JP2002082569A - 画像定着装置および画像形成装置 - Google Patents

画像定着装置および画像形成装置

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JP2002082569A
JP2002082569A JP2000273064A JP2000273064A JP2002082569A JP 2002082569 A JP2002082569 A JP 2002082569A JP 2000273064 A JP2000273064 A JP 2000273064A JP 2000273064 A JP2000273064 A JP 2000273064A JP 2002082569 A JP2002082569 A JP 2002082569A
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image
roller
pressure roller
fixing
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Hiroshi Fuma
宏史 夫馬
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主たる目的は、簡単な構成でありながら、定
着ベルト上に発生しやすい温度分布の不均一さを極力防
止することができる画像定着装置を提供することにあ
る。 【解決手段】 (1)回転可能に支持された定着ベルト
と、前記定着ベルトに対して接離できるように当該定着
ベルトの外側に設けた可回転の加圧ローラと、前記加圧
ローラに当接しながら回転する温度制御用ローラと、を
有する事を特徴とする画像定着装置。 (2)定着ベルトに対して接離可能に設けた可回転の加
圧ローラに温度制御用ローラを当接せしめるとともに、
前記加圧ローラの回転駆動を、画像形成装置の駆動機構
により行うように構成した事を特徴とする画像形成装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、複写機、プリン
タ等で形成されるトナー像を転写材上に定着するための
画像定着装置および画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】所定の温度範囲に維持された無端状の定
着ベルトの表面に対してトナー像面側が向くように、未
定着のトナー像を担持する転写材(以下、用紙という)
を送り込むとともに、当該定着ベルトを挟んで対向配置
せしめた一対の加圧ローラ等で前記用紙を前記定着ベル
トに押圧せしめ、前記定着ベルトと前記加圧ローラとに
よる加熱、加圧作用を介して、前記トナー像を用紙上に
定着させるように構成した画像定着装置(以下、本実施
の形態の説明を含めて、単に定着装置と表現する)、お
よび、そのような定着装置を有する複写機、プリンタ等
の画像形成装置は公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如き定着ベルトを使用する形式の定着装置においては、
当該定着ベルトを支持する支持ローラが一般的に金属材
料で作られており、円筒形のローラ部と、その中を貫通
する軸とで構成され、当該軸をベアリング軸受けを介し
て枠体上の所定位置に取り付ける構造となっている。
【0004】上記構造は、加熱源の作用により定着ベル
トに付与された熱が、支持ローラ、加圧ローラ等のロー
ラ部あるいは軸受け部を介して流出することにより定着
ベルトの表面温度を無駄に低下させ、例えば、定着処理
開始直後に連続的に定着処理を行わなければならない場
合などに、定着処理能力が低下する問題があった。
【0005】上記のような熱流出を極力抑制するため
に、例えば、支持ローラを樹脂で構成したり、円筒状の
ローラ部を傘の骨のような支柱で構成することが考えら
れる。
【0006】更には、軸で一体的に構成した左右のフラ
ンジ間にワイヤを張り渡すとともに、前記フランジの円
周方向に適宜の数だけワイヤを張り渡すことによりかご
型のローラとなす構成も本願発明者は検討してきた。
【0007】そのような構成は、従来の支持ローラが有
する熱流出の問題をかなり軽減せしめることが出来る有
用なものであるが、連続定着処理の際に、まだ充分に満
足できるものではなかった。
【0008】特に、搬送方向における用紙の幅が前記定
着ベルトの幅に比して小さい場合(例えば、定着ベルト
の幅がA4サイズの長辺よりも若干長いのに比して、定
着処理される用紙がベルト幅方向においてA5の長辺を
有する場合)、用紙幅に対応する定着ベルト上の熱は用
紙に奪われるが、奪われた熱は、定着ベルトの幅方向に
加熱領域を有する加熱源の制御により、定着可能温度に
保たれるが、用紙と接触しない定着ベルトの幅方向端部
は熱が奪われることがないので熱が蓄積してしまう。
【0009】従って上述のような連続定着処理の後に、
例えば、A4サイズの用紙が、その長辺を前記定着ベル
トの幅方向にして搬送され、加熱、加圧されると、熱の
境界部等に光沢ムラが生じ、画像品質を損ねてしまうと
いう問題があった。
【0010】本発明は上記点に鑑みなされたもので、主
たる目的は、簡単な構成でありながら、定着ベルト上に
発生しやすい温度分布の不均一さを極力防止することが
できる画像定着装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、以下の
構成により達成することができる。
【0012】(1)回転可能に支持された定着ベルト
と、前記定着ベルトに対して接離できるように当該定着
ベルトの外側に設けた可回転の加圧ローラと、前記加圧
ローラに当接しながら回転する温度制御用ローラと、を
有する事を特徴とする画像定着装置。
【0013】(2)定着ベルトに対して接離可能に設け
た可回転の加圧ローラに温度制御用ローラを当接せしめ
るとともに、前記加圧ローラの回転駆動を、画像形成装
置の駆動機構により行うように構成した事を特徴とする
画像形成装置。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面に基づいて説明する。
【0015】図1は、カラープリンタからなる画像形成
装置の構成を示す概略図であり、図2は部分的に拡大し
て示す定着装置の模式図である。
【0016】以下、説明は主として図1を用うこととす
る。図において、10は像担持体(像形成体)である感
光体ドラム(以下、単にドラムという)、11は各色毎
の帯電手段であるスコロトロン帯電器、12は各色毎の
画像書込手段である露光光学系、13は各色毎の現像手
段である現像器、14は転写ベルトである。
【0017】前記ドラム10は、例えば、光学ガラスや
透明アクリル樹脂等の透明部材によって形成される円筒
状の基体の外周に、透明の導電層、a−Si層あるいは
有機感光層(OPC)等の感光層(光導電層ともいう)
を形成したものであり、導電層を接地した状態で図1の
矢印で示す時計方向に回転される。
【0018】前記スコロトロン帯電器11、露光光学系
12及び現像器13は、これらを1組として、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および黒色
(K)の画像プロセス用手段(以下、画像形成手段とい
う場合がある)として4組設けられており、前記ドラム
10の回転方向に、Y、M、C、Kの順に配置してあ
る。
【0019】4組の前記画像形成手段の機械的構成は基
本的に同じであるので、以下、それらの詳細は1組の構
成を説明することで賄うこととする。
【0020】前記スコロトロン帯電器11は、それぞれ
所定の電位に保持された制御グリッドと、例えば、鋸歯
状電極からなる放電電極11aとを有し、前記ドラム1
0の感光層と対峙して取付けられ、トナーと同極性のコ
ロナ放電によって帯電(本実施形態においてはマイナス
帯電)を行い、前記ドラム10表面に一様な電位を与え
る。
【0021】前記露光光学系12は、前述したスコロト
ロン帯電器11に対してドラム10の回転方向下流側に
位置するように、前記ドラム10の内部に固定配置され
る。
【0022】前記露光光学系12は、ドラム軸と平行に
主走査方向に配列された像露光光の発光素子としてのL
ED(発光ダイオード)を複数個アレイ状に並べた線状
の露光素子12aと、結像素子としての光集束性光伝送
体(商品名:セルフォックレンズアレイ、図において
は、参照符号12の引き出し線が出ている部分)と、不
図示のレンズホルダとで構成される露光用ユニットであ
り、保持部材120に取付けてある。
【0023】前記保持部材120には各色毎の露光光学
系12の他に、同様の構成からなる転写同時露光器12
dおよび一様露光器12eが取付けられ、一体となって
前記ドラム10の基体内部に収容される。
【0024】前記露光光学系12は、別体の画像読み取
り装置によって読み取られメモリに記憶された画像デー
タに従って前記ドラム10の感光層を裏面から像露光
し、当該ドラム10上に静電潜像を形成する。
【0025】前記露光素子の発光波長は、通常Y、M、
Cのトナーに対して透過性の高い780〜900nmの
範囲のものが用いられるが、本実施形態においては裏面
から像露光を行う方式であるため、カラートナーに対し
て透過性を十分に有しないこれより短い400〜780
nmの波長でもよい。
【0026】前記現像器13は、前記ドラム10の周面
に対して所定の間隙を保ち、当該ドラム10の回転方向
と順方向に回転する円筒状の非磁性のステンレスあるい
はアルミ材で形成された現像スリーブ131と、現像ケ
ーシング138とを有し、現像ケーシング138の内部
には、各々イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)および黒色(K)の一成分或いは二成分現像剤を
収容している。
【0027】前記現像器13は前記ドラム10と所定の
間隙をあけて非接触に保たれており、現像スリーブ13
1に対して直流電圧と交流電圧を重畳した現像バイアス
を印加することにより、非接触の反転現像を行い、ドラ
ム10上にトナー像を形成する。
【0028】14aおよび14bは前記転写ベルト14
を張架するローラであり、14aが図示しない駆動源か
ら動力を受け、前記転写ベルトを矢印方向に回転させる
ように構成してある。
【0029】15および16は、前記転写ベルト14を
挟んで前記ドラム10と対向配置させた転写器および除
電器、17は転写工程終了後の前記ドラム10を除電す
るためのAC除電器、18は除電後の前記ドラム表面を
清掃するクリーニング装置で、クリーニングブレード1
80を有する。
【0030】20は、前記ドラム10上に形成されるト
ナー像が転写される用紙Pを収納してなるカセット、2
5は給紙ローラである。
【0031】前記用紙Pの移動路上には、搬送ローラ対
R1乃至R6、前記転写ベルト14および用紙Pの移動
速度と同じ線速度で駆動される定着ベルト300を含む
定着装置30等が付設してある。
【0032】44は、前記ローラ14aと前記転写ベル
ト14を介して対向配置せしめた用紙分離用のAC除電
器を示す。
【0033】前記定着装置30は、後記する部材(手
段)を外部から遮断する筐体(外枠)303、金属基体
にシリコンゴムを塗布してなる無端状の定着ベルト30
0、前記定着ベルトを回転可能に支持する第1支持ロー
ラ310、第2支持ローラ320、前記定着ベルトの内
側であって前記第1支持ローラ310側に設けた可回
転、かつ、位置固定の加圧ローラ(説明の便宜上、以
下、第1加圧ローラという)330、前記第1加圧ロー
ラ330と前記第2支持ローラ320との間に設けたハ
ロゲンヒータからなる加熱源H、前記加熱源Hと前記第
2支持ローラ320との間に設けた反射板350、表面
にシリコンゴム層を有し、かつ、前記定着ベルト300
の外側であって、前記第1加圧ローラと対向配設せしめ
た、可回転、かつ、上下方向に移動することにより前記
定着ベルトに対して接離可能な加圧ローラ(説明の便宜
上、以下、第2加圧ローラという)340、および、前
記第2加圧ローラ340と常に接触(圧接)しているよ
うに設けたアルミニウムまたはアルミニウム合金等の熱
伝導性のよい金属材料からなる可回転の温度制御用ロー
ラ345等から構成してある。
【0034】また、ヒートパイプを温度制御用ローラと
して用いれば、更に、高熱伝導性が得られる。
【0035】前記温度制御用ローラ345の表面上に
は、フッ素樹脂等、トナーに対して離型性のよい層を薄
く設けるか、PFA(パーフルオロアルコキシ)樹脂か
らなる薄いチューブを被せると汚れ防止になり好まし
い。
【0036】前記構成において、前記第2支持ローラ3
20は画像形成装置本体側に設けてある駆動系と連結
し、前記定着ベルト300の駆動ローラとして機能す
る。
【0037】また、前記第1加圧ローラ330および前
記第2加圧ローラ340も、画像形成装置本体側に設け
た適宜の駆動機構と連結され、定着処理時のみならず非
定着処理時(アイドリング時)においても動力を伝達さ
れて回転する。
【0038】前記定着ベルト300は、部分的に拡大し
て示す図2の如く、非定着処理時に、緊張状態ではな
く、弛みを以て前記第1支持ローラ310および第2支
持ローラ320に張架(掛け回し)してあり、また、こ
の状態で前記第1加圧ローラ330は前記定着ベルト3
00のループ上方部を形成する部分と接触し、前記第2
加圧ローラ340は、前記定着ベルト300から離間し
た位置にある。
【0039】上記構成の第1加圧ローラ330は、前記
表面層が低熱伝導率・低熱容量であり、定着処理時に
は、前記定着ベルト300の表面温度とほぼ同じ表面温
度になっている。
【0040】また、前記第2加圧ローラ340は、例え
ば装置全体のシーケンスを制御する適宜の制御部Sによ
り制御され、定着処理時には、図示の離間した位置か
ら、前記定着ベルト300を介して、前記第1加圧ロー
ラ330と押圧する位置に移動するように構成してあ
る。
【0041】第2加圧ローラ340の位置移動機構は公
知の技術を使用することができる。定着処理時における
定着ベルトおよび加圧ローラ等の関係は図3の模式図で
示してある。
【0042】参照符号50で示すのは、トナーの付着を
防止するためのオイル塗布手段であり、500はオイル
を含浸させたウェブ、510はウェブ元巻き、520は
巻き取り芯、530は上下方向に移動可能に設けた押圧
ローラである。
【0043】前記オイル塗布手段50は、後述するよう
に定着ベルト表面に対するクリーニング手段としても機
能する。
【0044】前記押圧ローラ530は、前記定着ベルト
300および前記ウェブ500を介して前記第1加圧ロ
ーラ330と対向配置され、予熱時を含む非定着処理時
には前記ウェブ500を前記定着ベルト300に接触さ
せない解除位置にあり、定着処理時には前記ウェブを定
着ベルトに接触させる作用位置に来るように構成してあ
る。
【0045】前記ウェブ500は適当なオイル塗布量を
前記定着ベルト300上に付与するためと、当該定着ベ
ルト上に付着した塵埃あるいはトナー粉末を除去し、か
つ、そこから運び出すために、間欠駆動で前記巻き取り
芯520に巻き取るようになっている。
【0046】上記の間欠駆動に代えて連続駆動でウェブ
500を巻き取るようにしてもよく、巻き取り量(単位
時間当たりのウェブの移動量と同義)は種々の要因を加
味して適宜決定することができる。
【0047】なお、本実施の形態における巻き取り方向
(移動方向)は、前記定着ベルトとの接触点において当
該定着ベルトの回転方向と逆方向であるが、所定の機能
を得ることが可能である場合には順方向としてもよい。
【0048】なお、前述した第1支持ローラ310は、
左右の支持部材(以下、フランジという)間に回転軸中
心と同心円になるようにワイヤを張り渡し、また、隣接
するワイヤ同士が略平行になるように張り渡すことによ
り図4に示すようにローラ形状を構成するようになって
いる。
【0049】図4は、第1支持ローラの構成、特にワイ
ヤの張り渡しの構成を説明するための概念図である。
【0050】図において、311は左側フランジ、31
2は右側フランジ、J1は前記左側フランジ311を枠
体(後記)の所定位置に位置づけるために当該フランジ
と一体的に構成した軸、J2は前記軸J1と同様の機能
を果たすべく、右側フランジと一体的に構成した軸であ
る。
【0051】図から明白なように、左右フランジ31
1、312間には、両者を一体的に構成するための軸が
存在しない。
【0052】Wはワイヤで、左右のフランジ311、3
12間に張り渡され、かつ、それらフランジの中心と同
心円上に所定の間隔を持って略平行に張り渡されてい
る。
【0053】実施の態様においては、軸中心で所定の径
からなる円の周方向に、等分割に多数の小孔315およ
び317を穿設し、例えばワイヤの一端を前記左側フラ
ンジ311上にネジ等で固定せしめた後、他端を小孔の
一つに通し、右側フランジ312の小孔の一つに通し、
次いで、隣接する小孔を介して折り返した後、同角度
(小孔の位置が対応することを意味する)にある左側フ
ランジの小孔に通すという作業を繰り返し、最終的にワ
イヤの他端を何れかのフランジ上にネジ等で固定するこ
とにより、組み立て完了時において、かご型の第1支持
ローラを得ることができる。
【0054】前記態様において、左右のフランジはワイ
ヤによって一体化されるものであり、その前までは独立
して取り扱われるので、ワイヤ張設の際は、適宜のジグ
を使い、両フランジの間隔を規定通りに保った上で、固
定配置状態下で、作業することが肝要である。
【0055】また、第1支持ローラを定着装置の枠体に
組み込むときには所定の張力が付与されるようにフラン
ジの位置を管理するか、バネ等により張力を付与する。
【0056】前記ワイヤWを構成する材料としては、鋼
線等の金属ワイヤでも所定の効果は得られるが、高強
度、高耐熱性、低熱伝導率、低比熱、低伸張度の樹脂繊
維材を使用すれば、更に高い効果が得られ、例えば、芳
香族ポリアミド繊維が好適である。
【0057】本実施の形態においては、周長314m
m、幅320mm、張力20〜30N(ニュートン)以
下の定着ベルト300に対して、400デニールの芳香
族ポリアミド繊維を用い、架設本数(フランジの周方向
におけるワイヤの数)24本のワイヤWにそれぞれ20
〜30Nの張力をかけて固定することにより、直径30
mm相当の第1支持ローラ310を構成した。
【0058】前記ワイヤWの架設本数は8〜30本、ワ
イヤWの太さは100〜1000デニール、ワイヤWの
張力は10〜50N(ニュートン)が適当である。
【0059】ワイヤの張り渡しについては、上述のよう
に1本のワイヤWを必要回数往復させて、張り回しても
良いし、複数本のワイヤWを個別にフランジ部材31
1、312間にそれぞれ張っても良く、設計の自由度は
広い。
【0060】第2支持ローラの構成を第1支持ローラ3
10と同じ構成とした場合、当該第2支持ローラの左右
フランジと一体的な両軸を装置側の駆動系と接続(連
結)することが好ましいが、ワイヤに充分な張力を付与
すればローラのねじれが防止でき、1個のフランジのみ
に駆動を入力すれば十分となる。
【0061】また、第2支持ローラを、従来のように軸
を持ったローラとした場合、放熱量は大きくなるが、第
1支持ローラ310からの放熱量は小さく抑えられ、か
つ、より安定したベルト駆動が実現される。
【0062】更に、第1支持ローラ310および第2支
持ローラ320の左右フランジ全てに、装置側から駆動
力を付与するように構成してもよいし、第1支持ローラ
と第2支持ローラとの同じ側の一方もしくは両方をタイ
ミングベルト等で連結してもよい。
【0063】図1に戻って、前記定着ベルト300の表
面温度を所定の温度範囲内に維持するための、前記加熱
源Hの通電制御は、従来公知の方法が使用できる。
【0064】なお、図においてGはガイド板、46は分
離爪で、前記転写ベルト14と一体的に送られる転写後
の用紙Pを確実に分離せしめる機能を有し、前記ローラ
14a上の転写ベルト14表面に対して先端を近接して
位置づけてある。
【0065】以上のような構成を有する画像形成装置に
おける画像形成プロセスは次の通りである。
【0066】ウォーミングアップ終了後、画像形成のス
タートにより不図示のドラム駆動モータが始動し、ドラ
ム10が図1の矢印で示す時計方向へ回転され、同時に
イエロー(Y)のスコロトロン帯電器11が作動して前
記ドラム10に所定の電位を付与する。
【0067】引き続き、Yの露光光学系12を介して第
1の色信号すなわちYの画像データに対応する電気信号
による画像書込が開始され、前記ドラム10の表面に原
稿画像のYの画像に対応する静電潜像が形成される。
【0068】前記静電潜像はYの現像器13により非接
触の状態で反転現像され、前記ドラム10上にイエロー
(Y)のトナー像が形成される。
【0069】次いで前記ドラム10は、Yのトナー像の
上からマゼンタ(M)のスコロトロン帯電器11の帯電
作用により電位を付与され、Mの露光光学系12によっ
て第2の色信号すなわちMの画像データに対応する電気
信号による画像書込により、Mの画像に対応する静電潜
像が形成され、Mの現像器13による非接触の反転現像
によって前記のイエロー(Y)のトナー像の上にマゼン
タ(M)のトナー像が重ね合わせて形成される。
【0070】同様のプロセスにより、シアン(C)のス
コロトロン帯電器11、Cの露光光学系12およびCの
現像器13によって、第3の色信号に対応するシアン
(C)のトナー像が重ね合わせて形成され、更にその上
に黒色(K)のスコロトロン帯電器11、Kの露光光学
系12およびKの現像器13によって第4の色信号に対
応する黒色(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成さ
れ、感光体ドラム10の一回転以内にその周面上にイエ
ロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および黒色
(K)の4色の重ね合わせカラートナー像が形成され
る。
【0071】これらY、M、CおよびKの露光光学系1
2による前記ドラム10の感光層に対する画像書込は、
当該ドラム10の内部より、前述した透光性の基体を通
して行われる。
【0072】従って第2、第3および第4の色信号に対
応する画像の書込は何れも先に形成されたトナー像の影
響を全く受けることなく行われ、第1の色信号に対応す
る画像と同等の静電潜像を形成することが可能となる。
【0073】上記の画像形成プロセスによって像担持体
であるドラム10上に形成された重ね合わせカラートナ
ー像は、転写域において前記転写器15の作用により、
タイミングを取って搬送される用紙P上に一括して転写
される。
【0074】この際、良好な転写がなされるように、前
記ドラム10の内部に設けた転写同時露光器12dを付
勢させ一様露光を行う事が好ましい。
【0075】転写工程終了後の前記ドラム10の周面上
に残ったトナーは前記AC除電器17により除電作用を
受けた後、クリーニング装置18によりクリーニングさ
れ、これにより、前記ドラム表面は、次の画像形成に備
えられる。
【0076】実施の形態においては、クリーニング後で
あって、次の帯電前に、例えば発光ダイオードを用いた
一様露光器12eを作用させ、前記ドラム表面の先の画
像形成における履歴を解消させる。
【0077】一方、カラートナー像が転写された用紙P
は、除電器16の作用で前記ドラム10から分離された
後、前記転写ベルト14によって搬送され、AC除電器
44による除電作用と分離爪46とにより転写ベルト1
4から分離され、次いで、定着装置30に導かれる。
【0078】定着処理に先立って、前記定着ベルト30
0の表面は、前記トナー像を定着するための所定温度に
維持されており、前記第2加圧ローラ340は、図3に
示すように、定着ベルト300を介して前記第1加圧ロ
ーラ330と押圧接触状態を形成しており、前述したよ
うに、用紙Pのトナー像面側は前記定着ベルト300の
表面と押圧接触状態となり、前記トナー(像)は加熱作
用を受けて用紙P上に順次定着され、排紙される。
【0079】上記構成により、例えば、定着ベルトの幅
に対して小さいサイズの用紙Pが使用され、連続的に定
着処理が行われても、用紙との接触のない前記定着ベル
ト300の両端部における熱が第2加圧ローラ340の
両端部を介して温度制御用ローラに奪われるので、定着
ベルトの温度は用紙の有無によらずに、一定の範囲に保
たれる。
【0080】前記定着ベルトの両端部の熱は前記第2加
圧ローラ340を介して温度制御用ローラ345に流出
し、当該温度制御用ローラの大きな熱伝導により軸方向
に輸送され、当該温度制御用ローラに接触している前記
第2加圧ローラ340の表面温度がならされ、一方、前
記第2加圧ローラ340は前記定着ベルト300と接触
しており、用紙と接触していた当該定着ベルト上の領域
は前記第2加圧ローラから熱を供給される形となるの
で、定着ベルトの幅方向における表面温度は好適になら
されることとなる。
【0081】その結果、上記のような構成を持たない装
置に比して、定着ベルト300の温度維持および用紙へ
の熱供給のための加熱源Hからの熱供給量を減ずること
ができるので熱効率がよく、ベルト端部の過剰な温度上
昇を容易に防止することができる。
【0082】また、前記定着ベルト300上にトナー等
の塵埃が付着した場合、オイル塗布手段50を構成する
ウェブ500により拭い去られる。
【0083】なお、前記定着ベルト300の構成を、よ
り具体的に述べると、定着ベルト300は、厚さ約20
〜80μmのニッケルやステンレス等の金属基体、外側
層および内側層の3層からなる。
【0084】前記金属基体の外周面上には、耐熱性とト
ナーに対する離型性を有するシリコーン樹脂(ゴム)を
塗布することにより形成した外側層を有しており、ま
た、金属基体の内周面には、カーボンを分散させたシリ
コーン樹脂を塗布することにより形成した内側層を有し
ている。
【0085】即ち、定着ベルト300の内側層は、赤外
線吸収材料であるカーボンを分散させたシリコーン樹脂
によりコーティングされていて、照射光の吸収率が高
く、ハロゲンヒータ等の加熱源Hによる加熱により、短
時間で所定温度(例えば190℃)まで上昇させること
ができる。
【0086】前記内側層を形成するシリコーン樹脂は充
分に薄くしてあり(10〜100μm以下)、定着ベル
ト300の回動時の屈曲により剥離することはない。
【0087】更に、前記定着ベルト300は、第1支持
ローラ310と第2支持ローラ320との間に500N
/m以下、更に好ましくは200N/m以下のごく弱い
張力で張架してあるが、張力ゼロの緩みをもった状態で
も良い。
【0088】以上、実施の形態の一例について説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、その技術
的思想を逸脱することのない構成を包含するものであ
る。
【0089】
【発明の効果】定着ベルトの幅に対して小さい寸法を有
する転写材を多数枚、連続的に処理しても、当該定着ベ
ルトの用紙と接触しない定着ベルト端部の熱を簡単な構
成で流出させ、環流させる(熱のサイクルとして、再び
定着ベルトにフィードバックさせる)ことにより、安定
した定着処理を行うことができる。
【0090】また、定着ベルトの高耐久化が期待でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラープリンタからなる画像形成装置の構成を
示す概略図である。
【図2】部分的に拡大して示す定着装置の模式図であ
る。
【図3】定着処理時における定着ベルトおよび加圧ロー
ラ等の関係を示す模式図である。
【図4】第1支持ローラの構成、特にワイヤの張り渡し
の構成を説明するための概念図である。
【符号の説明】 30 画像定着装置 300 定着ベルト 310 第1支持ローラ 320 第2支持ローラ 340 加圧ローラ(第2加圧ローラ) 345 温度制御用ローラ 50 オイル塗布手段 500 ウェブ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能に支持された定着ベルトと、 前記定着ベルトに対して接離できるように当該定着ベル
    トの外側に設けた可回転の加圧ローラと、 前記加圧ローラに当接しながら回転する温度制御用ロー
    ラと、を有する、 事を特徴とする画像定着装置。
  2. 【請求項2】 前記加圧ローラはゴム層を有する事を特
    徴とする請求項1に記載の画像定着装置。
  3. 【請求項3】 前記温度制御用ローラは金属ローラであ
    る事を特徴とする請求項1に記載の画像定着装置。
  4. 【請求項4】 前記温度制御用ローラはアルミニウムま
    たはアルミニウム合金からなる事を特徴とする請求項3
    に記載の画像定着装置。
  5. 【請求項5】 前記温度制御用ローラはヒートパイプで
    ある事を特徴とする請求項1に記載の画像定着装置。
  6. 【請求項6】 前記温度制御用ローラの表面には離型層
    を被覆してある事を特徴とする請求項1または請求項3
    乃至5の何れか1項に記載の画像定着装置。
  7. 【請求項7】 前記離型層はフッ素樹脂である事を特徴
    とする請求項6に記載の画像定着装置。
  8. 【請求項8】 定着ベルトに対して接離可能に設けた可
    回転の加圧ローラに温度制御用ローラを当接せしめると
    ともに、前記加圧ローラの回転駆動を、画像形成装置の
    駆動機構により行うように構成した事を特徴とする画像
    形成装置。
  9. 【請求項9】 前記定着ベルトと離間したアイドリング
    状態においても前記加圧ローラの回転を継続するように
    構成した事を特徴とする請求項8に記載の画像形成装
    置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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