25内に前方外部から例えば
リテーナ操作用治具(図示せず)を挿入してリテーナ3
6の操作突部39を幅方向へ押圧操作することで、リテ
ーナ36を本係止位置へ移動させる(図7参照)。リテ
ーナ36が本係止位置に移動されると、図8に示すよう
に、各係止突部38がキャビティ21内に突入し、本体
部11の被係止段部17に係止される。これにより、雄
端子金具10の二次係止が図られる。その後雄コネクタ
の筒部25内に図示しない相手側の雌コネクタが嵌合さ
れる。嵌合と共に、雌コネクタ側に装着されたシールリ
ングが筒部25の内周面に密着することで両コネクタ間
の防水が図られるようになっている。
【0022】一方、メンテナンスなどの事情により雄端
子金具10をコネクタハウジング20から取り外す場合
には、前方から筒部25内に例えばリテーナ操作用治具
を挿入して、リテーナ36の操作突部39を幅方向に押
圧操作することで、リテーナ36を本係止位置から仮係
止位置へ移動させる(図7参照)。これによりリテーナ
36の係止突部38の被係止段部17に対する係止状態
を解除する。その後、前方から例えばランス解除用治具
(図示せず)を解除孔34内に挿入しつつランス28の
解除操作片29を下方へ押圧操作することで、ランス2
8を被係止孔16から退避させつつ撓み変形させて、被
係止孔16に対するランス28の係止状態を解除する。
ランス28を解除姿勢に保ちつつ、電線Wを引っ張るこ
とにより、雄端子金具10をキャビティ21内から引き
抜くようにする。
【0023】以上説明したように本実施形態によれば、
先にインナハウジング23に対してリテーナ36を組み
付けておき、その組み付けたものをアウタハウジング2
2内に組み付けるようにしたから、コネクタハウジング
20の側面に開口部分が形成されることがない。すなわ
ち、仮にインナハウジング23とアウタハウジング22
とを一体にしてコネクタハウジング20を形成した場合
には、コネクタハウジング20の側面にリテーナ36を
組み付けるための開口部分が設けられることになる。こ
れに対し、本実施形態によれば、そのような開口部分が
形成されることがなく、コネクタハウジング20の強度
並びに雄コネクタの防水性を高く保つことができる。
【0024】しかも、ランス28をアウタハウジング2
2側に設け、前壁32をインナハウジング23側に設け
ているから、タブ12を支持する貫通孔33の孔縁部分
を十分に確保することができる。仮にランス28と前壁
32とを共にインナハウジング23側に設けた場合に
は、前壁32にランス28を成形するための型抜き孔が
穿設されることになり、この型抜き孔が貫通孔33に連
通形成されると、その分だけ貫通孔33の孔縁部分が切
欠されることになる。これに対し本実施形態によれば、
貫通孔33の孔縁部分(図1の下部)を十分に確保で
き、タブ12を遊動しないように確実に支持することが
できる。
【0025】さらには、解除孔34の配設位置につい
て、貫通孔33とはランス28の撓み方向に直交する向
きにずれた位置としたから、貫通孔33の孔縁部分を十
分に確保することができる。仮に前壁32において解除
孔34をランス28の前方位置(ランス28の撓み方向
に沿った位置)に配した場合には、解除孔34が貫通孔
33に連通形成されることになり、貫通孔33の孔縁部
分(図1の下部)が切欠されることになる。これに対し
本実施形態によれば、貫通孔33の孔縁部分を十分に確
保でき、タブ12を確実に支持することができる。
【0026】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記した実施形態では、インナハウジングがアウ
タハウジングに対して保持突部が引っ掛け部に係止する
ことで、保持されるものについて示したが、例えばイン
ナハウジングがアウタハウジングの端子挿入部と筒部と
の間に圧入保持されるようなものも本発明に含まれる。
【0027】(2)上記した実施形態では、キャビティ
がアウタハウジング側とインナハウジング側とに分割さ
れた場合を示したが、アウタハウジング側にのみキャビ
ティを設けて、インナハウジング側には前壁だけを設け
るようにしてもよく、そのようなものも本発明に含まれ
る。 (3)上記した実施形態では、解除孔が貫通孔に対して
幅方向にずれた位置に配設された場合について示した
が、例えばコネクタを幅方向について小型化するよう要
請があった場合には、解除操作片を省略するとともに解
除孔を貫通孔に連通形成するようにしてもよく、そのよ
うなものも本発明に含まれる。
【0028】(4)上記した実施形態では、雄コネクタ
について示したが、逆に雌コネクタについても本発明を
適用することができる。その場合は、雌コネクタの相手
側の雄コネクタに配される相手側雄端子のタブが、両コ
ネクタの嵌合動作に伴って雌コネクタ側の前壁の貫通孔
内に挿通されることになる。従って、貫通孔の孔縁部分
が十分に確保されることで、両コネクタの嵌合時におけ
る相手側雄端子のタブの挿通動作を円滑に案内すること
ができる。 (5)上記した実施形態では、防水機能を有する雄コネ
クタについて示したが、非防水タイプのものについても
本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る雄コネクタの分解側
断面図
【図2】アウタハウジング、インナハウジング及びリテ
ーナの平断面図
【図3】アウタハウジング、インナハウジング及びリテ
ーナの正面図
【図4】インナハウジング及びリテーナについてリテー
ナの組付方向手前側から視た側面図
【図5】インナハウジングにリテーナを仮係止位置に組
み付けたものをアウタハウジングに組み付けた状態を示
す側断面図
【図6】図5の平断面図
【図7】図5の正面図
【図8】雄端子金具をキャビティ内に収容してリテーナ
を本係止位置へ移動させた状態を示す側断面図
【符号の説明】
10…雄端子金具(端子金具) 12…タブ 20…コネクタハウジング 21…キャビティ 22…アウタハウジング 23…インナハウジング 28…ランス 29…解除操作片 32…前壁(前止まり壁) 33…貫通孔 34…解除孔 36…リテーナ
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Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子金具を収容可能なキャビティを有す
    るコネクタハウジングは、前方へ開放するアウタハウジ
    ング内にインナハウジングを組み付ける構成とされてお
    り、このうちアウタハウジングには、前記キャビティの
    内側面から撓み変形可能に突設されて前記端子金具に係
    止されるランスが設けられる一方、前記インナハウジン
    グには、前記キャビティ内に挿入される前記端子金具を
    前止まり状態に支持可能な前止まり壁と、この前止まり
    壁に穿設されて前記端子金具または前記端子金具の相手
    側端子に設けられたタブの挿通を許容する貫通孔とが設
    けられ、且つ、前記インナハウジングが前記アウタハウ
    ジング内に前方から組み付けられる前の段階で、前記端
    子金具の挿入方向と交差する側方から前記キャビティ内
    に突入して前記端子金具に係止可能なリテーナが組み付
    けられていることを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記ランスと前記貫通孔とがランスの撓
    み方向に沿って並んで配されるとともに、前記ランスの
    側面には、ランスの撓み方向と交差する向きに突出する
    解除操作片が設けられ、さらに前記前止まり壁には、前
    記ランスの前記端子金具に対する係止状態を解除すべく
    前記解除操作片を押圧操作するための治具を挿入可能な
    解除孔が、前記貫通孔に対して前記解除操作片の突出方
    向にずれた位置に穿設されていることを特徴とする請求
    項1記載のコネクタ。
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