JP2001345516A - 半導体光デバイス装置 - Google Patents

半導体光デバイス装置

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JP2001345516A
JP2001345516A JP2000166011A JP2000166011A JP2001345516A JP 2001345516 A JP2001345516 A JP 2001345516A JP 2000166011 A JP2000166011 A JP 2000166011A JP 2000166011 A JP2000166011 A JP 2000166011A JP 2001345516 A JP2001345516 A JP 2001345516A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高出力時において信頼性の高いセルフアライ
ン型の半導体光デバイス装置を提供すること。 【解決手段】 基板11、該基板上に形成された第1導
電型クラッド層12、該第1導電型クラッド層上に形成
された活性層13、該活性層上に形成された第2導電型
第1クラッド層14、該第2導電第1クラッド層上に形
成された開口部16を有する電流ブロック層17、該開
口部内部および少なくとも該開口部両脇の電流ブロック
層上の一部に形成された第2導電型第2クラッド層19
を有する半導体光デバイス装置であって、該開口部の長
手方向に直交する断面において、該開口部16の側面が
湾曲線で表されることを特徴とする半導体光デバイス装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体レーザなど
として有用な半導体光デバイス装置に関し、特に高出力
動作において信頼性が高い半導体光デバイス装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体光デバイス装置は、発光素子や増
幅器などに広く利用されており、中でも半導体レーザ
は、その堅牢、高効率、広い波長選択範囲、耐久性等の
特性を有するため、活発な研究開発が行われている。図
4に典型的なセルフアライン導波路インナーストライプ
構造(以下「セルフアライン型」という)の半導体光デ
バイス装置の断面図を示す。図4において、基板41上
に第1導電型クラッド層42、活性層43、及び第2導
電型第1クラッド層44が順に形成されている。第2導
電型第1クラッド層44の上には開口部45を有する電
流ブロック層46が図示される形状で形成され、さらに
その上に第2導電型第2クラッド層47およびコンタク
ト層48が順に形成されている。このようなセルフアラ
イン型半導体光デバイス装置では、第2導電型第2クラ
ッド層44の上にエピタキシャル成長により電流ブロッ
ク層46を形成した後、エッチングにより一部を除去し
て順 メサ状の断面を有する開口部45を形成する。こ
の際のエッチングには、開口部45の底面及び側面を直
線状かつ平坦に形成する目的で、面方位依存性のあるエ
ッチング液が使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
順メサ状断面の開口部を有するセルフアライン型の半導
体光デバイス装置は、その装置の信頼性において問題を
生じていた。例えば、従来の半導体光デバイス装置の製
造工程において、エッチングにより形成した開口部に積
層されたクラッド層で劣化が生じることがあった。この
ような劣化は、半導体光デバイス装置の信頼性や再現性
を低下させ、歩留まりを低くしてしまうという問題があ
った。また、該開口部におけるクラッド層の結晶成長の
質の低下は、開口部での電気抵抗を増大させ、熱抵抗が
増加するという問題が生じており、さらに、開口部での
光損失を増大させ、動作電流が増加するという問題も生
じていた。熱抵抗および動作電流の増加は、高出力動作
時においてバルク劣化を促進したり、出力飽和や非可逆
的破壊である光損傷(以下「COD」(Catastr
ophic Optical Damage)という)
を引き起こす原因となるため、装置における熱抵抗およ
び動作電流の低減は光デバイス装置の高い性能および信
頼性を維持するためには、必要不可欠である。
【0004】したがって、エッチングで形成した開口部
を有するセルフアライン型の半導体光デバイス装置であ
っても、上記諸問題のない信頼性のある装置、特に装置
の再現性がよく、高出力動作時における信頼性も高い半
導体光デバイス装置の開発が従来から望まれていた。か
くして本発明は、上記の従来技術の問題に鑑みてなされ
たものであり、エッチングにより開口部を形成したセル
フアライン型の半導体光デバイス装置であっても、高出
力時において信頼性の高い半導体光デバイス装置を提供
することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意検討を重ねた結果、開口部の側面を
湾曲させることによって、高出力動作時における信頼性
が高い半導体光デバイス装置を提供しうることを見出
し、本発明を完成するに至った。すなわち、半導体光デ
バイス装置における電流ブロック層を面方位依存性のな
いエッチング液でエッチング処理して開口部の側面を所
定の湾曲線とした結果、該開口部の側面におけるクラッ
ド層のエピタキシャル成長が良好となり、かつ、クラッ
ド層の結晶性の劣化を防止できることを見出し、高出力
動作時においても信頼性の高い本発明の半導体光デバイ
ス装置を提供するに至った。
【0006】本発明の半導体光デバイス装置は、基板、
該基板上に形成された第1導電型クラッド層、該第1導
電型クラッド層上に形成された活性層、該活性層上に形
成された第2導電型第1クラッド層、該第2導電第1ク
ラッド層上に形成された開口部を有する電流ブロック
層、該開口部内部および少なくとも該開口部両脇の電流
ブロック層上の一部に形成された第2導電型第2クラッ
ド層を有する半導体光デバイス装置であって、該開口部
の側面が、該開口部の長手方向に直交する断面におい
て、湾曲線で表されることを特徴とする。
【0007】本発明の半導体光デバイス装置の好ましい
態様として、前記開口部の長手方向に直交する断面にお
いて、開口部の側面の下端部と上端部とを結ぶ直線の傾
きの絶対値が0.3〜10である態様;前記開口部の長
手方向に直交する断面において、前記湾曲線の接線の傾
きの絶対値が前記側面の下端部において0.05〜5で
ある態様;前記開口部の長手方向に直交する断面におい
て、前記湾曲線の接線の傾きの絶対値が前記側面の上端
部において0.5〜50である態様;前記開口部の長手
方向に直交する断面において、前記湾曲線の接線の傾き
の絶対値が、側面の下端部から上端部まで連続して増加
する態様;前記基板の主面が(100)面であり、前記
開口部の長手方向が[01−1]方向である態様;前記
活性層がInGaAs量子井戸からなる態様;前記電流
ブロック層が、前記第2導電型第2クラッド層より小さ
い屈折率を有する半導体層で構成されている態様;前記
電流ブロック層が、少なくとも第1導電型あるいは高抵
抗の半導体層で構成されている態様;前記電流ブロック
層が、AlGaAs又はAlGaAsPで構成されてい
る態様;前記第2導電型第1クラッド層と電流ブロック
層との間に1層以上のエッチング阻止層を有する態様;
前記エッチング阻止層が、前記活性層で発光した発光波
長に対して透明である態様;前記エッチング阻止層が、
GaAsで構成される態様;前記開口部から前記活性層
に電流が注入される態様;前記開口部が、前記電流ブロ
ック層をリン酸/過酸化水素系のエッチング液でエッチ
ングして形成された態様;前記開口部が、両端部まで伸
長しているストライプ状の開口部である態様;前記開口
部が、一方の端部まで伸長しているが他方の端部までは
伸長していない開口部である態様;前記半導体光デバイ
ス装置の光出力が30mW以上である態様;前記半導体
光デバイス装置が光ファイバー増幅器励起用光源として
用いられることを特徴とする態様;前記半導体光デバイ
ス装置が光ファイバー増幅器として用いられることを特
徴とする態様を挙げることができる。なお、本明細書に
おいて「〜」は、その前後に記載される数値をそれぞれ
最小値および最大値として含む範囲を意味する。
【0008】本発明の半導体光デバイス装置は、電流ブ
ロック層が開口部を有し、該開口部の側面が該開口部の
長手方向に直交する断面において湾曲線で表される構造
を有する。このため、本発明の半導体光デバイス装置で
あれば、開口部における第2導電型第2クラッド層の該
開口部断面の側面における結晶成長が良好となり、該第
2導電型第2クラッド層における劣化の発生を抑えるこ
とができる利点がある。また、本発明の半導体光デバイ
ス装置は、該開口部の側面における第2導電型第2クラ
ッド層の結晶成長の質が良好となるため、該開口部での
電気抵抗は減少し、熱抵抗の発生も抑えられるという利
点がある。このため、本発明の半導体光デバイス装置で
あれば、高出力動作時における出力飽和やCODの発生
を高確率で防止できる利点がある。さらに、本発明の半
導体光デバイス装置であれば、該開口部が面方位性のな
いエッチング液によりエッチング処理されているので、
開口部の開口幅の均一性を高めることが可能となり、製
造工程において高歩留まりで製作できることから、特に
構造設計マージンの小さい半導体光デバイス装置に利用
できる利点がある。
【0009】
【発明の実施の態様】以下において、本発明の半導体光
デバイス装置についてその構造を詳細に説明する。本発
明の半導体光デバイス装置は、基板、該基板上に形成さ
れた第1導電型クラッド層、該第1導電型クラッド層上
に形成された活性層、該活性層上に形成された第2導電
型第1クラッド層、該第2導電第1クラッド層上に形成
された開口部を有する電流ブロック層、該開口部内部お
よび少なくとも該開口部両脇の電流ブロック層上の一部
に形成された第2導電型第2クラッド層を有する半導体
光デバイス装置であって、該開口部の側面が、該開口部
の長手方向に直交する断面において、湾曲線で表される
ことを特徴とする。本発明の半導体光デバイス装置は、
これらの層の他に半導体光デバイス装置に通常形成され
る層を適宜有していてもよい。
【0010】本明細書において「A層の上に形成された
B層」という表現は、A層の上面にB層の底面が接する
ようにB層が形成されている場合と、A層の上面に1以
上の層が形成され、さらにその層の上にB層が形成され
ている場合の両方を含むものである。また、A層の上面
とB層の底面が部分的に接していて、その他の部分では
A層とB層の間に1以上の層が存在している場合も、上
記表現に含まれる。具体的な態様については、以下の各
層の説明と実施例の具体例から明らかである。
【0011】図1は、本発明の半導体光デバイス装置の
一例における斜視図であり、図2は前記一例における開
口部の形状を斜視した説明図及びその一部の拡大図であ
る。図1において本発明の半導体光デバイス装置の一例
における構造は概略的に、化合物半導体からなる基板1
1上に、第1導電型クラッド層12、活性層13、及び
第2導電型第1クラッド層14を積層し、その上にエッ
チング阻止層15を介してストライプ状に開口された電
流ブロック層17及び表面保護層18を有している。さ
らに電流ブロック層17の開口した開口部16に積層す
るように第2導電型第2クラッド層19が形成され、そ
の第2導電型第2クラッド層19上にコンタクト層20
が形成されている。
【0012】本発明の半導体光デバイス装置は、第2導
電型第2クラッド層19が、側面が湾曲した開口部内部
及び少なくとも開口部両脇の電流ブロック層17上の一
部に形成されるセルフアライン型である。したがって、
本発明は、例えば特開平10−290043号公報に記
載されているようなリッジ導型の半導体光デバイス装置
に比べて、成長回数が少なくて済むこと、選択成長とい
った特殊な技術が不要(特にAlを多く含んだ化合物の
選択成長は困難)であること等の利点がある。
【0013】図1において、前記半導体光デバイス装置
を構成する基板11は、その上にダブルへテロ構造の結
晶を成長することが可能なものであれば、その導電性や
材料については特に限定されない。好ましいものは、導
電性がある基板である。具体的には、基板上への結晶薄
膜成長に適したGaAs、InP、GaP、ZnSe、
ZnO、Si、Al23等の結晶基板、特に閃亜鉛鉱型
構造を有する結晶基板を用いるのが好ましい。その場
合、基板結晶成長面は低次な面またはそれと結晶学的に
等価な面が好ましく、(100)面が最も好ましい。な
お、本明細書において(100)面という場合、必ずし
も厳密に(100)ジャストの面である必要はなく、最
大30°程度のオフアングルを有する場合まで包含す
る。オフアングルの大きさの上限は30°以下が好まし
く、16°以下がより好ましい。下限は0.5°以上が
好ましく、2°以上がより好ましく、6°以上がさらに
好ましく、10°以上が最も好ましい。
【0014】また、基板11は六方晶型の基板でもよ
く、例えばAl23、6H−SiC等からなる基板を用
いることもできる。
【0015】基板11上には、通常基板の欠陥をエピタ
キシャル成長層に持ち込まないために厚さ0.2〜2μ
m程度のバッファ層を形成しておくこともできる。
【0016】基板11上には、活性層13を含む化合物
半導体層を形成する。化合物半導体層は、活性層の上下
に活性層より屈折率の小さい層を含んでおり、そのうち
基板側の層は第1導電型クラッド層、他方のエピタキシ
ャル側の層は第2導電型クラッド層として機能する。こ
れらの屈折率の大小関係は、各層の材料組成を当業者に
公知の方法にしたがって適宜選択することにより調節す
ることができる。例えば、AlxGa1-xAs、(Alx
Ga1-x0.5In0.5P、AlxGa1-xNなどのAl組
成を変化させることによって屈折率を調節することがで
きる。
【0017】第1導電型クラッド層12は、活性層13
よりも屈折率の小さい材料で形成される。また、第1導
電型クラッド層12の屈折率は、第2導電型クラッド層
の屈折率よりも大きいことが好ましい。例えば、第1導
電型のGaInP、AlGaInP、AlInP、Al
GaAs、AlGaAsP、AlGaInAs、GaI
nAsP、GaN、AlGaN、AlGaInN、Be
MgZnSe、MgZnSSe、CdZnSeTe等の
一般的なIII−V族、II−VI族半導体を用いることがで
きる。第1導電型クラッド層12のキャリア濃度は、下
限は1×1017cm-3以上が好ましく、3×1017cm
-3以上がより好ましく、5×1017cm-3以上が最も好
ましい。上限は2×1020cm-3以下が好ましく、2×
1019cm-3以下がより好ましく、5×1018cm-3
下が最も好ましい。
【0018】第1導電型クラッド層12は、単層からな
るものであるときは、好ましくは0.4〜5μm、より
好ましくは1〜3μm程度の厚みを有する。
【0019】第1導電型クラッド層12は複数層からな
るものであってもよく、具体的には活性層側にはGaI
nP、AlGaInP又はAlInPからなるクラッド
層と、その層よりも基板側に第1導電型のAlGaAs
又はAlGaAsPからなるクラッド層が形成されてい
る態様を例示することができる。このとき、活性層側の
層の厚さは薄くすることが好ましく、厚さの下限として
は0.01μm以上が好ましく、0.05μm以上がよ
り好ましい。上限としては、0.5μm以下が好まし
く、0.3μm以下がより好ましい。また、基板側の層
のキャリア濃度は、下限が2×1017cm-3以上である
ことが好ましく、5×1017cm-3以上がより好まし
い。上限は2×1020cm-3以下が好ましく、5×10
19cm-3以下がより好ましい。
【0020】本実施例の半導体光デバイス装置を構成す
る活性層13の構造は、特に制限されず、図1の一例に
おいては、二重量子井戸(DQW)構造を有している。
この二重量子井戸(DQW)構造は具体的には光閉じ込
め層(ノンドープ)51、量子井戸層(ノンドープ)5
2、バリア層(ノンドープ)53、量子井戸層(ノンド
ープ)54及び閉じ込め層(ノンドープ)55を順次積
層した構造を有する。この二重量子井戸(DQW)構造
以外にも、例えば、量子井戸層及び前記量子井戸層を上
下から挟む光閉じ込め層からなる単一量子井戸構造(S
QW)や、3層以上の量子井戸層及びそれらに挟まれた
バリア層ならびに最上の量子井戸層の上及び最下の量子
井戸層の下に積層された光閉じ込め層を有する多量子井
戸構造であってもよい。活性層13を量子井戸構造とす
ることにより、単層のバルク活性層と比較して、短波長
化(630nm〜660nm)かつ低しきい値化を達成
することができる。
【0021】活性層13の材料としては、GaAs、A
lGaAs、GaInP、AlGaInP、GaInA
s、AlGaInAs、GaInAsP、GaN、Ga
InNなどを例示することができる。特に活性層13が
InGaAsの量子井戸層からなる場合は、自然超格子
が形成されやすいために、オフ基板を用いることによる
自然超格子抑制の効果を大きくすることができる。
【0022】活性層13の上には、第2導電型クラッド
層が形成される。本発明の第2導電型クラッド層は2層
以上形成する。
【0023】第2導電型第1クラッド層14は、活性層
13よりも屈折率の小さい材料で形成される。例えば、
第2導電型のAlGaInP、AlInP、AlGaA
s、AlGaAsP、AlGaInAs、GaInAs
P、AlGaInN、BeMgZnSe、MgZnSS
e、CdZnSeTe等の一般的なIII−V族、II−VI
族半導体を用いることができる。第2導電型クラッド層
がAlを含むIII−V族化合物半導体で構成されている
場合は、その成長可能な実質的全面をGaAs、GaA
sP、GaInAs、GaInP、GaInN等のAl
を含まないIII−V族化合物半導体で覆えば表面酸化を
防止することができるため好ましい。
【0024】第2導電型第1クラッド層14のキャリア
濃度は、下限は1×1017cm-3以上が好ましく、3×
1017cm-3以上がより好ましく、5×1017cm-3
上が最も好ましい。上限は5×1018cm-3以下が好ま
しく、3×1018cm-3以下がより好ましく、2×10
18cm-3以下が最も好ましい。厚さの下限としては0.
01μm以上が好ましく、0.05μm以上がより好ま
しく、0.07μm以上が最も好ましい。上限として
は、0.5μm以下が好ましく、0.4μm以下がより
好ましく、0.2μm以下が最も好ましい。
【0025】第2導電型第1クラッド層14は活性層1
3の上に形成する。本発明の好ましい実施様態では、第
2導電型第1クラッド層14の屈折率は、第1導電型ク
ラッド層12の屈折率よりも小さい。このような態様を
採用することにより、活性層から光ガイド層側へ有効に
光がしみ出すように光分布(近視野像)を制御すること
ができる。また、活性領域(活性層の存在する部分)か
ら不純物拡散領域への光導波損失を低減することもでき
るため、高出力動作におけるレーザ特性や信頼性の向上
を達成することができる。
【0026】第2導電型第1クラッド層14の上に第エ
ッチング阻止層15を形成することにより、少なくとも
開口部16内に第2導電型第2クラッド層19を再成長
させる際に、再成長界面で通過抵抗を増大させるような
高抵抗層の発生を容易に防ぐことができるようになる。
【0027】エッチング阻止層15は、材料と厚みを選
択することによって活性層からの光を吸収しないように
することもでき、活性層13で発光した発光波長に対し
て透明であることが好ましい。エッチング阻止層15の
材料は、酸化されにくいか或いは酸化されてもクリーニ
ングが容易な材料であれば特に限定されない。具体的に
は、AlXGa1-XAs(0≦X≦1)、lnYGal-Y
(0≦Y≦1)などのAl等の酸化されやすい元素の含
有率が低い(0.3以下程度)III−V族化合物半導体
層が挙げられる。エッチング阻止層15は、一般に活性
層の材料よりもバンドギャップが大きい材料から選択さ
れるが、バンドギャップが小さい材料であっても、その
厚さが下限として、2nm以上、より好ましくは5nm
以上であり、上限として50nm以下、より好ましくは
30nm以下、最も好ましくは10nm以下であれば、
実質的に光の吸収が無視できるので使用可能である。
【0028】エッチング阻止層15は2層以上の複数の
層から形成されてもよい。この場合、溝を形成するため
に2回以上の複数回のエッチングを行なうことがある。
エッチング阻止層15の導電型は、エッチングにより溝
内部から除去される場合は特に制限はなく、溝内部に層
が形成される場合は第2導電型が好ましい。また、エッ
チング阻止層15は基板になるべく格子整合させること
が好ましい。
【0029】本発明の半導体光デバイス装置を構成する
電流ブロック層17は、第2導電型第1クラッド層14
上に形成され、開口部16を有する。基本的には、該開
口部16から活性層13に電流が注入される。
【0030】電流ブロック層17の材料は半導体である
ことが好ましい。電流ブロック層17の材料として半導
体を用いた場合は、誘電体膜と比較して熱伝導率が高い
ために放熱性が良い、劈開性が良い、平坦化しやすいた
めにジャンクション・アップで組み立てやすい、コンタ
クト層を全面に形成しやすいのでコンタクト抵抗を下げ
やすいなどの利点がある。
【0031】電流ブロック層17の屈折率は、電流ブロ
ック層17に挟まれたAlGaAs又はAlGaAsP
からなる第2導電型第2クラッド層19の屈折率よりも
低くする(実屈折率ガイド構造)。このような屈折率の
制御を行うことによって、従来のロスガイド構造に比べ
て動作電流を低減することが可能になる。電流ブロック
層17と第2導電型第2クラッド層19との屈折率差
は、電流ブロック層17が化合物半導体の場合、下限は
0.001以上が好ましく、0.003以上がより好ま
しく、0.007以上が最も好ましい。上限は、1.0
以下が好ましく、0.5以下がより好ましく、0.1以
下が最も好ましい。電流ブロック層17が誘電体の場
合、下限は0.1以上が好ましく、0.3以上がより好
ましく、0.7以上が最も好ましい。上限は、3.0以
下が好ましく、2.5以下がより好ましく、1.8以下
が最も好ましい。
【0032】第2導電型第2クラッド層19よりも低屈
折率にすることや、GaAs基板との格子整合を考慮す
ると、電流ブロック層17の材料としては、化合物半導
体であるAlGaAs又はAlGaAsPを用いること
が好ましい。ただし、AlGaAs又はAlGaAsP
の場合は、Al組成がAlAsに近くなりすぎると潮解
性を示すので、Al組成の上限は0.95以下が好まし
く、0.92以下がより好ましく、0.90以下が最も
好ましい。また電流ブロック層17は、第2導電型クラ
ッド層19よりも低屈折率にする必要があることから、
Al組成の下限は0.3以上が好ましく、0.35以上
がより好ましく、0.4以上が最も好ましい。
【0033】電流ブロック層17は、光分布(特に横方
向の光分布)を制御したり電流阻止の機能を向上させる
ために、屈折率、キャリア濃度又は導電型が異なる2つ
以上の層から形成してもよい。電流ブロック層17の導
電型は、第1導電型又は高抵抗(アンドープもしくは深
い順位を形成する不純物(O、Cr、Feなど)をドー
プ)、あるいはこれら2つの組み合わせのいずれであっ
てもよく、導電型あるいは組成の異なる複数の層から形
成されていてもよい。例えば、活性層13に近い側から
第2導電型あるいは高抵抗の半導体層、および第1導電
型の半導体層の順に形成されている電流ブロック層を好
ましく用いることができる。また、あまり薄いと電流阻
止に支障を生じる可能性があるため、厚さは0.1μm
以上であるのが好ましく、0.3μm以上であるのがよ
り好ましい。一方、厚すぎると通過抵抗の増大を招くた
め、上限は2μm以下が好ましく、1μm以下がより好
ましい。素子としてのサイズ等を勘案すれば、0.3〜
1μm程度の範囲から選択するのが好ましい。
【0034】電流ブロック層の上に表面保護層18を形
成して、表面酸化の抑制あるいはプロセス上の表面保護
を図ることができる。表面保護層18の導電型は特に規
定されないが、第2導電型とすることにより、電流阻止
機能の向上を図ることができる。
【0035】電流ブロック層17の上側層として、開口
部16内部および少なくとも開口部16両脇の電流ブロ
ック層17上の一部に至るように第2導電型第2クラッ
ド層19が形成される。第2導電型第2クラッド層19
は、開口部16の上側表面をすべて覆い且つ開口部16
の両脇の電流ブロック層17上の少なくとも一部に延在
されるように形成される。
【0036】第2導電型第2クラッド層19のキャリア
濃度は、下限は3×1017cm-3以上が好ましく、5×
1017cm-3以上がより好ましく、7×1017cm-3
上が最も好ましい。上限は1×1019cm-3以下が好ま
しく、5×1018cm-3以下がより好ましく、3×10
18cm-3以下が最も好ましい。
【0037】第2導電型第2クラッド層19の厚さは、
薄くなりすぎると光閉じ込めが不十分となり、厚くなり
すぎると通過抵抗が増加してしまうことを考慮して、下
限は0.5μm以上が好ましく、1.0μm以上がより
好ましい。上限は3.0μm以下が好ましく、2.0μ
m以下がより好ましい。
【0038】電流ブロック層17と第2導電型第2クラ
ッド層19を形成した後にさらに電極を形成するに先立
ち、電極材料との接触抵抗を低減するために、低抵抗
(高キャリア濃度)のコンタクト層20を形成すること
が好ましい。特に半導体光デバイス装置を半導体発光素
子として用いる場合には、電極を形成しようとする最上
層表面の全体にコンタクト層20を形成したうえで電極
を形成することが好ましい。
【0039】このとき、コンタクト層20の材料は、通
常はクラッド層よりバンドギャップが小さい材料の中か
ら選択し、金属電極とのオーミック性を取るため低抵抗
で適当なキャリア密度を有するのが好ましい。キャリア
密度の下限は、1×1018cm-3以上が好ましく、3×
1018cm-3以上がより好ましく、5×1018cm-3
上が最も好ましい。上限は、2×1020cm-3以下が好
ましく、5×1019cm-3以下がより好ましく、3×1
19cm-3以下が最も好ましい。コンタクト層の厚み
は、0.1〜10μmが好ましく、1〜8μmがより好
ましく、2〜6μmがもっとも好ましい。
【0040】次に、電流ブロック層17に形成される開
口部16について説明する。
【0041】開口部16の伸びる方向(長手方向)に直
交する断面において、開口部の側面は湾曲線21で表さ
れる(図2)。開口部側面21の湾曲線の形状は、例え
ば四半円形状、放物線状、四半楕円形状等であってもよ
い。
【0042】開口部の側面を表す湾曲線は、側面の下端
部Aと上端部Bとを結ぶ直線lの傾きの絶対値が0.3
〜10の曲線であることが好ましく、0.5〜6の曲線
であることがより好ましく、0.8〜2.5の曲線であ
ることがさらにより好ましい。ここで、本明細書におけ
る「直線lの傾き」とは、開口部底面22を水平軸と
し、それに垂直な方向を垂直軸とした場合の傾きを意味
し、具体的には該水平軸に沿った水平方向の増加分(Δ
x)に対する垂直方向の増加分(Δy)の割合(Δy/
Δx)を示す(図2(c))。
【0043】開口部の長手方向に直交する断面におい
て、湾曲線21の接線の傾きの絶対値は側面の下端部A
において0.05〜5であることが好ましく、0.1〜
3であることがより好ましく、0.2〜1.5であるこ
とがさらにより好ましい(接線m)。開口部の長手方向
に直交する断面において、湾曲線21の接線の傾きの絶
対値は側面の上端部Bにおいて0.5〜50であること
が好ましく、1〜30であることがより好ましく、1.
5〜10であることがさらにより好ましい(接線n)。
また、開口部の長手方向に直交する断面において、湾曲
線の接線の傾きの絶対値は、側面の下端部Aから上端部
Bまで連続して増加することが好ましい。接線mと接線
nは、直線lの場合と同様に、開口部底面22を水平軸
とし、それに垂直な方向を垂直軸として定義される。開
口部の側面を表す湾曲線が、上記の好ましい条件を満た
すときに、開口部側面からの第2導電型第2クラッド層
の結晶成長が良好となり、結晶性の劣化も生じ難くな
る。
【0044】開口部16は電流ブロック層17を形成し
た後、エッチングにより形成することが好ましい。開口
部16のエッチングは、開口部側面21を所定の湾曲線
とすることができるものであれば、特に限定されない。
エッチング方法として、ウエットエッチング、ドライエ
ッチング、プラズマエッチングなど各種のエッチングが
挙げられるが、好ましくはウエットエッチング、より好
ましくは面方位依存性のないエッチング液を用いたウエ
ットエッチングである。ウエットエッチングで面方位依
存性のないエッチング液、例えばリン酸/過酸化水素系
エッチング液を使用した場合、特に開口部側面21の湾
曲線が好ましいものとなり、開口部側面21における第
2導電第2クラッド層19のエピタキシャル成長が良好
となる利点がある。また、該面方位性のないエッチング
液であれば、開口部16の幅を均一化できるので、本発
明の半導体光レーザ装置を高歩留まりで製造でき、か
つ、設計マージンの小さな半導体光デバイス装置の製造
も可能となる。
【0045】開口部16の形状は、上側(コンタクト層
側)よりも下側(活性層側)の方が小さくなるようにす
る方が、通過抵抗、動作電圧および発熱の低減の観点か
ら好ましい。また、電流ブロック層17を端面近傍にも
形成した場合、開口部16における電流注入を活性層1
3端部でも抑制することができる。これにより、端部領
域での劣化(特に端面劣化)を低減することができる。
【0046】電流ブロック層17の開口部16は、両端
部まで伸長しているストライプ状の開口部であってもよ
いし、一方の端部まで伸長しているが他方の端部までは
伸長していない開口部であってもよい。開口部が両端部
まで伸長しているストライプ状の開口部である場合は、
端部窓構造領域における光の制御がより容易になり、端
面における横方向の光の拡がりを小さくすることができ
る。一方、開口部が端面からある程度内側に入った部分
に形成されている場合は、端面付近で電流を非注入にす
ることができるため、端面での電流の再結合を防ぐとと
もに、クラッド層などからの電流の回り込みを最小限に
とどめることができる。開口部の構造はこのような利点
を考慮しながら、使用目的に応じて適宜決定することが
好ましい。
【0047】オフアングルの方向は、電流ブロック層1
7に形成される開口部16の伸びる方向(長手方向)に
直交する方向から、±30°以内の方向が好ましく、±
7°以内の方向がより好ましく、±2°以内の方向が最
も好ましい。また、開口部16の方向は、基板の面方位
が(100)の場合、[0−11]またはそれと等価な
方向が、オフアングルの方向は[011]方向またはそ
れと等価な方向から±30°以内の方向が好ましく、±
7°以内の方向がより好ましく、±2°以内の方向が最
も好ましい。
【0048】なお、本明細書において「[01−1]方
向」という場合は、一般的なIII−V族、II−VI族半導
体において、(100)面と[01−1]面との間に存
在する[11−1]面が、それぞれV族又はVI族元素が
現れる面であるように[01−1]方向を定義する。
【0049】同様の理由により、ウルツァイト型の基板
を用いた場合には、開口部の伸びる方向は、例えば(0
001)面上では[11−20]又は[1−100]が
好ましい。HVPE(Hydride Vapor Phase Epitaxy)
ではどちらの方向でもよいが、MOVPEでは[11−
20]方向がより好ましい。
【0050】本発明の半導体光デバイス装置を設計する
に際しては、まず、所望の垂直拡がり角を得るために活
性層の厚みとクラッド層の組成を決定する。通常、垂直
拡がり角を狭くすると活性層からクラッド層への光の浸
みだしが促進され、端面での光密度が小さくなり、出射
端面のCODレベルが向上することができるので、高出
力動作を必要とする時には比較的に狭めに設定される。
垂直拡がり角の下限は、活性層内の光閉じ込めの低減に
よる発振しきい値電流の増大及びキャリアのオーバーフ
ローによる温度特性の低下を抑制する必要があることか
ら制限があり、下限としては15°以上が好ましく、1
7°以上がより好ましく、19°以上が最も好ましい。
一方、垂直拡がり角の上限としては、33°以下が好ま
しく、31°以下がより好ましく、30°以下が最も好
ましい。
【0051】次に、垂直拡がり角を決定すると、高出力
特性を大きく支配する構造パラメータは活性層と電流ブ
ロック層との間の距離dpと開口部底部における幅(以
下「開口幅」という)Wとなる。なお、活性層と電流ブ
ロック層との間に第2導電型第1クラッド層のみが存在
する場合、dpは第2導電型第1クラッド層の厚みとな
る。また、活性層が量子井戸構造の場合、最も電流ブロ
ック層に近い活性層と電流ブロック層との距離がdpに
なる。
【0052】dpについては、上限は0.5μm以下が
好ましく、0.4μm以下がより好ましく、0.3μm
以下がもっとも好ましい。dpの下限としては、0.0
3μm以上が好ましく、0.05μm以上がより好まし
く、0.07μm以上がもっとも好ましい。ただし、使
用目的(拡がり角をどこに設定するかなど)、材料系
(屈折率、抵抗率等)などが異なると、上記の最適範囲
も少しシフトする。また、この最適範囲は上記の各構造
パラメータがお互いに影響し合うことにも注意を要す
る。
【0053】開口部底部における開口幅Wは、上限が1
00μm以下であることが好ましく、50μm以下であ
ることがより好ましい。開口幅Wの下限としては、1μ
m以上であることが好ましく、1.5μm以上であるこ
とがより好ましく、2μm以上であることがもっとも好
ましい。また、横モードをシングルモード(単一ピーク
の横方向光強度分布)にするためには、高次モードのカ
ットオフ及び空間的ホールバーニングの防止の観点から
開口幅Wをあまり大きくすることができず、開口幅Wの
上限は7μm以下が好ましく、5μm以下がより好まし
く、3μm以下がもっとも好ましい。
【0054】高出力動作を実現するには、開口部底部に
おける開口幅Wを広くすることが端面での光密度低減の
観点から有効であるが、動作電流を低減するためには開
口幅を狭くすることが、導波路ロス低減の観点から好ま
しい。そこで、ゲイン領域となる中央付近の開口幅W2
を比較的狭くし、端部付近の開口幅W1を比較的広くな
るようにすることにより、低動作電流と高出力動作を同
時に実現することができ、高い信頼性も確保することが
できる(図5(a))。すなわち、端部(劈開面)幅W
1については、上限が1000μm以下であることが好
ましく、500μm以下であるがより好ましい。端部幅
W1の下限については、2μm以上であることが好まし
く、3μm以上であることがより好ましい。中央部幅W
2については、上限が100μm以下であることが好ま
しく、50μm以下であることがより好ましい。中央部
幅W2の下限としては、1μm以上であることが好まし
く、1.5μm以上であることがより好ましく、2μm
以上であることがもっとも好ましい。端部幅W1と中央
部幅W2の差については、上限は1000μm以下が好
ましく、500μm以下がより好ましい。下限について
は、0.2μm以上が好ましく、0.5μm以上がより
好ましい。
【0055】さらに横モードをシングルモードにするた
めには、端部幅W1の上限は、10μm以下が好まし
く、7μm以下がより好ましい。中央部幅W2の上限
は、7μm以下が好ましく、5μm以下がより好まし
い。端部幅W1と中央部幅W2の差については、上限は
5μm以下が好ましく、3μm以下がより好ましく、2
μm以下が最も好ましい。下限については、0.2μm
以上が好ましく、0.5μm以上がより好ましい。
【0056】高い信頼性を維持しつつビームが円形に近
いレーザを達成するためには、上記dpとWを適切な範
囲に制御性よく納めることが必要となる。
【0057】円形に近いビームを実現するには、開口幅
を狭くすることが有効であるが、開口幅を狭くすると注
入電流密度の密度がバルク劣化抑制の観点から好ましく
ない。そこで、ゲイン領域となる中央部幅W2を比較的
広くし、端部付近を比較的狭くなるようにすることによ
り、ビームスポット低減と低動作電流を同時に実現する
ことができ、高い信頼性も確保することができる(図5
(b))。すなわち、端部(劈開面)幅W1について
は、上限が10μm以下であることが好ましく、5μm
以下であるがより好ましく、3μm以下であるがもっと
も好ましい。端部(劈開面)幅W1の下限としては、
0.5μm以上であることが好ましく、1μm以上であ
ることがより好ましい。中央部幅W2については、上限
が100μm以下であることが好ましく、50μm以下
であることがより好ましい。中央部幅W2の下限として
は、1μm以上であることが好ましく、1.5μm以上
であることがより好ましく、2μm以上であることがも
っとも好ましい。端部幅W1と中央部幅W2の差につい
ては、上限は100μm以下が好ましく、50μm以下
がより好ましい。下限については、0.2μm以上が好
ましく、0.5μm以上がより好ましい。
【0058】上記の漸増部分あるいは漸減部分、端部の
長さは所望の特性に応じて、設計すればよいが、漸減部
分の長さは、導波路損失低減の観点から、それぞれ5〜
10μmが好ましく、10〜50μmがより好ましい。
端部の長さは、劈開精度の観点から5〜30μmが好ま
しく、10〜20μmがより好ましい。ただし、必要に
応じて、以下のように窓を作製してもよい。 (1)端部、漸増部分あるいは漸減部分の開口幅あるい
は長さがチップ両側で非対称となるもの。 (2)端部の幅一定となる領域を設定せずに、端部まで
漸増あるいは漸減としたもの。 (3)端面の片側(通常、高出力光取り出し(前端面)
側)だけ開口幅が漸増あるいは漸減するようにしたも
の。 (4)端部開口幅が前端面と後端面とで異なるもの。 (5)上記の(1)〜(4)のいくつかを組み合わせた
もの。
【0059】また、端面付近に電極を設けないようにし
て、端部近傍の開口部への電流注入によるバルク劣化の
抑制や端面での再結合電流を低減することは、高い信頼
性での小スポット径のレーザ作製の観点から有効であ
る。
【0060】本発明の半導体光デバイス装置の光出力
は、下限が30mW以上である。少なくとも光出力が3
0mW以上で長時間の寿命を確認できれば、高出力動作
時における半導体光デバイス装置の信頼性も高いものと
なる。半導体発デバイス装置の光出力は、100mW以
上、さらには300mW以上であっても長時間寿命を有
するものとなる。
【0061】本発明の半導体光デバイス装置を製造する
方法は特に制限されない。いかなる方法により製造され
たものであっても、上記請求項1の要件を満たすもので
あれば本発明の範囲に含まれる。
【0062】本発明の半導体光デバイス装置を製造する
際には、従来から用いられている方法を適宜選択して使
用することができる。結晶の成長方法は特に限定される
ものではなく、ダブルヘテロ構造の結晶成長や電流ブロ
ック層等の選択成長には、有機金属気相成長法(MOC
VD法)、分子線エピタキシー法(MBE法)、ハイド
ライドあるいはハライド気相成長法(VPE法)、液相
成長法(LPE法)等の公知の成長方法を適宜選択して
用いることができる。
【0063】本発明の半導体光デバイス装置の製造方法
としては、まず基板11上に第1導電型クラッド層12
及び第2導電型第1クラッド層14と活性層13を有す
るダブルヘテロ構造を形成後、第2導電型第1クラッド
層14上に電流ブロック層17を形成し、電流ブロック
層17をエッチングにより開口して開口部16を形成し
た後、開口部内部及び該開口部両脇の電流ブロック層1
7上の一部に第2導電型第2クラッド層19を形成する
工程を例示することができる。この製造方法の詳細やそ
の他の製造方法については、以下の実施例や関連技術文
献から理解することができる。
【0064】各層の具体的成長条件等は、層の組成、成
長方法、装置の形状等に応じて異なるが、MOCVD法
を用いてIII−V族化合物半導体層を成長する場合、ダ
ブルへテロ構造は、成長温度600〜750℃程度、V
/III比50〜150程度(GaAs、InGaAsの
場合)、20〜60程度(AlGaAsの場合)或いは
300〜600程度(InGaAsP、AlGaInP
の場合)、電流ブロック層は成長温度600〜700
℃、V/III比40〜60程度(AlGaAsの場合)
或いは350〜550程度(InGaAsP、AlGa
InPの場合)で行うのが好ましい。
【0065】特に表面保護層18を用いて選択成長する
部分がAlGaAs、AlGaInPのようにAlを含
む場合、成長中に微量のHClガスを導入することによ
り、マスク上へのポリの堆積を防止することができるた
め非常に好ましい。Alの組成が高いほど、或いはマス
ク幅又はマスク面積比が大きいほど、他の成長条件を一
定とした場合、ポリの堆積を防止し、かつ半導体表面露
出部のみに選択成長を行う(セレクティブモード)のに
必要なHCl導入量は増加する。一方、HClガスの導
入量が多すぎるとAlGaAs層の成長が起こらず、逆
に半導体層がエッチングされてしまうが(エッチングモ
ード)が、Al組成が高くなるほど他の成長条件を一定
とした場合、エッチングモードになるのに必要なHCl
導入量は増加する。このため、最適なHCl導入量はト
リメチルアルミニウム等のAlを含んだIII族原料供給
モル数に大きく依存する。具体的には、HClの供給モ
ル数とAlを含んだIII族原料供給モル数の比(HCl
/III族)は、下限は0.01以上が好ましく、0.0
5以上がより好ましく、0.1以上が最も好ましい。上
限は、50以下が好ましく、10以下がより好ましく、
5以下が最も好ましい。ただし、Inを含む化合物半導
体層を選択成長(特に、HCl導入)させる場合は、組
成制御が困難になりやすい。
【0066】セルフアライン型の形成や選択成長に使用
する表面保護層18は、誘電体であることが好ましく、
具体的には、SiNx膜、SiO2膜、SiON膜、A
2 3膜、ZnO膜、SiC膜及びアモルファスSiか
らなる群から選択される。表面保護層18は、マスクと
してMOCVDなどを用いてグルーブを選択再成長によ
り形成する場合に用いられる。
【0067】本発明の半導体光デバイス装置を利用した
半導体レーザ装置として、情報処理用光源(通常AlG
aAs系(波長780nm近傍)、AlGaInP系
(波長600nm帯)、InGaN系(波長400nm
近傍)、通信用信号光源(通常InGaAsP或いはI
nGaAsを活性層とする1.3μm帯、1.5μm
帯)レーザ、ファイバー励起用光源(InGaAs歪み
量子井戸活性層/GaAs基板を用いる980nm近
傍、InGaAsP歪み量井戸活性層/InP基板を用
いる1480nm近傍など)レーザなどの通信用半導体
レーザ装置などの、特に高出力動作が求められる多用な
装置を挙げることができる。また、通信用レーザでも、
円形に近いレーザはファイバーとの結合効率を高める点
で有効である。また、遠視野像が単一ピークであるもの
は、情報処理や光通信などの幅広い用途に好適なレーザ
として供することができる。
【0068】さらに、本発明の半導体光デバイス装置
は、半導体レーザ以外に半導体光増幅器、光検出器、光
変調器、光スイッチなどの光素子及びこれらの集積装置
についても応用が可能である。また、本発明は半導体レ
ーザ以外に端面発光型などの発光ダイオード(LED)
としても応用可能である。
【0069】
【実施例】以下に具体例を挙げて、本発明をさらに詳細
に説明する。以下の実施例に示す材料、試薬、割合、操
作等は、本発明の精神を逸脱しない限り適宜変更するこ
とができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す具
体例に制限されるものではない。
【0070】本実施例において、図3に示す順に各層を
形成することにより半導体光デバイス装置の一つである
半導体発光素子を製造した。なお、図3(a)〜図3
(c)には、構造を把握しやすくするために敢えて寸法
を変えている部分があるが、実際の寸法は以下の文中に
記載されるとおりである。
【0071】厚さ350μmで表面が(100)面であ
るn型GaAs(n=1×1018cm-3)基板301上
に、MBE法により、厚さ2.0μmのn型Al0.35
0. 65As(Siドープ:n=1×1018cm-3)から
なるn型クラッド層302、厚さ30nmのGaAs光
閉じ込め層(ノンドープ)、厚さ6nmのIn0.2Ga
0.8As井戸層(ノンドープ)、厚さ8nmのGaAs
バリア層(ノンドープ)、厚さ6nmのIn0.2Ga0.8
As井戸層(ノンドープ)及び厚さ30nmのGaAs
光閉じ込め層(ノンドープ)を順次積層してなる二重量
子井戸(DQW)活性層303、厚さ0.1μmのp型
Al0.4Ga0.6As(Beドープ:p=1×1018cm
-3)からなるp型第1クラッド層304、厚さ10nm
のp型GaAs(Beドープ:p=1×1018cm-3
第2エッチング阻止層305、厚さ20nmのp型In
0.49Ga0.51P(Beドープ:p=1×1017cm-3
第1エッチング阻止層305’、厚さ0.5μmのn型
Al0.35Ga0.65As(Siドープ:n=1×1018
-3)からなるn型電流ブロック層306、厚さ10n
mのn型GaAs(Siドープ:n=1×1018
-3)からなるn型キャップ307を順次積層した(図
3(a))。
【0072】電流注入領域を形成するために、まず、こ
のダブルヘテロ基板の表面に厚さ100nmのSiNx
表面保護層をプラズマCVDにより堆積させ、フォトリ
ソグラフィーにより[0−11]B方向にストライプ状
の開口部308を多数形成した。なお[01−1]B方
向は、一般的なIII−V族化合物半導体において、(1
00)面と(01−1)面の間に存在する(11−1)
面が、V族元素が現れる面である様に定義する。
【0073】このSiNx表面保護層をエッチングマス
クとして、このストライプ状の開口部308において、
第1エッチング阻止層305’でエッチングが停止する
ようにして、電流ブロック層306をリン酸/過酸化水
素系のエッチング液を用いてエッチングにより除去し、
ストライプ状の開口部308の形成を完了した。このと
きストライプ状の開口部308断面の側面は湾曲線状と
なり、開口部308の底面の幅は2.2μm、横方向の
スペース間隔は400μmであった。この後、ストライ
プ状のSiNx保護膜を緩衝フッ酸液などのウェットエ
ッチングもしくはSF6、CF4などのガスを用いたドラ
イエッチングを用いて除去した。次に、第2エッチング
阻止層305でエッチング停止するようにして、上記開
口部直下(電流注入領域)の第1エッチング停止層30
5’を塩酸系エッチング液を用いてエッチングにより除
去し、ストライプ状の溝308の形成を完了した(図3
(b))。
【0074】この後、MOCVD法により厚さ2.2μ
mのp型Al0.35Ga0.65As(Znドープ:p=1×
1018cm-3)からなるp型第2クラッド層309、及
び厚さ3.5μmのp型GaAs(Znドープ:p=2
×1019cm-3)からなるコンタクト層310を成長さ
せた。
【0075】この後、p側の電極311を蒸着し、基板
を100μmまで薄くした後に、n側電極312を蒸着
し、アロイした(図3(c))。こうして作製したウエ
ハーを劈開して、レーザ光出射端面を形成(1次劈開)
するようにチップバーに切り出し、半導体発光素子レー
ザを作製した。このときの共振器長は1000μmとし
た。前端面5%−後端面95%の非対称コーティングを
施した後、2次劈開によりチップに分離した。チップを
ジャンクションダウンで組立した後、25℃で連続通電
(CW)にて電流−光出力、電流−電圧特性を測定し
た。
【0076】このようにして作製した半導体発光素子
は、動作電流の増加とともに光出力が増加し、約500
mWまでキンクフリーでかつ約650mWまでCODせ
ずに光出力が得られた。しかし、それ以上に動作電流を
増加させても光出力は増加せず、素子自体の発熱による
熱飽和によって光出力が制限された。発振波長は平均9
79nm、しきい値電流は平均20mA、スロープ効率
は平均0.85mW/mAであり、特性は非常に良好で
あった。また、300mW出力時における垂直広がり角
は平均28°、水平拡がり角は平均8.5°であった。
このとき、非点隔差は2μm以下と非常に小さくするこ
とができ、光ファイバーとの光結合特性に優れた光源と
なることが判明した。さらに、高い信頼性(70℃、3
00mWの高温、高出力における3000時間以上の安
定動作)が得られることが判明した。また、電流注入の
ための開口部をエッチング阻止層までのエッチングによ
り形成しているため、素子構造の均一性を高めることが
でき、上記の半導体レーザ素子を高歩留まりで作製する
ことができた。
【0077】(比較例)電流ブロック層を酒石酸/過酸
化水素系のエッチング液を用いてエッチングにより除去
し、ストライプ状の溝を形成した点、及び側壁は直線か
らなるファセット面(通常、(111)A面近傍)であ
る点を除き、実施例1と同じ工程によって半導体発光素
子を作製した。半導体発光素子のチップ断面形状をSE
Mで観察したところ、比較例ではブロック層側壁から成
長したp型第2クラッド層に結晶性の劣化した領域が存
在することが判明した。一方、実施例の湾曲した側壁か
らは比較例のような結晶性の劣化した領域は認められな
かった。この素子構造の半導体発光素子では、実施例の
素子に比べて、長寿命試験において劣化率が約2〜5倍
大きくなった。この原因としては、上記のブロック層側
壁から成長したp型第2クラッド層において結晶性の劣
化が関与していると考えられる。
【0078】
【発明の効果】本発明の半導体光デバイス装置は、スト
ライプ状の開口部の側面を曲線状の形とすることによ
り、該開口部側面から成長したクラッド層の結晶性の劣
化を防止できる。このため、本発明の半導体光デバイス
装置は、高出力動作時における装置の信頼性が高い。ま
た、本発明の半導体光デバイス装置は、開口幅の均一性
を高め、高歩留まりで作製することができることから、
特に、構造設計マージンの小さいレーザが求められてい
るときに有効である。本発明は、半導体レーザなどをは
じめとして広範な分野に応用されうるものであり、特に
光通信システムに用いる光ファイバー増幅器励起用光源
や増幅器に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の半導体光デバイス装置の一実施例に
おける斜視図である。
【図2】 図1に示した本発明の半導体光デバイス装置
の一実施例の一部における斜視図及び拡大図である。
【図3】 本発明の半導体光デバイス装置の製造工程の
一例を説明する工程図である。
【図4】 従来の一般的なセルフアライン導波路型スト
ライプ構造を示す断面図である。
【図5】 本発明の半導体光デバイス装置の一実施例の
上面図である。
【符号の説明】
11: 基板 12: 第1導電型クラッド層 13: 活性層 14: 第2導電型第1クラッド層 15: 第2エッチング阻止層 16: 開口部 17: 電流ブロック層 18: 表面保護層 19: 第2導電型第2クラッド層 20: コンタクト層 21: 開口部側面 22: 開口部底面 41: 基板 42: 第1導電型クラッド層 43: 活性層 44: エッチング阻止層 45: 開口部 46: 電流ブロック層 47: 第2導電型クラッド層 48: コンタクト層 51、55: 光閉じ込め層 52、54: 井戸層 53: バリア層 301: 基板 302: n型クラッド層 303: 活性層 304: p型第1クラッド層 305: 第2エッチング阻止層 305’:第1エッチング阻止層 306: 電流ブロック層 307: SiNx表面保護層 308: 開口部 309: p型第2クラッド層 310: コンタクト層 311: p側電極 312: n側電極 W1: 端部幅 W2: 中央部幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H079 AA02 AA13 BA01 DA16 EA03 EA07 EA08 EB04 HA11 5F073 AA20 AA53 AA74 AA86 CA07 DA22 EA29

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板、該基板上に形成された第1導電型
    クラッド層、該第1導電型クラッド層上に形成された活
    性層、該活性層上に形成された第2導電型第1クラッド
    層、該第2導電第1クラッド層上に形成された開口部を
    有する電流ブロック層、該開口部内部および少なくとも
    該開口部両脇の電流ブロック層上の一部に形成された第
    2導電型第2クラッド層を有する半導体光デバイス装置
    であって、 該開口部の長手方向に直交する断面において、該開口部
    の側面が湾曲線で表されることを特徴とする半導体光デ
    バイス装置。
  2. 【請求項2】 前記開口部の長手方向に直交する断面に
    おいて、開口部の側面の下端部と上端部とを結ぶ直線の
    傾きの絶対値が0.3〜10であることを特徴とする請
    求項1に記載の半導体光デバイス装置。
  3. 【請求項3】 前記開口部の長手方向に直交する断面に
    おいて、前記湾曲線の接線の傾きの絶対値が前記側面の
    下端部において0.05〜5であることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の半導体光デバイス装置。
  4. 【請求項4】 前記開口部の長手方向に直交する断面に
    おいて、前記湾曲線の接線の傾きの絶対値が前記側面の
    上端部において0.5〜50であることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載の半導体光デバイス装置。
  5. 【請求項5】 前記開口部の長手方向に直交する断面に
    おいて、前記湾曲線の接線の傾きの絶対値が、側面の下
    端部から上端部まで連続して増加することを特徴とする
    請求項1〜4のいずれかに記載の半導体光デバイス装
    置。
  6. 【請求項6】 前記基板の主面が(100)面であり、
    前記開口部の長手方向が[01−1]方向であることを
    特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の半導体光デ
    バイス装置。
  7. 【請求項7】 前記活性層がInGaAs量子井戸から
    なることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の
    半導体光デバイス装置。
  8. 【請求項8】 前記電流ブロック層が、前記第2導電型
    第2クラッド層より小さい屈折率を有する半導体層で構
    成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか
    に記載の半導体光デバイス装置。
  9. 【請求項9】 前記電流ブロック層が、少なくとも第1
    導電型あるいは高抵抗の半導体層で構成されていること
    を特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の半導体光
    デバイス装置。
  10. 【請求項10】 前記電流ブロック層が、AlGaAs
    又はAlGaAsPで構成されていることを特徴とする
    請求項1〜8いずれかに記載の半導体光デバイス装置。
  11. 【請求項11】 前記第2導電型第1クラッド層と電流
    ブロック層との間に1層以上のエッチング阻止層を有す
    ることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の
    半導体光デバイス装置。
  12. 【請求項12】 前記エッチング阻止層が、前記活性層
    で発光した発光波長に対して透明であることを特徴とす
    る請求項11に記載の半導体光デバイス装置。
  13. 【請求項13】 前記エッチング阻止層が、GaAsで
    構成されることを特徴とする請求項11に記載の半導体
    光デバイス装置。
  14. 【請求項14】 前記開口部から前記活性層に電流が注
    入されることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに
    記載の半導体光デバイス装置。
  15. 【請求項15】 前記開口部が、前記電流ブロック層を
    リン酸/過酸化水素系のエッチング液でエッチングして
    形成されたことを特徴とする請求項1〜14のいずれか
    に記載の半導体光デバイス装置。
  16. 【請求項16】 前記開口部が、両端部まで伸長してい
    るストライプ状の開口部であることを特徴とする請求項
    1〜15のいずれかに記載の半導体光デバイス装置。
  17. 【請求項17】 前記開口部が、一方の端部まで伸長し
    ているが他方の端部までは伸長していない開口部である
    ことを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の半
    導体光デバイス装置。
  18. 【請求項18】 前記半導体光デバイス装置の光出力が
    30mW以上であることを特徴とする請求項1〜17の
    いずれかに記載の半導体光デバイス装置。
  19. 【請求項19】 前記半導体光デバイス装置が光ファイ
    バー増幅器励起用光源として用いられることを特徴とす
    る請求項1〜18のいずれかに記載の半導体光デバイス
    装置。
  20. 【請求項20】 前記半導体光デバイス装置が光ファイ
    バー増幅器として用いられることを特徴とする請求項1
    〜19のいずれかに記載の半導体光デバイス装置。
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