JP2002079419A - 切断機の定寸装置 - Google Patents

切断機の定寸装置

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JP2002079419A
JP2002079419A JP2000271900A JP2000271900A JP2002079419A JP 2002079419 A JP2002079419 A JP 2002079419A JP 2000271900 A JP2000271900 A JP 2000271900A JP 2000271900 A JP2000271900 A JP 2000271900A JP 2002079419 A JP2002079419 A JP 2002079419A
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Mitsuo Kondo
光雄 近藤
Tadahiro Sugimoto
忠博 杉本
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Daito Seiki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】定寸装置の高能率化および丸鋼の寸法ぎめの高
精度化を図り、かつ製造コストおよび輸送コストを抑え
得る帯鋸盤の定寸装置を提供する。 【解決手段】帯鋸盤Xの切断加工位置に近接する主バイ
ス11と、主バイスに対し短尺距離間で接近・離反方向に
移動自在な標準定寸バイス12と、標準定寸バイスを接近
・離反方向に移動させる伸縮シリンダ13と、主バイスに
対し長尺距離間で接近・離反方向に移動自在な長尺定寸
バイス14と、長尺定寸バイスを接近・離反方向に移動さ
せる送りネジ機構15と、各定寸バイスの挟持動作並びに
伸縮シリンダおよび送りネジ機構の定寸動作を制御する
制御部と、丸鋼の後端面位置を検出する端面検出装置5
と、端面検出装置からの出力を受け、制御部による制御
対象を伸縮シリンダ側または送りネジ機構側に切換える
切換部とを備える。そして、長尺定寸バイスおよび送り
ネジ機構を有する後フリーローラ台14aを、基台に対し
分離可能に連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種鋸盤や砥石切断
機等の切断機において、設定された切断長を得るべくワ
ークを送材・寸法ぎめするために用いられる定寸装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば帯鋸盤等の定寸装置としては、従
来、図7および図8に示すようなものが一般的である。
すなわち、帯鋸盤aの基台a1上に設けられた切断加工
位置に近接する主バイスa2に対して、送材方向後方間
近かに敷設されたレールa3上において接近・離反方向
に移動自在に支承された定寸バイスa4をシリンダa5
により前進(接近)・後退(離反)させるように構成
し、定寸バイスa4を切断長に応じた距離だけ後退させ
た後、ワークwを挾持した状態で前端にまで前進させる
ことによりワークwの定寸を行うという、標準タイプの
ものがある。そして、ワークwが長い場合のために定寸
装置の後方にフリーローラ台a7が設けられる。
【0003】このような定寸装置では、あらかじめ設定
されたワークの切断長の大半が比較的短い(たとえば4
00mm以下)ものであり、このことから、レールa3
の長さおよび定寸バイスa4の前後方向への移動距離も
自ずと短く設定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、鋼管などの
ワークにあっては、その切断長が400mmを超え、2
000mmに達するものが要求されることがある。
【0005】その場合、上記従来の標準タイプの定寸装
置では、その切断長に応じて割り出された複数回の定寸
動作を行うことによって、所望する切断長を得るように
なされている。従って、ワークwの切断長が2000m
mに達する場合には、定寸バイスa4を前後進させる定
寸動作が都合5回繰り返し行われることになる。
【0006】ところが、このように定寸動作を繰り返す
にはそれだけ時間を要し、定寸能率が非常に悪いものと
なる。
【0007】しかも、ワークを繰り返し送材する際に定
寸バイスa4と主バイスa2とが交互にワークを持ち代
えるため、定寸バイスa4の定寸動作のたびごとに誤差
が累積し、最終的に位置ぎめされたワークwの寸法精度
も相当に低下することになる。
【0008】そこで、ワークwの寸法ぎめの高能率化お
よび高精度化を図る上で、図9および図10に示すよう
な長尺定寸装置を一体的に組み込んだ帯鋸盤が考案され
ている。
【0009】すなわち、帯鋸盤bの基台b1上の主バイ
スb2に対して、送材方向に所定間隔置きに設けられた
フリーローラb8,…を支持するフリーローラ台b7の
下面にレールb3を延設するとともに、そのレールb3
に案内され接近・離反方向に移動自在な長尺定寸バイス
b4を送りネジ機構などの長尺定寸バイス送り機構b5
により前進・後退させるように構成し、長尺定寸バイス
b4を長い切断長(たとえば2000mm程度)に応じ
た距離だけ後退させた後、ワークwを挾持した状態で前
端にまで前進させることにより、ワークwを1回送りで
定寸するようになされている。
【0010】しかしながら、上記の長尺定寸装置におい
ては、以下のような課題が存在する。
【0011】まず、一般には、ワークを常時長い寸法に
切断することが少ないため、たまにしか使用しない長尺
なレールb3、長尺定寸バイスb4および長尺定寸バイ
ス送り機構b5を備えた定寸装置では、機械が大型化し
無駄が多い。
【0012】また、長尺なレールb3、長尺定寸バイス
b4および長尺定寸バイス送り機構b5を備えた長尺定
寸装置付きの機械をわざわざ製造すれば、製造コストが
大幅に嵩むことになる。
【0013】しかも、上記長尺定寸装置は切断機に対し
一体的に組み付けられているため、機械全体がワークの
送材方向に非常に長尺なものとなる。このため、レール
a3の長さおよび定寸バイスa4の移動距離を短く設定
した標準タイプの機械に比べて、輸送コストが大幅に嵩
むことになる。
【0014】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、ワークの寸法ぎめの
高能率化および高精度化を図り、かつ製造コストおよび
輸送コストを抑えることができる切断機の定寸装置を提
供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係わる発明が講じた解決手段は、あらか
じめ設定された切断長を得るようにワークを長手方向に
搬送する切断機の定寸装置として、切断機の基台上にお
けるワークの切断加工位置に近接して設けられた主バイ
スと、この主バイスに対しワークの長手方向後方間近か
における短尺距離間で接近方向および離反方向に移動自
在に設けられワークを挟持する標準定寸バイスと、この
標準定寸バイスを接近・離反方向に移動させる標準定寸
バイス送り機構と、上記標準定寸バイスに対しワークの
長手方向後方間近かにおける長尺距離間で上記主バイス
に対し接近方向および離反方向に移動自在に設けられワ
ークを挟持する長尺定寸バイスと、この長尺定寸バイス
を接近・離反方向に移動させる長尺定寸バイス送り機構
と、上記標準定寸バイスの挟持動作および標準定寸バイ
ス送り機構の定寸動作、並びに長尺定寸バイスの挟持動
作および長尺定寸バイス送り機構の定寸動作を制御する
制御手段と、この制御手段による制御対象を上記標準定
寸バイスおよび標準定寸バイス送り機構側、または長尺
定寸バイスおよび長尺定寸バイス送り機構側に切り換え
る切換手段とを備える。そして、上記主バイス、標準定
寸バイスおよび標準定寸バイス送り機構を切断機に対し
一体的に組み付ける一方、上記長尺定寸バイスおよび長
尺定寸バイス送り機構を切断機に対し分離可能に連結す
る構成としたものである。
【0016】これにより、ワークを長尺な寸法(例えば
2000mm)の切断長に複数切断する場合、切断機の
基台上に設けられた切断加工位置に近接する主バイスに
対して、送材方向に敷設されたレール上などにおいて長
尺定寸バイスを長尺定寸バイス送り機構により切断長に
応じた所定距離だけ後退させた後、ワークを挾持した状
態で前端にまで前進させることによってワークの定寸を
行い、ワークを主バイスに持ち代えて挟持した状態で切
断する。その間に、長尺定寸バイスを所定距離だけ後退
させておき、ワークの切断が完了した時点で、ワークの
後部を主バイスに代わって挾持し、長尺定寸バイスを前
端にまで前進させるという長尺定寸バイス送り機構の定
寸動作および切断工程を繰り返す。
【0017】一方、ワークを短い寸法(例えば400m
m以下)の切断長に複数切断する場合、主バイスに対し
て標準定寸バイスを標準定寸バイス送り機構により切断
長に応じた距離だけ後退させた後、ワークを挾持した状
態で前端にまで前進させることによってワークの定寸を
行い、ワークを主バイスに持ち代えて挟持した状態で切
断する。その間に、標準定寸バイスを所定距離だけ後退
させておき、ワークの切断が完了した時点でワークの後
部を主バイスに代わって挾持し、標準定寸バイスを前端
にまで前進させるという標準定寸バイス送り機構の定寸
動作および切断工程を繰り返す。
【0018】このように、ワークの切断長が400mm
を超える場合に制御手段による制御が長尺定寸バイスの
挟持動作および長尺定寸バイス送り機構の定寸動作に切
り換えられることから、ワークの長い切断長が長尺定寸
バイス送り機構による1回送りの定寸動作によって得ら
れるので、定寸能率がよく、かつワークを何度も持ち代
える必要がなくなって累積誤差も可及的に少なくなり、
最終的に位置ぎめされたワークの寸法精度も向上するこ
とになる。
【0019】加えて、長尺定寸バイスおよび長尺定寸バ
イス送り機構などを切断機に対し一体的に組み付けた切
断機を製造した場合に比べて、製造コストを大幅に低廉
化させることが可能となる。
【0020】さらに、機械の輸送時には、長尺定寸バイ
スおよび長尺定寸バイス送り機構などを切断機から分離
させることで、トラックなどの荷台上に、切断機に一体
的に組み付けられた主バイス、標準定寸バイスおよび標
準定寸バイス送り機構などとは別々に搭載できることに
なる。このため、長尺定寸バイスおよび長尺定寸バイス
送り機構を切断機に対し一体的に組み付けた機械に比べ
て、輸送コストを大幅に抑えることが可能となる。
【0021】さらにまた、長尺定寸バイスおよび長尺定
寸バイス送り機構などの構成を除くその他の構成要件、
つまり主バイス、標準定寸バイス、標準定寸バイス送り
機構などの切断機側の構成要件は、標準タイプの定寸装
置付き切断機そのものなので、標準タイプの定寸装置付
き切断機に対し長尺定寸バイスおよび長尺定寸バイス送
り機構を付属的に連結すればよいことになり、ワークの
切断長が400mmを超える場合に対処し得る定寸装置
としての汎用性を図ることが可能となる。
【0022】特に、請求項2に記載の発明では、長尺定
寸バイスに設けられワークの後端面の位置を検出する検
出手段を備えるとともに、上記検出手段からの検出信号
を受け、ワークの後端面の位置が未検出であるときに長
尺定寸バイスの挟持動作および長尺定寸バイス送り機構
の定寸動作を制御するように切換手段によって長尺定寸
バイスおよび長尺定寸バイス送り機構側に切り換えられ
ている一方、ワークの後端面の位置が検出されたときに
標準定寸バイスの挟持動作および標準定寸バイス送り機
構の定寸動作を制御するように切換手段によって標準定
寸バイスおよび標準定寸バイス送り機構側に切り換えら
れる構成としている。
【0023】これにより、ワークの切断長が長尺な寸法
(たとえば400mm以上)に設定されている場合に
は、長尺定寸バイスの挟持動作および長尺定寸バイス送
り機構の定寸動作によりワークを送材して位置ぎめする
ことが行われる一方、ワークの後端面の位置が検出手段
によって検出された後は、標準定寸バイスの挟持動作お
よび標準定寸バイス送り機構の1回ないし複数回の定寸
動作によりワークを送材して位置ぎめするように、標準
定寸バイスの挟持動作および標準定寸バイス送り機構側
に切り換えられる。
【0024】このように、制御手段による制御対象が、
ワークの後端面の位置を検出する検出手段からの検出信
号に応じて切り換えられることにより、制御の簡単化を
図ることが可能となる。
【0025】また、請求項3に記載の発明では、検出手
段からの検出信号を受け、あらかじめ設定された切断長
よりも長尺定寸バイス送り機構の定寸動作による後方へ
の移動距離が短い位置でワークの後端面の位置が検出さ
れたときにその検出位置で長尺定寸バイスの挟持動作お
よび長尺定寸バイス送り機構の定寸動作を制御するよう
に切換手段によって長尺定寸バイスおよび長尺定寸バイ
ス送り機構側に切り換えられており、上記定寸動作が終
わった時点で上記検出位置からの長尺定寸バイス送り機
構の定寸動作によるワークの送材距離では満たなかった
残りのワークの所要長が標準定寸バイス送り機構の定寸
動作によるワークの送材距離で得られるように切換手段
によって標準定寸バイスおよび標準定寸バイス送り機構
側に切り換える構成としたものである。
【0026】これにより、ワークの切断長が長尺な寸法
(たとえば400mm以上)に設定されている場合、制
御手段による制御対象が長尺定寸バイスおよび長尺定寸
バイス送り機構側に切り換えられているが、あらかじめ
設定された切断長よりも長尺定寸バイス送り機構の後退
距離が短い位置でワークの後端面の位置が検出される
と、その検出位置から長尺定寸バイスの挟持動作および
長尺定寸バイス送り機構の定寸動作の制御によりワーク
を送材し、次いで標準定寸バイスの挟持動作および標準
定寸バイス送り機構の定寸動作を制御するように制御対
象が切り換わり、長尺定寸バイス送り機構の定寸動作に
よるワークの送材距離では満たなかった残りのワークの
所要長を得るまで、標準定寸バイスの挟持動作および標
準定寸バイス送り機構の定寸動作が繰り返し行われる。
【0027】このように、長尺定寸バイス送り機構の定
寸動作では満たなかった切断長が標準定寸バイス送り機
構の定寸動作との協同により得られることになり、ワー
クの定寸能率および定寸精度が向上する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0029】図1〜図3は本発明の実施形態に係わる切
断機としての帯鋸盤の定寸装置を示し、この定寸装置1
は、帯鋸盤Xにおいて棒状の長尺なワークとしての丸鋼
Wをあらかじめ設定された切断長に切断するように丸鋼
Wを長手方向で定寸・送材するために用いられる。
【0030】−帯鋸盤の説明− 帯鋸盤Xは、横型帯鋸盤と呼ばれるタイプのものであ
り、既に公知の構成のものなので、詳細な図示および説
明は省略する。
【0031】図1において、帯鋸盤Xは、基台X1と、
この基台X1の上方に配置され、鋸刃X2を張架する鋸
フレームX3と、この鋸フレームX3の右側部位に設け
られた固定側鋸ガイドX4と、鋸フレームX3の左側部
位に設けられた移動側鋸ガイドX5とを備えている。
【0032】基台X1は、図1において左右方向に長い
略長方形ブロック状に形成され、その上面に丸鋼Wを支
持するようになされている。この基台X1の右側部位に
は円柱状の主コラムX11が、左側部位には円柱状の副
コラムX12がそれぞれ立設されている。
【0033】鋸フレームX3は、図1において基台X1
よりも左右方向に長く形成され、上記主コラムX11お
よび副コラムX12に対しそれぞれ昇降自在に支持され
ている。また、基台X1と鋸フレームX3との間には昇
降用シリンダ(図示せず)が設けられ、この昇降用シリ
ンダの伸縮によって鋸フレームX3が昇降するようにな
されている。
【0034】上記鋸フレームX3の左側部位および右側
部位にはそれぞれハウジング部X31,X32が設けら
れており、左側のハウジング部X31には従動側鋸ホイ
ールX33が回転自在に支承されている一方、右側のハ
ウジング部X32には駆動側鋸ホイールX34が回転自
在に支承されている。この従動側鋸ホイールX33と駆
動側鋸ホイールX34との間には鋸刃X2が掛回されて
いる。そして、上記駆動側鋸ホイールX34は、図示し
ない鋸駆動モータの出力軸に回転一体に連結され、鋸駆
動モータの回転によって、従動側鋸ホイールX33を伴
って回転し、図1において鋸刃X2を鋸引き方向に周回
させるようになされている。
【0035】また、図1に示すように、鋸フレームX3
には、両ハウジング部X31,X32間にわたって延び
る案内レールX35が設けられ、この案内レールX35
は、鋸刃X2と平行に配置されている。
【0036】固定側鋸ガイドX4は、案内レールX35
の右側部位に装着され、鋸刃X2の右側を案内するよう
に右側のハウジング部X32の左方において丸鋼Wに近
接して設けられている。
【0037】移動側鋸ガイドX5は、案内レールX35
の左側部位に装着され、鋸刃X2の左側を案内するよう
に左側のハウジング部X31の右方において丸鋼Wに近
接して設けられている。この移動側鋸ガイドX5は、案
内レールX35に対しその延設方向に移動可能に支持さ
れ、案内レールX35上において丸鋼Wの幅寸法に合わ
せて位置調整されるようになされている。
【0038】−定寸装置の説明− 図2〜図6に示すように、定寸装置1は、切断加工位置
後方に近接して設けられた主バイス11と、この主バイ
ス11と相対して丸鋼Wの搬送方向後方間近かに設けら
れ、主バイス11に対し接近方向(前進方向)および離
反方向(後退方向)に移動自在な標準定寸バイス12
と、この標準定寸バイス12を接近・離反方向に移動さ
せる標準定寸バイス送り機構としての伸縮シリンダ13
と、上記主バイス11と相対して標準定寸バイス12の
移動区間の後方間近かに設けられ、主バイス11に対し
接近方向(前進方向)および離反方向(後退方向)に移
動自在な長尺定寸バイス14と、この長尺定寸バイス1
4を接近・離反方向に移動させる長尺定寸バイス送り機
構としての送りネジ機構15と、上記標準定寸バイス1
2および伸縮シリンダ13、並びに長尺定寸バイス14
および送りネジ機構15を制御する制御手段としての制
御部16(図6に表れる)と、この制御部16に対し帯
鋸盤Xにより切断する丸鋼Wの切断長を指示する設定部
18(図6に表れる)と、この設置部18からの指示に
従って制御部16による制御対象を上記標準定寸バイス
12および伸縮シリンダ13側、または長尺定寸バイス
14および送りネジ機構15側に切り換える切換手段と
しての切換部17(図6に表れる)とを備えている。
【0039】詳しくは、主バイス11は、帯鋸盤Xの基
台X1上にバイス本体11aを介して設けられ、丸鋼W
の切断加工位置(鋸刃X2の下方位置)の後側に近接し
ている。
【0040】標準定寸バイス12は、基台X1の後面略
中央部に一体的に後方へ凸設された後方凸部X1a上に
左右一対のレール12a,12a(図2および図4に表
れる)を介して摺動自在に支持されたバイス本体12b
を備え、後方凸部X1a(レール12a)上での短尺な
距離間(具体的には400mm程度)を前後方向(丸鋼
Wの長手方向)に往復動して主バイス11に対し接近お
よび離反方向に移動するようになされている。
【0041】伸縮シリンダ13は、そのシリンダチュー
ブ13aがバイス本体11aに、ピストンロッド13b
の先端が標準定寸バイス12にそれぞれ連結されてい
る。そして、伸縮シリンダ13は、その伸長時に標準定
寸バイス12を主バイス11に対して離反する方向(後
方)へ移動させる一方、収縮時に標準定寸バイス12を
主バイス11に対して接近する方向(前方)へ移動させ
ることによって、短尺距離間で丸鋼Wの定寸動作が行え
るようになされている。
【0042】長尺定寸バイス14は、基台X1の後方凸
部X1aの後面に連設された後方へ延びる後フリーロー
ラ台14aの下面に設けられた左右一対のレール14
b,14b(図5に表れる)を介して摺動自在に支持さ
れたバイス本体14cを備えている。後フリーローラ台
14a(レール14b)は、標準定寸バイス12(後方
凸部X1a)の後方を長尺な距離(具体的には2600
mm程度)延び、長尺定寸バイス14をレール14bに
沿って長尺な距離間で前後方向(丸鋼Wの長手方向)に
往復動させて主バイス11に対し接近および離反方向に
移動させるようになされている。また、後フリーローラ
台14aは、丸鋼Wの搬送方向所定間隔置き(例えば軸
間600mm程度)に転動自在に支持された複数のロー
ラ14d,…を備え、丸鋼Wが切断加工位置に向かって
円滑に搬送されるようになされている。そして、基台X
1の後方凸部X1a上にも単一のローラX1bが転動自
在に支持され、後フリーローラ台14aの各ローラ14
dから丸鋼Wが受け渡されるようになされている。
【0043】さらに、基台X1の前面には前方へ延びる
前フリーローラ台2が設けられている。この前フリーロ
ーラ台2は、丸鋼Wの搬送方向所定間隔置き(例えば軸
間170mm程度)に転動自在に支持された複数のロー
ラ21,…を備え、切断加工位置において切断加工され
て半製品となった短い丸鋼Wを円滑に搬出するようにな
されている。この場合、丸鋼Wは、後フリーローラ台1
4aの各ローラ14d,…、基台X1の後方凸部X1a
上のローラX1bおよび前フリーローラ台2の各ローラ
21によって支持され、同一水平面上を搬送されるよう
になされている。
【0044】そして、主バイス11、標準定寸バイス1
2および長尺定寸バイス14は、丸鋼Wの右側部位にお
いてバイス本体11a,12b,14cに固定された固
定ジョー31と、この固定ジョー31と相対して丸鋼W
の左側部位に設けられバイス本体11a,12b,14
cに対し左右方向に移動自在な可動ジョー32と、バイ
ス本体11a,12b,14cと可動ジョー32との間
に設けられ可動ジョー32を右動または左動させるよう
に伸縮するシリンダ33とをそれぞれ備えている。上記
主バイス11は切断加工位置付近において丸鋼Wを挟持
可能とするように構成され、上記標準定寸バイス12は
後部延設部X1a上での後方から前方への短尺な距離間
で丸鋼Wを挟持するように構成され、さらに、上記長尺
定寸バイス14はレール14bに沿って後方から前方へ
の長尺な距離間で丸鋼Wを挟持可能とするように構成さ
れている。
【0045】また、長尺定寸バイス14の可動ジョー3
2は、その伸縮シリンダ33に対し上下対称な一対の案
内棒32a,32a(図2および図5に表れる)によっ
て左右方向に案内支持され、可動ジョー32の左右動が
正確かつ円滑に行えるようになされている。
【0046】送りネジ機構15は、後フリーローラ台1
4aの前後両端間に掛け渡された送りネジ軸15aと、
後フリーローラ台14aの後端に設けられ、上記送りネ
ジ軸15aの後端に出力軸(図示せず)が回転一体に連
結された正逆回転可能なモータ15bとを備えている。
そして、送りネジ軸15aには長尺定寸バイス14のバ
イス本体14cが螺合され、送りネジ機構15は、モー
タ15bの逆回転時に長尺定寸バイス14(バイス本体
14c)を主バイス11に対して離反する方向(後方)
へ長尺距離内で移動させる一方、正回転時に長尺定寸バ
イス14を主バイス11に対して接近する方向(前方)
へ移動させることによって、長尺距離間で丸鋼Wの搬送
が行えるようになされている。そして、丸鋼Wの定寸の
ための各定寸バイス12,14の位置ぎめは、前端位置
から後方への移動距離を読み取らせることにより行われ
る。
【0047】図2に示すように、上記標準定寸バイス1
2には、丸鋼Wの後端面を検出する検出手段としての端
面検出装置4が設けられている。また、上記長尺定寸バ
イス14にも、丸鋼Wの後端面を検出する検出手段とし
ての端面検出装置5が設けられている。この各端面検出
装置4,5は、投光体および受光体からなる左右一対の
透過形光電センサ41,41,51,51により構成さ
れている。標準定寸バイス12の端面検出装置4は、固
定ジョー31および可動ジョー32の前端面に取り付け
られ、伸縮シリンダ13による標準定寸バイス12の後
退行程において丸鋼Wの後端面を通過したことを検出す
ることにより丸鋼Wの終了を知るようになされている。
一方、長尺定寸バイス14の端面検出装置5は、固定ジ
ョー31および可動ジョー32の後端面に取り付けら
れ、送りネジ機構15による長尺定寸バイス14の後退
行程において丸鋼Wの後端面を通過したことを検出する
ことにより丸鋼Wの後端面位置を知るようになされてい
る。この各端面検出装置4,5の透過形光電センサ4
1,41,51,51により検出された丸鋼Wの後端面
通過データは、制御部16に採り込まれる。
【0048】制御部16は、帯鋸盤Xの鋸フレームX3
の昇降用シリンダの昇降動作、鋸駆動モータの駆動動作
および移動側鋸ガイドX5の位置調整動作などを制御す
るものである。また、図6に示すように、制御部16
は、主バイス11、標準定寸バイス12、伸縮シリンダ
13、長尺定寸バイス14、送りネジ機構15に対し、
後述する手順に従って制御信号を出力する。具体的に
は、制御部16は、主バイス11の挟持動作、標準定寸
バイス12の挟持動作および伸縮シリンダ13の定寸動
作、並びに長尺定寸バイス14の挟持動作および送りネ
ジ機構15の定寸動作を制御する。この場合、制御部1
6は、実際にはコンピュータとその周辺機器とを主体に
して構成され、標準定寸バイス12および長尺定寸バイ
ス14の定寸動作に係わるメモリや演算回路を備えてい
る。
【0049】設定部18は、帯鋸盤Xの基台X1に設け
られた操作盤(図示せず)により操作された丸鋼Wの切
断長を制御部16に対し指示するものである。
【0050】切換部17は、制御部16からの制御信号
を標準定寸バイス12および伸縮シリンダ13、または
長尺定寸バイス14および送りネジ機構15に対し切り
換えて出力するものであり、標準定寸バイス12の挟持
動作および伸縮シリンダ13の定寸動作、または長尺定
寸バイス14の挟持動作および送りネジ機構15の定寸
動作のいずれか一方を制御するようになされている。そ
して、長尺定寸バイス14が後方の所定位置に到達する
途中に丸鋼Wの後端面を通過したことを検出したとき
に、長尺定寸バイス14が前端から後退して丸鋼Wの後
端面を検出するまでの距離が設定部18により指示した
切断長よりも短ければ、その時点で長尺定寸バイス14
で丸鋼Wを挟持し前端まで送材した後に、この送りネジ
機構15による送材距離では満たない残りの所要長を制
御部16の演算回路により算出し、残りの所要長が標準
定寸バイス12の挟持動作および伸縮シリンダ13の定
寸動作の制御により得られるように、標準定寸バイス1
2および伸縮シリンダ13側に切り換えられる。そし
て、それ以後は、切断工程で短くなった丸鋼Wの残り寸
法を検出する端面検出装置4からの丸鋼Wの後端面通過
データを受けるまでその切り換えられた状態を保つ。
【0051】なお、図2、図3に示すように、本発明の
特徴部分として、上記主バイス11、標準定寸バイス1
2および伸縮シリンダ13は、帯鋸盤Xの基台X1(後
方凸部X1a)に対し一体的に組み付けられて標準定寸
装置Sを構成し、一方、上記長尺定寸バイス14および
送りネジ機構15を備えた後フリーローラ台14aは長
尺定寸装置Lを構成し、帯鋸盤Xの基台X1(後方凸部
X1a)に対し図示しない連結具によって分離可能に連
結されている。
【0052】次に、丸鋼Wを長尺な寸法および短尺な寸
法に切断する場合の制御部16による制御について説明
する。この場合、丸鋼Wは、後フリーローラ台14aお
よび基台X1の後方凸部X1aのローラ14d,X1b
上に支持されて、その前端面が基台X1上の切断加工位
置に位置しているものとする。また、主バイス11、標
準定寸バイス12および長尺定寸バイス14はそれぞれ
シリンダ33の収縮によって可動ジョー32を左動させ
て丸鋼Wを非挟持にした状態にあり、標準定寸バイス1
2および長尺定寸バイス14は、それぞれ前端位置(図
2および図3に二点鎖線で示す位置)に位置付けられて
いるものとする。
【0053】先ず、丸鋼Wを長い寸法(例えば1800
mm)の長尺距離で複数個切断する場合には、設定部1
8において丸鋼Wの切断長を1800mmに設定するこ
とで、制御対象が長尺定寸バイス14および送りネジ機
構15側に切り換えられる。これにより、後フリーロー
ラ台14aの前後両端間にわたる送りネジ軸15aをモ
ータ15bにより逆回転させて、図2および図3に実線
で示すように、レール14b上において長尺定寸バイス
14(バイス本体14c)を主バイス11に対し離反す
る方向(後方)へ1800mm移動させる。これで、送
りネジ機構15による定寸位置ぎめが完了する。
【0054】次いで、長尺定寸バイス14のバイス本体
14c上において固定ジョー31に対し可動ジョー32
をシリンダ33の伸長により右動させることによって丸
鋼Wを挟持する。そして、丸鋼Wを挾持した状態で送り
ネジ軸15aをモータ15bにより正回転させて、図2
および図3に二点鎖線で示すように、レール14b上に
おいて長尺定寸バイス14を主バイス11に対し接近す
る方向(前方)へ移動させて前端位置に押しつけること
によって、送りネジ機構15による丸鋼Wの切断長に合
致する1800mmの送材を行う。
【0055】続いて、主バイス11のバイス本体11a
上において固定ジョー31に対し可動ジョー32をシリ
ンダ33の伸長により右動させることによって、丸鋼W
を切断加工位置の後側近傍で挟持すると同時に、長尺定
寸バイス14のバイス本体14c上において固定ジョー
31に対し可動ジョー32をシリンダ33の収縮により
左動させることによって、長尺定寸バイス14による丸
鋼Wの挟持を解除する。そして、鋸駆動モータを駆動さ
せて鋸刃X2を周回し、帯鋸盤Xによる丸鋼Wの切断加
工を行う。その間に、送りネジ軸15aをモータ15b
により逆回転させて、レール14b上において長尺定寸
バイス14(バイス本体14c)を主バイス11に対し
離反する方向(後方)へ1800mm移動させて定寸位
置ぎめしておき、送りネジ機構15による2回目の丸鋼
Wの送材動作に備える。
【0056】しかる後、丸鋼Wの切断工程が完了する
と、所定位置にある長尺バイス14のバイス本体14c
上において固定ジョー31に対し可動ジョー32をシリ
ンダ33の伸長により右動させることによって、長尺定
寸バイス14による丸鋼Wの挟持動作を行う一方、主バ
イス11のバイス本体11a上において固定ジョー31
に対し可動ジョー32をシリンダ33の収縮により左動
させることによって、主バイス11による丸鋼Wの挟持
を解除する。そして、1回目同様、送りネジ軸15aを
モータ15bにより正回転させレール14b上において
長尺定寸バイス14を前進させて前端位置に押しつけ
る。これにより、送材するとともに、前回に切断加工さ
れた丸鋼Wの切断加工片W´を前フリーローラ台2のロ
ーラ21上に押し出して搬出し、次いで、主バイス11
の挟持動作、丸鋼Wの切断工程以下を繰り返す。
【0057】そして、帯鋸盤Xによる切断加工が行われ
ている間に後退する長尺定寸バイス14が後方の所定位
置に到達する途中で丸鋼Wの後端面を通過したことを長
尺定寸バイス14の端面検出装置5(透過形光電センサ
51,51)によって検出すると、その検出位置(送り
ネジ機構15の定寸動作による長尺距離の途中位置)に
おいて定寸位置ぎめを行うとともに、丸鋼Wの後端部を
長尺定寸バイス14で挟持する。このとき、送りネジ機
構15の定寸位置ぎめの値はメモリに記憶され、送りネ
ジ機構15による前端位置までの送材が終わったところ
で、制御対象を長尺定寸バイス14および送りネジ機構
15側から標準定寸バイス12および伸縮シリンダ13
側に切換部17によって切り換える。そして、前記メモ
リに記憶された値から演算回路において送りネジ機構1
5の定寸動作では満たない残りの所要長を算出し、残り
の所要長に応じて伸縮シリンダ13による定寸動作の回
数を求め、たとえば残り寸法が700mmである場合に
は、伸縮シリンダ13による350mmの定寸動作を2
回繰り返す。すなわち2回送りを行う。
【0058】詳しくは、伸縮シリンダ13を伸長させ
て、レール12aに沿って標準定寸バイス12(バイス
本体12b)を主バイス11に対し離反する方向(後
方)へ350mm移動させて位置ぎめした後、標準定寸
バイス12の可動ジョー32をシリンダ33の伸長によ
り右動させて丸鋼Wを挟持する。次いで、長尺定寸バイ
ス14の可動ジョー32をシリンダ33の収縮により左
動させて長尺定寸バイス14による丸鋼Wの挟持を解除
すると同時に、丸鋼Wを標準定寸バイス12で挾持した
状態で、伸縮シリンダ13を収縮させて、標準定寸バイ
ス12を主バイス11に対し接近する方向(前方)へ移
動させて前端位置(図2および図3に二点鎖線で示す位
置)に押しつけることによって丸鋼Wの伸縮シリンダ1
3による1回目の送材を行い、主バイス11による挟持
動作を行った後、標準定寸バイスによる挟持を解除す
る。そして、再度、標準定寸バイス12を後方へ350
mm移動させて位置ぎめした後、標準定寸バイス12の
挟持動作を行ってから、主バイス11の挟持を解除し、
伸縮シリンダ13の収縮により標準定寸バイス12を前
進させて前端位置に押しつけることによって、伸縮シリ
ンダ13による丸鋼Wの2回目の送材を終了し、丸鋼W
の所望する切断長(1800mm)を得る。ここで、上
記標準定寸バイス12および伸縮シリンダ13による定
寸機構ならびに定寸動作は、公知の標準タイプの定寸装
置付き帯鋸盤そのものである。
【0059】一方、丸鋼Wを短い寸法(例えば300m
m)に複数個切断する場合には、設定部18において丸
鋼Wの切断長を300mmに指示することで、制御対象
が標準定寸バイス12および伸縮シリンダ13側に切り
換えられる。そして、標準定寸バイス12および伸縮シ
リンダ13による前述に準じた行程が、1回送り300
mm定寸として繰り返される。
【0060】そして、帯鋸盤Xによる切断加工が行われ
ている間に後退する標準定寸バイス12が後方の所定位
置に到達する前に丸鋼Wの後端面を通過したことを標準
定寸バイス12の端面検出装置4(透過形光電センサ4
1,41)によって検出すると、その丸鋼Wの後端面通
過データに基づいて制御部16が材料終了と判断し、伸
縮シリンダ13による定寸動作を停止する。
【0061】このように、制御部16の制御対象が、丸
鋼Wの切断長に応じて、長尺定寸バイス14および送り
ネジ機構15側、または標準定寸バイス12および伸縮
シリンダ13側に切り換えられることになり、丸鋼Wの
切断長が400mmを超える長尺な場合にも、最終部分
以外は丸鋼Wを何度も持ち代えることなく1回送りの定
寸動作で済むので、定寸精度がよく、かつ累積誤差も可
及的に少なくなり、最終的に位置ぎめされた丸鋼Wの寸
法精度も向上させることができる。
【0062】なお、上記切換部17を、長尺定寸バイス
が後方の所定位置に到達する前に丸鋼Wの後端面を通過
したときの長尺定寸バイスの端面検出装置の後端面通過
データに基づいて、標準定寸バイスの挟持動作および伸
縮シリンダの定寸動作を制御するように、標準定寸バイ
スおよび伸縮シリンダ側に切り換えるようにしてもよ
い。この場合には、制御部による複雑な制御に基づいた
切換が不要となって、制御部の簡素化を図ることができ
る。
【0063】以上の構成によるときは、長尺定寸バイス
および送りネジ機構など(長尺定寸装置)を帯鋸盤に対
し一体的に組み付けた切断機を製造した場合に比べて、
製造コストを大幅に低廉化させることができる。
【0064】加えて、機械の輸送時には、長尺定寸バイ
ス14および送りネジ機構15などを備えた長尺定寸装
置Lは帯鋸盤Xの基台X1に対し分離させることで、ト
ラックなどの荷台上に、基台X1に一体的に組み付けら
れた主バイス11、標準定寸バイス12および伸縮シリ
ンダ13などを備えた帯鋸盤Xとは別々に搭載できるこ
とになる。このため、長尺定寸装置を帯鋸盤の基台に対
し一体的に組み付けた機械に比べて、輸送コストを大幅
に抑えることができる。
【0065】さらに、長尺定寸装置Lを除く主バイス1
1、標準定寸バイス12および伸縮シリンダ13などの
帯鋸盤X側のその他の構成要件は、標準タイプの定寸装
置付き帯鋸盤そのものなので、標準タイプの定寸装置付
き帯鋸盤に対し長尺定寸装置Lを付属的に連結すればよ
いことになり、丸鋼Wの切断長が400mmを超える場
合に対処し得る定寸装置としての汎用性を図ることがで
きる。
【0066】なお、上記実施形態では、丸鋼Wを加工す
る場合について述べたが、ワークとしては長尺の形鋼や
鋼管などにも適用できることはもちろんである。
【0067】さらに、本発明が帯鋸盤のほか各種鋸盤や
他の切断機に適用し得ることは云うまでもない。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
における切断機の定寸装置によれば、制御手段の制御対
象を、ワークの切断長に応じて、標準定寸バイスおよび
標準定寸バイス送り機構側、または長尺定寸バイスおよ
び長尺定寸バイス送り機構側に切り換えることで、ワー
クの切断長が長くても標準定寸バイス送り機構による定
寸動作を繰り返す必要がなくなって定寸時間が大幅に短
縮でき、定寸能率を効果的に高めることができる。しか
も、ワークの長い切断長を長尺定寸バイス送り機構によ
る1回送りの定寸動作によって得ることで、定寸誤差を
可及的に少なくしてワークの寸法精度を向上させること
ができる。
【0069】また、長尺定寸バイスおよび長尺定寸バイ
ス送り機構を切断機に対し分離可能に連結することで、
長尺定寸バイスおよび長尺定寸バイス送り機構などを切
断機に対し一体的に組み付けた定寸装置に比べて製造コ
ストを大幅に低廉化させることができる。しかも、機械
の輸送時に切断機側の主バイス、標準定寸バイスおよび
標準定寸バイス送り機構と、長尺定寸バイスおよび長尺
定寸バイス送り機構などとを別々にトラックなどの荷台
上に搭載できるので、輸送コストを大幅に抑えることが
できる。
【0070】さらに、標準タイプの定寸装置付き切断機
に対し長尺定寸バイスおよび長尺定寸バイス送り機構、
すなわち長尺定寸装置を付属的に連結することにより簡
単に構成できるので、ワークの長い切断長に対処し得る
定寸装置としての汎用性を図ることもできる。
【0071】本発明の請求項2における切断機の定寸装
置によれば、ワークの後端面を検出する検出信号に応じ
て、制御手段による制御対象を標準定寸バイスおよび標
準定寸バイス送り機構側、または長尺定寸バイスおよび
長尺定寸バイス送り機構側に切り換えることで、制御手
段による複雑な制御に基づいた切り換えを不要にして、
制御手段の簡素化を図ることができる。
【0072】本発明の請求項3における切断機の定寸装
置によれば、長尺定寸バイスにより切断長よりも後方へ
の移動距離の短い位置でワークの後端面を検出したと
き、その位置から送材を行った後、標準定寸バイスおよ
び標準定寸バイス送り機構側に切り換えることで、長尺
定寸バイス送り機構の定寸動作では満たない切断長を標
準定寸バイス送り機構の定寸動作との協同により合理的
に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わる帯鋸盤を図3のA−
A線付近において前方から視た正面図である。
【図2】帯鋸盤の定寸装置を上方から視た平面図であ
る。
【図3】帯鋸盤の定寸装置を右側方から視た側面図であ
る。
【図4】帯鋸盤に一体的に組み付けられた標準定寸装置
を図3のB−B線付近において前方から視た正面図であ
る。
【図5】帯鋸盤に付属的に連結された長尺定寸装置を図
3のC−C線付近において前方から視た正面図である。
【図6】制御部による制御の流れを示すブロック構成図
である。
【図7】従来例に係わる帯鋸盤の定寸装置を上方から視
た平面図である。
【図8】同じく帯鋸盤の定寸装置を右側方から視た側面
図である。
【図9】他の従来例に係わる帯鋸盤の定寸装置を上方か
ら視た平面図である。
【図10】同じく帯鋸盤の定寸装置を右側方から視た側
面図である。
【符号の説明】
1 定寸装置 11 主バイス 12 標準定寸バイス 13 伸縮シリンダ(標準定寸バイス送り機
構) 14 長尺定寸バイス 15 送りネジ機構(長尺定寸バイス送り機
構) 16 制御部(制御手段) 17 切換部(切換手段) 5 端面検出装置(検出手段) W 丸鋼(ワーク) X 帯鋸盤(切断機) X1 基台

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 あらかじめ設定された切断長を得るよう
    にワークを長手方向に搬送する切断機の定寸装置におい
    て、 切断機の基台上におけるワークの切断加工位置に近接し
    て設けられた主バイスと、 この主バイスに対しワークの長手方向後方間近かにおけ
    る短尺距離間で接近・離反方向に移動自在に設けられワ
    ークを挟持する標準定寸バイスと、 この標準定寸バイスを接近・離反方向に移動させる標準
    定寸バイス送り機構と、 上記標準定寸バイスに対しワークの長手方向後方間近か
    における長尺距離間で上記主バイスに対し接近・離反方
    向に移動自在に設けられワークを挟持する長尺定寸バイ
    スと、 この長尺定寸バイスを接近・離反方向に移動させる長尺
    定寸バイス送り機構と、 上記標準定寸バイスの挟持動作および標準定寸バイス送
    り機構の定寸動作、並びに長尺定寸バイスの挟持動作お
    よび長尺定寸バイス送り機構の定寸動作を制御する制御
    手段と、 この制御手段による制御対象を上記標準定寸バイスおよ
    び標準定寸バイス送り機構側、または長尺定寸バイスお
    よび長尺定寸バイス送り機構側に切り換える切換手段と
    を備えており、 上記主バイス、標準定寸バイスおよび標準定寸バイス送
    り機構は切断機に対し一体的に組み付けられている一
    方、 上記長尺定寸バイスおよび長尺定寸バイス送り機構は切
    断機に対し分離可能に連結されていることを特徴とす
    る、切断機の定寸装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の切断機の定寸装置
    において、 長尺定寸バイスに設けられ、ワークの後端面の位置を検
    出する検出手段を備え、 切換手段は、上記検出手段からの検出信号を受け、ワー
    クの後端面の位置が未検出であるときに長尺定寸バイス
    の挟持動作および長尺定寸バイス送り機構の定寸動作を
    制御するように長尺定寸バイスおよび長尺定寸バイス送
    り機構側に切り換えられる一方、ワークの後端面の位置
    が検出されたときに標準定寸バイスの挟持動作および標
    準定寸バイス送り機構の定寸動作を制御するように標準
    定寸バイスおよび標準定寸バイス送り機構側に切り換え
    られることを特徴とする、切断機の定寸装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項2に記載の切断機の定寸装置
    において、 切換手段は、検出手段からの検出信号を受け、あらかじ
    め設定された切断長よりも長尺定寸バイス送り機構の定
    寸動作による後方への移動距離が短い位置でワークの後
    端面の位置が検出されたときにその検出位置で長尺定寸
    バイスの挟持動作および長尺定寸バイス送り機構の定寸
    動作を制御するように長尺定寸バイスおよび長尺定寸バ
    イス送り機構側に切り換えられており、上記定寸動作が
    終わった時点で上記検出位置からの長尺定寸バイス送り
    機構の定寸動作によるワークの送材距離では満たなかっ
    た残りのワークの所要長が標準定寸バイス送り機構の定
    寸動作によるワークの送材距離で得られるように標準定
    寸バイスおよび標準定寸バイス送り機構側に切り換えら
    れることを特徴とする、切断機の定寸装置。
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