JP2002019063A - 容器成型用合成樹脂シート材料と合成樹脂シート製食品容器 - Google Patents
容器成型用合成樹脂シート材料と合成樹脂シート製食品容器Info
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- JP2002019063A JP2002019063A JP2000209682A JP2000209682A JP2002019063A JP 2002019063 A JP2002019063 A JP 2002019063A JP 2000209682 A JP2000209682 A JP 2000209682A JP 2000209682 A JP2000209682 A JP 2000209682A JP 2002019063 A JP2002019063 A JP 2002019063A
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- resin sheet
- sheet material
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- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/80—Packaging reuse or recycling, e.g. of multilayer packaging
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- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 食品等の包装容器用に好適な、衝撃強度、耐
熱性、成型性に優れた性質を有する成型用の合成樹脂シ
ート材料並びに密閉性が優れた食品容器を提供する事。 【解決手段】 ポリブチレンテレフタレート樹脂から成
る中間層１の片面若しくは両面が、ポリエチレンテレフ
タレート樹脂又はコポリエステル樹脂からなるコーティ
ング層２で覆われた合成樹脂シート材料であり、食品容
器は、該シート材料を使用し、容器本体３と蓋体４の各
外周縁３１，４１の全周囲にわたって、相互に嵌合して
容器を密閉する凸条ａ、凹溝ｂのいずれかが形成されて
いる。
熱性、成型性に優れた性質を有する成型用の合成樹脂シ
ート材料並びに密閉性が優れた食品容器を提供する事。 【解決手段】 ポリブチレンテレフタレート樹脂から成
る中間層１の片面若しくは両面が、ポリエチレンテレフ
タレート樹脂又はコポリエステル樹脂からなるコーティ
ング層２で覆われた合成樹脂シート材料であり、食品容
器は、該シート材料を使用し、容器本体３と蓋体４の各
外周縁３１，４１の全周囲にわたって、相互に嵌合して
容器を密閉する凸条ａ、凹溝ｂのいずれかが形成されて
いる。
Description
【０００１】この発明は、主として弁当、お惣菜、小物
用品等の包装用具の材料として使用される合成樹脂シー
ト材料と、当該シート材料を使用した食品容器に関し、
特に耐熱性に優れて機械強度が大きく、衛生的で安価で
ある合成樹脂シート材料に関する。
用品等の包装用具の材料として使用される合成樹脂シー
ト材料と、当該シート材料を使用した食品容器に関し、
特に耐熱性に優れて機械強度が大きく、衛生的で安価で
ある合成樹脂シート材料に関する。
【０００２】
【従来の技術】この様な用途向けの包装用具は、合成樹
脂シートをブロー成型によって製造され、その材料は価
格、環境衛生並びにリサイクルの立場からポリエチレン
テレフタレート樹脂（以下ＰＥＴと略称する）のシート
が多用されている。
脂シートをブロー成型によって製造され、その材料は価
格、環境衛生並びにリサイクルの立場からポリエチレン
テレフタレート樹脂（以下ＰＥＴと略称する）のシート
が多用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記したＰＥＴは、電
気特性、耐薬品性は優れているが包装具に必須の衝撃強
度、耐熱性、成型性が十分でなく、そのため衝撃強度不
足によって亀裂が入ったり、傷が付きやすく、外観を損
じて包装具としての機能を失うこともあり、また耐熱性
が低いので例えば高温の湯に晒されたり、電子レンジ加
熱等によって変形を生じ、さらに成型性が良くないため
に正確な形状に仕上がらないという欠点があった。この
欠点を解消しようとしてガラス繊維を充填した強化プラ
スチックとすることが提案されているが、透明性が悪く
なるので用途によっては使用することができず、また、
リサイクルするにも難点があるという解決すべき課題を
有していた。
気特性、耐薬品性は優れているが包装具に必須の衝撃強
度、耐熱性、成型性が十分でなく、そのため衝撃強度不
足によって亀裂が入ったり、傷が付きやすく、外観を損
じて包装具としての機能を失うこともあり、また耐熱性
が低いので例えば高温の湯に晒されたり、電子レンジ加
熱等によって変形を生じ、さらに成型性が良くないため
に正確な形状に仕上がらないという欠点があった。この
欠点を解消しようとしてガラス繊維を充填した強化プラ
スチックとすることが提案されているが、透明性が悪く
なるので用途によっては使用することができず、また、
リサイクルするにも難点があるという解決すべき課題を
有していた。
【０００４】そこで、本発明者は、ポリブチレンテレフ
タレート樹脂を主体とし、ポリエチレンテレフタレート
樹脂を含む共重合体を表面層として組み合わせ使用する
ことで、外表面が美しくて商品の包装容器に好適な、衝
撃強度、耐熱性、成型性に優れた性質を有する合成樹脂
シートを開発し、シートと共に該シートを使用した食品
容器を提供する事を目的とする。
タレート樹脂を主体とし、ポリエチレンテレフタレート
樹脂を含む共重合体を表面層として組み合わせ使用する
ことで、外表面が美しくて商品の包装容器に好適な、衝
撃強度、耐熱性、成型性に優れた性質を有する合成樹脂
シートを開発し、シートと共に該シートを使用した食品
容器を提供する事を目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の容器成型用合成樹脂シート材料と食品容器
を、実施例の図面と共通の符号を用いて説明すると、容
器成型用合成樹脂シート材料の構成は、ポリブチレンテ
レフタレート樹脂から成る中間層１の片面若しくは両面
が、ポリエチレンテレフタレート樹脂又はコポリエステ
ル樹脂からなるコーティング層２で覆われている。又、
食品容器は、前記容器成型用合成樹脂シート材料で成型
されている合成樹脂シート製食品容器であって、容器本
体３の外周縁３１と蓋体４の外周縁４１とに、互いに密
着嵌合する略コの字形とした凸条ａと凹溝ｂとの何れか
が、当該外周縁３１，４１の全周にわたって形成されて
いる。
の本発明の容器成型用合成樹脂シート材料と食品容器
を、実施例の図面と共通の符号を用いて説明すると、容
器成型用合成樹脂シート材料の構成は、ポリブチレンテ
レフタレート樹脂から成る中間層１の片面若しくは両面
が、ポリエチレンテレフタレート樹脂又はコポリエステ
ル樹脂からなるコーティング層２で覆われている。又、
食品容器は、前記容器成型用合成樹脂シート材料で成型
されている合成樹脂シート製食品容器であって、容器本
体３の外周縁３１と蓋体４の外周縁４１とに、互いに密
着嵌合する略コの字形とした凸条ａと凹溝ｂとの何れか
が、当該外周縁３１，４１の全周にわたって形成されて
いる。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明を実施するに当たっては、
中間層１の材質は、ポリブチレンテレフタレート樹脂
（以下ＰＢＴと略称する）であって、容器成型用として
厚さは包装具の用途に応じて一般的に０．１ｍｍ〜０．
４ｍｍ程度である。原材料として材料費節減のためにリ
サイクルによる再生原料を使用しても良い。このＰＢＴ
は融点が２２５℃と高く、吸水率が小さくて吸湿による
変形がなく、誘電正接値が低いこと、更には低比重、耐
薬品性に優れていることから本発明の目的に則した原材
料である。又、オレフィン系の樹脂であるから後述する
コーティング層との密着性が良好であることも好都合な
点である。
中間層１の材質は、ポリブチレンテレフタレート樹脂
（以下ＰＢＴと略称する）であって、容器成型用として
厚さは包装具の用途に応じて一般的に０．１ｍｍ〜０．
４ｍｍ程度である。原材料として材料費節減のためにリ
サイクルによる再生原料を使用しても良い。このＰＢＴ
は融点が２２５℃と高く、吸水率が小さくて吸湿による
変形がなく、誘電正接値が低いこと、更には低比重、耐
薬品性に優れていることから本発明の目的に則した原材
料である。又、オレフィン系の樹脂であるから後述する
コーティング層との密着性が良好であることも好都合な
点である。
【０００７】コーティング層２は、被包装物品に触れる
面の外観、容器としての成型性、衛生上の見地から、リ
サイクル原料でない非再生原材料のＰＥＴ若しくはコポ
リエステル樹脂を用いる。コポリエステル樹脂は、シク
ロヘキサンジメタノールとエチレングリコール及びテレ
フタル酸を原材料とする。コーティング層２が中間層１
の片面だけに施される場合は、当然容器の内側がコーテ
ィングされるように、容器の製造時に配慮すべきことは
いうまでもない。これらの樹脂は共に透明性が高く、曇
りが少なく、その上、光沢に優れている。ＰＥＴのガラ
ス転移温度は６９℃、又、コポリエステル樹脂のガラス
転移温度は８１℃と中間層１と比較すると低いが、その
ためにブロー成型又は真空成型を行った場合中間層１の
成型性を妨げる事なく生産性の低下を防ぎ、更に柔軟で
あることから中間層１がひび割れたり亀裂が入ったりす
ることを防止する作用がある。これらのコーティング層
２の厚さは１５ミクロン〜２０ミクロンであることが適
当である。コーティング層２の形成手段は、ＰＥＴ又は
コポリエステル樹脂の所定厚さの薄膜を作成して熱圧着
してもよいが、中間層１の押し出しと同時にその表面に
押し出し成型することによって、生産能率を高めること
が可能である。
面の外観、容器としての成型性、衛生上の見地から、リ
サイクル原料でない非再生原材料のＰＥＴ若しくはコポ
リエステル樹脂を用いる。コポリエステル樹脂は、シク
ロヘキサンジメタノールとエチレングリコール及びテレ
フタル酸を原材料とする。コーティング層２が中間層１
の片面だけに施される場合は、当然容器の内側がコーテ
ィングされるように、容器の製造時に配慮すべきことは
いうまでもない。これらの樹脂は共に透明性が高く、曇
りが少なく、その上、光沢に優れている。ＰＥＴのガラ
ス転移温度は６９℃、又、コポリエステル樹脂のガラス
転移温度は８１℃と中間層１と比較すると低いが、その
ためにブロー成型又は真空成型を行った場合中間層１の
成型性を妨げる事なく生産性の低下を防ぎ、更に柔軟で
あることから中間層１がひび割れたり亀裂が入ったりす
ることを防止する作用がある。これらのコーティング層
２の厚さは１５ミクロン〜２０ミクロンであることが適
当である。コーティング層２の形成手段は、ＰＥＴ又は
コポリエステル樹脂の所定厚さの薄膜を作成して熱圧着
してもよいが、中間層１の押し出しと同時にその表面に
押し出し成型することによって、生産能率を高めること
が可能である。
【０００８】上述した本発明による容器成型用合成樹脂
シート材料は、主体となる中間層１が融点２２５℃を有
するＰＢＴであるから、従来のＰＥＴ単体の樹脂と比較
して軟化温度が高く包装容器として耐熱性に優れてい
る。尚、ＰＢＴの融点は従来のブロー成型及び真空成型
で常用される成型温度の範囲内であり、成型性並びに容
器の生産性を阻害することはない。又、中間層１並びに
コーティング層２は高い透明性、熱安定性があり、給水
率が小さくて吸湿変形がなく、耐薬品性に優れている。
又、誘電正接値が低いので例えば電子レンジ加熱によっ
ても容器自体の発熱が少なく熱変形しない。主原料であ
るＰＢＴとして資源リサイクルによる再生ＰＢＴを使用
すれば、材料費を節減することが可能である。
シート材料は、主体となる中間層１が融点２２５℃を有
するＰＢＴであるから、従来のＰＥＴ単体の樹脂と比較
して軟化温度が高く包装容器として耐熱性に優れてい
る。尚、ＰＢＴの融点は従来のブロー成型及び真空成型
で常用される成型温度の範囲内であり、成型性並びに容
器の生産性を阻害することはない。又、中間層１並びに
コーティング層２は高い透明性、熱安定性があり、給水
率が小さくて吸湿変形がなく、耐薬品性に優れている。
又、誘電正接値が低いので例えば電子レンジ加熱によっ
ても容器自体の発熱が少なく熱変形しない。主原料であ
るＰＢＴとして資源リサイクルによる再生ＰＢＴを使用
すれば、材料費を節減することが可能である。
【０００９】又、非再生原材料のＰＥＴ若しくはコポリ
エステル樹脂からなるコーティング層２は、成型性を損
なう事なく、その柔軟性によって中間層１がひび割れた
り亀裂が入ったりすることを防止し、更に、被包装物品
に触れる面の外観、衛生状態を完全に保持する作用があ
る。
エステル樹脂からなるコーティング層２は、成型性を損
なう事なく、その柔軟性によって中間層１がひび割れた
り亀裂が入ったりすることを防止し、更に、被包装物品
に触れる面の外観、衛生状態を完全に保持する作用があ
る。
【００１０】次に本発明の合成樹脂シート製食品容器
は、上述した複合層構造の本発明の合成樹脂シートを使
用し、容器本体３の外周縁３１と蓋体４の外周縁４１と
に、互いに密着嵌合する略コの字形とした凸条ａと凹溝
ｂとの何れかが、当該外周縁３１，４１の全周にわたっ
て形成されている。食品収納後に前記凸条ａと凹溝ｂと
を嵌合させて閉蓋し、容器を密閉状態とすることで外部
からの汚染や内容物の漏出を防止することができる。原
料シートの融点は通常の食品の加熱温度よりも高く、
又、誘電正接の値も極めて小さいので、安心して電子レ
ンジによる加熱が可能であり、更に合成樹脂シートに関
して上記した優れた機械的性質を保有すると共に、衛生
状態をも維持しているので、パック食品の容器として利
便性が高く優れた特徴を有する。閉蓋状態を完全とする
ためにスポット溶接、超音波シール、或いは高周波溶着
等の手段を併用してもよい。
は、上述した複合層構造の本発明の合成樹脂シートを使
用し、容器本体３の外周縁３１と蓋体４の外周縁４１と
に、互いに密着嵌合する略コの字形とした凸条ａと凹溝
ｂとの何れかが、当該外周縁３１，４１の全周にわたっ
て形成されている。食品収納後に前記凸条ａと凹溝ｂと
を嵌合させて閉蓋し、容器を密閉状態とすることで外部
からの汚染や内容物の漏出を防止することができる。原
料シートの融点は通常の食品の加熱温度よりも高く、
又、誘電正接の値も極めて小さいので、安心して電子レ
ンジによる加熱が可能であり、更に合成樹脂シートに関
して上記した優れた機械的性質を保有すると共に、衛生
状態をも維持しているので、パック食品の容器として利
便性が高く優れた特徴を有する。閉蓋状態を完全とする
ためにスポット溶接、超音波シール、或いは高周波溶着
等の手段を併用してもよい。
【００１１】
【実施例】以下本発明の実施例の詳細を図面に基き説明
する。図１は本発明の第１実施例の断面を示す拡大斜視
図、図２は第２実施例断面を示す拡大斜視図、図３は第
１実施例の容器成型用合成樹脂シート材料を使用した第
３実施例の食品容器の開蓋状態の斜視図である。
する。図１は本発明の第１実施例の断面を示す拡大斜視
図、図２は第２実施例断面を示す拡大斜視図、図３は第
１実施例の容器成型用合成樹脂シート材料を使用した第
３実施例の食品容器の開蓋状態の斜視図である。
【００１２】図１に示される本発明の第１実施例は、中
間層１の両面がコーティング層２によりコーティングさ
れた複合層構造の、主としてブロー成型用又は真空成型
用として開発された合成樹脂シート材料である。中間層
１はＰＢＴからなる。コーティング層２は、シクロヘキ
サンジメタノールとエチレングリコール及びテレフタル
酸を素材料とするコポリエステル樹脂を使用している。
中間層１の厚さは０．２ｍｍ、コーティング層２の厚さ
は１５ミクロンである。本実施例の合成樹脂シート材料
は１３０℃以上でも使用できる耐熱性を有し、且つ誘電
正接値が小さいので、熱湯によっても、又、電子レンジ
加熱によっても変形することはない。
間層１の両面がコーティング層２によりコーティングさ
れた複合層構造の、主としてブロー成型用又は真空成型
用として開発された合成樹脂シート材料である。中間層
１はＰＢＴからなる。コーティング層２は、シクロヘキ
サンジメタノールとエチレングリコール及びテレフタル
酸を素材料とするコポリエステル樹脂を使用している。
中間層１の厚さは０．２ｍｍ、コーティング層２の厚さ
は１５ミクロンである。本実施例の合成樹脂シート材料
は１３０℃以上でも使用できる耐熱性を有し、且つ誘電
正接値が小さいので、熱湯によっても、又、電子レンジ
加熱によっても変形することはない。
【００１３】図２に示される第２実施例は、中間層１、
コーティング層２共に原材料は第１実施例と同一である
が、コーティング層２が中間層１の片面だけとなってい
る。このような実施例の合成樹脂シート材料はコーティ
ング層２が容器の内側となるようにして使用する。
コーティング層２共に原材料は第１実施例と同一である
が、コーティング層２が中間層１の片面だけとなってい
る。このような実施例の合成樹脂シート材料はコーティ
ング層２が容器の内側となるようにして使用する。
【００１４】又、上記第１、第２の各実施例において、
コーティング層２の材料をＰＥＴとした変形例も存在す
る。層状構造は各変形例とも夫々の実施例と同一である
から図示は省略する。
コーティング層２の材料をＰＥＴとした変形例も存在す
る。層状構造は各変形例とも夫々の実施例と同一である
から図示は省略する。
【００１５】図３に第３実施例として、第１実施例又は
第２実施例の合成樹脂シート材料を使用して成型した弁
当容器を示す。周知の内部構造の弁当容器であって、容
器本体３と蓋体４とからなり、共にブロー成型又は真空
成型によって製造され、容器本体３の内部に、仕切り３
３によって区切られた食品を収容する収容凹部３２が図
では大小３か所形成されている。容器本体３の外周縁３
１と蓋体４の外周縁４１とに、互いに密着嵌合する略コ
の字形とした凸条ａと凹溝ｂとの何れかが、当該外周縁
３１，４１の全周にわたって形成されている。図３に示
す第３実施例では、容器本体３に凸条ａが、蓋体４に凹
溝ｂが形成されているが、その反対に容器本体３に凹溝
ｂが、蓋体４に凸条ａが形成されていてもよいことは言
うまでもない。又、この凸条ａと凹溝ｂの断面形状は完
全なコの字形に限定されること無く、コの字形に近い例
えばＵの字形であってもよい。前記収容凹部３２に、飯
とお総菜等を収納後に前記凸条ａと凹溝ｂとを嵌合させ
て閉蓋し、容器を密閉状態とすることで外部からの汚染
や内容物の漏出を防止することができる。
第２実施例の合成樹脂シート材料を使用して成型した弁
当容器を示す。周知の内部構造の弁当容器であって、容
器本体３と蓋体４とからなり、共にブロー成型又は真空
成型によって製造され、容器本体３の内部に、仕切り３
３によって区切られた食品を収容する収容凹部３２が図
では大小３か所形成されている。容器本体３の外周縁３
１と蓋体４の外周縁４１とに、互いに密着嵌合する略コ
の字形とした凸条ａと凹溝ｂとの何れかが、当該外周縁
３１，４１の全周にわたって形成されている。図３に示
す第３実施例では、容器本体３に凸条ａが、蓋体４に凹
溝ｂが形成されているが、その反対に容器本体３に凹溝
ｂが、蓋体４に凸条ａが形成されていてもよいことは言
うまでもない。又、この凸条ａと凹溝ｂの断面形状は完
全なコの字形に限定されること無く、コの字形に近い例
えばＵの字形であってもよい。前記収容凹部３２に、飯
とお総菜等を収納後に前記凸条ａと凹溝ｂとを嵌合させ
て閉蓋し、容器を密閉状態とすることで外部からの汚染
や内容物の漏出を防止することができる。
【００１６】以上本発明の代表的と思われる実施例につ
いて説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例構造
のみに限定されるものではなく、本発明にいう構成要件
を備え、本発明にいう目的を達成し、以下にいう効果を
有する範囲内において適宜改変して実施することができ
るものである。
いて説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例構造
のみに限定されるものではなく、本発明にいう構成要件
を備え、本発明にいう目的を達成し、以下にいう効果を
有する範囲内において適宜改変して実施することができ
るものである。
【００１７】
【発明の効果】以上の説明から既に明らかなように、本
第１発明は、容器成型用合成樹脂シート材料であって、
主体となる中間層１を構成する素材のＰＢＴが、融点が
２２５℃と高く、従来のＰＥＴ単体樹脂と比較して軟化
温度が高く包装容器として耐熱性に優れている。この上
昇した軟化温度は、従来のブロー成型及び真空成型で常
用される成型温度の範囲内であるから成型性を阻害せず
生産性は低下しない。又、高い透明性、熱安定性があ
り、吸湿変形がなく、耐薬品性に優れ、誘電正接値が低
いので電子レンジで加熱しても熱変形を生じない。その
上、中間層を形成するＰＢＴを資源リサイクルによる再
生材料を使用すれば、上記諸効果に加えて材料費を節減
することが可能であり、且つ資源リサイクルすることに
より環境衛生上有利な特質を保有している。又、コーテ
ィング層２は、再生原料でない非再生原料のＰＥＴ若し
くはコポリエステル樹脂からなるので成型性を損なう事
なくその柔軟性によって中間層１がひび割れたり亀裂が
入ったりすることを防止し、被包装物品に触れる面の外
観、衛生状態は完全に良好な状態で保持するという効果
をも有するに至ったのである。
第１発明は、容器成型用合成樹脂シート材料であって、
主体となる中間層１を構成する素材のＰＢＴが、融点が
２２５℃と高く、従来のＰＥＴ単体樹脂と比較して軟化
温度が高く包装容器として耐熱性に優れている。この上
昇した軟化温度は、従来のブロー成型及び真空成型で常
用される成型温度の範囲内であるから成型性を阻害せず
生産性は低下しない。又、高い透明性、熱安定性があ
り、吸湿変形がなく、耐薬品性に優れ、誘電正接値が低
いので電子レンジで加熱しても熱変形を生じない。その
上、中間層を形成するＰＢＴを資源リサイクルによる再
生材料を使用すれば、上記諸効果に加えて材料費を節減
することが可能であり、且つ資源リサイクルすることに
より環境衛生上有利な特質を保有している。又、コーテ
ィング層２は、再生原料でない非再生原料のＰＥＴ若し
くはコポリエステル樹脂からなるので成型性を損なう事
なくその柔軟性によって中間層１がひび割れたり亀裂が
入ったりすることを防止し、被包装物品に触れる面の外
観、衛生状態は完全に良好な状態で保持するという効果
をも有するに至ったのである。
【図１】第１実施例の構造断面を示す拡大斜視図。
【図２】第２実施例の構造断面を示す拡大斜視図。
【図３】第３実施例を示す参考斜視図。
１ 中間層 ２ コーティング層 ３ 容器本体 ３１ 外周縁 ３２ 収容凹部 ３３ 仕切り ４ 蓋体 ４１ 外周縁 ａ 凸条 ｂ 凹溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 3E033 AA10 BA17 BA18 BB08 CA03 CA07 CA09 CA11 DA04 DA08 DD01 DE12 EA10 FA03 FA04 GA03 4F100 AK42A AK42B AK42C AL01A AL01C BA03 BA06 BA10A BA10C BA15 DA01 DA03 DA04 DB13 DB14 EH46A EH46C GB16 GB18 GB23 JJ03 JK10 JL01
Claims (8)
- 【請求項１】 ポリブチレンテレフタレート樹脂から成
る中間層(1)の片面若しくは両面がポリエチレンテレフ
タレート樹脂又はコポリエステル樹脂からなるコーティ
ング層(2)で覆われている容器成型用合成樹脂シート材
料。 - 【請求項２】 前記コーティング層(2)の厚さが15〜20
ミクロンである請求項１に記載の容器成型用合成樹脂シ
ート材料。 - 【請求項３】 前記コーティング層(2)が非再生原料の
ポリエチレンテレフタレート樹脂である請求項１記載の
容器成型用合成樹脂シート材料。 - 【請求項４】 前記コーティング層(2)がシクロヘキサ
ンジメタノールとエチレングリコール及びテレフタル酸
を原材料とするコポリエステル樹脂である請求項１記載
の容器成型用合成樹脂シート材料。 - 【請求項５】 ポリブチレンテレフタレート樹脂から成
る中間層(1)の片面若しくは両面が、ポリエチレンテレ
フタレート樹脂又はコポリエステル樹脂からなるコーテ
ィング層(2)で覆われている容器成型用合成樹脂シート
材料で成型されている合成樹脂シート製食品容器であっ
て、容器本体(3)の外周縁(31)と蓋体(4)の外周縁(41)と
に、互いに密着嵌合する略コの字形とした凸条(a)と凹
溝(b)との何れかが、当該外周縁(31)，(41)の全周にわ
たって形成されている合成樹脂シート製食品容器。 - 【請求項６】 前記コーティング層(2)の厚さが15〜20
ミクロンである請求項５に記載の容器成型用合成樹脂シ
ート材料。 - 【請求項７】 前記コーティング層(2)が非再生原料の
ポリエチレンテレフタレート樹脂である請求項５に記載
の容器成型用合成樹脂シート材料。 - 【請求項８】 前記コーティング層(2)がシクロヘキサ
ンジメタノールとエチレングリコール及びテレフタル酸
を原材料とするコポリエステル樹脂である請求項５に記
載の合成樹脂シート製食品容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000209682A JP2002019063A (ja) | 2000-07-11 | 2000-07-11 | 容器成型用合成樹脂シート材料と合成樹脂シート製食品容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000209682A JP2002019063A (ja) | 2000-07-11 | 2000-07-11 | 容器成型用合成樹脂シート材料と合成樹脂シート製食品容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002019063A true JP2002019063A (ja) | 2002-01-22 |
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- 2000-07-11 JP JP2000209682A patent/JP2002019063A/ja active Pending
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