JP2002304817A - 振幅制限を狭くした振幅制限型の波形等化器 - Google Patents

振幅制限を狭くした振幅制限型の波形等化器

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JP2002304817A
JP2002304817A JP2001107044A JP2001107044A JP2002304817A JP 2002304817 A JP2002304817 A JP 2002304817A JP 2001107044 A JP2001107044 A JP 2001107044A JP 2001107044 A JP2001107044 A JP 2001107044A JP 2002304817 A JP2002304817 A JP 2002304817A
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waveform
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Naoki Ide
直紀 井手
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生信号の波形等化に伴うノイズの増幅を抑
制する効果を維持したまま、振幅制限の幅を従来よりも
狭くして波形等化の処理を行なうことができる振幅制限
型の波形等化器を提供する。 【解決手段】 再生信号RFに同期して該再生信号RF
をサンプリングするクロックCLKの位相を、ゼロクロ
スをサンプリングできる位相からクロックの半周期分だ
けずれた位相に設定することで、前記再生信号RFを、
ゼロクロス点の時刻から0.5クロック程度前後した2
つの時刻での信号値で設定される、従来よりも狭い幅を
もつ上限値と下限値で制限し、かつ、前記上限値と下限
値を前記ゼロクロス点の前後のデジタル化された再生信
号の2つの信号値から得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波形等化器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスクなどの情報記録媒体に記録さ
れている情報を再生する再生器は、回転駆動される前記
情報記録媒体に記録されている情報をピックアップによ
って読みとって再生信号を検出し、この検出された前記
再生信号に対して波形等化器を用いて、波形等化の処理
を行ない、この波形等化器から波形等化の処理が成され
た波形等化信号を入力して二値化することでデータを再
生するように構成されている。前記再生信号の検出や波
形等化は、前記再生信号に基づいて生成されるクロック
信号に同期して、すなわち前記再生信号の検出や波形等
化はデジタル信号の処理として取り扱われる。従来、前
記波形等化器は、符号間干渉等のノイズを取り除くため
に前記再生信号の高域成分を強調するフィルタリング処
理を行なって来たが、この処理に伴って前記符号間干渉
のノイズをふくめて全体のノイズが逆に増幅されてしま
うという問題があった。このため、前記波形等化器にお
いて前記再生信号の波形等化を行なう前に前記再生信号
の振幅を制限することで前記ノイズの発生を抑制する振
幅制限型の波形等化器が提案されている。(特開平11
−259985号公報)。前記振幅制限型の波形等化器
は、前記再生信号と、前記再生信号を二値化する際の閾
値であるスライスレベルとが交わる交点の時刻を基準と
して、前記交点の1クロック前の時刻の信号値と、前記
交点の1クロック後の時刻の信号値とに基づいてそれぞ
れ振幅制限値の下限値と上限値とを設定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の再生信号の振幅を制限する波形等化器では、前
記振幅制限値の幅(上限値と下限値の幅)程度が限界で
あり、前記振幅制限値の幅をさらに狭く設定すると、前
記交差点の1クロック前後の時刻における再生信号の信
号値と振幅制限信号の信号値が異なる値になることか
ら、再び前記ノイズの増幅が発生するため、前記振幅制
限値の幅をさらに狭くすることはできなかった。そのた
め、再生信号の振幅をさらに狭く制限することでより大
きな効果を得ることはできなかった。また、再生信号の
振幅をさらに制限することができないことから、前記再
生信号のもつスライスレベルより大きい側の信号の振幅
レベルと前記スライスレベルより小さい側の信号の振幅
レベルの非対称性(いわゆるアシンメトリ)の影響をこ
れ以上除去した振幅制限をすることもできなかった。本
発明は、このような従来技術の課題を解決しようとする
ものであり、その目的とするところは、前記波形等化に
よって発生する符号間干渉を含んだノイズの増幅に対す
る抑制の効果を維持したまま、振幅制限値の幅を従来よ
り狭くした波形等化ができる波形等化器を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、記録媒体に記
録された記録情報から再生された再生信号を振幅制限値
に基づいて振幅制限を行なう振幅制限手段と、前記振幅
制限手段から出力される振幅制限処理後の再生信号に波
形等化を行なう波形等化手段とを備え、前記振幅制限値
は、前記再生信号を二値化する際の閾値であるスライス
レベルを挟んで設定される下限値と上限値からなる波形
等化器において、前記振幅制限手段は、前記再生信号か
ら生成され前記再生信号と同期しているクロック信号の
周期をTとし、前記再生信号が前記スライスレベルを交
差する時刻をtとしたとき、時刻(t−0.5T)に対
応する前記再生信号の信号値と時刻(t+0.5T)に
対応する信号値に基づいて前記上限値と下限値とを設定
するように構成されていることを特徴とする。
【0005】そのため、本発明によれば、前記再生信号
がスライスレベルを交差した時刻を基準として、前記再
生信号の0.5クロック前の時刻の信号値と0.5クロ
ック後の時刻の信号値とに基づいてそれぞれ振幅制限値
の下限値と上限値を設定しているため、振幅制限の上限
値と下限値が、前記再生信号がスライスレベルを交差す
る前後におけるデジタル化された再生信号の信号値が大
きく異なる値になることなく、したがって波形等化によ
って発生する前記符号間干渉等のノイズを含む全体のノ
イズの増幅に対する抑制の効果を維持したまま、振幅制
限の幅(上限値と下限値の幅)を従来よりも狭くして波
形等化を行なうことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。図1は本発明の波形等化器が
適用された光ディスク装置の再生系の概略構成を示すブ
ロック図である。図1に示すように、光ディスク装置の
再生系は、光ディスクなどの情報記録媒体1に記録され
ている情報を再生するものであり、前記情報記録媒体1
を回転駆動するスピンドルモータ2と、前記スピンドル
モータ2によって回転される前記情報記録媒体1に記録
されている情報を反射光の信号として検出するピックア
ップ3と、前記検出された反射光信号を電気信号に変換
して再生信号を検出する信号検出回路4と、前記再生信
号を入力して再生信号に同期したクロック信号を発生す
る位相同期回路5と、前記再生信号を入力して波形等化
された波形等化信号を発生する波形等化器6と、前記波
形等化信号と前記同期したクロック信号を入力して波形
等化信号を二値化し二値化信号を再生する二値化回路7
とを備えている。
【0007】図2は、前記波形等化器6の構成を示すブ
ロック図である。図2に示すように、前記波形等化器6
は、ローパスフィルタ8(図中LPF8)と、AD変換
器9と、波形等化部分12と、DA変換器10と、ロー
パスフィルタ11(図中LPF11)と遅延素子13と
を備えて構成されている。前記ローパスフィルタ8は、
前記ピックアップ2で検出されたアナログの再生信号R
F(t)を入力するように構成されている。前記AD変
換器9は、前記ローパスフィルタ8を通過したアナログ
の再生信号RF(t)をデジタル化された再生信号RF
(n)に変換するように構成されている。前記波形等化
部分12は、前記AD変換器9から出力される再生信号
に波形等化を行なうように構成されている。前記DA変
換器10は、前記波形等化部分12から出力された波形
等化後のデジタルの波形等化信号EQ(n)をアナログ
の波形等化信号EQ(t)に変換して出力するように構
成されている。前記ローパスフィルタ11は、前記DA
変換器10から出力されるアナログの波形等化信号EQ
(t)を入力するように構成されている。前記遅延素子
13は、再生信号のクロックと同期したクロックを発生
する前記位相同期回路5によって前記アナログの再生信
号RF(t)から生成されたゼロクロスをサンプリング
するクロック信号CLK(0)を入力し、そのクロック
の半周期分遅延した、ゼロクロスをサンプリングしない
クロック信号CLK(π)を生成し、このクロック信号
CLK(π)を前記AD変換器9と波形等化部分12と
に供給するように構成されている。前記AD変換器9と
波形等化部分12は、前記ゼロクロスをサンプリングし
ないクロック信号CLK(π)に基づいてサンプリング
された前記デジタル化された再生信号RF(n)をデジ
タルデータとして処理するように構成されている。前記
ゼロクロスをサンプリングするクロック信号CLK
(0)は、前記スライスレベルと再生信号RF(t)の
交点であるゼロクロスのタイミングを検出する。すなわ
ち前記ゼロクロスをサンプリングする位相を有してい
る。これに対して、前記ゼロクロスをサンプリングしな
いクロック信号CLK(π)は、ゼロクロスのタイミン
グに対し、クロックの半周期分ずれたタイミングで再生
信号RF(t)の値をサンプリングする位相を有してい
る。前記AD変換器9から出力されるデジタル化された
再生信号RF(n)は前記スライスレベルsが0となる
ように調整された正負にわたった信号値をとるものとす
る。
【0008】図3は、波形等化部分12の内部構成を示
すブロック図である。図3に示すように、前記波形等化
部分12は、前記AD変換器9から出力される前記デジ
タル化された再生信号RF(n)を入力して振幅制限を
行なう振幅制限部14と、フリップフロップ15及至1
8と、乗算器19及至23と、加算器24、27とフリ
ップフロップ25、26とを備えて構成されている。前
記振幅制限部14は前記デジタル化された再生信号RF
(n)の振幅を制限して振幅制限信号LRF(n)とし
て出力するものであり、その構成については後述する。
前記フリップフロップ15及至18は、この順番で直列
接続されて構成されている。すなわち、前記振幅制限部
14の出力端に前記フリップフロップ15の入力端が接
続され、前記フリップフロップ15の出力端に前記フリ
ップフロップ16の入力端が接続され、前記フリップフ
ロップ16の出力端に前記フリップフロップ17の入力
端が接続され、前記フリップフロップ17の出力端に前
記フリップフロップ18の入力端が接続されている。
【0009】前記フリップフロップ15及至18は、前
記ゼロクロスをサンプリングしないクロックCLK
(π)によって動作するものであり、前記振幅制限信号
LRF(n)が前記各フリップフロップ15及至18を
1段通過する毎に1クロックずつ遅延するように構成さ
れている。前記乗算器19はその入力端が前記振幅制限
部14の出力端に接続され入力された振幅制限信号LR
F(n)に係数K2を乗算するように構成されている。
前記乗算器20はその入力端が前記フリップフロップ1
5の出力端に接続され入力された1クロック分遅延され
た振幅制限信号LRF(n−1)に係数K1を乗算する
ように構成されている。前記乗算器21はその入力端が
前記フリップフロップ16の出力端に接続され入力され
た2クロック分遅延された振幅制限信号LRF(n−
2)に係数K0を乗算するように構成されている。前記
乗算器22はその入力端が前記フリップフロップ17の
出力端に接続され入力された3クロック分遅延された振
幅制限信号LRF(n−3)に係数K1を乗算するよう
に構成されている。前記乗算器23はその入力端が前記
フリップフロップ18の出力端に接続され入力された4
クロック分遅延された振幅制限信号LRF(n−4)に
係数K2を乗算するように構成されている。前記加算器
24は、前記各乗算器19及至23の出力を入力して加
算するように構成されている。前記フリップフロップ2
5、26は、前記ゼロクロスをサンプリングしないクロ
ック信号CLK(π)によって動作するものであり、前
記デジタル化された再生信号RF(n)が前記フリップ
フロップを1段通過する毎に1クロックずつ遅延するよ
うに構成されている。前記加算器27は、前記フリップ
フロップ26の振幅制限を受けない出力と前記加算器2
4の出力とを加算して、波形等化されたデジタルの波形
等化信号EQ(n)として出力するように構成されてい
る。前記各フリップフロップ15及至18で遅延された
各振幅制限信号に前記各乗算器19及至23で前記各係
数が乗算された各信号と、前記フリップフロップ25、
26で遅延された再生信号とを加算器24,27によっ
て加算することによって、高域成分が強調された前記デ
ジタルの波形等化信号EQ(n)が前記加算器27から
出力されるように構成されている。
【0010】図4は、前記振幅制限部14の構成を示す
ブロック図である。図4に示すように、前記振幅制限部
14は、絶対値回路28と、二値化回路29と、フリッ
プフロップ30及至32と、XORゲート回路33と、
サンプルホールド回路34と、ローパスフィルタ35
と、リミッタ36とを備えている。前記絶対値回路28
は、前記AD変換器9から出力される前記デジタル化さ
れた再生信号RF(n)とスライスレベルs=0の差の
絶対値信号|RF(n)|を出力するように構成されて
いる。前記フリップフロップ30は、前記絶対値回路2
8からの絶対値信号を1クロック分遅延させた絶対値信
号|RF(n−1)|を出力するように構成されてい
る。前記サンプルホールド回路34は、前記フリップフ
ロップ30から出力される1クロック分遅延された絶対
値信号|RF(n−1)|をサンプルホールドするよう
に構成されている。前記二値化回路29は、前記AD変
換器9から出力される前記デジタル化された再生信号R
F(n)を閾値であるスライスレベルs=0と比較して
二値化した二値化信号b(n)を出力するように構成さ
れている。前記フリップフロップ31、32は、直列接
続され前記二値化回路29から出力された二値化信号b
(n)を1クロックずつ、あわせて2クロック分遅延さ
せた二値化信号b(n−2)を出力するように構成され
ている。前記XORゲート回路33は、前記二値化回路
29から出力される前記二値化信号b(n)と前記フリ
ップフロップ32から出力される2クロック分遅延され
た二値化信号b(n−2)との排他論理和である信号x
(n−1)を前記サンプルホールド回路34の制御信号
として出力するように構成されている。
【0011】前記ローパスフィルタ35は、前記サンプ
ルホールド回路34でホールドされた前記絶対値信号|
RF(n−1)|の値を入力するように構成されてい
る。前記リミッタ36は、前記ローパスフィルタ35を
通過して平均化された絶対値Vlに基づいて上限値Vl
と下限値−Vlからなる振幅制限値が設定されることに
よって、前記デジタル化された再生信号RF(n)の振
幅制限を行ない、振幅制限がなされた振幅制限信号LR
F(n)を出力するように構成されている。
【0012】図5は、前記リミッタ36の入出力特性の
例を示す特性図であり、横軸に入力信号レベルVxが、
縦軸に出力信号レベルVyが示されている。図5(A)
には、前記入力信号レベルVxが上限値Vlと下限値−
Vlの間の値である場合、前記出力信号レベルVyが入
力信号レベルVxと比例し、入力信号レベルVxが上限
値Vlと下限値−Vlを超えた領域の値である場合、前
記出力信号レベルVyは、前記入力信号レベルVxが前
記スライスレベルs=0より大きければ信号値Vl、前
記入力信号レベルVxが前記スライスレベルs=0より
小さければ信号値−Vlをとり、それぞれ横軸と平行を
なす、というような入出力特性を示すように構成された
線図が示されている。この図5(A)の入出力特性で
は、前記出力信号レベルVyは前記上限値Vlと下限値
−Vlで設定される振幅の中に完全に抑制される。図5
(B)には入力信号レベルVxが上限値Vlと下限値−
Vlの間の値である場合、前記出力信号レベルVyは入
力信号レベルVxと比例し、上限値Vlあるいは下限値
−Vlに近づくにつれ変化率(の絶対値)が減少するよ
うな入出力特性を示し、また、入力信号レベルVxが上
限値Vlと下限値−Vlを超えた領域の値である場合、
前記出力信号レベルVyは、前記入力信号レベルVxが
前記スライスレベルs=0より大きければ信号値Vl程
度の値で、前記入力信号レベルVxが前記スライスレベ
ルs=0より小さければ信号値−Vl程度の値をとり、
それぞれ横軸と僅かな勾配をなすような入出力特性を示
すようにように構成された線図が示されている。この図
5(B)の入出力特性でも、前記出力信号レベルVyは
前記上限値Vl下限値−Vlで設定される振幅の中に完
全に抑制される。前記リミッタ36として、例えば図5
(A)、(B)で示される入出力特性を持つリミッタを
用いることができる。前記リミッタ36、絶対値回路2
8、サンプルホールド回路34、二値化回路29、前記
フリップフロップ30、31、32は、前記ゼロクロス
をサンプリングしないクロック信号CLK(π)に基づ
いて動作するように構成されている。なお、本実施の形
態では、前記振幅制限部14が特許請求の範囲の振幅制
限手段に相当し、前記フリップフロップ15及至18と
乗算器19及至23と、加算記24、27と、フリップ
フロップ25、26とが特許請求の範囲の波形等化手段
の一例に相当している。また、前記遅延素子13が特許
請求の範囲の遅延手段に相当している。
【0013】次に、上述のように構成された振幅制限部
14の動作について、図4と振幅制限部14における各
部の信号を示すタイミングチャートである図6を参照し
て説明する。図6(A)及至(F)には、前記ゼロクロ
スをサンプリングしない信号CLK(π)、前記デジタ
ル化した再生信号RF(n)、前記絶対値信号|RF
(n−1)|、前記二値化信号b(n)、b(n−
2)、制御信号x(n−1)が示されている。なお、前
記ゼロクロスをサンプリングしないクロック信号CLK
(π)は、その立ちあがりのタイミングで前記アナログ
の再生信号RF(t)のサンプリングを行なう。図6
(A)、(B)に示すように、前記リミッタ36に入力
する前記デジタル化された再生信号RF(n)がスライ
スレベルs=0と交差する交点P0と、前記ゼロクロス
をサンプリングしないクロック信号CLK(π)の立ち
上がりとは、クロック半周期分(0.5T)の時間がず
れている。図6(C)に示すように、前記絶対値回路2
9とフリップフロップ30によって生成される前記絶対
値信号|RF(n−1)|は、前記デジタル化された再
生信号RF(n)の絶対値信号|RF(n)|がクロッ
ク信号1周期分(1T)遅延した信号となっている。図
6(D)に示すように、前記二値化回路29から出力さ
れる前記二値化信号b(n)は、前記ゼロクロスをサン
プリングしないクロック信号CLK(π)の立ちあがり
のタイミングで無効状態(Lレベル)から有効状態(H
レベル)に遷移している。図6(E)に示すように、前
記フリップフロップ32から出力される前記信号b(n
−2)は前記二値化信号b(n)が2クロック分(2
T)遅延した信号となっている。図6(F)に示すよう
に、前記XORゲート回路33から出力される前記制御
信号x(n−1)は、前記二値化信号b(n−2)、b
(n)の排他論理和を示す信号、すなわち前記デジタル
化した再生信号RF(n)がスライスレベルs=0と交
差した交点の時刻から半クロック遅れた時刻で立ち上が
り2.5クロック後に立ち下がる信号となっている。こ
の制御信号x(n−1)が有効状態(Hレベル)のとき
に、前記サンプルホールド回路34のサンプルホールド
動作が可能になる。したがって、図6(C)に示すよう
に、前記サンプルホールド回路34は、前記制御信号x
(n−1)が有効状態の期間、前記ゼロクロスをサンプ
リングしないクロック信号CLK(π)の立ちあがりが
2回入力されるため、前記絶対値信号|RF(n−1)
|の点Q1とQ2がサンプリングされ、この値がホール
ドされる。これら点Q1、Q2は、前記デジタル化され
た再生信号RF(n)がゼロクロスした交点P0を挟ん
で半クロック分時間的に前後した点P1、P2に対応し
ている。なお、点Q0は交点P0に対応する点である。
前記サンプルホールド回路34は、前記制御信号x(n
−1)が有効と成る毎に、前記点Q1、Q2でサンプル
ホールドし、サンプルホールドされた前記点Q1の信号
値(第1信号値)とQ2の信号値(第2信号値)は、前
記ローパスフィルタ35によって平均化される。その平
均化された値Vlが前記リミッタ36に入力される。前
記リミッタ36では、Vlを振幅制限値としての上限値
に設定し、−Vlを振幅制限値としての下限値に設定す
る。すなわち、前記アナログの再生信号RF(t)の交
点P0の時刻tを基準として、0.5クロック分早い時
刻(t−0.5T)の信号値と、0.5クロック分遅い
時刻(t−0.5T)の信号値とに基づいて前記振幅制
限値を設定することが出来る。本実施の形態において設
定される前記振幅制限値は、従来の振幅制限型の波形等
化器の場合に比較して、振幅制限の上限値と下限値が、
前記再生信号がスライスレベルを交差する前後における
デジタル化された再生信号の信号値と大きく異なる値に
なることなく、したがって前記波形等化に起因する符号
間干渉等のノイズの増幅を抑制する効果を維持したま
ま、振幅制限の幅を従来よりも狭くして波形等化するこ
とができる。以下これについて説明する。
【0014】図7(B)に示すように、従来の振幅制限
型の波形等化器では、アナログ信号の再生信号RF
(t)がスライスレベルs=0を交差した交点の時刻を
基準として、1クロック前の時刻の信号値と、1クロッ
ク後の時刻の信号値をゼロクロスをサンプリングするク
ロック信号(0)でサンプリングし、これら2つの信号
値にもとづいてそれぞれ振幅制限値の下限値と上限値と
を設定している。図7(A)に示すように、本実施の形
態の振幅制限型の波形等化器では、前記アナログの再生
信号RF(t)がスライスレベルs=0を交差した交点
の時刻を基準として、0.5クロック前の時刻の信号値
と、0.5クロック後の時刻の信号値をゼロクロスをサ
ンプリングしないクロック信号CLK(π)でサンプリ
ングして、これら2つの信号値にもとづいてそれぞれ振
幅制限値の下限値と上限値とを設定している図8(A)
には、本実施の形態の波形等化器における振幅制限手段
による振幅制限信号LRF(n)のアイパタンとスライ
スレベルs=0が示されている。図8(B)には、従来
の振幅制限型の波形等化器における振幅制限手段による
振幅制限信号LRF(n)のアイパタンが示されてい
る。図7(A)、(B)および図8(A)、(B)を比
較してわかるように、本実施の形態では、前記アナログ
の再生信号RF(t)がスライスレベルs=0を交差し
た交点の時刻を基準として、0.5クロック前の時刻の
信号値と,0.5クロック後の時刻の信号値とをサンプ
リングして、これら二つの信号値の絶対値の平均値に基
づいてそれぞれ振幅制限値の上限値と下限値とを設定し
ている。そのため、従来に比較してより振幅制限の上限
値と下限値が、前記再生信号がスライスレベルを交差す
る前後におけるデジタル化された再生信号の信号値と大
きく異なる値になることなく、したがって前記波形等化
による符号間干渉等のノイズの増幅に対する抑制の効果
を維持したまま、振幅制限の幅を従来よりも狭くして波
形等化することができる。
【0015】なお、前記振幅制限値の設定は、前記時刻
(t−0.5T)に対応する前記デジタル化された再生
信号RF(n)の信号値P1と、前記時刻(t+0.5
T)に対応する前記デジタル化された再生信号RF
(n)の信号値P2とをサンプリングし、前記サンプリ
ングした信号値P1、P2のうち値の大きいものを上限
値、値の小さいものを下限値としてホールドして平均化
することで設定してもよい。また、本実施の形態では、
前記リミッタ15に設定する前記振幅制限値を自動的に
設定するよう構成したが、例えばディップスイッチ、ロ
ータリースイッチやボリュームなどの回路素子を操作す
ることによって前記振幅制限値の設定を行なうように構
成してもよい。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、前記再生
信号がスライスレベルを交差した時刻を基準として、前
記再生信号の0.5クロック前の時刻の信号値と、0.
5クロック後の時刻の信号値とに基づいて、それぞれ振
幅制限値の下限値と上限値とを設定しているため、従来
に比較して、振幅制限の上限値と下限値が、前記再生信
号がスライスレベルを交差する前後におけるデジタル化
された再生信号の信号値と大きく異なる値になることな
く、したがって波形等化に起因する符号干渉等のノイズ
の増幅に対する振幅制限による抑制効果を、維持したま
ま、前記振幅制限の幅を従来よりも狭くして波形等化を
行なうことができる。その結果、再生信号の振幅を制限
することによって得られる効果を、振幅をさらに狭く制
限することでより大きくすることが期待でき、また、再
生信号の振幅をさらに制限することで、前記再生信号の
もつスライスレベルより大きい側の信号の振幅レベルと
前記スライスレベルより小さい側の信号の振幅レベルの
非対称性の影響をさらに除去した振幅制限手段による波
形等化処理が可能となる。また、従来の再生信号の振幅
を制限する波形等化器では、ゼロクロスをサンプリング
するクロックを用いることを前提としているため、再生
信号を波形等化した波形等化信号を二値化する際、波形
等化信号の信号値をスライスレベルに対して直接大小比
較することで二値を判定するという方法を用いることが
できず、波形等化信号を二値化信号に変換する際に用い
られる方法が波形等化信号に及ぼす影響を考慮しなけれ
ばならなかったが、本発明では、波形等化後の再生信号
を二値化する際、再生信号の信号値をスライスレベルに
対して直接大小比較することで二値を判定することがで
きるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の波形等化器が適用された光ディスク装
置の再生系の概略を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態の波形等化器の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】本実施の形態の波形等化器の波形等化部の内部
構成を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態の波形等化器の振幅制限部の構成
を示すブロック図である。
【図5】図5(A)は本実施の形態の波形等化器のリミ
ッタの入出力特性の一例を示すブロック図であり、図5
(B)は本実施の形態の波形等化器のリミッタの入出力
特性の他の例を示すブロック図である。
【図6】本実施の形態の波形等化器中の振幅制限部の実
施例における各信号のタイミングチャートである。
【図7】図7(A)は本実施の形態の波形等化器におけ
る再生信号のサンプリングのタイミングと制限値をアイ
パターンを用いて説明する説明図であり、図7(B)は
従来の振幅制限型の波形等化器における再生信号のサン
プリングのタイミングと制限値をアイパターンを用いて
説明する説明図である。
【図8】図8(A)は本実施の形態の波形等化器におけ
る再生信号の振幅を制限した振幅制限信号のアイパター
ンを示す説明図であり、図8(B)従来の振幅制限型の
波形等化器における再生信号の振幅を制限した振幅制限
信号のアイパターンを示す説明図である。
【符号の説明】 6……波形等化器、12……波形等化部分、13……遅
延素子、14……振幅制限部、15乃至18……フリッ
プフロップ、19乃至23……乗算器、24、27……
加算器、25、26……フリップフロップ、RF(n)
……デジタル化された再生信号、EQ(n)……波形等
化後のデジタルの波形等化信号。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に記録された記録情報から再生
    された再生信号を振幅制限値に基づいて振幅制限を行な
    う振幅制限手段と、 前記振幅制限手段から出力される振幅制限処理後の再生
    信号に波形等化を行なう波形等化手段とを備え、 前記振幅制限値は、前記再生信号を二値化する際の閾値
    であるスライスレベルを挟んで設定される下限値と上限
    値からなる波形等化器において、 前記振幅制限手段は、前記再生信号から生成され前記再
    生信号と同期しているクロック信号の周期をTとし、前
    記再生信号が前記スライスレベルを交差する時刻をtと
    したとき、時刻(t−0.5T)に対応する前記再生信
    号の信号値と時刻(t+0.5T)に対応する信号値に
    基づいて前記上限値と下限値とを設定するように構成さ
    れている、 ことを特徴とする波形等化器。
  2. 【請求項2】 前記振幅制限手段による前記下限値と上
    限値の設定は、前記時刻(t−0.5T)に対応する前
    記再生信号の信号値である第1信号値と前記時刻(t+
    0.5T)に対応する前記再生信号の信号値である第2
    信号値とをサンプリングし、前記サンプリングした第1
    信号値と第2信号値のそれぞれのスライスレベルとの差
    の絶対値の平均値に基づいて設定されることを特徴とす
    る請求項1記載の波形等化器。
  3. 【請求項3】 前記振幅制限手段による前記下限値と上
    限値の設定は、前記時刻(t−0.5T)に対応する前
    記再生信号の信号値である第1信号値と前記時刻(t+
    0.5T)に対応する前記再生信号の信号値である第2
    信号値をサンプリングし、前記サンプリングした第1信
    号値と第2信号値のうち大きいものの平均値と前記サン
    プリングした第1信号値と第2信号値のうち小さいもの
    の平均値とに基づいて設定されることを特徴とする請求
    項1記載の波形等化器。
  4. 【請求項4】 前記振幅制限手段から出力される振幅制
    限処理後の再生信号は、前記時刻(t−0.5T)およ
    び(t+0.5T)での信号値が前記第1信号値および
    第2信号値と一致し、それ以外の時刻における信号値が
    前記第1信号値から第2信号値までの範囲内に抑制され
    ることを特徴とする請求項2または3記載の波形等化
    器。
  5. 【請求項5】 前記再生信号を前記スライスレベルと交
    差する時刻でサンプリングする位相をもつクロック信号
    を0.5クロック分遅延させて出力する遅延手段を設
    け、前記第1信号値と第2信号値のサンプリングは、前
    記遅延手段から出力される前記遅延されたクロック信号
    に基づいて行なわれることを特徴とする請求項2または
    3記載の波形等化器。
  6. 【請求項6】 前記遅延手段は遅延素子から構成されて
    いることを特徴とする請求項5記載の波形等化器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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