JP4228766B2 - 真空包装材料及びそれを用いた真空包装袋 - Google Patents

真空包装材料及びそれを用いた真空包装袋 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、緑茶、紅茶あるいはコーヒー等の内容物を包装する包装材料で、特にこれら内容物の酸化を防止するための真空包装材料及びそれを用いた真空包装袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、緑茶、紅茶あるいはコーヒー等の内容物の酸化を防止し、長期保存するため真空包装が一般的に用いられていて、この真空包装材料としては、裏面に印刷された透明基材フィルムと内面にシーラント層を有するガスバリア性の基材(アルミニウム箔等)とが一体化(接着)されている構成となっている。
【0003】
上記構成の真空包装材料を用いて袋化し、前記の内容物を充填し、真空脱気して包装すると、その包装体の表面には、内容物に応じた凹凸が現れ、特に印刷面がその凹凸により見えにくくなり、外観的にも見栄えのしない商品となるという問題点があった。
【0004】
上記問題点を解決する方法として、例えば一旦真空脱気した包装体を、別工程で作成した外装フィルム(印刷された)で覆うことにより、その凹凸が見えないようにすることができるが、この方法では、前記包装体と一体感がないことや包装工程が多くなるなど作業効率等にも問題のあるものであった。
【0005】
そこで上記真空包装体表面の凹凸の問題と外装フィルム(印刷された)と包装体との一体感がないという問題点を解決するものとして、例えば図6の破断斜視図に示すように、裏面に印刷層(34)を設けたセロファン(32)からなる外装材(30)と、この外装材(30)とヒートシールで接着しない外面およびヒートシール性を有する内面を備えた内装材(40)とを、四方端縁の部分的接着層(43)により一体化してなり、この部分的接着層(43)以外の未接着部が外部と連通しているようにした真空包装に適した包装材料がある。
【0006】
このような包装材料を開口部を残して製袋し、この開口部から内容物を充填し、次いでこの開口部から真空吸引脱気した後、開口部を密封シールすると、上記包装材料の内装材(40)には、内容物に応じた凹凸が現れるが、外装材(30)は外部と連通している未接着部に外気が入り込むので、内装材(40)の凹凸に関わりなく平坦になり、よって外観的にも見栄えのする商品とするものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特公平7−22981号公報(第1頁〜第3頁、図4)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術における真空包装に適した包装材料では、外装材の印刷層面と内装材を部分的接着層で一体化し、それを巻き取った時に、部分的接着層以外の未接着部でも外装材の印刷層面と内装材の外面の未接着部とが密着するという現象があり、この現象は、外装材を構成するフィルムや内装材を構成するフィルムの全面に施すコロナ放電処理によるものと、さらにこの印刷層にプラスチックフィルムへのインキとして好適なウレタン系の2液反応(硬化)型のインキを使用した場合で、この印刷工程と貼合わせ一体化工程をインラインで行った場合のインキの硬化剤の反応などによって発現し易く、この密着現象によって、この包装材料を製袋して内容物を充填した後、真空吸引脱気して開口部を密封シールすると、包装材料の内装材とともに外装材表面にも内容物に応じた凹凸が現れ、外観的に特に印刷面が見栄えのしない商品となるという問題があった。
【0009】
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するものであり、その課題とするところは、裏面に印刷層を有する外装材と、内面がヒートシール性を有する内装材とが端縁の部分的接着層で接着一体化されている真空包装材料において、印刷層と部分的接着層の形成時にコロナ放電処理された場合でも、また印刷層にウレタン系の2液型インキを使用していて、かつこの印刷工程と接着一体化工程がインラインで成されていても、この真空包装材料を用いて真空包装した際に外装材の印刷層面と内装材の外面とが密着するという現象がなく、この真空包装材料を用いて真空包装した時に外装材の表面に内容物に応じた凹凸が現れず、外観的に見栄えのする真空包装材料とそれを用いた真空包装袋を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に於いて上記課題を達成するために、まず請求項1の発明では、裏面にウレタン系インキによる印刷層を有する印刷基材と、該印刷基材とヒートシールによって接着しない外面およびヒートシール性を有する内面を備えたバリア基材とを、印刷基材の印刷層面とバリア基材の外面を対向させ少なくとも両側端縁の部分的接着部がドライラミネーション用接着剤により一体化されていて、該部分的接着部以外の未接着部が外部と連通している真空包装材料であって、前記部分的接着部以外の未接着部に剥離ニス層が施されていることを特徴とする真空包装材料としたものである。
【0011】
上記請求項1の発明によれば、裏面にウレタン系インキによる印刷層を有する印刷基材と、該印刷基材とヒートシールによって接着しない外面およびヒートシール性を有する内面を備えたバリア基材とを、印刷基材の印刷層面とバリア基材の外面を対向させ少なくとも両側端縁の部分的接着部がドライラミネーション用接着剤により一体化されていて、該部分的接着部以外の未接着部が外部と連通している真空包装材料であって、前記部分的接着部以外の未接着部に剥離ニス層を施すことによって、前記印刷層と部分的接着層の形成時にコロナ放電処理された場合でも、また印刷層にウレタン系の2液硬化型インキを使用していて、かつ印刷工程と接着一体化工程がインラインで成されていても、部分的接着部以外の部分では密着現象を起こさず外部(外気)と連通している真空包装材料を提供できる。
【0012】
また、請求項2の発明では、上記請求項1に記載の真空包装材料を用い、該真空包装材料のヒートシール性を有する内面の所望の箇所をヒートシールして製袋された真空包装袋としたものである。
【0013】
上記請求項2の発明によれば、上記請求項1に記載の部分的接着部以外の部分に剥離ニス層を施した真空包装材料を用いて製袋した真空包装袋とすることによって、この真空包装袋の開口部より真空吸引脱気して開口部を密封シールすると、部分的接着部以外の未接着部即ち剥離ニス層の部分では印刷基材の印刷層とバリア材の外面が密着していないので、外部と連通している未接着部即ち剥離ニス層の部分に外気が入り込むので、バリア材の凹凸に関わりなく印刷基材の表面が平坦になり、よって外観的にも見栄えのする真空包装袋とすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明の真空包装材料の一事例を表した説明図であり、図2および図3は、本発明の真空包装材料の他の一事例を表した部分破断説明図であり、図4は、本発明の真空包装材料を用いた真空包装袋の一事例を示す斜視図である。
【0016】
上記請求項1に係る発明は、例えば図1(a)の部分破断上面図および図1(a)のB−B面の断面を表す図1(b)の断面図に示すように、裏面に柄印刷層(12a)と白色印刷層(12b)でなる印刷インキ層(12)が施されている透明プラスチックフィルムでなる印刷基材(10)と、内面にシーラント層(24)が施され、バリア基材(21)とバリア層(22)でなるバリア材(20)とが、該バリア材(20)の四方端縁に設けられたスポット状の部分的接着層(43)で接着一体化されていて、この部分的接着層(43)以外の部分に剥離ニス層(45)が施されている真空包装材料(1)で、部分的接着層(43)以外の未接着部である剥離ニス層(45)が外部(外気)と連通している真空包装材料(1)としたものである。
【0017】
上記説明(図1(a))では、説明の便宜上からバリア材(20)の外面の四方端縁に部分的接着層(43)とそれに見当を合わせた剥離ニス層(45)とを設けたものとしてあるが、実質的には、柄印刷層(12a)の絵柄に見当を合わせて部分的接着層(43)と剥離ニス層(45)とを施すようにするものであり、図3に示す三方端縁に部分的接着層(43)を施す場合も同様で印刷基材(10)の印刷インキ層(12)面に設けたものとするのが一般的である。
【0018】
また、例えば図2の斜視図に示すように、部分的接着層(43)をバリア材(20)の左右両側端縁(20a)のみに施し、それ以外の部分に剥離ニス層(45)を施したものとし、これに接着一体化される印刷基材(10)の柄印刷層(12a)との上下方向の見当合わせをする必要がないというメリットのあるものとすることもでき、さらに図示しないが印刷基材(10)の印刷インキ層(12)面の左右両側端縁(20a)に部分的接着層(43)を施したものとしてもよい。
【0019】
さらにまた、図2に示すように、例えば上記バリア材(20)の左右両側端縁(20a)のみに施すこの部分的接着層(43)以外の未接着部に施す剥離ニス層(45)を、この部分的接着層(43)の周辺に隙間(45a)を残す形で設けてもよく、これによって部分的接着層(43)との見当合わせを容易にすることができ、必ずしも図1(a)に示すように、部分的接着層(43)との見当合わせを毛抜き合わせで設けなくともよく、剥離ニス層(45)が外部(外気)と連通していれば初期の目的を達成することができる。
【0020】
また、例えば図3に示すように、部分的接着層(43)を左右両側端縁(20a)および下端縁(20b)の三方、あるいは図示しないが左右両側端縁と上端縁の三方に設け、この部分的接着層(43)以外の未接着部に剥離ニス層(45)を設けることもでき、左右両側端縁(20)のみに設けたものに比べ図1に示す四方端縁に部分的接着層(43)を設けたものと同様に、柄印刷層との上下見当合わせを必要とする点はあるが、この真空包装材料(1)からヒートシールで製袋する際に、あるいは内容物の充填後の密封シールの際に、しわなどが発生し難いものとすることができる。
【0021】
さらにまた、図3に示すように、例えば上記バリア材(20)の三方端縁(20a、20b)に施すこの部分的接着層(43)以外の未接着部に施す剥離ニス層(45)を、この部分的接着層(43)の周辺に隙間(45a)を残す形で設けてもよく、これによって部分的接着層(43)との見当合わせを容易にすることができ、必ずしも図1(a)に示すように、部分的接着層(43)との見当合わせを毛抜き合わせで設けなくともよく、剥離ニス層(45)が外部(外気)と連通していれば初期の目的を達成することができる。
【0022】
以上のように、上記請求項1に係る発明によれば、スポット状の部分的接着層(43)以外の未接着部分に剥離ニス層(45)を施すことによって、印刷インキ層(12)の形成と部分的接着層(43)の形成時にコロナ放電処理された場合でも、また印刷インキ層(12)にウレタン系の2液硬化型インキを使用し、かつこの印刷工程と接着一体化工程をインラインで行った場合でも、この部分的接着層(43)以外の部分で印刷インキ層(12)とバリア材(20)の外面とが密着することがなく、結果として剥離ニス層(45)が外部(外気)と連通している真空包装材料(1)とすることができる。
【0023】
また、上記請求項2に係る発明は、例えば図1(a)および図1(b)に示すような裏面に印刷インキ層(12)を有する印刷基材(10)と、内面にシーラント層(24)を有するバリア材(20)の間に四方端縁に設けられたスポット状の部分的接着層(43)で接着一体化されていて、その部分的接着層(43)以外の未接着部分に剥離ニス層(45)が外部(外気)と連通しているように施されている真空包装材料(1)を用い、例えば図4の斜視図に示すように、左右両側端縁(20a)の内面(シーラント層(図示せず))同士と下端縁(20b)の内面のシーラント層同士がヒートシールで合掌貼りされ、上端縁(20c)がシールされずに開口部(50)を形成しているガゼットタイプの真空包装袋(2)とするものである。
【0024】
上記のように各端縁の内面のシーラント層で合掌貼りされている真空包装袋(2)は、各端縁すなわち左右両側端縁(20a)、下端縁(20b)および開口部(50)を形成している上端縁(20c)で剥離ニス層(45)が印刷インキ層とバリア材との密着を防いでいるので、外部(外気)と連通しているようになる。
【0025】
上記のような真空包装袋(2)の開口部(50)から緑茶やコーヒー等内容物を充填し、真空吸引脱気して、例えば図5の斜視図に示すように、開口部(50)の上端縁(20c)を合掌貼りでヒートシールして密封包装すると、内面にあるバリア材(図示せず)が内容物に応じた凹凸を形成するが、このバリア材に部分的接着層(43)で接着一体化している外面の印刷基材(10)には、それら左右両側端縁(20a)、下端縁(20b)および上端縁(20c)の剥離ニス層(45)を通して内部の未接着部分の剥離ニス層(45)へ外気が入り込むので凹凸が形成されないようにしたものである。
【0026】
よって外観上は表面が平坦で、特に表面から見た柄印刷層(12a)が正常な柄印刷物として見え、見栄えのする商品価値に優れた真空包装された商品を提供できる。
【0027】
以下に本発明の真空包装材料(1)および真空包装袋(2)を構成する材料等について説明する。
【0028】
まず、印刷基材(10)とバリア材(20)の間で、部分的接着層(43)以外の未接着部分に設ける剥離ニス層(45)としては、例えば硝化綿系(ニトロセルロース)樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂などにワックス類を混合して易剥離性を調整したものが挙げられ、そのワックス類としては、例えばポリエチレン系ワックス、ポエステル系ワックスなどが挙げられるが、前記易剥離樹脂と相溶性があればよく、これら易剥離樹脂等でなるインキ(ニス)をグラビア印刷法あるいはアニロックスロールを介してインキを版に供給するフレキソ印刷法等によるパターンコートでスポット状の部分的接着層(43)に見当を合わせて剥離ニス層(45)を形成することができる。
【0029】
また、本発明の真空包装材料(1)を構成する印刷基材(10)としては、例えば厚さ20μm程度のポリエチレンテレフタレートフィルム、1軸または2軸延伸ポリアミド(ナイロン)フィルムあるいは延伸ポリプロピレンフィルムなどが挙げられ、用途等に応じて適宜選定される。
【0030】
また、上記印刷基材(10)の裏面に施す柄印刷層(12a)と白色印刷層(12b)としては、グラビア印刷法により形成されるのが一般的で、そのインキとして、上記プラスチックフィルムでなる印刷基材(10)への印刷適性(密着(接着)性、乾燥性、皮膜性、光沢あるいはドットゲイン等解像性など)からウレタン系の2液硬化型のグラビアインキが好適に使用される。この印刷に際し、特に上記プラスチックフィルムへの密着性を良くするためコロナ放電処理されるのが一般的である。
【0031】
また、スポット状の部分的接着層(43)としては、その接着剤の種類は、パターン状に形成することと、さらにフィルム同士の貼合わせ接着で、それらフィルムに蒸散のための通気性を必要としない点などからドライラミネーション用接着剤が好適に使用され、1液または2液反応型のポリウレタン樹脂が用いられる。このウレタンのベースポリマーは、エステルまたはエーテルポリオールでなり、その接着形態は、溶剤型、無溶剤型、水性型、アルコール型がある。これらドライラミネーション用接着剤を、グラビア印刷方式あるいはアニロックスロールを用いるフレキソ印刷方式でスポット状の部分的接着層(43)とすることができる。なおこの部分的接着層(43)の形成に際し、上記印刷インキ層の形成と同様にプラスチックフィルムへの密着性を良くするためコロナ放電処理されるのが一般的である。
【0032】
また、バリア材(20)を構成するバリア基材(21)としては、例えば厚さ12μm程度のポリエチレンテレフタレートフィルム、1軸または2軸延伸ポリアミド(ナイロン)フィルムあるいは延伸ポリプロピレンフィルムなどが挙げられ、バリア層(22)としては、厚さ10μm程度のアルミニウム箔をドライラミネーション用接着剤を介して上記バリア基材(20)にラミネートしたものとするか、あるいは上記バリア基材(20)にアルミニウムの蒸着膜を施したものとすることもできる。さらには上記バリア基材(21)に酸化珪素やアルミナを蒸着して透明なバリア材とすることもできるが、内容物が緑茶等のようにガス(酸素、水蒸気)バリア性の他に遮光性をも必要とするものには上記のアルミニウム箔やアルミニウムの蒸着がバリア層(22)として好適である。
【0033】
さらにまた、上記バリア材(20)の内面に施されるシーラント層(24)としては、例えば厚さ40μm程度の直鎖状低密度ポリエチレンフィルム、低密度ポリエチレンフィルム、高密度ポリエチレンフィルムあるいは無延伸ポリプロピレンフィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体フィルム、アイオノマーフィルムなどをドライラミネーション用接着剤やサンドポリエチレンを介してラミネートされて得られるか、あるいは、溶融された直鎖状低密度ポリエチレン樹脂の他上記シーラント樹脂をアンカーコート剤を介して押し出しながら貼り合わせる押出しラミネート方法で得ることができる。
【0034】
【発明の効果】
本発明は以上の構成であるから、下記に示す如き効果がある。
即ち、上記請求項1に係る発明において、裏面にウレタン系インキによる印刷層を有する印刷基材と、該印刷基材とヒートシールによって接着しない外面およびヒートシール性を有する内面を備えたバリア基材とを、印刷基材の印刷層面とバリア基材の外面を対向させ少なくとも両側端縁の部分的接着部がドライラミネーション用接着剤により一体化されていて、該部分的接着部以外の未接着部が外部と連通している真空包装材料であって、前記部分的接着部以外の未接着部に剥離ニス層を施すことによって、前記印刷層と部分的接着層の形成時にコロナ放電処理された場合でも、また印刷層にウレタン系の2液硬化型インキを使用していて、かつ印刷工程と接着一体化工程がインラインで成されていても、部分的接着部以外の部分では密着現象を起こさず外部(外気)と連通している真空包装材料を提供できる効果がある。
【0035】
また、上記請求項2に係る発明において、上記請求項1に係る発明に記載の部分的接着部以外の部分に剥離ニス層を施した真空包装材料を用いて製袋した真空包装袋とすることによって、この真空包装袋の開口部より真空吸引脱気して開口部を密封シールすると、部分的接着部以外の未接着部即ち剥離ニス層の部分では印刷基材の印刷層とバリア材の外面が密着していないので、外部(外気)と連通している未接着部即ち剥離ニス層の部分に外気が入り込むので、バリア材に内容物に応じた凹凸が現れても、その凹凸に関わりなく印刷基材の表面が平坦になり、よって外観的にも見栄えのする真空包装袋とすることができる効果がある。
【0036】
従って本発明は、緑茶、紅茶あるいはコーヒー等の内容物を包装する包装材料で、特にこれら内容物の酸化を防止するための真空包装材料及びそれを用いた真空包装袋として、優れた実用上の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の真空包装材料の一実施の形態を示すもので、
(a)は、その破断上面図であり、
(b)は、(a)のB−B面断面図である。
【図2】本発明の真空包装材料の他の一実施の形態を説明するための破断斜視図である。
【図3】本発明の真空包装材料のさらに他の一実施の形態を説明するための破断斜視図である。
【図4】本発明の真空包装材料を用いた真空包装袋の一実施の形態を説明するための斜視図である。
【図5】本発明の真空包装材料を用いた真空包装袋に内容物を充填した一事例を示す斜視図である。
【図6】従来の真空包装に適した包装材料の一事例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1‥‥真空包装材料
2‥‥真空包装袋
10‥‥印刷基材
12‥‥印刷インキ層
12a‥‥柄印刷層
12b‥‥白色印刷層
20‥‥バリア材
20a‥‥左右両側端縁
20b‥‥下端縁
20c‥‥上端縁
21‥‥バリア基材
22‥‥バリア層
24‥‥シーラント層
30‥‥外装材
32‥‥セロファン
34‥‥印刷層
40‥‥内装材
43‥‥部分的接着層
45‥‥剥離ニス層
45a‥‥隙間
50‥‥開口部

Claims (2)

  1. 裏面にウレタン系インキによる印刷層を有する印刷基材と、該印刷基材とヒートシールによって接着しない外面およびヒートシール性を有する内面を備えたバリア基材とを、印刷基材の印刷層面とバリア基材の外面を対向させ少なくとも両側端縁の部分的接着部がドライラミネーション用接着剤により一体化されていて、該部分的接着部以外の未接着部が外部と連通している真空包装材料であって、前記部分的接着部以外の未接着部に剥離ニス層が施されていることを特徴とする真空包装材料。
  2. 上記請求項1に記載の真空包装材料を用い、該真空包装材料のヒートシール性を有する内面の所望の箇所をヒートシールして製袋された真空包装袋。
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