JP2001150308A - H形鋼用面研削装置 - Google Patents

H形鋼用面研削装置

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JP2001150308A
JP2001150308A JP33680999A JP33680999A JP2001150308A JP 2001150308 A JP2001150308 A JP 2001150308A JP 33680999 A JP33680999 A JP 33680999A JP 33680999 A JP33680999 A JP 33680999A JP 2001150308 A JP2001150308 A JP 2001150308A
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grinding
section steel
flange
web
frame
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JP33680999A
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Haruki Uko
春樹 宇高
Tadahiro Sugimoto
忠博 杉本
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Daito Seiki KK
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Daito Seiki KK
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】コンパクトな機構のもとに、能率よくH形鋼の
要部を全長にわたって研削することができるH形鋼用面
研削装置を提供する。 【解決手段】 研削すべきH形鋼MをそのウエブMcが
水平となるH字状にした状態でロ字形フレームA1の内
側を貫通するように前後方向に搬送する。上下のウエブ
面用研削ヘッド21,22、フランジ内面用研削ヘッド
23,24およびフランジ外面用研削ヘッド25,26
により、ウエブMcの上下両面並びに左右のフランジM
a,Mbの内面および外面をそれぞれ個別に研削する。
各フランジ内面用研削ヘッドの砥石軸23a,24aを
工具軸首振り・固定機構によって左右0°もしくは18
0°のいずれかに向かせるようにする。各砥石軸の先端
に、H形鋼の各面に対し研削作用面が当接するディスク
砥石Wを装着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建造物などに用いられ
るH形鋼の表裏両面を覆う酸化被膜(黒皮)を除去する
のに適したH形鋼用面研削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建造物の鉄骨等に用いられるH
形鋼は、図18に示すように、両フランジ(側板部)お
よびウエブ(中板部)の所定位置に継目孔用の孔群とし
て所定パターンの穿孔加工を施し、所定箇所の切断を行
って仕口材と梁材とに分割した後、図19に示すよう
に、仕口材の一端を柱材に溶接し、建設現場において、
この仕口材と梁材とに、同じパターンの穿孔を施した継
目板を当接して各孔の位置を合わせ、両者を高力ボルト
で締めつけることにより組み立てられる。
【0003】ここで、H形鋼の継目孔部分には、一般
に、穿孔加工に伴うバリやかえりが生ずるため、それら
を取り除かなければならないほか、継目板との摩擦係数
を安定させるために、継目孔部分の周辺の面を研削して
酸化被膜を除去する必要がある。
【0004】従来、このような研削作業は、図20に示
すように、作業員がディスクサンダーと呼ばれるハンデ
ィ工具を用いて手作業によって行っていた。しかし、こ
の作業は、埃や騒音のひどい過酷な作業環境のなかで相
当な労力を要するばかりでなく、H形鋼をそのウエブが
水平となるH字状にした通常の定置状態では、ウエブの
上面と、ウエブの上面に連続する両フランジの内面およ
び左右の両フランジの外面しか加工できず、ウエブの下
面と、この下面に連続する両フランジの内面を加工する
ためにはH形鋼を上下反転させる必要があり、作業能率
が悪く、また作業の危険性も高いという問題があった。
【0005】そこで、本出願人は、このような作業を自
動化すべく、水平ガイドに沿って摺動自在の鉛直コラム
を設け、この鉛直コラムに沿って鉛直方向に摺動自在の
上下2つの支持体を配置するとともに、この各支持体を
上下対称移動および平行移動させる駆動機構を設け、ま
た、この各支持体には、それぞれアーム状の部材を介し
て互いに上下に対向するようにそれぞれディスク砥石用
の砥石ヘッドとその首振り機構、並びにアーム状部材の
伸縮機構を装着することにより、上下に対向配置された
各砥石ヘッドに装着したディスク砥石によって、ローラ
コンベアの上に固定されたH形鋼の上半分および下半分
の面を倣わせて要部を研磨(研削)するようにしたH形
鋼の面研磨装置を提案している(特開昭58−1148
54号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の如き
提案による装置では、場所をとる上に、鉛直コラムに支
承された各支持体にそれぞれ装着されたアーム状部材の
両端に砥石ヘッドを装着することにより、H形鋼の前端
部と後端部の研削が可能となるものの、同時に研削工程
に係わるのは上下の砥石合計2個のみであり、研削効率
が悪いばかりでなく、H形鋼の長手方向途中位置での研
削ができないという問題がある。
【0007】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、上述した提案の装
置に比してコンパクトな機構のもとに、能率よくH形鋼
の要部を研削することができ、しかも、H形鋼の長手方
向途中位置における穿孔箇所に対してもその両端部分と
同様に研削することができるH形鋼用面研削装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係わる発明が講じた解決手段
は、H形鋼におけるウエブおよび両フランジの要部をそ
れぞれ研削するH形鋼用面研削装置を前提とする。そし
て、ロの字形のフレームと、研削すべきH形鋼をそのウ
エブが水平となるH字状にした状態で上記フレームの内
側を貫通するように長手方向に搬送する送材手段と、上
記フレームの上下の水平部分に沿ってそれぞれ左右動自
在かつ上下動自在に支承され、それぞれ工具軸を鉛直方
向に向かせた上下一対のウエブ面用研削ヘッドと、上記
フレームの上下の水平部分に沿ってそれぞれ左右動自在
かつ上下動自在に支承され、それぞれ工具軸を水平方向
左向きおよび水平方向右向きのいずれかに向かせる工具
軸首振り・固定機構を有する上下一対のフランジ内面用
研削ヘッドと、この各フランジ内面用研削ヘッドを挟ん
で左右に対峙する上記フレームの対峙位置においてそれ
ぞれ左右動自在かつ上下動自在に支承され、それぞれ工
具軸を水平方向に向かせた左右一対のフランジ外面用研
削ヘッドと、上記各研削ヘッドの工具軸にそれぞれ回転
一体に連結され、それぞれの研削作用面をウエブの上下
両面および両フランジの内外両面に押し付けることによ
ってウエブの上下両面および両フランジの内外両面を研
削する円盤状研削工具と、上記各研削ヘッドをそれぞれ
左右方向および上下方向に変位させる研削ヘッド移動機
構とを備える構成としたものである。
【0009】具体的には、H形鋼は、ウエブが水平とな
るH字状にした状態で、ロ字形のフレームの内側に挿入
され、送材手段によって長手方向に搬送される。フレー
ムの上下の水平部分に沿って左右動および上下動自在な
ウエブ面用研削ヘッドは、水平なウエブの上下両面の研
削を受け持つ。また、フレームの上下の水平部分に沿っ
てそれぞれ左右動および上下動自在なフランジ内面用研
削ヘッドは、それぞれ工具軸を左右180°に首振りさ
せることができ、工具軸を水平方向左向きにした状態に
おいて、鉛直な左側のフランジの内面の研削と、工具軸
を水平方向右向きにした状態において、鉛直な右側のフ
ランジの内面の研削とが可能である。
【0010】一方、フレームの左右の対峙位置において
左右動および上下動自在なフランジ外面用研削ヘッド
は、鉛直な左右の両フランジの外面の研削を受け持つ。
よって、これら合計6個の研削ヘッドにより、フレーム
の内側に搬送されてきたH形鋼のウエブおよび両フラン
ジの要部の面を研削することが可能となる。
【0011】H形鋼の面研削は、ウエブおよび両フラン
ジにあけられた継目孔部周辺の面を研削する作業がほと
んどであり、さらにH形鋼のフランジの継目孔は、ウエ
ブを挟んでの上下左右とも対称配置となっているので、
当然、フランジの研削工程はH形鋼の長手方向において
上下とも同じ位置を研削すればよく、また当然、フラン
ジ内面用研削ヘッドによる両フランジの内面の研削と、
フランジ外面用研削ヘッドによる両フランジの外面の研
削については、これらを同時に行うことができ、4個の
円盤状研削工具を同時に用いた高能率な面研削が可能と
なる。
【0012】その上、H形鋼の継目孔(孔群)のパター
ン上、各ウエブ面用研削ヘッドにより上下個別に研削さ
れるウエブ面の表面積と、各フランジ内面用研削ヘッド
により上下個別に研削される左右フランジの内面の表面
積と、各フランジ外面用研削ヘッドにより左右個別に研
削される左右フランジの外面の表面積とがそれぞれ略一
致することになる。このため、円盤状研削工具の消耗時
期がほぼ一致し、各研削ヘッドとも同時に円盤状研削工
具を交換すればよいので、サービス性が向上する。
【0013】また、上下のフランジ内面用研削ヘッド
は、それぞれ工具軸を左右180゜に首振りさせること
によって、左右のフランジの内面に対し1つの円盤状研
削工具で研削できるので、後述する請求項2のものに比
し、円盤状研削工具が工具軸の両端にでなく一端にしか
ない分、円盤状研削工具の研削作用面から研削ヘッドの
反対端までの寸法が短くてすみ、左右のフランジ間の寸
法の小さいH形鋼にまで適用範囲が広がる。
【0014】さらに、円盤状研削工具は偏摩耗すること
がないので、被研削面は常に一定の面精度を保つ。そし
て、H形鋼の長手方向途中位置における穿孔箇所に対し
てもその両端部分と同様に研削することができる。この
ことは、後述する請求項2のものについても言えること
である。
【0015】これに対し、請求項2のもののように、請
求項1に記載の工具軸の一端部に円盤状研削工具を取り
付けたフランジ内面用研削ヘッドに代えて、水平方向に
向く工具軸の両端部に円盤状研削工具を取り付けたフラ
ンジ内面用研削ヘッドを適用した場合には、左右のフラ
ンジの内面が工具軸両端部の円盤状研削工具によってそ
れぞれ左右個別に研削されるので、工具軸を首振りさせ
る工具軸首振り・固定機構が不要となる。これにより、
フランジ内面用研削ヘッドの構造が簡単なものとなる。
【0016】また、請求項3では、フレームを送材手段
による送材方向と平行に移動させるフレーム駆動機構を
フレームに設け、各研削ヘッドのH形鋼長手方向への位
置決めを、上記フレーム駆動機構および送材手段の双方
を選択的に駆動して行うように構成している。
【0017】具体的には、各研削ヘッドと、H形鋼の離
れた複数の要研削部(孔群)とをH形鋼長手方向で位置
合わせする移動のように相対的な移動距離が長い箇所に
ついては、送材手段によるH形鋼の送材によって行い、
一方、要研削部内(孔群内)での移動のように相対的な
移動距離が短い場合には、フレーム駆動機構によるフレ
ームの移動によって行う。このように、送材手段および
フレーム駆動機構を使い分けることによって、特に、重
い大型のH形鋼を研削する際、正確かつ軽快な位置決め
動作をする上で非常に有効である。
【0018】そして、請求項4のもののように、送材手
段による送材距離を測定する測長手段と、この送材手段
により搬送されるH形鋼の搬送方向端面位置を検出する
端面検出手段と、あらかじめ入力されたH形鋼の加工す
べき位置データを記憶する記憶手段と、この記憶手段に
記憶された位置データ並びに上記測長手段および端面検
出手段からの出力に基づき上記送材手段並びに研削ヘッ
ド移動機構を制御する制御手段とを備えている場合に
は、H形鋼の全長にわたりウエブおよび左右フランジの
要部を自動的に研削することが可能となる。
【0019】具体的には、送材によりH形鋼の搬送方向
端面位置を端面検出手段により検出した時点から、記憶
手段により記憶されている位置データに基づき、H形鋼
を測長手段により送材距離を測定しつつ加工すべき位置
まで搬送する。そして、研削ヘッド移動機構により各研
削ヘッドを左右上下動させて、H形鋼のウエブ上下両面
および左右フランジ内外両面の要部を自動的に研削する
ようにしている。これにより、作業能率の向上と、作業
環境の改善および人件費の削減を実現することができ
る。
【0020】さらに、請求項5のもののように、研削ヘ
ッド移動手段として、上下に対峙する一対の各研削ヘッ
ドのうちの一方の研削ヘッドに単一のアクチュエータを
用い、他方の研削ヘッドを、上記一方の研削ヘッドの変
位に対し、左右方向に連動して変位可能とするようにワ
イヤを介して連結した場合には、一対の研削ヘッドの左
右動はワイヤによって同期されるので、非常にシンプル
な構成にすることが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0022】<第1の実施の形態>図1〜図5は、本発
明の請求項1に対応する第1の実施形態を示し、X1は
H形鋼用面研削装置であって、このH形鋼用面研削装置
X1は、地面G(図2〜図5に表れる)上に基台X1a
を接地させた状態で設けられている。このH形鋼用面研
削装置X1は、図1〜図4に示すように、ロの字形のフ
レームとしてのロ字形フレームA1と、穿孔加工されて
半製品となったH形鋼M(図18参照)をロ字形フレー
ムA1の内側を貫通するように長手方向に搬送する送材
手段としての送材装置1(図1、図2および図5に表れ
る)と、ロ字形フレームA1の水平部分としての上下の
水平梁部A11,A12(図2〜図4に表れる)に沿っ
てそれぞれ左右動自在かつ上下動自在に支承され、それ
ぞれ工具軸としての砥石軸21a,22a(図4に表れ
る)を有する上下一対のウエブ面用研削ヘッド21,2
2(図2および図4に表れる)と、ロ字形フレームA1
の上下の水平梁部A11,A12に沿ってそれぞれ左右
動自在かつ上下動自在に支承され、それぞれ工具軸とし
ての砥石軸23a,24a(図3に表れる)を有する上
下一対のフランジ内面用研削ヘッド23,24(図3に
表れる)と、この各フランジ内面用研削ヘッド23,2
4を挟んで左右に対峙するロ字形フレームA1の左右の
垂直柱部A13,A14(図1〜図4に表れる)に沿っ
てそれぞれ左右動自在かつ上下動自在に支承され、それ
ぞれ砥石軸25a,26a(図3に表れる)を有する左
右一対のフランジ外面用研削ヘッド25,26(図3に
表れる)と、各研削ヘッド21〜26の砥石軸21a〜
26aにそれぞれ回転一体に連結された円盤状研削工具
としてのディスク砥石Wと、上記各研削ヘッド21〜2
6をそれぞれ左右方向および上下方向に個別に変位させ
る研削ヘッド移動機構としての油圧シリンダ27d,2
7e,28d,28e,29d,29e(図6参照)
と、送材装置1による送材距離を測定する測長手段とし
ての測長装置4(図6参照)と、送材装置1により前方
(図1および図2では左方)に向かって搬送されるH形
鋼Mの前端面位置(図1および図2では左側端面位置)
を検出する端面検出手段としての端面検出装置5(図1
および図5に表れる)と、あらかじめ入力されたH形鋼
Mの加工すべき位置データを記憶する記憶手段としての
記憶装置6(図6参照)と、この記憶装置6に記憶され
た位置データ並びに上記測長装置4および端面検出装置
5からの出力に基づき上記送材装置1並びに各油圧シリ
ンダ27d,27e,28d,28e,29d,29
e,10を制御する制御手段としての制御装置7(図6
参照)とを備えている。
【0023】基台X1aには、その左右において前後方
向に延びるレールX11,X12が設けられており、こ
のレールX11,X12に沿ってロ字形フレームA1が
基台X1aに対し前後動自在に支承されている。
【0024】ロ字形フレームA1は、図3および図4に
示すように、上下の水平梁部A11,A12の左右両端
をそれぞれ垂直柱部A13,A14によって連結した構
造のフレームよりなる。図1、図3および図4に示すよ
うに、ロ字形フレームA1の垂直柱部A13,A14の
下寄りには、それぞれ前後方向に延びるブラケットA1
3a,A14aが固着されている。この各ブラケットA
13a,A14aの前後両端にはそれぞれ車輪A15,
…(図2〜図4に表れる)が転動自在に支持されてい
る。ロ字形フレームA1は、上記各車輪A15を介して
基台X1aのレールX11,X12上に滑走可能に支持
されている。そして、図1および図2に示すように、ロ
字形フレームA1と基台X1aとの間にはフレーム駆動
機構としての油圧シリンダ10が連結され、この油圧シ
リンダ10の伸縮動によって、ロ字形フレームA1が基
台X1aのレールX11,X12に沿って前後動するよ
うになされている。この場合、油圧シリンダ10は、エ
ンコーダ内蔵型のものが適用され、そのピストンの前進
量および後退量に応じたパルス信号が制御装置7に出力
されるようになっている。
【0025】また、各車輪A15の配設位置はロ字形フ
レームA1の下側の水平梁部A12よりも高く設定さ
れ、基台X1aの左右のレールX11,X12はロ字形
フレームA1の内側を貫通した状態となっている。この
左右のレールX11,X12の前後両端の上部は、それ
ぞれ左右方向に延びる前後一対のブロック台X13,X
14によって連結されている。
【0026】送材装置1は、左右のレールX11,X1
2の前後両端部上にそれぞれ回転自在に支承された前後
の受材用ローラ11a,11bと、ロ字形フレームA1
の左右のブラケットA13a,A14aの前後両端上に
それぞれ回転自在に支承された前後の受材用ローラ12
a,12bと、各受材用ローラ11a,11b,12
a,12b上においてH形鋼Mを左右両側から挟持して
搬送する前側および後側搬送駆動機構15,16とを備
えている。この各受材用ローラ11a,11b,12
a,12b上にはH形鋼M(穿孔加工されて半製品とな
ったH形鋼)が、そのウエブMcを水平となるH字状に
した状態で載置され、前側および後側搬送駆動機構1
5,16によって、H形鋼Mをロ字形フレームA1の内
側を貫通するように長手方向に搬送するようになされて
いる。
【0027】基台X1aの後方には搬入用電動ローラ台
14が設けられ、各受材用ローラ11a,11b,12
a,12bに向けてのH形鋼Mの搬入が搬入用電動ロー
ラ台14上の電動ローラ14D(図では1つのみ示す)
を介して行われるようになっている。一方、基台X1a
の前方には搬出用電動ローラ台13が設けられ、各受材
用ローラ11a,11b,12a,12b上を前方へ送
られたH形鋼MのH形鋼用面研削装置X1外への搬出が
搬出用電動ローラ台13上の電動ローラ13D(図では
1つのみ示す)を介して行われるようになっている。搬
入用電動ローラ台14の電動ローラ14Dおよび搬出用
電動ローラ台13の電動ローラ13Dの左側の軸端には
それぞれチェーンスプロケット14a,13aが回転一
体に連結され、このチェーンスプロケット14a,13
aは、図示しない駆動モータの出力軸にそれぞれ巻回さ
れるチェーン14b,13bを介して回転可能に連結さ
れている。この場合、各駆動モータは、インバータによ
り互いに同期するようになされている。
【0028】前側および後側搬送駆動機構15,16
は、左右のレールX11,X12の前後両端上部におい
てそれぞれ左右方向に延びる前後のブロック台X13,
X14の右端部に立設された前固定ブロックX12aお
よび後固定ブロックX12bの内部にそれぞれ鉛直方向
に延びる軸部15a,16aを介して回転自在に装着さ
れ、外周面の左側部分が各受材用ローラ11a,11
b,12a,12b上のH形鋼Mの右側のフランジMb
外面に当接する駆動側ローラ15b,16bと、前固定
ブロックX12aおよび後固定ブロックX12bの上面
に設けられ、各駆動側ローラ15b,16bの軸部15
a,16aにそれぞれ出力軸(図示せず)が減速機構1
5c,16cを介して噛合する前後の駆動モータ15
d,16dと、前後のブロック台X13,X14上を摺
動自在な前後の摺動ブロック15e,16eと、各摺動
ブロック15e,16eにそれぞれ鉛直方向に延びる前
後一対の回転軸(図示せず)を介して回転自在に内装さ
れ、それぞれの外周面の右側部分が各受材用ローラ11
a,11b,12a,12b上のH形鋼Mの左側のフラ
ンジMa外面に対し前後2箇所から当接する前後一対の
従動側ローラ15f,15f,16f,16fと、前固
定ブロックX12aおよび後固定ブロックX12bと各
摺動ブロック15e,16eとの間に設けられ、前固定
ブロックX12aおよび後固定ブロックX12bの下部
のブロック台X13,X14内においてシリンダチュー
ブ19aが、各摺動ブロック15e,16eにシリンダ
ロッド19bの先端が、それぞれ固着された伸縮シリン
ダ19,19とを備えている。そして、前側および後側
搬送駆動機構15,16は、搬入用電動ローラ台14上
の電動ローラ14Dから搬入されるH形鋼Mの右側のフ
ランジMb外面に前後の駆動側ローラ15b,16bの
外周面を当接させた状態で、各伸縮シリンダ19を収縮
動させて各摺動ブロック15e,16eを右方向に摺動
させることによって、左側のフランジMa外面に対し前
後の各従動側ローラ15f,16fをそれぞれ当接させ
てH形鋼Mを左右方向から挟持し、この状態で、各駆動
モータ15d,16dにより駆動側ローラ15b,16
bを回転させることで、ロ字形フレームA1の内側を貫
通するようにH形鋼Mを搬送することができるようにな
されている。この場合、前側および後側搬送駆動機構1
5,16の駆動モータ15d,16dは、インバータに
より互いに同期するようになされている。
【0029】各受材用ローラ11a,11b,12a,
12bは、図1に示すように、それぞれ右側部にH形鋼
Mの右側のフランジMbの外面と当接する鍔部17a,
…を備えている。また、搬入用電動ローラ台14および
搬出用電動ローラ台13の電動ローラ14D,13D
も、同様に、右側部に鍔部17a,17aを備えてい
る。そして、H形鋼Mの右側のフランジMb外面を各受
材用ローラ11a,11b,12a,12bおよび電動
ローラ14D,13Dの各鍔部17aに当接させると共
に前後の駆動側ローラ15b,16bの外周面に当接さ
せた状態で、各伸縮シリンダ19を収縮動させて摺動ブ
ロック15e,16eを右方向に摺動させることによっ
て、左側のフランジMa外面に対し前後の各従動側ロー
ラ15f,16fをそれぞれ当接させてH形鋼Mを右方
向に押し付け、この状態で、各搬送駆動機構15,16
によりH形鋼Mを送材するから、H形鋼Mは蛇行しな
い。
【0030】上下のウエブ面用研削ヘッド21,22
は、図4に示すように、それぞれロ字形フレームA1の
上下の水平梁部A11,A12の後面(図4では手前側
の面)を水平方向(左右方向)に延びる水平レールユニ
ット27aに対しスライダ27bを介して左右方向に摺
動自在に支持されている。ウエブ面用研削ヘッド21,
22の前面(図4では奧側の面)にはそれぞれ垂直方向
(ウエブMcと直交する上下方向)に延びる垂直レール
ユニット27cが設けられ、ウエブ面用研削ヘッド2
1,22は、スライダ27bの後面(図4では手前側の
面)に対し垂直レールユニット27cを介して上下方向
に摺動自在に支持されている。
【0031】この各ウエブ面用研削ヘッド21,22に
は研削用モータ21b,22bが取り付けられ、この研
削用モータ21b,22bによって、それぞれ垂直方向
に向く砥石軸21a,22aを回転させるようになされ
ている。そして、各ウエブ面用研削ヘッド21,22
は、ロ字形フレームA1の水平梁部A11,A12の後
面に設けられた油圧シリンダ27dの作動によって水平
レールユニット27a上をスライダ27bを介して左右
方向に移動可能とされ、各スライダ27bの後面に設け
られた油圧シリンダ27eの作動によって垂直レールユ
ニット27cを介して上下方向に移動可能とされてい
る。
【0032】上下のフランジ内面用研削ヘッド23,2
4は、図3に示すように、それぞれロ字形フレームA1
の上下の水平梁部A11,A12の前面を水平方向(左
右方向)に延びる水平レールユニット28a,28aに
対しスライダ28bを介して左右方向に摺動自在に支持
されている。この各スライダ28bにはギヤケース部K
3が設けられており、ギヤケース部K3には、砥石軸2
3a,24aを水平方向左向きとなる状態(図3に二点
鎖線で示す状態)と、水平方向右向きとなる状態(図3
に実線で示す状態)とに180°変換するための工具軸
首振り・固定機構としての首振り・固定機構K(図7〜
図10参照)が設けられている。
【0033】各フランジ内面用研削ヘッド23,24
は、それぞれ水平方向に向く砥石軸23a,24aを研
削用モータ23b,24bによって回転させる砥石回転
機構T(図7参照)を備え、この砥石回転機構Tは、ス
ライダ28bに対し筒形ケースT4、キーK4を介して
上下方向に摺動自在に支持されている。そして、各フラ
ンジ内面用研削ヘッド23,24は、ロ字形フレームA
1の水平梁部A11,A12の前面にそれぞれ設けられ
た油圧シリンダ28dの作動によって水平レールユニッ
ト28a上をスライダ28bを介して左右方向に移動可
能とされ、各スライダ28bに設けられた油圧シリンダ
28eの作動によってスライダ28bに対し砥石回転機
構Tを伴い上下方向に移動可能とされている。
【0034】左右のフランジ外面用研削ヘッド25,2
6は、上記上側のフランジ内面用研削ヘッド23を左右
動自在に支持する水平レールユニット28aに対しそれ
ぞれスライダ29bを介して左右方向に摺動自在に支持
されている。フランジ外面用研削ヘッド25,26の後
面にはそれぞれ垂直方向(上下方向)に延びる垂直レー
ルユニット29cが設けられ、各フランジ外面用研削ヘ
ッド25,26は、スライダ29bの前面に対しそれぞ
れ垂直レールユニット29cを介して上下方向に摺動自
在に支持されている。この各フランジ外面用研削ヘッド
25,26には研削用モータ25b,26bが取り付け
られ、この研削用モータ25b,26bによって、それ
ぞれ水平方向に向く砥石軸25a,26aを回転させる
ようになされている。そして、各フランジ外面用研削ヘ
ッド25,26は、ロ字形フレームA1の水平梁部A1
1の上面にそれぞれ設けられた油圧シリンダ29dの作
動によって水平レールユニット28a上をスライダ29
bを介して左右方向に移動可能とされ、各スライダ29
bの後面に設けられた油圧シリンダ29eの作動によっ
て垂直レールユニット29c上を上下方向に移動可能と
されている。これら、上下のフランジ内面用研削ヘッド
23,24と左右のフランジ外面用研削ヘッド25,2
6とは、ロ字形フレームA1の前面位置において同一面
上に配されている。
【0035】H形鋼Mは、その右側のフランジMbを各
受材用ローラ11a,11b,12a,12bおよび電
動ローラ14D,13Dの各鍔部17aに当接して位置
が決まっているので、右側のフランジ外面用研削ヘッド
26(ディスク砥石W)の左右移動量は、後述する原点
位置と、右側のフランジMbの外面に対し接触して研削
する研削位置との間での僅かのものとなる。従って、こ
の右側のフランジ外面用研削ヘッド26の左右動用の油
圧シリンダ29dは、ストローク量の非常に小さなコン
パクトなものでよい。
【0036】以上の各油圧シリンダのうち、上下のウエ
ブ面用研削ヘッド21,22の左右動用の上側油圧シリ
ンダ27dと、上下のフランジ内面用研削ヘッド23,
24の左右動用の上側油圧シリンダ28dおよび上下動
用の各油圧シリンダ28eと、左右のフランジ外面用研
削ヘッド25,26の上下動用の各油圧シリンダ29e
とは、ピストンの進退量に応じたパルス信号を出力する
エンコーダ内蔵型のシリンダである。そして、下側のウ
エブ面用研削ヘッド22の左右動用の油圧シリンダ27
dは、その作動油流路が等量分流弁(図示せず)によっ
て上側のウエブ面用研削ヘッド21の左右動用の油圧シ
リンダ27dに連通し、この油圧シリンダ27dと同調
して動作する。また、下側のフランジ内面用研削ヘッド
24の左右動用の油圧シリンダ28dは、その作動油流
路が等量分流弁(図示せず)によって上側のフランジ内
面用研削ヘッド23の左右動用の油圧シリンダ28dに
連通し、この油圧シリンダ28dと同調して動作する。
【0037】ディスク砥石Wは、それぞれの研削作用面
(略円盤状の面)をH形鋼MのウエブMcの上下両面お
よび左右の両フランジMa,Mbの内外両面に押し付け
ることによってウエブMcの上下両面および両フランジ
Ma,Mbの内外両面を研削するようになされている。
この場合、ディスク砥石Wによる研削は、両フランジM
a,Mbの内外両面およびウエブMcの上下両面の酸化
被膜を除去するために行われ、その研削深さは略0.0
2mm程度とされている。
【0038】図7は、上側のフランジ内面用研削ヘッド
23を例にとって示す左右方向の縦断面図であり、図8
は前後方向の縦断面図である。図7において、首振り・
固定機構Kは、フランジ内面用研削ヘッド23を砥石回
転機構Tと共に、上下方向に延びる筒形ケースT4の鉛
直軸mを中心に回転させ、砥石軸23aを水平方向左向
きとなる状態と、水平方向右向きとなる状態とに相互に
180°変換するように構成されている。また、砥石回
転機構Tは、首振り・固定機構Kを挟んで上下両側にそ
れぞれ配された研削用モータ23bとフランジ内面用研
削ヘッド23の砥石軸23aとを動力伝達可能に連結す
るように構成されている。
【0039】砥石回転機構Tは、フランジ内面用研削ヘ
ッド23内に収容されている。このフランジ内面用研削
ヘッド23は、研削用モータ23bを保持する保持ケー
スT1と、砥石軸23aを一対のベアリングT2,T2
を介して回転自在に支承する研削ヘッドケースT3と、
保持ケースT1と研削ヘッドケースT3とを連結する上
下方向に長い円筒形状の筒形ケースT4とを備えてい
る。図9に示すように、保持ケースT1内には、研削用
モータ23bの出力軸23cに回転一体に連結された駆
動プーリT5が収容されている。また、図7に示すよう
に、研削ヘッドケースT3内には、ベアリングT2,T
2間において砥石軸23aに一体的に設けられた従動プ
ーリT6が収容されている。さらに、筒形ケースT4内
には、駆動プーリT5と従動プーリT6とに巻き掛けら
れた動力伝達ベルトT7が収容され、この動力伝達ベル
トT7によって研削用モータ23bの回転が駆動プーリ
T5および従動プーリT6を介して砥石軸23a(ディ
スク砥石W)に伝達されるようになされている。また、
保持ケースT1の上端は、図8に示すように、油圧シリ
ンダ28eのピストンロッド28fの先端(上端)に固
設された略L字状の支持アームT8に対しベアリングT
9を介して筒形ケースT4の鉛直軸mを中心として回転
自在に支持されている。
【0040】一方、図10にも示すように、首振り・固
定機構Kは、互いに噛み合うラックK1およびピニオン
ギヤK2を備えている。このラックK1およびピニオン
ギヤK2は、スライダ28bに設けられたギヤケース部
K3内に収容されている。このギヤケース部K3は、砥
石回転機構Tを筒形ケースT4の外周面上において鉛直
軸mの方向(上下方向)に移動自在かつ鉛直軸mを中心
に回転自在に支持している。すなわち、筒形ケースT4
は、外周面に鉛直軸m方向に延びるキー溝K6を備えて
おり、ピニオンギヤK2に設けられたキーK4を介して
上下方向にスライド移動可能かつ鉛直軸mを中心に一体
回転可能に支持されている。ラックK1は、ギヤケース
部K3内において鉛直軸mと直交する方向(左右方向)
に摺動自在に支持され、ギヤケース部K3の左端に設け
られた伸縮シリンダK5の作動によって左右方向に移動
可能とされている。そして、伸縮シリンダK5により左
右動するラックK1によってピニオンギヤK2が回転す
ると、筒形ケースT4が鉛直軸mを中心に180°正逆
回転し、これによって、砥石軸23aを水平方向左向き
となる状態と、水平方向右向きとなる状態とに相互に変
換するようにしている。この場合、伸縮シリンダK5
は、砥石軸23aの回転角度が0°および180°の位
置となった時点で、それぞれ接点信号を出力するリミッ
トスイッチを内蔵している。
【0041】また、各研削ヘッド21〜26をそれぞれ
上下動または左右動させる油圧シリンダ27e,28
d,29dの作動により移動する部材は、ディスク砥石
WがH形鋼Mの各平面に接近する向きへは、各油圧シリ
ンダ27e,28d,29dのピストンに対してスプリ
ング(図示せず)を介して係合しているとともに、その
スプリングが一定量以上撓んだ状態で接点信号を発生す
るリミットスイッチ(図示せず)を備えており、各ディ
スク砥石WがH形鋼Mの各面に所定の力で接触したこと
を検知することができる。
【0042】測長装置4は、図1に示すように、前固定
ブロックX12aの上端より前方(搬出用電動ローラ台
13側)に突出する前側水平ブラケット4aに回転自在
に支持された前側測長ディスク41と、後固定ブロック
X12bの上端より後方(搬入用電動ローラ台14側)
に突出する後側水平ブラケット4bに回転自在に支持さ
れた後側測長ディスク42と、各測長ディスク41,4
2にそれぞれ装着されたパルスジェネレータ43,43
とを備えている。各測長ディスク41,42は、それぞ
れH形鋼Mの右側のフランジMbの外面に対し外周面が
当接することによって回転(つれ回り)し、その回転角
に応じたパルスがパルスジェネレータ43により発生す
る。図6に示すように、測長装置4(各パルスジェネレ
ータ43)から出力されるパルス信号は、前側測長ディ
スク41および後側測長ディスク42の回転量つまり送
材量を示すものであり、測長装置4によるH型鋼Mの送
材データとして制御装置7に採り込まれる。
【0043】端面検出装置5は、図1および図5に示す
ように、投光体および受光体からなる左右一対の透過型
光電センサ51,51を備えている。この透過型光電セ
ンサ51,51は、後固定ブロックX16bおよび後摺
動ブロック16eの前面に設けられ、H形鋼Mの前端が
通過したことを検出するようになされている。そして、
図6に示すように、透過型光電センサ51,51により
検出されたH形鋼Mの前端面通過データは、制御装置7
に採り込まれる。
【0044】記憶装置6は、制御装置7に接続されてい
る。この制御装置7にはキーボード71が接続され、こ
のキーボード71により入力されたH形鋼Mの断面寸
法、並びに左右の両フランジMa,MbおよびウエブM
cの加工すべき位置などのデータが、制御装置7を介し
て記憶装置6に記憶される。
【0045】制御装置7は、上述した前側測長ディスク
41および後側測長ディスク42にそれぞれ装着されて
H形鋼Mの送材量に対応したパルス信号を出力する測長
装置4(パルスジェネレータ43,43)、H形鋼Mの
前端面を検出する端面検出装置5(各透過型光電センサ
51)、各研削ヘッド21〜26の移動用の各油圧シリ
ンダ27d,28d,28e,29eおよびロ字形フレ
ームA1駆動用の油圧シリンダ10に内蔵のエンコー
ダ、砥石軸24aの首振り角度が0°および180°の
位置となったことを検出する伸縮シリンダK5のリミッ
トスイッチ、および各研削ヘッド21〜26のディスク
砥石WがH形鋼Mの面に当接したときに接点信号を出力
する各リミットスイッチからの出力を採り込む一方、前
側および後側搬送駆動機構15,16の駆動モータ15
d,16d、H形鋼Mを挟持する前後の各伸縮シリンダ
19、各研削用モータ21b〜26b、各油圧シリンダ
27d,27e,28d,28e,29d,29e、ロ
字形フレームA1駆動用の油圧シリンダ10および首振
り用の伸縮シリンダK5に対し、後述する手順に従って
制御信号を出力する。ここで、制御装置7および記憶装
置6は、実際にはコンピュータとその周辺機器とを主体
として構成されている。
【0046】次に、制御装置7によるH形鋼用面研削装
置X1の制御について説明する。この場合、H形鋼Mと
しては、搬送方向(長手方向)の途中位置の要部を穿孔
加工して半製品となったもの(図18参照)を対象とす
る。以下、その長手方向途中位置の継目孔部分の酸化被
膜を除去する場合の手順について説明する。
【0047】先ず、搬入用電動ローラ台14の電動ロー
ラ14D上に、H形鋼M(半製品)をそのウエブMcが
水平となるH字状にし、さらに、右側のフランジMbの
外面を電動ローラ14Dの鍔部17aに当接させた状態
でH形鋼Mの前端部が透過型光電センサ51,51のわ
ずか後方に位置するように載せる。次いで、キーボード
71によりH形鋼Mの断面寸法および要研削部の位置デ
ータを記憶装置6に記憶させたのち、後側搬送駆動機構
16の伸縮シリンダ19(ピストンロッド19b)を収
縮動させ、H形鋼Mを後側駆動側ローラ16bに対し後
側従動側ローラ16fで押し付けるようにして挟み込
む。次に、ロ字形フレームA1を可動範囲の前進端に位
置させたのち、上下のウエブ面用研削ヘッド21,22
およびフランジ内面用研削ヘッド23,24、並びに左
右のフランジ外面用研削ヘッド25,26を、それぞれ
H形鋼Mの断面寸法に見合った原点位置(図1、図3お
よび図4に示す位置)および後述の研削開始点(図11
に示す)に位置付ける。
【0048】この状態で、キーボード71によりH形鋼
用面研削装置X1に自動運転指令を与えると、以後、装
置X1が自動運転を開始し、まず、前側および後側搬送
駆動機構15,16の駆動モータ15d,16dを回転
させ、これにより、後側の駆動側ローラ16bで、ロ字
形フレームA1の内側を貫通するようにH形鋼Mを前方
(図1および図2では左側)へ向けて搬送する。そし
て、H形鋼Mの前端面が透過型光電センサ51,51を
通過すると、その時点から、後側測長ディスク42の回
転角に応じたパルスジェネレータ43のパルス信号をH
型鋼Mの送材データとして制御装置7でカウントし、後
側測長ディスク42によるH形鋼Mの送材量を計測す
る。H形鋼Mがさらに前方へ送材されて前側測長ディス
ク41がH形鋼Mに当接されることにより回転をはじめ
た時点で、前側搬送駆動機構15の伸縮シリンダ19が
収縮動し、H形鋼Mを前側駆動側ローラ15bに対し前
側従動側ローラ15fで押し付けて挟持すると共に、前
側測長ディスク41の回転角に応じたパルスジェネレー
タ43のパルス信号もH型鋼Mの送材データとして制御
装置7に採り込まれる。そして、H形鋼Mがさらに前方
へ送材されて後側測長ディスク42と接触しなくなる直
前に、図示しない透過型光電センサがH形鋼Mの後端面
をとらえた時点で、前側測長ディスク41による計測に
切り替わるが、その段階はもっと後のことである。
【0049】さて、H形鋼Mを搬送し、各測長ディスク
41,42による送材量の計測値(送材データ)と、キ
ーボード71によって記憶装置6に記憶されたH形鋼M
の要研削部の位置データとを比較し、計測値が位置デー
タに合致すると、その時点で、前側および後側搬送駆動
機構15,16の駆動モータ15d,16dを停止さ
せ、前後の駆動側ローラ15b,16bによるH形鋼M
の搬送を停止する。すなわち、図11の(c)に示すウ
エブMcの要研削部の研削開始点が上下のウエブ面用研
削ヘッド21,22の配設位置に対応する所定の位置ま
でH形鋼Mが前進した時点で搬送を停止する。
【0050】次いで、上側のウエブ面用研削ヘッド21
をその上下動用の油圧シリンダ27eにより下動させる
と共に、下側のウエブ面用研削ヘッド22をその上下動
用の油圧シリンダ27eにより上動させ、上下のウエブ
面用研削ヘッド21,22のディスク砥石WをウエブM
cの上下両面に対し一定の接触圧の下に押圧させ、この
時点でリミットスイッチから発生する接点信号に基づい
て上下動用の各油圧シリンダ27eの上下動を停止す
る。同時に、各研削用モータ21b,22bによりディ
スク砥石Wを回転させて研削を行いつつ、各研削ヘッド
21,22の左右動用の油圧シリンダ27dを同調させ
てゆっくり左動させる。これにより、図11の研削パタ
ーン図(c)に示す研削開始点からの1行目の研削が行
われることになる。
【0051】1行目の行程が左端の終点に達すると油圧
シリンダ10を収縮動させてロ字形フレームA1を所定
量後退させ、次いで、各研削ヘッド21,22をゆっく
り逆動すなわち右動させる。これにより、2行目の研削
が行われることになる。以下、同じ要領で必要な行数分
を繰り返し、最終行の行程が終点に達し、ウエブMcの
所定の研削が完了すると、油圧シリンダ27dの左右動
を停止させ、上下のウエブ面用研削ヘッド21,22を
上下動用の油圧シリンダ27eによりそれぞれ上下動さ
せて原点位置に戻す。
【0052】このようにして、上下のウエブ面用研削ヘ
ッド21,22によるウエブMcの要部の研削を終える
と、油圧シリンダ10を伸長動させてロ字形フレームA
1を前進させる。そして、図11の(a)および(b)
に示すフランジMa,Mbの要研削部の研削開始点が上
下のフランジ内面用研削ヘッド23,24および左右の
フランジ外面用研削ヘッド25,26の配設位置に対応
する所定の位置までロ字形フレームA1を前進させた時
点で油圧シリンダ10の伸長動を停止させる。
【0053】次いで、左側のフランジ外面用研削ヘッド
25をその左右動用の油圧シリンダ29dにより右動さ
せると共に、右側のフランジ外面用研削ヘッド26をそ
の左右動用の油圧シリンダ29dにより左動させ、左右
のフランジ外面用研削ヘッド25,26のディスク砥石
Wを左右のフランジMa,Mbの外面に接触させる。こ
のとき、各ディスク砥石Wが一定の接触圧の下に上下の
フランジMa,Mbの外面に押圧された時点でリミット
スイッチから接点信号が発生するから、その接点信号に
基づいて左右動用の各油圧シリンダ29dの左右動を停
止する。
【0054】一方、上下のフランジ内面用研削ヘッド2
3,24の砥石軸23a,24aをそれぞれ首振りさせ
て水平方向右向き(図3に実線で示す状態)に固定し、
上下のフランジ内面用研削ヘッド23,24を左右動用
の油圧シリンダ28dによりそれぞれ右動させて、ディ
スク砥石Wを右側のフランジMbの内面に一定の接触圧
の下に押圧し、リミットスイッチからの接点信号に基づ
いて左右動用の各油圧シリンダ28dの右動を停止す
る。同時に、各研削用モータ23b,24b,25b,
26bによりディスク砥石Wを回転させて研削を行いつ
つ、油圧シリンダ10を徐々に収縮動させてロ字形フレ
ームA1をゆっくり後方へ移動させる。これにより、図
11の研削パターン図(a)および(b)に示す研削開
始点からの1行目の研削が行われることになる。
【0055】1行目の行程が所定の終点に達すると油圧
シリンダ10の収縮動を停止させてロ字形フレームA1
を停止させると共に、左右のフランジ外面用研削ヘッド
25,26を上動させ、同時に上下のフランジ内面用研
削ヘッド23,24も上動および下動させ、所定量の移
動が終った時点で油圧シリンダ10を徐々に伸長動させ
てロ字形フレームA1をゆっくり前方へ送る。これによ
り2行目の研削が行われることになる。以下同じ要領
で、必要な行数分を繰り返す。
【0056】このとき、上下のフランジ内面用研削ヘッ
ド23,24により研削されるフランジMa,Mbの内
面は、その高さが左右のフランジ外面用研削ヘッド2
5,26により研削されるフランジMa,Mb外面の半
分以下なので、必要行数が少なく、研削が早く終わる。
そこで、左右のフランジ外面用研削ヘッド25,26が
そのまま行程を続ける間に、上下のフランジ内面用研削
ヘッド23,24の砥石軸23a,24aをそれぞれ首
振りさせて水平方向左向き(図3に二点鎖線で示す状
態)に固定する。同時に、上下のフランジ内面用研削ヘ
ッド23,24を左右動用の油圧シリンダ28dにより
それぞれ左動させると共に、上下動用の油圧シリンダ2
8eにより研削開始点に寄せ、それぞれのディスク砥石
Wを左側のフランジMa内面に押圧させて研削待機態勢
をとらせる。そして、ロ字形フレームA1が前進位置に
達した時点で、右側のフランジMbの場合と同様に研削
を開始する。
【0057】フランジMa,Mbの所定の研削が完了す
ると、油圧シリンダ10の伸縮動を停止させ、上下のフ
ランジ内面用研削ヘッド23,24を左右動用の油圧シ
リンダ28dにより右動させて原点位置に戻すと共に、
左右のフランジ外面用研削ヘッド25,26も左右動用
の油圧シリンダ29dによりそれぞれ左動または右動さ
せて原点位置に戻す。
【0058】これで、H形鋼Mの一つの要部の研削が完
了する。そして、H形鋼Mの次の要部(後方の途中位
置)の研削がある場合は、上述の手順を繰り返し行い、
H形鋼Mの要部の研削をすべて完了すると、前側および
後側搬送駆動機構15,16の駆動モータ15d,16
dを回転させてH形鋼Mを前方に搬送し、搬出用電動ロ
ーラ台13の電動ローラ13D上に送り出す。
【0059】このようにして、各研削ヘッド21〜26
による酸化被膜の除去作業が完了したH形鋼Mは、H形
鋼用面研削装置X1の搬送方向下流側(前方)に設けら
れた切断装置(図示せず)によって、図18に二点鎖線
で示す位置で切断加工される。この切断加工されたH形
鋼Mは、図18に示すように、前後両側の仕口材MBR
−F,MBR−Rと、中央の梁材MHRとに分けられ
る。この前後両側の仕口材MBR−F,MBR−Rおよ
び中央の梁材MHRは、図19に示すように、前側の仕
口材MBR−Fの前端(図では左端)を建造物Zの上下
方向に延びる柱材Zaに対し溶接して固着したあと、建
築現場に輸送され、前側の仕口材MBR−Fの後端(図
では右端)と、梁材MHRの前端(図では左端)とに、
同じパターンの穿孔を施した継目板TG,…を両フラン
ジMa,Mbの内外両面(内面側はウエブMcを挟んで
4箇所)およびウエブMcの両面にそれぞれ当接させて
各孔の位置を合わせ、両フランジMa,Mbおよびウエ
ブMcを挟んで両側から各継目板TGを高力ボルトB
T,…で締めつけることにより組み立てられる。
【0060】本実施形態の場合、H形鋼Mは、ウエブM
cが水平となるH字状にした状態で、ロ字形フレームA
1の内側に挿入され、前側および後側搬送駆動機構1
5,16によって前方に搬送される。ロ字形フレームA
1の上下の水平梁部A11,A12に左右動および上下
動自在に支承された上下のウエブ面用研削ヘッド21,
22は、水平となるウエブMcの上下両面の研削を受け
持つ。また、ロ字形フレームA1の上下の水平梁部A1
1,A12にそれぞれ左右動および上下動自在に支承さ
れたフランジ内面用研削ヘッド23,24は、それぞれ
砥石軸23a,24aを左右180°に首振りさせるこ
とができ、砥石軸23a,24aを水平方向右向きにし
た状態では、鉛直な右側のフランジMbの内面(ウエブ
Mcと連続する右側のフランジMbの内面)の研削と、
砥石軸23a,24aを水平方向左向きにした状態で
は、鉛直な左側のフランジMaの内面(ウエブMcと連
続する左側のフランジMaの内面)の研削とが可能であ
る。
【0061】一方、ロ字形フレームA1の上側の水平梁
部A11に左右動および上下動自在に支承された左右の
フランジ外面用研削ヘッド25,26は、鉛直となる左
右の両フランジMa,Mbの外面の研削を受け持つ。よ
って、これら合計6個の研削ヘッド21〜26により、
ロ字形フレームA1の内側に搬送されてきたH形鋼Mの
ウエブMcおよび両フランジMa,Mbの要部の面を研
削することができる。
【0062】H形鋼Mの面研削は、ウエブMcおよび両
フランジMa,Mbにあけられた継目孔部周辺の面を研
削する作業がほとんどであり、さらにH形鋼Mのフラン
ジMa,Mbの継目孔は、ウエブMcを挟んでの上下左
右とも対称配置となっているので、当然、フランジM
a,Mbの研削工程はH形鋼Mの長手方向において上下
とも同じ位置を研削すればよく、また当然、上下のフラ
ンジ内面用研削ヘッド23,24による両フランジM
a,Mbの内面の研削と、左右のフランジ外面用研削ヘ
ッド25,26による両フランジMa,Mbの外面の研
削については、これらを同時に行うことができ、4個の
ディスク砥石Wを同時に用いた高能率な面研削を行うこ
とができる。よって、作業能率の向上と、作業環境の改
善および人件費の削減を実現することができる。
【0063】その上、H形鋼Mの継目孔(孔群)のパタ
ーン上、各ウエブ面用研削ヘッド21,22により上下
個別に研削されるウエブ面Mcの表面積と、各フランジ
内面用研削ヘッド23,24により左右個別に研削され
る左右フランジMa,Mbの内面の表面積と、各フラン
ジ外面用研削ヘッド25,26により左右個別に研削さ
れる左右フランジMa,Mbの外面の表面積とがそれぞ
れ略一致することになる。このため、ディスク砥石Wの
消耗時期がほぼ一致し、各研削ヘッド21〜26とも同
時にディスク砥石Wを交換すればよいので、サービス性
の向上につながることになる。
【0064】また、上下のフランジ内面用研削ヘッド2
3,24は、それぞれ砥石軸23a,24aを左右18
0゜に首振りさせることによって、左右のフランジM
a,Mbの内面に対し1つのディスク砥石Wで研削でき
るので、後述する第2の実施形態のものに比し、ディス
ク砥石Wが砥石軸23a,24aの両端にでなく一端に
しかない分、ディスク砥石Wの研削作用面から研削ヘッ
ド23,24の反対端までの寸法が短くてすみ、左右の
フランジMa,Mb間の寸法の小さいH形鋼Mにまで適
用範囲を広げることができる。
【0065】さらに、ディスク砥石Wは偏摩耗すること
がないので、被研削面は常に一定の面精度を保つことが
できる。そして、H形鋼の長手方向途中位置における穿
孔箇所に対してもその両端部分と同様に研削することが
できる。このことは、後述する第2の実施形態のものに
ついても言えることである。
【0066】また、ロ字形フレームA1を前側および後
側搬送駆動機構15,16による送材方向と平行に移動
させる油圧シリンダ10を設け、各研削ヘッド21〜2
6と、H形鋼Mの離れた複数の要研削部(孔群)とをH
形鋼M長手方向で位置合わせする移動のように相対的な
移動距離が長い箇所については、前側および後側搬送駆
動機構15,16によるH形鋼Mの送材によって行う一
方、要研削部内(孔群内)で各研削ヘッド21〜26の
H形鋼M長手方向への位置決めする移動のように相対的
な移動距離が短い場合には、油圧シリンダ10の伸縮動
によるロ字形フレームA1の移動によって行う。このよ
うに、前側および後側搬送駆動機構15,16および油
圧シリンダ10を使い分けることによって、特に、重い
大型のH形鋼Mを研削する際、正確かつ軽快な位置決め
動作をする上で非常に有効なものとなる。
【0067】<第2の実施の形態>次に、本発明の請求
項2に対応する第2の実施形態を図12および図13に
基づいて説明する。
【0068】図12および図13において、X2はH形
鋼用面研削装置であって、このH形鋼用面研削装置X2
では、上記第1の実施形態のH形鋼用面研削装置X1に
おいて用いたフランジ内面用研削ヘッド23,24に代
えて、フランジ内面用研削ヘッド23´,24´を適用
している。なお、フランジ内面用研削ヘッド23´,2
4´を除くその他の構成は、第1の実施形態の場合と同
じであり、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0069】すなわち、図12に示すように、上下のフ
ランジ内面用研削ヘッド23´,24´は、水平レール
ユニット28aに対しスライダ28bを介して左右方向
に摺動自在に支持されている。
【0070】図13は、上側のフランジ内面用研削ヘッ
ド23´を例にとって示す縦断面図である。図13にお
いて、フランジ内面用研削ヘッド23´は、水平方向に
向く砥石軸23a´を研削用モータ23bによって回転
させる砥石回転機構T´を備え、この砥石回転機構T´
と共にスライダ28bに対し上下方向に摺動自在に支持
されている。砥石回転機構T´を内部に収容するフラン
ジ内面用研削ヘッド23´は、研削用モータ23bを上
端部に保持する上下方向に長い四角形の筒形ケースT4
´と、この筒形ケースT4´の下端部に取り付けられた
研削ヘッドケースT3とを備えている。筒形ケースT4
´の上端部内には駆動プーリT5が収容されている。ま
た、砥石軸23a´は、研削ヘッドケースT3内より上
下両端部が左方および右方にそれぞれ突出し、その左右
両端部にディスク砥石W,Wをそれぞれ回転一体に装着
している。
【0071】本実施形態の場合、左右のフランジ内面用
研削ヘッド23´,24´は、首振り・固定機構を設け
なくとも左右のフランジMa、Mbの内面を研削するこ
とが可能となり、構造をシンプルなものにすることがで
きる。
【0072】<第3の実施の形態>次に、本発明の請求
項5に対応する第3の実施形態を図14に基づいて説明
する。
【0073】図14において、X3はH形鋼用面研削装
置であって、このH形鋼用面研削装置X3では、上記第
1の実施形態のH形鋼用面研削装置X1において用いた
フランジ内面用研削ヘッド23,24左右動用の油圧シ
リンダ28dの構成を変更している。なお、油圧シリン
ダ28dを除くその他の構成は、第1の実施形態の場合
と同じであり、同一の符号を付してその説明を省略す
る。
【0074】すなわち、図14に示すように、上下のフ
ランジ内面用研削ヘッド23,24を単一の左右動用の
油圧シリンダ28dによって左右動させるようにしてい
る。
【0075】具体的には、一端が上側のフランジ内面用
研削ヘッド23のスライダ28bの左端に連結され、他
端が下側のフランジ内面用研削ヘッド24のスライダ2
8bの右端に連結された第1ワイヤ81と、下側の水平
梁部A12の前面右端に回動自在に支持され、第1ワイ
ヤ81の一端側を左方に向かって折り返す第1プーリ8
2と、上下の水平梁部A11,A12より左方にそれぞ
れ張り出す上下のブラケットA11a,A12aの前面
にそれぞれ回動自在に支持され、第1ワイヤ81を左側
の垂直柱部A13の外方から上下の水平梁部A11,A
12に沿って左方に導く上下一対の第2プーリ83,8
3と、一端が下側のフランジ面用研削ヘッド24のスラ
イダ28bの左端に連結され、他端が上側のフランジ面
用研削ヘッド23のスライダ28bの右端に連結された
第2ワイヤ84と、上側の水平梁部A11の前面右端に
回動自在に支持され、第2ワイヤ84の一端側を左方に
向かって折り返す第3プーリ85と、上側の水平梁部A
11とブラケットA11aとの間および下側の水平梁部
A12とブラケットA12aとの間に跨ってそれぞれ回
動自在に支持され、第2ワイヤ84を左側の垂直柱部A
13の外方から上下の水平梁部A11,A12に沿って
左方に導く上下一対の第4プーリ86,86とを備え、
上側のフランジ内面用研削ヘッド23の単一の油圧シリ
ンダ28dにより上下のフランジ内面用研削ヘッド2
3,24を左右動させるようになされている。
【0076】この場合、左右動用の油圧シリンダ28d
は、上下の水平梁部A11,A12のいずれか一方に設
けられていればよく、上下のフランジ内面用研削ヘッド
23,24の左右動は両ワイヤ81,84によって同期
されるので、非常にシンプルな構成とすることができ
る。
【0077】<第4の実施の形態>次に、本発明の請求
項5に対応する第4の実施形態を図15に基づいて説明
する。
【0078】図15において、X4はH形鋼用面研削装
置であって、このH形鋼用面研削装置X4では、上記第
1の実施形態のH形鋼用面研削装置X1において用いた
ウエブ面用研削ヘッド21,22左右動用の油圧シリン
ダ27dの構成を変更している。なお、油圧シリンダ2
7dを除くその他の構成は、第1の実施形態の場合と同
じであり、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0079】すなわち、図15に示すように、上下のウ
エブ面用研削ヘッド21,22を単一の左右動用の油圧
シリンダ27dによって左右動させるようにしている。
【0080】具体的には、一端が上側のウエブ面用研削
ヘッド21のスライダ27bの左端(図では右端)に連
結され、他端が下側のウエブ面用研削ヘッド22のスラ
イダ27bの右端(図では左端)に連結された第1ワイ
ヤ91と、下側の水平梁部A12の後面(図では手前側
の面)右端に回動自在に支持され、第1ワイヤ91の一
端側を左方(図では右方)に向かって折り返す第1プー
リ92と、上下のブラケットA11a,A12aの後面
にそれぞれ回動自在に支持され、第1ワイヤ91を左側
の垂直柱部A13の外方から上下の水平梁部A11,A
12に沿って左方(図では右方)に導く上下一対の第2
プーリ93,93と、一端が下側のウエブ面用研削ヘッ
ド22のスライダ27bの左端(図では右端)に連結さ
れ、他端が上側のウエブ面用研削ヘッド21のスライダ
27bの右端(図では左端)に連結された第2ワイヤ9
4と、上側の水平梁部A11の後面右端に回動自在に支
持され、第2ワイヤ94の一端側を左方(図では右方)
に向かって折り返す第3プーリ95と、上側の水平梁部
A11とブラケットA11aとの間および下側の水平梁
部A12とブラケットA12aとの間に跨ってそれぞれ
回動自在に支持され、第2ワイヤ94を左側の垂直柱部
A13の外方から上下の水平梁部A11,A12に沿っ
て左方(図では右方)に導く上下一対の第4プーリ9
6,96とを備え、上側のウエブ面用研削ヘッド22の
単一の油圧シリンダ27dにより上下のウエブ面用研削
ヘッド21,22を左右動させるようになされている。
【0081】この場合、左右動用の油圧シリンダ27d
は、上下の水平梁部A11,A12のいずれか一方に設
けられていればよく、上下のウエブ面用研削ヘッド2
1,22の左右動は両ワイヤ91,94によって同期さ
れるので、非常にシンプルな構成とすることができる。
【0082】<他の実施形態>本発明は、上記各実施形
態に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包
含するものである。例えば、各実施形態では、単一のロ
字形フレームA1の前後両面に各研削ヘッド21〜26
を設けたが、図16および図17に示すように、ロ字形
フレームA1と、その後方に配された同一形状のロ字形
フレームA2とを互いに向き合うように配置したH形鋼
用面研削装置X5を構成し、この前後のロ字形フレーム
A1,A2が基台X1aに対し油圧シリンダ10を介し
て前後方向に移動可能に連結され、上下のウエブ面用研
削ヘッド21,22が後側のロ字形フレームA2の上下
の水平梁部A11,A12の前面に、上下のフランジ内
面用研削ヘッド23,24および左右のフランジ外面用
研削ヘッド25,26が前側のロ字形フレームA1の上
側の水平梁部A11の後面にそれぞれ左右動および上下
動自在に設けられていてもよい。この場合、各ウエブ面
用研削ヘッド21,22に対し各フランジ内面用研削ヘ
ッド23,24および各フランジ外面用研削ヘッド2
5,26を最小限まで接近させることができるので、ロ
字形フレームA1の駆動ストロークが短くてすむ分、構
造上および機能上において有利なものとなる。
【0083】また、上記各実施形態では、前側および後
側搬送駆動機構15,16の駆動モータ15d,16d
をインバータにより同期させたが、単一の駆動モータに
よって、前側および後側搬送駆動機構の駆動側ローラを
シャフトやチェーン・スプロケットなどを用いて機械的
に同期駆動するように構成してもよい。この場合、各駆
動ローラの回転軸は、それぞれ下方または上方に延設さ
れ、その各延設端に回転一体に連結されたスプロケット
同士にチェーンを巻き掛けることで同期して回転するこ
とになる。
【0084】さらに、上記各実施形態では、ロ字形フレ
ームA1を直線運動させるフレーム駆動機構として油圧
シリンダ10を用いたが、この油圧シリンダに代えてボ
ールスクリューなどのネジ方式のアクチュエータからな
るフレーム駆動機構を用いてもよいのはもちろんであ
る。
【0085】また、上記各実施形態では、ロ字形フレー
ムA1(およびA2)を基台X1aに対し油圧シリンダ
10の伸縮動によって前後方向に移動可能に構成した
が、ロ字形フレームを基台に対し前後方向に移動不能に
固定し、H形鋼が前側および後側搬送駆動機構などの送
材手段によってのみ前後方向に搬送されるようにしても
よい。この場合には、H形鋼を搬送する際に前側および
後側搬送駆動機構のみを制御すればよく、制御系の簡単
化を図ることが可能となる。
【0086】さらに、上記各実施形態では、H形鋼Mの
長手方向途中位置を研削する場合についてのみ述べた
が、本装置を用いてH形鋼の前端および後端を研削する
ことができるのはもちろんである。
【0087】また、第3および第4の実施形態において
用いたワイヤとプーリに代えて、チェーンとスプロケッ
トを用いてもよいことはいうまでもない。
【0088】
【発明の効果】以上の如く、本発明の請求項1に係わる
H形鋼用面研削装置によれば、フランジ内面用研削ヘッ
ドによる両フランジの内面の研削と、フランジ外面用研
削ヘッドによる両フランジの外面の研削を同時に行え、
4個の円盤状研削工具を同時に用いた高能率の面研削を
行うことができる上、各ウエブ面用研削ヘッド、各フラ
ンジ内面用研削ヘッド、および各フランジ外面用研削ヘ
ッドによる研削表面積は略一致するから、円盤状研削工
具の消耗時期も略一致し、各研削ヘッドとも同時に円盤
状研削工具を交換すればよいので、サービス性を向上さ
せることができる。また、フランジ内面用研削ヘッドの
工具軸を工具軸首振り・固定機構によって左右180°
のいずれかに向かせることで、左右のフランジの内面に
対し1つの円盤状研削工具で研削できるので、円盤状研
削工具が工具軸の両端にではなく一端にしかない分、円
盤状研削工具の研削作用面から研削ヘッドの反対端まで
の寸法が短くてすみ、左右のフランジ間の寸法の小さい
H形鋼まで研削することができる。さらに、円盤状研削
工具は偏摩耗することがないので、被研削面は常に一定
の面精度を保つことになる。そして、H形鋼の長手方向
途中位置における穿孔箇所に対してもその両端部分と同
様に研削することができる。このことは、請求項2のも
のについても言えることである。
【0089】本発明の請求項2に係わるH形鋼用面研削
装置によれば、水平方向に向く工具軸の両端部に円盤状
研削工具を取り付けることで、左右のフランジの内面を
工具軸両端部の円盤状研削工具によってそれぞれ左右個
別に研削でき、工具軸首振り・固定機構を不要にしてフ
ランジ内面用研削ヘッドの構造の簡略化を図ることがで
きる。
【0090】本発明の請求項3に係わるH形鋼用面研削
装置によれば、フレームを送材方向と平行に移動させる
フレーム駆動機構を設けることで、相対的な移動距離の
長短に応じてフレーム駆動機構および送材手段を使い分
けることができ、特に重い大型のH形鋼の研削を行う場
合に正確かつ軽快に位置決め動作を行うことができる。
【0091】本発明の請求項4に係わるH形鋼用面研削
装置によれば、記憶手段に記憶されている位置データに
基づいてH形鋼を加工すべき位置まで搬送し、各研削ヘ
ッドを左右動および上下動させてH形鋼のウエブおよび
上下フランジの要部を自動的に研削することで、作業能
率の向上、作業環境の改善および人件費の削減を実現す
ることができる。
【0092】さらに、本発明の請求項5に係わるH形鋼
用面研削装置によれば、上下に対峙する一対の各研削ヘ
ッドのうちの一方を直接的に変位させる単一のアクチュ
エータによって、他方の研削ヘッドを一方の研削ヘッド
に対しワイヤを介して左右方向に連動して変位させるの
で、一対の研削ヘッドの左右動を単一の油圧シリンダで
同期させ、非常にシンプルな構成にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わるH形鋼用面研
削装置の平面図である。
【図2】同H形鋼用面研削装置の右側面図である。
【図3】同H形鋼用面研削装置をフランジ内面用研削ヘ
ッドおよびフランジ外面用研削ヘッド側(前方側)から
視た図である。
【図4】同H形鋼用面研削装置をウエブ面用研削ヘッド
側(後方側)から視た図である。
【図5】図1のC−C線において切断した断面図であ
る。
【図6】同H形鋼用面研削装置の制御系統の構成を示す
ブロック図である。
【図7】同じく上側のフランジ内面用研削ヘッドを左右
方向に沿う面で切断した縦断面図である。
【図8】同じく上側のフランジ内面用研削ヘッド上部を
前後方向に沿う面で切断した縦断面図である。
【図9】同じく上側のフランジ内面用研削ヘッドを保持
ケースの上端部付近において水平方向に沿う面で切断し
た横断面図である。
【図10】同じく首振り・固定機構を水平方向に沿う面
で切断した横断面図である。
【図11】(a)は、同じくフランジ外面用研削ヘッド
による研削パターンを説明する説明図である。(b)
は、同じくフランジ内面用研削ヘッドによる研削パター
ンを説明する説明図である。(c)は、同じくウエブ面
用研削ヘッドによる研削パターンを説明する説明図であ
る。
【図12】本発明の第2の実施形態に係わるH形鋼用面
研削装置をフランジ内面用研削ヘッドおよびフランジ外
面用研削ヘッド側(前方側)から視た図である。
【図13】同じく上側のフランジ内面用研削ヘッドを左
右方向に沿う面で切断した縦断面図である。
【図14】本発明の第3の実施形態に係わるH形鋼用面
研削装置をフランジ内面用研削ヘッドおよびフランジ外
面用研削ヘッド側(前方側)から視た図である。
【図15】本発明の第4の実施形態に係わるH形鋼用面
研削装置をウエブ面用研削ヘッド側(後方側)から視た
図である。
【図16】本発明の他の実施形態に係わるH形鋼用面研
削装置の平面図である。
【図17】同H形鋼用面研削装置の右側面図である。
【図18】穿孔加工されて半製品となったH形鋼の斜視
図である。
【図19】製品となったH形鋼の使用状態を示す斜視図
である。
【図20】従来の手作業によるH形鋼の面研削作業の説
明図である。
【符号の説明】
1 送材装置(送材手段) 10 油圧シリンダ(フレーム駆動機構) 21,22 ウエブ面用研削ヘッド 23,24 フランジ内面用研削ヘッド 25,26 フランジ外面用研削ヘッド 21a〜26a 砥石軸(工具軸) 27d,27e,28d,28e,29d,29e油圧
シリンダ(研削ヘッド駆動機構) 23´,24´ フランジ内面用研削ヘッド 23a´,24a´ 砥石軸(工具軸) 4 測長装置(測長手段) 5 端面検出装置(端面検出手段) 6 記憶装置(記憶手段) 7 制御装置(制御手段) 81,91 第1ワイヤ(ワイヤ) 84,94 第2ワイヤ(ワイヤ) A1,A2 ロ字形フレーム(フレーム) A11,A12 水平梁部(水平部分) K 首振り・固定機構 M H形鋼 Ma,Mb フランジ Mc ウエブ W ディスク砥石(円盤状研削工具) X1,X2,X3,X4,X5H形鋼用面研削装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 H形鋼におけるウエブおよび両フランジ
    の要部をそれぞれ研削するH形鋼用面研削装置であっ
    て、 ロの字形のフレームと、 研削すべきH形鋼をそのウエブが水平となるH字状にし
    た状態で上記フレームの内側を貫通するように長手方向
    に搬送する送材手段と、 上記フレームの上下の水平部分に沿ってそれぞれ左右動
    自在かつ上下動自在に支承され、それぞれ工具軸を鉛直
    方向に向かせた上下一対のウエブ面用研削ヘッドと、 上記フレームの上下の水平部分に沿ってそれぞれ左右動
    自在かつ上下動自在に支承され、それぞれ工具軸を水平
    方向左向きおよび水平方向右向きのいずれかに向かせる
    工具軸首振り・固定機構を有する上下一対のフランジ内
    面用研削ヘッドと、 この各フランジ内面用研削ヘッドを挟んで左右に対峙す
    る上記フレームの対峙位置においてそれぞれ左右動自在
    かつ上下動自在に支承され、それぞれ工具軸を水平方向
    に向かせた左右一対のフランジ外面用研削ヘッドと、 上記各研削ヘッドの工具軸の一端部にそれぞれ回転一体
    に連結され、それぞれの研削作用面をウエブの上下両面
    および両フランジの内外両面に押し付けることによって
    ウエブの上下両面および両フランジの内外両面を研削す
    る円盤状研削工具と、 上記各研削ヘッドをそれぞれ左右方向および上下方向に
    変位させる研削ヘッド移動機構とを備えていることを特
    徴とするH形鋼用面研削装置。
  2. 【請求項2】 H形鋼におけるウエブおよび両フランジ
    の要部をそれぞれ研削するH形鋼用面研削装置であっ
    て、 ロの字形のフレームと、 研削すべきH形鋼をそのウエブが水平となるH字状にし
    た状態で上記フレームの内側を貫通するように長手方向
    に搬送する送材手段と、 上記フレームの上下の水平部分に沿ってそれぞれ左右動
    自在かつ上下動自在に支承され、それぞれ工具軸を鉛直
    方向に向かせた上下一対のウエブ面用研削ヘッドと、 上記フレームの上下の水平部分に沿ってそれぞれ左右動
    自在かつ上下動自在に支承され、工具軸を水平方向に向
    かせた上下一対のフランジ内面用研削ヘッドと、 上記各フランジ内面用研削ヘッドを挟んで左右に対峙す
    る上記フレームの対峙位置においてそれぞれ左右動自在
    かつ上下動自在に支承され、それぞれ工具軸を水平方向
    に向かせた左右一対のフランジ外面用研削ヘッドと、 上記ウエブ面用研削ヘッドおよびフランジ外面用研削ヘ
    ッドの工具軸の一端部と上記フランジ内面用研削ヘッド
    の工具軸の両端部とにそれぞれ回転一体に連結され、そ
    れぞれの研削作用面をウエブの上下両面および両フラン
    ジの内外両面に押し付けることによってウエブの上下両
    面および両フランジの内外両面を研削する円盤状研削工
    具と、 上記各研削ヘッドをそれぞれ左右方向および上下方向に
    変位させる研削ヘッド移動機構とを備えていることを特
    徴とするH形鋼用面研削装置。
  3. 【請求項3】 上記フレームには、このフレームを送材
    手段による送材方向と平行に移動させるフレーム駆動機
    構が設けられており、 上記各研削ヘッドのH形鋼長手方向への位置決めは、上
    記フレーム駆動機構及び送材手段の双方を選択的に駆動
    して行うように構成されていることを特徴とするH形鋼
    用面研削装置。
  4. 【請求項4】 上記送材手段による送材距離を測定する
    測長手段と、 上記送材手段により搬送されるH形鋼の搬送方向端面位
    置を検出する端面検出手段と、 あらかじめ入力されたH形鋼の加工すべき位置データを
    記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶された位置データ並びに上記測長手
    段および端面検出手段からの出力に基づき上記送材手段
    並びに研削ヘッド移動機構を制御する制御手段とを備え
    ていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか
    1つに記載のH形鋼用面研削装置。
  5. 【請求項5】 上記研削ヘッド移動手段としては、上下
    に対峙する一対の各研削ヘッドのうちの一方を直接的に
    変位させる単一のアクチュエータが適用されており、 他方の研削ヘッドは、上記一方の研削ヘッドに対し、左
    右方向に連動して変位可能とするようにワイヤを介して
    連結されていることを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載のH形鋼用面研削装置。
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