JP2002072724A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置

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JP2002072724A
JP2002072724A JP2000257213A JP2000257213A JP2002072724A JP 2002072724 A JP2002072724 A JP 2002072724A JP 2000257213 A JP2000257213 A JP 2000257213A JP 2000257213 A JP2000257213 A JP 2000257213A JP 2002072724 A JP2002072724 A JP 2002072724A
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fixing
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unfixed toner
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JP2000257213A
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English (en)
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Hiroshi Fuma
宏史 夫馬
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両面および/または片面に未定着のトナー像
を担持した転写材を一工程で定着可能な定着装置を提供
する。 【解決手段】 未定着のトナー像を担持した転写材を定
着する定着装置において、複数の支持ローラに巻回して
回動可能な定着ベルトを対向して配置し、両面および/
または片面に未定着のトナー像を担持した転写材を前記
対向する定着ベルト間での搬送、加熱、加圧作用を介し
て、未定着のトナー像を転写材に定着させることを特徴
する定着装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置、及び複合機能を有
する画像形成装置に用いられる定着装置及び該定着装置
にかかわる画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】所定の温度範囲に維持された無端状の定
着ベルトの表面に対して、トナー像面側が向くように、
未定着のトナー像を担持する転写材を送り込むととも
に、当該定着ベルトを挟んで対向配置せしめた加圧ロー
ラ等で前記転写材を前記定着ベルトに押圧せしめ、前記
定着ベルトと前記加圧ローラとによる加熱、加圧作用を
介して、前記トナー像を転写材上に定着させるように構
成した、複写機等の電子写真方式を利用した定着装置が
知られている。また、上記定着装置を備えた画像形成装
置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如き定着ベルトを使用する形式の定着装置においては、
両面に未定着のトナー像を転写材に定着する場合、片面
ずつ定着しなければならず、両面に未定着のトナー像を
担持した転写材を迅速に定着できないという問題があ
る。
【0004】本発明は上記の課題に鑑みなされたもの
で、本発明の目的は、両面および/または片面に未定着
のトナー像を担持した転写材を1工程で熱定着可能な定
着装置を提供することにある。
【0005】また、本発明の他の目的は、両面および/
または片面に未定着のトナー像を担持した転写材を1工
程で熱定着可能な定着装置を備えた画像形成装置におい
て、未定着のトナー像を担持した転写材の表面、裏面で
良好に加熱される画像形成装置を提供することにある。
【0006】さらに、本発明の他の目的は、両面および
/または片面に未定着のトナー像を担持した転写材を1
工程で熱定着可能な定着装置を備えた画像形成装置にお
いて、未定着のトナー像を担持した転写材の熱定着を省
電力で行える画像形成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は下記のいづ
れかの手段により達成できる。
【0008】(1)未定着のトナー像を担持した転写材
を定着する定着装置において、複数の支持ローラに巻回
して回動可能な定着ベルトを対向して配置し、未定着の
トナー像を担持した転写材を前記対向する定着ベルト間
での搬送、加熱、加圧作用を介して、未定着のトナー像
を転写材に定着させることを特徴する定着装置。
【0009】(2)複数の支持ローラに巻回して回動可
能な定着ベルトを対向して配置し、未定着のトナー像を
担持した転写材を前記対向する定着ベルト間での搬送、
加熱、加圧作用を介して、未定着のトナー像を転写材に
定着させる定着装置を有する画像形成装置において、そ
れぞれの定着ベルトの内、転写材の進入経路により近い
位置に配置した側の定着ベルトで囲まれる内部に設けた
加熱源の加熱温度を、他方の定着ベルトで囲まれる内部
に設けた加熱源の加熱温度より低く設定したことを特徴
とする画像形成装置。
【0010】(3)複数の支持ローラに巻回して回動可
能な定着ベルトを対向して配置し、未定着のトナー像を
担持した転写材を前記対向する定着ベルト間での搬送、
加熱、加圧作用を介して、未定着のトナー像を転写材に
定着させる定着装置を有する画像形成装置において、転
写材上に形成された未定着のトナー像が片面である場
合、未定着のトナー像のない面に接触する定着ベルトで
囲まれる内部に設けた前記加熱源には給電しないことを
特徴とする画像形成装置。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の説明に先立
って、本発明の定着装置を備えた画像形成装置の一例で
あるカラープリンタの構成を説明する。図1は本発明の
定着装置を備えた画像形成装置であるカラープリンタの
構成を示す図である。
【0012】図1において、10は像形成体である感光
体ドラム(以下、単にドラムという)、91は各色毎の
帯電手段であるスコロトロン帯電器、12は各色毎の画
像書込手段である露光光学系、3は各色毎の現像手段で
ある現像器、54は転写ベルト、30は定着装置であ
る。
【0013】ドラム10は、例えば、光学ガラスや透明
アクリル樹脂等の透明部材によって形成される円筒状の
基体の外周に、透明の導電層、a−Si層あるいは有機
感光層(OPC)等の感光層(光導電層ともいう)を形
成したものであり、導電層を接地した状態で図1の矢印
で示す時計方向に回転される。
【0014】スコロトロン帯電器91、露光光学系12
及び現像器3は、これらを1組として、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および黒色
(K)の画像プロセス用手段(以下、画像形成手段とい
う場合がある)として4組設けられており、ドラム10
の回転方向に、Y、M、C、Kの順に配置してある。
【0015】4組の画像形成手段の機械的構成は基本的
に同じであるので、以下、それらの詳細は1組の構成を
説明することとする。
【0016】スコロトロン帯電器91は、それぞれ所定
の電位に保持された制御グリッドと、例えば、鋸歯状電
極からなる放電電極91aとを有し、ドラム10の感光
層と対向して取付けられ、トナーと同極性のコロナ放電
によって帯電作用(本実施形態においてはマイナス帯
電)を行い、ドラム10表面に一様な電位を与える。
【0017】露光光学系12は、前述したスコロトロン
帯電器91に対してドラム10の回転方向下流側に位置
するように、ドラム10の内部に配置される。
【0018】露光光学系12は、ドラム軸と平行に主走
査方向に配列された像露光光の発光素子としてのLED
(発光ダイオード)を複数個アレイ状に並べた線状の露
光素子12aと、結像素子としての光集束性光伝送体
(商品名:セルフォックレンズアレイ、図においては、
参照符号12の引き出し線が出ている部分)と、不図示
のレンズホルダとで構成される露光用ユニットであり、
保持部材120に取付けてある。
【0019】保持部材120には各色毎の露光光学系1
2の他に、同様の構成からなる転写同時露光器12dお
よび一様露光器12eが取付けられ、一体となってドラ
ム10の基体内部に収容される。
【0020】露光光学系12は、別体の画像読み取り装
置によって読み取られメモリに記憶された画像データに
従って前記ドラム10の感光層を裏面から像露光し、当
該ドラム10上に静電潜像を形成する。
【0021】露光素子12aとしては、LEDの他、F
L(蛍光体発光)、EL(エレクトロルミネッセン
ス)、PL(プラズマ放電)等の複数の発光素子をアレ
イ状に並べたものを用いることも可能である。
【0022】露光素子の発光波長は、通常Y、M、Cの
トナーに対して透過性の高い780〜900nmの範囲
のものが用いられるが、実施の形態ではトナー層を介す
ることなく露光を行うので、これに限定されるものでは
ない。ドラムの透過性と感光体の感度を考慮すればよ
い。
【0023】現像器3は、ドラム10の周面に対して所
定の間隙を保ち、当該ドラム10の回転方向と順方向に
回転する円筒状の非磁性のステンレスあるいはアルミ材
で形成された現像スリーブ31と、現像ケーシング38
とを有し、現像ケーシング38の内部には、各々イエロ
ー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および黒色
(K)の一成分或いは二成分現像剤を収容している。
【0024】現像器3はドラム10と所定の間隙をあけ
て非接触に保たれており、現像スリーブ31に対して直
流電圧と交流電圧を重畳した現像バイアスを印加するこ
とにより、非接触の反転現像を行い、ドラム10上にト
ナー像を形成する。
【0025】54aおよび54bは転写ベルト54を張
架するローラであり、54aが図示しない駆動源から動
力を受け、転写ベルトを矢印方向に回転させるように構
成してある。
【0026】55aはトナーと反対極性の電圧が印加さ
れ転写ベルト54を挟んでドラム10と対向配置させた
一次転写ローラ、56は一次転写ローラ55aにより電
荷された転写ベルト54の電荷を除去する除電器であ
る。58はトナーと反対極性の電圧が印加される2次転
写器、55bは2次転写対向ローラである。48は不図
示のバネ等の弾力により移動可能に支持されるテンショ
ンローラである。
【0027】44は、転写ベルト54を介してローラ5
4aと対向配置せしめた転写材分離用のAC除電器を示
す。なお、図において46は分離爪で、前記転写ベルト
54と一体的に送られる転写後の転写材Pを確実に分離
せしめる機能を有し、前記ローラ54a上の転写ベルト
54の表面に対して先端を近接して位置づけてある。
【0028】57は転写工程終了後のドラム10を除電
するためのAC除電器、59は除電後のドラム10の表
面を清掃するクリーニング装置で、クリーニングブレー
ド180を有する。
【0029】20は、ドラム10上に形成されるトナー
像が転写される転写材Pを収納してなる給紙カセット、
25は送り出しローラである。
【0030】転写材Pの移動経路上には、搬送ローラ対
R1からR6、転写ベルト54および転写材Pの移動速
度と同じ線速度で駆動される定着ベルトを含む定着装置
30等が付設してある。
【0031】定着装置30は、転写材にトナー画像を加
熱定着する。なお、詳しくは後述する。
【0032】以上のような構成を有する画像形成装置に
おける画像形成プロセスは次の通りである。ウォーミン
グアップ終了後、画像形成のスタートにより不図示のド
ラム駆動モータが始動し、ドラム10が図1の矢印で示
す時計方向へ回転され、同時にイエロー(Y)のスコロ
トロン帯電器91が作動して前記ドラム10に所定の電
位を付与する。
【0033】引き続き、Yの露光光学系12を介して第
1の色信号すなわちYの画像データに対応する電気信号
による画像書込が開始され、前記ドラム10の表面に原
稿画像のYの画像に対応する静電潜像が形成される。
【0034】前記静電潜像はYの現像器3Yにより非接
触の状態で反転現像され、前記ドラム10上にイエロー
(Y)のトナー像が形成される。
【0035】次いで前記ドラム10は、Yのトナー像の
上からマゼンタ(M)のスコロトロン帯電器91の帯電
作用により電位を付与され、Mの露光光学系12によっ
て第2の色信号すなわちMの画像データに対応する電気
信号による画像書込により、Mの画像に対応する静電潜
像が形成され、Mの現像器3Mによる非接触の反転現像
によって前記のイエロー(Y)のトナー像の上にマゼン
タ(M)のトナー像が重ね合わせて形成される。
【0036】同様のプロセスにより、シアン(C)のス
コロトロン帯電器91、Cの露光光学系12およびCの
現像器3Cによって、第3の色信号に対応するシアン
(C)のトナー像が重ね合わせて形成され、更にその上
に黒色(K)のスコロトロン帯電器91、Kの露光光学
系12およびKの現像器3Kによって第4の色信号に対
応する黒色(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成さ
れ、感光体ドラム10の一回転以内にその周面上にイエ
ロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および黒色
(K)の4色の重ね合わせカラートナー像が形成され
る。
【0037】これらY、M、CおよびKの露光光学系1
2による前記ドラム10の感光層に対する画像書込は、
当該ドラム10の内部より、前述した透光性の基体を通
して行われる。
【0038】従って第2、第3および第4の色信号に対
応する画像の書込は何れも先に形成されたトナー像の影
響を全く受けることなく行われ、第1の色信号に対応す
る画像と同等の静電潜像を形成することが可能となる。
【0039】上記の画像形成プロセスによって感光体ド
ラム10上に形成された裏面画像となる重ね合わせカラ
ートナー像(裏面トナー像)は、一次転写ローラ55a
の転写域において、一次転写ローラ55aによって、転
写ベルト54上に一括して転写される。
【0040】転写ベルト54上に裏面画像となる重ね合
わせカラートナ−像が形成された後、感光体ドラム10
上には上記のカラー画像形成プロセスと同様にして、引
き続き表面画像となる重ね合わせカラートナー像(表面
トナー像)が形成される。この際、感光体ドラム10上
に形成される表面画像は、前記感光体ドラム10上に形
成した裏面画像に対して鏡像となるように画像データが
変換される。
【0041】感光体ドラム10上への表面画像形成にと
もなって転写材である転写材Pが給紙カセット20よ
り、送り出しローラ25により送り出され、タイミング
ローラR2へ搬送され、タイミングローラR2の駆動に
よって、感光体ドラム10上に形成される表面画像のカ
ラートナー像と、転写ベルト54に担持されている裏面
画像のカラートナー像との同期がとられて一次転写ロー
ラ55aの転写域(符号なし)へ給送される。この際、
給送される転写材Pは、転写ベルト54に吸着されて一
次転写ローラ55aの転写域(符号なし)へと搬送され
る。トナーと同極性に紙帯電を行うことにより、転写ベ
ルト54上のトナー像や感光体ドラム10上のトナー像
と引き合うことを防止して、トナー像の乱れを防止して
いる。
【0042】一次転写ローラ55aの転写域(符号な
し)ではトナーと反対極性(本実施形態においてはプラ
ス極性)の電圧が印加される一次転写ローラ55aによ
って感光体ドラム10上の表面画像のカラートナー像
(表面トナー像)が一括して転写材Pの表面に転写され
る。このとき、転写ベルト54上の裏面画像のカラート
ナー像(裏面トナー像)は転写材Pに転写されないで転
写ベルト54上に存在する。また一次転写ローラ55a
により荷電された転写ベルト54の電荷は除電器56に
より除電される。
【0043】表面にカラートナー像が転写された転写材
Pは、トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス
極性)の電圧が印加される2次転写器58へと搬送さ
れ、2次転写器58により転写ベルト54の周面上の裏
面画像のカラートナー像(裏面トナー像)が一括して転
写材Pの裏面に再転写される。
【0044】両面にカラートナー像が形成された転写材
Pは、転写ベルト54の曲率部の曲率と、転写ベルト5
4の端部に設けられるAC除電器44による除電作用
と、転写ベルト54とに設けられる分離爪46とによ
り、転写ベルト54から分離され、定着装置30へと搬
送され、ニップ部で熱と圧力とをくわえられることによ
り転写材P上の表裏のトナー像が定着され、転写材Pの
表面の表面画像及び裏面の裏面画像の形成がなされる。
両面画像記録がなされた転写材Pは表裏を反転されて送
られ、排紙ローラR3からR6により装置外部のトレイ
へ排出される。
【0045】転写後の転写ベルト54の周面上に残った
トナーは、転写ベルトクリーニング装置80に設けた転
写ベルト54に当接する転写ベルトクリーニングブレー
ド81によってクリーニングされる。
【0046】また、転写後の感光体ドラム10の周面上
に残ったトナーは、感光体ドラムAC除電器57により
除電を受けた後、クリーニング装置59によりクリーニ
ングされ、帯電前の一様露光器12eにより先の画像形
成における感光体ドラム10の履歴が解消されて、次の
画像形成サイクルにはいる。
【0047】(第1の実施の形態)次に、定着装置につ
いて詳しく説明する。図2は、本発明の定着装置の非定
着時を示す断面図で、図3は本発明の定着装置の定着時
を示す断面図である。
【0048】図2、図3に示すように、11は加圧ロー
ラ、13は無端ベルト状の定着ベルトである。支持ロー
ラ14、15は定着ベルト13を架設、支持する一対の
支持ローラである。16は加熱源であるハロゲンヒー
タ、17は反射板、18は定着ベルト13の温度を検知
する非接触の温度センサ、19は遮蔽板である。
【0049】同様にして、61は加圧ローラ11と相対
的に接離可能な加圧ローラ、63は無端ベルト状の定着
ベルトである。支持ローラ64、65は定着ベルト63
を架設、支持する一対の支持ローラである。66は加熱
源であるハロゲンヒータ、67は反射板、68は定着ベ
ルト63の温度を検知する非接触の温度センサ、69は
遮蔽板である。
【0050】定着ベルト13は、中央の金属基体、外周
面側の外側層、内周面側の内側層等から構成されてい
る。定着ベルト13の金属基体は、例えば、電鋳加工に
より形成されたエンドレスベルト状のニッケル金属層
や、溶接や圧延によって形成されたステンレス金属層か
ら成る。金属基体の外周面上には、シリコーンゴムが塗
布された外側層が形成されている。外側層は、加圧ロー
ラ11、61のニップ位置において、トナー像tを担持
した転写材Pと重ねた状態で移動して加熱、加圧される
から、耐熱性とトナー離型性を両立させている。
【0051】転写材P上のトナー像tには、定着ベルト
13のシリコーンゴムから成る外側層が当接するが、シ
リコーンゴムの弾性により転写材Pやトナー像tの凹凸
に追随して、均一に接触し、ハロゲンヒータ16によっ
て加熱された定着ベルト13の熱と、加圧ローラ11に
よる加圧とにより、光沢むらなどのない均一な定着が行
われる。
【0052】定着ベルト13の金属基体の内周面には、
内側層が形成されている。内側層は、カーボンを分散さ
せたシリコーン樹脂を、金属基体の内周面上に塗布して
形成したもので、ハロゲンヒータ16の照射光を高効率
で吸収し、機器周辺に漏出する照射光を最小限に抑えて
いる。即ち、定着ベルト13の内側層は、赤外線吸収材
料であるカーボンを分散させたシリコーン樹脂によりコ
ーティングされていて、照射光の吸収率が高く、ハロゲ
ンヒータ16による加熱により、短時間で所定温度(例
えば190℃)まで温度上昇する。なお、内側層を形成
するシリコーン樹脂は充分に薄く(200μm以下)、
定着ベルト13の回動時の屈曲により剥離することはな
い。
【0053】また、定着ベルト13は、支持ローラ14
と支持ローラ15との間にごく弱い張力で懸架されてい
る。定着ベルト13は、定着処理時以外の時には、支持
ローラの回転により回動される。定着処理時の定着ベル
ト13は、加圧ローラ11、61の圧接駆動により挟持
されて回動される。定着ベルト13の回動速度は、転写
材Pの搬送速度と同一である。
【0054】次に、定着ベルト63も定着ベルト13と
同様であるので、簡単に説明する。定着ベルト63は支
持ローラ64と支持ローラ65との間にごく弱い張力で
懸架されている。定着ベルト63は、定着処理時以外の
時には、支持ローラの回転により回動される。定着処理
時の定着ベルト63は、加圧ローラ11、61の圧接駆
動により挟持されて回動される。定着ベルト63の回動
速度は、転写材Pの搬送速度と同一である。
【0055】次に、支持ローラ14は、駆動源により駆
動回転される回転軸142、回転軸142の両端部付近
に対向配置されて固定されたフランジ部材143、14
4、フランジ部材143、144間に架設されたワイヤ
141、回転軸142の一方の軸端に固定され駆動源に
接続する歯車145(図4参照)から構成されている。
【0056】支持ローラ15は支持ローラ14と同形状
をなし、ワイヤ151、回転軸152、フランジ部材1
53、154、図示しない歯車等から構成されている。
【0057】支持ローラ14は画像形成装置本体の動力
装置によって矢示した時計方向に駆動回転される。支持
ローラ14の駆動回転に伴い、定着ベルト13及び支持
ローラ15は時計方向に従動回転される。定着ベルト1
3の駆動速度の設計値は転写材Pの搬送速度と同一であ
る。加圧ローラ11の周速度は定着ベルト13の駆動速
度と同一になるよう駆動される。なお、回転軸152は
軸位置が可変となっている。
【0058】次に、支持ローラ64は支持ローラ14と
同様であり、支持ローラ64は駆動源により駆動回転さ
れる回転軸642、回転軸642の両端部付近に対向配
置されて固定されたフランジ部材643、644、フラ
ンジ部材643、644間に架設されたワイヤ641、
回転軸642の一方の軸端に固定され駆動源に接続する
図示しない歯車、から構成されている。
【0059】支持ローラ65は支持ローラ64と同形状
をなし、ワイヤ651、回転軸652、フランジ部材6
53、654、図示しない歯車等から構成されている。
【0060】支持ローラ64は画像形成装置本体の動力
装置によって矢示した反時計方向に駆動回転される。支
持ローラ64の駆動回転に伴い、定着ベルト63及び支
持ローラ65は反時計方向に従動回転される。定着ベル
ト63の駆動速度の設計値は転写材Pの搬送速度と同一
である。加圧ローラ61の周速度は定着ベルト63の駆
動速度と同一になるよう駆動される。なお、回転軸65
2は軸位置が可変となっている。
【0061】以下、支持ローラ14、15、64、およ
び65のうち、支持ローラ14を代表として説明する。
図4は支持ローラの斜視図である。ワイヤ141は1本
の連続するワイヤから成り、前記2個のフランジ部材1
43、144間を平行した往復状に架設されてかご型形
状に形成され、両端部が前記フランジ部材143、14
4の何れかに固定されている。
【0062】例えば、ワイヤ141の一端はフランジ部
材143の一部に係止、固定されている。ワイヤ141
はフランジ部材143、144間を往復状に複数回架設
されている。
【0063】回転軸142の両端に対向配置されたフラ
ンジ部材143、144間に、複数本のワイヤを張り渡
して支持ローラ14を構成することにより、支持ローラ
14と定着ベルト13との接触面積を僅少にするととも
に、支持ローラ自体の熱容量も極めて小さくすることが
できる。
【0064】ワイヤ141は、鋼線等の金属ワイヤでも
よいが、高強度、高耐熱性、低熱伝導率、低比熱、低伸
張度の樹脂繊維材を使用すれば、更に高い効果が得られ
る。これに好適な樹脂繊維材としては、芳香族ポリアミ
ド、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリアリレート等
の高分子繊維が好ましい。
【0065】ワイヤ141の架設本数は、熱的には少な
い方が良いが、定着ベルト13の駆動精度を高くするた
めには、多い方が良い。ワイヤ141の太さは、熱的に
は細い方が良いが、機械的強度からは太い方が良い。ワ
イヤ141の張力は、機械的精度を得るためには、大き
い方が良いが、大きすぎるとワイヤ141を支持するフ
ランジ部材143の強度を高めなければならず、質量、
駆動トルク、製造コスト等が上昇する問題がある。
【0066】ワイヤ141の架設本数は8〜30本、ワ
イヤ141の太さは100〜1000デニール、ワイヤ
141の張力は10〜50N(ニュートン)が適当であ
る。
【0067】加圧ローラ11と定着ベルト13の搬送方
向上流側の支持ローラ14との間の定着ベルト13の内
側には、棒状のハロゲンヒータ16が配置されている。
ハロゲンヒータ16は加圧ローラ11の上流側の定着ベ
ルト13の閉ループの内側を照射して所定の温度まで加
熱する。
【0068】また、ハロゲンヒータ16は独立して温度
制御が可能となっている。両面定着の場合は、所定温度
の制御を行う。また、転写材上に形成された未定着のト
ナー像が上面の片側のみである場合、未定着のトナー像
のある面に接触する定着ベルトで囲まれる内部に設けた
ハロゲンヒータ16を通電させる。
【0069】定着ベルト13の閉ループの内側であっ
て、駆動側の支持ローラ14の近傍に、反射板17を配
置した。反射板17は、ハロゲンヒータ16の照射光の
うち、支持ローラ14に至る照射光を反射して遮断す
る。反射板17により反射された照射反射光は、定着ベ
ルト13の内面を照射して定着ベルト13を無駄なく効
率的に加熱する。また、反射板17は、ワイヤ141が
ハロゲンヒータ16の照射光により、過剰に加熱される
ことも防止する。
【0070】同様にして、加圧ローラ61と、定着ベル
ト63の搬送方向上流側の支持ローラ64との間の定着
ベルト63の内側には、棒状のハロゲンヒータ66が配
置されている。ハロゲンヒータ66は加圧ローラ61の
上流側の定着ベルト63の閉ループの内側を照射して所
定の温度まで加熱する。
【0071】また、ハロゲンヒータ66は独立して温度
制御が可能となっている。両面定着の場合は所定温度に
制御する。また、転写材Pの進入経路により近い位置に
配置した定着ベルト63で囲まれる内部に設けたハロゲ
ンヒータ66の設定温度を、ハロゲンヒータ16の設定
温度より低く設定する。
【0072】また、転写材上に形成された未定着のトナ
ー像が上面の片側のみである場合、未定着のトナー像の
ない面に接触する定着ベルトで囲まれる内部に設けたハ
ロゲンヒータ66は通電しない。
【0073】定着ベルト63の閉ループの内側であっ
て、駆動側の支持ローラ64の近傍に、反射板67を配
置した。反射板67は、ハロゲンヒータ66の照射光の
うち、支持ローラ64に至る照射光を反射して遮断す
る。反射板67により反射された照射反射光は、定着ベ
ルト63の内面を照射して定着ベルト63を無駄なく効
率的に加熱する。また、反射板67は、ワイヤ641が
ハロゲンヒータ16の照射光により、過剰に加熱される
ことも防止する。
【0074】次に、定着ベルトの内側に定着ベルト13
を加圧する加圧手段である加圧ローラ11を配置し、加
圧ローラ11は可動可能となっている。
【0075】同様に、定着ベルトの内側に定着ベルト6
3を加圧する加圧手段である加圧ローラ61を配置し、
加圧ローラ61も可動可能となっている。
【0076】定着時は加圧ローラ11、61を圧着す
る。また、トナー像の定着後は加圧ローラ11、61の
圧着を解除し、定着ベルト13、63と加圧ローラ1
1、61の微小な速度差による歪や片寄りを解消すると
共に、定着ベルト13、63から加圧ローラ11、61
への熱の流出を防止する。
【0077】加圧ローラ11もしくは加圧ローラ61
は、その周速度がそれぞれ定着ベルト13、63の移動
速度と同一の速度で駆動される。同一の速度で駆動され
るので、定着ベルト13、63や転写材Pには無理な力
が加わらないようになっている。
【0078】加圧ローラ11、61の何れか一方又は両
方は、駆動手段に接続して駆動回転するから、転写材P
の搬送及び加圧ローラ11、61の駆動は、定着ベルト
13、63の駆動力を必要とせず、定着ベルト13、6
3と転写材Pとを挟持搬送することによる負荷は生じな
い。
【0079】加圧ローラ61の両端の支持軸には、図示
しないバネ部材によって挟持時には加圧ローラ11に向
かって所定の荷重が作用し、加圧ローラ11、61の圧
着部に一定の圧力が作用するようになっている。
【0080】次に、定着ベルト13の閉ループの内側で
あって、ハロゲンヒータ16の近傍に、遮蔽部材19を
配置してある。遮蔽部材19が転写材Pのサイズと作動
のタイミングの情報を受けて、ハロゲンヒータ16の両
端部を遮蔽するべく作動する。蔽部材19は、定着装置
の図示しない筐体に可動自在となっている。転写材Pの
サイズ情報を検知し、幅の狭い転写材の場合に、転写材
Pの移動のタイミングに合わせて、遮蔽板19が作動
し、定着ベルト13の両端部へのハロゲンヒータ16の
光照射を防止する。蔽部材69についても蔽部材19と
同様である。
【0081】次に、定着ベルト13の閉ループの外側で
あって、加圧ローラ11の近傍の上方に、定着ベルト1
3へのオイル塗布とクリーニングの機能を併せ持ったク
リーニング装置70を配置した。シリコンオイルを含浸
させたクリーニング布74が巻かれたローラ71よりク
リーニング布74が繰り出され、定着ベルト13に当接
する加圧ローラ72を介して巻き取りローラ73に巻き
取られる。クリーニング布74により定着ベルト13の
表面が清掃され、オイル塗布される。
【0082】同様にして、定着ベルト63の閉ループの
外側であって、加圧ローラ61の近傍の下方に、定着ベ
ルトへのオイル塗布とクリーニングの機能を併せ持った
クリーニング装置75を配置した。クリーニング布76
が巻かれたローラ77よりシリコンオイルを含浸させた
クリーニング布76が繰り出され、定着ベルト63に当
接する加圧ローラ77を介して巻き取りローラ78に巻
き取られるようになっている。定着ベルト63の表面が
清掃され、オイル塗布される。
【0083】両面定着の場合の作用を説明すると、両面
にトナー像tを担持した転写材Pが定着領域に搬送され
てくるのに合わせて又はこれに先立って、加圧ローラ1
1が下降、加圧ローラ61が上昇して転写材Pを定着ベ
ルト13、63を挟んで加圧し、定着ベルト13、63
の熱により加熱して転写材P上のトナー像tは転写材P
に定着する。定着された転写材Pは、支持ローラ15、
65の曲率によって曲率分離され機外に排出される。
【0084】次に、片面定着の場合の作用を説明する
と、片面(定着ベルト13側)にトナー像tを担持した
転写材Pが定着領域に搬送されてくるのに合わせて又は
これに先立って、加圧ローラ11が下降、加圧ローラ6
1が上昇して転写材Pを定着ベルト13、63を挟んで
加圧し、定着ベルト13の熱により加熱して転写材P上
のトナー像tは転写材Pに定着される。定着された転写
材Pは、支持ローラ15、65の曲率によって曲率分離
され、機外に排出される。
【0085】なお、実施の形態では加圧ローラ11、6
1の両方を可動させて転写材を加圧搬送したが、これに
限定されるものではなく、例えば、加圧ローラ11を固
定にして、加圧ローラ61のみ可動にしてもよい。
【0086】また、実施の形態では回転軸142、15
2、642、652を固定としたが、例えば、加圧ロー
ラ11、61の可動に連動して、回転軸152、652
のみ可動にして定着ベルトの経路が変わることによる張
力の変動を緩和させるとより好ましい。
【0087】(第2の実施の形態)次に、他の定着装置
について説明する。図5は、図1の他の定着装置の非定
着状態を示す断面図である。なお、第1の実施の形態と
機構的に同じ部分は同一符号を付け説明を省略する。
【0088】図5に示すように、13は無端ベルト状の
定着ベルトである。支持ローラ14、94は定着ベルト
13を架設、支持する一対の支持ローラである。16は
加熱源であるハロゲンヒータ、17は反射板、18は定
着ベルト13の温度を検知する非接触の温度センサ、1
9は遮蔽板である。なお、支持ローラ94は加圧ローラ
の機能も有している。
【0089】同様にして、63は無端ベルト状の定着ベ
ルトである。支持ローラ64、95は定着ベルト63を
架設、支持する一対の支持ローラである。66は加熱源
であるハロゲンヒータ、67は反射板、68は定着ベル
ト13の温度を検知する非接触の温度センサ、69は遮
蔽板である。なお、支持ローラ95は加圧ローラの機能
を有している。
【0090】定着ベルト13は、中央の金属基体、外周
面側の外側層、内周面側の内側層等から構成されてい
る。外側層は、支持ローラ94、95のニップ位置にお
いて、トナー像tを担持した転写材Pと重ねた状態で移
動して加熱、加圧されるから、耐熱性とトナー離型性を
両立させている。また、定着ベルト13は、支持ローラ
14と支持ローラ94との間にごく弱い張力で懸架され
ている。定着ベルト13は、定着処理時以外の時には、
支持ローラの回転により回動される。定着処理時の定着
ベルト13は、支持ローラ94、95の圧接駆動により
挟持されて回動される。
【0091】支持ローラ94は、回転軸942、図示し
ないフランジ部材等から構成されている。支持ローラ1
4は画像形成装置本体の動力装置によって矢示した時計
方向に駆動回転される。支持ローラ14の駆動回転に伴
い、定着ベルト13及び支持ローラ94は時計方向に従
動回転される。なお、回転軸942は軸位置が可変とな
っている。
【0092】次に、支持ローラ64は支持ローラ14と
同様であり、支持ローラ64は駆動源により駆動回転さ
れる回転軸942の両端部付近に対向配置されて図示し
ないフランジ部材が構成されている。
【0093】支持ローラ95は回転軸952、図示しな
いフランジ部材等から構成されている。
【0094】支持ローラ64は画像形成装置本体の動力
装置によって矢示した反時計方向に駆動回転される。支
持ローラ64の駆動回転に伴い、定着ベルト63及び支
持ローラ95は反時計方向に従動回転される。定着ベル
ト63の駆動速度の設計値は転写材Pの搬送速度と同一
である。回転軸952は軸位置が可変となっている。
【0095】定着時は支持ローラ94、95が圧着す
る。また、トナー像の定着後は支持ローラ94、95の
圧着を解除する。
【0096】支持ローラ94、95の両端の支持軸に
は、図示しないバネ部材によって挟持時には所定の荷重
が作用し、支持ローラ94、95の圧着部に一定の圧力
が作用するようになっている。
【0097】両面定着の場合の作用を説明すると、両面
にトナー像tを担持した転写材Pが定着領域に搬送され
てくるのに合わせて又はこれに先立って、支持ローラ9
4が下降、支持ローラ95が上昇して転写材Pを定着ベ
ルト13、63を挟んで加圧し、定着ベルト13、63
の熱により加熱して転写材P上のトナー像tは転写材P
に定着する。定着された転写材Pは、支持ローラ94、
95の曲率によって曲率分離され機外に排出される。
【0098】次に、片面定着の場合の作用を説明する
と、片面(定着ベルト13側)にトナー像tを担持した
転写材Pが定着領域に搬送されてくるのに合わせて又は
これに先立って、支持ローラ94が下降、支持ローラ9
5が上昇して転写材Pを定着ベルト13、63を挟んで
加圧し、定着ベルト13の熱により加熱して転写材P上
のトナー像tは転写材Pに定着される。定着された転写
材Pは、支持ローラ94、95の曲率によって曲率分離
され、機外に排出される。
【0099】なお、実施の形態では支持ローラ94、9
5の両方を可動させて転写材を加圧搬送したが、これに
限定されるものではなく、例えば、支持ローラ94を固
定にして、支持ローラ95のみ可動にしてもよい。ま
た、実施の形態では回転軸142、642を固定とした
が、例えば、支持ローラ94、95の可動に連動して、
回転軸942、952を可動にしてもよい。
【0100】
【発明の効果】本発明によるときは、以上説明した構成
により、以下の効果が奏せられる。
【0101】請求項1に記載の発明によれば、両面およ
び/または片面に未定着のトナー像を担持した転写材を
対向する定着ベルト間での搬送、加熱、加圧作用を介し
て、未定着のトナー像を転写材に定着させるので、両面
および/または片面に未定着のトナー像を担持した転写
材を一工程で定着可能となる。特に、転写材の両面の未
定着トナー像を同時に定着可能となる。
【0102】請求項2に記載の発明によれば、支持ロー
ラが加圧機能をかねたので、構造が簡単となる。
【0103】請求項3に記載の発明によれば、それぞれ
の定着ベルトで囲まれる閉ループの内部に転写材を定着
ベルトの内側より押圧せしめる加圧ローラを配置したの
で、請求項1の効果に加え、簡易な構造で転写材を精度
よく加圧できる。
【0104】請求項4に記載の発明によれば、加圧ロー
ラの軸位置が可動であるので、簡易な構造で転写材を精
度よく加圧できる。
【0105】請求項5に記載の発明によれば、加圧ロー
ラの圧着解除と連動して支持ローラの軸位置を変化させ
るので、定着ベルトの張力変動を最小限にできる。
【0106】請求項6に記載の発明によれば、それぞれ
の定着ベルトで囲まれる閉ループの内部に定着ベルトを
介して転写材を加熱する加熱源を配置したので、請求項
1の効果に加え、簡易な構造で転写材を精度よく加熱で
きる。
【0107】請求項7に記載の発明によれば、それぞれ
加熱源を独立して温度制御するので、転写材の表面、裏
面にそれぞれに適した温度に設定でき、熱定着が安定す
る。
【0108】請求項8に記載の発明によれば、転写材の
進入経路においてより近くに配置した定着ベルトの制御
温度を、他の定着ベルトの制御温度より低く設定するの
で、転写材への表面、裏面の供給熱量がより均一とな
る。
【0109】請求項9に記載の発明によれば、未定着の
トナー画像のない側の定着ベルトは加熱しないので、消
費電力の低減がはかれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の定着装置を備えた画像形成装置である
カラープリンタの構成を示す図である。
【図2】図1の定着装置の非定着状態を示す断面図であ
る。
【図3】図1の定着装置の定着状態を示す断面図であ
る。
【図4】支持ローラの斜視図である。
【図5】図1の他の定着装置の非定着状態を示す断面図
である。
【符号の説明】
10 感光体ドラム(ドラム) 11、61 加圧ローラ 13、63 定着ベルト 14、15、64,65 支持ローラ 142、152 回転軸 16、66 ハロゲンヒータ 30 定着装置 P 転写材 t トナー像

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未定着のトナー像を担持した転写材を定
    着する定着装置において、複数の支持ローラに巻回して
    回動可能な定着ベルトを対向して配置し、未定着のトナ
    ー像を担持した転写材を前記対向する定着ベルト間での
    搬送、加熱、加圧作用を介して、未定着のトナー像を転
    写材に定着させることを特徴する定着装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の支持ローラの少なくとも1本
    が定着ベルトの内側より前記転写材を押圧せしめること
    を特徴する請求項1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 それぞれの定着ベルトで囲まれる閉ルー
    プの内部に前記転写材を定着ベルトの内側より押圧せし
    める加圧ローラを配置し、未定着のトナー像を担持した
    転写材を前記対向する定着ベルト間での搬送、加熱、お
    よび前記加圧ローラによる加圧作用を介して、未定着の
    トナー像を転写材に定着させることを特徴する請求項1
    または2に記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 前記対向する加圧ローラの内、少なくと
    も1本の加圧ローラの軸位置が可動であり、前記対向す
    る加圧ローラが相互に前記転写材の圧着解除が可能であ
    ることを特徴する請求項3に記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 前記加圧ローラの前記転写材の圧着解除
    と連動して、少なくとも1本の前記支持ローラの軸位置
    を変化させることを特徴する請求項4に記載の定着装
    置。
  6. 【請求項6】 それぞれの定着ベルトで囲まれる閉ルー
    プの内部に定着ベルトを介して前記転写材を加熱する加
    熱源を配置し、未定着のトナー像を担持した転写材を前
    記対向する定着ベルト間での搬送、前記加熱源による加
    熱、および加圧作用を介して、未定着のトナー像を転写
    材に定着させることを特徴する請求項1、2、3または
    4に記載の定着装置。
  7. 【請求項7】 それぞれの前記加熱源が独立して温度制
    御可能であることを特徴とする請求項6に記載の定着装
    置。
  8. 【請求項8】 複数の支持ローラに巻回して回動可能な
    定着ベルトを対向して配置し、未定着のトナー像を担持
    した転写材を前記対向する定着ベルト間での搬送、加
    熱、加圧作用を介して、未定着のトナー像を転写材に定
    着させる定着装置を有する画像形成装置において、それ
    ぞれの定着ベルトの内、転写材の進入経路により近い位
    置に配置した側の定着ベルトで囲まれる内部に設けた加
    熱源の加熱温度を、他方の定着ベルトで囲まれる内部に
    設けた加熱源の加熱温度より低く設定したことを特徴と
    する画像形成装置。
  9. 【請求項9】 複数の支持ローラに巻回して回動可能な
    定着ベルトを対向して配置し、未定着のトナー像を担持
    した転写材を前記対向する定着ベルト間での搬送、加
    熱、加圧作用を介して、未定着のトナー像を転写材に定
    着させる定着装置を有する画像形成装置において、転写
    材上に形成された未定着のトナー像が片面である場合、
    未定着のトナー像のない面に接触する定着ベルトで囲ま
    れる内部に設けた前記加熱源には給電しないことを特徴
    とする画像形成装置。
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