JP2003206870A - チューブポンプおよびこれを用いたインクジェット式記録装置 - Google Patents

チューブポンプおよびこれを用いたインクジェット式記録装置

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JP2003206870A
JP2003206870A JP2002003407A JP2002003407A JP2003206870A JP 2003206870 A JP2003206870 A JP 2003206870A JP 2002003407 A JP2002003407 A JP 2002003407A JP 2002003407 A JP2002003407 A JP 2002003407A JP 2003206870 A JP2003206870 A JP 2003206870A
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tube
pump
pump according
pressure roller
roller
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JP2002003407A
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English (en)
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Kojiro Iizuka
浩二郎 飯塚
Masaru Takahashi
優 高橋
Hitoshi Hayakawa
均 早川
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸引効率を向上させることができるチューブ
ポンプを提供すること。 【解決手段】 可撓性チューブ51は、チューブ支持面
52に沿って円弧状に配置され、ローラ43による圧接
を受けて順次押しつぶされることで負圧が発生する。前
記チューブ51には、チューブの長手方向に直交する断
面の外形曲率に比較して、より小さな外形曲率を有する
弾性復元体60が、チューブの長手方向に沿って一体に
形成されている。この弾性復元体60はローラ43の圧
接を受けた後に直ちにチューブを原形に復元させるよう
に作用する。したがって、この弾性復元体60の存在に
より、吸引効率を向上させることができるチューブポン
プを提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、円弧状に配置さ
れた可撓性チューブをローラによって順次加圧し、チュ
ーブの変形を利用して圧力を発生するチューブポンプ、
およびこのチューブポンプを搭載し、チューブポンプに
より発生する負圧を利用して記録ヘッドよりインクを吸
引排出させる記録ヘッドのメンテナンス手段を備えたイ
ンクジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録装置においては、
インクという液体を扱う関係上、記録ヘッドへのインク
の充填時や、インク溶媒の揮散による記録ヘッドにおけ
るノズル開口の目詰まりを防止するために、記録ヘッド
からインクを強制的に吸引排出させるメンテナンス処理
が実行される。このような記録ヘッドの目詰まり解消の
ため、または記録ヘッド内に気泡が残留している場合に
なされるインクの強制的な排出処理はクリーニング操作
と呼ばれ、記録装置の長時間の休止後に印刷を再開する
場合や、ユーザが印字かすれ等の印字品質の不良を認識
し、クリーニングスイッチ等を操作した場合などに実行
される。
【0003】このクリーニング操作においては、記録ヘ
ッドをキャッピング手段により封止して負圧を作用させ
ることで、記録ヘッドのノズル開口よりインクを吸引排
出させると共に、キャッピング手段内に排出されたイン
クを廃液タンクに送り出し、その後にゴム素材を短冊状
に形成したワイピング部材により、記録ヘッドのノズル
形成面を払拭する操作が伴われる。
【0004】一方、キャッピング手段内に負圧を与える
手段としては、比較的構造が簡単で小形化が図りやす
く、しかもインクの吸引および排出する機構部分で汚染
を生じさせない、いわゆるチューブポンプが多用されて
いる。このチューブポンプには、円弧状に配置された可
撓性チューブの内周面に圧接する加圧ローラが具備さ
れ、このローラによってチューブを順次加圧変形させる
ことで、チューブ内に圧力を発生させるようになされ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記したチ
ューブポンプは、これを負圧発生手段として用いる場合
においては、可撓性のチューブを加圧ローラによって圧
接した後のチューブの復元作用によって生ずる負圧を利
用することになる。したがって、これに用いられるチュ
ーブとしてはローラによる圧接が解除された後に、負圧
に抗して即座に原形に復元し得るような構成が望まれ
る。このために、このチューブポンプに用いられるチュ
ーブとしては、柔軟性に富み、且つある程度の弾性復元
力を発揮することができる例えばシリコンゴムなどを素
材とした原形断面がほぼ真円状に構成されたチューブを
用いることが多い。
【0006】しかしながら、前記したチューブポンプに
おいては、チューブがある程度の負圧を受けた場合に
は、その負圧により径が縮小して吸引効率が減少すると
いう問題が発生する。このために、弾性復元力が増大す
るようなチューブ素材を用いると、必然的にチューブの
硬度が上昇するために、チューブの内径を密着させるた
めのローラの圧接力を増大させる必要が生ずる。したが
って、ローラを駆動させるための機構部分等に機械的な
ストレスがより大きく加わり、またチューブの摩耗等も
助長されるため、チューブポンプの耐久性が低下すると
いう別の問題が発生する。
【0007】この発明は、前記した問題点に着目してな
されたものであり、チューブポンプに用いられるチュー
ブの復元力をより増大させ得る構成とすることで、ポン
プの吸引効率を向上させることができるチューブポンプ
を提供しようとするものであり、また、このチューブポ
ンプを用いることで、記録ヘッドの確実なメンテナンス
動作を保証することができるインクジェット式記録装置
を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ためになされたこの発明にかかるチューブポンプは、可
撓性チューブの外形を円弧状に規制するチューブ支持面
を有するポンプフレームと、前記ポンプフレームのチュ
ーブ支持面に沿って円弧状に配置された可撓性チューブ
と、前記可撓性チューブの内周面に圧接して当該チュー
ブを順次加圧変形させることで、チューブ内に圧力を発
生させる加圧ローラとを備えたチューブポンプであっ
て、前記チューブには、チューブの長手方向に直交する
断面の外形曲率に比較して、より小さな外形曲率を有す
る弾性復元体を、チューブの長手方向に沿って一体に形
成した点に特徴を有する。
【0009】この場合、前記弾性復元体が、加圧ローラ
が圧接する方向に直交するチューブの両側部分に沿って
形成された構成を好適に採用することができる。その好
ましい形態としては、チューブの長手方向に直交する断
面の外形形状が楕円形状になされる。また、他の好まし
い形態としては、チューブの長手方向に直交する断面の
外形形状が長円形状になされる。
【0010】一方、前記弾性復元体が、加圧ローラが圧
接するチューブの内周面に沿って形成された構成も好適
に採用することができる。この場合、前記弾性復元体は
加圧ローラが圧接するチューブの内周面に沿って複数条
形成される場合もある。
【0011】さらに、前記弾性復元体が、肉厚部により
形成した構成も好適に採用することができる。その好ま
しい形態としては、加圧ローラが圧接するチューブの内
周面に沿って前記肉厚部が形成された構成とされる。こ
の場合、前記肉厚部が加圧ローラが圧接するチューブの
内周面に沿って複数条形成される場合もあり、また、加
圧ローラが圧接する方向に直交するチューブの両側部分
に沿って前記肉厚部が形成される場合もある。
【0012】そして、前記した構成のチューブポンプに
おける好ましい実施の形態においては、前記加圧ローラ
が、駆動手段からの動力により回動するポンプホイルに
対して、当該ポンプホイルの軸芯方向と外周方向との間
に径方向に勾配を持って形成されたローラ支持溝によっ
て支持された構成とされる。
【0013】以上のように構成されたチューブポンプに
よると、チューブの長手方向に直交する断面の外形曲率
に比較して、より小さな外形曲率を有する弾性復元体を
形成したので、この弾性復元体がローラにより圧接され
た直後におけるチューブを効果的に原形に復元させるよ
うに作用する。この場合、加圧ローラが圧接する方向に
直交するチューブの両側部分に沿って弾性復元体を形成
した構成(例えば、断面の外形形状が楕円形状または長
円形状)においては、左右の弾性復元体が、いわゆるバ
ネ効果を発揮し、弾性チューブを効果的に原形に復元さ
せるように作用する。
【0014】また、前記弾性復元体を加圧ローラが圧接
するチューブの内周面に沿って形成した構成において
は、加圧ローラが圧接するチューブの内周面に沿って、
いわば硬体としてのリブが配置された構成となり、チュ
ーブが保有する復元力が前記硬体部分に集中して、これ
がチューブの復元力を増大させるように作用する。
【0015】さらに、前記した弾性復元体を肉厚部とし
た場合においては、前記した硬体としてのリブの作用を
さらに助長させることができ、同様にチューブの復元力
を増大させるようになされる。したがって、前記した各
手段を採用することで、チューブの弾性復元力を増強さ
せることができ、これによりチューブポンプの吸引効率
を向上させることができる。
【0016】一方、この発明にかかるインクジェット式
記録装置は、印刷データに対応してインク滴を吐出する
インクジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズ
ル形成面を封止すると共に、ポンプユニットからの負圧
を受けて記録ヘッドよりインクを吸引するキャッピング
手段とを備えたインクジェット式記録装置であって、ポ
ンプユニットとして、前記した構成のチューブポンプが
具備される。
【0017】前記した記録装置によると、吸引効率の高
いチュープポンプを用いることによる装置全体の小型化
に寄与することができ、また、記録ヘッドの確実なメン
テナンス動作を期待することができるので、長期にわた
って高精度の印刷動作を保証することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかるチューブ
ポンプを用いたインクジェット式記録装置について先に
説明し、後でこの発明にかかるチューブポンプの特徴点
について説明する。図1はこの発明が適用されたインク
ジェット式記録装置の基本構成を斜視図によって示した
ものである。図1において符号1はキャリッジであり、
このキャリッジ1はキャリッジモータ2により駆動され
るタイミングベルト3を介し、ガイド部材4に案内され
てプラテン5の軸方向に往復移動されるように構成され
ている。
【0019】キャリッジ1の記録用紙6に対向する面
(この実施の形態においては下側面)には、図には現れ
ていないがインクジェット式記録ヘッドが搭載され、ま
たその上部には前記記録ヘッドにインクを供給するブラ
ックインクカートリッジ7、およびカラーインクカート
リッジ8が着脱可能に搭載されている。
【0020】図中符号9は、非印字領域(ホームポジシ
ョン)に配置されたキャッピング手段であって、キャリ
ッジ1に搭載された記録ヘッドが直上に移動した時に上
昇し、記録ヘッドのノズル形成面を封止できるように構
成されている。そしてキャッピング手段9の下方には、
キャッピング手段9の内部空間に負圧を与えるための後
述するチューブポンプ10が配置されている。
【0021】前記キャッピング手段9は記録装置の休止
期間中における記録ヘッドのノズル開口の乾燥を防止す
る蓋体として機能する他、記録ヘッドに印刷とは関係の
ない駆動信号を印加してインク滴を空吐出させるフラッ
シング動作時のインク受けとして機能し、さらに前記チ
ューブポンプ10からの負圧を記録ヘッドに作用させ
て、記録ヘッドからインクを吸引排出させるクリーニン
グ手段としての機能も備えている。
【0022】そして、キャッピング手段9における印刷
領域側の近傍には、ゴムなどの弾性板を短冊状に形成し
た後述するワイピング部材を備えたワイピング機構11
が備えられ、キャリッジ1がキャッピング手段9側に往
復移動する際に、必要に応じて記録ヘッドの移動経路上
にワイピング部材を進出させて、記録ヘッドのノズル形
成面を払拭することができるように構成されている。
【0023】図2は前記した記録装置に装備された記録
用紙の給排紙機構および吸引ポンプに対する駆動力伝達
機構の一例を示したものである。符号21は紙送りロー
ラを示しており、この紙送りローラ21の一端には歯車
22が配置され、紙送りモータ23の軸上に配置された
ピニオン24からアイドラ25を介して駆動されるよう
に構成されている。
【0024】また、給紙ローラ駆動軸26の一端には歯
車27が配置され、クラッチ機構を構成する移動歯車2
8を介して前記歯車22と係合して図示せぬカットシー
トフィーダに動力を伝達し、記録用紙の給紙(ローディ
ング)が行われるように構成されている。
【0025】クラッチ機構を構成する前記移動歯車28
は、常時は図示しないバネにより図2に示すように両歯
車22,27から離れた位置を保持し、またホームポジ
ションと対向する端部に移動するキャリッジ1に押圧さ
れて軸方向に移動し、前記歯車22,27に介在して両
者の噛み合いが接続されるように構成されている。
【0026】一方、チューブポンプ10は、紙送りモー
タ23に配置された前記ピニオン24からアイドラ2
9、および排紙ローラ歯車30を介して、排紙ローラ3
1の他端に装着された歯車32によって駆動される。チ
ューブポンプ10の駆動軸33には、排紙ローラ31の
他端に装着された歯車32からアイドラ34を介して噛
み合う歯車35が装着されている。
【0027】この歯車35が装着された軸33には、そ
の背面に配置されたバネ36に押されて摩擦回転するア
ーム37を備えたクリーナカム38が遊転自在に取り付
けられていて、アーム37の回転によりゴム等の弾性素
材により形成されたワイピング部材39が水平方向に移
動できるように構成されている。
【0028】これにより、モータ23の一方向への回転
により、ワイピング部材39は記録ヘッドの移動軌跡に
進出して、そのノズル形成面が払拭できるようになさ
れ、またモータ23の他方向への回転により、ワイピン
グ部材39は記録ヘッドの移動軌跡から退避されるよう
に作用する。
【0029】また、チューブポンプ10の駆動軸33に
は、ラチェットホイル40、中間伝達ホイル41、およ
びポンプホイル42が積層して装着されている。ラチェ
ットホイル40の中間伝達ホイル41と対向する面には
突起40aが形成されており、また中間伝達ホイル41
には、両面にそれぞれ突起41a,41bが形成され、
さらにポンプホイル42には、中間伝達ホイル41と対
向する面に突起42cが形成されている。
【0030】これにより、ラチェットホイル40が回転
して、その突起40aが中間伝達ホイル41の突起41
aに当接することで、中間伝達ホイル41に回転力が伝
達され、さらに中間伝達ホイル41に形成された突起4
1bが、ポンプホイル42に形成された突起42cに当
接することで、ポンプホイル42に回転力が伝達される
ように構成されている。したがって、紙送りモータ23
の回転方向が切り替わると、ラチェットホイル41とポ
ンプホイル42との間には、最大で2回転近くの回転伝
達に遅れを発生させる回転遅延機構が構成されている。
【0031】ポンプホイル42には、後で詳細に説明す
るようにポンプホイルの軸芯方向と外周方向との間に径
方向に勾配を持って形成されたローラ支持溝が設けられ
ている。そして、ポンプホイル42の一方向への回転に
よって、この軸孔に支持された加圧ローラ43a,43
bが外周方向に偏って図示せぬチューブをポンプフレー
ム44に形成されたチューブ支持面との間で加圧して吸
引作用を生じさせるようになされる。また、ポンプホイ
ル42の他方向への回転によって、ローラ43a,43
bがホイル42の軸芯方向に偏ってチューブを加圧しな
いレリース作用とが切り換えられるように構成されてい
る。
【0032】なお、前記したラチェットホイル40、中
間伝達ホイル41、およびポンプホイル42との間で形
成された回転遅延機構は、記録用紙を前記カットシート
フィーダからローディングするに際して、用紙先端の位
置決めとバックラッシュ取りを実行するために、紙送り
モータ23を多少正転および逆転駆動させる必要があ
り、この場合において前記吸引ポンプ10には動力を伝
達させないように作用する。
【0033】次に、図3および図4は、前記したキャッ
ピング手段9の内部空間に負圧を与えるためのチューブ
ポンプ10を透視図で示したものである。なお、図3は
ポンプを正転駆動させてポンプ作用を実行させた状態を
示し、また、図4はポンプを逆転駆動させてレリース状
態とした場合を示している。このチューブポンプの外郭
を構成するポンプフレーム44内には、可撓性のチュー
ブ51の外形を円弧状に規制するチューブ支持面52
が、ほぼ180度の範囲にわたって形成されている。そ
して、ポンプフレーム44内には、前記した駆動モータ
23からの動力を受けて回動される円板状のポンプホイ
ル42が配置されている。
【0034】このポンプホイル42には、ポンプホイル
の軸芯方向と外周方向との間において、径方向にそれぞ
れ勾配を持った一対のローラ支持溝42a,42bがホ
イル42の駆動軸を対象とした位置にそれぞれ形成され
ている。そして、当該支持溝42a,42b内には、そ
の溝方向に沿って移動可能となるように、かつ回転可能
となるように加圧ローラ43a,43bの支軸がそれぞ
れ収容されている。
【0035】そして、ポンプフレーム44に形成された
チューブ支持面52と対向する位置には、ポンプフレー
ム44にL字状の係止溝44a,44bが形成されてい
る。また、これら各係止溝44a,44bには弾性素材
により形成されたガイド部材53a,53bがそれぞれ
嵌め込まれており、これら各ガイド部材53a,53b
の先端部が、ポンプホイル42の軸芯方向に突出した状
態になされている。
【0036】このようなチューブポンプにおいては、図
3に示すようにポンプホイル42を正方向(矢印A方
向)に回転させることにより、ガイド部材53a,53
bにより、各支持溝42a,42bによって支持された
前記各ローラ43a,43bを支持溝42a,42bの
回転後退方向へ案内するように作用する。すなわち、図
3に示すように、ポンプホイル42の矢印A方向への回
転駆動により、ローラ43a,43bは弾性素材による
ガイド部材53a,53bによって相対的に押し戻され
る作用を受け、これによって各ローラは、それぞれロー
ラ支持溝の外周方向に移動して、円弧状に規制された前
記チューブ51の内周面側から圧接し、これを順次押し
つぶすようになされる。
【0037】これにより、チューブ内51に負圧を発生
させて前記したキャッピング手段9内に負圧を与えよう
になされる。そして、記録ヘッドから負圧により強制的
にインクを排出させると共に、さらにキャッピング手段
9内に排出されたインクを吸引して、図示せぬ廃液タン
クに送り出すように作用する。
【0038】一方、図4に示すようにポンプホイル42
を逆方向(矢印B方向)に回転させることにより、各ロ
ーラ43a,43bはガイド部材53a,53bによっ
て押し戻される作用を受ける。これによって各ローラ
は、それぞれローラ支持溝42a,42bの内周方向に
移動し、ローラの外周面は円弧状に規制された前記チュ
ーブ51の内周面に少しだけ接するレリース状態を保
ち、チューブの内面で貼り付きなどの故障が発生するの
が防止できるようになされる。
【0039】なお、図3および図4における符号54
a,54bは、ローラ支軸の挿入開口を示しており、前
記したチューブポンプを組み立てる際に、各ローラ支軸
を挿入開口54a,54bに挿入した後に、前記各支持
溝42a,42b内に、それぞれローラを移動させるた
めに利用される。
【0040】次に図5〜図17は、前記したチューブポ
ンプにおいて好適に用いられる各チューブの断面形状、
ならびにチューブの好適な配置関係を説明するものであ
る。そして、いずれもチューブ支持面52に沿って円弧
状に配置されたチューブ51の内周面側から加圧ローラ
43が矢印方向に圧着される状態を示している。なお、
図5〜図17に示す状態は、いずれも加圧ローラ43が
チューブ51の内周面側に僅かに接している状態、すな
わちチューブ51の原形状態を示している。
【0041】図5に示す形態は、チューブの長手方向に
直交する断面の外形曲率に比較して、より小さな外形曲
率を有する弾性復元体60が一体に形成されており、弾
性復元体60が、加圧ローラ43が圧接する方向に直交
するチューブ51の両側部分に沿ってそれぞれ形成され
た例を示している。すなわち、図5に示す形態は、チュ
ーブ断面の外形形状が楕円形状になされており、またチ
ューブの内面形状も楕円形状になされており、その肉厚
はチューブの周方向に沿ってほぼ均等となるように構成
されている。
【0042】この図5に示す構成によると、ローラ43
が圧接する方向に直交するチューブ51の両側部分に沿
ってそれぞれ形成された小さな外形曲率を有する弾性復
元体60が、いわゆるバネ部材としての作用を発揮し、
チューブを効果的に原形に復元させるように作用する。
すなわち、ポンプの駆動作用によってチューブ内に負圧
が印加されたとしても、チューブの両側に形成された小
さな外形曲率を有する弾性復元体60の存在によって、
チューブを効果的に拡開させるように働く。これによ
り、負圧を受けてポンプの吸引効率が減少するのを回避
し、吸引効率を向上させることができる。
【0043】また、この構成によると、チューブ51が
ローラ43によって圧接される際、チューブ51の外周
面は即座にチューブ支持面52に対して広い面積で接す
ることになる。したがって、ローラ43により繰り返し
て圧接を受けるにしたがい、チューブ51がチューブ支
持面52上で横ずれを起こし、例えば、前記したポンプ
ホイル42に接触することで、チューブが損傷を受ける
度合いを低減させることができる。
【0044】さらに、前記した構成においては、真円状
のチューブを用いたチューブポンプに比較すると、チュ
ーブ内の断面積を同一となるように設計した場合、ロー
ラ43が圧接する方向の寸法を短縮させることができ
る。換言すれば、円弧状に配置されるチューブの偏平率
を大きくさせることができるので、チューブボンプの外
径を小型化させることに寄与できる。
【0045】図6に示す形態は、チューブの長手方向に
直交する断面の外形曲率に比較して、より小さな外形曲
率を有する弾性復元体60が一体に形成されており、弾
性復元体60が、加圧ローラ43が圧接する方向に直交
するチューブ51の両側部分に沿ってそれぞれ形成され
た他の例を示している。すなわち、図6に示す形態は、
チューブ断面の外形形状が長円形状になされており、ま
たチューブの内面形状も同じく長円形状になされてお
り、その肉厚はチューブの周方向に沿ってほぼ均等とな
るように構成されている。この図6に示す構成において
も、図5に示した構成と同様の作用効果を得ることがで
きる。
【0046】図7に示す形態は、チューブの長手方向に
直交する断面の外形曲率に比較して、より小さな外形曲
率を有する弾性復元体60が、加圧ローラ43が圧接す
るチューブの内周面に沿って形成された例を示してい
る。すなわち、図7に示す形態は、チューブ断面の外形
形状が各隅角部を円弧にしたほぼ二等辺三角形状になさ
れており、またチューブの内面形状も同じく各隅角部を
円弧にしたほぼ二等辺三角形状になされている。そし
て、その肉厚はチューブの周方向に沿ってほぼ均等とな
るように構成されている。また、その頂角部分、すなわ
ち加圧ローラ43が圧接する部分の外形曲率が他に比較
してより小さく形成されている。
【0047】この図7に示す構成によると、加圧ローラ
43が圧接する円弧状に配置されたチューブの内周面に
沿って、弾性復元体60が形成されているので、これが
いわば硬体としてのリブの作用を呈し、チューブが保有
する復元力が前記硬体部分に集中して、これがチューブ
の復元力を増大させるように作用する。これにより、ポ
ンプの吸引効率を向上させることができる。
【0048】また、この構成によると、円弧状に配置さ
れたチューブ51の外周面は、チューブ支持面52に対
して広い面積で接することになる。したがって、ローラ
43により繰り返して圧接を受けるにしたがい、チュー
ブ51がチューブ支持面52上で横ずれを起こし、例え
ば、前記したポンプホイル42に接触することで、チュ
ーブが損傷を受ける度合いを低減させることができる。
【0049】図8に示す形態は、チューブの長手方向に
直交する断面の外形曲率に比較して、より小さな外形曲
率を有する弾性復元体60が、加圧ローラ43が圧接す
るチューブの内周面に沿って形成された他の例を示して
いる。すなわち、図8に示されたようにチューブ51の
基本的な外形形状は長円形になされており、加圧ローラ
43が圧接するチューブの内周面側には、外形曲率が小
さい二条の弾性復元体60が形成されている。そして、
その肉厚はチューブの周方向に沿ってほぼ均等となるよ
うに構成されている。
【0050】この図8に示す構成によると、加圧ローラ
43が圧接する円弧状に配置されたチューブの内周面に
沿って、二条の弾性復元体60が配置されているので、
これがいわば硬体としてのリブの作用を呈し、チューブ
が保有する復元力が前記硬体部分に集中して、これがチ
ューブの復元力を増大させるように作用する。これによ
り、ポンプの吸引効率を向上させることができる。
【0051】また、この構成によると、円弧状に配置さ
れたチューブ51の外周面は、チューブ支持面52に対
して広い面積で接することになる。したがって、ローラ
43により繰り返して圧接を受けるにしたがい、チュー
ブ51がチューブ支持面52上で横ずれを起こし、例え
ば、前記したポンプホイル42に接触することで、チュ
ーブが損傷を受ける度合いを低減させることができる。
【0052】図9に示す形態は、チューブの長手方向に
直交する断面の外形曲率に比較して、より小さな外形曲
率を有する弾性復元体60が、加圧ローラ43が圧接す
るチューブの内周面に沿って形成された更に他の例を示
している。すなわち、図9に示されたようにチューブ5
1の基本的な外形形状は長円形になされており、加圧ロ
ーラ43が圧接するチューブの内周面側には、外形曲率
が小さい三条の弾性復元体60が形成されている。そし
て、その肉厚はチューブの周方向に沿ってほぼ均等とな
るように構成されている。
【0053】この図9に示す構成によると、前記した図
8に示す構成と同様の作用効果を得ることができる。ま
た、図8に示す構成に比較して、円弧状に配置されるチ
ューブ51の偏平率を大きくさせることができる。これ
により、チューブボンプの外径を小型化させることに寄
与できる。
【0054】次に図10〜図17に示す形態は、いずれ
もチューブの長手方向に直交する断面の外形曲率に比較
して、より小さな外形曲率を有する弾性復元体60が、
肉厚部62により構成された例を示している。
【0055】まず、図10に示す構成は加圧ローラ43
が圧接するチューブ51の内周面に沿って、前記肉厚部
62が形成されている。すなわち、図10に示されたよ
うにチューブ51の基本的な外形形状は楕円形状になさ
れており、また、チューブの内面形状も同じく楕円形状
になされている。そして、加圧ローラ43が圧接するチ
ューブの内周面側には、外形曲率が小さい弾性復元体6
0が肉厚部62により構成されている。
【0056】この図10に示す構成によると、肉厚部6
2により構成された弾性復元体60が、円弧状に配置さ
れたチューブ51の内周面に沿って配置されているの
で、これが前記した硬体としてのリブと同様の作用を発
揮する。したがって、これによりチューブの弾性復元力
を増加させることができ、ポンプの吸引効率を向上させ
ることができる。
【0057】また、図10に示す構成によると、チュー
ブ51の基本的な外形形状は楕円形状になされているの
で、前記した作用と同様にチューブ51がチューブ支持
面52上で横ずれを起こす度合いを低くすることがで
き、したがって、チューブが損傷を受ける度合いを低減
させることができる。
【0058】図11に示す構成は、加圧ローラ43が圧
接する円弧状に配置されたチューブ51の内周面に沿っ
て、肉厚部62により構成された弾性復元体60が形成
された他の構成を示している。すなわち、図11に示さ
れたようにチューブ51の基本的な外形形状は長円形状
になされており、また、チューブの内面形状も同じく長
円形状になされている。そして、加圧ローラ43が圧接
するチューブの内周面側には、外形曲率が小さい各弾性
復元体60が、チューブの長手方向に沿って平行する二
条の肉厚部62により構成されている。
【0059】この図11に示す構成においても、図10
に示した例と同様に二条の肉厚部62が前記した硬体と
してのリブと同様の作用を発揮する。したがって、これ
によりチューブの弾性復元力を増加させることができ、
ポンプの吸引効率を向上させることができる。また、チ
ューブ51の基本的な外形形状は長円形状になされてい
るので、前記した作用と同様にチューブ51がチューブ
支持面52上で横ずれを起こす度合いを低くすることが
でき、同様にチューブが損傷を受ける度合いを低減させ
ることができる。
【0060】図12に示す構成は、加圧ローラ43が圧
接する円弧状に配置されたチューブ51の内周面に沿っ
て、肉厚部62により構成された弾性復元体60が形成
された更に他の構成を示している。すなわち、図12に
示されたようにチューブ51の基本的な外形形状は断面
が円形形状になされており、また、チューブの内面形状
も同じく円形形状になされている。そして、加圧ローラ
43が圧接するチューブの内周面側には、外形曲率が小
さい弾性復元体60が肉厚部62により構成されてい
る。
【0061】したがって、図12に示す構成において
も、弾性復元体60を構成する肉厚部62が、前記した
硬体としてのリブと同様の作用を発揮する。これによ
り、チューブの弾性復元力を増加させることができ、ポ
ンプの吸引効率を向上させることができる。
【0062】図13に示す構成は、加圧ローラ43が圧
接する方向に直交するチューブの両側部分に沿って、外
形曲率が小さい弾性復元体60が肉厚部62によって形
成された例を示している。すなわち、図13に示された
ようにチューブ51の基本的な外形形状は、断面が楕円
形状になされており、その長軸が加圧ローラの圧接方向
に直交するように配置されている。また、このチューブ
51の内面形状も楕円形状になされており、その長軸は
加圧ローラの圧接方向となるように構成されている。こ
れにより、前記したように加圧ローラ43が圧接する方
向に直交するチューブの両側部分に沿って、肉厚部62
が形成された構成とされている。
【0063】この図13に示す構成によると、前記一対
の肉厚部62がバネ効果を発揮し、弾性チューブ51を
効果的に原形に復元させるように作用する。これによ
り、チューブの弾性復元力を増加させることができ、ポ
ンプの吸引効率を向上させることができる。
【0064】図14に示す構成は、加圧ローラ43が圧
接する円弧状に配置されたチューブ51の内周面に沿っ
て、肉厚部62により構成された弾性復元体60が形成
された構成を示している。すなわち、図14に示された
ようにチューブ51の基本的な外形形状は、断面が楕円
形状になされており、その長軸が加圧ローラの圧接方向
に配置されている。また、このチューブ51の内面形状
も楕円形状になされており、その長軸は加圧ローラの圧
接方向と直交する方向になされている。これにより、前
記したように加圧ローラ43が圧接する円弧状に配置さ
れたチューブ51の内周面に沿って、肉厚部62が形成
された構成とされている。
【0065】したがって、図14に示す構成において
も、弾性復元体60を構成する肉厚部62が、前記した
硬体としてのリブと同様の作用を発揮する。したがっ
て、これによりチューブの弾性復元力を増加させること
ができ、ポンプの吸引効率を向上させることができる。
【0066】図15に示す構成は、加圧ローラ43が圧
接する方向に直交するチューブの両側部分に沿って、外
形曲率が小さい弾性復元体60が肉厚部62によって形
成された他の例を示している。すなわち、図15に示さ
れたようにチューブ51の基本的な外形形状は、断面が
楕円形状になされており、その長軸が加圧ローラの圧接
方向に直交するように配置されている。また、このチュ
ーブ51の内面形状は、ほぼ真円形状になされている。
これにより、前記したように加圧ローラ43が圧接する
方向に直交するチューブの両側部分に沿って、肉厚部6
2が形成された構成とされている。
【0067】この図15に示す構成においても、前記一
対の肉厚部62がバネ効果を発揮し、弾性チューブ51
を効果的に原形に復元させるように作用する。これによ
り、チューブの弾性復元力を増加させることができ、ポ
ンプの吸引効率を向上させることができる。また、チュ
ーブ51の基本的な外形形状は楕円形状になされている
ので、前記した作用と同様にチューブ51がチューブ支
持面52上で横ずれを起こす度合いを低くすることがで
き、したがって、チューブが損傷を受ける度合いを低減
させることができる。
【0068】図16に示す構成は、加圧ローラ43が圧
接する円弧状に配置されたチューブ51の内周面に沿っ
て、肉厚部62により構成された弾性復元体60が形成
された更に他の構成を示している。すなわち、図16に
示されたようにチューブ51の基本的な外形形状は断面
が楕円形状になされており、また、チューブの内面形状
も同じく楕円形状になされている。そして、加圧ローラ
43が圧接するチューブの内周面側には、外形曲率が小
さい弾性復元体60が肉厚部62により構成されてい
る。
【0069】したがって、図16に示す構成において
も、弾性復元体60を構成する肉厚部62が、前記した
硬体としてのリブと同様の作用を発揮する。したがっ
て、これによりチューブの弾性復元力を増加させること
ができ、ポンプの吸引効率を向上させることができる。
また、チューブ51の基本的な外形形状は楕円形状にな
されているので、前記した作用と同様にチューブ51が
チューブ支持面52上で横ずれを起こす度合いを低くす
ることができ、したがって、チューブが損傷を受ける度
合いを低減させることができる。
【0070】図17に示す構成は、加圧ローラ43が圧
接する円弧状に配置されたチューブ51の内周面に沿っ
て、それぞれ肉厚部62により構成された二条の弾性復
元体60が構成されている。すなわち、図17に示され
たようにチューブ51の基本的な外形形状は断面が長円
形状になされており、また、チューブの内面形状は楕円
形状になされている。
【0071】したがって、図17に示す構成において
も、弾性復元体60を構成する二条の肉厚部62が、前
記した硬体としてのリブと同様の作用を発揮する。した
がって、これによりチューブの弾性復元力を増加させる
ことができ、ポンプの吸引効率を向上させることができ
る。また、チューブ51の基本的な外形形状は長円形状
になされているので、前記した作用と同様にチューブ5
1がチューブ支持面52上で横ずれを起こす度合いを低
くすることができ、したがって、チューブが損傷を受け
る度合いを低減させることができる。
【0072】なお、前記したこの発明にかかるチューブ
ポンプは、特に図1に示したようなインクジェット式記
録装置における記録ヘッドのメンテナンス手段に好適に
利用することができる。しかしながら、この発明にかか
るチューブポンプは、その他の機器に利用しても、吸引
効率の向上を期待することができ、その特質を十分に生
かすことができる。
【0073】
【発明の効果】以上の説明で明らかなとおり、この発明
にかかるチューブポンプによると、チューブの長手方向
に直交する断面の外形曲率に比較して、より小さな外形
曲率を有する弾性復元体を、チューブの長手方向に沿っ
て一体に形成したので、その吸引効率を向上させること
ができる。また、これをインクジェット式記録装置にお
ける記録ヘッドのメンテナンス手段に採用した構成によ
ると、記録ヘッドの確実なメンテナンス動作を期待する
ことができるので、長期にわたって高精度の印刷動作を
保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用されたインクジェット式記録装
置の基本構成を示した斜視図である。
【図2】図1に示す記録装置に具備された駆動力伝達機
構の例を示した平面図である。
【図3】この発明にかかるチューブポンプのホイルを正
転駆動させてポンプ駆動作用がなされている状態を示し
た透視図である。
【図4】同じくホイルを逆転駆動させてレリース状態に
なされた場合を示した透視図である。
【図5】図3および図4に示したチューブポンプにおい
て好適に採用し得るチューブの第1の例を示した断面図
である。
【図6】同じくチューブの第2の例を示した断面図であ
る。
【図7】同じくチューブの第3の例を示した断面図であ
る。
【図8】同じくチューブの第4の例を示した断面図であ
る。
【図9】同じくチューブの第5の例を示した断面図であ
る。
【図10】同じくチューブの第6の例を示した断面図で
ある。
【図11】同じくチューブの第7の例を示した断面図で
ある。
【図12】同じくチューブの第8の例を示した断面図で
ある。
【図13】同じくチューブの第9の例を示した断面図で
ある。
【図14】同じくチューブの第10の例を示した断面図
である。
【図15】同じくチューブの第11の例を示した断面図
である。
【図16】同じくチューブの第12の例を示した断面図
である。
【図17】同じくチューブの第13の例を示した断面図
である。
【符号の説明】
1 キャリッジ 2 キャリッジモータ 6 記録用紙 7,8 インクカートリッジ 9 キャッピング手段 10 チューブポンプ 11 ワイピング手段 21 紙送りローラ 23 紙送りモータ 31 排紙ローラ 42 ポンプホイル 42a,42b ローラ支持溝 43,43a,43b 加圧ローラ 44 ポンプフレーム 51 可撓性チューブ 52 チューブ支持面 60 弾性復元体 62 肉厚部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F04C 13/00 B41J 3/04 102R 15/00 (72)発明者 早川 均 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA14 EC24 EC57 JA03 JA13 JB04 JC08 JC20 3H044 AA00 BB00 CC12 CC19 DD03 DD12

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性チューブの外形を円弧状に規制す
    るチューブ支持面を有するポンプフレームと、前記ポン
    プフレームのチューブ支持面に沿って円弧状に配置され
    た可撓性チューブと、前記可撓性チューブの内周面に圧
    接して当該チューブを順次加圧変形させることで、チュ
    ーブ内に圧力を発生させる加圧ローラとを備えたチュー
    ブポンプであって、 前記チューブには、チューブの長手方向に直交する断面
    の外形曲率に比較して、より小さな外形曲率を有する弾
    性復元体を、チューブの長手方向に沿って一体に形成し
    たことを特徴とするチューブポンプ。
  2. 【請求項2】 前記弾性復元体が、加圧ローラが圧接す
    る方向に直交するチューブの両側部分に沿って形成され
    た請求項1に記載のチューブポンプ。
  3. 【請求項3】 前記チューブの長手方向に直交する断面
    の外形形状が楕円形状になされた請求項2に記載のチュ
    ーブポンプ。
  4. 【請求項4】 前記チューブの長手方向に直交する断面
    の外形形状が長円形状になされた請求項2に記載のチュ
    ーブポンプ。
  5. 【請求項5】 前記弾性復元体が、前記加圧ローラが圧
    接するチューブの内周面に沿って形成された請求項1に
    記載のチューブポンプ。
  6. 【請求項6】 前記弾性復元体が複数条形成されてなる
    請求項5に記載のチューブポンプ。
  7. 【請求項7】 前記弾性復元体が、肉厚部により構成さ
    れた請求項1に記載のチューブポンプ。
  8. 【請求項8】 前記加圧ローラが圧接するチューブの内
    周面に沿って前記肉厚部が形成されてなる請求項7に記
    載のチューブポンプ。
  9. 【請求項9】 前記肉厚部が複数条形成されてなる請求
    項8に記載のチューブポンプ。
  10. 【請求項10】 前記加圧ローラが圧接する方向に直交
    するチューブの両側部分に沿って前記肉厚部が形成され
    てなる請求項7に記載のチューブポンプ。
  11. 【請求項11】 前記加圧ローラが、駆動手段からの動
    力により回動するポンプホイルに対して、当該ポンプホ
    イルの軸芯方向と外周方向との間に径方向に勾配を持っ
    て形成されたローラ支持溝によって支持されてなる請求
    項1ないし請求項10のいずれかに記載のチューブポン
    プ。
  12. 【請求項12】 印刷データに対応してインク滴を吐出
    するインクジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドの
    ノズル形成面を封止すると共に、ポンプユニットからの
    負圧を受けて記録ヘッドよりインクを吸引するキャッピ
    ング手段とを備えたインクジェット式記録装置であっ
    て、 前記ポンプユニットとして、請求項1乃至請求項11の
    いずれかに記載のチューブポンプを具備したことを特徴
    とするインクジェット式記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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