JP3395716B2 - ディジタル信号再生装置 - Google Patents

ディジタル信号再生装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディジタル信号再生
装置に係り、特に光ディスク等の記録媒体から再生され
た、ランレングス制限符号を波形等化する波形等化回路
を備えたディジタル信号再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図24は従来のディジタル信号再生装置
の一例のブロック図を示す。同図において、光ディスク
等の記録媒体81に記録されている、情報信号がディジ
タル変調されてなるディジタル信号は、図示しない再生
手段により再生され、前置増幅器82で前置増幅され、
ATC回路83で直流成分(DC成分)が阻止され、図
示しないA/D変換器でサンプリングされた後、AGC
回路84で振幅が一定になるように自動利得制御(AG
C)される。PLL回路85はAGC回路84から入力
される入力信号を所望のビットレートでリサンプリング
したディジタルデータを生成して適応イコライザ(クロ
ストークキャンセラ(CTC))86に供給する。
【0003】適応イコライザ86は、入力信号に対して
例えばパーシャルレスポンス(PR)特性を付与して、
波形等化を行う。適応イコライザ86の出力信号は、復
号回路87に供給され、ここで例えば公知のビタビ復号
された後、ECC回路88に供給され、復号データ列中
の誤り訂正符号を用いて、その誤り訂正符号の生成要素
の符号誤りが訂正され、誤りの低減された復号データが
出力される。
【0004】また、従来より、ランレングス制限符号が
高密度記録された光ディスク等の記録媒体から当該ラン
レングス制限符号を再生する再生装置では、再生信号の
波形歪を除去するために、パーシャルレスポンス(以
下、PRともいう)等化特性を持つ波形等化回路を使用
するものが従来より知られている(特開平10−106
161号公報)。このディジタル信号再生装置では、光
ディスクより記録/再生系により再生されたランレング
ス制限符号を、トランスバーサルフィルタに供給し、こ
こでパラメータ設定器内のタップ係数決定器より入力さ
れるタップ係数に基づいて、PR等化する。光ディスク
には予めパラメータ設定用二値データ用メモリに対応す
るビットが記録されている。タップ係数決定器はこのビ
ットに対応する再生波形と等化後目標波形とから、再生
波形が等化後目標波形に一致するようなタップ係数を求
めてトランスバーサルフィルタに入力する。ML復号器
はトランスバーサルフィルタから取り出された等化後再
生波形を二値データに復号して出力する。
【0005】また、従来、最小符号反転間隔が2以上の
定数に制限されたランレングス制限符号による再生信号
を等化した上で、符号反転間隔を拘束条件としてもつよ
うな最尤検出を行う光ディスク信号再生方式で、符号の
反転位置の直前又は直後の点のうちで最小符号反転間隔
をもつデータ列に対応する点を除く振幅と、符号の反転
位置の振幅のみを対象として、三値等化する再生装置も
知られている(特開平7−192270号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の図2
4に示した従来のディジタル信号再生装置では、記録媒
体81が光ディスクである場合は、再生信号が図25に
91で示すように、最大振幅中心レベル92と最小反転
間隔の中心レベル93とが不一致であるような、上下非
対称性を有することがあるため、このような再生信号波
形の場合は、ATC回路83が単純に最大振幅の中央レ
ベルを0レベルとするような制御を行う構成であると、
本来の0レベルであるべき最小反転間隔の信号レベルの
中央に0レベルを設定することができない。
【0007】また、前記特開平10−106161号公
報記載の従来のディジタル信号再生装置では、光ディス
クには予めパラメータ設定用二値データ用メモリに対応
するビットが記録されていることが前提となっており、
光ディスクの記録信号がパラメータ設定用二値データ用
メモリに記憶されている二値データに対応しているもの
であるかどうか不明な場合、適応的に波形等化ができな
い。そのため、パラメータ設定用二値データ用メモリの
記憶二値データに対応した既知のパターンのデータを再
生して、正常に波形等化されるようにトランスバーサル
フィルタのタップ係数を決定してしなければならない。
このため、タップ係数を決定したときと異なる再生特性
で再生信号が入力されたときには対応できない。
【0008】また、特開平7−192270号公報記載
の従来のディジタル信号再生装置では、再生装置が行う
PR等化が、目標値が多値となるため、細かいスレッシ
ョルド比較が誤り率判定器9で必要となり、ノイズや歪
によって判定が難しくなるという問題がある。従って、
複数種類の信号が入力される機器(例えばCD、DVD
などの再生装置)では、再生する信号の性質によってラ
ンレングスや等化したいPR特性等が異なるため、スレ
ッショルドを合わせるための制御が煩雑となり、波形等
化を安定に行うまでの収束時間が長くかかる可能性があ
る。
【0009】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
収束が速くしかも確実に記録媒体の記録情報を再生し得
るディジタル信号再生装置を提供することを目的とす
る。
【0010】また、本発明の他の目的は、高密度記録さ
れた記録媒体の記録情報をパーシャルレスポンス等化を
用いて正確に再生し得るディジタル信号再生装置を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、第1の発明は、再生信号中のランレングス制限符号
を再生し、ランレングス制限符号を再生した再生信号を
トランスバーサルフィルタを用いてパーシャルレスポン
ス等化した後復号するディジタル信号再生装置におい
て、上記のランレングス制限符号をディジタル再生信号
に変換するA/D変換器と、A/D変換器から出力され
たディジタル再生信号を所望のビットレートでリサンプ
リング演算してリサンプリングデータを生成してトラン
スバーサルフィルタへ出力すると共に、ビットクロック
を生成し、更にリサンプリングデータのゼロクロスを検
出して0ポイント情報を出力するリサンプリング演算位
相同期ループ回路と、リサンプリング演算位相同期ルー
プ回路よりビットクロックに同期して取り出される0ポ
イント情報を、少なくとも連続する3つ出力する遅延回
路と、仮判別回路と、係数生成手段と、エラー演算器
と、減算回路とから構成したものである。
【0012】上記の仮判別回路は、パーシャルレスポン
ス等化の種類を示すPRモード信号と、再生信号中のラ
ンレングス制限符号の種類を示すRLLモード信号と、
遅延回路からの複数の0ポイント情報と、トランスバー
サルフィルタから出力される波形等化後再生信号とを入
力として受け、PRモード信号とRLLモード信号で定
まる状態遷移と、複数の0ポイント情報のパターンとに
基づき、波形等化信号の仮判別値を算出し、その仮判別
値と波形等化後再生信号との差分値をエラー信号として
出力する。上記の係数生成手段は、仮判別回路の出力エ
ラー信号に基づき、トランスバーサルフィルタのタップ
係数をエラー信号が最小になるように可変制御する。ま
た、上記のエラー演算器は、仮判別回路から出力される
エラー信号又はトランスバーサルフィルタの出力信号が
第1の入力端子に入力され、リサンプリング演算位相同
期ループ回路がロックすべきゼロクロス点に相当する、
リサンプリングによって形成されたサンプルポイントが
存在するタイミングを示す遅延回路からの0ポイント情
報又は仮判別回路からの波形等化信号の仮判別値とが第
2の入力端子に入力され、第2の入力端子の入力信号の
タイミングに応じた第1の入力端子の入力信号の有効成
分だけを積分して、その積分値をDCオフセット情報と
して出力する。また、上記の減算回路は、A/D変換器
から出力されるディジタル再生信号とエラー演算器から
出力されるDCオフセット情報との差分信号を生成し
て、リサンプリング演算位相同期ループ回路及びトラン
スバーサルフィルタの一方に入力する。
【0013】この第1の発明では、エラー演算器によ
り、リサンプリング演算位相同期ループ回路がロックす
べきゼロクロス点に相当する、リサンプリングによって
形成されたサンプルポイントが存在するタイミングを示
す遅延回路からの0ポイント情報又は仮判別回路からの
波形等化信号の仮判別値のタイミングに応じた、仮判別
回路から出力されるエラー信号又はトランスバーサルフ
ィルタの出力信号の有効成分だけを積分して、その積分
値をDCオフセット情報としてA/D変換器から出力さ
れるディジタル再生信号から減算するようにしたため、
この減算によりA/D変換器から出力されるディジタル
再生信号中のDCオフセット成分を取り除いてリサンプ
リング演算位相同期ループ回路及びトランスバーサルフ
ィルタの一方に入力することができる。
【0014】また、第2の発明は、上記の目的を達成す
るため、第1の発明における減算回路の代わりに、トラ
ンスバーサルフィルタから出力される波形等化後再生信
号とエラー演算器から出力されるDCオフセット情報と
の差分信号を生成して復号回路へ出力する減算回路を用
いる構成としたものである。この発明では、エラー演算
器により、リサンプリング演算位相同期ループ回路がロ
ックすべきゼロクロス点に相当する、リサンプリングに
よって形成されたサンプルポイントが存在するタイミン
グを示す遅延回路からの0ポイント情報又は仮判別回路
からの波形等化信号の仮判別値のタイミングに応じた、
仮判別回路から出力されるエラー信号又はトランスバー
サルフィルタの出力信号の有効成分だけを積分して、そ
の積分値をDCオフセット情報としてトランスバーサル
フィルタから出力される波形等化後再生信号から減算す
るようにしたため、この減算によりトランスバーサルフ
ィルタから出力される波形等化後再生信号中のDCオフ
セット成分を取り除いて復号回路へ出力することができ
る。
【0015】また、第3の発明は、第1又は第2の発明
のエラー演算器により、サンプルポイント及びその前後
のサンプルポイントのタイミングに応じた、エラー信号
又はトランスバーサルフィルタの出力信号の有効成分だ
けを積分して、その積分値をDCオフセット情報として
出力することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1は本発明になるディジタル
信号再生装置の第1の実施の形態のブロック図を示す。
同図において、光ディスクから公知の光ヘッドにより再
生された信号は、A/D変換器11に供給され、ここで
マスタークロックでサンプリングされてディジタル信号
に変換されて、次段のAGC・ATC回路12に供給さ
れ、ここで振幅が一定に制御される自動振幅制御(AG
C)及び2値コンパレートの閾値を適切に直流(DC)
制御する自動閾値制御(ATC)が行われる。
【0017】AGC・ATC回路12の出力信号は、後
述する減算回路13を通してリサンプリング・DPLL
14に供給される。リサンプリング・DPLL14は、
自分自身のブロックの中でループが完結しているディジ
タルPLL(位相同期ループ)回路で、入力信号を所望
のビットレートでリサンプリング(間引き補間)演算し
て生成したリサンプリングデータ(すなわち、リサンプ
リングデータの位相0°、180°のうち180°のリ
サンプリングデータ)を、自動等化回路15内のトラン
スバーサルフィルタ21に供給する。また、リサンプリ
ング・DPLL14は、位相0°のリサンプリングデー
タのゼロクロスを検出しており、それにより得られる0
ポイント情報を自動等化回路15内の後述のタップ遅延
回路23に供給する。
【0018】なお、前記0ポイント情報は、ビットサン
プリングのデータが、ゼロレベルとクロスするポイント
をビットクロック単位で示している。更に、リサンプリ
ング・DPLL14は、この0ポイント情報が示すゼロ
クロスポイントに相当する位相180°のリサンプリン
グデータの値に基づいて、それが0になるように、リサ
ンプリングのタイミング、つまり周波数をロックさせ
る。
【0019】自動等化回路15は、リサンプリング・D
PLL14からのリサンプリング・データに対してPR
等化特性を付与するトランスバーサルフィルタ21と、
このトランスバーサルフィルタ21の係数をエラー信号
に応じて可変する乗算器・低域フィルタ(LPF)22
と、リサンプリング・DPLL14からの0ポイント情
報を遅延するタップ遅延回路23と、トランスバーサル
フィルタ21の出力信号とタップ遅延回路23からの遅
延信号とに基づいて前記エラー信号を生成する仮判別回
路24と、前記エラー信号を極性反転して乗算器・LP
F22に供給するインバータ(INV)25とからな
る。
【0020】トランスバーサルフィルタ21は、乗算器
・LPF22よりのタップ係数(フィルタ係数)に基づ
いて波形等化処理を行い、再生すべき所望のトラックか
らの読取信号の前後の信号との符号間干渉の影響を低減
する。このトランスバーサルフィルタ21から出力され
る波形等化後信号は、ビタビ復号器へ出力されると共
に、仮判別回路24に供給される。仮判別回路24は、
トランスバーサルフィルタ21から出力される波形等化
後信号と、タップ遅延回路23よりの遅延信号と、パー
シャルレスポンス(PR)の種類を示すPRモード信号
と、光ディスクに記録されている信号のランレングス制
限符号長(最小反転間隔や最大反転間隔)を示すRLL
モード信号とが入力され、これらに基づいてパーシャル
レスポンス等化を前提とした仮判別(収束目標設定)を
行う。
【0021】ここで、パーシャルレスポンス(PR)等
化について説明するに、例えばPR(a,b,b,a)
の特性を図2(A)に示す孤立波に付与して等化する
と、その等化波形はよく知られているように図2(B)
に示すようになる。更に、連続波では、この等化波形
は、0,a,a+b,2a,2b,a+2b,2a+2
bの7値をとる。この7値をビタビ復号器に入力する
と、元のデータ(入力値)とPR等化後の再生信号(出
力値)は、過去の信号の拘束を受け、これと(1,7)
RLLによって入力信号の”1”は2回以上続かないこ
とを利用すると、図2(C)に示すような状態遷移図で
表わすことができることが知られている。
【0022】図2(C)において、S0〜S5は直前の
出力値により定まる状態を示す。この状態遷移図から例
えば状態S2にあるときは、入力値がa+2bのとき出
力値が1となって状態S3へ遷移し、入力値が2bのと
き出力値が1となって状態S4へ遷移するが、それ以外
の入力値は入力されないことが分かり、また、もし入力
されればそれはエラーであることが分かる。
【0023】ここで、上記の0ポイント情報の値Zが”
1”であるときはゼロクロスポイントを示しており、こ
れは、図2(C)に示したPR(a,b,b,a)の状
態遷移図では「a+b」という値で表わされており、状
態S1→S2又は状態S4→S5へ遷移する過程におい
て発生する。この場合、図2(C)中、右半分の状態S
2、S3及びS4は正の値の経路(a+b=0に正規化
した場合、a+2b、2a+2b、2bのいずれか)を
辿り、左半分の状態S5、S0及びS1は負の値の経路
(a+b=0に正規化した場合、0、a、2aのいずれ
か)を辿るため、ゼロクロスポイントの前又は後の値を
参照することにより、正の経路なのか、負の経路なのか
が判別できる。
【0024】しかも、あるゼロクロスポイントから次の
ゼロクロスポイントまでの間隔が分かれば、つまり状態
S2から状態S5に至るまで、又は状態S5から状態S
2に至るまでの遷移数がわかれば、経路が確定し、取り
得るべき値が各々のサンプル点に対して明確になる。
【0025】また、上記の状態遷移図で「a+b」以外
の値、すなわちゼロクロスポイントでないときは、上記
の0ポイント情報の値Zは”0”である。この状態遷移
図から、ゼロクロスポイント(Z=1)は2つ連続して
取り出されることはなく、また、RLL(1,X)の場
合は、隣接するZ=1の間には最低1つの”0”が存在
する(0ポイント情報の値Zが1→0→1と変化したと
き、すなわち、状態S1→S2→S4→S5、あるいは
状態S4→S5→S1→S2と遷移したとき)。なお、
RLL(2,X)の場合は、隣接するZ=1の間には最
低2つの”0”が存在する。
【0026】実際の信号では、ノイズ等の影響により、
ゼロクロスポイント自体の検出を誤ることも十分に予想
されるが、フィードバック制御の場合、正しい判定ので
きる確率が誤る確率を上回っていれば、正しい方向に収
束していくはずであり、また、十分な積分処理のため、
単発のノイズは実用上問題ないと考えられる。
【0027】以上の点に着目し、仮判別回路24は、タ
ップ遅延回路23からビットクロックの周期毎に入力さ
れる0ポイント情報の値Zを識別し、連続する5クロッ
ク周期の5つの値がオール”0”であるかどうか、上記
の5つの値のうちの最初の値のみが”1”かどうか、上
記の5つの値のうちの最後の値のみが”1”かどうか、
上記の5つの値のうちの最初と最後の値が”1”で残り
の3つの値は”0”かどうかを判別する。
【0028】これらのパターンは、着目する0ポイント
情報の値Zを”0”としたとき、両側の0ポイント情報
の値Zがいずれも”0”である場合であり、このときは
信号波形が正側、又は負側に張り付いている場合である
ので、これらのパターンのいずれかを満たすときは、大
なる値P1を算出する。
【0029】上記のパターンのいずれでもないときは、
連続する5クロック周期の5つの0ポイント情報の値Z
が”01010”であるかどうか判別しこのパターンの
ときはRLLモード信号に基づき、RLL(1,X)の
パーシャルレスポンス等化であるかどうか判定する。こ
のパターンは、RLL(1,X)のときのみ発生する可
能性があるので、RLL(1,X)であるときは小なる
値P2を算出する。
【0030】連続する5クロック周期の5つの0ポイン
ト情報の値Zが”01010”でないときは、それら5
つの0ポイント情報の値Zが”01001”、”100
10”、”00010”及び”01000”のうちのい
ずれかのパターンであるかどうか判別する。これら4つ
のパターンは、着目する0ポイント情報の値Zを”0”
としたとき、両側に隣接する0ポイント情報の値Zの一
方が”1”である場合である。4つのパターンのどれか
であるとき、あるいは”01010”であり、かつ、R
LLモードが(1,X)でないと判定されたときは、P
1及びP2の中間レベルの値P3が算出される。
【0031】値P1、P2又はP3を算出すると、仮判
別回路24に入力される現在時刻の波形等化信号が0以
上であるときは最終仮判定レベルQをそのときのP1、
P2又はP3の値とし、負であるときは最終仮判定レベ
ルQをそのときのP1、P2又はP3の値と極性を反転
する。また、上記のいずれでもないときは、最終仮判定
レベルQを0とする。
【0032】このように、仮判別回路24は、パーシャ
ルレスポンス等化の種類を示すPRモード信号と、再生
信号のランレングス制限符号の種類を示すRLLモード
信号と、タップ遅延回路23からの複数のゼロポイント
情報と、トランスバーサルフィルタ21の出力波形等化
後再生信号とを入力として受け、PRモード信号とRL
Lモード信号で定まる状態遷移と、複数のゼロポイント
情報のパターンとに基づき、波形等化信号の仮判別レベ
ル(仮判別値)Qを算出する。この仮判定値Qは波形等
化の目標値として、実際の信号であるトランスバーサル
フィルタ21の出力波形等化後再生信号との差がとられ
てエラー信号(エラー情報)とされる。
【0033】このエラー情報はインバータ(INV)2
5に入力される一方、エラー演算器16に供給される。
また、タップ遅延回路23からはリサンプリング・DP
LL14から出力されて、リサンプリング・DPLL1
4がロックすべきゼロクロス点に相当する、リサンプリ
ングによって形成されたサンプルポイントが存在するタ
イミングを示すゼロポイント情報が上記のように取り出
されており、この0ポイント情報はタップ遅延回路23
を通してエラー演算器16に供給される。エラー演算器
16は、エラー情報から必要なDCオフセット情報のみ
を、0ポイント情報に基づいて抽出し、積分処理したも
のをDCずれ成分として、減算回路13に供給する。
【0034】図3はエラー演算器16の第1の実施の形
態のブロック図を示す。同図において、スイッチ回路3
0は端子30aに入力されるエラー情報と、端子30b
に入力される0発生器31からの固定の0ポイント情報
とを入力として受け、タップ遅延回路23からの0ポイ
ント情報が”1”のとき(このときは、前述したよう
に、ゼロクロスポイントを示しており、リサンプリング
によって形成されたサンプルポイントが存在するタイミ
ングを示す)のみ、端子30aに入力されるエラー情報
の有効成分を選択して、加算器33及びラッチ回路34
からなるディジタル低域フィルタ(LPF)32に供給
し、ここで積分させてDCずれ成分(DCオフセット成
分)として出力させる。なお、スイッチ回路30は0ポ
イント情報が”0”のときは、端子30bに入力される
0発生器31からの固定の値0を選択してLPF32に
入力する。このときには、LPF32の出力は直前の値
に保持される。
【0035】このように、この実施の形態では、図4に
示すように、仮判別回路24の出力エラー情報(クロス
トークキャンセルエラー信号)のうち、リサンプリング
・DPLL14に入力される再生ディジタル信号Iの白
丸で示すゼロクロスサンプルに対応するエラー情報のみ
をLPF32で積分し、それがDCずれ成分とみなせる
ので、これを減算回路13に入力してAGC・ATC回
路12の出力信号と減算させる。これにより、減算回路
13からはAGC・ATC回路12の出力信号からDC
成分を取り除くことができる。
【0036】再び図1に戻って説明するに、インバータ
25で極性反転されたエラー信号は、乗算器・LPF2
2でトランスバーサルフィルタ21からのタップ出力と
乗算された後高域周波数成分が除去された後、上記のエ
ラー信号を0にするようなタップ係数(フィルタ係数)
としてトランスバーサルフィルタ21へ出力される。自
動等化回路15によりPR特性が付与された等化後再生
波形は、トランスバーサルフィルタ21からビタビ復号
回路(図示せず)に供給されて、ビタビ復号される。こ
のビタビ復号の回路構成は公知であり、例えば等化後再
生波形のサンプル値からブランチメトリックを計算する
ブランチメトリック演算回路と、そのブランチメトリッ
クを1クロック毎に累積加算してパスメトリックを計算
するするパスメトリック演算回路と、パスメトリックが
最小となる、最も確からしいデータ系列を選択する信号
を記憶するパスメモリとよりなる。このパスメモリは、
複数の候補系列を格納しており、パスメトリック演算回
路からの選択信号に従って選択した候補系列を復号デー
タ系列として出力する。
【0037】なお、減算回路13は、リサンプリング・
DPLL14からトランスバーサルフィルタ21までの
信号経路間に介挿接続するようにしてもよい。
【0038】図5はエラー演算器16の第2の実施の形
態のブロック図を示す。同図中、図3と同一構成部分に
は同一符号を付し、その説明を省略する。このエラー演
算器はスイッチ回路30を、タップ遅延回路23からの
0ポイント情報ではなく、仮判別回路24から出力され
る仮判別値を選択回路36で選択した結果に基づいて切
り換える点に特徴がある。すなわち、仮判別回路24が
出力する仮判別値は、PR等化の目標値に設定されてい
るはずであり、その目標値からのずれがエラー信号とし
て出力されているので、選択回路36は仮判別回路24
が目標値としてゼロクロスポイントに対応した”0”を
出力するときは、”1”を出力し、仮判別回路24の出
力信号が”0”以外のときには、”0”を出力する構成
である。
【0039】これにより、スイッチ回路30は端子30
aに入力されるエラー情報と、端子30bに入力される
0発生器31からの固定の値0を入力として受け、選択
回路36の出力信号が”1”のとき(このときは、リサ
ンプリングによって形成されたサンプルポイントが存在
するタイミングを示す)のみ、端子30aに入力される
エラー情報の有効成分を選択してLPF32に供給し、
ここで積分させてDCずれ成分(DCオフセット成分)
として出力させる。
【0040】図6はエラー演算器16の第3の実施の形
態のブロック図を示す。同図中、図3と同一構成部分に
は同一符号を付し、その説明を省略する。このエラー演
算器16はスイッチ回路30を、タップ遅延回路23か
らの隣接する3つの0ポイント情報の論理和演算結果に
基づいて切り換える点に特徴がある。すなわち、連続す
る3クロック周期の3つの0ポイント情報の少なくとも
どれか一つが”1”であるときには、それらは図7に示
すように、リサンプリング・DPLL14に入力される
再生ディジタル信号IIのゼロクロス及びその付近の3つ
のサンプル値であり、白丸で示すゼロクロスサンプルと
その前後の白三角で示すサンプルにそれぞれ対応するエ
ラー情報のみをLPF32で積分したとき、それがDC
ずれ成分とみなせるので、これを出力する。
【0041】図6において、リサンプリング・DPLL
14からの0ポイント情報は、タップ遅延回路23内の
縦続接続された2つのラッチ回路38及び39によりそ
れぞれ1サンプルクロックずつ遅延されてOR回路40
に供給されると共に、直接にOR回路40に供給され
る。従って、OR回路40からは連続する3つの0ポイ
ント情報の少なくともどれか一つが”1”であるときに
のみ”1”が出力され、スイッチ回路30は端子30a
に入力されるエラー情報の有効成分を選択してLPF3
2に供給し、ここで積分させてDCずれ成分(DCオフ
セット成分)として出力させる。
【0042】図8はエラー演算器16の第4の実施の形
態のブロック図を示す。同図中、図3と同一構成部分に
は同一符号を付し、その説明を省略する。このエラー演
算器はスイッチ回路30を、0ポイント情報ではなく、
また、図5の選択回路36と異なるアルゴリズムにより
仮判別回路24の出力信号を選択回路42で選択した結
果に基づいて切り換える点に特徴がある。
【0043】すなわち、選択回路42は入力された仮判
別回路24の出力信号が、前記図2(C)の状態遷移図
で、a+b=0に正規化したとき0、及び最小反転間隔
に対応するレベル、つまり、PRモードが (1,X)のとき→(b−a)または−(b−a) (2,X)のとき→b 又 は−b で示す値のときにゼロクロスポイント又はその前後の値
であると判断して”1”を出力し、それ以外のときは”
0”を出力する。これにより、選択回路42の出力信号
が”1”のときには、スイッチ回路30は端子30aに
入力されるエラー情報の有効成分を選択してLPF32
に供給し、ここで積分させてDCずれ成分(DCオフセ
ット成分)として出力させる。
【0044】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図9は本発明になるディジタル信号再生装置
の第2の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図1の実施の形態は、エラー演算器16によりDC
オフセット情報を、トランスバーサルフィルタ21の入
力側にフィードバックする実施の形態であったが、図9
の実施の形態は、エラー演算器19の出力DCオフセッ
ト成分を、トランスバーサルフィルタ21の出力側の信
号と減算回路18にて差分をとるフィードフォワード制
御としたものである。
【0045】すなわち、仮判別回路24内の減算回路か
ら出力されたエラー情報と、タップ遅延回路23から出
力された0ポイント情報とは、エラー演算器19に供給
される。エラー演算器19は、エラー演算器16と同様
に、図3、図5、図6あるいは図8の構成であり、エラ
ー情報から必要なDCオフセット情報のみを、0ポイン
ト情報に基づいて抽出し、積分処理したものをDCずれ
成分として、減算回路18に供給する。減算回路18
は、自動等化回路17内に設けられ、トランスバーサル
フィルタ21の出力信号からエラー演算器19の出力D
Cオフセット情報を差し引く。これにより、減算回路1
8からはDCずれやDC揺れといったDCエラー成分が
大幅に低減された信号を得ることができる。
【0046】次に、上記の第1の実施の形態のデータ波
形について説明する。図10〜図13は実際にDCオフ
セット及び揺れを持った信号をリサンプリング・DPL
L14に入力し、かつ、エラー演算器16によるクロス
トークキャンセルを行わないときのデータのアイパター
ンで、縦軸はレベル、横軸は時間軸であり、また縦軸に
付した矢印は、本来の0レベルを示す。
【0047】図10は、リサンプリング・DPLL14
の出力信号を、回路の絶対的な0レベルでスライスし
て”1”と”0”を判別するための位相0°のリサンプ
リングデータのアイパターン、図11は後段の自動等化
回路15で波形等化するための位相180°のリサンプ
リングデータであるリサンプリング・DPLL14の出
力信号のアイパターン、図12は自動等化回路15の出
力信号を、回路の絶対的な0レベルでスライスして”
1”と”0”を判別するための位相0°のリサンプリン
グデータのアイパターン、図13は自動等化回路15の
出力信号を、後段のビタビ復号回路で復号するための位
相180°のリサンプリングデータのアイパターンをそ
れぞれ示す。
【0048】図10〜図13からわかるように、これら
のデータは明らかにレベルがオフセットしており、入力
信号に存在するDC揺れもそのまま出てしまっており、
その結果、図10、図12のデータの場合、単純に0レ
ベルでスライス判別(+極性を1、−極性を0)したと
すると、多くのデータが判別誤りを起こしてしまう。そ
れどころか、トランスバーサルフィルタ21等を使用し
て適応等化処理を行ったとしても、最適な状態(係数)
まで収束することができていないことが図12、図13
からわかる。このような状態では、いくら後段にビタビ
復号器を用いた場合でも、エラーを無くすことはできな
い(特にビタビ復号はDCずれに弱い)。
【0049】これに対し、実際にDCオフセット及び揺
れを持った信号をリサンプリング・DPLL14に入力
し、かつ、エラー演算器16によるクロストークキャン
セルを行ったときのデータのアイパターンは、図14〜
図17に示される。図14は、リサンプリング・DPL
L14の出力信号を、回路の絶対的な0レベルでスライ
スして”1”と”0”を判別するための位相0°のリサ
ンプリングデータのアイパターン、図15は自動等化回
路15で波形等化するための位相180°のリサンプリ
ングデータであるリサンプリング・DPLL14の出力
信号のアイパターン、図16は自動等化回路15の出力
信号を、回路の絶対的な0レベルでスライスして”1”
と”0”を判別するための位相0°のリサンプリングデ
ータのアイパターン、図17は自動等化回路15の出力
信号を、後段のビタビ復号回路で復号するための位相1
80°のリサンプリングデータのアイパターンをそれぞ
れ示す。
【0050】図14〜図17からわかるように、これら
のデータは図10〜図13と比較するとDC揺れ、DC
ずれ共に大幅に低減されており、よって図14、図16
から分かるように、単純な0レベルのスライスでも正し
い値を判別できることがわかる。また、図15、図17
からのゼロクロス点に相当するサンプルが、正しく0レ
ベルに制御されていることがわかる。この状態ならば、
後段のビタビ復号回路は、より理論値に近く高いエラー
レート低減効果を発揮できる。
【0051】次に、本発明の他の実施の形態について説
明する。図18は本発明になるディジタル信号再生装置
の第3の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。この実施の形態は、エラー演算器51がタップ遅延
回路23からの0ポイント情報と、トランスバーサルフ
ィルタ21の出力信号とを入力として受け、トランスバ
ーサルフィルタ21の出力信号から必要なDCオフセッ
ト情報のみを、0ポイント情報に基づいて抽出し、積分
処理したものをDCずれ成分として、減算回路13に供
給する。減算回路13は、AGC・ATC回路12の出
力信号からエラー演算器51の出力DCオフセット情報
を差し引き、DCずれやDC揺れといったDCエラー成
分が大幅に低減された信号を得ることができる。
【0052】図19は本発明になるディジタル信号再生
装置の第4の実施の形態のブロック図を示す。同図中、
図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省
略する。この実施の形態は、エラー演算器53が仮判別
回路24からの仮判別値と、この仮判別値とトランスバ
ーサルフィルタ21の出力信号との差分値であるエラー
情報とを入力として受け、エラー情報から必要なDCオ
フセット情報のみを、仮判別値に基づいて前記選択回路
36又は42により得たリサンプリングによって形成さ
れたサンプルポイントが存在するタイミングに応じて抽
出し、それを積分処理したものをDCずれ成分として、
減算回路13に供給する。減算回路13は、AGC・A
TC回路12の出力信号からエラー演算器53の出力D
Cオフセット情報を差し引き、DCずれやDC揺れとい
ったDCエラー成分が大幅に低減された信号を得ること
ができる。
【0053】図20は本発明になるディジタル信号再生
装置の第5の実施の形態のブロック図を示す。同図中、
図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省
略する。この実施の形態は、エラー演算器55が仮判別
回路24の仮判別値と、トランスバーサルフィルタ21
の出力信号とを入力として受け、トランスバーサルフィ
ルタ21の出力信号から必要なDCオフセット情報のみ
を、仮判別値に基づいて前記選択回路36により得たリ
サンプリングによって形成されたサンプルポイントが存
在するタイミングに応じて抽出し、それを積分処理した
ものをDCずれ成分として、減算回路13に供給する。
【0054】図21、図22及び図23はそれぞれ本発
明になるディジタル信号再生装置の第6、第7、第8の
実施の形態のブロック図を示す。各図中、図9と同一構
成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。これ
らの実施の形態は、エラー演算器57、59、61がト
ランスバーサルフィルタ21の出力信号又は仮判別回路
24の出力エラー信号を一方の入力端子に受け、タップ
遅延回路23からの0ポイント情報又は仮判別回路24
からの仮判別値を他方の入力端子に受け、必要なDCオ
フセット情報のみを、0ポイント情報又は仮判別回路2
4の仮判別値に基づいて、リサンプリングによって形成
されたサンプルポイントが存在するタイミングに応じて
抽出し、それを積分処理したものをDCずれ成分とし
て、減算回路18に供給する。減算回路18は、トラン
スバーサルフィルタ21の出力信号からエラー演算器5
7、59、61の出力DCオフセット情報を差し引き、
DCずれやDC揺れといったDCエラー成分が大幅に低
減された信号を得ることができる。
【0055】なお、本発明は上記の実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えば、光ディクなどの記録媒体は
もとより、帯域制限を生ずるDCフリーでない信号の伝
送においても本発明を適用し得る。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
エラー演算器により、リサンプリング演算位相同期ルー
プ回路がロックすべきゼロクロス点に相当する、リサン
プリングによって形成されたサンプルポイントが存在す
るタイミングを示す遅延回路からの0ポイント情報又は
仮判別回路からの波形等化信号の仮判別値のタイミング
に応じた、仮判別回路から出力されるエラー信号又はト
ランスバーサルフィルタの出力信号の有効成分だけを積
分して、その積分値をDCオフセット情報としてA/D
変換器又はトランスバーサルフィルタから出力されるデ
ィジタル信号から減算するようにしたため、この減算に
よりディジタル信号中のDCオフセット成分を取り除い
てリサンプリング演算位相同期ループ回路及びトランス
バーサルフィルタの一方、又は復号回路に入力するよう
にしたことにより、従来、リサンプリング演算位相同期
ループ回路やその後段の適応等化器にDC成分を制御す
る機能がなく、またDC成分を制御するべき自動しきい
値制御(ATC)装置では応答が遅く、正確さにも欠け
るために残留していた、リサンプリング演算位相同期ル
ープ回路の入力信号、出力信号又は適応等化器の出力信
号のDC成分を大幅に取り除くことができ、よって、後
段のビタビ復号回路において、理論値に近い、高エラー
レート低減効果を発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の第1の実施の形態のブロック図で
ある。
【図2】パーシャルレスポンス等化の一例の説明図であ
る。
【図3】エラー演算器の第1の実施の形態のブロック図
である。
【図4】図3の動作説明図である。
【図5】エラー演算器の第2の実施の形態のブロック図
である。
【図6】エラー演算器の第3の実施の形態のブロック図
である。
【図7】図6の動作説明図である。
【図8】エラー演算器の第4の実施の形態のブロック図
である。
【図9】本発明装置の第2の実施の形態のブロック図で
ある。
【図10】エラー演算器によるDCキャンセルを行わな
いときの図1中のリサンプリング・DPLL回路の出力
信号のアイパターンの一例を示す図である。
【図11】エラー演算器によるDCキャンセルを行わな
いときの図1中のリサンプリング・DPLL回路の出力
信号のアイパターンの他の例を示す図である。
【図12】エラー演算器によるDCキャンセルを行わな
いときの図1の出力信号のアイパターンの一例を示す図
である。
【図13】エラー演算器によるDCキャンセルを行わな
いときの図1の出力信号のアイパターンの他の例を示す
図である。
【図14】エラー演算器を用いたときの図1中のリサン
プリング・DPLL回路の出力信号のアイパターンの一
例を示す図である。
【図15】エラー演算器を用いたときの図1中のリサン
プリング・DPLL回路の出力信号のアイパターンの他
の例を示す図である。
【図16】エラー演算器を用いたときの図1の出力信号
のアイパターンの一例を示す図である。
【図17】エラー演算器を用いたときの図1の出力信号
のアイパターンの他の例を示す図である。
【図18】本発明装置の第3の実施の形態のブロック図
である。
【図19】本発明装置の第4の実施の形態のブロック図
である。
【図20】本発明装置の第5の実施の形態のブロック図
である。
【図21】本発明装置の第6の実施の形態のブロック図
である。
【図22】本発明装置の第7の実施の形態のブロック図
である。
【図23】本発明装置の第8の実施の形態のブロック図
である。
【図24】一般的なディジタル信号再生装置の一例のブ
ロック図である。
【図25】上下非対称な再生信号波形の一例を示す図で
ある。
【符号の説明】
11 A/D変換器 12 AGC・ATC回路 13、18 減算回路 14 リサンプリング・DPLL回路 15、17 自動等化回路 16、19、51、53、55、57、59、61 エ
ラー演算器 21 再生信号の波形等化用トランスバーサルフィルタ 22 乗算器・LPF 23 タップ遅延回路 24 仮判別回路 25 極性反転回路 30 スイッチ回路 32 ディジタル低域フィルタ(LPF) 34、38、39 ラッチ回路 36、42 選択回路 40 OR回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−97476(JP,A) 特開 平7−262694(JP,A) 特開 平9−306105(JP,A) 特開 平5−227042(JP,A) 特開2000−123487(JP,A) 特開 平11−273256(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再生信号中のランレングス制限符号を再
    生し、前記ランレングス制限符号を再生した再生信号を
    トランスバーサルフィルタを用いてパーシャルレスポン
    ス等化した後復号するディジタル信号再生装置におい
    て、 前記ランレングス制限符号をディジタル再生信号に変換
    するA/D変換器と、 前記A/D変換器から出力された前記ディジタル再生信
    号を所望のビットレートでリサンプリング演算してリサ
    ンプリングデータを生成して前記トランスバーサルフィ
    ルタへ出力すると共に、ビットクロックを生成し、更に
    前記リサンプリングデータのゼロクロスを検出して0ポ
    イント情報を出力するリサンプリング演算位相同期ルー
    プ回路と、 前記リサンプリング演算位相同期ループ回路よりビット
    クロックに同期して取り出される前記0ポイント情報
    を、少なくとも連続する3つ出力する遅延回路と、 前記パーシャルレスポンス等化の種類を示すPRモード
    信号と、前記再生信号中のランレングス制限符号の種類
    を示すRLLモード信号と、前記遅延回路からの複数の
    前記0ポイント情報と、前記トランスバーサルフィルタ
    から出力される波形等化後再生信号とを入力として受
    け、前記PRモード信号とRLLモード信号で定まる状
    態遷移と、前記複数の0ポイント情報のパターンとに基
    づき、波形等化信号の仮判別値を算出し、その仮判別値
    と前記波形等化後再生信号との差分値をエラー信号とし
    て出力する仮判別回路と、 前記仮判別回路の出力エラー信号に基づき、前記トラン
    スバーサルフィルタのタップ係数を前記エラー信号が最
    小になるように可変制御する係数生成手段と、 前記仮判別回路から出力されるエラー信号又は前記トラ
    ンスバーサルフィルタの出力信号が第1の入力端子に入
    力され、前記リサンプリング演算位相同期ループ回路が
    ロックすべきゼロクロス点に相当する、リサンプリング
    によって形成されたサンプルポイントが存在するタイミ
    ングを示す前記遅延回路からの前記0ポイント情報又は
    前記仮判別回路からの前記波形等化信号の仮判別値とが
    第2の入力端子に入力され、前記第2の入力端子の入力
    信号のタイミングに応じた前記第1の入力端子の入力信
    号の有効成分だけを積分して、その積分値をDCオフセ
    ット情報として出力するエラー演算器と、 前記A/D変換器から出力される前記ディジタル再生信
    号と前記エラー演算器から出力される前記DCオフセッ
    ト情報との差分信号を生成して、前記リサンプリング演
    算位相同期ループ回路及び前記トランスバーサルフィル
    タの一方に入力する減算回路とを有することを特徴とす
    るディジタル信号再生装置。
  2. 【請求項2】 再生信号中のランレングス制限符号を再
    生し、前記ランレングス制限符号を再生した再生信号を
    トランスバーサルフィルタを用いてパーシャルレスポン
    ス等化した後復号するディジタル信号再生装置におい
    て、 前記ランレングス制限符号をディジタル再生信号に変換
    するA/D変換器と、 前記A/D変換器から出力された前記ディジタル再生信
    号を所望のビットレートでリサンプリング演算してリサ
    ンプリングデータを生成して前記トランスバーサルフィ
    ルタへ出力すると共に、ビットクロックを生成し、更に
    前記リサンプリングデータのゼロクロスを検出して0ポ
    イント情報を出力するリサンプリング演算位相同期ルー
    プ回路と、 前記リサンプリング演算位相同期ループ回路よりビット
    クロックに同期して取り出される前記0ポイント情報
    を、少なくとも連続する3つ出力する遅延回路と、 前記パーシャルレスポンス等化の種類を示すPRモード
    信号と、前記再生信号中のランレングス制限符号の種類
    を示すRLLモード信号と、前記遅延回路からの複数の
    前記0ポイント情報と、前記トランスバーサルフィルタ
    から出力される波形等化後再生信号とを入力として受
    け、前記PRモード信号とRLLモード信号で定まる状
    態遷移と、前記複数の0ポイント情報のパターンとに基
    づき、波形等化信号の仮判別値を算出し、その仮判別値
    と前記波形等化後再生信号との差分値をエラー信号とし
    て出力する仮判別回路と、 前記仮判別回路の出力エラー信号に基づき、前記トラン
    スバーサルフィルタのタップ係数を前記エラー信号が最
    小になるように可変制御する係数生成手段と、 前記仮判別回路から出力されるエラー信号又は前記トラ
    ンスバーサルフィルタの出力信号が第1の入力端子に入
    力され、前記リサンプリング演算位相同期ループ回路が
    ロックすべきゼロクロス点に相当する、リサンプリング
    によって形成されたサンプルポイントが存在するタイミ
    ングを示す前記遅延回路からの前記0ポイント情報又は
    前記仮判別回路からの前記波形等化信号の仮判別値とが
    第2の入力端子に入力され、前記第2の入力端子の入力
    信号のタイミングに応じた前記第1の入力端子の入力信
    号の有効成分だけを積分して、その積分値をDCオフセ
    ット情報として出力するエラー演算器と、 前記トランスバーサルフィルタから出力される波形等化
    後再生信号と前記エラー演算器から出力される前記DC
    オフセット情報との差分信号を生成して復号回路へ出力
    する減算回路とを有することを特徴とするディジタル信
    号再生装置。
  3. 【請求項3】 前記エラー演算器に入力される前記0ポ
    イント情報は、前記リサンプリング演算位相同期ループ
    回路がロックすべきゼロクロス点に相当する、リサンプ
    リングによって形成されたサンプルポイントだけでな
    く、そのサンプルポイントの前後のサンプルポイントが
    存在するタイミングを示す信号であり、前記エラー演算
    器は、前記サンプルポイント及びその前後のサンプルポ
    イントのタイミングに応じた、前記エラー信号又は前記
    トランスバーサルフィルタの出力信号の有効成分だけを
    積分して、その積分値をDCオフセット情報として出力
    することを特徴とする請求項1又は2記載のディジタル
    信号再生装置。
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