JP3428525B2 - 記録情報再生装置 - Google Patents

記録情報再生装置

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JP3428525B2
JP3428525B2 JP27145199A JP27145199A JP3428525B2 JP 3428525 B2 JP3428525 B2 JP 3428525B2 JP 27145199 A JP27145199 A JP 27145199A JP 27145199 A JP27145199 A JP 27145199A JP 3428525 B2 JP3428525 B2 JP 3428525B2
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淳一郎 戸波
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Victor Company of Japan Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録情報再生装置に
係り、特に光ディスクの記録情報信号を再生する記録情
報再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、高密度記録された光ディスク
の隣接する3つのトラックから別々のビームにより再生
した信号に基づいて、クロストーク除去を行うと共に中
央のトラックからS/N比の良好な再生信号を得るよう
にした、3ビーム法による記録情報再生装置が種々提案
されているが、クロストーク除去のためのプリアンブル
信号を予め記録しておくことなく、再生信号のクロスト
ーク除去を行うようにして記録容量を向上した3ビーム
法による記録情報再生装置が知られている(特開平9−
320200号公報)。
【0003】この従来の記録情報再生装置では、光ディ
スクの任意の一のトラックから一のビームにより再生し
た第1の読取信号と、その一のトラックの両側に隣接す
る2本のトラックから別々のビームにより再生した2つ
の第2の読取信号とを、それぞれサンプリングして第1
及び第2のサンプル値系列に変換し、そのうち第2のサ
ンプル値系列から可変係数フィルタによりクロストーク
成分を求め、上記の第1のサンプル値系列からこのクロ
ストーク成分を減算器で減算し、更にゼロクロスサンプ
ル抽出手段により、この減算器の出力サンプル値系列中
からゼロクロスサンプル値を抽出して、このゼロクロス
サンプル値が0に収束するようにフィルタ係数演算手段
により上記の可変係数フィルタのフィルタ係数を更新す
ると共に、判定手段により減算器の出力サンプル値系列
から再生信号の判定を行う構成である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
の記録情報再生装置では、可変係数フィルタのフィルタ
係数の更新は、LMS適応アルゴリズムを使用して誤差
信号が0になるようにしているが、上記の誤差信号は減
算器の出力サンプル値系列中から抽出したゼロクロスサ
ンプル値のみであり、収束が遅く、誤判別が多いという
問題がある。また、パーシャルレスポンス等化を行って
いないので、ビタビ復号ができず、益々高密度記録され
る傾向のある光ディスクから読み取ったS/Nの低い再
生信号のデータ復元を誤る可能性が高いという問題もあ
る。
【0005】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
収束が速くしかも確実に記録媒体の記録情報を再生し得
る記録情報再生装置を提供することを目的とする。
【0006】また、本発明の他の目的は、高密度記録さ
れた記録媒体の記録情報をパーシャルレスポンス等化を
用いて正確に再生し得る記録情報再生装置を提供するこ
とにある。
【0007】更に、本発明の他の目的は、低い周波数の
クロックで動作可能な記録情報再生装置を提供すること
にある。
【0008】また更に、本発明の他の目的は、簡単な構
成によりクロストークキャンセルを実現し得る記録情報
再生装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、第1の発明は記録媒体上の記録情報記録トラック群
のうち、再生すべき任意の一の記録情報記録トラックか
ら読み取った第1の再生信号と、再生すべき任意の一の
記録情報記録トラックの両側に隣接する2つの記録情報
トラックのそれぞれから別々に読み取った第2及び第3
の再生信号を得る読取手段と、第1乃至第3の再生信号
をそれぞれ別々にディジタル信号に変換して第1乃至第
3のディジタル再生信号を出力するA/D変換手段と、
第1のディジタル再生信号に対して所望のビットレート
でサンプリングしたディジタルデータをリサンプリング
(間引き補間)演算して生成すると共に、ビットクロッ
クを生成し、更に第1のディジタル再生信号のゼロレベ
ルを検出してゼロポイント情報を出力するリサンプリン
グ演算位相同期ループ回路と、第1乃至第3のトランス
バーサルフィルタと、遅延回路と、仮判別手段と、第1
乃至第3の係数生成手段と、リサンプリング手段と、減
算回路とより構成したものである。
【0010】ここで、上記の第1のトランスバーサルフ
ィルタは、リサンプリング演算位相同期ループ回路の出
力ディジタルデータを、第1のフィルタ係数に基づいて
波形等化する。上記の遅延回路は、ゼロポイント情報
を、少なくとも連続する3つずつ出力する。上記の仮判
別手段は、パーシャルレスポンス等化の種類を示すPR
モード信号と、再生信号のランレングス制限符号の種類
を示すRLLモード信号と、遅延回路からの複数のゼロ
ポイント情報と、波形等化後再生信号とを入力として受
け、PRモード信号とRLLモード信号で定まる状態遷
移と、複数のゼロポイント情報のパターンとに基づき、
波形等化信号の仮判別値を算出し、その仮判別値と波形
等化後再生信号との差分値をエラー信号として出力す
る。
【0011】また、第1の係数生成手段は、仮判別手段
の出力エラー信号に基づき、第1のフィルタ係数をエラ
ー信号が最小になるように可変制御する。リサンプリン
グ手段は、A/D変換手段からの第2及び第3のディジ
タル再生信号に対して別々にリサンプリング演算位相同
期ループ回路の出力ビットクロックに基づいてリサンプ
リング演算して、第1及び第2のサンプリング信号を出
力する。第2及び第3のトランスバーサルフィルタは、
第1及び第2のサンプリング信号を、別々に第2及び第
3のフィルタ係数に基づいて別々にフィルタリングし
て、再生すべき任意の一の記録情報記録トラックの両側
に隣接する2つの記録情報トラックの読取信号に対応し
た第1及び第2の擬似クロストーク信号を別々に出力す
る。第2及び第3の係数生成手段は、仮判別手段の出力
エラー信号に基づき、第2及び第3のフィルタ係数を別
々に可変制御する。減算回路は、第1のトランスバーサ
ルフィルタの出力信号から第1及び第2の擬似クロスト
ーク信号をそれぞれ減算して波形等化後再生信号を出力
する。
【0012】この第1の発明では、仮判別手段がパーシ
ャルレスポンス等化を前提とした仮判別(収束目標設
定)を行い、この仮判別値と減算回路から取り出される
波形等化後再生信号との差分値をエラー信号として第1
乃至第3のフィルタ係数生成手段に供給して、エラー信
号が0になるように制御することで、明確な値に向かっ
て装置の動作を収束させることができる。また、リサン
プリング演算位相同期ループ回路を使用できる。
【0013】
【0014】 また、第の発明は、上記の目的を達成
するため、減算回路の出力波形等化後再生信号が入力さ
れ、その波形等化後再生信号のゼロポイント情報を検出
するゼロ検出器を設け、遅延回路はゼロ検出器からのゼ
ロポイント情報を遅延する。
【0015】 また、第の発明は、上記の目的を達成
するため、減算回路の出力波形等化後再生信号が入力さ
れ、その波形等化後再生信号に基づいてビットクロック
の自然数倍の周波数のシステムクロックを生成する位相
同期ループ回路を設け、第1の発明におけるリサンプリ
ング演算位相同期ループ回路及びリサンプリング手段を
削除してA/D変換手段からの第1乃至第3のディジタ
ル再生信号を第1乃至第3のトランスバーサルフィルタ
に別々に供給すると共に、遅延回路は位相同期ループ回
路内の位相比較器から出力されるゼロポイント情報を遅
延する構成としたものである。
【0016】 また、第の発明は、上記の目的を達成
するため、読取手段からの第1の再生信号に基づいてビ
ットクロックの自然数倍の周波数のシステムクロックを
生成する位相同期ループ回路と、A/D変換手段から取
り出された第1のディジタル再生信号のゼロポイント情
報を検出するゼロ検出器とを設け、第1の発明における
リサンプリング演算位相同期ループ回路及びリサンプリ
ング手段を削除してA/D変換手段からの第1乃至第3
のディジタル再生信号を第1乃至第3のトランスバーサ
ルフィルタに別々に供給すると共に、遅延回路はゼロ検
出器からのゼロポイント情報を遅延する構成としたもの
である。
【0017】
【0018】 また、上記の目的を達成するため、第
の発明は、第1の発明における仮判別手段をパーシャル
レスポンス等化の種類を示すPRモード信号と、再生信
号のランレングス制限符号の種類を示すRLLモード信
号と、遅延回路からの複数のゼロポイント情報と、波形
等化後再生信号とを入力として受け、PRモード信号と
RLLモード信号で定まる状態遷移と、複数のゼロポイ
ント情報のパターンとに基づき、波形等化後再生信号の
目標値となる仮判別値を算出する仮判別回路と、仮判別
値と波形等化後再生信号との差分値をエラー信号として
出力する減算器とよりなる構成とし、第1の発明に更
に、減算器から出力されるエラー信号が第1の入力端子
に入力され、仮判別回路から出力される仮判別値が第2
の入力端子に入力され、仮判別値に応じてエラー信号の
うちの有効な成分だけを選択して出力するエラー選択回
路を設け、第2及び第3の係数生成手段を、エラー選択
回路から出力されるエラー信号に基づき、第2及び第3
のフィルタ係数を別々に可変制御する構成としたもので
ある。
【0019】本発明では、仮判別手段の出力エラー信号
のうち、エラー選択回路によりゼロポイントから最も離
れた目標値として仮判別された確からしくないエラー値
を示す信号を無効化し(0に置き換えて出力し)、確か
らしいエラー信号だけを有効成分として取り出すように
したため、正確なデータのみに基づいて疑似クロストー
ク生成用の第2及び第3のトランスバーサルフィルタの
各フィルタ係数である第2及び第3のフィルタ係数を生
成することができる。
【0020】 また、上記の目的を達成するため、第
の発明では、上記のエラー選択回路の第1の入力端子に
は減算器から出力されるエラー信号を入力し、エラー選
択回路の第2の入力端子にはリサンプリング演算位相同
期ループ回路がロックすべきゼロクロス点に相当する、
リサンプリングによって形成されたサンプルポイントが
存在するタイミングを示すゼロポイント情報を入力し、
ゼロポイント情報が示すサンプルポイントのみ、又はゼ
ロポイント情報が示すサンプルポイントとその直前直後
のサンプルポイントで第1の入力端子に入力されるエラ
ー信号を選択し、それ以外のサンプルポイントではエラ
ー信号を無効化する構成とし、第の発明では、エラー
選択回路の第1の入力端子には減算回路から出力される
波形等化後再生信号を入力し、第2の入力端子に入力さ
れる仮判別値に応じて波形等化後再生信号のうちのリサ
ンプリング演算位相同期ループ回路がロックすべきゼロ
クロス点に相当するサンプルポイントの有効成分だけを
選択して出力し、それ以外のサンプルポイントでは波形
等化後再生信号を無効化する構成としたものである。更
に、第の発明は、上記の目的を達成するため、エラー
選択回路の第1の入力端子に波形等化後再生信号を入力
し、第2の入力端子には上記のゼロポイント情報を入力
し、ゼロポイント情報が示すサンプルポイントでのみ第
1の入力端子に入力される波形等化後再生信号を選択
し、それ以外のサンプルポイントでは波形等化後再生信
号を無効化する構成としたものである。
【0021】 第6、第7及び第8の各発明では、いず
れも第の発明と同様に、エラー選択回路により確から
しくないエラー値を示す信号を無効化し、確からしいエ
ラー信号又はこのエラー信号と実質的に同じ値の波形等
化後再生信号だけを有効成分として取り出すようにした
ため、正確なデータのみに基づいて疑似クロストーク生
成用の第2及び第3のトランスバーサルフィルタの各フ
ィルタ係数である第2及び第3のフィルタ係数を生成す
ることができる。
【0022】 また、上記の目的を達成するため、第
の発明は、ディジタル演算位相同期ループ回路から取
り出されたディジタルデータを書き込まれた後読み出さ
れて第1のトランスバーサルフィルタへ出力する第1の
メモリと、リサンプリング手段からの第1及び第2のサ
ンプリング信号をそれぞれ別々に書き込んだ後読み出し
て第2及び第3のトランスバーサルフィルタへ別々に出
力する第2及び第3のメモリとを有し、第1乃至第3の
メモリは、それぞれビットクロックのタイミングで書き
込み動作を行い、新たに生成したクロックのタイミング
で読み出し動作を行うことを特徴とする。
【0023】この発明では、新しいクロックの周波数を
マスタークロック周波数よりも低周波数とすることがで
き、後段の演算をこの新しいクロック周波数で行うこと
により、演算時間に余裕ができ、ラッチ等を少なくする
ことができる。
【0024】 上記の目的を達成するため、第11の発
明は、第1の発明における読取手段第1の再生信号の
みを出力し、A/D変換手段第1のディジタル再生信
号のみを出力し、リサンプリング手段を削除した構成と
し、リサンプリング演算位相同期ループ回路から取り出
されたディジタルデータに基づいて、互いに1トラック
走査期間程度異なる時間関係の第1乃至第3のディジタ
ルデータを生成する遅延手段を有し、遅延手段から取り
出された第1乃至第3のディジタルデータのうち遅延時
間が最小の第1のディジタルデータと遅延時間が最大の
第3のディジタルデータを第2及び第3のトランスバー
サルフィルタへ供給し、第2のディジタルデータを第1
のトランスバーサルフィルタへ供給する構成としたもの
である。また、第12の発明は第3又は第4の発明にお
いて、上記の第11の発明と同様の構成としたものであ
る。
【0025】この発明では、3ビームを用いて走査すべ
きトラックの両側の隣接トラックから得られるクロスト
ーク信号と同等の信号を遅延手段を用いて得ることがで
きるため、リサンプリング手段を削除することができ
る。
【0026】 また、上記の目的を達成するため、第1
3の発明は、第1の発明における読取手段第1の再生
信号のみを出力し、A/D変換手段第1のディジタル
再生信号のみを出力し、リサンプリング手段を削除した
構成とし、リサンプリング演算位相同期ループ回路から
取り出されたディジタルデータを遅延する第1のメモリ
と、波形等化後再生信号をビタビ復号して得た復号デー
タから、第1のメモリから出力されるディジタルデータ
に対してそれぞれ1トラック走査期間程度遅れている第
1の復号データと1トラック走査期間程度進んでいる第
2の復号データを生成する第2のメモリとを設け、第1
のメモリから出力されたディジタルデータを第1のトラ
ンスバーサルフィルタへ供給し、第1及び第2の復号デ
ータを第2及び第3のトランスバーサルフィルタへ供給
する構成としたものである。また、第14の発明は、第
3又は第4の発明において、第13の発明と同様の構成
としたものである。
【0027】この発明では、疑似クロストーク信号を生
成するための第1及び第2のメモリに対して、通常のサ
ンプリングデータよりもビット数の少ない1ビットのビ
タビ復号データを書き込み、読み出すようにしたため、
第1及び第2のメモリのメモリ容量を最小にすることが
できる。
【0028】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1は本発明になる記録情報再
生装置の第1の実施の形態のブロック図を示す。この実
施の形態では、記録媒体の一例としての光ディスクの隣
接する3本の記録トラックに対し、3つのビームスポッ
トを別々に形成する公知の3ビーム法を用いる。すなわ
ち、図2に示すように、1回転当たり1本のトラックが
形成されている光ディスクの任意のトラックTiから記
録情報信号を再生するときは、再生専用の光ビームスポ
ットB0をトラックTiに形成し、トラックTiの両側
に隣接するトラックTi-1とTi+1のうち内周側トラックTi
-1にはビームスポットB1を形成し、外周側トラックTi
+1にはビームスポットB2を形成する。
【0029】これら3つのビームスポットB0、B1、
B2は、中央のビームスポットB0を中心として、光デ
ィスクの回転方向上、ビームスポットB1が後方位置
(又は前方位置)に、ビームスポットB2が前方位置
(又は後方位置)に配置された状態を保ってトラッキン
グされることは周知の通りである。これら3つのビーム
スポットB0、B1、B2による反射光は、公知の光学
系を別々に通して読取信号に変換される。
【0030】上記の読取信号のうち、中央の再生すべき
トラックTiの読取信号は、図1のA/D変換器11に
供給され、内周側の隣接トラックTi-1の読取信号は、図
1のA/D変換器12に供給され、外周側の隣接トラッ
クTi+1の読取信号は、図1のA/D変換器13に供給さ
れる。A/D変換器11、12、13は入力された読取
信号を、マスタークロックでサンプリングしてディジタ
ル信号に変換して、次段のAGC・ATC回路14、1
5、16に供給し、ここで振幅が一定に制御される自動
振幅制御(AGC)及び2値コンパレートの閾値を適切
に直流(DC)制御する自動閾値制御(ATC)させ
る。
【0031】AGC・ATC回路14の出力信号は、リ
サンプリングDPLL17に供給される。リサンプリン
グDPLL17は、自分自身のブロックの中でループが
完結しているディジタルPLL(位相同期ループ)回路
で、入力信号に対し所望のビットレートでサンプリング
したディジタルデータをリサンプリング(間引き補間)
演算して生成し、遅延調整器20を通してトランスバー
サルフィルタ21に供給する。また、リサンプリングD
PLL17は、ゼロレベルを読取信号が横切ることを検
出しており、それにより得られる0ポイント情報を遅延
調整器22を通して後述のタップ遅延回路32に供給す
る。
【0032】更に、リサンプリングDPLL17は、ビ
ットサンプリングのためのビットクロックBCLKを生
成すると共に、リサンプリング演算するための内分する
割合を示すパラメータT_ratioを生成し、それらをリ
サンプリング回路18及び19にそれぞれ供給し、ここ
でAGC・ATC回路15及び16よりのディジタル信
号をパラメータT_ratioが示す割合でビットクロック
BCLKでリサンプリング演算を行う。ビットクロック
BCLKは、歯抜けクロック(Punctured Clock)であ
る。なお、前記0ポイント情報は、ビットサンプリング
のデータが、ゼロレベルとクロスするポイントをビット
クロック単位で示している。
【0033】リサンプリング回路18及び19よりそれ
ぞれ取り出された信号は、遅延調整器23、24を通し
てトランスバーサルフィルタ25、26に供給される。
前記トランスバーサルフィルタ21及び上記のトランス
バーサルフィルタ25、26は、それぞれ乗算器・低域
フィルタ(LPF)27、28、29よりフィルタ係数
(タップ係数)が入力されてそれに応じた特性のフィル
タリング処理を入力信号に対して行う。
【0034】トランスバーサルフィルタ21は、乗算器
・LPF27よりのタップ係数(フィルタ係数)に基づ
いて波形等化処理を行い、再生すべき所望のトラックか
らの読取信号の前後の信号との符号間干渉の影響を低減
する。このトランスバーサルフィルタ21の出力波形等
化後読取信号は、後述の減算器30及び31を通して仮
判別回路33に供給され、ここでタップ遅延回路32よ
りの遅延信号と、パーシャルレスポンス(PR)の種類
を示すPRモード信号と、光ディスクに記録されている
信号のランレングス制限符号長(最小反転間隔や最大反
転間隔)を示すRLLモード信号とが入力され、これら
に基づいて仮判別結果を出力する。
【0035】この仮判別結果と仮判別回路33の入力信
号(減算器31の出力信号)とが減算器34において減
算され、その差分値がエラー信号としてインバータ35
で極性を反転された後、乗算器・LPF27に供給さ
れ、ここでトランスバーサルフィルタ21のタップ出力
と乗算されて相関が検出され、LPFで積分される。乗
算器・LPF27の出力積分値は、上記のエラー信号の
値を0にする、トランスバーサルフィルタ21のフィル
タ係数(タップ係数)としてトランスバーサルフィルタ
21に入力される。
【0036】上記のトランスバーサルフィルタ21、乗
算器・LPF27、仮判別回路33、タップ遅延回路3
2、減算器34、インバータ35よりなるフィードバッ
クループは、よく知られるLMSアルゴリズムを基本と
しているが、仮判別回路33は、本発明者が提案した回
路であり、パーシャルレスポンス等化を前提とした仮判
別(収束目標設定)を行う。
【0037】ここで、パーシャルレスポンス(PR)特
性について更に説明するに、例えばPR(a,b,b,
a)の特性を孤立波に付与して等化すると、その等化波
形は(1,7)RLLの場合、よく知られているよう
に、0,a,a+b,2a,2b,a+2b,2a+2
bの7値をとる。この7値をビタビ復号器に入力する
と、元のデータ(入力値)とPR等化後の再生信号(出
力値)は、過去の信号の拘束を受け、これと(1,7)
RLLによって入力信号の”1”は2回以上続かないこ
とを利用すると、図3に示すような状態遷移図で表わす
ことができることが知られている。
【0038】図3において、S0〜S5は直前の出力値
により定まる状態を示す。この状態遷移図から例えば状
態S2にあるときは、入力値がa+2bのとき出力値が
1となって状態S3へ遷移し、入力値が2bのとき出力
値が1となって状態S4へ遷移するが、それ以外の入力
値は入力されないことが分かり、また、もし入力されれ
ばそれはエラーであることが分かる。
【0039】ここで、上記の0ポイント情報の値Zが”
1”であるときはゼロクロスポイントを示しており、こ
れは、図3に示したPR(a,b,b,a)の状態遷移
図では「a+b」という値で表わされており、状態S1
→S2又は状態S4→S5へ遷移する過程において発生
する。この場合、図3中、右半分の状態S2、S3及び
S4は正の値の経路(a+b=0に正規化した場合、a
+2b、2a+2b、2bのいずれか)を辿り、左半分
の状態S5、S0及びS1は負の値の経路(a+b=0
に正規化した場合、0、a、2aのいずれか)を辿るた
め、ゼロクロスポイントの前又は後の値を参照すること
により、正の経路なのか、負の経路なのかが判別でき
る。
【0040】しかも、あるゼロクロスポイントから次の
ゼロクロスポイントまでの間隔が分かれば、つまり状態
S2から状態S5に至るまで、又は状態S5から状態S
2に至るまでの遷移数がわかれば、経路が確定し、取り
得るべき値が各々のサンプル点に対して明確になる。
【0041】また、上記の状態遷移図で「a+b」以外
の値、すなわちゼロクロスポイントでないときは、上記
の0ポイント情報の値Zは”0”である。この状態遷移
図から、ゼロクロスポイント(Z=1)は2つ連続して
取り出されることはなく、また、RLL(1,X)の場
合は、隣接するZ=1の間には最低1つの”0”が存在
する(0ポイント情報の値Zが1→0→1と変化したと
き、すなわち、状態S1→S2→S4→S5、あるいは
状態S4→S5→S1→S2と遷移したとき)。なお、
RLL(2,X)の場合は、隣接するZ=1の間には最
低2つの”0”が存在する。
【0042】実際の信号では、ノイズ等の影響により、
ゼロクロスポイント自体の検出を誤ることも十分に予想
されるが、フィードバック制御の場合、正しい判定ので
きる確率が誤る確率を上回っていれば、正しい方向に収
束していくはずであり、また、十分な積分処理のため、
単発のノイズは実用上問題ないと考えられる。
【0043】以上の点に着目し、仮判別回路33は、タ
ップ遅延回路32からビットクロックの周期毎に入力さ
れる0ポイント情報の値Zを識別し、連続する5クロッ
ク周期の5つの値がオール”0”であるかどうか、上記
の5つの値のうちの最初の値のみが”1”かどうか、上
記の5つの値のうちの最後の値のみが”1”かどうか、
上記の5つの値のうちの最初と最後の値が”1”で残り
の3つの値は”0”かどうかを判別する。
【0044】これらのパターンは、着目する0ポイント
情報の値Zを”0”としたとき、両側の0ポイント情報
の値Zがいずれも”0”である場合であり、このときは
信号波形が正側、又は負側に張り付いている場合である
ので、これらのパターンのいずれかを満たすときは、大
なる値P1を算出する。
【0045】上記のパターンのいずれでもないときは、
連続する5クロック周期の5つの0ポイント情報の値Z
が”01010”であるかどうか判別しこのパターンの
ときはRLLモード信号に基づき、RLL(1,X)の
パーシャルレスポンス等化であるかどうか判定する。こ
のパターンは、RLL(1,X)のときのみ発生する可
能性があるので、RLL(1,X)であるときは小なる
値P2を算出する。
【0046】連続する5クロック周期の5つの0ポイン
ト情報の値Zが”01010”でないときは、それら5
つの0ポイント情報の値Zが”01001”、”100
10”、”00010”及び”01000”のうちのい
ずれかのパターンであるかどうか判別する。これら4つ
のパターンは、着目する0ポイント情報の値Zを”0”
としたとき、両側に隣接する0ポイント情報の値Zの一
方が”1”である場合である。4つのパターンのどれか
であるとき、あるいは”01010”であり、かつ、R
LLモードが(1,X)でないと判定されたときは、P
1及びP2の中間レベルの値P3が算出される。
【0047】値P1、P2又はP3を算出すると、仮判
別回路33に入力される現在時刻の波形等化信号が0以
上であるときは最終仮判定レベルQをそのときのP1、
P2又はP3の値とし、負であるときは最終仮判定レベ
ルQをそのときのP1、P2又はP3の値と極性を反転
する。また、上記のいずれでもないときは、最終仮判定
レベルQを0とする。
【0048】このように、仮判別回路33は、パーシャ
ルレスポンス等化の種類を示すPRモード信号と、再生
信号のランレングス制限符号の種類を示すRLLモード
信号と、タップ遅延回路32からの複数のゼロポイント
情報と、減算器31の出力波形等化後再生信号とを入力
として受け、PRモード信号とRLLモード信号で定ま
る状態遷移と、複数のゼロポイント情報のパターンとに
基づき、波形等化信号の仮判別レベルQを算出する。こ
の仮判定レベルQは目標値として図1の減算器34に供
給され、実際の信号である波形等化後再生信号との差が
とられてエラー信号とされる。
【0049】一方、図1のリサンプリング回路18及び
19よりそれぞれ取り出された信号は、遅延調整器2
3、24により固定の遅延が与えられ、後述の擬似クロ
ストークとの時間合わせを粗く行われてトランスバーサ
ルフィルタ25、26に入力される。このトランスバー
サルフィルタ25、26にタップ係数(フィルタ係数)
を供給する乗算器・LPF28、29は、前記減算器3
4から出力されるエラー信号が入力され、ここでトラン
スバーサルフィルタ25、26のタップ出力と乗算して
隣接トラック信号の相関を抽出し、更にその相関値をL
PFで積分してトランスバーサルフィルタ25、26に
入力する。
【0050】このようにして、トランスバーサルフィル
タ25、26のタップ係数(フィルタ係数)は、隣接ト
ラック信号の相関値に応じて更新され、トランスバーサ
ルフィルタ25、26からは内周側、外周側の各トラッ
クからの読取信号に対応した擬似クロストーク信号が取
り出される。これらのトランスバーサルフィルタ25、
26の出力擬似クロストーク信号は、トランスバーサル
フィルタ21からの波形等化後の再生すべきトラックか
らの再生信号に、減算器30、31でそれぞれ減算され
る。これにより、減算器31からは、トランスバーサル
フィルタ21からの波形等化後の再生すべきトラックの
再生信号中のクロストークと相殺除去されて、S/Nの
良好な再生信号として出力される。この実施の形態は、
フィードバック処理であるため、安定な動作が実現でき
る。
【0051】この実施の形態では、トランスバーサルフ
ィルタ21を含む再生すべきトラックの再生信号の符号
間干渉除去ブロックと、トランスバーサルフィルタ25
及び26を含む隣接トラックからの再生信号に基づく擬
似クロストーク生成ブロックには、いずれも同一のエラ
ー信号を0にするべく各タップ係数(フィルタ係数)を
制御しているので、制御の衝突は発生しない。
【0052】また、パーシャルレスポンス等化に対応し
た2次的効果として、すべてのサンプリングポイントの
情報からエラー信号を抽出できるということがある。ク
ロストーク成分がはっきり識別できるのは、所望トラッ
クの再生信号が平坦のとき(反転間隔が大きい状態)で
あり、従来はこのレベルが確定できないため、ゼロクロ
スポイントのみでクロストーク成分の相関をとってい
た。
【0053】これに対し、この実施の形態では、値が0
又は2a+2bというような明確な値に向かって収束す
るため、この値からの誤差をエラー信号としてクロスト
ーク成分との相関をとるようにしているため、正確、か
つ、迅速な収束が可能である。他の値(a,2a,a+
2b,2b等)の場合も同じである。よって、仮に信号
の平均反転間隔を5T(Tはビット周期)とすると、収
束は5倍以上速くなることが容易に想像でき、かつ、誤
った方向への収束もしなくなる。
【0054】また、リサンプリングDPLL17を用い
る場合、A/D変換器11に用いられるサンプリングク
ロックはビットクロックに同期しておらず、それは隣接
トラックの再生信号のサンプリングクロックについても
同様である。一定の位相ずれは擬似クロストーク発生器
でも吸収できる(トランスバーサルフィルタ25、26
自体もリサンプリング演算器と見ることができる。)
が、周波数がずれている場合などでは、サンプリング時
間間隔が一定にならないため、従来の擬似クロストーク
発生器では対応できない。
【0055】一方、この実施の形態では、リサンプリン
グDPLL17により生成した、リサンプリング演算時
の内分割合T_ratio及びビットクロックBCLKを利
用し、リサンプリング器18、19で隣接トラックから
の再生信号のリサンプリング演算を行うようにしている
ため、周波数ずれに対応できる。また、位相について
は、後段の遅延調整器23、24により粗く合わせ、後
はトランスバーサルフィルタ25及び26を用いた擬似
クロストーク発生器に任せるようにしている。これによ
り、リサンプリングDPLL17を用いることができ
る。なお、遅延調整器23、24をリサンプリング器1
8、19の後段に配置したのは、この方が遅延用フリッ
プフロップの段数を少なくできるからで、機能的にはリ
サンプリング器18、19の前段に配置してもよい。
【0056】リサンプリングDPLL17は独立にAG
C・ATC回路14とトランスバーサルフィルタ21を
含む再生すべきトラックの再生信号の符号間干渉除去ブ
ロックとの間に挟まれ、かつ、自分自身のブロックの中
でループが完結しているため、確実な収束が期待でき
る。一方、リサンプリングDPLL17を用いない場合
は、外付けの電圧制御発振器(VCO)が必要であり、
またA/D変換器でビットサンプリングが行われるた
め、A/D変換器を含んだPLLループが形成され、A
/D変換器として高速なものが要求されるのでコストが
高くなる。
【0057】また、リサンプリングDPLL17を用い
ない場合は、AGC・ATC回路を含んだPLLループ
が形成されるため、各々が干渉し、適切な方向へ収束で
きない場合があり、更に、AGCループ、ATCルー
プ、PLLループをすべて外へ出し、アナログ回路で構
成することも考えられるが、電圧制御増幅器(VCA)
の追加が必要で、またアナログ回路特有の経時変化・部
品ばらつきの悪影響を受ける。以上により、この実施の
形態のように、リサンプリングDPLLを用いる構成が
望ましいことが明らかであり、特に光ディスクでは記録
再生系が周波数特性において高域減衰特性を有するた
め、オーバーサンプリングに適している。
【0058】次に、この実施の形態のシミュレーション
波形について説明する。図4〜図7はクロストークキャ
ンセルを行わないときのシミュレーション波形で、横軸
は時間軸である。図4中、I、II及びIIIは、リサンプ
リングDPLL17の出力信号波形、トランスバーサル
フィルタ25又は26からの擬似クロストーク信号波形
及び仮判別回路33の入力信号波形を示す。また、図5
はトランスバーサルフィルタ25又は26のタップ係数
を、図6は仮判別回路33の入力信号のアイパターンを
示す。
【0059】更に、図7中、IVはリサンプリングDPL
L17の出力信号を記録信号と比較して得たエラーフラ
グ、Vは減算器31を通して出力された信号を更にビタ
ビ復号した再生データを記録信号と比較して得たエラー
フラグである。この実施の形態の動作を行わない、クロ
ストークキャンセラ、オフであるにもかかわらず、復号
信号のエラーフラグVはリサンプリングDPLL17の
出力信号のエラーフラグIVの発生頻度が少なくエラーが
低減しているが、これはトランスバーサルフィルタ21
による波形等化とビタビ復号による。
【0060】一方、図8〜図11はこの実施の形態によ
りクロストークキャンセルを行うときのシミュレーショ
ン波形で、横軸は時間軸である。図8中、VI、VII及びV
IIIは、リサンプリングDPLL17の出力信号波形、
トランスバーサルフィルタ25又は26からの擬似クロ
ストーク信号波形及び仮判別回路33の入力信号波形を
示す。同図からわかるように、擬似クロストーク信号波
形は、動作開始後短時間で定常状態に収束しており、仮
判別回路33の入力信号波形はクロストーク信号が除去
されて振幅がほぼ一定となっている。
【0061】また、図9はトランスバーサルフィルタ2
5又は26のタップ係数を、図10は仮判別回路33の
入力信号のアイパターンを示す。タップ係数は可変さ
れ、またアイパターンはクロストークキャンセラ、オフ
の場合に比べて開いていることがわかる。更に、図11
中、IXはリサンプリングDPLL17の出力信号を記録
信号と比較して得たエラーフラグ、Xは減算器31を通
して出力された信号を更にビタビ復号した再生データを
記録信号と比較して得たエラーフラグである。
【0062】図7と図11を対比して分かるように、リ
サンプリングDPLL17の出力信号を記録信号と比較
して得たエラーフラグは、クロストークキャンセラ動作
をするか否かに関係なく同じであるが、クロストークキ
ャンセラ動作をしたときは、しないときに比べて、ビタ
ビ復号した再生データのエラーが殆どないことがわか
る。つまり、本実施の形態により、ビタビ復号により取
り除くことができなかったエラーを、動作開始直後を除
き完全に取り除けていることが分かる。
【0063】次に、本発明の他の実施の形態について説
明する。図12は本発明になる記録情報再生装置の第2
の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と同一
構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図
12の第2の実施の形態は、A/D変換器11〜13
と、AGC・ATC回路14〜16の間にディジタルの
プリイコライザ(PreEQ)37〜39を用いた点に
特徴がある。
【0064】図13は本発明になる記録情報再生装置の
第3の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と
同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図13の第3の実施の形態は、A/D変換器11〜
13の入力側にアナログのプリイコライザ(PreE
Q)41〜43を用いた点に特徴がある。
【0065】図14は本発明になる記録情報再生装置の
第4の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と
同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図14の第4の実施の形態は、仮判別にゼロポイン
ト情報を用いず固定の閾値を用いて判別する仮判別回路
45を設けた点に特徴がある。すなわち、減算器31か
ら取り出された波形等化後の再生信号は、後段のビタビ
復号回路へ出力される一方、仮判別回路45に供給さ
れ、ここで所定の閾値と比較されてゼロクロスポイント
が検出され、このゼロクロスポイントの連続パターン系
列から前述したアルゴリズムで仮判別を行う。
【0066】この仮判別回路45による仮判別結果と仮
判別回路45の入力信号(減算器31の出力信号)とが
減算器34において減算され、その差分値がエラー信号
としてインバータ35で極性を反転された後、乗算器・
LPF27に供給され、上記のエラー信号の値を0にす
る、トランスバーサルフィルタ21のフィルタ係数(タ
ップ係数)とされてトランスバーサルフィルタ21に入
力される。この実施の形態では、リサンプリングDPL
L17からのゼロポイント情報を用いないので、遅延調
整器22及びタップ遅延回路32が不要となる。
【0067】図15は本発明になる記録情報再生装置の
第5の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と
同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図15において、光ディスクに形成されたトラック
群中の隣接する3つのトラックのうち、中央の再生すべ
きトラックTiの読取信号は、電圧制御増幅器(VC
A)47に入力され、内周側の隣接トラックTi-1の読
取信号はVCA48に入力され、外周側の隣接トラック
Ti+1の読取信号は、VCA49に入力されてレベル及
びDCが制御される。
【0068】VCA47、48、49の各出力読取信号
は、次段のA/D変換器50、51、52に供給されて
マスタークロックでサンプリングされてディジタル信号
に変換され、次段の固定イコライザ(EQ)53、5
4、55でイコライザ特性が付与された後、AGC・A
TC検出回路56、57、58に供給され、ここで振幅
が一定に制御される自動振幅制御(AGC)及び2値コ
ンパレートの閾値を適切に直流(DC)制御する自動閾
値制御(ATC)のための利得制御信号及びDC制御信
号が生成される。この利得制御信号はVCA47、4
8、49に供給されて、その利得を可変制御する。これ
により、この実施の形態では、AGCとATCをアナロ
グ回路と共に行うことができる。
【0069】図16は本発明になる記録情報再生装置の
第6の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1及
び図15と同一構成部分には同一符号を付し、その説明
を省略する。図16において、光ディスクに形成された
トラック群中の隣接する3つのトラックのうち、中央の
再生すべきトラックTiの読取信号は、アナログのAG
C・ATC回路61に入力され、内周側の隣接トラック
Ti-1の読取信号はアナログのAGC・ATC回路62
に入力され、外周側の隣接トラックTi+1の読取信号
は、アナログのAGC・ATC回路63に入力されて、
それぞれ振幅が一定に制御されると共に2値コンパレー
トの閾値を適切に制御される。
【0070】AGC・ATC回路61、62、63の各
出力読取信号は、次段のA/D変換器50、51、52
に供給されてマスタークロックでサンプリングされてデ
ィジタル信号に変換され、A/D変換器50の出力だけ
次段の固定イコライザ(EQ)53でイコライザ特性が
付与される。この実施の形態は、AGCとATCをアナ
ログ回路であるAGC・ATC回路61、62、63の
みで行うようにしたものである。
【0071】図17は本発明になる記録情報再生装置の
第7の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と
同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図17の第7の実施の形態は、ゼロポイント情報を
減算器31からビタビ復号器へ出力される波形等化後再
生信号から抽出するようにした点に特徴がある。
【0072】すなわち、減算器31から取り出された波
形等化後再生信号は、ゼロ検出器65に供給され、ここ
で極性が反転した場合、近傍の2つのサンプル点のう
ち、より0に近い方のサンプル点がゼロポイント情報と
して検出される。ゼロ検出器65より取り出されたゼロ
ポイント情報は、タップ遅延回路32に入力される。こ
れにより、図1と同様の仮判別アルゴリズムに従って、
仮判別結果が得られる。
【0073】図18は本発明になる記録情報再生装置の
第8の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と
同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図18に示す第8の実施の形態は、リサンプリング
DPLL17、リサンプリング回路18及び19を用い
ないで、記録情報を再生するようにしたものである。す
なわち、AGC・ATC回路14、15、16の各出力
ディジタル読取信号は、直接に遅延調整器20、23、
24を通してトランスバーサルフィルタ21、25、2
6に供給される。
【0074】減算器31より取り出されたクロストーク
が除去され、かつ、波形等化された再生信号は、仮判別
回路33に供給される一方、ゼロクロス検出・位相比較
器67に供給され、ここでゼロクロス検出され、その検
出ゼロクロス点の位相と電圧制御発振器(VCO)69
よりのビットクロックの位相とを位相比較して位相誤差
信号として生成される。この位相誤差信号は、ループフ
ィルタ68を通してアナログ又はディジタルの電圧制御
発振器(VCO)69に制御電圧として印加され、その
出力システムクロック周波数を可変制御する。VCO6
9の出力システムクロックはビットクロックの自然数倍
の周波数であり、装置のクロックが必要な各ブロックに
印加される。
【0075】図19は本発明になる記録情報再生装置の
第9の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図13
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図19において、光ディスクに形成されたトラック
群中の隣接する3つのトラックのうち、中央の再生すべ
きトラックTiの読取信号は、アナログのAGC・AT
C回路71に入力され、内周側の隣接トラックTi−1
の読取信号はアナログのAGC・ATC回路72に入力
され、外周側の隣接トラックTi+1の読取信号は、ア
ナログのAGC・ATC回路73に入力されて、それぞ
れ振幅が一定に制御されると共に2値コンパレートの閾
値を適切に制御される。
【0076】AGC・ATC回路71の出力読取信号
は、次段の固定イコライザ(EQ)41でイコライザ特
性が付与された後、A/D変換器11に供給されてビッ
トクロックでサンプリングされてディジタル信号に変換
される。また、AGC・ATC回路72、73の各出力
読取信号は、A/D変換器12、13に供給されてビッ
トクロックでサンプリングされてディジタル信号に変換
される。A/D変換器11、12、13の各出力ディジ
タル信号は、遅延調整器20、23、24を通してトラ
ンスバーサルフィルタ21、25、26に供給される。
【0077】また、固定イコライザ41の出力アナログ
信号は、位相比較器74、ループフィルタ75及び76
からなるPLL回路に供給されてビットクロックの自然
数倍の周波数のシステムクロックとされる。一方、ゼロ
検出器77は、遅延調整器20からの信号の極性が反転
したときに、近傍の2つのサンプル点のうち、より0に
近い方をゼロポイント情報としてタップ遅延回路32に
供給する。この実施の形態も上記の各実施の形態と同様
の特長を有する。
【0078】図20は本発明になる記録情報再生装置の
第10の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1
4、図18及び図19と同一構成部分には同一符号を付
し、その説明を省略する。図20に示す第10の実施の
形態は、ATC・AGCをアナログ回路のみで行い、デ
ィジタルVCOを用いずに固定閾値判別を行う構成とし
たものである。図20において、減算器31から取り出
された波形等化後の再生信号は、後段のビタビ復号回路
へ出力される一方、仮判別回路45に供給され、ここで
所定の閾値と比較されてゼロクロスポイントが検出さ
れ、このゼロクロスポイントの連続パターン系列から前
述したアルゴリズムで仮判別を行う。
【0079】図21は本発明になる記録情報再生装置の
第11の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図21に示す第11の実施の形態は、第1の入力端
子に減算器34から出力されるエラー信号が入力され、
第2の入力端子に仮判別回路33の出力仮判別値が入力
されるエラー選択回路81を設けた点に特徴がある。
【0080】エラー選択回路81は、図22に示すよう
に、第1の入力端子811に第3の減算器34から出力
されたエラー信号が入力され、第2の入力端子812に
仮判別回路33から出力された仮判別値が入力される選
択回路813、スイッチ回路814及び0発生器815
から構成されている。仮判別回路33から出力される仮
判別値は、PR等化の目標値に設定されているはずであ
り、その目標値からのずれがエラー信号として出力され
ているので、選択回路813は仮判別回路33が目標値
としてゼロクロスポイントに対応した0*を出力すると
きは”1”を出力する。
【0081】また、RLL(2,X)の場合、選択回路
813は上記の仮判別値が+b*、−b*であるときも”
1”を出力する。このbは、PR(a,b,b,a)に
おけるbの値を、*はRLL(1,X)又はRLL
(2,X)の中央値(a+b)が0になるようにオフセ
ットした後の値であることを示すものとする。選択回路
813は仮判別値が+b*又は−b*のときは、ゼロクロ
スポイントの直前又は直後の値であると判断して”1”
を出力する。仮判別値が上記の値以外のときは、選択回
路813は”0”を出力する。RLL(1,X)のとき
は+(b−a)*、−(b−a)*のときにゼロクロスポ
イントの直前又は直後の値であると判断して、”1”
を、それ以外のときは”0”を出力する。
【0082】スイッチ回路814は、端子aに入力され
るエラー信号と、端子bに入力される0発生器815か
らの固定の値0を入力として受けると共に、選択回路8
13の出力信号がスイッチング信号として供給され、選
択回路813の出力信号が”1”のときは端子aに入力
されたエラー信号の有効成分を選択し、選択回路813
の出力信号が”0”のときは端子bに入力された値0を
選択する。選択回路813で選択された信号は、出力端
子816を介して図21の乗算器・LPF28、29に
それぞれ供給され、疑似クロストーク成分抽出用トラン
スバーサルフィルタ25、26からのタップ出力と乗算
された後高域周波数成分が除去された後、上記のエラー
信号を0にするようなタップ係数(フィルタ係数)とさ
れてトランスバーサルフィルタ25、26にそれぞれ入
力される。
【0083】次に、この実施の形態の作用について、R
LL(2,X)を例にとり説明する。エラー選択回路8
1を有しない第1〜第10の実施の形態では、再生信号
の波形歪みが少ない場合は、隣接トラックからのクロス
トークがない場合は図23(A)にIで、また図23
(B)に示すようなクロストーク成分が含まれている場
合は、図23(C)にIIでそれぞれ示すように、トラン
スバーサルフィルタ21の出力信号が正しくPR等化さ
れ、減算器34からは図23(D)に示すようなエラー
信号が抽出される。このエラー信号は、図23(B)の
クロストーク成分を表しており、つまり、隣接トラック
信号とも相関性が高く、正しく疑似クロストーク成分を
発生させることができる。
【0084】なお、図23中、丸印は、目標値0(ゼロ
クロスポイント)のときのサンプル点、×印は目標値が
+b*又は−b*のときのサンプル点、白三角印は目標値
が(a+b)*又は−(a+b)*のときのサンプル点を
それぞれ示す(後述の図24〜図25も同様)。
【0085】ところが、光ディスクからの再生信号に見
られるように、再生信号に歪みが大きいときは、隣接ト
ラックからのクロストークがない場合は図24(A)に
IIIで、また図24(B)に示すようなクロストーク成
分が含まれている場合は、図24(C)にIVでそれぞれ
示すように、トランスバーサルフィルタ21の出力信号
が正しくPR等化されず、減算器34からは図24
(D)に示すように、特に白三角印で示すサンプル点が
目標値から大きくずれたエラー信号が取り出される。
【0086】つまり、減算器34の出力エラー信号は、
ゼロクロス付近でないサンプル点に不正確なデータが現
れ、図24(B)に示したクロストーク成分とはずれた
ものとなり、隣接トラック信号とも相関性が低くなって
しまっている。よって、疑似クロストーク成分を正しく
発生させることができず、クロストークキャンセルによ
る効果が半減してしまう。
【0087】そこで、この実施の形態では、図22に示
した構成のエラー選択回路81を図21に示すように減
算器34の入出力側に設け、目標値0、+b*又は−b*
のときのゼロクロス付近のサンプル点以外のサンプル点
のエラー信号は出力せず、固定値0を出力することでエ
ラー信号を無効化するようにしているため、歪みが大き
くてクロストークがない場合は図25(A)にIII(図
24(A)のIIIと同じ)で、図25(B)に示すクロ
ストークを含む場合は図25(C)にIV(図24(C)
のIVと同じ)で示すように、いずれも正しくPR等化さ
れていない信号がトランスバーサルフィルタ21から出
力されるような場合であっても、エラー選択回路81か
ら出力されるエラー信号は図25(D)に模式的に示す
ように、ゼロクロス付近でないサンプル点は黒三角印で
示すように固定値0に置き換えられる。
【0088】このため、エラー選択回路81が存在しな
いときに目標値とのずれが大きく発生したサンプル位置
でも、この実施の形態では図25(D)に示すように、
目標値とのずれがないようにされる。このように、この
実施の形態では、エラー信号のうち確からしくないエラ
ー信号を無効化し、確からしいゼロクロス付近のサンプ
ル点だけをエラー信号の有効成分として用いことによ
り、正しい目標値に収束でき、正しくエラーを抽出する
ことができ、結果としてエラーレートを向上でき、次世
代VDR(15〜20Gバイト以上)等の高密度記録媒
体の再生装置の実現も可能である。なお、前記の各実施
の形態に比べてこの実施の形態ではエラー信号の一部を
無効化しているので効率が落ちるが、ループゲインを上
げることで効率の低下を抑えることができる。
【0089】図26はエラー選択回路81の他の実施の
形態のブロック図を示す。同図中、図22と同一構成部
分には同一符号を付し、その説明を省略する。図26に
示す実施の形態は、図22の選択回路813とは異なる
構成の選択回路818を用いた点に特徴を有する。この
選択回路818は、仮判別回路33が目標値としてゼロ
クロスポイントに対応した0*を出力するときのみ”
1”を出力し、それ以外の仮判別値を出力するときは”
1”を出力する。従って、この実施の形態では、エラー
選択回路81は最も確からしいサンプル点のエラー信号
だけを出力し、それ以外のサンプル点のエラー信号は無
効化する。
【0090】図27は本発明になる記録情報再生装置の
第12の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図27に示す第12の実施の形態は、第1の入力端
子に減算器34から出力されるエラー信号が入力され、
第2の入力端子にリサンプリングDPLL17から遅延
調整回路22及びタップ遅延回路32を通して0ポイン
ト情報が入力されるエラー選択回路83を設けた点に特
徴がある。
【0091】図28はエラー選択回路83とタップ遅延
回路32の一部の回路32aを示す。リサンプリングD
PLL17からの0ポイント情報は、リサンプリングD
PLL17がロックすべきゼロクロス点に相当する、リ
サンプリングによって形成されたサンプルポイントが存
在するタイミングを示す情報(例えば、そのポイントだ
け”1”で、それ以外は”0”)であり、図28の縦続
接続された2つのラッチ回路321及び322によりそ
れぞれ1サンプルクロックずつ遅延されてOR回路32
3に供給されると共に、直接にOR回路323に供給さ
れる。従って、OR回路323からは連続する3つの0
ポイント情報の少なくともどれか1つが”1”であると
きのみ”1”が出力され、スイッチ回路831にスイッ
チング信号として印加される。
【0092】このスイッチ回路831は、OR回路32
3の出力信号が”1”のときは、減算器34から出力さ
れたエラー信号を選択して出力端子833へ出力し、O
R回路323の出力信号が”0”のときは、0発生器8
32から出力された固定の値”0”を選択して出力端子
833へ出力する。
【0093】ここで、OR回路323に入力される連続
する3クロック周期の3つの0ポイント情報の少なくと
もどれか一つが”1”であるときには、リサンプリング
DPLL17に入力されるディジタル再生信号がゼロク
ロスサンプル値及びその直前のサンプル値と直後のサン
プル値の計3つのサンプル値のどれかであることを示し
ており、よって、スイッチ回路831はこのときの減算
器34から出力されるエラー信号のみを選択し、それ以
外のサンプル値のタイミングでは、0発生器832から
の固定値0を選択する。これにより、図22の構成のエ
ラー選択回路81と同様にエラー選択回路83からはゼ
ロクロス付近でない確からしくないエラー信号を無効化
し、確からしいエラー信号のみを選択出力するため、エ
ラー選択回路81使用時と同様の効果を得ることができ
る。
【0094】なお、エラー選択回路83は図29のブロ
ック図に示す如き構成とすることもできる。図29に示
すエラー選択回路83は、リサンプリングDPLL17
がロックすべきゼロクロス点に相当する、リサンプリン
グによって形成されたサンプルポイントが存在するタイ
ミングを示す0ポイント情報をラッチ回路835により
ラッチして、スイッチ回路831にスイッチング信号と
して供給する。これにより、疑似クロストーク成分抽出
用トランスバーサルフィルタ25、26に供給されてい
るエラー信号を、0ポイント情報が示すタイミングのも
のだけを選択して出力し、それ以外のサンプル点のエラ
ー信号は無効化する。これにより、最も確からしいエラ
ー信号のみを選択出力できる。
【0095】図30は本発明になる記録情報再生装置の
第13の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図30に示す第13の実施の形態は、第1の入力端
子に第2の減算器31から出力されるメイン信号(波形
等化後再生信号)が入力され、第2の入力端子に仮判別
回路33からの仮判別値が入力されるエラー選択回路8
5を設けた点に特徴がある。
【0096】エラー選択回路85は、図31に示すよう
に、第1の入力端子851に第2の減算器31から出力
されたメイン信号が入力され、第2の入力端子852に
仮判別回路33から出力された仮判別値が入力される選
択回路853、スイッチ回路854及び0発生器855
から構成されている。仮判別回路33から出力される仮
判別値は、PR等化の目標値に設定されているはずであ
り、その目標値からのずれがエラー信号として出力され
ているので、選択回路853は仮判別回路33が目標値
としてゼロクロスポイントに対応した0*を出力すると
きのみ”1”を出力し、それ以外では”0”を出力す
る。
【0097】スイッチ回路854は、端子aに入力され
るメイン信号と、端子bに入力される0発生器855か
らの固定の値0を入力として受けると共に、選択回路8
53の出力信号がスイッチング信号として供給され、選
択回路853の出力信号が”1”のときは端子aに入力
されたメイン信号の有効成分を選択し、選択回路853
の出力信号が”0”のときは端子bに入力された値0を
選択する。スイッチ回路854で選択された信号は、出
力端子856を介して図30の乗算器・LPF28、2
9にそれぞれ供給され、疑似クロストーク成分抽出用ト
ランスバーサルフィルタ25、26からのタップ出力と
乗算された後高域周波数成分が除去された後、上記のエ
ラー信号を0にするようなタップ係数(フィルタ係数)
とされてトランスバーサルフィルタ25、26にそれぞ
れ入力される。
【0098】この実施の形態では、仮判別値がゼロクロ
スポイントに対応した”0”であるときのサンプル点で
は、減算器34からのエラー信号と減算器31から出力
されるメイン信号(サンプルデータ信号、すなわち波形
等化後再生信号)と同じであるので、エラー選択回路8
5がエラー信号に代えて減算器31からのメイン信号を
選択して(つまり、ゼロクロス以外の、ある条件下にお
いては、不正確なデータを無効にして)、エラー信号と
して出力するようにしたものである。この実施の形態も
第11の実施の形態や第12の実施の形態と同様の効果
を得ることができる。
【0099】図32は本発明になる記録情報再生装置の
第14の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図32に示す第14の実施の形態は、第1の入力端
子に第2の減算器31から出力されるメイン信号が入力
され、第2の入力端子にリサンプリングDPLL17か
ら遅延調整回路22及びタップ遅延回路32を通して0
ポイント情報が入力されるエラー選択回路87を設けた
点に特徴がある。
【0100】エラー選択回路87は、図33に示すよう
に、リサンプリングDPLL17がロックすべきゼロク
ロス点に相当する、リサンプリングによって形成された
サンプルポイントが存在するタイミングを示す0ポイン
ト情報をラッチ回路871によりラッチして、スイッチ
回路872にスイッチング信号として供給する。スイッ
チ回路872の端子aには第2の減算器31から出力さ
れたメイン信号が入力され、端子bには0発生器873
からの固定値0が入力される。
【0101】ここで、ラッチ回路871から出力される
0ポイント情報が示すタイミングは、ゼロクロスポイン
トに対応したサンプル点であり、このサンプル点では減
算器34からのエラー信号と減算器31から出力される
メイン信号(サンプルデータ信号)と同じであるので、
エラー選択回路87がエラー信号に代えて減算器31か
らのメイン信号を選択して出力するようにしたものであ
る。
【0102】この実施の形態では、エラー選択回路87
はリサンプリングDPLL17がロックすべきゼロクロ
スポイントに相当する、リサンプリングによって形成さ
れたサンプルポイントが存在するタイミングを示す信号
(ラッチ回路871の出力信号z3)に応じて、減算器
31からのメイン信号のうちの有効な成分だけを選択し
て(つまり、ゼロクロス以外の、ある条件下において
は、不正確なデータを無効にして)、エラー信号として
出力するようにしているため、第11の実施の形態〜第
13の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0103】図34は本発明になる記録情報再生装置の
第15の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図34において、リサンプリングDPLL17から
取り出されたディジタルデータと0ポイント情報のう
ち、ディジタルデータはFIFO91に供給され、ま
た、0ポイント情報はFIFO92に供給され、それぞ
れリサンプリングDPLL17で生成されたビットクロ
ックのタイミングで書き込まれる。また、リサンプリン
グ回路18及び19よりそれぞれ取り出された第1及び
第2のサンプリング信号は、FIFO93、94に供給
されて上記のビットクロックのタイミングで書き込まれ
る。
【0104】FIFO91、92、93及び94に書き
込まれた信号は、それぞれ例えばビットクロックの発生
する周波数の平均値に相当する新しいクロックにより読
み出され、次段の遅延調整器20、22、23、24に
供給される。これにより、トランスバーサルフィルタ2
1、25、26の演算やタップ遅延回路32は新しいク
ロックにより動作する。この新しいクロックは、前記の
各実施の形態におけるマスタークロックよりも低い周波
数である。
【0105】ところで、前記の各実施の形態では、リサ
ンプリングDPLL17、トランスバーサルフィルタ2
1、仮判別回路33、タップ遅延回路32がフルディジ
タル処理で前述した優れた効果を奏するものであるが、
動作周波数はマスタークロックなので、すべての演算が
マスタークロック周波数の下で行われる必要があり、シ
ステムによっては、ICデバイスによる速度制限・消費
電力の点で適さない場合が考えられる。
【0106】これに対し、この実施の形態では、リサン
プリングDPLL17から出力されるディジタルデータ
及びゼロポイント情報と、リサンプリング回路18及び
19から出力される第1及び第2のサンプリング信号に
対して、それぞれFIFO91、92、93及び94か
らマスタークロックよりも低い周波数の新しいクロック
周波数のタイミングで読み出し、後段の演算を新しいク
ロックを用いて行うようにしているため、回路の動作周
波数が低いためにICデバイスによる速度制限・消費電
力の問題を解決することができる。
【0107】図35は本発明になる記録情報再生装置の
第16の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図35において、リサンプリングDPLL17より
取り出されたディジタルデータは、遅延されることなく
直接にトランスバーサルフィルタ26に供給される一
方、2段縦続接続されたFIFO95及び96を通して
トランスバーサルフィルタ25に供給され、またFIF
O95の出力遅延ディジタルデータがトランスバーサル
フィルタ21に供給される。
【0108】ここで、FIFO95及び96はそれぞれ
所定の遅延時間τを有するため、トランスバーサルフィ
ルタ21に入力されるディジタルデータに対して、トラ
ンスバーサルフィルタ25に入力されるディジタルデー
タは時間τだけ遅れており、一方、トランスバーサルフ
ィルタ26に入力されるディジタルデータは時間τだけ
進んだ信号である。
【0109】上記の所定の遅延時間τは、約1トラック
走査期間分の時間であるため、トランスバーサルフィル
タ25に入力されるディジタルデータは、トランスバー
サルフィルタ21に入力されるディジタルデータが得ら
れたときのビームスポット位置よりも1トラック内周側
(ビームが内周から外周へ進む場合)の隣接トラック位
置からの信号であり、一方、トランスバーサルフィルタ
26に入力されるディジタルデータは、トランスバーサ
ルフィルタ21に入力されるディジタルデータが得られ
たときのビームスポット位置よりも1トラック外周側
(ビームが内周から外周へ進む場合)の隣接トラック位
置からの信号である。
【0110】これにより、図1の実施の形態では、3ビ
ームにより主トラックの両側に隣接するトラックから別
々に得た第1及び第2のクロストーク信号をトランスバ
ーサルフィルタ25、26に入力していたのに対し、こ
の実施の形態ではFIFO95及び96により必要な遅
延を与えることにより、上記の第1及び第2のクロスト
ーク信号に置き換えた信号を生成でき、図1の実施の形
態で必要であった、第2及び第3の読み取り手段やリサ
ンプリング回路18及び19を含むリサンプリング手段
を不要にでき、結果として、単一ビームでのクロストー
クキャンセルが実現され、メモリ以外の回路も縮小でき
る。
【0111】図36は本発明になる記録情報再生装置の
第17の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1
8と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略
する。図36に示す第17の実施の形態も第16の実施
の形態と同様に、FIFO97及び98によりAGC・
ATC回路14の出力読み取り信号に対して、必要な遅
延を与えることにより、前記第1及び第2のクロストー
ク信号に置き換えた信号を生成でき、図18の実施の形
態で必要であった、第2及び第3の読み取り手段やAG
C・ATC回路15及び16を含むリサンプリング手段
を不要にでき、結果として、単一ビームでのクロストー
クキャンセルが実現され、メモリ以外の回路も縮小でき
る。
【0112】図37は本発明になる記録情報再生装置の
第18の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1
9と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略
する。図37に示す第18の実施の形態も第16及び第
17の実施の形態と同様に、FIFO99及び100に
よりA/D変換器11の出力読み取り信号に対して、必
要な遅延を与えることにより、前記第1及び第2のクロ
ストーク信号に置き換えた信号を生成でき、図19の実
施の形態で必要であった、第2及び第3の読み取り手段
やAGC・ATC回路72及び73、A/D変換器12
及び13を含むリサンプリング手段を不要にでき、結果
として、単一ビームでのクロストークキャンセルが実現
され、メモリ以外の回路も縮小できる。
【0113】図38は本発明になる記録情報再生装置の
第19の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図35、図36及び図37に示した第16、第17
及び第18の実施の形態では、それぞれ必要トラック分
のFIFOを用いることで、読み出す手段を1つにする
ものであるが、メモリ素子であるFIFO95〜100
に入力されるサンプリング信号は、例えば8ビットの値
を持つ信号であるため、FIFO95〜100のメモリ
容量が大きくなる。
【0114】そこで、この実施の形態では、疑似クロス
トーク生成のための、トランスバーサルフィルタ25及
び26に入力される信号を、ビタビ復号器から出力され
る1ビットデータを用い、トランスバーサルフィルタ2
6には直接に当該1ビットデータを入力し、トランスバ
ーサルフィルタ25にFIFO101により2トラック
走査期間分程度の遅延を付与して入力する。
【0115】一方、リサンプリングDPLL17から出
力されたディジタルデータは、FIFO102により約
1トラック走査期間分遅延された後、トランスバーサル
フィルタ21に供給され、また、リサンプリングDPL
L17から出力されたディジタルデータは、FIFO1
03により約1トラック走査期間分遅延された後、タッ
プ遅延回路32に供給される。
【0116】これにより、トランスバーサルフィルタ2
5に入力されるディジタルデータは、トランスバーサル
フィルタ21に入力されるディジタルデータが得られた
ときのビームスポット位置よりも1トラック内周側(ビ
ームが内周から外周へ進む場合)の隣接トラック位置か
らのビタビ復号データであり、一方、トランスバーサル
フィルタ26に入力されるディジタルデータは、トラン
スバーサルフィルタ21に入力されるディジタルデータ
が得られたときのビームスポット位置よりも1トラック
外周側(ビームが内周から外周へ進む場合)の隣接トラ
ック位置からのビタビ復号データである。
【0117】この結果、前記第1及び第2のクロストー
ク信号に置き換えた信号として、ビタビ復号データをト
ランスバーサルフィルタ25及び26に入力でき、図1
の実施の形態で必要であった、第2及び第3の読み取り
手段やリサンプリング手段を不要にでき、結果として、
単一ビームでのクロストークキャンセルが実現され、メ
モリ以外の回路も縮小でき、更に、ビタビ復号データは
1ビットであるので、FIFO101のメモリ容量を前
記FIFO95〜100のそれに比べて小さくできる
(例えば、元のサンプリングデータが8ビットなら1/
8)。
【0118】図39は本発明になる記録情報再生装置の
第20の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1
8と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略
する。この実施の形態は、FIFO104によりAGC
・ATC回路14の出力信号を約1トラック走査期間遅
延した後、トランスバーサルフィルタ21に供給する一
方、1ビットのビタビ復号データを遅延することなくト
ランスバーサルフィルタ26に供給すると共に、FIF
O105で約2トラック走査期間遅延した後、トランス
バーサルフィルタ25に供給する。
【0119】これにより、図38の第18の実施の形態
と同様に、FIFO105のメモリ容量を図36のFI
FO97、98のそれに比べて小さくできる(例えば、
元のサンプリングデータが8ビットなら1/8)。
【0120】図40は本発明になる記録情報再生装置の
第21の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1
9と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略
する。この実施の形態は、FIFO106によりA/D
変換器11の出力信号を約1トラック走査期間遅延した
後、トランスバーサルフィルタ21に供給する一方、1
ビットのビタビ復号データを遅延することなくトランス
バーサルフィルタ26に供給すると共に、FIFO10
7で約2トラック走査期間遅延した後、トランスバーサ
ルフィルタ25に供給する。
【0121】これにより、図38及び図39の第19及
び第20の実施の形態と同様に、FIFO107のメモ
リ容量を図36のFIFO99、100のそれに比べて
小さくできる(例えば、元のサンプリングデータが8ビ
ットなら1/8)。
【0122】なお、本発明は以上の実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えば図1に示す遅延調整器20、
23及び24をAGC・ATC回路14、15及び16
の入力側に設けてもよいし、トランスバーサルフィルタ
21、25及び26に余裕がある場合は、省略してもよ
い。
【0123】また、以上の実施の形態では再生すべきト
ラックの両側に隣接する2本のトラックに対する2ビー
ムの読取信号についてそれぞれ専用に擬似クロストーク
信号を生成する回路系を2系統設けているが、ビームの
光ディスクに対する照射角度を検出する公知のチルトセ
ンサを装置が有しているならば、チルトセンサの出力信
号に基づき、再生すべきトラックの両側に隣接する2本
のトラックに対する2ビームの読取信号のうち、クロス
トーク成分が多い方のみを選択するスイッチ回路を設け
ることにより、上記の擬似クロストーク信号生成回路系
を一系統のみとすることができる。
【0124】また、多値に等化する場合は、その中の幾
つかを選んで疑似クロストーク成分を生成するトランス
バーサルフィルタのタップ係数を生成するようにしても
よい。更に、選択後のエラー信号を、自動等化回路側の
エラー信号と共用するようにしてもよい。
【0125】更に、図示は省略したが、トランスバーサ
ルフィルタ21、25及び26に入力される信号を、そ
れぞれ別々に設けたFIFOにビットクロックで書き込
み、このFIFOからマスタークロックよりも低い周波
数の新しいクロック周波数のタイミングで読み出して、
トランスバーサルフィルタ21、25及び26に出力
し、後段の演算を新しいクロックを用いて行う手段は、
図13〜図17、図21、図27、図30及び図32に
示した各実施の形態にも適用できるものである。また、
メモリ素子としてはFIFO以外のRAMその他のメモ
リ素子を用いることも可能である。
【0126】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
仮判別手段がパーシャルレスポンス等化を前提とした仮
判別(収束目標設定)を行い、この仮判別値と減算回路
から取り出される波形等化後再生信号との差分値をエラ
ー信号として第1乃至第3のフィルタ係数生成手段に供
給して、エラー信号が0になるように制御することで、
明確な仮判別値(0や2a+2bなど)に向かって装置
の動作を収束させることができ、すべてのポイント(サ
ンプル値)が相関検出の対象となる仮判別値からの誤差
をエラー信号としてクロストーク成分との相関をとるよ
うにしているため、迅速な収束ができ、しかも誤った方
向への収束をすることなく確実な波形等化ができる。ま
た、本発明によれば、パーシャルレスポンス等化を行っ
ているので、後段にビタビ復号器を用いることができ、
正確な復号ができる。
【0127】また、本発明によれば、リサンプリング演
算位相同期ループ回路で生成したリサンプリング演算時
の内分割合及びビットクロックを利用し、リサンプリン
グ手段で隣接トラックからの再生信号のリサンプリング
演算を行うようにしているため、周波数ずれに対応でき
る。また、本発明によれば、リサンプリング演算位相同
期ループ回路を使用できることから、集積回路化が容易
で、部品点数の削減ができ、またオーバーサンプリング
に適しているので再生信号が高域減衰特性である光ディ
スク等の記録媒体の再生装置に適用して好適である。更
に、アナログ特有の経時変化、パラメータバラツキ等の
影響を受けない。
【0128】また、更に、本発明によれば、エラー選択
回路により確からしくないエラー値を示す信号を無効化
し、確からしいエラー信号だけを有効成分として取り出
すようにしたため、再生信号の歪みが大きく、パーシャ
ルレスポンス等化しきれない場合でも、目標値とのずれ
が小さく、正しくエラー信号を抽出でき、結果としてエ
ラーレートを向上することができる。
【0129】また、本発明によれば、新しいクロックの
周波数をマスタークロック周波数よりも低周波数とし
て、後段の演算をこの新しいクロック周波数で行うこと
により、演算時間に余裕ができ、ラッチ等を少なくする
ことができるため、回路遅延・回路規模・動作周波数共
に少なくでき、結果としてシステムにおけるICデバイ
スによる速度制限・消費電力・コストの問題を解決する
ことができる。
【0130】また、本発明によれば、3ビームを用いて
走査すべきトラックの両側の隣接トラックから得られる
クロストーク信号と同等の信号を遅延手段を用いて得る
ことにより、リサンプリング手段を削除するようにした
ため、単一ビームによるクロストークキャンセルを実現
でき、回路構成を簡略化でき、コストも低減できる。
【0131】更に、本発明によれば、通常のサンプリン
グデータよりもビット数の少ない1ビットのビタビ復号
データを用いて疑似クロストーク信号を生成するように
したため、疑似クロストーク信号を生成する第1及び第
2のメモリのメモリ容量を最小にすることができ、回路
規模及びコストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のブロック図であ
る。
【図2】3ビーム法によるビームスポットとトラックと
の位置関係の一例の概略説明図である。
【図3】パーシャルレスポンス等化の一例の状態遷移図
である。
【図4】クロストークキャンセルを行わないときの図1
の各部のシミュレーション波形の一例を示す図である。
【図5】クロストークキャンセルを行わないときの図1
中の擬似クロストーク信号生成ブロック中のトランスバ
ーサルフィルタのタップ係数の変化を示す図である。
【図6】クロストークキャンセルを行わないときの図1
中の仮判別回路の入力信号のアイパターンを示す。
【図7】クロストークキャンセルを行わないときの図1
中の各部のエラーフラグである。
【図8】クロストークキャンセルを行ったときの図1の
各部のシミュレーション波形の一例を示す図である。
【図9】クロストークキャンセルを行ったときの図1中
の擬似クロストーク信号生成ブロック中のトランスバー
サルフィルタのタップ係数の変化を示す図である。
【図10】クロストークキャンセルを行ったときの図1
中の仮判別回路の入力信号のアイパターンを示す。
【図11】クロストークキャンセルを行ったときの図1
中の各部のエラーフラグである。
【図12】本発明の第2の実施の形態のブロック図であ
る。
【図13】本発明の第3の実施の形態のブロック図であ
る。
【図14】本発明の第4の実施の形態のブロック図であ
る。
【図15】本発明の第5の実施の形態のブロック図であ
る。
【図16】本発明の第6の実施の形態のブロック図であ
る。
【図17】本発明の第7の実施の形態のブロック図であ
る。
【図18】本発明の第8の実施の形態のブロック図であ
る。
【図19】本発明の第9の実施の形態のブロック図であ
る。
【図20】本発明の第10の実施の形態のブロック図で
ある。
【図21】本発明の第11の実施の形態のブロック図で
ある。
【図22】図21中のエラー選択回路の一実施の形態の
ブロック図である。
【図23】エラー選択回路が無いときの正しくPR等化
されている場合のサンプル点と抽出エラー成分の説明図
である。
【図24】エラー選択回路が無いときの正しくPR等化
されていない場合のサンプル点と抽出エラー成分の説明
図である。
【図25】エラー選択回路が有るときの正しくPR等化
されていない場合のサンプル点と抽出エラー成分の説明
図である。
【図26】図21中のエラー選択回路の他の実施の形態
のブロック図である。
【図27】本発明の第12の実施の形態のブロック図で
ある。
【図28】図27中のエラー選択回路の一実施の形態の
ブロック図である。
【図29】図27中のエラー選択回路の他の実施の形態
のブロック図である。
【図30】本発明の第13の実施の形態のブロック図で
ある。
【図31】図30中のエラー選択回路の一実施の形態の
ブロック図である。
【図32】本発明の第14の実施の形態のブロック図で
ある。
【図33】図32中のエラー選択回路の一実施の形態の
ブロック図である。
【図34】本発明の第15の実施の形態のブロック図で
ある。
【図35】本発明の第16の実施の形態のブロック図で
ある。
【図36】本発明の第17の実施の形態のブロック図で
ある。
【図37】本発明の第18の実施の形態のブロック図で
ある。
【図38】本発明の第19の実施の形態のブロック図で
ある。
【図39】本発明の第20の実施の形態のブロック図で
ある。
【図40】本発明の第21の実施の形態のブロック図で
ある。
【符号の説明】
11〜13 A/D変換器 14〜16 AGC・ATC回路 17 リサンプリングDPLL回路 18、19 リサンプリング回路 20、22、23、24 遅延調整器 21 再生すべきトラックの再生信号の波形等化用トラ
ンスバーサルフィルタ 25、26 擬似クロストーク信号生成用トランスバー
サルフィルタ 27〜29 乗算器・LPF 30、31、34 減算器 32 タップ遅延回路 32a タップ遅延回路の一部回路 33 仮判別回路 45 閾値固定の仮判別回路 65、77 ゼロ検出器 81、83、85、87 エラー選択回路 91〜107 FIFO 321、322、835、871 ラッチ回路 323 OR回路 811、851 第1の入力端子 812、852 第2の入力端子 813、815、853 選択回路 814、831、854、872 スイッチ回路 815、832、855、873 0発生器 816、833、856、874 出力端子
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−320220(JP,A) 特開 平3−203816(JP,A) 特開 平9−97476(JP,A) 特開 平7−240068(JP,A) 特開 平8−7489(JP,A) 特開 平2−257474(JP,A) 特開 平7−334931(JP,A) 特開2000−339862(JP,A) 特開2001−110146(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/10 G11B 7/005

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体上の記録情報記録トラック群の
    うち、再生すべき任意の一の記録情報記録トラックから
    読み取った第1の再生信号と、前記再生すべき任意の一
    の記録情報記録トラックの両側に隣接する2つの記録情
    報トラックのそれぞれから別々に読み取った第2及び第
    3の再生信号を得る読取手段と、 前記第1乃至第3の再生信号をそれぞれ別々にディジタ
    ル信号に変換して第1乃至第3のディジタル再生信号を
    出力するA/D変換手段と、 前記第1のディジタル再生信号に対して所望のビットレ
    ートでサンプリングしたディジタルデータをリサンプリ
    ング演算して生成すると共に、ビットクロックを生成
    し、更に前記第1のディジタル再生信号のゼロレベルを
    検出してゼロポイント情報を出力するリサンプリング演
    算位相同期ループ回路と、 前記リサンプリング演算位相同期ループ回路の出力ディ
    ジタルデータを、第1のフィルタ係数に基づいて波形等
    化する第1のトランスバーサルフィルタと、 前記ゼロポイント情報を、各ビットサンプリングタイミ
    ングにおいて少なくとも連続する3つずつ出力する遅延
    回路と、 前記パーシャルレスポンス等化の種類を示すPRモード
    信号と、前記再生信号のランレングス制限符号の種類を
    示すRLLモード信号と、前記遅延回路からの複数の前
    記ゼロポイント情報と、波形等化後再生信号とを入力と
    して受け、前記PRモード信号とRLLモード信号で定
    まる状態遷移と、前記複数のゼロポイント情報のパター
    ンとに基づき、波形等化信号の仮判別値を算出し、その
    仮判別値と前記波形等化後再生信号との差分値をエラー
    信号として出力する仮判別手段と、 前記仮判別手段の出力エラー信号に基づき、前記第1の
    フィルタ係数を前記エラー信号が最小になるように可変
    制御する第1の係数生成手段と、 前記A/D変換手段からの前記第2及び第3のディジタ
    ル再生信号に対して別々に前記リサンプリング演算位相
    同期ループ回路の出力ビットクロックに基づいてリサン
    プリング演算して、第1及び第2のサンプリング信号を
    出力するリサンプリング手段と、 前記第1及び第2のサンプリング信号を、別々に第2及
    び第3のフィルタ係数に基づいて別々にフィルタリング
    して、前記再生すべき任意の一の記録情報記録トラック
    の両側に隣接する2つの記録情報トラックの読取信号に
    対応した第1及び第2の擬似クロストーク信号を別々に
    出力する第2及び第3のトランスバーサルフィルタと、 前記仮判別手段の出力エラー信号に基づき、前記第2及
    び第3のフィルタ係数を別々に可変制御する第2及び第
    3の係数生成手段と、 前記第1のトランスバーサルフィルタの出力信号から前
    記第1及び第2の擬似クロストーク信号をそれぞれ減算
    して前記波形等化後再生信号を出力する減算回路とを有
    することを特徴とする記録情報再生装置。
  2. 【請求項2】 記録媒体上の記録情報記録トラック群の
    うち、再生すべき任意の一の記録情報記録トラックから
    読み取った第1の再生信号と、前記再生すべき任意の一
    の記録情報記録トラックの両側に隣接する2つの記録情
    報トラックのそれぞれから別々に読み取った第2及び第
    3の再生信号を得る読取手段と、 前記第1乃至第3の再生信号をそれぞれ別々にディジタ
    ル信号に変換して第1乃至第3のディジタル再生信号を
    出力するA/D変換手段と、 前記第1のディジタル再生信号に対して所望のビットレ
    ートでサンプリングしたディジタルデータをリサンプリ
    ング演算して生成すると共に、ビットクロックを生成す
    るリサンプリング演算位相同期ループ回路と、 前記リサンプリング演算位相同期ループ回路の出力ディ
    ジタルデータを、第1のフィルタ係数に基づいて波形等
    し、波形等化後再生信号を出力する第1のトランスバ
    ーサルフィルタと、前記波形等化後再生信号のゼロポイント情報を検出して
    出力するゼロ検出器と、 前記ゼロ検出器から出力された前記ゼロポイント情報を
    各ビットサンプリング タイミングにおいて少なくとも連
    続する3つずつ出力する遅延回路と、 前記パーシャルレスポンス等化の種類を示すPRモード
    信号と、前記再生信号のランレングス制限符号の種類を
    示すRLLモード信号と、前記遅延回路からの複数の前
    記ゼロポイント情報と、前記波形等化後再生信号とを入
    力として受け、前記PRモード信号とRLLモード信号
    で定まる状態遷移と、前記複数のゼロポイント情報のパ
    ターンとに基づき、波形等化信号の仮判別値を算出し、
    その仮判別値と前記波形等化後再生信号との差分値をエ
    ラー信号として出力する仮判別手段と、 前記仮判別手段の出力エラー信号に基づき、前記第1の
    フィルタ係数を前記エラー信号が最小になるように可変
    制御する第1の係数生成手段と、 前記A/D変換手段からの前記第2及び第3のディジタ
    ル再生信号に対して別々に前記リサンプリング演算位相
    同期ループ回路の出力ビットクロックに基づいてリサン
    プリング演算して、第1及び第2のサンプリング信号を
    出力するリサンプリング手段と、 前記第1及び第2のサンプリング信号を、別々に第2及
    び第3のフィルタ係数に基づいて別々にフィルタリング
    して、前記再生すべき任意の一の記録情報記録トラック
    の両側に隣接する2つの記録情報トラックの読取信号に
    対応した第1及び第2の擬似クロストーク信号を別々に
    出力する第2及び第3のトランスバーサルフィルタと、 前記仮判別手段の出力エラー信号に基づき、前記第2及
    び第3のフィルタ係数を別々に可変制御する第2及び第
    3の係数生成手段と、 前記第1のトランスバーサルフィルタの出力信号から前
    記第1及び第2の擬似クロストーク信号をそれぞれ減算
    して前記波形等化後再生信号を出力する減算回路とを有
    することを特徴とする記録情報再生装置。
  3. 【請求項3】 前記減算回路の出力波形等化後再生信号
    が入力され、その波形等化後再生信号に基づいて前記ビ
    ットクロックの自然数倍の周波数のシステムクロックを
    生成する位相同期ループ回路を設け、前記リサンプリン
    グ演算位相同期ループ回路及び前記リサンプリング手段
    を削除して前記A/D変換手段からの第1乃至第3のデ
    ィジタル再生信号を前記第1乃至第3のトランスバーサ
    ルフィルタに別々に供給すると共に、前記遅延回路は前
    記位相同期ループ回路内の位相比較器から出力されるゼ
    ロポイント情報を遅延することを特徴とする請求項1記
    載の記録情報再生装置。
  4. 【請求項4】 前記読取手段からの前記第1の再生信号
    に基づいて前記ビットクロックの自然数倍の周波数のシ
    ステムクロックを生成する位相同期ループ回路と、前記
    A/D変換手段から取り出された前記第1のディジタル
    再生信号のゼロポイント情報を検出するゼロ検出器とを
    設け、前記リサンプリング演算位相同期ループ回路及び
    前記リサンプリング手段を削除して前記A/D変換手段
    からの第1乃至第3のディジタル再生信号を前記第1乃
    至第3のトランスバーサルフィルタに別々に供給すると
    共に、前記遅延回路は前記ゼロ検出器からのゼロポイン
    ト情報を遅延することを特徴とする請求項1記載の記録
    情報再生装置。
  5. 【請求項5】 記録媒体上の記録情報記録トラック群の
    うち、再生すべき任意の一の記録情報記録トラックから
    読み取った第1の再生信号と、前記再生すべき任意の一
    の記録情報記録トラックの両側に隣接する2つの記録情
    報トラックのそれぞれから別々に読み取った第2及び第
    3の再生信号を得る読取手段と、 前記第1乃至第3の再生信号をそれぞれ別々にディジタ
    ル信号に変換して第1乃至第3のディジタル再生信号を
    出力するA/D変換手段と、 前記第1のディジタル再生信号を入力信号として受け、
    所望のビットレートでリサンプリングしたディジタルデ
    ータを生成すると共に、ビットクロックを生成し、更に
    前記ディジタルデータのゼロクロスポイントを検出して
    ゼロポイント情報を出力するリサンプリング演算位相同
    期ループ回路と、 前記リサンプリング演算位相同期ループ回路の出力ディ
    ジタルデータを、第1のフィルタ係数に基づいて波形等
    化する第1のトランスバーサルフィルタと、 前記A/D変換手段からの前記第2及び第3のディジタ
    ル再生信号に対して別々に前記リサンプリング演算位相
    同期ループ回路の出力ビットクロックに基づいてリサン
    プリング演算して、第1及び第2のサンプリング信号を
    出力するリサンプリング手段と、 前記第1及び第2のサンプリング信号を、別々に第2及
    び第3のフィルタ係数に基づいて別々にフィルタリング
    して、前記再生すべき任意の一の記録情報記録トラック
    の両側に隣接する2つの記録情報トラックの読取信号に
    対応した第1及び第2の擬似クロストーク信号を別々に
    出力する第2及び第3のトランスバーサルフィルタと、 前記リサンプリング演算位相同期ループ回路よりビット
    クロックに同期して取り出される前記ゼロポイント情報
    を、各ビットサンプリングタイミングにおいて少なくと
    も連続する3つ出力する遅延回路と、 前記パーシャルレスポンス等化の種類を示すPRモード
    信号と、前記再生信号のランレングス制限符号の種類を
    示すRLLモード信号と、前記遅延回路からの複数の前
    記ゼロポイント情報と、波形等化後再生信号とを入力と
    して受け、前記PRモード信号とRLLモード信号で定
    まる状態遷移と、前記複数のゼロポイント情報のパター
    ンとに基づき、前記波形等化後再生信号の目標値となる
    仮判別値を算出する仮判別回路と、 前記仮判別値と前記波形等化後再生信号との差分値をエ
    ラー信号として出力する減算器と、 前記減算器から出力される前記エラー信号が第1の入力
    端子に入力され、前記仮判別回路から出力される前記仮
    判別値が第2の入力端子に入力され、前記仮判別値に応
    じて前記エラー信号のうちの有効な成分だけを選択して
    出力するエラー選択回路と、 前記減算器から出力される前記エラー信号に基づき、前
    記第1のフィルタ係数を前記エラー信号が最小になるよ
    うに可変制御する第1の係数生成手段と、 前記エラー選択回路から出力される前記エラー信号に基
    づき、前記第2及び第3のフィルタ係数を別々に可変制
    御する第2及び第3の係数生成手段と、 前記第1のトランスバーサルフィルタの出力信号から前
    記第1及び第2の擬似クロストーク信号をそれぞれ減算
    して前記波形等化後再生信号を出力する減算回路とを有
    することを特徴とする記録情報再生装置。
  6. 【請求項6】 前記エラー選択回路は、前記第1の入力
    端子には前記減算器から出力される前記エラー信号が入
    力され、前記第2の入力端子には前記仮判別回路から出
    力される前記仮判別値に代えて、前記リサンプリング演
    算位相同期ループ回路がロックすべきゼロクロス点に相
    当する、リサンプリングによって形成されたサンプルポ
    イントが存在するタイミングを示す前記ゼロポイント情
    報が入力され、前記ゼロポイント情報が示すサンプルポ
    イントのみ、又は前記ゼロポイント情報が示すサンプル
    ポイントとその直前直後のサンプルポイントで前記第1
    の入力端子に入力される前記エラー信号を選択し、それ
    以外のサンプルポイントでは前記エラー信号を無効化す
    ることを特徴とする請求項記載の記録情報再生装置。
  7. 【請求項7】 前記エラー選択回路は、前記第1の入力
    端子には前記減算器から出力される前記エラー信号に代
    えて、前記減算回路から出力される前記波形等化後再生
    信号が入力され、前記第2の入力端子に入力される前記
    仮判別値に応じて前記波形等化後再生信号のうちの前記
    リサンプリング演算位相同期ループ回路がロックすべき
    ゼロクロス点に相当するサンプルポイントの有効成分だ
    けを選択して出力し、それ以外のサンプルポイントでは
    前記波形等化後再生信号を無効化することを特徴とする
    請求項記載の記録情報再生装置。
  8. 【請求項8】 前記エラー選択回路は、前記第1の入力
    端子には前記減算器から出力される前記エラー信号に代
    えて、前記減算回路から出力される前記波形等化後再生
    信号が入力され、前記第2の入力端子には前記仮判別回
    路から出力される前記仮判別値に代えて、前記リサンプ
    リング演算位相同期ループ回路がロックすべきゼロクロ
    ス点に相当する、リサンプリングによって形成されたサ
    ンプルポイントが存在するタイミングを示す前記ゼロポ
    イント情報が入力され、前記ゼロポイント情報が示すサ
    ンプルポイントでのみ前記第1の入力端子に入力される
    前記波形等化後再生信号を選択し、それ以外のサンプル
    ポイントでは前記波形等化後再生信号を無効化すること
    を特徴とする請求項記載の記録情報再生装置。
  9. 【請求項9】 前記記録媒体は光ディスクであり、前記
    読取手段は、前記再生すべき任意の一の記録情報記録ト
    ラックに第1の光ビームスポットを形成して前記第1の
    再生信号を読み取ると共に、前記再生すべき任意の一の
    記録情報記録トラックの両側に隣接する2つの記録情報
    トラックからは、前記第1の光ビームスポットに対して
    前記光ディスクの回転方向上、前方と後方にそれぞれ位
    置する第2及び第3の光ビームスポットを形成して前記
    第2及び第3の再生信号を独立に読み取ることを特徴と
    する請求項1乃至のうちいずれか一項記載の記録情報
    再生装置。
  10. 【請求項10】 前記ディジタル演算位相同期ループ回
    路から取り出されたディジタルデータを書き込まれた後
    読み出されて前記第1のトランスバーサルフィルタへ出
    力する第1のメモリと、前記リサンプリング手段からの
    前記第1及び第2のサンプリング信号をそれぞれ別々に
    書き込んだ後読み出して前記第2及び第3のトランスバ
    ーサルフィルタへ別々に出力する第2及び第3のメモリ
    とを有し、前記第1乃至第3のメモリは、それぞれ前記
    ビットクロックのタイミングで書き込み動作を行い、新
    たに生成したクロックのタイミングで読み出し動作を行
    うことを特徴とする請求項1、2、5、6、7又は8
    載の記録情報再生装置。
  11. 【請求項11】 前記読取手段は前記第1の再生信号の
    みを出力し、前記A/D変換手段は前記第1のディジタ
    ル再生信号のみを出力し、前記リサンプリング手段を削
    除した構成とし、前記リサンプリング演算位相同期ルー
    プ回路から取り出されたディジタルデータに基づいて、
    互いに1トラック走査期間程度異なる時間関係の第1乃
    至第3のディジタルデータを生成する遅延手段を有し、
    前記遅延手段から取り出された前記第1乃至第3のディ
    ジタルデータのうち遅延時間が最小の第1のディジタル
    データと遅延時間が最大の第3のディジタルデータを前
    記第2及び第3のトランスバーサルフィルタへ供給し、
    前記第2のディジタルデータを前記第1のトランスバー
    サルフィルタへ供給することを特徴とする請求項1記載
    の記録情報再生装置。
  12. 【請求項12】 前記読取手段は前記第1の再生信号の
    みを出力し、前記A/D変換手段は前記第1のディジタ
    ル再生信号のみを出力し、前記第1のディジタル再生信
    号に基づいて、該第1のディジタル再生信号に対して互
    いに1トラック走査期間程度異なる時間関係の第2及び
    第3のディジタル再生信号を生成する遅延手段を有し、
    前記第1乃至第3のディジタル再生信号のうち遅延時間
    が最小の前記第1のディジタル再生信号と遅延時間が最
    大の前記第3のディジタル再生信号を前記第2及び第3
    のトランスバーサルフィルタへ供給し、前記第2のディ
    ジタル再生信号を前記第1のトランスバーサルフィルタ
    へ供給することを特徴とする請求項3又は4記載の記録
    情報再生装置。
  13. 【請求項13】 前記読取手段は前記第1の再生信号の
    みを出力し、前記A/D変換手段は前記第1のディジタ
    ル再生信号のみを出力し、前記リサンプリング手段を削
    除した構成とし、前記リサンプリング演算位相同期ルー
    プ回路から取 り出されたディジタルデータを遅延する第
    1のメモリと、前記波形等化後再生信号をビタビ復号し
    て得た復号データから、前記第1のメモリから出力され
    るディジタルデータに対してそれぞれ1トラック走査期
    間程度遅れている第1の復号データと1トラック走査期
    間程度進んでいる第2の復号データを生成する第2のメ
    モリとを設け、前記第1のメモリから出力されたディジ
    タルデータを前記第1のトランスバーサルフィルタへ供
    給し、前記第1及び第2の復号データを前記第2及び第
    3のトランスバーサルフィルタへ供給することを特徴と
    する請求項1記載の記録情報再生装置。
  14. 【請求項14】 前記読取手段は前記第1の再生信号の
    みを出力し、前記A/D変換手段は前記第1のディジタ
    ル再生信号のみを出力し、前記第1のディジタル再生
    号を遅延する第1のメモリと、前記波形等化後再生信号
    をビタビ復号して得た復号データから、前記第1のメモ
    リから出力される第1のディジタル再生信号に対してそ
    れぞれ1トラック走査期間程度遅れている第1の復号デ
    ータと1トラック走査期間程度進んでいる第2の復号デ
    ータを生成する第2のメモリとを設け、前記第1のメモ
    リから出力される前記第1のディジタル再生信号を前記
    第1のトランスバーサルフィルタへ供給し、前記第1及
    び第2の復号データを前記第2及び第3のトランスバー
    サルフィルタへ供給することを特徴とする請求項3又は
    記載の記録情報再生装置。
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