JP2002037128A - 車両用フード装置 - Google Patents

車両用フード装置

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JP2002037128A JP2000223687A JP2000223687A JP2002037128A JP 2002037128 A JP2002037128 A JP 2002037128A JP 2000223687 A JP2000223687 A JP 2000223687A JP 2000223687 A JP2000223687 A JP 2000223687A JP 2002037128 A JP2002037128 A JP 2002037128A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を減らしてコストを抑えることがで
きる車両用フード装置を提供する。 【解決手段】 車両用フード装置20は、通常時には下
部ブラケット31に第2リンク60を載せ、第2リンク
60とフード21とを結ぶヒンジピン68をヒンジ中心
としてフード21の開閉を行い、障害物18が衝突した
ときアクチュエータ24でフード21を持ち上げ、伸張
した第1・第2リンク50,60でフード21の上昇位
置を決める如くに、連結リンク機構兼用のヒンジ手段3
0を備える。ヒンジ手段30は、アクチュエータ24の
作動で外れるが通常のフード開閉力では結合状態を維持
するストッパ爪40で、第2リンク60を下部ブラケッ
ト31につなぐことにより、通常時でのフード21の浮
上りを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフードを持上げるこ
とによりフードの変形量を充分に確保して衝撃を吸収す
る車両用フード装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用フード装置のなかには、走行中の
車両が障害物に衝突したときに、フードを所定量持上
げ、その持上げた位置で保持させるものがある。フード
を持上げることで、下方への変形可能量を増大させ、衝
突エネルギーの吸収量を増加させることができる。この
種の車両用フード装置としては、例えば、特開平10−
258774号公報「跳ね上げ式フード」が知られてお
り、この技術を次図で説明する。
【0003】図9は従来の車両用フード装置の側面図で
あり、フードを閉じた状態を示す。車両用フード装置1
00は、車体101にブラケット102を取り付け、ブ
ラケット102に案内孔102aを形成し、案内孔10
2aに下部ピン103でリンク105の下端を取り付
け、リンク105の上端を上部ピン106でフードアー
ム107に連結したものである。
【0004】ブラケット102には、固定ピン110で
ロック片111を取り付け、ロック片111に引張りば
ね114を掛け、引張りばね114のばね力でロック片
111の爪112を上部ピン106に押し付ける。これ
により、上部ピン106をブラケット102のU字溝1
02bに保持して、リンク105の上昇を防ぐことがで
きる。リンク105の上昇を防ぐことで、通常時でのフ
ード108の浮上がりを防止してフード108のがたつ
きを防ぐことができる。
【0005】一方、車両が障害物に衝突したときには、
ロック片111の爪112を上部ピン106から外して
リンク105をフリーにすることにより、フード108
を所定の持上げ位置まで持上げることができる。次図
で、フード108を持上げる例を説明する。
【0006】図10は従来の車両用フード装置の作用説
明図であり、フードを持上げる状態を示す。車両が障害
物に衝突するとアクチュエータ(図示せず)が作動して
フード108に持上げ力がかかる。同時に、ロック片1
11に矢印の如くロック解除力Fをかけて、ロック片1
11を固定ピン110を中心にして矢印aの如く回転す
る。ロック片111の爪112が上部ピン106から外
れて、リンク105がフリーになる。
【0007】このため、フード108に合せて上部ピン
106が矢印bの如く上昇すると共に下部ピン103が
矢印cの如く案内孔102aに沿って移動する。この結
果、フード108が所定量持上がり、フード108の下
方への変形可能量を増大させて、衝突エネルギーの吸収
量を増加させることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、通常時のフー
ド108のがたつきをなくすためには、上部ピン106
をロック片111の爪112でロックしなければならな
い。このため、ロック片111やロック片111をロッ
ク位置に保持する引張りばね114が必要である。一
方、車両が衝突したときにフード108を持上げるため
には、ロック位置のロック片111をアンロック位置に
操作しなければならない。このため、ロック片111を
アンロック状態に操作する操作機構が必要である。従っ
て、車両用フード装置100の部品点数が多くなり、そ
のことがコストアップの要因になる。
【0009】そこで、本発明の目的は、部品点数を減ら
してコストアップを抑えることができる車両用フード装
置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、車体側のブラケットにピンを介して第1
リンクをスイング可能に取付け、この第1リンクに連結
ピンを介して第2リンクをスイング可能に取付け、この
第2リンクにヒンジピンを介して車両前部のフードを取
付け、通常時には第2リンクとフードとを結ぶヒンジピ
ンをヒンジ中心として、フードの開閉を行い、車両に障
害物が衝突したときにはアクチュエータの作用でフード
を持ち上げ、伸張した第1・第2リンクでフードの上昇
位置を決める如くに、連結リンク機構兼用のヒンジを備
えた車両用フード装置において、アクチュエータが作動
したときには外れるが通常のフード開閉力では結合状態
を維持する剛性を有するストッパ爪で、前記第2リンク
をブラケットにつなぐことにより、通常時でのフードの
浮上りを防止する様にしたことを特徴とする。
【0011】第2リンクをストッパ爪でブラケットにつ
なぐことにより、通常時でのフードの浮上りを防止す
る。ストッパ爪を備えるだけで、フードの浮き上がりに
よるがたつきことを防ぐことができる。従って、簡単な
構成でフードの浮上りによるがたつきを防ぐことができ
るので部品点数を減らすことができる。
【0012】ところで、従来技術によれば連結リンクを
伸張する際に、操作機構でロックを解除する必要があ
る。このため、ロック解除用の専用部材として操作機構
が必要になり部品点数が多くなる。この点、請求項1
は、アクチュエータが作動したときに、その持上げ力で
ストッパ爪を第2リンクから外すことで、ロックを解除
するので、ロックを解除するための特別な操作機構が不
要となる。そのため、部品点数をさらに減らすことがで
きる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
基づいて以下に説明する。ここで、「前」、「後」は運
転者から見た方向に従い、図中のFrは前側、Rrは後
側を示す。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
【0014】図1は本発明に係る車両用フード装置を取
り付けた車両の側面図である。車両10は、左右のフロ
ントフェンダ12(左側のみ図示する)間にエンジンル
ーム14を形成し、エンジンルーム14の上方で且つフ
ロントガラス16の前方に衝撃を吸収する車両用フード
装置20を配置したものである。この車両用フード装置
20は、車両10が障害物18に衝突したときに、車両
前部のフード21を想像線で示す位置まで持上げるとと
もに、その持上げた位置にフード21を保持するもので
ある。以下、車両用フード装置20について詳しく説明
する。
【0015】車両用フード装置20は、エンジンルーム
14の上部開口を塞ぐ前開き形式のフード21と、フー
ド21の左右後端を押上げてフード21を想像線で示す
位置まで持上げる左右のアクチュエータ24(左側のみ
を示す)と、車両10が障害物18に衝突したことを検
出するバンパセンサ26と、センサ26からの検出信号
に基づいてアクチュエータ24に駆動信号を伝える制御
部29と、フード21の左右後端を支えてフード21を
想像線で示す持上げ位置に保持する左右のヒンジ(ヒン
ジ手段)30(左側のみを示す)とからなる。
【0016】なお、アクチュエータ24は左右共通部品
であり、ヒンジ手段30も左右共通部品である。以下、
左側のアクチュエータ24及び左側のヒンジ手段30に
ついて説明して、右側のアクチュエータ24及び右側の
ヒンジ手段30の説明は省略する。
【0017】フード21は、例えばエンジンルーム14
の修理点検のために後部のヒンジピンを支点にして前部
を開放可能に構成し、車体フレーム17にロックするた
めのフードロック22を前部に取り付けたものである。
アクチュエータ24は、車体フレーム17に取付けたも
のであって、インフレータのガス発生剤を点火してガス
を発生させ、そのガスでロッド25を上昇させることに
より、ロッド25でフード21を想像線の位置まで持ち
上げるものである。
【0018】図2は本発明に係る車両用フード装置の側
面図である。ヒンジ手段30は、車体フレーム17に下
部ブラケット31を取付け、フード21の後端に上部ブ
ラケット41を取付け、上部ブラケット41と下部ブラ
ケット31とに第1リンク50及び第2リンク60を掛
け渡したものである。以下、ヒンジ手段30について詳
しく説明する。
【0019】ヒンジ手段30は、下部ブラケット31に
第1リンク50の下端50aをピン55を介してスイン
グ可能に取付け、この第1リンク50の上端50bに第
2リンク60の下端60aを連結ピン66を介してスイ
ング可能に取付け、この第2リンク60の上端60bを
上部ブラケット41にヒンジピン68を介して取付けた
ものである。
【0020】このヒンジ手段30は、通常時には下部ブ
ラケット31の第1ストッパ38に第2リンク60の載
せ部64を載せ、この第2リンク60とフード21とを
結ぶヒンジピン68をヒンジ中心として、フード21の
開閉を行い、図1に示す車両10に障害物18が衝突し
たときにはアクチュエータ24の作用でフード21を持
ち上げ、伸張した第1・第2リンク50,60でフード
21の上昇位置を決める連結リンク機構兼用のヒンジで
ある。
【0021】加えて、ヒンジ手段30は、第2リンク6
0を下部ブラケット31につなぐストッパ爪40を下部
ブラケット31に備える。ストッパ爪40は、アクチュ
エータ24が作動したときには第2リンク60から外れ
るが、通常のフード開閉力では結合状態を維持する剛性
を有し、通常時でのフード21の浮上りを防止する。
【0022】図3は本発明に係る車両用フード装置に備
えたヒンジ手段の分解斜視図である。下部ブラケット3
1は、車体フレーム17(図2示す)にボルト32,3
2(一個のみ図示する)で取り付ける座33と、座33
から車体フレーム17の外側に向けて斜め上方に延した
第1折曲部34と、第1折曲部34から鉛直に立上げた
第2折曲部35と、第2折曲部35から車体フレーム1
7の内側に向けて斜め上方に延した第3折曲部36と、
第3折曲部36から鉛直に立上げた略台形状の第4折曲
部37と、第4折曲部37の上端から上方に延し車体内
側に折り曲げた第1ストッパ38と、第1ストッパ38
に隣接した第2ストッパ39と、第4折曲部37の上端
から上方に延し車体フレーム17の内側に折り曲げたス
トッパ爪40とからなる。第4折曲部37はピン55を
差し込むための孔37aを備える。
【0023】上部ブラケット41は、フード21(図2
に示す)の裏面にボルト42,42で取り付けるために
略L字形に形成した部材であって、鉛直部43の後部に
ヒンジピン68を差し込むための孔43aを備え、孔4
3aの近傍に折曲片からなるストッパ44を備える。第
1リンク50は、図2に示すように略L字形に形成した
部材で、下端50aの下孔にピン55を差し込むととも
にストッパ53を備え、上端50bの上孔に連結ピン6
6を差し込んだものである。
【0024】第2リンク60は、図2に示すように略L
字形に形成した部材で、下端60aに連結ピン66を差
し込む下孔61aを開け、この下孔61aの近傍にスト
ッパ62を備え、上端60bにヒンジピン68を差し込
む上孔61bを開け、この上孔61bの近傍にストッパ
爪40を差し込むストッパ孔63を開け、ストッパ孔6
3の近傍に下部ブラケット31の第1ストッパ38に載
置可能な載せ部64を備える。なお、それぞれのストッ
パ38,39,44,53,62の役割については図5
〜図8で詳しく説明する。
【0025】次に、図3に基づいてヒンジ手段30の組
付け手順の一例を説明する。先ず、第1リンク50の下
孔にピン55を差し込み、このピン55を下部ブラケッ
ト31の孔37aに差し込んで加締める。これにより、
第1リンク50を下部ブラケット31にスイング自在に
取付ける。次に、上部ブラケット41の孔43aにヒン
ジピン68を差し込み、このヒンジピン68を第2リン
ク60の上孔61bに差し込んで加締める。これによ
り、第2リンク60を上部ブラケット41にスイング自
在に取付ける。
【0026】次いで、第2リンクのストッパ孔63にス
トッパ爪40を差し込むとともに、連結ピン66で第1
リンク50及び第2リンク60を連結し、連結ピン66
を加締める。これにより、第1リンク50及び第2リン
ク60を互いにスイング自在に連結し、かつストッパ爪
40で第2リンク60を下部ブラケット31につなぐ。
【0027】このように、第1、第2リンク50,60
及び上部ブラケット41を下部ブラケット31に組付け
た状態で、下部ブラケット31をボルト32,32で車
体フレーム17(図2に示す)に取付ける。最後に、上
部ブラケット41をボルト42,42でフード21(図
2に示す)に取付ける。これで、ヒンジ手段30を図2
の状態、すなわち第1・第2リンク50,60を折り畳
んだ状態に組み付ける作業を完了する。
【0028】このヒンジ手段30は、図2に示す第1・
第2リンク50,60の折り畳み状態において、第2リ
ンク60の載せ部64を下部ブラケット31の第1スト
ッパ38に載せた状態とすることができる。このため、
第2リンク60の下方への移動を第1ストッパ38で規
制して、フード21を安定した状態に支えることができ
る。
【0029】また、ヒンジ手段30は、図2に示すよう
に下部リンク31の傾斜部31aに沿って第2リンク6
0を配置することで、第2リンク60を車両前方に向け
て下向きに傾斜させることができる。このため、下部ブ
ラケット31のピン55取付け位置を車体フレーム17
から比較的高い位置に設定することができる。これによ
り、フード21に障害物が当った際に潰れやすいように
下部ブラケット31の形状を決めることができる。な
お、下部ブラケット31の形状については図4で詳しく
説明する。
【0030】図4は図2の4−4線断面図である。下部
ブラケット31は、例えば軟鋼で形成した部材で、第2
折曲部35、第3折曲部36及び第4折曲37部を略逆
コ字形に折り曲げて潰れやすい形状にした。このため、
下部ブラケット31に上方からの荷重がかかったとき、
第2折曲部35、第3折曲部36及び第4折曲部37を
潰して衝撃を吸収することができる。
【0031】また、下部ブラケット31の第4折曲部3
7にピン55で第1リンク50を取り付け、下部ブラケ
ット31のストッパ爪40を第2リンク60のストッパ
孔63に差し込み、第2リンク60をヒンジピン68で
上部ブラケット41に取り付けた状態を示す。
【0032】ストッパ爪40は、下部ブラケット31と
同じ軟鋼で形成した部材であり、通常のフード開閉力や
通常の車両走行時にはストッパ孔63に差し込んだ結合
状態を維持することができ、アクチュエータ24が作動
したときには変形してストッパ孔63から外れるように
剛性を設定した部材である。
【0033】このため、ストッパ爪40で第2リンク6
0を下部ブラケット31につなぐこと、すなわちストッ
パ爪40をストッパ孔63に差し込むことにより、第1
・第2リンク50,60の伸張を防いで、通常時でのフ
ード21の浮上りを防止することができる。ストッパ爪
40を備えるだけで、例えば車両走行中にフード21の
浮上りによるがたつきことを防ぐことができるので部品
点数を減らすことができる。
【0034】一方、ストッパ爪40は、アクチュエータ
24(図2に示す)が作動したときには、アクチュエー
タ24の持上げ力で変形して第2リンク60のストッパ
孔63から外れるので、従来技術のロック解除用の操作
機構を省くことができる。このため、部品点数をさらに
減らすことができる。
【0035】図5(a),(b)は本発明に係る車両用
フード装置の第1作用説明図であり、エンジンルームの
修理点検のためにフードを開ける例を説明する。(a)
において、ストッパ爪40をストッパ孔63に差し込む
ことで第1・第2リンク50,60を折り畳んだ状態に
保ち、この状態でフード21前部のフードロック機構2
2(図1に示す)を解除して、フード21の後端側のヒ
ンジピン68を軸にして矢印の如く開ける。
【0036】(b)において、フード21を全開位置ま
で開けることにより、上部ブラケット41のストッパ4
4が下部ブラケット31の第1ストッパ38に当り、フ
ード21のそれ以上の開放を規制する。この場合、第2
リンク60をヒンジピン68を軸にして時計廻り方向に
回転させようとする力が働くが、ストッパ爪40をスト
ッパ孔63に差し込んであるので第2リンク60の回転
を阻止することができる。フード21を開くことによ
り、エンジンルーム内の機器を上方から保守・点検を行
うことができる。
【0037】次に、車両用フード装置20の作用を説明
する。先ず、図1に戻って、車両10の走行中に障害物
18に衝突すると、バンパセンサ26が衝突を検出して
センサ26から制御部29に検出信号を伝える。制御部
29からアクチュエータ24に駆動信号を伝え、アクチ
ュエータ24にロッド25を突出させようとするガス圧
がかかる。アクチュエータ24のロッド25にガス圧が
作用することにより、ロッド25をガス圧で瞬時に上昇
させてフード21に矢印の如くF1の持上げ力をかけ
る。
【0038】次に、図4に示すようにフード21にF1
の持上げ力をかけることで、上部ブラケット41、ヒン
ジピン68及び第2リンク60のストッパ孔63を介し
てストッパ爪40を上方に持ち上げようとする力F2が
かかる。これにより、ストッパ爪40を上方に延びるよ
うに変形させてストッパ孔63から外す。
【0039】図6(a),(b)は本発明に係る車両用
フード装置の第2作用説明図であり、(b)は(a)の
b−b線断面図を示す。(a)において、ストッパ爪4
0がストッパ孔63から外れることにより、第2リンク
60が連結ピン66を軸にして反時計廻り方向にスイン
グし、同時に第1リンク50がピン55を軸にして時計
廻り方向にスイングする。よって、第1・第2リンク5
0,60が伸張を開始することにより、フード21をフ
ードロック機構22(図1に示す)を軸にして矢印の
如く上昇をする。(b)は、ストッパ爪40が上方に延
びることで変形し、ストッパ孔63から外れた状態を示
す。
【0040】図7は本発明に係る車両用フード装置の第
3作用説明図である。第1・第2リンク50,60が伸
張してピン55、連結ピン66及びヒンジピン68が直
線70上に位置する。これにより、第1・第2リンク5
0,60でフード21の上昇を規制し、フード21を上
限位置P1に静止させる。
【0041】フード21が静止した後、フード21の自
重でフードが下降しようとする。よって、フード21の
自重が第1・第2リンク50,60にかかり、第1・第
2リンク50,60を折り畳もうとする。しかし、ピン
55、連結ピン66及びヒンジピン68が直線70上に
位置しているので、フード21の自重がかかっても第1
・第2リンク50,60は折り畳まれない。このため、
第1・第2リンク50,60でフード21を保持するこ
とができる。
【0042】この状態で、フード21に障害物18が落
下すると、外力F3が矢印の如くかかる。これにより、
第1リンク50をピン55を軸にして車両後方へ倒そう
とする力がかかるが、下部ブラケット31の第2ストッ
パ39に第1リンク50のストッパ53を当てること
で、第1リンク50が車両後方へ倒れることを阻止する
ことができる。
【0043】同時に、第2リンク50を連結ピン66を
軸にして車両前方へ倒そうする力がかかるが、第1リン
ク50に第2リンク60のストッパ62を当てること
で、第2リンク60が車両前方へ倒れることを阻止する
ことができる。従って、第1・第2リンク50,60を
伸張状態に維持することができるので、ヒンジ手段30
でフード21を所定量持ち上げた上限位置P1に保持す
ることができる。
【0044】図8は本発明に係る車両用フード装置の第
4作用説明図である。フード21を想像線で示す位置か
ら実線で示す位置まで所定量持ち上げることにより、フ
ード21からエンジンルーム14に収納したエンジン等
の機器19までの距離を大きくすることができる。従っ
て、フード21の下向きの変形量を充分に確保すること
ができる。このため、障害物18がフード21に落下し
て矢印の如く外力F3がかかっても、フード21の凹み
部21aを想像線で示すように大きく確保することがで
きる。従って、障害物18に及ぼす衝撃を確実に吸収す
ることができる。
【0045】加えて、図4に示すように下部ブラケット
31の第2折曲部35、第3折曲部36及び第4折曲3
7部を略逆コ字形に折り曲げて潰れやすい形状にした。
よって、障害物18がフード21に落下して矢印の如く
外力F3がかかった際に、第2折曲部35、第3折曲部
36及び第4折曲部37を潰して衝撃を吸収することが
できる。従って、障害物18に及ぼす衝撃をより確実に
吸収することができる。
【0046】また、フード21に生じる凹み部21aの
凹み量を想像線で示すように大きくしても、凹み部21
aがエンジンルームの機器19に当ることがないので、
機器19を障害物18から保護することができる。
【0047】なお、前記実施の形態では、下部ブラケッ
ト31の上端にストッパ爪40を形成した例について説
明したが、ストッパ爪40の配置箇所は任意に設定して
もよい。また、第2リンク60を下部ブラケット31に
つなぐ手段として、ストッパ爪40を第2リンク60の
ストッパ孔63に差し込む例について説明したが、スト
ッパ爪40を第2リンク60の上辺にかけて、第2リン
ク60を下部ブラケット31につなぐことも可能であ
る。さらに、ストッパ爪40を第1リンク50及び第2
リンク60の両方のリンクにストッパ爪を差し込むよう
にしてもよい。また、前記実施の形態では、下部ブラケ
ット31及びストッパ爪40を軟鋼で形成した例につい
て説明したが、材料はこれに限らない。
【0048】前記実施の形態では、アクチュエータ24
やヒンジ手段30を車体フレーム17の左右側に各々2
個取り付けた例を説明したが、アクチュエータ24及び
ヒンジ手段30は車体フレーム17の一方の側に取り付
けるだけでもよい。これにより、部品点数をより減らし
てコストアップをより抑えることができる。また、アク
チュエータ24を車体フレーム17に取り付けたが、例
えばアクチュエータ24をフード21側に取り付けても
よい。
【0049】前記実施の形態では、フード21が上限位
置P1に到達するまでアクチュエータ24のロッド25
で持上げる例について説明したが、アクチュエータ24
のロッド25でフード21を蹴り上げるようにしてもよ
い。ロッド25のストロークを小さくすることができる
ので、アクチュエータ24の小型化を図ることができ
る。
【0050】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、第2リンクをストッパ爪でブラケッ
トにつなぐことにより、通常時でのフードの浮上りを防
止する。ストッパ爪を備えるだけで、フードの浮き上が
りによるがたつきことを防ぐことができる。従って、簡
単な構成でフードの浮き上がりによるがたつき防ぐこと
ができるので部品点数を減らすことができる。
【0051】また、アクチュエータが作動したときに、
その持上げ力でストッパ爪を第2リンクから外すこと
で、ロックを解除するので、ロックを解除するための特
別な操作機構が不要となる。そのため、構成をより簡単
にして部品点数をさらに減らすことができる。従って、
車両用フード装置のコストアップを抑えることができ
る。
【0052】加えて、部品点数を減らすことにより、フ
ードのがたつき防止用装置を小型にすることができるの
で、設計の自由度が増す。さらに、部品点数を減らすこ
とにより組付け作業を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用フード装置を取り付けた車
両の側面図
【図2】本発明に係る車両用フード装置の側面図
【図3】本発明に係る車両用フード装置に備えたヒンジ
手段の分解斜視図
【図4】図2の4−4線断面図
【図5】本発明に係る車両用フード装置の第1作用説明
【図6】本発明に係る車両用フード装置の第2作用説明
【図7】本発明に係る車両用フード装置の第3作用説明
【図8】本発明に係る車両用フード装置の第4作用説明
【図9】従来の車両用フード装置の側面図
【図10】従来の車両用フード装置の作用説明図
【符号の説明】
10…車両、17…車体(車体フレーム)、18…障害
物、20…車両用フード保持装置、21…フード、24
…アクチュエータ、30…ヒンジ(ヒンジ手段)、31
…ブラケット(下部ブラケット)、40…ストッパ爪、
50…第1リンク、55…ピン、60…第2リンク、6
3…ストッパ孔、66…連結ピン、68…ヒンジピン。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側のブラケットにピンを介して第1
    リンクをスイング可能に取付け、この第1リンクに連結
    ピンを介して第2リンクをスイング可能に取付け、この
    第2リンクにヒンジピンを介して車両前部のフードを取
    付け、通常時には第2リンクとフードとを結ぶヒンジピ
    ンをヒンジ中心として、フードの開閉を行い、車両に障
    害物が衝突したときにはアクチュエータの作用でフード
    を持ち上げ、伸張した第1・第2リンクでフードの上昇
    位置を決める如くに、連結リンク機構兼用のヒンジを備
    えた車両用フード装置において、 アクチュエータが作動したときには外れるが通常のフー
    ド開閉力では結合状態を維持する剛性を有するストッパ
    爪で、前記第2リンクをブラケットにつなぐことによ
    り、通常時でのフードの浮上りを防止する様にしたこと
    を特徴とする車両用フード装置。
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