JP2002211303A - 車両用フットレスト構造 - Google Patents
車両用フットレスト構造Info
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Abstract
きるとともに、組付作業性の向上を図ることができる車
両用フットレスト構造を提供する。 【解決手段】 乗員の足をのせるフットレスト踏面を車
体に固定されたペダルブラケットに配設した車両用フッ
トレスト構造において、上記フットレスト踏面9を取り
付けるペダルブラケット8のフットレスト踏面取付部8
aを三方の壁面8b,8c,8dで支持するように一枚
の鋼板を曲げ加工することにより成形したことにある。
Description
車両用フットレスト構造に関する。
ットレストペダルブラケット100は、横断面ハット形
に形成されたもので、両側の側壁面100aの下端部
に、それぞれ一対のフランジ部100bが設けられてい
る。このフットレストペダルブラケット100は、フラ
ンジ部100bを車体101のダッシュパネル102に
スポット溶接wにより取り付けられている。そして、ダ
ッシュサイレンサー103をダッシュパネル102に組
付ける。このとき、ダッシュサイレンサー103は、フ
ットレストペダルブラケット100が、ダッシュサイレ
ンサー103の開口部103aから外側に出るように組
み付けられている。こうして、フットレストペダルブラ
ケット100のフランジ部100bがダッシュサイレン
サー103の下側に入り込むように、配設されている。
カーペット104を被せ、フットレストペダルブラケッ
ト100の外側もカーペット104で覆う。そして、カ
ーペット104の上からフットレスト踏面105をフッ
トレストペダルブラケット100に組付け、ネジ106
によってフットレスト踏面105をカーペット104と
ともにフットレストペダルブラケット100に螺着して
いる。
8に示すように、ダッシュパネル102に、2本のスタ
ッドボルト107を車室内側に向けて立設し、このスタ
ッドボルト107に、図示しないダッシュサイレンサー
およびカーペットの穴を合わせてダッシュサイレンサー
およびカーペットを組付ける。そして、スタッドボルト
107に、裏面に形成されたボス108aを差し込むこ
とにより、樹脂製フットレストペダル108が取り付け
られている。
ト溶接wによってフットレストペダルブラケット100
を取り付ける方法では、フットレストペダルブラケット
100の構造が、両側壁100aによって支持される構
造なので、変形しないように板厚の厚い鋼板を使用する
必要がある。また、図7に示すように、フットレストペ
ダルブラケット100の大きさ分の穴をダッシュサイレ
ンサー103に設けることになり、吸音性や遮音性が低
下するおそれがある。さらに、ダッシュパネル102
が、車体強度上、アッパー部に対してロア部の板厚を厚
くするため、別部品とする傾向が多く見られる。ダッシ
ュパネル102をダッシュアッパーパネル102aとダ
ッシュロアパネル102bによって構成すると、乗員の
姿勢から、フットレストペダルブラケット100がダッ
シュアッパーパネル102aとダッシュロアパネル10
2bの接合部を跨ぐことがあり、フットレストの取付け
が困難になるおそれがある。
ル102aとダッシュロアパネル102bをスポット溶
接wする箇所と、フットレストペダルブラケット100
をダッシュパネル102に取り付ける箇所が重なるた
め、ダッシュアッパーパネル102aとダッシュロアパ
ネル102bをスポット溶接wする作業を行った後にフ
ットレストペダルブラケット100をダッシュパネル1
02にスポット溶接wする必要があり、作業工程の増加
を招き、コストアップとなる。さらに、ダッシュアッパ
ーパネル102aとダッシュロアパネル102bとの合
わせ部端末109に水漏れ防止用のシーラ110を塗布
する作業が、フットレストペダルブラケット100との
間では、やりにくく、作業性が悪かった。
トレストペダル108を組み付ける方法では、樹脂製フ
ットレストペダル108を後から組み付けるため、水漏
れ防止用のシーラ110の塗布作業は容易となる。しか
しながら、樹脂製フットレストペダル108は、ボス1
08aを介してスタッドボルト107に組み付けるた
め、スタッドボルト107の位置がボス108aの組付
穴の位置に合致していなければならない。また、樹脂製
フットレストペダル108の取付位置がダッシュアッパ
ーパネル102aとダッシュロアパネル102bに跨る
場合、スタッドボルト107の取付ピッチLの厳格な管
理が必要になり、ダッシュパネル102のコスト・設備
費アップを招いている。
充分な剛性を確保することができるとともに、組付作業
性の向上を図ることができる車両用フットレスト構造を
提供することを目的とする。
決するため、乗員の足をのせるフットレスト踏面を車体
に固定されたペダルブラケットに配設した車両用フット
レスト構造において、上記フットレスト踏面を取り付け
るペダルブラケットのフットレスト踏面取付部を三方の
壁面で支持するように一枚の鋼板を曲げ加工することに
より成形したことにある。また、本発明は、ペダルブラ
ケットを、車体に取り付ける取付面と、取付面の一側に
連続する側壁面と、この側壁面に連続するフットレスト
踏面取付部とで略コ字形に形成し、このフットレスト踏
面取付部の上下端に設けられた突片を、上記取付面に向
けて折り曲げて上下壁面を形成し、上記フットレスト踏
面取付部を三方の壁面によって支持したことにある。さ
らに、本発明は、上下壁面の先端に設けられたフランジ
部を上記取付面に接合すると共に、該フランジ部と取付
面との重合部に車体側への取付穴を形成したことにあ
る。またさらに、ペダルブラケットを、ダッシュパネル
に装着されたボルトに、上記取付穴を介して固定すると
ともに、該ペダルブラケットの取付けを塗装工程後に行
うことにある。また、本発明は、取付穴の少なくとも一
方を上下方向の長穴に形成したことにある。さらに、本
発明は、取付面の上部側にカーペット固定用のボルトを
設けたことにある。
参照しながら詳細に説明する。図1は、車体に取り付け
られるフットレスト取付位置を示したもので、図2はフ
ットレスト取付部の拡大斜視図、図3は図2のフットレ
スト踏面を外した状態を示す斜視図、図4は図1のA−
A線断面図、図5は図4のB−B線断面図である。
ように、乗員の左足に対応する車体2の前部に設けられ
ている。図示左側のフットレスト1は左ハンドル車の場
合を示し、図示右側のフットレスト1は右ハンドル車の
場合を示している。乗員の前部には、インストルメント
パネル3の下部側にエンジンルームと車室内を仕切るダ
ッシュパネル4が配設されており、このダッシュパネル
4に運転席と助手席の乗員の左足に対応するようにフッ
トレスト1が設けられている。
ットレスト構造を示したもので、ダッシュパネル4は、
上部側のダッシュアッパーパネル4aと下部側のダッシ
ュロアパネル4bとで構成されており、互いに重なる重
合部は、スポット溶接wにより互いに接合されている。
ダッシュロアパネル4bは、ダッシュアッパーパネル4
aよりも厚みの厚い鋼板、あるいはダッシュアッパーパ
ネル4aよりも剛性のある鋼板などを使用することがで
きる。また、ダッシュアッパーパネル4aとダッシュロ
アパネル4bの重合部の端部にはシーラ5が塗布され
て、水漏れを防止している。
1を組み付けるための、例えばスタッドボルト等の2本
のボルト6、7が所定の間隔で車室内に向けて立設され
ており、ダッシュアッパーパネル4aにボルト6が立設
され、ダッシュロアパネル4bにボルト7が立設されて
いる。
7によって取り付けられるフットレストペダルブラケッ
ト8と、このフットレストペダルブラケット8に取り付
けられるフットレスト踏面9とで構成されている。上記
フットレストペダルブラケット8は、一枚の鋼板を曲げ
加工することにより成形されたもので、フットレスト踏
面取付部8aを三方の壁面8b,8c,8dで支持する
ように横断面が略コ字状を成すように形成されている。
車体2のダッシュパネル4に取り付ける取付面8eと、
この取付面8eの一側に連続する側壁面8bと、この側
壁面8bに連続するフットレスト踏面取付部8aと、こ
のフットレスト踏面取付部8aの上下端に設けられた突
片を、上記取付面8eに向けて折り曲げて形成された上
下壁面8c,8dとで、上記フットレスト踏面取付部8
aを三方の壁面8b,8c,8dによって支持するよう
にしたものである。上下壁面8c,8dの先には取付面
8eに重なるフランジ部8f,8gがそれぞれ設けられ
ており、これらフランジ部8f,8gは取付面8eにス
ポット溶接wにより接合されている。上記フランジ部8
f,8gと取付面8eの重合部には、上記ボルト6に対
応する位置に、取付穴10が形成され、ボルト7に対応
する位置に、長手方向の長穴11が形成されている。
取付穴10をボルト6に組み付け、長穴11をボルト7
に組付けて、ボルト6、7にナット12,13を螺合す
ることにより、ダッシュパネル4に固定されている。上
記フットレストペダルブラケット8のフットレスト踏面
取付部8aには、取付穴14,15が形成されており、
この取付穴14,15にフットレスト踏面9がクリップ
止めされている。フットレスト踏面9には、上記取付穴
14,15に対応する位置に取付穴16,17が形成さ
れており、クリップ18を介してフットレスト踏面9が
フットレスト踏面取付部8aに固定されている。
フットレストペダルブラケット8の上にダッシュサイレ
ンサー19とカーペット20を被せ、その上からフット
レスト踏面9をフットレスト踏面取付部8aに固定す
る。ダッシュサイレンサー19には、フットレストペダ
ルブラケット8を通す穴19aが形成されており、この
穴19aに向けて突出する突片19bが設けられてい
る。ダッシュサイレンサー19の組付に際して突片19
bをフットレストペダルブラケット8の断面内部21に
挿入させて配置する。
8eの上端には、カーペット固定用のスタッドボルト2
2が立設されており、このスタッドボルト22にカーペ
ット20の上部の端部をクリップ23にて固定してい
る。
する。フットレスト1の組み付けに際しては、ダッシュ
パネル4に立設された2本のボルト6、7に、取付穴1
0と長穴11を介してフットレストペダルブラケット8
を組み付ける。ダッシュアッパーパネル4aとダッシュ
ロアパネル4bの接合に際して2本のボルト6、7の間
隔がばらついた場合にも長穴11によって取付穴10と
の位置を調整できるので、ボルト6、7の取付に際して
精度を要求されない。
トレスト踏面取付部8aを三方の壁面8b,8c,8d
で支持するようにしているので、剛性の向上が図れ、か
つダッシュパネル4への取付部が、フランジ部8f,8
gと取付面8eの重合部に設けられているので、充分な
剛性が得られる。ダッシュサイレンサー19の組付に際
して突片19bをフットレストペダルブラケット8の断
面内部21に挿入させて配置するので、ダッシュサイレ
ンサー19の端末部のめくれなどの不具合を防止するこ
とができ、外観の向上を図ることができる。また、吸音
性や遮音性の低下を最小限に抑えることができる。
定されるものではなく、例えばフットレストペダルブラ
ケット8を形成する鋼板の材質、厚みは任意に設定する
ことができる。等、その他、本発明の要旨を変更しない
範囲内で適宜変更して実施し得ることは、言うまでもな
い。
フットレスト構造によれば次のような効果を奏すること
ができる。請求項1において、乗員の足をのせるフット
レスト踏面を車体に固定されたペダルブラケットに配設
した車両用フットレスト構造において、上記フットレス
ト踏面を取り付けるペダルブラケットのフットレスト踏
面取付部を三方の壁面で支持するように一枚の鋼板を曲
げ加工することにより成形したので、剛性の向上を図る
ことができるともにコストダウンを図ることができる。
請求項2において、ペダルブラケットを、車体に取り付
ける取付面と、取付面の一側に連続する側壁面と、この
側壁面に連続するフットレスト踏面取付部とで略コ字形
に形成し、このフットレスト踏面取付部の上下端に設け
られた突片を、上記取付面に向けて折り曲げて上下壁面
を形成し、上記フットレスト踏面取付部を三方の壁面に
よって支持したので、剛性の向上が図れるとともに、ダ
ッシュサイレンサーを断面内に挿入して外観性の向上を
図ることができる。また、吸音性や遮音性の低下を最小
限に抑えることができる。請求項3において、上下壁面
の先端に設けられたフランジ部を上記取付面に接合する
と共に、該フランジ部と取付面との重合部に車体側への
取付穴を形成したので、ペダルブラケットの剛性の向上
が図れ、車体への取付部の強度・剛性の向上を図ること
ができる。請求項4において、ペダルブラケットを、ダ
ッシュパネルに装着されたボルトに、上記取付穴を介し
て固定するとともに、該ペダルブラケットの取付けを塗
装工程後に行うので、ダッシュパネルを構成するダッシ
ュアッパーパネルとダッシュロアパネルの合わせ部の溶
接作業性の向上を図ることができる。また、ダッシュア
ッパーパネルとダッシュロアパネルの合わせ部のシーラ
ー塗布作業を容易に行うことができる。請求項5におい
て、取付穴の少なくとも一方を上下方向の長穴に形成し
たので、取付ボルトの取付けピッチの寸法精度の許容範
囲が広くなり、コストダウンを図ることができる。請求
項6において、取付面の上部側にカーペット固定用のボ
ルトを設けたので、カーペットの上部の固定ができ、端
末部のめくれ等を防止することができる。よって、外観
の向上を図ることができる。
形態を示す車体の概念図である。
形態を示す斜視図である。
形態を示す分解斜視図である。
図である。
図である。
ト) 8a フットレスト踏面取付部 8b 側壁面 8c,8d 上下壁面 8e 取付面 8f,8g フランジ部 9 フットレスト踏面 10 取付穴 11 長穴 12,13 ナット 14,15、16,17 取付穴 19 ダッシュサイレンサー 20 カーペット 21 断面内部 22 スタッドボルト 23 クリップ
Claims (6)
- 【請求項1】 乗員の足をのせるフットレスト踏面を車
体に固定されたペダルブラケットに配設した車両用フッ
トレスト構造において、上記フットレスト踏面を取り付
けるペダルブラケットのフットレスト踏面取付部を三方
の壁面で支持するように一枚の鋼板を曲げ加工すること
により成形したことを特徴とする車両用フットレスト構
造。 - 【請求項2】 上記ペダルブラケットを、車体に取り付
ける取付面と、取付面の一側に連続する側壁面と、この
側壁面に連続するフットレスト踏面取付部とで略コ字形
に形成し、このフットレスト踏面取付部の上下端に設け
られた突片を、上記取付面に向けて折り曲げて上下壁面
を形成し、上記フットレスト踏面取付部を三方の壁面に
よって支持したことを特徴とする請求項1に記載の車両
用フットレスト構造。 - 【請求項3】 上記上下壁面の先端に設けられたフラン
ジ部を上記取付面に接合すると共に、該フランジ部と取
付面との重合部に車体側への取付穴を形成したことを特
徴とする請求項2に記載の車両用フットレスト構造。 - 【請求項4】 上記ペダルブラケットを、ダッシュパネ
ルに装着されたボルトに、上記取付穴を介して固定する
とともに、該ペダルブラケットの取付けを塗装工程後に
行うことを特徴とする請求項3に記載の車両用フットレ
スト構造。 - 【請求項5】 上記取付穴の少なくとも一方を上下方向
の長穴に形成したことを特徴とする請求項3または4に
記載の車両用フットレスト構造。 - 【請求項6】 上記取付面の上部側にカーペット固定用
のボルトを設けたことを特徴とする請求項2ないし5の
いずれか1項に記載の車両用フットレスト構造。
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