JP2002166774A - フットレスト用クリップ及びフットレスト装置 - Google Patents

フットレスト用クリップ及びフットレスト装置

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JP2002166774A
JP2002166774A JP2000365531A JP2000365531A JP2002166774A JP 2002166774 A JP2002166774 A JP 2002166774A JP 2000365531 A JP2000365531 A JP 2000365531A JP 2000365531 A JP2000365531 A JP 2000365531A JP 2002166774 A JP2002166774 A JP 2002166774A
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footrest
clip
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shaft portion
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Masashi Dento
正志 傳刀
Koichi Daigaku
孝一 大学
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Nippon Pop Rivets and Fasteners Ltd
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N3/00Arrangements or adaptations of other passenger fittings, not otherwise provided for
    • B60N3/06Arrangements or adaptations of other passenger fittings, not otherwise provided for of footrests
    • B60N3/066Arrangements or adaptations of other passenger fittings, not otherwise provided for of footrests with protection systems against abnormal g-forces

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  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Passenger Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 車両衝突時の運転者等への足への衝撃を緩和
することがのできるクリップ及びフットレスト装置を提
供する。 【解決手段】 フットレスト装置15は、フットレスト
17とクリップ18とから構成される。クリップ18
は、フットレスト17の踏み面の裏面21から延びる中
空筒状の支持部22、23に挿入及び固定される軸部2
7と、支持部の先端側から延び出る軸部部分に設けられ
た車体パネル固定部用の弾性係止爪29とを有する。ク
リップ18の軸部27の中間の側面には、支持部先端の
凹部26の端面に係合してそれ以上軸部を挿入できない
ようにするフットレスト高さ位置決め用の突起33が設
けられている。突起33は、衝突等によって軸部をフッ
トレスト支持部に更に押込む過大な衝撃力が加わるとき
支持部の先端面によってせん断される強度をもって、軸
部側面に形成されいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フットレストを車体パ
ネルに取付けるクリップであって、フットレストの踏み
面の裏面から延びる中空支持部に挿入されて固定される
軸部と支持部の先端側から延び出る軸部部分に設けられ
た車体パネル固定部とを有するフットレスト用クリップ
に関する。また、本発明は、前記クリップを用いてフッ
トレストを車体パネルに取付けるフットレスト装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】フットレストは、運転者等の足を支える
のに車体パネルに取付けられる。実開昭63−9122
5号公報には、フットレストを車体パネルに取付けるの
に、フットレスト裏面に延びる複数の中空支持部の長さ
が違っていても、同じ形状のクリップを用いることので
きる技術を開示している。特開平11−247822号
公報及び特開平11−321425号公報には、更に改
良を加えてフットレストの取外しを容易にしたクリップ
を開示している。これらの公知のクリップによって車体
パネルに取付けられるフットレストについて、図1〜図
3を参照して説明する。図1及び2において、フットレ
スト1には、踏み面2の裏面から中空の筒状の支持部
3、5が車体パネル6(図3)に向けて形成されてい
る。図3に図示のように、フットレスト1は、運転者が
楽に足を載せることができるように傾斜しており、支持
部3と支持部5の長さは違っている。支持部3及び5に
は、それぞれ、クリップ7が挿入されて各支持部に固定
される。これらのクリップ7は、支持部3、5の長さが
違っても同じ大きさ及び形状に形成されている。図1の
ように、フットレスト1は、クリップ7が支持部3、5
に取付けられた状態で、図2に示すように、車体パネル
6に取付けられる。車体パネル6には、側面にねじ山ま
たは周溝が形成された棒状スタッド9が立設されてお
り、これらのスタッド9をクリップ7が受け入れるよう
に、フットレスト1を位置決めしてそのまま押込む。各
クリップ7の中空軸部には、受入れたスタッド9のねじ
または周溝に係合する弾性係止爪10が設けられてお
り、フットレスト1は、位置決めと押込みだけで車体パ
ネル6に取付けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図3は、衝突等によっ
て車体パネル6が2点鎖線の位置から実線の位置に変形
する場合の様子を示している。この変形によって、車体
パネル6に取付けられたフットレスト1は、運転者の足
11を2点鎖線の位置から実線の位置に強制することに
なり、運転者の足には点13において力が集中し、足1
1を負傷させる惧れがある。この点について、前記の実
開昭63−91225号公報、特開平11−24782
2号公報及び特開平11−321425号公報に記載の
フットレスト装置には配慮がされていなかった。特開平
10−305747号公報には、衝突等によって車体パ
ネルが変形してもフットレストが運転者の足へ突き上げ
る高さを最小にして、運転者の負傷を防止するフットレ
スト装置が記載されている。このフットレスト装置で
は、クリップを用いずに、スタッドを直接中空支持部に
挿入し、衝突等によって車体パネル変形すると、スタッ
ドを支持部に更に圧入してフットレストの突き上げを防
止している。このフットレスト装置では、クリップを用
いていないため、フットレストの支持部にスタッドが圧
入してしまうと、支持部が破壊してしまうためフットレ
ストの再利用ができない。また、スタッドが支持部に圧
入することによって、フットレストの突き上げを防止し
ているが、その圧入荷重の大小によって制御するのは、
支持部の材料の引っ張り強度や摩擦係数並びに穴の形状
等複数の要因を考慮せねばならず、適正な支持部を形成
するのは難しい。
【0004】更に、実開平4−42450号公報には、
フットレスト部分ではないが、例えば後部座席の乗員の
頭部の保護のため、内装部品の裏面には車体パネルの取
付穴に向けて延びる脚部が一体成形され、この脚部には
突部が軸方向に複数設けられて、過大な衝撃力等が加わ
るとき、その突部が順に破壊して、衝撃を吸収して乗員
の安全を図るようになっている。この装置の場合もクリ
ップを用いないため、内装部品の脚部の破壊によって、
内装部品の全体を交換することになって、再利用ができ
ない。また、この装置は、フットレストを取扱うもので
はないため、車体パネル側からの変形の影響をなくする
ものはない。
【0005】従って、本発明の目的は、車両衝突時の運
転者等への足への衝撃を緩和することができ、衝突後の
車体パネルの変形があっても、フットレストを再利用す
ることができ、更に、パネルが変形する衝突荷重に的確
に対応して、フットレストの突き上げを防止することの
できる、フットレスト用クリップを提供することにあ
り、また、フットレスト装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明によれば、フットレストを車体パネルに取付
けるため、該フットレストの踏み面の裏面から延びる中
空筒状の支持部に挿入及び固定される軸部と、支持部の
先端側から延び出る軸部部分に設けられた車体パネル固
定部とを有するフットレスト用クリップであって、軸部
の中間の側面には、支持部の先端面に係合してそれ以上
軸部を挿入できないようにするフットレスト高さ位置決
め用の突起が設けられており、該突起は、衝突等によっ
て軸部をフットレスト支持部に更に押込む過大な衝撃力
が加わるとき支持部の先端面によってせん断される強度
をもって、軸部側面に形成されており、これによって、
車体パネルがフットレストの踏み面側に変形しても該踏
み面の運転者等の足側への突き上げを防止又は最小にす
ることができることを特徴とするフットレスト用クリッ
プが提供される。従って、車両衝突時の運転者等への足
への衝撃を緩和でき、衝突後の車体パネルの変形があっ
てもフットレストを再利用することができ、更に、突起
のせん断荷重を設定するだけでよく、パネルが変形する
衝突荷重に的確に対応させることができる。
【0007】上記クリップにおいて、軸部には、支持部
に挿入された状態で落下しないように支持部の係止穴に
係止する弾性係止部が設けられるのが好ましい。また、
弾性係止部は、軸部に前記過大な衝撃力が加わるとき、
支持部係止穴を乗越える弾性を有する。支持部先端側か
ら延び出るクリップ軸部部分は、側面にねじ山または周
溝が形成されて車体パネルに立設された棒状スタッドを
受け入れるように中空に形成され、車体パネル固定部
は、中空軸部に受入れたスタッドのねじまたは周溝に係
合する弾性係止爪を包含するのが好ましい。これとは別
に、車体パネル固定部は、車体パネルに形成された取付
穴に挿入されて係止される、錨脚係止部でもよい。
【0008】また、本発明によれば、フットレストと、
該フットレストを車体パネルに取付けるためのクリップ
とを包含し、クリップ軸部がフットレストの踏み面の裏
面から延びる中空筒状の支持部に挿入及び固定され、ク
リップには支持部の先端側から延び出る軸部部分に車体
パネル固定部が設けられて成るフットレスト装置であっ
て、クリップ軸部の中間の側面には、フットレスト支持
部の先端面に係合してそれ以上クリップ軸部を挿入でき
ないようにするフットレスト高さ位置決め用の突起が設
けられており、該突起は、衝突等によって軸部をフット
レスト支持部に更に押込む過大な衝撃力が加わるとき支
持部の先端面によってせん断される強度をもって、軸部
側面に形成されており、これによって、車体パネルがフ
ットレストの踏み面側に変形しても該踏み面の足側への
突き上げを防止又は最小にすることができることを特徴
とするフットレスト装置が提供される。これによって、
車両衝突時の運転者等への足への衝撃を緩和でき、衝突
後の車体パネルの変形があってもフットレストを再利用
することができ、更に、突起のせん断荷重を設定するだ
けでよく、パネルが変形する衝突荷重に的確に対応させ
ることができる。
【0009】上記のフットレスト装置において、フット
レストの支持部にはクリップ軸部を受入れる部分に係止
穴が形成され、クリップ軸部には、支持部に挿入される
部分に、係止穴に係止する弾性係止部が設けられている
のが好ましい。この装置において、弾性係止部と支持部
係止穴とは、クリップ軸部に前記過大な衝撃力が加わる
とき、弾性係止部が支持部係止穴を乗越える形状に形成
されているのが好ましい。車体パネルには側面にねじ山
または周溝が形成された棒状スタッドが立設されてお
り、クリップ軸部は、スタッドを受け入れるように中空
に形成され、車体パネル固定部は、中空軸部に受入れた
スタッドのねじまたは周溝に係合する弾性係止爪を包含
する。更に、車体パネルには取付穴が形成されており、
クリップの車体パネル固定部は、取付穴に挿入されて係
止される、錨脚係止部を包含する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、
図面を参照しながら説明する。図4には、本発明の1実
施例に係る、フットレスト装置15の全体が示されてお
り、フットレスト装置15は、フットレスト17とクリ
ップ18とから構成される。これらのフットレスト17
及びクリップ18はそれぞれプラスチックの一体成形品
として形成されている。
【0011】図4において、フットレスト17は、図1
に示す公知のフットレスト1とほぼ同じであり、運転者
等の足を載せるように傾斜した踏み面を持つ箱形の本体
19を包含し、この本体19の踏み面の裏面21には、
長さの違う2つの中空の角筒状の支持部22及び23
が、取付けられる車体パネルに向けて延びるように形成
されている。支持部22及び23には、それぞれ、クリ
ップ18が挿入されて固定される。各支持部22、23
には、挿入されたクリップ18の固定のための係止穴2
5が形成されている。また、各支持部22、23の先端
面には、クリップ18のフットレスト高さ位置決め用の
突起(後述)を受けるための、矩形の凹部26が形成さ
れている。図示の実施例において、各支持部22、23
は、挿入されるクリップ18の形状に合わせて角筒に形
成されている。このように、各支持部が角筒形状である
場合、クリップと支持部との軸心まわりにおける方向性
が定まる利点がある。なお、クリップ18が円筒に形成
される場合には、各支持部は円筒に形成されるのが好ま
しい。
【0012】クリップ18は、支持部22、23の長さ
が違っても、同じ大きさ及び形状のものが使用できるよ
うに形成されている。かかるクリップ18の詳細につい
て、図4及び図5〜図8を参照して説明する。クリップ
18は、フットレスト17を車体パネルに取付けるもの
であり、中空筒状の支持部22、23に挿入及び固定さ
れる軸部27を備えている。軸部27は、車体パネルに
立設されたねじ山又は周溝のある棒状スタッドを受入れ
るように、中空の角筒に形成されている。既述のよう
に、軸部27は円筒に形成することもできるが、支持部
22、23に対する方向性の点において角筒であるのが
好ましい。軸部27の一端側部分(図4等の下端側部
分)の内側には、車体パネルに立設されたスタッドに固
定する固定部としての弾性係止爪29が設けられてい
る。この係止爪は、図5に最もよく示すように、上下方
向に2段で且つ対向するように対を成して形成されるの
が好ましく、更に、スタッドにねじ山が形成されている
場合には、対を成す係止爪の高さはねじ山の半ピッチ分
だけずらしてあるのが好ましく、これらによって、ねじ
スタッドへの係止力をが高く維持できる。また、各係止
爪29は、スタッドの挿入は許すが抜け外れを阻止する
ように内方に且つ他端側(図4等の上端側)に延びてお
り、挿入時において外側へ撓み挿入後に内側に戻る弾性
を有する。軸部27の前記一端(下端)部分には、クリ
ップ18が車体パネルに安定して着座するとともに、ス
タッドの先端を探り易い外側に向けて広がったテーパ形
状のフランジ30が形成されている。更に、軸部27に
は、支持部に挿入された状態で落下しないように、支持
部22、23の係止穴25に係止する、一対の弾性係止
部31が設けられている。この弾性係止部31は、支持
部22(又は23)にクリップ軸部27を挿入すること
によって、係止穴25に合致させると該穴に係合してク
リップ18がそのまま支持部22(又は23)に固定さ
れる。また、弾性係止部31は、固定状態からクリップ
18をやや強く引く抜くとその係合が外れて、クリップ
18を支持部から抜き出すことができる弾性を有するの
が好ましい。
【0013】本発明において、クリップ18の軸部27
の中間高さ位置の側面には、支持部22(又は23)の
先端面に係合してそれ以上軸部を挿入できないようにす
るフットレスト高さ位置決め用の突起33が一対設けら
れている。各突起33は、図4に図示のように、係止部
先端の凹部26に収容される。そして、突起33の高さ
位置は、突起33が凹部26の端面に当接するとき弾性
係止部31が各係止部の係止穴25に嵌合して係合する
位置に設定されている。必須ではないが、突起33は、
弾性係止爪29の対とは直交する方向において対を成し
ている。本発明において、各突起33は、車の衝突等に
よって車体パネルを変形させる程に過大な衝撃力が加わ
って、軸部27を支持部22(又は23)に押込む強い
力が加わると、支持部22(又は23)の凹部26の先
端面によってせん断される強度をもって、軸部側面に形
成されている。このように、突起33は、一定の強いせ
ん断力によって破断する強度で軸部27に形成されてい
るので、一定の強いせん断力によって破断して軸部27
から分離すると、クリップ18の軸部27は支持部2
2、23へ更に挿入されてフットレスト17と車体パネ
ルの間の高さが低くなる。これによって、車体パネルが
フットレストの踏み面側に変形しても該踏み面の運転者
等の足側への突き上げを防止又は最小にすることができ
る。なお、弾性係止部31は、軸部に前記過大な衝撃力
が加わると、支持部係止穴25を乗越える弾性を有す
る。また、引っ張り強度よりせん断強度の温度依存特性
が小さい材料を選定することにより、既述の特開平10
−305747号公報に記載の圧入方式のものより、雰
囲気温度による破壊強度変化を小さくできる。代表的な
材料としては、POM(ポリオキシメチレン:アセター
ル樹脂等)が挙げられる。このPOMの強度温度依存特
性を、引っ張り強さを1点鎖線で、せん断強さを破線で
示し、雰囲気温度(℃)を横軸に強さの変化率を縦軸に
して、且つ、20℃を100としたグラフを図9に示
す。この材料は、雰囲気温度の上昇につれて引っ張り強
さよりせん断強さの変化率の下降が少なくなり、本発明
のクリップの材料に適していることが分かる。
【0014】クリップ18において、軸部27の挿入側
端部(図4等の上端部)34は、フットレスト支持部2
2、23への挿入が容易なように先細にテーパしている
のが好ましい。クリップ18のフランジ30には、車体
パネルに立設されたスタッドを受入れて中心決めする、
スタッドの外径よりやや大きい円形の穴35が形成され
るのが好ましい。軸部27の係止爪29が形成されてい
る部分には、受入れたスタッドがぐらつくのを防止する
ように内側に突き出した軸方向に延びるリブ形状のガイ
ド37が形成されるのが好ましい。図7において、スタ
ッドを受入れるガイド37より上方の軸部部分は、材料
の節約と軽量化のために大きく中空に形成されるのが好
ましい。強度が足りない場合には、図7及び図8に示す
ように内側に軸方向に延びる補強リブ38を設けるのが
好ましく、数やその形状は必要に応じて定められる。
【0015】フットレスト17を車体パネルに取付ける
には、クリップ18がフットレスト18の支持部22及
び支持部23にそれぞれ挿入されて固定される。この取
付けにおいて、クリップ18の軸部27を、突起33が
支持部の凹部26の端面に当接するまで挿入することに
よって、弾性係止部31が支持部の係止穴25に嵌合し
て、クリップ18が支持部22、23に固定される。他
方、車体パネルには、支持部22及び23に対応して、
2本の、側面にねじ又は周溝が形成された棒状スタッド
(本実施例の場合、ねじスタッド)が溶接等によって固
着されている。フットレスト17を車体パネルに取付け
るには、箱形のフットレスト17をもって車体パネルの
ねじスタッド上に置き、押付けて固定する。詳細には、
クリップ18の端部のフランジ30で、対応するねじス
タッドの先端を拾い、徐々に押し込んで、ねじスタッド
の先端をフランジ30の中心穴35に導いて、位置決め
する。位置決めに続いて、そのまま、フットレスト17
を車体パネル側に押し込めば、クリップ18の係止爪2
9がねじスタッドのねじ部分に係合して、フットレスト
17の車体パネルへの取付け作業を終えることができ
る。この取付け作業は簡単である。取付け後の状態が、
図10の(A)に示されている。フットレスト支持部2
2(又は23)はクリップ18及びねじスタッド39に
よって車体パネル41に取付けられている。なお、上記
の説明では、クリップ18がフットレスト17に先付け
されているが、必ずしも先付けでなくともよい。
【0016】取付けられたフットレスト17は、図11
の(A)に図示のように、運転者等の足11が置くのに
利用される。図10の(B)は、車の衝突等によって車
体パネル41が2点鎖線の位置から矢印42で示すよう
に実線の位置(長さL)に変形する場合の様子を示して
いる。この変形によって、車体パネル41に固着された
ねじスタッド39は、長さLだけ突き上げられ、そこに
取付けられたクリップ18を長さLの分だけ突き上げ、
クリップ18をフットレスト支持部22、23に更に押
込もうとする。しかしながら、本発明において、クリッ
プ軸部側面に設けられた突起33は、衝突等によって軸
部をフットレスト支持部に更に押込む過大な衝撃力が加
わると支持部22、23の凹部26の先端面によってせ
ん断される強度をもって軸部側面に形成されているの
で、各突起33は、矢印43で示すように、せん断され
てクリップ軸部から分離する。このため、クリップ軸部
27はそのままフットレスト支持部22、23の中に更
に挿入される。なお、弾性係止部31はその弾性によっ
て係止穴25から離れる。これによって、フットレスト
支持部22,23には突起33による支持力がなくな
り、フットレスト17を突き上げることはない。図11
の(B)は、車体パネル変形時におけるフットレスト1
7と運転者等の足11の関係を示している。車体パネル
41が2点鎖線の位置から実線の位置に変形しても、突
起33のないクリップ18がフットレスト支持部22、
23に更に挿入されるだけで、フットレスト17そのも
のは、突き上げられない。従って、運転者等の足11に
は、何も負担がかからず、図3に示すような点13にお
ける負傷を負わすことはない。また、本発明において
は、クリップ18を用いてフットレスト17を車体パネ
ル41に取付けているため、クリップ18は車体パネル
41の変形によって突起33を破損するが、フットレス
ト17は破損しないので、フットレストの再利用が可能
になる。更に、突起33のせん断荷重を設定するだけ
で、パネルが変形する衝突荷重に的確に対応させること
ができ、その設定が簡単にできる利点がある。
【0017】図12は、クリップの変形例を示してい
る。このクリップ45は、車体パネルへの固定部だけ
が、前記のクリップ18と違っている。その他の構成
は、クリップ18の構成と実質的に同じであるので、説
明を省略する。クリップ45において、固定部となるの
は、クリップ軸部46の車体パネル側端部に形成された
錨脚係止部47である。この錨脚係止部47は、車体パ
ネル41に形成された取付穴49に挿入されて係止され
る。クリップ45においても、軸部46の側面に、衝突
等によって軸部46をフットレスト支持部22に更に押
込む過大な衝撃力が加わるとフットレスト支持部の先端
面によってせん断される強度をもって突起33が形成さ
れている。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、車両衝突時の運転者等
への足への衝撃を緩和でき、衝突後の車体パネルの変形
があってもフットレストを再利用することができ、更
に、突起のせん断荷重を設定するだけでよく、パネルが
変形する衝突荷重に的確に対応させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のフットレスト装置の踏み面裏面側から見
た斜視図である。
【図2】図1のフットレスト装置を車体パネルに取付け
た様子を示す断面図である。
【図3】図1のフットレスト装置において車体パネルが
変形したときの足への負担を説明する図である。
【図4】本発明の実施例に係るフットレスト装置の組立
前のフットレスト踏み面の裏面側から見た斜視図であ
る。
【図5】本発明の実施例に係るフットレスト用クリップ
の正面図である。
【図6】図5のクリップの右側面図である。
【図7】図5のクリップのA−A線断面図である。
【図8】図5のクリップの平面図である。
【図9】POM(ポリオキシメチレン)の強度温度依存
特性に関し、雰囲気温度(℃)に対する、引っ張り強さ
(1点鎖線)及びせん断強さ(破線)の変化率を、20
℃を100として示すグラフである。
【図10】本発明に係るフットレスト装置を車体パネル
に取付けて、車体パネルが変形していない通常時の状態
(A)と、車体パネルが変形した後の状態(B)とを示
す説明図である。
【図11】本発明のフットレスト装置と足との関係を示
しており、(A)は、車体パネルの変形のない通常時を
示す説明図であり、(B)は、車体パネルが変形した場
合の様子を示す説明図である。
【図12】クリップの変形例を示す取付状態図である。
【符号の説明】
1 公知のフットレスト 2 フットレストの踏み面 3、5 フットレストの支持部 6 車体パネル 7 公知のクリップ 9 スタッド 10 弾性係止爪 11 足 13 負傷点 15 本発明に係るフットレスト装置 17 フットレスト 18 クリップ 19 フットレスト本体 21 踏み面の裏面 22、23 支持部 25 係止穴 26 凹部 27 軸部 29 弾性係止爪 30 フランジ 31 弾性係止部 33 突起 34 挿入側端部 37 ガイド 38 補強リブ 39 ねじスタッド 41 車体パネル 45 クリップ 47 錨脚係止部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フットレストを車体パネルに取付けるた
    め、該フットレストの踏み面の裏面から延びる中空筒状
    の支持部に挿入及び固定される軸部と、前記支持部の先
    端側から延び出る軸部部分に設けられた車体パネル固定
    部とを有するフットレスト用クリップにおいて、 前記軸部の中間の側面には、前記支持部の先端面に係合
    してそれ以上軸部を挿入できないようにするフットレス
    ト高さ位置決め用の突起が設けられており、該突起は、
    衝突等によって軸部をフットレスト支持部に更に押込む
    過大な衝撃力が加わるとき前記支持部の先端面によって
    せん断される強度をもって、前記軸部側面に形成されて
    おり、これによって、車体パネルがフットレストの踏み
    面側に変形しても該踏み面の運転者等の足側への突き上
    げを防止又は最小にすることができることを特徴とする
    フットレスト用クリップ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のクリップにおいて、軸
    部には、前記支持部に挿入された状態で落下しないよう
    に支持部の係止穴に係止する弾性係止部が設けられてい
    ることを特徴とするクリップ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のクリップにおいて、前
    記弾性係止部は、前記軸部に前記過大な衝撃力が加わる
    とき、前記支持部係止穴を乗越える弾性を有することを
    特徴とするクリップ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のク
    リップにおいて、支持部先端側から延び出る前記軸部部
    分は、側面にねじ山または周溝が形成されて車体パネル
    に立設された棒状スタッドを受け入れるように中空に形
    成され、前記車体パネル固定部は、中空軸部に受入れた
    前記スタッドのねじまたは周溝に係合する弾性係止爪を
    包含することを特徴とするクリップ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のク
    リップにおいて、前記車体パネル固定部は、前記車体パ
    ネルに形成された取付穴に挿入されて係止される、錨脚
    係止部であることを特徴とするクリップ。
  6. 【請求項6】 フットレストと、該フットレストを車体
    パネルに取付けるためのクリップとを包含し、クリップ
    軸部がフットレストの踏み面の裏面から延びる中空筒状
    の支持部に挿入及び固定され、クリップには前記支持部
    の先端側から延び出る軸部部分に車体パネル固定部が設
    けられて成るフットレスト装置において、 前記クリップ軸部の中間の側面には、前記フットレスト
    支持部の先端面に係合してそれ以上クリップ軸部を挿入
    できないようにするフットレスト高さ位置決め用の突起
    が設けられており、該突起は、衝突等によって軸部をフ
    ットレスト支持部に更に押込む過大な衝撃力が加わると
    き前記支持部の先端面によってせん断される強度をもっ
    て、前記軸部側面に形成されており、これによって、車
    体パネルがフットレストの踏み面側に変形しても該踏み
    面の足側への突き上げを防止又は最小にすることができ
    ることを特徴とするフットレスト装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の装置において、フット
    レストの支持部にはクリップ軸部を受入れる部分に係止
    穴が形成され、クリップ軸部には、支持部に挿入される
    部分に、前記係止穴に係止する弾性係止部が設けられて
    いることを特徴とする装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の装置において、前記弾
    性係止部と前記支持部係止穴とは、クリップ軸部に前記
    過大な衝撃力が加わるとき、弾性係止部が支持部係止穴
    を乗越える形状に形成されていることを特徴とする装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項6〜8のいずれか1項に記載の装
    置において、車体パネルには側面にねじ山または周溝が
    形成された棒状スタッドが立設されており、クリップ軸
    部は、前記スタッドを受け入れるように中空に形成さ
    れ、前記車体パネル固定部は、前記中空軸部に受入れた
    スタッドのねじまたは周溝に係合する弾性係止爪を包含
    することを特徴とする装置。
  10. 【請求項10】 請求項6〜8のいずれか1項に記載の
    装置において、車体パネルには取付穴が形成されてお
    り、クリップの車体パネル固定部は、前記取付穴に挿入
    されて係止される、錨脚係止部を包含することを特徴と
    する装置。
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