JP2002089459A - チューブポンプおよびこれを用いたインクジェット式記録装置 - Google Patents

チューブポンプおよびこれを用いたインクジェット式記録装置

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JP2002089459A
JP2002089459A JP2000281332A JP2000281332A JP2002089459A JP 2002089459 A JP2002089459 A JP 2002089459A JP 2000281332 A JP2000281332 A JP 2000281332A JP 2000281332 A JP2000281332 A JP 2000281332A JP 2002089459 A JP2002089459 A JP 2002089459A
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pump
wheel
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JP2000281332A
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Kojiro Iizuka
浩二郎 飯塚
Hitoshi Hayakawa
均 早川
Masaru Takahashi
優 高橋
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガイド部材のホイル径方向寸法を設定するに
あたり要求された厳密性を緩和し、ポンプ組立作業等の
簡素化およびコストの低廉化を図る。 【解決手段】 ポンプホイル42の回転に伴い移動する
ローラ43a,43bを受ける弾性変形可能なガイド部
材61をローラ軸43a1 ,43b1 と平行に起立させ
て配置した。したがって、ホイル回転時にローラ43
a,43bがガイド部材61を倒して移動するため、ロ
ーラ43a,43bによるガイド部材61の巻き込みが
回避される。また、ローラ43a,43bがガイド部材
61によってホイル回転方向と反対の方向にローラ支持
溝42a,42bに沿って確実に案内される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円弧状に配置され
た可撓性チューブをローラによって加圧し、チューブの
変形を利用して圧力を発生させるチューブポンプ、およ
びこのチューブポンプを搭載し、チューブポンプにより
発生する負圧を利用して記録ヘッドよりインクを排出す
るインク吐出能力の回復手段を備えたインクジェット式
記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録装置は、印刷時の
騒音が比較的小さく、しかも小さなドットを高い密度で
形成できるため、昨今においてはカラー印刷を中心とし
た多くの印刷に使用されている。このようなインクジェ
ット式記録装置には、インクカートリッジからのインク
の供給を受けるインクジェット式記録ヘッドと、記録用
紙を記録ヘッドに対して相対的に移動させる紙送り手段
とが備えられている。そして、印字信号に応じて記録ヘ
ッドを移動させながら記録用紙にインク滴を吐出させて
ドットを形成することで記録が行われる。
【0003】インクジェット式記録装置においては、こ
のようにインクという液体を扱う関係上、記録ヘッドへ
のインクの充填や、インク溶媒の揮散によるノズル開口
の目詰まりを防止するために、記録ヘッドからインクを
強制的に吸引排出させるインク吐出能力の回復処理が実
行される。このような記録ヘッドの目詰まり解消のた
め、または記録ヘッド内に気泡が残留している場合にな
されるインクの強制的な排出処理は、クリーニング操作
と呼ばれる。そして、記録装置における長時間の休止後
に印刷を再開する場合や、ユーザが印字かすれ等の印字
品質不良を認識し、クリーニングスイッチを操作した場
合に実行される。
【0004】このクリーニング操作においては、記録ヘ
ッドをキャッピング手段により封止して負圧を作用させ
ることで、記録ヘッドのノズル開口よりインクを排出さ
せるとともに、キャッピング手段内に排出されたインク
を負圧により吸引して廃インクタンクに送り出す。その
後、ゴムなどの弾性板からなるクリーニング部材によ
り、記録ヘッドのノズルプレートをワイピングするシー
ケンスが実行される。
【0005】前記キャッピング手段内に負圧を与える手
段としては、比較的構造が簡単で小形化が図りやすく、
しかもインクの吸引および排出する機構部分で汚染を生
じさせない、いわゆるチューブポンプが用いられてい
る。このチューブポンプは例えば図8および図9に示す
ような構成とされている。なお、図8はポンプを正転駆
動させてポンプ作用を実行させたリース状態を示し、ま
た図9はポンプを逆転駆動させてレリース状態とした場
合を示している。
【0006】このチューブポンプには、可撓性チューブ
51の外形を円弧状に規制するチューブ支持面52を有
するポンプフレーム44と、例えば紙送りモータによっ
て回動するポンプホイル42と、このポンプホイル42
に形成された一対のローラ支持溝42a,42bに沿っ
て移動するローラ43a,43bとが具備されている。
【0007】このようなチューブポンプにおいては、図
8に示すように、ポンプホイル42を正方向(矢印A方
向)に回転させると、各ローラ43a,43bがローラ
支持溝42a,42bのホイル外周部に移動し、チュー
ブ51を矢印A方向に順次押しつぶしながら転動する。
これにより、可撓性チューブ51内に圧力を発生させて
キャッピング手段に負圧を与えるようになされる。そし
て、記録ヘッドから負圧により強制的にインクを排出さ
せるとともに、さらにキャッピング手段内に排出された
インクを吸引して廃インクタンクに送り出す。
【0008】また、図9に示すように、ポンプホイル4
2を逆方向(矢印B方向)に回転させると、各ローラ4
3a,43bがローラ支持溝42a,42bのホイル内
周部に移動する。これにより、ローラ43a,43bが
可撓性チューブ51に少しだけ接するレリース状態を保
ち、ローラ43a,43bの可撓性チューブ51への貼
り付きなどの故障発生が防止される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記したチ
ューブポンプにおいては、図8に示すように、ローラ4
3a,43bの可撓性チューブ51に対する接触領域θ
が180度未満(好ましくは173度)に設定されてい
る。このような構成のチューブポンプにおいて、ローラ
43a,43bが可撓性チューブ51に接していない区
間では、ローラ43a,43b(ローラ軸)の位置がロ
ーラ支持溝42a,42b内で定まらない。このため、
仮にポンプホイル42が正方向(矢印A方向)に回転駆
動され、ローラ43a,43bが可撓性チューブ51に
対する接触領域に入っても、可撓性チューブ51が直ぐ
には加圧接触されず、したがって負圧を得ることができ
ない場合がある。
【0010】このような問題の対策として、図8および
図9に示すように、ポンプフレーム44に形成されたチ
ューブ支持面52と対向する位置に、ポンプホイル42
の中心方向(ホイル径方向)に突出させた弾性素材によ
る一対のガイド部材53a,53bを配置した構成が提
案されている。なお、図8および図9に示す形態におい
ては、ポンプフレーム44にL字状の係止溝44a,4
4bが形成され、これら両係止溝44a,44bにそれ
ぞれガイド部材53a,53bが係止されている。
【0011】このような構成によると、一対のガイド部
材53a,53bは、ポンプホイル42の回動に伴い各
ローラ43a,43bをホイル回転方向と反対の方向に
ローラ支持溝42a,42bに沿って案内するように作
用する。すなわち、図9に示す状態から図8に示すよう
に、ポンプホイル42が矢印A方向に正転駆動される
と、ローラ43a,43bが弾性素材によるガイド部材
53a,53bによって矢印a方向に押し戻される作用
を受ける。これにより、ローラ43a,43bがローラ
支持溝42a,42bのホイル外周部に移動して、可撓
性チューブ51が矢印A方向に順次押しつぶすようにな
される。
【0012】しかし、従来のチューブポンプにおいて
は、ガイド部材53a,53bをポンプホイル42の外
径方向位置からホイル中心部に向かって(ホイル径方向
に)延在させるものであるため、ガイド部材53a,5
3bのホイル径方向寸法を適切な寸法に設定する必要が
ある。
【0013】すなわち、ガイド部材53a,53bの長
さが大きすぎると、ローラ43a,43bがガイド部材
53a,53bを変形させたまま、チューブポンプが駆
動停止されることがある。この変形をガイド部材53
a,53bに残したまま、ポンプが駆動されると、ロー
ラ43a,43bがガイド部材53a,53bを巻き込
んで、チューブポンプが故障する。一方、ガイド部材5
3a,53bの長さが小さすぎると、ローラ43a,4
3bがホイル回転方向と反対の方向にローラ支持溝42
a,42bに沿って確実に案内されず、ローラ案内上の
信頼性が低下する。この結果、ガイド部材53a,53
bにおけるホイル径方向寸法の設定に厳密性が要求され
るという問題があった。
【0014】また、ガイド部材53a,53bをホイル
径方向に延在させることは、フレーム製造加工において
ガイド部材53a,53bの取付角度を考慮してポンプ
フレーム44に取付部(係止溝44a,44b)を形成
する必要が生じ、ポンプフレーム44の製造加工を煩雑
にするという問題もあった。さらに、従来のチューブポ
ンプにおいては、ガイド部材53a,53bを二個必要
とする構造であるため、部品点数および組立工数が嵩
み、コスト高になるばかりか、ポンプ組立(部品交換)
作業を煩雑にするという問題もあった。
【0015】そして、インクジェット式記録装置に前記
チューブポンプを採用した場合には、チューブポンプの
部品点数および組立工数が嵩み、製造コストを高くする
という不都合があった。
【0016】本発明は、前記したような現状の問題点に
着目してなされたもので、ガイド部材におけるホイル径
方向寸法を設定するにあたって要求された厳密性を緩和
し、かつフレーム製造加工,ポンプ組立作業の簡素化お
よびコストの低廉化を図るチューブポンプを提供すると
ともに、これを用いることにより低価格のインクジェッ
ト式記録装置を提供することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ためになされた本発明にかかるチューブポンプは、可撓
性チューブの外形を円弧状に規制するチューブ支持面を
有するポンプフレームと、このポンプフレーム内に回転
自在に配設されホイル中心部とホイル外周部との間でホ
イル径方向と交差するような勾配をもったローラ支持溝
を有する駆動用のポンプホイルと、このポンプホイルの
軸線方向端面と同一の平面内に回転かつ転動自在に配設
され前記ローラ支持溝に沿って移動可能なローラ軸を有
するローラとを備え、このローラの加圧接触による前記
可撓性チューブの変形によって圧力を発生させるチュー
ブポンプにおいて、前記可撓性チューブに対する加圧接
触状態が解除されるレリース領域内に、前記ポンプホイ
ルの回転に伴い移動する前記ローラを受ける弾性変形可
能なガイド部材を、前記ローラ軸と平行に起立させて配
置したことを特徴とする。
【0018】この場合、好ましくは、前記ポンプフレー
ムに、前記ローラの押圧によって弾性変形した前記ガイ
ド部材を収容する凹部が設けられている構成とされる。
また、前記ガイド部材が、平面矩形状のダンパシートか
らなることが望ましい。さらに、前記ポンプフレームに
フレームを貫通する取付孔が設けられ、この取付孔に前
記ガイド部材を取り付けることが望ましい。
【0019】そして、前記ガイド部材が鉤部を有する断
面L字状のダンパシートからなり、このダンパシートの
鉤部を受ける凸部を有する断面L字状の貫通孔によって
前記取付孔が形成されている構成とされる。この場合、
前記取付孔が四角形孔によって形成され、この取付孔の
内面のうちそれぞれが互いに対向する二つの内面に前記
ガイド部材を挟持する凸部が設けられ、これら各凸部を
前記取付孔の軸線方向に互いに異なる位置に位置付けた
構成も採用される。さらに、前記取付孔が段部を有する
断面逆T字状の貫通孔からなり、この貫通孔の段部を挟
持する凸部を有するダンパシートによって前記ガイド部
材が形成されていることが望ましい。
【0020】また、印刷データに対応してインク滴を吐
出するインクジェット式の記録ヘッドと、この記録ヘッ
ドのノズル形成面を封止するとともに、ポンプユニット
からの負圧を受けて記録ヘッドよりインクを吸引するキ
ャッピング手段とを備えたインクジェット式記録装置で
あって、前記ポンプユニットとして前記したチューブポ
ンプが具備される。
【0021】以上のように構成されたチューブポンプに
よると、ポンプホイルの回転に伴い移動するローラを受
ける弾性変形可能なガイド部材を、ローラ軸と平行な方
向に起立させて配置したので、従来のようにガイド部材
をホイル径方向に延在させることを必要とせず、このた
めガイド部材におけるホイル径方向寸法を設定するにあ
たり要求された厳密性を緩和することができる。また、
ガイド部材を起立させたことは、従来のようにガイド部
材の取付角度を考慮する必要がないから、ポンプフレー
ムの製造加工を簡単に行うこともできる。さらに、ガイ
ド部材が単数であるため、部品点数および組立工数を削
減することができ、コストの低廉化およびポンプ組立作
業の簡素化を図ることもできる。
【0022】一方、前記したチューブポンプを採用した
インクジェット式記録装置によると、チューブポンプの
部品点数および組立工数が削減され、製造コストの低廉
化を図ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるチューブポ
ンプを用いたインクジェット式記録装置につき、図に示
す実施の形態に基づいて説明する。図1は本発明が適用
されたインクジェット式記録装置の全体構成を示すもの
である。図1において、符号1はキャリッジであり、キ
ャリッジモータ2によって駆動されるタイミングベルト
3を介し、ガイド部材4に案内されてプラテン5の軸方
向に往復移動されるように構成されている。
【0024】キャリッジ1の記録用紙6に対向する側に
は、図には現れていないがインクジェット式記録ヘッド
が搭載され、その上部には前記記録ヘッドにインクを供
給するブラックインクカートリッジ7およびカラーイン
クカートリッジ8が着脱可能に装填されている。
【0025】図中符号9は、非印字領域(ホームポジシ
ョン)に配置されたキャッピング手段であって、キャリ
ッジ1に搭載された記録ヘッドが直上に移動した時に上
昇し、記録ヘッドのノズル形成面を封止できるように構
成されている。そしてキャッピング手段9の下方には、
キャッピング手段9の内部空間に負圧を与えるためのポ
ンプユニットとしてのチューブポンプ10が配置されて
いる。
【0026】前記キャッピング手段9は、記録装置の休
止期間中における記録ヘッドのノズル開口の乾燥を防止
する蓋体としての機能を備えている。また、印刷とは関
係のない駆動信号を記録ヘッドに印加してインク滴を空
吐出させるフラッシング動作時のインク受けとして機
能、およびチューブポンプ10からの負圧を記録ヘッド
に作用させてインクを吸引するクリーニング手段として
の機能も兼ね備えている。
【0027】そして、キャッピング手段9における印字
領域側の近傍には、ゴムなどの弾性板を備えたワイピン
グ手段11が、水平方向に進退可能となるように配置さ
れていて、キャリッジ1がキャッピング手段9側に往復
移動する際に、記録ヘッドの移動経路上にワイピング部
材が進出できるように構成されている。
【0028】図2は、前記した記録装置に装備された記
録用紙の給排紙機構および吸引ポンプに対する駆動力伝
達機構の一例を示したものである。図2において、符号
21は紙送りローラを示しており、この紙送りローラ2
1の一端には歯車22が配置され、紙送りモータ23の
軸上に配置されたピニオン24からアイドラ25を介し
て駆動されるように構成されている。また、給紙ローラ
駆動軸26の一端には歯車27が配置され、クラッチ機
構を構成する移動歯車28を介して前記歯車22と噛合
して図示せぬカットシートフィーダに動力を伝達し、記
録用紙の給紙(ローディング)が行われるように構成さ
れている。
【0029】クラッチ機構を構成する前記移動歯車28
は、常時は図示しないばねにより図2に示すように両歯
車22,27から離れた位置に保持され、またホームポ
ジションと対向する端部に移動するキャリッジ1に押圧
されて軸方向に移動し、両歯車22,27間に介在して
両者の噛み合いが実現するように構成されている。
【0030】一方、チューブポンプ10は、紙送りモー
タ23からの動力がピニオン24,アイドラ29および
排紙ローラ31上の排紙ローラ歯車30に伝達され、さ
らにこの排紙ローラ歯車30からの動力が同じく排紙ロ
ーラ31上の歯車32に伝達され、この歯車32によっ
て駆動される。チューブポンプ10の駆動軸33には、
歯車32にアイドラ34を介して噛合する歯車35が装
着されている。
【0031】この歯車35が装着された駆動軸33に
は、その背面に配置されたばね36に押されて摩擦回転
するアーム37を備えたクリーナカム38が遊転自在に
取り付けられている。そして、アーム37の回転により
ゴム等の弾性部材により形成されたワイピング部材39
が、水平方向に移動できるように構成されている。
【0032】これにより、モータ23の一方向への回転
により、ワイピング部材39は記録ヘッドの移動軌跡に
進出して、そのノズル形成面が払拭できるようになさ
れ、またモータ23の他方向への回転により、ワイピン
グ部材39は記録ヘッドの移動軌跡から退避されるよう
に作用する。
【0033】また、チューブポンプ10の駆動軸33に
は、ラチェットホイル40,中間伝達ホイル41および
ポンプホイル42が軸線方向に積層して装着されてい
る。ラチェットホイル40における中間伝達ホイル41
と対向する面には突起40aが形成されており、中間伝
達ホイル41の両面にはそれぞれ突起41a,41bが
形成されている。さらに、ポンプホイル42における中
間伝達ホイル41と対向する面には、突起42Aが形成
されている。
【0034】これにより、ラチェットホイル40が回転
して、その突起40aが中間伝達ホイル41の突起41
aに当接することで、中間伝達ホイル41に回転力が伝
達される。さらに、中間伝達ホイル41の突起41bが
ポンプホイル42の突起42Aに当接することで、ポン
プホイル42に回転力が伝達される。したがって、紙送
りモータ23の回転方向が切り替わると、ラチェットホ
イル40とポンプホイル42との間には最大で2回転近
くの回転伝達に遅れを発生させる回転遅延機構が構成さ
れている。
【0035】なお、この回転遅延機構は、記録用紙を前
記カットシートフィーダからローディングするに際し
て、用紙先端の位置決めとバックラッシュ取りを実行す
るために、紙送りモータ23を多少正転および逆転駆動
させる必要があり、この場合においてチューブポンプ1
0には動力を伝達させないように作用する。
【0036】次に、本発明の第一実施形態に係るチュー
ブポンプにつき、図3乃至図5を用いて詳細に説明す
る。図3乃至図5は、本発明の第一実施形態に係るチュ
ーブポンプを示す図である。なお、図3はポンプを正転
駆動させてポンプ作用を実行させた状態を示し、また図
4はポンプを逆転駆動させてレリース状態とした場合を
示している。そして、図5は前記チューブポンプに装着
されたポンプフレームに対するガイド部材の取付状態を
示す断面図である。図3および図4に示したチューブポ
ンプの基本構成は、既に図8および図9において説明し
たチューブポンプの基本構成とほぼ同一であり、したが
って相当する部分はそれぞれ同一符号で示しており、そ
の説明は適宜省略する。
【0037】図3および図5に示すポンプホイル42
は、それぞれが互いに異なる二つの方向への回転によっ
てポンプ作用とレリース作用に切り換えられるように構
成されている。ここで、ポンプ作用とは、ポンプホイル
42の一方向への回転によって、ローラ43a,43b
がホイル外周部に偏って可撓性チューブ51をチューブ
支持面52との間で加圧して吸引作用を生じさせる作用
をいう。一方、レリース作用とは、ポンプホイル42の
他方向への回転によって、ローラ43a,43bがホイ
ル42のホイル中心部に偏って可撓性チューブ51を加
圧しない作用をいう。
【0038】ポンプホイル42には、従来と同様に、ホ
イル軸芯方向とホイル外周方向との間にホイル径方向に
勾配をもって、すなわちホイル中心部とホイル外周部と
の間でホイル径方向と交差するような勾配をもって形成
された一対のローラ支持溝42a,42bが設けられて
いる。
【0039】ポンプホイル42の軸線方向端面と同一の
平面内には、前記したローラ43a,43bが回転かつ
転動自在に配設されている。これらローラ43a,43
bには、ローラ支持溝42a,42bに沿って移動可能
なローラ軸43a1 ,43b 1 を有している。これによ
り、ローラ43a,43bがポンプフレーム44内を転
動すると、この転動動作に伴いローラ軸43a1 ,43
1 がローラ支持溝42a,42bに沿って移動する。
そして、ポンプフレーム44には、図3乃至図5に示す
ように、取付孔44Aおよび凹部44Bが設けられてい
る。
【0040】前記取付孔44Aは、図3および図4に示
すように、ポンプフレーム44内のローラ移動経路であ
って、可撓性チューブ51に対するローラ43a,43
bの加圧接触状態が解除されるレリース領域内の円周方
向中央部に配置されている。そして、取付孔44Aは、
ポンプフレーム44にローラ軸43a1 ,43b1 と平
行な方向に沿った貫通孔として形成されている。この取
付孔44A内には、図5に示すように、ガイド部材61
がローラ軸43a1 ,43b1 の軸線と平行に起立して
圧入固定されている。
【0041】前記ガイド部材61は、図6に示すよう
に、両端面にローラ受部61a,61bを有し、ポンプ
ホイル42の回転に伴い移動するローラ43a,43b
からの押圧力によって弾性変形可能な平面矩形状のダン
パシートによって形成されている。
【0042】一方、前記凹部44Bは、弾性変形(折り
曲げ変形)したガイド部材61を収容する内部空間を有
し、取付孔44Aの開口周縁に配置されている。これに
より、ホイル回転時にローラ43a,43bによってロ
ーラ移動方向に折り曲げられたガイド部材61が凹部4
4B内に収容される。
【0043】次に、このように構成されたチューブポン
プの動作につき、図3,図4および図6を用いて説明す
る。先ず、ポンプホイル42が正方向(図3に示す矢印
A方向)に回転駆動される場合には、一方のローラ43
aは、可撓性チューブ51から離間すると、レリース領
域内に移動する。この場合において、ローラ43aは、
可撓性チューブ51との接触領域を外れると、可撓性チ
ューブ51から反発力を受ける。このため、ローラ軸4
3a1 がローラ支持溝42a内を一方端部(ホイル軸芯
から遠い側)から他方端部(ホイル軸芯に近い側)に向
かって移動する。
【0044】この状態でなおもポンプホイル42が正方
向に回転駆動されると、ローラ43aは、図3および図
6(a)に示すように、レリース領域の円周方向中央部
に移動してガイド部材61のローラ受部61aに当接す
る。この場合、ローラ43aは、ローラ受部61aに当
接すると、ローラ受部61aからホイル回転方向と反対
の方向に移動力(反作用力)を受ける。そして、ローラ
43aがローラ受部61aに当接したまま、ローラ支持
溝42aのホイル外周部側端部に案内される。このた
め、ローラ43aのローラ軸43aがローラ支持溝42
aのホイル外周部側端部に位置付けられる。
【0045】この状態から、さらにポンプホイル42が
正方向に回転駆動されると、ローラ43aは、図6
(b)に示すように、ガイド部材61をホイル回転方向
に倒しつつ移動する。そして、さらにポンプホイル42
が正方向に回転駆動されると、ローラ43aは、図6
(c)に示すように、ガイド部材61上に乗り上げる。
この場合、ローラ43aがガイド部材61上に乗り上げ
ると、ガイド部材61が凹部44B内に収容される。こ
の後、ポンプホイル42が正方向に回転駆動されると、
ローラ43aは、ガイド部材61を乗り越えて可撓性チ
ューブ51の加圧接触領域に移動する。
【0046】なお、他方のローラ43bは、図3に示す
ように、ローラ軸43b1 がローラ支持溝42bのホイ
ル外周部側端部に位置付けられている。この状態にあっ
ては、ローラ43bは、可撓性チューブ51に接触して
いるため、ローラ支持溝42b内でのローラ軸43b1
の自由移動が規制され、回転しながら転動する。
【0047】次に、ポンプホイル42が図3に示す状態
から逆方向(図4に示す矢印B方向)に回転駆動された
場合には、ローラ43bが可撓性チューブ51による接
触抵抗によってホイル回転方向と反対の方向に作用力を
受ける。このため、ローラ軸43b1 がローラ支持溝4
2b内を一方端部(ホイル軸芯から遠い側)から他方端
部(ホイル軸芯に近い側)に移動する。
【0048】そして、ポンプホイル42がさらに逆方向
に回転すると、ローラ43bは、可撓性チューブ51か
ら離間すると同時に、レリース領域内に移動する。この
場合において、ローラ43bは、可撓性チューブ51と
の接触領域を外れると、可撓性チューブ51から反発力
を受ける。このため、ローラ軸43b1 がローラ支持溝
42b内を他方端部(ホイル軸芯に近い側)から他方端
部(ホイル軸芯から遠い側)に向かって移動する。
【0049】この状態でなおもポンプホイル42が逆方
向に回転駆動されると、図4に示すように、ローラ43
bは、レリース領域の円周方向中央部に移動してガイド
部材61のローラ受部61bに当接する。この場合、ロ
ーラ43bは、ローラ受部61bに当接すると、ローラ
受部61bからホイル回転方向と反対の方向に移動力
(反作用力)を受ける。そして、ローラ43bがローラ
受部61bに当接したまま、ローラ支持溝42bのホイ
ル軸芯側端部に案内される。このため、ローラ43bの
ローラ軸43b1 がローラ支持溝42bのホイル軸芯側
端部に位置付けられる。
【0050】この状態から、さらにポンプホイル42が
逆方向に回転駆動されると、ローラ43bは、ガイド部
材61をホイル回転方向に倒しつつ移動する。そして、
さらにポンプホイル42が逆方向に回転駆動されると、
ローラ43bは、ガイド部材61上に乗り上げる。この
場合、ローラ43bがガイド部材61上に乗り上げる
と、ガイド部材61が凹部44B内に収容される。この
後、ポンプホイル42が逆方向に回転駆動されると、ロ
ーラ43bは、ガイド部材61を乗り越えて可撓性チュ
ーブ51の加圧接触領域に移動する。
【0051】なお、他方のローラ43aは、図4に示す
ように、ローラ軸43a1 がローラ支持溝42aのホイ
ル軸芯側端部に位置付けられている。この状態にあって
は、ローラ43aは、可撓性チューブ51に接触してい
るため、ローラ支持溝42a内でのローラ軸43a1
自由移動が規制され、回転しながら転動する。
【0052】以上の動作から、ローラ軸43a1 ,43
1 がローラ支持溝42a,42b内の端部に位置付け
られると、ホイル回転時にローラ43a,43bがガイ
ド部材61をホイル回転方向に倒して移動するため、ロ
ーラ43a,43bによるガイド部材61の巻き込みが
回避される。また、ローラ軸43a1 ,43b1 がロー
ラ支持溝42a,42b内の端部に位置付けられるまで
は、ホイル回転時にローラ43a,43bがガイド部材
61によってホイル回転方向と反対の方向にローラ支持
溝42a,42bに沿って確実に案内される。
【0053】このため、本実施形態においては、従来の
ようにガイド部材61をホイル径方向に延在させる必要
がなく、ガイド部材61の径方向寸法を設定するにあた
り要求された厳密性を緩和することができる。また、本
実施形態においては、ガイド部材61をポンプフレーム
44に起立させて配置したため、従来のようにガイド部
材61の取付角度を考慮する必要がなく、フレーム製造
加工の簡素化を図ることができる。
【0054】さらに、本実施形態においては、ガイド部
材61が単数であるため、部品点数および組立工数を削
減することができ、コストの低廉化およびポンプ組立作
業の簡素化を図ることもできる。この他、本実施形態に
おいては、取付孔44Aをポンプフレーム44の内外に
開口させたため、ガイド部材61をフレーム内あるいは
フレーム外(取付孔の軸線方向)から圧入してポンプフ
レーム44に固定することができ、ガイド部材61の取
付作業を簡単に行うことができるといった利点もある。
【0055】なお、本実施形態においては、取付孔44
Aが貫通孔によって形成され、この取付孔44Aに平面
矩形状のガイド部材61が圧入固定される場合について
説明したが、本発明はこれに限定されず、図7(a)乃
至(c)に示すような取付構造としてもよい。
【0056】図7(a)において、前記ポンプフレーム
44には、フレーム内外に開口する断面L字状の取付孔
71aが設けられている。前記取付孔71aは、段部7
1a1 を有する断面L字状の貫通孔によって形成されて
いる。この取付孔71aの内面には、ガイド部材(後
述)を受ける断面半円形状の凸部71a2 ,71a3
一体に形成されている。そして、取付孔71a内には、
ガイド部材72aがその一部をポンプフレーム44内に
突出させて取り付けられている。この取付孔71a内に
取り付けられるガイド部材72aは、前記凸部71
2,71a3 が当接する鉤部72a1 を有する断面L
字状のダンパシートによって形成されている。
【0057】このような構造において、ポンプフレーム
44にガイド部材72aを取り付けるには、ガイド部材
72aを弾性変形させながらフレーム外(図では下方)
から取付孔71a内に挿入し、鉤部72a1 を段部71
1 と凸部71a2 ,71a 3 で挟持することにより行
う。
【0058】図7(b)において、前記ポンプフレーム
44には、前記取付孔44Aと同様に、貫通孔(矩形形
状の角孔)からなる取付孔71bが設けられている。前
記取付孔71bの内面のうちそれぞれが互いに対向する
二つの内面には、軸線方向に互いに異なる位置に位置す
る断面半円形状の凸部71b1 ,71b2 が一体に形成
されている。そして、取付孔71b内には、ガイド部材
72bがその一部をポンプフレーム44内に突出させて
取り付けられている。この取付孔71b内に取り付けら
れるガイド部材72bは、平板状のダンパシートによっ
て形成されている。そして、ガイド部材72bは、ポン
プフレーム44(取付孔71b)に対する取付状態にお
いて凸部71b1 ,71b2 によって挟圧保持されるよ
うに構成されている。
【0059】このような構造において、ポンプフレーム
44にガイド部材72bを取り付けるには、ガイド部材
72bを弾性変形させながらフレーム内(図では上方)
あるいはフレーム外(図では下方)から取付孔71b内
に挿入し、凸部71b1 ,71b2 によってガイド部材
72bを挟圧保持することにより行う。
【0060】図7(c)において、前記ポンプフレーム
44には、フレーム内外に開口する取付孔71cが設け
られている。前記取付孔71cは、段部71c1 を有す
る貫通孔(断面逆T字状の貫通孔)によって形成されて
いる。そして、取付孔71c内には、ガイド部材72c
がその一部をポンプフレーム44内に突出させて取り付
けられている。この取付孔71c内に取り付けられたガ
イド部材72cは、平面矩形状のダンパシートによって
形成されている。そして、ガイド部材72cには、取付
孔71cの段部71c1 を挟持する断面半円形状の凸部
72c1 ,72c2 が一体に形成されている。
【0061】このような構造において、ポンプフレーム
44にガイド部材72cを取り付けるには、凸部72c
1 ,72c2 を順次弾性変形させながらガイド部材72
cをフレーム内あるいはフレーム外から取付孔71c内
に挿入し、両凸部72c1 ,72c2 で段部71c1
挟持することにより行う。
【0062】これら図7(a)乃至(c)に示す取付構
造においては、ガイド部材72a,72b,72cがロ
ーラ軸43a1 ,43b1 (図7では図示せず)の軸線
と平行に起立してポンプフレーム44内に配置されてい
る。これにより、ローラ軸43a1 ,43b1 がローラ
支持溝42a,42bの端部に位置付けられると、ホイ
ル回転時にローラ43a,43bがガイド部材72a,
72b,72cを倒して移動するため、ローラ43a,
43bによるガイド部材72a,72b,72cの巻き
込みが回避される。また、ローラ軸43a1 ,43b1
がローラ支持溝42a,42bの端部に位置付けられる
までは、ホイル回転時にローラ43a,43bがガイド
部材72a,72b,72cによってホイル回転方向と
反対の方向にローラ支持溝42a,42bに沿って確実
に案内される。
【0063】したがって、図7(a)乃至(c)に示す
取付構造をもつチューブポンプにおいても、図5に示す
取付構造をもつチューブポンプと同様の効果を奏する。
すなわち、ガイド部材72a,72b,72cを有する
チューブポンプにおいては、ガイド部材72a,72
b,72cのホイル径方向寸法を設定するにあたり要求
された厳密性を緩和することができるとともに、フレー
ム製造加工,ポンプ組立作業およびガイド部材取付作業
の簡素化を図ることができ、かつコストの低廉化を図る
ことができる。
【0064】また、本発明にかかるチューブポンプをイ
ンクジェット式記録装置に利用した場合において、部品
点数および組立工数が削減され、製造コストの低廉化を
図ることができるという好ましい効果を得ることができ
る。
【0065】
【発明の効果】以上の説明で明らかなとおり、本発明に
かかるチューブポンプによると、ローラ軸がローラ支持
溝の端部に位置付けられると、ホイル回転時にローラが
ガイド部材を倒して移動するため、ローラによるガイド
部材の巻き込みが回避される。また、ローラ軸がローラ
支持溝の端部に位置付けられるまでは、ホイル回転時に
ローラがガイド部材によってホイル回転方向と反対の方
向にローラ支持溝に沿って確実に案内される。したがっ
て、従来のようにガイド部材をホイル径方向に延在させ
る必要がないため、ガイド部材のホイル径方向寸法を設
定するにあたり要求された厳密性を緩和することができ
る。
【0066】また、ガイド部材をポンプフレームに起立
させて配置したことは、従来のようにガイド部材の取付
角度を考慮する必要がないため、フレーム製造加工の簡
素化を図ることができる。さらに、ガイド部材が単数で
あるため、部品点数および組立工数を削減することがで
き、コストの低廉化およびポンプ組立作業の簡素化を図
ることもできる。
【0067】また、本発明にかかるチューブポンプをイ
ンクジェット式記録装置のポンプユニットに用いると、
部品点数および組立工数が削減されるため、低価格のイ
ンクジェット式記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたインクジェット式記録装置
の構成を示した斜視図である。
【図2】図1に示す記録装置に具備された駆動力伝達機
構の例を示した断面図である。
【図3】本発明の第一実施形態に係るチューブポンプを
正転駆動させてポンプ作用を実行させた状態を示す透視
図である。
【図4】同じくチューブポンプを逆転駆動させてレリー
ス状態とした場合を示す透視図である。
【図5】チューブポンプに装着されたポンプフレームに
対するガイド部材の取付状態を示す断面図である。
【図6】(a)乃至(c)はチューブポンプに装着され
たポンプホイルの回転に伴うローラとガイド部材の動作
を説明するために示す斜視図である。
【図7】(a)乃至(c)は本発明のチューブポンプに
おけるガイド部材の取付構造を示す断面図である。
【図8】従来のチューブポンプを正転駆動させてポンプ
作用を実行させた状態を示す透視図である。
【図9】同じく従来のチューブポンプを逆転駆動させて
レリース状態とした場合を示す透視図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ 2 キャリッジモータ 6 記録用紙 7,8 インクカートリッジ 9 キャッピング手段 10 ポンプユニット(チューブポン
プ) 11 ワイピング手段 21 紙送りローラ 23 紙送りモータ 26 給紙ローラ駆動軸 31 排紙ローラ 42 ポンプホイル 42a,42b ローラ支持溝 43a,43b ローラ 43a1 ,43b1 ローラ軸 44 ポンプフレーム 44a,44b 係止溝 44A 取付孔 44B 凹部 51 可撓性チューブ 52 チューブ支持面 53a,53b ガイド部材 54a,54b ローラ軸挿入開口 61 ガイド部材 61a,61b ローラ受部
フロントページの続き (72)発明者 高橋 優 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA24 EA27 HA56 JA10 JA13 JC08 JC20

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性チューブの外形を円弧状に規制す
    るチューブ支持面を有するポンプフレームと、 このポンプフレーム内に回転自在に配設され、ホイル中
    心部とホイル外周部との間でホイル径方向と交差するよ
    うな勾配をもったローラ支持溝を有する駆動用のポンプ
    ホイルと、 このポンプホイルの軸線方向端面と同一の平面内に回転
    かつ転動自在に配設され、前記ローラ支持溝に沿って移
    動可能なローラ軸を有するローラとを備え、このローラ
    の加圧接触による前記可撓性チューブの変形によって圧
    力を発生させるチューブポンプにおいて、 前記可撓性チューブに対する前記ローラの加圧接触状態
    が解除されるレリース領域内に、前記ポンプホイルの回
    転に伴い移動する前記ローラを受ける弾性変形可能なガ
    イド部材を、前記ローラ軸と平行に起立させて配置した
    ことを特徴とするチューブポンプ。
  2. 【請求項2】 前記ポンプフレームに、前記ローラの押
    圧によって弾性変形した前記ガイド部材を収容する凹部
    が設けられていることを特徴とする請求項1に記載され
    たチューブポンプ。
  3. 【請求項3】 前記ガイド部材が、平面矩形状のダンパ
    シートからなることを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載されたチューブポンプ。
  4. 【請求項4】 前記ポンプフレームにフレームを貫通す
    る取付孔が設けられ、この取付孔に前記ガイド部材を取
    り付けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいず
    れかに記載されたチューブポンプ。
  5. 【請求項5】 前記ガイド部材が鉤部を有する断面L字
    状のダンパシートからなり、このダンパシートの鉤部を
    受ける凸部を有する断面L字状の貫通孔によって前記取
    付孔が形成されていることを特徴とする請求項4に記載
    されたチューブポンプ。
  6. 【請求項6】 前記取付孔が矩形形状の角孔によって形
    成され、この取付孔の内面のうちそれぞれが互いに対向
    する二つの内面に前記ガイド部材を挟持する凸部が設け
    られ、これら各凸部を前記取付孔の軸線方向に互いに異
    なる位置に位置付けたことを特徴とする請求項4に記載
    されたチューブポンプ。
  7. 【請求項7】 前記取付孔が段部を有する断面逆T字状
    の貫通孔からなり、この貫通孔の段部を挟持する凸部を
    有するダンパシートによって前記ガイド部材が形成され
    ていることを特徴とする請求項4に記載されたチューブ
    ポンプ。
  8. 【請求項8】 印刷データに対応してインク滴を吐出す
    るインクジェット式の記録ヘッドと、この記録ヘッドの
    ノズル形成面を封止するとともに、ポンプユニットから
    の負圧を受けて記録ヘッドよりインクを吸引するキャッ
    ピング手段とを備えたインクジェット式記録装置であっ
    て、 前記ポンプユニットとして、請求項1乃至請求項7のい
    ずれかに記載のチューブポンプを具備したことを特徴と
    するインクジェット式記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011051178A (ja) * 2009-08-31 2011-03-17 Brother Industries Ltd 画像記録装置
WO2016159277A1 (ja) * 2015-03-31 2016-10-06 ミネベア株式会社 ロータ及びポンプ装置

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WO2016159277A1 (ja) * 2015-03-31 2016-10-06 ミネベア株式会社 ロータ及びポンプ装置
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US10359037B2 (en) 2015-03-31 2019-07-23 Minebea Mitsumi Inc. Peristaltic pump having adjustable roller guiding parts

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