JP2002131495A - 放射線画像変換パネル - Google Patents

放射線画像変換パネル

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JP2002131495A
JP2002131495A JP2000322571A JP2000322571A JP2002131495A JP 2002131495 A JP2002131495 A JP 2002131495A JP 2000322571 A JP2000322571 A JP 2000322571A JP 2000322571 A JP2000322571 A JP 2000322571A JP 2002131495 A JP2002131495 A JP 2002131495A
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absorbance
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Takafumi Yanagida
貴文 柳多
Katsuya Kishinami
勝也 岸波
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Konica Minolta Inc
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  • Conversion Of X-Rays Into Visible Images (AREA)
  • Radiography Using Non-Light Waves (AREA)
  • Luminescent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】励起用レーザー光の散乱、乱反射に起因する鮮
鋭性の低下を防止し、かつ、輝度を向上させることがで
きる放射線画像変換パネルの提供。 【解決手段】支持体1上に反射層2と下引き層3とを介
してEu付活BaFIを主成分とする材料からなる輝尽
性蛍光体層4を備え、輝尽性蛍光体層4を覆うように保
護層5が形成され、輝尽性蛍光体層4に吸収された放射
線のエネルギーをレーザー等の励起光によって輝尽発光
として放出させる放射線画像変換パネルにおいて、下引
き層4と保護層5の各々に、励起光を吸収する所定の着
色剤が所定の割合で含有され、反射層2/下引き層3の
励起光反射吸光度が保護層5の励起光透過吸光度以上と
なり、着色剤の励起光平均波長領域における吸光度が、
輝尽発光平均波長領域における吸光度より大となり、輝
尽性蛍光体層4の層厚が230nm以下となるように設
定することにより、鮮鋭度と輝度の双方を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輝尽性蛍光体を用
いた放射線画像変換パネルに関し、特に、輝尽性蛍光体
の発光輝度と鮮鋭度のバランスに優れた放射線画像変換
パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】X線画像等の放射線画像は病気診断用な
どに広く用いられており、このX線画像を得る方法とし
て、被写体を通過したX線を蛍光体層(蛍光スクリー
ン)に照射し、蛍光体層で発光した可視光を通常の写真
と同様に銀塩を使用したフィルムに照射して現像する、
いわゆる放射線写真が利用されている。しかし、近年銀
塩を塗布したフィルムを使用することなく蛍光体層から
直接画像を取り出す方法が工夫されるようになった。
【0003】この方法は、例えば米国特許3,859,
527号及び特開昭55−12144号公報などに記載
されている方法で、具体的には、輝尽性蛍光体を含有す
る放射線画像変換パネルを用い、この放射線画像変換パ
ネルの輝尽性蛍光体層に被写体を透過した放射線を当て
て被写体各部の放射線透過密度に対応する放射線エネル
ギーを蓄積させ、その後、輝尽性蛍光体層を可視光線、
赤外線などの電磁波(励起光)で時系列的に励起するこ
とにより、該輝尽性蛍光体層中に蓄積されている放射線
エネルギーを輝尽発光として放出させ、この光の強弱に
よる信号をたとえば光電変換して電気信号に変え、この
電気信号を感光フィルムなどの記録材料、CRTなどの
表示装置上に可視像として再生するものである。
【0004】このような輝尽性蛍光体を使用した放射線
画像変換パネルは、放射線画像情報を蓄積した後、励起
光の走査によって蓄積エネルギーを放出するため、走査
後に再度放射線画像の蓄積を行うことができ、繰り返し
使用することが可能である。従って、従来の放射線写真
フィルムと増感紙との組合せを用いる放射線写真法と比
較すると、はるかに少ない被曝線量で情報量の豊富な放
射線画像を得ることができ、また、従来の放射線写真法
では一回の撮影ごとに放射線写真フィルムを消費するの
に対して、この放射線画像変換方法では放射線画像変換
パネルを繰り返し使用することができるため、資源保
護、経済効率の面からも有利である。
【0005】上記放射線画像変換パネルに用いられる輝
尽性蛍光体は、放射線を照射した後、励起光を照射する
と輝尽発光を示す蛍光体であるが、実用上では、波長が
400〜900nmの範囲にある励起光によって300
〜500nmの波長範囲の輝尽発光を示す蛍光体が一般
的に利用される。ここで、従来より放射線画像変換パネ
ルに用いられている輝尽性蛍光体の一例を下記の(1)
〜(14)に示す。
【0006】(1)特開昭55−12145号公報に記
載されている(Ba1-x,MII+ x)FX:yA(ただ
し、MII+はMg、Ca、Sr、ZnおよびCdのうち
の少なくとも一つ、XはCl、Br、およびIのうち少
なくとも一つ、AはEu、Tb、Ce、Tm、Dy、P
r、Ho、Nd、Yb、およびErのうちの少なくとも
一つ、x、yは、それぞれ、0≦x≦0.6、0≦y≦
0.2を満たす数値)の組成式で表される希土類元素付
活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物蛍光体。
【0007】また、この蛍光体には以下の(a)〜
(n)に示すような添加物が含まれていてもよい。
【0008】(a)特開昭56−74175号公報に記
載されている、X'、BeX"、MII IX'''3(ただし、
X'、X"、およびX'''はそれぞれCl、BrおよびI
のうち少なくとも一種、MIIIは三価金属)、(b)特
開昭55−160078号公報に記載されているBe
O、BgO、CaO、SrO、BaO、ZnO、Al2
3、Y23、La23、In23、SiO2、Ti
2、ZrO2、GeO2、SnO2、Nb25、Ta25
およびThO2などの金属酸化物、(c)特開昭56−
116777号公報に記載されているZr、Sc、
(d)特開昭57−23673号公報に記載されている
B、(e)特開昭57−23675号公報に記載されて
いるAs、Si、(f)特開昭58−206678号公
報に記載されているM・L(ただし、MはLi、Na、
K、Rb、およびCsからなる群より選ばれる少なくと
も一種のアルカリ金属、LはSc、Y、La、Ce、P
r、Nd、Pm、Sm、Gd、Tb、Dy、Ho、E
r、Tm、Yb、Lu、Al、Ga、In、およびTl
からなる群より選ばれる少なくとも一種の三価金属)、
(g)特開昭59−27980号公報に記載されている
テトラフルオロホウ酸化合物の焼成物、(h)特開昭5
9−27289号公報に記載されているヘキサフルオロ
ケイ酸、ヘキサフルオロチタン酸およびヘキサフルオロ
ジルコニウム酸の一価もしくは二価金属の塩の焼成物、
(i)特開昭59−56479号公報に記載されている
NaX'(ただし、X'はCl、BrおよびIのうちの少
なくとも一種)、(j)特開昭59−56480号公報
に記載されているV、Cr、Mn、Fe、CoおよびN
iなどの遷移金属、(k)特開昭59−75200号公
報に記載されているMIX'、M'IIX"、M IIX'''、A
(ただし、MIはLi、Na、K、Rb、およびCsか
らなる群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ金属、
M'IIはBeおよびMgからなる群より選ばれる少なく
とも一種の二価金属、MIIはAl、Ga、In、および
Tlからなる群より選ばれる少なくとも一種の三価金
属、Aは金属酸化物、X'、X"、およびX'''はそれぞ
れF、Cl、BrおよびIからなる群より選ばれる少な
くとも一種のハロゲン)、(l)特開昭60−1011
73号公報に記載されているMIX'(ただし、M IはR
bおよびCsからなる群より選ばれる少なくとも一種の
アルカリ金属、X'はF、Cl、BrおよびIからなる
群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン)、(m)特
開昭61−23679号公報に記載されているMII'X'
2・MII'X"2(ただし、MII'はBa、SrおよびCa
からなる群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ土類
金属、X'およびX"はそれぞれCl、BrおよびIから
なる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンであっ
て、かつ、X'≠X")、(n)特開昭61−26408
4号明細書に記載されているLnX"3(ただし、Lnは
Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、G
d、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびLuか
らなる群より選ばれる少なくとも一種の希土類元素、
X"はF、Cl、BrおよびIからなる群より選ばれる
少なくとも一種のハロゲン)。
【0009】(2)特開昭60−84381号公報に記
載されているMII2・aMIIX'2:xEu2+(ただ
し、MIIはBa、SrおよびCaからなる群より選ばれ
る少なくとも一種のアルカリ土類金属、XおよびX'は
Cl、BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも
一種のハロゲンであって、かつX≠X'、aは0.1≦
a≦0.0、xは0<x≦0.2を満たす数値)の組成
式で表される二価ユーロピウム付活アルカリ土類金属ハ
ロゲン化物蛍光体。
【0010】また、この蛍光体には以下に示す(a)〜
(i)のような添加物が含まれていてもよい。
【0011】(a)特開昭60−166379号公報に
記載されているMIX'(ただし、M IはRbおよびCs
からなる群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ金
属、X′はF、Cl、BrおよびIからなる群より選ば
れる少なくとも一種のハロゲン)、(b)特開昭60−
221483号公報に記載されているKX"、MgX'''
2、MIIIX''''3(ただし、MIIIはSc、Y、La、G
dおよびLuからなる群より選ばれる少なくとも一種の
三価金属、X"、X'''およびX''''はいずれもF、C
l、BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一
種のハロゲン)、(c)特開昭60−228592号公
報に記載されているB、(d)特開昭60−22859
3号公報に記載されているSiO2、P25等の酸化
物、(e)特開昭61−120882号公報に記載され
ているLiX"、NaX"(ただし、X"はF、Cl、B
rおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハ
ロゲン)、(f)特開昭61−120883号公報に記
載されているSiO、(g)特開昭61−120885
号公報に記載されているSnX"2(ただし、X"はF、
Cl、BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも
一種のハロゲン)、(h)特開昭61−235486号
公報に記載されているCsX"、SnX''' 2(ただし、
X"およびX'''はそれぞれF、Cl、BrおよびIから
なる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン)、
(i)特開昭61−235487号公報に記載されてい
るCsX"、Ln3+(ただし、X"はF、Cl、Brおよ
びIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲ
ン、LnはSc、Y、Ce、Pr、Nd、Sm、Gd、
Tb、Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびLuからな
る群より選ばれる少なくとも一種の希土類元素)。
【0012】(3)特開昭55−12144号公報に記
載されているLnOX:xA(ただし、LnはLa、
Y、Gd、およびLuのうち少なくとも一つ、XはC
l、Br、およびIのうち少なくとも一つ、AはCeお
よびTbのうち少なくとも一つ、xは、0<x<0.1
を満たす数値)の組成式で表される希土類元素付活希土
類オキシハライド蛍光体。
【0013】(4)特開昭58−69281号公報に記
載されているMIIOX:xCe(ただし、MIIはPr、
Nd、Pm、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、T
m、Yb、およびBiからなる群より選ばれる少なくと
も一種の酸化金属、XはCl、Br、およびIのうち少
なくとも一つ、xは0<x<0.1を満たす数値)の組
成式で表されるセリウム付活三価金属オキシハライド蛍
光体。
【0014】(5)特開昭62−25189号明細書に
記載されているMIX:xBi(ただし、MIはRbおよ
びCsからなる群より選ばれる少なくとも一種のアルカ
リ金属、XはCl、BrおよびIからなる群より選ばれ
る少なくとも一種のハロゲン、xは0<x≦0.2を満
たす数値)の組成式で表されるビスマス付活アルカリ金
属ハロゲン化物蛍光体。
【0015】(6)特開昭60−141783号公報に
記載されているMII 5(PO43X:xEu2+(ただ
し、MIIはCa、SrおよびBaからなる群より選ばれ
る少なくとも一種のアルカリ土類金属、XはF、Cl、
BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一種の
ハロゲン、xは0<x≦0.2を満たす数値)の組成式
で表される二価ユーロピウム付活アルカリ土類金属ハロ
リン酸塩蛍光体。
【0016】(7)特開昭60−157099号公報に
記載されているMII 2BO3X:xEu2+(ただし、MII
はCa、SrおよびBaからなる群より選ばれる少なく
とも一種のアルカリ土類金属、XはCl、BrおよびI
からなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン、x
は0<x≦0.2を満たす数値)の組成式で表される二
価ユーロピウム付活アルカリ土類金属ハロホウ酸塩蛍光
体。
【0017】(8)特開昭60−157100号公報に
記載されているMII 2(PO43X:xEu2+(ただ
し、MIIはCa、SrおよびBaからなる群より選ばれ
る少なくとも一種のアルカリ土類金属、XはCl、Br
およびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロ
ゲン、xは0<x≦0.2を満たす数値)の組成式で表
される二価ユーロピウム付活アルカリ土類金属ハロリン
酸塩蛍光体。
【0018】(9)特開昭60−217354号公報に
記載されているMIIHX:xEu2+(ただし、MIIはC
a、SrおよびBaからなる群より選ばれる少なくとも
一種のアルカリ土類金属、XはCl、BrおよびIから
なる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン、xは0
<x≦0.2の範囲の数値)の組成式で表される二価ユ
ーロピウム付活アルカリ土類金属水素化ハロゲン化物蛍
光体。
【0019】(10)特開昭61−21173号公報に
記載されているLnX3・aLn'X'3:xCe3+(ただ
し、LnおよびLn'はそれぞれY、La、Gdおよび
Luからなる群より選ばれる少なくとも一種の希土類元
素、XおよびX'はそれぞれF、Cl、BrおよびIか
らなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンであっ
て、かつX≠X'、aは0.1<a≦10.0、xは0
<x≦0.2を満たす数値)の組成式で表されるセリウ
ム付活希土類複合ハロゲン化物蛍光体。
【0020】(11)特開昭61−21182号公報に
記載されているLnX3・aMIX'3:xCe3+(ただ
し、LnはY、La、GdおよびLuからなる群より選
ばれる少なくとも一種の希土類元素、MIはLi、N
a、K、CsおよびRbからなる群より選ばれる少なく
とも一種のアルカリ金属、XおよびX'はそれぞれC
l、BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一
種のハロゲン、aは0<a≦10.0、xは0<x≦
0.2を満たす数値)の組成式で表されるセリウム付活
希土類複合ハロゲン化物系蛍光体。
【0021】(12)特開昭61−40390号公報に
記載されているLnPO4・aLnX3:xCe3+(ただ
し、LnはY、La、GdおよびLuからなる群より選
ばれる少なくとも一種の希土類元素、XはF、Cl、B
rおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハ
ロゲン、aは0.1≦a≦10.0、xは0<x≦0.
2を満たす数値)の組成式で表されるセリウム付活希土
類ハロ燐酸塩蛍光体。
【0022】(13)特開昭61−236888号明細
書に記載されているCsX:aRbX':xEu2+(た
だし、XおよびX'はそれぞれCl、BrおよびIから
なる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン、aは0
<a≦10.0、xは0<x≦0.2を満たす数値)の
組成式で表される二価ユーロピウム付活ハロゲン化セシ
ウム・ルビジウム蛍光体。
【0023】(14)特開昭61−236890号明細
書に記載されているMII2・aMIX':xEu2+(た
だし、MIIはBa、SrおよびCaからなる群より選ば
れる少なくとも一種のアルカリ土類金属、MIはLi、
RbおよびCsからなる群より選ばれる少なくとも一種
のアルカリ金属、XおよびX'はそれぞれCl、Brお
よびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲ
ン、aは0.1≦a≦20.0、xは0<x≦0.2を
満たす数値)の組成式で表される二価ユーロピウム付活
複合ハロゲン化物蛍光体。
【0024】なお、上述した輝尽性蛍光体のうちで、ヨ
ウ素を含有する二価ユーロピウム付活アルカリ土類金属
弗化ハロゲン化物系蛍光体、ヨウ素を含有する二価ユー
ロピウム付活アルカリ土類金属ハロゲン化物系蛍光体、
ヨウ素を含有する希土類元素付活希土類オキシハロゲン
化物系蛍光体、およびヨウ素を含有するビスマス付活ア
ルカリ金属ハロゲン化物系蛍光体は高輝度の輝尽発光を
示す材料である。
【0025】このような輝尽性蛍光体を用いる方法にお
いては、放射線画像変換パネルで得られる放射線画像の
画質を劣化させることなく長期間の使用に耐える性能を
付与することが望ましい。しかしながら、放射線画像変
換パネルの製造に用いられる輝尽性蛍光体は一般に吸湿
性が大であり、通常の気候条件の室内に放置すると空気
中の水分を吸収し、時間の経過とともに著しく劣化す
る。
【0026】具体的には、たとえば輝尽性蛍光体層を高
湿度のもとに置くと、吸収した水分の増大にともなって
蛍光体の放射線感度が低下する。また、一般に、輝尽性
蛍光体層に記録された放射線画像の潜像は放射線照射後
の時間の経過にともなって退行するため、再生される放
射線画像信号の強度は放射線照射から励起光による走査
までの時間が長いほど小さくなるという性質を有する
が、輝尽性蛍光体層が吸湿すると、この潜像退行の速さ
が更に速くなり、放射線画像の読み取り時に再生信号の
再現性が低下する。
【0027】そこで、輝尽性蛍光体層の吸湿による劣化
現象を防止するために、透湿度の低い防湿性保護層で輝
尽性蛍光体層を被覆して蛍光体層に到達する水分を低減
させる方法がとられている。この防湿性保護層としては
ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムやポリ
エチレンテレフタレートフィルム、またはポリエチレン
テレフタレート(PET)フィルムやポリエチレンテレ
フタレートフィルム上に金属酸化物、窒化珪素などの薄
膜を蒸着した蒸着フィルムが使用される。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た放射線画像変換パネルでは、輝尽性蛍光体プレートの
励起光の光源として、一般にビーム収束性の高いレーザ
ー光が用いられるため、PET等の高分子フィルムから
なる保護層を介してレーザー光で走査された場合、保護
層フィルム内部での励起レーザー光の散乱や、保護層と
光検出装置間や周辺部材での励起レーザー光の乱反射に
より、励起光が走査された場所から離れた場所の輝尽性
蛍光体面が励起されて輝尽発光が放出されるために鮮鋭
性が低下してしまう。また、蛍光体プレートに保護層が
形成されていない場合にも、蛍光体プレート表面と光検
出装置間や周辺部材での励起レーザー光の乱反射により
高い鮮鋭性は得られないという問題点があった。
【0029】特に、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムやポリエチレンナフタレートフィルム等の延伸加工さ
れたフィルムは、透明性、バリア性、強さの面で保護層
として優れた物性を有するが、一方、屈折率が大である
ために、保護フイルム内部に入射した励起光の一部がフ
イルムの上下の界面で繰り返し反射し、走査された場所
から離れた場所まで伝搬して輝尽発光を放出させ、鮮鋭
性が低下する。また、保護層の上下の界面で蛍光体面と
反対方向に反射された励起光も光検出装置間や周辺部材
で再反射して、走査された場所からさらに遠く離れた場
所の輝尽性蛍光体層を励起し輝尽発光を放出させるた
め、これによりさらに鮮鋭性が低下する。
【0030】この励起光は赤から赤外の長波長のコヒー
レントな光であるために、積極的に散乱光や反射光を吸
収しない限り、保護フイルム内部や読み取り装置内部の
空間で吸収される量は少なく、離れた場所まで伝搬して
しまい鮮鋭性の低下の原因となる。また、上記ポリエチ
レンテレフタレートフィルムやポリエチレンナフタレー
トフィルム等を保護層として使用した場合、被写体の放
射線画像以外の濃淡、すなわち画像ムラや、保護層の製
造工程中に起因すると思われる線状のノイズ等が出現す
ると言う問題点もある。
【0031】これらの画像ムラや線状ノイズに対して、
特開昭59−23400号公報や特公平1−57759
号公報には、保護層のヘイズ率を高くして上記画像ムラ
や線状ノイズを解消する手段が開示されている。しかし
ながら、保護層のヘイズ率を高くすると逆に鮮鋭性が低
下してしまうと言う欠点がある。また、このような鮮鋭
性の低下を防止するためには、保護フイルムを薄くし、
保護フイルム内部での励起光の伝搬距離を短くする方法
が考えられるが、この方法による効果は小さく、逆に保
護層の薄膜化による防湿性や耐傷性の低下が問題となっ
てしまう。
【0032】また、鮮鋭性の向上に関して、特公昭59
−23400号公報には、放射線画像変換パネルの支持
体、下引き層、蛍光体層、中間層、保護層のいずれかを
励起光を吸収する色で着色する方法が、特開昭60−2
00200号公報には、蛍光体層と保護層間の接着剤層
を着色する方法等が開示されているが、これらの方法に
より鮮鋭性を高めると、上記の画像ムラや線状ノイズが
より顕著になってしまうという問題点がある。この鮮鋭
性の低下、画像ムラや線状ノイズが著しい場合いは、病
気診断用に使用される放射線画像変換パネルとして致命
的な欠陥となる。
【0033】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであって、その主たる目的は、励起用レーザー光の散
乱、乱反射に起因する鮮鋭性の低下を防止し、かつ、輝
度を向上させることができる放射線画像変換パネルを提
供することにある。
【0034】
【問題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、支持体上に反射層と下引き層とを介して
輝尽性蛍光体層を備え、該輝尽性蛍光体層の上に保護層
が形成され、前記輝尽性蛍光体層に吸収された放射線の
エネルギーを励起光によって輝尽発光として放出させる
放射線画像変換パネルにおいて、前記下引き層及び前記
保護層の各々に、前記励起光を吸収する着色剤が含有さ
れた励起光吸収層を有してなり、前記反射層及び前記下
引き層からなる積層体における前記励起光の反射吸光度
が、前記保護層における励起光の透過吸光度以上となる
ように前記着色剤の含有量が調整されているものであ
る。
【0035】また、本発明は、 ポリエチレンテレフタ
レートに多数の気泡を含有してなる反射機能を兼ね備え
た支持体に下引き層を介して輝尽性蛍光体層を備え、該
輝尽性蛍光体層の上に保護層が形成され、前記輝尽性蛍
光体層に吸収された放射線のエネルギーを励起光によっ
て輝尽発光として放出させる放射線画像変換パネルにお
いて、前記下引き層及び前記保護層の各々に、前記励起
光を吸収する着色剤が所定の割合で含有された励起光吸
収層を有してなり、前記支持体及び前記下引き層からな
る積層体における前記励起光の反射吸光度が、前記保護
層における励起光の透過吸光度以上となるように前記着
色剤の含有量が調整されているものである。
【0036】本発明においては、前記保護層が、前記励
起光吸収層を内部に含む構造、前記励起光吸収層をベー
スとなる樹脂フィルムの少なくとも一側の面に塗設した
構造、又は、該樹脂フィルムに前記着色剤を含有した構
造のいずれかからなることが好ましい。
【0037】また、本発明においては、前記着色剤の励
起光平均波長領域における吸光度が、輝尽発光平均波長
領域における吸光度より大となるように、前記着色剤が
選択されていることが好ましい。
【0038】また、本発明においては、前記輝尽性蛍光
体層の層厚が略250μm以下、好ましくは略230μ
m以下に設定され、前記輝尽性蛍光体がEu付活BaF
Iを主成分とする材料からなる構成とすることができ
る。
【0039】このように、本発明は上記構成により、下
引き層及び保護膜における励起光と輝尽発光の吸収のバ
ランスを図り、輝度と鮮鋭度とを共に向上させることが
できる。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態に係る放射
線画像変換パネルについて、図1を参照して以下に説明
する。図1は、本発明の一実施の形態に係る放射線画像
変換パネルの構造を模式的に示す断面図である。
【0041】図1に示すように、本実施の形態の放射線
画像変換パネルは、支持体1の上に反射層2、下引き層
3を介して輝尽性蛍光体層4が形成され、その上部が保
護層5によって覆われている。そして、レーザ等による
励起光が散乱や乱反射により広がり、意図しない場所の
輝尽性蛍光体層に吸収されてしまったり、輝尽性蛍光体
層からの輝尽発光が他の構造体に不要に吸収されて輝度
が低下するといった不具合を防止できるように、下引き
層3及び保護層5を所定の着色剤により着色し、更に、
各々の層の励起光に対する吸光度が所定の関係を満たす
ように着色の程度を調整している。以下に本実施形態の
放射線画像変換パネルを構成する各々の構造体に関して
説明する。
【0042】まず、支持体1としては各種高分子材料が
用いられる。特に、情報記録材料としての取り扱い上、
可撓性のあるシートあるいはウェブに加工できるものが
好適であり、この観点からセルロースアセテートフィル
ム、ポリエステルフィルム、ポリエチレンテレフタレー
トフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリ
アミドフィルム、ポリイミドフィルム、トリアセテート
フィルム、ポリカーボネートフィルム等のプラスチック
フィルムが好ましい。
【0043】なお、これら支持体の層厚は用いる材質等
によって異なるが、一般的には80μm〜1000μm
程度であり、取り扱い上の点から、80μm〜500μ
m程度が好ましい。これらの支持体の表面は滑面であっ
てもよいし、輝尽性蛍光体層との接着性を向上させる目
的でマット面としてもよい。
【0044】次に、下引き層3としては、支持体1に着
色したフィルムをラミネートした物や着色された樹脂を
塗布した物が考えられるが、着色剤を含有し着色された
樹脂フイルムであることが望ましく、樹脂の素材として
はポリエステル系、ポリウレタン系、アクリル系、ポリ
ビニルブチラール系、エポキシ系等の樹脂を塗布して構
成されていることが望ましい。
【0045】この下引き層3の上に輝尽性蛍光体層4が
形成されるが、輝尽性蛍光体層4に用いられる結合剤の
例としては、ゼラチン等の蛋白質、デキストラン等のポ
リサッカライド、またはアラビアゴムのような天然高分
子物質、および、ポリビニルブチラール、ポリ酢酸ビニ
ル、ニトロセルロース、エチルセルロース、塩化ビニリ
デン・塩化ビニルコポリマー、ポリアルキル(メタ)ア
クリレート、塩化ビニル・酢酸ビニルコポリマー、ポリ
ウレタン、セルロースアセテートブチレート、ポリビニ
ルアルコール、線状ポリエステル等の合成高分子物質な
どにより代表される結合剤がある。
【0046】このような結合剤の中で特に好ましいもの
は、ニトロセルロース、線状ポリエステル、ポリアルキ
ル(メタ)アクリレート、ニトロセルロースと線状ポリ
エステルとの混合物、ニトロセルロースとポリアルキル
(メタ)アクリレートとの混合物およびポリウレタンと
ポリビニルブチラールとの混合物である。なお、これら
の結合剤は架橋剤によって架橋されたものであってもよ
い。
【0047】次に、輝尽性蛍光体層4の形成方法につい
て説明すると、まず、輝尽性蛍光体および上記結合剤を
適当な溶剤に添加し、これらを充分に混合して結合剤溶
液中に蛍光体粒子および該化合物の粒子が均一に分散し
た塗布液を調製する。なお、一般に結合剤は輝尽性蛍光
体1質量部に対して0.01乃至1質量部の範囲で使用
されるが、得られる放射線画像変換パネルの感度と鮮鋭
性の観点からは結合剤は少ない方が好ましく、塗布の容
易さとの兼合いから0.03乃至0.2質量部の範囲が
より好ましい。また、輝尽性蛍光体層用塗布液の調製
は、ボールミル、サンドミル、アトライター、三本ロー
ルミル、高速インペラー分散機、Kadyミル、および
超音波分散機などの分散装置を用いて行なわれる。
【0048】この輝尽性蛍光体層4用塗布液の調製に用
いられる溶剤の例としては、メタノール、エタノール、
イソプロパノール、n−ブタノール等の低級アルコー
ル、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、シクロヘキサノン等のケトン、酢酸メチル、酢
酸エチル、酢酸n−ブチル等の低級脂肪酸と低級アルコ
ールとのエステル、ジオキサン、エチレングリコールモ
ノエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエー
テルなどのエーテル、トリオール、キシロールなどの芳
香族化合物、メチレンクロライド、エチレンクロライド
などのハロゲン化炭化水素およびそれらの混合物などが
挙げられる。
【0049】また、塗布液には、該塗布液中における蛍
光体の分散性を向上させるための分散剤、また、形成後
の輝尽性蛍光体層4中における結合剤と蛍光体との間の
結合力を向上させるための可塑剤などの種々の添加剤が
混合されていてもよい。そのような目的に用いられる分
散剤の例としては、フタル酸、ステアリン酸、カプロン
酸、親油性界面活性剤などを挙げることができる。そし
て可塑剤の例としては、燐酸トリフェニル、燐酸トリク
レジル、燐酸ジフェニルなどの燐酸エステル、フタル酸
ジエチル、フタル酸ジメトキシエチル等のフタル酸エス
テル、グリコール酸エチルフタリルエチル、グリコール
酸ブチルフタリルブチルなどのグリコール酸エステル、
そして、トリエチレングリコールとアジピン酸とのポリ
エステル、ジエチレングリコールとコハク酸とのポリエ
ステルなどのポリエチレングリコールと脂肪族二塩基酸
とのポリエステルなどを挙げることができる。
【0050】上記のようにして調製された塗布液を、下
塗層の表面に均一に塗布することにより塗布液の塗膜を
形成する。この塗布操作は、通常の塗布手段、例えば、
ドクターブレード、ロールコーター、ナイフコーターな
どを用いることにより行われる。そして、形成された塗
膜を徐々に加熱することにより乾燥させて、下塗層上へ
の輝尽性蛍光体層4の形成を完了する。
【0051】この輝尽性蛍光体層4の膜厚は、目的とす
る放射線画像変換パネルの特性、輝尽性蛍光体の種類、
結合剤と輝尽性蛍光体との混合比等によって異なるが、
10μm〜1000μm程度の範囲から選ばれることが
好ましく、10μm〜250μmの範囲から選ばれるの
がより好ましい。
【0052】そして、輝尽性蛍光体層4を覆うように保
護層5が形成される。この保護層5としては、ASTMD-10
03に記載の方法により測定したヘイズ率が5以上60%
未満の励起光吸収層を備えたポリエステルフイルム、ポ
リメタクリレートフィルム、ニトロセルロースフイル
ム、セルロースアセテートフイルム等が使用できる。こ
の中でポリエチレンテレフタレートフィルムやポリエチ
レンナフタレートフィルム等の延伸加工されたフィルム
が、透明性、強さの面で保護層として好ましく、特に、
これらのポリエチレンテレフタレートフィルムやポリエ
チレンテレフタレートフィルム上に金属酸化物、窒化珪
素などの薄膜を蒸着した蒸着フィルムが防湿性の面から
より好ましい。
【0053】また、この保護層5は必要とされる防湿性
にあわせて、樹脂フィルムや樹脂フィルムに金属酸化物
などを蒸着した蒸着フイルムを複数枚積層することで最
適な防湿性とすることができるが、輝尽性蛍光体の吸湿
劣化を考慮すると、少なくとも50g/m2・day以
下であることが好ましい。樹脂フイルムの積層方法とし
ては、一般に知られている任意の方法でかまわない。ま
た、積層する場合は、積層された樹脂フイルム間に励起
光吸収層を設けることによって、励起光吸収層が物理的
な衝撃や化学的な変質から保護され、安定したプレート
性能を長期間維持することができる。なお、励起光吸収
層は複数箇所に設けてもよいし、積層する為の接着剤層
に着色剤を含有し励起光吸収層としても良い。
【0054】保護フィルムにより蛍光体プレートを封止
するにあたっては、蛍光体シートを上下の防湿性保護フ
ィルムの間に挟み周縁部をインパルスシーラーで加熱融
着する方法や2本の加熱したローラー間で加圧加熱する
ラミネート方式等、既知のどのような方法でもかまわな
いが、防湿性保護フィルムの蛍光体シートに接する側の
最外層の樹脂層を熱融着性を有する樹脂フィルムとする
ことで防湿性保護フィルムが融着可能となり、蛍光体シ
ートの封止作業が効率化される。好ましくは、蛍光体シ
ートの上下に防湿性保護フィルムを配置し、その周縁が
前記蛍光体シートの周縁より外側にある領域で該上下の
防湿性保護フィルムが融着している封止構造とすること
で蛍光体シートの外周部からの水分進入も阻止できる。
さらに支持体1面側の防湿性保護フィルムが1層以上の
アルミフィルムをラミネートしてなる積層防湿フィルム
とすることで、より確実に水分の進入を低減できる。
【0055】なお、上記インパルスシーラーで加熱融着
する方法においては、減圧環境下で加熱融着すること
が、蛍光体シートの防湿性保護フィルム内での位置ずれ
防止や大気中の湿気を排除する意味でより好ましい。ま
た、防湿性保護フィルムの蛍光体面に接する側の最外層
の熱融着性を有する樹脂層と蛍光体面は接着していても
接着していなくてもかまわない。接着していない状態と
は、微視的には蛍光体面と防湿性保護フィルムは点接触
してはいたとしても、光学的、力学的には殆ど蛍光体面
と防湿性保護フィルムは不連続体として扱える状態のこ
とである。また、ここでいう熱融着性フィルムとは、一
般に使用されるインパルスシーラーで融着可能な樹脂フ
ィルムのことで、たとえばエチレン酢酸ビニルコポリマ
ー(EVA)やポリプロペレン(PP)フィルム、ポリ
エチレン(PE)フィルム等があげられるが、これに限
定されるものではない。
【0056】なお、保護フイルムのヘイズ率は、使用す
る樹脂フイルムのヘイズ率を選択することで容易に調整
でき、任意のヘイズ率の樹脂フイルムは工業的に容易に
入手可能である。放射線画像変換パネルの保護フイルム
としては光学的に透明度の非常に高いものが想定されて
おり、そのような透明度の高い保護フイルム材料として
は、ヘイズ値が2〜3%の範囲にあるようなプラスチッ
クフイルムが各種市販されている。
【0057】また、本実施の形態では、励起光を吸収す
るように保護層5を着色するが、着色された保護層5の
構造としては、励起光を選択的に吸収する着色剤を含有
する層を内部に持っている構造に限らず、保護層5のベ
ースとなる樹脂フイルムの一方の面または両面に着色剤
が塗設された構造でも良く、また、保護層樹脂フイルム
自体が着色されている構造でもよい。
【0058】この保護膜5に使用される着色剤として
は、該放射線像変換パネルの励起光の波長領域で励起光
を吸収する特性を有するものが用いられる。好ましく
は、保護層の励起光波長領域における光透過率が励起光
吸収層を有しない同等の保護層の光透過率の97%〜5
0%となるように励起光吸収層を設けることが望まし
く、光透過率の97%以上では本発明の効果は小さく、
50%以下では放射線像変換パネルの輝度が急激に低下
してくる。なお、50%以上の透過率で輝度の低下があ
まりないのは、放射線像変換パネルに記録されている放
射線画像の情報が、蛍光体プレート表面側に偏在してい
ることと関連があると推測される。
【0059】いかなる着色剤を用いるかは放射線像変換
パネルに用いる輝尽性蛍光体の種類によって決まるが、
放射線像変換パネル用の輝尽性蛍光体としては、例え
ば、通常、波長が400〜900nmの範囲にある励起
光によって300〜500nmの波長範囲の輝尽発光を
示す蛍光体が用いられるため、着色剤としては通常、以
下に示す青色〜緑色の有機系もしくは無機系の着色剤が
用いられる。
【0060】青色〜緑色の有機系着色剤の例としては、
ザボンファーストブルー3G(ヘキスト社製)、エスト
ロールブリルブルーN−3RL(住友化学(株)製)、
スミアクリルブルーF−GSL(住友化学(株)製)、
D&CブルーNo1(ナショナル・アニリン社製)、スピ
リットブルー(保土谷化学(株)製)、オイルブルーNo
603(オリエント(株)製)、キトンブルーA(チバ
・ガイギー社製)、アイゼンカチロンブルーGLH(保
土谷化学(株)製)、レイクブルーA、F、H(協和産
業(株)製)、ローダリンブルー6GX(協和産業
(株)製)、ブリモシアニン6GX(稲畑産業(株)
製)、ブリルアシッドグリーン6BH(保土谷化学
(株)製)、シアニンブルーBNRS(東洋インキ
(株)製)、ライオノルブルーSL(東洋インキ(株)
製)が挙げられる。
【0061】また、青色〜緑色の無機系着色剤の例とし
ては、群青、コバルトブルー、セルリアンブルー、酸化
クロム、TiO2−ZnO−CoO−NiO系顔料が挙
げられるがこれに限られるものではなく、好ましくは銅
フタロシアニンが挙げられる。
【0062】そして、この着色した下引き層3及び保護
層5の励起光ピーク波長における吸光度は、着色されて
いる部分を露出させ、分光光度計(例えば日立製作所社
製U-3300)にて測定することができる。測定において
は、保護層5は保護層を剥離して積分球を使用して測定
すれば良く、下引き層3は輝尽性蛍光体層4を除去し、
下引き層3を露出させて測定すればよい。そして吸光度
測定値の励起光ピーク波長における吸光度(反射吸光度
及び透過吸光度)と輝尽発光ピーク波長の吸光度比とを
求めることにより本実施形態の効果を確認することがで
きる。なお、輝尽発光波長について複数のピークを持つ
蛍光体を使用する場合は最も発光強度の高いピークを選
択し、そのピーク波長を使用する。
【0063】ここで、従来技術において記述したよう
に、特開昭59−42500号公報や特公平1−577
59号公報には、保護層5のヘイズ率を高くして画像ム
ラや線状ノイズを解消する手段が示されているが、この
従来技術では逆に鮮鋭性が低下してしまっていた。しか
しながら、本実施形態によれば、画像ムラや線状ノイズ
を解消し、さらに鮮鋭性も向上させることができる。な
お、ヘイズ率としては5%未満では画像ムラや線状ノイ
ズを解消する効果が小さく、60%以上であると鮮鋭性
向上効果が小さくなるため、ヘイズ率としては5%以
上、60%未満であることが好ましく、さらには、10
%以上、50%未満であることが好ましい。
【0064】また、放射線像変換パネルを着色して鮮鋭
度を向上させる方法として、特公昭59−23400号
公報には、放射線画像変換パネルの支持体、下引き層、
蛍光体層、中間層、保護層の各層が着色された場合の種
々の実施形態が記載されているが、上記公報には具体的
な保護フィルムの記載はなく、示唆もされていない。ま
た、ただ単に蛍光体層を着色しただけであれば鮮鋭度は
向上するが輝度が劣化してしまい、輝度、鮮鋭度のバラ
ンスは悪化してしまう。
【0065】これに対し、本願発明者は種々の検討を行
った結果、下引き層3と保護層5とが励起光を吸収する
ように着色されていて、かつ、保護層5の励起光透過吸
光度と反射層2/下引き層3を合わせたときの励起光反
射吸光度を比較した場合、保護層吸光度≦下反射層/下
引き層吸光度の条件を満たすように設定することによ
り、輝度と鮮鋭度を同時に向上させることができるとい
うことを究明した。逆に、保護層吸光度>下引き層吸光
度とすると輝度ムラを発生させやすく均一な画像を得る
ことが難しくなる。
【0066】
【実施例】上記した本発明の実施の形態についてさらに
詳細に説明すべく、本発明の実施例について図2を参照
して説明する。図2は、本実施例の放射線画像変換パネ
ルの効果を確認するための実験結果を示す図である。な
お、本実施例では、各々の構成要素の構造とその製造方
法及び本実施例の放射線画像変換パネルの効果について
説明する。
【0067】(顔料反射層)石原産業社製酸化チタンC
R−50を100g、東洋紡社製バイロン630を10
0g、メチルエチルケトンを塗料粘度が20Ps(ポイ
ズ)になるように添加し、ボールミルにて10時間分散
し、反射層塗料を得た。上記反射層塗料を東レ社製カー
ボン含有黒ポリエチレンテレフタレートのX30−10
0にドクターブレードを使用して乾燥膜厚100μmと
なるように塗布し、顔料反射層付き支持体を得た。
【0068】(発泡性支持体)特開平3−76727号
公報及び特開平6−226894号公報記載の手法にて
ポリエチレンテレフタレート中に気泡を含有させ、前記
反射層染料で厚さ200μmの反射層を兼ね備えた支持
体を作成した。
【0069】(励起光吸収層A)山陽色素社製銅フタロ
シアニンと東洋紡社製バイロン630を、メチルエチル
ケトンに塗料粘度が20Ps(ポイズ)になるように添
加し、ボールミルにて10時間分散し、励起光吸収塗料
を得た。上記励起光吸収塗料を上記顔料反射層および発
泡性支持体上にドクターブレードを使用して塗布した。
【0070】(保護フイルムの作成)蛍光体シートの蛍
光体面側の保護層としては、VMPET12//VMP
ET12//PET12//シーラントフイルム(PE
T:ポリエチレンテレフタレート、シーラントフイル
ム:熱融着性フイルムでCPP(キャステングポリプロ
プレ)又はLLDPE(低密度線状ポリエチレン)を使
用、VMPET:アルミナ蒸着PET(市販品:東洋メ
タライジング社製)、各樹脂フィルムの後ろの数字はフ
ィルムの膜厚(μm)を示す。)を使用した。
【0071】また、上記“//”はドライラミネーショ
ン接着層で、接着剤層の厚みが2.5μmであることを
意味する。使用したドライラミネート用の接着剤は2液
反応型のウレタン系接着剤である。この時使用した接着
剤溶液に、あらかじめメチルエチルケトンに分散溶解さ
せた有機系青色着色剤(ザボンファーストブルー3G、
ヘキスト社製)を添加しておくことで、接着剤層の全て
を励起光吸収層Bとした。また、このときの添加量を調
節することで励起光吸収層Bの光線透過率を調節した。
【0072】なお、ここでいう励起光吸収層の光線透過
率とは、He−Neレーザ光(633nm)の光波長領
域における光透過率を励起光吸収層を有しない同等の保
護フイルムの光透過率と比較した場合の値とした。ま
た、同時に励起光吸収層Bの色素濃度と膜厚を変化させ
ることによって、濃度膜厚違いの積層保護フイルムを作
成した。
【0073】(蛍光体の合成)ユーロピウム付活弗化ヨ
ウ化バリウムの輝尽性蛍光体前駆体を合成するために、
BaI2水溶液(3.6mol/L)2780mlとE
uI3水溶液(0.2mol/L)27mlを反応器に
入れた。この反応器中の反応母液を撹拌しながら83℃
で保温した。弗化アンモニウム水溶液(8mol/L)
322mlを反応母液中にローラーポンプを用いて注入
し、沈澱物を生成させた。注入終了後も保温と撹拌を2
時間続けて沈澱物の熟成を行った。
【0074】そして、沈澱物をろ別後、エタノールによ
り洗浄し、真空乾燥させてユーロピウム付活弗化ヨウ化
バリウムの結晶を得た。焼成時の焼結により粒子形状の
変化、粒子間融着による粒子サイズ分布の変化を防止す
るために、アルミナの超微粒子粉体を0.2質量%添加
し、ミキサーで充分撹拌して、結晶表面にアルミナの超
微粒子粉体を均一に付着させた。これを石英ボートに充
填して、チューブ炉を用いて水素ガス雰囲気中、850
℃で2時間焼成してユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウ
ム蛍光体粒子を得た。次に上記蛍光体粒子を分級するこ
とにより平均粒径7μmの粒子を得た。
【0075】蛍光体層形成材料として、上記で得たユー
ロピウム付活弗化ヨウ化バリウム蛍光体427g、ポリ
ウレタン樹脂(住友バイエルウレタン社製、デスモラッ
ク4125)15.8g、ビスフェノールA型エポキシ
樹脂2.0gをメチルエチルケトン−トルエン(1:
1)混合溶媒に添加し、プロペラミキサーによって分散
し、粘度25〜30Ps(ポイズ)の塗布液を調製し
た。上記塗布液をドクターブレードを用いて図2に示す
ように支持体、または反射層付き支持体上で所定の乾燥
膜厚になるように蛍光体層を形成した。
【0076】(蛍光体シートの封止)塗布サンプルを2
0cm×20cmの正方形に断裁し、上記の各種励起光吸収
層を有する積層保護フイルムを使用し、減圧下で周縁部
をインパルスシーラを用いて融着することで封止した。
なお、融着部から蛍光体シート周縁部までの距離は1m
mとなるように融着した。融着に使用したインパルスシ
ーラーのヒーターは8mm幅のものを使用した。
【0077】(放射線画像変換パネルの評価)上記方法
で形成した放射線画像変換パネルについて、鮮鋭性、画
像ムラ、線状ノイズ、輝度について評価した。その結果
について図2を参照して説明する。
【0078】(鮮鋭性の評価)鮮鋭度については、放射
線画像変換パネルに鉛製のMTFチャートを通して管電
圧80kVpのX線を照射した後、パネルHe−Neレ
ーザー光で操作して励起し、蛍光体層から放射される輝
尽発光を上記と同じ受光器で受光して電気信号に変換
し、これをアナログ/デジタル変換してハードディスク
に記録し、コンピューターで分析してハードディスクに
記録されているX線像の変調伝達関数(MTF)を調べ
た。図2の鮮鋭度の欄には空間周波数1サイクル/mm
におけるMTFが示されており、このMTFが高いほど
鮮鋭性がよい。また、ここでのMTFは比較例1を10
0とした相対値にて示した。
【0079】(画像ムラ、線状ノイズの評価)放射線画
像変換パネルに管電圧80kVpのX線を照射した後、
パネルをHe−Neレーザー光(633nm)で操作し
て励起し、蛍光体層から放射される輝尽発光を受光器
(分光感度S−5の光電子像倍管)で受光して電気信号
に変換し、これを画像再生装置によって画像として再生
し出力装置より2倍に拡大してプリントアウトして、得
られたプリント画像を目視により観察して画像ムラや線
状ノイズの出現を評価した。画像ムラ及び線状ノイズそ
れぞれについて全く発生しない状態を0、一番激しく発
生するものを5として評価し、図2の画像ムラの欄にに
示した。
【0080】(輝度の評価)感度の測定は放射線画像変
換パネルに管電圧80kVpのX線を照射した後、パネ
ルをHe−Neレーザー光(633nm)で操作して励
起し、蛍光体層から放射される輝尽発光を受光器(分光
感度S−5の光電子像倍管)で受光してその強度を測定
することにより行った。図2の輝度は保護層のヘイズ率
40%の場合の放射線画像変換パネル全面の平均値であ
り、励起光吸収層なしの保護フイルムで封止した場合の
輝度を100とした場合の相対輝度である。
【0081】図2から分かるように、反射層、着色下引
き層及び保護層着色層が形成されていない比較例1の輝
度及び鮮鋭度を基準として判断すると、着色下引き層又
は保護層着色層が形成されていない比較例2、3、6、
7、10、11は、輝度又は鮮鋭度の一方が比較例1に
比べて大きいが、他方は逆に小さくなっている。また、
着色下引き層及び保護層着色層が形成されているが、保
護層吸光度>下引き吸光度の関係にある比較例4、5、
8、9は、同様に輝度又は鮮鋭度の一方が比較例1に比
べて大きいが、他方は逆に小さくなっており、この条件
で輝度と鮮鋭度の双方を向上させることができないこと
が分かる。
【0082】これに対して、着色下引き層及び保護層着
色層が形成され、保護層吸光度≦下引き吸光度の関係に
ある実施例1乃至7は、輝度及び鮮鋭度が共に比較例1
よりも大きく、輝度及び鮮鋭度の双方が向上しているこ
とがわかる。従って、輝度及び鮮鋭度を共に向上させる
ためには保護層吸光度≦下引き吸光度の関係を満たすよ
うに下引き層と保護層の着色の程度を調整することが重
要であることが分かる。
【0083】また、輝尽性蛍光体層の膜厚を変化させた
実施例4、7、8を比較すると、膜厚が280nmと厚
いサンプルに関しては輝尽性蛍光体層内部で励起光が広
がるために鮮鋭度が悪くなる傾向にあり、輝尽性蛍光体
層の膜厚としては略230μm以下であることが好まし
く、製造工程における誤差を考慮すると、輝尽性蛍光体
層の膜厚は略250μm以下であることが好ましい。
【0084】また、支持体の構造に関して、反射層の機
能を備えた発泡性PET(実施例4乃至6)では、反射
層を別途設けなくても輝尽発光を有効に反射することが
でき、反射層を設けた構造(実施例1乃至3)と比較し
て輝度が向上しており、支持体として優れた特性を有し
ていることが分かる。
【0085】更に、図示していないが、本願発明者の実
験によれば、下引き層及び保護層の着色に用いる着色剤
の励起光ピーク波長における吸光度が輝尽発光ピーク波
長における吸光度より大きく、その比が3以上であれば
輝度を低下させることなく鮮鋭度を向上させることがで
きる効果がより好ましく発現することを確認している。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の放射線画
像変換パネルによれば、励起用レーザー光の拡散に起因
する鮮鋭性の低下を防止し、かつ、輝度を向上させるこ
とができる。
【0087】その理由は、下引き層及び保護層を、下引
き層吸光度≧保護層吸光度の関係を満たす条件で着色
し、着色剤を、励起光平均波長領域吸光度>輝尽発光平
均波長領域吸光度の関係を満たす条件で選択し、かつ、
輝尽性蛍光体の膜厚を所定の値以下にすることによって
励起光の拡散を防止し、蛍光体の輝尽発光を効率よく外
部に放出することができるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る放射線画像変換パ
ネルの構造を模式的に示す断面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る放射線画像変換パネル
の効果を示す実験結果の一覧である。
【符号の説明】
1 支持体 2 反射層 3 下引き層 4 輝尽性蛍光体 5 保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G083 AA03 CC01 CC04 CC05 CC06 CC08 DD01 DD02 DD06 DD11 EE02 EE03 2H013 AC01 4H001 CA02 CA08 XA09 XA53 XA56 YA63

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に反射層と下引き層とを介して輝
    尽性蛍光体層を備え、該輝尽性蛍光体層の上に保護層が
    形成され、前記輝尽性蛍光体層に吸収された放射線のエ
    ネルギーを励起光によって輝尽発光として放出させる放
    射線画像変換パネルにおいて、 前記下引き層及び前記保護層の各々に、前記励起光を吸
    収する着色剤が含有された励起光吸収層を有してなり、
    前記反射層及び前記下引き層からなる積層体における前
    記励起光の反射吸光度が、前記保護層における励起光の
    透過吸光度以上となることを特徴とする放射線画像変換
    パネル。
  2. 【請求項2】ポリエチレンテレフタレートに多数の気泡
    を含有してなる反射機能を兼ね備えた支持体に下引き層
    を介して輝尽性蛍光体層を備え、該輝尽性蛍光体層の上
    に保護層が形成され、前記輝尽性蛍光体層に吸収された
    放射線のエネルギーを励起光によって輝尽発光として放
    出させる放射線画像変換パネルにおいて、 前記下引き層及び前記保護層の各々に、前記励起光を吸
    収する着色剤が所定の割合で含有された励起光吸収層を
    有してなり、前記支持体及び前記下引き層からなる積層
    体における前記励起光の反射吸光度が、前記保護層にお
    ける励起光の透過吸光度以上となるように前記着色剤の
    含有量が調整されていることを特徴とする放射線画像変
    換パネル。
  3. 【請求項3】前記保護層が、前記励起光吸収層を内部に
    含む構造、前記励起光吸収層をベースとなる樹脂フィル
    ムの少なくとも一側の面に塗設した構造、又は、該樹脂
    フィルムに前記着色剤を含有した構造の少なくとも1つ
    の構造を有してなることを特徴とする請求項1または2
    に記載の放射線画像変換パネル。
  4. 【請求項4】前記着色剤の励起光平均波長領域における
    吸光度が、輝尽発光平均波長領域における吸光度より大
    となるように、前記着色剤が選択されていることを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の放射線画像
    変換パネル。
  5. 【請求項5】前記輝尽発光平均波長領域における吸光度
    に対する前記励起光平均波長領域における吸光度の比が
    3以上となるように、前記着色剤が選択されていること
    を特徴とする請求項4記載の放射線画像変換パネル。
  6. 【請求項6】前記輝尽性蛍光体層の層厚が250μm以
    下に設定されていることを特徴とする請求項1乃至5の
    いずれか一に記載の放射線画像変換パネル。
  7. 【請求項7】前記輝尽性蛍光体層の層厚が230μm以
    下に設定されていることを特徴とする請求項1乃至5の
    いずれか一に記載の放射線画像変換パネル。
  8. 【請求項8】前記輝尽性蛍光体がEu付活BaFIを主
    成分とする材料からなることを特徴とする請求項1乃至
    7のいずれか一に記載の放射線画像変換パネル。
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