JP2002233138A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JP2002233138A
JP2002233138A JP2001021288A JP2001021288A JP2002233138A JP 2002233138 A JP2002233138 A JP 2002233138A JP 2001021288 A JP2001021288 A JP 2001021288A JP 2001021288 A JP2001021288 A JP 2001021288A JP 2002233138 A JP2002233138 A JP 2002233138A
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switching
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circuit
signal
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JP2001021288A
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Shuji Tamaoka
修二 玉岡
Shinichiro Kataoka
伸一郎 片岡
Hiroki Matsunaga
弘樹 松永
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチングコイル1つを用いて昇圧型、降
圧型スイッチング電源動作を自動的に切り替えるスイッ
チング電源装置において、降圧型と昇圧型のスイッチン
グ電源動作の切り替わり時に、両方のスイッチング電源
動作が止まる事や、両方のスイッチング電源動作が同時
に起こり電源の電力変換効率を落とす事を無くす。 【解決手段】 昇圧/降圧切り替え回路6でエラーアン
プ2の出力電圧EO1と所定電圧VR2とを比較するこ
とにより動作モード指定信号SSを生成し、動作モード
指定信号SSで指定される動作モードに応じて、スイッ
チング制御ロジック回路8が、降圧型スイッチング回路
9と昇圧型スイッチング回路10のうちのどちらか一方
のみをスイッチング動作させる。このため、降圧型と昇
圧型のスイッチング電源動作の切り替わり時に、両方の
スイッチング電源動作が止まったり同時に起こることが
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池を電源とする
電子機器等において使われ、電池電圧より高いまたは低
い出力電圧を得る昇圧、降圧兼用のスイッチング電源装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電池を電源とする電子機器におい
て、少ない電池本数で動作し、且つシステム電池寿命を
伸ばすために、また装置のセット基板への設置およびス
イッチングコイルのコストを下げるために、1つのスイ
ッチングコイルを用いて構成され、自動的に降圧型スイ
ッチング動作、昇圧型スイッチング動作の切り替えをす
る昇圧、降圧兼用のスイッチング電源装置が用いられて
いる。以下図面を参照しながら上述の従来のスイッチン
グ電源装置について説明する。
【0003】図11は従来のスイッチング電源装置の回
路図である。このスイッチング電源装置は、入力電圧の
1次側電源1の電圧VIから2次側電源電圧VSを降圧
するための降圧型スイッチング回路9と、1次側電源1
の電圧VIから2次側電源電圧VSを昇圧するための昇
圧型スイッチング回路10と、降圧型、昇圧型の各スイ
ッチング回路9,10にその両端を接続したエネルギー
を蓄積し、放出するコイルL1と、降圧型、昇圧型スイ
ッチング回路9,10の各々のスイッチング出力を平滑
する電解コンデンサC1と、コンデンサC1の電圧VS
(2次側電源電圧)が抵抗分割された電圧と基準電圧V
Oとを比較して増幅するエラーアンプ2と、第1の三角
波発生回路51と、第1の三角波発生回路51とは異な
った電圧範囲の出力を持つ第2の三角波発生回路52
と、エラーアンプ2の出力と第1の三角波発生回路51
の出力とを比較した結果で降圧型スイッチング回路9を
駆動するコンパレータ53と、エラーアンプ2の出力と
第2の三角波発生回路52の出力とを比較した結果で昇
圧型スイッチング回路10を駆動するコンパレータ54
とを有する。
【0004】D1,D2はダイオード、Q1,Q2はN
チャンネルMOSトランジスタからなるスイッチング素
子、R1,R2,R3は抵抗、VR1は可変抵抗器、C
2はコンデンサである。
【0005】パルス発生回路55は、第1の三角波発生
回路51の出力の三角波1の立ち上がり時の期間はL
(ロー)レベルを出力し、三角波1の立ち下がり時の期
間はH(ハイ)レベルを出力する。コンパレータ54の
出力は、AND回路56でパルス発生回路55の出力と
の論理積がとられて昇圧用スイッチング素子Q2のゲー
トへ入力される。
【0006】第1の三角波発生回路51と第2の三角波
発生回路52は、第1の三角波発生回路51で発生した
三角波1を基に第2の三角波発生回路52で三角波2が
生成されるか、または、第2の三角波発生回路52で発
生した三角波2を基に第1の三角波発生回路51の三角
波1が生成されるように構成される。三角波1と三角波
2の関係は、所定の電位に対して互いに反転された関係
にあり、三角波2は三角波1に対して電位的に高い位置
にある。図12および図13に三角波1と三角波2の関
係を示す。図12は2つの三角波が重なり合わずに互い
に反転された関係に設定された場合の図である。図13
は2つの三角波が重なり合った状況で互いに反転された
関係に設定された場合の図である。
【0007】エラーアンプ2の出力電圧EOは、1次側
電源電圧VIと平滑用コンデンサC1に蓄えられた電荷
による2次側電源電圧VSとの関係に依存して変化す
る。エラーアンプ2の出力電圧EOは、1次側電源電圧
VIが2次側電源電圧VSより高い場合、低い電圧値と
なり、三角波1の電圧範囲と同じレベルにあり、コンパ
レータ53の出力により、降圧用スイッチング素子Q1
がスイッチング動作をして降圧型スイッチング電源とし
てシステムが動作する。この時、コンパレータ54の出
力はLレベルとなり、昇圧用スイッチング素子Q2は動
作しない。図12および図13の「(1)EO(降圧
時)」はこの状況においての、エラーアンプ2の出力電
圧EOの出力レベルを示している。図12および図13
の「(1)降圧時」のSQ1、SQ2はこの状況での降
圧用スイッチング素子Q1、昇圧用スイッチング素子Q
2のゲート入力であり、それぞれのスイッチング動作の
タイミングを示している。各スイッチング素子Q1、Q
2は、各ゲート入力SQ1、SQ2がHレベル時にON
(オン)動作して導通し、Lレベル時にOFF(オフ)
動作して非導通となる。
【0008】1次側電源電圧VIが2次側電源電圧VS
より低い場合、エラーアンプ2の出力電圧EOは電圧値
が高くなり、三角波2の電圧範囲と同じレベルにあり、
コンパレータ54の出力により、昇圧用スイッチング素
子Q2がスイッチング動作をして昇圧型スイッチング電
源としてシステムが動作する。この時、コンパレータ5
3の出力はHレベルとなり、降圧用スイッチング素子Q
1は常に導通状態になる。図12の「(3)EO(昇圧
時)」または図13の「(4)EO(昇圧時)」はこの
状況においての、エラーアンプ2の出力電圧EOの出力
レベルを示している。図12の「(3)昇圧時」または
図13の「(4)昇圧時」のSQ1、SQ2はこの状況
での降圧用スイッチング素子Q1、昇圧用スイッチング
素子Q2のスイッチング動作のタイミングを示してい
る。昇圧用スイッチング素子Q2のゲート入力SQ2の
Hレベルのタイミングが、EO(昇圧時)と三角波2と
がコンパレータ54で比較された結果によって生じるコ
ンパレータ54の出力と異なるのは、パルス発生回路5
5の出力が三角波1の立ち上がり時の期間はL出力とな
り、AND回路56でコンパレータ54の出力が遮断さ
れて、昇圧用スイッチング素子Q2のゲート電圧となる
ためである。パルス発生回路55は三角波1の立ち下り
時の期間はH出力となる。パルス発生回路55は昇圧型
スイッチング電源動作時に、コイルL1が磁気飽和しな
いように昇圧用スイッチング素子Q2の昇圧動作のマッ
クスデューティを制限するために設けられている。
【0009】この従来のスイッチング電源装置では、1
次側電源電圧VIと2次側電源電圧VSとの関係で、エ
ラーアンプ2の出力電圧EOの電圧値が変化し、自動的
に降圧型スイッチング電源動作と昇圧型スイッチング電
源動作とが切り替わるしくみとなっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のスイッチング電源装置では、降圧型スイッチング電源
動作と昇圧型スイッチング電源動作との切り替えは、エ
ラーアンプ2の出力電圧EOと三角波1と三角波2との
電圧関係で決まるために、降圧型スイッチング電源動作
から昇圧型スイッチング電源動作、またはその逆方向に
スイッチング動作が切り替わる時に、次に示す2つの不
具合のいずれかが起こる可能性が非常に大きい。第1の
不具合は、降圧型スイッチング電源動作と昇圧型スイッ
チング電源動作の両方が止まり、非制御状態が起こる事
である。第2の不具合は、降圧型スイッチング電源動作
と昇圧型スイッチング電源動作が同時に起こり、電源の
電力変換効率が下がる事である。
【0011】上述の事を図面を用いて説明する。図12
は三角波1の最大値より三角波2の最小値のほうが高い
電位にあるように設定された場合で、三角波1と三角波
2とは電位的に重なり合わない。降圧型スイッチング電
源動作、昇圧型スイッチング電源動作の説明は従来の技
術の項で述べたとおりである。降圧型スイッチング電源
動作と昇圧型スイッチング電源動作との間で動作が切り
替わる時に上述の第1の問題が生じる。この時のエラー
アンプ2の出力電圧EOは図12の「(2)EO(切り
替わり時)」の位置にあり、三角波1と三角波2の間に
位置する。そのため、スイッチング素子Q1とQ2のゲ
ート電圧は図12の「(2)切り替わり時」のSQ1、
SQ2のようになり、降圧スイッチング動作、昇圧型ス
イッチング動作の両方が止まる事により、2次側電源へ
のスイッチング制御動作が止まることになる。降圧用ス
イッチング素子Q1は常にON状態、昇圧用スイッチン
グ素子Q2は常にOFF状態となる。この場合、2次側
電源電圧VSは、1次側電源1と2次側電源との間に介
在する素子、すなわち降圧用スイッチング素子Q1とコ
イルL1と整流用ダイオードD2を通して、1次側電源
電圧VIが伝えられているだけである。2次側電源電圧
VSが供給される負荷回路11の負荷が変動するような
システムにおいては、負荷変動が上述の1次側電源1と
2次側電源との間に介在する素子の抵抗成分により、2
次側電源電圧VSを変動させることになる。また、1次
側電源1に2次側電源システム以外の別の装置がつなが
っていて、その別の装置が1次側電源電圧VIに変動を
与えるとき、同様に2次側電源電圧VSにも変動を与え
る。つまり、非制御状態となる事により1次側電源電圧
VIの変動がそのまま2次側電源電圧VSに伝えられ、
前述の別の装置から2次側電源システムへのクロストー
クが生じる事になる。
【0012】図13は三角波1の最大値が三角波2の最
小値より高い電位にあるように設定された場合で、三角
波1と三角波2とは電位的に重なり合う。この場合にお
いて、降圧型スイッチング電源動作と昇圧型スイッチン
グ電源動作との間で動作が切り替わる時に上述の第2の
問題が生じる。この時のエラーアンプ2の出力電圧EO
は図13の「(2)EO(切り替わり時1)」又は
「(3)EO(切り替わり時2)」の位置にあり、三角
波1と三角波2が電位的に重なり会う範囲に位置する。
そのため、スイッチング素子Q1とQ2のゲート電圧は
図13の「(2)切り替わり時1」のSQ1、SQ2、
または、「(3)切り替わり時2」のSQ1、SQ2の
ようになり降圧型スイッチング電源動作と昇圧型スイッ
チング電源動作が同時に起こるようになり、1次側電源
1から2次側電源への電源の電力変換効率が下がること
になる。図13の「(2)切り替わり時1」はEOが電
位的に三角波1寄りにある場合で、SQ1がLであるデ
ューティの方がSQ2がHであるデューティより大きく
なる。図13の「(3)切り替わり時2」はEOが電位
的に三角波2寄りにあり、このレベルよりEOがより高
い電圧にあるときには、SQ1がLであるデューティよ
りSQ2がHであるデューティのほうが大きくなる。
【0013】三角波1と三角波2との関係を適切にすれ
ば、理想上、上述の降圧型スイッチング電源動作と昇圧
型スイッチング電源動作の切り替わりとが適切に行われ
るように思えるが、現実には回路上のオフセットが実在
するために、上述の第1または第2のいずれかの不具合
が起きる。つまり、三角波1と三角波2との関係が図1
2と図13の場合の中間を取って、三角波1の最大値と
三角波2の最小値が一致するように設定すれば、降圧型
スイッチング電源動作と昇圧型スイッチング電源動作が
連続して切り替わり、上述の問題が生じないと思われる
が、現実には回路上のオフセットばらつきがあり、特殊
な調整工程を追加しなければ、通常、図12か又は図1
3の三角波1と三角波2の関係となり、上述の第1また
は第2のいずれかの不具合が起きる。
【0014】本発明は、スイッチングコイル1つを用い
て昇圧型、降圧型スイッチング電源動作を自動的に切り
替えるスイッチング電源装置において、上述の降圧型ス
イッチング電源動作と昇圧型スイッチング電源動作との
切り替わり時の2つの不具合を防ぎ、2次側電源のスイ
ッチング制御が止まることも、電源の電力変換効率を落
とすことも無く、安定に降圧型スイッチング電源動作と
昇圧型スイッチング電源動作とを自動的に切り替えるこ
とができるスイッチング電源装置を提供することを目的
としてなされたものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1のスイ
ッチング電源装置は、入力電圧の1次側電源電圧から2
次側電源電圧を降圧するための降圧型スイッチング回路
と、1次側電源電圧から2次側電源電圧を昇圧するため
の昇圧型スイッチング回路と、降圧型、昇圧型の各スイ
ッチング回路に両端を接続したコイルと、降圧型、昇圧
型スイッチング回路の各々のスイッチング出力を平滑し
2次側電源電圧を生成するコンデンサと、2次側電源電
圧を基準電圧と比較してその差電圧を増幅するエラーア
ンプと、エラーアンプの出力電圧を所定電圧を基準にし
て反転させた反転電圧を生成する反転回路と、エラーア
ンプの出力電圧と所定電圧または反転電圧とを比較し、
その比較結果を降圧型スイッチング電源動作と昇圧型ス
イッチング電源動作との動作モードを指定するための動
作モード指定信号として出力する昇圧/降圧切り替え回
路と、エラーアンプの出力電圧と反転回路で生成される
反転電圧とを入力し、動作モード指定信号で指定される
動作モードに応じてエラーアンプの出力電圧および反転
電圧のいずれか一方を出力する選択回路と、三角波信号
を発生する三角波発生回路と、選択回路の出力と三角波
発生回路の三角波信号とを比較することにより降圧型ス
イッチング回路と昇圧型スイッチング回路のスイッチン
グ動作の原信号を生成するコンパレータと、昇圧/降圧
切り替え回路の動作モード指定信号とコンパレータで生
成されるスイッチング動作の原信号とを入力し、動作モ
ード指定信号が降圧型スイッチング電源動作モードを指
定するとき降圧型スイッチング回路をスイッチング動作
の原信号に応じてスイッチング動作させるとともに昇圧
型スイッチング回路のスイッチング動作を停止させ、動
作モード指定信号が昇圧型スイッチング電源動作モード
を指定するとき昇圧型スイッチング回路をスイッチング
動作の原信号に応じてスイッチング動作させるとともに
降圧型スイッチング回路のスイッチング動作を停止させ
るスイッチング制御ロジック回路とを備えている。
【0016】本発明の請求項2のスイッチング電源装置
は、入力電圧の1次側電源電圧から2次側電源電圧を降
圧するための降圧型スイッチング回路と、1次側電源電
圧から2次側電源電圧を昇圧するための昇圧型スイッチ
ング回路と、降圧型、昇圧型の各スイッチング回路に両
端を接続したコイルと、降圧型、昇圧型スイッチング回
路の各々のスイッチング出力を平滑し2次側電源電圧を
生成するコンデンサと、2次側電源電圧を基準電圧と比
較してその差電圧を増幅するエラーアンプと、エラーア
ンプの出力電圧を所定電圧を基準にして反転させた反転
電圧を生成する反転回路と、1次側電源電圧と2次側電
源電圧とを比較し、1次側電源電圧が2次側電源電圧よ
り高いときには、反転回路で生成される反転電圧と所定
電圧とを比較し、その比較結果を降圧型スイッチング電
源動作と昇圧型スイッチング電源動作との動作モードを
指定するための動作モード指定信号として出力し、1次
側電源電圧が2次側電源電圧より低いときには、エラー
アンプの出力電圧と所定電圧とを比較し、その比較結果
を降圧型スイッチング電源動作と昇圧型スイッチング電
源動作との動作モードを指定するための動作モード指定
信号として出力する昇圧/降圧切り替え回路と、エラー
アンプの出力電圧と反転回路で生成される反転電圧とを
入力し、動作モード指定信号で指定される動作モードに
応じてエラーアンプの出力電圧および反転電圧のいずれ
か一方を出力する選択回路と、三角波信号を発生する三
角波発生回路と、選択回路の出力と三角波発生回路の三
角波信号とを比較することにより降圧型スイッチング回
路と昇圧型スイッチング回路のスイッチング動作の原信
号を生成するコンパレータと、昇圧/降圧切り替え回路
の動作モード指定信号とコンパレータで生成されるスイ
ッチング動作の原信号とを入力し、動作モード指定信号
が降圧型スイッチング電源動作モードを指定するとき降
圧型スイッチング回路をスイッチング動作の原信号に応
じてスイッチング動作させるとともに昇圧型スイッチン
グ回路のスイッチング動作を停止させ、動作モード指定
信号が昇圧型スイッチング電源動作モードを指定すると
き昇圧型スイッチング回路をスイッチング動作の原信号
に応じてスイッチング動作させるとともに降圧型スイッ
チング回路のスイッチング動作を停止させるスイッチン
グ制御ロジック回路とを備えている。
【0017】本発明の請求項3のスイッチング電源装置
は、入力電圧の1次側電源電圧から2次側電源電圧を降
圧するための降圧型スイッチング回路と、1次側電源電
圧から2次側電源電圧を昇圧するための昇圧型スイッチ
ング回路と、降圧型、昇圧型の各スイッチング回路に両
端を接続したコイルと、降圧型、昇圧型スイッチング回
路の各々のスイッチング出力を平滑し2次側電源電圧を
生成するコンデンサと、2次側電源電圧を基準電圧と比
較してその差電圧を増幅するエラーアンプと、第1の三
角波信号を発生する三角波発生回路と、三角波発生回路
で発生する第1の三角波信号を所定電圧を基準にして反
転させた第2の三角波信号を生成する反転回路と、エラ
ーアンプの出力電圧と所定電圧とを比較し、その比較結
果を降圧型スイッチング電源動作と昇圧型スイッチング
電源動作との動作モードを指定するための動作モード指
定信号として出力する昇圧/降圧切り替え回路と、三角
波発生回路で発生する第1の三角波信号と反転回路で生
成される第2の三角波信号とを入力し、動作モード指定
信号で指定される動作モードに応じて第1の三角波信号
および第2の三角波信号のいずれか一方を出力する選択
回路と、エラーアンプの出力電圧と選択回路の出力とを
比較することにより降圧型スイッチング回路と昇圧型ス
イッチング回路のスイッチング動作の原信号を生成する
コンパレータと、昇圧/降圧切り替え回路の動作モード
指定信号とコンパレータで生成されるスイッチング動作
の原信号とを入力し、動作モード指定信号が降圧型スイ
ッチング電源動作モードを指定するとき降圧型スイッチ
ング回路をスイッチング動作の原信号に応じてスイッチ
ング動作させるとともに昇圧型スイッチング回路のスイ
ッチング動作を停止させ、動作モード指定信号が昇圧型
スイッチング電源動作モードを指定するとき昇圧型スイ
ッチング回路をスイッチング動作の原信号に応じてスイ
ッチング動作させるとともに降圧型スイッチング回路の
スイッチング動作を停止させるスイッチング制御ロジッ
ク回路とを備えている。
【0018】これら本発明の構成によれば、昇圧/降圧
切り替え回路で動作モード指定信号を生成し、この動作
モード指定信号で指定される動作モードに応じて、スイ
ッチング制御ロジック回路が、降圧型スイッチング回路
および昇圧型スイッチング回路のうち一方のスイッチン
グ回路をコンパレータで生成されるスイッチング動作の
原信号に応じてスイッチング動作させるとともに他方の
スイッチング回路のスイッチング動作を停止させる。こ
のように、動作モード指定信号で指定される動作モード
に応じて、降圧型スイッチング回路と昇圧型スイッチン
グ回路のうちのどちらか一方のみが必ずスイッチング動
作をするため、降圧型スイッチング電源動作と昇圧型ス
イッチング電源動作とが切り替わるときに、両方の動作
が停止して2次側電源のスイッチング制御が止まること
も、両方の動作が同時に起こって電源の電力変換効率を
落とすことも無く、安定に降圧型スイッチング電源動作
と昇圧型スイッチング電源動作とを自動的に切り替える
スイッチング電源装置を実現させる事ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の特徴は、1次側電源電圧
と2次側電源電圧との状況に応じて自動的に降圧型スイ
ッチング電源動作と昇圧型スイッチング電源動作を切り
替えることが可能な、コイルが1つだけで構成されるス
イッチング電源装置を、以下の各実施の形態のような構
成とすることによって、降圧型スイッチング電源動作と
昇圧型スイッチング電源動作が切り替わる必要のあると
きには、降圧型スイッチング回路と昇圧型スイッチング
回路とのうちのどちらか一方のみが必ずスイッチング動
作をし、降圧型か昇圧型かのスイッチング電源動作の切
り替わり時に上述の2つのスイッチング回路の両方が停
止したり、両方が動作したりする不具合が起こらないよ
うに構成したことである。
【0020】〔第1の実施の形態〕図1は本発明の第1
の実施の形態のスイッチング電源装置の構成を示す回路
図である。このスイッチング電源装置は、図11に示す
従来例同様、入力電圧の1次側電源1の電圧VIから2
次側電源電圧VSを降圧するための降圧型スイッチング
回路9と、1次側電源1の電圧VIから2次側電源電圧
VSを昇圧するための昇圧型スイッチング回路10と、
降圧型、昇圧型の各スイッチング回路9,10にその両
端を接続したエネルギーを蓄積し、放出するコイルL1
と、降圧型、昇圧型スイッチング回路9,10の各々の
スイッチング出力を平滑する電解コンデンサC1と、コ
ンデンサC1の電圧VS(2次側電源電圧)が抵抗分割
された電圧と基準電圧源3の電圧VOとを比較してその
差電圧を増幅するエラーアンプ2とを有する。また、従
来例同様、降圧型スイッチング回路9はダイオードD1
およびNチャンネルMOSトランジスタのスイッチング
素子Q1からなり、昇圧型スイッチング回路10はダイ
オードD2およびNチャンネルMOSトランジスタのス
イッチング素子Q2からなり、エラーアンプ2のマイナ
ス側(−)入力端子に2次側電源電圧VSを抵抗分割し
て入力するために抵抗R1,R2および可変抵抗器VR
1を用い、エラーアンプ2の出力端子と(−)入力端子
との間にコンデンサC2および抵抗R3を接続してい
る。また、負荷回路11は電子機器セットの電子回路で
構成されている。
【0021】その他に、本実施の形態では、コンパレー
タ7のプラス側(+)入力端子に直接接続された三角波
発生回路4と、制御信号切り替え回路5と、降圧型スイ
ッチング電源動作と昇圧型スイッチング電源動作とのう
ちどちらかの動作モードを指定する動作モード指定信号
SSを出力する昇圧/降圧切り替え回路6と、降圧型ス
イッチング回路9と昇圧型スイッチング回路10のスイ
ッチング動作の原信号を作るコンパレータ7と、コンパ
レータ7の出力段と降圧型スイッチング回路9および昇
圧型スイッチング回路10との間に接続し、動作モード
指定信号SSで指定される動作モードに応じてコンパレ
ータ7のスイッチング動作の原信号を降圧型スイッチン
グ回路9か昇圧型スイッチング回路10に切り替えて伝
えるスイッチング制御ロジック回路8とを備えている。
【0022】1次側電源電圧VIは1次側電源1として
電池を使用する事を想定しているので可変である。2次
側電源電圧VSは1次側電源電圧VIに依存せず、常に
一定電圧になるようにこのスイッチング電源装置で制御
される。例えば、1次側電源電圧VIが2次側電源電圧
VSより小さい場合、スイッチング制御ロジック回路8
は降圧型スイッチング回路9の動作を止めて、昇圧型ス
イッチング回路10を動作させて2次側電源電圧VSを
一定電圧になるように制御する。この時、昇圧用スイッ
チング素子Q2がスイッチング動作をして2次側電源電
圧VSを制御する。降圧用スイッチング素子Q1はON
動作状態となり、Q1を通してコイルL1に1次側電源
電圧VSと1次側電源の電流が供給される。平滑用コン
デンサC1は降圧型スイッチング回路9および昇圧型ス
イッチング回路10の各々のスイッチング出力を平滑
し、2次側電源電圧VSをつくる。負荷回路11はこの
2次側電源の負荷で通常は電子機器セットの電子回路で
ある。この負荷電流は常に一定でなく電子機器セットの
状況に応じて変化することを想定している。
【0023】エラーアンプ2は2次側電源電圧VSを抵
抗R1,R2,VR1で分割した電圧と基準電圧VOと
を比較して出力電圧EO1を出力する。抵抗R3および
コンデンサC2はこのエラーアンプ2のゲインと周波数
特性を設定する。R3,C2の値を調整してスイッチン
グ電源装置のネガティブフィードバック制御ループの安
定性を維持する。エラーアンプ2の(−)入力端子はこ
のスイッチング電源装置の持つネガティブフィードバッ
ク制御ループの帰還ポイントとなり、ネガティブフィー
ドバック制御ループによってエラーアンプ2の(−)入
力端子電圧すなわち、2次側電源電圧VSをR1、R
2、VR1で抵抗分割した電圧はエラーアンプ2の
(+)入力端子電圧すなわち基準電圧源3の基準電圧V
Oと等しくなる。基準電圧源3は定電圧用電子回路で構
成された非常に安定な電圧源で、結果として2次側電源
電圧VSは基準電圧VOをR1,R2,VR1の抵抗分
割の逆比例定数倍した安定した、一定制御された電圧と
なる。エラーアンプ2の出力電圧EO1は制御信号切り
替え回路5と昇圧/降圧切り替え回路6へ出力される。
【0024】ここで、エラーアンプ2の出力電圧EO1
の電圧値の動きについて考える。スイッチング電源の動
作が常に一定と仮定した場合、つまり降圧型スイッチン
グ電源動作か昇圧型スイッチング電源動作のどちらかに
動作が固定されていて、かつ一定のPWM(パルス幅モ
ジュレーション)デューティでスイッチング動作をして
いるとした場合、1次側電源電圧VIが高いとき2次側
電源電圧VSも高くなるので、エラーアンプ出力電圧E
O1は電圧値が低くなる方向に動く。また1次側電源電
圧VIが低いとき2次側電源電圧VSも低くなるのでエ
ラーアンプ出力電圧EO1は電圧値が高くなる方向に動
く。2次側電源電圧VSは抵抗分割を通してエラーアン
プ2の(−)入力端子につながり、反転アンプ形式で出
力電圧EO1が出力されるため、このように出力電圧E
O1は動く。
【0025】三角波発生回路4は、スイッチング電源装
置にスイッチング動作をさせるために必要な信号発生回
路で、時間的に三角波形状の電位特性を持つ信号を生成
する。この信号を三角波と言う。ここで生成した三角波
はコンパレータ7の(+)入力端子へ入力される。
【0026】昇圧/降圧切り替え回路6は、エラーアン
プ2の出力電圧EO1と電圧源13の所定電圧VR2と
を比較し、その比較結果により降圧型スイッチング電源
動作をさせるか昇圧型スイッチング電源動作をさせるか
を決める動作モード指定信号SSを出力する。ここで
は、例えば、エラーアンプ出力電圧EO1が所定電圧V
R2より低いとき、Lレベルの動作モード指定信号SS
を出力し、降圧型スイッチング電源動作をさせるように
し、エラーアンプ出力電圧EO1が所定電圧VR2より
高いとき、Hレベルの動作モード指定信号SSを出力
し、昇圧型スイッチング電源動作をさせるようにしてい
る。なお、降圧型スイッチング電源動作時および昇圧型
スイッチング電源動作時における動作モード指定信号S
Sのレベルは、選択回路14およびスイッチング制御ロ
ジック回路8の構成により上記と逆になる場合もある。
【0027】制御信号切り替え回路5は、入力されるエ
ラーアンプ2の出力電圧EO1を、電圧源13の所定電
圧VR2を基準にして抵抗R4,R5を用いて反転した
電圧EO2を出力するエラーアンプ12と、昇圧/降圧
切り替え回路6の動作モード指定信号SSで指定される
動作モードに応じてエラーアンプ2の出力電圧EO1と
エラーアンプ12の出力電圧EO2とのどちらかを選択
して出力する選択回路14とを備えている。ここでは、
動作モード指定信号SSがLレベルのとき選択回路14
が電圧EO2をコンパレータ7の(−)入力端子へ出力
し、動作モード指定信号SSがHレベルのとき選択回路
14が電圧EO1をコンパレータ7の(−)入力端子へ
出力するようにしている。エラーアンプ12と抵抗R
4,R5と電圧源13とで反転回路を構成している。抵
抗R4とR5の抵抗値は同じである。
【0028】コンパレータ7は、スイッチング電源装置
のスイッチング動作を起こさせるためのスイッチング素
子で、制御信号切り替え回路5の出力電圧EO1または
EO2と三角波発生回路4からの三角波とを電圧的に比
較することで、PWM(パルス幅モジュレーション)ス
イッチング出力信号SCを出力する。
【0029】スイッチング制御ロジック回路8は、コン
パレータ7と2つのスイッチング回路すなわち降圧型ス
イッチング回路9および昇圧型スイッチング回路10と
の間に位置し、コンパレータ7から出力されるPWMス
イッチング出力信号SCを昇圧/降圧切り替え回路6か
ら出力される動作モード指定信号SSによって、降圧型
スイッチング回路9かまたは昇圧型スイッチング回路1
0のどちらかに伝え、前述したように、昇圧型スイッチ
ング回路10の動作を止めて降圧型スイッチング回路9
のスイッチング動作をさせるか、降圧型スイッチング回
路9のスイッチング素子Q1をONさせたまま昇圧型ス
イッチング回路10をスイッチング動作させるかのどち
らかの状態にする。具体的には、後述する例えば図2中
のスイッチング制御ロジック回路8と同様にして構成さ
れる。
【0030】以下、上述の構成でのスイッチング電源動
作について詳しく説明する。三角波とVR2とEO1と
EO2の関係は、図7(a)、図7(b)のようにな
る。図7(a)に1次側電源電圧VIのほうが2次側電
源電圧VSより高い降圧型スイッチング電源動作時の、
図7(b)に1次側電源電圧VIのほうが2次側電源電
圧VSより低い昇圧型スイッチング電源動作時の三角
波、VR2、EO1、EO2の関係を示している。
【0031】三角波とVR2の関係は、図7(a)、
(b)のように、三角波の最小電圧値よりVR2の電圧
値の方が少し高くなるように設定する。これは回路上の
オフセットばらつきでVR2の電圧値の方が三角波の最
小電圧値より低くならないようにするためで、オフセッ
トのばらつきがない回路で実現できるならば、三角波の
最小電圧値とVR2の電圧値を同じにしても良い。EO
2はVR2を基準として、エラーアンプ12でEO1を
反転した電圧となる。
【0032】図7(a)の降圧型スイッチング動作時の
場合、EO1はVR2より低い電圧となり、EO2はV
R2より高い電圧となる。昇圧/降圧切り替え回路6で
EO1とVR2が比較されて、その結果、EO1がVR
2より低い電圧のときにコンパレータ7の(−)入力端
子にはEO2が入力され、EO1は入力されないよう
に、選択回路14が動作モード指定信号SSによって動
作する。コンパレータ7はEO2と三角波を比較し、そ
の結果コンパレータ7の出力SCは図7(a)のような
スイッチング波形となる。また、昇圧/降圧切り替え回
路6はスイッチング制御ロジック回路8を制御し、スイ
ッチング制御ロジック回路8の出力SQ1、SQ2は図
7(a)のようになる。ここでは、昇圧用スイッチング
素子Q2のスイッチング動作を止め、降圧用スイッチン
グ素子Q1のスイッチング制御を行い、1次側電源電圧
VIに対して2次側電源電圧VSが降圧するようにスイ
ッチング動作する。1次側電源電圧VIが上がると上述
の説明のようにEO1が下がり、EO2が上がる。EO
1、EO2は各々図7(a)の(1)から(2)の位置
に移動する。その結果、コンパレータ7の出力SCおよ
び降圧用スイッチング素子Q1のゲート入力SQ1はL
レベルの時間が長くなり、1次側電源電圧VIが上がっ
ても2次側電源電圧VSが一定になるように制御がかか
るようになる。
【0033】図7(b)の昇圧型スイッチング動作時の
場合、EO1はVR2より高い電圧となり、EO2はV
R2より低い電圧となる。昇圧/降圧切り替え回路6で
EO1とVR2が比較されて、その結果、EO1がVR
2より高い電圧のときにコンパレータ7の(−)入力端
子にはEO1が入力され、EO2は入力されないよう
に、選択回路14が動作モード指定信号SSによって動
作する。コンパレータ7はEO1と三角波を比較し、コ
ンパレータ7の出力SCは図7(b)のようなスイッチ
ング波形となる。昇圧/降圧切り替え回路6はスイッチ
ング制御ロジック回路8を制御し、スイッチング制御ロ
ジック回路8の出力SQ1、SQ2は図7(b)のよう
になる。ここでは、降圧用スイッチング素子Q1のスイ
ッチング動作を止め、降圧用スイッチング素子Q1が常
にON動作するように制御し、昇圧用スイッチング素子
Q2のスイッチング制御を行い、1次側電源電圧VIに
対して2次側電源電圧VSが昇圧するようにスイッチン
グ動作する。1次側電源電圧VIが下がると上述の説明
のようにEO1が上がり、EO2が下がる。EO1、E
O2は各々図7(b)の(1)から(2)の位置に移動
する。その結果、コンパレータ7の出力SCがLレベ
ル、昇圧用スイッチング素子Q2のゲート入力SQ2が
Hレベルの時間が長くなり、1次側電源電圧VIが下が
っても2次側電源電圧VSが一定になるように制御がか
かるようになる。
【0034】昇圧/降圧切り替え回路6でEO1とVR
2の電位関係を比較した結果を動作モード指定信号SS
とすることで、1次側電源電圧VIの変化により、自動
的に降圧型スイッチング電源動作と昇圧型スイッチング
電源動作とが切り替わる。
【0035】以上のように本実施の形態によれば、スイ
ッチングコイルとして1つのコイルL1のみを用いて降
圧型、昇圧型スイッチング電源動作を自動的に切り替え
るスイッチング電源装置において、昇圧/降圧切り替え
回路6でエラーアンプ2の出力電圧EO1と所定電圧V
R2とを比較することにより動作モード指定信号SSを
生成し、この動作モード指定信号SSで指定される動作
モードに応じて、スイッチング制御ロジック回路8が、
降圧型スイッチング回路9と昇圧型スイッチング回路1
0のうちのどちらか一方のみを必ずスイッチング動作さ
せるため、降圧型スイッチング電源動作と昇圧型スイッ
チング電源動作とが切り替わるときに、2次側電源のス
イッチング制御が止まることも、電源の電力変換効率を
落とすことも無く、安定に降圧型スイッチング電源動作
と昇圧型スイッチング電源動作とを自動的に切り替える
スイッチング電源動作を実現させる事ができる。
【0036】前述の図1の構成では、昇圧/降圧切り替
え回路6で、エラーアンプ2の出力電圧EO1と所定電
圧VR2とを比較するようにしており、この場合、昇圧
/降圧切り替え回路6としてコンパレータを用い、コン
パレータのプラス側(+)入力端子に電圧EO1を入力
し、マイナス側(−)入力端子に所定電圧VR2を入力
し、その出力信号を動作モード指定信号SSとすること
により構成できる。
【0037】なお、昇圧/降圧切り替え回路6に、エラ
ーアンプ2の出力電圧EO1を入力する代わりにエラー
アンプ12の出力電圧EO2を入力し(図1中の点線の
矢印Aで示す)、その電圧EO2と所定電圧VR2とを
比較して動作モード指定信号SSを出力するようにして
も同様の効果が得られる。この場合、電圧EO2が所定
電圧VR2より高いとき、Lレベルの動作モード指定信
号SSを出力して、降圧型スイッチング電源動作をさせ
るようにし、電圧EO2が所定電圧VR2より低いと
き、Hレベルの動作モード指定信号SSを出力して、昇
圧型スイッチング電源動作をさせるようにする。例え
ば、昇圧/降圧切り替え回路6としてコンパレータを用
い、コンパレータのプラス側(+)入力端子に所定電圧
VR2を入力し、マイナス側(−)入力端子に電圧EO
2を入力し、その出力信号を動作モード指定信号SSと
することにより構成できる。
【0038】なお、図1において、昇圧/降圧切り替え
回路6は、EO1=VR2のとき、動作モード指定信号
SSとしてHレベル,Lレベルのどちらを出力するか
は、回路上のオフセットで決まるが、このオフセット量
は、前段のエラーアンプ2のDCゲインが無限大である
ので、昇圧/降圧の切り替えについての影響を及ぼさな
い。また、昇圧/降圧切り替え回路6をEO2とVR2
を比較するように構成した場合にも、EO2=VR2の
とき、動作モード指定信号SSとしてHレベル,Lレベ
ルのどちらを出力するかは、回路上のオフセットで決ま
り、このオフセット量は、前段のエラーアンプ2のDC
ゲインが無限大であるので、昇圧/降圧の切り替えにつ
いての影響を及ぼさない。
【0039】〔第2の実施の形態〕図2は本発明の第2
の実施の形態のスイッチング電源装置の構成を示す回路
図である。図2において、図1と対応するものには同一
符号を付し、同一部分についてはその説明を省略する。
【0040】本実施の形態では、昇圧/降圧切り替え回
路6が図1のものとは異なり、昇圧/降圧切り替え回路
6に、エラーアンプ2の出力電圧EO1とエラーアンプ
12の出力電圧EO2とを入力するようにし、さらに、
1次側電源電圧VIおよび2次側電源電圧VSを入力し
ている。他の構成は、図1と同様である。
【0041】また、本実施の形態では、スイッチング制
御ロジック回路8の具体的な構成例を示し、スイッチン
グ制御ロジック回路8を、NOR回路25,26,2
7,28とOR回路29,30とインバータ31,3
2,33,34とで構成している。ここでは、スイッチ
ング制御ロジック回路8に起動用制御信号源23および
起動用駆動信号源24を接続している。
【0042】起動用制御信号源23および起動用駆動信
号源24は、直接に本発明で述べている降圧型スイッチ
ング電源動作、昇圧型スイッチング電源動作とは関係な
く、スイッチング電源制御回路が動作していない状況で
2次側電源電圧VSを持ち上げるときに使用する信号源
である。基本的にスイッチング電源制御回路の電源電圧
は2次側電源電圧VSを用いる。この場合、2次側電源
電圧VSがゼロ電圧かまたはゼロ電圧でないが回路動作
上適切でない低い電圧であれば、スイッチング電源制御
回路は動作しないか動作しても間違った動作をする恐れ
がある。
【0043】起動用制御信号源23の起動制御信号がH
レベル時、スイッチング制御ロジック回路8はスイッチ
ング電源制御を止める。すなわちコンパレータ7の出力
は降圧型スイッチング回路9および昇圧型スイッチング
回路10に伝わらなくなる。その代わりに起動用駆動信
号源24のパルス出力により昇圧型スイッチング回路1
0のスイッチング素子Q2をスイッチング動作させる。
このとき、降圧型スイッチング回路9のスイッチング素
子Q1のゲート電圧は常にHレベルとなり、スイッチン
グ素子Q1がON動作となり、1次側電源1からの電圧
および電流がコイルL1に伝えられる。
【0044】上記のようにして、スイッチング電源制御
回路が動作できない2次側電源電圧VSの状況において
も、起動制御信号、起動用駆動信号を用いて昇圧型スイ
ッチング回路10を動作させ、2次側電源電圧VSを十
分にスイッチング電源制御回路が動作する電圧まで立ち
上げる事が可能となる。2次側電源電圧VSが立ち上が
った後、起動用制御信号源23の起動制御信号をLレベ
ルにするとスイッチング制御ロジック回路8はこの回路
の前段にあるコンパレータ7等で構成されるスイッチン
グ電源制御回路の信号を通すようになり、スイッチング
制御が正常に動作するようになる。
【0045】本実施の形態における昇圧/降圧切り替え
回路6は、コンパレータ15,16,17と、インバー
タ19およびNOR回路20,21,22からなる2入
力マルチプレクサ回路18とで構成される。コンパレー
タ15は1次側電源電圧VIと2次側電源電圧VSを比
較し、その出力で2入力マルチプレクサ回路18を切り
替える。2入力マルチプレクサ回路18の2つの入力は
コンパレータ16の出力とコンパレータ17の出力にそ
れぞれ接続されている。2入力マルチプレクサ回路18
は、コンパレータ16の出力信号とコンパレータ17の
出力信号とのどちらかの信号を、コンパレータ15の出
力を基に選択して出力する。この2入力マルチプレクサ
回路18の出力は、昇圧/降圧切り替え回路6の出力信
号SSとして選択回路14とスイッチング制御ロジック
回路8とに入力される。コンパレータ16はエラーアン
プ12の出力電圧EO2と所定電圧VR2とを比較し、
コンパレータ17はエラーアンプ2の出力電圧EO1と
所定電圧VR2とを比較する。
【0046】この昇圧/降圧切り替え回路6は、1次側
電源電圧VIが2次側電源電圧VSより高い時はコンパ
レータ15の出力がLレベルとなり、2入力マルチプレ
クサ回路18はコンパレータ16の出力を選択して昇圧
/降圧切り替え回路6の出力信号SSとして出す。すな
わちコンパレータ16でEO2とVR2を比較した結果
が昇圧/降圧切り替え回路6の出力信号(切り替え信
号)SSとなる。この場合、EO2がVR2より高いと
き、コンパレータ16の出力はLレベルで、動作モード
指定信号SSもLレベルとなる。EO2がVR2より低
いとき、コンパレータ16の出力はHレベルで、動作モ
ード指定信号SSもHレベルとなる。
【0047】また、1次側電源電圧VIが2次側電源電
圧VSより低い時はコンパレータ15の出力がHレベル
となり、2入力マルチプレクサ回路18はコンパレータ
17の出力を選択して昇圧/降圧切り替え回路6の出力
信号SSとして出す。すなわちコンパレータ17でEO
1とVR2を比較した結果が昇圧/降圧切り替え回路6
の出力となる。この場合、EO1がVR2より高いと
き、コンパレータ17の出力はHレベルで、動作モード
指定信号SSもHレベルとなる。EO1がVR2より低
いとき、コンパレータ17の出力はLレベルで、動作モ
ード指定信号SSもLレベルとなる。
【0048】選択回路14では、2入力マルチプレクサ
回路18から出力される動作モード指定信号SSがHレ
ベルであればEO1を選択し、LレベルであればEO2
を選択し、コンパレータ7の(−)入力端子に入力され
るエラー信号として出力される。
【0049】コンパレータ7では、図1の場合と同様、
選択回路14で選択されたEO1またはEO2と三角波
発生回路4からの三角波とを電圧的に比較することで、
PWMスイッチング出力信号SCをスイッチング制御ロ
ジック回路8へ出力する。
【0050】スイッチング制御ロジック回路8では、動
作モード指定信号SSがHレベルのとき、降圧用スイッ
チング素子Q1のゲートへ出力する信号SQ1をコンパ
レータ7の出力信号SCにかかわらず常にHレベルと
し、昇圧用スイッチング素子Q2のゲートへ出力する信
号SQ2をコンパレータ7の出力信号SCを反転させた
電圧レベルの信号とする。すなわち、昇圧/降圧切り替
え回路6からの動作モード指定信号SSがHレベルのと
きには昇圧型スイッチング電源動作をする。
【0051】また、スイッチング制御ロジック回路8で
は、動作モード指定信号SSがLレベルのとき、昇圧用
スイッチング素子Q2のゲートへ出力する信号SQ2を
コンパレータ7の出力信号SCにかかわらず常にLレベ
ルとし、降圧用スイッチング素子Q1のゲートへ出力す
る信号SQ1をコンパレータ7の出力信号SCそのまま
のレベルの信号とする。すなわち、昇圧/降圧切り替え
回路6からの動作モード指定信号SSがLレベルのとき
には降圧型スイッチング電源動作をする。
【0052】ここで、図8(a)に1次側電源電圧VI
が2次側電源電圧VSより大きいときのスイッチング動
作を示すタイミング図を示す。1次側電源電圧VIが2
次側電源電圧VSより大きいとき、昇圧/降圧切り替え
回路6において、2入力マルチプレクサ回路18により
コンパレータ16の出力(EO2とVR2の比較結果)
が選択されて動作モード指定信号SSとなる。「(1)
EO2>VR2」では、コンパレータ16の出力および
動作モード指定信号SSがLレベルのときのコンパレー
タ7の出力信号SC,降圧用スイッチング素子Q1のゲ
ート入力信号SQ1,昇圧用スイッチング素子Q2のゲ
ート入力信号SQ2を示し、このとき降圧型スイッチン
グ電源動作となる。また、「(2)EO2<VR2」で
は、コンパレータ16の出力および動作モード指定信号
SSがHレベルのときのコンパレータ7の出力信号S
C,降圧用スイッチング素子Q1のゲート入力信号SQ
1,昇圧用スイッチング素子Q2のゲート入力信号SQ
2を示し、このとき昇圧型スイッチング電源動作とな
る。
【0053】また、図8(b)に1次側電源電圧VIが
2次側電源電圧VSより小さいときのスイッチング動作
を示すタイミング図を示す。1次側電源電圧VIが2次
側電源電圧VSより小さいとき、昇圧/降圧切り替え回
路6において、2入力マルチプレクサ回路18によりコ
ンパレータ17の出力(EO1とVR2の比較結果)が
選択されて動作モード指定信号SSとなる。「(1)E
O1>VR2」では、コンパレータ17の出力および動
作モード指定信号SSがHレベルのときのコンパレータ
7の出力信号SC,降圧用スイッチング素子Q1のゲー
ト入力信号SQ1,昇圧用スイッチング素子Q2のゲー
ト入力信号SQ2を示し、このとき昇圧型スイッチング
電源動作となる。また、「(2)EO1<VR2」で
は、コンパレータ17の出力および動作モード指定信号
SSがLレベルのときのコンパレータ7の出力信号S
C,降圧用スイッチング素子Q1のゲート入力信号SQ
1,昇圧用スイッチング素子Q2のゲート入力信号SQ
2を示し、このとき降圧型スイッチング電源動作とな
る。
【0054】以上のように本実施の形態によれば、昇圧
/降圧切り替え回路6において1次側電源電圧VIと2
次側電源電圧VSの電位関係に応じて、エラーアンプ2
の出力電圧EO1と所定電圧VR2との比較結果あるい
はエラーアンプ12の出力電圧EO2と所定電圧VR2
との比較結果のどちらかを選択することにより動作モー
ド指定信号SSを生成し、この動作モード指定信号SS
で指定される動作モードに応じて、スイッチング制御ロ
ジック回路8が、降圧型スイッチング回路9と昇圧型ス
イッチング回路10のうちのどちらか一方のみを必ずス
イッチング動作させるため、降圧型スイッチング電源動
作と昇圧型スイッチング電源動作とが切り替わるとき
に、2次側電源のスイッチング制御が止まることも、電
源の電力変換効率を落とすことも無く、安定に降圧型ス
イッチング電源動作と昇圧型スイッチング電源動作とを
自動的に切り替えるスイッチング電源動作を実現させる
事ができる。
【0055】なお、図2では、スイッチング制御ロジッ
ク回路8は、例としてNOR回路とOR回路とインバー
タとで回路を構成しているが、AND回路、NAND回
路、インバータを用いて回路を構成しても良い。図1に
おけるスイッチング制御ロジック回路8も同様に構成で
きる。
【0056】また、図3に示すように、降圧型スイッチ
ング回路9において、ダイオードD1(図2)の代わり
にインバータ41とNチャネルMOSトランジスタQ3
に置き換え、昇圧型スイッチング回路10において、ダ
イオードD2(図2)の代わりにインバータ42とNチ
ャネルMOSトランジスタQ4に置き換えて同期整流式
のスイッチング電源回路にしてもよい。その他の構成及
び回路動作はすべて図2と同じなので説明は割愛する。
なお、図1の構成においても、降圧型スイッチング回路
9および昇圧型スイッチング回路10を図3のものに置
き換えてもよい。
【0057】なお、図2,図3において、コンパレータ
15は、VI=VSのとき、Hレベル,Lレベルのどち
らを出力するかはコンパレータの15のオフセットで決
まる。また、コンパレータ17は、EO1=VR2のと
き、Hレベル,Lレベルのどちらを出力するかは、コン
パレータ17のオフセットで決まるが、このオフセット
量は、前段のエラーアンプ2のDCゲインが無限大であ
るので、昇圧/降圧の切り替えについての影響を及ぼさ
ない。また、コンパレータ16は、EO2=VR2のと
き、Hレベル,Lレベルのどちらを出力するかは、コン
パレータ16のオフセットで決まるが、このオフセット
量は、前段のエラーアンプ2のDCゲインが無限大であ
るので、昇圧/降圧の切り替えについての影響を及ぼさ
ない。
【0058】〔第3の実施の形態〕図4は本発明の第3
の実施の形態のスイッチング電源装置の構成を示す回路
図である。図4において、図1と対応するものには同一
符号を付す。また、1次側電源1,降圧型スイッチング
回路9,昇圧型スイッチング回路10,負荷回路11,
平滑用コンデンサC1,エラーアンプ2,基準電圧源
3,コンデンサC2,抵抗R1,R2,R3および可変
抵抗器VR1については図1と同じものであり、その説
明を省略する。
【0059】本実施の形態では、エラーアンプ2を出力
EOをコンパレータ7の(−)入力端子に直接接続し、
制御信号切り替え回路5を、コンパレータ7がスイッチ
ング動作するために必要な三角波信号の原信号を発生す
る三角波発生回路4と、コンパレータ7の(+)入力端
子との間に接続している。
【0060】また、本実施の形態における昇圧/降圧切
り替え回路6は、電圧源36の所定電圧VR2とエラー
アンプ2の出力電圧EOとを比較しその比較結果を動作
モード指定信号SSとして出力するコンパレータで構成
される。以下、昇圧/降圧切り替え回路6を切り替えコ
ンパレータ6という。
【0061】本実施の形態における制御信号切り替え回
路5は、抵抗R4、R5を用いて三角波発生回路4の出
力である三角波1を電圧源36の所定電圧VR2を基準
として反転した三角波2を出力する反転アンプ35と、
切り替えコンパレータ6の動作モード指定信号SSで指
定される動作モードに応じて三角波1と三角波2のどち
らかを選択してコンパレータ7の(+)入力端子へ出力
する選択回路37とを備えている。ここでは、動作モー
ド指定信号SSがHレベルのとき選択回路37が三角波
1をコンパレータ7の(+)入力端子へ出力し、動作モ
ード指定信号SSがLレベルのとき選択回路37が三角
波2をコンパレータ7の(+)入力端子へ出力するよう
にしている。反転アンプ35と抵抗R4,R5と電圧源
36とで反転回路を構成している。抵抗R4とR5の抵
抗値は同じである。なお、図4における抵抗R4、R5
の抵抗値、所定電圧VR2の電圧値は、図1や図2のも
のと同程度の値を用いるが、特に同じ値である必要はな
い。
【0062】ここで、エラーアンプ2の出力電圧EOの
電圧値の動きについて考える。スイッチング電源の動作
が常に一定と仮定した場合、つまり降圧型スイッチング
電源動作か昇圧型スイッチング電源動作のどちらかに動
作が固定されていて、かつ一定のPWM(パルス幅モジ
ュレーション)デューティでスイッチング動作をしてい
るとした場合、1次側電源電圧VIが高いとき2次側電
源電圧VSも高くなるので、エラーアンプ出力電圧EO
は電圧値が低くなる方向に動く。また1次側電源電圧V
Iが低いとき2次側電源電圧VSも低くなるのでエラー
アンプ出力電圧EOは電圧値が高くなる方向に動く。2
次側電源電圧VSは抵抗分割を通してエラーアンプ2の
(−)入力端子につながり、反転アンプ形式で出力電圧
EOが出力されるため、このように出力電圧EOは動
く。
【0063】以下、上述の構成でのスイッチング電源動
作について詳しく説明する。三角波1と三角波2とVR
2とEOの関係は、図9(a)、図9(b)のようにな
る。図9(a)に1次側電源電圧VIのほうが2次側電
源電圧VSより高い降圧型スイッチング電源動作時の、
図9(b)に1次側電源電圧VIのほうが2次側電源電
圧VSより低い昇圧型スイッチング電源動作時の三角波
1、三角波2、VR2、EOの関係を示している。
【0064】三角波1、三角波2とVR2の関係は図9
(a)、(b)のように、反転アンプ35の基準電圧と
なるVR2は三角波1の最大電圧値より少し低く、三角
波2の最小電圧値よりは少し高くなるように設定する。
三角波1と三角波2はVR2を中心として重なり合うよ
うに設定している。このように設定するのは、回路上の
オフセットばらつきで三角波1と三角波2とが重なり合
わないのを避けるためである。オフセットのばらつきが
ない回路で本システムを実現できるならば、三角波1の
最大電圧値と三角波2の最小電圧値とVR2とが同じに
なるように設定しても良い。
【0065】前述したように、1次側電源電圧VIが2
次側電源電圧VSより高いときエラーアンプ2の出力電
圧EOは低い電圧となり、1次側電源電圧VIが2次側
電源電圧VSより低いときエラーアンプ2の出力電圧E
Oは高い電圧となるように動く。
【0066】図9(a)の降圧型スイッチング動作時の
場合、1次側電源電圧VIの変化につれてEOが動き、
EOが所定電圧VR2に対して低いとき、切り替えコン
パレータ6はHレベルの動作モード指定信号SSを出力
する。その結果、選択回路37は三角波1を選択して、
コンパレータ7の(+)入力端子には三角波1が入力さ
れ、三角波2は入力されない。図9(a)で三角波1が
実線で三角波2が点線で示されているのはコンパレータ
7の(+)入力端子に三角波1が入力されている事を意
味している。コンパレータ7はEOと三角波1を比較
し、コンパレータ7の出力信号SCは図9(a)のよう
なスイッチング波形となる。切り替えコンパレータ6は
スイッチング制御ロジック回路8を制御し、スイッチン
グ制御ロジック回路8の出力SQ1、SQ2は図9
(a)のようになる。ここでは、昇圧用スイッチング素
子Q2のスイッチング動作を止め、降圧用スイッチング
素子Q1のスイッチング制御を行い、1次側電源電圧V
Iに対して2次側電源電圧VSが降圧するようにスイッ
チング動作する。1次側電源電圧VIが上がると上述の
説明のようにEOが下がる。EOは図9(a)の(1)
から(2)の位置に移動する。その結果、コンパレータ
7の出力SCのHレベルおよび降圧用スイッチング素子
Q1のゲート入力SQ1のLレベルの時間が長くなり、
1次側電源電圧VIが上がっても2次側電源電圧VSが
一定になるように制御がかかるようになる。
【0067】図9(b)の昇圧型スイッチング動作時の
場合、1次側電源電圧VIが下がってくると、その変化
に連れてEOが上がり、EOが所定電圧VR2に対して
高くなると、切り替えコンパレータ6の出力の動作モー
ド指定信号SSはLレベルとなる。その結果、選択回路
37は三角波2を選択して、コンパレータ7の(+)入
力端子には三角波2が入力され、三角波1は入力されな
い。図9(b)で三角波2が実線で三角波1が点線で示
されているのはコンパレータ7の(+)入力端子に三角
波2が入力されている事を意味している。コンパレータ
7はEOと三角波2を比較し、コンパレータ7の出力信
号SCは図9(b)のようなスイッチング波形となる。
切り替えコンパレータ6はスイッチング制御ロジック回
路8を制御し、スイッチング制御ロジック回路8の出力
SQ1、SQ2は図9(b)のようになる。ここでは、
降圧用スイッチング素子Q1のスイッチング動作を止
め、降圧用スイッチング素子Q1が常にON動作するよ
うに制御し、昇圧用スイッチング素子Q2のスイッチン
グ制御を行い、1次側電源電圧VIに対して2次側電源
電圧VSが昇圧するようにスイッチング動作する。1次
側電源電圧VIが下がると上述の説明のようにEOが上
がる。EOは図9(b)の(1)から(2)の位置に移
動する。その結果、コンパレータ7の出力SCのLレベ
ル、昇圧用スイッチング素子Q2のゲート入力SQ2の
Hレベルの時間が長くなり、1次側電源電圧VIが下が
っても2次側電源電圧VSが一定になるように制御がか
かるようになる。
【0068】以上のように、切り替えコンパレータ6で
EOとVR2の電位関係を比較することで、1次側電源
電圧VIの変化により、自動的に降圧型スイッチング電
源動作と昇圧型スイッチング電源動作とが切り替わる。
【0069】図5に、本実施の形態におけるスイッチン
グ制御ロジック回路8の具体的な構成例を示す。この図
5におけるスイッチング制御ロジック回路8は、図2に
おけるスイッチング制御ロジック回路8に2つのインバ
ータ38,39が追加された構成である。また、起動用
制御信号源23および起動用駆動信号源24については
図2と同じものであり、その説明を省略する。
【0070】この図5におけるスイッチング制御ロジッ
ク回路8では、動作モード指定信号SSがHレベルのと
き、昇圧用スイッチング素子Q2のゲートへ出力する信
号SQ2をコンパレータ7の出力信号SCにかかわらず
常にLレベルとし、降圧用スイッチング素子Q1のゲー
トへ出力する信号SQ1をコンパレータ7の出力信号S
C反転させた電圧レベルの信号とする。すなわち、切り
替えコンパレータ6からの動作モード指定信号SSがH
レベルのときには降圧型スイッチング電源動作をする。
【0071】また、このスイッチング制御ロジック回路
8では、動作モード指定信号SSがLレベルのとき、降
圧用スイッチング素子Q1のゲートへ出力する信号SQ
1をコンパレータ7の出力信号SCにかかわらず常にH
レベルとし、昇圧用スイッチング素子Q2のゲートへ出
力する信号SQ2をコンパレータ7の出力信号SCを反
転させた電圧レベルの信号とする。すなわち、切り替え
コンパレータ6からの動作モード指定信号SSがLレベ
ルのときには昇圧型スイッチング電源動作をする。
【0072】以上のように本実施の形態によれば、切り
替えコンパレータ6でエラーアンプ2の出力電圧EOと
所定電圧VR2とを比較することにより動作モード指定
信号SSを生成し、この動作モード指定信号SSで指定
される動作モードに応じて、スイッチング制御ロジック
回路8が、降圧型スイッチング回路9と昇圧型スイッチ
ング回路10のうちのどちらか一方のみを必ずスイッチ
ング動作させるため、降圧型スイッチング電源動作と昇
圧型スイッチング電源動作とが切り替わるときに、2次
側電源のスイッチング制御が止まることも、電源の電力
変換効率を落とすことも無く、安定に降圧型スイッチン
グ電源動作と昇圧型スイッチング電源動作とを自動的に
切り替えるスイッチング電源動作を実現させる事ができ
る。
【0073】なお、本実施の形態では、三角波発生回路
4で図9(a),(b)に示される三角波1を発生する
ようにしているが、三角波発生回路4で図9(a),
(b)に示される三角波2を発生させ、反転アンプ35
から三角波1を出力させるように構成してもよい。
【0074】なお、切り替えコンパレータ6は、EO=
VR2のとき、動作モード指定信号SSとしてHレベ
ル,Lレベルのどちらを出力するかは、切り替えコンパ
レータ6のオフセットで決まるが、このオフセット量
は、前段のエラーアンプ2のDCゲインが無限大である
ので、昇圧/降圧の切り替えについての影響を及ぼさな
い。
【0075】また、図4,図5では、スイッチング制御
ロジック回路8は、例としてNOR回路とOR回路とイ
ンバータとで回路を構成しているが、AND回路、NA
ND回路、インバータを用いて回路を構成しても良い。
【0076】また、図6に示すように、降圧型スイッチ
ング回路9において、ダイオードD1(図4,図5)の
代わりにインバータ41とNチャネルMOSトランジス
タQ3に置き換え、昇圧型スイッチング回路10におい
て、ダイオードD2(図4,図5)の代わりにインバー
タ42とNチャネルMOSトランジスタQ4に置き換え
て同期整流式のスイッチング電源回路にしてもよい。そ
の他の構成及び回路動作はすべて同じなので説明は割愛
する。
【0077】図10に従来の技術のスイッチング電源装
置に対する本発明の効果の概念図を示す。この図に示さ
れるように、図11で示された従来のスイッチング電源
装置では、1次側電源電圧VIが制御される2次側電源
電圧VSを中心としたある範囲内にあるとき、図10の
(1)、(2)に示されるように前述の第1、第2の不
具合が起きる可能性が非常に大きい。本発明では、1次
側電源電圧VIが制御される2次側電源電圧VSの値に
達するとスイッチング電源装置が図10の(3)のよう
に問題なく切り替わる。したがって、上述した各実施の
形態では、従来の2つの不具合、すなわち降圧型スイッ
チング電源動作、昇圧型スイッチング電源動作の両方が
止まる事により2次側電源へのスイッチング制御動作が
止まり、1次側電源電圧の振られがそのまま2次側電源
電圧に伝わる事や、降圧型スイッチング電源動作と昇圧
型スイッチング電源動作が同時に起こり電源の電力変換
効率が下がる事を回避でき、降圧型スイッチング電源動
作と昇圧型スイッチング電源動作とが自動的に、また何
ら調整工程を必要とせず、切り替えることが可能とな
る。
【0078】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、昇圧/降
圧切り替え回路で動作モード指定信号を生成し、この動
作モード指定信号で指定される動作モードに応じて、ス
イッチング制御ロジック回路が、降圧型スイッチング回
路と昇圧型スイッチング回路のうちのどちらか一方のみ
をスイッチング動作させるため、降圧型スイッチング電
源動作と昇圧型スイッチング電源動作とが切り替わると
きに、2次側電源のスイッチング制御が止まることも、
電源の電力変換効率を落とすことも無く、安定に降圧型
スイッチング電源動作と昇圧型スイッチング電源動作と
を自動的に切り替えるスイッチング電源装置を実現でき
る。したがって、従来の2つの不具合、すなわち降圧型
スイッチング電源動作、昇圧型スイッチング電源動作の
両方が止まる事により2次側電源へのスイッチング制御
動作が止まり、1次側電源電圧の振られがそのまま2次
側電源電圧に伝わる事や、降圧型スイッチング電源動作
と昇圧型スイッチング電源動作が同時に起こり電源の電
力変換効率が下がる事を回避でき、降圧型スイッチング
電源動作と昇圧型スイッチング電源動作とが自動的に、
また何ら調整工程を必要とせず、切り替えることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のスイッチング電源
装置の構成図。
【図2】本発明の第2の実施の形態のスイッチング電源
装置の構成図。
【図3】本発明の第2の実施の形態のスイッチング電源
装置の他の例を示す構成図。
【図4】本発明の第3の実施の形態のスイッチング電源
装置の構成図。
【図5】本発明の第3の実施の形態のスイッチング電源
装置のより具体的な構成図。
【図6】本発明の第3の実施の形態のスイッチング電源
装置の他の例を示す構成図。
【図7】本発明の第1の実施の形態における動作説明の
ためのタイミング図。
【図8】本発明の第2の実施の形態における動作説明の
ためのタイミング図。
【図9】本発明の第3の実施の形態における動作説明の
ためのタイミング図。
【図10】本発明の効果の説明図。
【図11】従来のスイッチング電源装置の構成図。
【図12】従来のスイッチング電源装置の動作説明のた
めのタイミング図。
【図13】従来のスイッチング電源装置の動作説明のた
めのタイミング図。
【符号の説明】 1 1次側電源 2 エラーアンプ 3 基準電圧源 4 三角波発生回路 5 制御信号切り替え回路 6 昇圧/降圧切り替え回路 7 コンパレータ 8 スイッチング制御ロジック回路 9 降圧型スイッチング回路 10 昇圧型スイッチング回路 11 負荷回路 C1 平滑用コンデンサ C2 コンデンサ R1、R2、R3 抵抗 VR1 可変抵抗器 Q1 降圧用スイッチング素子 Q2 昇圧用スイッチング素子 D1、D2 ダイオード L1 コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松永 弘樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5H730 AA14 AA16 AS01 AS04 AS05 BB13 BB14 BB57 BB86 BB88 DD04 DD32 FD01 FG05 FG25

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力電圧の1次側電源電圧から2次側電
    源電圧を降圧するための降圧型スイッチング回路と、 前記1次側電源電圧から前記2次側電源電圧を昇圧する
    ための昇圧型スイッチング回路と、 前記降圧型、昇圧型の各スイッチング回路に両端を接続
    したコイルと、 前記降圧型、昇圧型スイッチング回路の各々のスイッチ
    ング出力を平滑し前記2次側電源電圧を生成するコンデ
    ンサと、 前記2次側電源電圧を基準電圧と比較してその差電圧を
    増幅するエラーアンプと、 前記エラーアンプの出力電圧を所定電圧を基準にして反
    転させた反転電圧を生成する反転回路と、 前記エラーアンプの出力電圧と前記所定電圧または前記
    反転電圧とを比較し、その比較結果を降圧型スイッチン
    グ電源動作と昇圧型スイッチング電源動作との動作モー
    ドを指定するための動作モード指定信号として出力する
    昇圧/降圧切り替え回路と、 前記エラーアンプの出力電圧と前記反転回路で生成され
    る前記反転電圧とを入力し、前記動作モード指定信号で
    指定される動作モードに応じて前記エラーアンプの出力
    電圧および前記反転電圧のいずれか一方を出力する選択
    回路と、 三角波信号を発生する三角波発生回路と、 前記選択回路の出力と前記三角波発生回路の前記三角波
    信号とを比較することにより前記降圧型スイッチング回
    路と前記昇圧型スイッチング回路のスイッチング動作の
    原信号を生成するコンパレータと、 前記昇圧/降圧切り替え回路の動作モード指定信号と前
    記コンパレータで生成されるスイッチング動作の原信号
    とを入力し、前記動作モード指定信号が降圧型スイッチ
    ング電源動作モードを指定するとき前記降圧型スイッチ
    ング回路を前記スイッチング動作の原信号に応じてスイ
    ッチング動作させるとともに前記昇圧型スイッチング回
    路のスイッチング動作を停止させ、前記動作モード指定
    信号が昇圧型スイッチング電源動作モードを指定すると
    き前記昇圧型スイッチング回路を前記スイッチング動作
    の原信号に応じてスイッチング動作させるとともに前記
    降圧型スイッチング回路のスイッチング動作を停止させ
    るスイッチング制御ロジック回路とを備えたスイッチン
    グ電源装置。
  2. 【請求項2】 入力電圧の1次側電源電圧から2次側電
    源電圧を降圧するための降圧型スイッチング回路と、 前記1次側電源電圧から前記2次側電源電圧を昇圧する
    ための昇圧型スイッチング回路と、 前記降圧型、昇圧型の各スイッチング回路に両端を接続
    したコイルと、 前記降圧型、昇圧型スイッチング回路の各々のスイッチ
    ング出力を平滑し前記2次側電源電圧を生成するコンデ
    ンサと、 前記2次側電源電圧を基準電圧と比較してその差電圧を
    増幅するエラーアンプと、 前記エラーアンプの出力電圧を所定電圧を基準にして反
    転させた反転電圧を生成する反転回路と、 前記1次側電源電圧と前記2次側電源電圧とを比較し、
    前記1次側電源電圧が前記2次側電源電圧より高いとき
    には、前記反転回路で生成される前記反転電圧と前記所
    定電圧とを比較し、その比較結果を降圧型スイッチング
    電源動作と昇圧型スイッチング電源動作との動作モード
    を指定するための動作モード指定信号として出力し、前
    記1次側電源電圧が前記2次側電源電圧より低いときに
    は、前記エラーアンプの出力電圧と前記所定電圧とを比
    較し、その比較結果を降圧型スイッチング電源動作と昇
    圧型スイッチング電源動作との動作モードを指定するた
    めの動作モード指定信号として出力する昇圧/降圧切り
    替え回路と、 前記エラーアンプの出力電圧と前記反転回路で生成され
    る前記反転電圧とを入力し、前記動作モード指定信号で
    指定される動作モードに応じて前記エラーアンプの出力
    電圧および前記反転電圧のいずれか一方を出力する選択
    回路と、 三角波信号を発生する三角波発生回路と、 前記選択回路の出力と前記三角波発生回路の前記三角波
    信号とを比較することにより前記降圧型スイッチング回
    路と前記昇圧型スイッチング回路のスイッチング動作の
    原信号を生成するコンパレータと、 前記昇圧/降圧切り替え回路の動作モード指定信号と前
    記コンパレータで生成されるスイッチング動作の原信号
    とを入力し、前記動作モード指定信号が降圧型スイッチ
    ング電源動作モードを指定するとき前記降圧型スイッチ
    ング回路を前記スイッチング動作の原信号に応じてスイ
    ッチング動作させるとともに前記昇圧型スイッチング回
    路のスイッチング動作を停止させ、前記動作モード指定
    信号が昇圧型スイッチング電源動作モードを指定すると
    き前記昇圧型スイッチング回路を前記スイッチング動作
    の原信号に応じてスイッチング動作させるとともに前記
    降圧型スイッチング回路のスイッチング動作を停止させ
    るスイッチング制御ロジック回路とを備えたスイッチン
    グ電源装置。
  3. 【請求項3】 入力電圧の1次側電源電圧から2次側電
    源電圧を降圧するための降圧型スイッチング回路と、 前記1次側電源電圧から前記2次側電源電圧を昇圧する
    ための昇圧型スイッチング回路と、 前記降圧型、昇圧型の各スイッチング回路に両端を接続
    したコイルと、 前記降圧型、昇圧型スイッチング回路の各々のスイッチ
    ング出力を平滑し前記2次側電源電圧を生成するコンデ
    ンサと、 前記2次側電源電圧を基準電圧と比較してその差電圧を
    増幅するエラーアンプと、 第1の三角波信号を発生する三角波発生回路と、 前記三角波発生回路で発生する第1の三角波信号を所定
    電圧を基準にして反転させた第2の三角波信号を生成す
    る反転回路と、 前記エラーアンプの出力電圧と前記所定電圧とを比較
    し、その比較結果を降圧型スイッチング電源動作と昇圧
    型スイッチング電源動作との動作モードを指定するため
    の動作モード指定信号として出力する昇圧/降圧切り替
    え回路と、 前記三角波発生回路で発生する第1の三角波信号と前記
    反転回路で生成される第2の三角波信号とを入力し、前
    記動作モード指定信号で指定される動作モードに応じて
    前記第1の三角波信号および前記第2の三角波信号のい
    ずれか一方を出力する選択回路と、 前記エラーアンプの出力電圧と前記選択回路の出力とを
    比較することにより前記降圧型スイッチング回路と前記
    昇圧型スイッチング回路のスイッチング動作の原信号を
    生成するコンパレータと、 前記昇圧/降圧切り替え回路の動作モード指定信号と前
    記コンパレータで生成されるスイッチング動作の原信号
    とを入力し、前記動作モード指定信号が降圧型スイッチ
    ング電源動作モードを指定するとき前記降圧型スイッチ
    ング回路を前記スイッチング動作の原信号に応じてスイ
    ッチング動作させるとともに前記昇圧型スイッチング回
    路のスイッチング動作を停止させ、前記動作モード指定
    信号が昇圧型スイッチング電源動作モードを指定すると
    き前記昇圧型スイッチング回路を前記スイッチング動作
    の原信号に応じてスイッチング動作させるとともに前記
    降圧型スイッチング回路のスイッチング動作を停止させ
    るスイッチング制御ロジック回路とを備えたスイッチン
    グ電源装置。
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