JP2002190684A - 電子機器の放熱装置 - Google Patents
電子機器の放熱装置Info
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Abstract
効率よく放出できる電子機器の放熱装置を提供する。 【解決手段】 電子部品19,20が実装された配線基
板16と、この配線基板16に取付けられた電磁遮蔽す
るケース17を備えた電子機器の放熱装置であって、ケ
ース17に着脱可能に嵌合される金属製の枠体12に伝
熱板部13をばね機構部としての弾性屈伸部14a,1
4bを介して配線基板16と平行に形成し、伝熱板部1
3の当接面部13aを発熱部品20に当接するようにな
し、当接面部13aに連続して放熱面部13bを形成す
る。
Description
ョン受像機やビデオのチューナーユニット、高速デジタ
ル信号処理回路ユニット等の配線基板に実装された電子
部品の放熱を行う電子機器の放熱装置に関する。
ト等の電子機器は、電子部品が実装された配線基板をケ
ースに収納して組み立てられる。電子部品は内部抵抗を
有しており、駆動中にはこの内部抵抗により発熱する。
この発熱量が大きくなると、電子部品は故障し易くな
り、特にチューナーユニットにおいては配線基板に実装
された電子部品のうち、集積回路部品(以下、ICとい
う)は発熱する部品となっている。
品の温度上昇を抑制するために、図6及び図7に示すよ
うに配線基板1に実装した電子部品を電磁遮蔽するシー
ルドケースのケースカバー2に電子部品のうちの発熱部
品、例えばICに対応して略コ字状の切込み3により折
曲片4を形成し、この折曲片4をICの上面に当接させ
てICが発生した熱を折曲片4を通してケースカバー2
に伝達させて外部へ放出するように構成したものがあ
る。
ンクを備えたものがある。一般に、ヒートシンクは金属
製で、複数のフィンを立設した立体状に形成されてお
り、このヒートシンクを備えた電子機器は、図8及び図
9に示すように、配線基板1に実装した電子部品のうち
の発熱部品、例えばICの上面にヒートシンク5を載置
状に当接してシールドケース7に一端を固定した押え部
材8により支持して構成し、ICが発生した熱をヒート
シンク5のフィン5aから放熱するようになっている。
電子機器において、ケースカバーに折曲片を形成して発
熱部品の上面に当接させて熱をケースカバーに伝達して
放熱させる構成のものは、折曲片が発熱部品の上面に安
定して当接されているか否か、不安となっており、熱伝
達による放熱効果が期待できなくなるおそれがある。ま
た、ノイズ等に対する遮蔽が必要ない場合でも放熱のた
めにケースカバーを設ける必要があり、シールドケース
の簡単化ができない不具合がある。
めにヒートシンクを備えるものは、ヒートシンク自体の
費用や取付部材の費用等コスト高になり、また、ヒート
シンク取付けのため、シールドケースの容積が大きくな
ると共に、ヒートシンクからの放熱はシールドケース内
で行われることになるため、熱がシールドケース内に溜
り、電子機器の長時間駆動ではシールドケース内はかな
り温度上昇するという問題があった。
で、発熱部品が発生した熱をその発熱部品の表面から均
等に熱伝導させて効率よく外部へ放出することができる
電子機器の放熱装置を提供することを目的とする。
に本発明は、電子部品が実装された配線基板と、この配
線基板に取付けられた電磁遮蔽するケースとを備えた電
子機器の放熱装置であって、ケースに着脱可能に嵌合さ
れる金属製の枠体に伝熱板部をばね機構部を介して配線
基板面とほぼ平行に形成し、この伝達板部を電子部品の
発熱部品に当接するように構成したものである。
に当接される当接面部と、この当接面部に連続する放熱
面部とから構成するものである。また、前記構成におい
て枠体をケースと一体に形成し、伝熱板部をばね機構部
を介してケースと一体化して構成したものである。
枠体にばね機構部を介して形成した伝熱板部は、電子部
品の発熱部品に均等に当接し、発熱部品が発生した熱を
伝達板部を通して外部へ効率よく放出することができ
る。また、伝熱板部は、発熱部品に当接される当接面部
とこの当接面部に連続する放熱面部とから構成すること
により、発熱部品が発生した熱の放熱効果を一層向上す
ることができる。
ケースと一体化することにより構成が簡単化される。
〜図5を参照して説明するに、この実施の形態は電子機
器として衛星デジタル放送、地上デジタル放送等のデジ
タル放送を受信するデジタルチューナーユニットの放熱
装置に適用したものである。
視図、図2は図1に示す放熱装置を取付けたデジタルチ
ューナーユニットの平面図、図3は図2に示すデジタル
チューナーユニットの縦断側面図である。
金属板例えばブリキ板により形成され、電子機器側に着
脱可能に嵌合される長方形の枠体12に伝熱板部13を
ばね機構部としての弾性屈伸部14a,14bを介して
形成して構成される。
の放熱装置11は、電子機器としてデジタルチューナー
ユニット15に取付けるもので、本例のデジタルチュー
ナーユニット15は、配線基板16に比較的小型のチュ
ーナー用ケース17を固定し、このケース17の外側に
デジタル回路部18を配して構成されて、このケース1
7の一部からデジタル回路部18にかけて放熱装置11
の枠体12が着脱可能に嵌合され、伝熱板部13がデジ
タル回路部18の電子部品の発熱部品に当接するように
なっている。
6は所定の回路がプリント配線され、この配線基板16
に複数の電子部品19が所定の位置に実装されると共に
この所定部位を覆うように比較的小型のチューナー用ケ
ース17を固定して磁気シールドし、このチューナー用
ケース17の外側に磁気シールドする必要のないデジタ
ル回路部18が設けられ、このデジタル回路部18には
集積回路部品(IC)20が実装されている。このIC
20は駆動中の温度上昇が大で発熱部品となっている。
また、配線基板16にはチューナー用ケース17の内側
に位置して磁気シールドを必要とする接続用コネクタ2
1を取付け、チューナー用ケース17の外側、すなわ
ち、デジタル回路部18側に磁気シールドの必要のない
接続用コネクタ22を取付けてあり、夫々の接続用コネ
クタ21,22には複数のピン端子21a,22aを有
している。また、チューナー用ケース17の前面側には
高周波信号入力端子23が取付けられている。
15に嵌合して取付けられる本例の放熱装置11の枠体
12は、一端部側(前端部側)にチューナー用ケース1
7に嵌合する嵌合部12aを形成し、他端部(後端部)
に配線基板16の他端部(後端部)に係合する係合部1
2bを形成してある。
は、平面視四辺形状で前辺部にはチューナー用ケース1
7に形成した爪片17aに引掛け係合する係合縁部12
a1 が形成され、両側辺部及び後辺部にはチューナー用
ケース17の両側面及び後面に夫々、圧接係合する複数
の圧接爪片12a2 ,12a3 及び12a4 が形成され
ている。また、後端部の係合部12bは、配線基板16
の後端部に挟持状に係合するようになっており、後端縁
及び両側縁からほぼ直角に折曲して複数の係合片を形成
し、その後端縁側においては両側の複数の係合片12b
1 は配線基板16の下縁側に弾性的に圧接係合するよう
に形成され、中間の係合片12b2 は略L字状に折曲形
成されてその折曲端が配線基板16の上縁側に当接され
るように形成されており、また両側縁の両側係合片12
b3 ,12b4 も略L字状に折曲形成されてその折曲端
が配線基板16の上縁側に当接されるように形成されて
いる。
成される伝熱板部13はデジタルチューナーユニット1
5のチューナー用ケース17に嵌合する嵌合部12aと
配線基板16の後端部に係合する係合部12bとの間に
位置して、すなわち、配線基板16にチューナー用ケー
ス17の外側において実装される発熱部品であるデジタ
ル回路部18のIC20に対応して両側部の弾性屈伸部
14a,14bを介して形成されている。
れる当接面部13aと、この当接面部13aに連続する
放熱面部13bとから形成されて放熱面部13bには表
面積を大にするために複数の長孔13b1 を形成してあ
る。また、この伝熱板部13を枠体12に対して支持す
る弾性屈伸部14a,14bは当接面部13aの両側縁
部のほぼ中央部と枠体12の両側縁部との間において側
面視く字状に弾性的に折曲して形成されて伝熱板部1
3、特に当接面部13aを水平、すなわち、配線基板1
6に対して平行に位置するように支持している。
ジタルチューナーユニット15に取付けるには、図2、
図3に示すように、枠体12の前端部側の嵌合部12a
を配線基板16に固定したチューナー用ケース17に、
その前辺部の係合縁部12a 1 をケース17の爪片17
aに引掛け係合すると共に両側辺部及び後辺部の圧接爪
片12a2 ,12a3 及び12a4 をケース17の両側
面部及び後面部に圧接係合して嵌合し、後端部の係合部
12bを配線基板16の後端部に、係合片12b1 を配
線基板16の下縁側に圧接係合させると共に中間の係合
片12b2 及び両側係合片12b3 ,12b4 を上縁側
に当接させることにより挟持状に係合して取付ける。こ
の状態で伝熱板部13の当接面部13aが配線基板16
上のデジタル回路部18の集積回路部品(IC)20の
上面に全面にわたって均等に当接される。
駆動により発生する熱は伝熱板部13の当接面部13a
に吸収されて放熱面部13bに伝達され、この放熱面部
13bから外部へ放出される。
部品のうちの発熱部品である集積回路部品(IC)20
より発生する熱は放熱装置11により外部へ効率よく放
出されて、この集積回路部品(IC)20の温度上昇を
効果的に抑制することができる。
はブリキ板等の金属により打抜きプレス加工により一体
に形成できて廉価な製品として提供できる。
施の形態の他例を説明する。この他例の放熱装置はヒー
トシンクを取付けて構成したものである。
形の枠体32に、発熱部品である集積回路部品(IC)
20に対応する伝熱板部33をばね機構部としての弾性
屈伸部34a,34bを介して形成し、枠体32の前部
側にはチューナー用ケース17に嵌合する嵌合部32a
が形成され、後端部には配線基板16の後端部に上下か
ら挟持状に係合する係合部32bが形成されている。こ
の他例の場合もブリキ板等の板金を打抜きプレス加工に
より一体に形成される。
32の伝熱板部33にヒートシンク35を取付けて構成
される。この他例では伝熱板部33は放熱面部を形成せ
ず、当接面部のみにより形成し、この伝熱板部33には
ヒートシンク35のフィン35aが挿通される通孔33
aを形成してある。この伝熱板部33の通孔33aに下
面側からヒートシンク35のフィン35aを挿通して本
体を伝熱板部33の下面側に当接して取付ける。
ンク35の取付けは、伝熱板部33にヒートシンク35
の本体を固定する必要はなく、伝熱板部33とこれが対
応する集積回路部品(IC)20の上面との間に挟み込
むことにより、ヒートシンク35は外れることなく装着
が可能である。そして、このヒートシンク35は枠体3
2の弾性屈伸部34a,34bの弾性により下面側は集
積回路部品(IC)20の上面に均等に圧接される。
は、ヒートシンク35を用いて発熱部品の放熱を行うの
で発熱量の大の発熱部品の放熱装置として適するもので
ある。また、発熱量が比較的小の発熱部品の場合はヒー
トシンク35を取付けず、枠体32の伝熱板部33を直
接発熱部品に当接させるように用いることができる。
枠体32の嵌合部32a及び係合部32bは、前述した
一例の放熱装置11の枠体12の嵌合部12a及び係合
部12bと同様に構成され、ケース17に嵌合する嵌合
部32aは、前辺部に係合縁部32a1 を、両側辺部及
び後辺部に圧接片32a2 ,32a3 及び32a4 を夫
々形成して構成され、また、係合部32bは配線基板1
6の下縁側に圧接係合される複数の係合片32b1 と上
縁側に当接される中間の係合片32b2 及び両側係合片
32b3 ,32b4 とから配線基板の後端部に挟持して
係合されるように構成されている。
本発明はこの実施の形態の各例に限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるも
のである。
示の構成に限ることなく、電子機器の配線基板に固定さ
れるケースの構成、形状に合せて着脱可能に嵌合できる
ように構成すればよく、また、係合部も配線基板に上下
から挟持状に係合できる構成であればよく、図示の構成
に限ることはない。
合して保持されるようにしてもよい。また、伝熱板部は
これが当接される電子機器側の発熱部品の形状、大きさ
に対応して任意に変更できるものであり、この伝熱板部
の当接面部に連続する放熱面部は当接面部と平行な平面
に限ることなく、設置空間の許容範囲内で立上げて立体
状に形成してもよく、この場合は、放熱効果が向上す
る。
ニットに限ることなく、発熱部品が実装される他の電子
機器にも適用できるものである。
熱装置は、伝熱板部がばね機構部を介して枠体に支持さ
れる構成であるため、発熱部品に対して均等に当接され
て放熱効果が向上し、また、伝熱板部は発熱部品に当接
する当接面部に連続して放熱部面を形成することによっ
て放熱面積が拡大し、放熱効果が一層向上される。
能な取付け部を形成することにより、ヒートシンクの必
要と不必要の使い分けが可能で、不必要な場合にはコス
トの低減化に貢献する。
は、ブリキ板等の板金により打抜きプレス加工により形
成することができるので製作が簡単でコストが廉価であ
る。
ーユニットの平面図である。
側面図である。
る。
る。
る。
a,32a‥‥嵌合部、12b,32b‥‥係合部、1
3,33‥‥伝熱板部、13a‥‥当接面部、13b‥
‥放熱面部、14a,14b‥‥弾性屈伸部、15‥‥
デジタルチューナーユニット、16‥‥配線基板、17
‥‥チューナー用ケース、18‥‥デジタル回路部、2
0‥‥集積回路部品(IC)
Claims (7)
- 【請求項1】 電子部品が実装された配線基板と、この
配線基板に取付けられ電磁遮蔽するケースとを備えた電
子機器の放熱装置であって、 前記ケースに着脱可能に嵌合される金属製の枠体に伝熱
板部をばね機構部を介して前記配線基板面と平行に形成
し、前記伝熱板部を前記電子部品の発熱部品に当接する
ようにしたことを特徴とする電子機器の放熱装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の電子機器の放熱装置にお
いて、 前記枠体に形成される伝熱板部は前記発熱部品に当接さ
れる当接面部と、この当接面部に連続する放熱面部とか
ら成ることを特徴とする電子機器の放熱装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の電子機器の放熱装置にお
いて、 前記枠体には前記ケースに締付け状に嵌合された嵌合部
を形成すると共に前記配線基板に表裏両面側から挟圧状
に係合される係合部を形成したことを特徴とする電子機
器の放熱装置。 - 【請求項4】 請求項1記載の電子機器の放熱装置にお
いて、 前記伝熱板部にヒートシンクの取外し可能な取付け部を
形成し、ヒートシンクを前記伝熱板部と前記電子部品の
発熱部品との間に挟み込み保持するようにしたことを特
徴とする電子機器の放熱装置。 - 【請求項5】 請求項1記載の電子機器の放熱装置にお
いて、 前記電子部品の発熱部品はパッケージの表面が偏平な集
積回路部品であることを特徴とする電子機器の放熱装
置。 - 【請求項6】 前記電子機器がチューナーユニットであ
ることを特徴とする請求項1に記載の電子機器の放熱装
置。 - 【請求項7】 請求項1に記載の電子機器の放熱装置に
おいて、 前記枠体を前記ケースと一体に形成し、前記伝熱板部を
ばね機構部を介して前記ケースと一体化したことを特徴
とする電子機器の放熱装置。
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- 2000-12-21 JP JP2000389027A patent/JP4300706B2/ja not_active Expired - Fee Related
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