JP2002159838A - ハイドロゲル粒子 - Google Patents

ハイドロゲル粒子

Info

Publication number
JP2002159838A
JP2002159838A JP2001241012A JP2001241012A JP2002159838A JP 2002159838 A JP2002159838 A JP 2002159838A JP 2001241012 A JP2001241012 A JP 2001241012A JP 2001241012 A JP2001241012 A JP 2001241012A JP 2002159838 A JP2002159838 A JP 2002159838A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrogel particles
hydrogel
oil
oily component
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001241012A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3483543B2 (ja
Inventor
Hidetoshi Nomoto
秀利 野元
Norifumi Ueno
訓史 上野
Chitoshi Shigeno
千年 重野
Hideaki Kubo
英明 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2001241012A priority Critical patent/JP3483543B2/ja
Publication of JP2002159838A publication Critical patent/JP2002159838A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3483543B2 publication Critical patent/JP3483543B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
  • Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Colloid Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】化粧品、医薬品、医薬部外品、食品等に適用さ
れる、それら用途に使用される油性成分を含むハイドロ
ゲル粒子であって、皮膚等に塗布した際の指等による崩
壊をスムーズに行うことができる、延びが良好でやカス
残りのない崩壊性が良好な粒子を提供することにある。
より詳しくは、崩壊性が良好で、かつ塗布時にべとつき
がないハイドロゲル粒子、又は崩壊性が良好で、かつ粒
子からの油性成分の漏出等がないハイドロゲル粒子を提
供すること。 【解決手段】非架橋型ハイドロゲルを含む連続相及び油
性成分を含む分散相を有し、前記油性成分が固体脂及び
/又は液体油からなるハイドロゲル粒子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハイドロゲル粒子
に関する。更に詳しくは、化粧品、医薬品、医薬部外
品、食品等に適用しうる、それらの油性成分が分散され
たハイドロゲル粒子に関する。
【0002】
【従来の技術】油性成分を含有するカプセルとしては、
油中水型エマルジョンを内包したカプセルであって、カ
プセルの皮膜がカプセル全量に対して0.1 〜1.0 重量%
であるアルギン酸カルシウムからなるカプセル(特許第
2619705 号明細書)や、鉄、銀、ストロンチウム、アル
ミニウム、マンガン、セレン、カルシウム及び亜鉛から
なる群より選ばれた1種以上の多価の金属塩の水溶液
と、1種以上のアルギン酸塩水溶液とからなるカプセル
(特許第2934899 号明細書)が知られている。
【0003】しかしながら、これらのカプセルは、水溶
性アルギン酸塩と水溶性カルシウム塩とを反応させ、水
不溶性のアルギン酸カルシウムの皮膜を生成させること
によって製造されているため、芯成分に2価以上の金属
イオンを含む界面活性剤、水溶性高分子化合物、無機塩
等を加えることが制限されている。また、カプセルは、
アルギン酸塩水溶液をノズルを介して多価金属塩の水溶
液に滴下することによって製造されているため、球形度
が高く、単分散性が良好なカプセルを製造することが困
難である。
【0004】上記以外にも、皮膜成分が寒天、芯成分が
油性成分であるソフトカプセルが知られている(特開平
1-193216号公報)。しかしながら、このソフトカプセル
には、皮膚に適用したときに寒天のカスが皮膚上に残留
するため、塗布時に違和感が生じるという欠点がある。
【0005】また、前述したカプセルのいずれにも、油
性成分を高比率で含有させて安定に製造することが困難
であるという欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、化粧
品、医薬品、医薬部外品、食品等に適用される、それら
用途に使用される油性成分を含むハイドロゲル粒子であ
って、皮膚等に塗布した際の指等による崩壊をスムーズ
に行うことができる、延びが良好でやカス残りのない崩
壊性が良好な粒子を提供することにある。より詳しく
は、本発明の課題は、崩壊性が良好で、かつ塗布時にべ
とつきがないハイドロゲル粒子、又は崩壊性が良好で、
かつ粒子からの油性成分の漏出等がないハイドロゲル粒
子を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、非架橋型ハイ
ドロゲルを含む連続相及び油性成分を含む分散相を有
し、前記油性成分が固体脂及び/又は液体油からなるハ
イドロゲル粒子に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のハイドロゲル粒子は、連
続相に非架橋型ハイドロゲルが含まれている点及び分散
相に油性成分が含まれている点に大きな特徴がある。
【0009】このように、本発明のハイドロゲル粒子
は、非架橋型ハイドロゲルが使用されているので、配合
上の制約が解消するととともに、架橋型ハイドロゲル粒
子のように粒子内部よりも表面のほうが硬いというよう
なことがなく、粒子内の硬度が均一であるので、皮膚等
に塗布した際に手指等で円滑に崩壊させることができ
る。更に、ハイドロゲル粒子には、内層と外層が同心状
であるカプセルが有する殻、つまり外皮を持たないの
で、皮膚に適用したときにそのハイドロゲル粒子がスム
ーズに破壊して延ばしやすく、カス残りがないという優
れた効果が発現される。
【0010】本明細書にいう「ハイドロゲル粒子」と
は、ハイドロゲル中に油性成分を分散させた1個又は複
数個の粒子をいう。なお、ハイドロゲル粒子の概念に
は、外層である外皮と内層である芯成分とからなる、内
層と外層が同心状のカプセルは含まれない。
【0011】本明細書にいう「ハイドロゲル」とは、水
を溶媒としてゲル化剤から得られたゲルをいう。また、
本明細書にいう「非架橋型ハイドロゲル」とは、ゲル化
がイオン、例えば、カリウムイオンやカルシウムイオン
等との反応によって生じるのではなく、ゲル化剤が寒天
である場合のようにゾル−ゲルの熱可逆性によってゲル
化が生じるものをいう。寒天の水への溶解温度は、一般
に75℃以上、その主なものについては75〜90℃であり、
寒天を水に溶解させた後、冷却したときのゲル化温度は
30〜45℃である。
【0012】連続相には、非架橋型ハイドロゲルのゲル
化剤及び水以外に、特開2000-126586 号公報に記載の糖
類、多価アルコール、水溶性高分子化合物等の水溶性有
機化合物や以下に記載の着色剤、防腐剤、水溶性香料等
の成分が含有されていてもよい。また、これらの成分
は、非架橋型ハイドロゲルに含有されていてもよい。
【0013】糖類としては、グルコース、ガラクトー
ス、フルクトース、マンノース、マンニトール、サッカ
ロース、マルトース、ラクトース等が挙げられる。
【0014】多価アルコールとしては、グリセリン、ソ
ルビトール、エチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、オリゴサッカライド等が挙げられる。
【0015】水溶性高分子化合物としては、ポリアクリ
ル酸ソーダ、ポリエチレンイミン、ポリビニルアルコー
ル、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピロリドン等
が挙げられる。
【0016】非架橋型ハイドロゲルのゲル化剤として
は、寒天、ゼラチン等が挙げられ、これらは単独で又は
2種以上を混合して用いることができる。これらの中で
は、寒天が好ましい。なお、寒天のゼリー強度は、使用
時の感触の観点から、68.6kPa(700g/cm2)以下が好まし
く、19.6kPa (200g/cm2)〜63.7kPa (650g/cm2)がより好
ましい。
【0017】ここで、ゼリー強度は、日寒水式法により
求められる。日寒水式法によれば、ゼリー強度は、ゲル
化剤の1.5 重量%水溶液を調製し、その水溶液を20℃で
15時間放置して凝固せしめたゲルに、日寒水式ゼリー強
度測定器〔(株)木屋製作所製〕により荷重をかけ、20
℃においてゲルが20秒間その荷重に耐えるときの表面積
1cm2 あたりの最大重量(g)である。
【0018】ハイドロゲル粒子中における連続相の含有
量は、ハイドロゲル粒子の洗浄時及び化粧品等への配合
時の壊れを防止する観点から、40〜99重量%が好まし
く、40〜92.5重量%がより好ましく、60〜90重量%が更
に好ましく、60〜80重量%が特に好ましい。
【0019】また、連続相における非架橋型ハイドロゲ
ルのゲル化剤の含有量は、使用時の感触をよくし、ハイ
ドロゲル粒子の洗浄時及び化粧品等への配合時の壊れを
防止する観点から、0.25〜5.1 重量%が好ましく、0.75
〜2.0 重量%がより好ましい。なお、連続相における非
架橋型ハイドロゲル以外の成分には、水及び必要に応じ
て用いられる後述する着色剤、防腐剤等が用いられる。
【0020】したがって、ハイドロゲル粒子中における
非架橋型ハイドロゲルのゲル化剤の含有量は、使用時の
感触をよくし、ハイドロゲル粒子の洗浄時及び化粧品等
への配合時の壊れを防止する観点から、0.1 〜5.0 重量
%、好ましくは0.3 〜2.0 重量%が望ましい。
【0021】分散相には、油性成分が含まれるが、その
他、着色剤、防腐剤等が含まれていてもよい。油性成分
は、固体脂及び/又は液体油からなる。
【0022】ここで、本明細書にいう固体脂とは、融点
が35℃以上である油性成分をいい、また液体油とは融点
が35℃未満である油性成分をいう。
【0023】油性成分は、ハイドロゲル粒子からの油性
成分の漏出を防止する観点から、固体脂と液体油との混
合油を含有することが好ましい。
【0024】油性成分の融点は、高温保存時にハイドロ
ゲル粒子から油性成分が漏出するのを抑制する観点か
ら、35℃以上が好ましく、40〜90℃がより好ましく、55
〜90℃が更に好ましく、60〜80℃が特に好ましい。固体
脂、液体油、乳化分散剤及び油性成分の融点は、それぞ
れ、以下の実施例で示された示差走査熱量測定法(DSC:
Differential Scanning Calorimetry)によって測定した
ときの値である。
【0025】固体脂の融点は、油性成分の融点を35℃以
上とするものが好ましい。しかし、ハイドロゲル粒子か
らの油性成分の漏出の抑制の観点から、固体脂の融点
は、好ましくは40〜120 ℃、より好ましくは50〜90℃、
特に好ましくは50〜80℃である。
【0026】固体脂としては、固体のセラミド、固体の
スフィンゴ脂質、固形パラフィン、固体の高級アルコー
ル、ワセリン、固体のシリコーン、固体の油剤及び固体
の香料からなる群より選ばれた1種以上であって、融点
が35℃以上であるものが挙げられる。これらのなかで
は、皮膚を保護する観点から、固体のセラミド、固体の
高級アルコール、ワセリン、固体のシリコーン及び固体
の香料が好ましく、固体のセラミドがより好ましい。
【0027】固体のセラミドの例としては、糖セラミ
ド、タイプI〜タイプVIの天然セラミド、N−(2−ヒ
ドロキシ−3−ヘキサデシロキシプロピル)−N−2−
ヒドロキシエチルヘキサデカナミド、N−(2−ヒドロ
キシ−3−ヘキサデシロキシプロピル)−N−2−ヒド
ロキシエチルデカナミド、N−(テトラデシロキシヒド
ロキシプロピル−N−ヒドロキシエチルデカナミド等の
セラミドの脂肪族アミド誘導体等が挙げられる。これら
のなかでは、分散安定性の向上、すなわちハイドロゲル
粒子からの油性成分が漏出するのを抑制する観点から、
N−(2−ヒドロキシ−3−ヘキサデシロキシプロピ
ル)−N−2−ヒドロキシエチルヘキサデカナミドが好
ましい。
【0028】なお、固体脂として、固体のセラミドを用
いる場合には、ハイドロゲル粒子における固体のセラミ
ドの含有量は、皮膚保護性を向上させる観点から、7.5
〜60重量%が好ましく、9〜30重量%がより好ましい。
固体のスフィンゴ脂質の例としては、フィトスフィンゴ
シン等が挙げられる。
【0029】固形パラフィンの例としては、JIS K 2235
に記載されている120 パラフィン〜155 パラフィン、軟
ロウ及び日本薬局方のパラフィンからなる群より選ばれ
た1種以上が挙げられる。
【0030】固体の高級アルコールの例としては、ミリ
スチルアルコール、セチルアルコール、セトステアリル
アルコール、ステアリルアルコール、2−オクチルドデ
カノール及びベヘニルアルコールからなる群より選ばれ
た1種以上が挙げられる。これらのなかでは、ハイドロ
ゲル粒子から油性成分が漏出するのを抑制する観点か
ら、セチルアルコール、ステアリルアルコール及びベヘ
ニルアルコールから選ばれた1種以上が好ましい。
【0031】固体のシリコーンの例としては、ステアロ
キシメチルポリシロキサン、オキサゾリン変性シリコー
ン、ポリエチレン−メチルポリシロキサン共重合体、ア
ルキル変性シリコーン、高分子シリコーン・アルキル共
変性アクリル樹脂、シリコーンゴム及びシリコーンビー
ズからなる群より選ばれた1種以上が挙げられる。
【0032】固体の油剤としては、硬化油及び高級脂肪
酸が挙げられる。硬化油の例としては、原料油がヤシ
油、パーム油及び牛脂からなる群より選ばれた1種以上
である硬化油が挙げられる。
【0033】高級脂肪酸の例としては、ラウリン酸、ミ
リスチン酸、パルミチン酸、ベヘニン酸及びステアリン
酸からなる群より選ばれた1種以上が挙げられる。
【0034】固体の香料としては、メントール及びセド
ロールから選ばれた1種以上が挙げられる。
【0035】油性成分における固体脂の含有量は、ハイ
ドロゲル粒子から油性成分が漏出するのを抑制する観点
及び皮膚上での延ばしやすさの観点から、1〜80重量%
が好ましく、6〜80重量%がより好ましく、10〜70重量
%が更に好ましく、19〜50重量%がもっとも好ましい。
【0036】液体油の例としては、液体の皮膚保護剤、
液体の油剤及び液体の香料からなる群より選ばれた1種
以上であって、融点が35℃未満であるものが挙げられ
る。なお、液体油には、皮膚を保護する観点から、液体
の皮膚保護剤が含有されていることが好ましい。
【0037】液体の皮膚保護剤は、皮膚を柔軟にした
り、平滑にすることにより、肌荒れを防止する成分であ
る。液体の皮膚保護剤の例としては、液体のパラフィ
ン、液体のエステル油、液体の高級アルコール、液体の
スクワラン、液体のグリセライド等の液体油脂類;液体
のセラミド;液体のスフィンゴ脂質;アクリル系ポリマ
ー、スチレン系ポリマー、エーテル系ポリマー、エステ
ル系ポリマー又はシリコーン系ポリマーのエマルジョン
及びサスペンジョンからなる群より選ばれた1種以上が
挙げられる。
【0038】液体のセラミドの例としては、セチロキシ
プロピルグリセリルメトキシプロピルミリスタミド等が
挙げられる。
【0039】液体のスフィンゴ脂質の例としては、1−
(2−ヒドロキシエチルアミノ)−3−イソステアリル
オキシ−2−プロパノール等が挙げられる。
【0040】液体の油剤は、揮発性及び不揮発性のいず
れであってもよい。その例としては、液体の炭化水素
油、液体の植物油、液体の脂肪酸等;液体のエチレング
リコールジ脂肪酸エステル(脂肪酸の炭素数は12〜3
6)、液体のジアルキルエーテル(炭素数は12〜36)等
の液体の油脂類;及び液体のシリコーン類からなる群よ
り選ばれた1種以上が挙げられる。
【0041】液体の植物油としては、大豆油、ヤシ油、
パーム核油、アマニ油、綿実油、ナタネ油、キリ油、ヒ
マシ油等が挙げられる。
【0042】液体の脂肪酸としては、オレイン酸、カプ
リル酸等が挙げられる。
【0043】液体のシリコーン類は、シラノール骨格を
有するものであればよい。液体のシリコーン類の例とし
ては、メチルポリシロキサン、メチルフェニルシロキサ
ン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチル
シクロペンタシロキサン、メチルハイドロジェンポリシ
ロキサン、高重合メチルポリシロキサン、シリコーン樹
脂、アミノ変性シリコーン及びアルキル変性シリコーン
からなる群より選ばれた1種以上が挙げられる。
【0044】液体の香料としては、従来使用されている
ものであればよく、特に限定がない。
【0045】油性成分における液体油の含有量は、ハイ
ドロゲル粒子から油性成分が漏出するのを抑制する観点
及び皮膚上での延ばしやすさの観点から、50〜99重量%
が好ましく、20〜94重量%がより好ましく、30〜90重量
%が更に好ましく、50〜81重量%がもっとも好ましい。
【0046】油性成分の形態には、特に限定がなく、例
えば、油中水滴型エマルジョン等が挙げられる。
【0047】以下に示す着色剤及び防腐剤は、前記した
ように、分散相及び/又は連続相に含まれていてもよ
い。
【0048】着色剤としては、顔料及び染料が挙げられ
る。これらの着色剤は、それぞれ単独で又は2種以上を
混合して用いることができる。
【0049】顔料としては、例えば、カーボンブラッ
ク、タルク、カオリン、雲母、雲母チタン、ベンガラ、
オキシ塩化ビスマス、珪酸マグネシウム、酸化チタン等
の無機顔料、及び赤色202 号、赤色204 号、赤色205
号、赤色206 号、赤色219 号、赤色228 号、赤色404
号、黄色205 号、黄色401 号、だいだい色401 号、青色
404号等の有機顔料が挙げられる。
【0050】染料としては、油溶性染料、建染染料、レ
ーキ染料等が挙げられる。
【0051】油溶性染料としては、例えば、赤色505
号、赤色501 号、赤色225 号、黄色404 号、黄色405
号、黄色204 号、だいだい色403 号、青色403 号、緑色
202 号、紫色201 号等が挙げられる。
【0052】建染染料としては、例えば、赤色226 号、
青色204 号、青色201 号等が挙げられる。
【0053】レーキ染料としては、例えば、種々の酸性
染料をアルミニウムやバリウムでレーキしたもの等が挙
げられる。
【0054】防腐剤としては、パラオキシ安息香酸メチ
ル、イソプロピルメチルフェノール、エタノール、フェ
ノキシエタノール、デヒドロ酢酸及びその塩類、パラオ
キシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パ
ラオキシ安息香酸ブチル、エチルアルコール等が挙げら
れ、これらは単独で又は2種以上を混合して用いること
ができる。
【0055】油性成分の平均粒径は、ハイドロゲル粒子
の平均粒径の10%以下であることが好ましい。また、ハ
イドロゲル粒子を皮膚上で滑らかに延ばすことができる
ようにする観点から、油性成分の平均粒径は、好ましく
は500 μm以下、より好ましくは100 μm以下、更に好
ましくは50μm以下、特に好ましくは20μm以下であ
る。また、油性成分の平均粒径は、油性成分の皮膚への
なじみ性の向上の観点から、好ましくは0.5 μm以上、
より好ましくは4μm以上、更に好ましくは5μm以
上、特に好ましくは10μm以上である。これらの事項を
考慮すれば、油性成分の平均粒径は、0.5 〜500 μmが
好ましく、4〜100 μmがより好ましく、5〜50μmが
更に好ましく、10〜20μmが特に好ましい。
【0056】なお、油性成分の平均粒径は、以下の実施
例に示されている測定法によって求められる。
【0057】ハイドロゲル粒子における分散相の含有量
は、ハイドロゲル粒子の洗浄時及び化粧品等への配合時
の壊れの防止の観点から、1〜60重量%が好ましく、7.
5 〜60重量%がより好ましく、10〜40重量%が更に好ま
しく、20〜40重量%が特に好ましい。
【0058】分散相における油性成分の含有量は、使用
時における感触の向上の観点から、1〜100 重量%が好
ましく、50〜100 重量%がより好ましく、90〜100 重量
%が更に好ましい。なお、分散相における油性成分以外
の成分には、必要に応じて用いられる後述する着色剤、
防腐剤等が用いられる。
【0059】したがって、ハイドロゲル粒子における油
性成分の含有量は、使用時における感触の向上及びハイ
ドロゲル粒子の洗浄時及び化粧品等への配合時の壊れの
防止の観点から、0.01〜60重量%が好ましく、7.5 〜50
重量%がより好ましく、20〜40重量%が更に好ましい。
【0060】ハイドロゲル粒子の平均粒径は、外観及び
生産性の観点から、5 〜10000 μmが好ましく、100 〜1
0000 μm がより好ましく、500 〜5000μm が更に好ま
しく、1150〜5000μm が特に好ましい。ハイドロゲル粒
子の平均粒径は、各種目開きのふるいを用い、粒子100
gを水中で湿式分級し、余分な水分を濾紙で除去した後
に重量を測定して重量平均粒径で表す(フルイ法)。
【0061】また、ハイドロゲル粒子の形状は、特に限
定がないが、曲面で構成された回転体の形状を有するこ
とが好ましい。ここで、「曲面で構成された回転体」と
は、仮想軸及び連続的な曲線で構成された閉じた図を仮
想軸で回転させたものをいい、三角錐や円柱等の平面を
有する形状は含まない。ハイドロゲル粒子の形状は、美
観の観点から、球状体であることがより好ましい。
【0062】ハイドロゲル粒子の最長の径と最短の径の
比(最長の径/最短の径)は、美観を向上させる観点か
ら、1.7 以下、好ましくは1.5 以下、より好ましくは1.
2 以下が望ましい。
【0063】また、最長の径と最短の径の比(最長の径
/最短の径)が1.7 以下であるハイドロゲル粒子を80重
量%以上、好ましくは90重量%以上含有することが、美
観を向上させる観点から好ましい。最長の径と最短の径
は、以下に示す実施例に記載の球形度の測定方法によっ
て測定された値である。
【0064】また、使用時における感触の向上の観点か
ら、ハイドロゲル粒子の圧縮破断応力は、好ましくは2
〜40kPa 、より好ましくは5〜25kPa であり、ハイドロ
ゲル粒子の弾性率は、好ましくは10〜150 kPa 、より好
ましくは30〜100 kPa である。
【0065】圧縮破断応力が2kPa 以上である場合、ハ
イドロゲル粒子の洗浄時やハイドロゲル粒子を化粧品等
に配合する時にハイドロゲル粒子が壊れがたく、40kPa
以下である場合、皮膚上での伸びやなじみが良好であ
る。
【0066】弾性率が10kPa 以上である場合、ハイドロ
ゲル粒子の洗浄時やハイドロゲル粒子を化粧品等に配合
する時にハイドロゲル粒子が壊れがたく、洗浄時にハイ
ドロゲル粒子に分散させた油性成分が流れ出ることがな
い。また、弾性率が150 kPa以下である場合、ハイドロ
ゲル粒子の皮膚での延びやなじみが良好である。
【0067】なお、圧縮破断応力及び弾性率は、以下に
示す実施例に記載の測定方法によって測定された値であ
る。
【0068】ハイドロゲル粒子は、以下のようにして製
造することができる。例えば、水性成分として非架橋型
ハイドロゲルをイオン交換水と混合し、その溶解温度以
上の温度に加熱して十分に溶解させる。別に油性成分同
士を混合し、加熱溶解する。ゲル化温度以上の温度で、
水性成分と油性成分とを混合し、水中油型分散液を調製
する。水中油型分散液を調製する方法には特に限定がな
い。水中油型分散液を調製する際には、各種攪拌機、分
散機等を用いた公知の技術を用いることができる。な
お、分散液の安定性の観点から、水性成分及び/又は油
性成分に乳化分散剤を添加することが好ましく、水性成
分に乳化分散剤を添加することが更に好ましい。
【0069】ここで、乳化分散剤としては、高分子乳化
分散剤、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性
剤、カチオン性界面活性剤及び両性界面活性剤からなる
群より選ばれた1種以上が挙げられる。非イオン性界面
活性剤の融点は、ハイドロゲル粒子から油性成分が漏出
するのを抑制する観点から、好ましくは35℃以上、より
好ましくは40〜90℃、更に好ましくは50〜90℃、特に好
ましくは60〜80℃である。
【0070】乳化分散剤のなかでは、粒子の延ばしやす
さと、洗浄時及び化粧品等への配合時のハンドリング性
の観点から、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活
性剤、カチオン性界面活性剤及び両性界面活性剤からな
る群より選ばれた1種以上の界面活性剤と高分子乳化分
散剤との併用が好ましく、非イオン性界面活性剤と高分
子乳化分散剤の併用がより好ましく、高分子乳化分散剤
単独が更に好ましい。高分子乳化分散剤を使用した場合
には、界面活性剤の添加を低減又はなくすことができる
ので、皮膚上に塗布した際の界面活性剤によるべとつき
を低減させることができる。
【0071】高分子乳化分散剤としては、特に限定がな
いが、アクリル酸−メタクリル酸アルキル共重合体、特
開平7-100356号公報に記載の両性高分子化合物と高級脂
肪酸とから合成される複合体、特開平8-252447号公報及
び特開平9-141079号公報に記載の水溶性両親媒性高分子
電解質、特開平9-141080号公報及び特開平9-141081号公
報に記載の水溶性架橋型両親媒性高分子電解質、特開平
10-53625号公報に記載のアクリル酸系共重合体、ポリビ
ニルピロリドン、ポリビニルアルコール及びその誘導
体、ポリアクリルアミド、アルキルフェノールホルムア
ルデヒド縮合物の酸化エチレン付加物等の合成高分子化
合物、グアヤガム、カラヤガム、トラガントガム、アラ
ビアガム、アラビノガラクタン、カゼイン等の天然高分
子化合物等が挙げられる。これらの高分子乳化分散剤
は、単独で又は2種以上を混合して用いることができ
る。
【0072】高分子乳化分散剤の中では、べとつきを低
減させる観点から、アクリル酸−メタクリル酸アルキル
共重合体〔例えば、日光ケミカルズ(株)製、商品名:
PEMULEN等〕、アクリル酸共重合体〔例えば、日
光ケミカルズ(株)製商品名:カーボポール等〕、ポリ
ビニルアルコール〔例えば、日本合成化学工業(株)
製、商品名:ゴーセノール等〕等が好ましく、アクリル
酸−メタクリル酸アルキル共重合体がより好ましい。
【0073】乳化性及び分散性を向上させる観点から、
中和された高分子乳化分散剤を添加してもよく、分散前
又は分散後の水性成分及び/又は油性成分に、水酸化カ
リウム、水酸化ナトリウム、水酸化アンモニウム、トリ
エタノールアミン、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル
−1,3−プロパンジオール、アミノメチルプロパノー
ル、テトラヒドロキシプロピルエチレンジアミン、β−
アラニン、リシン等の1種又は2種以上の混合物を添加
し、高分子乳化分散剤を中和してもよい。中和後のpH
は、通常、4〜8、好ましくは6〜7が望ましい。
【0074】アニオン性界面活性剤としては、例えば、
ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノール
アミン、ラウリル硫酸アンモニウム、ドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、半硬
化牛脂肪酸ナトリウム、半硬化牛脂肪酸カリウム、オレ
イン酸カリウム、ヒマシ油カリウム、アルキルナフタレ
ンスルホン酸ソーダ、ジアルキルスルホコハク酸ナトリ
ウム、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリ
ウム、アルキルリン酸ジエタノールアミン、アルキルリ
ン酸カリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫
酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン
ラウリルエーテルリン酸ナトリウム等が挙げられる。こ
れらは、それぞれ単独で又は2種以上を混合して用いる
ことができる。
【0075】カチオン性界面活性剤としては、例えば、
ラウリルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリル
トリメチルアンモニウムクロリド、セチルトリメチルア
ンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウ
ムクロリド、アルキルベンゼンジメチルアンモニウムク
ロリド、ステアリルアミンオレエート、ステアリルアミ
ンアセテート、ステアリルアミン酸等が挙げられる。こ
れらは、それぞれ単独で又は2種以上を混合して用いる
ことができる。
【0076】非イオン性界面活性剤としては、例えば、
グリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪
酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル、プロピレン脂肪酸エ
ステル、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステ
ル、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロ
ピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコー
ル脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリ
オキシエチレン硬化ヒマシ油等が挙げられる。これら
は、それぞれ単独で又は2種以上を混合して用いること
ができる。これらの中では、ハイドロゲル粒子からの油
性成分の漏出を防止する観点から、非イオン性界面活性
剤のHLBは、好ましくは10以下、より好ましくは8以
下、更に好ましは5以下、特に好ましくは3以下であ
る。
【0077】HLBは、「乳化・可溶化の技術」工学図
書(株)(昭59−5−20)p.8−12に記載の計算式に基
づいて求められる。より具体的には、多価アルコール脂
肪酸エステルの場合、式: 〔HLB〕=20(1-S/A) (式中、Sはエステルのケン化価、Aは脂肪酸の酸価を
示す)に基づいて求められ、
【0078】多価アルコール脂肪酸エステルのオキシエ
チレン付加物の場合、式: 〔HLB〕=(E+P)/5 〔式中、Eはオキシエチレン含量(重量%)、Pは多価
アルコール含量(重量%)を示す〕に基づいて求められ
る。
【0079】高級アルコールのオキシエチレン付加物の
場合、式: 〔HLB〕=E/5 (式中、Eは前記と同じ)に基づいて求められる。
【0080】前記以外の非イオン性界面活性剤の場合、
式: 〔HLB〕=7+1.171 log(Mw/Mo) (式中、Mwは界面活性剤の親水性基の分子量、Moは界面
活性剤の疎水性基の分子量、log は底が10の対数を示
す)に基づいて求めらる。
【0081】なお、非イオン性界面活性剤として、界面
活性剤Aと界面活性剤Bの2種類を併用する場合、それ
ぞれのHLBをHLBA 及びHLBB とすると、両者を
混合した非イオン性界面活性剤のHLBは、 〔HLB〕=〔(WA ×HLBA ) +(WB ×HLBB ) 〕
÷(WA + WB ) に基づいて求められる。また、非イオン性界面活性剤と
して3種類以上の界面活性剤を併用する場合、前記と同
様にしてそれらを混合した非イオン性界面活性剤のHL
Bを求めることができる。
【0082】非イオン性界面活性剤の中では、皮膚刺激
性が小さいことから、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル及びポリオキ
シエチレンソルビトール脂肪酸エステルが好ましく、ソ
ルビタンモノステアレートがより好ましい。
【0083】両性界面活性剤としては、例えば、アルキ
ルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルジメチルアミ
ンオキサイド、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエ
チルイミダゾリウムベタイン、レシチン、ラウリルアミ
ノプロピオン酸、アルキルジアミノエチルグリシン等が
挙げられる。これらは、それぞれ単独で又は2種以上を
混合して用いることができる。
【0084】乳化分散剤の量は、特に限定がないが、使
用時の感触、分散液の安定性及びハイドロゲル粒子に分
散させた油性成分の漏出防止の観点から、分散液全量10
0 重量部に対して0.001 〜20重量部が好ましく、0.01〜
5重量部がより好ましい。
【0085】かくして得られた分散液から一般的な滴下
法及び攪拌法により、ハイドロゲル粒子を製造する。な
お、ハイドロゲル粒子からの油性成分の漏れ防止の観点
から、ハイドロゲル粒子は、滴下法で製造することが好
ましい。
【0086】滴下法は、孔から分散液を吐出し、吐出さ
れた分散液がその表面張力又は界面張力によって液滴に
なる性質を利用して製造する方法である。孔から吐出さ
れる分散液には、ハイドロゲル粒子の粒径の均一性の観
点から、振動を与えることが好ましい。滴下法により形
成された液滴は、空気等の気相中又は液相中で冷却固化
され、粒子となる。
【0087】滴下法において、液滴を生成させる場所
は、気相であってもよく、あるいは液相であってもよ
い。なお、液相で形成させる場合には、液流れのない静
液中で形成させてもよいが、液滴形成管を用いて下降
流、上昇流あるいは平行流に同伴させて形成させること
が好ましい。また、孔の端面は、気相及び液相のいずれ
の中に存在していてもよいが、液相中で液滴を形成させ
る場合には、液相中に存在していることが好ましい。
【0088】攪拌法は、分散液とは実質的に混じり合わ
ない性状を有し、かつ非架橋型ハイドロゲルのゲル化温
度以上の温度に調整した液に分散液を投入し、攪拌によ
るせん断力により分散液を微粒化させ、界面張力によっ
て液滴になる性質を利用して製造する方法である。攪拌
法により形成された液滴は、分散液とは実質的に混ざり
合わない液中で冷却固化され、粒子となる。
【0089】吐出時又は投入時の分散液の温度は、特に
限定されないが、非架橋型ハイドロゲルのゲル化温度以
上の温度でかつ100 ℃以下が好ましい。また、美観に優
れた球状の粒子の製造のしやすさの観点から、該分散液
の温度は、ゲル化温度+10℃以上、好ましくはゲル化温
度+20℃以上であることが望ましい。なお、温度の上限
値は、水の沸点以下である100 ℃であることが望まし
い。
【0090】分散液の粘度は、B型粘度計で測定するこ
とができる。分散液の粘度は、特に限定されないが、そ
の吐出時又は投入時の温度において、通常、0.1 〜1000
mPa・s、好ましくは1〜800 mPa・sであることが望
ましい。
【0091】なお、得られたハイドロゲル粒子を必要に
応じて更に粉砕等により、微細なハイドロゲル粒子にし
てもよい。
【0092】
【実施例】実施例1〜10 表1に示した組成比の油性成分を80℃で加熱溶解させ、
油性成分溶液を調製した。また、表1に示した組成比の
水性成分を90℃で加熱溶解し、80℃まで冷却した後、油
性成分溶液を加えてアンカー式攪拌機で攪拌し、混合液
を得た。加熱溶解前の油性成分と水性成分との合計量を
500gとした。更に、この混合液を乳化機〔特殊機化
(株)製、商品名:T.K.ホモミクサーMARKII2.5 型〕に
て8000 r/minで1分間分散させ、分散液を調製した。こ
の分散液を80℃に加熱しながら、10mL/minの流量で口径
1.2 mmのノズルから10℃に冷却したオイル〔メチルポリ
シロキサン:信越化学工業(株)製、商品名:シリコー
ンKF-96A(20CS)〕中に吐出させ、固液分離後、粒子表面
のオイルを除去し、ハイドロゲル粒子を得た。
【0093】実施例11〜12 表1に示した組成比の油性成分と水性成分の合計量500g
を実施例1と同様にして加熱溶解した後の混合液を乳化
機で分散させずに、その代わりに混合液をノズルから吐
出させた以外は、実施例1と同様にしてハイドロゲル粒
子を得た。
【0094】比較例1〜2 表2に示した組成比の油性成分と水性成分の合計量500g
を実施例1と同様にして加熱溶解した後、80℃でアンカ
ー式攪拌機で攪拌し、混合液を得た。更に、この分散液
を乳化機〔特殊機化(株)製、商品名:T.K.ホモミクサ
ーMARKII2.5 型〕にて8000 r/minで1分間分散させ、分
散液を調製した。この分散液を20℃の1%塩化カルシウ
ム水溶液中に10mL/minの流量で口径1.2 mmのノズルから
吐出させ、固液分離後、粒子表面の1%塩化カルシウム
水溶液を除去し、ハイドロゲル粒子を得た。
【0095】比較例3〜4 表2に示した組成比の油性成分と水性成分の合計量500g
をそれぞれ加熱溶解したところ、分散液がゲル化し、粒
子化が不可能であった。
【0096】比較例5〜6 表2に示した組成比の油性成分と水性成分の合計量500g
をそれぞれ加熱溶解した後、比較例1と同じ方法にてノ
ズルから吐出させたが、液滴がゲル化せず、粒子化が不
可能であった。
【0097】
【表1】
【0098】
【表2】
【0099】実験例 次に、各実施例及び各比較例で得られた粒子化前の分散
液及びハイドロゲル粒子を用いて以下の実験を行った。
その結果を表3に示す。
【0100】(1)油性成分の平均粒径 粒子化前の分散液0.5 gを60℃の水50gで希釈し、レー
ザ回折/散乱式粒度分布測定装置〔堀場製作所(株)
製、型番:LA-910〕で測定し、体積平均粒径を算出し
た。
【0101】(2)油性成分の融点 示差走査熱量計(パーキン・エルマー社製、商品名:D
SC7示差走査カロリーメーター)で昇温速度2℃/m
in、試料量10〜20mgで測定し、DSC曲線の融解ピ
ーク温度を融点とした。油性成分の融点は、実施例1〜
12と同様にして調製した油性成分溶液について測定し
た。
【0102】(3)ハイドロゲル粒子の平均粒径 ハイドロゲル粒子の平均粒径は、各種目開きのふるい
〔標準ふるい(JIS Z 8801)1000 〜4000μm 〕を用い、
粒子100gを水中で湿式分級し、余分な水分を濾紙で除去
した後に重量を測定して隣接するふるいの目開きの算術
平均で重量平均粒径を計算した。
【0103】(4)圧縮破断応力及び弾性率 圧縮破断応力及び弾性率は、試験機用スタンド〔日本電
産シンポ(株)製、商品名:FGS-50V-L 〕に取り付けた
デジタルフォースゲージ〔日本電産シンポ(株)製、商
品名:FGX-0.2R、最小測定荷重2mN〕を用いて測定した
ときのハイドロゲル粒子の破断強度及び破断前の荷重曲
線の傾きより求めた。なお、測定子には、平面形状のア
ダプタが用いられ、測定子の下降速度は10mm/min、測定
温度は25℃である。
【0104】ハイドロゲル粒子の圧縮破断応力及び弾性
率は、測定前の粒子の断面積を用いて求めた。
【0105】(5)皮膚上での延び 20人のパネラーにより、ハイドロゲル粒子を皮膚に塗布
したときの延ばしやすさを以下の評価基準で官能評価
し、その平均値を求め、4以上を○、2.5 以上4未満を
△、2.5 未満を×として示した。
【0106】〔評価基準〕 5:のばしやすい 4:ややのばしやすい 3:わずかに延ばしにくい 2:ややのばしにくい 1:のばしにくい
【0107】(6)カス残り 20人のパネラーにより、ハイドロゲル粒子を皮膚に塗布
したときのカス残りを以下の評価基準で官能評価し、そ
の平均値を求め、4以上を○、2.5 以上4未満を△、2.
5 未満を×として示した。
【0108】〔評価基準〕 5:カスが残らない 4:あまりカスが残らない 3:わずかにカスが残る 2:ややカスが残る 1:カスが残る
【0109】(7)べとつき 20人のパネラーにより、各ハイドロゲル粒子を皮膚に塗
布したときのべとつきを以下の評価で官能評価した。平
均を求め、4以上を○、2.5 以上4未満を△、2.5 未満
を×とした。
【0110】〔評価基準〕 5:べとつかない 4:あまりべとつかない 3:わずかにべとつく 2:ややべとつく 1:かなりべとつく
【0111】(8)油漏れ ハイドロゲル粒子100 重量部と、20重量%エタノール水
溶液75重量部とを密閉容器内に入れて、40℃24時間保存
した後、密閉容器内で浮遊している油性成分を目視で観
察し、以下の評価基準に基づいて、油性成分の漏出しに
くさを油漏れとして評価した。
【0112】〔評価基準〕 ○:油浮きなし △:若干油浮きあり ×:油浮きあり
【0113】(9)球形度 ハイドロゲル粒子3gをサンプリングし、粒子が重なら
ないようにシャーレ上に水で分散させ、カメラにて撮影
した。この写真に撮った約50個の各粒子の最長の径と最
短の径を測定し、最長の径と最短の径の比が1.7 以下と
なる粒子を球形度が高い粒子とし、この球形度の高い粒
子が全体の80重量%以上を占めるものを○、50重量%以
上のものを△、50重量%未満のものを×として示した。
【0114】
【表3】
【0115】以上の結果から、ハイドロゲル粒子に非架
橋型ハイドロゲルを用いた場合には、実施例2と比較例
2とを対比して明らかなように、延びやカス残りやべと
つきがなく、油漏れが改善された粒子が得られることが
わかる。また、実施例7と比較例3〜4とを対比して明
らかなように、実施例7では、配合上の制約がないこと
がわかる。更に、実施例3及び8と比較例5〜6とを対
比して明らかなように、実施例3及び8では、油性成分
の含有量が多くても粒子化が可能であることがわかる。
【0116】
【発明の効果】本発明のハイドロゲル粒子は、皮膚等に
適用し、指等でこすったときに粒子がスムーズに破壊し
て延ばしやすく、カス残りがない、崩壊性が良好である
という効果を奏する。また、本発明のハイドロゲル粒子
は、塗布時にべとつきを与えず、粒子からの油性成分の
漏出等がないという効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/16 A61K 47/44 4J002 47/44 C08L 5/12 C08L 5/12 91/00 91/00 A23L 1/04 (72)発明者 重野 千年 和歌山市湊1334番地 花王株式会社研究所 内 (72)発明者 久保 英明 和歌山市湊1334番地 花王株式会社研究所 内 Fターム(参考) 4B035 LE01 LG12 LG25 LK04 LP36 4B041 LD10 LE10 LH10 LK18 4C076 AA09 AA16 BB31 DD01 DD08 DD09 DD30 DD34 DD37 DD38 DD43 DD45 DD46 DD52 EE09 EE12 EE23 EE27 EE30 EE52 FF16 FF35 4C083 AB032 AC012 AC072 AC122 AC182 AC302 AC392 AC422 AC442 AC482 AC641 AC642 AC902 AD092 AD152 AD212 AD302 BB11 BB12 BB13 CC02 DD41 FF01 4G065 AB05X AB09Y AB11X AB12X AB16Y AB18Y AB28X AB35X AB38Y BA07 BA09 CA03 CA15 DA01 DA02 EA10 4J002 AA003 AB05X AD023 AE05W BE023 BG013 BG133 BJ003 CC073 CH023 CP03W EG026 EH036 EH046 EN136 EV186 EV256 EW036 EW046 FD313 GB00 HA08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非架橋型ハイドロゲルを含む連続相及び
    油性成分を含む分散相を有し、前記油性成分が固体脂及
    び/又は液体油からなるハイドロゲル粒子。
  2. 【請求項2】 乳化分散剤を用いて油性成分を乳化又は
    分散させてなる請求項1記載のハイドロゲル粒子。
  3. 【請求項3】 乳化分散剤が高分子乳化分散剤を含有す
    る請求項2記載のハイドロゲル粒子。
  4. 【請求項4】 油性成分が固体脂及び液体油を含む混合
    油であり、該油性成分の融点が35℃以上である請求項
    1〜3いずれか記載のハイドロゲル粒子。
  5. 【請求項5】 固体脂が固体のセラミドである請求項1
    〜4いずれか記載のハイドロゲル粒子。
  6. 【請求項6】 最長の径と最短の径の比(最長の径/最
    短の径)が1.7 以下であるハイドロゲル粒子を80重量%
    以上含有する請求項1〜5いずれか記載のハイドロゲル
    粒子。
  7. 【請求項7】 ハイドロゲル粒子の圧縮破断応力が2〜
    40kPa であり、かつ弾性率が10〜150 kPa である請求項
    1〜6いずれか記載のハイドロゲル粒子。
  8. 【請求項8】 非架橋型ハイドロゲルのゲル化剤が、ゼ
    リー強度68.6kPa 以下の寒天である請求項1〜7いずれ
    か記載のハイドロゲル粒子。
JP2001241012A 2000-08-14 2001-08-08 ハイドロゲル粒子 Expired - Lifetime JP3483543B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001241012A JP3483543B2 (ja) 2000-08-14 2001-08-08 ハイドロゲル粒子

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-245709 2000-08-14
JP2000245709 2000-08-14
JP2001241012A JP3483543B2 (ja) 2000-08-14 2001-08-08 ハイドロゲル粒子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002159838A true JP2002159838A (ja) 2002-06-04
JP3483543B2 JP3483543B2 (ja) 2004-01-06

Family

ID=26597939

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001241012A Expired - Lifetime JP3483543B2 (ja) 2000-08-14 2001-08-08 ハイドロゲル粒子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3483543B2 (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002058990A (ja) * 2000-08-14 2002-02-26 Kao Corp ハイドロゲル粒子の製造法
JP2003238693A (ja) * 2002-02-15 2003-08-27 Kao Corp ハイドロゲル粒子
JP2004059802A (ja) * 2002-07-30 2004-02-26 Japan Science & Technology Corp 固体微粒子の製造方法およびその装置
JP2004107306A (ja) * 2002-09-20 2004-04-08 Kao Corp 皮膚化粧料
JP2004244419A (ja) * 2003-01-31 2004-09-02 Pbl Technology Ltd 携帯用包装を有するパーソナルケア組成物
JP2006176461A (ja) * 2004-12-24 2006-07-06 Dai Ichi Seiyaku Co Ltd 粒状物
WO2007066635A1 (ja) * 2005-12-07 2007-06-14 Kao Corporation ハイドロゲル粒子
JP2007152280A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Kao Corp ハイドロゲル粒子の製造方法及びそれに用いる複合粒子製造装置
JP2007517770A (ja) * 2003-10-03 2007-07-05 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 局所用組成物
JP2008019195A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Kao Corp 油性粒子及びその製造方法
WO2008149562A1 (ja) * 2007-06-06 2008-12-11 Kao Corporation ハイドロゲル粒子
WO2010061556A1 (ja) 2008-11-28 2010-06-03 花王株式会社 ハイドロゲル粒子
WO2011077674A1 (ja) 2009-12-24 2011-06-30 花王株式会社 ハイドロゲル粒子
WO2012035870A1 (ja) * 2010-09-17 2012-03-22 株式会社資生堂 皮膚化粧料
WO2016194817A1 (ja) * 2015-05-29 2016-12-08 花王株式会社 ハイドロゲル粒子の製造方法
JP2018083777A (ja) * 2016-11-24 2018-05-31 花王株式会社 染毛剤組成物
WO2022168285A1 (ja) 2021-02-05 2022-08-11 花王株式会社 ハイドロゲル構造体

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4823675B2 (ja) 2005-12-16 2011-11-24 花王株式会社 ハイドロゲル粒子の製造方法、並びに、それによって製造されるハイドロゲル粒子及びそれを用いた分散体

Cited By (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002058990A (ja) * 2000-08-14 2002-02-26 Kao Corp ハイドロゲル粒子の製造法
JP2003238693A (ja) * 2002-02-15 2003-08-27 Kao Corp ハイドロゲル粒子
JP2004059802A (ja) * 2002-07-30 2004-02-26 Japan Science & Technology Corp 固体微粒子の製造方法およびその装置
JP2004107306A (ja) * 2002-09-20 2004-04-08 Kao Corp 皮膚化粧料
JP2004244419A (ja) * 2003-01-31 2004-09-02 Pbl Technology Ltd 携帯用包装を有するパーソナルケア組成物
JP2009035567A (ja) * 2003-01-31 2009-02-19 Pbl Technology Ltd 携帯用包装を有するパーソナルケア組成物
JP2007517770A (ja) * 2003-10-03 2007-07-05 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 局所用組成物
JP2006176461A (ja) * 2004-12-24 2006-07-06 Dai Ichi Seiyaku Co Ltd 粒状物
JP2007153835A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Kao Corp ハイドロゲル粒子
JP4721888B2 (ja) * 2005-12-07 2011-07-13 花王株式会社 ハイドロゲル粒子
JP2007152280A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Kao Corp ハイドロゲル粒子の製造方法及びそれに用いる複合粒子製造装置
WO2007066635A1 (ja) * 2005-12-07 2007-06-14 Kao Corporation ハイドロゲル粒子
US8287917B2 (en) 2005-12-07 2012-10-16 Kao Corporation Hydrogel particle
JP2008019195A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Kao Corp 油性粒子及びその製造方法
WO2008149562A1 (ja) * 2007-06-06 2008-12-11 Kao Corporation ハイドロゲル粒子
JP2008303163A (ja) * 2007-06-06 2008-12-18 Kao Corp ハイドロゲル粒子
WO2010061556A1 (ja) 2008-11-28 2010-06-03 花王株式会社 ハイドロゲル粒子
US8343466B2 (en) 2008-11-28 2013-01-01 Kao Corporation Hydrogel particles
WO2011077674A1 (ja) 2009-12-24 2011-06-30 花王株式会社 ハイドロゲル粒子
US8652448B2 (en) 2009-12-24 2014-02-18 Kao Corporation Hydrogel particles
WO2012035870A1 (ja) * 2010-09-17 2012-03-22 株式会社資生堂 皮膚化粧料
JP2012062289A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 Shiseido Co Ltd 皮膚化粧料
KR101301442B1 (ko) 2010-09-17 2013-08-28 가부시키가이샤 시세이도 피부화장료
WO2016194817A1 (ja) * 2015-05-29 2016-12-08 花王株式会社 ハイドロゲル粒子の製造方法
JP2016221508A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 花王株式会社 ハイドロゲル粒子の製造方法
US10299995B2 (en) 2015-05-29 2019-05-28 Kao Corporation Method for producing hydrogel particles
JP2018083777A (ja) * 2016-11-24 2018-05-31 花王株式会社 染毛剤組成物
WO2022168285A1 (ja) 2021-02-05 2022-08-11 花王株式会社 ハイドロゲル構造体

Also Published As

Publication number Publication date
JP3483543B2 (ja) 2004-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3483543B2 (ja) ハイドロゲル粒子
TWI388608B (zh) 水凝膠粒子
US8017046B2 (en) Skin cosmetic composition
KR100541753B1 (ko) 마이크로캡슐 및 그 제조방법
JP5632604B2 (ja) ハイドロゲル粒子
JP4823675B2 (ja) ハイドロゲル粒子の製造方法、並びに、それによって製造されるハイドロゲル粒子及びそれを用いた分散体
JP5352064B2 (ja) ハイドロゲル粒子
KR102498845B1 (ko) 오일-볼 화장료 조성물
JP4637991B2 (ja) マイクロカプセル及びその製造方法
JP4901344B2 (ja) 油性粒子及びその製造方法
JP3555937B2 (ja) ハイドロゲル粒子の製造法
JP2003252722A (ja) ハイドロゲル粒子
JP2002020227A (ja) 皮膚化粧料
JP2003238693A (ja) ハイドロゲル粒子
JPS6216411A (ja) メ−クアツプ化粧料
JP2011046629A (ja) 油性粒子を含有する外用組成物
JP2001058922A (ja) 油中水型乳化化粧料
JP2001072532A (ja) 水中油型乳化化粧料
JP2004107306A (ja) 皮膚化粧料
JP2003049089A (ja) ハイドロゲル粒子
JP5700541B2 (ja) 水溶きアイメイクアップ化粧料
JP2003267829A (ja) 液体化粧料
JP7221010B2 (ja) ゲル粒子及びそれを含む皮膚外用剤
WO2020137220A1 (ja) 高内油相水中油型乳化組成物
JP2022095173A (ja) 油中水型化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3483543

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071017

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081017

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091017

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101017

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131017

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term