JP2005112175A - 自動車の前部車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な構成で連結部材の剛性を高めることができる自動車の前部車体構造を提供する。
【解決手段】 自動車の前部車体構造10は、車体の前後方向に左フロントサイドフレーム11を延ばし、左フロントサイドフレーム11の外側に左アッパメンバー13を設け、左アッパメンバー13と左フロントサイドフレーム11の間の空間16に前輪用の左ホイールハウス18を設け、左フロントサイドフレーム11、左アッパメンバー13および左ホイールハウス18で仕切る空間をエンジンルーム15としたものである。この自動車の前部車体構造10は、左フロントサイドフレーム11と左アッパメンバー13とを連結部材20で連結し、連結部材20を左ホイールハウス18に沿わせたものである。
【選択図】 図3

Description

本発明は自動車の前部車体構造に係り、特に、フロントサイドフレームとアッパメンバーとの間の空間に前輪用のホイールハウスを設け、これらフロントサイドフレーム、アッパメンバーおよびホイールハウスで仕切る空間をエンジンルームとした自動車の前部車体構造に関する。
自動車の前部車体構造のなかには、フロントサイドフレームおよびアッパメンバーに亘って支持ブラケットを取り付け、この支持ブラケットでエンジンやトランスミッションを支持するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開平6−191437号公報(図2)
特許文献1を以下の図面に基づいて説明する。
図8は従来の基本構成を説明する図である。
自動車の前部車体構造100は、車体の前後方向に延びるフロントサイドフレーム101を備え、このフロントサイドフレーム101の外側で且つ上方にアッパメンバー102を備え、フロントサイドフレーム101とアッパメンバー102との間の空間103に前輪用のホイールハウス104を備え、このホイールハウス104の前方位置に、フロントサイドフレーム101およびアッパメンバー102に亘って連結部材105を備える。
フロントサイドフレーム101、アッパメンバー102やホイールハウス104などでエンジンルーム106を形成し、このエンジンルーム106にエンジンおよびトランスミッション(図示せず)を配置し、エンジンおよびトランスミッションを連結部材105で支える。
ここで、連結部材105は、底部106と、この底部106の両側辺から立ち上げた一対の側片107,107とで断面略コ字形に形成したものである。
この連結部材105の上端部105aをアッパメンバー102に取り付け、連結部材105の下端部105bをフロントサイドフレーム101に取り付ける。
この状態において、連結部材105の開口108が上向きになる。
上向きの開口108から連結部材105の両側片107,107間に、エンジンおよびトランスミッションの取付部材(図示せず)を差し込み、差し込んだ取付部材を両側片107,107の取付孔109,109を用いてボルト止めする。
これにより、エンジンおよびトランスミッションを取付部材を介して連結部材105に取り付ける。
ここで、従来の連結部材105では、両側片107,107が矢印の方向に変形する虞がある。両側片107,107の変形を防止する方法として、両側片107,107を新たな部材で補強することが考えられる。
しかし、補強部材を新たに設けることは構成が複雑になり好ましくない。そこで、簡素な構成で連結部材105の剛性を高める技術の実用化が望まれていた。
本発明は、簡単な構成で連結部材の剛性を高めることができる自動車の前部車体構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体の前部に車体前後方向に向けてフロントサイドフレームを設け、このフロントサイドフレームの外側にアッパメンバーを設け、フロントサイドフレームおよびアッパメンバーでエンジンルームの骨格を形成し、アッパメンバーとフロントサイドフレームの間の空間に前輪用のホイールハウスを設け、これらフロントサイドフレーム、アッパメンバーおよびホイールハウスで仕切る空間をエンジンルームとした自動車の前部車体構造において、前記フロントサイドフレームとアッパメンバーとを連結部材で連結するとともに、この連結部材を前記ホイールハウスのエンジンルームに臨む面に沿わせたことを特徴とする。
フロントサイドフレームとアッパメンバーとを連結部材で連結する。この連結部材を、ホイールハウスのエンジンルームに臨む面に沿わせることで、連結部材をホイールハウスに接合する。
連結部材をホイールハウスに接合することで、ホイールハウスを連結部材の補強部材として兼用する。
これにより、新たな補強部材を用いることなく、連結部材の剛性を高めることができる。
請求項2に係る発明は、連結部材を、ホイールハウスに対して一定間隔をおいて沿わせた稜線部およびこの稜線部の両側から突出した一対の側片で断面略コ字形に形成し、一対の側片を前記ホイールハウスに接合することで、連結部材およびホイールハウスで閉断面を構成し、連結部材にエンジン又はトランスミッションを取り付けたことを特徴とする。
連結部材を断面略コ字形に形成し、連結部材を構成する一対の側片をホイールハウスに接合することで、連結部材およびホイールハウスで閉断面を形成する。
このように、連結部材およびホイールハウスで閉断面を形成することで、新たな補強部材を用いることなく、連結部材の剛性を高めることができる。
さらに、剛性の高い連結部材に、エンジン又はトランスミッションを取り付けるように構成した。よって、エンジン又はトランスミッションをより好適に支えることができる。
請求項1に係る発明では、連結部材をホイールハウスに接合してホイールハウスを連結部材の補強部材として兼用することで、簡素な構成で連結部材の剛性を高めることができるという利点がある。
請求項2に係る発明では、請求項1と同様に、新たな補強部材を用いることなく、連結部材の剛性を高めることで、簡素な構成で車体剛性を高めることができるという利点がある。
さらに、剛性を高めた連結部材に、エンジン又はトランスミッションを取り付けることで、エンジン又はトランスミッションをより好適に支えることができるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」は運転者から見た方向に従う。また、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る自動車の前部車体構造の斜視図である。
自動車の前部車体構造10は、車体前部の左右側に左右のフロントサイドフレーム11,12を備え、左右のフロントサイドフレーム11,12の外側で且つ上方にそれぞれ左右のアッパメンバー13,14を設け、左右のフロントサイドフレーム11,12および左右のアッパメンバー13とで、エンジンルーム15の骨格を形成し、左アッパメンバー(アッパメンバー)13と左フロントサイドフレーム(フロントサイドフレーム)11の間の空間16に左前輪用の左ホイールハウス(前輪用のホイールハウス)18を設け、これら左フロントサイドフレーム11、左アッパメンバー13および左ホイールハウス18で仕切る空間をエンジンルーム15としたものである。
さらに、自動車の前部車体構造10は、左フロントサイドフレーム11と左アッパメンバー13とを連結部材20で連結するとともに、この連結部材20を左ホイールハウス18のエンジンルーム15に臨む面19に沿わせたものである。
エンジンルーム15にエンジン22およびトランスミッション23を一体にしたエンジン/トランスミッションユニット21を横向きに配置し、エンジン/トランスミッションユニット21をラバーマウンティング部材25を介して連結部材20に取り付ける。
図2は本発明に係る自動車の前部車体構造の要部を示す斜視図である。
左ホイールハウス18のうちの、ダンパベース27の前部28に連結部材20を沿わせるとともに、連結部材20をダンパベース27の前部28に、一例としてスポット溶接で接合する。
ダンパーベース27は、フロントサスペンション用のダンパー(図示せず)を取り付けるための部位である。
連結部材20は、左アッパメンバー13に上端部33を取り付け、左ホイールハウス13の途中まで緩やかな下り勾配で延びた上側連結部材31と、この上側連結部材31に連結し、左フロントサイドフレーム11まで略鉛直に延びた下側連結部材32とからなる部材である。
下側連結部材32にラバーマウンティング部材25および取付部材26を介してエンジン/トランスミッションユニット21を取り付ける。
図3は本発明に係る自動車の前部車体構造を構成する連結部材を示す斜視図である。
上側連結部材31の上端部33を、左アッパメンバー13に取り付け、左ホイールハウスの途中の部位18aまで緩やかな下り勾配で延ばし、この上側連結31の下端部34に下側連結部材32の上端部35に取り付け、下側連結32の下端部36を左フロントサイドフレーム11の上部11a(下端部36の一部を、左フロントサイドフレーム11の内壁部11b)に接合する。
図4(a)は図3の4a−4a線断面図、図4(b)は図3の4b−4b線断面図である。
(a)に示すように、上側連結部材31を、左ホイールハウス18に対して所定間隔をおいて沿わせた稜線部38およびこの稜線部38の両側から左ホイールハウス18に向けて突出した一対の側片39,39で断面略コ字形に形成する。
一対の側片39,39の接合部39a,39aを、ホイールハウス18のエンジンルームに臨む面19に接合することで、上側連結部材31および左ホイールハウス18で閉断面を構成する。
(b)に示すように、下側連結部材32を、左ホイールハウス18に対して所定間隔をおいて沿わせた稜線部43およびこの稜線部43の両側から左ホイールハウス18に向けて突出した一対の側片44,44で断面略コ字形に形成する。
一対の側片44,44の接合部44a,44aを、左ホイールハウス18のエンジンルームに臨む面19に接合することで、下側連結部材32および左ホイールハウス18で閉断面を構成する。
(a)、(b)で説明したように、上側連結部材31および下側連結部材32からなる連結部材20(図3参照)を断面略コ字形に形成し、連結部材20を構成する一対の側片39,39,44,44を左ホイールハウス18のエンジンルームに臨む面19に接合することで、連結部材20および左ホイールハウス18で閉断面を形成する。
このように、連結部材20および左ホイールハウス18で閉断面を形成することで、新たな補強部材を用いることなく、連結部材20の剛性を高めることができる。
すなわち、上側連結部材31および下側連結部材32からなる連結部材20(図3参照)を、左ホイールハウス18のエンジンルームに臨む面19に沿わせて接合することで、左ホイールハウス18を連結部材20の補強部材として兼用する。
これにより、新たな補強部材を用いることなく、連結部材20の剛性を高めることができる
図3に戻って、上側連結31の下端部34に下フランジ46を形成し、下側連結部材32の上端部35に上フランジ47を形成する。
さらに、下側連結部材32の上端部35のうち、稜線部43にL形ブラケット51の鉛直片52を取り付け、L形ブラケット51の水平片53を水平に延ばす。
この下側連結部材32の上フランジ47に上側連結部材31の下フランジ46を突き合わせ、上側連結部材31の下端部34のうちの、稜線部38をL形ブラケット51の水平片53に載せ、水平片53に稜線部38をボルト54で取り付ける。
下側連結部材32の下端部36を左フロントサイドフレーム11に取り付け、下側連結部材32を上方に鉛直に立ち上げることで、下側連結部材32の稜線部43を鉛直に配置する。この稜線部43の上端部43aに上取付孔56を形成する。
上取付孔56は、ラバーマウンティング部材25の上側取付ブラケット58を取り付けるための孔である。
左フロントサイドフレーム11の内壁部11bに一対の下取付孔59,59を形成する。一対の下取付孔59,59は、ラバーマウンティング部材25の一対の下側取付ブラケット61,61を取り付けるための孔である。
左フロントサイドフレーム11に一対の下取付孔59,59を形成し、左フロントサイドフレーム11に取り付けた下側連結部材32に上取付孔56を形成することで、一対の下取付孔59,59に対する上取付孔56の組付公差を抑える。
よって、一対の下取付孔59,59と上取付孔56とのピッチ(間隔)精度や、一対の下取付孔59,59および上取付孔56の位置精度をより高めることが可能である。
これにより、ラバーマウンティング部材25を取り付ける際に、上側取付ブラケット58の取付孔63および一対の下側取付ブラケット61,61の取付孔64,64を、下側連結部材32の上取付孔56および左フロントサイドフレーム11の一対の下取付孔59に手間をかけないで簡単に合わせることが可能になる。
ラバーマウンティング部材25は、枠体66に上側取付ブラケット58および一対の下側取付ブラケット61,61を設ける。枠体66内にラバー部材67を設け、このラバー部材67に取付部材68をボルト69で取り付ける。
取付部材68をボルト71…、ナット72…で、エンジン/トランスミッションユニット21に取り付ける。
図5は本発明に係る自動車の前部車体構造を示す断面図である。
左アッパメンバー13の内壁部13aに左ホイールハウス18の上端部74を接合し、左ホイールハウス18の下端部75を左フロントサイドフレーム11の上端部11aに接合する。
上側連結部材31の上端部33を、左ホイールハウス18の上端部74を介して左アッパメンバー13の内壁部13aに接合する。上側連結部材31の下端部34を、下側連結部材32を介して左フロントサイドフレーム11の上部11aに連結する。
加えて、上側連結部材31の側片39、39(図4(a)も参照)の端部を、左ホイールハウス18のエンジンルームに臨む面19に、一例としてスポット溶接で接合する。
下側連結部材32の下端部36を左フロントサイドフレーム11に取り付け、下側連結部材32を上方に鉛直に立ち上げる。
加えて、下側連結部材32の側片44、44(図4(b)も参照)の端部を、左ホイールハウス18のエンジンルームに臨む面19に、一例としてスポット溶接で接合する。
このように、上側連結部材31の下端部34を下側連結部材32を介して左フロントサイドフレーム11の上部11aに連結し、且つ上側連結部材31および下側連結部材32を左ホイールハウス18に接合することで、左フロントサイドフレーム11、左アッパメンバー13、左ホイールハウス18などで構成した自動車の前部車体構造10の剛性を高めることが可能になる。
さらに、左フロントサイドフレーム11の上部11aに下側連結部材32の下端部36を接合することで、左フロントサイドフレーム11と下側連結部材32とを一体に構成する。
この状態で、左フロントサイドフレーム11に、ラバーマウンティング部材25の一対の下側取付ブラケット61,61(図3も参照)をボルト77,77、ナット78,78で取り付けるとともに、下側連結部材32に、ラバーマウンティング部材25の上側取付ブラケット58をボルト77、ナット78で取り付ける。
このように、左フロントサイドフレーム11および下側連結部材32を一体構造にし、一体構造にした左フロントサイドフレーム11および下側連結部材32に、ラバーマウンティング部材25を取り付けることで、ラバーマウンティング部材25の取付剛性を高める。
加えて、図4(a),(b)に示すように、上側連結部材31および下側連結部材32からなる連結部材20(図3参照)を左ホイールハウス18のエンジンルームに臨む面19に接合することで、連結部材20および左ホイールハウス18で閉断面を形成する。
連結部材20および左ホイールハウス18で閉断面を形成することで、新たな補強部材を用いることなく、連結部材20の剛性を高める。
この剛性の高い連結部材20(具体的には、下側連結部材32)に、エンジン/トランスミッションユニット21のトランスミッション23を取り付けることで、エンジン/トランスミッションユニット21をより好適に支える。
次に、自動車の前部車体構造10を組み付ける工程を図6に基づいて説明する。
図6は本発明に係る自動車の前部車体構造を組み付ける工程を説明する図である。
左フロントサイドフレーム11の上部11aに下側連結部材32の下端部36を、一例としてスポット溶接で接合し、左フロントサイドフレーム11と下側連結部材32とを一体の構造とする。
下側連結部材32を構成する稜線部43の上端部43aに、L形ブラケット51の鉛直片52を取り付け、L形ブラケット51の水平片53を水平に延ばす。
一方、左アッパメンバー13の内壁部13aに、左ホイールハウス18の上端部74および上側連結部材31の上端部33を、一例としてスポット溶接で接合する。
加えて、上側連結部材31の側片39、39(図4(a)も参照)の端部を、左ホイールハウス18のエンジンルームに臨む面19に、一例としてスポット溶接で接合する。
これにより、左アッパメンバー13、左ホイールハウス18および上側連結部材31を一体に構成する。
上側連結部材31の下端部34のうちの、稜線部38を、L形ブラケット51の水平片53に載せるとともに、上側連結部材31の下フランジ46を下側連結部材32の上フランジ47に載せる。
このとき、左ホイールハウス18の下端部75を左フロントサイドフレーム11の上部11aに当接する。
上側連結部材31の稜線部38をL形ブラケット51の水平片53にボルト54、ナット79で固定する。
上側連結部材31の下フランジ46と下側連結部材32の上フランジ47とを、一例としてスポット溶接で接合する。さらに、左ホイールハウス18の下端部75と左フロントサイドフレーム11の上端11aとを、一例としてスポット溶接で接合する。
加えて、下側連結部材32の側片44、44(図4(b)も参照)の端部を、左ホイールハウス18のエンジンルームに臨む面19に、一例としてスポット溶接で接合する。
この状態において、左フロントサイドフレーム11に、ラバーマウンティング部材25の一対の下側取付ブラケット61,61(図3も参照)を、ボルト77,77、ナット78,78で取り付けるとともに、下側連結部材32に、ラバーマウンティング部材25の上側取付ブラケット58をボルト77、ナット78で取り付ける。
次に、自動車の前部車体構造10の作用を図7に基づいて説明する。
図7は本発明に係る自動車の前部車体構造の前端部に荷重がかかった例を説明する図である。
自動車の前部車体構造10の左フロントサイドフレーム11の前端部11cに、荷重F1が矢印の如くかかった場合、左アッパメンバー13に矢印の如く荷重F2が伝わる。
左アッパメンバー13の後端部は、左フロントピラー(図示せず)に連結しているので、左アッパメンバー13に矢印の如く荷重F2が伝わると、左アッパメンバー13が上下方向に折れ曲がるように変形しようとする。
そこで、上側連結部材31の上端部33を左アッパメンバー13に接合し、上側連結部材31を下側連結部材32を介して左フロントサイドフレーム11の上部11aに連結した。加えて、上側連結部材31および下側連結部材32を、左ホイールハウス18に接合した。
上側連結部材31および下側連結部材32を左ホイールハウス18に接合することで、上側連結部材31と左ホイールハウス18とで閉断面を形成し(図4(a)参照)、且つ下側連結部材32と左ホイールハウス18とで閉断面を形成する(図4(b)参照)。
これにより、上側連結部材31および下側連結部材32の剛性、すなわち連結部材20の剛性を高めて左アッパメンバー13を強固に支える。
よって、左アッパメンバー13に矢印の如く荷重F2が伝わった場合でも、上側連結部材31および下側連結部材32で、左アッパメンバー13が上下方向に変形することを阻止できる。
なお、前記実施の形態では、上側連結部材31および下側連結部材32をそれぞれ断面コ字形に形成した例について説明したが、上側連結部材31および下側連結部材32の形状は断面コ字形に限らないで、その他の形状にすることも可能である。
要は、上側連結部材31および下側連結部材32をそれぞれ左ホイールハウスと一体にすることで閉断面を形成するように構成すれば同様の効果を得ることができる。
また、前記実施の形態では、左フロントサイドフレーム、左アッパメンバー、左ホイールハウスの構成に本発明を適用した例について説明したが、この発明を、右フロントサイドフレーム、右アッパメンバー、右ホイールハウスの構成に適用することも可能である。
さらに、前記実施の形態では、下側連結部材32に、ラバーマウンティング部材25を介してエンジン/トランスミッションユニット21のトランスミッション23を取り付ける例について説明したが、下側連結部材32に、エンジン/トランスミッションユニット21のエンジン22を取り付けることも可能である。
本発明の自動車の前部車体構造は、フロントサイドフレームとアッパメンバーとの間の空間に前輪用のホイールハウスを設け、これらフロントサイドフレーム、アッパメンバーおよびホイールハウスで仕切る空間をエンジンルームとした自動車に好適である。
本発明に係る自動車の前部車体構造の斜視図である。 本発明に係る自動車の前部車体構造の要部を示す斜視図である。 本発明に係る自動車の前部車体構造を構成する連結部材を示す斜視図である。 図4(a)は図3の4a−4a線断面図、図4(b)は図3の4b−4b線断面図である。 本発明に係る自動車の前部車体構造を示す断面図である。 本発明に係る自動車の前部車体構造を組み付ける工程を説明する図である。 本発明に係る自動車の前部車体構造の前端部に荷重がかかった例を説明する図である。 従来の基本構成を説明する図である。
符号の説明
10…自動車の前部車体構造、11…左フロントサイドフレーム(フロントサイドフレーム)、13…左アッパメンバー(アッパメンバー)、15…エンジンルーム、16…左アッパメンバーと左フロントサイドフレームの間の空間、18…左ホイールハウス(ホイールハウス)、19…エンジンルームに臨む面、20…連結部材、21…エンジン/トランスミッションユニット、22…エンジン、23…トランスミッション、25…ラバーマウンティング部材、31…上側連結部材、32…下側連結部材、38,43…稜線部、39,44…側片。

Claims (2)

  1. 車体の前部に車体前後方向に向けてフロントサイドフレームを設け、このフロントサイドフレームの外側にアッパメンバーを設け、フロントサイドフレームおよびアッパメンバーでエンジンルームの骨格を形成し、アッパメンバーとフロントサイドフレームの間の空間に前輪用のホイールハウスを設け、これらフロントサイドフレーム、アッパメンバーおよびホイールハウスで仕切る空間をエンジンルームとした自動車の前部車体構造において、
    前記フロントサイドフレームとアッパメンバーとを連結部材で連結するとともに、この連結部材を前記ホイールハウスのエンジンルームに臨む面に沿わせたことを特徴とする自動車の前部車体構造。
  2. 前記連結部材を、前記ホイールハウスに対して一定間隔をおいて沿わせた稜線部およびこの稜線部の両側から突出した一対の側片で断面略コ字形に形成し、一対の側片を前記ホイールハウスに接合することで、連結部材およびホイールハウスで閉断面を構成し、連結部材にエンジン又はトランスミッションを取り付けたことを特徴とする請求項1記載の自動車の前部車体構造。
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