JPH09323393A - 成形用二軸延伸ポリエステルフイルム - Google Patents
成形用二軸延伸ポリエステルフイルムInfo
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- JPH09323393A JPH09323393A JP6622197A JP6622197A JPH09323393A JP H09323393 A JPH09323393 A JP H09323393A JP 6622197 A JP6622197 A JP 6622197A JP 6622197 A JP6622197 A JP 6622197A JP H09323393 A JPH09323393 A JP H09323393A
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Abstract
おり、金属缶などの成形体に好適に使用できる金属板ラ
ミネート用フィルムを提供することを目的とする。 【解決手段】 光沢度が25〜110%かつ光学濃度/
厚み(μm)が0.04〜0.1である積層ポリエステ
ルフィルムであって、着色剤を20〜50重量%含有す
るポリエステルからなるA層と、A層より着色剤含有量
が少ないB層とを少なくとも1層積層してなることを特
徴とする成形用二軸延伸ポリエステルフイルム。
Description
エステルフイルムに関するものである。更に詳しくは白
色性、成形性、耐削れ性、印刷性に優れていることか
ら、金属板にラミネートした後に絞り成形などの成形に
より製造される金属缶の外面に好適な成形用二軸延伸ポ
リエステルフイルムに関するものである。
止を目的として、エポキシ系、フェノ−ル系等の各種熱
硬化性樹脂を溶剤に溶解または分散させたものを塗布
し、金属表面を被覆することが広く行われてきた。しか
しながら、このような熱硬化性樹脂の被覆方法は塗料の
乾燥に長時間を要し、生産性が低下したり、多量の有機
溶剤による環境汚染など好ましくない問題がある。
缶の材料である鋼板、アルミニウム板あるいは該金属板
にめっき等各種の表面処理を施した金属板にフイルムを
ラミネ−トする方法がある。そして、フイルムのラミネ
−ト金属板を部材として3ピース缶、2ピース缶を製造
する場合、缶の外面用フイルムには白色性、密着性、成
形性、成形工程での耐削れ性などのような特性が要求さ
れる。
がなされており、例えば特開平5−170942号公報
には、粒子濃度および結晶配向度を限定したポリエステ
ルフィルム、特開平6−39980号公報には粒子を低
濃度含有する層と高濃度含有する層を積層したポリエス
テルフィルム、特開平7−97469号公報には金属板
にラミネートするための低比重の白色ポリエステルフィ
ルムが開示されている。しかしながら、これらの提案は
上述のような多岐にわたる要求特性を総合的に満足でき
るものではなく、特に高白色性を達成するフィルムで
は、密着性、成形性、耐削れ性が悪化するなどの問題点
があった。
た従来技術の問題点を解消することにあり、成形性に優
れた成形用二軸延伸ポリエステルフィルム、特に白色
性、密着性、成形性、成形工程での耐削れ性に優れた金
属缶に好適な成型用二軸延伸ポリエステルフイルムを提
供することにある。
は、光沢度が25〜110%かつ光学濃度/厚み(μ
m)が0.04〜0.1である積層ポリエステルフィル
ムであって、着色剤を20〜50重量%含有するポリエ
ステルからなるA層と、A層より着色剤含有量が少ない
B層とを少なくとも1層積層してなることを特徴とする
成形用二軸延伸ポリエステルフイルムによって達成する
ことができる。
する二軸延伸積層ポリエステルフィルムを得ることによ
り、金属板にラミネート後、3ピース、2ピースなどの
缶に良好に成形することが可能となるだけでなく、良好
な白色性、耐削れ性が得られることを見いだしたもので
あり、特に高白色性、成形性、密着性、耐削れ性を満足
する点では従来技術に比べて非常に大きいものである。
は、ジカルボン酸成分とグリコ−ル成分からなるポリマ
であり、ジカルボン酸成分としては、例えばテレフタル
酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニ
ルジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、ジ
フェノキシエタンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホ
イソフタル酸、フタル酸等の芳香族ジカルボン酸、シュ
ウ酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ダイマ−
酸、マレイン酸、フマル酸等の脂肪族ジカルボン酸、シ
クロヘキサンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸、p
−オキシ安息香酸等のオキシカルボン酸等を挙げること
ができる。なかでもこれらのジカルボン酸成分のうち、
テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸
が耐衝撃性、味特性の点から好ましい。一方、グリコ−
ル成分としては例えばエチレングリコ−ル、プロパンジ
オ−ル、ブタンジオ−ル、ペンタンジオ−ル、ヘキサン
ジオ−ル、ネオペンチルグリコ−ル等の脂肪族グリコ−
ル、シクロヘキサンジメタノ−ル等の脂環族グリコー
ル、ビスフェノールA、ビスフェノールS等の芳香族グ
リコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコ
ールなどのポリオキシエチレングリコール等が挙げられ
る。中でもこれらのグリコール成分のうちエチレングリ
コールが耐衝撃性、味特性の点から好ましい。なお、こ
れらのジカルボン酸成分、グリコ−ル成分は2種以上を
併用してもよい。
いて、共重合ポリエステルにトリメリット酸、トリメシ
ン酸、トリメチロ−ルプロパン等の多官能化合物を共重
合してもよい。
80℃であると耐熱性が向上するので好ましい。
の任意の方法を採用することができ、特に限定されるも
のではない。例えばポリエチレンテレフタレ−トにイソ
フタル酸成分を共重合し、ゲルマニウム化合物として二
酸化ゲルマニウムを添加する場合で説明する。テレフタ
ル酸成分、イソフタル酸成分とエチレングリコ−ルをエ
ステル交換またはエステル化反応せしめ、次いで二酸化
ゲルマニウム、リン化合物を添加し、引き続き高温、減
圧下で一定のジエチレングリコール含有量になるまで重
縮合反応せしめ、ゲルマニウム元素含有重合体を得る。
次いで得られた重合体をその融点以下の温度において減
圧下または不活性ガス雰囲気下で固相重合反応せしめ、
アセトアデルヒドの含有量を減少させ、所定の固有粘
度、カルボキシル末端基を得る方法等を挙げることがで
きる。
従来公知の反応触媒、着色防止剤を使用することがで
き、反応触媒としては例えばアルカリ金属化合物、アル
カリ土類金属化合物、亜鉛化合物、鉛化合物、マンガン
化合物、コバルト化合物、アルミニウム化合物、アンチ
モン化合物、チタン化合物等、着色防止剤としては例え
ばリン化合物等挙げることができる。
ルフィルムは、光沢度が25〜110%であることが、
印刷性、美麗性の点で必要である。好ましくは、光沢度
が30〜100%、特に好ましくは35〜95%であ
る。本発明の光沢度を得る手法としては、着色剤の大き
さ、濃度、分散性、積層厚みなどを制御することが挙げ
られる。好ましくは、B層表面の光沢度が25〜110
%であることが、印刷性、美麗性の点で好ましい。
m)が0.04〜0.1であることが印刷性、成形性、
美麗性の点で必要である。好ましくは0.045〜0.
9、特に好ましくは0.05〜0.8である。
ルフィルムは、上述の光沢度、光学濃度/厚み(μm)
に加えて、ポリエステルに着色剤を20〜50重量%含
有するA層に、A層より着色剤含有量が少ないB層を少
なくとも1層積層していることが必要である。
されないが、ルチル型酸化チタン、アナターゼ型酸化チ
タンなどの酸化チタン、亜鉛華、硫酸亜鉛、硫酸バリウ
ム、アルミナ、炭酸カルシウムなどの無機顔料、公知の
有機系顔料などが好ましい。特に着色剤としては、酸化
チタンが好ましく、白色無機顔料の平均粒子径として
は、0.001〜3μmが好ましく、さらに好ましくは
0.005〜2μmである。ここで平均粒子径とは電子
顕微鏡観察により得られる平均粒子径である。
しては各種方法を用いることができる。代表的な方法と
しては、ポリエステル製造時のエステル交換もしくはエ
ステル化反応の開始前、反応時、終了後にスラリーまた
は粉体の形態で添加、もしくは重縮合反応開始前、反応
時、終了後にスラリーまたは粉体の形態で添加する方
法、ポリエステルペレットを溶融押出する際に系内にス
ラリー、粉体の形態で添加し溶融混合する方法などが挙
げられる。さらに、該方法で作成した着色剤を高濃度に
含有するマスターペレットを、粒子を含有しないもしく
は低濃度に含有するポリエステルと所定濃度の着色剤含
有量になるように混合して溶融する方法なども挙げるこ
とができる。
ルとしては、上記ポリエステルが挙げられるが、フィル
ムの製膜性の点で、構成単位の2〜100モル%をシク
ロヘキシレンジメチレンテレフタレート単位とするポリ
エステル、構成単位の2〜100モル%をブチレンテレ
フタレート単位とするポリエステル、構成単位の2〜1
00モル%をエチレンナフタレート単位とするポリエス
テルの中から選択されるポリエステルであることが好ま
しい。さらに好ましくは、A層は構成単位の2〜100
モル%を上記単位とするポリエステルの中から選択され
るポリエステルと他のポリエステルを混合して得られる
ポリエステルで形成することが好ましい。そして、着色
剤が構成単位の2〜100モル%をシクロヘキシレンジ
メチレンテレフタレート単位とするポリエステル、構成
単位の2〜100モル%をブチレンテレフタレート単位
とするポリエステル、構成単位の2〜100モル%をエ
チレンナフタレート単位とするポリエステルの中から選
択されるポリエステルで被覆されていることが好まし
く、着色剤と該ポリエステルの間に例えば着色剤の表面
処理剤などの他の化合物が介在しても良い。このよう
に、着色剤が該ポリエステルに被覆されると二軸延伸性
が安定化するので好ましい。
00モル%をシクロヘキシレンジメチレンテレフタレー
ト単位とするポリエステル、構成単位の2〜100モル
%をブチレンテレフタレート単位とするポリエステル、
構成単位の2〜100モル%をエチレンナフタレート単
位とするポリエステルの中から選択されるポリエステル
により被覆されていると、ラミネート鋼板の成形性が向
上するので好ましい。なお、粒子表面の被覆性は、たと
えばポリエステルをオルソクロロフェノールで溶解し、
粒子を遠心分離した後、溶解ポリマ組成と粒子表面ポリ
マ組成を比較して求めることができる。
点で、A層のポリエステルの融点が246℃以上である
ことが好ましく、より好ましくは248℃以上275℃
以下である。
高濃度の着色剤を含有するA層に加えて、該A層より低
濃度の着色剤を含有するB層を積層することが必要であ
り、B層の着色剤含有量としては、1〜25重量%が好
ましい。高白色性の点ではB層の着色剤含有量として3
〜22重量%であることが好ましく、特に5〜20重量
%であることが望ましい。
30μm、さらに好ましくは5〜25μmであり、特に
好ましくは6〜20μmである。A層およびB層の厚み
の比(A層/B層)としては、好ましくは200/1〜
1/1、さらに好ましくは50/1〜2/1である。さ
らに、着色剤の平均粒子径dとB層厚みDの比d/Dは
0.001〜10が好ましく、さらに好ましくは0.0
1〜5であることが望ましい。
ジの回収原料を含有しても良い。
を2ピース、3ピースなどの缶に成形する際には、A層
側を金属板にラミネートし、B層を比ラミネート面とす
ることが耐削れ性の点で好ましい。さらに密着性の点で
好ましくは、積層構成がB層/A層/B層であることが
望ましく、金属との密着性をさらに改良する上ではC層
を積層したB層/A層/C層であることが望ましい。C
層としては、C層融点とA層の融点の差の絶対値が10
℃以下であることが望ましく、さらに、金属とC層の間
に他の層が介在してもよい。また、上記積層構成以外の
構成であっても良い。
ミネート面として使用すると、製缶時のフィルムと接触
される他素材との耐削れ性が向上するだけではなく、輸
送時、ホットベンダーなどで使用される際にも傷などが
つきにくいので好ましい。
性を向上させるために、着色剤以外の粒子が含有されて
いても良く、平均粒子径0.01〜5μmの公知の内部
粒子、無機粒子および/または有機粒子などの外部粒子
の中から任意に選定されるが0.01〜5重量%含有さ
れていてもよい。
び幅方向の延伸倍率は目的とするフイルムの配向度、強
度、弾性率等に応じて任意に設定することができるが、
テンター方式による同時二軸延伸、逐次二軸延伸が挙げ
られる。延伸倍率としてはそれぞれの方向に1.5〜
5.0倍、好ましくは2.0〜4.0倍である。長手方
向、幅方向の延伸倍率はどちらを大きくしてもよく、同
一としてもよい。また、長手方向の延伸速度は好ましく
は2000%/分〜200000%/分、幅方向の延伸
速度は2000〜20000%/分であることが望まし
く、長手方向延伸速度>幅方向延伸速度であることが好
ましい。延伸温度はポリエステルのガラス転移温度以
上、結晶化温度以下の範囲であれば任意の温度とするこ
とができるが、通常は80〜150℃が好ましい。更に
二軸延伸の後にフイルムの熱処理を行うことができる。
この熱処理はオ−ブン中、加熱されたロ−ル上等、従来
公知の任意の方法で行なうことができる。熱処理温度は
ポリエステルの結晶化温度以上250℃以下の任意の温
度とすることができるが、好ましくは120〜240℃
である。また熱処理時間は任意とすることができるが、
通常1〜60秒間行うのが好ましい。熱処理はフイルム
をその長手方向および/または幅方向に弛緩させつつお
こなってもよい。熱処理後フィルムは急冷、徐冷しても
よい。さらに、再延伸を各方向に対して1回以上行って
もよく、その後熱処理を行っても良い。
二軸延伸性、成形性の点で0.4〜1.0が好ましく、
さらに好ましくは0.45〜0.8、特に好ましくは
0.5〜0.8である。
要により酸化防止剤、可塑剤、帯電防止剤、耐候剤、末
端封鎖剤等の添加剤も適宜使用することができる。特
に、酸化防止剤の併用は製缶工程での熱履歴によるポリ
エステルの劣化を防止し好ましい。その量としては、全
フィルム重量に対し0.001〜1重量%程度が好まし
い。
すことにより密着性を向上させることはさらに特性を向
上させる上で好ましく、積層フィルムにおいてB層また
はC層に処理することが好ましい。その際、E値として
は10〜50、好ましくは20〜50である。
成形性の点でティンフリー鋼板、ブリキ板、アルミニウ
ムなどを素材とする金属板が好ましい。さらに、鉄を素
材とする金属板の場合、その表面に接着性や耐腐食性を
改良する無機酸化物被膜層、例えばクロム酸処理、リン
酸処理、クロム酸/リン酸処理、電解クロム酸処理、ク
ロメート処理、クロムクロメート処理などで代表される
化成処理被覆層を設けてもよい。特に金属クロム換算値
でクロムとして6.5〜150mg/m2 のクロム水和
酸化物が好ましく、さらに、展延性金属メッキ層、例え
ばニッケル、スズ、亜鉛、アルミニウム、砲金、真ちゅ
うなどを設けてもよい。スズメッキの場合0.5〜15
mg/m2 、ニッケルまたはアルミニウムの場合1.8
〜20g/m2 のメッキ量を有するものが好ましい。
る際には、金属板を加熱して融着させる方法、フィルム
または金属板にプライマーコートをしてラミネートする
方法などが挙げられるが、金属板に本発明のフィルムを
ラミネートする際には、金属板の逆面に他のフィルムを
ラミネートしてもよい。
成形やしごき成形によって製造されるツーピース金属
缶、及び3ピース缶の外面被覆用に好適に使用すること
ができる。
る。なお特性は以下の方法により測定、評価した。
℃において測定した。
粒子と遠心分離し、測定した。
ン・エルマ−社製DSC−2型)により、20℃/mi
nの昇温速度で測定した。
子を露出させる。処理条件は樹脂は灰化するが粒子はダ
メージを受けない条件を選択する。これを走査型電子顕
微鏡で粒子数5000〜10000個を観察し、粒子画
像を画像処理装置により円相当径から求めた。
子の場合上記方法ではなく、透過型顕微鏡により求め
た。
この際により鮮明に層を確認するために公知の染色法な
どを併用してもよい。
求めた。
用して求めた。
ミネート、急冷した後、絞り成形機(成形比(最大厚み
/最小厚み)=2.0)で成形した缶を得た。得られた
缶の美麗性を次のように判断した。
ルである。 C級:浅い傷が5本以上/缶に見られる。 D級:深い傷やクラックが多数生じる。
断した。
ベルである。 C級:少量の白粉の発生が見られる。 D級:多量の白粉の発生が見られる。
の通り判断した。
ない。 B級:印刷がはっきりとし、欠点などがほとんどみられ
ない。 C級:印刷が不鮮明であるが、欠点などはほとんどみら
れない。 D級:印刷が不鮮明であり、欠点もみられる。
モル%共重合したポリエチレンテレフタレート(固有粘
度0.80)と表面処理ルチル型酸化チタン(平均粒子
径0.2μm)粉末を真空ベント式二軸押出機を用いて
270℃にて溶融混合し、酸化チタン70重量%含有マ
スタペレットを作成した後、チップを高速撹拌機にて1
20〜130℃、30分処理し、結晶化ペレットとし
た。さらに、イソフタル酸12.0モル%共重合ポリエ
チレンテレフタレート(ゲルマニウム触媒、固有粘度
0.69、ジエチレングリコール0.91重量%、融点
228℃)を重合し、得られたペレットを高速撹拌機に
て120〜130℃、20分処理し、結晶化ペレットと
した。これらのペレットを酸化チタン含有量が30重量
%となるように混合し、150℃3時間真空乾燥して単
軸押出機に供給した(A層)。さらに、別の単軸押出機
にも酸化チタン含有量が15重量%となるように上記ペ
レットを混合、乾燥し供給した(B層)。これらポリマ
を別流路として270℃で溶融しフィードブロックでB
層/A層/B層(積層比1/10/1)となるように積
層し、口金から吐出後、静電印加(7kv)で鏡面冷却
ドラム(25℃)にて冷却固化して未延伸フィルムを得
た。この未延伸フィルムを温度100℃にて延伸速度1
0000%/分で長手方向に3.3倍延伸し、温度11
0℃で延伸速度3000%/分で幅方向に3.2倍延伸
した後、180℃にてリラックス5%、5秒間熱処理
し、80℃5秒冷却後室温まで冷却し、厚さ12μmの
フィルムを巻き取った。一方、鋼板に両面ラミネートす
るフィルムとしては、縦延伸(95℃、3.0倍延
伸)、横延伸(108℃、2.9倍延伸後180℃で熱
処理したイソフタル酸共重合ポリエチレンテレフタレー
トフィルム(厚み20μm、面配向係数=0.110、
融点228℃)を使用した。特性は表1に示した通りで
あり、良好な白色性、成形性、耐削れ性を得ることがで
きた。
どを変更し実施例1と同様にして製膜し、フィルムを得
た。
を変更し、B層/A層/B層(積層比2/8/2)とし
た以外は実施例1と同様に製膜、特性評価したところ、
表1に示すように光沢度が低下し、耐削れ性がやや低下
した。
トおよびエッジ回収後粉砕、溶融して得たペレット、及
び希釈用ポリマを混合して層中のチタン含有量を21%
とし、B層のチタン含有量を5重量%とした以外は実施
例1と同様に製膜、特性評価したところ、表1に示すよ
うに白色性がやや低下し、印刷性が低下した。
レンテレフタレート(固有粘度1.20)で作成し、A
層を形成し、各層の着色剤含有量、厚みを変更した以外
は実施例1と同様に製膜、特性評価した。さらにA層の
ポリエステルをオルソクロロフェノールで溶解し、粒子
を遠心分離した後、溶解ポリマ組成と粒子表面ポリマ組
成を比較したところ、粒子表面はポリブチレンテレフタ
レート濃度が高く表2に示すように得られたフィルム特
性は良好であった。
ル酸12.8モル%共重合ポリエチレンテレフタレート
(アンチモン触媒、固有粘度0.70、ジエチレングリ
コール0.51重量%、融点226℃)を使用して作成
し、希釈用ポリマとしてポリブチレンテレフタレート、
イソフタル酸12.0モル%共重合ポリエチレンテレフ
タレートを用いた以外は実施例4と同様に製膜、特性評
価したところ、ポリエステルをオルソクロロフェノール
で溶解し、粒子を遠心分離した後、溶解ポリマ組成と粒
子表面ポリマ組成を比較したところ、粒子表面はポリブ
チレンテレフタレート濃度が低く表2に示すように得ら
れたフィルム特性は、やや特性が低下する傾向であっ
た。
ングリコール3モル%含有ポリエチレンテレフタレート
(ゲルマニウム触媒、固有粘度1.0、融点249℃)
を用いて作成し、希釈用ポリマとして、イソフタル酸5
モル%共重合ポリエチレンテレフタレート(アンチモン
触媒、固有粘度0.68、ジエチレングリコール0.5
1重量%、融点244℃)を使用して作成し、A層、B
層の着色剤含有量を変更し、実施例1と同様にして製膜
した。さらに、鋼板に両面ラミネートするフィルムとし
ては、縦延伸(110℃、3.0倍延伸)、横延伸(1
15℃、2.9倍延伸後185℃で熱処理したポリエチ
レンテレフタレートフィルム(ジエチレングリコール
2.0モル%、厚み25μm、面配向係数=0.11
5、融点256℃)を使用した。特性評価したところ、
表2に示すように得られたフィルム特性は、やや成形性
が低下するが良好な特性であった。
タン含有量27重量%のフィルムを作成した。表3に示
すように光沢度が低下し、成形性、耐削れ性、印刷性が
やや低下した。
ともに積層構成をB層/A層とし、A層、B層の着色剤
含有量を変更し、A層を金属板にラミネートし、評価し
たところ、表3に示すように成形性、耐削れ性がやや低
下した。
層とし、C層を酸化チタン10重量%としたところ、表
3に示すように良好な特性であった。
ともにB層の粒子含有量を0.5重量%としたところ、
表4に示すように光沢度が130%となり、耐削れ性、
印刷性が低下した。
ともにB層の粒子、濃度を変更したところ、表4に示す
ように光沢度が著しく低下し、耐削れ性、成形性が悪化
した。
を変更し、酸化チタン濃度15重量%の単層フィルムと
したところ、印刷性、耐削れ性が悪化した。
チレンナフタレート(固有粘度0.78)とPET(重
量比=1:4)で溶融温度295℃で作成し、ポリエチ
レンテレフタレート(融点258℃)と混合して295
℃で押し出してフィルムを製膜した。得られたフィルム
のA層の融点主ピークは247℃であり、特に良好な白
色性、耐削れ性であった。
ノール共重合ポリエチレンテレフタレート(数字は共重
合モル%) PET/I:イソフタル酸共重合ポリエチレンテレフタ
レート(数字は共重合モル%) PET/DEG:ジエチレングリコール共重合ポリエチ
レンテレフタレート(数字は共重合モル%) PET:ポリエチレンテレフタレート PBT:ポリブチレンテレフタレート
イルムに関するものである。更に詳しくは白色性、成形
性、耐削れ性、印刷性に優れていることから、金属板に
ラミネートした後に絞り成形などの成形により製造され
る金属缶に好適に使用できる。
Claims (10)
- 【請求項1】 光沢度が25〜110%かつ光学濃度/
厚み(μm)が0.04〜0.1である積層ポリエステ
ルフィルムであって、着色剤を20〜50重量%含有す
るポリエステルからなるA層と、A層より着色剤含有量
が少ないB層とを少なくとも1層積層してなることを特
徴とする成形用二軸延伸ポリエステルフイルム。 - 【請求項2】 A層のポリエステルが、その構成単位の
2〜100モル%をシクロヘキシレンジメチレンテレフ
タレート単位とすることを特徴とする請求項1に記載の
成形用二軸延伸ポリエステルフイルム。 - 【請求項3】 A層のポリエステルが、その構成単位の
2〜100モル%をブチレンテレフタレート単位とする
ことを特徴とする請求項1に記載の成形用二軸延伸ポリ
エステルフイルム。 - 【請求項4】 A層のポリエステルが、その構成単位の
2〜100モル%をエチレンナフタレート単位とするこ
とを特徴とする請求項1に記載の成形用二軸延伸ポリエ
ステルフイルム。 - 【請求項5】 A層のポリエステルの融解の主ピーク
が、246℃以上であることを特徴とする請求項1〜4
のいずれかに記載の成形用二軸延伸ポリエステルフイル
ム。 - 【請求項6】 着色剤が、請求項2〜4のいずれかに記
載のポリエステルにより実質的に被覆されていることを
特徴とする成形用二軸延伸ポリエステルフイルム。 - 【請求項7】 B層の着色剤含有量が1〜25重量%で
あることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の
成形用二軸延伸ポリエステルフイルム。 - 【請求項8】 積層構成がB層/A層であることを特徴
とする請求項1〜7のいずれかに記載の成形用二軸延伸
ポリエステルフイルム。 - 【請求項9】 積層構成がB層/A層/C層であること
を特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の成形用二
軸延伸ポリエステルフイルム。 - 【請求項10】 金属板に熱ラミネート後に成形される
ことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の成形
用二軸延伸ポリエステルフイルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6622197A JP3796880B2 (ja) | 1996-04-04 | 1997-03-19 | 成形用二軸延伸ポリエステルフイルム |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-82575 | 1996-04-04 | ||
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